JP6154712B2 - 作業機用アクセスポイント装置及び作業機用アクセスポイント装置を備えた作業機の通信システム - Google Patents
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特許文献1では、農業機械に装着されたデ−タ収集装置にて、作業開始時刻、作業終了時刻、作業した日付、機械の識別コ−ド、作業者名、圃場番号を関連付けて記憶するようにしている。
作業機用アクセスポイント装置は、作業機に装着されて当該作業機と携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置であって、前記作業機の状態を取得する状態取得部と、前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子に、前記状態取得部で取得した作業機の状態を示すステータス情報を付加する情報付加部と、前記ステータス情報が付加された識別子を含む送信信号を前記携帯端末に送信する通信部と、を備えていることを特徴とする。
前記情報付加部は、前記識別子に前記作業機の状態を示すステータス情報を付加し、前記通信部は、ステータス情報が付加された識別子を前記携帯端末に送信することを特徴とする。
作業機用アクセスポイント装置は、作業機に関する稼働情報を収集する情報収集部を備え、前記情報付加部は、前記情報収集部で収集した稼働情報を携帯端末に送信する準備が完了したことを示す完了情報を前記送信信号に付加することを特徴とする。
作業機の通信システムは、携帯端末と、作業機に装着されて当該作業機と前記携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置とを備えた作業機の通信システムであって、前記作業機用アクセスポイント装置は、前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子を記憶する記憶部と、前記作業機の状態を取得する状態取得部と、前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子に、前記状態取得部で取得した作業機の状態を示すステータス情報を付加する情報付加部と、前記ステータス情報が付加された識別子を含む送信信号を前記携帯端末に送信する通信部とを備え、前記携帯端末は、前記送信信号に含まれるステータス情報を表示する表示部を備えていることを特徴とする。
また、携帯端末と通信部との無線通信を確立するために用いられる識別子を携帯端末で受信しただけで作業機の状態を把握することができる。
また、作業機を停止させた後に当該作業機の状態を把握することができる。
[第1実施形態]
図1は、作業機の通信システムの全体図を示したものである。
図1に示すように、作業機の通信システム1は、農業機械や建設機械等の作業機2と、携帯端末3との間で無線通信を行うシステムである。即ち、このシステムは、様々な作業
を行う作業機2と当該作業機2にアクセスした特定の携帯端末3との相互間で無線通信を行うことができる。
図7に示すように、トラクタ2は、前後に車輪を有する走行車両(走行車体)10に、エンジン11、変速装置12等が搭載されて構成されている。この走行車両10の後部には、3点リンク機構13などが昇降可能に設けられている。この3点リンク機構13には、耕耘装置、肥料散布装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置14が着脱自在となっている。また、エンジン11の後方には、独立搭載型のキャビン15が設けられており、キャビン15内に運転席16が設けられている。運転席16の周囲にはトラクタ2の様々な情報を表示する表示装置18が設けられている。
図1に示すように、トラクタ2には、制御装置20として、例えば、エンジン11を制御する第1制御装置20Aと、変速装置12や3点リンク機構13を制御する第2制御装置20Bと、表示装置18を制御する第3制御装置20Cとが備えられている。これら第1制御装置20A、第2制御装置20B、第3制御装置20C等の制御装置20には、センサやスイッチ等が接続されており、センサで検出された検出信号やスイッチの状態を示すスイッチ信号は制御装置20を介して車両用通信ネットワークN1に出力される。
8に設けられた指針計の動き、LEDのオン/オフ、液晶表示部の表示等を制御する。第1制御装置20A、第2制御装置20B、第3制御装置30Cの制御は上述したものに限定されない。なお、アクセスポイント装置4及び第1制御装置20A、第2制御装置20B、第3制御装置30C等の電子機器は、トラクタ2に搭載されたバッテリーの電力により作動する
図1に示すように、アクセスポイント装置4は、トラクタ2に設けられた車両用通信ネットワークN1と、携帯端末3などのトラクタ2の外部のネットワーク(外部通信ネットワーク)とを繋ぐもので、コネクタ等によってトラクタ2に着脱自在に装着されている。このアクセスポイント装置4は、携帯端末3との無線通信を行う通信部(通信モジュール)30と、通信部30の制御を行う制御部31とを備えている。
制御部31は、無線通信を開始するウェイクアップ信号を通信部30に出力することによって通信の開始を指令したり、無線通信を終了するスリープ信号を通信部30に出力することによって通信の終了を指令する。また、制御部31は通信部30とのデータ送受信に関する設定値等を通信部30に送信することにより通信部30におけるデータ送受信の間隔やデータ長などを変更する。また、制御部31は、車両用通信ネットワークN1から受信したデータをアクセスポイント装置4の通信方式に変換して、車両用通信ネットワークN1から受信したデータを通信部30に送信する。なお、制御部31の動作は上述したものに限定されない。
図2は、携帯端末がアクセスポイント装置に接続する流れを示したものである。
