JP6159600B2 - 発光分析用検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、臨床検査、医薬品分析、食品分析、環境分析等の分野で利用される発光分析用検出装置に関する。
皺を付けたアルミニウム箔でフローセルの出射口を除く部分を覆い、フローセル内部で出射口と異なる方向(光検出器と異なる方向)に発せられた光をアルミニウム箔で乱反射させて一部を出射口に導くことによって発光強度の測定感度の向上を図った装置が知られている(特許文献1等参照)。
特開2003−28790号公報
しかしながら、原子レベルでフローセルにアルミニウム箔を接触させることは難しく、フローセルの外面とアルミニウム箔との間には空気層が介在する。そのため、特許文献1の装置では、フローセル内で発せられた光をアルミニウム箔に到達させることは難しい。仮に空気層を挟まずにフローセルとアルミニウム箔とを接触させられたとしても、多かれ少なかれフローセル内で内部反射が繰り返される。そのため、アルミニウム箔の反射率によらず、出射口に到達するまでに散乱光は大きく減衰し得る。例えばアルミニウム箔の反射率を85%とすると、光エネルギーは4回の内部反射で約50%に、14回の内部反射で約10%に減少してしまう。したがって、光検出器への入射光量を増大させる効果が十分に得られない場合がある。
本発明の目的は、光検出効率を向上させることができる発光分析用検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、光検出器に対向配置した光学窓における光検出器との対向面に光検出器との対向領域の一部又は対向領域を含む領域を除いて光拡散透過機構を設ける。
本発明によれば、光検出効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る発光分析用検出装置のベースモデルの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る発光分析用検出装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に備えられた光拡散透過機構の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に備えられた光拡散透過機構の開口直径と発光強度との関係の光線追跡シミュレーションによる結果を示すグラフである。 全反射臨界直径の説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る発光分析用検出装置に用いられる光拡散透過機構の部分断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る発光分析用検出装置に用いられる光拡散透過機構の部分断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る発光分析用検出装置の断面図である。 レンズで集光する場合の問題点の説明図である。 本発明の一実施の形態に係る自動分析装置を模式的に示した平面図である。
発光分析は微量成分の分析に用いられる手法の一つであり、一般的に吸収測定よりも感度が高く、環境分析、医薬品分析、食品分析、臨床検査等の分野で広く利用される。ここで言う発光とは、励起状態の物質が基底状態に遷移する際に光を発することをいう。発光は電子の励起の要因によって分類される。例えば、熱で電子が励起された場合の発光は熱放射、光照射で電子が励起された場合の発光はフォトルミネッセンス、電圧で電子が励起された場合の発光はエレクトロルミネッセンスといったように分類される。本発明に係る発光分析用検出装置は、これら各種発光態様の発光分析に適用可能な測定容器である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
各実施の形態では、化学発光による発光分析に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。化学発光も発光の一態様であり、化学反応により生成された物質が励起状態から基底状態に遷移するときに光を放出する現象である。酵素によって化学反応を促すホタル等の生物発光は化学発光の一種である。化学発光による分析は、一般に、例えば、まず対応する送液手段を介して供給される少なくとも一種の化学発光試薬を混合した溶液(試料)を測定容器に供給して化学反応させる。その後、光電子倍増管やフォトダイオード等の光電変換素子を用いた光検出器によってフローセル内で化学発光によって溶液から発せられる光を検出する。そして、光電変換素子で入射光量に応じた電流強度に変換し、これに基づいて発光強度の測定を行う。
(第1の実施の形態)
1.構成
図1は本発明の第1の実施の形態に係る発光分析用検出装置のベースモデルの断面図である。図示したベースモデルは後述するマイクロレンズシート201(図2参照)を省略した半製品に相当する。
同図に示したベースモデルは、セルベース101、窓材104、及び光検出器106を備えている。
