JP6154132B2 - 位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク - Google Patents

位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク Download PDF

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Description

本発明は、微細かつ高精度な露光パターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法、及び位相シフトマスクに関する。
フラットパネルディスプレイでは、昨今、パターニングの精度を向上させることで線幅サイズをより微細にし、画像の品質を大幅に向上させるに至っている。フォトマスクの線幅精度、転写側の基板の線幅精度がより微細になると、露光時におけるフォトマスクと基板のギャップがより小さくなる。フラットパネルに使用されるガラス基板は300mmを越える大きなサイズとなることから、ガラス基板のうねり、もしくは表面粗さが大きな値となり、焦点深度の影響を受け易い状況にある。
フラットパネルディスプレイの露光は、ガラス基板が大型サイズであることから、g線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)の複合波長を用いて、等倍プロキシミリティ露光法が用いられている(例えば特許文献1参照)。
一方、半導体では、ArF(193nm)の単一波長によるパターニングが行われており、より微細化を達成するための手法としてハーフトーン型位相シフトマスクが用いられている(例えば特許文献2参照)。この方法によれば、193nmにて位相が180°となることで、光強度がゼロとなる箇所を設定してパターニング精度を向上させることが可能となる。また、光強度がゼロになる箇所があることで、焦点深度を大きく設定することが可能となり、露光条件の緩和もしくはパターニングの歩留まり向上が図れる。
特開2007−271720号公報 特開2006−78953号公報
近年におけるフラットパネルディスプレイの配線パターンの微細化に伴って、フラットパネルディスプレイの製造に用いられるフォトマスクにも微細な線幅精度の要求が高まっている。しかし、フォトマスクの微細化に対する露光条件、現像条件等の検討だけでは対応が非常に難しくなってきており、さらなる微細化を達成するための新しい技術が求められるようになってきている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、微細かつ高精度な露光パターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスクを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る位相シフトマスクの製造方法は、透明基板のうち、少なくとも位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域に、遮光層を形成する遮光層形成工程と、クロム系材料を主成分とする位相シフト層を、前記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに形成する位相シフト層形成工程と、前記周縁領域の前記遮光層をパターニングして、光透過部となるアライメントマークを形成する第一パターニング工程と、前記位相シフト層をパターニングする第二パターニング工程と、を備え、前記第一パターニング工程は、前記第二パターニング工程の後に行われることを特徴とする。
前記メインパターン領域のうち、前記周縁領域に接する部分は、前記遮光層に重ねて前記位相シフト層が配されることを特徴とする。
前記位相シフト層形成工程は、i線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする。
前記位相シフト層形成工程は、h線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする。
前記位相シフト層形成工程は、g線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする。
前記位相シフト層形成工程は、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする。
本発明の一形態に係る位相シフトマスクは、透明基板と、前記透明基板のうち、位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域だけに形成された遮光層と、クロム系材料を主成分とし、前記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに形成される位相シフト層と、を具備することを特徴とする。
前記位相シフト層は、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差を持たせる膜厚であり、記波長領域にあるg線、h線及びi線の複合光に用いられることを特徴とする。


