JP6153240B2 - 非接触音響検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリ−ト構造物の内部欠陥検出などに利用される固体内部の振動検査装置に関するものである。
近年、コンクリ−ト構造物の劣化が問題になっており、その内部の診断が必要とされている。従来、コンクリ−ト内部の診断手法として、超音波を利用する方法が種々提案されてきた。
特許文献1には、エア−シリンダを使用したハンマでコンクリ−ト製品を軽打し、この時発生する音波の音圧レベルを騒音計で検出して良品か欠陥品かを判別する方法が開示されている。
また、特許文献2には、コンクリ−ト構造物の内部に、鋼球を所定の高さから被検査対象物の表面に落下させることによって超音波を入射し、伝搬する超音波をこの構造物の表面に接触させた加速度計を用いて受信し、この受信した超音波の周波数スペクトルを分析することによってコンクリ−ト構造物内部における空洞発生の有無を検査する方法が開示されている。
しかし、これらの方法によると、検査対象物に接触して計測する必要がある。
一方、接近する必要の無い非接触検査法として、特許文献3による、超音波を使用する方法がある。
この方法は、遠方から、超音波により検査対象物を加振し、加振された欠陥部の振動を、遠方において、光学的に検出する検査手法である。
しかし、この特許文献3による超音波加振においては、加振するために使用する超音波の周波数が、欠陥部の共振周波数よりも高いため、周波数帯域の異なる対象物の振動を励起することは困難となる。
また、接近する必要の無い非接触検査法として、発明者らによる非特許文献1による方法も知られている。
この方法は、遠方から音波により検査対象物を加振し、印加された対象物の振動を、遠方から、光学的に検出する検査手法もある。
しかし、この非特許文献1方法においては、加振用の強力な音波が、光学検出系へ直接入射し、妨害振動として対象物の振動検出を阻害するため、非接触音響検査法の欠陥部検出能力が大幅に低下することとなる。
また、この非特許文献1方法においては、加振用の強力な可聴周波数音波が、周囲環境へ拡散し、甚大な騒音被害を与えることとなる。
一方、1次音波として高い周波数の超音波を送波した場合に、音波伝搬媒体の非線形性により形成される、低い周波数の2次音波の基本特性については非特許文献2に開示されている。
また、収束音波を1次音波とする場合に形成される、この2次音波の音場分布特性も非特許文献3に開示されている。
しかし、このような、超音波を送波し、形成される2次音波を利用する非接触音響検査法は知られていない。
特開平7−20097号公報 特開2000−2692号公報 特開平8−248006号公報
「SLDVとLRADを用いた非破壊検査のための非接触音響映像法に関する研究」, 日本音響学会2012年春季研究発表会講演論文集 1-5-7, March 2012 「Parametric Acoustic Array」, JASA, pp.535-537, April 1963 「収束超音波の第2高調波成分への回折の影響」, 日本超音波医学会 基礎技術研究会資料, 98-3, pp.9-16,Dec.1998
従って、本発明の目的は、光学検出系へ直接入射する加振音波による種々の悪影響を除去し、非接触音響検査法における、欠陥部検出性能を向上させることにある。
本発明は、限局した空間に強力な超音波音場を形成し、当該強力超音波音場により対象位置近傍のみに形成される音響放射力により対称物を加振し、励起された対象物の振動を、遠方から光学的に検出する検査手法である。
このような、対象位置近傍のみに形成される音響放射力により対物を加振する構成によると、光学検出系へ直接入射する直達波の強度が低下し、光学検出系に与える加振音波による悪影響が解消される
また、本発明における、超音波の音場特性から、限局された部位に対する局所検査も可能とする。
本発明によると、超音波による照射領域の限局により、周囲環境への騒音妨害が軽減される。
さらに、残響時間は周波数の2乗にて短くなることから、超音波を使用すると、トンネル内における検査等の、閉空間における作業環境の改善にも有効である。
また、細い指向性幅内のみを加振することから、従来方式において問題となる、加振超音波の特定入射角における、加振不能現象は発生しないこととなる。
同様に、細い指向性幅内のみを加振することから、従来方式において問題となる、床面反射成分との干渉による、加振不能現象は発生しないこととなる。
