JP6153350B2 - 無線基地局、ユーザ端末、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
本発明は、セルラーシステム等に適用可能な無線基地局、ユーザ端末、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムにおける複信形式として、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)を周波数で分割する周波数分割複信(FDD)と、上りリンクと下りリンクを時間で分割する時間分割複信(TDD)とが知られている(例えば、非特許文献1)。FDDでは、上り信号と下り信号とが、同一時間の異なる周波数で送受信される。一方、TDDでは、上り信号と下り信号とが、同一周波数の異なる時間で送受信される。
また、LTE(Long Term Evolution)など、TDDを用いた無線通信システムでは、無線フレーム内における上りサブフレームと下りサブフレームとの構成(比率)を示すフレーム構成(UL/DL構成(UL/DL configuration))が規定される(図1参照)。例えば、図1では、上りサブフレームと下りサブフレームの構成を示す7つのUL/DL構成0−6が示される。
3GPP, TR25.912 (V7.1.0), "Feasibility study for Evolved UTRA and UTRAN", Sept. 2006
一般に、UL及びDLのトラヒックは非対称である。また、所定期間におけるUL及びDLのトラヒック比は一定ではなく、時間的に、あるいは、場所的に変動する。このため、TDDを用いた無線通信システムでは、あるセル(送信ポイント、無線基地局)におけるUL/DLのリソース構成をトラヒック変動に応じて動的に変更することにより、無線リソースを有効利用することが望まれる。特に、ネットワークキャパシティを増大させるためにマクロセル内に配置されるスモールセルでは、UL/DLのリソース構成を動的に変更することが望まれる。
そこで、LTEの後継のLTEアドバンスト(LTE−A)など、TDDを用いた将来の無線通信システムでは、トラヒック適応ゲインを得るために、図1に示すUL/DL構成をセル毎に動的に変更すること(ダイナミックTDD)が検討されている。一方、ダイナミックTDDでは、隣接セル(隣接送信ポイント(neighboring transmission point))間において異なる伝送方向が用いられる場合、無線基地局間やユーザ端末間での干渉(セル間干渉:Inter-cell Interference)が発生する恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、TDDを用いた無線通信システムにおいて、セル間干渉を軽減しながら、トラヒック適応ゲインを得ることが可能な無線基地局、ユーザ端末、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、クラスタ内の各無線基地局が、無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末と通信する無線通信システムであって、前記クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から、前記クラスタ内で用いられるサブセットを選択するサブセット選択部と、選択された前記サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、前記ユーザ端末との通信に用いられるUL/DL構成を選択するUL/DL構成選択部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、TDDを用いた無線通信システムにおいて、セル間干渉を軽減しながら、トラヒック適応ゲインを得ることができる。
図2を参照し、ダイナミックTDDにおけるセル間干渉について説明する。ダイナミックTDDとは、時間分割複信(TDD)が適用される無線通信システムにおいて、上りサブフレームと下りサブフレームとの構成(DL/UL configuration)を動的に変化させることである。図2Aに示すように、ダイナミックTDDが適用される無線通信システムは、複数の送受信ポイント(ここでは、無線基地局BS1、BS2)と、各無線基地局BS1、BS2と通信するユーザ端末UE1、UE2とを含んで構成されている。
図2Aにおいて、無線基地局BS1とユーザ端末UE1との間、及び無線基地局BS2とユーザ端末UE2との間では、TDDにより無線通信が行われる。図2Bでは、一例として無線基地局BS1がUL/DL構成1、無線基地局BS2がUL/DL構成2を適用する場合を示している。
この場合、サブフレーム3、8において、無線基地局BS1はUL伝送を行い、無線基地局BS2はDL伝送を行う。すなわち、同一時間領域/同一周波数領域において、無線基地局BS2からユーザ端末UE2に下り信号が送信され、ユーザ端末UE1から無線基地局BS1に上り信号が送信される。
このため、無線基地局BS2からユーザ端末UE2に送信される下り信号は、ユーザ端末UE1から無線基地局BS1に送信される上り信号への干渉(無線基地局BS1と無線基地局BS2間の干渉1)となるおそれがある。また、ユーザ端末UE1から無線基地局BS1に送信される上り信号は、無線基地局BS2からユーザ端末UE2に送信される下り信号への干渉(ユーザ端末UE1とユーザ端末UE2間の干渉2)となるおそれがある(図2A参照)。
その結果、サブフレーム3、8において、無線基地局BS1の受信品質、ユーザ端末UE2の受信品質が低下するおそれがある。また、通常は無線基地局BSからユーザ端末に送信する下り信号の送信電力の方が、ユーザ端末UEから無線基地局BSに送信する上り信号の送信電力より大きくなる。そのため、無線基地局BSから送信される下り信号が、ユーザ端末から送信される上り信号(例えば、上り制御信号)に対して及ぼす干渉(図2Aにおける干渉1)の影響が特に大きくなる。
このように、ダイナミックTDDが適用される無線通信システムでは、隣接するセル間で下りサブフレームと上りサブフレームが重複すると、セル間干渉(特に、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)等に対する下り信号による干渉(基地局間干渉))により、通信品質が劣化するおそれがある。
このようなセル間干渉を軽減する方法としては、図3に示す半二重(Half Duplex)FDDが知られている。半二重FDDでは、周波数分割複信(FDD)と同様に上りリンクと下りリンクとに対して異なる周波数リソース(例えば、コンポーネントキャリア(単に、キャリアともいう)、サブキャリア、リソースブロックなど)が割り当てられるが、あるユーザ端末UEの上り信号と下り信号とは同一時間で送受信されない。半二重FDDでは、あるユーザ端末UEの上り信号と下り信号とが異なる時間で送受信されるという意味で、TDDと同じである。
図3に示す半二重FDDでは、DL用キャリア(図3のキャリア#0)及びUL用キャリア(図3のキャリア#1)が割り当てられる。また、ユーザ端末UE1の下り信号及び上り信号は、異なるキャリアの異なるサブフレームで送受信される。半二重FDDでは、隣接セル間で同一のキャリア(例えば、キャリア#0)では、同一の伝送方向(例えば、キャリア#0ではDLのみ)だけが用いられる。すなわち、隣接セル間の同一キャリアにおいて、異なる伝送方向が用いられない。よって、セル間干渉を軽減できる。一方で、半二重FDDでは、UL/DLのペアキャリア(paired carrier)が要求されるため、周波数利用効率が悪化する。