前記位相シフト層は、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような膜厚を有することを特徴とする。
本発明の位相シフトマスクによれば、アライメントマークが周縁領域における遮光層に形成され、しかもこの周縁領域には位相シフト層は形成されない。よって、周縁領域は遮光層だけから構成され、段差等は生じないため、エッジを強調されてアライメントマークを光学的に認識し易くなり、高精度な位置合わせを行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法、および位相シフトマスクを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法、および位相シフトマスクを示す断面図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
本発明の一実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法は、透明基板のうち、少なくとも位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域に、遮光層をパターニングする工程を含む。そして、上記透明基板のうち、上記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに位相シフト層が形成される。上記位相シフト層は、40%以上90%以下の窒化性ガス及び10%以上35%以下の酸化性ガスを含む混合ガスの雰囲気下、クロム系材料のターゲットをスパッタすることで形成される。上記位相シフト層は、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な厚みで形成される。形成された上記位相シフト層は、上記メインパターン領域において所定形状にパターニングされる。
上記方法によって製造された位相シフトマスクは、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な位相シフト層を有する。したがって、当該位相シフトマスクによれば、上記波長領域の光を露光光として用いることで、位相の反転作用により光強度が最小となる領域を形成して、露光パターンをより鮮明にすることができる。このような位相シフト効果により、パターン精度が大幅に向上し、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。上記効果は、上記波長範囲において異なる波長の光(例えば、g線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm))を複合化させた露光技術を用いることで、より顕著となる。
上記位相シフト層を酸化窒化クロム系材料で構成することにより、所望の屈折率を有するスパッタ膜を安定して形成することができる。窒化性ガスが40%未満の場合、ターゲットの酸化を抑制することができず、安定したスパッタが困難となる。また、窒化性ガスが90%を越えると、膜中の酸素濃度が低すぎて所望とする屈折率が得られ難くなる。
一方、酸化性ガスが10%未満の場合、膜中の酸素濃度が低すぎて所望とする屈折率が得られなくなる。また、酸化性ガスが35%を超えると、ターゲットの酸化を抑制することができず、安定したスパッタが困難となる。上記条件の混合ガス雰囲気で成膜することにより、例えばi線に関しての透過率が1〜20%である位相シフト層を得ることができる。
上記位相シフト層の厚みは、i線に対して略180°の位相差をもたせる厚みとすることができる。
これに限らず、h線またはg線に対して略180°の位相差をもたせることが可能な厚みで上記位相シフト層を形成してもよい。
ここで「略180°」とは、180°又は180°近傍を意味し、例えば、180°±10°以下である。
上記位相シフト層の厚みは、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような厚みとすることができる。
これにより、各波長光に対して一定の位相シフト効果が得られることで、微細かつ高精度なパターン形成を確保することができる。
上記混合ガスは、不活性ガスをさらに含んでいてもよい。
これにより、プラズマの安定した形成が可能となる。また、窒化性ガス及び酸化性ガスの濃度を容易に調整することができる。
上記位相シフトマスクは、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な位相シフト層を有する。したがって、上記製造方法によれば、上記波長領域の光を用いることで位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。これにより、高画質のフラットパネルディスプレイを製造することができる。
上記複合波長の光としては、例えば、g線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)を用いることができる。
