JP6158136B2 - 飲食物容器 - Google Patents

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この発明は、飲料や食料の携帯に使用される飲食物容器に関する。
飲食物容器は、上端部に飲食物の出入口が形成された容器本体と、該出入口を水密に閉塞する着脱式の栓とを備える。一般に、飲食物容器では、内容物の温度変化を避けるため、断熱性が重視される。このため、栓の内部に断熱室が設けられている。断熱室の内側は、空気を滞留させたり、発泡体のような固体断熱材を収容したりするための空間になっている。断熱室は、成形の都合上、上下に分割した構造になっている。この種の栓は、出入口を取り囲む態様で容器本体の上端部に配置される外装カバー部と、出入口の内側に配置される有底筒状の中筒部と、中筒部の上方を覆う天面及び中筒部の内側へ上方側から配置される筒状壁が設けられた栓キャップ部とを有する。
この種の栓の中には、中筒部と筒状壁との間に中筒部と栓キャップ部とを着脱可能に連結する係合部が設けられているものがある。このような栓は、断熱室内が結露等で汚れた場合、使用者の判断で栓キャップ部と中筒部とを分離する分解作業を行い、断熱室内の洗浄や清掃を実施することができる(特許文献1〜3)。
例えば、特許文献1、2に開示される栓の係合部は、中筒部に設けられた雌ねじと、栓キャップ部に設けられた雄ねじとによって構成されている。特許文献3に開示される栓の係合部は、中筒部に設けられたシール面と、栓キャップ部に設けられ、シール面に密着するパッキンとによって構成されている。
特許文献1〜3のような飲食物容器においては、通常、五指によって外装カバー部を径方向内側に掴むことができる設計がなされている。この掴み方で飲食物容器を持ち上げる限り、栓キャップ部が不意に中筒部から外れることはない。
特開2011−244039号公報 特開2013−240472号公報 特開2011−230848号公報
しかしながら、使用者が誤って、外装カバー部の上に重なっている栓キャップ部を掴んで飲食物容器を持ち上げると、栓キャップ部が不意に中筒部から外れてしまう可能性があり、この点で改良の余地がある。栓キャップ部を外装カバー部に固定した状態に拘束する手段を追加することも考えられるが、栓の分解性が悪くなるため、好ましくない。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、栓キャップ部の分解性を損ねることなく、外装カバー部から栓キャップ部が不意に外れることを防止することにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、上端部に飲食物の出入口が形成された容器本体と、前記出入口を水密に閉塞する栓とを備え、前記栓は、前記出入口を取り囲む態様で前記容器本体の上端部に配置される外装カバー部と、前記出入口の内側に配置される有底筒状の中筒部と、前記中筒部の上方を覆う天面及び前記中筒部の内側へ上方側から配置される筒状壁が設けられた栓キャップ部とを有し、前記中筒部の内周と前記筒状壁の外周との間に当該中筒部と栓キャップ部とを着脱可能に連結する係合部が設けられている飲食物容器に係るものであり、前記栓キャップ部の前記天面は、外周縁が前記外装カバー部の径方向内側に配置される構成を採用したものである。なお、この発明において、上下方向は、飲食物容器の底面を水平面上に置いたとき、当該水平面に直角な向きとなる方向のことを意味する。また、径方向は、上下方向の軸線が設定された任意の部材の当該軸線に直角な方向のことをいう。
上記構成によれば、栓キャップ部の天面は外周縁が外装カバー部の径方向内側に配置されていることより、使用者が誤って栓キャップ部を五指で掴む事態を確実に回避することが可能となるため、外装カバー部から栓キャップ部が不意に外れることを防止することができる。しかも、栓キャップ部を外装カバー部に拘束する手段を追加することなく、栓キャップ部の天面と外装カバー部との位置関係のみで当該事態が防止されるため、栓キャップ部の分解性を損ねることがない。
