JP6157087B2 - アンテナ装置及びアンテナ励振方法 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の素子アンテナの励振振幅及び位相を時分割で変化させて、時間積分による不要波抑圧を行うアンテナ装置及びアンテナ励振方法に関するものである。
時間積分による不要波抑圧を行うアンテナ装置は、例えば、以下の非特許文献1に開示されている。
図32は非特許文献1に開示されている従来のアンテナ装置を示す構成図である。
以下、従来のアンテナ装置の動作を説明するが、ここでは、受信アンテナを想定して説明する。
まず、振幅分布設定装置101が、所望の放射パターンを実現する振幅分布を設定する。
ここでは、低サイドローブ化を実現するテイラー分布を設定するものとする。従来のアンテナ構成の放射パターンは以下の式(1)で与えられる。
Figure 0006157087
従来のアンテナ構成では、スイッチのON/OFF制御によって、励振分布が決まるので、単位パルス関数を用いると、以下の式(2)で与えられる。
Figure 0006157087
スイッチ時間算出装置102は、振幅分布設定装置101が振幅分布を設定すると、その振幅分布から各素子のスイッチのON時間τを算出し、各素子のスイッチのON時間τをスイッチ制御装置103に出力する。
図33は所望の振幅分布の一例を示す説明図であり、図34は各素子のスイッチのON時間τの一例を示す説明図である。
ここでは、アンテナ構成が、8素子の等間隔リニアアレーアンテナである例を示している。
N個の低雑音増幅器105は、N個の素子アンテナ104が信号を受信すると、その信号を増幅して、増幅後の信号を移相器106に出力する。
N個の移相器106は、低雑音増幅器105による増幅後の信号を受けると、その信号の位相を調整して、予め設定した位相にする。
スイッチ制御装置103は、スイッチ時間算出装置102から出力された各素子のスイッチのON時間τだけN個のスイッチ107がONになるように、N個のスイッチ107のON/OFFを繰り返し制御する。
スイッチ107がONになっている間は、移相器106の出力信号が合成器108に入力され、スイッチ107がOFFになっている間は、移相器106の出力信号が合成器108に入力されない。これにより、N個のスイッチ107がONしている時間で放射パターンが変化する。
図35は各時間における放射パターンの一例を示す説明図である。
図35において、Aは図34の素子番号(4)(5)のスイッチ107がONしているときの放射パターンであり、Bは図34の素子番号(3)(4)(5)(6)のスイッチ107がONしているときの放射パターンである。
また、Cは図34の素子番号(2)(3)(4)(5)(6)(7)のスイッチ107がONしているときの放射パターンであり、Dは図34の全ての素子番号のスイッチ107がONしているときの放射パターンである。
各時間において、図36に示すような放射パターンが合成器108で得られる。
受信機109は、合成器108により合成された信号を受信し、その受信信号をスイッチ107のON時間で時間平均することで、所望の低サイドローブ分布を得る。
図36において、Eは図33の振幅分布を付けた場合の放射パターンであり、Fは時間平均による放射パターンである。
これにより、時分割で開口分布が変化し、時間平均で低サイドローブ特性が得られるので、不要波の抑圧が可能になる。
ここで、スイッチ107のON/OFF制御は、周期Tで繰り返されるので、複素フーリエ級数展開を用いると、式(3)は、以下の式(4)のように表される。
Figure 0006157087
ただし、ωはスイッチ107の周期に対応する角周波数(ω=2π/T)である。
式(4)を式(1)に代入すると、以下の式(6)が得られる。
Figure 0006157087
式(6)より、中心角周波数ω以外の高調波成分hωが発生していることが分かる。
ここで、図37は高調波成分の放射パターンの一例を示す説明図である。
図37において、Gは中心角周波数での放射パターンであり、Hはh=±1のときの高調波の放射パターンである。
また、Iはh=±2のときの高調波の放射パターンであり、Jはh=±3のときの高調波の放射パターンである。
図37より、スイッチ107の周期に対応する高調波成分が発生し、これらの高調波が使用周波数帯域内に入ると、不要な周波数成分が受信機109に入力され、所望の信号を探知できなくなることがある。
W. Kummer他, Ultra-Low Sidelobes from Time-Modulated Arrays, IEEE Transaction on Antennas and Propagation, 1963, Vol. 11, Iss. 6, pp.633-639.
従来のアンテナ装置は以上のように構成されているので、スイッチ107をON/OFF制御することで所望の分布を実現して、不要波を抑圧することができる。しかし、スイッチ107の周期に対応する高調波成分が発生し、これらの高調波が使用周波数帯域内に入ると、不要な周波数成分が受信機109に入力されて、所望の信号を探知できなくなることがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高調波の発生を抑圧することができるアンテナ装置及びアンテナ励振方法を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、アンテナ開口を形成する複数の素子アンテナと、素子アンテナにより受信された信号の振幅を調整する複数の振幅調整手段と、素子アンテナにより受信された信号の位相を調整する複数の位相調整手段と、複数の振幅調整手段による振幅調整及び複数の位相調整手段による位相調整後の信号を合成する信号合成手段と、所望の励振分布を設定するとともに、その励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布を算出するとともに、その振幅分布及び位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、その振幅分布にしたがって振幅調整手段の振幅調整量を制御するとともに、その位相分布にしたがって位相調整手段の位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段とを設け、時間積分手段が、振幅分布・位相分布制御手段により選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間で信号合成手段による合成信号を時間積分するようにしたものである。
この発明によれば、所望の励振分布を設定するとともに、その励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布を算出するとともに、その振幅分布及び位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、その振幅分布にしたがって振幅調整手段の振幅調整量を制御するとともに、その位相分布にしたがって位相調整手段の位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段とを設け、時間積分手段が、振幅分布・位相分布制御手段により選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間で信号合成手段による合成信号を時間積分するように構成したので、高調波の発生を抑圧することができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の処理内容(アンテナ励振方法)を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の切換装置12を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の時間積分装置13を示す構成図である。 所望の励振分布を示す説明図である。 M=3としたときの切り換える振幅分布を示す説明図である。 M=3としたときの切り換える位相分布を示す説明図である。 切換スイッチ21,22の端子に接続される励振分布の励振時間を示す説明図である。 M=3の場合に、図6の振幅分布と図7の位相分布を与えたとき、メモリ33−1〜33−3に格納される合成信号の放射パターンを示す説明図である。 M=3の場合に、時間積分処理された放射パターンを示す説明図である。 M=3の場合の高調波成分の放射パターンを示す説明図である。 切り換える位相分布を示す説明図である。 M=8として、切り換える振幅分布が図6、切り換える位相分布が図12であるときの放射パターンを示す説明図である。 h=±1に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±2に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±3に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±1に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±3に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±2に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。 h=±4に対応する高調波の放射パターンである。 この発明の実施の形態5よるアンテナ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5よるアンテナ装置の処理内容(アンテナ励振方法)を示すフローチャートである。 下限値を−6dBとしたときの固定減衰器40の設定値を示す説明図である。 M=2としたときの切り換える位相分布を示す説明図である。 M=2の場合に、図23の振幅分布と図24の位相分布を与えたとき、メモリ33−1〜33−3に格納される合成信号の放射パターンを示す説明図である。 M=2の場合の高調波成分の放射パターンを示す説明図である。 奇数回目に切り換える位相分布と、偶数回目に切り換える位相分布とを示す説明図である。 切り換える振幅分布anmを示す説明図である。 奇数回目に切り換える放射パターン、偶数回目に切り換える放射パターン及び時間平均して得られる放射パターンを示す説明図である。 h=±1のときの高調波を示す説明図である。 この発明の実施の形態7よるアンテナ装置を示す構成図である。 非特許文献1に開示されている従来のアンテナ装置を示す構成図である。 所望の振幅分布の一例を示す説明図である。 各素子のスイッチのON時間τの一例を示す説明図である。 各時間における放射パターンの一例を示す説明図である。 放射パターンの一例を示す説明図である。 高調波成分の放射パターンの一例を示す説明図である。
実施の形態1.
