JP6155195B2 - 超電導ケーブルの接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電力を送電するための超電導ケーブルの接続構造に関するものである。
従来から、極低温で超電導状態になる超電導線材を導体として用いた超電導ケーブルが知られている。超電導ケーブルは、大電流を低損失で送電可能な電力ケーブルとして期待されており、実用化に向けて開発が進められている。
超電導ケーブルは、断熱管内にケーブルコアを収納した構造であり、ケーブルコアは、中心からフォーマ、超電導導体層、電気絶縁層等が積層されて構成されている。
また、断熱管は、内管と外管からなる二重管構造を採っており、内管と外管の間は真空引きされ、内管の内部には液体窒素などの冷媒が循環されて、極低温状態で送電が行われる。
上記の超電導ケーブルは、一定の長さで製造されることから、より長い距離で敷設する必要が生じた場合には、ケーブルの各々の端部同士を中間接続部によって接続する必要がある。
この中間接続部では、ケーブルコアの接続に、その絶縁構造が類似する油浸絶縁ケーブル(OF[oil-filled]ケーブル)の接続技術を応用している。即ち、図17に示すように、接続を行う超電導ケーブルのそれぞれについて、超電導導体101の外側で電気絶縁部を形成する絶縁紙をペンシリング状(鉛筆形状)にむき出してテーパ形状に形成する。
そして、超電導導体同士を接続した後に、互いに対向するペンシリング状に剥き出された一方の電気絶縁部102のテーパ形状部と他方の電気絶縁部102のテーパ形状部の間に新たな絶縁紙の巻回により新たに電気絶縁部103を形成し、さらに、その周辺を既存の絶縁部102よりも大径となるように絶縁紙を巻いて、絶縁部を補強した補強絶縁部104を形成して、中間接続部の絶縁を図っている(例えば、非特許文献1参照)。
飯塚喜八郎編 新版電力ケーブル技術ハンドブック 電気書院 P.429-430 1989年3月5日発行
ところで、OFケーブルの場合には、互いに対向する電気絶縁部のテーパ形状部同士の間の谷埋めは、油で含浸された絶縁紙を使用する。そのため、絶縁紙を絞りながら巻き付けることになり、互いに密着して緩みが生じないように絶縁部を形成することが可能である。
一方、超電導ケーブルの場合には、ケーブルコアの周囲に冷媒が供給されることから、互いに対向する電気絶縁部のテーパ形状部同士の間の谷埋めには、乾いた絶縁紙が使用される。乾いた絶縁紙は絞りながら巻き付けようとすると千切れやすいため、比較的、緩く巻き付けが行われる。
そのため、テーパ形状部において、元々の絶縁部と新たに谷埋めのために形成された絶縁部との密着性が弱くなり、テーパ形状部のテーパ面に沿った沿層方向の耐電位傾度(耐電界ストレス)が低くなるという問題が生じていた。
また、この耐電界ストレスは超電導導体に近い内側ほど大きくなるが、電気絶縁部の内側は導体が外気温から-200℃まで冷やされる事により、長手方向だけでなく径方向にも縮むため、電気絶縁部の内側ほど密着性が弱く、隙間も生じやすくなるので、さらに、中間接続部の電気性能を下げてしまうことが問題となっていた。
本発明は、超電導ケーブルの中間接続部において、テーパ形状部の耐電界ストレスの耐性の向上を図ることをその目的とする。
本発明は、その課題の解決のために、フォーマと超電導導体層を有するケーブルコアが、断熱管内で冷媒と共に収容されてなる超電導ケーブル同士が接続された超電導ケーブルの接続構造であって、前記ケーブルコアは、前記超電導導体層の周囲に絶縁性紙類を巻回した電気絶縁層を備え、前記フォーマと前記超電導導体層とを接続してなる導体接続部の両側の前記電気絶縁層は、いずれも前記導体接続部に向かうにつれて縮径するテーパ形状部を有し、当該テーパ形状部は、前記導体接続部に近いものほど傾斜角度が小さい複数のテーパ部により段階的に傾斜角度が変化して形成されており、前記各テーパ形状部の間に補強絶縁層を備えることを特徴とする。
そして、本発明は、前記テーパ形状部は、前記導体接続部に最も近いテーパ部を一番目とした場合に、当該一番目からn番目までのテーパ部の傾斜角度α からα が次式の条件を満たす構成としても良い。
Figure 0006155195
但し、Rは電気絶縁層の外周の半径、rは超電導導体層の外周の半径、R は補強絶縁層の外周の半径、θはテーパ形状部を仮想的に単独のテーパ部で形成したものと仮定した場合において、超電導導体層の目標耐電圧V、テーパ面の沿層方向の破壊強度g 及び前記R、R 、rの値から求めた傾斜角度、xはテーパ形状部の先端部を原点としてケーブル長手方向に沿った線上での位置を示す変数、yはケーブル中心線を原点として半径方向外側に向かう線上での位置を示す変数、X 1〜n とY 1〜n はx−y座標平面における前記一番目からn番目までのテーパ部の最大径部の位置座標である。
また、本発明は、さらに、前記各テーパ形状部は、段階的に傾斜角度が変化する複数のテーパ部の境界位置に外径が一定となる段部を有する構成としても良い。
また、本発明は、前記補強絶縁層が内側から順に積層された複数層から構成され、当該複数層は各々の前記段部に外径が等しくなるまで絶縁性紙類を巻回して形成されており、前記順に積層された複数層の各々は、その内側の層と当該内側の層と外径が等しい前記段部との境界を覆うように前記絶縁紙類が巻回されて形成されるようにしても良い。
また、本発明は、前記補強絶縁層が内側から順に積層された複数層から構成され、当該複数層の各々が前記超電導ケーブルの長手方向において幅の広い絶縁層と、当該幅の広い絶縁層の両側に生じる隙間を埋める幅の狭い絶縁層とから構成され、前記幅の広い絶縁層は、その内側の前記幅の狭い絶縁層の外周全体を被覆するように形成されるようにしても良い。
また、前記段部のケーブル長手方向における長さが20[mm]以上100[mm]以下としても良い。