セルベース101は、試料(分析対象)を発光分析するための分析領域102を有する部材であって、当該発光分析用検出装置の底部を構成する。分析領域102は、窓材104を挟んで光検出器106に対向していて、分析領域102で試料から発せられた光が窓材104を透過して光検出器106に入射する。本実施の形態では、分析領域102を平面視で5mm×5mmの四角形状とし、当該分析領域102に試料を入れて発光分析を実施する場合を例示している。但し、分析領域102を流路として形成し、分析領域102に試料を流通させる構成とすることも考えられ得る。
窓材104は、セルベース101とともに測定容器を構成するもので、キャビティ103を介して分析領域102に対面している。キャビティ103は、所定の厚さ(上下方向の寸法)の空間である。本実施の形態におけるキャビティ103の厚みは例えば0.5mm程度とする。このキャビティ103は、分析領域102の全面を覆っていて、発光分析時には水と同じ屈折率1.33の液体で満たされる。窓材104は、分析領域102の試料から発せられた光を光検出器106で観察するための光学窓をなす部材であり、分析領域102で試料から発せられる光を透す材質(例えばアクリル)で構成されていて、キャビティ103の全面を覆っている。本実施の形態では、例えば窓材104の厚み(上下方向の寸法)を4mm、屈折率を1.49とする。
光検出器106は、窓材104を透過した光を検出するセンサであり、例えば光電子増倍管を用いることができる。光検出器106の底部には受光面である光電面107が設けられている。光電面107は、本実施の形態では空気層105を介して窓材104に対向していて、例えば直径15mm程度とする。本実施の形態では、空気層105の厚み(上下方向の寸法)を3mm、屈折率を1.00とする。また、光検出器106は、上記のセルベース101、窓材104とともにカバー108で覆われている。
上記構成のベースモデルにおいては、分析領域102で試料から発せられた光は、キャビティ103及び窓材104を透過して測定容器の外部(本実施の形態では空気層105)に取り出される。測定容器から出射した光は空気層105を通過して光検出器106の光電面107に入射し、電気信号に光電変換される。なお、キャビティ103の光の入射面(検出領域102の上面)、キャビティ103と窓材104の界面、窓材104と空気層105の界面、光電面107は全て実質的に平行であり、本実施の形態においては水平であることとする。
図1に示した部分拡大図109は分析領域102の水平面上の中央付近の拡大図である。図1に示した光110は、ベースモデルにおいて分析領域102の中央から発せられて光電面107に直接入射する光のうち最大の角度(分析領域102の中央を通る法線Lに対してなす角度)で進行する光である。本実施の形態においては、法線Lは鉛直に延在している。分析領域102の中央から出た光は、キャビティ103を満たす水の中を進行し、窓材104との界面で屈折し、さらに窓材104と空気層105の界面で屈折して光電面107に到達する。したがって、光電面107の大きさに制約されて光110よりも大きな角度方向に進行する光は光電面107に直接には到達しない。光110の水中の角度(分析領域102の中央を通る法線Lに対してなす角度)は38.5度である。この角度はスネルの法則に従って次式で求められる。
n1・sinθ1=n2・sinθ2
但し、n1,n2は媒質1、2の屈折率、θ1は媒質1内における入射角、θ2は媒質2内における屈折角である。
また、窓材104と空気層105の界面における全反射臨界角は、本実施の形態の場合は水中(キャビティ103内)の角度に換算すると48.8度である。この全反射臨界角で進行する光111及び光111よりも大きな角度で進行する光は窓材104と空気層105の臨界面で全反射する。従って全反射臨界角以上の角度で進行する光は、窓材104から空気層105に伝搬することができない。
以上の点をまとめると、図1に示したベースモデルの場合には、水中の角度で38.5度から48.8度の範囲で進行する光線は空気層105に到達しても光電面107に直接到達することはなく、また、水中の角度で48.8度以上の範囲で進行する光線は窓材104と空気層105の界面を抜けることすらできない。従って、光110よりも大きな角度で進行する光は、光検出器106で受光されず光量の損失となっている。
図2は図1のベースモデルにマイクロレンズシート201を取り付けて完成させた本発明の第1の実施の形態に係る発光分析用検出装置の断面図である。図1と同様の部分には図2において同符号を付して説明を省略する。
図2に示したように、窓材104及び光検出器106の間(この例では窓材104の上面)には、マイクロレンズシート201が介在している。マイクロレンズシート201は、マイクロレンズを水平面内に複数並べて(敷き詰めて)形成したレンズ集合体であり、入射光を透して拡散(散乱)させる光拡散透過機構としての機能を果たす。また、マイクロレンズシート201は、窓材104に対してアクリル系UV接着剤(非常に薄いため図示せず)を用いて密着させてある。マイクロレンズシート201及び窓材104の間への空気の浸入による全反射発生を防止するためである。