また、前記係合部は、前記筒状壁の外周に設けられた突起状の係止片と、前記中筒部の内周に設けられ、上下方向軸線周りの一方側へ向かう前記係止片の回転を規制する回転規制壁と、前記中筒部の内周から径方向に突出し、前記係止片の上下方向への移動を規制する係止受け壁とを有するのが好ましい。このような係合部によれば、従来の飲食物容器にも採用されていた回転作業によって栓キャップ部と中筒部とを分解させることができる。
また、前記係合部は、前記中筒部に対する前記栓キャップ部の回転位相において、前記回転規制壁によって前記係止片の回転が規制される第1の位相と、前記係止受け壁によ前記係止片の上下移動の規制が解放される第2の位相とを有し、前記第1の位相と第2の位相とが0度より大きく且つ25度より小さくなるように設定されているのが好ましい。これによれば、中筒部に対する栓キャップ部の回転位相を小さい回転位相(0度より大きく且つ25度より小さい回転位相)で係止片の上下移動の規制を解放することができる。つまり、栓キャップ部は、中筒部および外装カバー部に対して僅かに回転させることによって上方に外れる状態となる。したがって、栓キャップ部が中筒部に対して僅かに回転している不完全な係合状態である場合において使用者が栓キャップ部を掴んだとしても、栓キャップ部のみが持ち上げられ、容器本体(栓キャッ部プ以外の部材)が持ち上げられることを回避することができ、栓キャップ部が不完全な係合状態のままの飲食物容器が携帯される事態を防止することができる。
また、前記中筒部は、前記係止片を前記係止受け壁に向かって案内する案内面を有しており、該案内面が、前記一方側へ回転する前記栓キャップ部の前記係止片を下方側に従動させ、前記一方側と逆の他方側へ回転する前記栓キャップ部の前記係止片を上方側に従動させる傾斜面になっているのが好ましい。このようにすると、栓キャップ部の回転方向と回転量に応じて係止片を案内面に沿って上下動させることができる。したがって、栓キャップ部と中筒部とを係合部で連結する作業に際し、係止片を簡単かつ確実に係止受け壁に案内することができる。また、係止片が案内面上に位置して係止受け壁の規制を受けていない回転不足状態を、外装カバー部に対する栓キャップ部の天面の上下方向位置から容易に視認することができる。
また、前記栓キャップ部は、前記天面の外周縁が径方向内側へ凹んだ摘み部を含むのが好ましい。このようにすると、凹んだ摘み部のところへ指を挿入すると共に当該指で摘みながら栓キャップ部を回転させることができる。なお、意識しながらでなければ、摘み部のところへ指を挿入することがないため、通常、摘み部を利用して栓キャップ部が掴まれる誤使用を想定することは不要であろう。
また、前記摘み部は、径方向内側に向かうに連れて上方に傾斜する斜面になっているのが一層好ましい。このようにすると、仮に、摘み部を指で摘まもうとしても、その指に力が入り難い斜面になっているので、栓キャップ部を掴み上げ難くすることができる。
この発明に係る飲食物容器は、上記構成の採用により、栓キャップ部の天面は外周縁が外装カバー部の径方向内側に配置されていることより、使用者が誤って栓キャップ部を五指で掴む事態を確実に回避することが可能となるため、外装カバー部から栓キャップ部が不意に外れることを防止することができる。しかも、栓キャップ部を外装カバー部に拘束する手段を追加することなく、栓キャップ部の天面と外装カバー部との位置関係のみで当該事態が防止されるため、栓キャップ部の分解性を損ねることがない。
この発明の実施形態に係る飲食物容器を図4(a)のf−f線と同じ断面で示した縦断面図 図1の飲食物容器の栓キャップ部を外した状態を示す部分分解斜視図 図1の飲食物容器の栓キャップ部を正規に取り付けた状態を示す部分斜視図 (a)は図1の栓キャップ部の上面図、(b)は図1の栓キャップ部の全体斜視図、(c)は図1の栓キャップ部の正面図、(d)は図1の栓キャップ部の左側面図、(e)は図1の栓キャップ部の下面図、(f)は前記(a)のf−f線の断面図、(g)は前記(c)のg−g線の断面図 図1の飲食物容器の中筒部の上面図 (a)は図5のa−a線の断面図、(b)は図5のb−b線の断面図、(c)は図5のc−c線の断面図 (a)は、図1の栓キャップ部を中筒部に連結する回転作業の準備状態を例示する作用図、(b)は、前記(a)から回転を進めた段階の作用図、(c)は、前記(b)から回転を進めた段階の作用図、(d)は、前記(c)から連結作業の完了まで回転させた段階の作用図
