JP2006263313A - 調理器 - Google Patents

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牧雄 半沢
Nariaki Aoyama
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Abstract

【課題】抽出された液状成分を粕と混じることなくボトルから蓋体を通して容易に注ぎ出すことができる調理器を提供することにある。
【解決手段】回転刃26が下部に配置されるとともに上端開口が蓋体31で開閉されるボトル21に、蓋体31で上端部が支持される筒状の濾し器41を収容して、回転刃26の回転により粉砕された材料を、濾し器41とボトル21との間に抽出される液状成分と濾し器41の内部に溜められる粕とに分離する調理器1であって、蓋体31が下蓋(蓋本体)32と上蓋(開閉部材)33とを具備する。下蓋32は、ボトル21の上端開口部の内周面に密接する防水パッキン34が取付けられた嵌合部32a、この嵌合部32aの内側に設けられて濾し器41内に材料を供給する材料投入口32b、及び嵌合部32aと材料投入口32bとの間に設けられた液状成分出口35を有する。上蓋33は下蓋32に取付けられて材料投入口32bを開閉する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回転刃で粉砕される材料を液状成分と粕とに分離する濾し器をボトル内に設けて使用される調理器に関する。
従来、合成樹脂製の容器部(ボトル)に収容された筒状フィルターの下端を容器部の小径下部に緊密に嵌合させるとともに、容器部に被せられた蓋体を筒状フィルターの上部に当接させて、筒状フィルターを動かないように支持し、この状態で蓋体中央部の投入口からジュース材料を投入した上で、筒状フィルターの下端部内側に配置された回転粉砕刃を回転させることにより材料を粉砕しつつ、この粉砕された材料を、筒状フィルターで、液状成分(ジュース)と粕とに分離するミキサーが知られている(例えば特許文献1参照。)。
この特許文献1のミキサーの蓋体は、その中央部に投入口を有し、この投入口を通じて筒状フィルター内に材料を投入できるとともに、投入口を開閉する着脱可能なキャップを備えている。この蓋体は、容器部の上面開口に被された状態を保持するために、容器部の注ぎ口を有した上面開口に嵌合する環状壁の外周に複数の抜止め片を突設し、蓋体を容器部の上面開口に嵌めた状態で回転させることにより、容器部の上面開口部内面に突設された抜止め片に環状壁の抜止め片を係合させている。又、容器部の環状壁には孔が形成され、この孔は蓋体の回転により注ぎ口に対向する位置と非対向となる位置に移動される。このため、投入口をキャップで閉じた状態のまま、蓋体全体を回転させて孔を注ぎ口に対向させることにより、ジュースを、孔及び注ぎ口に通して筒状フィルター内の粕と混じる恐れがなく注ぎ出すことができる。
特開2002−336139号公報(段落0010−0027、図1−図4)
特許文献1の技術では、容器部に被せた蓋体を外れ止めする構成として、蓋体の環状壁と容器部の上面開口の内面との夫々互いに係合する抜止め片を突設しているので、これらが、掃除の際に邪魔になり易く破損する恐れが高い。しかも、蓋体の環状壁と容器部の上面開口との間には嵌め合い隙間があって防水されていないので、分離された液状成分(ジュース)が前記嵌め合い隙間を通って外部に漏れ出る恐れが高い。
ところで、筒状フィルターを備えない一般的なミキサーにおいては、蓋体の環状壁の外周にゴム状弾性体からなる環状の防水パッキンを装着し、この蓋体をボトルの上端開口に被せるに伴い、この上端開口と環状壁との間に防水パッキンを挟み込んで、ボトルへの蓋体の取付け保持とジュースの漏れ出しを妨げる防水とを兼ねる技術が知られている。
この技術を特許文献1のミキサーに適用すれば、既述の不具合を解決可能である。しかし、この場合、新たな問題を生じることが本発明者により見出された。すなわち、環状の防水パッキンは、ゴム状弾性体からなるので、容器部(ボトル)の上端開口に対する摩擦抵抗が大きい。これにより、分離されたジュースを注ぎ出そうとする際に、環状壁の孔を容器部の注ぎ口に合わせるための蓋体の回転操作が重くなり、使用上不便となる。
