JP6151115B2 - ロードセル - Google Patents

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Description

本発明は、台秤、計量タンク、計量ホッパ等の各種計量装置に用いられるロバーバル型のロードセルに関し、更に詳しくは、過大な負荷荷重による破損を防ぐ過負荷防止機構を備えたロードセルに関する。
後掲の特許文献1には、上記過負荷防止機構を備えたロードセルの一例が開示されている。ここで、図16に記載のロードセル24は、特許文献1の図1に記載のセンサ機構体を示したものである。
このロードセル24は、固定部20と可動部21とが、上下のビーム部27,28によって連結され、各ビーム部27,28には、それぞれ2箇所に薄肉の起歪部25がそれぞれ形成され、各起歪部25に対応する外面に歪ゲージ29がそれぞれ貼着されている。
固定部20から内向きに一体に延出したストッパとなる持ち出し部20aと、可動部21から内向きに一体に延出した持ち出し部21aとを上下方向に隙間Δをもって対向させている。固定部20の持ち出し部20aを支持部30を介してベース22に連結支持する一方、可動部21の持ち出し部21aに荷重受け部23を連結している。
このロードセル24では、荷重受け部23に過大な負荷荷重がかかり、可動部21が設定以上に下方変位すると、可動部21の持ち出し部21aの下面が、固定部20のストッパである持ち出し部20aの上面に当接し、可動部21の変位を阻止するように構成している。
このように可動部21の変位を規制するストッパを、一体に形成しているので、例えば、特許文献2に示されるように、ストッパを別部材とし、このストッパをロードセル本体に組付ける構成に比べて、部品点数を削減できると共に、ストッパ用の間隙を調整しながら別部材のストッパをロードセル本体に組付ける面倒な組付け工程が不要になり、コストの低減を図ることができる。
特開2003−247886号公報 特開2010−249731号公報
上記図16のロードセル24では、その長手方向(図16の左右方向)の中央部位で、荷重受け部23を可動部21の持ち出し部21aに連結する一方、固定部20の持ち出し部20aをベース22に連結支持している。
計量装置の構造によっては、ロードセル24の中央部位で荷重を受けるのではなく、例えば、図17に示すように、ロードセル24の一端側である可動部21の端面に荷重受け部23を連結し、他端側である固定部20の端面をベース22に連結支持する場合がある。かかる計量装置としては、例えば、円周に沿って配置される複数の各計量ホッパを、その内方に円周に沿って配置される複数の各ロードセルでそれぞれ支持して計量する組合せ秤などがある。
この図17のように、ロードセル24の一端側を荷重受け部23に連結する構成では、図16に比べて荷重Fの着力点を通る作用線L1と、変位を規制するストッパとなる各持ち出し部20a,21aの対向面の中心線L2までの距離Dが長くなり、過大な負荷荷重が作用すると、大きな曲げモーメントが作用し、過負荷を防止することができず、起歪部25が破損する虞がある。また、荷重受け部23に作業上の都合で上向きに大きい荷重の掛かることがある。本ストッパの構造の場合、可動部21に掛かる上向きの大きい荷重による変位を全く規制できない。
図18に記載のロードセル24は、特許文献1の図5に記載のセンサ機構体を示したものである。図18に示されるように、ロードセル24´の一端側を荷重受け部23に連結する一方、他端側をベース22に連結支持し、固定部20の下端部に過負荷防止用のストッパ26を、可動部21側へ向けて一体に延出形成し、その先端部26aの上面と可動部21の下面との間に隙間Δを設ける構成が記載されている。かかる構成では、荷重Fの着力点を通る作用線と、変位を規制するストッパ26の中心線とを一致させるがことができ、過大な負荷荷重が作用したときに、曲げモーメントが作用することはない。