また、本発明は、前記テーパ部の数nが2又は3としても良い。
また、本発明は、前記複数のそれぞれのテーパ部における沿層方向ストレスの最大値は、最も外側のテーパ部で生じる構成としても良い。
さらに、本発明は、前記複数のそれぞれのテーパ部の先端部における沿層方向ストレスの値は、内側のテーパ部ほど低くなる構成としても良い。
本発明は、導体接続部の両側の電気絶縁層の各々にテーパ形状部を形成し、テーパ形状部は導体接続部に近いものほど傾斜角度が小さい複数のテーパ部により段階的に傾斜角度が変化するように形成されている。
電気絶縁層は、内側の超電導導体層に近いほど電界ストレスが大きくなり、その一方で、電気絶縁層は、その内側の超電導導体層が冷媒の冷却によって収縮するため、テーパ形状部の先端部では、テーパ面の沿層方向に沿って絶縁性能の低下が生じやすくなる。
しかしながら、本発明では、各テーパ形状部の先端側(径の小さい方)の傾斜角度を後端側(径の大きい方)よりも小さく形成しているので、電界ストレスの沿層方向成分を低減することができ、沿層方向における絶縁破壊の発生を低減することが可能となる。
また、テーパ形状部は導体接続部から離れるほど段階的に傾斜角度が大きくなるので、テーパ形状部全体の傾斜角度を小さくする場合に比べてテーパ形状部の全長を短縮することができ、接続構造の小型化を図ると共にその形成作業負担や作業時間を低減することが可能となる。
また、テーパ形状部に段部を形成した場合、段部の外周面にも新たに絶縁性紙類を巻回することができるので、テーパ部に巻回する場合に比べて密着性が高く、テーパ形状部と補強絶縁層との境界の絶縁性能の低下を抑止することができ、絶縁性能の優れた中間接続を提供することが可能となる。
また、補強絶縁層を内側から順に積層された複数層から構成し、さらに、積層される各層を幅の広い絶縁層と幅の狭い絶縁層とから構成し、前記幅の広い絶縁層を、前記幅の狭い絶縁層の外周全体を被覆するように形成した場合には、絶縁層同士の境界を重ねてその上から積層された絶縁層が被覆するので、境界の絶縁性能の低下を抑止することができ、絶縁性能の優れた中間接続を提供することが可能となる。
超電導ケーブルの一例を示す図である。 超電導ケーブルの中間接続部におけるケーブルコアの主要な接続構造を示す断面図である。 フォーマ及び超電導導体層が接続され、第一と第二の補強絶縁層が未形成の状態を示す断面図である。 テーパ形状部の傾斜角度の説明図である。 従来のテーパ形状部のモデルを示す図である。 図5のモデルの変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 絶縁紙のステッピング幅に応じてテーパ形状部の傾斜角度の設定を行うことを示す図である。 電気絶縁層を形成する絶縁紙の巻き付け方を示す図である。 傾斜角度に変化を付けたテーパ形状部のモデルを示す図である。 図9のモデルの変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 段部(等径部)を設けたモデルの変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 第二の実施形態において、フォーマ及び超電導導体層が接続され、第一と第二の補強絶縁層が未形成の状態を示す断面図である。 図12のモデルにおいて段部(等径部)を設けなかった場合の変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 段部(等径部)を設けた図12のモデルの変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 第三の実施形態において、所定構造のテーパ形状部のモデルを示す図である。 図15のモデルの変位Xにおける沿層方向ストレスの値を示す線図である。 従来の超電導ケーブルの中間接続部の断面構造を示す図である。
[第一の実施形態]
以下、本発明の第一の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は布設される超電導ケーブルの一例を示す図、図2は超電導ケーブルの中間接続部におけるケーブルコアの主要な接続構造を示す断面図である。
[超電導ケーブル]
図1に示す超電導ケーブル10は、断熱管12内に一心のケーブルコア11が収納された単心型の超電導ケーブルである。ケーブルコア11は、フォーマ13、超電導導体層14、電気絶縁層20、超電導シールド層15、常電導シールド層16、保護層17等により構成される。
フォーマ13は、ケーブルコア11を形成するための巻心であり、例えば銅線等の常電導線材を撚り合わせて構成される。フォーマ13には、短絡事故時に超電導導体層14に流れる事故電流が分流される。
超電導導体層14は、フォーマ13の外周に複数条の超電導線材を螺旋状に巻回することにより形成される。図1では、超電導導体層14を4層の積層構造としている。超電導導体層14には、定常運転時に送電電流が流れる。
超電導導体層14を構成する超電導線材は、例えば、テープ状の金属基板上に中間層、超電導層、保護層等が順に形成された積層構造を有している。超電導層を構成する超電導体には、液体窒素温度以上で超電導を示すRE系超電導体(RE:希土類元素)、例えば化学式YBa2Cu37-yで表されるイットリウム系超電導体(以下、Y系超電導体)が代表的である。また、金属マトリクス中に超電導体が形成されているテープ状の超電導線材でもよい。この超電導体には、ビスマス系超電導体、例えば化学式Bi2Sr2CaCu28+δ(Bi2212), Bi2Sr2Ca2Cu310+δ(Bi2223)を適用できる。
なお、化学式中のδは酸素不定比量を示す。
電気絶縁層20は、絶縁性紙類、例えば絶縁紙、絶縁紙とポリプロピレンフィルムを接合した半合成紙、高分子不織布テープなどで構成することが可能であるが、ここでは絶縁紙を使用する場合を例示する。即ち、電気絶縁層20は、超電導導体層14の外周に絶縁紙を巻回することにより積層状態で形成される。