この実施の形態1では、アンテナ装置がN個の素子アンテナを備え、受信アンテナとして動作する場合を想定して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図である。
図1において、1−1〜1−Nはアンテナ開口を形成するN個の素子アンテナである。
低雑音増幅器2−1〜2−Nは素子アンテナ1−1〜1−Nにより受信された信号を増幅する処理を実施する。
可変減衰器3−1〜3−Nは振幅分布制御装置9−1〜9−Mのうち、切換装置12により選択された振幅分布制御装置9の制御の下で、低雑音増幅器2−1〜2−Nによる増幅後の信号の振幅を調整する処理を実施する。なお、可変減衰器3−1〜3−Nは振幅調整手段を構成している。
移相器4−1〜4−Nは位相分布制御装置10−1〜10−Mのうち、切換装置12により選択された位相分布制御装置10の制御の下で、可変減衰器3−1〜3−Nにより振幅が調整された信号の位相を調整する処理を実施する。なお、移相器4−1〜4−Nは位相調整手段を構成している。
分配合成器5は移相器4−1〜4−Nにより位相が調整された信号を合成し、その合成信号を時間積分装置13に出力する処理を実施する。なお、分配合成器5は信号合成手段を構成している。
励振分布設定装置6は所望の励振分布A(n=1,2,・・・,N)を設定する処理を実施する。
切換分布数設定装置7は励振分布を時分割で切り換える切換数Mを設定する処理を実施する。
なお、励振分布設定装置6及び切換分布数設定装置7から励振分布設定手段が構成されている。
振幅位相分布・励振時間算出装置8は励振分布設定装置6により設定された励振分布Aから、切換分布数設定装置7により設定された切換数M分の振幅分布anm(m=1,2,・・・,M)及び位相分布φnmを算出するとともに、その振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τを算出する処理を実施する。なお、振幅位相分布・励振時間算出装置8は振幅位相分布・励振時間算出手段を構成している。
振幅分布制御装置9−1〜9−Mは振幅位相分布・励振時間算出装置8により算出された振幅分布anmを記憶し(振幅分布制御装置9−1は振幅分布an1を記憶し、振幅分布制御装置9−2は振幅分布an2を記憶し、振幅分布制御装置9−Mは振幅分布anMを記憶する)、切換装置12により選択されると、記憶している振幅分布anmにしたがって可変減衰器3−1〜3−Nの振幅調整量を制御する。
位相分布制御装置10−1〜10−Mは振幅位相分布・励振時間算出装置8により算出された位相分布φnmを記憶し(位相分布制御装置10−1は位相分布φn1を記憶し、位相分布制御装置10−2は位相分布φn2を記憶し、位相分布制御装置10−Mは位相分布φnMを記憶する)、切換装置12により選択されると、記憶している位相分布φnmにしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御する。
励振時間制御装置11は振幅位相分布・励振時間算出装置8により算出された励振時間τ毎に、振幅分布nm及び位相分布φnmの切換を切換装置12に指示するとともに、時間積分装置13の積分処理時間を制御する処理を実施する。
切換装置12は励振時間制御装置11から切換指示を受けると、振幅分布制御装置9−1〜9−Mの中から、1つの振幅分布制御装置9を選択するとともに、位相分布制御装置10−1〜10−Mの中から、1つの位相分布制御装置10を選択する処理を実施する。
なお、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11及び切換装置12から振幅分布・位相分布制御手段が構成されている。
時間積分装置13は切換装置12により選択される振幅分布制御装置9及び位相分布制御装置10が切り換わる毎に、振幅位相分布・励振時間算出装置8により算出された励振時間τで分配合成器5による合成信号の時間積分を行う。なお、時間積分装置13は時間積分手段を構成している。
信号処理装置14は時間積分装置13の出力信号を入力して、例えば、所望の信号を探知する処理などを実施する。
図1の例では、アンテナ装置の構成要素である素子アンテナ1−1〜1−N、低雑音増幅器2−1〜2−N、可変減衰器3−1〜3−N、移相器4−1〜4−N、分配合成器5、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置8、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14のそれぞれが専用のハードウェアで構成(例えば、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置8、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14については、CPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどで構成)されているものを示したが、素子アンテナ1−1〜1−N以外の構成要素がコンピュータで構成されていてもよい。
素子アンテナ1−1〜1−N以外の構成要素をコンピュータで構成する場合、低雑音増幅器2−1〜2−N、可変減衰器3−1〜3−N、移相器4−1〜4−N、分配合成器5、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置8、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置の処理内容(アンテナ励振方法)を示すフローチャートである。
図3はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置の切換装置12を示す構成図である。
図3において、切換スイッチ21は励振時間制御装置11から出力された切換指示にしたがって、振幅分布制御装置9−1〜9−Mの中から、1つの振幅分布制御装置9を選択する処理を実施する。
切換スイッチ22は励振時間制御装置11から出力された切換指示にしたがって、位相分布制御装置10−1〜10−Mの中から、1つの位相分布制御装置10を選択する処理を実施する。
図4はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置の時間積分装置13を示す構成図である。
図4において、ADC(Analog to Digital Converter)31は分配合成器5による合成信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する変換器である。
切換スイッチ32は切換装置12により選択される振幅分布制御装置9及び位相分布制御装置10が切り換わる毎に、M個のメモリ33−1〜33−Mの中から、ADC31によりディジタル信号に変換された合成信号を格納するメモリ33を切り換える処理を実施する。
メモリ33−1〜33−MはADC31によりディジタル信号に変換された合成信号を格納する記録媒体である。
加算器34はメモリ33−1〜33−Mに格納されている合成信号を加算して、その加算結果である合成信号を平均処理装置35に出力する処理を実施する。
平均処理装置35は励振時間制御装置11により算出された励振時間τで、加算器34から出力された合成信号を時間積分することで、放射パターンを得る積分処理回路である。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、N=8として、アンテナ構成が8素子の等間隔リニアアレーアンテナである例を説明する。
まず、励振分布設定装置6は、所望の励振分布A(n=1,2,・・・,8)を設定する(図2のステップST1)。
この実施の形態1では、素子アンテナ1の本数が8本である例を示すので、素子アンテナ毎に、8個の励振分布Aを設定する。
次に、切換分布数設定装置7は、励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する(ステップST2)。
この実施の形態1では、時分割で切り換える切換数を「M」に設定するものとする。
振幅位相分布・励振時間算出装置8は、励振分布設定装置6が所望の励振分布Aを設定し、切換分布数設定装置7が励振分布を時分割で切り換える切換数Mを設定すると、所望の励振分布A毎に、その励振分布Aから、切換数M分の振幅分布anm(m=1,2,・・・,M)及び位相分布φnmを算出する(ステップST3,ST4)。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置8は、その振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τを算出する(ステップST5)。
ここで、励振分布A、振幅分布anm、位相分布φnm及び励振時間τの間には、以下の式(7)に示す関係がある。
したがって、振幅位相分布・励振時間算出装置8は、励振分布設定装置6が所望の励振分布Aを設定すると、式(7)の関係を満足するような振幅分布anm、位相分布φnm及び励振時間τを算出する。
Figure 0006157087
時分割で切り換える振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τは、それぞれ異なっていてもよいが、この実施の形態1では、振幅位相分布・励振時間算出装置8が、時分割で切り換える振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τとして、全て等しい時間を算出するものとする。
