JP6150721B2 - 重質油燃焼方法、重質油焚きボイラ及び制御装置 - Google Patents

重質油燃焼方法、重質油焚きボイラ及び制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、重質油を燃焼させる重質油燃焼方法、重質油焚きボイラ及び制御装置に関するものである。
ボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。この燃焼バーナは、燃料と1次空気との混合気が供給されると共に、高温の1次空気が供給され、この混合気と1次空気を火炉内に吹き込むことで火炎を形成し、この火炉内で燃焼可能となっている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器などが設けられており、火炉での燃焼により発生した排ガスと水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができる。
このように、燃料を燃焼させた熱で蒸気を生成する油焚きのボイラとしては、燃料に例えば石油コークス等の残渣油に代表される重質油を用いるものがある。重質油は、燃料となる炭化水素の他に不純物を多く含んだ燃料であり、不純物が燃焼時に機器の各部に悪影響を与える場合がある。
例えば、特許文献1は、天然ガス、重軽油、高硫黄バナジウム含有エマルジョン燃料、石炭等の化石燃料を燃焼するボイラにおいて、経年後に任意の伝熱管群や伝熱管壁を更新した後に、当該更新部を通過するガス温度に応じて、相応の凝固点を有する無機化合物を、燃料もしくは燃焼用空気系或いは火炉への再循環排ガス中に、粉末もしくは粉粒混合液にて混合することが記載されている。特許文献2には、所定期間経過後に、定格運転から低負荷運転に変更する運転を行い、低負荷運転の際に、火炉内を酸素リッチ状態として、火炉壁の伝熱管における灰付着を低減する石油系残渣を燃料とする燃焼装置の運転制御方法が記載されている。
特開2000−39291号公報 特開2011−52895号公報
特許文献1及び2に記載の装置でも、過熱器等の伝熱部の伝熱管への灰の付着等が生じ、伝熱管に腐食が生じる場合がある。この腐食の原因の1つとして、燃用時に燃料に含まれるバナジウムが酸化して生成される酸化物、特にVが伝熱管に付着し、伝熱管を腐食させる、いわゆるバナジウムアタックがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、バナジウムアタックの発生を抑制し、煙道内での腐食の発生を抑制する重質油燃焼方法、重質油焚きボイラ及び制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の重質油燃焼方法は、バナジウムを含有する重質油を燃料としてボイラの火炉で燃焼させる重質油燃焼方法であって、燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじんに含まれる未燃Cの割合を調整することを特徴とする。未燃Cとは、未燃カーボンまたは未燃炭素のことである。
重質油燃焼方法は、燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるVの割合との関係を備え、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、対応する前記関係を読み出し、読み出した前記関係に基づいて、生成されるVの割合を設定した値以上とするばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定に基づいて、燃料の燃焼時に生成される未燃Cの割合を制御することが好ましい。
このように、予め備えている関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、より確実にVの割合を設定した値以上とすることができる。これにより、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記火炉に供給する燃料の量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することが好ましい。
このように、燃料の供給量を調整することで、火炉内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
また、前記火炉に供給する空気の量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することが好ましい。
このように、空気の供給量を調整することで、火炉内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
また、前記火炉から排出され、煙道を流れる排ガスの酸素濃度を検出し、検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を検出し、検出結果に基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することが好ましい。
このように、酸素濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を検出し、検出結果に基づいて、火炉の燃焼条件を制御することで、検出したばいじん中の未燃Cの割合を、目標のばいじん中の未燃Cの割合に近づけることができる。これにより、Vの生成をより確実に抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記煙道に、過熱器と再熱器と節炭器とが配置され、前記節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を検出することが好ましい。
このように、節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を計測することで、安定した状態の排ガスの酸素濃度を計測することができ、計測精度を高くすることができる。
また、前記煙道に過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器が配置され、前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することが好ましい。