本発明の一実施形態に係る位相シフトマスクは、透明基板と、遮光層と、位相シフト層とを具備する。上記遮光層は、上記透明基板のうち、少なくとも位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域に形成される。上記位相シフト層は、上記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに形成され、300nm以上500nm以下の複合波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な酸化窒化クロム系材料からなる。
上記位相シフトマスクによれば、上記波長領域の光を用いることで位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。上記効果は、上記波長範囲において異なる波長の光(例えば、g線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm))を複合化させた露光技術を用いることで、より顕著となる。
上記位相シフト層の厚みは、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が30°以下となるような厚みとすることができる。
これにより、各波長光に対して一定の位相シフト効果が得られことで、微細かつ高精度なパターン形成を確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1、図2は、本発明の第1実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を段階的に示した要部拡大断面図である。なお、図1、図2において、図中左側は位相シフトマスクの厚み方向に沿った断面図、図中右側は、それぞれの断面図に対応し、位相シフトマスクを上から俯瞰した平面図を示している。
本実施形態の位相シフトマスクは、例えばフラットパネルディスプレイ用ガラス基板に対するパターニング用マスクとして用いられる。このマスクを用いたガラス基板のパターニングには、露光光として、例えば、i線、h線及びg線の複合波長が用いられる。
本実施形態の位相シフトマスクは、パターニング対象物、例えばフラットパネルディスプレイ用ガラス基板に所定のパターンを形成するためのメインパターン領域Emと、このメインパターン領域Emの周りに広がる額縁状のエリアである周縁領域Eeとが設定される。そして、この周縁領域Eeには、位相シフトマスク取付時の位置合わせを行うためのアライメントマークが形成される。
まず、透明基板10上に遮光層11が形成される(遮光層形成工程:図1(A))。透明基板10としては、透明性及び光学的等方性に優れた材料が用いられ、例えば、石英ガラス基板が好ましく用いられる。透明基板10の大きさは特に制限されず、当該マスクを用いて露光する基板(例えばフラットパネルディスプレイ用基板、半導体基板)に応じて適宜選定される。本実施形態では、一辺300mm以上の矩形基板が用いられ、更に詳しくは縦450mm、横550mm、厚み8mmの石英基板が用いられる。さらに最大寸法1000mm以上で、厚み10mm以上の石英基板も使用することができる。
また、透明基板10の表面を研磨することで、透明基板10のフラットネスを低減するようにしてもよい。透明基板10の表面粗さは、例えば、20μm以下とすることができる。これにより、マスクの焦点深度が深くなり、微細かつ高精度なパターン形成に大きく貢献することが可能となる。
遮光層11は金属クロム又はクロム化合物(以下、クロム系材料ともいう。)で構成されるが、これに限られず、金属シリサイド系材料(例えば、MoSi、TaSi、TiSi、WSi)又はこれらの酸化物、窒化物、酸窒化物が適用可能である。遮光層11の厚みは特に制限されず、所定以上の光学濃度が得られる厚み(例えば、800〜2000オングストローム)であればよい。成膜方法は、電子ビーム蒸着法、レーザー蒸着法、原子層成膜法(ALD法)、イオンアシストスパッタリング法等が適用可能であり、特に大型基板の場合には、DCスパッタリング法によって膜厚均一性に優れた成膜が可能である。
次に、遮光層11の上にフォトレジスト層12が形成される(図1(B))。フォトレジスト層12は、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層12としては、液状レジストが用いられるが、ドライフィルムレジストが用いられてもよい。
続いて、フォトレジスト層12を露光する(図1(C))。次に露光したフォトレジスト層12現像することで、遮光層11の上にレジストパターン12P1が形成される(図1(D))。レジストパターン12P1は、遮光層11のエッチングマスクとして機能し、遮光層11のエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。
続いて、遮光層11が所定のパターン形状にエッチングされる。これにより、透明基板10上に所定形状にパターニングされた遮光層11P1が形成される(第一パターニング工程:図1(E))。遮光層11P1は、周縁領域Eeにおいては、遮光層11が除去されて光透過部となるアライメントマーク19が形成される。また、遮光層11P1は、メインパターン領域Emにおいては、所定の形状、例えば被処理基板のパターン形状に形成される。