しかしながら、ロードセル24´を構成する下方のビーム部28以外に、更に、その下方に過負荷防止用のストッパ26を可動部21側へ向けて一体に延出形成しなければならず、ロードセル24´の小型化を阻害することになる。
本発明は、上記のような実情に着目してなされたものであって、過大な荷重による起歪部の破損を防止すると共に、荷重による曲げモーメントの影響を抑制したコンパクトなロードセルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明のロードセルは、固定部と、変位可能な可動部と、前記固定部及び前記可動部の上部を連結する上ビーム部と、前記固定部及び前記可動部の下部を連結する下ビーム部とを有し、前記上ビーム部及び前記下ビーム部に荷重検出用の起歪部がそれぞれ形成されるロバーバル型のロードセルであって、
前記固定部は、該固定部の上下中間部位から前記可動部に向けて片持ち梁状に一体に延出されるストッパを有し、
前記可動部は、前記ストッパの先端部が入り込む収容部を有し、
前記ストッパの前記先端部の外面と前記収容部の内面とによって、少なくとも上下方向に対向して前記可動部の変位を規制するストッパ用間隙が形成され
前記可動部の前記収容部は、前記固定部から前記可動部に向けて延出される前記ストッパの延出方向へ窪むと共に、その内面が部分円形に形成された収容凹部であり、
前記ストッパの前記先端部の外面は、前記収容凹部の前記内面と同心の部分円形に形成され、
前記延出方向へ窪んだ前記収容凹部は、窪んだ奥側の前記部分円形の部分の上下方向の高さに比べて固定部側が狭く形成され、
前記部分円形に形成された前記外面と前記内面とが対向して前記ストッパ用間隙が形成されることを特徴とする。
本発明によると、少なくとも上下方向に対向するストッパ用間隙が形成されるので、過大な負荷荷重が印加されたときに、可動部の下方及び上方への変位を規制してロードセルの起歪部の破損を防止することができると共に、ストッパは、固定部の上下中間部位から可動部に向けて片持ち梁状に一体に延出されて、その先端部が、可動部の収容部に入り込むので、固定部、可動部、上ビーム部、及び、下ビーム部とで囲まれた内部空間を有効に利用してストッパを配置することができ、ロードセルの小型化を阻害することなく、コンパクトな構成となる。
また、ストッパの延出方向、すなわち、固定部から可動部へ向かう方向へ窪んだ収容凹部は、奥側の部分円形の部分が広く、固定部側が狭く形成されるので、ストッパの延出方向への可動部の変位を規制することができ、例えば、可動部を水平方向へ押し込む或いは引っ張るような荷重対しても可動部の変位を規制してロードセルの起歪部が破損するのを防止することができる。
更に、ストッパの先端部の外面と収容凹部の内面との当接が、円弧面同士の接触となり、可動部の多方向の変位を規制することができる。
また、ストッパの先端部は、可動部に形成された収容部に入り込んでいるので、可動部に負荷荷重が印加されたときに、負荷荷重の着力点を通る作用線と変位を規制するストッパ用間隙との間の距離を短くしてストッパ用間隙に作用する曲げモーメントを抑制することができる。
更に、ストッパは、固定部から一体に延出される、すなわち、ストッパは一体に形成されるので、ストッパを別部材とし、ロードセル本体に組付ける構成に比べて、ストッパ用間隙を調整しながらストッパをロードセル本体に組付ける面倒な組付け工程が不要になると共に、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる。
本発明によると、固定部から可動部へ向かって延出するストッパの先端部が、前記延出する方向へ窪んだ収容凹部に入り込んで収容される。
発明のロードセルは、次のような製造方法を用いて製造することができる。すなわち、固定部と、変位可能な可動部と、前記固定部及び前記可動部の上部を連結する上ビーム部と、前記固定部及び前記可動部の下部を連結する下ビーム部とを有し、前記上ビーム部及び前記下ビーム部に荷重検出用の起歪部がそれぞれ形成されるロバーバル型のロードセルの製造方法であって、
