JP6153698B2 - スタンドパイプの消火栓接続構造、消化栓接続補強材、及びスタンドパイプ - Google Patents
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Description
(1)本発明のスタンドパイプの消火栓接続構造は、スタンドパイプ下端において係止爪1Cを有した受け口部品1の先側に取り付けられ、スタンドパイプのパイプ10軸方向に沿って、少なくとも当該受け口部品1の先部から受け口部品1よりも下方先側までを覆う枠体2を有し、受け口部品1の係止爪1Cが差し込み部品3に係止した係止状態において、前記枠体2が、係止爪1Cの係止部よりも先側すなわち軸方向基部寄りの位置にて、差し込み部品を全周に亘って囲うことを特徴とする。
前記枠体2は、パイプ10軸と並行に伸長して係止爪1Cの係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とから構成され、
差し込み部品3と受け口部品1の係止爪1Cとが係止した係止状態において、前記筒状体が受け口部品1を囲って吊設されると共に、前記孔開き板が差し込み部品3の周部を囲って前記支持材の上面4Fに載置された状態で設置されることが好ましい。
また、前記枠体2は、パイプ10軸と並行に伸長して、パイプ10軸方向へスライド移動可能に吊設されてなり、
枠体2をパイプ10軸上方へスライド移動させると同時に又はその後に、スライド部材32を下部から係止溝3D上へスライド移動させることで、係止溝3D内へ突出係止した係止爪1Cを周方向へ押し出して係止解除させ得ることが好ましい。
前記枠体2は、パイプ10軸と並行に伸長して係止爪1Cの係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とから構成され、
差し込み部品3と受け口部品1の係止爪1Cとが係止した係止状態において、前記筒状体が受け口部品1を囲って吊設されると共に、前記孔開き板の下面が差し込み部品3の周部を囲って張り出し片の上面に接した状態で設置されることが好ましい。
受け口部品1は、スタンドパイプのパイプ10の直管下端に固定された多段柱体からなり、パイプ10と同軸の断面円形の受け口を下端に有する。受け口の口端部近傍には口部内縁に沿って複数の係止爪1Cが内部拡径した内円柱状の収容空間内に収容され、その先側に下端枠11が螺合固定される。係止爪1Cは3個又は4個が軸周りに均等に配置された部分円弧板からなり、軸中央側が曲面状に面取りされて四半円形状の爪断面を有する。
枠体2は、パイプ10軸と並行に伸長して係止爪1Cの係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とを有して構成され、枠体2全体が、パイプ10軸と並行に伸長して、パイプ10軸方向へスライド移動可能に吊設される。このうち枠体2の筒状体は、係止爪1Cによる係止位置と同一又はこれよりも上方位置から、係止爪1Cよりも先方(パイプ10軸方向下方)であって消火栓の差し込み部品3の基部寄りの位置までを周方向に覆う。より好ましくは、図3あるいは図5に示すように、係止爪1Cよりも上方位置にある受け口部品1の側部から、係止爪1Cよりも下方位置にある差し込み部品3の支持材4の上部までを、パイプ10軸方向に沿って枠体2の筒状体で側囲し、枠体2の下枠部を構成する孔開き板の内孔縁が、差し込み部品3と近接した位置にて差し込み部品3を覆う。これにより、図7に示すように吸管18が引っ張られてモーメントが発生した時、枠体2が係止部より先側の枠体2下部にて差し込み部品3の周部に接触して、係止部の係止構造の周囲から先側までを突っ張った状態となる。そして、係止部の部品同士の極端な傾きの発生を抑え、スタンドパイプが極端に傾倒しないように支え、パイプ10の起立状態を維持することができる。
差し込み部品3は上方を向いた差し込み管からなり、その下部が外周側方へ張り出した支持材によって路面穴内に支持固定される。差し込み管の管端付近の外側面には、係止爪を係止させ得る係止溝3Dと、係止溝3Dの上部溝側部に形成された拡径端部31とが、管端にかけて隣接形成され、さらに、差し込み管の周部には、外周係止溝3D内の係止爪1Cの係止をスライド移動によって解除させ得るスライド部材32が、差し込み管に対して軸方向へスライド遊動可能に設けられる。
差し込み部品3と受け口部品1とを係止させる係止構造は、受け口部品1内に収容した複数の係止爪1Cが、受け口部品1内に差し込まれた差し込み部品3側へ係止するものとして構成され、係止爪1Cが係止溝3D内に突入し、溝側部の拡径端部31に引っ掛って係止状態が維持される。