このように、伝熱管の表面、つまり伝面の汚れを検出し、その結果に基づいて、燃焼条件を制御することで、具体的には、伝面の汚れが増加しないように燃焼条件を制御することで、未燃Cを制御することができ、バナジウムアタックの発生をより好適に抑制することができる。
また、燃料中のばいじん中の未燃Cの割合に対するVの割合が閾値未満となる場合、前記燃料に添加剤を注入することが好ましい。
このように、未燃Cに対して全体のバナジウムの量が多い場合、つまり、Vを生成するために必要な未燃Cの割合が一定より多くなる場合、添加剤を注入することで、未燃Cの割合の増加を抑制しつつ、Vによる腐食(バナジウムアタック)の発生を抑制することができる。
上記目的を達成するために、本発明の重質油焚きボイラは、火炉と、前記火炉に燃料を噴射する燃料供給部と、前記火炉に空気を供給する空気供給部と、前記火炉で生成される排ガスが流れる煙道と、前記煙道に配置された伝熱部と、前記燃料供給部と、前記空気供給部との動作を制御する制御装置と、を有し、前記燃料は、バナジウムを含有する重質油であり、前記制御装置は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することを特徴とする。
重質油焚きボイラは、燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記制御装置は、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるVの割合との関係を記憶する記憶部と、を有し、前記制御部は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、前記記憶部から対応する前記関係を読み出し、読み出した前記関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、生成されるVの割合を設定した値以上とすることが好ましい。
このように、予め備えている関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、より確実にVの割合を設定した値以上とすることができる。これにより、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記制御装置は、前記燃料供給部から前記火炉に供給する前記燃料の量を調整することが好ましい。
このように、燃料の供給量を調整することで、火炉内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
また、前記制御装置は、前記空気供給部から前記火炉に供給する前記空気の量を調整することが好ましい。
このように、空気の供給量を調整することで、火炉内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
また、前記煙道中の排ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度検出部を有し、前記制御装置は、前記酸素濃度検出部で検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を検出し、検出結果に基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することが好ましい。
このように、酸素濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を検出し、検出結果に基づいて、火炉の燃焼条件を制御することで、検出したばいじん中の未燃Cの割合を、目標のばいじん中の未燃Cの割合に近づけることができる。これにより、Vの生成をより確実に抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、前記伝熱部は、過熱器と再熱器と節炭器とを有し、前記酸素濃度検出部は、前記節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を検出することが好ましい。
このように、節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を計測することで、安定した状態の排ガスの酸素濃度を計測することができ、計測精度を高くすることができる。
また、前記伝熱部は、過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器を有し、前記制御装置は、前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することが好ましい。
このように、伝熱管の表面、つまり伝面の汚れを検出し、その結果に基づいて、燃焼条件を制御することで、具体的には、伝面の汚れが増加しないように燃焼条件を制御することで、未燃Cを制御することができ、バナジウムアタックの発生をより好適に抑制することができる。
また、前記燃料供給部は、前記燃料に添加剤を注入する添加剤注入部をさらに有し、前記制御装置は、燃料中の未燃Cの割合に対するVの割合が閾値未満となる場合、前記添加剤注入部から前記燃料に前記添加剤を注入することが好ましい。
このように、未燃Cに対して全体のバナジウムの量が多い場合、つまり、Vを生成するために必要な未燃Cの割合が一定より多くなる場合、添加剤を注入することで、未燃Cの割合の増加を抑制しつつ、Vによる腐食(バナジウムアタック)の発生を抑制することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、バナジウムを含有する重質油のボイラの火炉での燃焼を制御する制御装置であって、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるVの割合との関係を記憶する記憶部と、を有し、前記制御部は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、前記記憶部から対応する前記関係を読み出し、読み出した前記関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、生成されるVの割合を設定した値以上とすることを特徴とする。
