JP6157434B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、像を担持する感光ドラムと、前記感光ドラムを帯電させる帯電ローラーと、前記感光ドラムに現像剤を供給する現像ローラーとを備える。一般に、前記感光ドラムは、円筒状の外周面を有する基体およびその基体の外周面上に形成され電荷輸送材料などを含むコーティング層とを有する。以下、前記感光ドラムのコーティング層のことを第1コーティング層と称する。この第1コーティング層がディッピングにより形成されることが考えられる。
ディッピング工程において、円筒状の外周面を有する被コーティング部材は、その第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で液剤に浸漬される。この場合、前記被コーティング部材の外周面に形成されるコーティング層の厚みが、前記被コーティング部材の長手方向において不均一になる。即ち、前記コーティング層は、ディッピングの際に上側になる部分の厚みよりも下側になる部分の厚みの方が大きくなる傾向がある。
従って、前記第1コーティング層がディッピングによって形成される場合、前記感光ドラムおよび前記帯電ローラーの外周面の間隔が、それらの長手方向において不均一になるため、画像品質が悪化するおそれがある。
また、前記第1コーティング層がディッピングによって形成される場合に、前記帯電ローラーとして、ディッピングによって形成された第2コーティング層を有するローラーが採用されることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
さらに、前記第1コーティング層と前記第2コーティング層とが、それらの厚みの分布傾向が逆向きになるように、前記感光ドラムおよび前記帯電ローラーが相互に対向して支持されることが考えられる(例えば、特許文献1)。これにより、前記感光ドラムおよび前記帯電ローラーの外周面の間隔が、それらの長手方向において均一化され、前記感光ドラムの帯電電位が均一化される。
特開2004−138847号公報
ところで、前記感光ドラムおよび前記帯電ローラーが、それらのコーティング層の厚みの分布傾向が逆向きになるように配置される場合、前記感光ドラムの帯電電位は均一化されるが、前記感光ドラムの電荷量は不均一になる。その結果、画像品質が悪化するおそれがある。
本発明の目的は、感光ドラムのコーティング層がディッピングによって形成される場合に、そのコーティング層の厚みの不均一性に起因する画像品質の悪化を防止できる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像を担持する感光ドラムと、前記感光ドラムを帯電させる帯電ローラーと、前記感光ドラムに現像剤を供給する現像ローラーとを備える。前記感光ドラムは、円筒状の第1外周面を有する第1基体および前記第1外周面上に形成され電荷輸送材料を含む第1コーティング層とを有する。前記第1コーティング層は、前記第1基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第1液剤に浸漬されるディッピングによって形成された層である。前記帯電ローラーは、円筒状の第2外周面を有する第2基体および前記第2外周面上に形成された第2コーティング層とを有する。前記第2コーティング層は、前記第2基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第2液剤に浸漬されるディッピングによって形成された層である。前記現像ローラーは、円筒状の第3外周面を有する第3基体および前記第3基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第3液剤に浸漬されるディッピングによって前記第3外周面上の最も外側に形成された層である。前記帯電ローラーは、前記第2基体の前記第1端と前記第1基体の前記第1端とが同じ方向を向く状態で前記感光ドラムに対向して支持されている。前記現像ローラーは、前記第3基体の前記第1端と前記第1基体の前記第1端とが同じ方向を向く状態で、かつ、前記感光ドラムに対して非接触の状態で前記感光ドラムに対向して支持されている。
本発明によれば、感光ドラムのコーティング層がディッピングによって形成される場合に、そのコーティング層の厚みの不均一性に起因する画像品質の悪化を防止できる画像形成装置を提供することが可能になる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部における感光ドラム、帯電ローラーおよび現像ローラーの断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における感光ドラムの断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の画像形成部における感光ドラム、帯電ローラーおよび現像ローラーの断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態]