この発明に係る飲食物容器の一例としての実施形態を添付図面に基づいて説明する。実施形態に係る飲食物容器は、図1〜図3に示すように、平坦面上に載置可能な容器本体1と、該容器本体1に着脱可能な栓2とを備える。なお、図1は、この飲食物容器の底面を水平面上に置いた状態を前提に描いている。図中の上下方向とはこの発明における上下方向に相当する。また、径方向とは本飲食物容器の中心を上下方向に通過させた軸線Cに直角な方向のことをいい、周方向とは前記軸線C周りの方向のことをいう。
容器本体1は、図1に示すように、上端部3に出入口4が形成された有底円筒状の器体になっており、ステンレス鋼製の内びん5および外びん6の間を真空にせしめて構成される真空二重びん(まほうびん)となっている。
この容器本体1は、内びん5の上端側の内面7において縮径となっている絞り部8を有し、該絞り部8が容器本体1の最小内径部を形成する。そして、内びん5の内部に形成された使用空間のうち、絞り部8の最小内径部よりも高い(上側の)領域において本飲食物容器の出入口4が形成されている。使用者は、栓2を容器本体1から取外すことによって、内容物を出入口4から使用空間内に出し入れすることができる。
また、容器本体1は、出入口4の一部を形成する合成樹脂製の口部材9を有しており、該口部材9が内びん5に着脱可能になっている。
栓2は、出入口4を水密に閉塞するものであって、図1、図2に示すように、出入口4を取り囲む態様で容器本体1の上端部3に配置される外装カバー部10と、出入口4の内側に配置される有底筒状の中筒部11と、中筒部11に着脱可能な栓キャップ部12とを有する。
外装カバー部10は、図1に示すように、合成樹脂からなる環状部材である。この外装カバー部10は、出入口4を取り囲む範囲が上端部3から外びん6の肩部6aまでに設定されている。この範囲は、適宜に設定すればよい。
中筒部11は、図1に示すように、出入口4の内側に配置される有底筒状の樹脂部品である。有底筒状とは、上面に筒口を形成する周壁13と、周壁13の下端部を閉じるための底壁14とが設けられている形状のことを意味する。この中筒部11は、底壁14の中央部付近に、容器本体1の使用空間と大気間の圧力調整を行う自動弁(図示省略)が設けられている。また、中筒部11は、内面7との間を水密に密封するパッキン15を有する。中筒部11は、外装カバー部10に着脱可能に連結されている。なお、中筒部と外装カバー部は、一体の樹脂部品に成形してもよい。
外装カバー部10は、内周に栓2を容器本体1に着脱するための雌ねじが形成されている。一方で、容器本体1の外周には前述の雌ねじに対応の雄ねじが形成されている。これら雌ねじおよび雄ねじの軸線は、図1中に描いた上下方向の一点鎖線Cと一致しており、容器本体1、栓2の径方向を定める基準の軸線になっている。栓2は、これら雌ねじと雄ねじとをねじ込む操作によって容器本体1に締結されるようになっている。このねじ込み操作に伴い、外装カバー部10の内周と、中筒部11の外周との間に形成された環状空間に、容器本体1の上端部3が入る。
また、外装カバー部10の外周には、図2に示すように、周方向について交互に凹面10aおよび凸面10bが形成されている。この凹凸面10a,10bは、前述のねじ込み操作を容易にするためのものであり、五指で外装カバー部10の外周を掴む際に周方向ないし上下方向の滑り止めとなる。
中筒部11は、図1、図2に示すように、外装カバー部10に対するパッキン15の位置を定め、パッキン15の型崩れを防止する。パッキン15は、内面7に密着可能な環状になっている。密着箇所は、絞り部8のうち、最小内径部から上側に連なる斜面域に設定されている。
