JP6156849B2 - 放射線画像処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

放射線画像処理装置、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6156849B2
JP6156849B2 JP2014201865A JP2014201865A JP6156849B2 JP 6156849 B2 JP6156849 B2 JP 6156849B2 JP 2014201865 A JP2014201865 A JP 2014201865A JP 2014201865 A JP2014201865 A JP 2014201865A JP 6156849 B2 JP6156849 B2 JP 6156849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
thickness
unit
radiation
unit region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014201865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016067712A (ja
Inventor
知幸 高橋
知幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2014201865A priority Critical patent/JP6156849B2/ja
Priority to US14/868,704 priority patent/US9978132B2/en
Publication of JP2016067712A publication Critical patent/JP2016067712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6156849B2 publication Critical patent/JP6156849B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/10Image enhancement or restoration using non-spatial domain filtering
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/90Dynamic range modification of images or parts thereof
    • G06T5/94Dynamic range modification of images or parts thereof based on local image properties, e.g. for local contrast enhancement
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10116X-ray image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20004Adaptive image processing
    • G06T2207/20012Locally adaptive
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20016Hierarchical, coarse-to-fine, multiscale or multiresolution image processing; Pyramid transform
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20048Transform domain processing
    • G06T2207/20064Wavelet transform [DWT]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、放射線画像に対してコントラスト補正を行う放射線画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
従来より、被写体に放射線を照射して取得した放射線画像のコントラストを向上させるための種々の手法が提案されている。たとえば特許文献1には、図14に示すように、胸部の放射線画像を肺野の領域A1、縦隔部A2、腹部A3およびそれ以外の部分A4の5つの解剖学的領域に分割し、分割された領域毎にコントラスト補正量を設定する手法が提案されている。また、特許文献2には、乳房の放射線画像を脂肪率に応じて5つの領域に分割し、若しくはいくつかの比較的大きなブロック領域に分割し、分割された領域毎にその脂肪率に応じたコントラスト補正量を設定する手法が提案されている。
特願2013−243513号 特開2014−14655号公報
しかし、特許文献1および特許文献2では、放射線画像をいくつかの比較的広い領域に分割し、各分割された領域には一律なコントラスト補正を行っているため、その領域内に被写体の組成が異なる複数の部分領域が存在する場合にも、その組成の異なる複数の部分領域のそれぞれにその領域に合った異なるコントラスト補正を行うことができず、画像全体にわたって十分な画質が得られないという問題がある。たとえば特許文献1では、胸部の放射線画像において、左右の各肺野領域を1つの領域として分割し、各分割された領域全体に一律なコントラスト補正を行っているため、肺野領域内の肋骨領域と肋間領域のそれぞれにその領域に合った異なるコントラスト補正を行うことができない。
本発明は、上記事情に鑑み、放射線画像の各部分に対してその部分に合ったコントラスト補正を行い、画像全体にわたって十分な画質を確保することができる放射線画像処理装置、方法およびプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶部と、
被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体の厚さを取得する被写体厚取得部と、
放射線画像において、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得する組成物厚取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する補正量取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行う補正処理部とを備えたことを特徴とする。
ここで、撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える撮影条件には、たとえば、管電圧、照射線量、線源の種類、グリッド有無、グリッド種別、付加フィルタ有無や種別等が挙げられる。
また、「単位領域に対応する被写体の厚さ」は、単位領域に対応する被写体の厚さを代表する値として、単位領域上の一点または複数の各点での被写体の厚さに関する情報に基づいて求めた1つの値である。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から、放射線源から単位領域に対応する被写体までの距離を差し引いて得られる値を、単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から被写体までの距離を差し引いて得られる値から放射線画像上における被写体が撮影された画素の画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部とを備え、
被写体厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を単位領域に対応する被写体の厚さとして取得するものであり、
組成物厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および単位領域について求められた第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得するものであるであってもよい。
ここで、単位領域ごとに被写体の第1の推定厚さを求める際に用いられる「放射線源から放射線検出器までの距離」としては、単位領域を通る放射線照射線に沿った放射線源から放射線検出器までの距離を用いてもよいし、それに代えて放射線源の光軸に沿った放射線源から放射線検出器までの距離を用いてもよい。
また、単位領域ごとに被写体の第1の推定厚さを求める際に用いられる「放射線源から単位領域に対応する被写体までの距離」としては、単位領域が1画素からなる領域である場合は、単位領域を通る1本の放射線照射線に沿った放射線源から被写体表面までの距離を用い、単位領域が2以上の画素からなる領域である場合は、単位領域を通る1本の放射線照射線に沿った放射線源から被写体表面までの距離、または、単位領域内の異なる位置を通る複数の放射線照射線のそれぞれに沿った放射線源から被写体表面までの距離の代表値(たとえば、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値等)を用いるようにしてもよい。
また、「単位領域を代表する画素値」としては、単位領域が1画素からなる領域である場合は、単位領域内の1画素の画素値を用い、単位領域が2以上の画素からなる領域である場合は、単位領域内の1画素の画素値、または単位領域内の複数画素の画素値の代表値(たとえば、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値等)を用いるようにしてもよい。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、平滑化前後の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第3の対応関係を示す情報を記憶する第3の対応関係記憶部と、
被写体厚取得部により単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布を平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める平滑被写体厚取得部とを備え、
被写体厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得するものであり、
組成物厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、記憶された第3の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さと平滑被写体厚取得部により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、および被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さから、平滑被写体厚取得部により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、異なる解像度の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第4の対応関係を示す情報を記憶する第4の対応関係記憶部と、
放射線画像から放射線画像よりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像において各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、対応単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を対応単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する低解像被写体厚取得部とを備え、
被写体厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得するものであり、
組成物厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、記憶された第4の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さと低解像被写体厚取得部により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、および被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さから、低解像被写体厚取得部により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から、放射線源から単位領域に対応する被写体までの距離を差し引いて得られる値を、単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体の厚さから放射線画像上における被写体が撮影された画素の画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部と、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、平滑化前後の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第3の対応関係を示す情報を記憶する第3の対応関係記憶部と、
放射線画像において、空気領域を含む被写体が撮影された領域である空気含有領域を特定する領域特定部と、
被写体厚取得部により単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布を平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める平滑被写体厚取得部とを備え、