本発明の目的は、抽出された液状成分を粕と混じることなくボトルから蓋体を通して容易に注ぎ出すことができる調理器を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明は、回転刃が下部に配置されるとともに上端開口が蓋体で開閉されるボトルに、蓋体で上端部が支持される筒状の濾し器を収容して、回転刃の回転により粉砕された材料を、濾し器とボトルとの間に溜められる液状成分と濾し器の内部に溜められる粕とに分離する調理器であって、蓋体が蓋本体と開閉部材とを具備し、蓋本体は、ボトルの上端開口部の内周面に密接する防水パッキンが取付けられた嵌合部、この嵌合部の内側に設けられて濾し器内に材料を供給する材料投入口、及び嵌合部と材料投入口との間に設けられた液状成分出口を有し、この蓋本体に材料投入口を開閉する開閉部材を取付けている。
本発明によれば、ボトルの上端開口部に嵌合された蓋体を防水パッキンの摩擦抵抗に抗して回転させる手間を要することなく、開閉部材で材料投入口を閉じた状態でこの投入口とは別に蓋体に設けた液状成分出口を通して、抽出された液状成分をボトル外に注ぎ出すので、分離された粕と混じることなく液状成分をボトルから容易に注ぎ出せる調理器を提供できる。
以下、図1〜図8を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1及び図2中符号1で示した調理器は、調理器本体11と、ボトル21と、蓋体31と、筒状の濾し器41を具備している。蓋体31及び濾し器41のうちの少なくとも濾し器41は、アタッチメントとして備えられて、調理器1をジューサーとして使用するときにボトル21にセットして使用される。
調理器本体11の本体ケース12の例えば上面部はボトル載置部13をなしている。図2に示すように本体ケース12には電動モータなどからなる駆動部14が内蔵されている。駆動部14の出力軸14aはボトル載置部13を上向きに貫通し、この出力軸14aの上端には駆動カップリング15が固定されている。この駆動カップリング15は駆動部14によって回転駆動される。なお、図1及び図2中符号16は、駆動部14の駆動を制御するために本体ケース12の外面に設けられた操作釦を示している。
ボトル21は、ボトルサポート22、ボトル本体23、回転軸24、被動カップリング25、及び回転刃26を備えている。
ボトルサポート22は、ボトル載置部13上に着脱自在に配置される部材であって、硬質合成樹脂の一体成形品からなる。図2及び図3に示すようにボトルサポート22の外形は円筒状である。このボトルサポート22は、高さ方向中間部に仕切り部22aを有していて、この仕切り部22aはボトル本体23の下端開口を閉じる底部材として機能する。仕切り部22aを境に上方に位置するボトルサポート22の上部内面には雌ねじが形成されている。なお、図2及び図3中符号27は仕切り部22aの周部上面に装着されたゴム等の弾性材料からなる防水リングを示している。
ボトル本体23は、合成樹脂又はガラス製であり、内部を透視可能な透明(なお、半透明も含む。)とすることが好ましい。ボトル本体23の上端は開口されている(図1参照)。ボトル本体23の下端部は、この本体の上端開口より小径な下端筒部23aで形成されている。ボトル本体23はその上端開口から下端筒部23aに向けて次第に縮径されている。言い換えれば、ボトル本体23はその下端筒部23aから上端開口に向けて次第に拡径されている。
ボトル本体23の最小径をなす下端筒部23aは、内外径が一定の短い円筒部からなり、その外周面には雄ねじが形成されている。この下端筒部23aはボトルサポート22に連結されている。この連結は、前記雄ねじをボトルサポート22の雌ねじに着脱可能に螺合することによりなされている。連結完了状態では、下端筒部23aの先端面(下端面)が防水リング27に密接して、ボトルサポート22とボトル本体23との間の防水が図られる。