栓キャップ部12は、図1〜図4に示すように、中筒部11の上方を覆う天面16と、中筒部11の内側へ上方から配置される筒状壁17とが設けられている。天面16は、栓キャップ部12の上面全体を形成し、外装カバー部10の上端部と共に飲食物容器の天面を形成する。筒状壁17は、天面16から下方に突出して形成されている。なお、本実施形態では、天面16と筒状壁17は一体の部品となされている。
また、栓キャップ部12は、中筒部11の内周と筒状壁17との間に中筒部11と栓キャップ部12とを着脱可能に連結する係合部18が設けられている。
係合部18は、図1、図4〜図6に示すように、係止片19と、回転規制壁20と、係止受け壁21と、抵抗部22とを有する。この係合部18は、中筒部11に栓キャップ部12を装着するには中筒部11に対して栓キャップ部12を平面視において時計方向に回転させ、中筒部11から栓キャップ部12を外すには中筒部11に対して栓キャップ部12を平面視において反時計方向に回転させるようになっている。なお、以下では平面視における時計方向を「一方側へ向かう回転(一方回転)」、平面視における反時計方向を一方側と逆方向である「他方側へ向かう回転(他方回転)」と呼ぶ。
係止片19は、図4に示すように、筒状壁17の外周において周方向等配の3か所に突起状に設けられている。この係止片19は、上面及び下面が周方向に沿って平行に形成されている。さらに、筒状壁17は、この係止片19の他方回転側の端部から上下方向に延びるリブ23を有する。リブ23は、筒状壁17の径方向肉厚をなるべく薄く形成するためのものである。
回転規制壁20は、図2、図6、図7に示すように、中筒部11の内周に設けられている。回転規制壁20は、軸線C周りの一方側へ向かう係止片19の回転を規制する突条壁になっている。回転規制壁20は、係止片19に対応させて周方向等配の3か所に配置されている。
係止受け壁21は、中筒部11の内周から径方向外側に突出している。この係止受け壁21は、係止片19の上下方向への移動を規制する上下一対の壁部によって構成されている。具体的には、係止受け壁21は、回転規制壁20の上下両端部から他方回転側に向かって平行に延在しており、これにより周方向に沿った溝24が形成されている。この係止受け壁21は、係止片19および回転規制壁20に対応させて周方向等配の3か所に配置されている。
なお、係止受け壁21による溝24は、係止片19が上下方向に移動することを不可能にせしめる一方で、周方向には移動可能な形状に設定されている。
抵抗部22は、図4に示すように、筒状壁17に形成された周方向に向かう平行スリット22a,22bの間の中間部分において、径方向外側に突出する態様で設けられている。この抵抗部22は、樹脂部品で形成されており、このため平行スリット22a,22bの間にあることによって径方向に移動可能となっている。また、抵抗部22の周方向位置は、係止片19の一方回転側であって、かつ一方回転する係止片19が回転規制壁20に突き当った時点で回転規制壁20より一方回転側に配置される位置に設定されている。したがって、抵抗部22は、中筒部11に対する栓キャップ部12の装着に際し、回転規制壁20を通過することに伴う振動(乗り越え)によって、栓キャップ部12の一方回転の完了を使用者に知らせるクリック感を与えると共に、栓キャップ部12の不意な他方回転を防止する。なお、この抵抗部22は、本実施形態では一か所に設けられているが、複数個所に設けられてもよい。
また、中筒部11は、図5、図6に示すように、係止片19を係止受け壁21に向かって案内する案内面25を有する。案内面25は、各係止受け壁21の間に周方向等配の3か所に配置されており、一方回転する栓キャップ部12の係止片19を下方側に従動させ、他方回転する栓キャップ部12の係止片19を上方側に従動させる傾斜面になっている。具体的には、案内面25は、軸線Cを螺旋軸とし、一方回転側に進むに連れて降下している。3つの案内面25は、同じ高さから始まり、同じ高さで終わっている。案内面25の終端の高さは、係止受け壁21の下側の上面と同じに設定されている。