本発明の制御装置は、予め備えている関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、より確実にVの割合を設定した値以上とすることができる。これにより、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、バナジウムを含有する重質油のボイラの火炉での燃焼を制御する制御装置であって、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、煙道に配置された熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御し、生成されるVの割合を設定した値以上とすることを特徴とする。
本発明の制御装置は、伝熱管の表面、つまり伝面の汚れを検出し、その結果に基づいて、燃焼条件を制御することで、具体的には、伝面の汚れが増加しないように燃焼条件を制御することで、未燃Cを制御することができ、バナジウムアタックの発生をより好適に抑制することができる。
本発明によれば、燃料の燃焼時に生じるばいじん中の未燃Cを制御することで、Vが生じることを抑制することができる。これにより、燃焼ガスが流れるボイラの伝熱部がバナジウムアタックによって腐食することを抑制することができる。
図1は、ボイラの概略構成を表す模式図である。 図2は、基準テーブルの一例を示す模式図である。 図3は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、未燃C濃度と空燃比との関係の一例を示す模式図である。 図5は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、ボイラの概略構成を表す模式図である。本実施形態の制御装置が適用されたボイラは、残渣油を燃料として用い、この残渣油を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。残渣油は、常圧蒸留残油や減圧蒸留残油などの重質油に熱分解処理(コーキング)を行ったときに生じる残渣である。なお、本実施形態は、バナジウムが含有する重質油を燃料に用いることができる。例えば常圧蒸留残油、減圧蒸留残油、残渣油以外の石油コークスも燃料とすることができる。
ボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と、燃料供給部12と、空気供給部14と、煙道16と、伝熱部18と、制御装置20と、を有する。
火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁の下部に燃料と空気が供給される。
燃料供給部12は、燃焼バーナ21,22,23,24と、燃料供給管25と、燃料供給源26と、バルブ27,28a,28b,28c,28dと、添加剤注入部30と、を有し、火炉11に燃料を供給する。
複数の燃焼バーナ21,22,23,24は、火炉11の壁に装着されている。燃焼バーナ21,22,23,24は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って4セット、つまり、4段配置されている。
燃料供給管25は、一方の端部が燃料供給源26と接続され、他方の端部が分岐管25a,25b,25c,25dに分岐している。分岐管25aは、燃焼バーナ21に接続されている。分岐管25bは、燃焼バーナ22に接続されている。分岐管25cは、燃焼バーナ23に接続されている。分岐管25dは、燃焼バーナ24に接続されている。燃料供給源26は、燃料供給管25と接続されており、燃料を貯留する貯留タンクや貯留された燃料を送液するポンプ等を備えている。燃料供給源26は、燃料供給管25を介して、燃焼バーナ21,22,23,24に燃料を供給する。バルブ27は、燃料供給管25の分岐管25a,25b,25c,25dと燃料供給源26との間に配置されている。バルブ27は、開度が調整可能な調整弁であり、燃料供給源26から分岐管25a,25b,25c,25dに供給する燃料の量を調整する。バルブ28a,28b,28c,28dは、分岐管25a,25b,25c,25dにそれぞれ設けられている。バルブ28aは、分岐管25aに設けられている。バルブ28bは、分岐管25bに設けられている。バルブ28cは、分岐管25cに設けられている。バルブ28dは、分岐管25dに設けられている。バルブ28a,28b,28c,28dは、開度が調整可能な調整弁であり、分岐管25a,25b,25c,25dから燃焼バーナ21,22,23,24に供給する燃料の量を調整する。
添加剤注入部30は、添加剤注入管31と、添加剤注入源32と、バルブ33と、を有し、燃料供給部12の燃料供給管25に添加剤を供給する。添加剤注入管31は、一方の端部が添加剤注入源32と接続され、他方の端部が燃料供給管25に接続されている。添加剤注入源32は、添加剤注入管31と接続されており、添加剤を貯留する貯留タンクや貯留された添加剤を送液するポンプ等を備えている。添加剤注入源32は、添加剤注入管31を介して、燃料供給管25に添加剤を供給する。バルブ33は、添加剤注入管31に配置されている。バルブ33は、開度が調整可能な調整弁であり、添加剤注入源32から燃料供給管25に供給する添加剤の量を調整する。
ここで、添加剤は、Vの発生を抑制する効果がある材料であり、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、炭酸マグネシウム(MgCO3)等のマグネシウム化合物を例示することができる。また、マグネシウム化合物以外には、鉄系化合物(例えばFe23)、炭酸カルシウム(CaCO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、有機系添加剤等も用いることができる。
空気供給部14は、風箱36と、空気供給管37と、送風機38と、を有し、火炉11に空気を供給する。風箱36は、各燃焼バーナ21,22,23,24の装着位置に設けられ、燃焼バーナ21,22,23,24と連通している。空気供給管37は、一方の端部が風箱36に接続され、他方の端部に送風機38が接続されている。送風機38は、空気供給管37に空気を供給する。空気供給部14は、送風機38により送られた燃焼用空気を、空気供給管37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24に供給する。