ここで、本願明細書に記載する「光拡散透過機構」とは、入射してきた全光線の透過率及びヘイズが一定以上の面状の要素をいう。具体的には、光拡散透過機構の全光線透過率は60%以上、ヘイズは30%以上が好ましい。ヘイズとは、全光線に占める拡散透過光の割合である。また、全光線透過率及びヘイズは、ヘイズメーター(例えば日本電色工業製濁度計NDH2000)等を用いて、JIS−K7105、JIS−K7136、又はISO14782の何れかに示された方法によって評価することができる。全光線透過率が60%未満の場合、光拡散透過機構を透過する光量が少ないため光のロスが大きくなる。また、ヘイズが30%未満の場合、光拡散透過機構の拡散性能が不足し、不要な屈折光や全反射光の拡散によって光検出器106の検出光量の十分な増大が期待できない。
図3はマイクロレンズシート201の平面図である。図3には分析領域102及び窓材104を併せて図示してある。
同図に示したように、本実施の形態におけるマイクロレンズシート201は環状に構成されていて、その中央部に開口部202を有している。この開口部202は分析領域102に対向していて、分析領域102の中央を通る法線L(図2参照)、及び光検出器106の受光面(光電面107)の中央を通る法線を通すように配置されている。本実施の形態においては、光検出器106の受光面(光電面107)の中央を通る法線は法線Lに等しい例であるが、両法線が一致している必要は必ずしもない。仮に両法線にずれがある場合でも、両法線が開口部202を通るように構成する。本実施の形態では、例えばマイクロレンズシート201の内径R(開口部202の直径)は3mm、外径Zは42mmである。マイクロレンズシート201を構成するマイクロレンズは直径1μm程度の半球状のレンズであり、これらマイクロレンズが六方細密配置されている。本実施の形態においては、外径Zは空気層105の直径に等しく、光検出器106側から見える範囲において、窓材104の上面には開口部202を除いてマイクロレンズが敷き詰められている。光検出器106の光電面107から法線Lに沿って見た場合、分析領域102は開口部202に収まって見える。また、マイクロレンズシート201の全光線透過率及びヘイズをJIS−K7136に従って評価したところ、本実施の形態においてはそれぞれ88%、57%であった。
2.効果
マイクロレンズシート201を構成するマイクロレンズは表面が半球状であるため、光の入射角の僅かな違いによって様々な方向に光を散乱させる機能を有する。分析領域102の中央部から光110(図1参照)よりも大きな角度で進行する光(ベースモデルにおいては測定容器から空気層105には取り出されるが光電面107に入射しない光)に対しても、マイクロレンズは機能する。また、全反射臨界角の方向に進行する光111(図1参照)よりも大きな角度方向に進行する光(ベースモデルにおいては窓材104と空気層105の界面で全反射して測定容器内に閉じ込められていた光)に対しても、マイクロレンズは機能する。マイクロレンズに入射した光は、様々な方向に散乱して一定の割合で空気層105中に取り出される。空気層105中に取り出された光の一部は、内部反射を繰り返すことなくマイクロレンズから光検出器106の光電面107に直接入射する。他方、マイクロレンズシート201に開口部202を設けたことにより、光110よりも小さな角度方向に進行する光については、開口部202を通過させて散乱させることなく光電面107に直接入射する。即ち、本実施の形態によれば、マイクロレンズシート201がなければ光電面107に入射しない光を、マイクロレンズシート201を設けたことによってエネルギーの減衰を抑制しつつ効率的に光電面107に導くことができる。従って、光検出器への入射光量を増大させることができ、試料の発光強度を精度良く測定することができる。
ここで、図4はマイクロレンズシート201の開口直径Rと発光強度との関係の光線追跡シミュレーションによる結果を示すグラフである。発光強度は任意単位であり、R=0の場合を1としている。
同図には示していないが、マイクレンズシート201を省略した構成(図1のベースモデルの構成)についてシミュレーションした結果、発光強度はマイクロレンズシート201を全面に形成した場合(R=0の場合)と同じであった。即ち、マイクロレンズシート201を空気層105に面する窓材104の全体に敷き詰めた場合、全反射こそ抑制されるものの、意外にも光電面107への入射光量(検出光量)の増大は全く模擬されなかった。
これに対し、マイクロレンズシート201の開口部202の直径Rを大きくしていくに連れて検出光量は増大し、R=8.4mmで最大値となった。このときの開口直径R(この例では8.4mm)を全反射臨界直径という(後述)。全反射臨界直径における検出光量はR=0mmの場合より約55%増大する結果となった。また、全反射臨界直径の50%の開口径R(=4.2mm)ではR=0mmの場合に対して33%、150%の開口径R(=12.6mm)では35%検出光量が増大する結果となった。また、全反射臨界直径の約30%の開口径R(=2.5mm)でも15%、約300%の開口径R(=25mm)でも17%検出光量が増大する結果となった。