被写体厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を単位領域に対応する被写体の厚さとして取得するものであり、
組成物厚取得部が、特定された空気含有領域とそれ以外の領域に、以下に説明するように、2つの異なる方法にてそれぞれの領域における特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
組成物厚取得部は、(1)特定された空気含有領域については、単位領域ごとに、記憶された第3の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さと平滑被写体厚取得部により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、および取得された被写体の厚さの分布を平滑化して得られる単位領域における被写体の平滑化後の厚さを平滑化前の厚さから差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得し、
(2)特定された空気含有領域以外の領域については、単位領域ごとに、記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について被写体厚取得部により取得された被写体の厚さ、および被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さから、平滑被写体厚取得部により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像の単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から単位領域に対応する被写体までの距離を差し引いて得られる値を単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体の厚さから放射線画像上における被写体が撮影された画素の画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部と、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、異なる解像度の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さとの第4の対応関係を示す情報を記憶する第4の対応関係記憶部と、
放射線画像において、空気領域を含む被写体が撮影された領域である空気含有領域を特定する領域特定部と、
放射線画像から放射線画像よりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像において各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、対応単位領域を代表する画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値を対応単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する低解像被写体厚取得部とを備え、
被写体厚取得部が、放射線画像の単位領域ごとに、求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を単位領域に対応する被写体の厚さとして取得するものであり、
組成物厚取得部が、特定された空気含有領域とそれ以外の領域に、以下に説明するように、2つの異なる方法にてそれぞれの領域における特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
組成物厚取得部は、(1)特定された空気含有領域については、単位領域ごとに、記憶された第4の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さと低解像被写体厚取得部により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、および被写体厚取得部により取得された単位領域における被写体の厚さから、低解像被写体厚取得部により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得し、
(2)特定された空気含有領域以外の領域については、単位領域ごとに、記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および単位領域について求められた第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得するものであってもよい。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像を周波数分解して、複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像を生成する周波数分解部を備え、
対応関係記憶部が、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体に含まれている特定の組成物の厚さと、放射線画像を周波数分解した各帯域画像に対するコントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶するものであり、
補正量取得部が、生成された各帯域画像の単位領域に対応する領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応する帯域画像に対するコントラスト補正量を取得するものであり、
補正処理部が、生成された各帯域画像の単位領域に対応する領域ごとに、領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い、補正後の全ての帯域画像を合成して処理済み放射線画像を生成するものであってもよい。
本発明の放射線画像処理方法は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報が記憶された対応関係記憶部から対応関係を示す情報を取得するステップと、
被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体の厚さを取得するステップと、
放射線画像において、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得するステップと、
放射線画像の単位領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得するステップと、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明の放射線画像処理プログラムは、コンピュータを、
放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、放射線照射方向における被写体の厚さ、および被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶部と、
被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体の厚さを取得する被写体厚取得部と、
放射線画像において、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得する組成物厚取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する補正量取得部と、
放射線画像の単位領域ごとに、単位領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行う補正処理部として機能させるためのものである。
また、本発明の放射線画像処理プログラムは、通常、複数のプログラムモジュールからなり、上記各部の機能は、それぞれ、一または複数のプログラムモジュールにより実現される。これらのプログラムモジュール群は、CD−ROM,DVDなどの記録メディアに記録され、またはサーバコンピュータに付属するストレージやネットワークストレージにダウンロード可能な状態で記録されて、ユーザに提供される。
本発明の放射線画像処理装置、方法およびプログラムによれば、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶し、被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体の厚さを取得し、放射線画像において、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得し、放射線画像の単位領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得し、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行うようにしているので、放射線画像に対して、充分に小さな領域である単位領域ごとに、その領域に対応する被写体に含まれている特定組成物の厚さを考慮したコントラスト補正を行うことができ、画像全体にわたって十分な画質を確保することができる。たとえば胸部の放射線画像において、肺野領域内の肋骨領域と肋間領域のそれぞれにその領域に合った異なるコントラスト補正を行うことができる。
本発明の実施形態を備えた放射線画像撮影システムの概略構成を示す図 第1の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第2の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第3の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第4の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第5の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 第5の実施形態において行われる処理を模式的に示す図 周波数分解を説明するための図 第5の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 発明が解決しようとする課題を説明するための図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態による放射線画像処理システムは、被写体の放射線画像に対してコントラスト補正を行うためのものであり、図1に示すように、撮影装置1と、本実施形態による放射線画像処理装置を内包する制御装置2とを備える。
撮影装置1は被写体MにX線を照射するX線源3と、被写体Mを透過したX線を検出して被写体Mの放射線画像を取得する放射線検出器5とを備える。
放射線検出器5は、放射線画像の記録と読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフさせることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるTFT読出方式のものや、読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
放射線検出器5は、ケーブル等を介してあるいは無線により制御装置2と接続される。制御装置2には、放射線検出器5からの電荷信号の読み出しを制御する検出器コントローラ、放射線検出器5から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関2重サンプリング回路、および電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換部等が設けられた回路基板等が設置されている。
制御装置2は、コンピュータ4と、コンピュータ4に接続された表示部6および入力部8とを備えている。
コンピュータ4は、中央処理装置(CPU)、半導体メモリ、通信インターフェースおよびハードディスクやSSD等のストレージデバイス等を備えており、これらのハードウェアによって、図2に示すような、制御部141、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、組成物厚取得部145、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部148が構成されている。なお、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、組成物厚取得部145、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部148が、本発明の放射線画像処理装置を構成する。
制御部141は、X線源3および放射線検出器5に対して所定の制御信号を出力して撮影の制御を行ったり、コンピュータ4において行われる処理全体の制御を行ったりするものである。
第1の被写体厚推定部142は、撮影により取得された放射線画像Gにおいて、1または2以上の画素からなり、かつ、放射線照射方向に直交する面において被写体Mの最大幅2cm未満の範囲が撮影された単位領域(以下、単に「単位領域」という)ごとに、X線源3から放射線検出器5までの距離から、X線源3から単位領域に対応する被写体の表面までの距離を差し引いて得られる値を、単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める。これにより、単位領域ごとの被写体Mの第1の推定厚さ分布T1が得られる。