遮光層11のエッチング工程は、ウェットエッチング法又はドライエッチング法が適用可能であり、特に基板10が大型である場合、ウェットエッチング法を採用することによって面内均一性の高いエッチング処理が実現可能となる。
遮光層11のエッチング液は適宜選択可能であり、遮光層11がクロム系材料である場合、例えば、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸の水溶液を用いることができる。このエッチング液は、ガラス基板との選択比が高いため、遮光層11のパターニング時に基板10を保護することができる。一方、遮光層11が金属シリサイド系材料で構成される場合、エッチング液としては、例えば、フッ化水素アンモニウムを用いることができる。
遮光層11P1のパターニング後、レジストパターン12P1は除去される(図1(F))。レジストパターン12P1の除去には、例えば、水酸化ナトリウム水溶液を用いることができる。
次に、位相シフト層13が形成される(位相シフト層形成工程)。位相シフト層13は、周縁領域Eeよりも中心側を成すメインパターン領域Emだけに選択的に形成される。(図2(A))。従って、アライメントマーク19が形成された周縁領域Eeには、位相シフト層13は形成しない。
位相シフト層13の成膜方法としては、例えば、電子ビーム(EB)蒸着法、レーザー蒸着法、原子層成膜(ALD)法、イオンアシストスパッタリング法等が適用可能であり、特に大型基板の場合には、DCスパッタリング法を採用することによって、膜厚均一性に優れた成膜が可能である。なお、DCスパッタリング法に限られず、ACスパッタリング法やRFスパッタリング法が適用されてもよい。
位相シフト層13は、クロム系材料で構成される。特に本実施形態では、位相シフト層13は、窒化酸化クロムで構成される。クロム系材料によれば、特に大型の基板上において良好なパターニング性を得ることができる。なお、クロム系材料に限られず、例えば、MoSi、TaSi、WSi、CrSi、NiSi、CoSi、ZrSi、NbSi、TiSi又はこれらの化合物等の金属シリサイド系材料が用いられてもよい。さらに、Al、Ti、Ni又はこれらの化合物などが用いられてもよい。
酸化窒化クロムからなる位相シフト層13をスパッタリング法で形成する場合、プロセスガスとして、窒化性ガス及び酸化性ガスの混合ガス、又は、不活性ガス、窒化性ガス及び酸化性ガスの混合ガスを用いることができる。成膜圧力は、例えば、0.1Pa〜0.5Paとすることができる。
酸化性ガスには、CO、CO、NO、NO、NO、O等が含まれる。窒化性ガスには、NO、NO、NO、N等が含まれる。不活性ガスとしては、Ar、He、Xe等が用いられるが、典型的には、Arが用いられる。なお、上記混合ガスに、CH等の炭化性ガスがさらに含まれてもよい。
混合ガス中の窒化性ガス及び酸化性ガスの流量(濃度)は、位相シフト層13の光学的性質(透過率、屈折率など)を決定する上で重要なパラメータである。本実施形態では、窒化性ガス濃度が40%以上90%以下、酸化性ガスの濃度が10%以上35%以下の条件で、混合ガスが調整される。ガス条件を調整することで、位相シフト層13の屈折率、透過率、反射率、厚み等を最適化することが可能である。
窒化性ガスが40%未満の場合、ターゲットの酸化を抑制することができず、安定したスパッタが困難となる。また、窒化性ガスが90%を越えると、膜中の酸素濃度が低すぎて所望とする屈折率が得られ難くなる。一方、酸化性ガスが10%未満の場合、膜中の酸素濃度が低すぎて所望とする屈折率が得られなくなる。また、酸化性ガスが35%を超えると、ターゲットの酸化を抑制することができず、安定したスパッタが困難となる。
位相シフト層13の厚みは、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な厚みとされる。180°の位相差が付与された光は、位相が反転することで、位相シフト層13を透過しない光との間の干渉作用によって、当該光の強度が打ち消される。このような位相シフト効果により、光強度が最小(例えばゼロ)となる領域が形成されるため露光パターンが鮮明となり、微細パターンを高精度に形成することが可能となる。
本実施形態では、上記波長領域の光は、i線(波長365nm)、h線(波長405nm)及びg線(波長436nm)の複合光(多色光)であり、目的とする波長の光に対して180°の位相差を付与し得る厚みで位相シフト層13が形成される。上記目的とする波長の光はi線、h線及びg線のうち何れでもよいし、これら以外の波長領域の光でもよい。位相を反転するべき光が短波長であるほど微細なパターンを形成することができる。
本実施形態では、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような厚みで位相シフト層13を形成することができる。これにより、各波長の光に対して一定の位相シフト効果を得ることができる。