整理すると、まず、全反射臨界直径(R=8.4mm)の30〜300%程度の範囲(2.5〜25mm)に開口直径Rを設定すれば、R=0mmの場合に対して少なくとも15%以上の検出光量の増大が見込まれる。検出光量が15%増大する場合、窓材104と光検出器106の間に各種光学フィルタ(短波長カットフィルタ、長波長カットフィルタ、偏光板等)を挿入したときにフィルタ表面における光反射による損失(フィルタの表裏両面を合わせて一般に5〜15%程度)を補償することができる。
また、全反射臨界直径(R=8.4mm)の50〜150%の範囲(4.2〜12.6mm)に開口直径Rを設定すれば、特に大きな効果が期待でき、R=0mmの場合に対して少なくとも30%以上の検出光量の増大が見込まれる。検出光量が30%増大する場合、窓材104と光検出器106の間に各種光学フィルタ(短波長カットフィルタ、長波長カットフィルタ、偏光板等)を2枚、挿入しても光量の損失(一般に約10〜30%程度)を補償することができる。したがって、短波長カットフィルタと長波長カットフィルタを併用したい場合等、機能の異なる光学フィルタを併用したいときでも、光学フィルタの設置による検出光量の損失を補うことができる。
また、以上の結果は、アクリル系UV接着剤を用いる等して空気層を介することなくマイクロレンズシート201を窓材104に接触させ、窓材104と空気層105の間における屈折や全反射を抑制したことにも起因するものと考えられる。全反射臨界直径が8.4mmとなった理由を次に検討する。
図5は全反射臨界直径を説明するための図である。
全反射臨界直径とは、分析領域102の中心位置(法線Lとの交点)から発せられて全反射臨界角の方向に進む光111が到達する窓材104の上面上の点と法線Lとの最短距離(半径)を2倍した値である。全反射臨界直径をYとすると、前述した通り、本実施の形態ではY=8.4mmである。全反射臨界直径Yは次式で計算される。
Figure 0006159600
但し、iは分析領域102を出た光が通過する層の番号(本実施の形態では、キャビティ103がi=1、窓材104がi=2)、Xiは各層における当該層の延在方向への光の広がり、Liは各層の厚み、θiは各層における光の進行角度である。ここでは全反射する光を対象とするため、θ1=48.8度であり、スネルの法則に基づき、θ2=42.2度である。従って、分析領域102の中央から発せられた光は、窓材104の上面における法線Lを中心とする直径8.4mm(=Y)の円の外側に到達すると全反射する。マイクロレンズシート201の開口部202の直径Rを8.4mmに設定した場合に検出光量が最大になったのはこのためであると考えられる。
開口直径Rが8.4mmよりも小さい場合、分析領域102の中央から発せられて水中(キャビティ103中)を0〜38.5度の角度で進行する光線(光電面107に入射する軌道の光線)の一部が散乱して光電面107から外れ得る。しかし、分析領域102に広さ(本実施の形態の場合は5mm×5mmの矩形)があって中央からずれた位置でも発光している。つまり、中央以外の位置から全反射臨界角よりも大きな角度で発せられてマイクロレンズシート201に入射せずに光電面107に直接入射する光線も存在し得る。開口直径Rが8.4mmよりも小さくてもベースモデルに比べて検出光量が増大するのは、分析領域102の中央以外の位置から全反射臨界角よりも大きな角度で発せられてマイクロレンズシート201に入射せずに光電面107に直接入射する光量に比べて、分析領域102の中央から発せられてマイクロレンズで散乱し光電面107から外れた光量が少ないためと考えられる。
開口直径Rが8.4mmより大きくても検出光量が増大するのは、水中(キャビティ103中)を38.5度よりも大きい角度で進行する光線(ベースモデルでは光電面107に入射しない軌道の光線)の一部が光電面107に導かれるためである。
ここで、全反射臨界角や全反射臨界直径は、窓材104、キャビティ103、空気層105の厚みや屈折率、光電面107の面積等によって値が変わる。例えば窓材104の厚みを1mmに変更した場合には全反射臨界直径Yは2.96mmに、窓材104の厚みを10mmに変更した場合には全反射臨界直径Yは19.3mmにそれぞれ変化した。しかし、同様の光線追跡シミュレーションの結果、窓材104の厚み等の設定に関係なく、開口直径R=Y(全反射臨界直径)のマイクロレンズシート201を同様に配置した場合に検出光量が最大となることが確認された。また、窓材104の厚み等の設定に関係なく、全反射臨界直径Yの50〜150%の開口径Rで30%以上、30〜300%の開口径Rで15%以上、それぞれ検出光量が増大することも確認された。