超電導シールド層15は、電気絶縁層20の外周に複数条の超電導線材を螺旋状に巻回することにより形成される。図1では、超電導シールド層15を2層の積層構造としている。超電導シールド層15には、定常運転時に電磁誘導によって超電導導体層14に流れる導体電流とほぼ同じ電流が逆位相で流れる。超電導シールド層15を構成する超電導線材には、超電導導体層14と同様のものを適用してもよく、異なる種類の超電導線材を適用してもよい。
常電導シールド層16は、超電導シールド層15の外周に銅線などの常電導線材を巻回することにより形成される。常電導シールド層16には、短絡事故時に超電導シールド層15に流れる事故電流が分流される。
保護層17は、例えば絶縁紙、高分子不織布などで構成され、常電導シールド層16の外周に巻回することにより形成される。
断熱管12は、ケーブルコア11を収容するとともに冷媒(例えば液体窒素)が充填される断熱内管121と、断熱内管121の外周を覆うように配設された断熱外管122によって構成される二重管構造を有している。
断熱内管121及び断熱外管122は、例えばステンレス製のコルゲート管(波付き管)である。断熱内管121と断熱外管122の間には、例えばアルミを蒸着したポリエチレンフィルムの積層体で構成された多層断熱層(スーパーインシュレーション)123が介在し、真空状態に保持される。また、断熱外管122の外周はポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレンなどの防食層124で被覆されている。
[中間接続部の接続構造:概要]
超電導ケーブル10同士の接続の際には、互いの断熱管12同士を連結する図示しない固定ボックスが使用される。この固定ボックスは、断熱管12と同様に二重壁面構造であり、壁面間が真空引きされると共にボックス内部には冷媒が循環される。また、ボックス内部において、各超電導ケーブル10のケーブルコア11同士が連結される。
ケーブルコア11同士を接続する際には、まず、フォーマ13以外の構成を接続端部よりも後方の位置に退避させておき、フォーマ13同士を突き合せ、接続端部同士の溶接を行ってから、フォーマ13同士の溶接部の外径が一様となるよう、成形を行い、接続端部よりも後方に退避させていた超電導導体層14をフォーマ13に巻き直す。
そして、二つの超電導導体層14の接続端部の上面(外周面)において、各超電導導体層14の超電導層同士が導通するように半田を介在させて接続用超電導線材(図示略)を架設状態で貼着し、各超電導導体層14の電気的な接続が行われる。なお、超電導導体層14の超電導層を構成する超電導線材同士を直接1本ずつ半田により接続することも可能である。
[電気絶縁層の接続構造]
次に、電気絶縁層20について図2及び図3により説明する。図3はフォーマ13及び超電導導体層14が接続され、後述する第一と第二の補強絶縁層30,50が未形成の状態を示す断面図である。図2及び3において、符号Sはフォーマ13及び超電導導体層14の導体接続部を示している。
図3に示すように、各ケーブルコア11の電気絶縁層20は、いずれも、導体接続部Sに向かうにつれて段階的に縮径するテーパ形状部21を有している。このテーパ形状部21は、三段階で縮径しており、導体接続部Sの外周には電気絶縁層20は形成されていない。即ち、テーパ形状部21は、段階的に傾斜角度が変化する複数のテーパ部として、外径が最も小さい(最も導体接続部Sに近い)第一のテーパ部211と、その次に外径が小さい(その次に導体接続部Sに近い)第二のテーパ部212と、最も外径が大きい(最も導体接続部Sから遠い)第三のテーパ部213とを備えている。また、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212の間には、外径が一定である段部としての第一の等径部214が形成され、第二のテーパ部212と第三のテーパ部213の間には、外径が一定である段部としての第二の等径部215が形成されている。
上記各テーパ部211,212,213のテーパ面は、巻回された絶縁紙の側端部を切除することで形成されている。
そして、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212と第三のテーパ部213の各々のテーパ面におけるケーブルの中心線Cに対する傾斜角度α,α,αの大小関係は、α<α<αとなっている。
[補強絶縁層]
また、互いに対向するテーパ形状部21,21の間の谷部分には、図2に示すように、当該谷部分を埋めるように第一の補強絶縁層30が形成されており、第一の補強絶縁層30の外周には、当該第一の補強絶縁層30及び各テーパ形状部21,21を含む電気絶縁層20,20の端部を被覆するように第二の補強絶縁層50が形成されている。
第一の補強絶縁層30は、各テーパ形状部21における第一と第二の等径部214、215の外径を境界として三層で形成されている。
即ち、第一の補強絶縁層30の最も内側の層は、超電導導体層14の外径から第一の等径部214の外径までの範囲内に形成された三つの分割層31,32,33から構成されている。
上記分割層31は、超電導導体層14の外周面上に、外径が第一の等径部214と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。スロープ紙とは、幅広の絶縁紙であって、その両側端部が予め紙の長手方向において斜めに切断されており、巻き付けると、両端にテーパ形状を形成することが出来、その断面が略等脚台形状に形成される。この分割層31は、少なくとも導体接続部Sを単独で被覆することが可能な幅で形成される。
また、分割層32,33は、分割層31の両端部とそれぞれの第一のテーパ部211,211との隙間領域を埋めるように、電気絶縁層20の絶縁紙よりも幅の狭い帯状の絶縁紙を巻き付けることにより形成される。
