JP6151339B2 - 2段伸縮ホームドア装置 - Google Patents
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なお、ホームドア装置の可動部には、定位置停止装置(TASC:Train Automatic Stop-position Controller)の有無等に応じて軌道車両の停止条件に適切な余裕を設けた開口(間口)寸法が設定されている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、可動部の2段伸縮動作を簡単な構造の駆動機構で安全かつ確実に実施できる2段伸縮ホームドア装置を提供することにある。
本発明に係る第1態様の2段伸縮ホームドア装置は、戸袋に収納された二段伸縮の扉部を駆動機構によりスライドさせて乗降用の開口部を開閉する2段伸縮ホームドア装置において、前記扉部は、第1段扉の内部に第2段扉がスライドして収納され、かつ、前記第1段扉が前記戸袋に対してスライド可能に支持されるとともに前記第2段扉が前記第1段扉に対してスライド可能に支持され、前記駆動機構は、前記戸袋に固定設置されて電動機により回動する主駆動シーブ、前記第1段扉に両端を固定されて前記主駆動シーブにより駆動される紐状駆動伝達部材を備えている第1段扉駆動部と、前記戸袋内に固定設置された第1段ラックギアに前記第1段扉に取り付けられた第1段ピニオンギアを噛合させた第1段ラック&ピニオン機構と前記第1段ピニオンギアと同軸の駆動側シーブを備えている無端ベルト駆動機構、前記第2段扉の底面部及び前記無端ベルト駆動機構の紐状駆動伝達部材に固定されて双方を連結する連結固定部材を備えている第2段扉駆動部と、を具備して構成されることを特徴とするものである。
この場合に好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
この場合、好適な紐状駆動伝達部材としては、タイミングベルト、ワイヤー、チェーン等を例示できる。
図10,図11に示す2段伸縮ホームドア装置(以下、「ホームドア」と呼ぶ)1は、電車等の軌道車両に乗降する駅構内のプラットホームHに設置されて乗降客を保護する装置である。すなわち、このホームドア1は、軌道車両が走行する軌道側と乗降客の乗降に使用するプラットホームH側との間を遮断するように、プラットホームH上に壁面2を立設するとともに、この壁面2に乗降用の開口部3を形成し、軌道車両への乗降時に乗降通路となる開口部3を開閉するものである。
また、図10及び図11に示す戸袋10は、扉部30を左右両方向へ二段伸縮させるものであるが、以下の説明では、扉部30が一方へ二段伸縮する構成とする。なお、扉部30を左右両方向へ二段伸縮させる場合には、同様の扉部30及び駆動機構を戸袋10の厚さ方向にずらして2組設置すればよく、従って、図示の構成に限定されることはない。
図1は、ホームドア1を構成する戸袋10の内部構成例として、駆動機構40の構成を示している。この戸袋10に収納された1組の扉部30は、駆動機構40により水平方向(壁面方向)へ二段伸縮してスライドし、乗降用の開口部3を開閉する。なお、図1において、(a)は乗降用の開口部3を開いた状態を示す正面図、(b)は開口部3を閉じた状態を示す正面図、(c)は開口部3を閉じた状態を示す平面図である。
戸袋10は、略直方体の形状を有する中空の部材であり、底部がプラットホームHに固定支持されている。戸袋10の内部には、後述する二段伸縮の扉部30と、この扉部30を開閉する駆動機構40とが収納されている。また、略直方体形状とした戸袋10の外壁面は、開閉する扉部30とともに軌道側及びプラットホームH側を仕切る壁面2の一部となっている。
すなわち、第1段扉31は、戸袋10に対してスライド支持機構(不図示)によりスライド可能に支持され、さらに、第2段扉32は、第1段扉31に対してスライド支持機構(不図示)によりスライド可能に支持されている。