なお、このとき、X線源3から放射線検出器5までの距離としては、単位領域を通る放射線照射線に沿ったX線源3から放射線検出器5までの距離、又はX線源3の光軸に沿ったX線源3から放射線検出器5までの距離を用いる。この単位領域を通る放射線照射線または光軸に沿ったX線源3から放射線検出器5までの距離は、X線照射部に付設された超音波距離計により測定することができる。
また、X線源3から単位領域に対応する被写体表面までの距離としては、単位領域が1画素からなる領域である場合は、単位領域を通る1本の放射線照射線に沿ったX線源3から被写体表面までの距離を用い、単位領域が2以上の画素からなる領域である場合は、単位領域を通る1本の放射線照射線に沿ったX線源3から被写体表面までの距離、または、単位領域内の異なる位置を通る複数の放射線照射線のそれぞれに沿ったX線源3から被写体表面までの距離の代表値(たとえば、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値等)を用いる。この単位領域上の所定の位置を通る放射線照射線に沿ったX線源3から被写体表面5までの距離は、X線照射部に付設された超音波距離計により測定することができる。
第2の被写体厚推定部143は、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める。これにより、単位領域ごとの被写体Mの第2の推定厚さ分布T2が得られる。このとき、変換関数としては、被写体は全体が均一な組成で構成されたものであり、放射線画像Gにおける輝度分布が被写体の厚さの分布と略一致するものと仮定し、放射線画像Gの画素値を線減弱係数値により厚さに変換するものを用いる。たとえば、被写体が人体である場合、被写体は全体が軟部組織で構成されていると仮定し、放射線画像Gの画素値を被写体の厚さに変換する。これにより、骨が含まれている被写体が撮影された画像部分では、実際よりも厚い被写体厚が推定され、逆に空気領域が含まれている被写体が撮影された画像部分では、実際よりも薄い被写体厚が推定されることとなる。
また、単位領域を代表する画素値としては、単位領域が1画素からなる領域である場合は、単位領域内の1画素の画素値を用い、単位領域が2以上の画素からなる領域である場合は、単位領域内の1画素の画素値、または単位領域内の複数画素の画素値の代表値(たとえば、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値等)を用いる。
被写体厚取得部144は、放射線画像Gにおいて、その放射線画像の各位置における、被写体の厚さを取得する。たとえば、放射線画像Gの単位領域ごとに、上記求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を、単位領域に対応する被写体の放射線を照射された方向における厚さとして取得する。これにより、単位領域ごとの被写体の厚さ分布Tが得られる。第1の推定厚さと第2の推定厚さのどちらを被写体の厚さとして取得するかは、事前の設定しておくことができる。以下の説明では、第1の推定厚さを被写体Mの厚さとして取得した場合について説明する。
組成物厚取得部145は、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得する。たとえば被写体Mが人体である場合、特定の組成物として選択された骨、軟部組織(たとえば、筋肉,脂肪等)などの厚さを取得する。以下の説明では、被写体Mが人体であり、特定の組成物が骨である場合について説明する。
組成物厚取得部145は、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部148に記憶された後述する第2の対応関係R2を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、被写体厚取得部144により単位領域について取得された被写体の厚さ、および第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する。上述のように、被写体Mが人体である場合、骨が含まれている被写体が撮影された画像部分では、実際よりも厚い被写体厚が第2の推定厚さとして求められることから、第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値は、骨が含まれる被写体では負の値をとり、この値はその被写体に含まれている骨の厚さとの間で、同じ撮影条件および被写体厚の条件下で、一定の対応関係(第2の対応関係R2)を有する。従って、後述する取得方法により予め求められた第2の対応関係R2を示す情報を参照することにより、特定の組成物の厚さを取得することができる。
なお、このとき、撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としては、管電圧、管電流、線源の種類、グリッドの有無等の、撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える撮影条件を1つ以上用いる。以下の説明では、撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件として管電圧を用いる場合について説明する。
補正量取得部146は、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部148に記憶された後述する第1の対応関係R1を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、被写体厚取得部144により単位領域について取得された被写体の厚さ、および組成物厚取得部145により取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する。このとき、第1の対応関係R1を示す情報は、後述する取得方法により予め求められ、記憶部148に記憶されているものとする。
補正処理部147は、放射線画像Gの単位領域ごとに、補正量取得部146により取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行う。
記憶部148は、第1の対応関係R1を示す情報、第2の対応関係R2を示す情報を含む上記各部において行われる処理に必要な各種情報を記憶する。
第1の対応関係R1は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体に含まれている特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係をいう。この第1の対応関係R1は、想定可能な被写体の厚さおよび特定の組成物の厚さの条件ごとに、その条件を模した実験モデルを用意し、想定可能な管電圧の各条件下で実験モデルを順次撮影し、その各撮影で得られた放射線画像の画素値をその条件下で本来取得されるべき画素値に補正するための補正値を求め、求められた補正値をその撮影に使用された被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得することができる。
たとえば、実験モデルとして、骨相当の組成を有する材料(以下、「骨材料」という)を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む10cm厚のアクリルブロック3つと、骨材料を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む15cm厚のアクリルブロック3つと、骨材料を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む20cm厚のアクリルブロック3つと、…を用意する。ここで、アクリルブロックの厚さは、被写体の厚さに相当する。そして、各用意されたアクリルブロックを、60kv、80kv、100kv、120kv、…の各管電圧の条件下で順次撮影し、その各撮影で得られた放射線画像の画素値をその条件下で本来取得されるべき画素値に補正するための補正値を求め、求められた補正値をその撮影に使用された被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づける。
第2の対応関係R2は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から被写体までの距離を差し引いて得られる値から放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、被写体に含まれている特定の組成物の厚さの対応関係をいう。この第2の対応関係R2は、想定可能な被写体の厚さおよび特定の組成物の厚さの条件ごとに、その条件を模した実験モデルを用意し、想定可能な管電圧の各条件下で実験モデルを順次撮影する。そして、各撮影で得られた放射線画像の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値を、その撮影に使用された実験モデルが模している被写体の厚さから差し引いて得られる値を求め、求められた値をその撮影に使用された実験モデルにおける被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得することができる。
たとえば、まず、第1の対応関係R1を取得する場合と同様、実験モデルとして、骨材料を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む10cm、15cm、…の厚のアクリルブロックを用意し、各用意されたアクリルブロックを、60kv、80kv、100kv、120kv、…の各管電圧の条件下で順次撮影する。そして、各撮影で得られた放射線画像の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値を、その撮影に使用された実験モデルが模している被写体の厚さから差し引いて得られる値を求め、求められた値をその撮影に使用された実験モデルにおける被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得する。
なお、表示部6は、CRT、液晶ディスプレイ等からなり、撮影により取得された放射線画像および後述する散乱線除去処理に必要な各種入力の補助を行う。入力部8は、キーボード、マウス、タッチパネル等からなる。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図3は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。撮影装置1において取得された放射線画像Gがコンピュータ4に入力されると(ステップST1)、第1の被写体厚推定部142が、放射線画像Gの単位領域ごとに、X線源3から放射線検出器5までの距離からX線源3から単位領域に対応する被写体の表面までの距離を差し引いて得られる値を単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める(ステップST2)。一方、第2の被写体厚推定部143が、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める(ステップST3)。また、被写体厚取得部144が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST2で求められた第1の推定厚さを、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する(ステップST4)。なお、ステップST2,3の処理はいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。また、ステップST3,4の処理もいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。
次いで、組成物厚取得部145が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部148に記憶された第2の対応関係R2を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST4で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST2で求められた第1の推定厚さからステップST3で求められた第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(ステップST5)。そして、補正量取得部146が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部148に記憶された第1の対応関係R1を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST4で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST5で単位領域について取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する(ステップST6)。最後に、補正処理部147が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST6で取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い(ステップST7)、処理を終了する。なお、コントラスト補正済みの放射線画像は表示部6に表示されて診断に供されるか、外部の画像サーバに送信されて保存される。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図である。なお、図4において図2と同一の構成については、同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態においては、放射線画像Gに基づいて単位領域ごとの被写体Mの厚さを取得し、取得された被写体Mの厚さの分布とその分布をさらに平滑化したものとの差分に基づいて単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得する点が第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態においては、コンピュータ4は、中央処理装置(CPU)、半導体メモリ、通信インターフェースおよびストレージデバイス等のハードウェアによって、図4に示すような、制御部141、被写体厚取得部244、平滑被写体厚取得部251、組成物厚取得部245、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部248が構成されている。なお、被写体厚取得部244、組成物厚取得部245、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部248が、本発明の放射線画像処理装置を構成する。