煙道16は、火炉11の上部に連結されている。煙道16は、火炉11で燃料が燃焼されることで生成される燃焼ガスが流れる。
伝熱部18は、過熱器(スーパーヒータ)41,42,43、再熱器45,46、節炭器(エコノマイザ)47と、各部を接続された蒸気ラインL1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9と、を有する。伝熱部18は、過熱器41,42,43、再熱器45,46、節炭器47が煙道16内に排ガスの流れ方向の上流からこの順で配置されている。過熱器41,42,43、再熱器45,46、節炭器47は、火炉11での燃焼で発生した燃料ガス(排ガス)と水との間で熱交換を行い、対流伝熱部として排ガスの熱を回収する。
蒸気ラインL1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9は、熱媒である水または蒸気を循環させる配管であり、過熱器(スーパーヒータ)41,42,43、再熱器45,46、節炭器(エコノマイザ)47、熱媒(水)供給源、タービン等のいずれかに接続され、接続されている装置の間で所定の方向に熱媒(水、蒸気)を流す。蒸気ラインL1は、熱媒供給源と再熱器46とに接続され、熱媒供給源から再熱器46に熱媒を供給する。蒸気ラインL2は、再熱器46と過熱器41に接続され、再熱器46から過熱器41に熱媒を供給する。蒸気ラインL3は、過熱器41と過熱器42に接続され、過熱器41から過熱器42に熱媒を供給する。蒸気ラインL4は、過熱器42とタービン(高圧タービン)に接続され、過熱器42からタービンに熱媒を供給する。蒸気ラインL5は、熱媒供給源と再熱器45とに接続され、熱媒供給源から再熱器45に熱媒を供給する。蒸気ラインL6は、再熱器45と過熱器43に接続され、再熱器45から過熱器43に熱媒を供給する。蒸気ラインL7は、過熱器43とタービン(低圧タービン)に接続され、過熱器43からタービンに熱媒を供給する。また、タービンに供給された熱媒は、タービンを回転させた後、熱媒供給源に回収される。熱媒は、熱媒供給部に回収される前に復水器で復水されてもよい。蒸気ラインL8は、熱媒供給源と節炭器47とに接続され、熱媒供給源から節炭器47に熱媒を供給する。蒸気ラインL9は、節炭器47と熱媒利用器に接続され、節炭器47から熱媒利用器に熱媒を供給する。熱媒利用器は、節炭器47で加熱された熱媒を利用する各種装置である。
ボイラ10は、煙道16の伝熱部18が配置されている位置よりも下流側に熱交換を行った排ガス(燃焼ガス)が排出される排ガス管48が連結されている。この排ガス管48は、空気供給管37との間にエアヒータ49が設けられ、空気供給管37を流れる空気と、排ガス管48を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
ボイラ10は、ガス再循環ダクト52と、送風機54と、を有する。ガス再循環ダクト52は、一方の端部が煙道16の節炭器47の下流側に接続され、他方の端部が火炉11に接続されている。送風機54は、ガス再循環ダクト52に接続され、煙道16を流れる排ガスの一部を加圧して火炉11に供給する。ボイラ10は、ガス再循環ダクト52と、送風機54とで排ガスの一部を火炉11に供給可能とすることで、火炉11に供給する空気の酸素濃度を調整することができる。ボイラ10は、ガス再循環ダクト52と、送風機54とを空気供給部14の一部としてもよい。
ボイラ10は、排ガス管48に、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置等の排ガスを処理する各種装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
また、ボイラ10は、酸素濃度検出部82と、温度検出部84,86,88,89,90,92,94と、を有する。酸素濃度検出部82は、煙道16の節炭器47よりも下流側に設置されており、煙道16の節炭器47よりも下流を流れる排ガスの酸素濃度を検出する。温度検出部84は、煙道16の節炭器47よりも下流側に設置されており、煙道16の節炭器47よりも下流を流れる排ガスの温度を検出する。温度検出部86は、蒸気ラインL3に設置されており、蒸気ラインL3を流れる熱媒、つまり、過熱器41で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。温度検出部88は、蒸気ラインL4に設置されており、蒸気ラインL4を流れる熱媒、つまり、過熱器42で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。温度検出部89は、蒸気ラインL7に設置されており、蒸気ラインL7を流れる熱媒、つまり、過熱器43で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。温度検出部90は、蒸気ラインL6に設置されており、蒸気ラインL6を流れる熱媒、つまり、再熱器45で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。温度検出部92は、蒸気ラインL2に設置されており、蒸気ラインL2を流れる熱媒、つまり、再熱器46で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。温度検出部94は、蒸気ラインL9に設置されており、蒸気ラインL9を流れる熱媒、つまり、節炭器47で加熱され、排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。酸素濃度検出部82と、温度検出部84,86,88,89,90,92,94と、は、計測した酸素濃度、温度の情報を制御装置20に送る。