まず、図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。図1が示すように、画像形成装置10は、筐体100内にシート供給部2、シート搬送部3、画像形成部4、光走査部5および定着装置6などを備える。
なお、画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。前記複合機は、前記プリンターの機能および前記コピー機の機能などを併せ持つ。
シート供給部2は、シート受部21およびシート送出部22を備えている。シート受部21は、複数の記録シート9を重ねて載置可能に構成されている。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
シート送出部22は、記録シート9に接して回転することにより記録シート9をシート受部21から搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給される記録シート9を画像形成部4へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9を搬送路30の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
画像形成部4は、シート送出部22から供給されて搬送路30を移動中の記録シート9の表面に画像を形成する。画像形成部4は、トナー像を担持する感光ドラム41、帯電部42、現像部43、転写部45およびクリーニング部47などを備える。なお、感光ドラム41は像担持体の一例である。
感光ドラム41が回転し、帯電部42が感光ドラム41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光ドラム41の表面に静電潜像を書き込み、現像部43が感光ドラム41に現像剤90を供給することにより、前記静電潜像を現像する。
帯電部42は、感光ドラム41における静電潜像が書き込まれる前の部分を帯電させる帯電ローラー420を備える。現像部43は、感光ドラム41における静電潜像が書き込まれた部分に現像剤を供給する現像ローラー430を備える。帯電ローラー420および現像ローラー430は、それぞれ異なる方向から感光ドラム41に対して対向する状態で回転可能に支持されている。
転写部45は、感光ドラム41表面における現像剤の像を、搬送路30を移動中の記録シート9に転写する。さらに、クリーニング部47が、感光ドラム41表面に残存する現像剤を除去する。
定着装置6は、画像、即ち現像剤の像が形成された記録シート9上に前記画像を加熱によって定着させる装置である。定着装置6は、加熱ローラー61および加圧ローラー62を備える。
加熱ローラー61は、ヒーター611を内包し、加熱された状態で搬送路30を移動中の記録シート9に接して回転する。加熱ローラー61および加圧ローラー62は、それらの間に画像が形成された記録シート9を挟み込みつつ後工程へ送り出す。これにより、定着装置6は、記録シート9上の前記現像剤を加熱し、記録シート9上に画像を定着させる。
[感光ドラム、帯電ローラーおよび現像ローラーの構造]
次に、図2,3を参照しつつ、感光ドラム41、帯電ローラー420および現像ローラー430の構造について説明する。
感光ドラム41は、円筒状の第1外周面41sを有する第1基体411およびその第1外周面41s上に形成された第1コーティング層412とを有する。例えば、感光ドラム41が有機感光体であることが考えられる。また、感光ドラム41がアモルファスシリコン感光体であることも考えられる。
感光ドラム41の第1基体411は、例えばアルミニウムを主成分とする金属の円筒状部材である。感光ドラム41の第1コーティング層412は、少なくとも電荷輸送材料を含む薄膜層である。本実施形態における第1コーティング層412は、電荷輸送材料および電荷発生材料を含む感光層である。前記電荷輸送材料は、例えばベンジジン誘導体などである。
なお、電荷輸送材料を含む第1コーティング層412と感光材料を含む感光層とが個別に形成された感光ドラム41が採用されることも考えられる。また、電荷輸送材料を含む第1コーティング層412と感光材料を含む感光層とその他のコーティング層とが個別に形成された感光ドラム41が採用されることも考えられる。その場合、第1コーティング層412以外の層がスプレー塗装により形成されることが考えられる。
第1コーティング層412は、第1基体411の第1外周面41s上にディッピングによって形成された層である。第1コーティング層412のディッピングの工程において、第1基体411は、その第1端41xが下方に向くとともにその反対側の第2端41yが上方に向く縦姿勢の状態で、第1コーティング層412の原料を含む液剤に浸漬される。なお、第1コーティング層412の原料を含む液剤が第1液剤である。