被写体厚取得部244は、第1の実施形態において第1の推定厚さを取得する場合と同様、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を上述の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の放射線を照射された方向における厚さとして取得する。これにより、単位領域ごとの被写体の厚さ分布Tが得られる。
平滑被写体厚取得部251は、被写体厚取得部244により単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布Tを平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める。
組成物厚取得部245は、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部248に記憶された後述する第3の対応関係R3を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)、被写体厚取得部244により取得された単位領域における被写体の厚さと平滑被写体厚取得部251により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方、および被写体厚取得部244により取得された単位領域における被写体の厚さから、平滑被写体厚取得部251により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(図4の251から245につながる矢印がないので追加してください。)。被写体の厚さ分布Tを平滑化すると、被写体Mが人体である場合、骨が含まれている被写体が撮影された画像部分では、平滑化後の厚さが平滑化前の厚さよりも小さくなることから、被写体の厚さ分布Tを平滑化して得られる単位領域における被写体の平滑化後の厚さを平滑化前の厚さから差し引いて得られる値は、骨が含まれる被写体では正の値をとり、この値はその被写体に含まれている骨の厚さとの間で、同じ撮影条件および被写体厚の条件下で、一定の対応関係(第3の対応関係R3)を有する。従って、後述する取得方法により予め求められた第3の対応関係R3を示す情報を参照することにより、特定の組成物の厚さを取得することができる。
記憶部248は、第1の対応関係R1を示す情報、第3の対応関係R3を示す情報を含む上記各部において行われる処理に必要な各種情報を記憶する。第1の対応関係R1は第1の実施形態に記載のものと同じであることから説明を省略し、以下において、第3の対応関係について説明する。
第3の対応関係R3は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、平滑化前後の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの対応関係をいう。この第3の対応関係R3は、たとえば、まず、第1の対応関係R1を取得する場合と同様、実験モデルとして、骨材料を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む10cm、15cm、…の厚のアクリルブロックを用意し、各用意されたアクリルブロックを、60kv、80kv、100kv、120kv、…の各管電圧の条件下で順次撮影する。そして、各撮影で得られた放射線画像の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値と、被写体の厚さに変換した値の分布を平滑化して得られた値との差分を求め、求められた値をその撮影に使用された実験モデルにおける被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得することができる。
次いで、第2の実施形態において行われる処理について説明する。図5は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。撮影装置1において取得された放射線画像Gがコンピュータ4に入力されると(ステップST11)、被写体厚取得部244が、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を上述の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する。これにより、単位領域ごとの被写体の厚さ分布Tが得られる(ステップST12)。次いで、平滑被写体厚取得部251が、ステップST12で単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布Tを平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める(ステップST13)。
次いで、組成物厚取得部245が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部248に記憶された第3の対応関係R3を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST12で取得された単位領域における被写体の厚さとステップST13で取得された単位領域についておける被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方、およびステップST12で取得された単位領域における被写体の厚さから、ステップST13で求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(ステップST14)。
そして、補正量取得部146が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部248に記憶された第1の対応関係R1を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST12で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST14で単位領域について取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する(ステップST15)。最後に、補正処理部147が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST16で取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い(ステップST17)、処理を終了する。なお、コントラスト補正済みの放射線画像は表示部6に表示されて診断に供されるか、外部の画像サーバに送信されて保存される。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図である。なお、図6において図2または図4と同一の構成については、同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第3の実施形態においては、放射線画像Gの画素値を変換関数により被写体Mの厚さに変換した値と、放射線画像Gから生成した低解像度画像の画素値を変換関数により被写体Mの厚さに変換した値との差分に基づいて特定の組成物の厚さ取得する点が第2の実施形態と異なる。
第3の実施形態においては、コンピュータ4は、中央処理装置(CPU)、半導体メモリ、通信インターフェースおよびストレージデバイス等のハードウェアによって、図6に示すような、制御部141、被写体厚取得部244、低解像被写体厚取得部352、組成物厚取得部345、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部348が構成されている。なお、被写体厚取得部244、組成物厚取得部345、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部348が、本発明の放射線画像処理装置を構成する。
低解像被写体厚取得部352は、放射線画像Gからその放射線画像Gよりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像において各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、対応単位領域を代表する画素値を上述の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を対応単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する。
組成物厚取得部345は、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部348に記憶された後述する第4の対応関係R4を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)、被写体厚取得部244により取得された単位領域における被写体の厚さと低解像被写体厚取得部352により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方、被写体の厚さおよび、被写体厚取得部244により取得された単位領域における被写体の厚さから、低解像被写体厚取得部352により取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する。
低解像度化された放射線画像から得られる被写体の厚さは、被写体Mが人体である場合、骨が含まれている被写体が撮影された画像部分では、元の放射線画像から得られる被写体の厚さよりも小さくなることから、上述の単位領域について取得された被写体の厚さからその単位領域に対応する対応単位領域について取得された被写体の厚さを差し引いて得られる値は、骨が含まれる被写体では正の値をとり、この値はその被写体に含まれている骨の厚さとの間で、同じ撮影条件および被写体厚の条件下で、一定の対応関係(第4の対応関係R4)を有する。従って、後述する取得方法により予め求められた第4の対応関係R4を示す情報を参照することにより、特定の組成物の厚さを取得することができる。
記憶部348は、第1の対応関係R1、第4の対応関係R4を含む上記各部において行われる処理に必要な各種情報を記憶する。第1の対応関係R1は第1の実施形態に記載のものと同じであることから説明を省略し、以下において、第4の対応関係R4について説明する。
第4の対応関係R4は、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、異なる解像度の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの対応関係をいう。この第4の対応関係R4は、たとえば、まず、第1の対応関係R1を取得する場合と同様、実験モデルとして、骨材料を放射線照射方向にそれぞれ2cm、4cm、6cmずつの厚さで含む10cm、15cm、…の厚のアクリルブロックを用意し、各用意されたアクリルブロックを、60kv、80kv、100kv、120kv、…の各管電圧の条件下で順次撮影する。そして、各撮影で得られた放射線画像の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値と、その画像より高解像度、または低解像度の画像の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値を、上述の放射線画像の単位画素に対応付けた値との差分を求め、求められた値をその撮影に使用された実験モデルにおける被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得することができる。
次いで、第3の実施形態において行われる処理について説明する。図7は第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。撮影装置1において取得された放射線画像Gがコンピュータ4に入力されると(ステップST21)、被写体厚取得部244が、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する。これにより、単位領域ごとの被写体の厚さ分布Tが得られる(ステップST22)。次いで、低解像被写体厚取得部352が、放射線画像Gからその放射線画像Gよりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像において各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、対応単位領域を代表する画素値を上述の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を対応単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する(ステップST23)。