なお、スロープ紙の幅は200〜500mm程度、電気絶縁層20の絶縁紙の幅は20〜30mm程度、分割層31の絶縁紙の幅は8〜12mm程度とすればよい。
そして、分割層31の中心線C方向の幅(台形断面の上辺と下辺の平均幅)は分割層32,33よりも広くなっており、分割層31が幅の広い絶縁層として機能し、分割層32,33が幅の狭い絶縁層として機能する。
また、第一の補強絶縁層30の内側から二番目の層は、第一の等径部214の外径から第二の等径部215の外径までの範囲内に形成された五つの分割層34〜38から構成されている。
上記分割層34は、一方の第一の等径部214の外周面から分割層31の外周面までを跨いでこれらの上から、外径が第二の等径部215と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。これにより、分割層34は、分割層31と分割層32の境界及び分割層32と第一の等径部214との境界を完全に被覆した状態となっている。
また、上記分割層35は、他方の第一の等径部214の外周面から分割層31の外周面までを跨いでこれらの上から、外径が第二の等径部215と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。これにより、分割層35は、分割層31と分割層33の境界及び分割層33と第一の等径部214との境界を完全に被覆した状態となっている。
また、分割層36,37,38は、それぞれ、一方の第二のテーパ部212と分割層34との隙間領域、分割層34と分割層35との隙間領域、分割層35と他方の第二のテーパ部212との隙間領域を埋めるように、幅の狭い帯状の絶縁紙の巻回により形成される。
そして、分割層34,35の中心線C方向の幅(台形断面の上辺と下辺の平均幅)は分割層36,37,38よりも広くなっており、分割層34,35が幅の広い絶縁層として機能し、分割層36,37,38が幅の狭い絶縁層として機能する。
また、第一の補強絶縁層30の最も外側の層は、第二の等径部215の外径から電気絶縁層20の外径までの範囲内に形成された七つの分割層39〜45から構成されている。
上記分割層39は、一方の第二の等径部215の外周面から分割層34の外周面までを跨いでこれらの上から、外径が電気絶縁層20と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。これにより、分割層39は、分割層34と分割層36の境界及び分割層36と第二の等径部215との境界を完全に被覆した状態となっている。
また、上記分割層40は、分割層34の外周面から分割層35の外周面までを跨いでこれらの上から、外径が電気絶縁層20と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。これにより、分割層40は、分割層34と分割層37の境界及び分割層37と分割層35との境界を完全に被覆した状態となっている。
また、上記分割層41は、分割層35の外周面から他方の第二の等径部215の外周面までを跨いでこれらの上から、外径が電気絶縁層20と等しくなるまでスロープ紙を巻き付けることで形成される。これにより、分割層41は、分割層35と分割層38の境界及び分割層38と第二の等径部215との境界を完全に被覆した状態となっている。
また、分割層42,43,44,45は、それぞれ、一方の第三のテーパ部213と分割層39との隙間領域、分割層39と分割層40との隙間領域、分割層40と分割層41との隙間領域、分割層41と他方の第三のテーパ部213との隙間領域を埋めるように、幅の狭い帯状の絶縁紙の巻回により形成される。
そして、分割層39〜41の中心線C方向の幅(台形断面の上辺と下辺の平均幅)は分割層42〜45よりも広くなっており、分割層39〜41が幅の広い絶縁層として機能し、分割層42〜45が幅の狭い絶縁層として機能する。
なお、分割層31,34,35,39,40,41はスロープ紙ではなく、分割層32,33,36,37,38,42,43,44,45と同様に、幅の狭い帯状の絶縁紙の巻回により形成しても良い。
第二の補強絶縁層50は、幅広の絶縁紙であってその両側端部が紙の長手方向において予め斜めに切断され、巻き付ける事で、両端にテーパ形状を形成することが出来るスロープ紙を一端部から第一の補強絶縁層30及び各電気絶縁層20,20の外周に巻回することで、図2に示すように、断面を等脚台形状に形成する。スロープ紙の巻き始めの端部の幅は少なくとも第一の補強絶縁層30の最外周部よりも広いものを使用し、第一の補強絶縁層30が完全に被覆されるように巻回する。
[テーパ形状部]
テーパ形状部21についてより詳細に説明する。
まず、「テーパ部の傾斜角度」について定義する。
図4に示すように、テーパ部211(第一のテーパ部211を図示するが第二、第三のテーパ部212,213も同様である)の中心線方向の長さをL211とし、第一のテーパ部211の最大外径部における絶縁紙の層の厚みをtとすると、テーパ部211の傾斜角度θ0は次式(1)により定義される。
Figure 0006155195
即ち、テーパ部211の傾斜角度は、積層された絶縁紙のそれぞれの側端部の頂点t1〜tnが直線上に並ぶ場合には当該直線を基線Fとして、基線Fとケーブルとのなす角度を意味する。
また、全点が直線上に並ばない場合には、例えば、最下部の頂点t1と最上部の頂点t5とを結ぶ直線を基線Fとしても良いし、頂点t1〜tnから最小二乗法で基線Fを求めても良い。
飯塚喜八郎編「新版電力ケーブル技術ハンドブック」(電気書院)のP.429-430には、テーパ形状部の傾斜角度θの決定方法が記載されている。なお、当該決定方法は、上述した傾斜角度が異なる複数のテーパ部を含んだテーパ形状部21と異なり、全体が一様な傾斜角度θのテーパ形状部(21Xとする)の決定方法である。この傾斜角度θの決定方法を図5を参照して説明する。また、この傾斜角度θは、下記の条件の下で、絶縁破壊を抑制し得る上限の値を示している。