「時分割で切り換える振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τの全てが等しい」という条件を考慮すると、式(7)は、以下の式(8)のように表される。
Figure 0006157087
式(8)では、総励振時間を“1”で規格化している。
したがって、この実施の形態1では、上記の式(5)は、以下の式(9)で与えられる。
Figure 0006157087
ここで、τm−1からτの時間、m番目の振幅分布及び位相分布が励振分布として設定される。励振時間は全て等しいので、式(9)を解くと、以下の式(10)が得られる。
Figure 0006157087
式(10)はhが切換数Mの倍数のときに0となるので、この実施の形態1では、切り換える励振分布の数を設定することで、特定の高調波を抑圧することができる。
図5は所望の励振分布を示す説明図であり、図6はM=3としたときの切り換える振幅分布を示す説明図である。ここでは、切り換える振幅分布は全て等しいものとしている。
また、図7はM=3としたときの切り換える位相分布を示す説明図である。
図5、図6及び図7は、式(8)を満足している。
振幅位相分布・励振時間算出装置8は、上記のようにして、切換数M分の振幅分布anmを算出すると、その振幅分布anmを振幅分布制御装置9−1〜9−Mに出力する。
これにより、振幅分布制御装置9−1〜9−Mは、振幅位相分布・励振時間算出装置8から出力された振幅分布anmを記憶する(ステップST6)。
即ち、振幅分布制御装置9−1は振幅分布an1を記憶し、振幅分布制御装置9−2は振幅分布an2を記憶し、振幅分布制御装置9−Mは振幅分布anMを記憶する。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置8は、切換数M分の位相分布φnmを算出すると、その位相分布φnmを位相分布制御装置10−1〜10−Mに出力する。
これにより、位相分布制御装置10−1〜10−Mは、振幅位相分布・励振時間算出装置8から出力された位相分布φnmを記憶する(ステップST7)。
即ち、位相分布制御装置10−1は位相分布φn1を記憶し、位相分布制御装置10−2は位相分布φn2を記憶し、位相分布制御装置10−Mは位相分布φnMを記憶する。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置8は、その振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τを算出すると、その励振時間τを励振時間制御装置11に設定する(ステップST8)。
励振時間制御装置11は、振幅位相分布・励振時間算出装置8により励振時間τの設定を受けると、その励振時間τ毎に、振幅分布nm及び位相分布φnmを切り換えるため、その励振時間τを切換装置12に設定する(ステップST9)。
切換装置12に対する励振時間τの設定は、励振時間τ毎に、振幅分布nm及び位相分布φnmを切り換える指示を切換装置12に出力することに相当する。
切換装置12は、励振時間τの設定を受けると、その励振時間τにしたがって、振幅分布制御装置9−1〜9−Mの中から、1つの振幅分布制御装置9を選択するとともに、位相分布制御装置10−1〜10−Mの中から、1つの位相分布制御装置10を選択する。
ここで、切換装置12は、図3に示すように、2つの切換スイッチ21,22から構成されており、図8は切換スイッチ21,22の端子に接続される励振分布の励振時間を示している。
図8の例では、総励振時間を“1”で規格化している。
切換装置12の具体的な動作を説明すると、まず、切換スイッチ21,22が端子1に接続されて、振幅分布制御装置9−1に設定された振幅分布n1が選択されるとともに、位相分布制御装置10−1に設定された位相分布φn1が選択される。
切換スイッチ21,22が端子1に接続されてから、励振時間1/Mが経過すると、切換スイッチ21,22の接続が端子2に切り換わり、振幅分布制御装置9−2に設定された振幅分布n2が選択されるとともに、位相分布制御装置10−2に設定された位相分布φn2が選択される。
切換スイッチ21,22が端子2に接続されてから、励振時間1/Mが経過する毎に、以後同様に、切換スイッチ21,22が接続される端子が切り換わり、選択される振幅分布nm及び位相分布φnmが順次切り換わる。
励振時間制御装置11は、振幅分布制御装置9−1〜9−Mに対する振幅分布nmや、位相分布制御装置10−1〜10−Mに対する位相分布φnm等の設定が完了すると、変数であるmを“1”に初期設定する(ステップST10)。
m=1の段階では、切換スイッチ21,22が端子1に接続されるため、振幅分布制御装置9−1及び位相分布制御装置10−1が選択される(ステップST11)。
低雑音増幅器2−1〜2−Nは、素子アンテナ1−1〜1−Nが信号を受信すると、その信号を増幅して、増幅後の信号を可変減衰器3−1〜3−Nに出力する(ステップST12)。
可変減衰器3−1〜3−Nは、振幅分布制御装置9−1〜9−Mのうち、切換装置12により選択された振幅分布制御装置9の制御の下で、低雑音増幅器2−1〜2−Nによる増幅後の信号の振幅を調整する(ステップST13)。
m=1の段階では、振幅分布制御装置9−1が選択されているので、振幅分布制御装置9−1が、記憶している振幅分布an1にしたがって可変減衰器3−1〜3−Nの振幅調整量を制御する。
移相器4−1〜4−Nは、位相分布制御装置10−1〜10−Mのうち、切換装置12により選択された位相分布制御装置10の制御の下で、可変減衰器3−1〜3−Nにより振幅が調整された信号の位相を調整する(ステップST14)。
m=1の段階では、位相分布制御装置10−1が選択されているので、位相分布制御装置10−1が、記憶している位相分布φn1にしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御する。
分配合成器5は、移相器4−1〜4−Nが信号の位相を調整すると、位相調整後の信号を合成し、その合成信号を時間積分装置13に出力する(ステップST15)。
時間積分装置13のADC31は、分配合成器5から合成信号を受けると、その合成信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する。
時間積分装置13の切換スイッチ32は、切換装置12により選択される振幅分布制御装置9及び位相分布制御装置10が切り換わる毎に、M個のメモリ33−1〜33−Mの中から、ADC31によりディジタル信号に変換された合成信号を格納するメモリ33を切り換えるが、m=1の段階では、切換スイッチ32が端子1に接続されるため、その合成信号をメモリ33−1に格納する(ステップST16)。
なお、切換スイッチ32が端子1に接続される時間は、切換スイッチ21,22が端子1に接続される時間と同じである(図8を参照)。
励振時間制御装置11は、変数mが切換数Mであるか否かを判定し(ステップST17)、変数mが切換数Mに満たない場合(m<M)、変数mに1を加算して(ステップST18)、ステップST11の処理に戻り、ステップST11〜ST16の処理が繰り返し実施される。
一方、変数mが切換数Mに到達している場合(m=M)、ステップST19の処理に移行する。
例えば、m=2の段階では、振幅分布制御装置9−2が振幅分布an2にしたがって可変減衰器3−1〜3−Nの振幅調整量を制御するとともに、位相分布制御装置10−2が位相分布φn2にしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御し、ディジタル信号に変換された合成信号が時間積分装置13のメモリ33−2に格納される。
同様に、m=Mの段階では、振幅分布制御装置9−Mが振幅分布anMにしたがって可変減衰器3−1〜3−Nの振幅調整量を制御するとともに、位相分布制御装置10−Mが位相分布φnMにしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御し、ディジタル信号に変換された合成信号が時間積分装置13のメモリ33−Mに格納される。
ここで、図9はM=3の場合に、図6の振幅分布と図7の位相分布を与えたとき、メモリ33−1〜33−3に格納される合成信号の放射パターンを示す説明図である。
Aはメモリ33−1に格納される合成信号の放射パターン、Bはメモリ33−2に格納される合成信号の放射パターン、Cはメモリ33−3に格納される合成信号の放射パターンである。
励振時間制御装置11の加算器34は、メモリ33−1〜33−Mに格納されている合成信号を加算し、その加算結果である合成信号を平均処理装置35に出力する。
励振時間制御装置11の平均処理装置35は、加算器34から合成信号を受けると、励振時間制御装置11により算出された励振時間τで、その合成信号を時間積分することで、放射パターンを得る(ステップST19)。
図10はM=3の場合に、時間積分処理された放射パターンを示す説明図である。
Dは所望の分布による放射パターンであり、Eは時間平均処理により得られた放射パターンである。
これより、励振分布を時分割で切り換えることで、所望の放射パターンが得られることが分かる。
図11はM=3の場合の高調波成分の放射パターンを示す説明図である。即ち、式(6)において、h=±3に対応する高調波の放射パターンである。