図2及び図3に示すようにボトル本体23の内面には、上下方向に延びる複数のリブ28が一体に設けられている。これらリブ28の下端は下端筒部23aから所定距離上方に離れているとともに、上端はボトル本体23の上端開口から所定距離下方に離れている。これらリブ28は、調理器1をミキサーとして使用するときにボトル本体23内での材料の攪拌を助長させるものであるが、その下端部は、調理器1をジューサーとして使用するときに濾し器41を回り止めするための係合凸部を支持する受け部としても使用される。なお、図1及び図2中符号23bはボトル本体23の外面に一体に突設された握り部を示している。
ボトルサポート22の仕切り部22aの中央部には軸受29が取付けられている。軸受29には、これを貫通して回転軸24が支持されている。仕切り部22aの下側に突出された回転軸24の下端には、ボトルサポート22の下部内に配置される被動カップリング25が連結されている。この被動カップリング25は、ボトルサポート22がボトル載置部13に着脱されるに伴って、駆動カップリング15に係脱されるようになっている。回転軸24の上端はボトル本体23内の下端部に突出されていて、この上端には、斜め上向きに折り曲げられた回転刃26と斜め下向きに折り曲げられた回転刃26が連結されている。
ボトル本体23にはその上端開口を開閉する蓋体31が着脱自在に取付けられている。蓋体31は、蓋本体として例えば下蓋32と、開閉部材として例えば上蓋33と、防水パッキン34とを備えている。下蓋及び上蓋33はいずれも硬質合成樹脂製であり、防水パッキン34は合成ゴム等の弾性材料製である。
下蓋32は、平面視円形状であって、その周部裏面に、図2、図3、及び図7等に示すようにボトル本体23の上端開口部の内周面に挿脱される短い円筒状の嵌合部32aを有している。この嵌合部32aの外周面には、複数の環状リップ部を上下方向に間隔を置いて有した環状の防水パッキン34が装着されている。この防水パッキン34は、蓋体31をボトル本体23の上端開口部に嵌合して取付けたときに、ボトル本体23の上端開口部の内周面に密接して、この内周面と嵌合部32aとの間の防水を図る。
下蓋32はその中央部に材料投入口32bを有している。この材料投入口32bは好ましくは下蓋32の裏面に一体に突出した円筒部で形成され、その長さは嵌合部32aと同程度である。図6及び図7に示すように切欠き状の係合溝32cが、材料投入口32bの180度隔たった位置にこの材料投入口32bの内周面に少なくとも開口して夫々設けられている。
図2、図5、図6、及び図8に示すように下蓋32には、材料投入口32bとは別の位置で開口する一つの液状成分出口35と、この液状成分出口35に連続する導出部35aとが設けられている。導出部35aは、上面に開放する浅い溝からなり下蓋32の周面から少し突出して形成されている。したがって、液状成分出口35は、導出部35aと材料投入口32bとの間に設けられている。
上蓋33は、平面視円形状であって、下蓋32より一回り小さい。この上蓋33の中央部裏面には円筒形の取付け筒36が一体に突設されている。この取付け筒36の突出長さは材料投入口32bの長さに略等しい。図6及び図7に示すように取付け筒36は弾性変形可能な一対の取付け片36aを180度隔てて有している。これらの取付け片36aは、取付け筒36にその下端に開口して設けたスリット36b間に形成されているとともに、先端部に半球状の係合凸部36cを有している。
上蓋33は、その取付け筒36を材料投入口32b内に着脱自在に嵌合させることによって、この嵌合部を中心に下蓋32に対して回転可能に取付けられている。下蓋32に対する上蓋33の着脱及び回転においては、取付け片36aの弾性変形を伴って、これら取付け片36aの係合凸部36cが材料投入口32bの係合溝32cに係脱されるようになっている。
図5、図6、及び図8等に示すように上蓋33には、液状成分出口35と略同形状の注ぎ口37が設けられている。更に、上蓋33には図5、図7、及び図8等に示すように注ぎ口37から90度隔てて一対の指掛け部38が設けられている。指掛け部38は例えば指先を挿入できる切欠き状の開口で形成されている。