例えば、上記複合波長のうち中間の波長領域であるh線に対して略180°(180°±10°)の位相差を付与し得る膜厚に位相シフト層を形成することができる。これにより、i線及びg線の何れの光に対しても180°に近い位相差を付与することができるため、各々の光について同様な位相シフト効果を得ることが可能となる。
位相シフト層13の膜厚は、メインパターン領域Em内において均一であることが好ましい。本実施形態では、g線、h線及びi線の各々の単一波長光について、メインパターン領域Em内における位相差の差分が20°以下となる膜厚差で、位相シフト層13が形成されている。当該位相差の差分が20°を越えると、複合波長における光強度の重ね合わせ効果により光強度の強弱が小さくなり、パターニング精度が低下してしまう。上記位相差の差分は、15°以下、更には10°以下とすることで、パターニング精度のより一層の向上を図ることができる。
位相シフト層13の透過率は、例えばi線について1%以上20%以下の範囲とすることができる。透過率が1%未満の場合、十分な位相シフト効果が得られにくくなるため、微細なパターンを高精度に露光することが困難となる。また、透過率が20%を越える場合、成膜速度が低下し、生産性が悪化する。上記の範囲において更に、透過率は、2%以上15%以下の範囲とすることができる。さらに、上記の範囲において透過率は、3%以上10%以下とすることができる。
位相シフト層13の反射率は、例えば、40%以下とする。これにより、当該位相シフトマスクを用いた被処理基板(フラットパネル基板や半導体基板)のパターニング時にゴーストパターンを形成し難くして良好なパターン精度を確保することができる。
位相シフト層13の透過率及び反射率は、成膜時のガス条件によって任意に調整することができる。上述した混合ガス条件によれば、i線に関して1%以上20%以下の透過率、及び40%以下の反射率を得ることができる。
位相シフト層13の厚みは、上述した光学特性が得られる範囲で適宜設定することができる。言い換えれば、位相シフト層13の厚みを最適化することにより、上述した光学的特性を得ることができる。例えば、上記ガス条件によって上記光学的特性を得ることができる位相シフト層13の膜厚は、例えば、100nm以上130nm以下である。この範囲においては更に、位相シフト層13の膜厚は、110nm以上125nm以下の範囲とすることができる。
一例を挙げると、スパッタ成膜時の混合ガスの流量比をAr:N:CO=2.5:6:1.5とし、膜厚を114nmとした場合、i線における透過率を5.5%、i線における位相差を173°、g線における位相差を146°とすることができる。また、混合ガスの流量比をAr:N:CO=2:7:1とし、膜厚を120nmとした場合、i線における透過率を4.8%、i線における位相差を185°、g線における位相差を153°とすることができる。
表1は、位相シフト層13の成膜時の成膜条件と、各波長成分の位相差及びi線の透過率との関係を示す実験結果を示している。本例では、窒化性ガスとしてN、酸化性ガスとしてCO、不活性ガスとしてArを用いた。成膜圧力は、0.2Paとした。
Figure 0006154132
表1に示すように、40%以上90%以下の窒化性ガス及び10%以上35%以下の酸化性ガスを含む混合ガスの条件(サンプルNo.1〜5)においては、300nm以上500nm以下の波長領域において180°の位相差をもたせることができる。また、i線に対して180°±10°の位相差を付与できる厚みに位相シフト層を形成することで、i線とg線との間の位相差の差を40°(30°)以下に抑えることができる。さらに、i線の透過率を1%以上10%以下に抑えることができる。
これに対して、窒化性ガスが90%を越え、酸化性ガスが10%未満である条件(サンプルNo.6)においては、膜の酸過度が小さく、膜厚を大きくしても必要な位相差及び透過率が得られなかった。また、酸化性ガスが35%を超える条件(サンプルNo.7)及び酸化性ガスのみの雰囲気条件(サンプルNo.8)においては、膜の酸化度が大きくなりすぎて、必要な位相差が得られず、透過率の上昇を抑えることができなかった。さらにこれらの条件下では、ターゲット表面の酸化が進むことで、成膜レートが低くなり、十分な膜厚が得られなかった。
続いて、位相シフト層13の上にフォトレジスト層14が形成される(図2(B))。フォトレジスト層14は、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層14としては、例えば、液状レジストが用いられる。
次に、フォトレジスト層14を露光させる(図2(C))。フォトレジスト層14の露光パターンは、この位相シフトマスクを用いる被処理基板のパターン形状に倣った形状であればよい。メインパターン領域Em内には、被処理基板のパターン形状に倣った露光パターンが形成される。
メインパターン領域Em内におけるフォトレジスト層14の露光パターンの開口形成部分は、遮光層11P1の開口よりも幅が狭くなるようにすることが好ましい。これにより、位相シフト層13のエッチング後のパターン開口幅は、遮光層のパターン開口幅よりも広くすることができる。