図11のFが従来の高調波の放射パターンであり、Gがこの実施の形態1の高調波の放射パターンである。
これより、従来の時間平均によるアンテナ構成より、高調波が抑圧されていることが分かる。
信号処理装置14は、時間積分装置13の出力信号を入力して、例えば、所望の信号を探知する処理などを実施する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、励振分布設定装置6により設定された励振分布Aから、切換数M分の振幅分布anm及び位相分布φnmを算出するとともに、その振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τを算出する振幅位相分布・励振時間算出装置8と、振幅位相分布・励振時間算出装置8により算出された励振時間τ毎に、切換数M分の振幅分布nm及び位相分布φnmの中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、その振幅分布にしたがって可変減衰器3−1〜3−Nの振幅調整量を制御するとともに、その位相分布にしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段とを設け、時間積分装置13が、切換装置12により選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、その励振時間τで分配合成器5による合成信号を時間積分するように構成したので、高調波の発生を抑圧することができる効果を奏する。
即ち、M個の励振分布を時分割で切り換えることで、所望の放射パターンが得られ、式(6)において、hがMの倍数の高調波の抑圧が可能になる。
なお、この実施の形態1では、「時分割で切り換える振幅分布nm及び位相分布φnmの励振時間τの全てが等しい」という条件を付加しているものを示したが、式(8)を満足する分布であれば、この限りではない。また、位相分布も式(8)を満足する分布であれば、この限りではない。
また、この実施の形態1では、切換装置12が2つの切換スイッチ21,22から構成されているものを示したが、振幅分布nm及び位相分布φnmを切り換える動作が得られれば、切換スイッチ21,22以外の要素で構成してもよいことは言うまでもない。
また、時間積分装置13が図4のように構成されているものを示したが、時間積分処理が可能であれば、他の構成でもよいことは言うまでもない。
この実施の形態1では、アンテナ装置が、受信アンテナとして動作する例を示したが、送信アンテナとして動作するものであってもよい。
送信アンテナとして動作する場合、信号の流れが、受信アンテナの場合と逆向きになる(送信アンテナとして動作する場合、図1の例では、信号は下から上に流れる)点で相違するが、個々の処理部の動作は同じである。
ただし、送信アンテナとして動作する場合、時間積分装置13は不要になり、分配合成器5は、信号処理装置14から出力された送信信号を移相器4−1〜4−Nに分配する信号分配手段を構成する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数をMに設定するものを示したが、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数を「8以上の2のべき乗」に設定するようにしてもよい。
アンテナ装置の構成は上記実施の形態1と同様であり、図1である。
この実施の形態2では、振幅位相分布・励振時間算出装置8が振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する際、以下の関係を満足するように、振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する。
(1)時分割で切り換える励振分布の励振時間τは全て等しい
(2)m回目(m=1,・・・,M/2)に切り換える振幅分布及び位相分布と、
(m+M/2)回目に切り換える振幅分布及び位相分布とが等しい
上記の(1)(2)の関係を満足する場合、上記の式(10)は、以下の式(11)のように書き換えられる。
Figure 0006157087
式(11)はhが(M/2)より小さいときに、中括弧の中が0になるので、(M/2)より小さい次数の高調波を抑圧することができる。
M=8として、切り換える振幅分布を図6のようにし、切り換える位相分布を図12のようにすると、放射パターンは図13のようになる。
ここで、切り換える振幅分布は全て等しく、奇数回目に切り換える位相分布を図12のH、偶数回目に切り換える位相分布を図12のIとしている。これらの振幅分布と位相分布は、上記の(1)(2)の関係を満足する。
また、奇数回目に切り換える位相分布と偶数回目に切り換える位相分布は共役の関係にある。図13のJが奇数回目に切り換える励振分布の放射パターンであり、図13のKが偶数回目に切り換える励振分布の放射パターンである。
これらの放射パターンを時間積分処理すると、所望の分布の放射パターンが得られる。
図14はh=±1に対応する高調波の放射パターンを示す説明図であり、図15はh=±2に対応する高調波の放射パターンを示す説明図であり、図16はh=±3に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。
図14のLが従来の高調波の放射パターン、Mがこの実施の形態2の高調波の放射パターンであり、図15のOが従来の高調波の放射パターン、Pがこの実施の形態2の高調波の放射パターン、図16のQが従来の高調波の放射パターン、Rがこの実施の形態2の高調波の放射パターンである。
これより、従来の時間平均によるアンテナ構成より、高調波が抑圧されていることが分かる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、M個の励振分布を時分割で切り換えることで、所望の放射パターンが得られ、式(6)において、hが下記のLより小さい次数の高調波の抑圧が可能になる。
Figure 0006157087
なお、M=8の場合、L=3になり、hが3の次数の高調波を抑圧することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数をMに設定するものを示したが、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数を「4」に設定するようにしてもよい。この場合、発生する高調波の半分を抑圧することができ、装置を簡略化することができる。
アンテナ装置の構成は上記実施の形態1と同様であり、図1である。
この実施の形態3では、振幅位相分布・励振時間算出装置8が振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する際、以下の関係を満足するように、振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する。
(1)時分割で切り換える励振分布の励振時間τは全て等しい
(2)奇数回目に切り換える振幅分布及び位相分布は全て等しく、偶数回目に切り換える
振幅分布及び位相分布は全て等しい
上記の(1)(2)の関係を満足する場合、上記の式(10)は、以下の式(13)のように書き換えられる。

Figure 0006157087
式(13)はhが奇数のときに0になるので、この実施の形態3では、奇数次の高調波の抑圧が可能になる。
図17はh=±1に対応する高調波の放射パターンを示す説明図であり、図18はh=±3に対応する高調波の放射パターンを示す説明図である。
図17のSが従来の高調波の放射パターン、Tがこの実施の形態3の高調波の放射パターンであり、図18のUが従来の高調波の放射パターン、Vがこの実施の形態3の高調波の放射パターンである。
これより、従来の時間平均によるアンテナ構成より、高調波が抑圧されていることが分かる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数をMに設定するものを示したが、切換分布数設定装置7が、励振分布を時分割で切り換える切換数を「2」に設定するようにしてもよい。この場合、発生する高調波の半分を抑圧することができ、装置をさらに簡略化することができる。
アンテナ装置の構成は上記実施の形態1と同様であり、図1である。
この実施の形態4では、振幅位相分布・励振時間算出装置8が振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する際、以下の関係を満足するように、振幅分布nm及び位相分布φnmを算出する。
(1)時分割で切り換える励振分布の励振時間τは全て等しい
上記の(1)の関係を満足する場合、上記の式(10)は、以下の式(14)のように書き換えられる。

Figure 0006157087
式(14)はhが偶数のときに0になるので、この実施の形態4では、偶数次の高調波の抑圧が可能になる。
図19はh=±2に対応する高調波の放射パターンを示す説明図であり、図20はh=±4に対応する高調波の放射パターンである。
図19のWが従来の高調波の放射パターン、Xがこの実施の形態4の高調波の放射パターンであり、図20のYが従来の高調波の放射パターン、Zがこの実施の形態4の高調波の放射パターンである。
これより、従来の時間平均によるアンテナ構成より、高調波が抑圧されていることが分かる。
実施の形態5.