そして本発明の消化栓接続補強材は、図1に示すように、既存のスタンドパイプの先部周囲に着脱可能な取り付け構造を有する枠体2からなる。すなわち前記いずれか記載の消火栓接続構造における枠体2が着脱可能な取り付け構造を有し、それ自体で消火栓接続補強材として成り立つ。消火栓接続補強材として、係止爪1Cが係止溝3D内に突入した係止状態の係止部を、係止部よりも上方の軸方向位置から下方の軸方向位置にかけて枠体2で覆い、枠体2の端部によって支持接点を増やすことで、消火栓接続構造を補強するものとなっている。例えば、従来の補強材を備えない係止構造は、各係止爪1Cの爪先端のみで係止して消火栓の接続を部分的に周状保持していたところ、前記枠体2からなる接続補強材を取り付けることで、係止爪1Cの弾性突出力による係止に加え、枠体2の上下の枠部によっても受け口部品1、差し込み部品3を支えることとなり、係止爪1Cによる周上保持の上下位置を枠支持することで、消火栓の接続状態をより安定的に保持するものとなる。
スライド部材32は、差し込み管の周囲に遊挿された短筒部と、短筒部の長さ方向中央から周囲へ円形状に張り出した張り出し片とから一体的に構成される。係止解除操作時には、この張り出し片を外部から掴んでパイプ10軸方向上方へスライド移動させることで、短筒部が係止溝3Dから外れた下部位置から係止溝3D上に押し出され、短筒部上縁が、内部突出した係止爪1Cを外周方向へ押し出して係止解除状態(非係止状態S2)に強制移行させる(図6)。
本発明のスタンドパイプは、差し込み部品3を先端に有する地下式の消火栓に係止可能な、係止爪1Cを内蔵した受け口部品1を下端に有すると共に、吸管への接続構造15を上端に有した接続パイプ10からなる。スタンドパイプは下端から上部まで縦方向の管軸の直管で構成され、その上部が直管の管軸に対して直交する一側方へ折れ曲がったベンド管からなる。ベンド管は下端に受け口部品1が固定され、上端に吸管への接続構造15が設けられる。
上記構成の枠体を使用する際は、例えば図1のように受け口部品1の先端枠材11の外周を筒状体で囲うように覆い、係止材によって受け口部品またはパイプに係止させて筒状体を吊設させ、スタンドパイプの下端に取り付ける。そして取り付けた状態のまま差し込み部材3を受け口部品1に差し込むことで図2.3または図5のように、係止爪1Cによる係止状態とする。このとき、枠体2の筒状体が枠体2の自重によって下方へスライド移動するか、あるいは筒状体を外力によって下方へ強制的にスライド移動させることで、枠体2の下部が、差し込み部材を支持する支持材4の上面、またはスライド部材32の張り出し片の上面に面接触した載置状態とする(図2、3及び図5)。このように枠体2の孔開き板が載置することで、枠体2が差し込み部品の周部に安定して配設される。この係止接続状態においては、スライド部材32は係止溝3Dよりも下方にスライド配置されるため、枠体の孔開き板が係止構造よりも下方の位置にて、張り出し片によって安定的に保持されることとなる。これにより、枠体2が、差し込み部品3の係止構造からその下部までを枠状に囲うことができる。
実施例では、弾性のカバー材22からなる取り付け構造によってスタンドパイプの先部周囲へ取り付け又は取り外し可能な円筒体からなり、カバー材22の上端が軸方向内側に折り返されて円形の上部孔を構成し、この上部孔の孔縁が、抜け止め構造として受け口部品1の周部に係止した状態で取り付けられる。カバー材22の内側に嵌めこまれて固定される円筒体21は、カバー材22の上部孔によって。前記係止部分から下方へ吊設された状態となる。なお、この上部孔による係止部分を受け口部品1の円柱上で軸方向にずらすことで、枠体2が受け口部品1への取り付け後においてもパイプ10軸方向へスライド摺動可能となっている。
その他の特記しない構成および使用方法は実施例1,2共に共通である。
1 受け口部品
10 パイプ
2 枠体
3 差し込み部品
4 支持材
4T 支持材の上面
MH 路面穴
3D 係止溝
32 スライド部材
31 拡径端
張り出し片
下部孔の孔縁
15 接続構造
4K バルブキー
Claims (6)
- スタンドパイプ下端において係止爪を有した受け口部品の先側に取り付けられ、スタンドパイプのパイプ軸方向に沿って、少なくとも当該受け口部品の先部から受け口部品よりも下方先側までを覆う枠体を有し、