図3は、前記ディッピングによって第1コーティング層412が形成された感光ドラム41の一部省略断面図である。ディッピングの工程において、第1基体411が前記縦姿勢の状態で前記液剤に浸漬されると、第1コーティング層412は、感光ドラム41の長手方向において第2端41y側の部分の厚みよりも第1端41x側の部分の厚みがより大きくなる傾向がある。
上記のような第1コーティング層412の厚みの分布傾向は、第1基体411における第1端41x寄りの部分412xと第2端41y寄りの部分412yとの各々においてより顕著に現れる。このような第1コーティング層412の厚みの分布傾向は、円筒状の外周面を有する部材の表面にディッピングによって形成されるコーティング層に共通の傾向である。
感光ドラム41において、第1コーティング層412は、第1基体411の第1外周面41sにおける両端部からの一部の領域を除く残りの中間領域に形成されている。即ち、第1基体411の第1外周面41sにおける両端部寄りの一部の領域には、第1コーティング層412が形成されていない。
帯電ローラー420は、円筒状の第2外周面42sを有する第2基体421およびその第2外周面42s上に形成された第2コーティング層422とを有する。さらに、帯電ローラー420は、第2基体421をその長手方向に沿って貫通する軸部423も有する。従って、第2基体421は筒状である。帯電ローラー420の軸部423は不図示の支持部によって回転可能に支持されている。
帯電ローラー420の第2基体421は、例えばエラストマーなどのゴム系の材料を含む弾性部材である。帯電ローラー420の第2コーティング層422は、耐久性およびトナーの離型性を高めるために形成されたコーティング層である。第2コーティング層422は、例えばフッ素などの材料を含む薄膜層である。例えば、第2コーティング層422が、第2外周面42s上の最も外側に形成された層であることが考えられる。
帯電ローラー420において、第2基体421は、その内側面が軸部423に密着した状態で軸部423と一体化している。
第2コーティング層422は、第2基体421の第2外周面42s上にディッピングによって形成された層である。第2コーティング層422のディッピングの工程において、第2基体421は、その第1端42xが下方に向くとともにその反対側の第2端42yが上方に向く縦姿勢の状態で、第2コーティング層422の原料を含む液剤に浸漬される。なお、第2コーティング層422の原料を含む液剤が第2液剤である。
従って、第2コーティング層422は、第1コーティング層412と同様に、帯電ローラー420の長手方向において第2端42y側の部分の厚みよりも第1端42x側の部分の厚みがより大きくなる傾向がある。
ところで、感光ドラム41および帯電ローラー420が、それらのコーティング層の厚みの分布傾向が逆向きになるように配置される場合、感光ドラム41の帯電電位は均一化されるが、感光ドラム41の電荷量は不均一になる。その結果、画像品質が悪化するおそれがある。
一方、画像形成装置10においては、感光ドラム41、帯電ローラー420および現像ローラー430が以下に示される構造を有する。これにより、感光ドラム41の第1コーティング層412がディッピングによって形成される場合において、その第1コーティング層412の厚みの不均一性に起因する画像品質の悪化を防止できる。
現像ローラー430は、円筒状の第3外周面43sを有する第3基体431およびその第3外周面43s上に形成された第3コーティング層432とを有する。さらに、現像ローラー430は、第3基体431をその長手方向に沿って貫通する軸部433も有する。従って、第3基体431は筒状である。現像ローラー430の軸部433は不図示の支持部によって回転可能に支持されている。
現像ローラー430の第3基体431は、例えばアルミニウムを主成分とする金属の円筒状部材である。現像ローラー430の第3コーティング層432は、第3外周面43s上の最も外側に形成されたコーティング層である。第3コーティング層432は、例えばアルコール可溶性ナイロンの層とその中に分布する導電性の粉体とを含む。この場合、前記導電性の粉体が粉状の酸化チタンなどであることが考えられる。
現像ローラー430において、第3基体431の両端部が、固定部材435によって軸部433に固定されている。
第3コーティング層432は、第1コーティング層412と同様に、第3基体431の第3外周面43s上にディッピングによって形成された合成樹脂を含む層である。第3コーティング層432のディッピングの工程において、第3基体431は、その第1端43xが下方に向くとともにその反対側の第2端43yが上方に向く縦姿勢の状態で、第3コーティング層432の原料を含む液剤に浸漬される。なお、第3コーティング層432の原料を含む液剤が第3液剤である。