一方の指掛け部38に手の親指を掛けるとともに、他方の指掛け部38に手の人差し指を掛けて、下蓋32に対して上蓋33を所定角度範囲(例えば45度)にわたって往復回転させることができる。それにより、図8(A)に示すように注ぎ口37が液状成分出口35と対向する位置(つまり、上蓋33が液状成分出口35を開く位置)と、図8(B)に示すように注ぎ口37が液状成分出口35と非対向となる位置(つまり、上蓋33が液状成分出口35を閉じる位置)とのいずれかを選択できる。なお、図3及び図6〜図8中符号32dは、指掛け部38に挿入された指先を逃げるために下蓋32に形成された溝状の逃げ部を示している。
図2から図5に示すように濾し器41は、濾し器枠42と、フィルター43と、弾性パッキン44とを備えている。
濾し器枠42は、硬質合成樹脂の成形体であり、上筒42a、パッキン支持筒部42b、複数のブリッジ部42c、及び複数の係合凸部42dを有している。
上筒42aは、内外径が一定の短い円筒からなり、蓋体31の材料投入口32bの外周に着脱自在に嵌合できる大きさに形成されている。パッキン支持筒部42bは、上筒42aより大径で、その内外径が一定の短い円筒からなる。パッキン支持筒部42bの外径はボトル21の下端筒部23aの内径より僅かに小さい。パッキン支持筒部42bの内径は回転刃26の回転軌跡の直径よりも大きい。パッキン支持筒部42bの上端部外周にはこれと一体のフランジ42eが例えば環状をなして外方へ張り出して形成されている。
複数のブリッジ部42cは上下方向に延びて設けられていて、その上端が上筒42aに一体に連結されているとともに、下端がパッキン支持筒部42bに一体に連結されている。複数の係合凸部42dは、各ブリッジ部42cの下端部にいずれも三角形状をなして一体に設けられて外方に突出されている。これら係合凸部42dの頂をなした先端部はリブ28にその側方から引っ掛かり得るようにボトル本体23の内周面に近接するようになっている。
フィルター43はプレス機械を用いた打ち抜き加工などによって多数の小孔が穿設された金属薄板例えばステンレス薄板等からなる。このフィルター43は、上筒42aと、パッキン支持筒部42bと、ブリッジ部42cとで囲まれた開口を濾し器枠42の内側から覆って、濾し器枠42に内面に装着されている。なお、図2〜図5中符号42fは補強ブリッジを示している。この補強ブリッジ42fは、ブリッジ部42cと直交して環状に設けられ、フィルター43の過度の変形を防止するために設けられている。
弾性パッキン44は、ゴム等の弾性材料製であって、リング状に形成されている。弾性パッキン44は、パッキン支持筒部42bの外周に着脱可能に嵌合されるとともに、フランジ42eによって上方向へ抜け止めされている。この弾性パッキン44は環形斜状面44aを有している。この環形斜状面44aにより、リング状の弾性パッキン44の外径は、フランジ42e側に位置する上端から下端に向かうに従い次第に小さくなっている。弾性パッキン44の上下両端間の寸法、つまり、厚みは、濾し器枠42のパッキン支持筒部42bより短い。言い換えれば、パッキン支持筒部42bは、弾性パッキン44の厚みより長く形成されている。
弾性パッキン44の環形斜状面44aは、ボトル21内に濾し器41が収容されたセット状態でボトル本体23の縮径内周面23cに接する。なお、ここに「縮径内周面」とはボトル本体23の下部内周面、つまり、ボトル本体23の高さ方向中央より下方のボトル本体内周面を指しているが、液状成分を溜める区域をより多く確保する上で、下端筒部23aの間近に位置してこの下端筒部23aの内周面に連続したボトル本体内周面部位を縮径内周面23cとして採用することが好ましい。
調理器1をミキサーとして使用する場合には、まず、ボトル21を調理器本体11のボトル載置部13に設置してから、ボトル本体23内に適量の材料と水等の液体を入れて、ボトル本体23に蓋体を被せる。この場合、蓋体は、既述の蓋体31を用いても、或いは、ミキサーとして標準装備されている他の蓋体を用いても良い。そして、この施蓋後に、駆動部14を動作させて回転刃26を回転駆動すればよい。これにより、材料が回転刃26で粉砕されて液体とミキシングされる。
