JP6155611B2 - 有機エレクトロニクス素子及びその製造方法 - Google Patents
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しかしながら、これら文献においてフッ素を含有した光酸発生剤あるいは開始剤を用いた有機エレクトロニクス材料に関する記載はない。
また、特許文献6には、光酸発生剤あるいは重合開始剤を用いて塗布後オリゴマーまたはポリマーを硬化することで耐溶剤性を付与する方法が開示されている。
しかしながら、一般に重合開始剤は、極性溶媒に溶けやすく、他方、オリゴマーまたはポリマーは、非極性溶媒に溶解性が高い。前記方法では、両者を溶解させなければならず、溶媒の選択性及び組み合わせが制限される。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(11)の事項をその特徴とするものである。
(1)電極と、イオン性化合物を含む第1インク組成物の塗膜と、電荷輸送材料を含む第2インク組成物の塗膜とがそれぞれ隣接した状態で積層されてなる積層構造を少なくとも有する有機エレクトロニクス素子。
また、本発明の有機エレクトロニクス素子の製造方法は、電極上に、イオン性化合物を含む第1インク組成物を塗布し、第1インク組成物の塗膜を形成する工程と、該塗膜上に電荷輸送材料を含む第2インク組成物を塗布して有機薄膜を形成する工程とを含むことを特徴としている。
以下に、各成分について説明する。
本発明において、第1インク組成物は、電極からの電荷注入障壁を下げ、素子の駆動電圧を低下させる機能を有する。電荷注入障壁を下げるためには、電極及びその上方に積層する材料とのマッチングが重要となる。特にEL素子を考えた場合、効率は、素子全体の電荷バランスが重要となるため、各電極に対して最適化が必要となる。電極の物性は、材料及びUVオゾン処理によって大きく変動するため、第1インク組成物を塗布した膜のおおまかな仕事関数の指標としては、電極の仕事関数(真空準位)に対し、−1.0eV〜+1.0eVに調整することが好ましく、−0.8eV〜+0.8eVに調整することがさらに好ましい。−1.0eV〜+1.0eVであれば電荷注入性が良好となる傾向がある。但し、電荷注入の観点から、第1インク組成物を塗布した膜が必ずしも明確な仕事関数を示す必要はない。
前記Y1〜Y6、R1〜R10は、後述する一般式(4d)〜(7d)におけるY1〜Y6、R1〜R10と同義であり、好ましい例も同様である。
また、前記ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、芳香族アミン、カルバゾールまたはチオフェン化合物は、ポリマーまたはオリゴマーまたはモノマーであってもよい。
第1インク組成物において、溶媒に対するイオン性化合物の含有量は、製膜性及び溶解性の観点から、0.1〜50質量%とすることが好ましく、0.5〜30質量%とすることがより好ましい。
本発明において、第2インク組成物は、第1インク組成物を塗布して得られた膜上に塗布する。当該第2インク組成物を塗布することで有機溶媒への耐溶剤性を向上させることができ、さらに第2インク組成物の塗膜の上方に正孔輸送層または発光層を塗布することが可能となる。
第2インク組成物を塗布した膜の膜厚は、特に制限はないが、10nm以上300nm以下の範囲で塗布することが望ましい。好ましくは15nm以上200nm以下である。10nm以上であれば短絡することなく、300nm以下であれば素子の抵抗を抑えることができる。
上記電荷輸送性オリゴマーまたはポリマーは、例えば、下記一般式(1)〜(58)で表される部分構造を有することが好ましい。
第2インク組成物において、溶媒に対する電荷輸送材料の含有量は、製膜性及び溶解性の観点から、0.1〜50質量%とすることが好ましく、1〜30質量%とすることがより好ましい。
また、第2インク組成物を第1インク組成物の塗膜上に塗布した後は、上述のように、ベイク又は硬化することが好ましい。
以下に、有機EL素子について詳述する。
有機EL素子は、発光層、重合層、陽極、陰極、基板を備えていれば特に限定されず、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層などの他の層を有していてもよい。また、正孔注入層又は正孔輸送層に、本発明に係る、第1インク組成物及び第2インク組成物を用いて形成される有機薄膜を適用することが好ましい。
以下、各層について詳細に説明する。
発光層に用いる材料としては、低分子化合物であっても、ポリマーまたはオリゴマーであってもよく、デンドリマー等も使用可能である。蛍光発光を利用する低分子化合物としては、ペリレン、クマリン、ルブレン、キナクリドン、色素レーザー用色素(例えば、ローダミン、DCM1等)、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq3))、スチルベン、これらの誘導体があげられる。蛍光発光を利用するポリマーまたはオリゴマーとしては、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン(PPV)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、フルオレンーベンゾチアジアゾール共重合体、フルオレン−トリフェニルアミン共重合体、及びこれらの誘導体や混合物が好適に利用できる。