なお、本実施の形態では層番号iは1又は2であるが、屈折率の異なる別の層が追加される場合でも、層数を踏まえ改めて数式1に従って全反射臨界直径を計算することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、光拡散透過機構の構成にある。第1の実施の形態では光拡散透過機構としてマイクロレンズシート201を用いた場合を例示して説明したが、同様の機能を有する部材であれば光拡散透過機構はマイクロレンズシート201に限定されない。光拡散透過機構の他の例について本実施の形態(第2の実施の形態)及び次の実施の形態(第3の実施の形態)で例示する。
図6は本発明の第2の実施の形態に係る発光分析用検出装置に用いられる光拡散透過機構の部分断面図である。
同図に示した光拡散透過機構300は、光を散乱させる透明な微粒子302を透明な基材301に分散させて形成したものである。平面図は特に図示していないが、平面視における巨視的形状はマイクロレンズシート201と同様である。即ち、光拡散透過機構300は、マイクロレンズシート201のマイクロレンズを敷き詰めた部分を置き換えるものであって、中央に開口部を有することは勿論、開口径Rの設定や位置もマイクロレンズシート201と基本的に同様である。
基材301は例えば層状又は平板状の部材であって、その材質としては、電離線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性樹脂等の透明樹脂が挙げられる。電離線としては、例えば、UV(紫外線)、可視光、赤外線、電子線が挙げられる。具体的にはアクリレート樹脂(エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、アクリルアクリレート、エーテルアクリレート)等のラジカル重合型モノマー、オリゴマー、若しくはエポキシ樹脂等が挙げられる。必要に応じて開始剤を添加することもできる。開始剤としては、UVラジカル発生剤(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製イルガキュア907、同127、同192等)、過酸化ベンゾイル等が挙げられる。他の樹脂成分の代表例としては、脂肪族系(例えば、ポリオレフィン)樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられる。基材301の屈折率は、検出光量の増大を図る観点では1.4〜1.6程度が好ましい。
微粒子302は可視光を吸収しない又は吸収し難い材質(例えば可視光の吸収率が30%以下の材質)の粒子で、例えば、TiO、SiO、ZrO、Al、Ta、ZnO、Sb、ZrSiO、BaTiO、ゼオライト若しくはそれらの多孔性物質又はそれらを主成分とする材質からなる無機粒子の他、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等からなる有機粒子が挙げられる。特に、無機粒子が好ましく、中でもTiO、SiO、多孔質SiO、ZrO、Al、BaTiO、ゼオライトからなるものが好ましい。また、微粒子302は1種でも良いし2種以上を混在させても良い。更に、微粒子302は基材301中に分散させた空隙(気泡)であっても良い。有効な光散乱(Mie散乱)をさせるための粒子サイズは、100nm以上、好ましくは200nm以上であり、通常10μm以下、より好ましくは5μm以下である。
光拡散透過機構300は、例えば透明樹脂前駆体(基材301の前駆体)に微粒子302を分散させた塗布液を図示しない透明基材(窓材104又は他の透明基材)の表面に塗布することによって形成することができる。塗布液中の微粒子302含有量は、形成される光拡散透過機構300において多重にMie散乱が起こるように調整する。塗布方法としては、スピンコート、ディップコート、ダイコート、キャスト、スプレーコート、グラビアコート等を挙げることができる。膜の均質性の観点においては、スピンコート、ディップコート、ダイコートが好ましい。光拡散透過機構300の厚みは2μm以上100μm以下であることが望ましい。2μmより薄いと光を散乱する微粒子302を十分な濃度で混合することが難しくなる。100μmよりも厚いと塗布形成が難しい。また光拡散透過機構300における微粒子302の体積割合は1体積%以上40体積%以下が特に望ましい。1体積%未満であると微粒子濃度が小さく光が散乱し難い。40体積%より多いと、散乱過剰になって光検出器106側に出る光量が不十分になり得る。
本実施の形態のようにマイクロレンズシート201を光拡散透過機構300に代替しても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態に係る発光分析用検出装置に用いられる光拡散透過機構の部分断面図である。前述した通り、本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点も光拡散透過機構の構成にある。