又、調理器1をジューサーとして使用する場合には、本実施形態では濾し器41及び蓋体31からなるアタッチメントを使用する。
まず、ボトル21を調理器本体11のボトル載置部13に設置してから、ボトル本体23内に濾し器41を収容する。この収容において、濾し器41は、パッキン支持筒部42bを先頭にしてボトル本体23内に挿入される。それにより、パッキン支持筒部42bの上部外周に嵌合された弾性パッキン44が、ボトル本体23の縮径内周面23cに面接触して載置された状態を得て、濾し器41が所定位置に配置される。この配置状態では、パッキン支持筒部42bがボトル本体23の下端筒部23aと回転刃26との間の隙間に入り込むとともに、濾し器41の下部内側に回転刃26が収容される。
この作業では、弾性パッキン44が縮径内周面23cに着座することに先行してパッキン支持筒部42bが下端筒部23aに入り込む。このため、ボトル21の径方向に対する濾し器41のふらつきを抑制した状態で、弾性パッキン44を縮径内周面23cに面接触させることができる。したがって、ボトル21の中心に対して濾し器41を略同心的に位置合わせし易く、濾し器41をボトル21内の所定位置に配置できるので、作業を容易にできる。
又、ボトル本体23がガラス製である場合には寸法がばらつきやすく、その縮径内周面23cの径も当然にばらつく。それにも拘わらず、弾性パッキン44が環形斜状面44aを有していることにより、この環形斜状面44aを縮径内周面23cに確実に面接触させて着座させることができる。こうした着座により濾し器41をボトル21内で安定した状態に自立させることができる。
そして、この後に、ボトル本体23の上端部にその上端開口を閉じて蓋体31を取付ける。それにより、蓋体31の嵌合部32aがボトル本体23の上端開口部の内側に嵌合されて、この嵌合部32aとボトル本体23の上端開口部内周面との間に防水パッキン34が圧縮状態に挟み込まれる。これとともに、蓋体31の材料投入口32bの外周に濾し器41の上筒42aが嵌合されて、蓋体31に濾し器41の上端部が支持される。この場合、既述のようにボトル21の中心に対して濾し器41が略同心的に位置合わされて安定的に自立しているので、上筒42aへの材料投入口32bの嵌合を伴う施蓋作業を容易にできる。
以上のようにボトル21に収容された濾し器41の下部は、その下端より上側の位置で縮径内周面23cへの弾性パッキン44の環形斜状面44aの着座によって径方向に位置決めされる。又、ボトル21に収容された濾し器41の上部は、その上筒42aの内側に嵌合された蓋体31の材料投入口32bで径方向に位置決めされる。更に、ボトル本体23に蓋体31が取付けられるに伴い、下蓋32の裏面が濾し器41の上筒42aの上端に当接して、濾し器41が下方に押される。これにより、濾し器41が縮径内周面23cと蓋体31との間に挟みこまれた状態に保持されて、弾性パッキン44が弾性変形を伴って縮径内周面23cに密接される。
ボトル21に対して以上のように濾し器41と蓋体31とがセットされた状態を図2及び図3に示す。このセット状態では、ボトル本体23内が、外側区域S1と内側区域S2とに区画され、これらの区域は弾性パッキン44によって仕切られている。外側区域S1は、ボトル本体23の内周面と、濾し器41の外周面と、蓋体31の周部裏面との間に形成されていて、平面視環状をなしている。内側区域S2は、ボトル本体23の下端筒部23aの内周面と、ボトルサポート22の仕切り部22aと、濾し器41の内周面と、蓋体31の中央部裏面との間に形成されている。
次に、蓋体31の上蓋33を上方に引き外す。この場合、開口からなる指掛け部38の孔縁38a(図3及び図7参照)に、この指掛け部38に挿入された指の腹を引っ掛けて、上蓋33を下蓋32から容易に引き外すことができる。この引き外しにおいて、上蓋33の取付け片36aの係止凸部36cが半球状であるので、この係止凸部36cが仮に材料投入口32bの係合溝32cに引っ掛かっていても、取付け片36aの弾性変形を伴って容易に外すことができる。