テーパ形状部21Xにおいて、xはテーパ形状部21Xの先端部を原点とするケーブル長手方向の変位、yはケーブルの中心線Cを中心とするケーブル半径方向の変位、Rは電気絶縁層20Xの外周の半径、rは超電導導体層14Xの外周の半径、Rは第二の補強絶縁層50Xの外周の半径、Lはテーパ形状部21Xの中心線方向の長さを示している。また、図5における符号13Xは超電導導体層14Xの内側のフォーマ、30Xはテーパ形状部21X,21Xの間の谷部分を埋めるように形成された第一の補強絶縁層、50Xは、当該第一の補強絶縁層30X及び各電気絶縁層20X,20Xの端部を被覆するように形成された第二の補強絶縁層を示している。
そして、目標耐電圧をV、テーパ形状部21Xのテーパ面の沿層方向(テーパ面の傾斜角度に沿った方向)の破壊強度をgとした場合の変位xと各パラメータとの間には次式(2)が成立する。さらに、上式(2)において変位y=Rとした場合、次式(3)が成立する。
Figure 0006155195
例えば、x=Lとして、目標耐電圧V=1260[kV]、沿層方向の破壊強度g=3[kV/mm]、r=17.7[mm]、R=39.7[mm]、R=44.85[mm]という値を上式(3)に代入する。長さLと傾斜角度θとの間には、前述した長さL211と傾斜角度θ0との間で成り立つ式(1)と同じ関係があり、式(1)におけるtはR−rで求めることができるので、上式(1)及び(3)により最終的にθ=3.45°として算出することができる。
さらに、上記パラメータと式(1)〜(3)により沿層方向ストレスExは次式(4)で与えられる。なお、図5における沿層方向ストレスExがテーパ形状部21Xの先端部(x=0)において1となるように規格化して、沿層方向ストレスExとxの相関を説明する。つまり、次式(4)において、係数Aはx=0の時に、y=rであり、Ex=1となるように定めた。従って、A・sinθ/r=1である。
Figure 0006155195
式(4)におけるxを横軸にとり、沿層方向ストレスExの値を縦軸としてこれらの関係を図6の線図に示した。図6によれば、導体層14Xの外周面上であるテーパ形状部21Xの先端部(x=0)に最も大きなストレスが生じることが分かる。
一方、超電導ケーブル10では、断熱管12内を循環する冷媒により、ケーブルコア11を冷却することが必須であるため、冷却により、フォーマ13及び超電導導体層14が半径方向に大きく熱収縮を生じることから、絶縁紙を積層する構造のテーパ形状部21の先端部には超電導導体層14との開きが生じて、計算通りの絶縁強度を安定して得る事が実際上は困難である。
そこで、本実施形態にかかる超電導ケーブル10では、電気絶縁層20の各テーパ形状部21の第一〜第三のテーパ部211,212,213について、その傾斜角度α,α,αが内側のものほど小さくなるように設定している(α<α<α)。
さらに、最も内側の第一のテーパ部211の傾斜角度αについてはα<θとなるように設定している。
ここで、式(4)のθをα〜αに置き換えると、第一のテーパ部211における沿層方向ストレスExが求められるが、これによれば、α〜αが小さいほど、沿層方向ストレスExを小さくすることができる。
次に、各テーパ部211,212,213を任意の傾斜角度で形成するための絶縁紙の巻回の方法について説明する。
第一のテーパ部211(212,213も同様)を形成するためには、図7に示すように、絶縁紙の巻き付け端部の位置を一層毎に一定のステッピング幅Pでずらして、第一のテーパ部211全体が目的の傾斜角度αとなるように調整する。即ち、絶縁紙の厚さをdとすると、第一のテーパ部211の傾斜角度αとステッピング幅Pと絶縁紙の厚さdとの間には、tanα=d/Pが成立するように、ステッピング幅Pと絶縁紙の厚さdとを選択する。
一方、電気絶縁層20は、図8に示すように、超電導導体層14の外周面上に一定の幅の帯状の絶縁紙をギャップを形成して重ならないように螺旋状に巻き付けることを一層ずつ繰り返すことで形成する。例えば、約20〜30mm幅の絶縁紙をギャップ幅G=1〜3mmで巻き付けている。
このように電気絶縁層20が形成されている場合には、前述したステッピング幅Pをギャップ幅Gより大きくすると、テーパ部211において内側の絶縁紙の押さえが効かなくなるので、絶縁紙のステッピング幅Pはギャップ幅G以下とすることが望ましい。
例えば、絶縁紙のギャップ幅G=3[mm]であって、第一〜第三のテーパ部211,212,213の全てについて、ステッピング幅Pをその取り得る最大値である3[mm]とした場合、各テーパ部211,212,213の傾斜角度は絶縁紙の厚さdを変えて調整する。各テーパ部211,212,213についてそれぞれ絶縁紙の厚さdを120,170,220[μm]とすると、傾斜角度α=2.3°、α=3.3°、α=4.2°となる。
θは、要求される破壊強度gと、超電導ケーブルの各部のサイズ、例えば、規格サイズにより一義的に求められるものであり、要求される破壊強度gや、超電導ケーブルのサイズにより変動する。
ここで、上記のように第一〜三のテーパ部211,212,213により段階的に傾斜角度が変化するテーパ形状部21Wであって等径部214,215を考慮しないモデルを図9に示す。各パラメータの設定値は図5と同様とする。
傾斜角度α=2.3°,α=3.3°,α=4.2°(θ=3.45°)とする。さらに、ケーブル中心線Cに沿った方向をx、ケーブル中心線Cを中心とするケーブルの半径方向をyとするx−y座標系において、テーパ形状部21Wの先端部(最小径部)をx方向の原点、ケーブル中心線Cをy方向の原点として、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212との切換点(第一のテーパ部211の最大径部)を(X1、Y1)、第二のテーパ部212と第三のテーパ部213との切換点(第二のテーパ部212の最大径部)を(X2、Y2)、第三のテーパ部213の後端部(最大径部)を(X3、Y3)とする。