さらに、強力超音波により形成される音響放射力は、超音波のエネルギー密度により与えられることから、音響放射力の周波数特性は、直流成分まで形成可能である。
また、強力超音波により形成される音響放射力は、超音波音場の領域内のみに形成されることから、低周波数の音響放射力を狭い領域に限局させ形成することが可能となり、狭領域の低周波加振に特に有効となる。
非接触音響検査法における、従来例を示す説明図 非接触音響検査法における、従来例の動作を示す説明図 本発明による全体構成。(実施例1) 超音波送波器音場特性の概略図。(実施例1) 凹面超音波送波器による方位方向音場特性の一例を示した説明図。(実施例1) 凹面超音波送波器による距離方向音圧分布の一例を示した説明図。(実施例1) 単一PCWにより加振する構成の波形及び周波数スペクトルの説明図。(実施例1) 単一PCWにより加振する構成の対象物欠陥振動検出原理の説明図。(実施例1) 単一PCWにより加振する構成における各部信号形状の説明図。(実施例1) 有限長PCWにより加振する構成の波形及び周波数スペクトルの説明図。(実施例2) 有限長PCWにより加振する構成の対象物欠陥振動検出原理の説明図。(実施例2) 異周波の有限長PCW波形を使用する構成の欠陥振動検出原理の説明図。(実施例2) 連続PCWにより加振する構成の波形及び周波数スペクトルの説明図。(実施例3) 連続PCWにより加振する構成の対象物欠陥振動検出原理の説明図。(実施例3) 搬送波抑圧両側波帯信号により加振する構成における波形の説明図。(実施例4) 凹面形状により超音波を収束させる超音波加振凹面音源の説明図。(実施例5) 時間差により超音波を収束させる超音波加振凹面音源の説明図。(実施例5) 超音波音源の後方に光学検出系を配置する構成の説明図。(実施例6)
本発明の実施形態は、限局した空間に強力な超音波音場を形成し、当該強力超音波により、対象位置近傍のみに形成される音響放射力により、対物を加振することを最も主要な特徴とする。
図1は、従来例による非接触音響検査法における問題点を示す説明図であり、このような従来例においては、制御部8により制御される加振低周波音源1からの加振低周波音波2により、対象物3を加振し、レーザードップラー計測法等により構成される光学検出系5から放射される計測用光線25により、欠陥部4の振動状況を計測し、処理部7により欠陥6の有無を判定し判定結果9として出力する。
ここで、加振低周波音源1による加振低周波音波2の一部である直達音波成分10は不要妨害信号として光学検出系5に入射し、対象物反射音波11は環境への騒音妨害となる。
特に、加振低周波音源1と光学検出系5とは実用上接近して配置されることから、直達音波成分10は光学検出系5を強力に振動させ、目的とする対象物信号の検出感度を大幅に低下させる。
また、周囲構造物20による周囲構造物反射音波21も、不要妨害信号として光学検出系5に入射し、対象物信号の検出感度を低下させることとなる。
図2は、従来例における、非接触音響検査法の動作を示す説明図であり、時間間隔Tにて繰り返す加振低周波音波sは、時間長Tの短パルスであ、欠陥部4の共振周波数近傍の低周波数成分を主体とする。
図2の加振低周波音波sによる加振により、欠陥部4は振動し、この振動が光学検出系5により検出され、図2における振動状況信号sとなる。
この振動状況信号sは、直達音波成分10による不要信号s1Aと、位置Lに存在する欠陥部4の振動であり、計測対象となる目的信号成分s1B、および、位置Lに存在する周囲構造物20からの周囲構造物反射音波22による、不要信号成分s1Cとにより構成される。
直達音波成分10による不要信号s1Aは、音速をcとして、既知の距離Lに対する音波伝搬時刻L/cに出現し、加振低周波音源1の近傍であることから強大な成分となる。
一方、位置Lに存在する欠陥部からの目的信号成分s1Bは、距離Lに対する片道の音波伝搬時間に対応する時刻L/cに出現し、遠方であることから不要信号s1Aの後方に出現する。
また、位置Lに存在する周囲構造物20からの、周囲構造物反射音波21は、距離Lに対する往復の音波伝搬時間から、時刻2L/cにs1Cとして強力に出現する。
従って、周囲構造物20による不要成分s1Cは、周囲構造物20の存在する距離Lの状況により、図2のsに示されるように、目的信号成分s1Bに重畳して出現してしまう。
従来構成においては、目的信号の出現時刻L/c近辺に開始し、時間幅が概略Tにて終了する選択信号sにより、不要信号s1Aを抑圧する。