次いで、組成物厚取得部345が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部348に記憶された第4の対応関係R4を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST22で被写体の厚さで取得された単位領域における被写体の厚さとステップST23で取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方、およびステップST22で取得された単位領域における被写体の厚さから、ステップST23で取得された単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(ステップST24)。
そして、補正量取得部146が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部248に記憶された第1の対応関係R1を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST22で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST24で単位領域について取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する(ステップST25)。最後に、補正処理部147が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST25で取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い(ステップST26)、処理を終了する。なお、コントラスト補正済みの放射線画像は表示部6に表示されて診断に供されるか、外部の画像サーバに送信されて保存される。
次いで、本発明の第4の実施形態について説明する。図8は、第4の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図である。なお、図8において図2と同一の構成については、同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第4の実施形態においては、放射線画像Gにおいて空気領域を含む被写体が撮影された領域である空気含有領域を特定し、特定された空気含有領域については、第2の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得し、それ以外の領域については、第1の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得する点が第1の実施形態と異なる。
第4の実施形態においては、コンピュータ4は、中央処理装置(CPU)、半導体メモリ、通信インターフェースおよびストレージデバイス等のハードウェアによって、図8に示すような、制御部141、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、平滑被写体厚取得部451、領域特定部449、組成物厚取得部445、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部448が構成されている。なお、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、領域特定部449、組成物厚取得部445、補正量取得部146、補正処理部147および記憶部448が、本発明の放射線画像処理装置を構成する。
平滑被写体厚取得部451は、被写体厚取得部144により単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布Tを平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める。
領域特定部449は、放射線画像Gにおいて、空気含有領域を特定する。具体的には、第1の実施形態に記載のように、被写体Mが人体である場合、空気領域が含まれている被写体が撮影された画像部分では実際よりも薄い被写体厚が第2の推定厚さとして求められ、第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値は空気領域が含まれる被写体では正の値をとることから、領域特定部449は、第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値が正の値を取る領域を、空気領域を含む被写体として特定することができる。また、被写体Mが人体の胸部である場合、公知の肺野認識処理によって放射線画像Gにおける肺野領域を認識し、認識された肺野領域を、空気領域を含む被写体として特定することもできる。
組成物厚取得部445は、放射線画像Gの、領域特定部449により特定された空気含有領域とそれ以外の領域に以下に説明する2つの異なる方法にてそれぞれの領域における特定の組成物の厚さを取得する。具体的には、空気含有領域については、単位領域ごとに、記憶部448に記憶された第3の対応関係R3を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)、被写体厚取得部144により取得された単位領域における被写体の厚さと平滑被写体厚取得部451により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、および被写体厚取得部144により取得された単位領域における被写体の厚さから、平滑被写体厚取得部451により求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する。また、空気含有領域以外の領域については、単位領域ごとに、記憶部448に記憶された第2の対応関係R2を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)、被写体厚取得部144により単位領域について取得された被写体の厚さ、および第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する。
記憶部448は、第1の対応関係R1を示す情報、第2の対応関係R2を示す情報、および第3の対応関係R3を示す情報を含む上記各部において行われる処理に必要な各種情報を記憶する。第1の対応関係R1、第2の対応関係R2、および第3の対応関係R3はいずれも第1および第2の実施形態に記載のものと同じであり説明は省略する。
次いで、第4の実施形態において行われる処理について説明する。図9は第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。撮影装置1において取得された放射線画像Gがコンピュータ4に入力されると(ステップST31)、第1の被写体厚推定部142が、放射線画像Gの単位領域ごとに、X線源3から放射線検出器5までの距離からX線源3から単位領域に対応する被写体の表面までの距離を差し引いて得られる値を単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める(ステップST32)。一方、第2の被写体厚推定部143が、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体Mの厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める(ステップST33)。また、被写体厚取得部144が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST32で求められた第1の推定厚さを、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する(ステップST34)。なお、ステップST32,33の処理はいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。また、ステップST33,34の処理もいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。
次いで、平滑被写体厚取得部451が、被写体厚取得部144により単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布Tを平滑化して、単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める(ステップST35)。また、領域特定部449が、放射線画像Gにおいて、空気含有領域を特定する(ステップST36)。
そして、組成物厚取得部445が、放射線画像Gの、ステップST36で特定された空気含有領域については、単位領域ごとに、記憶部448に記憶された第3の対応関係R3を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST34で取得された単位領域における被写体の厚さとステップST35で求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方被写体の厚さ、およびステップST34で取得された単位領域における被写体の厚さから、ステップST35で求められた単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する一方、空気含有領域以外の領域については、単位領域ごとに、記憶部448に記憶された第2の対応関係R2を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST34で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST32で求められた第1の推定厚さからステップST33で求められた第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(ステップST37)。
そして、補正量取得部146が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部448に記憶された第1の対応関係R1を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST34で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST37で単位領域について取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する(ステップST38)。最後に、補正処理部147が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST38で取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い(ステップST39)、処理を終了する。なお、コントラスト補正済みの放射線画像は表示部6に表示されて診断に供されるか、外部の画像サーバに送信されて保存される。
次いで、本発明の第5の実施形態について説明する。図10は、第5の実施形態における放射線画像撮影システムのコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図である。なお、図10において図2と同一の構成については、同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第5の実施形態においては、図11に示すように、放射線画像Gを周波数分解して複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像L0,L1,…を生成し、生成された各帯域画像に対してコントラスト補正を行い、補正後の全ての帯域画像L10,L11,…を合成して処理済み放射線画像Gsを生成する点が第1の実施形態と異なる。
第4の実施形態においては、コンピュータ4は、中央処理装置(CPU)、半導体メモリ、通信インターフェースおよびストレージデバイス等のハードウェアによって、図10に示すような、制御部141、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、組成物厚取得部145、周波数分解部550、補正量取得部546、補正処理部547および記憶部548が構成されている。なお、第1の被写体厚推定部142、第2の被写体厚推定部143、被写体厚取得部144、組成物厚取得部145、周波数分解部550、補正量取得部546、補正処理部547および記憶部548が、本発明の放射線画像処理装置を構成する。
周波数分解部550は、放射線画像Gを周波数分解して、複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像L0,L1,…を生成する。図12は周波数分解部550が行う周波数分解を説明するための図である。まず、周波数分解部550は、放射線画像G0(=放射線画像G)に対して、たとえばσ=1のガウシアンフィルタによりフィルタリング処理を行って、放射線画像G0を1/2に縮小してガウシアン成分である縮小画像G1を生成する。縮小画像G1は放射線画像G0を1/2に縮小したものとなる。次いで、周波数分解部550は、たとえば3次Bスプライン補間等の補間演算を行って、縮小画像G1を放射線画像G0と同一サイズに拡大し、拡大した縮小画像G1を放射線画像G0から減算して、最高周波数帯域のラプラシアン成分である帯域画像L0を生成する。なお、本実施形態では、最高周波数帯域を便宜上第0の周波数帯域と称する。
次いで、周波数分解部550は、縮小画像G1に対してσ=1のガウシアンフィルタによりフィルタリング処理を行って、縮小画像G1を1/2に縮小して縮小画像G2を生成し、縮小画像G2を縮小画像G1と同一サイズに拡大し、拡大した縮小画像G2を縮小画像G1から減算して、第1の周波数帯域の帯域画像L1を生成する。さらに、所望とする周波数帯域の帯域画像が生成されるまで上記の処理を繰り返すことにより、複数の周波数帯域の帯域画像Lj(j=0〜n)を生成する。本実施形態においては、たとえば第3の周波数帯域の帯域画像L3が得られるまで、上記の処理を繰り返す。