燐光材料は、低分子又はデンドライド種、例えば、イリジウム核デンドリマーが使用され得る。またこれらの誘導体も好適に使用できる。
ホスト材料としては、低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよく、デンドリマーなども使用できる。
塗布法により形成する場合、有機EL素子を安価に製造することができ、より好ましい。発光層を塗布法によって形成するには、燐光材料と、必要に応じてホスト材料を含む溶液を、例えば、インクジェット法、キャスト法、浸漬法、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、平板印刷、凸版反転オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法、スピンコーティング法などの公知の方法で所望の基体上に塗布することで行うことができる。
陰極材料としては、例えば、Li、Ca、Mg、Al、In、Cs、Ba、Mg/Ag、LiF、CsF等の金属又は金属合金であることが好ましい。
陽極としては、金属(例えば、Au)又は金属導電率を有する他の材料、例えば、酸化物(例えば、ITO:酸化インジウム/酸化錫)、導電性高分子(例えば、ポリチオフェン−ポリスチレンスルホン酸混合物(PEDOT:PSS))を使用することもできる。
電子輸送層、電子注入層としては、例えば、フェナントロリン誘導体(例えば、2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-. phenanthroline(BCP))、ビピリジン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体(2-(4-Biphenylyl)-5-(4-tert-butylphenyl-1,3,4-oxadiazole) (PBD))、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq3))などが挙げられる。さらに、上記オキサジアゾール誘導体において、オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチアジアゾール誘導体、電子吸引基として知られているキノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も用いることができる。
本発明において用いることができる基板として、ガラス、プラスチック等の種類は特に限定されることはなく、また、透明のものであれば特に制限は無いが、ガラス、石英、光透過性樹脂フィルム等が好ましく用いられる。樹脂フィルムを用いた場合には、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能であり(つまり、フレキシブル基板)、特に好ましい。
発光色は特に限定されるものではないが、白色発光素子は家庭用照明、車内照明、時計や液晶のバックライト等の各種照明器具に用いることができるため好ましい。
上記有機EL素子を用いて表示素子を構成することができる。
例えば、赤・緑・青(RGB)の各画素に対応する素子として、有機EL素子を用いることで、カラーの表示素子が得られる。
画像の形成には、マトリックス状に配置した電極でパネルに配列された個々の有機EL素子を直接駆動する単純マトリックス型と、各素子に薄膜トランジスタを配置して駆動するアクティブマトリックス型とがある。前者は、構造は単純ではあるが垂直画素数に限界があるため文字などの表示に用いる。後者は、駆動電圧は低く電流が少なくてすみ、明るい高精細画像が得られるので、高品位のディスプレイ用として用いられる。
(モノマー合成例1)
丸底フラスコに、p-ブロモベンジルアルコール(16.4g, 0.088mol)、3-(6-ブロモヘキシルオキシメチル)-3-エチルオキセタン(22.2g, 0.080mol)をn-ヘキサン320mLに溶解し、ここへテトラブチルアンモニウム-ブロミド(1.29g, 4.0mmol)と45%水酸化ナトリウム水溶液80gを加えて9時間加熱還流を行った。反応終了後、水200mLを加えて有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填剤:ワコーゲル(登録商標)C-300HG, 移動層:n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により精製し、無色油状の重合可能な置換基を有するモノマーAを得た(18.4g, 収率60.2質量%)。
1H NMR(300MHz, CDCl3, δppm) ; 0.88(t, 3H), 1.37(m, 4H), 1.59(m, 4H), 1.74(q, 2H)
以上の反応の化学反応式を以下に示す。
(オリゴマー合成例1)