受け口部品が係止する差し込み部品は、上方を向いた差し込み管からなり、その下部が外周側方へ張り出した支持材によって支持固定されるものであり、
受け口部品の係止爪が差し込み部品に係止した係止状態において、前記枠体が、係止爪の係止部よりも先側の位置にて、前記差し込み部品を全周に亘って囲うものであり、
また、前記係止状態において、前記枠体が受け口部品を囲って吊設されると共に、前記枠体が差し込み部品の周部を囲って前記支持材の上面に載置された状態で設置されることを特徴とするスタンドパイプの消火栓接続構造。 - 前記差し込み部品は上方を向いた差し込み管からなり、差し込み管の管端付近の外周に、係止爪を係止させ得る係止溝と、係止溝内の係止爪の係止をスライド移動によって解除させ得るスライド部材とが設けられてなり、
また、前記枠体は、パイプ軸と並行に伸長して、パイプ軸方向へスライド移動可能に吊設されてなり、
枠体をパイプ軸上方へスライド移動させると同時に又はその後に、スライド部材を下部から係止溝上へスライド移動させることで、係止溝内へ突出係止した係止爪を周方向へ押し出して係止解除させ得る請求項1記載のスタンドパイプの消火栓接続構造。 - 前記スライド部材は、差し込み管の周囲へ張り出した張り出し片を有するものであって、
前記枠体は、パイプ軸と並行に伸長して係止爪の係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とから構成され、
差し込み部品と受け口部品の係止爪とが係止した係止状態において、前記筒状体が受け口部品を囲って吊設されると共に、前記孔開き板の下面が差し込み部品の周部を囲って張り出し片の上面に接した状態で設置される請求項2に記載のスタンドパイプの消火栓接続構造。 - スタンドパイプ下端において係止爪を有した受け口部品の先側に取り付けられ、スタンドパイプのパイプ軸方向に沿って、少なくとも当該受け口部品の先部から受け口部品よりも下方先側までを覆う枠体からなり、既存のスタンドパイプの先部周囲に着脱可能な取り付け構造を有する消化栓接続補強材であって、
前記枠体は、パイプ軸と並行に伸長して係止爪の係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とから構成され、
受け口部品の係止爪が差し込み部品に係止した係止状態において、前記枠体が、係止爪の係止部よりも先側の位置にて、上方を向いた差し込み管からなり、その下部が外周側方へ張り出した支持部によって支持固定される差し込み部品を全周に亘って囲うものであり、
また、前記係止状態において、前記筒状体が受け口部品を囲って吊設されると共に、前記孔開き板が差し込み部品の周部を囲って前記支持材の上面に載置された状態で設置されるスタンドパイプの消火栓接続補強材。 - 前記枠体は、パイプ軸と並行に伸長して、パイプ軸方向へスライド移動可能に吊設されてなり、
差し込み部品と受け口部品の係止爪とが係止した係止状態において、前記枠体が受け口部品を囲って吊設されると共に、前記枠体の下面が差し込み部品の周部を囲って、前記差し込み管の管端付近の外周に設けられたスライド部材に有する前記差し込み管の周囲へ張り出した張り出し片の上面に接した状態で設置される請求項4記載のスタンドパイプの消火栓接続補強材。 - 差し込み部品を有する地下式の消火栓に係止可能な受け口部品を下端に有し、吸管への接続構造を上端に有した接続パイプからなり、受け口部品と差し込み部品とが係止することで路面上方にまで直立状態に設置されるスタンドパイプであって、
スタンドパイプ下端において係止爪を有した受け口部品の先側に取り付けられ、スタンドパイプのパイプ軸方向に沿って、少なくとも当該受け口部品の先部から受け口部品よりも下方先側までを覆う枠体を有し、
受け口部品が係止する差し込み部品は、上方を向いた差し込み管からなり、その下部が外周側方へ張り出した支持材によってマンホール内に支持固定されるものであり、
前記枠体は、パイプ軸と並行に伸長して係止爪の係止部よりも下方へ突出する筒状体と、この筒状体の下端を覆う孔開き板とから構成され、
受け口部品の係止爪が差し込み部品に係止した係止状態において、前記枠体が、係止爪の係止部よりも先側の位置にて、前記差し込み部品を全周に亘って囲うものであり、
また、前記係止状態において、前記筒状体が受け口部品を囲って吊設されると共に、前記孔開き板が差し込み部品の周部を囲って前記支持材の上面に載置された状態で設置される、消火栓接続用のスタンドパイプ。
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