携帯端末3をアクセスポイント装置4に接続するにあたっては、まず、アクセスポイント装置4及び電子機器を起動する。具体的には、トラクタ2のイグニッションスイッチ35をオンし、アクセスポイント装置4の通信部30及び制御部31、トラクタ2の電子機器にバッテリーからの電力を供給することにより、アクセスポイント装置4及び電子機器を起動する。
との無線通信を確立して相互間でのデータ通信を許可する(S8)。一方、携帯端末3からのネットワークキーと、記憶部32に記憶されたネットワークキーとの照合が不成立になると、通信部30は、携帯端末3との無線通信の確立をせず、データ通信は許可しない(S9)。なお、通信部30と携帯端末3との無線通信の確立する処理は上述したものに限定されず、ネットワークキーを入力画面に表示する処理等は省略してもよい。
状態取得部33は、制御部31に格納されたプログラム等から構成されている。状態取得部33は、トラクタ2の様々な状態を取得するものである。状態取得部33は、車両用通信ネットワークN1に流れる検出信号、スイッチ信号、指令信号(制御信号)、報知信号のうち、指令信号を除く信号を取得する。例えば、状態取得部33は、検出信号として燃料センサで検出された燃料値を取得し、スイッチ信号としてイグニッションスイッチ35のオン又はオフを示す信号を取得し、報知信号としてバッテリーが上がっていることを示す信号を取得する。なお、状態取得部33が取得する信号は、トラクタ2の状態を得ることができる信号であれば上述したものに限定されない。
図3(a)に示すように、時点P1においてイグニッションスイッチ(IG−SW)がオンすると、トラクタ2の制御装置20が起動する(制御装置「ON」)と共に、通信部30が起動して携帯端末3への送信信号(ビーコン)の送信は開始される(通信「ON」)。ここで、通信部30に記憶されたSSIDの名称が、例えば、「KUBOTA」である場合、通信部30は、当該「KUBOTA」を示すSSIDを外部に送信する。そして、時点P2においてイグニッションスイッチ35がオフとなると、トラクタ2の制御装置20は停止する。
イッチ35がオンであるトラクタの状態と、イグニッションスイッチ35がオフとなったトラクタの状態とを逐次取得しており、情報付加部34は、このように状態取得部33が取得したトラクタの状態を監視している。
情報付加部34は、時点P2にてイグニッションスイッチ35がオンからオフに変化しているため、SSID(識別子)である「KUBOTA」の末尾に、イグニッションスイッチ35がオフになったことを示す「S」をステータス情報として加える。そして、情報付加部34は、ステータス情報を加えた新しいSSIDである「KUBOTA−S」を通信部30に出力し、通信部30は情報付加部34から送信されたSSID「KUBOTA−S」を外部に送信する。なお、「KUBOTA」と、ステータス情報である「S」との間に示される記号「−」は、予め記憶部32に記憶されている識別子の表記(KUBOTA)と、新に加えられた識別子の表記(S)とをユーザ等が見て分かるようにするための区切りである。
なお、上述した実施形態では、アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSIDの末尾(例えば、KUBOTA)に、ステータス情報を示す文字等(例えば、SやEなど)を加えていたが、ステータス情報を示す文字等は、アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSIDのどこに加えてもよい。アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSIDである「KUBOTA」の先頭や中途部にステータス情報である文字等を付加することにより、例えば、新たなSSIDを「S−KUBOTA」としてもよいし、「KUBOSTA」としてもよい。
に、アクセスポイント装置4は、警告が発生したことをSSIDに付加して送信しているため、トラクタに警告が発生したことを把握することができる。
さて、上述した実施形態では、イグニッションスイッチ35をオフした状況下、即ち、制御装置20が作動を停止した状況下でも通信部30は連続的に通信処理、ビーコンを継続して出力することになっているが、通信部30は所定時間以上(例えば、数分以上)、制御装置20が作動を停止した場合には、ビーコンを出力する通信処理を間欠的に行う。言い換えれば、通信部30は、トラクタが非稼働状態であるときには携帯端末3との通信処理を間欠的に行う。例えば、図4に示すように、時点P2にてイグニッションスイッチ35がオフとなり、トラクタが非稼働状態(制御装置が作動停止状態)になってから数分が経過して時点P4になったとき、通信部30の通信処理、即ち、ビーコンを外部へ出力する処理等の通信処理は間欠的に実行される。例えば、時点P4の経過後は、制御部31はウェイクアップ信号とスリープ信号とを所定の時間間隔で繰り返し通信部30に出力し、通信部30による通信処理を間欠的に実行する。説明の便宜上、通信部30が間欠的に通信処理を行っている処理のことを間欠通信処理という。
の無線通信の接続して双方向のデータ通信を行った後、無線通信の切断を失念して通信状態が長期間に亘った場合に自動的に無線通信を切断することができ、バッテリーの消耗を防止することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態のアクセスポイント装置4は、作業機の稼働情報を収集する情報収集部39を備えている。この情報収集部39は制御部31に格納されたプログラム等から構成されている。第1実施形態と異なる構成について説明する。
た図である。図5を用いて情報付加部34について詳しく説明する。