ここで、縮小画像の各画素の信号値はその画素の濃度を表し、帯域画像Ljの各画素の信号値は、その画素におけるその周波数帯域の周波数成分の大きさを表すものとなる。なお、ウェーブレット変換等の他の多重解像度変換の手法を用いることにより、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成してもよい。
補正量取得部546は、周波数分解部550により生成された各帯域画像L0,L1,…について、記憶部548に記憶された第5の対応関係R5を示す情報を参照して、放射線画像Gの単位領域に対応する領域ごとのコントラスト補正量f0,f1,…を取得する。第5の対応関係R5は、各帯域画像の周波数帯域ごとの、放射線画像の撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)と、被写体Mの厚さと、被写体Mに含まれている特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示すものである。そこで、補正量取得部546は、各帯域画像L1,L2,…について、放射線画像Gの単位領域に対応する領域ごとに、第5の対応関係R5を示す情報を参照して、その帯域画像の周波数帯域を表す情報、放射線画像の撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件(たとえば、管電圧)、被写体厚取得部144により単位領域について取得された被写体の厚さ、および組成物厚取得部145により取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する。
補正処理部547は、各帯域画像L0,L1,…の、放射線画像Gの単位領域に対応する領域ごとに、図11に示すように、補正量取得部546により取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い、補正後の全ての帯域画像L10,L11,…を合成して処理済み放射線画像Gsを生成する。
記憶部548は、第2の対応関係R2を示す情報、第5の対応関係R5を示す情報を含む上記各部において行われる処理に必要な各種情報を記憶する。第2の対応関係R2は第1の実施形態に記載のものと同じであることから説明を省略し、以下において、第5の対応関係R5の取得方法について説明する。
第5の対応関係R5は、想定可能な被写体の厚さ、特定の組成物の厚さの条件ごとに、その条件を模した実験モデルを用意し、想定可能な管電圧の各条件下で実験モデルを順次撮影して放射線画像を取得し、各取得された放射線画像を周波数分解して、複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像を生成し、各帯域画像の画素値をその条件下で本来取得されるべき画素値に補正するための補正値を求め、求められた補正値をその帯域画像の周波数帯域を表す情報、撮影に使用された被写体の厚さ、特定の組成物の厚さ、および管電圧に対応づけることによって取得することができる。
次いで、第5の実施形態において行われる処理について説明する。図13は第5の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。撮影装置1において取得された放射線画像Gがコンピュータ4に入力されると(ステップST41)、第1の被写体厚推定部142が、放射線画像Gの単位領域ごとに、X線源3から放射線検出器5までの距離からX線源3から単位領域に対応する被写体の表面までの距離を差し引いて得られる値を単位領域に対応する被写体の第1の推定厚さとして求める(ステップST42)。一方、第2の被写体厚推定部143が、放射線画像Gの単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求める(ステップST43)。また、被写体厚取得部144が、放射線画像Gの単位領域ごとに、ステップST42で求められた第1の推定厚さを、単位領域に対応する被写体の厚さとして取得する(ステップST44)。なお、ステップST42,43の処理はいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。また、ステップST43,44の処理もいずれを先に行ってもよく、並列に行ってもよい。
次いで、組成物厚取得部145が、放射線画像Gの単位領域ごとに、記憶部148に記憶された第2の対応関係R2を示す情報を参照して、放射線画像Gの撮影時に被写体Mを透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST44で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST42で求められた第1の推定厚さからステップST43で求められた第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する特定の組成物の厚さを取得する(ステップST45)。
次いで、周波数分解部550が、放射線画像Gを周波数分解して、複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像L0,L1,…を生成し(ステップST46)、補正量取得部546が、各帯域画像L1,L2,…について、放射線画像Gの単位領域に対応する領域ごとに、記憶部548に記憶された第5の対応関係R5を示す情報を参照して、その帯域画像の周波数帯域を表す情報、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件としての管電圧、ステップST44で単位領域について取得された被写体の厚さ、およびステップST45で取得された特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する(ステップST47)。
最後に、補正処理部547が、各帯域画像L0,L1,…の、放射線画像Gの単位領域に対応する領域ごとに、ステップST47で取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い、補正後の全ての帯域画像L10,L11,…を合成して処理済み放射線画像Gsを生成し(ステップST48)、処理を終了する。なお、生成された処理済み放射線画像Gs(コントラスト補正済みの放射線画像)は表示部6に表示されて診断に供されるか、外部の画像サーバに送信されて保存される。
以上のように、上記第1から第5までの実施形態の放射線画像撮影システムにおいては、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶し、被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、放射線画像の各位置における、被写体の厚さを取得し、放射線画像において、1または2以上の画素からなり、かつ、被写体の最大幅2cm未満の範囲が撮影された単位領域ごとに、単位領域に対応する被写体に含まれている特定の組成物の厚さを取得し、放射線画像の単位領域ごとに、記憶された対応関係を示す情報を参照して、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、単位領域について取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得し、放射線画像の単位領域ごとに、単位領域について取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行うようにしているので、放射線画像に対して、充分に小さな領域である単位領域ごとに、その領域に対応する被写体の厚さや、被写体に含まれている特定組成物の厚さ等を考慮したコントラスト補正を行うようにしているので、画像全体にわたって十分な画質を確保することができる。
また、第2および第3の実施形態においては、放射線画像Gに基づいて単位領域ごとの特定組成物の厚さを取得し、第1の実施形態に記載のような、超音波距離計等によるX線源3から放射線検出器5までの距離、およびX線源3から単位領域に対応する被写体の表面までの距離の測定およびその測定値を用いた計算処理を必要としないため、第1の実施形態よりも短時間でコントラスト補正を行うことができる、というメリットがある。一方、第1の実施形態によれば、第2および第3の実施形態よりも、コントラスト補正の結果、画像全体としてより良好な画質の画像が得られる傾向がある。
また、第4の実施形態においては、放射線画像Gを空気含有領域とその他の領域に区分し、各区分された領域に適した方法にてそれぞれの領域における特定の組成物の厚さを取得するようにしているので、第1から第3の実施形態よりも、コントラスト補正の結果、画像全体としてより良好な画質の画像が得られる傾向がある。
なお、第4の実施形態においては、空気含有領域について、第2の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得しているが、第2の実施形態に記載の方法に代えて、第3の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得するようにしてもよい。
また、第4の実施形態においては、第1の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得しているが、第1の実施形態に記載の方法に代えて、第2、3または4の実施形態に記載の方法により単位領域ごとの特定の組成物の厚さを取得するようにしてもよい。
また、第1,4および5の実施形態においては、第2の被写体厚推定部143が、放射線画像Gにおいて、被写体Mの最大幅2cm未満の範囲が撮影された単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求めているが、これに代えて、放射線画像Gを縮小して1画素が2cm未満となる範囲内で縮小画像を生成し、生成された縮小画像の画素ごとに、その画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値をその画素に対応する放射線画像Gの単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求めるようにしてもよい。
また、第2および第3の実施形態においては、被写体厚取得部244が、放射線画像Gにおいて、被写体Mの最大幅2cm未満の範囲が撮影された単位領域ごとに、単位領域を代表する画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値を単位領域に対応する被写体の厚さとして取得しているが、これに代えて、放射線画像Gを縮小して1画素が2cm未満となる範囲内で縮小画像を生成し、生成された縮小画像の画素ごとに、その画素値を所定の変換関数により被写体の厚さに変換した値をその画素に対応する放射線画像Gの単位領域に対応する被写体の第2の推定厚さとして求めるようにしてもよい。このとき、第3の実施形態においては、さらに、縮小画像からその縮小画像よりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、縮小画像の画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値と、縮小画像から生成した低解像度画像の画素値を変換関数により被写体の厚さに変換した値との差分に基づいて特定の組成物の厚さ取得することができる。
また、第1および第5の実施形態においては、記憶部248に、第1の対応関係R1を示す情報と、第2の対応関係R2を示す情報とを記憶させ、まずは、第2の対応関係R2を参照して、単位領域ごとの特定の組成物の厚さ分布を取得し、次いで、第1の対応関係R1を参照して、単位領域ごとのコントラスト補正量を取得しているが、これに代えて、第1の対応関係R1と第2の対応関係R2を1つにまとめてなる第6の対応関係を示す情報、具体的には、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から被写体までの距離を差し引いて得られる値から放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、コントラスト補正量との対応関係(第6の対応関係)を示す情報を記憶部248に記憶させ、この記憶された第6の対応関係を参照して、単位領域ごとに、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条撮影条件、その単位領域について取得された被写体の厚さ、及び放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から被写体までの距離を差し引いて得られる値から放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を上述の変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値の組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得するようにしてもよい。これにより、特定の組成物の厚さ分布を取得するステップを省略できる。