而して、栓キャップ部12と中筒部11は、次のように連結することができる。先ず、栓キャップ部12を中筒部11の上方で軸線Cに関して同軸に配置し、この状態から降下させる。ここで、中筒部11に対する栓キャップ部12の相対的な回転位相が、平面視において係止片19と係止受け壁21とが重ならない位相になっている場合、図7(a)に示すように、各係止片19がいずれかの案内面25上に当接するようになっている。ここから中筒部11に対して栓キャップ部12を一方回転させると、図7(b)に示すように、各係止片19が案内面25上を滑り下りるため、栓キャップ部12が徐々に降下する。そして、図7(c)に示すように、各係止片19が案内面25の終端にきたときには栓キャップ部12の降下が止まり、各係止片19は係止受け壁21の下側の上面と同じ高さになっている。したがって、さらに栓キャップ部12の一方回転させると、各係止片19が係止受け壁21の溝24に周方向に入る。やがて図7(d)に示すように、一方回転する各係止片19が回転規制壁20に突き当り、栓キャップ部12をそれ以上一方回転させることができなくなる。このとき、抵抗部22は、回転規制壁20を通過し終えており、栓キャップ部12の他方回転に抵抗し得る状態になっている。これにより、係合部18による栓キャップ部12と中筒部11の連結が完了する。係止片19は案内面25上を単に滑るだけなので、抵抗部22が回転規制壁20を通過するとき以外に栓キャップ部12の回転抵抗を受けず、ねじ締結に比して軽い操作力で栓キャップ部12を回すことができる。なお、栓キャップ部12を降下させたとき、偶々、平面視において係止片19と係止受け壁21とが重なる位相になっている場合、つまり、各係止片19が案内面25の終端と係止受け壁21間の周方向隙間に落ち込む位相であった場合、栓キャップ部12を一方回転させると、直ちに係止片19が係止受け壁21に入るので、案内の必要性がない。
一方、係合部18によって中筒部11に連結された栓キャップ部12を抵抗部22の抵抗に抗して他方回転させると、図7(d)〜(a)と逆の進行が行われる。すなわち、係止片19は、係止受け壁21から抜け出し、栓キャップ部12を中筒部11に対して上方へ分離可能な状態となる。さらに栓キャップ部12の他方回転を継続すると、係止片19は、案内面25を滑り上がり、徐々に栓キャップ部12が中筒部11に対して上昇する。
係止片19、回転規制壁20、係止受け壁21等は、栓キャップ部12を中筒部11に対する一方回転又は他方回転で連結又は分解することができる限り、適宜の周方向配置、数、形状に設定すればよい。
またここで、栓キャップ部の天面16は、図1〜図4に示すように、外周縁が径方向内側へ凹んだ摘み部26を含む。この摘み部26は、栓キャップ部12の直径線上の2か所に配置されている。栓キャップ部12の一方回転や他方回転の操作は、一対の摘み部26を片手の親指と他の指で挟むように摘み、これらを捻ることで栓キャップ部12を回転方向に押し回すことができる。
しかも、摘み部26は、径方向内側に向かうに連れて上方に傾斜する斜面になっている。このように摘み部26が斜面になっていても、栓キャップ部12を回す方向に押すことは可能である。
一方、一対の摘み部26のみを親指と他の指で径方向に挟むように摘まもうとしても、径方向の挟み力を逃がす斜面の摘み部26になっているので、両指に力が上手く入らず、栓キャップ部12を掴み上げることは非常に困難である。なお、摘み部26は、径方向に露出する領域において径方向内側へ傾く勾配をもてばよく、栓キャップ部12の外周縁から凹んだ全領域で前述の傾斜を設定する必要はなく、図のように外周縁から径方向に沿った領域を形成してもよい。摘み部26は、栓キャップ部12の成型表面になっており、特に表面粗さを変化させる加工は行っていない。
以上によれば、栓キャップ部12の天面16は外周縁が外装カバー部10の径方向内側に配置されていることより、使用者が誤って栓キャップ部12を五指で掴む事態を確実に回避することが可能となるため、外装カバー部10から栓キャップ部12が不意に外れることを防止することができる。しかも、栓キャップ部12を外装カバー部10に拘束する手段を追加することなく、栓キャップ部12の天面と外装カバー部10との位置関係のみで当該事態が防止されるため、栓キャップ部12の分解性を損ねることがない。