制御装置20は、ボイラ10の各部の動作を制御する装置であり、制御部70と、記憶部72と、を有する。制御装置20は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイス、モニター、プリンタ等の出力デバイス、通信デバイス等、各部の制御に用いる各種デバイスを備えている。制御部70は、各部から取得した情報及び設定された条件、記憶部72に記憶された条件に基づいて、演算処理を行い、各部の動作を制御する。記憶部72は、制御部70での処理に必要な各種情報を記憶している。記憶部72は、基準テーブル74を記憶している。
基準テーブル74は、燃料のバナジウム濃度毎(燃料の種類毎)に、未燃C濃度とVの割合との関係を記憶している。未燃C濃度とは、ばいじん中の未燃カーボンまたは未燃炭素の割合である。ばいじんの量は、未燃カーボンまたは未燃炭素と無機物の総量となる。Vの割合とは、燃料のバナジウムの全量に対して生成されるVの割合であり、(排ガス中のV)/(排ガス中のV+排ガス中のV)である。基準テーブル74は、例えば、種類が異なる燃料、つまりバナジウム濃度が異なる燃料毎に実験、計測等を行い、算出された図2に示すような未燃C濃度とVの割合との関係を記憶している。ここで、図2は、基準テーブルの一例を示す模式図である。図2に示すようにバナジウム濃度が異なると、未燃C濃度とVの割合との関係も変化する。なお、図2では、第1サンプル、第2サンプルの2つについて示したが、燃料の種類は2つに限定されない。
ボイラ10は、燃料供給部12によって燃料供給源26から燃焼バーナ21,22,23,24に供給される。また、空気供給源14によって燃焼用空気が空気供給管37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24は、燃料である残渣油を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。この火炉11では、燃料と燃焼用空気とが燃焼して火炎が生じ、この火炉11内の下部で火炎が生じると、燃焼ガス(排ガス)がこの火炉11内を上昇し、煙道16に排出される。
なお、火炉11では、空気の供給量が残渣油の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。その後、アディショナルエアが追加供給されることで残渣油の酸化燃焼が完結され、残渣油の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
このとき、図示しない熱媒供給源から供給された水(熱媒)は、節炭器47によって予熱された後、図示しない蒸気ドラム等の熱媒利用器に供給され火炉壁の各水管に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。さらに、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は再熱器45、46に導入された後、過熱器41,42,43に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器41,42,43で生成された過熱蒸気はタービンに供給される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
また、煙道16の節炭器47を通過した排ガスは、排ガス管48にて、図示しない脱硝装置にて、触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
次に、図3から図8を用いて、制御装置による制御動作の各例について説明する。図3は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。図4は、未燃C濃度と空燃比との関係の一例を示す模式図である。制御装置20は、ボイラ10の稼動時中、図3の処理を繰り返し行ってもよいし、燃料の情報が更新されるごとに実行してもよい。
制御装置20は、燃料中のバナジウム(V)濃度を取得する(ステップS10)。制御装置20は、オペレータによる入力、検出装置の検出結果等の情報を取得することで、バナジウム濃度を取得する。制御装置20は、燃料の情報を取得し、燃料の情報からバナジウム濃度を取得してもよい。
制御装置20は、バナジウム濃度を取得したら、基準テーブル74から対応する関係を読み出す(ステップS12)。制御装置20は、燃料のバナジウム濃度から記憶部72に記憶されている未燃C濃度とVの割合との関係を特定し、読み出す。
制御装置20は、読み出した関係に基づいて、未燃C濃度(ばいじん中の未燃Cの割合)を決定する(ステップS14)。具体的には、制御装置20は、読み出した関係と、予め設定された条件に基づいて、Vが所定の割合以上となる未燃C濃度を特定し、特定した未燃C濃度を決定した未燃C濃度とする。
制御装置20は、未燃C濃度に基づいて、空燃比を決定する(ステップS16)。制御装置20は、運転条件と未燃C濃度との関係を予め記憶しておき、予め記憶した運転条件と未燃C濃度とから、決定した未燃C濃度となる空燃比を決定する。制御装置20は、未燃C濃度と空燃比との関係として、図4に示すような、空燃比が高くなるにつれて未燃C濃度が小さくなり、かつ増加率が小さくなる反比例に似た曲線の関係を記憶している。制御装置20は、図4に示す関係と未燃C濃度とに基づいて空燃比を決定する。制御装置20は、空燃比を決定したら、決定に基づいて燃料と空気を供給する(ステップS18)。ここで、制御装置20は、酸素濃度検出部82で検出される酸素濃度に基づいて、空燃比を制御する。つまり、酸素濃度検出部82で検出される節炭器47の下流側における酸素濃度に基づいて、節炭器47の下流側における空燃比を制御する。制御装置20は、ボイラ10の運転が停止されるまで、または空燃比が変更されるまで、継続的に同様の条件で燃料と空気を供給する。
制御装置20は、燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。このように、ばいじん中の未燃Cの割合を制御することで、下記反応が生じやすい雰囲気を作ることができる。
C+(1/2)O→CO
25+CO→V24+CO2
これにより、V25の生成を抑制することができ、V25が伝熱部18の伝熱管に付着することを抑制することができる。
未燃C濃度を調整することで、未燃C濃度が必要以上に高くなることを抑制できる。これにより、燃料を効率よく燃焼させることができ、バナジウムアタックによる腐食を抑制しつつ、燃料の燃焼効率も維持することができる。