前記固定部は、該固定部の上下中間部位から前記可動部に向けて片持ち梁状に一体に延出されるストッパを有し、
前記可動部は、前記ストッパの先端部が入り込む収容部を有し、
前記ロードセルを形成するための素材に貫通溝を形成して前記素材を、前記収容部と該収容部に入り込む前記先端部とに分断する工程を備え、
分断された前記ストッパの前記先端部の外面と前記収容部の内面とによって、少なくとも上下方向に対向して前記可動部の変位を規制するストッパ用間隙が形成される。
この製造方法によると、ストッパの先端部と、該先端部が入り込む収容部とは、素材に貫通溝加工を施して前記素材を分断して形成するので、ストッパの先端部及び収容部の形状を、貫通溝加工の加工経路の設定によって、任意に選択できると共に、貫通溝の溝幅に応じたストッパ用間隙を形成することができる。
上記の製造方法の変形例では、前記素材に、前記固定部、前記可動部、前記上ビーム部、前記下ビーム部、前記ストッパ、及び、前記収容部を、一連の加工径路に沿った一筆書き状の貫通溝加工によって形成する。
この変形例によると、一筆書き状の貫通溝加工によって各部を形成できるので、素材を何回も異なった加工機に装填して各部を加工する必要がなく、加工工数を削減してコストの低減を図ることができる。
変形例では、前記素材には、前記上ビーム部及び前記下ビーム部の前記起歪部にそれぞれ対応する貫通孔が予め形成される。
この変形例によると、素材には、薄肉の起歪部にそれぞれ対応するように貫通孔が予め形成されるので、一筆書き状の貫通溝加工では、起歪部を形成するための曲線状の加工経路に沿った加工を行う必要がなく、貫通溝加工に要する時間を短縮することができる。
に別の変形例では、前記貫通溝が、ワイヤーカット放電加工、レーザ加工、及び、ウォータージェット加工の少なくともいずれか一つの加工によって形成される。
この変形例によると、ワイヤーカット放電加工、レーザ加工、及び、高圧のウォータージェットを噴射して切断するウォータージェット加工の少なくともいずれかを用いた極細の貫通溝加工によって各部を高い精度で形成することができる。
このように、本発明によれば、過大な負荷荷重が印加されたときに、可動部の下方へ変位を規制してロードセルの起歪部の破損を防止することができると共に、ストッパは、固定部、可動部、上ビーム部、及び、下ビーム部とで囲まれた内部空間に配置されるので、ロードセルの小型化を阻害することなく、コンパクトな構成となる。
また、ストッパの先端部は、可動部に形成された収容部に入り込んでいるので、可動部の先端に荷重受け部を備えた構成の計量部において、可動部に負荷荷重が印加されたときに、ストッパ用間隙に作用する曲げモーメントを抑制することができる。
更に、ストッパは、一体に形成されるので、ストッパを別部材とし、ロードセル本体に組付ける構成に比べて、コストの低減を図ることができる。
本発明の参考例のロードセルの側面図である。 図1のロードセルの斜視図である。 図1のストッパ用間隙cの一部拡大図である。 図1のロードセルの製造方法の一例を示す斜視図である。 図1のロードセルの製造方法の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るロードセルの側面図である。 本発明の他の参考例のロードセルの側面図である。 本発明の他の参考例のロードセルの側面図である。 図8のロードセルの製造方法を示す斜視図である。 本発明の他の参考例のロードセルの側面図である。 図10のロードセルの製造方法を示す斜視図である。 本発明の他の参考例のロードセルの側面図である。 図12の一部を切り欠いた正面図である。 本発明の他の参考例のロードセルの側面図である。 本発明の更に他の参考例のロードセルの側面図である。 従来例のロードセルの側面図である。 従来例のロードセルの側面図である。 他の従来例のロードセルの側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