そこで、ダイナミックTDDが適用される無線通信システムでは、セル間干渉を軽減するために、セルのクラスタ化を行うことが検討されている。図4に示すように、セルのクラスタ化では、少なくとも一つの隣接セル(neighboring cell)をグループ化してクラスタ(cluster)を形成する。また、クラスタ内の全セルでは、同じUL/DL構成(図1)が適用される。
例えば、図4では、隣接するセル1及び2をグループ化してクラスタ1が形成され、隣接するセル3−5をグループ化してクラスタ2が形成され、セル6をグループ化してクラスタ3が形成される。図4において、同じクラスタ内のセル(例えば、セル1及び2など)では、同じUL/DL構成が適用される。
セルのクラスタ化では、クラスタ内のセル間において、同じUL/DL構成が適用されるので、同じサブフレームで異なる伝送方向(一方がULで他方がDL)が用いられることがない。この結果、クラスタ内におけるセル間干渉(クラスタ内における基地局間干渉、端末干渉を含む。クラスタ内干渉(intra-cluster interference)ともいう)を回避できる。なお、クラスタ間の距離は十分に離れているので、クラスタ間干渉(inter-cluster interference)は無視できる。
図5を参照し、クラスタ内のセル間におけるUL/DL構成の適用例を詳述する。図5Aでは、クラスタ内のセル間で異なるUL/DL構成を適用する例が示される。具体的には、図5Aでは、セル1にUL/DL構成0が適用され、セル2にUL/DL構成5が適用される。図5Aでは、1無線フレーム内の5サブフレーム(サブフレーム3、4、7−9)において、セル1、2の伝送方向が異なる。このため、クラスタ内のセル1、2間の干渉が大きくなってしまう。
図5Bでは、クラスタ内のセル間で同じUL/DL構成を適用する例が示される。具体的には、図5Bでは、クラスタ内のセル1−3の全てにUL/DL構成0が適用される。図5Bでは、1無線フレーム内の全サブフレームにおいて、セル1−3の伝送方向が同じである。このため、クラスタ内のセル1−3間の干渉を軽減できる。
セル1−3に適用されるUL/DL構成0では、1無線フレーム内の6サブフレーム(サブフレーム2−4、7−9)が上りサブフレーム、残りの4サブフレーム(サブフレーム0、1、5、6)が下りサブフレームとして扱われる。なお、サブフレーム1、6は、下りサブフレームと上りサブフレームとの切り替えるための特殊サブフレームである。特殊サブフレームは、主に下りリンクに用いられることから、下りサブフレームとして扱うことができる。
ここで、セル1、2、3における下りトラヒック及び上りトラヒックとの比(以下、DL/ULトラヒック比という)が、それぞれ、2:3、19:30、2:1であるとする。下りトラヒックよりも上りトラヒックが多いセル1、2では、下りサブフレームよりも上りサブフレームが多いUL/DL構成0を適用することにより、トラヒック適応ゲイン(Traffic adaptation gain)を得られる。一方、上りトラヒックよりも下りトラヒックが多いセル3では、セル1、2と同じUL/DL構成0を適用することにより、トラヒック適応ゲインが失われてしまう。
以上のように、クラスタ内のセル間干渉を軽減するためにクラスタ内の全セルで同じUL/DL構成を適用する場合、ダイナミックTDDによるトラヒック適応ゲインが失われる恐れがある。そこで、本発明者らは、クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームを用いることでクラスタ内のセル間干渉を軽減しながら、クラスタ内の各セルでトラヒックに応じたUL/DL構成を適用可能とすることでトラヒック適応ゲインの損失を防止するという着想を得た。
具体的には、図6に示すように、クラスタ内のセル1−3間において、サブフレーム0、1、5、6(特殊サブフレーム(S)を下りサブフレームとして扱う)は、クラスタ内の伝送方向がDLとなる。また、サブフレーム2−4は、クラスタ内の伝送方向がULとなる。このように、図6のサブフレーム0−6の各々では、クラスタ内の伝送方向が一定方向に固定されるので、クラスタ内のセル間干渉を回避できる。
一方、図6では、DL/ULトラヒック比に応じて、上りトラヒックが多いセル1、2では、上りサブフレームが多いUL/DL構成0が適用され、下りトラヒックが多いセル3では、下りサブフレームが多いUL/DL構成3が適用される。このため、セル1−3間で同じUL/DL構成を適用する場合と比べて、トラヒック適応ゲインの損失を防止できる。
このように、クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームを設ける場合、クラスタ内のセル間で同じUL/DL構成を適用せずとも、クラスタ内のセル間干渉を軽減できる。また、固定サブフレームを有する限り、セル間で異なるUL/DL構成を適用可能となるので、トラヒック適応ゲインの損失を防止することもできる。
以下、本発明に係る無線通信方法を詳細に説明する。本発明に係る無線通信方法は、クラスタ内の各無線基地局BSが、無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末UEと通信する無線通信システムで用いられる。
具体的には、本発明に係る無線通信方法では、クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から、クラスタ内で用いられるサブセットが選択される(クラスタレベルでのリソース制御)。また、選択されたサブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、ユーザ端末UEとの通信に用いられるUL/DL構成が選択される(セルレベルでのリソース制御)。
このように、本発明に係る無線通信方法では、クラスタを形成する複数の無線基地局BS間でクラスタレベルのリソース制御が行われるとともに、クラスタ内の各無線基地局BSでセルレベルのリソース制御が行われる。かかるマルチレベルでのリソース制御により、クラスタ内のセル間干渉を防止しながら、トラヒック適応ゲインをより向上させることができる。
なお、以下では、クラスタレベルのリソース制御を行うクラスタ制御局(cluster enter)が、クラスタ内の特定の無線基地局BSである例について説明するが、これに限られない。クラスタ制御局は、クラスタ内の無線基地局BSに限られず、クラスタ外の制御装置(無線基地局、コアネットワーク装置などを含む)であってもよい。また、クラスタ内の各無線基地局BSは、スモールセルを形成する無線基地局(スモール基地局)であってもよいし、マクロセルを形成する無線基地局(マクロ基地局)であってもよい。
また、以下では、各セルで適用されるU/DL構成として、LTEシステムで規定されている構成(図1参照)を例に挙げているが、適用可能なUL/DL構成はこれに限られない。また、セルは、無線基地局BS、送信ポイントなどであってもよい。また、特殊サブフレームは、主に、DL伝送に用いられるため、下りサブフレームとして扱うことができる。