図21はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
固定減衰器40−1〜40−Nは振幅分布制御装置9−1の制御の下で、低雑音増幅器2−1〜2−Nによる増幅後の信号の振幅を調整する処理を実施する。なお、固定減衰器40−1〜40−Nは振幅調整手段を構成している。
振幅位相分布・励振時間算出装置41は励振分布設定装置6により設定された励振分布Aから、固定の振幅分布aと時分割で切り換える切換数M(切換分布数設定装置7により設定された切換数M)分の位相分布φnmを算出するとともに、その位相分布φnmの励振時間τを算出する処理を実施する。なお、振幅位相分布・励振時間算出装置41は振幅位相分布・励振時間算出手段を構成している。
図21の例では、アンテナ装置の構成要素である素子アンテナ1−1〜1−N、低雑音増幅器2−1〜2−N、固定減衰器40−1〜40−N、移相器4−1〜4−N、分配合成器5、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置41、振幅分布制御装置9−1、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14のそれぞれが専用のハードウェアで構成(例えば、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置41、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14については、CPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどで構成)されているものを示したが、素子アンテナ1−1〜1−N以外の構成要素がコンピュータで構成されていてもよい。
素子アンテナ1−1〜1−N以外の構成要素をコンピュータで構成する場合、低雑音増幅器2−1〜2−N、固定減衰器40−1〜40−N、移相器4−1〜4−N、分配合成器5、励振分布設定装置6、切換分布数設定装置7、振幅位相分布・励振時間算出装置41、振幅分布制御装置9−1〜9−M、位相分布制御装置10−1〜10−M、励振時間制御装置11、切換装置12、時間積分装置13及び信号処理装置14の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図22はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置の処理内容(アンテナ励振方法)を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
この実施の形態5では、N=8として、アンテナ構成が8素子の等間隔リニアアレーアンテナである例を説明する。
まず、励振分布設定装置6は、所望の励振分布A(n=1,2,・・・,8)を設定する(図22のステップST21)。
この実施の形態5では、素子アンテナ1の本数が8本である例を示すので、素子アンテナ毎に、8個の励振分布Aを設定する。
次に、切換分布数設定装置7は、励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する(ステップST22)。
この実施の形態5では、時分割で切り換える切換数を「M」に設定するものとする。
次に、振幅位相分布・励振時間算出装置41は、固定の振幅分布aを算出する(ステップST23)。振幅分布aの算出方法は以下の通りである。
(1)固定減衰器40−1〜40−Nの最大減衰値を決める。
(2)上記の最大減衰値と所望分布を比較して、最大減衰値以上の素子アンテナ1の振幅
は所望分布と等しくし、最大減衰値を超える素子アンテナ1の振幅は最大減衰値と等
しくする。
ここで、振幅の最大減衰値は、実現可能な減衰量や分解能などによって決まる。
振幅位相分布・励振時間算出装置41は、励振分布設定装置6が所望の励振分布Aを設定し、切換分布数設定装置7が励振分布を時分割で切り換える切換数Mを設定すると、所望の励振分布A毎に、その励振分布Aと上記振幅分布の算出方法で求めた固定の振幅分布aから位相分布φnmを算出する(ステップST24)。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置41は、その振幅分布a及び位相分布φnmの励振時間τを算出する(ステップST25)。
ここで、励振分布A、振幅分布a、位相分布φnm及び励振時間τの間には、下記の式(15)に示す関係がある。
したがって、振幅位相分布・励振時間算出装置41は、励振分布設定装置6が所望の励振分布Aと振幅分布aを設定すると、式(7)の関係を満足するような位相分布φnm及び励振時間τを算出する。
Figure 0006157087
時分割で切り換える位相分布φnmの励振時間τは、それぞれ異なっていてもよいが、この実施の形態5では、振幅位相分布・励振時間算出装置41が、時分割で切り換える位相分布φnmの励振時間τとして、全て等しい時間を算出するものとする。
「時分割で切り換える位相分布φnmの励振時間τの全てが等しい」という条件を考慮すると、式(15)は、以下の式(16)のように表される。
Figure 0006157087
式(15)では、総励振時間を“1”で規格化している。
ここで、一部の素子アンテナ1の振幅分布aが所望分布Aに等しいので、式(16)は、以下の式(17)に書き換えられる。
Figure 0006157087
式(17)は2番目の素子アンテナ1−2の振幅aが所望分布と等しい場合を示しており、切り換える位相分布は0となる。
したがって、この実施の形態5では、上記の式(5)は、以下の式(18)で与えられる。
Figure 0006157087
ここで、τm−1からτの時間、m番目の位相分布が各移相器4に設定される。励振時間は全て等しいので、式(17)を解くと、以下の式(19)が得られる。
Figure 0006157087
式(19)は、hが切換数Mの倍数のときに0となるので、この実施の形態5では、切り換える位相分布φnmの数を設定することで、特定の高調波を抑圧することができる。
また、所望分布と固定の振幅が等しい素子アンテナ1については、式(19)は高調波の次数を示すhに関係なく0となるので、高調波の低減が可能になる。
図23は下限値を−6dBとしたときの固定減衰器40の設定値を示しており、図5は所望の励振分布を示している。
振幅位相分布・励振時間算出装置41は、上記のようにして、固定の振幅分布aを算出すると、その振幅分布aを振幅分布制御装置9−1に出力する。
これにより、振幅分布制御装置9−1は、振幅位相分布・励振時間算出装置41から出力された振幅分布aを記憶する(ステップST26)。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置41は、切換数M分の位相分布φnmを算出すると、その位相分布φnmを位相分布制御装置10−1〜10−Mに出力する。
これにより、位相分布制御装置10−1〜10−Mは、振幅位相分布・励振時間算出装置41から出力された位相分布φnmを記憶する(ステップST27)。
即ち、位相分布制御装置10−1は位相分布φn1を記憶し、位相分布制御装置10−2は位相分布φn2を記憶し、位相分布制御装置10−Mは位相分布φnMを記憶する。
また、振幅位相分布・励振時間算出装置41は、その位相分布φnmの励振時間τを算出すると、その励振時間τを励振時間制御装置11に設定する(ステップST28)。
励振時間制御装置11は、振幅位相分布・励振時間算出装置41により励振時間τの設定を受けると、その励振時間τ毎に、位相分布φnmを切り換えるため、その励振時間τを切換装置12に設定する(ステップST29)。
切換装置12に対する励振時間τの設定は、励振時間τ毎に、位相分布φnmを切り換える指示を切換装置12に出力することに相当する。
切換装置12は、励振時間制御装置11から励振時間τの設定を受けると、その励振時間τにしたがって、位相分布制御装置10−1〜10−Mの中から、1つの位相分布制御装置10を選択する。
切換装置12の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
振幅分布制御装置9−1は、記憶している固定の振幅分布aを固定減衰器40−1〜40−Nに設定する(ステップST30)。
励振時間制御装置11は、位相分布制御装置10−1〜10−Mに対する位相分布φnm等の設定が完了すると、変数であるmを“1”に初期設定する(ステップST31)。
m=1の段階では、切換装置12の切換スイッチ21,22が端子1に接続されるため、位相分布制御装置10−1が選択される(ステップST32)。