この選択信号sにより、不要信号s1Aを抑圧した結果は信号sとなり、直接信号10による不要信号s1Aは抑圧されるが、周囲構造物20による不要成分s1Cは、目的信号成分s1Bと重畳する位置であり、選択信号sの選択時間内であることから分離不可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明するが、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本発明は、限局した空間に強力な超音波音場を形成し、当該強力超音波により、対象位置近傍のみに形成される音響放射力により対称物を加振し、励振された対象物の振動を、遠方において、光学的に検出する検査手法に関するものであり、図3に示す本発明による全体構成により、本発明の基本動作を説明する。
図3の全体構成において、超音波加振凹面音源12は、超音波制御部13により制御され、加振超音波14を放射する。
この、加振超音波14が形成する超音波音圧pは、媒質の非線形効果により、加振領域15内に位置する対象物3の表面部分に音響放射圧pLを発生し、この音響放射圧pLにより対象物3を加振する。
この、加振超音波14による超音波音圧pと、加振領域15に形成される音響放射圧pLとの関係は、ρを媒質(この場合には空気)の密度、cを媒質(この場合には空気)中の音速として次式となる。
(数1)
pL=p /(ρC
この関係は2次であり、加振超音波14による超音波音圧pが小さくなると、加振領域15に形成される音響放射圧pLは急速に減衰し、実質的には消滅する。
実例を示すと、p:3000Pa(パスカル:ニュートン/m)においてはpL:100Pa(134dB−SPL)、p:300PaにおいてはpL:1Pa(94dB−SPL)と低下する、さらに、p:30PaにおいてはpL:0.01Pa(54dB−SPL)となり、pが30Pa以下の超音波によると音響放射圧pLによる対象物3の加振は事実上不可能となる。
従って、本発明による音響放射力による加振は、超音波音圧pが30Pa以上の強力超音波を使用することにより、始めて好適に実現される。
本発明においては、音響放射力による加振された欠陥部4の振動状況を、光学検出系5による計測用光線25により検出し、処理部7により欠陥6の有無を判定し判定結果9として出力する。
図3の実施例において使用する超音波音源は、超音波加振凹面音源12であり、凹面超音波送波器音場特性は、良く知られたように概略図4a)となり、凹面の曲率半径に相当する焦点距離Fにおいて収束する。
ここで、超音波の波長をλ、送波器の口径をDcとすると、焦点距離Fにおける方位方向の音場分布は、回折限界角λ/Dcで決まる方位方向ビーム幅d(≒λF/D)となる。
このように、細い方位方向ビーム幅d内のみを加振することから、対象物の局所的な検査が可能となる。
また、このように、細い指向性幅d内のみを加振することから、対象物内において加振力の位相が反転することによる、加振超音波14の入射角における加振不能角度は発生しないこととなる。
このような、凹面超音波送波器による方位方向音場特性の一例を、口径30cm、焦点距離1mの送波器により波長8mmの超音波を送波する場合につき示すと、図5となり、幅6cmの方位方向ビーム幅dのみに高い超音波音圧pを形成することとなる。
図5において、破線が超音波音圧pであり、実線が音響放射圧pLとなる(いずれも最大値に対する相対値)。
また、凹面超音波送波器の焦点近傍に形成される、収束領域の長さWは、焦点における方位方向ビーム幅dによりW≒d 2/λと与えられ、この収束領域より遠方においては、超音波ビームは急速に拡散し、強度が低下することも知られている。
このように、収束領域より遠方においては、超音波ビームは急速に拡散し、強度が低下することから、収束領域以外の周囲環境に対する、騒音妨害も大幅に軽減される。
このような凹面超音波送波器による軸上音圧分布の一例を、口径30cm、焦点距離1mの送波器により波長8mmの超音波を送波する場合につき示すと、図6となり、幅約6cmの焦点領域W’のみに高い超音波音圧pを形成することとなる。
図6において、破線が超音波音圧pであり、実線が音響放射圧pLとなる(いずれも最大値に対する相対値)。
ここで、実際の加振に貢献する音響放射圧pLは、超音波音圧pの2乗に比例することから、pLにより評価すると図6の焦点領域Wとなり、さらに狭い5cm程度の領域に駆動力が限局されることを示している。