第1段扉駆動部41は、戸袋10に固定設置されて電動機Mにより回動する主駆動シーブ42と、第1段扉31に両端を固定されて主駆動シーブ42により駆動される紐状駆動伝達部材の固定ベルト43とを具備して構成されるベルト駆動である。このようなベルト駆動において、固定ベルト43として好適な紐状駆動部材には、タイミングベルトの他、ワイヤーやチェーン等を例示できる。なお、図中の符号44は、主駆動シーブ42の両側で固定ベルト43を支持するアイドラーである。
固定ベルト43の両端部は、例えば第1段扉31の底面端部付近に対して各々固定されている。この固定ベルト43は、主駆動シーブ42の略半周に巻き回された状態で密着している。また、固定ベルト43は、主駆動シーブ42の両側に設けたアイドラー44を介して、第1扉31の底面に沿うよう略90度の方向転換をしている。
そして、本実施形態の第2段扉駆動部50は、第2段扉32の底面部と無端ベルト駆動機構58の回動ベルト57との間を連結する連結固定部材59を備えている。この連結固定部材59は、回動ベルト57及び第2段扉32の双方に固定されているので、回動ベルト57の移動と一体に第2扉32を開閉動作させる部材である。
図1(a)は、乗降用の開口部3を開いた状態(乗降用開口部開の状態)であり、第1段扉31及び第2段扉32はともに戸袋10の内部に収納されている。この状態から電動機Mを反時計回りに駆動すると、最初に第1段扉駆動部41が紙面右方向へスライドして第1段階の閉動作を開始する。この閉動作開始時において、第2段扉32は、第1段扉31の内部に収納されている。
こうして第1段扉31がスライドすると、第1段扉31に取り付けられている第1段ピニオンギア52及び駆動側シーブ55も一体に移動する。このため、第1段ピニオンギア52は、戸袋10の内部に固定されているラックギア51との噛合により回転し、同軸の駆動側シーブ55を時計回りに回転させる。
従って、駆動機構40の電動機Mが動作すると、扉部30は、第1段扉31が戸袋10に対してスライドする第1段階の閉動作と同時に、第2段扉32が第1段扉31に対してスライドする第2段階の閉動作が行われて、乗降用の開口部3を閉じる2段階の閉動作が行われる。
そして、第2扉部32は、第1段ピニオンギア52及び駆動側シーブ55も第1段扉31と一体に移動するので、第1段ピニオンギア52がラックギア51との噛合により回転し、同軸の駆動側シーブ55を反時計回りに回転させる。この結果、回動ベルト57の上段側に連結固定部材59を介して連結されている第2段扉32は、第1段扉31に対して開口部3を開く方向へスライドする第2段階の閉動作を開始する。
このように、本実施形態の駆動機構40は、1台の電動機Mを駆動することで第1段扉31及び第2段扉32を2段伸縮させて開閉する動作を確実に実施し、扉部30を2段伸縮によりスライドさせて乗降用の開口部3を開閉することができる。
この駆動機構40Aは、上述した実施形態と同じ第1段扉駆動部41を用いており、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる第2段扉駆動部50Aが異なっている。
しかし、この第1変形例は、無端ベルト駆動機構58に第2段扉32を連結した構造と異なり、最終的に第2段扉32を開閉方向にスライドさせる機構として、従動側シーブ56と同軸の第2段駆動シーブ60が設けられている。この第2段駆動シーブ60は、第2段扉32の底面に両端を固定した固定ベルト61を駆動するものであり、従って、第1段扉駆動部40の主駆動シーブ42と同様の機能を有するものである。なお、この場合の固定ベルト61は、上述した第1段扉駆動部41の固定ベルト43と同様の紐状駆動部材であり、従って、タイミングベルト、ワイヤー及びチェーン等を使用できる。
この駆動機構40Bは、上述した実施形態と同じ第1段扉駆動部41を用いており、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる第2段扉駆動部50Bが異なっている。