また、本発明に係る無線通信方法において、固定サブフレーム(fixed subframe)は、クラスタ内のセル間で伝送方向がUL又はDLに固定されるサブフレームである。一方、動的サブフレーム(dynamic subframe)は、クラスタ内のセル間で伝送方向が固定されないサブフレームである。なお、動的サブフレームは、flexible subframe、open subframeなどと呼ばれてもよい。また、後述するように、動的サブフレームは、上り/下り送信又は上り/下り送信電力が制御される制限サブフレーム(restricted subframe、後述のempty subframeを含む)に変更することもできる。
(クラスタレベルのリソース制御)
図7−11を参照し、クラスタレベルのリソース制御で用いられる複数のサブセットについて説明する。サブセットは、固定サブフレームの数に基づいて定められるUL/DL構成の組み合わせである。なお、図7−図11において、特殊サブフレームは、下りサブフレームとして扱うものとする。
図7−11を参照し、クラスタレベルのリソース制御で用いられる複数のサブセットについて説明する。サブセットは、固定サブフレームの数に基づいて定められるUL/DL構成の組み合わせである。なお、図7−図11において、特殊サブフレームは、下りサブフレームとして扱うものとする。
図7に示すように、各サブセットは、下りリンクの固定サブフレーム(以下、固定下りサブフレーム)と上りリンクの固定サブフレーム(以下、固定上りサブフレームという)の数に基づいて定められる複数のUL/DL構成を含む。また、各サブセットは、サブセット情報(例えば、サブセットインデックス)によって識別される。
例えば、サブセット0は、固定下りサブフレームの数が4、固定上りサブフレームの数が1となるUL/DL構成を含む。図1に示すUL/DL構成0−6が用いられる場合、図8Aに示すように、UL/DL構成0−6の全てにおいて、4つのサブフレーム0、1、5、6が固定下りサブフレーム、1つのサブフレーム2が固定上りサブフレームとなる。よって、サブセット0は、UL/DL構成0−6を含む。
サブセット0では、図8Bに示すように、固定サブフレーム(ここでは、固定下りサブフレームであるサブフレーム0、1、5、6及び固定上りサブフレームであるサブフレーム2)と等しい数の動的サブフレームが設けられる。このように、サブセット0では、クラスタ内のセル間で伝送方向を変動させることができる動的サブフレームが相対的に多く設けられる。このため、サブセット0は、クラスタ内の各セルにおけるDL/ULトラヒック比が大きく異なる場合(例えば、セル1、2、3におけるDL/ULトラヒック比が、それぞれ、1:1、4:1、1:4である場合)に、選択される。
また、サブセット1は、固定下りサブフレームの数が4、固定上りサブフレームの数が2となるUL/DL構成を含む。図1に示すUL/DL構成0−6が用いられる場合、図9Aに示すように、UL/DL構成0、1、3、4、6において、4つのサブフレーム0、1、5、6が固定下りサブフレーム、2つのサブフレーム2、3が固定上りサブフレームとなる。よって、サブセット1は、UL/DL構成0、1、3、4、6を含む。
サブセット1では、図9Bに示すように、4つの固定下りサブフレームと2つの固定上りサブフレームとからなる6つの固定サブフレームと4つの動的サブフレームとが設けられ、相対的に下りサブフレームの数を多くすることができる。このため、サブセット1は、クラスタ内の各セルにおけるDL/ULトラヒック比が異なるが、DL伝送が相対的に多い場合(例えば、セル1、2、3におけるDL/ULトラヒック比が、それぞれ、2:1、4:3、3:4である場合)に、選択される。
なお、固定下りサブフレームの数が4、固定上りサブフレームの数が2となるUL/DL構成の組み合わせは、図7に示すように、UL/DL構成0、1、3、4、6の他に、UL/DL構成0、1、2、6が存在する。ここで、クラスタ内の無線基地局BSにおいて適用し得るUL/DL構成の種類は多い方が望ましい。このため、サブセット1は、UL/DL構成0、1、2、6よりも種類の多いUL/DL構成0、1、3、4、6を含むこととなる。このように、固定下りサブフレームの数と固定上りサブフレームの数とが所望の値となるUL/DL構成の組み合わせが複数存在する場合、サブセットは、UL/DL構成の種類がより多くなる組み合わせである。
また、サブセット2は、固定下りサブフレームの数が4、固定上りサブフレームの数が3となるUL/DL構成を含む。図1に示すUL/DL構成0−6が用いられる場合、図10Aに示すように、UL/DL構成0、3、6において、4つのサブフレーム0、1、5、6が固定下りサブフレーム、3つのサブフレーム2−4が固定上りサブフレームとなる。よって、サブセット2は、UL/DL構成0、3、6を含む。
サブセット2では、図10Bに示すように、4つの固定下りサブフレームと3つの固定上りサブフレームとからなる7つの固定サブフレームと3つの動的サブフレームとが設けられ、相対的に上りサブフレームの数を多くすることができる。このため、サブセット2は、クラスタ内の各セルにおけるDL/ULトラヒック比が異なるが、UL伝送が相対的に多い場合(例えば、セル1、2、3におけるDL/ULトラヒック比が、それぞれ、2:1、5:6、3:4である場合)に、選択される。
また、サブセット3は、固定下りサブフレームの数が4、固定上りサブフレームの数が4となるUL/DL構成の組み合わせを示す。図1に示すUL/DL構成0−6が用いられる場合、図11Aに示すように、UL/DL構成0、1、6において、4つのサブフレーム0、1、5、6が固定下りサブフレーム、4つのサブフレーム2、3、7、8が固定上りサブフレームとなる。よって、サブセット2は、UL/DL構成0、1、6を含む。
サブセット3では、図11Bに示すように、4つの固定下りサブフレームと4つの固定上りサブフレームとからなる8の固定サブフレームと2つの動的サブフレームとが設けられ、下りサブフレームと上りサブフレームの数が大きく異ならない。このため、サブセット3は、クラスタ内の各セルにおけるDL/ULトラヒック比が共通して低い場合(例えば、セル1、2、3におけるDL/ULトラヒック比が、それぞれ、1:1、5:6、3:4である場合)に、選択される。
クラスタレベルのリソース制御では、クラスタ制御局が、以上のような複数のサブセットの中から、クラスタ内の各無線基地局BS(セル、送信ポイント)における干渉情報又は/及びトラヒック情報に基づいて、クラスタで用いられるサブセット(cluster-specific subset)を選択する。
ここで、干渉情報とは、各無線基地局BS(セル、送信ポイント)における干渉量を示す情報であり、例えば、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise ratio)などである。なお、干渉情報は、interference measurement results、interference level reportなどと呼ばれてもよい。
また、トラヒック情報とは、各無線基地局BS(セル、送信ポイント)におけるUL及びDLのトラヒックに関する情報である。トラヒック情報は、各無線基地局BSで適用することが望ましいUL/DL構成の識別情報(UL/DL構成番号)や、DL/ULトラヒック比(量子化されてもよい)や、クラスタ内の各無線基地局BSのバッファ内に蓄積されたDLパケット数やULパケット数であってもよい。なお、トラヒック情報は、traffic demand reportなどと呼ばれてもよい。