低雑音増幅器2−1〜2−Nは、素子アンテナ1−1〜1−Nが信号を受信すると、その信号を増幅して、増幅後の信号を固定減衰器40−1〜40−Nに出力する(ステップST33)。
固定減衰器40−1〜40−Nは、低雑音増幅器2−1〜2−Nから増幅後の信号を受けると、振幅分布制御装置9−1により記憶されている固定の振幅分布aにしたがって低雑音増幅器2−1〜2−Nによる増幅後の信号の振幅を調整する(ステップST34)。
移相器4−1〜4−Nは、位相分布制御装置10−1〜10−Mのうち、切換装置12により選択された位相分布制御装置10の制御の下で、固定減衰器40−1〜40−Nにより振幅が調整された信号の位相を調整する(ステップST35)。
m=1の段階では、位相分布制御装置10−1が選択されているので、位相分布制御装置10−1が、記憶している位相分布φn1にしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御する。
分配合成器5は、移相器4−1〜4−Nが信号の位相を調整すると、位相調整後の信号を合成し、その合成信号を時間積分装置13に出力する(ステップST36)。
時間積分装置13のADC31は、分配合成器5から合成信号を受けると、その合成信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する。
時間積分装置13の切換スイッチ32は、切換装置12により選択される位相分布制御装置10が切り換わる毎に、M個のメモリ33−1〜33−Mの中から、ADC31によりディジタル信号に変換された合成信号を格納するメモリ33を切り換えるが、m=1の段階では、切換スイッチ32が端子1に接続されるため、その合成信号をメモリ33−1に格納する(ステップST37)。
なお、切換スイッチ32が端子1に接続される時間は、切換スイッチ21,22が端子1に接続される時間と同じである(図8を参照)。
励振時間制御装置11は、変数mが切換数Mであるか否かを判定し(ステップST38)、変数mが切換数Mに満たない場合(m<M)、変数mに1を加算して(ステップST39)、ステップST32の処理に戻り、ステップST32〜ST37の処理が繰り返し実施される。
一方、変数mが切換数Mに到達している場合(m=M)、ステップST40の処理に移行する。
例えば、m=2の段階では、位相分布制御装置10−2が位相分布φn2にしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御し、ディジタル信号に変換された合成信号が時間積分装置13のメモリ33−2に格納される。
同様に、m=Mの段階では、位相分布制御装置10−Mが位相分布φnMにしたがって移相器4−1〜4−Nの位相調整量を制御し、ディジタル信号に変換された合成信号が時間積分装置13のメモリ33−Mに格納される。
ここで、図25はM=2の場合に、図23の振幅分布と図24の位相分布を与えたとき、メモリ33−1〜33−3に格納される合成信号の放射パターンを示す説明図である。
図25において、Cはメモリ33−1に格納される合成信号の放射パターン、Dはメモリ33−2に格納される合成信号の放射パターンである。
励振時間制御装置11の加算器34は、メモリ33−1〜33−Mに格納されている合成信号を加算し、その加算結果である合成信号を平均処理装置35に出力する。平均処理によって得られた放射パターンは図25のEである。これにより、所望の分布を実現できていることがわかる。
励振時間制御装置11の平均処理装置35は、加算器34から合成信号を受けると、励振時間制御装置11により算出された励振時間τで、その合成信号を時間積分することで、放射パターンを得る(ステップST40)。平均処理によって得られた放射パターンは図25のEである。所望の分布を実現できていることがわかる。
図26はM=2の場合の高調波成分の放射パターンを示す説明図である。即ち、式(6)において、h=±1に対応する高調波の放射パターンである。
図26のGが従来の高調波の放射パターンであり、Fが上記実施の形態4の高調波放射パターンであり、Hがこの実施の形態5の高調波の放射パターンである。
これより、従来の時間平均によるアンテナ構成や、上記実施の形態4によるアンテナ構成より高調波が低減していることが分かる。
h=±2、h=±4に対応する高調波の放射パターンは、上記実施の形態4で示した放射パターンと同じとなり、抑圧されている。
信号処理装置14は、時間積分装置13の出力信号を入力して、例えば、所望の信号を探知する処理などを実施する。
以上で明らかなように、この実施の形態5では、M個の励振分布を時分割で切り換えることで、所望の放射パターンが得られ、式(6)において、hがMの倍数の高調波の抑圧が可能となり、hがMの倍数でない高調波の低減が可能になる。
この実施の形態5では、アンテナ装置が、受信アンテナとして動作する例を示したが、送信アンテナとして動作するものであってもよい。
送信アンテナとして動作する場合、信号の流れが、受信アンテナの場合と逆向きになる(送信アンテナとして動作する場合、図21の例では、信号は下から上に流れる)点で相違するが、個々の処理部の動作は同じである。
ただし、送信アンテナとして動作する場合、時間積分装置13は不要になり、分配合成器5は、信号処理装置14から出力された送信信号を移相器4−1〜4−Nに分配する信号分配手段を構成する。
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、切り換える位相分布を、所望の分布と切り換える振幅分布(もしくは、固定の振幅分布)から求めるものを示したが、以下に示す位相分布とすることで、残留する高調波の低減が可能になる。
アンテナ装置の構成は、上記実施の形態1と同様であり、図1である。
この実施の形態6では、振幅位相分布・励振時間算出装置8が振幅分布anm及び位相分布φnmを算出する際、以下の関係を満足するように、振幅分布anm及び位相分布φnmを算出する。
(1)時分割で切り換える励振分布の励振時間τは全て等しい
(2)奇数回目と偶数回目の振幅分布は等しい
(3)偶数回目と奇数回目の位相分布は共役の関係
切換数Mを2としたとき、上記の(1)の関係を満足する場合、上記の式(10)は、以下の式(20)のように書き換えられる。
Figure 0006157087
さらに、この実施の形態6では、切り換えるそれぞれの位相分布において、以下の条件を満足する。
(1)アンテナ開口の原点対称に共役の関係
(2)素子位置に応じて位相を反転させる
図27は切り換える振幅分布anmを図28としたときの上記条件を満足する切り換える位相分布を示している。
図27において、Aは奇数回目に切り換える位相分布、Bは偶数回目に切り換える位相分布である。
図27の位相分布は、それぞれ共役の関係で素子位置に応じて位相が反転している。
図29はそれぞれの放射パターンを示す説明図である。
図29において、Cは奇数回目に切り換える放射パターン、Dは偶数回目に切り換える放射パターン、Eはそれぞれを時間平均して得られる放射パターンである。
これより、所望の低サイドローブ分布が得られているのがわかる。
また、式(20)は、hが偶数のときに0になるので、この実施の形態6では、偶数次の高調波の抑圧が可能になる。
図30はh=±1のときの高調波を示す説明図である。
図30において、Gは従来の高調波の放射パターンであり、Fは上記実施の形態4の高調波放射パターンであり、Hはこの実施の形態6の高調波の放射パターンである。
これより、偶数時の高調波を抑圧できて、さらに、従来より奇数次の高調波の低減ができることがわかる。
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、励振分布を切り換えることで高調波を抑圧するものを示したが、各素子アンテナ1にフィルタを装荷することで高調波を抑圧するようにしてもよい。
図31はこの発明の実施の形態7によるアンテナ装置を示す構成図である。
図31において、50−1がフィルタを示している。