同図に示した光拡散透過機構400は、透明な基材401の表面(光検出器106の受光面107との対向面)に凹凸402を複数並べて形成した板状又は層状のものである。この光拡散透過機構400は、光拡散透過機構300と同様、マイクロレンズシート201のマイクロレンズを敷き詰めた部分を置き換えるものであって、中央に開口部を有することは勿論、開口径Rの設定や位置についてもマイクロレンズシート201と基本的に同様である。基材401は窓材104の表層で兼ねても良いし、透明樹脂材料やガラスで形成した別途の板状部材を用いても良い。基材401を別途用意する場合には、接着剤等によって基材401を窓材104に対して空気層を介さずに取り付ける。
基材401と凹凸402は同一の材料又は同程度の屈折率の材料からなっている。凹凸402は、代表的にはピラミッド状、コーン状、マイクロレンズ状等といった形成であり、基材401の表面に均一又は不均一に繰返し形成されている。
例えば不均一な凹凸402は、基材401の表面をやすりやサンドブラスト等により荒らすことで形成することができる。光拡散透過機構400と空気層105との界面における光線の全反射を低減するために、凹凸402による光拡散透過機構400の表面粗さRaは、100nm以上が好ましく、1000nm以上がより好ましい。この表面粗さRaは、JIS−B0601:2001に規定されている基準に基づき、ケーエルエー・テンコール社製P−15型接触式表面粗さ計を用いて、1走査距離0.5μmの条件で行った数回の測定結果を平均することで求めることができる。
また、ピラミッド形状、コーン形状、マイクロレンズ形状等の略均一な凹凸402は、インクジェット法、レジスト・リフロー法等の既知の方法により形成することができる。金型を用いて基材401の表面を紫外線硬化又は熱硬化させることによっても形成することができる。均一形状の凹凸402は、例えば六方細密のように規則的に配置することも不規則に配列することもできる。凹凸402を構成する凸部の底面寸法(ピラミッド形状であれば大きい方の底面幅、コーン形状及びマイクロレンズ形状であれば底面の直径)は、分析領域102に対して十分に小さいことが望ましい。具体的には、分析領域102の大きさの5分の1以下がよい。分析領域102の大きさとは、分析領域102が矩形状であれば該領域の短編の長さ、円形状であれば直径、その他の形状であれば該領域の最小内接円の直径をいう。
本実施の形態においても、分析領域102から出射して光拡散透過機構400に入射した光は、凹凸402を介して空気層105中のランダムな方向に散乱し得る。従って、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態に係る発光分析用検出装置の断面図である。説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示した検出装置は、光拡散透過機構の開口部202を通過する光をより効率的に光検出器106に入射させるようになしたものである。具体的には、開口部202に一枚(又は一群)のレンズ601を配置してある。このレンズ601の直径はマイクロレンズシート201の開口部202の内径に合わせることが好ましく、全反射臨界直径に設定することが好ましい。本実施の形態では、レンズ601の直径を8.4mm、焦点距離を21mm、中心部の厚みを2.8mm、曲率半径を7.8mmとし、材質はアクリルとした。またマイクロレンズシート201と同じように、窓材104に対してアクリル系UV接着剤を用いて空気層を介することなくレンズ601を密着させた。レンズ601の底面の面積は、分析領域102の面積の5分の1以上であることが望ましい。5分の1未満の場合には、レンズ601を介さなくても光電面107に入射する光ばかりが当該レンズ601に入射することになるためである。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態の場合、図1に示したベースモデルの状態に比べて検出光量が80%程度増大することとなった。これは第1の実施の形態に比べて更に25%向上したことになる。第1の実施の形態に対して本実施の形態において検出光量が増大したのは、光110(分析領域102の中央から出射してマイクロレンズシート201を介さず光電面107に入射する最大角度の光線)の角度よりも大きな角度でレンズ601に入射する光(具体的には、キャビティ103中の角度で38.5〜48.8度の光)が空気層105中に出射する際の屈折(角度)が抑制されることで、第1の実施の形態では光電面107から外れ得る光の一部が光電面107に導かれるためである。分析領域102の中心以外から発せられて開口部202を通過する光線の集光率も向上する。
なお、本願発明者等は、レンズによる集光を検討する過程で次の問題を知見している。即ち、窓材104と空気層105との界面で屈折又は全反射する光を広く光電面107に導くためには、窓材104を広範囲にレンズで覆わなければならない。そのため、レンズの横幅(例えば直径)が大きくなり、曲率が同じであればレンズの横幅が大きくなる程レンズの高さ(厚み)が大きくなってしまう。曲率を変えてレンズを薄くすれば、十分な集光自体が難しくなる。従って、窓材104から光電面107までの距離、ひいては分析領域102から光電面107までの距離が大きくなってしまい、かえって検出光量が減少し得る。図9はこの問題を説明するための図である。