また、上述のような係合部18によれば、従来の飲食物容器にも採用されていた回転作業によって栓キャップ部と中筒部とを分解させることができる。
また、栓キャップ部12の回転方向と回転量に応じて係止片19を案内面25に沿って上下動させ得るため、栓キャップ部12と中筒部11とを係合部18で連結する作業に際し、係止片19を簡単かつ確実に係止受け壁21(溝24)に案内することができる。また、係止片19が案内面25上に位置して係止受け壁21の規制を受けていない回転不足状態を、外装カバー部に対する栓キャップ部の天面の上下方向位置から容易に視認することができる。
また、本実施形態の係合部18は、中筒部11に対する栓キャップ部12の回転位相において、回転規制壁20によって係止片19の回転が規制される第1の位相とし、係止受け壁21によ係止片19の上下移動の規制が解放される第2の位相とすると、第1の位相と第2の位相とが19度に設定されている。発明者が実験を行った結果、このように設定することによって、中筒部11から栓キャップ部12を容易に外せ、かつ中筒部11に栓キャップ部12を容易に取り付けられるとの結果が出た。一方で、回転位相としては最低でも1度より大きい必要があり、また26度以上となると、中筒部11から栓キャップ部12を外すに際して煩わしさを唱えるものが現れた。この点に鑑み、第1の位相と第2の位相とが0度より大きく且つ25度より小さくなるように設定されるのが好ましいと考えられる。
なお、この発明の技術的範囲は、上述の各実施形態や各実施例に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づく技術的思想の範囲内での全ての変更を含むものである。例えば、係合部の構成は、特に限定されず、栓キャップ部のパッキンと中筒部のシール面とで係合部を構成してもよい。
1 容器本体
2 栓
3 上端部
4 出入口
10 外装カバー部
11 中筒部
12 栓キャップ部
16 天面
17 筒状壁
18 係合部
19 係止片
20 回転規制壁
21 係止受け壁
22 抵抗部
24 溝
25 案内面
26 掴み部

Claims (4)

  1. 上端部に飲食物の出入口が形成された容器本体と、前記出入口を水密に閉塞する栓とを備え、前記栓は、前記出入口を取り囲む態様で前記容器本体の上端部に配置される外装カバー部と、前記出入口の内側に配置される有底筒状の中筒部と、前記中筒部の上方を覆う天面及び前記中筒部の内側へ上方側から配置される筒状壁が設けられた栓キャップ部とを有し、前記中筒部の内周と前記筒状壁の外周との間に当該中筒部と栓キャップ部とを着脱可能に連結する係合部が設けられている飲食物容器において、
    前記栓キャップ部の前記天面は、外周縁が前記外装カバー部の径方向内側に配置され
    前記係合部は、前記筒状壁の外周に設けられた突起状の係止片と、前記中筒部の内周に設けられ、上下方向軸線周りの一方側へ向かう前記係止片の回転を規制する回転規制壁と、前記中筒部の内周から径方向に突出し、前記係止片の上下方向への移動を規制する係止受け壁とを有し、
    前記係合部は、前記中筒部に対する前記栓キャップ部の回転位相において、前記回転規制壁によって前記係止片の回転が規制される第1の位相と、前記係止受け壁による前記係止片の上下移動の規制が解放される第2の位相とを有し、前記第1の位相と第2の位相とが0度より大きく且つ25度より小さくなるように設定されていることを特徴とする飲食物容器。
  2. 前記中筒部は、前記係止片を前記係止受け壁に向かって案内する案内面を有しており、該案内面が、前記一方側へ回転する前記栓キャップ部の前記係止片を下方側に従動させ、前記一方側と逆の他方側へ回転する前記栓キャップ部の前記係止片を上方側に従動させる傾斜面になっている請求項に記載の飲食物容器。
  3. 前記栓キャップ部は、前記天面の外周縁が径方向内側へ凹んだ摘み部を含む請求項1または2に記載の飲食物容器。
  4. 前記摘み部は、径方向内側に向かうに連れて上方に傾斜する斜面になっている請求項に記載の飲食物容器。
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