この後、上蓋33の引き外しにより露出された下蓋32の材料投入口32bを通して濾し器41内に適当量の材料(調理に使用される材料としては、果物や所定時間水に浸した大豆などの穀粒を挙げることができる。)と水等の液体を投入してから、再び上蓋33を下蓋32に取付ける。この取付けは、材料投入口32bに上蓋33の取付け筒36を挿入することにより行われる。この挿入に伴い取付け筒36の取付け片36aは係合凸部36cの高さに応じて弾性変形する。この挿入後には、上蓋33を下蓋32に対して回転させて図8(B)に示すように下蓋32の液状成分出口35から上蓋33の注ぎ口37をずらして、上蓋33で液状成分出口35を閉じる。この場合、取付け片36aの係合凸部36cが、材料投入口32bの係合溝32cに入り込んで引っ掛かるので、節度感を得ることができる。
この施蓋後に、駆動部14を動作させて回転刃26を回転駆動させる。それにより、内側区域S2内の材料が回転刃26により粉砕されながら内側区域S2内を回転するので、ジュースとなる液状の成分(この成分は、使用材料が大豆の場合は豆乳である。)がフィルター43を通り抜けて外側区域S1に抽出される一方で、フィルター43を通過できない粕(この粕は、使用材料が大豆である場合は、いわゆる「おから」に相当する。)は内側区域S2に溜まる。そして、粕と分離されたジュースが所望量に達するまで上蓋33の着脱を伴う材料等の投入と駆動部14の運転とが既述の手順で繰り返される。
こうしたジュースの生成において、外側区域S1に抽出されたジュースが大きく動揺してボトル21の上端開口に至ることがあっても、この開口と蓋体31との間には防水パッキン34が詰まっているので、ボトル21の外部にジュースが漏れることがない。又、後述のようにジュースを注ぎ出す場合にも、ボトル21の上端開口と蓋体31との間を通って、ジュースが漏れ出すことがない。
生成されるジュースが豆乳である場合等には、その生成に伴い多量の泡が発生して、この泡の圧力が蓋体31に対して上向きに作用することがある。しかし、蓋体31の下蓋32は、防水パッキン34の摩擦抵抗によってボトル21の上端開口部に保持されている。又、蓋体31の上蓋33は、その取付け片36aの係合凸部36cを下蓋32の係合溝32cに上向きに引っ掛けて保持されている。このため、下蓋32及び上蓋33が泡の圧力によって押し上げられることがない。
回転刃26の回転に伴い生成される材料の動きや水流の力は、濾し器41に作用する。しかし、既述のようにボトル本体23の寸法のばらつきを吸収して、濾し器41の弾性パッキン44がボトル本体23の縮径内周面23cに密に面接触した状態に保持されているので、外側区域S1と内側区域S2との連通が防止されて、内側区域S2内の粕が外側区域S1に抽出されたジュースに混じることを確実に防止できる。したがって、粕の混じり込みにより食味が損なわれない豆乳などのジュースを作ることができる。
しかも、既述のようにボトル本体23の寸法のばらつきを吸収して、筒状の濾し器41を、蓋体31とボトル本体23の縮径内周面23cとで上下方向から挟んで支持したので、粉砕される材料や液体の動きにより濾し器41が動揺することがない。これにより、濾し器41のパッキン支持筒部42bがボトル本体23の下端筒部23aに衝突を繰り返して異音を発する恐れがなく、更に、パッキン支持筒部42bとこの内側に配置されている回転刃26とが干渉して、濾し器41のパッキン支持筒部42bが損傷を受けるとともに異音を発する恐れもない。
なお、過度の寸法のばらつきにより、万が一濾し器41を上下方向に押える機能が低下して前記水流などで濾し器41が周方向に回ることが可能な状態となったとしても、係合凸部42dがボトル本体23のリブ28に側方から引っ掛かって静止される。このため、濾し器41が動揺しながら回転を継続することがなく、その結果としてジュースに粕が混じることを防止できる。
又、既述の手順で作られたジュースは、以下の手順で取出すことができる。まず、一対の指掛け部38に指を掛けて上蓋33を回転させ、図2及び図8(A)に示すように上蓋33の注ぎ口37を下蓋32の液状成分出口35に対向させる。この後、ボトル21を調理器本体11から外して、握り部23bを持ってボトル21を傾けることにより、互いに連通した液状成分出口35及び注ぎ口37を通して外側区域S1の外に注ぎ出すことができる。