次に、このフォトレジスト層14の露光パターンを現像する(図2(D))。これにより、メインパターン領域Em内において、位相シフト層13の上にレジストパターン14P1が形成される。レジストパターン14P1は、位相シフト層13のエッチングマスクとして機能し、位相シフト層13のエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。
続いて、位相シフト層13が所定のパターン形状にエッチングされる(第二パターニング工程)。これにより、透明基板10上のメインパターン領域Em内において所定形状にパターニングされた位相シフト層13P1が形成される(図2(E))。こうした位相シフト層13P1は、この位相シフトマスクを用いて形成される被処理基板のパターン形状に倣った形状となっている。
位相シフト層13のエッチング工程は、ウェットエッチング法又はドライエッチング法が適用可能であり、特に基板10が大型である場合、ウェットエッチング法を採用することによって面内均一性の高いエッチング処理が実現可能となる。
位相シフト層13のエッチング液は、適宜選択可能であり、本実施形態では、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸の水溶液を用いることができる。このエッチング液は、ガラス基板との選択比が高いため、位相シフト層13のパターニング時に基板10を保護することができる。
位相シフト層13P1のパターニング後、レジストパターン14P1は除去される(図2(F))。レジストパターン14P1の除去には、例えば、水酸化ナトリウム水溶液を用いることができる。
このようにして形成された位相シフト層13P1は、位相シフト層13のエッチング後のパターン開口幅が、遮光層11P1のパターン開口幅よりも広くなっている。即ち、遮光層11P1の開口部分は、遮光層11P1の厚み方向の側面を覆うように位相シフト層13P1の一部が残されている。これによって、メインパターン領域Em内に形成された遮光層11P1と位相シフト層13P1とからなる露光パターンの開口形状は、厚み方向に段差が生じる。一方、周縁領域Eeに形成されたアライメントマーク19を成す開口形状は、エッジを強調する必要のあるため、位相シフト層13P1を形成せずに遮光層11P1だけから構成され、段差等は形成されない。
以上のような工程を経て形成された本発明の位相シフトマスク1によれば、アライメントマーク19が周縁領域Eeにおける遮光層11P1に形成され、この周縁領域Eeには位相シフト層13は形成されない。よって、周縁領域Eeは遮光層11P1だけから構成され、段差等は生じないため、エッジを強調されてアライメントマークを光学的に認識し易くなり、高精度な位置合わせが可能となる。
また、位相シフトマスク1は、遮光層パターン11P1の周囲に、上述した構成の位相シフト層13P1が形成されている。これにより、300nm以上500nm以下の波長領域の光を用いた被露光基板に対する露光パターンの形成時において、位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。特に本実施形態によれば、上記波長範囲において異なる波長の光(g線、h線及びi線)を複合化させた露光技術を用いることで、より顕著となる。
なお、メインパターン領域Em内に形成した遮光層11P1と位相シフト層13P1とからなる露光パターンは、図2においては、1つの突起(とその両側にあるくぼみ)だけが表現されている。しかし実際には、メインパターン領域Em内には、この位相シフトマスク1を適用する被処理基板の回路パターンに倣った形状に遮光層11P1や位相シフト層13P1は形成される。
また、上述した第1実施形態では、遮光層11のパターニング後に位相シフト層13の成膜及びパターニングを行うようにしたが、これに限られず、位相シフト層13の成膜及びパターニングの後、遮光層11の成膜及びパターニングを行ってもよい。すなわち、遮光層11と位相シフト層13との積層順を変更することが可能である。この場合、ます、位相シフト層13をメインパターン領域Emだけに積層し、この後、遮光層11を周縁領域Eeおよびメインパターン領域Emに積層すればよい。
また、上述した第1実施形態では、遮光層11を基板10の全面に成膜した後、必要部位をエッチングすることで遮光層11P1を形成したが、これに代えて、遮光層11P1の形成領域が開口するレジストパターンを形成した後、遮光層11を形成してもよい。遮光層11の形成後、上記レジストパターンを除去することにより、必要領域に遮光層11P1を形成することが可能となる(リフトオフ法)。
また、遮蔽領域を有した成膜治具を用いて必要な領域への成膜を行ってもよい。遮蔽領域を有した成膜治具では、中心領域に遮蔽領域があり、周辺が開口領域の場合、梁持ちタイプとなるが、その梁の面積を5mm以下とすることで周り込み成膜が可能となり、十分な遮光性能を得ることも可能である。
以下、上述したような位相シフトマスク1を用いたフラットパネルディスプレイの製造方法の一例について説明する。
まず、絶縁層及び配線層が形成されたガラス基板の表面に、フォトレジスト層を形成する。フォトレジスト層の形成には、例えばスピンコータが用いられる。フォトレジスト層は加熱(ベーキング)処理を施された後、位相シフトマスク1を用いた露光処理が施される。露光工程では、フォトレジスト層に近接して位相シフトマスク1が配置される。