また、本実施形態の制御装置20は、燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるVの割合との関係を備え、燃料のバナジウム濃度に基づいて、対応する関係を読み出し、読み出した関係に基づいて、生成されるVの割合を設定した値以上とするばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定に基づいて、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する。このように、予め備えている関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、より確実にVの割合を設定した値以上とすることができる。これにより、Vの生成を抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、未燃C濃度とVの割合との関係としたが、Vに換えて、Vを用いてもよい。この場合、Vの場合は、Vが設定した割合以上となるように制御を行ったが、Vの場合は、Vが設定した割合以下(または設定した割合未満)となるように制御を行えばよい。
図5は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。図5に示す処理は、燃焼の条件が図3で決定した未燃C濃度となるように調整する制御の一例である。制御装置20は、図5に示す制御を運転中連続して実行してもよいし、一定間隔で実行してもよい。
制御装置20は、酸素濃度を検出する(ステップS20)。具体的には、制御装置20は、酸素濃度検出部82が検出した酸素濃度の情報を取得する。制御装置20は、酸素濃度を検出したら、酸素濃度に基づいて、未燃C濃度を決定する(ステップS22)。制御装置20は、排ガスに含まれる酸素の濃度と火炉11に供給した空気、燃料とに基づいて、現状の燃焼条件における未燃C濃度を検出する。
制御装置20は、未燃C濃度を決定したら、未燃C濃度が下限より低いかを判定する(ステップS24)。ここで、下限は、予め決定された未燃C濃度を基準とした許容範囲の下限である。これにより、制御装置20は、検出した現状の燃焼条件における未燃C濃度が目標として決定した未燃C濃度の許容範囲に含まれているかを判定する。
制御装置20は、未燃C濃度が下限より低い(ステップS24でYes)と判定したら、供給空気量を減少させる(ステップS26)。空気量を減少させることで、燃料が燃焼されにくい状態とし、未燃C濃度を上昇させる。
制御装置20は、未燃C濃度が下限以上である(ステップS24でNo)と判定したら、未燃C濃度が上限より高いかを判定する(ステップS28)。ここで、上限は、予め決定された未燃C濃度を基準とした許容範囲の上限である。これにより、制御装置20は、検出した現状の燃焼条件における未燃C濃度が目標として決定した未燃C濃度の許容範囲に含まれているかを判定する。
制御装置20は、未燃C濃度が上限より高い(ステップS28でYes)と判定したら、供給空気量を増加させる(ステップS30)。空気量を増加させることで、燃料が燃焼されやすい状態とし、未燃C濃度を減少させる。
制御装置20は、未燃C濃度が上限以下である(ステップS28でNo)と判定したら、適正範囲であると判定して、そのまま処理を終了する。
制御装置20は、図5に示すように、火炉から排出され、煙道を流れる排ガスの酸素濃度を検出し、検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定結果に基づいて火炉における燃焼条件を制御する。このように、酸素濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定結果に基づいて、火炉11の燃焼条件を制御することで、ばいじん中の未燃Cの割合を、目標のばいじん中の未燃Cの割合に近づけることができる。これにより、Vの生成をより確実に抑制することができ、バナジウムアタックの発生を抑制することができる。
また、本実施形態のように、酸素濃度検出部82で節炭器47を通過した排ガスの酸素濃度を検出することで、安定した状態の排ガス、つまり、燃焼反応が実質的に終了した排ガスの酸素濃度を計測することができ、計測精度を高くすることができる。
また、ボイラ10は、空気の供給量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することで、火炉内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
また、上記実施形態は、空気供給部12から供給する空気量を調整したが、空気量に換えてまたは加えて、燃料供給部14から火炉11に供給する燃料の量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整してもよい。
図6は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。図6に示す処理は、燃焼の条件が図3で決定した未燃C濃度となるように調整する制御の一例である。図6に示すよりは、空気量に換えて、燃料の供給量を調整する点以外は、図5に示す処理と同様の処理である。したがって、図6の制御のうち、図5の制御と同様のステップには、同一のステップ番号を付して詳細な説明は省略する。制御装置20は、図6に示す制御を運転中連続して実行してもよいし、一定間隔で実行してもよい。また、制御部20は、図5に示す制御と図6に示す制御を並行して実行してもよい。
制御装置20は、酸素濃度を検出し(ステップS20)、酸素濃度に基づいて未燃C濃度を決定し(ステップS22)、未燃C濃度が下限より低いかを判定する(ステップS24)。
制御装置20は、未燃C濃度が下限より低い(ステップS24でYes)と判定したら、燃料供給量を増加させる(ステップS32)。燃料の供給量を増加させることで、燃料が燃焼されにくい状態とし、未燃C濃度を上昇させる。