しかし、この第2変形例は、最終的に第2段扉32を開閉方向にスライドさせる機構として、無端ベルト駆動機構58の従動側シーブ56で駆動される第2段ラック&ピニオン機構63を用いている。この第2段ラック&ピニオン機構63は、無端ベルト駆動機構58の従動側シーブ56と同軸の第2段ピニオンギア64を第2段扉32の底面部に固定設置された第2段ラックギア65に噛合させたものである。
続いて、本発明に係るホームドア装置の第2の実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上述した実施形態及びその変形例と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の駆動機構40Cは、上述した実施形態で採用したベルト駆動の第1段扉駆動部41と異なり、ラック&ピニオン機構の第1段扉駆動部41Aを採用している。
このような第1段扉駆動部41Aは、電動機Mの出力軸に主駆動ピニオンギア45が取り付けられているので、電動機Mの回動に応じて主駆動ピニオンギア45も同方向に回動する。この結果、主駆動ピニオンギア45と噛合する主駆動ラックギア46は、主駆動ピニオンギア45の回転方向に応じて第1段扉31と一体に開閉方向のいずれか一方へスライドする。
このような本実施形態の駆動機構40Cは、1台の電動機Mを駆動することで第1段扉31及び第2段扉32を2段伸縮させて開閉する動作を確実に実施し、扉部30を2段伸縮によりスライドさせて乗降用の開口部3を開閉することができる。
この駆動機構40Dは、上述した実施形態と同じラック&ピニオン機構47の第1段扉駆動部41Aを用い、かつ、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる駆動機構として、図2に示す第2段扉駆動部50Aが採用されている。
この駆動機構40Eは、上述した実施形態と同じラック&ピニオン機構47の第1段扉駆動部41Aを用い、かつ、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる駆動機構として、図3に示す第2段扉駆動部50Bが採用されている。
続いて、本発明に係るホームドア装置の第3の実施形態について、図7を参照して説明する。なお、上述した実施形態及びその変形例と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の駆動機構40Fは、上述した実施形態で採用したベルト駆動の第1段扉駆動部41またはラック&ピニオン機構の第1段扉駆動部41Aと異なり、無端ベルト駆動機構の第1段扉駆動部41Bを採用している。
このような構成の第1段扉駆動部41Bは、電動機Mの出力軸に主駆動側シーブ55Mが取り付けられているので、電動機Mの回動に応じて主駆動側シーブ55Mも同方向に回動する。この結果、第1段扉31は、回動ベルト57の上段側に連結固定部材59を介して連結されているので、主駆動側シーブ55Mの回転方向に応じて、戸袋10に対して開口部3を開閉するいずれか一方の方向へスライドする第1段階の開閉動作を開始する。
このような本実施形態の駆動機構40Fは、1台の電動機Mを駆動することで第1段扉31及び第2段扉32を2段伸縮させて開閉する動作を確実に実施し、扉部30を2段伸縮によりスライドさせて乗降用の開口部3を開閉することができる。
この駆動機構40Gは、上述した実施形態と同じ主無端ベルト機構58の第1段扉駆動部41Bを用い、かつ、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる駆動機構として、図2及び図5に示す第2段扉駆動部50Aが採用されている。
この駆動機構40Hは、上述した実施形態と同じ主無端ベルト機構58の第1段扉駆動部41Bを用い、かつ、第2段扉32を開閉方向にスライドさせる駆動機構として、図3及び図6に示す第2段扉駆動部50Bが採用されている。
従って、本実施形態のホームドア1は、簡単な構造の駆動機構40,40A〜40Hにより、可動部の2段伸縮動作を安全かつ確実に実施できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
2 壁面
3 開口部
10 戸袋
30 扉部
31 第1段扉