このように、凹面超音波送波器により形成される加振領域15は、焦点領域Wの近傍に限局されることから、図3に示す構成において、光学検出系5の近傍における直達超音波成分16は弱く、直達超音波成分16による、光学検出系5に対する妨害は軽微であり、処理部7による正確な欠陥判定が可能となる。
また、音響放射圧pLと超音波音圧pは共に対象物により反射されるが、図3の24に示すこれら対象物反射成分は全て、微小領域からの放射であるため球面拡散し、照射対象位置からの距離の2乗に反比例して急速に減衰することから、対象物反射成分の周囲環境への悪影響も軽微となる。
図3に例示する超音波音源を、超音波加振平面音源23とする構成も可能であり、平面音源音場特性は、良く知られたように概略図4b)となる。
この平面音源23においても、図4b)に示すように、超音波の波長をλ、送波器の口径をDとして、近距離音場距離W≒D /λ以内において、音源口径D相当の限局した空間内のみに音圧を形成することが可能となる。
ここで仮に、超音波の波長λを1cm(超音波周波数30kHz程度)とし、平面音源23の口径Dを30cmとすると、近距離音場距離W(≒D /λ)は900cm(9m)となり、距離9mまでに、直径30cmの円柱状に限局された照射領域を、平面音源23により形成することが可能となる。
本実施例においては、図3の構成において使用する加振超音波14の波形を、図7a)に示す、最も基本的な波形である単一PCW波形sSAとし、単一PCW波形sSAの周波数スペクトルを図7b)のSSAに示す。
この加振超音波波形sSAの2乗が、加振領域15に形成される音響放射圧pLとなることから、音響放射圧pLは、図7a)のsSBとなる。
この音響放射圧sSBは、図7a)に示す二つの波形sSCとsSDとの和により表されることから、音響放射圧sSBの周波数スペクトルSSBは図7c)となり、加振超音波波形sSAの中心周波数(f)2倍の中心周波数(2f)を有する高周波成分スペクトルSSCと、直流成分をも有する低周波成分スペクトルSSDとを有することとなる。
このように、音響放射圧sSBの低周波成分スペクトルSSDは、加振超音波波形sSAの2乗により形成されることから、加振超音波波形sSAの包絡線形状に類似した波形であり、加振超音波波形sSAの包絡線形状を選択することにより、低周波成分スペクトルSSDの形状を欠陥部の共振周波数特性に類似させることができる。
ここで、音響放射圧sSBの周波数スペクトルSSBは図8a)に示す通りであり、対象物欠陥の共振スペクトルを図8b)に示すSとすると、図8a)における低周波成分スペクトルSSD中に、Sの周波数成分を含むことから、音響放射圧sSBによる対象物加振の結果、周波数スペクトルを図8c)のSSRFとする対象物欠陥の振動が励起されることとなる。
本実施例においては、この周波数スペクトルが図8c)のSSRFとなる対象物欠陥の振動を、時間波形sSRFとして光学的に検出する。
ここで、欠陥振動波形sSRFの持続時間長をTとすると、対象物欠陥共振スペクトルSの帯域幅は1/Tとなり、この持続時間長Tは、発明者らの詳細な検討から、通常のコンクリート内部欠陥においては10ms程度であることが判明している。
このように、超音波の音響放射力により加振力を発生する構成おいては、超音波周波数に関係なく低周波加振力が形成されることから、対象欠陥の振動周波数に関係なく超音波周波数を選択可能であり、可聴周波数以上の高周波(16kHz以上)とすることにより、周囲住人に対する騒音妨害の低減も可能となる。
以下、本実施例による、加振高周波音波をsSA(sSA1、sSA2、sSA3−−)とする構成における、各部の信号形状を図9により説明する。
図9の動作において、加振高周波音波sSAは、時間間隔Tにて繰り返す、時間長Tの単一PCW高周波信号であり、非線形効果により欠陥部4の共振周波数近傍の低周波成分を形成する。
図9の加振高周波音波sSAにより対象物を加振し、対象物の振動を光学検出系5により計測することにより、図9に示す対象物の振動状況信号sSRが得られる。
この、対象物の振動状況信号sSRには、不要直達超音波成分16による不要信号sSRDと、位置Lに存在する欠陥部から計測される目的信号成分sSRFが含まれる。
一方、位置Lに存在する周囲構造物20は、加振超音波の照射領域外となるため、周囲構造物20からの反射波である周囲構造物反射超音波21は発生せず、振動状況信号sSRには含まれないこととなる。