このような注ぎ出しにおいては、蓋体31がボトル21に被さっていて、その上蓋33で材料投入口32bが閉じられているので、ボトル21を傾けるに伴って内側区域S2内の粕が同時に取出されて、注ぎ出されたジュースに混じることがない。
しかも、既述のように蓋体31を通してジュースを注ぎ出すので、前記注ぎ出しの作業において、下蓋32が防水パッキン34の摩擦抵抗に抗して蓋体31全体をボトル21に対して回転させる必要がない。又、下蓋32に対する上蓋33の回転操作にも大きな摩擦抵抗が働くことがない。したがって、容易にジュースを注ぎ出すことができ、使い勝手が良い。
前記一実施形態は以上のように構成したが、これに本発明は制約されない。例えば、開閉部材は、蓋本体に対する着脱などの移動により、材料投入口を開閉するものであればよく、必ずしも液状成分出口の開閉を兼ねる必要はない。したがって、開閉部材の他に液状成分出口を開閉するための開閉蓋や開閉栓などの出口開閉体を蓋本体に設けて実施することもできるとともに、前記出口開閉体を省略して実施することも可能である。しかし、前記一実施形態のように単一の開閉部材で材料投入口の開閉と液状成分出口の開閉とを兼ねる構成は、部品点数を削減できるとともに、取り扱い上簡便である点で好ましい。又、本発明は、ボトルが調理器本体に対して着脱できないように固定された調理器にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係る調理器を分解して示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る調理器を一部切欠いて示す側面図。 図2中F3−F3線に沿って示す断面図。 図1の調理器が備える濾し器を分解して示す斜視図。 図1の調理器が備える濾し器と蓋体とを組合わせた状態で示す斜視図。 図1の調理器が備える蓋体を示す裏面図。 図6中F7−F7線に沿って示す蓋体の断面図。 (A)は図1の調理器が備える蓋体をその注ぎ口を開いた状態で示す平面図。(B)は図1の調理器が備える蓋体をその注ぎ口を閉じた状態で示す平面図。
符号の説明
1…調理器、11…調理器本体、12…本体ケース、13…ボトル載置部、14…駆動部、15…駆動カップリング、21…ボトル、22…ボトルサポート、23…ボトル本体、24…回転軸、25…被動カップリング、26…回転刃、33…下蓋(蓋本体)、32a…嵌合部、32b…材料投入口、33…上蓋(開閉部材)、34…防水パッキン、35…液状成分出口、35a…導出部、36…取付け筒、37…注ぎ口、38…指掛け部、42…濾し器枠、42a…濾し器枠の上枠、43…フィルター、S1…外側区域、S2…内側区域

Claims (2)

  1. 回転刃が下部に配置されるとともに上端開口が蓋体で開閉されるボトルに、前記蓋体で上端部が支持される筒状の濾し器を収容して、前記回転刃の回転により粉砕された材料を、前記濾し器と前記ボトルとの間に抽出される液状成分と前記濾し器の内部に溜められる粕とに分離する調理器において、
    前記蓋体が、
    前記ボトルの上端開口部の内周面に密接する防水パッキンが取付けられた嵌合部、この嵌合部の内側に設けられて前記濾し器内に材料を供給する材料投入口、及び前記嵌合部と前記材料投入口との間に設けられた液状成分出口を有する蓋本体と、
    この蓋本体に取付けられて前記材料投入口を開閉する開閉部材と、
    を具備した調理器。
  2. 前記開閉部材を前記蓋本体に着脱自在でかつ前記蓋本体に取付けられた状態で蓋本体に対して回転自在に設け、この開閉部材の着脱により前記材料投入口を開閉するとともに、前記開閉部材の回転により、この開閉部材に設けた注ぎ口を前記液状成分出口に対向する位置と非対向となる位置に移動させて前記液状成分出口を開閉するようにした請求項1に記載の調理器。
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