フィルタ50−1の帯域を選択することで、任意の高調波を抑圧することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1−1〜1−N 素子アンテナ、2−1〜2−N 低雑音増幅器、3−1〜3−N 可変減衰器(振幅調整手段)、4−1〜4−N 移相器(位相調整手段)、5 分配合成器(信号合成手段、信号分配手段)、6 励振分布設定装置(励振分布設定手段)、7 切換分布数設定装置(励振分布設定手段)、8 振幅位相分布・励振時間算出装置(振幅位相分布・励振時間算出手段)、9−1〜9−M 振幅分布制御装置(振幅分布・位相分布制御手段)、10−1〜10−M 位相分布制御装置(振幅分布・位相分布制御手段)、11 励振時間制御装置(振幅分布・位相分布制御手段)、12 切換装置(振幅分布・位相分布制御手段)、13 時間積分装置(時間積分手段)、14 信号処理装置、21,22 切換スイッチ、31 ADC(変換器)、32 切換スイッチ、33−1〜33−M メモリ、34 加算器、35 平均処理装置(積分処理回路)、40−1〜40−N 固定減衰器(振幅調整手段)、41 振幅位相分布・励振時間算出装置(振幅位相分布・励振時間算出手段)、50−1 フィルタ、101 振幅分布設定装置、102 スイッチ時間算出装置、103 スイッチ制御装置、104 素子アンテナ、105 低雑音増幅器、106 移相器、107 スイッチ、108 合成器、109 受信機。

Claims (19)

  1. アンテナ開口を形成する複数の素子アンテナと、
    上記素子アンテナにより受信された信号の振幅を調整する複数の振幅調整手段と、
    上記素子アンテナにより受信された信号の位相を調整する複数の位相調整手段と、
    上記複数の振幅調整手段による振幅調整及び上記複数の位相調整手段による位相調整後の信号を合成する信号合成手段と、
    所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、
    上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える上記切換数分の振幅分布及び位相分布を算出するとともに、上記振幅分布及び上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、上記切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、上記振幅分布にしたがって上記振幅調整手段の振幅調整量を制御するとともに、上記位相分布にしたがって上記位相調整手段の位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段と、
    上記振幅分布・位相分布制御手段により選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間で上記信号合成手段による合成信号を時間積分する時間積分手段とを備えたアンテナ装置。
  2. 送信信号を複数の信号に分配する信号分配手段と、上記信号分配手段により分配された信号の位相を調整する複数の位相調整手段と、上記信号分配手段により分配された信号の振幅を調整する複数の振幅調整手段と、上記位相調整手段による位相調整及び上記振幅調整手段による振幅調整後の信号を送信する複数の素子アンテナと、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える上記切換数分の振幅分布及び位相分布を当該振幅分布及び位相分布の積分結果と所望の励振分布が等しくなるように算出するとともに、上記振幅分布及び上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、上記切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、上記位相分布にしたがって上記位相調整手段の位相調整量を制御するとともに、上記振幅分布にしたがって上記振幅調整手段の振幅調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段とを備えたアンテナ装置。
  3. 上記時間積分手段は、
    上記信号合成手段による合成信号をディジタル信号に変換する変換器と、
    上記励振分布設定手段により設定された切換数分のメモリと、
    上記振幅分布・位相分布制御手段により選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、切換数分のメモリの中から、上記変換器により変換されたディジタル信号を格納するメモリを切り換えるスイッチと、
    上記切換数分のメモリに格納されているディジタル信号を合成する加算器と、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間で上記加算器により合成されたディジタル信号を時間積分する積分処理回路と
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 上記振幅分布・位相分布制御手段は、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された振幅分布を記憶する切換数分の振幅分布制御装置と、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された位相分布を記憶する切換数分の位相分布制御装置と、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、上記切換数分の振幅分布制御装置及び上記切換数分の位相分布制御装置の中から、1つの上記振幅分布制御装置と1つの上記位相分布制御装置を選択する切換装置とから構成され、
    上記切換装置により選択された上記振幅分布制御装置が、記憶している振幅分布にしたがって上記振幅調整手段の振幅調整量を制御し、上記切換装置により選択された上記位相分布制御装置が、記憶している位相分布にしたがって上記位相調整手段の位相調整量を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  5. 上記振幅位相分布・励振時間算出手段は、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布の励振時間として、全て等しい時間を算出することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  6. 上記励振分布設定手段は、励振分布を時分割で切り換える切換数をM(Mは8以上の2のべき乗)に設定し、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段は、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布を算出する際、m回目(m=1,・・・,M/2)に切り換える振幅分布及び位相分布と、(m+M/2)回目に切り換える振幅分布及び位相分布とを等しくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  7. 上記励振分布設定手段は、励振分布を時分割で切り換える切換数を4に設定し、
    上記振幅位相分布・励振時間算出手段は、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布を算出する際、奇数回目に切り換える振幅分布及び位相分布を全て等しくするとともに、偶数回目に切り換える振幅分布及び位相分布を全て等しくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  8. 上記励振分布設定手段は、励振分布を時分割で切り換える切換数を2に設定することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  9. 上記振幅位相分布・励振時間算出手段は、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、時分割で切り換える切換数分の振幅分布及び位相分布を算出する際、切換数分の振幅分布を全て等しくし、奇数回目で切り換える位相分布と偶数回目で切り換える位相分布を共役の関係にすることを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  10. 振幅調整手段が、アンテナ開口を形成する複数の素子アンテナにより受信された信号の振幅を調整する振幅調整ステップと、位相調整手段が、上記振幅調整ステップで振幅が調整された複数の信号の位相を調整する位相調整ステップと、信号合成手段が、上記位相調整ステップで位相が調整された複数の信号を合成する信号合成ステップと、励振分布設定手段が、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定ステップと、振幅位相分布・励振時間算出手段が、上記励振分布設定ステップで設定された励振分布から、時分割で切り換える上記切換数分の振幅分布及び位相分布を算出するとともに、上記振幅分布及び上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出ステップと、振幅分布・位相分布制御手段が、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間毎に、上記切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、上記振幅分布にしたがって上記振幅調整ステップでの振幅調整量を制御するとともに、上記位相分布にしたがって上記位相調整ステップでの位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御ステップと、時間積分手段が、上記振幅分布・位相分布制御ステップで選択される振幅分布及び位相分布が切り換わる毎に、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間で上記信号合成ステップでの合成信号を時間積分する時間積分ステップとを備えたアンテナ励振方法。