本発明においては、振動状況信号sSRから、目的信号出現時刻L/c近辺に開始し、時間幅が概略T(>T)となる選択信号sにより、目的信号成分選択的に抽出し、選択抽出信号sSRGとする。
この選択信号sにより、直達超音波成分16による不要信号sSRDは抑圧され、さらに、加振超音波の照射領域外のため、周囲構造物反射超音波21も存在しないことから、選択抽出信号sSRGには目的とする対象欠陥による信号成分sSRFのみが含まれる事となる。
このように、選択抽出信号sSRGには、目的とする対象欠陥による信号成分sSRFのみが含まれる事から、本実施例の構成により、不要信号に影響されない高精度の欠陥検出が可能となる。
ここでは、第2の実施例として、図3の構成における加振超音波14として、図10a)に示す有限長PCW波形を、加振超音波波形sMAとして使用する構成につき、その動作を説明する。
この加振超音波波形sMAの2乗が、加振領域15に形成される音響放射圧pLとなることから、音響放射圧pLは、図10a)のsMBとなる。
この音響放射圧sMBは、図10a)の波形sMCとsMDとの和であることから、音響放射圧sMBの周波数スペクトルSMBは、2倍の中心周波数を有する高周波成分スペクトルと、低周波成分スペクトルSMDとを有することとなる。
ここで、対象物の駆動に寄与する成分は低周波成分スペクトルSMDであり、この低周波成分スペクトルSMDは、図10b)に示すように、中心周波数が1/Tであり、帯域幅は1/Tに制限されている。
ここで、低周波成分スペクトルSMDは、帯域幅が1/Tに制限されていることから、この帯域内の信号成分については信号の強度が増加している。
このような音響放射圧sMBにより、図11b)の共振スペクトルSを有する対象物欠陥を加振すると、低周波成分スペクトルSMDにより対象物は加振され、図11c)に示す周波数スペクトルSMRFとして振動し、光学的に検出されることとなる。
ここで、音響放射圧sMBによる低周波成分スペクトルSMDは図11a)であり、対象物欠陥の共振スペクトルSを、低周波成分スペクトルSMD中に強く含むことから、音響放射圧sMBによる対象物加振の結果、周波数スペクトルを図11c)のSMRFとする対象物欠陥の振動が強く励起されることとなる。
本実施例においても、図11c)の、周波数スペクトルがSMRFとなる対象物欠陥の振動を、時間波形sMRFとして光学的に検出する。
ここで、図11b)の共振スペクトルSの中心周波数は未知であり、低周波成分SMDの位置と共振スペクトルSの位置とが一致しない場合には、対象物が加振されないことから、対象物の欠陥は検知されない。
このような場合においても、図12a)のsMTDに示す、中心周波数が順次変化する、有限長PCW波形を順次連結して使用することにより、それぞれの送信パルスの周波数スペクトルが、図12b)に示すSMTD2,SMTD3,SNTD4として相互に重畳するため、未知の共振スペクトルSを、図12b)に示す周波数スペクトルSMTRFとして見落とし無く検知可能となる(この図においては、Tを一定とし、Nを自然数とし、T=NTとしている)。
図12のように、時間とともに音響放射圧の中心周波数を順次変化させる構成において、選択抽出信号sSRGに対して周波数選択手段(濾波器)を使用することにより、着目周波数範囲を音響放射圧の中心周波数変化に対応して変化させる構成が可能である
具体的には、図12における、時間TMTD2においては、周波数選択手段により、周波数スペクトルSMTD2の周波数成分のみを通過させ、時間TMTD3においては、周波数スペクトルSMTD3の周波数成分のみを通過させ、同様に、時間TMTD4においては、周波数スペクトルSMTD4の周波数成分のみを通過させるように構成する。
このように、着目周波数範囲を音響放射圧の中心周波数変化に対応して変化させるように構成することにより、前後の加振による不要信号の混入を効果的に除去することが可能となり、欠陥の検出精度が向上する。
ここでは、第3の実施例として、図3の構成における加振超音波14として、図13a)に示す連続PCW波形を、加振超音波波形sIAとして使用する構成につき、その動作を説明する。
この加振超音波波形sIAの2乗が、加振領域15に形成される音響放射圧pLとなることから、音響放射圧pLの波形は、図13a)のsIBとなる。
この波形sIBは、図13a)のsICとsIDとの和であることから、音響放射圧pLの波形sIBの周波数スペクトルSIBは、2倍の中心周波数を有する高周波成分スペクトルと、低周波成分スペクトルSIDとを有することとなる。
ここで、対象物の駆動に寄与する成分は低周波成分スペクトルSIDであり、低周波成分スペクトルSIDは図13b)に示すように、周波数1/Tの線スペクトルとなり、この周波数においては信号強度が最高になる。
このような波形sIAの繰り返し周期Tを変化させることにより、低周波成分sIDの周波数を変化させ(周波数掃引幅Bs)、このsIDにより図14b)の共振スペクトルSを有する対象物欠陥を加振すると、未知のSと一致した周波数のSIDにより対象物欠陥は加振され、最終的には、図14c)に示す周波数スペクトルSIRFによる振動信号が得られ、対象物欠陥が光学的に検出されることとなる。
第4の実施例として、図3の構成における加振超音波14として、有限長の2種類の等振幅正弦波により形成される、図15に示す、搬送波抑圧両側波帯信号(DSB−SC波)sWAを使用する構成につき説明する。
この加振超音波波形sWAの2乗が、加振領域15に形成される音響放射圧pLとなることから、音響放射圧pLは、図15のsWBとなる。
この音響放射圧sWBは、図15の高周波成分波形sWCと低周波成分波形sWDとに分解され、この低周波成分波形sWDは、図10a)のsMDに類似した波形であるが、正弦波の形状であることから高調波成分が無く、不要信号の少ない加振を可能とする。
したがって、この搬送波抑圧両側波帯信号sWAを使用する構成により、欠陥検出の精度が向上することとなる。
ここで、周波数変調波(FM波)において、変調指数(Modulation index:搬送波周波数偏移量/変調信号周波数)を、零次ベッセル関数の第一零点である2.40483とすると、周波数変調波における搬送波成分が消滅し両側波帯信号のみとなる。
従って、変調指数をこの2.40483とする周波数変調波により、狭帯域単共振特性の超音波振動子を駆動すると、搬送波抑圧両側波帯信号sWAによる加振超音波14が放射されることになる。
このように、加振超音波14として使用する加振超音波波形は、種々選択可能であり、本実施例に限られるものではない。
ここで、図3の構成における超音波加振凹面音源12の構成例を図16および図17により説明する。
図16の構成例においては、多数の微小超音波振動子17を凹面形状18に配置し、共通の駆動信号を印加することにより、凹面状波面19を送出し、焦点位置Fに超音波を収束させることができる。
また、図17に示す構成例においては、微小超音波振動子17を平面上に配置し、同心円上の素子17を部分配線26により共通接続する。
この部分配線26に、共通駆動信号28をタップ付き遅延線27により凹面状の時間差を与えることにより生成した、個別信号29を印加する。
この、時間差有する個別信号29による、部分配線26の個別駆動により、同様に、凹面状の波面19を送出し、焦点位置Fに超音波を収束させることができる。
超音波加振凹面音源12の構成は、本実施例に述べた構成に限られるものではなく、大型面状素子単体により構成される音源、あるいは、凸面形状とすることにより、比較的広い領域に加振超音波14を照射する音源など、機能を達成する目的で種々変更可能であることは自明である。
ここで、実施例6として、図3の構成における超音波加振凹面音源12および光学検出系5の構成を図18とする構成につき説明する。
ここで、図18の構成においては、超音波加振凹面音源12の中央に、計測用光線25の通過孔30を形成し、超音波加振凹面音源12の後方に、光学検出系5を配置する。
ここで、計測用光線25を、中心軸31上に配置すると、計測用光線25が加振領域15を必ず通過することとなる。
このような図18の構成によると、超音波加振凹面音源12の中心軸31上の計測用光線25により、対象物までの距離も計測が可能であり、この光学的な距離の計測結果に応じて、タップ付き遅延線27に与える凹面状の時間差を設定することにより、超音波加振凹面音源12の焦点位置を対象面位置に一致させることが可能となる。
また、このように、超音波加振凹面音源12の後方に、光学検出系5を配置することにより、光学検出系5は、凹面状波面19の妨害振動を受けないこととなり、高精度の計測が可能となる。
本発明によると、限局した空間のみに加振超音波14が形成されることから、光学検出系への妨害信号が低下することにより、計測時間が短縮されると共に、微小欠陥の検出も可能となる。
同様に、限局した空間のみに加振超音波14が形成されることから、住宅地等における、住民あるいは周囲環境への放射騒音も低減される。
また、限局した空間のみに加振超音波14が形成されることから、従来方式において問題となる、床面反射成分との干渉による、検査不能領域の形成も解消する。
さらに、狭い面積のみを加振することから、小欠陥に対する局所検査など、限局された部位に対する詳細な検査も可能となる。
また、狭い面積のみを加振することから、加振超音波を特定角度にて入射させた場合に発生する、加振不能現象は発生しないこととなり、トンネルの天井等の傾斜した対象物における大面積欠陥を、遠方から見落とし無く検出可能とする。
また、本発明における、音響放射圧による加振の特性から、直流までの超低周波加振が可能となり、共振周波数が低くなる大型剥離欠陥等における、低周波にて振動する欠陥の検出も可能となる。
本発明における加振超音波14における最高使用可能周波数は、空中における超音波の伝搬減衰が周波数と共に急速に増大することから制限され、通常は、加振超音波14における中心周波数fを500kHz以下とすることが望ましい。
1 加振低周波音源
2 加振低周波音波
3 対象物
4 欠陥部

光学検出系
6 欠陥
7 処理部
8 制御部
9 判定結果
10 直達音波成分
11 対象物
反射音波
12 超音波加振凹面音源
13 超音波制御部
14 加振超音波
15
加振領域
16 直達超音波成分
17 微小超音波振動子
18 凹面形状
19 凹面状超音波波面
20 周囲構造物
21 周囲構造物反射音波
22 周囲構造物反射超音波
23 超音波加振平面音源
24 対象物反射成分
25 計測用光線
26 部分配線
27 タップ付き遅延線
28 共通駆動信号
29 個別信号
30 通過孔
31 中心軸

Claims (8)

  1. 超音波を送波し、該超音波により形成される音響放射力により対象物を加振する送波構成、前記加振により励起された前記対象物の振動状況を光学的に計測する光学計測構成、および、光学計測結果を処理し検査結果を出力する処理構成を有する装置において、
    前記音響放射力が、前記超音波の伝搬媒質中における非線形効果により形成され前記超音波の周波数帯域よりも低い周波数帯域である、低周波成分スペクトルからなるように構成され、前記低周波成分スペクトルが、前記対象物の振動を励起可能とする周波数帯域を包含する周波数帯域となるように構成され、前記光学計測構成が、前記対象物の振動状況を計測し、該計測結果を光学計測結果として出力する構成であり、前記処理構成が、処理部により、前記光学計測結果を処理することにより、前記対象物の振動状況を判定し、判定結果を前記対象物の検査結果として出力するように構成されることを特徴とする、非接触音響検査装置。
  2. 前記送波構成が、収束性超音波を送波する構成であることを特徴とする、請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  3. 前記送波構成が、有限時間長の超音波信号を送波し、前記処理構成が前記光学計測結果の特定時間部分を選択して使用する構成であることを特徴とする、請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  4. 前記送波構成が、時間とともに前記音響放射の周波数が変化するように構成され、前記処理構成が前記周波数の変化に対応した周波数成分のみを抽出する周波数選択手段を有する構成であることを特徴とする、請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  5. 前記超音波の周波数が、可聴周波数以上の高周波であることを特徴とする請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  6. 前記超音波の音圧が、30Pa以上であることを特徴とする請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  7. 前記送波構成が、多数の小型超音波送波器を、凹面状に配置した構成である又は平面状に配置し同心円状に共通接続した構成であることを特徴とする請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  8. 前記送波構成及び前記光学計測構成において、前記光学計測構成が、前記送波構成の中心軸に沿って計測するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の非接触音響検査装置。
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