従って、第3コーティング層432は、第1コーティング層412および第2コーティング層422と同様に、現像ローラー430の長手方向において第2端43y側の部分の厚みよりも第1端43x側の部分の厚みがより大きくなる傾向がある。
また、第3基体431がアルミニウムを主成分とする金属部材である場合に、第3基体431の第3外周面43sが、アルミニウムの酸化処理により形成されたアルマイト層であることが考えられる。この場合、第3コーティング層432は、そのアルマイト層の直上に形成される。これにより、いわゆるアンカー効果によって第3コーティング層432が第3基体431から剥がれにくくなる。
ここで、現像ローラー430の第3コーティング層432を形成する方法の具体例について説明する。まず、第3コーティング層432が形成される前の第3基体431に対し、その表面に酸化皮膜を形成する処理が行われる。
例えば、アルミニウムを主成分とする金属の第3基体431の第3外周面43sに対し、アルマイト層を形成するためのアルマイト処理が行われる。これにより、第3基体431の第3外周面43sに、例えば10マイクロメートル程度の厚みの前記アルマイト層が形成される。
さらに、第3基体431の前記酸化皮膜である前記アルマイト層に対する熱処理工程が行われる。この熱処理工程は、予め定められた一定温度での加熱を予め定められた時間継続する処理である。これにより、第3基体431の前記アルマイト層全体に概ね一様なクラックを生じさせることができる。例えば、前記アルマイト層の熱処理工程が、約120℃の温度での加熱を10分よりも長い時間継続する工程であることが考えられる。
前記アルマイト層の熱処理工程は、第3コーティング層432のディッピング工程の前に、予め前記アルマイト層にクラックを生じさせるための処理である。これにより、後に実行される第3コーティング層432の乾燥工程において、第3基体431の前記アルマイト層に新たなクラックが生じることを防止できる。
さらに、前記アルマイト層が形成された第3基体431の第3外周面43sに導電性の樹脂コーティング層を形成するための前記ディッピング工程が行われる。例えば、このディッピング工程において、第3基体431は、前記縦姿勢の状態で、結着樹脂および導電性の粉体を含む混合液に浸漬される。
例えば、前記結着樹脂がアルコール可溶性のナイロンであり、前記粉体が粉状の酸化チタンであることが考えられる。また、前記混合液の分散媒体がメタノール800[重量部]であることが考えられる。この場合、前記混合液は、前記ナイロンと前記酸化チタンと前記メタノール800[重量部]とが例えば例えば直径1.0ミリメートルのジルコニアビーズとともに混合されることによって得られる。
最後に、前記ディッピングによって第3基体431に形成された前記導電性の樹脂コーティング層の乾燥工程が行われる。例えば、前記乾燥工程は、前記導電性の樹脂コーティング層を約130℃の環境下で10分程度乾燥させる工程である。これにより、2〜11マイクロメートル程度の厚みの第3コーティング層432が得られる。前記乾燥工程の時間は、前記熱処理工程の時間よりも短いことが考えられる。
ところで、前記乾燥工程において前記アルマイト層にクラックが生じると、前記樹脂コーティング層内において、前記導電性の粉体が対流の影響によって偏在しやすい。
しかしながら、前述したように、前記熱処理工程において予め前記アルマイト層に前記クラックが形成されていれば、前記乾燥工程において前記アルマイト層に新たなクラックが生じることを防止できる。その結果、前記乾燥工程において、前記導電性の粉体が前記樹脂コーティング層内において均一に分布し、均質な第3コーティング層432を形成することができる。
帯電ローラー420は、第2基体421の第1端42xと第1基体411の第1端41xとが同じ方向を向く状態で感光ドラム41に対向して支持されている。
同様に、現像ローラー430も、第3基体431の第1端43xと第1基体411の第1端41xとが同じ方向を向く状態で感光ドラム41に対向して支持されている。
また、感光ドラム41の回転中心線41cと帯電ローラー420の回転中心線42cと現像ローラー430の回転中心線43cとが平行になる状態で、感光ドラム41、帯電ローラー420および現像ローラー430がそれぞれ回転可能に支持されている。
本実施形態における帯電ローラー420は、その外周面が感光ドラム41の外周面との間に僅かな隙間を隔てた非接触状態で支持されている。同様に、現像ローラー430も、その外周面が感光ドラム41の外周面との間に僅かな隙間を隔てた非接触状態で支持されている。
例えば、現像ローラー430の軸部433に取り付けられた円盤状のスペーサー434が、感光ドラム41における第1コーティング層412が形成されていない両端部の外周面に接している。このスペーサー434により、感光ドラム41と現像ローラー430との間隔が一定に維持されている。