そして、位相シフトマスク1を介して300nm以上500nm以下の複合波長をガラス基板の表面に照射する。本実施形態では、上記複合波長の光に、g線、h線及びi線の複合光が用いられる。これにより、位相シフトマスク1のマスクパターンに対応した露光パターンがフォトレジスト層に転写される。
位相シフトマスク1は、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な位相シフト層13P1を有する。したがって、上記製造方法によれば、上記波長領域の光を用いることで位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、さらに焦点深度を深くすることができるため、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。これにより、高画質のフラットパネルディスプレイを製造することができる。
本発明者らの実験によれば、当該位相シフト層を有しないマスクを用いて露光した場合、目標とする線幅(2μm)に対して30%以上のパターン幅のずれが生じていたが、本実施形態の位相シフトマスク1を用いて露光した場合、7%程度のずれに抑えられることが確認された。
(第2実施形態)
図3、図4は、本発明の第2実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を段階的に示した要部拡大断面図である。なお、図3、図4において、図中左側は位相シフトマスクの厚み方向に沿った断面図、図中右側は、それぞれの断面図に対応し、位相シフトマスクを上から俯瞰した平面図を示している。
まず、透明基板20上の周縁領域Eeよりも中心側のメインパターン領域Emだけに選択的に位相シフト層23を形成する(位相シフト層形成工程:図3(A))。従って、後工程でアライメントマークが形成される周縁領域Eeには、この位相シフト層23を形成しない。位相シフト層23は、クロム系材料で構成される。特に本実施形態では、位相シフト層23は、窒化酸化クロムで構成される。
次に、メインパターン領域Emの周囲の額縁状領域である周縁領域Eeに遮光層21を形成する(遮光層形成工程:図3(B))。遮光層21は金属クロム又はクロム化合物(以下、クロム系材料ともいう。)で構成されるが、これに限られず、金属シリサイド系材料(例えば、MoSi、TaSi、TiSi、WSi)又はこれらの酸化物、窒化物、酸窒化物が適用可能である。この周縁領域Eeの遮光層21には、後工程でアライメントマークが形成される。
周辺領域Eeへの遮光膜成膜としては、中心部に遮蔽領域を有した成膜治具を用い、梁持ちの面積が5mm以下とした成膜治具を用いることにより回り込み成膜により、遮光性能を十分にもたせることが可能となる。梁持ちの構造についてはアスペクト比を1:2以上とすることで十分な強度を得ることが可能である。
次に、周縁領域Eeおよびメインパターン領域Emの全体を覆うように、フォトレジスト層22が形成される(図3(C))。フォトレジスト層22は、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層22としては、液状レジストが用いられるが、ドライフィルムレジストが用いられてもよい。
続いて、フォトレジスト層22を露光する(図3(D))。フォトレジスト層22の露光パターンは、この位相シフトマスクを用いる被処理基板のパターン形状に倣った形状であればよい。メインパターン領域Em内には、被処理基板のパターン形状に倣った露光パターンが形成される。
次に、このフォトレジスト層22の露光パターンを現像する(図3(E))。これにより、メインパターン領域Em内において、位相シフト層23の上にレジストパターン22P1が形成される。レジストパターン22P1は、位相シフト層23のエッチングマスクとして機能し、位相シフト層23のエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。
続いて、位相シフト層23が所定のパターン形状にエッチングされる(第二パターニング工程)。これにより、透明基板20上のメインパターン領域Em内において、所定形状にパターニングされた位相シフト層23P1が形成される(図3(F))。こうした位相シフト層23P1は、この位相シフトマスクを用いて形成される被処理基板のパターン形状に倣った形状となっている。
位相シフト層23のエッチング工程は、ウェットエッチング法又はドライエッチング法が適用可能であり、特に基板20が大型である場合、ウェットエッチング法を採用することによって面内均一性の高いエッチング処理が実現可能となる。
位相シフト層23P1のパターニング後、レジストパターン22P1は除去される(図4(A))。レジストパターン22P1の除去には、例えば、水酸化ナトリウム水溶液を用いることができる。
続いて、周縁領域Eeおよびメインパターン領域Emの全体を覆うように、フォトレジスト層24が形成される(図4(B))。フォトレジスト層24は、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層24としては、例えば、液状レジストが用いられる。