具体的には、クラスタ制御局は、各セルにおける干渉情報が相対的に悪化している場合、セル間干渉を軽減するために、固定サブフレームの数が多いサブセット(例えば、サブセット2、3など)を選択してもよい。或いは、クラスタ制御局は、各セルにおける干渉情報が相対的に良好である場合、トラヒック適応ゲインを向上させるために、固定サブフレームの数が少ない(動的サブフレームの数が多い)サブセット(例えば、サブセット0、1など)を選択してもよい。
また、クラスタ制御局は、トラヒック情報に基づいて、各セルにおいて適応が望まれるUL/DL構成をより多く含むサブセットを選択してもよい。また、クラスタ制御局は、各セルのUL/DLトラヒック比が大きく異なる場合、動的サブフレームの数が多いサブセット(例えば、サブセット0)を選択してもよい。一方、各セルのUL/DLトラヒック比が略等しい場合、固定サブフレームの数が多いサブセット(例えば、サブセット3)を選択してもよい。
また、クラスタレベルのリソース制御では、クラスタ制御局が、所定トリガにより、クラスタで用いられるサブセットを準静的(semi-static)に再選択してもよい。かかる再選択は、クラスタ内の各無線基地局BS(セル、送信ポイント)における干渉情報又は/及びトラヒック情報に基づいて、行われてもよい。
以上のように、選択/再選択されたサブセットを示すサブセット情報(例えば、サブセットインデックス)は、例えば、X2インターフェースなどの基地局間インターフェースを介して、クラスタ内の他の無線基地局BSに通知されてもよい。
また、クラスタレベルのリソース制御では、クラスタ制御局が、選択されたサブセットに基づいて、クラスタ内の各無線基地局BSにおける固定サブフレームと動的サブフレームとを割り当て、割り当て情報を他の無線基地局BSに通知してもよい。
なお、割り当て情報は、無線フレームを構成するサブフレーム数と等しいビット数のビットマップであってもよい。ビットマップを用いる場合、例えば、図8B、図9B、図10B、図11Bにおける固定サブフレームに対応するビットが「1」に設定され、動的サブフレーム(又は無送信サブフレーム)に対応するビットがが「0」に設定されてもよい。なお、「1」又は「0」の設定はこれに限られない。
ここで、クラスタ内の各無線基地局BS(セル、送受信ポイント)において複数の周波数/空間リソースが用いられる場合について詳述する。なお、周波数/空間リソースとは、コンポーネントキャリア(単にキャリアともいう)、所定の周波数帯域、サブキャリア、リソースブロック、ビーム、プリコーディングマトリックス、少なくとも一つである。これら以外であっても、時間リソース以外のリソースであれば、どのようなリソースであってもよい。
具体的には、クラスタ内の各無線基地局BSにおいて複数の周波数/空間リソースが用いられる場合、クラスタ制御局は、選択されたサブセットに基づいて、クラスタ内の各無線基地局BSにおける固定サブフレームと動的サブフレームとを割り当てる。また、クラスタ制御局は、動的サブフレームにおいてクラスタ内の各無線基地局BS(セル、送信ポイント)間の干渉が生じないように、各無線基地局BSで用いられる一部の周波数/空間リソースにおいて動的サブフレームの代わりに制限サブフレームを割り当てる。
なお、制限サブフレーム(restricted subframe)は、上り送信と下り送信とのいずれも行われないサブフレーム(empty subframe)、又は、制限された送信電力で上り送信と下り送信とのいずれかが行われるサブフレームである。また、動的サブフレームに代えて制限サブフレームが用いられる場合、上述の割り当て情報は、動的サブフレームと制限サブフレームとの識別情報を含んでもよい。或いは、上述の割り当て情報は、動的サブフレーム又は制限サブフレームが割り当てられる周波数/空間リソースの識別情報を含んでもよい。
図12及び図13を参照し、クラスタ内の各セルにおいて、複数の周波数/空間リソースとして、複数のコンポーネントキャリア(CC)が用いられる場合を一例として説明する。図12では、クラスタ内の各セルが地理的に互いに重複して配置される例を説明する。一方、図13では、クラスタ内の一部のセルが地理的に重複せずに配置される例を説明する。
図12Aでは、クラスタ内のセル1−3が地理的に互いに重複し、セル1−3がそれぞれCC1−CC3を用いてキャリアアグリゲーションを行う場合を想定する。かかる場合、クラスタ制御局(例えば、無線基地局BS2)は、セル間で同一のCCに動的サブフレームが割り当てられないように、制限サブフレームを割り当てる。
例えば、図12Bに示すように、セル1のCC1、セル2のCC2、セル3のCC3に動的サブフレームが割り当てられる。このため、セル1のCC2、CC3、セル2のCC1及びCC3、セル3のCC1及びCC2には、動的サブフレームの代わりに制限サブフレーム(ここでは、上り送信又は下り送信のいずれも行われないempty subframe)が割り当てられる。
このように、図12Bでは、クラスタ制御局が、クラスタ内の各セルの動的サブフレームを互いに異なるCCに割り当てる。また、クラスタ制御局は、各セルで動的サブフレームが割り当てられるCC以外のCCに制限サブフレーム(ここでは、empty subframe)を割り当てる。これにより、クラスタ内のセル間で、同一コンポーネントキャリアの動的サブフレームで異なる伝送方向の送信が行われることがなく、動的サブフレームにおけるセル間干渉も軽減できる。なお、図12Bでは、上述の割り当て情報は、動的サブフレーム(又は制限サブフレーム)が割り当てられたCCの識別情報を含んでもよい。
一方、図13Aでは、クラスタ内のセル1及びセル2とセル2及びセル3とが地理的に互いに重複するものの、セル1及びセル3は、地理的に互いに重複せず、セル1−3がそれぞれCC1−CC2を用いてキャリアアグリゲーションを行う場合を想定する。かかる場合、クラスタ制御局(例えば、無線基地局BS2)は、地理的に重複するセル1及びセル2間の干渉、セル2及びセル3間の干渉が生じないように、CC1−CC2のうち一部のCCにおいて動的サブフレームの代わりに制限サブフレームを割り当てる。
例えば、図13Bに示すように、セル1のCC1、セル2のCC2、セル3のCC1に動的サブフレームが割り当てられる。また、セル1のCC2、セル2のCC1、セル3のCC2には、動的サブフレームの代わりに制限サブフレーム(ここでは、empty subframe)が割り当てられる。セル1及び3は地理的に重複しないので、セル1及び3では、同じCC1に動的サブフレームが割り当てることができる。
このように、図13Bでは、クラスタ制御局が、クラスタ内で地理的に重複するセルの動的サブフレームを互いに異なるCCに割り当てる。また、クラスタ制御局は、地理的に重複するセルの動的サブフレームが割り当てられるCC以外のCCに制限サブフレームを割り当てる。これにより、クラスタ内で地理的に重複するセル間で、同一コンポーネントキャリアの動的サブフレームで異なる伝送方向の送信が行われることがなく、動的サブフレームにおけるセル間干渉も軽減できる。なお、図13Bでは、上述の割り当て情報は、動的サブフレーム(又は制限サブフレーム)が割り当てられたCCの識別情報を含んでもよい。