参考例1)
本発明の実施形態の説明に先立って参考例について説明する。
図1は、本発明の参考例のロードセルの側面図であり、図2は、その斜視図である。
このロードセル1は、角ブロック状の金属素材、例えば、アルミニウム合金や鉄などの金属素材の内部を厚み方向(図1の紙面に垂直方向)に貫通加工したロバーバル型のロードセルである。このロードセル1は、角ブロックを計量装置の固定ベース8にボルト等で連結される固定部2と、計量皿や計量ホッパなどの支持部材9がボルト等で連結される可動部3と、固定部2と可動部3の上下箇所をそれぞれ水平に連結する上ビーム部4及び下ビーム部5と、中央ビームと、を残すように加工される。上ビーム部4及び下ビーム部5には、それぞれ2箇所ずつ薄肉の起歪部6が形成され、各起歪部6の外面に歪ゲージ7が貼着される。
固定部2の上下中間部位、好ましくは上下の中央部位から可動部3を連結する中央ビームにおいて、可動部3の固定部2に臨む内面にコ型に後述のように細溝加工が施され、固定部2から可動部3へ向かう方向(図1の右方向)へ窪んだ収容凹部11が形成され、中央ビームは可動部と非接触となり、固定部2から延出されるストッパ10と成る。
したがって、固定部2から延出するストッパ10は、金属素材と同じ厚みを有し、前記延出方向に長い直方体状に形成される。可動部3の収容凹部11は、厚み方向に貫通した矩形の溝状であり、ストッパ10の先端部10aが、この収容凹部11に入り込んで収容される。なお、ストッパ10の先端部10aを収容する収容部は、本実施形態のような溝状の収容凹部11に限らず、貫通した収容孔であってもよい。
ストッパ10の先端部10aと収容凹部11とは、後述のように金属素材に細い貫通溝加工を施して、前記金属素材を、ストッパ10の先端部10aと収容凹部11とに分断することによって形成される。
したがって、ストッパ10の先端部10aの外面と収容凹部11の内面とが、貫通溝の溝幅に対応する微小な間隔で対向し、可動部3の変位を規制するストッパ用間隙cが形成される。
図1のストッパ用間隙cの一部を拡大した図3に示すように、ストッパ10の先端部10aの上面10auと収容凹部11の下向き内面11dとが、上下方向(鉛直方向)に対向すると共に、先端部10aの下面10adと収容凹部11の上向き内面11uとが、上下方向にそれぞれ対向し、可動部3の下方及び上方への変位をそれぞれ規制できるように構成されている。
更に、先端部10aの先端面10asと収容凹部11の横向き内面11sとが水平方向に対向し、可動部3の固定部2側への水平方向の変位を規制できるように構成されている。
なお、本発明の他の参考例として、可動部3の下方変位のみを規制するようにしてもよい。
このように収容凹部11内のストッパ10の先端部10aは、その外面の全面である上下面10au,10ad及び先端面10asが、収容凹部11の内面の全面11d,11u,11sと対向してストッパ用間隙cを形成している。
このように構成されたロードセル1の可動部3に、図1の仮想線で示すように下向きの荷重Fが加えられると、各起歪部6を弾性的に撓み変形させながら可動部3が平行に下方変位することになる。これによって、各起歪部6の撓み変形が歪ゲージ7によって検知され、各歪ゲージ7からの出力を計測回路において演算処理することで可動部3に印加された荷重Fが算出される。
この場合、ストッパ10の先端部10aと収容凹部11との間に形成されているストッパ用間隙cの大きさは、例えば、計測可能な最大荷重、すなわち定格荷重の1.5倍の荷重が加わった時の可動部3の下方変位量を超える所定の変位量に相当する大きさに設定されている。したがって、定格荷重の1.5倍を越える過大な荷重が加わって可動部3が、設定されている変位量以上に下方へ変位しようとしても収容凹部11の下向き内面11dが、ストッパ10の先端部10aの上面10auに当接して、それ以上の可動部3の下方変位が阻止され、起歪部6が弾性域を超えて変形して永久変形したり破損するのを防止することができる。