次に、フォトレジスト層24を露光させる(図4(C))。フォトレジスト層24の露光パターンは、周縁領域Eeの遮光層21に形成されるアライメントマークを成す開口部を象ったものであればよい。次に露光したフォトレジスト層24現像することで、遮光層21の上にレジストパターン24P1が形成される(図4(D))。レジストパターン24P1は、遮光層21のエッチングマスクとして機能する。
続いて、遮光層21が所定のパターン形状にエッチングされる。これにより、周縁領域Eeにおいて、遮光層21が除去された光透過部となるアライメントマーク29を備えた遮光層21P1が形成される(第一パターニング工程:図4(E))。
遮光層21P1のパターニング後、レジストパターン24P1は除去される(図4(F))。レジストパターン24P1の除去には、例えば、水酸化ナトリウム水溶液を用いることができる。以上の工程を経て、位相シフトマスク2が得られる。
本実施形態の製造方法によって得られる位相シフトマスク2によれば、アライメントマーク29が周縁領域Eeにおける遮光層21P1に形成され、周縁領域Eeには位相シフト層23は形成しないので、アライメントマーク29を光学的に認識し易くなり、高精度な位置合わせが可能となる。
なお、メインパターン領域Em内に形成した位相シフト層23P1からなる露光パターンは、図4においては、1つの突起(とその両側にあるくぼみ)だけが表現されている。しかし実際には、メインパターン領域Em内には、この位相シフトマスク2を適用する被処理基板の回路パターンに倣った形状に位相シフト層13P1は形成される。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1…位相シフトマスク、10…透明基板、11…遮光層、13…位相シフト層、19…アライメントマーク、Em…メインパターン領域、Ee…周縁領域。

Claims (9)

  1. 透明基板のうち、少なくとも位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域に、遮光層を形成する遮光層形成工程と、
    クロム系材料を主成分とする位相シフト層を、前記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに形成する位相シフト層形成工程と、
    前記周縁領域の前記遮光層をパターニングして、光透過部となるアライメントマークを形成する第一パターニング工程と、
    前記位相シフト層をパターニングする第二パターニング工程と、
    を備え、
    前記第一パターニング工程は、前記第二パターニング工程の後に行われることを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  2. 前記メインパターン領域のうち、前記周縁領域に接する部分は、前記遮光層に重ねて前記位相シフト層が配されることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスクの製造方法。
  3. 前記位相シフト層形成工程は、i線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする請求項1または2記載の位相シフトマスクの製造方法。
  4. 前記位相シフト層形成工程は、h線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の位相シフトマスクの製造方法。
  5. 前記位相シフト層形成工程は、g線に対して略180°の位相差をもたせる膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の位相シフトマスクの製造方法。
  6. 前記位相シフト層形成工程は、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような膜厚で前記位相シフト層を形成することを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の位相シフトマスクの製造方法。
  7. 透明基板と、
    前記透明基板のうち、位置合わせ用のアライメントマークが形成される周縁領域だけに形成された遮光層と、
    クロム系材料を主成分とし、前記周縁領域よりも中心側のメインパターン領域だけに形成される位相シフト層と、
    を具備することを特徴とする位相シフトマスク。
  8. 前記位相シフト層は、300nm以上500nm以下の波長領域のいずれかの光に対して180°の位相差を持たせる膜厚であり、記波長領域にあるg線、h線及びi線の複合光に用いられることを特徴とする請求項7記載の位相シフトマスク。
  9. 前記位相シフト層は、i線に付与する位相差とg線に付与する位相差との差が40°以下となるような膜厚を有することを特徴とする請求項7または8記載の位相シフトマスク。
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