図5に示すように、時点P1においてイグニッションスイッチ(IG−SW)がオンすると、トラクタ2の制御装置20が起動し、農作業データに対応するデータが車両通信ネットワークに信号が出力されると共に、情報収集部39による収集が開始される(収集「ON」)。また、通信部30は、起動し携帯端末3への送信信号(ビーコン)の送信は開始される(通信「ON」)。ここで、通信部30に記憶されたSSIDの名称が、例えば、「KUBOTA」である場合、通信部30は、当該「KUBOTA」を示すSSIDを外部に送信する。そして、時点P2においてイグニッションスイッチ35がオフとなると、トラクタ2の制御装置20は停止し、農作業データに対応するデータが車両通信ネットワークに流れなくなる。ここで、時点P2では、情報収集部39による車両通信ネットワークに流れるデータの収集は終了するものの、情報収集部39は、収集したデータの演算、即ち、通信用のデータ(通信データ)に変換する処理は進める。そして、時点P2から所定時間経過後の時点P5に通信データに変換が終了して、収集した農作業データが通信部30を経て携帯端末3に送信できる状態になると、情報収集部39は情報付加部34に携帯端末3に送信する準備が完了したことを通知する。情報付加部34は、情報収集部39からの通知を受けて、SSID(識別子)である「KUBOTA」に、農作業データの送信準備が整ったことを示す「G」を完了情報として加える。そして、情報付加部34は、完了情報を加えた新しいSSIDである「KUBOTA−G」を通信部30に出力し、通信部30は情報付加部34から送信されたSSID「KUBOTA−G」を外部に送信する。なお、「KUBOTA」と、完了情報である「G」との間に示される記号「−」は、予め記憶部32に記憶されている識別子の表記(KUBOTA)と、新に加えられた識別子の表記(G)とをユーザ等が見て分かるようにするための区切りである。
アクセスポイント装置4及び作業機2の通信システム1において、作業機2は、トラクタ2に限らず、コンバイン、田植機などの農業機械であってもよいし、バックホーなどの建設機械であってもよい。また、作業機2の通信システム1において、携帯端末3とアクセスポイント装置4とのデータのやり取りは、上述した作業情報の送受信に限定されず、例えば、携帯端末3がアクセスポイント装置4に制御信号等を出力して作業機2を動作させるようなものであっても、その他、作業機2と携帯端末3との間でアクセスポイント装置4を介して何らかの通信を行うものであれば、どのようなものであってもよい。
2 作業機(トラクタ)
3 携帯端末
4 作業機用アクセスポイント装置
10 走行車両
11 エンジン
12 変速装置
13 3点リンク機構
14 作業装置
15 キャビン
16 運転席
18 表示装置
20 制御装置
20A 第1制御装置
20B 第2制御装置
20C 第3制御装置
30 通信部
31 制御部
32 記憶部
33 状態取得部
34 情報付加部
35 イグニッションスイッチ
37 時間算出部
38 スイッチ
39 情報収集部
N1 車両用通信ネットワーク
Claims (7)
- 作業機に装着されて当該作業機と携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置であって、
前記作業機の状態を取得する状態取得部と、
前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子に、前記状態取得部で取得した作業機の状態を示すステータス情報を付加する情報付加部と、
前記ステータス情報が付加された識別子を含む送信信号を前記携帯端末に送信する通信部と、
を備えていることを特徴とする作業機用アクセスポイント装置。 - 前記情報付加部は、作業機の状態が変化したときのステータス情報を前記送信信号に付加し、前記通信部は、前記ステータス情報が付加された送信信号を作業機の状態変化後に携帯端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 前記情報付加部は、前記識別子に前記作業機の状態を示すステータス情報を付加し、前記通信部は、ステータス情報が付加された識別子を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 前記通信部は、前記作業機の稼働停止後に、前記ステータス情報が付加された送信信号又はステータス情報が付加された識別子を前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 作業機に関する稼働情報を収集する情報収集部を備え、
前記情報付加部は、前記情報収集部で収集した稼働情報を携帯端末に送信する準備が完了したことを示す完了情報を前記送信信号に付加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業機用アクセスポイント装置。 - 前記情報収集部は、前記作業機に搭載された複数の電子機器から出力された信号を稼働情報として取得すると共に、前記電子機器の作動停止後に稼働情報の収集の作動を停止することを特徴とする請求項5に記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 携帯端末と、作業機に装着されて当該作業機と前記携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置とを備えた作業機の通信システムであって、
前記作業機用アクセスポイント装置は、前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子を記憶する記憶部と、前記作業機の状態を取得する状態取得部と、
前記作業機用アクセスポイント装置を識別するための識別子に、前記状態取得部で取得した作業機の状態を示すステータス情報を付加する情報付加部と、前記ステータス情報が付加された識別子を含む送信信号を前記携帯端末に送信する通信部とを備え、
前記携帯端末は、前記送信信号に含まれるステータス情報を表示する表示部を備えていることを特徴とする作業機の通信システム。
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