JP5764986B2 - バイオチップ - Google Patents
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Description
また、バイオチップを動径方向(基板の半径方向)に厚くすることなく、また、ウェル内壁形状(反応槽の内壁形状)に影響を与えることなく、回転中のバイオチップの蛍光指向性を制御できて蛍光強度が上がるため、DNA型の一致/不一致の判定精度が向上する。
図1は、同実施形態によるバイオチップの構成を示す図であり、バイオチップと装置の配置を示す図である。
バイオチップ1は、反応槽2、フレネルレンズ3から構成されており、検体及び試薬の混合液4が格納されている。
基板1Aは円板状を呈している。
基板1Aは該基板1Aの中心の箇所が後述する装置10の回転軸11に脱着可能に取着されるように構成されており、基板1Aが回転軸11に取着された状態で回転軸11と共に回転されるように構成されている。
本実施の形態では、基板1Aは光が透過可能な合成樹脂材料で構成されている。このような合成樹脂材料としてポリプロピレンなど従来公知のさまざまな合成樹脂材料が採用可能である。
複数の反応槽2は、基板1Aの厚さ方向の中間部で該基板1Aの外周部に周方向に間隔をおいて形成されている。
本実施の形態では、複数の反応槽2は同形同大を呈し、周方向に等間隔をおいて形成されている。
反応槽2は、基板1Aの厚さ方向の一方に位置する底面102と、底面102に対向する上面104と、上面104と底面102とを接続する側面106とによって検体および試薬の混合液4が格納される収容空間Sを形成している。
励起光は、基板1Aの厚さ方向の一方の面と底面102との間に位置する基板1Aの部分を透過して、すなわち、基板1Aの厚さ方向の一方の面および底面102を透過して収容空間Sに格納された混合液4に照射される。
これにより励起光が照射されることにより混合液4から発生する蛍光は、側面106と基板1Aとの間に位置する基板1Aの部分を透過して、すなわち、側面106および基板1Aの外周面を透過して外周面から検出される。
フレネルレンズ3は、蛍光を集光するものであり、蛍光が透過する基板1Aの外周面の箇所に反応槽2毎に形成されている。
回転用モータ7の駆動軸と回転軸11とは、図示しないベルトで連結され、回転用モータ7の回転駆動力が前記ベルトを介して回転軸11に伝達されるように構成されている。
回転軸11は、基板1Aの中心の箇所が脱着可能に取着されるものであり、回転用モータ7の回転駆動力によりバイオチップ1を回転させる。
光源12は、回転軸11に取着された基板1Aの反応槽2の下方に配置され、励起光を反応槽2に向けて照射することにより、収容空間Sに格納された混合液4に励起光を照射させるものである。
検出部13は、回転軸11に取着された基板1Aの外周面に対向して配置され、収容空間Sに格納された混合液4で発生しフレネルレンズ3を介して集光された蛍光を検出することにより蛍光強度を検出するものである。
前記温調部は、反応槽2の収容空間に格納された検体および試薬の混合液4の温度調整を行うものである。
図1を用いて、バイオチップ1の実施例について説明する。
バイオチップ1の形状は円盤状で、外径は80mm、厚さは2mm、反応槽2の容量は20μLである。反応槽2は18あり、バイオチップ1の円周付近に、回転中心から同心円上に配置されている。バイオチップ1の素材はポリプロピレンである。
言い換えると、反応槽2において検体に試薬を混合することで混合液4を調整し、この混合液4を温調部によって加熱する。
回転用モータ7によりバイオチップ1を回転させつつ、光源12から反応槽2の混合液4に励起光を照射する。
励起光が照射されることによって混合液4から発生した蛍光は、フレネルレンズ3によって集光され検出部13に導かれ、これにより検出部13によって蛍光強度が検出される。
すなわち、図3に示す従来型のバイオチップでは、装置側にフレネルレンズを設けるという構成上、反応槽2の混合液4とフレネルレンズとの間に隙間が生じるので、検出部によって十分な蛍光強度を得る上で不利がある。
これに対して本発明のバイオチップ1では、蛍光が透過する基板1Aの外周面の箇所に、蛍光を集光するフレネルレンズ3が、反応槽2毎に形成されているため、バイオチップ1とフレネルレンズ3との間に形成される隙間を実質的になくした光学系を形成できる。したがって、蛍光指向性を制御できて蛍光強度が上がるため、検体の判定精度を向上することができるという効果が得られる。
1A・・・基板
102・・・底面
104・・・上面
106・・・側面
2・・・反応槽
3・・・フレネルレンズ
4・・・検体と試薬の混合液
11・・・回転軸
12・・・光源
13・・・検出部
S・・・収容空間
Claims (2)
- 光透過性の合成樹脂材料からなる円板状の基板と、
前記基板の厚さ方向の中間部で該基板の外周部に周方向に間隔をおいて形成された複数の反応槽とを備え、
前記反応槽は、前記基板の厚さ方向の一方に位置する底面と、前記底面に対向する上面と、前記上面と前記底面との周縁同士を接続する側面とによって検体および試薬の混合液が格納される収容空間を形成し、
前記基板の厚さ方向の一方の面および前記底面を透過して前記収容空間に入射される励起光を前記混合液に照射することで前記混合液から励起される蛍光が、前記基板の半径方向において前記収容空間の前記半径方向の外側に位置する前記側面を透過して前記基板の外周面から外方へ射出される蛍光を検出するバイオチップであって、
前記蛍光が透過する前記各外周面の箇所に、前記蛍光を集束して外方へ射出するフレネルレンズが前記反応槽毎にそれぞれ形成されている、
ことを特徴とするバイオチップ。 - 前記基板は該基板の中心の箇所が回転軸に脱着可能に取着されるように構成され、
前記基板が前記回転軸に取着された状態で前記回転軸と共に回転される、
ことを特徴とする請求項1記載のバイオチップ。
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JP2011054196A JP5764986B2 (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | バイオチップ |
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JP2011054196A JP5764986B2 (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | バイオチップ |
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JP2012189489A JP2012189489A (ja) | 2012-10-04 |
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