<重合可能な置換基を有する電荷輸送性材料の合成>
ジムロート冷却管及び3方コックを取り付けた3つ口フラスコに、4,−n−ブチルトリフェニルアミン−4,4‘−ジブロニックアシッドビス(ピナコール)エステル(18.2mmol)、4,4’−ジブロモ−4’−n−ブチルトリフェニルアミン(14.5mmol)、重合可能な置換基を有するモノマーA(7.3mmol)、Tris(dibenzylideneacetone)- dipalladium(0)(0.125mmol)、トリ-t-ブチルホスフィン(0.200mmol)、10%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド溶液(100mL)、アニソール(60mL)を入れ、窒素雰囲気下、90℃、2時間加熱撹拌した。
反応終了後、有機層を水洗し、有機層をメタノール−水(9:1)に注いだ。生じた沈殿を吸引ろ過し、メタノール−水(9:1)で洗浄した。得られた沈殿をトルエンに溶解し、メタノールから再沈殿した。得られた沈殿を吸引ろ過し、トルエンに溶解し、triphenylphosphine,polymer-bound on styrene-divinylbenzene copolymer(strem chemicals社 、ポリマー100mgに対して200mg)を加えて、一晩撹拌した。撹拌終了後、triphenylphosphine,polymer-bound on styrene-divinylbenzene copolymerと不溶物をろ過して取り除き、メタノールに滴下し沈殿物を得た。前記の再沈殿を4回繰り返し行って精製することで、重合可能な置換基を有する電荷輸送性オリゴマー1を得た。得られたオリゴマー1の数平均分子量はポリスチレン換算で8300であった。
以上の反応の化学反応式を以下に示す。
(イオン性化合物1)
下記化合物1(TINOPAL OB、BASF社製)0.5gをクロロベンゼン20mLに加え溶解させた後、AgNO3を0.1g、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウム塩(日本触媒製、10wt%水溶液)を20mL加え。50℃で加熱しながら2日撹拌した。その後、油層を孔径0.2μmのPTFE製メンブレンフィルターでろ過後、純水で5回洗浄し、ロータリーエバポレーターにて真空乾燥し、0.8gのイオン性化合物1を得た。得られたイオン性化合物1は、極性有機溶媒へ溶解し、トルエン等の非極性溶媒へ不溶であった。上記イオン性化合物1(4.5mg)を酢酸ブチル(465μL)に溶解し、イオン性化合物を含むインク組成物1を調製した。
下記化合物2(TINUVIN P、BASF社製)0.45gをクロロベンゼン20mLに加え溶解させた後、AgNO3を0.1g、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウム塩(日本触媒製、10wt%水溶液)を20mL加え。50℃で加熱しながら2日撹拌した。その後、油層を純水で5回洗浄し、ロータリーエバポレーターにて真空乾燥し、0.72gのイオン性化合物2を得た。得られたイオン性化合物2は、極性有機溶媒へ溶解し、トルエン等の非極性溶媒へ不溶であった。上記イオン性化合物2(4.5mg)を酢酸ブチル(465μL)に溶解し、イオン性化合物を含むインク組成物2を調製した。
下記化合物3(TINUVIN 234、BASF社製)0.5gをクロロベンゼン20mLに加え溶解させた後、AgNO3を0.1g、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウム塩(日本触媒製、10wt%水溶液)を20mL加え。50℃で加熱しながら2日撹拌した。その後、油層を純水で5回洗浄し、ロータリーエバポレーターにて真空乾燥し、0.7gのイオン性化合物3を得た。得られたイオン性化合物3は、極性有機溶媒及びトルエン等の非極性溶媒へ溶解した。上記イオン性化合物3(4.5mg)を酢酸ブチル(465μL)に溶解し、イオン性化合物を含むインク組成物3を調製した。
下記化合物4(TINUVIN 329、BASF社製)0.6gをクロロベンゼン20mLに加え溶解させた後、AgNO3 0.1g、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウム塩(日本触媒製、10wt%水溶液)20mLを加え。50℃で加熱しながら2日撹拌した。その後、油層を純水で5回洗浄し、ロータリーエバポレーターにて真空乾燥し、0.84gのイオン性化合物4を得た。得られたイオン性化合物4は、極性有機溶媒及びトルエン等の非極性溶媒へ溶解した。上記イオン性化合物4(4.5mg)を酢酸ブチル(465μL)に溶解し、イオン性化合物を含むインク組成物4を調製した。
イオン性化合物5として、ローディア社製PI-2074(4-メチルフェニル-4-(1-メチルエチル)フェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート)4.5mgを酢酸ブチル(465μL)に溶解し、イオン性化合物を含むインク組成物5を調製した。
(インク組成物A)