32 第2段扉
40,40A〜40H 駆動機構
41,41A,41B 第1段扉駆動部
42 主駆動シーブ
43,61 固定ベルト(紐状駆動伝達部材)
44,62 アイドラー
45 主駆動ピニオンギア
46 主駆動ラックギア
47 主駆動ラック&ピニオン機構
50,50A,50B 第2段扉駆動部
51 第1段ラックギア
52 第1段ピニオンギア
53 第1段ラック&ピニオン機構
54 回転軸
55 駆動側シーブ
55M 主駆動側シーブ
56 従動側シーブ
57 回動ベルト(紐状駆動伝達部材)
58 無端ベルト駆動機構
58A 主無端ベルト駆動機構
59 連結固定部材
60 第2段駆動シーブ
63 第2段ラック&ピニオン機構
64 第2段ピニオンギア
65 第2段ラックギア
H プラットホーム
M 電動機
Claims (3)
- 戸袋に収納された二段伸縮の扉部を駆動機構によりスライドさせて乗降用の開口部を開閉する2段伸縮ホームドア装置において、
前記扉部は、第1段扉の内部に第2段扉がスライドして収納され、かつ、前記第1段扉が前記戸袋に対してスライド可能に支持されるとともに前記第2段扉が前記第1段扉に対してスライド可能に支持され、
前記駆動機構は、前記戸袋に固定設置されて電動機により回動する主駆動シーブ、前記第1段扉に両端を固定されて前記主駆動シーブにより駆動される紐状駆動伝達部材を備えている第1段扉駆動部と、
前記戸袋内に固定設置された第1段ラックギアに前記第1段扉に取り付けられた第1段ピニオンギアを噛合させた第1段ラック&ピニオン機構と前記第1段ピニオンギアと同軸の駆動側シーブを備えている無端ベルト駆動機構、前記第2段扉の底面部及び前記無端ベルト駆動機構の紐状駆動伝達部材に固定されて双方を連結する連結固定部材を備えている第2段扉駆動部と、を具備して構成されることを特徴とする2段伸縮ホームドア装置。 - 戸袋に収納された二段伸縮の扉部を駆動機構によりスライドさせて乗降用の開口部を開閉する2段伸縮ホームドア装置において、
前記扉部は、第1段扉の内部に第2段扉がスライドして収納され、かつ、前記第1段扉が前記戸袋に対してスライド可能に支持されるとともに前記第2段扉が前記第1段扉に対してスライド可能に支持され、
前記駆動機構は、前記戸袋に固定設置された電動機により回動する主駆動ピニオンギア、前記第1段扉に固定されて前記主駆動ピニオンギアと噛合する主駆動ラックギアを備えている第1段扉駆動部と、
前記戸袋内に固定設置された第1段ラックギアに前記第1段扉に取り付けられた第1段ピニオンギアを噛合させた第1段ラック&ピニオン機構と前記第1段ピニオンギアと同軸の駆動側シーブを備えている無端ベルト駆動機構、前記第2段扉の底面部及び前記無端ベルト駆動機構の紐状駆動伝達部材に固定されて双方を連結する連結固定部材を備えている第2段扉駆動部と、を具備して構成されることを特徴とする2段伸縮ホームドア装置。 - 戸袋に収納された二段伸縮の扉部を駆動機構によりスライドさせて乗降用の開口部を開閉する2段伸縮ホームドア装置において、
前記扉部は、第1段扉の内部に第2段扉がスライドして収納され、かつ、前記第1段扉が前記戸袋に対してスライド可能に支持されるとともに前記第2段扉が前記第1段扉に対してスライド可能に支持され、
前記駆動機構は、前記戸袋に固定設置された電動機により回動する主駆動シーブを備えている主無端ベルト駆動機構、前記第1段扉及び前記主無端ベルト駆動機構の紐状駆動伝達部材に固定されて双方を連結する連結固定部材を備えている第1段扉駆動部と、
前記戸袋内に固定設置された第1段ラックギアに前記第1段扉に取り付けられた第1段ピニオンギアを噛合させた第1段ラック&ピニオン機構と前記第1段ピニオンギアと同軸の駆動側シーブを備えている無端ベルト駆動機構、前記第2段扉の底面部及び前記無端ベルト駆動機構の紐状駆動伝達部材に固定されて双方を連結する連結固定部材を備えている第2段扉駆動部と、を具備して構成されることを特徴とする2段伸縮ホームドア装置。
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