この場合、α<θであって、α,αは次式(5)を具備するように決定されている。
Figure 0006155195
テーパ形状部21Wにおける各テーパ部211,212,213の境界位置及びテーパ形状部21Wの後端部をそれぞれX1=100、X2=190、X3=365として、テーパ形状部21Wのケーブル長手方向の長さLを図5の場合と等しくした。
テーパ形状部21Wにおける変位xを横軸にとり、沿層方向ストレスExの値を縦軸としたこれらの関係を示す線図を図10に示す。この図10において、図5のモデルを破線で示し、図9のモデルを実線で示す。
このように、テーパ形状部21Wにおいて、傾斜角度を三段階で変化させた結果、最もストレスの耐性の低下を生じることが予想される第一のテーパ部211の先端部における沿層方向ストレスは、全体を通じて一定の傾斜角度θとする従来のテーパ形状部21Xと比べて30%以上低減させることが分かる。また、テーパ形状部21Wにおける全体の中での沿層方向ストレスの最大値も20%削減できることが分かる。
なお、テーパ形状部21Wにおけるケーブル長手方向の長さLはより短くすることも可能である。その場合、式(5)を満足する範囲で、X1、X2、X3のそれぞれを上記の値より小さくしてやればよい。
さらに、前述した第一及び第二の等径部214,215を備えるテーパ形状部21の変位xと沿層方向ストレスExとの相関を示す線図を図11に示す。
この場合、各等径部214、215のケーブル長手方向の長さを20[mm]以上、より望ましくは30[mm]以上とする。しかし、各等径部214,215を長くすると、テーパ形状部21の全体が長くなり、結果として、中間接続部全体が大型化するので、大きさに制限がある場合は、各等径部214,215の長さは100[mm]以下、より望ましくは、50[mm]以下とする。
図11の例では、各等径部をいずれも30[mm]とした。なお、比較のため、図5のモデルを破線で示し、図9のモデルを二点鎖線で示し、テーパ形状部21の特性を実線で示した。
テーパ形状部21の場合、それぞれの等径部214,215はその外周面が傾斜していないので、沿層方向のストレス分担を行わず、各等径部214,215の領域では沿層方向ストレスExの値は0となる。また、各等径部214,215の長さ分だけ、テーパ形状部21の全長が長くなる。また、各テーパ部211,212,213の沿層方向ストレスの値は、テーパ形状部21Wの各テーパ部211,212,213と同じ値を示す。
[第二の実施形態]
第一の実施形態のテーパ形状部21は、三つのテーパ部211,212,213から構成されているが、より多くのテーパ部から構成しても良いし、より少なく、二つのテーパ部から構成しても良い。この第二の実施形態では、図12に示すように、テーパ形状部21Aが、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212と第一の等径部214とを備える場合について例示する。この場合も、第一のテーパ部211の傾斜角度αと第二のテーパ部212の傾斜角度βと単一のテーパ面からなる従来のテーパ形状部における傾斜角度θとは、α<α、α<θ、α>θとなっている。具体的にはα=2.3、α=4.2、(θ=3.45°)とした。
さらに、等径部214を考慮しない場合において、ケーブル中心線Cに沿った方向をx、ケーブル中心線Cを中心とするケーブルの半径方向をyとするx−y座標系において、テーパ形状部21Aの先端部(最小径部)をx方向の原点、ケーブル中心線Cをy方向の原点として、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212との切換点(第一のテーパ部211の最大径部)を(X1、Y1)、第二のテーパ部212の後端部(最大径部)を(X2、Y2)とする。
なお、図12は等径部214を備える場合を例示しているので、第二のテーパ部212の後端部の座標は(X2+l1、Y2)となっている。l1は等径部214のx方向の長さである。
X1,αは次式(6)を具備するように決定される。例えば、r=17.7としているので、X1>96とすればよい。
Figure 0006155195
テーパ形状部21Aにおける各テーパ部211,212の境界位置であるX1=140として、等径部214を考慮しない場合のテーパ形状部21Aのケーブル長手方向の長さ(第一のテーパ部211と第二のテーパ形状部212の合計長さ)を図5の場合と等しくした。なお、X1が140より小さければ、ケーブル長手方向の長さは短くなり、140より大きければケーブル長手方向の長さは長くなる。
ここで、テーパ形状部21Aの等径部214を考慮しないモデルにおける変位xを横軸にとり、沿層方向ストレスExの値を縦軸としたこれらの関係を示す線図を図13に示す。この図13において、図5のモデルを破線で示す。
このように、テーパ形状部21Aにおいて、傾斜角度を二段階で変化させた結果、最もストレスの耐性の低下を生じることが予想される第一のテーパ部211の先端部における沿層方向ストレスは、全体を通じて一定の傾斜角度θとする従来のテーパ形状部21Xと比べて30%以上低減させることが分かる。
また、沿層方向ストレスの最大値となる位置が、第一のテーパ部211と第二のテーパ部212との境界に移動するが、この位置は、超電導導体層14から離れているので、冷却時の収縮の影響が小さく、絶縁性能の低下が生じにくいので、絶縁破壊の発生は回避される。