制御装置20は、未燃C濃度が下限以上である(ステップS24でNo)と判定したら、未燃C濃度が上限より高いかを判定する(ステップS28)。制御装置20は、未燃C濃度が上限より高い(ステップS28でYes)と判定したら、燃料供給量を減少させる(ステップS30)。燃料の供給量を減少させることで、燃料が燃焼されやすい状態とし、未燃C濃度を減少させる。制御装置20は、未燃C濃度が上限以下である(ステップS28でNo)と判定したら、適正範囲であると判定して、そのまま処理を終了する。このように、制御装置20は、燃料の供給量を調整することで、火炉11内の空気と燃料のバランスを調整することができ、ばいじん中の未燃Cの割合を好適に調整することができる。
図7は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理は、燃焼の条件が図3で決定した未燃C濃度となるように調整する制御の一例であり、Vの発生状態を伝熱部18の伝熱管の表面の汚れ、つまり伝面汚れに基づいて判定し、その結果に基づいて、Vが所定の割合以上発生する未燃C濃度で燃焼が行われているか判定をし、燃焼条件を調整する。制御装置20は、図7に示す制御を運転中連続して実行してもよいし、一定間隔で実行してもよい。また、制御装置20は、図7に示す処理を図5に示す処理と並列で処理することができる。
制御装置20は、蒸気温度及び出口ガス温度を検出する(ステップS40)。制御装置20は、出口ガス温度として、温度検出部84で検出した伝熱部18の節炭器47を通過した排ガスの温度を検出し、蒸気温度として、温度検出部86,88,89,90,92,94で検出した、伝熱部18の過熱器41,42,43、再熱器45,46、節炭器47のそれぞれから排出された熱媒(蒸気)の温度を検出する。なお、本実施形態では、伝熱部18の過熱器41,42,43、再熱器45,46、節炭器47のそれぞれから排出された熱媒(蒸気)の温度を検出したが、少なくとも1つから排出された熱媒(蒸気)の温度を検出すればよい。
制御装置20は、蒸気温度及び出口ガス温度を検出したら、伝面汚れを検出する(ステップS42)。制御装置20は、排ガスの出口温度の変化と、蒸気温度の変化に基づいて、熱交換の状態を検出する。
制御装置20は、伝面汚れを検出したら、伝面汚れが増加したかを判定する(ステップS44)。例えば、制御装置20は、蒸気温度が低下した場合、伝熱管の表面汚れが付着した、つまり伝面汚れが増加したと判定する。また、制御装置20は、排ガスの出口温度の低下に対して、蒸気温度の上昇幅が小さい場合、伝面汚れが増加したと判定する。制御装置20は、伝面汚れが増加した(ステップS44でYes)と判定したら、供給空気量を減少させる(ステップS46)。制御装置20は、例えば制御弁の開度を小さくして、空気が流れる流路を絞り、空気量を減少させることで、燃料が燃焼されにくい状態とし、未燃C濃度を上昇させ、Vが発生しにくい状態とする。ここで、制御装置20は、例えば、図2に示す基準テーブル74の関係に基づいて、V/(V+V)を約50%とすることを目標値として制御を行う場合、検出した未燃損失が、約0.2となるように、制御を行う。制御装置20は、伝面汚れが増加していない(ステップS44でNo)と判定したら、本処理を終了する。
制御装置20は、伝面汚れを検出し、その結果に基づいて、燃焼条件を制御し、実際の未燃C濃度を調整することで、Vが発生しにくい状態とすることができる。これによりバナジウムアタックによる腐食の発生を抑制することができる。
図8は、制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、燃焼の条件が図3で決定した未燃C濃度に基づいた制御をさらに補助する処理である。
制御装置20は、未燃C濃度を取得し(ステップS60)、Vの割合を取得する(ステップS62)。Vの割合とは、燃料中のバナジウムの量に対して生成されるVの割合である。Vの割合は、基準テーブル74に記憶された関係と未燃C濃度とで算出することができる。
制御装置20は、未燃C濃度とVの割合を取得したら、未燃C濃度に対するVの割合が閾値未満であるかを判定する(ステップS64)。未燃C濃度に対するVの割合とは、((排ガス中のV)/(排ガス中のV+排ガス中のV))/未燃C濃度である。
制御装置20は、未燃C濃度に対するVの割合が閾値未満である(ステップS64でYes)と判定したら、添加剤の注入量を決定し(ステップS66)、決定した注入量での添加剤の注入を開始し(ステップS68)、本処理を終了する。これにより、制御装置20は、Vの割合に対して未燃C濃度が高い、つまり、Vを減らすために生成される未燃Cが所定の値よりも多くなっていると判定した場合、添加剤を注入する。なお、この場合、添加剤の注入量に合わせて、決定した未燃C濃度を補正する。具体的には、決定した未燃C濃度を低くする。
制御装置20は、未燃C濃度に対するVの割合が閾値以上である(ステップS64でNo)と判定したら、処理を終了する。
このように、添加剤注入部を設け、未燃C濃度に対してVの割合が少ない場合、つまり、Vの生成を抑制するために生成している未燃Cの割合が一定より多くなる場合、または、未燃Cの割合が多くなっているのに対して、Vの生成が抑制されず、Vの割合が少ない場合、添加剤を注入する。これにより、添加剤によってVによる腐食(バナジウムアタック)の発生を抑制でき、ことで、未燃Cの割合の増加を抑制しつつ、Vの生成を抑制することができる。必要な未燃Cの割合を低減できることで、燃焼効率を向上させることができる。また、制御装置20は、未燃C濃度に対してVの割合が少ない場合のみ、選択的に添加剤を注入することで、添加剤の消費量を低減することができる。
また、制御装置20は、燃料のバナジウム濃度及び未燃C濃度の少なくとも一方に基づいて、添加剤の注入量を決定することが好ましい。これにより、注入する添加剤の量が多くなりすぎることを抑制することができ、添加剤の消費量を低減することができる。これにより、添加剤を使用する場合も使用する添加剤を少なくし、効率よく使用することができる。
10 ボイラ
11 火炉
12 燃料供給部
14 空気供給部
16 煙道
18 伝熱部
20 制御装置
21,22,23,24 燃焼バーナ
25 燃料供給管
25a,25b,25c,25d 分岐管
26 燃料供給源
27 バルブ
28a,28b,28c,28d バルブ
36 風箱
37 空気供給管
38 送風機
41,42,43 過熱器
45,46 再熱器
47 節炭器
48 排ガス管
49 エアヒータ
52 ガス再循環ダクト