また、図13Bでは、クラスタ内であっても地理的に重複するセル間(図13Bでは、セル1及び3間)では、同じCCに動的サブフレームを割り当てることができるため、周波数利用効率を向上させることもできる。
このように、クラスタ内の各セルで複数の周波数/空間リソースが用いられる場合、一部の周波数/空間リソースにおいて動的サブフレームの代わりに制限サブフレームを用いることで、クラスタ内のセル間で異なる伝送方向が用いられるサブフレームにおける干渉も防止でき、クラスタ内のセル間干渉をさらに軽減できる。
(セルレベルのリソース制御)
セルレベルのリソース制御では、クラスタ内の各無線基地局BSは、クラスタ制御局が選択されたサブセットを示すサブセット情報を取得し、当該サブセットに含まれる複数のUL/DL構成の中から、ユーザ端末UEとの通信に用いられるUL/DL構成を選択する。
セルレベルのリソース制御では、クラスタ内の各無線基地局BSは、クラスタ制御局が選択されたサブセットを示すサブセット情報を取得し、当該サブセットに含まれる複数のUL/DL構成の中から、ユーザ端末UEとの通信に用いられるUL/DL構成を選択する。
例えば、図7のサブセット0−3の中からサブセット2が選択される場合、クラスタ内の各無線基地局は、サブセット2が示すUL/DL構成0、3、6の中から、トラヒックに応じたUL/DL構成を選択する。具体的には、各無線基地局は、DLトラヒックが多い場合UL/DL構成3を選択し、ULトラヒックが多い場合UL/DL構成0を選択し、その他の場合UL/DL構成6を選択してもよい。
また、セルレベルのリソース制御では、クラスタ内の各無線基地局BSが、所定トリガにより、サブセットに含まれる複数のUL/DL構成の中で、UL/DL構成を動的(dynamic)に変更してもよい。なお、UL/DL構成の変更は、クラスタ制御局によるサブセットの再選択よりも短い周期で行われることが望ましい。
(詳細動作)
以下、図14−17を参照し、本発明の無線通信方法の詳細動作を説明する。
以下、図14−17を参照し、本発明の無線通信方法の詳細動作を説明する。
図14を参照し、本発明の無線通信方法の概略動作を説明する。本発明の無線通信方法では、図14に示すように、隣接する無線基地局BS(セル、送受信ポイント)間のパスロスが測定される(ステップS101)。無線基地局BS間のパスロスの測定結果に基づいて、クラスタが形成される(ステップS102)。
例えば、無線基地局BS間のパスロスが所定の閾値より小さい少なくとも一つの無線基地局BS(セル)をグループ化して、クラスタが形成されてもよい。なお、クラスタを形成する無線基地局BS(セル)は、マクロ基地局(マクロセル)であってもよいし、スモール基地局(スモールセル)であってもよいし、マクロ基地局とスモール基地局との双方であってもよい。
次に、クラスタ制御局(cluster center)が、クラスタレベルのリソース制御(resource assignment)(図16参照)を行う(ステップS103)。なお、クラスタ制御局は、クラスタ内の特定の無線基地局BSにであってもよいし、クラスタ外の制御装置であってもよい。また、クラスタ内の各無線基地局BSが、セルレベルのリソース制御(resource assignment)(図17参照)を行う(ステップS104)。
クラスタ制御局は、所定トリガでクラスタレベルの再構成が必要であるか否かを所定周期で判断する(ステップS105)。クラスタレベルの再構成が必要であると判断された場合、本動作は、ステップS103に戻る。
図15−17を参照し、クラスタレベル及びセルレベルでのリソース割り当て動作を説明する。以下では、無線基地局BS1−BS3(セル1−3)を含むクラスタが形成されるものとする。また、クラスタ制御局が無線基地局BS2であるものとするが、これに限られない。
図15に示すように、クラスタ内の無線基地局BS1−BS3は、それぞれ干渉測定を行う(ステップS201a−201c)。また、無線基地局BS1及びBS3は、クラスタ制御局(無線基地局BS2)に対して、測定結果を示す干渉情報を報告する(ステップS202a及び202b)。また、無線基地局BS1及びBS3は、クラスタ制御局に対して、トラヒック情報を報告する(ステップS203a及び203b)。
クラスタ制御局は、無線基地局BS1−BS3における干渉情報及び/又はトラヒック情報に基づいて、クラスタレベルのリソース制御を行う(ステップS204)。図16を参照し、ステップS204におけるクラスタレベルのリソース制御動作を詳述する。
図16に示すように、クラスタ制御局(無線基地局BS2)は、クラスタ内の全無線基地局BS1−BS3(セル1−3)における干渉情報及び/又はトラヒック情報を取得する(ステップS301)。なお、上述のように、トラヒック情報は、望ましいUL/DL構成の識別情報、DL/ULトラヒック比、バッファに蓄積される上りパケット及び下りパケットの数などを含んでもよい。
クラスタ制御局は、クラスタ内の無線基地局BS1−BS3における干渉情報及び/又はトラヒック情報に基づいて、複数のサブセット(図7参照)の中から、当該クラスタ内で用いられるサブセットを選択する(ステップS302)。
クラスタ制御局は、選択されたサブセットに基づいて、クラスタ内の無線基地局BS1−BS3における固定サブフレームと動的サブフレーム又は制限サブフレームとを割り当てる(ステップS303)。具体的には、クラスタ制御局は、図8B、図9B、図10B、図11Bに示すように、選択されたサブセットに応じて、固定サブフレームと動的サブフレームとを割り当てる。また、クラスタ内の無線基地局BS1−BS3のそれぞれで複数の周波数/空間リソースが用いられる場合、図12及び図13に示すように、クラスタ制御局は、各無線基地局BSの一部の周波数/空間リソースにおいて動的サブフレームの代わりに制限サブフレームを割り当ててもよい。
クラスタ制御局は、ステップS303で選択されたサブセットを示すサブセット情報と、ステップS304における割り当て情報と、をクラスタ内の他の無線基地局BSに通知する(ステップS304)。なお、上述のように、割り当て情報は、無線フレームを構成するサブフレーム数と等しいビット数のビットマップであってもよい。また、割り当て情報には、動的サブフレームと制限サブフレームとを識別する情報が含まれてもよい。例えば、図12及び図13に示す場合、割り当て情報には、どのCCで動的サブフレーム(又は制限サブフレーム)が用いられるかを示す情報が含まれていてもよい。
以上のように、クラスタ制御局によるクラスタレベルのリソース制御が行われる。図15のステップS205a、S205bは、図16のステップS304と同様の動作であるため、説明を省略する。
次に、図15に示すように、クラスタ内の無線基地局1−3は、それぞれ、セルレベルのリソース制御を行う(ステップS206a−S206c)。図17を参照し、ステップS206a−S206cにおけるセルレベルのリソース制御動作を詳述する。
図17に示すように、クラスタ内の各無線基地局BSは、複数のサブセットの中から選択されたサブセットを示すサブセット情報(例えば、サブセットインデックスなど)を取得し、当該サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、ユーザ端末UEとの通信に用いられるUL/DL構成を選択する(ステップS401)。例えば、サブセット0を示すサブセット情報を取得する場合、各無線基地局BSは、図6に示すサブセット0−6の中から、トラヒックに応じたUL/DL構成を選択する。