画像形成装置10においては、感光ドラム41および帯電ローラー420が、それらのコーティング層の厚みの分布傾向が同じ向きになるように配置されている。この場合、第1コーティング層412と第2コーティング層422との隙間は、感光ドラム41の第1端41x寄りの領域において狭く、第2端41y寄りの領域において広い。
従って、感光ドラム41の長手方向における帯電電位の分布が生じる。より具体的には、感光ドラム41における第1端41x寄りの領域の表面電位レベルが第2端41y寄りの領域の表面電位レベルよりも高くなる。この電位分布の傾向は、感光ドラム41上の現像濃度が第1端41x寄りの領域において第2端41y寄りの領域よりも薄くなる方向に作用する。
一方、感光ドラム41における現像ローラー430との隙間が狭い第1端41x側の領域は、現像ローラー430との隙間が広い第2端41y側の領域よりも、実質的な現像バイアスが大きく、濃く現像されやすい状態となる。そのような現像バイアスの分布は、第1コーティング層412の厚みの不均一性に起因してトナー像が本来の濃度と異なる濃度で形成されてしまう傾向を抑制する。
従って、画像形成装置10が採用されれば、感光ドラム41の第1コーティング層412がディッピングによって形成される場合に、その第1コーティング層412の厚みの不均一性に起因する画像品質の悪化を防止できる。
さらに、感光ドラム41の長手方向における第1コーティング層412の厚みのばらつきに起因する現像濃度のばらつきも抑制される。
例えば、感光ドラム41において、局部的に第1コーティング層412の厚みの大きな部分は、帯電ローラー420との関係では現像濃度が薄くなりやすい部分である。しかしながら、そのような部分は、現像ローラー430との関係では現像濃度が濃くなりやすい部分であるため、現像濃度のばらつきが抑制される。
また、感光ドラム41において、局部的に第1コーティング層412の厚みの小さな部分は、帯電ローラー420との関係では現像濃度が濃くなりやすい部分である。しかしながら、そのような部分は、現像ローラー430との関係では現像濃度が薄くなりやすい部分であるため、現像濃度のばらつきが抑制される。
[第2実施形態]
次に、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。図4は、第2実施形態に係る画像形成装置における感光ドラム41、帯電ローラー420および現像ローラー430の断面図である。図4において、図1〜3に示される構成尾要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、第2実施形態に係る画像形成装置における画像形成装置10と異なる点について説明する。
第2実施形態に係る画像形成装置において、感光ドラム41、帯電ローラー420および現像ローラー430各々の構造および向きは、画像形成装置10におけるそれと同じである。
第2実施形態に係る画像形成装置は、画像形成装置10と比較して、帯電ローラー420が感光ドラム41に接している点が異なる。即ち、本実施形態においては、接触式の帯電ローラー420が採用されている。
接触式の帯電ローラー420は、その外周面が感光ドラム41の外周面に接する状態で支持されている。一方、現像ローラー430は、その外周面が感光ドラム41の外周面との間に僅かな隙間を隔てた非接触状態で支持されている。
接触式の帯電ローラー420において、第2基体421が弾性部材であるため、感光ドラム41と接触する部分にニップが形成される。また、帯電ローラー420における第1端42x寄りの領域のニップ量は、第2端42y寄りの領域のニップ量よりも大きい。なお、前記ニップ量は、感光ドラム41と帯電ローラー420とが共に変形しないと仮定したときのそれらの重なり部分の幅である。
実験によれば、帯電ローラー420および感光ドラム41の間の前記ニップ量と感光ドラム41の帯電電位のレベルとは正の相関がある。例えば、前記ニップ量が1マイクロメートル大きくなるごとに感光ドラム41の表面電位レベルが2.5ボルト程度大きくなる。
従って、感光ドラム41の長手方向における帯電電位の分布が生じる。より具体的には、感光ドラム41における第1端41x寄りの領域の表面電位レベルが第2端41y寄りの領域の表面電位レベルよりも高くなる。この電位分布の傾向は、感光ドラム41上の現像濃度が第1端41x寄りの領域において第2端41y寄りの領域よりも薄くなる方向に作用する。
一方、感光ドラム41における現像ローラー430との隙間が狭い第1端41x側の領域は、現像ローラー430との隙間が広い第2端41y側の領域よりも、実質的な現像バイアスが大きく、濃く現像されやすい状態となる。そのような現像バイアスの分布は、第1コーティング層412の厚みの不均一性に起因してトナー像が本来の濃度と異なる濃度で形成されてしまう傾向を抑制する。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、感光ドラム41の第1コーティング層412がディッピングによって形成される場合に、その第1コーティング層412の厚みの不均一性に起因する画像品質の悪化を防止できる。