  11. 信号分配手段が、送信信号を複数の信号に分配する信号分配ステップと、位相調整手段が、上記信号分配ステップで分配された複数の信号の位相を調整する位相調整ステップと、振幅調整手段が、上記位相調整ステップで位相が調整された複数の信号の振幅を調整して複数の素子アンテナに出力する振幅調整ステップと、励振分布設定手段が、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定ステップと、振幅位相分布・励振時間算出手段が、上記励振分布設定ステップで設定された励振分布から、時分割で切り換える上記切換数分の振幅分布及び位相分布を当該振幅分布及び位相分布の積分結果と所望の励振分布が等しくなるように算出するとともに、上記振幅分布及び上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出ステップと、振幅分布・位相分布制御手段が、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間毎に、上記切換数分の振幅分布及び位相分布の中から、1つの振幅分布と1つの位相分布を選択し、上記位相分布にしたがって上記位相調整ステップでの位相調整量を制御するとともに、上記振幅分布にしたがって上記振幅調整ステップでの振幅調整量を制御する振幅分布・位相分布制御ステップとを備えたアンテナ励振方法。
  12. アンテナ開口を形成する複数の素子アンテナと、上記素子アンテナにより受信された信号の振幅を調整する複数の振幅調整手段と、上記素子アンテナにより受信された信号の位相を調整する複数の位相調整手段と、上記複数の振幅調整手段による振幅調整及び上記複数の位相調整手段による位相調整後の信号を合成する信号合成手段と、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、固定の振幅分布と時分割で切り換える上記切換数分の位相分布を算出するとともに、上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、上記切換数分の位相分布の中から、1つの位相分布を選択し、上記固定の振幅分布にしたがって上記振幅調整手段の振幅調整量を制御するとともに、上記位相分布にしたがって上記位相調整手段の位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段と、上記振幅分布・位相分布制御手段により選択される位相分布が切り換わる毎に、上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間で上記信号合成手段による合成信号を時間積分する時間積分手段とを備えたアンテナ装置。
  13. 送信信号を複数の信号に分配する信号分配手段と、上記信号分配手段により分配された信号の位相を調整する複数の位相調整手段と、上記信号分配手段により分配された信号の振幅を調整する複数の振幅調整手段と、上記位相調整手段による位相調整及び上記振幅調整手段による振幅調整後の信号を送信する複数の素子アンテナと、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定手段と、上記励振分布設定手段により設定された励振分布から、固定の振幅分布と時分割で切り換える上記切換数分の位相分布を当該振幅分布及び位相分布の積分結果が所望の励振分布と等しくなるように算出するとともに、上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出手段と、上記振幅位相分布・励振時間算出手段により算出された励振時間毎に、上記切換数分の位相分布の中から、1つの位相分布を選択し、上記位相分布にしたがって上記位相調整手段の位相調整量を制御するとともに、上記固定の振幅分布にしたがって上記振幅調整手段の振幅調整量を制御する振幅分布・位相分布制御手段とを備えたアンテナ装置。
  14. 一部の固定の振幅分布が所望の分布と等しいことを特徴とする請求項12または請求項13記載のアンテナ装置。
  15. 切り換える位相分布がアンテナ開口の中心に対して共役の関係にあることを特徴とする請求項1から請求項9、請求項12から請求項14のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  16. 切り換える位相分布が素子位置によって反転していることを特徴とする請求項1から請求項9、請求項12から請求項15のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  17. 各々の素子アンテナにフィルタが装荷されていることを特徴とする請求項1から請求項9、請求項12から請求項16のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  18. 振幅調整手段が、アンテナ開口を形成する複数の素子アンテナにより受信された信号の振幅を調整する振幅調整ステップと、位相調整手段が、上記振幅調整ステップで振幅が調整された複数の信号の位相を調整する位相調整ステップと、信号合成手段が、上記位相調整ステップで位相が調整された複数の信号を合成する信号合成ステップと、励振分布設定手段が、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定ステップと、振幅位相分布・励振時間算出手段が、上記励振分布設定ステップで設定された励振分布から、固定の振幅分布と時分割で切り換える上記切換数分の位相分布を算出するとともに、上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出ステップと、振幅分布・位相分布制御手段が、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間毎に、上記切換数分の位相分布の中から、1つの位相分布を選択し、上記固定の振幅分布にしたがって上記振幅調整ステップでの振幅調整量を制御するとともに、上記位相分布にしたがって上記位相調整ステップでの位相調整量を制御する振幅分布・位相分布制御ステップと、時間積分手段が、上記振幅分布・位相分布制御ステップで選択される位相分布が切り換わる毎に、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間で上記信号合成ステップでの合成信号を時間積分する時間積分ステップとを備えたアンテナ励振方法。
  19. 信号分配手段が、送信信号を複数の信号に分配する信号分配ステップと、位相調整手段が、上記信号分配ステップで分配された複数の信号の位相を調整する位相調整ステップと、振幅調整手段が、上記位相調整ステップで位相が調整された複数の信号の振幅を調整して複数の素子アンテナに出力する振幅調整ステップと、励振分布設定手段が、所望の励振分布を設定するとともに、上記励振分布を時分割で切り換える切換数を設定する励振分布設定ステップと、振幅位相分布・励振時間算出手段が、上記励振分布設定ステップで設定された励振分布から、固定の振幅分布と時分割で切り換える上記切換数分の位相分布を当該振幅分布及び位相分布の積分結果が所望の励振分布と等しくなるように算出するとともに、上記位相分布の励振時間を算出する振幅位相分布・励振時間算出ステップと、振幅分布・位相分布制御手段が、上記振幅位相分布・励振時間算出ステップで算出された励振時間毎に、上記切換数分の位相分布の中から、1つの位相分布を選択し、上記位相分布にしたがって上記位相調整ステップでの位相調整量を制御するとともに、上記固定の振幅分布にしたがって上記振幅調整ステップでの振幅調整量を制御する振幅分布・位相分布制御ステップとを備えたアンテナ励振方法。
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