各無線基地局BSは、選択されたUL/DL構成を示すUL/DL構成情報(例えば、UL/DL構成番号など)をユーザ端末UEに通知する(ステップS402)。各無線基地局BSは、UL/DL構成情報と固定サブフレームと動的サブフレーム又は制限サブフレームの割り当て情報に従って、ユーザ端末UEと通信するためにスケジューリング(無線リソースの割り当て)を行う(ステップS403)。
以上のように、クラスタ内の各無線制御局BSによるセルレベルのリソース制御が行われる。次に、図15に示すように、各無線基地局BSは、所定トリガで、UL/DL構成を更新する(ステップS207a−207c)。具体的には、各無線基地局BSは、サブセットに含まれる複数のUL/DL構成からトラヒックに応じたUL/DL構成に更新する。このようなUL/DL構成の更新は、サブセットの更新よりも短い周期で行われてもよい。
クラスタ内の各無線基地局BSは、更新されたUL/DL構成を示すUL/DL構成情報をユーザ端末UEに通知し、ユーザ端末UEとの通信を行う(ステップS208a−208c)。
以上のように、本発明に係る無線通信方法では、固定サブフレームの数に基づいて定められる複数のサブセットの中から、クラスタで用いられるサブセットが選択され、当該サブセットが示す複数のUL/DL構成の中から、各セルのトラヒックに応じたUL/DL構成が選択される。これにより、クラスタ内のセル間干渉を軽減しながら、トラヒック適応ゲインの損失を防止できる。
(無線通信システムの構成)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述の無線通信方法が適用される。図18−図22を参照し、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成を説明する。
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述の無線通信方法が適用される。図18−図22を参照し、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成を説明する。
図18は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成図である。図18に示すように、無線通信システム1は、マクロセルC1を形成するマクロ基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成するスモール基地局12a及び12bとを備えている。ユーザ端末20は、マクロ基地局11、スモール基地局12a及び12b(以下、総称してスモール基地局12という)の少なくとも一つと無線通信可能に構成されている。なお、マクロ基地局11、スモール基地局12の数は、図18に示す数に限られない。
マクロセルC1及びスモールセルC2では、同一の周波数帯が用いられてもよいし、異なる周波数帯が用いられてもよい。また、マクロ基地局11及び各スモール基地局12は、有線接続されてもよいし(例えば、光ファイバや非光ファイバ)、無線接続されてもよい。マクロ基地局11及び各スモール基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
なお、マクロ基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、eNodeB(eNB)、無線基地局、送信ポイント(transmission point)などと呼ばれてもよい。スモール基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、RRH(Remote Radio Head)、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB、送信ポイント、eNodeB(eNB)などと呼ばれてもよい。ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システム1において、クラスタ(図4参照)は、複数のマクロ基地局11によって形成されてもよいし、複数のスモール基地局12によって形成されてもよい。また、クラスタは、マクロ基地局11とスモール基地局12とを含んで構成されてもよい。
また、無線通信システム1において、クラスタ制御局は、クラスタ内のマクロ基地局11であってもよいし、クラスタ内のスモール基地局12であってもよいし、クラスタ外の制御装置(例えば、スモール基地局によってクラスタが形成される場合、マクロ基地局)であってもよい。
また、無線通信システム1では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。
また、無線通信システム1では、下りリンクの通信チャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)と、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH、PHICH、報知チャネル(PBCH)などが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。PDCCH、EPDCCHにより、下り制御情報(DCI)が伝送される。
また、無線通信システム1では、上りリンクの通信チャネルとして、各ユーザ端末20で共有される各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)や、送達確認情報(ACK/NACK)等が伝送される。
以下、マクロ基地局11及びスモール基地局12を区別しない場合、無線基地局10と総称する。図19は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101により送信する。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅され、各送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図20は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205とを備えている。
下り信号については、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下り信号に含まれるユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御(H−ARQ(Hybrid ARQ))の送信処理や、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理等が行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部202は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201により送信する。
次に、図21−図22を参照し、無線基地局10と、ユーザ端末20との機能構成について詳述する。