また、上記にように、ストッパ10の先端部10aの下面10adと収容凹部11の上向き内面11uとが対向すると共に、ストッパ10の先端部10aの先端面10asと収容凹部11の横向き内面11sとが対向しているので、可動部3は計測荷重が加わる下方のみならず、上方への変位、及び、固定部2側への水平方向の変位も規制されることになる。これによって、ロードセル1の単体を運搬あるいは管理する際に、誤って落下させたり他物にぶつけたり、あるいは、清掃等のために、計量皿や計量ホッパなどを取外す際に、可動部3に大きい外力が不当に作用しても、起歪部6が損傷するのを防止することができる。
更に、ストッパ10の先端部10aを、可動部3の収容凹部11に入り込ませてストッパ用間隙cを形成しているので、図1に示すように、荷重Fの着力点を通る作用線L1とストッパ10の先端部10aの中心線L2との距離Dを、短くできるので、可動端に荷重受け部を備えた計量部において、荷重Fによってストッパ10の先端部10aに作用する曲げモーメントを抑制することができる。
次に、上記ロードセル1の製造方法について説明する。
この参考例では、電極ワイヤーと加工物との間に放電を生じさせて、その放電により加工を行うワイヤーカット放電加工を用いてロードセル1を製造する。
例えば、図4に示すように、横置きした直方体状の金属素材Wに、予め起歪部6を形成するための4つの貫通丸孔121〜124をドリル加工等によって所定の位置に穿設する。所定の貫通丸孔121に電極ワイヤー13を挿通した後、金属素材Wあるいは電極ワイヤー13をコンピュータ制御によって二次元移動し、相対的に電極ワイヤー13を一連の加工径路Rに沿って一筆書き状に走行させて、金属素材Wを細い貫通溝14で溶断する。なお、貫通丸孔121〜124は、本発明における「貫通孔」に相当する。
具体的には、相対的に電極ワイヤー13を、貫通丸孔121から上ビーム部4の下面に沿うように貫通丸孔122へ走行させ、可動部3の収容凹部11を含む内面に沿うように貫通丸孔123へ走行させ、下ビーム部の上面に沿うように貫通丸孔124まで走行させる。更に、相対的に電極ワイヤー13を、貫通丸孔124から固定部2の下側内面、ストッパ10の下面、先端面及び上面、並びに、固定部2の上側内面に沿うようにスタート時の貫通丸孔121まで走行させる。
これによって、起歪部6以外の箇所、つまり、固定部2、上ビーム部4、下ビーム部5、可動部3、の各内面、及び、ストッパ10と収容凹部11とを一連に形成する。
ワイヤーカット放電加工は、微小な間隔の隙間を容易に形成することができる精密加工であるので、ストッパ10の先端部10aと可動部3の収容凹部11との間のストッパ用間隙cを高い精度で形成することができる。
このように金属素材Wに、予め起歪部6に対応する貫通丸孔121〜124を形成し、ワイヤーカット放電加工によって、一連の加工径路Rに沿って一筆書き状に細い貫通溝14で溶断してロードセル1を製造するので、金属素材Wを何回も異なった加工機で加工する必要がなく、加工工数を削減してコストの低減を図ることができる。
なお、予め貫通丸孔121〜124を形成することなく、例えば、図5に示すように、適所位置に予め穿設したスタート孔15に電極ワイヤー13を挿通し、固定部2、上ビーム部4、下ビーム部5、可動部3、の各内面、及び、ストッパ10と収容凹部11、並びに、起歪部6を細い貫通溝14によって一連に溶断形成してもよい。
また、ワイヤーカット放電加工に限らず、レーザ加工、ウォータージェット加工を用いてもよく、あるいは、通常の機械加工を利用してもよい。ウォータージェット加工は、高圧のウォータージェットを噴射して切断するので、熱による歪みがない。
(実施形態