さらに、テーパ形状部21Aの等径部214を考慮したモデルにおける変位xを横軸にとり、沿層方向ストレスExの値を縦軸としたこれらの関係を示す線図を図14に示す。この図14において、図5のモデルを破線で示し、等径部214を考慮しないモデルを二点鎖線で示す。
この場合も、等径部214のケーブル長手方向の長さを20[mm]以上、より望ましくは30[mm]以上であって、100[mm]以下、より望ましくは、50[mm]以下とする。
図14の例では、等径部214を30[mm]とした。なお、比較のため、図5のモデルを破線で示し、図13のモデルを二点鎖線で示し、テーパ形状部21Aの特性を実線で示した。
テーパ形状部21Aの場合も、等径部214の領域では沿層方向ストレスExの値は0となる。また、等径部214の長さ分だけ、テーパ形状部21の全長が長くなる。また、各テーパ部211,212の沿層方向ストレスの値は、等径部214を設けない場合と同じ値を示した。
[第三の実施形態]
この第三の実施形態では、テーパ形状部21Bが、図15に示すように、複数(例えばn個)の段階的な第一〜nのテーパ部211B,212B,213B,…から構成され、一番目からn番目の各テーパ部211B,212B,213B,…の傾斜角度α〜αが次の条件式(7)〜(12)を満たすようにしたことを特徴とする。
なお、この図15の例では、各テーパ部の境界における等径部(段部)を設けていない場合を示しているが、等径部(段部)を設けても良い。なお、等径部(段部)を設けた場合には、X〜Xの値が各等径部(段部)の長さの合計分だけ加算される。
Figure 0006155195
図15において、最も中心近くに位置する第一のテーパ部211Bは、テーパ形状部21Bの先端部(X,Yr)を基点とした場合に、第一のテーパ部211Bのケーブル長手方向についてXからXまでの範囲で、そのテーパ部の傾斜角度αが次式の式(7)の条件を満たしている。なお、この式(7)において係数Aは式(11)、式(11)における角度θは式(12)で定義される。
即ち、Rは電気絶縁層20の外周の半径、rは超電導導体層14の外周の半径、Rは第二の補強絶縁層50の外周の半径、θはテーパ形状部21Bを仮に単独のテーパ部で形成したものと仮定した場合において超電導導体層14の目標耐電圧V、テーパ面の沿層方向の破壊強度g及び各部の半径から求めた傾斜角度である。
また、xはx軸(ケーブルの中心線C方向)上での位置を示す変数、yはy軸(ケーブルの半径方向)上での位置を示す変数である。また、超電導導体層14と一つ目の第一のテーパ部211Bの境界であるテーパ部211Bの先端位置を(X,Yr)、それ以降、n番目までの各テーパ部の最大径部を(X,Y)とする。
その場合、基点(X,Yr)であるテーパ形状部21Bの先端部から(X,Y)までの範囲において式(7)の左式の左辺が常に1未満となるようにその傾斜角度αが設定されている。
図15において、二番目に内側に位置する第二のテーパ部212Bは、(X,Y)〜(X,Y)の範囲で、そのテーパ部212Bの傾斜角度αが次式(8)の条件を満たしている。
つまり、上記範囲において式(8)の左式の左辺が常に1未満となるようにその傾斜角度αが設定されている。
三番目に内側に位置する第三のテーパ部213Bは、上において、(X,Y)〜(X,Y)の範囲で、そのテーパ部213Bの傾斜角度αが次式(9)の条件を満たしている。
つまり、上記範囲において式(9)の左式の左辺が常に1未満となるようにその傾斜角度αが設定されている。
このように、テーパ形状部21Bにおいてテーパ部の数は二又は三とすることが望ましいが、それ以上の数(例えばn)であってもよく、その場合、n番目に内側に位置するテーパ部21nBは、(Xn−1,Yn−1)〜(X,Y)までの範囲で、そのテーパ部21nBの傾斜角度αが一般式(10)の条件を満たしている。また、上記範囲において式(10)の左式の左辺が常に1未満となるようにその傾斜角度αが設定されている。
このように、テーパ形状部21Bを、複数のテーパ部から形成し、図16に示すように、テーパ形状部21Bにおけるx軸方向の変位xを横軸にとり、沿層方向ストレスExの値を縦軸としたこれらの関係を示す線図を図16に示す。
テーパ形状部21Bにおいて、各テーパ部における傾斜角度を式(7)〜(12)を満たすように設定した場合、各テーパ部211B,212B,213B,…ごとの延層方向ストレスは、各テーパ部内で最も小径となる位置が最大値となる。即ち、小径側で隣接する他のテーパ部との境界位置が最も高い値となる。
そして、各テーパ部211B,212B,213B,…の各境界位置(X0,Yr)、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)における沿層方向ストレスは、最も内側となる第一のテーパ部211Bの先端部における沿層方向ストレスが最も低い値となることが望ましく、それらはテーパ部の角度α、α、α…を制御することにより達成できる。
つまり、各境界位置(X,Yr)、(X,Y)、(X,Y)の例では以下の条件が成立することが求められる。
A・sinα/Yr<A・sinα/Y 且つ A・sinα/Yr<A・sinα/Y
従って、最もストレスの耐性の低下を生じることが予想される第一のテーパ部211Bの先端部における沿層方向ストレスを十分に低減させることが分かる。
なお、上記のA・sinα/YとA・sinα/Yとはいずれが大きくともよい。但し、各テーパ部211B,212B,213Bが内側となる順番に従って各境界位置(X,Yr)、(X,Y)、(X,Y)における沿層方向ストレスも低い値となることがより望ましい。
つまり、その場合、各境界点(X,Yr)、(X,Y)、(X,Y)では以下の条件が成立する。
A・sinα/Yr<A・sinα/Y<A・sinα/Y
[各実施形態における技術的効果]