さらに、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、感光ドラム41の長手方向における第1コーティング層412の厚みのばらつきに起因する現像濃度のばらつきも抑制される。以上に示したように、本実施形態においても、画像形成装置10が採用される場合と同様の効果が得られる。
[応用例]
以上に示された各実施形態において、現像ローラー430のスペーサー434と同様に、帯電ローラー420の軸部423に円盤状のスペーサーが取り付けられることが考えられる。
また、非接触式の帯電ローラー420が採用される第1実施形態において、帯電ローラー420の第2基体421が硬質な部材であることも考えられる。例えば、第2基体421がアルミニウムを主成分とする金属の筒状部材などであることが考えられる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
2 :シート供給部
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
5 :光走査部
6 :定着装置
9 :記録シート
10 :画像形成装置
21 :シート受部
22 :シート送出部
30 :搬送路
31 :レジストローラー
32 :搬送ローラー
33 :排出ローラー
41 :感光ドラム
41c :感光ドラムの回転中心線
41x :第1基体の第1端
41y :第1基体の第2端
42 :帯電部
42c :帯電ローラーの回転中心線
42x :第2基体の第1端
42y :第2基体の第2端
43 :現像部
43c :現像ローラーの回転中心線
43x :第3基体の第1端
43y :第3基体の第2端
45 :転写部
47 :クリーニング部
61 :加熱ローラー
62 :加圧ローラー
100 :筐体
101 :排出トレイ
411 :第1基体
41s :第1外周面
412 :第1コーティング層
420 :帯電ローラー
421 :第2基体
42s :第2外周面
422 :第2コーティング層
423 :帯電ローラーの軸部
430 :現像ローラー
431 :第3基体
43s :第3外周面
432 :第3コーティング層
433 :現像ローラーの軸部
434 :スペーサー
435 :固定部材
611 :ヒーター

Claims (5)

  1. 円筒状の第1外周面を有する第1基体および前記第1基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第1液剤に浸漬されるディッピングによって前記第1外周面上に形成され電荷輸送材料を含む第1コーティング層とを有し、像を担持する感光ドラムと、
    円筒状の第2外周面を有する第2基体および前記第2基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第2液剤に浸漬されるディッピングによって前記第2外周面上に形成された第2コーティング層とを有し、前記感光ドラムを帯電させる帯電ローラーと、
    円筒状の第3外周面を有する第3基体および前記第3基体がその第1端および第2端がそれぞれ下方および上方に向く縦姿勢の状態で第3液剤に浸漬されるディッピングによって前記第3外周面上の最も外側に形成された第3コーティング層とを有し、前記感光ドラムに現像剤を供給する現像ローラーと、を備え、
    前記帯電ローラーは、前記第2基体の前記第1端と前記第1基体の前記第1端とが同じ方向を向く状態で前記感光ドラムに対向して支持され、
    前記現像ローラーは、前記第3基体の前記第1端と前記第1基体の前記第1端とが同じ方向を向く状態で、かつ、前記感光ドラムに対して非接触の状態で前記感光ドラムに対向して支持されている、画像形成装置。
  2. 前記帯電ローラーは、前記感光ドラムに対して非接触の状態で支持されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電ローラーの前記第2基体は弾性部材であり、
    前記帯電ローラーは、前記感光ドラムに対して接触した状態で支持されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第3コーティング層は、アルコール可溶性ナイロンの層とその中に分布する導電性の粉体とを含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記導電性の粉体は粉状の酸化チタンである、請求項4に記載の画像形成装置。
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