図6は、本発明の実施形態に係るロードセル1の側面図であり、図1の参考例に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
この実施形態では、可動部3の収容凹部111に入り込むストッパ101の先端部101aは、その他の部分と同じ上下方向(図6の上下方向)の高さを有する第1先端部101a1と、この第1先端部101a1よりも上下方向に大きい部分円形の第2先端部101a2とを有している。
ストッパ101の先端部101aが収容される収容凹部111は、第1先端部101a1を収容する第1収容凹部111aと、第2先端部101a2を収容する第2収容凹部111bとを有している。第2収容凹部111bは、部分円形に形成された第2先端部101a2と同心であって、ストッパ用間隙cに相当する分だけ大径の部分円形に形成されている。したがって、収容凹部111は、奥側の第2収容凹部111bに比べて固定部2側の第1収容凹部111aは狭くなっている。
先端部101aの第1先端部101a1の上下面と収容凹部111の第1収容凹部111aの下向き及び上向きの各内面とが、上下方向にそれぞれ対向してストッパ用間隙cを形成する。また、先端部101aの第2先端部101a2の円弧状の外周面と収容凹部111の第2収容凹部111bの円弧状の内周面とが対向してストッパ用間隙cを形成する。
この実施形態では、可動部3の上下方向への過大な変位を規制できるだけではなく、多方向への過大な変位を、第2先端部101a2の円弧状の外周面と、第2収容凹部111bの円弧状の内周面との当接によって阻止することができ、ロードセル1の落下、他物への衝突、あるいは、作業者によって加えられる不当な外力に対する耐久性が更に高いものとなる。
なお、ストッパ10の第1先端部10a1及び収容凹部11の第1収容凹部11aは、省略してもよい。
この実施形態のロードセル11も上記実施形態と同様に、ワイヤーカット放電加工等を用いて製造することができる。
参考例2
図7は、本発明の他の参考例のロードセル1の側面図であり、図1の参考例に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
定格荷重の大きなロードセルでは、ストッパの強度を高める必要がある。
この参考例のロードセル1では、固定部2から可動部3へ向かって延出するストッパ10は、可動部3の収容凹部11に収容される先端部10aを含めて上下方向の高さを大きくし、ストッパ10の強度を高めている。可動部3の収容凹部11も、ストッパ10の先端部10aを収容できるように、上下方向の高さを大きくしている。
このロードセル12もワイヤーカット放電加工等を用いて同様に製造することができる。
また、図7のロードセル12の収容凹部112の奥側に、図8に示すように、上下方向に長い長孔部112cを連設してもよい。
この図8のロードセル12´は、例えば、図9に示すように、金属素材Wに、予め起歪部6を形成するための4つの貫通丸孔121〜124と、前記長孔部11cに対応する貫通長孔16をドリル加工等によって所定の位置に穿設する。所定の貫通丸孔121に電極ワイヤー13を挿通した後、相対的に電極ワイヤー13を、貫通丸孔121から上ビーム部4の下面に沿うように貫通丸孔122へ走行させ、この貫通丸孔122から可動部3の上側内面及び収容凹部112の下向き内面に沿うように貫通長孔16へ走行させる。
更に、電極ワイヤ―13を、貫通長孔16から収容凹部112の上向き内面及び可動部3の下側内面に沿うように、貫通丸孔123へ走行させ、この貫通丸孔123から下ビーム部5の上面に沿うように貫通丸孔124まで走行させる。次、電極ワイヤー13を、貫通丸孔124からストッパ102の下面に沿うように貫通丸孔123へ走行させ、更に、貫通丸孔122からストッパ102の上面に沿うように、スタート時の貫通丸孔121まで走行させる。