図9に例示した検出装置では、光拡散透過機構を用いずに窓材704の全面を大口径レンズ701で覆ってある。大口径レンズ701は直径15mm、焦点距離37.5mm、中心厚5.0mm、曲率半径7.8mmであり、材質はアクリルである。大口径レンズ701と窓材704はアクリル系UV接着剤を用いて密着させてある。他の構成は図8に示した本実施の形態と同様である。
大口径レンズ701は直径がレンズ601よりも大きいため、それだけ高さ(厚み)も大きくなる。このため、窓材704と光電面707との間隔を5.2mm程度確保せざるを得ない。シミュレーションの結果、検出光量は図1に示したベースモデルとの比較で10%の増大に止まった。即ち、本実施の形態やとの比較で検出光量増大の効果が小さかった。同じ角度で進行する光線に対してレンズ601及び空気層105の界面とレンズ701及び空気層705の界面とで角度が異なり、また光電面とレンズとの位置関係が変化したため、図8に示した本実施の形態の構成ではレンズ601により光電面107に導かれた光602が光電面707に入射しないことによるものと考えられる。
従って、本実施の形態のように光拡散透過機構(例えばマイクロレンズシート201)の採用を前提として、光拡散透過機構の開口部202にレンズ601を配置することにより、窓材104と光電面107との距離を抑えつつ、光拡散透過機構による光散乱に起因する検出光量の増大の効果に、レンズ601による集光に起因する検出光量の増大の効果を付加して、更なる検出光量の増大の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図10は本発明の一実施の形態に係る自動分析装置を模式的に示した平面図である。
自動分析装置は、血液や尿等の生体由来の液体試料を分析する装置である。生体由来の液体試料を高感度に分析するためには、多量の共存成分が含まれる試料中から分析対象成分を選択的に認識する技術が必須となる。例えば、がんマーカや感染症ウィルス、ホルモン等における抗原や抗体を試料(分析対象)とする免疫分析においては、血清中には多くの(例えば約70g/L程度)のたんぱく質成分が共存するのに対し、分析対象成分はf(フェムト)mol/L〜n(ナノ)mol/Lオーダーの極微量である。
こうした高い感度が要求される生体試料分析においては、分析対象となる成分に選択的に結合する物質を利用することにより、分析対象を選択的に標識化及び分離する手段がとられている。例えば免疫分析において一般的に行われるサンドイッチ法では、次の(1)〜(3)に示すような工程で分析が行われる。
(1)分析対象の抗原に対し、磁性粒子の結合した第一の抗体、及び発光標識物質の結合した第二の抗体を混合して抗原抗体反応によって結合させる。
(2)永久磁石を利用して磁性粒子を磁気的に捕捉し、磁性粒子に結合していない共存成分を反応容器外に排出する。
(3)磁性粒子に結合している発光標識物質を発光させ、分析対象の抗原の濃度に依存した発光強度を測定する。
図10に示した自動分析装置は、分析動作を実施するための分析部801、装置全体を制御するための制御部802、ユーザが情報を入力するための入力部803、及び情報を表示するための表示装置804を備えている。なお、入力部803は表示装置804で兼用しても良く、その一例としてタッチパネル式のモニタが挙げられる。
分析部801は、搬送機構812、試料プローブ813、チップ装脱着部814、チップマガジン815、反応容器マガジン816、チップ・反応容器搬送機構817、インキュベータ819、試薬ディスク821、試薬分注プローブ822、試薬プローブ洗浄部823、磁性粒子撹拌機構824、磁性粒子撹拌機構洗浄部825、検出装置831、及び検出装置用分注プローブ832を備えている。
搬送機構812は、試料が含まれる試料容器811を試料分注位置まで搬送する装置である。試料プローブ813は、試料を分注する装置である。チップ装脱着部814は、ディスポーザブルチップを試料プローブ813に装脱着する装置である。チップマガジン815は、ディスポーザブルチップを供給する装置である。反応容器マガジン816は、反応容器を供給する装置である。チップ・反応容器搬送機構817は、ディスポーザブルチップ及び反応容器を搬送する装置である。インキュベータ819は、反応容器内の反応液を一定温度で保持可能な開口部818を複数個備えた装置である。試薬ディスク821は、分析試薬を含む試薬容器820を保持する装置である。試薬分注プローブ822は、分析試薬をインキュベータ819に分注する装置である。試薬プローブ洗浄部823は、試薬分注プローブ822を水や洗浄液で洗浄する装置である。磁性粒子撹拌機構824は、磁性粒子を含む分析試薬を分注前に撹拌する装置である。磁性粒子撹拌機構洗浄部825は、磁性粒子撹拌機構824を水や洗浄液で洗浄する装置である。検出装置831は、発光検出を行う装置である。検出装置用分注プローブ832は、検出装置831に反応液を分注する装置である。発光試薬、洗浄液、プローブ洗浄液といった共通試薬を供給するためのボトルは、予備ボトルを含めて自動分析装置に複数個ずつ保管されており、各ボトル内に挿入される試薬チューブを通じて各試薬が対応する機構に供給される。