上記超電導ケーブル10の中間接続部では、導体接続部Sの両側の電気絶縁層20の各々にテーパ形状部21を形成し、テーパ形状部21は導体接続部Sに近いものほどテーパ部の傾斜角度が小さくなるように複数のテーパ部から形成されている。
このため、超電導導体層14の冷却による収縮で、絶縁性紙類のゆるみが生じ易いテーパ形状部21の先端部であっても、電界ストレスの沿層方向成分を低減することができ、沿層方向における絶縁破壊の発生を低減することが可能となる。
また、導体接続部から離れるほどテーパ形状部21は段階的に傾斜角度が大きくなるので、テーパ形状部21の全長が長くならず、短縮することができ、中間接続部の小型化を図ると共にその形成作業負担や作業時間を低減することが可能となる。
また、テーパ形状部21は、等径部214又は215を有するので、その外周に絶縁紙をさらに巻き付けることで高い密着性を有し、テーパ形状部21と第一の補強絶縁層30との境界の絶縁性能の低下を抑止することができ、絶縁性能の優れた接続構造を提供することが可能となる。
また、各テーパ部211,212,213について、内側の層であるほど、厚さの薄い絶縁紙を使用して、グレーディングを行う場合、各テーパ部211,212,213の施工が容易になり、さらに絶縁性能も向上する。これは、スロープ角度を一定に保つのに、ステッピング幅を一定に出来、かつ、谷埋めを行う絶縁紙との密着性も良くなるためである。
大きな体電界ストレスが要求される超電導ケーブルの接続構造の分野において利用可能性がある。
10 超電導ケーブル
12 断熱管
13,13X フォーマ
14,14X 超電導導体層
20,20X 電気絶縁層
21,21A,21W,21X テーパ形状部
30 第一の補強絶縁層
31,34,35,39,40,41 分割層(幅の広い絶縁層)
32,33、36,37,38,42,43,44,45 分割層(幅の狭い絶縁層)
50,50X 第二の補強絶縁層
211 第一のテーパ部(テーパ部)
212 第二のテーパ部(テーパ部)
213 第三のテーパ部(テーパ部)
214 第一の等径部(段部)
215 第二の等径部(段部)
Ex 沿層方向ストレス
S 導体接続部
α,α,α 傾斜角度
θ 傾斜角度

Claims (8)

  1. フォーマと超電導導体層を有するケーブルコアが、断熱管内で冷媒と共に収容されてなる超電導ケーブル同士が接続された超電導ケーブルの接続構造であって、
    前記ケーブルコアは、前記超電導導体層の周囲に絶縁性紙類を巻回した電気絶縁層を備え、
    前記フォーマと前記超電導導体層とを接続してなる導体接続部の両側の前記電気絶縁層は、いずれも前記導体接続部に向かうにつれて縮径するテーパ形状部を有し、
    当該テーパ形状部は、前記導体接続部に近いものほど傾斜角度が小さい複数のテーパ部により段階的に傾斜角度が変化して形成されており、
    前記各テーパ形状部の間に補強絶縁層を備え、
    前記テーパ形状部は、前記導体接続部に最も近いテーパ部を一番目とした場合に、当該一番目からn番目までのテーパ部の傾斜角度α1からαnが次式の条件を満たすことを特徴とする超電導ケーブルの接続構造。
    Figure 0006155195
    但し、Rは電気絶縁層の外周の半径、rは超電導導体層の外周の半径、Rjは補強絶縁層の外周の半径、θはテーパ形状部を仮想的に単独のテーパ部で形成したものと仮定した場合において、超電導導体層の目標耐電圧V、テーパ面の沿層方向の破壊強度gx及び前記R、Rj、rの値から求めた傾斜角度、xはテーパ形状部の先端部を原点としてケーブル長手方向に沿った線上での位置を示す変数、yはケーブル中心線を原点として半径方向外側に向かう線上での位置を示す変数、X1〜nとY1〜nはx−y座標平面における前記一番目からn番目までのテーパ部の最大径部の位置座標である。
  2. 前記各テーパ形状部は、段階的に傾斜角度が変化する複数のテーパ部の境界位置に外径が一定となる段部を有することを特徴とする請求項1記載の超電導ケーブルの接続構造。
  3. 前記補強絶縁層は内側から順に積層された複数層から構成され、当該複数層は各々の前記段部に外径が等しくなるまで絶縁性紙類を巻回して形成されており、
    前記順に積層された複数層の各々は、その内側の層と当該内側の層と外径が等しい前記段部との境界を覆うように前記絶縁紙類が巻回されて形成されていることを特徴とする請求項2記載の超電導ケーブルの接続構造。
  4. 前記補強絶縁層が内側から順に積層された複数層から構成され、当該複数層の各々が前記超電導ケーブルの長手方向において幅の広い絶縁層と、当該幅の広い絶縁層の両側に生じる隙間を埋める幅の狭い絶縁層とから構成され、
    前記幅の広い絶縁層は、その内側の前記幅の狭い絶縁層の外周全体を被覆するように形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の超電導ケーブルの接続構造。
  5. 前記段部のケーブル長手方向における長さが20[mm]以上100[mm]以下であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の超電導ケーブルの接続構造。
  6. 前記テーパ部の数nが2又は3であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の超電導ケーブルの接続構造。
  7. 前記複数のそれぞれのテーパ部における沿層方向ストレスの最大値は、最も外側のテーパ部で生じることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の超電導ケーブルの接続構造。
  8. 前記複数のそれぞれのテーパ部の先端部における沿層方向ストレスの値は、内側のテーパ部ほど低くなることを特徴とする請求項7記載の超電導ケーブルの接続構造。
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