この場合、予め貫通長孔16が形成されているので、図8に示すストッパ102の先端部102aの先端面102asを形成するための電極ワイヤー13による貫通溝14の形成が不要となり、ワイヤーカット放電加工の加工時間を短縮することができる。
また、図7のロードセル12のストッパ102を、その先端部102aを除いて上下方向の高さを更に大きくする共に、4箇所の起歪部6に対応する部分を円弧状に切り欠いて、図10に示す構成としてもよい。この図10のロードセル13では、ストッパ103と上ビーム部4とが細い貫通溝で分断されると共に、ストッパ103と下ビーム部5とが細い貫通溝で分断されている。
このロードセル13では、図11に示すように、予め起歪部6に対応するように形成した4個の貫通丸孔121〜124の内の所定の貫通丸孔121に電極ワイヤー13を挿通した後、相対的に電極ワイヤー13を、貫通丸孔121から上ビーム部4の下面に沿うように貫通丸孔122へ走行させ、可動部3の収容凹部112を含む内面に沿うように貫通丸孔123へ走行させ、下ビーム部の上面に沿うように貫通丸孔124まで走行させればよく、上記図4や図5に示されるように、電極ワイヤー13を、貫通丸孔124からスタート時の貫通丸孔121まで走行させる必要がない。これによって、電極ワイヤー13を相対的に一筆書き状に走行させる一連の加工径路R´を短くすることができ、加工時間を短縮することができる。
(その他の参考例
本発明の参考例には、以下のような形態もある。
(1)図12,図13に示すように、例えば、図1の参考例のロードセル1において、計量皿や計量ホッパを支持する支持部材9を、二股状とし、可動部3に跨って配置して、側面からボルト連結するよう構成してもよい。
これによって、荷重Fの着力点を通る作用線をストッパ10の先端部10aに位置させることができ、過大荷重をストッパ先端部10aで効率よく的確に当接支持することができる。
(2)ストッパ10の先端部10a及び収容凹部11の形状は、上下方向に対向する面を有しておれば、特に限定されず、側面視で矩形や円形に限られるものではなく、例えば、図14に示すように、ストッパ104の先端部104aを三角形状にしてもよい。また、図15に示すように、ストッパ105の先端部105aを、上下方向の高さの大きい大型の矩形形状にしてもよい。
1,11〜15 ロードセル
2 固定部
3 可動部
4 上ビーム部
5 下ビーム部
6 起歪部
7 歪ゲージ
8 固定ベース
9 支持部材
10,101〜105 ストッパ
10a,101a,104a,105a 先端部
11,111,114,115 収容凹部

Claims (1)

  1. 固定部と、変位可能な可動部と、前記固定部及び前記可動部の上部を連結する上ビーム部と、前記固定部及び前記可動部の下部を連結する下ビーム部とを有し、前記上ビーム部及び前記下ビーム部に荷重検出用の起歪部がそれぞれ形成されるロバーバル型のロードセルであって、
    前記固定部は、該固定部の上下中間部位から前記可動部に向けて片持ち梁状に一体に延出されるストッパを有し、
    前記可動部は、前記ストッパの先端部が入り込む収容部を有し、
    前記ストッパの前記先端部の外面と前記収容部の内面とによって、少なくとも上下方向に対向して前記可動部の変位を規制するストッパ用間隙が形成され
    前記可動部の前記収容部は、前記固定部から前記可動部に向けて延出される前記ストッパの延出方向へ窪むと共に、その内面が部分円形に形成された収容凹部であり、
    前記ストッパの前記先端部の外面は、前記収容凹部の前記内面と同心の部分円形に形成され、
    前記延出方向へ窪んだ前記収容凹部は、窪んだ奥側の前記部分円形の部分の上下方向の高さに比べて固定部側が狭く形成され、
    前記部分円形に形成された前記外面と前記内面とが対向して前記ストッパ用間隙が形成される、
    ことを特徴とするロードセル。
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