図21は、本実施の形態に係る無線基地局10の機能構成図である。なお、以下の機能構成は、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104などによって構成される。また、以下では、クラスタ制御局として動作する無線基地局10の機能構成を中心に説明する。
図21に示すように、無線基地局10は、干渉測定部111、クラスタレベルリソース制御部112、セルレベルリソース制御部113を具備する。なお、クラスタ制御局以外のクラスタ内の無線基地局10として動作する場合、クラスタレベルリソース制御部112は、省略されてもよい。
干渉測定部111は、無線基地局10における干渉レベルを測定する。干渉レベルは、例えば、参照信号(CRS、CSI−RS等)、データ信号、制御チャネル信号のいずれの干渉レベルであってもよい。
クラスタレベルリソース制御部112は、干渉/トラヒック情報取得部1121と、サブセット選択部1122と、サブフレーム割り当て部1123と、を具備する。
干渉/トラヒック情報取得部1121は、各無線基地局10における干渉情報を取得する。具体的には、干渉/トラヒック情報取得部1121は、自局における干渉情報を干渉測定部111から取得する。また、干渉/トラヒック情報取得部1121は、クラスタ内の他の無線基地局10における干渉情報を、伝送路インターフェース106を介して他の無線基地局10から取得する。なお、干渉情報の取得方法はこれに限れられるものではない。
また、干渉/トラヒック情報取得部1121は、各無線基地局10におけるトラヒック情報を取得する。具体的には、干渉/トラヒック情報取得部1121は、自局におけるトラヒック情報(望ましいUL/DL構成、DL/ULトラヒック比、バッファに蓄積される上り/下りパケットの数など)をスケジューリング部1133によるスケジューリング結果やUL/DL構成選択部1132による選択結果に基づいて決定する。また、干渉/トラヒック情報取得部1121は、クラスタ内の他の無線基地局10におけるトラヒック情報を、伝送路インターフェース106を介して他の無線基地局10から取得する。なお、トラヒック情報の取得方法はこれに限れられるものではない。
サブセット選択部1122は、固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセット(例えば、図7)の中から、クラスタ内で用いられるサブセットを選択する。具体的には、サブセット選択部1122は、各無線基地局10における干渉情報及び/又はトラヒック情報に基づいて、サブセットを選択する。
また、サブセット選択部1122は、選択されたサブセットを示すサブセット情報(例えば、図7のサブセットインデックスなど)を、伝送路インターフェース106を介してクラスタ内の他の無線基地局10に通知する。また、サブセット選択部1122は、サブセット情報をUL/DL構成選択部1132、サブフレーム割り当て部1123に出力する。サブセット選択部1122は、本発明のサブセット選択部、サブセット情報通知部を構成する。
サブフレーム割り当て部1123は、サブセット選択部1122によって選択されたサブセットに基づいて、クラスタ内の各無線基地局10における固定サブフレームと動的サブフレームとを割り当てる(図8B、9B、10B、11B)。また、サブフレーム割り当て部1123は、クラスタ内の各無線基地局において複数の周波数/空間リソース(上述)が用いられる場合、動的サブフレームにおいて各無線基地局10間の干渉が生じないように、各無線基地局10で用いられる一部の周波数/空間リソースに前記動的サブフレームの代わりに、上り/下り送信又は上り/下り送信電力が制御される制限サブフレームを割り当てる。
また、サブフレーム割り当て部1123は、固定サブフレームと動的サブフレーム又は制限サブフレームの割り当てを示す割り当て情報を、伝送路インターフェース106を介してクラスタ内の他の無線基地局10に通知する。また、サブフレーム割り当て部1123は、割り当て情報をスケジューリング部1133に出力する。サブフレーム割り当て部1123は、本発明の割り当て部と割り当て情報通知部とを構成する。
セルレベルリソース制御部113は、サブセット情報取得部1131と、UL/DL構成選択部1132と、スケジューリング部1133と、を具備する。
サブセット情報取得部1131は、サブセット選択部1122で選択されたサブセットを示すサブセット情報を取得する。なお、クラスタ制御局以外のクラスタ内の無線基地局10として動作する場合、図示しないが、サブセット情報取得部1131は、伝送路インターフェース106を介してクラスタ制御局からサブセット情報を取得してもよい。
UL/DL構成選択部1132は、サブセット情報が示すサブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、ユーザ端末20との通信に用いられるUL/DL構成を選択する。
また、UL/DL構成選択部1132は、選択されたUL/DL構成を示すUL/DL構成情報(例えば、UL/DL構成番号、UL/DL構成インデックスなど)をユーザ端末20に通知する。例えば、UL/DL構成情報は、RRCシグナリングやMACシグナリングされる上位レイヤ制御情報としてユーザ端末UEに通知されてもよいし、下り制御情報(DCI)としてPDCCHやEPDCCHにより送信されてもよいし、報知情報としてPBCHにより報知されてもよい。
スケジューリング部1133は、UL/DL構成選択部1132によって選択されたUL/DL構成に基づいてスケジューリング(PUSCH、PDSCHの割り当て)を行う。また、スケジューリング部1133は、サブフレーム割り当て部1123による固定サブフレームと動的サブフレーム又は制限サブフレームとの割り当て情報に従って、スケジューリングを行ってもよい。スケジューリング結果を示すスケジューリング情報(ULグラント、DLグラント)は、DCIとしてPDCCHにより送信されてもよい。
図22は、本実施の形態に係るユーザ端末20の機能構成図である。なお、以下の機能構成は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204などによって構成される。
図22に示すように、ユーザ端末20は、UL/DL構成取得部211と、通信処理部212と、を具備する。
UL/DL構成取得部211は、無線基地局10から通知されるUL/DL構成情報を取得する。上述のように、UL/DL構成情報は、RRCシグナリングやMACシグナリングされる上位レイヤ制御情報としてユーザ端末UEに通知されてもよいし、下り制御情報(DCI)としてPDCCHやEPDCCHにより送信されてもよいし、報知情報としてPBCHにより報知されてもよい。
通信処理部212は、UL/DL構成取得部211によって取得されたUL/DL構成情報に基づいて、無線基地局10と通信を行うための処理(例えば、変調、符号化、復調、復号など)を行う。また、通信処理部212は、無線基地局10からのDCIに含まれるスケジューリング情報に基づいて、無線基地局10と通信を行うための処理を行ってもよい。