オリゴマー合成例1にて得たオリゴマー1(10mg)をトルエン(1000μL)に溶解し、電荷輸送性材料を含むインク組成物Aを得た。
Poly-3-hexylthiophene(10mg)をクロロベンゼン(1000μL)に溶解し、電荷輸送性材料を含むインク組成物Bを得た。
[実施例1]
ITOを1.6mm幅にパターニングしたガラス基板上に、上記インク組成物1を3000rpm・min−1でスピン塗布し、ホットプレート上で180℃、10分間加熱することで第1インク組成物の塗膜を形成した。その後、オリゴマー合成例1で得た電荷輸送性材料を含むインク組成物Aを第1インク組成物の塗膜上に3000rpm・min-1でスピン塗布し、ホットプレート上で180℃、10分間加熱することで第2インク組成物の塗膜を形成した。次に得られたガラス基板を真空蒸着機中に移し、アルミニウム(膜厚100nm)を蒸着した。
実施例1で使用した電荷輸送性材料を含むインク組成物Aをインク組成物Bに変更した以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例1で使用したイオン性化合物を含むインク組成物1をインク組成物2に変更した以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例1で使用したイオン性化合物を含むインク組成物1をインク組成物3に変更した以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例1で使用したイオン性化合物を含むインク組成物1をインク組成物4に変更した以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例1で使用したイオン性化合物を含むインク組成物1をインク組成物5に変更した以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例1の第1インク組成物を塗布しなかった事以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
実施例2の第1インク組成物を塗布しなかった事以外はすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
第1インク組成物を塗布せず、第2インク組成物として、オリゴマー1(4.5mg)、PI-2074(ローディア社製、0.15mg)、トルエン(1.2mL)を混合したインク組成物6を用いた以外は実施例1とすべて同様にしてホールオンリー素子を作製した。
これらホールオンリー素子のITOを正極、Alを陰極として電圧を印加した時の印加電圧−電流密度のグラフを図3に示す。図3より、実施例1〜6の素子は、比較例1〜3の素子と比較して正孔電流が著しく流れやすくなっていることがわかる。
2 陽極
3 正孔注入層
4 陰極
5 電子注入層
6 正孔輸送層
7 電子輸送層
8 基板
9 第1インク組成物
10 第2インク組成物
Claims (8)
- 電極と、イオン性化合物を含む第1インク組成物の塗膜と、電荷輸送材料を含む第2インク組成物の塗膜とがそれぞれ隣接した状態で積層されてなる積層構造を少なくとも有し、前記イオン性化合物の少なくとも一つが下記一般式(1b)〜(4b)で表される化合物のいずれか1種である、有機エレクトロニクス素子。
- 前記イオン性化合物が、炭素数1〜20のヘテロ原子を含んでもよい直鎖状、分岐状もしくは環状の、パーフルオロアルキル基、パーフルオロアルキルスルホニル基、パーフルオロアルキルオキシスルホニル基、パーフルオロアリールスルホニル基、パーフルオロアリールオキシスルホニル基、パーフルオロアシル基、パーフルオロアルコキシカルボニル基、パーフルオロアシルオキシ基、パーフルオロアリールオキシカルボニル基、パーフルオロアルケニル基、パーフルオロアルキニル基及びパーフルオロアリール基からなる群より選択される1種を有する請求項1に記載の有機エレクトロニクス素子。
- 前記電荷輸送材料が、芳香族アミン、カルバゾール、及びチオフェン化合物のうちの少なくとも1つ含み、かつポリマーまたはオリゴマーである請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロニクス素子。
- 前記芳香族アミン、カルバゾール、又はチオフェン化合物のポリマーまたはオリゴマーが、1つ以上の重合可能な置換基を有する請求項5に記載の有機エレクトロニクス素子。
- 前記重合可能な置換基が、オキセタン基、エポキシ基、ビニル基、ビニルエーテル基、アクリレート基、メタクリレート基のいずれかである請求項6に記載の有機エレクトロニクス素子。
- 電極上に、イオン性化合物を含む第1インク組成物を塗布し、第1インク組成物の塗膜を形成する工程と、前記塗膜上に電荷輸送材料を含む第2インク組成物を塗布して有機薄膜を形成する工程とを含み、前記イオン性化合物の少なくとも一つが下記一般式(1b)〜(4b)で表される化合物のいずれか1種である、有機エレクトロニクス素子の製造方法。
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