第2から第4までの各実施形態においても、同様なことが言える。具体的には、第2の実施形態においては、記憶部248に、第1の対応関係R1を示す情報と第3の対応関係R3を示す情報に代えて、それらの対応関係を1つにまとめてなる第7の対応関係を示す情報を記憶させ、この第7の対応関係を示す情報を参照して、特定の組成物の厚さ分布を取得することなく、単位領域ごとのコントラスト補正量を取得することができる。第3の実施形態においては、記憶部248に、第1の対応関係R1を示す情報と第4の対応関係R4を示す情報に代えて、それらの対応関係を1つにまとめてなる第8の対応関係を示す情報を記憶させ、この第8の対応関係を示す情報を参照して、特定の組成物の厚さ分布を取得することなく、単位領域ごとのコントラスト補正量を取得することができる。
また、第4の実施形態においては、記憶部448に、第1の対応関係R1を示す情報と第2の対応関係R2を示す情報と第3の対応関係R3に代えて、第1の対応関係R1と第2の対応関係R2を1つにまとめてなる第6の対応関係を示す情報と、第1の対応関係R1と第3の対応関係R3を1つにまとめてなる第7の対応関係を示す情報と記憶させ、これらの対応関係を示す情報を参照して、特定の組成物の厚さ分布を取得することなく、単位領域ごとのコントラスト補正量を取得することができる。
1 撮影装置
2 制御装置
3 X線源
4 コンピュータ
5 放射線検出器
6 表示部
8 入力部
141 制御部
142 第1の被写体厚推定部
143 第2の被写体厚推定部
144 被写体厚取得部
145 組成物厚取得部
146 補正量取得部
147 補正処理部
148 記憶部
G 放射線画像
T1 第1の推定厚さ分布
T2 第2の推定厚さ分布
T 被写体の厚さ分布

Claims (9)

  1. 放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶部と、
    被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体の厚さを取得する被写体厚取得部と、
    前記放射線画像において、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さを取得する組成物厚取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する補正量取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域について前記取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行う補正処理部と
    を備えたことを特徴とする放射線画像処理装置。
  2. 前記放射線画像の前記単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から、前記放射線源から当該単位領域に対応する前記被写体までの距離を差し引いて得られる値を、当該単位領域に対応する前記被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を、当該単位領域に対応する前記被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、放射線源から放射線検出器までの距離から放射線源から被写体までの距離を差し引いて得られる値から放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部とを備え、
    前記被写体厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を当該単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得するものであり、
    前記組成物厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および当該単位領域について求められた前記第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得するものである請求項1記載の放射線画像処理装置。
  3. 放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、平滑化前後の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第3の対応関係を示す情報を記憶する第3の対応関係記憶部と、
    前記被写体厚取得部により前記単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布を平滑化して、前記単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める平滑被写体厚取得部とを備え、
    前記被写体厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を、当該単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得するものであり、
    前記組成物厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された第3の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、前記被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さと前記平滑被写体厚取得部により求められた当該単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方、および該被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さから、前記平滑被写体厚取得部により求められた当該単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得するものである請求項1記載の放射線画像処理装置。
  4. 放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、異なる解像度の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第4の対応関係を示す情報を記憶する第4の対応関係記憶部と、
    前記放射線画像から当該放射線画像よりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、該生成された低解像度画像において前記各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、当該対応単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を当該対応単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得する低解像被写体厚取得部とを備え、
    前記被写体厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域を代表する画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を、当該単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得するものであり、
    前記組成物厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された第4の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、前記被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さと前記低解像被写体厚取得部により取得された当該単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方、および該被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さから、前記低解像被写体厚取得部により取得された当該単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得するものである請求項1記載の放射線画像処理装置。
  5. 前記放射線画像の前記単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から、前記放射線源から当該単位領域に対応する前記被写体までの距離を差し引いて得られる値を、当該単位領域に対応する前記被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を当該単位領域に対応する前記被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体の厚さから放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部と、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、平滑化前後の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第3の対応関係を示す情報を記憶する第3の対応関係記憶部と、
    前記放射線画像において、空気領域を含む被写体が撮影された領域である空気含有領域を特定する領域特定部と、
    前記被写体厚取得部により前記単位領域ごとに取得された被写体の厚さの分布を平滑化して、前記単位領域ごとの被写体の平滑化後の厚さを求める平滑被写体厚取得部とを備え、
    前記被写体厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を当該単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得するものであり、
    前記組成物厚取得部が、
    (1)前記特定された空気含有領域については、前記単位領域ごとに、前記記憶された第3の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、前記被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さと前記平滑被写体厚取得部により求められた当該単位領域における被写体の平滑化後の厚さのいずれか一方、および該被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さから、前記平滑被写体厚取得部により求められた当該単位領域における被写体の平滑化後の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得し、
    (2)前記特定された空気含有領域以外の領域については、前記単位領域ごとに、前記記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および当該単位領域について求められた前記第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得するものである請求項1記載の放射線画像処理装置。
  6. 前記放射線画像の前記単位領域ごとに、放射線源から放射線検出器までの距離から前記放射線源から当該単位領域に対応する前記被写体までの距離を差し引いて得られる値を当該単位領域に対応する前記被写体の第1の推定厚さとして求める第1の推定厚さ取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域を代表する画素値を予め設定された変換関数により被写体の厚さに変換した値を当該単位領域に対応する前記被写体の第2の推定厚さとして求める第2の推定厚さ取得部と、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体の厚さから放射線画像上における当該被写体が撮影された画素の画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を差し引いて得られる値と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第2の対応関係を示す情報を記憶する第2の対応関係記憶部と、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、異なる解像度の放射線画像で推定された被写体の厚さの差分と、当該被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さとの第4の対応関係を示す情報を記憶する第4の対応関係記憶部と、
    前記放射線画像において、空気領域を含む被写体が撮影された領域である空気含有領域を特定する領域特定部と、
    前記放射線画像から当該放射線画像よりも低い解像度を有する低解像度画像を生成し、該生成された低解像度画像において前記各単位領域に対応する対応単位領域ごとに、当該対応単位領域を代表する画素値を前記変換関数により被写体の厚さに変換した値を当該対応単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得する低解像被写体厚取得部とを備え、
    前記被写体厚取得部が、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記求められた第1の推定厚さおよび第2の推定厚さのいずれか一方を当該単位領域に対応する前記被写体の厚さとして取得するものであり、
    前記組成物厚取得部が、
    (1)前記特定された空気含有領域については、単位領域ごとに、前記記憶された第4の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、前記被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さと前記低解像被写体厚取得部により取得された当該単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さのいずれか一方、および該被写体厚取得部により取得された当該単位領域における被写体の厚さから、前記低解像被写体厚取得部により取得された当該単位領域に対応する対応単位領域における被写体の厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得し、