そして、上記検出装置831が本発明に係る発光分析用検出装置であり、例えば第1−第4の実施の形態に係る発光分析用検出装置のいずれかを適用することができ、光検出器106(図2等参照)からの電気信号を取り出す電気信号処理回路(図示せず)を含んでいる。次に、自動分析装置による分析工程の概要について説明する。
まず、反応容器マガジン816から供給された反応容器がインキュベータ819上に設置される。また、磁性粒子撹拌機構824により磁性粒子を含む測定試薬が撹拌され、当該試薬容器内で磁性粒子が懸濁する。次に、磁性粒子を含む測定試薬、及び第一の抗体が含まれる測定試薬が、試薬分注プローブ822によって反応容器内に分注されて混合され、一定時間のインキュベーションが実行される。その後、試料が含まれる試料容器811が搬送機構812により試料分取位置まで搬送され、チップ装脱着部814において試料プローブ813にディスポーザブルチップが装着され、当該試料プローブ813によってインキュベータ819上の反応容器に試料が分注される。更に、試薬分注プローブ822により反応容器内に第二の抗体が含まれる測定試薬が分注され、一定時間のインキュベーションが実行される。そして、検出装置用分注プローブ833によって反応容器内の液体が検出装置831に分注され、検出装置813において発光分析が実行される。発光分析によって得られた測定結果は、表示装置804に表示される。
前述した各実施の形態に係る発光分析用検出装置は検出光量を効果的に増加させることができるので、例えば図10に示したような自動分析装置に適用することで、高感度に分析対象成分を測定、分析することができる。
また、本発明に係る発光分析用検出装置は簡素な構成であって容易にユニット化することができるので、定期的に検出装置を交換、メンテナンスすることも容易である。
(その他)
前述した各実施の形態においては、光検出器106に光電子増倍管を適用した場合を例に挙げて説明したが、例えばフォトダイオード等の他の光電変換素子を適用することもできる。また、各実施形態は、任意に組み合わせて所望の効果を得ることができる。
101 セルベース
102 分析領域
104 窓材
106 光検出器
110 光
111 光
201 マイクロレンズシート(光拡散透過機構)
202 開口部
300 光拡散透過機構
301 基材
302 粒子
400 光拡散透過機構
401 基材
402 凹凸
601 レンズ
602 光
804 表示装置
822 試薬分注プローブ
831 発光分析用検出装置
832 検出装置用分注プローブ
L 法線
Y 全反射臨界直径

Claims (9)

  1. 試料を発光分析するための分析領域を有する部材と、
    前記分析領域で試料から発せられる光を透す窓材と、
    前記窓材を透過した光を検出する光検出器と、
    前記窓材及び前記光検出器の間に介在し、前記分析領域に対向する開口部を有する光拡散透過機構と
    を備えたことを特徴とする発光分析用検出装置。
  2. 請求項1の発光分析用検出装置において、光拡散透過機構が、空気層を介することなく前記窓材に接触していることを特徴とする発光分析用検出装置。
  3. 請求項2の発光分析用検出装置において、前記分析領域の中央を通る法線、及び前記光検出器の受光面の中央を通る法線が、前記開口部を通ることを特徴とする発光分析用検出装置。
  4. 請求項3の発光分析用検出装置において、前記光拡散透過機構が、マイクロレンズを複数並べて形成したレンズ集合体であることを特徴とする発光分析用検出装置。
  5. 請求項3の発光分析用検出装置において、前記光拡散透過機構が、透明な基材の表面に凹凸を複数並べて形成したもの、又は光を散乱させる粒子を透明な基材に分散させて形成したものであることを特徴とする発光分析用検出装置。
  6. 請求項3の発光分析用検出装置において、前記開口部に配置したレンズを更に備えたことを特徴とする発光分析用検出装置。
  7. 請求項1−6のいずれかの発光分析用検出装置において、前記開口部の直径が、前記分析領域の中央で試料から発せられた光の全反射臨界直径の50%から150%までの間の値であることを特徴とする発光分析用検出装置。
  8. 請求項1−6のいずれかの発光分析用検出装置において、前記開口部の直径が、前記分析領域の中央で試料から発せられた光の全反射臨界直径の30%から300%までの値であることを特徴とする発光分析用検出装置。
  9. 反応容器に反応試薬を分注する試薬分注プローブと、
    請求項1の発光分析用検出装置と、
    反応容器内の反応液を試料として前記発光分析用検出装置に分注する検出装置用分注プローブと、
    前記発光分析用検出装置で得られた測定結果を表示する表示装置と
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
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