なお、本発明において、クラスタ制御局以外のクラスタ内の無線基地局10は、無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末20と通信する、クラスタ内の無線基地局10であって、複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から選択された、前記クラスタで用いられるサブセットを示すサブセット情報を取得するサブセット情報取得部1131と、選択された前記サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、前記ユーザ端末との通信に用いられるUL/DL構成を選択するUL/DL構成選択部1132と、を具備し、前記複数のサブセットは、クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められることを特徴とする。
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システム1では、固定サブフレームの数に基づいて定められる複数のサブセットの中から、クラスタで用いられるサブセットが選択され、当該サブセットが示す複数のUL/DL構成の中から、各セルのトラヒックに応じたUL/DL構成が選択される。これにより、クラスタ内のセル間干渉を軽減しながら、トラヒック適応ゲインの損失を防止できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。また、各実施の態様は適宜組み合わせて適用することが可能である。
1…無線通信システム、
10…無線基地局
20…ユーザ端末
30…上位局装置
40…コアネットワーク
101…送受信アンテナ
102…アンプ部
103…送受信部
104…ベースバンド信号処理部
105…呼処理部
106…伝送路インターフェース
201…送受信アンテナ
202…アンプ部
203…送受信部
204…ベースバンド信号処理部
205…アプリケーション部
111…干渉測定部
112…クラスタレベルリソース制御部
113…セルレベルリソース制御部
1121…干渉/トラヒック情報取得部
1122…サブセット選択部
1123…サブフレーム割り当て部
1131…サブセット情報取得部
1132…UL/DL構成選択部
1133…スケジューリング部
211…UL/DL構成取得部
212…通信処理部
10…無線基地局
20…ユーザ端末
30…上位局装置
40…コアネットワーク
101…送受信アンテナ
102…アンプ部
103…送受信部
104…ベースバンド信号処理部
105…呼処理部
106…伝送路インターフェース
201…送受信アンテナ
202…アンプ部
203…送受信部
204…ベースバンド信号処理部
205…アプリケーション部
111…干渉測定部
112…クラスタレベルリソース制御部
113…セルレベルリソース制御部
1121…干渉/トラヒック情報取得部
1122…サブセット選択部
1123…サブフレーム割り当て部
1131…サブセット情報取得部
1132…UL/DL構成選択部
1133…スケジューリング部
211…UL/DL構成取得部
212…通信処理部
Claims (10)
- 無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末と通信する無線基地局であって、
クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から、前記クラスタ内で用いられるサブセットを選択するサブセット選択部と、
選択された前記サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、前記ユーザ端末との通信に用いられるUL/DL構成を選択するUL/DL構成選択部と、
を具備することを特徴とする無線基地局。 - 前記サブセット選択部は、前記各無線基地局における干渉情報及び/又はトラヒック情報に基づいて、前記サブセットを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
- 前記クラスタ内の他の無線基地局に対して、選択された前記サブセットを示すサブセット情報を通知するサブセット情報通知部を更に具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線基地局。
- 選択された前記サブセットに基づいて、前記各無線基地局における前記固定サブフレームと前記クラスタ内で伝送方向が固定されない動的サブフレームとを割り当てる割り当て部を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線基地局。
- 前記各無線基地局において複数の周波数/空間リソースが用いられる場合、前記割り当て部は、前記動的サブフレームにおいて前記各無線基地局間の干渉が生じないように、前記各無線基地局で用いられる一部の周波数/空間リソースに前記動的サブフレームの代わりに、上り/下り送信又は上り/下り送信電力が制御される制限サブフレームを割り当てることを特徴とする請求項4に記載の無線基地局。
- 前記クラスタ内の他の無線基地局に対して、前記割り当て部による割り当て情報を通知する割り当て情報通知部を更に具備することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の無線基地局。
- 前記ユーザ端末に対して、前記UL/DL構成選択部により選択されたUL/DL構成を示すUL/DL構成情報を通知するUL/DL構成情報通知部を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線基地局。
- 無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いて無線基地局と通信するユーザ端末であって、
前記無線基地局においてサブセットに含まれる複数のUL/DL構成から選択されたUL/DL構成を示すUL/DL構成情報を取得するUL/DL構成取得部と、
前記UL/DL構成情報が示すUL/DL構成を用いて、前記無線基地局と通信する通信部と、を具備し、
前記サブセットは、クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から選択されることを特徴とするユーザ端末。 - クラスタ内の各無線基地局が、無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末と通信する無線通信システムであって、
前記クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から、前記クラスタ内で用いられるサブセットを選択するサブセット選択部と、
選択された前記サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、前記ユーザ端末との通信に用いられるUL/DL構成を選択するUL/DL構成選択部と、
を具備することを特徴とする無線通信システム。 - クラスタ内の各無線基地局が、無線フレーム内の上りサブフレームと下りサブフレームとの構成を示すUL/DL構成を用いてユーザ端末と通信する無線通信方法であって、
前記クラスタ内で伝送方向が固定される固定サブフレームの数に基づいて定められた複数のUL/DL構成を各々含む複数のサブセットの中から、前記クラスタ内で用いられるサブセットを選択する工程と、
選択された前記サブセットに含まれる複数のUL/DL構成から、前記ユーザ端末との通信に用いられるUL/DL構成を選択する工程と、
を有することを特徴とする無線通信方法。
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