    (2)前記特定された空気含有領域以外の領域については、前記単位領域ごとに、前記記憶された第2の対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および当該単位領域について求められた前記第1の推定厚さから第2の推定厚さを差し引いて得られる値の組み合わせに対応する前記特定の組成物の厚さを取得するものである請求項1記載の放射線画像処理装置。
  7. 前記放射線画像を周波数分解して、複数の周波数帯域ごとの周波数成分を表す帯域画像を生成する周波数分解部を備え、
    前記対応関係記憶部が、放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、被写体の厚さと、被写体に含まれている特定の組成物の厚さと、放射線画像を周波数分解した各帯域画像に対するコントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶するものであり、
    前記補正量取得部が、前記生成された各帯域画像の前記単位領域に対応する領域ごとに、前記記憶された対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応する当該帯域画像に対するコントラスト補正量を取得するものであり、
    前記補正処理部が、前記生成された各帯域画像の前記単位領域に対応する領域ごとに、当該領域について前記取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行い、補正後の全ての帯域画像を合成して処理済み放射線画像を生成するものである
    請求項1から6のいずれか1項記載の放射線画像処理装置。
  8. 放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件と、放射線照射方向における被写体の厚さと、被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報が記憶された対応関係記憶部から前記対応関係を示す情報を取得するステップと、
    被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体の厚さを取得するステップと、
    前記放射線画像において、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さを取得するステップと、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得するステップと、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域について前記取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行うステップと
    を含む放射線画像処理方法。
  9. コンピュータを、
    放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、放射線照射方向における被写体の厚さ、および被写体に含まれている放射線照射方向における特定の組成物の厚さと、コントラスト補正量との対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶部と、
    被写体に放射線を照射することにより撮影された放射線画像において、1または2以上の画素からなる単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体の厚さを取得する被写体厚取得部と、
    前記放射線画像において、前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域に対応する前記被写体に含まれている前記特定の組成物の厚さを取得する組成物厚取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、前記記憶された対応関係を示す情報を参照して、前記放射線画像の撮影時に被写体を透過する放射線量に影響を与える少なくとも1つの撮影条件、当該単位領域について前記取得された被写体の厚さ、および特定の組成物の厚さの組み合わせに対応するコントラスト補正量を取得する補正量取得部と、
    前記放射線画像の前記単位領域ごとに、当該単位領域について前記取得されたコントラスト補正量を用いてコントラスト補正を行う補正処理部と
    として機能させるための放射線画像処理プログラム。
JP2014201865A 2014-09-30 2014-09-30 放射線画像処理装置、方法およびプログラム Expired - Fee Related JP6156849B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014201865A JP6156849B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 放射線画像処理装置、方法およびプログラム
US14/868,704 US9978132B2 (en) 2014-09-30 2015-09-29 Radiation image processing device, method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014201865A JP6156849B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 放射線画像処理装置、方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016067712A JP2016067712A (ja) 2016-05-09
JP6156849B2 true JP6156849B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=55584989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014201865A Expired - Fee Related JP6156849B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 放射線画像処理装置、方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9978132B2 (ja)
JP (1) JP6156849B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6145874B2 (ja) * 2013-07-23 2017-06-14 富士フイルム株式会社 放射線画像処理装置および方法
JP6653629B2 (ja) * 2016-06-21 2020-02-26 富士フイルム株式会社 放射線画像処理装置、方法およびプログラム
CN110246096B (zh) * 2019-05-30 2023-03-10 深圳市安健科技股份有限公司 一种x光散射线拟合校正方法及装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04241842A (ja) * 1991-01-16 1992-08-28 Konica Corp 放射線画像読取装置
JP2003051985A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Hitachi Medical Corp X線透視画像処理装置
JP2003284713A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Konica Corp 医用画像処理装置、画像処理パラメータの補正方法、プログラム、記憶媒体
WO2004092768A2 (en) * 2003-04-11 2004-10-28 Fischer Imaging Corporation Scatter rejection for composite medical imaging systems
JP5519122B2 (ja) * 2007-08-15 2014-06-11 富士フイルム株式会社 画像成分分離装置、方法、およびプログラム
JP5124363B2 (ja) * 2008-06-30 2013-01-23 富士フイルム株式会社 エネルギーサブトラクション処理装置、方法、およびプログラム
JP2012035068A (ja) * 2010-07-16 2012-02-23 Fujifilm Corp 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
US20120018641A1 (en) * 2010-07-22 2012-01-26 Fujifilm Corporation Radiation image capturing device, radiation image capturing system, and radiation image capturing method
JP5238787B2 (ja) * 2010-10-27 2013-07-17 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置及び放射線撮影システム
JP5928151B2 (ja) 2012-05-21 2016-06-01 セイコーエプソン株式会社 超音波トランスデューサー、超音波プローブ、診断装置および電子機器
JP5844296B2 (ja) 2012-06-11 2016-01-13 富士フイルム株式会社 放射線画像処理装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9978132B2 (en) 2018-05-22
JP2016067712A (ja) 2016-05-09
US20160093025A1 (en) 2016-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6145889B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP6128463B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP6042855B2 (ja) 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム
US9996910B2 (en) Radiographic image processing device, method, and recording medium
JP6156847B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP6165809B2 (ja) 断層画像生成装置、方法およびプログラム
JP2006043431A (ja) ヘリカルマルチスライスctのための回復ノイズを伴うヘリカルウィンドミルアーチファクトを低減する方法
JP2015089428A (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP6678541B2 (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム
CN116018611A (zh) 使用深度卷积网络的噪声抑制
JP6987352B2 (ja) 医用画像処理装置および医用画像処理方法
JP6156849B2 (ja) 放射線画像処理装置、方法およびプログラム
JP2017221483A (ja) 医用画像処理装置及びプログラム
JP6185023B2 (ja) 断層画像生成装置、方法およびプログラム
JP6671267B2 (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム
CN115192052A (zh) 医用图像处理装置以及医用图像处理方法
CN112617873A (zh) 医用图像处理装置和医用图像处理方法
CN106875342B (zh) 一种计算机断层图像处理方法和装置
JP6285006B2 (ja) 放射線画像処理装置、方法およびプログラム
JP6345178B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法
US20240104729A1 (en) Radiation image processing device, radiation image processing method, and radiation image processing program
JP2004336662A (ja) 画像処理装置及び方法
JP6313402B2 (ja) 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム
JP2024078179A (ja) 画像処理装置およびその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160825

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6156849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees