JP6151600B2 - 可動体の位置検出器とそれを有する動力工具 - Google Patents

可動体の位置検出器とそれを有する動力工具 Download PDF

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Description

本技術は、可動体の位置検出器とそれを有する動力工具に関する。ここでいう可動体には、直線又は曲線に沿って移動する移動体、回転運動する回転体、振り子運動する揺動といった、各種の可動体が含まれる。
特許文献1に、手持式の動力工具が開示されている。この動力工具は、いわゆるインパクト工具であり、モータと、モータに接続されたインパクト機構と、モータを制御するコントローラとを備える。インパクト機構は、ハンマと、そのハンマが当接するアンビルとを有し、ハンマとアンビルとが当接したときに、工具へ衝撃的なトルクを出力する。ハンマは、モータによって駆動される回転体に設けられている。コントローラは、モータの回転位置を検出しながら、ハンマとアンビルとが繰り返し当接するように、モータの回転方向を繰り返し切り替える。
特開2008−55580号公報
上記した従来の動力工具は、検出したモータの回転位置に基づいて、ハンマがアンビルに当接するタイミングと、ハンマがアンビルから離間するタイミングとを特定し、それぞれのタイミングにおいて、モータの回転方向を切り替えている。このような構成では、モータの回転位置と回転体の位置との間の関係に誤差が生じたときに、モータの回転方向を適切なタイミングで切り替えることができないおそれがある。
本明細書は、上記した問題を少なくとも低減し得る技術を提供する。
上記した問題を考慮して、本明細書は、移動体や回転体のような、可動体の位置を直接的に検出する技術を提供する。例えば、上記した従来の動力工具において、ハンマが設けられた回転体の位置を直接的に検出することができると、ハンマがアンビルに当接するタイミングと、ハンマがアンビルから離間するタイミングとを、正確に特定することができる。そして、それぞれのタイミングを正確に特定することができれば、モータの回転方向を適切なタイミングで切り替えることが可能となる。
本技術の一側面により、磁性材料で形成された可動体の位置を検出する位置検出器が提供される。この位置検出器は、可動体に磁気的に接続された第1基準端から可動体に隣接する第1検出端まで伸びる第1磁路と、可動体に磁気的に接続された第2基準端から可動体に隣接する第2検出端まで伸びる第2磁路と、第1磁路及び第2磁路を磁化させる少なくとも一つの磁石と、第1磁路及び第2磁路に生じる磁界をそれぞれ検出する少なくとも一つの磁気センサとを備える。この位置検出器では、第1検出端と可動体との間の磁気抵抗と、第2検出端と可動体との間の磁気抵抗とが、可動体の位置に応じてそれぞれ変化する。
上記した位置検出器では、第1磁路の第1検出端が可動体と磁気的に接続され、第1磁路が可動体と共に磁気回路を形成する。第1検出端と可動体との間の磁気抵抗は、可動体の位置に応じて変化するので、第1磁路に生じる磁界の強さも、可動体の位置に応じて変化する。そのことから、第1磁路に生じる磁界に基づいて、可動体の位置を特定することができる。例えば、可動体が第1の位置にあるときに、第1検出端と可動体との間の磁気抵抗が最小になるとする。この場合、第1磁路に生じる磁界の強さが最大となるタイミングを検出することで、可動体が第1の位置にあるのか否かを判別することができる。
第2磁路についても、第2磁路の第2検出端が可動体と磁気的に接続され、第2磁路が可動体と共に磁気回路を形成する。第2検出端と可動体との間の磁気抵抗は、可動体の位置に応じて変化するので、第2磁路に生じる磁界の強さも、可動体の位置に応じて変化する。そのことから、第2磁路に生じる磁界に基づいて、可動体の位置を特定することができる。例えば、可動体が第2の位置にあるときに、第2検出端と可動体との間の磁気抵抗が最小になるとする。この場合、第2磁路に生じる磁界の強さが最大となるタイミングを検出することで、可動体が第2の位置にあるのか否かを判別することができる。
上記した位置検出器によれば、例えばインパクト機構を有する動力工具において、ハンマが設けられた回転体の位置を直接的に検出することができる。この場合、一例ではあるが、第1磁路の検出された磁界に基づいて、ハンマがアンビルに当接するタイミングを特定し、第2磁路の検出された磁界に基づいて、ハンマがアンビルから離間するタイミングを特定することができる。
実施例の動力工具を示す図であって、斜め方向から見た動力工具を示す図。 実施例の動力工具を示す図であって、工具の回転軸と平行な方向から見た動力工具を示す図。 実施例における第1ユニットの外観を示す図。 図2中のIV−IV線断面図(下部は省略)であって、第1ユニットの内部構造を示す図。 図4中のV−V線断面図であって、ハンマがアンビルに一方側から接近(当接)する様子を示す。 図5中のV−V線断面図であって、ハンマがアンビルに他方側から接近する様子を示す。 位置検出器を模式的に示す図(ハンマがアンビルに一方側から接近)。 位置検出器を模式的に示す図(ハンマがアンビルに他方側から接近)。 実施例の動力工具の電気的な構成を示すブロック図。 コントローラが実行する処理を示すフローチャート。 インパクト締付処理の流れを示すフローチャート。 動力工具のタイムチャートであって、チャートAはトリガの状態を示し、チャートBはモータの回転方向を示し、チャートCは磁気センサの出力信号を示し、チャートDは、工具軸の出力トルクを示す。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。 位置検出器の変形例を示す図。
本技術の一実施形態では、第1検出端と可動体との間の磁気抵抗と、第2検出端と可動体との間の磁気抵抗とが、可動体の位置に応じてそれぞれ変化する位置に、第1検出端と第2検出端とが配置されていることが好ましい。例えば、第1検出端と第2検出端とが、凸部又は凹部が部分的に設けられた可動体の表面に隣接して配置されていると、第1検出端と可動体との間、及び第2検出端と可動体との間の磁気抵抗は、可動体の位置に応じてそれぞれ変化する。あるいは、第1検出端と第2検出端とが、磁化率が部分的に異なる可動体の表面に隣接して配置されていても、第1検出端と可動体との間、及び第2検出端と可動体との間の磁気抵抗は、可動体の位置に応じてそれぞれ変化する。
本技術の一実施形態では、第1磁路の一部の区間が、第2磁路の一部の区間との共通磁路であることが好ましい。このような構成によると、第1磁路と第2磁路の二つの磁路を、簡素な構成とすることができる。但し、第1磁路と第2磁路とは、互いに独立して形成されてもよく、共通磁路は必ずしも存在しなくてもよい。
上記した実施形態では、共通磁路が、可動体に磁気的に接続された共通基準端を有することが好ましい。この場合、その共通基準端が、第1磁路の第1基準端及び第2磁路の第2基準端として機能することが好ましい。このような構成によると、第1磁路と第2磁路の二つの磁路を、さらに簡素な構成とすることができる。
上記した実施形態では、位置検出器の少なくとも一つの磁気センサが、共通磁路上に配置された一つの磁気センサを含むことが好ましい。このような構成では、共通磁路上に配置された磁気センサは、第1磁路と第2磁路の両者の磁界を検出することができる。
上記した実施形態では、位置検出器の少なくとも一つの磁石が、第1磁路を磁化する第1磁石と、第2磁路を磁化する第2磁石とを含むことができる。この場合、第1磁石によって第1磁路に生じる磁界の向きと、第2磁石によって第2磁路に生じる磁界の向きとが、前記した共通磁路において反対向きとなることが好ましい。このような構成によると、共通磁路上に配置された磁気センサは、第1磁路と第2磁路の磁界をそれぞれ区別して検出することができる。
上記した実施形態では、第1磁石が、第1磁路の第1検出端に配置されているとともに、第2磁石が、第2磁路の第2検出端に配置されていることが好ましい。この場合、第1磁石と第2磁石の一方は、そのN極が可動体側に位置するように配置されることが好ましい。そして、第1磁石と第2磁石の他方は、そのS極が可動体側に位置するように配置されることが好ましい。このような構成によると、第1磁石によって第1磁路に生じる磁界の向きと、第2磁石によって第2磁路に生じる磁界の向きとを、前記した共通磁路において反対向きとすることができる。
本技術の他の一実施形態では、位置検出器の少なくとも一つの磁石が、前記した共通磁路上に配置された一つの磁石を含むことが好ましい。このような構成によると、共通磁路上に配置された磁石は、第1磁路と第2磁路の両者を磁化することができる。この場合、位置検出器の少なくとも一つの磁気センサは、前記した共通磁路を除く第1磁路上に配置された第1磁気センサと、共通磁路を除く第2磁路上に配置された第2磁気センサとを含むことが好ましい。それにより、第1磁路と第2磁路の磁界をそれぞれ区別して検出することができる。
本技術の一実施形態では、可動体が、少なくとも一つの凸部又は凹部を有することが好ましい。この場合、第1検出端及び第2検出端は、少なくとも一つの凸部又は凹部の移動経路に隣接していることが好ましい。このような構成によると、第1検出端と可動体との間の距離、及び、第2検出端と可動体との間の距離が、可動体の位置に応じてそれぞれ変化する。その結果、第1検出端と可動体との間の磁気抵抗、及び、第2検出端と可動体との間の磁気抵抗を、可動体の位置に応じてそれぞれ変化させることができる。
本技術は、経路に沿って移動する移動体や、回転軸を中心に回転する回転体といった、様々な可動体の位置を検出する位置検出器に具現化することができる。
本技術の他の一側面により、動力工具が具現化される。この動力工具は、原動機と、原動機によって駆動される磁性材料で形成された回転体と、その回転体の位置を検出する位置検出器とを備える。この位置検出器には、上述した一又は複数の実施形態に係る位置検出器を採用することができる。
本技術の一実施形態では、動力工具が、回転体に設けられた少なくとも一つのハンマと、その少なくとも一つのハンマが当接する少なくとも一つのアンビルとを有するインパクト機構をさらに備えることが好ましい。この場合、動力工具はさらに、位置検出器の出力信号に基づいて、ハンマがアンビルに繰り返し当接するように、前記原動機を制御するコントローラをさらに備えることが好ましい。
上記した実施形態では、第1検出端及び第2検出端は、少なくとも一つのハンマの移動経路に隣接していることが好ましい。このような構成によると、回転体に設けられたハンマの位置を、直接的に検出することができる。
上記した実施形態では、第1検出端及び第2検出端は、少なくとも一つのハンマの移動経路に隣接していることが好ましい。このような構成によると、回転体に設けられたハンマの位置を、直接的に検出することができる。
上記に加え、又は代えて、アンビルは、磁性材料で形成されており、第1基準端及び第2基準端を構成することが好ましい。アンビルは、ハンマが設けられた回転体の近傍に位置しているとともに、アンビルと回転体との間の距離も、回転体の位置にかかわらず安定している。そのことから、アンビルを第1基準端及び第2基準端とすることで、回転体の位置を精度よく検出することが可能となる。
上記した各実施形態の動力工具において、工具を駆動する原動機は、限定されるものではないが、モータ又はエンジンであることが好ましい。
上記した各実施形態の動力工具は、T形又はL形の手持式動力工具であることが好ましい。ここで、T形又はL形の手持式動力工具とは、工具の回転軸とグリップの中心軸とが同一平面内に位置するとともに、工具の回転軸に対してグリップの中心軸が角度を成して伸びるものを意味する。
本技術の位置検出器は、各種の手持式動力工具、例えば、動力ドライバ、動力ドリル、動力ドライバドリル、動力レンチ、動力ハンマ、動力釘打ち機、芝刈機、刈払機に適用することができる。即ち、本技術の位置検出器は、インパクト機構を有する動力工具にも、インパクト機構を有さない動力工具にも、好適に適用することができる。
図面を参照して、実施例の動力工具10について説明する。動力工具10は、原動機によって工具を駆動する手持式の動力工具の一種である。本実施例の動力工具10は、一例ではあるが、スクリュウドライバ、ソケット、ドリルといった工具(図示省略)を駆動する動力ドライバドリルであり、スクリュウ、ボルト、ナットといったネジの締付作業や、ワークピースへの穴あけ作業に用いられる。
図1、図2に示すように、動力工具10は、工具(図示省略)が取り付けられる工具軸12と、ユーザによって把持されるグリップ18と、電源であるバッテリパック26を備えている。グリップ18には、動力工具10を運転及び停止させるための操作部材であるトリガ20が設けられている。動力工具10は、T形の手持式動力工具である。即ち、工具軸12(即ち、工具)の回転軸とグリップ18の中心軸とは、同一平面内に位置している。また、工具軸12の回転軸に対してグリップ18の中心軸は、角度を成す方向に伸びている。工具軸12の回転軸は、グリップ18の一端側(上端側)に位置しており、バッテリパック26は、グリップ18の他端側(下端側)に位置している。
図1、図2に示すように、動力工具10は、工具軸12を含む第1ユニット14と、グリップ18を含む第2ユニット16と、バッテリパック26を含む第3ユニット22とを備えている。第3ユニット22は、バッテリホルダ24をさらに含み、バッテリパック26は、バッテリホルダ24に対して着脱可能となっている。
図3、図4に示すように、第1ユニット14は、概して円柱形状を有している。第1ユニット14は、工具軸12(即ち、工具)を駆動するモータ42と、モータ42によって駆動されるとともに、工具軸12へトルクを断続的に出力するインパクト機構48を備えている。第2ユニット16のハウジング30は、二つのベアリング32を介して、第1ユニット14を支持している。それにより、第1ユニット14は、第2ユニット16に対して回転可能となっている。第1ユニット14と第2ユニット16は、二つの弾性部材36を介して互いに接続されている。各々の弾性部材36は、一例ではあるが、ねじりバネである。第1ユニット14と第2ユニット16は、フレキシブルな電気コード40を介して、電気的に接続されている。
第1ユニット14は、モータ42及びインパクト機構48を有している。従って、動力工具10がネジを締め付けるときに、ネジから第1ユニット14に衝撃的な反トルクが作用する。しかしながら、第1ユニット14は、第2ユニット16に対して回転可能であるとともに、弾性部材36を介して第2ユニット16に接続されている。それにより、第1ユニット14に作用した衝撃的なトルクが、第2ユニット16のグリップ18を把持するユーザへ直接的に伝わることが防止される。
動力工具10は、モータ42を正方向と逆方向とのいずれにも選択的に運転することができる。本実施例におけるモータ42は、一例ではあるが、三相ブラシレスモータである。モータ42の出力軸52は、インパクト機構48に接続されている。モータ42の出力軸52には、冷却ファン54が設けられている。インパクト機構48はモータ42によって駆動され、工具軸12へ衝撃的なトルクを繰り返し出力することができる。
インパクト機構48は、ケース50と、第1遊星歯車機構60と、第2遊星歯車機構62を備えている。第1遊星歯車機構60は、モータ42の出力軸52に接続されており、第2遊星歯車機構62は、工具軸12に接続されている。そして、第1遊星歯車機構60と第2遊星歯車機構62は一連に接続されている。それにより、モータ42からのトルクは、インパクト機構48によって増幅されて、工具軸12へ伝達される。即ち、インパクト機構48は、減速機としての機能も有する。
図4、図5、図6に示すように、第2遊星歯車機構62のインターナルギア64は、ベアリング58を介してケース50に取り付けられており、ケース50に対して回転可能に支持されている。インターナルギア64の外周面には、二つのハンマ66が設けられている。ハンマ66は、ケース50の内周面に向かって突出している。インターナルギア64が回転すると、ハンマ66はケース50の内周面に沿って移動する。なお、ハンマ66の数は少なくとも一つでよい。
ケース50の内周面には、二つのアンビル56が設けられている。アンビル56は、インターナルギア64のハンマ66が当接するように、インターナルギア64に向けて突出している。モータ42が正方向に回転すると、インターナルギア64は一方向(図5、図6において時計方向)に回転し、各々のハンマ66が、一つのアンビル56の一方側に当接する(図5参照)。モータ42が逆方向に回転すると、インターナルギア64は他方向(図5、図6において反時計方向)に回転し、各々のハンマ66は、一つのアンビル56の他方側に当接する(図6参照)。ハンマ66がアンビル56に当接している間、インターナルギア64の回転が禁止され、モータ42からのトルクが工具軸12へ伝達される。一方、ハンマ66がアンビル56から離間している間は、インターナルギア64の回転が許容され、モータ42からのトルクが工具軸12へ伝達されず、モータ42や遊星歯車機構60、62が高速で空転する。
図5、図6に示すように、動力工具10は、位置検出器70を備えている。位置検出器70は、インターナルギア64に設けられたハンマ66の位置を検出するセンサである。本実施例の位置検出器70は、アンビル56に一方側から接近するハンマ66(即ち、図5の状態)と、アンビル56に他方側に接近するハンマ66(即ち、図6の状態)とを、それぞれ検出することができる。位置検出器70は、磁気を用いたセンサであり、インパクト機構48のケース50の外側から、ハンマ66の位置を検出することができる。なお、インパクト機構48のケース50は、非磁性材料によって形成されており、ハンマ66を含むインターナルギア64及びアンビル56は、磁性材料で形成されている。
図5、図6、図7、図8に示すように、位置検出器70は、磁気センサ72と、第1磁石74と、第2磁石76と、磁性部材78を備えている。また、アンビル56も、位置検出器70の一部を構成している。磁気センサ72と第1磁石74と第2磁石76は、磁性部材78に設けられている。磁気センサ72は、アンビル56の近傍に位置している。第1磁石74は、磁気センサ72の一方側に位置しており、ケース50を挟んでインターナルギア64の外周面に対向している。第2磁石76は、磁気センサ72の他方側に位置しており、ケース50を挟んでインターナルギア64の外周面に対向している。磁気センサ72は、一例ではあるが、ホール素子であり、その出力信号の大きさは、磁界の強さに応じた変化するとともに、その出力信号の極性が、磁界の向きに応じて変化する。
上記した構成により、位置検出器70は、磁気的に、第1基準端81aから第1検出端81bまで伸びる第1磁路81と、第2基準端82aから第2検出端82bまで伸びる第2磁路82とを形成している。第1基準端81aと第2基準端82aは共に、インターナルギア64に対向するアンビル56の表面に位置しており、インターナルギア64と磁気的に接続されている。第1磁石74は、第1検出端81bに配置されており、第1磁路81を磁化する。第2磁石76は、第2検出端82bに配置されており、第2磁路82を磁化する。磁気センサ72は、第1磁路81に生じた磁界と、第2磁路82に生じた磁界とを、それぞれ検出する。
図5、図7に示すように、ハンマ66がアンビル56の一方側に接近すると、ハンマ66が第1磁路81の第1検出端81bに近接する。ハンマ66は、インターナルギア64の外周面から突出している。従って、ハンマ66が第1検出端81bに近接すると、第1検出端81bとインターナルギア64との間の距離が狭まり、第1検出端81bとインターナルギア64との間の磁気抵抗が低下する。その結果、第1磁路81の第1検出端81bがインターナルギア64と磁気的に接続され、第1磁路81がインターナルギア64と共に磁気回路を形成する。その結果、第1磁路81には強い磁界が生じ、その磁界が磁気センサ72によって検出される。磁気センサ72は正極性の出力信号を出力するので、それに基づいて、ハンマ66がアンビル56に一方側から接近したことを検出することができる。
図6、図8に示すように、ハンマ66がアンビル56の他方側に接近すると、ハンマ66が第2磁路82の第2検出端82bに近接する。ハンマ66が第2検出端82bに近接すると、第2検出端82bとインターナルギア64との間の距離が狭まり、第2検出端82bとインターナルギア64との間の磁気抵抗が低下する。その結果、第2磁路82の第2検出端82bがインターナルギア64と磁気的に接続され、第2磁路82がインターナルギア64と共に磁気回路を形成する。その結果、第2磁路82には強い磁界が生じ、その磁界が磁気センサ72によって検出される。磁気センサ72は負極性の出力信号を出力するので、それに基づいて、ハンマ66がアンビル56の他方側に接近したことを検出することができる。
本実施例の位置検出器70では、第1磁路81の一部と第2磁路82の一部とが、共にアンビル56によって形成されており、アンビル56が形成する磁路は、第1磁路81と第2磁路82との間で共通磁路となっている。また、第1基準端81aと第2基準端82aは共に、インターナルギア64に対向するアンビル56の表面に位置しており、アンビル56の当該表面は、第1基準端81a及び第2基準端82aとして機能する共通基準端となっている。このように、位置検出器70の一部が、アンビル56を用いて構成されていると、位置検出器70の構成を簡素にすることができる。特に、インパクト機構48のケース50内に新たな部材を設ける必要がないので、インパクト機構48の大幅な設計変更を避けることができる。
図7、図8に示すように、磁気センサ72は、アンビル56と磁性部材78との間に配置されている。それにより、磁気センサ72は、第1磁路81と第2磁路82との間の共通磁路上に位置している。このような構成によると、単一の磁気センサ72によって、第1磁路81に生じた磁界と、第2磁路82に生じた磁界とを、それぞれ検出する。さらに、本実施例では、第1磁石74と第2磁石76とが、その磁極が互いに逆向きとなるように配置されている。このような構成によると、第1磁路81に生じる磁界と第2磁路82に生じる磁界との間で、その向きが逆向きとなる。従って、磁気センサ72は、第1磁路81に生じた磁界と、第2磁路82に生じた磁界とを、それぞれ区別して検出することができる。本実施例では、第1磁石74及び第2磁石76が、それぞれ第1検出端81b、第2検出端82bに配置されているが、第1磁石74及び第2磁石76の位置は特に限定されない。第1磁石74及び第2磁石76は、それぞれ第1磁路81及び第2磁路82を磁化し得る任意の位置に配置することができる。なお、第1磁石74及び第2磁石76は、永久磁石に限られず、電磁石又はその他の磁石であってもよい。
図9は、動力工具10の電気的な構成を示すブロック図である。図9に示すように、動力工具10は、コントローラ100とモータドライバ102とモータ位置センサ106を備えている。モータドライバ102は、バッテリパック26とモータ42との間に電気的に接続されている。モータドライバ102は、複数のスイッチング素子を備えており、モータ42の各端子(U相端子、V相端子、W相端子)を、バッテリパック26の正極又は負極へ選択的に接続する。コントローラ100は、モータ位置センサ106によって検出されたモータ42の回転位置に基づいて、モータドライバ102の複数のスイッチング素子を選択的にオンオフする。それにより、モータ42の動作を制御する。動力工具10はさらに、モータ42へ通電される電流を検出する電流検出回路104を備えている。電流検出回路104、トリガ20、及び、位置検出器70の磁気センサ72出力信号は、それぞれコントローラ100に入力される。
図10、図11は、ユーザが動力工具10を用いてネジを締め付けるときに、コントローラ100が実行する処理を示すフローチャートである。図10に示すように、ユーザがトリガ20をオン操作するまで、コントローラ100は待機する(S12)。ユーザがトリガ20をオン操作すると(S12でYES)、コントローラ100は、モータ42の正方向への駆動を開始する(S14)。
モータ42が正方向に駆動されると、インパクト機構48ではハンマ66がアンビル56の一方側に当接する(図5参照)。その結果、モータ42からのトルクが、工具軸12に取り付けられた工具に伝えられ、ネジはワークピースにねじ込まれていく。ネジの頭部がワークピースに当接(即ち、着座)すると、締付トルク(即ち、工具軸12の出力トルク)が上昇して、モータ42に流れる電流が増大する。コントローラ100は、電流検出回路104の出力信号に基づいて、モータ42に流れる電流を監視しており、当該電流が所定値を超えたときに、ネジが着座したと判断する(S16)。
ここで、ネジの着座を検出する手法は、特に限定されない。例えば、トルクセンサによって工具軸12に作用するトルクを検出し、検出されたトルクに基づいてネジの着座を検出してもよい。あるいは、ネジが着座すると、工具軸12の回転速度(即ち、モータ42の回転速度)は低下する。従って、工具軸12又はモータ42の回転速度を監視することにより、ネジの着座を検出してもよい。さらに、モータ42については、電圧と電流と回転速度とトルクの4つの状態量が互いに相関し、そのうちの二つの状態量が既知であれば、他の二つの状態量を推定することができる。そのことから、モータ42の電圧、電流及び回転数のうちの少なくとも二つの状態量を検出し、モータ42のトルクを推定することによって、ネジの着座を検出してもよい。
コントローラ100は、ねじの着座を検出すると(S16でYES)、図11に示すインパクト締付処理を開始する(S18)。インパクト締付処理については、後述する。コントローラ100は、トリガ20がオフ操作されるまで、インパクト締付処理を継続する(S22)。トリガ20がオフ操作されると、コントローラ100は、モータドライバ102を制御し、モータ42を短絡させることによって、モータ42にブレーキをかける(S24)。その後、コントローラ100は、所定時間(例えば300ミリ秒)が経過した時点でブレーキを解除して(S26)、モータ42の制御を終了する。なお、他の実施形態として、コントローラ100は、インパクト締付処理を開始してから所定時間が経過した時点で、又は、インパクト締付処理を所定回数だけ繰り返した時点で、インパクト締付処理を終了してもよい。
次に、図11を参照して、インパクト締付処理について説明する。先ず、コントローラ100は、モータ42にブレーキをかけ(S42)、所定時間(例えば30ミリ秒)が経過した時点で(S46でYES)、モータ42の逆方向への駆動を開始する。モータ42が逆方向へ駆動されると、インパクト機構48では、ハンマ66がアンビル56から離れるように、インターナルギア64が逆方向(図5、図6において反時計回り)へ回転する。インターナルギア64が逆方向へ回転すると、図6に示すように、ハンマ66はアンビル56の他方側に接近する。図8に示すように、ハンマ66がアンビル56の他方側に接近すると、位置検出器70では第2磁路82に磁界が生じ、その磁界が磁気センサ72によって検出される。コントローラ100は、磁気センサ72からの出力信号に基づいて、ハンマ66がアンビル56の他方側に接近したことを検出すると(S48でYES)、モータ42に直ちにブレーキをかける。それにより、ハンマ66がアンビル56の他方側に当接する、又は強く当接することを防止する。コントローラ100は、所定時間(例えば30ミリ秒)が経過するまで(S52でYES)、モータ42のブレーキを継続する。
続いて、コントローラ100は、モータ42の正方向への駆動を開始する(S54)。モータ42が逆方向へ駆動されると、インパクト機構48では、インターナルギア64が正方向(図5、図6において時計回り)へ回転する。インターナルギア64が正方向へ回転すると、図5に示すように、ハンマ66はアンビル56の一方側に再び接近する。インターナルギア64が回転している間、モータ42は実質的に空転することになり、モータ42及びインパクト機構48の各ギアは高速で回転する。図7に示すように、ハンマ66がアンビル56の一方側に接近すると、位置検出器70では第1磁路81に磁界が生じ、その磁界が磁気センサ72によって検出される。
コントローラ100は、磁気センサ72からの出力信号に基づいて、ハンマ66がアンビル56の他方側に接近したことを検出すると(S56でYES)、所定の遅延時間(例えば15ミリ秒)が経過した段階で、モータ42へのブレーキを開始する(S42)。この遅延時間により、ハンマ66がアンビル56に当接した後に、モータ42へのブレーキが開始されるようになっている。ハンマ66がアンビル56に当接すると、高速で回転していたモータ42及びインパクト機構48の各ギアのエネルギーが、瞬間的に工具軸12へ伝達される。それにより、衝撃的なトルクが工具軸12から出力される。以降、図11に示すインパクト締付処理が、繰り返し実行される。
図12に示すように、時刻T1においてネジが着座し、インパクト締付処理が開始されると、磁気センサ72の出力信号(チャートC)に基づいて、モータ42の回転方向は繰り返し切り替えられる(チャートB)。その結果、インパクト機構48ではハンマ66がアンビル56に繰り返し当接して、衝撃的なトルクが工具軸12から繰り返し出力される(チャートD)。工具軸12が出力するトルクは徐々に上昇するので、動力工具10はネジを高いトルクで締め付けることができる。
本実施例の動力工具10は、位置検出器70によって、ハンマ66を有するインターナルギア64の位置を、直接的に検出することができる。そのことから、ハンマ66がアンビル56に当接するタイミングと、そのアンビル56からハンマ66が十分に離間するタイミングとで、モータ42の回転方向を適切に切り替えることができる。ここで、位置検出器70は、磁気を利用することから、インパクト機構48のケース50の外側から、インターナルギア64の位置を検出することができる。特に、本実施例における位置検出器70では、磁気センサ72がケース50の外側に配置されている。それにより、磁気センサ72がケース50内の潤滑油によって汚染されることが防止される。
図13から図20に、位置検出器70の変形例を示す。図13に示す位置検出器170、及び、図14に示す位置検出器270では、実施例の位置検出器70と比較して、第1磁石74及び/又は第2磁石76の向きが変更されている。即ち、図13の位置検出器170では、第1磁石74及び第2磁石76が、それぞれN極がインターナルギア64側に位置するように配置されている。一方、図14の位置検出器270では、第1磁石74及び第2磁石76が、それぞれS極がインターナルギア64側に位置するように配置されている。このように、本技術の一実施形態において、第1磁石74及び第2磁石76は、磁極の向きが互いに同一となるように配置されてもよい。
図15に示す位置検出器370、及び、図16に示す位置検出器470では、実施例の位置検出器70と比較して、単一の磁石75が、第1磁路81と第2磁路82との共通磁路に配置されている。このような構成によると、第1磁路81と第2磁路82の両者を、単一の磁石75によって磁化することができる。また、図16に示す位置検出器470では、第1磁路81と第2磁路82のそれぞれに、磁気センサ72a、72bが設けられている。二つの磁気センサ72a、72bを用いることで、第1磁路81で生じた磁界と第2磁路82で生じた磁界とを、それぞれ区別して検出することができる。
一方、図13、図14、図15に示す位置検出器170、270、370では、単一の磁気センサ72が、第1磁路81で生じた磁界を検出したときも、第2磁路82で生じた磁界を検出したときも、同じ極性の信号を出力する。そのことから、磁気センサ72の出力信号の極性だけでは、検出された磁界が第1磁路81のものなのか、第2磁路のものなのかを判別することができない。この問題に関して、例えば、第1磁石74と第2磁石76の磁力は、互いに異なることが好ましい。このような構成によれば、磁気センサ72の出力信号の大きさに基づいて、検出された磁界が、第1磁路81で生じたものなのか、第2磁路82で生じたものなのかを判別することができる。
図17に示す位置検出器570、及び、図18に示す位置検出器670では、実施例の位置検出器70と比較して、第1磁路81と第2磁路82のそれぞれに、磁気センサ72a、72bが設けられている。このような構成によると、第1磁路81で生じた磁界は一方の磁気センサ72aによって検出され、第2磁路82で生じた磁界は他方の磁気センサ72bによって検出される。従って、図17に示す位置検出器570のように、第1磁石74及び第2磁石76が同じ向きで配置されていても、第1磁路81で生じた磁界と第2磁路82で生じた磁界とを、それぞれ区別して検出することができる。
図19に示す位置検出器770、及び、図20に示す位置検出器870では、実施例の位置検出器70と比較して、第1磁路81と第2磁路82とが、互いに独立して形成されている。このように、本技術の一実施形態では、第1磁路81と第2磁路82とが互いに独立しており、第1磁路81と第2磁路82とのそれぞれに、磁石74、76と磁気センサ72a、72bが設けられていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
実施例で説明した位置検出器70及びその変形例は、直線又は曲線に沿って移動する移動体、回転運動する回転体、振り子運動する揺動体といった、様々な可動体の位置を検出するセンサとして、広く利用することができる。
実施例の動力工具10では、インターナルギア64の外周面においてハンマ66が突出しており、位置検出器70の第1検出端81b及び第2検出端82bが、当該ハンマ66の移動経路に隣接して配置されている。しかしながら、他の実施形態では、インターナルギア64の端面に少なくとも一つの凹部を形成し、位置検出器70の第1検出端81b及び第2検出端82bを、当該凹部の移動経路に隣接して配置してもよい。このような構成であっても、インターナルギア64と第1検出端81bとの間の距離、及び、インターナルギア64と第2検出端82bとの間の距離が、インターナルギア64の位置に応じて変化する。その結果、インターナルギア64の位置に応じて、磁気センサ72の出力信号が変化することになり、磁気センサ72の検出信号に基づいてインターナルギア64の位置を検出することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的な有用性を持つものである。
10:動力工具
12:工具軸
18:グリップ
20:トリガ
26:バッテリパック
42:モータ
48:インパクト機構
50:ケース
56:アンビル
64:インターナルギア
66:ハンマ
70、170、270、370、470、570、670、770、870:位置検出器
72、72a、72b:磁気センサ
74、75、76:磁石
78:磁性部材
81:第1磁路
81a:第1基準端
81b:第1検出端
82:第2磁路
82a:第2基準端
82b:第2検出端
100:コントローラ
102:モータドライバ

Claims (7)

  1. 原動機と、
    原動機によって駆動される磁性材料で形成された回転体と、
    前記回転体に設けられた少なくとも一つのハンマと、その少なくとも一つのハンマが当接する少なくとも一つのアンビルとを有するインパクト機構と、
    前記回転体の位置を検出する位置検出器と、
    を備え、
    前記位置検出器は、
    前記回転体に磁気的に接続された第1基準端から、前記回転体に隣接する第1検出端まで伸びる第1磁路と、
    前記回転体に磁気的に接続された第2基準端から、前記回転体に隣接する第2検出端まで伸びる第2磁路と、
    前記第1磁路及び第2磁路を磁化させる少なくとも一つの磁石と、
    前記第1磁路及び第2磁路を通過する磁界をそれぞれ検出する少なくとも一つの磁気センサと、
    を備え、
    前記少なくとも一つのアンビルは、磁性材料で形成されており、前記第1基準端及び前記第2基準端は、前記回転体に対向する前記少なくとも一つのアンビルの表面に位置しており、
    前記第1検出端及び前記第2検出端は、前記少なくとも一つのハンマの移動経路に隣接しており、
    前記第1検出端と前記回転体との間の磁気抵抗と、前記第2検出端と前記回転体との間の磁気抵抗とが、前記回転体の位置に応じてそれぞれ変化
    前記第1磁路の一部の区間は、前記第2磁路の一部の区間との共通磁路であり、
    前記少なくとも一つの磁気センサは、前記共通磁路上に配置された一つの磁気センサを含み、
    前記少なくとも一つの磁石は、前記第1磁路を磁化する第1磁石と、前記第2磁路を磁化する第2磁石とを含み、
    前記第1磁石によって前記第1磁路に生じる磁界の向きと、前記第2磁石によって前記第2磁路に生じる磁界の向きとが、前記共通磁路において反対向きとなる、
    動力工具。
  2. 前記第1磁石は、前記第1磁路の第1検出端に配置されており、
    前記第2磁石は、前記第2磁路の第2検出端に配置されており、
    前記第1磁石と第2磁石の一方は、そのN極が前記回転体側に位置するように配置されており、
    前記第1磁石と第2磁石の他方は、そのS極が前記回転体側に位置するように配置されている、請求項1に記載の動力工具。
  3. 原動機と、
    原動機によって駆動される磁性材料で形成された回転体と、
    前記回転体に設けられた少なくとも一つのハンマと、その少なくとも一つのハンマが当接する少なくとも一つのアンビルとを有するインパクト機構と、
    前記回転体の位置を検出する位置検出器と、
    を備え、
    前記位置検出器は、
    前記回転体に磁気的に接続された第1基準端から、前記回転体に隣接する第1検出端まで伸びる第1磁路と、
    前記回転体に磁気的に接続された第2基準端から、前記回転体に隣接する第2検出端まで伸びる第2磁路と、
    前記第1磁路及び第2磁路を磁化させる少なくとも一つの磁石と、
    前記第1磁路及び第2磁路を通過する磁界をそれぞれ検出する少なくとも一つの磁気センサと、
    を備え、
    前記少なくとも一つのアンビルは、磁性材料で形成されており、前記第1基準端及び前記第2基準端は、前記回転体に対向する前記少なくとも一つのアンビルの表面に位置しており、
    前記第1検出端及び前記第2検出端は、前記少なくとも一つのハンマの移動経路に隣接しており、
    前記第1検出端と前記回転体との間の磁気抵抗と、前記第2検出端と前記回転体との間の磁気抵抗とが、前記回転体の位置に応じてそれぞれ変化し、
    前記第1磁路の一部の区間は、前記第2磁路の一部の区間との共通磁路であり、
    前記少なくとも一つの磁石は、前記共通磁路上に配置された一つの磁石を含み、
    前記少なくとも一つの磁気センサは、前記共通磁路以外の前記第1磁路上に配置された第1磁気センサと、前記共通磁路以外の前記第2磁路上に配置された第2磁気センサとを含む、
    動力工具。
  4. 前記共通磁路は、前記回転体に磁気的に接続された共通基準端を有し、
    前記共通基準端は、前記第1基準端及び前記第2基準端として機能する、請求項1から3のいずれか一項に記載の動力工具。
  5. 原動機と、
    原動機によって駆動される磁性材料で形成された回転体と、
    前記回転体に設けられた少なくとも一つのハンマと、その少なくとも一つのハンマが当接する少なくとも一つのアンビルとを有するインパクト機構と、
    前記回転体の位置を検出する位置検出器と、
    を備え、
    前記位置検出器は、
    前記回転体に磁気的に接続された第1基準端から、前記回転体に隣接する第1検出端まで伸びる第1磁路と、
    前記回転体に磁気的に接続された第2基準端から、前記回転体に隣接する第2検出端まで伸びる第2磁路と、
    前記第1磁路及び第2磁路を磁化させる少なくとも一つの磁石と、
    前記第1磁路及び第2磁路を通過する磁界をそれぞれ検出する少なくとも一つの磁気センサと、
    を備え、
    前記少なくとも一つのアンビルは、磁性材料で形成されており、前記第1基準端及び前記第2基準端は、前記回転体に対向する前記少なくとも一つのアンビルの表面に位置しており、
    前記第1検出端及び前記第2検出端は、前記少なくとも一つのハンマの移動経路に隣接しており、
    前記第1検出端と前記回転体との間の磁気抵抗と、前記第2検出端と前記回転体との間の磁気抵抗とが、前記回転体の位置に応じてそれぞれ変化し、
    前記少なくとも一つの磁石は、前記第1磁路上であって前記第2磁路上ではない位置に配置された第1磁石と、前記第2磁路上であって前記第1磁路上ではない位置に配置された第2磁石とを含み、
    前記少なくとも一つの磁気センサは、前記第1磁路上であって前記第2磁路上ではない位置に配置された第1磁気センサと、前記第2磁路上であって前記第1磁路上ではない位置に配置された第2磁気センサとを含む、
    動力工具。
  6. 前記位置検出器の出力信号に基づいて、前記ハンマが前記アンビルに繰り返し当接するように、前記原動機を制御するコントローラをさらに備える、請求項1からのいずれか一項に記載の動力工具。
  7. 前記インパクト機構は、前記回転体を回転可能に支持するとともに、その内周面に前記アンビルが設けられたケースをさらに有し、
    前記少なくとも一つの磁気センサは、前記ケースの外側に配置されている、請求項1からのいずれか一項に記載の動力工具。
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