54 送風機
70 制御部
72 記憶部
74 基準テーブル
82 酸素濃度検出部
84,86,88,89,90,92,94 温度検出部
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9 蒸気ライン

Claims (21)

  1. バナジウムを含有する重質油を燃料としてボイラの火炉で燃焼させる重質油燃焼方法であって、
    前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるV の割合との関係を備え、
    前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、対応する前記関係を求め、求めた前記関係に基づいて、生成されるV の割合を設定した値以上とするばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定に基づいて、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御することを特徴とする重質油燃焼方法。
  2. 前記火炉に供給する燃料の量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することを特徴とする請求項に記載の重質油燃焼方法。
  3. 前記火炉に供給する空気の量を調整して、ばいじん中の未燃Cの割合を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の重質油燃焼方法。
  4. 前記火炉から排出され、煙道を流れる排ガスの酸素濃度を検出し、検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定結果に基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の重質油燃焼方法。
  5. 前記煙道に、過熱器と再熱器と節炭器とが配置され、
    前記節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を検出することを特徴とする請求項に記載の重質油燃焼方法。
  6. 前記煙道に過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器が配置され、
    前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の重質油燃焼方法。
  7. バナジウムを含有する重質油を燃料としてボイラの火炉で燃焼させる重質油燃焼方法であって、
    燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、
    前記火炉から排出され、煙道を流れる排ガスの酸素濃度を検出し、検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を決定し、決定結果に基づいて前記火炉における燃焼条件を制御し、
    前記煙道に過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器が配置され、
    前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする重質油燃焼方法。
  8. 前記煙道に、過熱器と再熱器と節炭器とが配置され、
    前記節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を検出することを特徴とする請求項7に記載の重質油燃焼方法。
  9. 燃料中のばいじん中の未燃Cの割合に対するVの割合が閾値未満となる場合、前記燃料に添加剤を注入することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の重質油燃焼方法。
  10. バナジウムを含有する重質油を燃料としてボイラの火炉で燃焼させる重質油燃焼方法であって、
    燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、
    燃料中のばいじん中の未燃Cの割合に対するV の割合が閾値未満となる場合、前記燃料に添加剤を注入することを特徴とする重質油燃焼方法。
  11. 火炉と、
    前記火炉に燃料を噴射する燃料供給部と、
    前記火炉に空気を供給する空気供給部と、
    前記火炉で生成される排ガスが流れる煙道と、
    前記煙道に配置された伝熱部と、
    前記燃料供給部と、前記空気供給部との動作を制御する制御装置と、を有し、
    前記燃料は、バナジウムを含有する重質油であり、
    前記制御装置は、燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、
    前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるV の割合との関係を記憶する記憶部と、を有し、
    前記制御部は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、前記記憶部から対応する前記関係を求め、求めた前記関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、生成されるV の割合を設定した値以上とすることを特徴とする重質油焚きボイラ。
  12. 前記制御装置は、前記燃料供給部から前記火炉に供給する前記燃料の量を調整することを特徴とする請求項11に記載の重質油焚きボイラ。
  13. 前記制御装置は、前記空気供給部から前記火炉に供給する前記空気の量を調整することを特徴とする請求項11又は12に記載の重質油焚きボイラ。
  14. 前記煙道中の排ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度検出部を有し、
    前記制御装置は、前記酸素濃度検出部で検出した酸素濃度に基づいてばいじん中の未燃Cの割合を検出し、検出結果に基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の重質油焚きボイラ。
  15. 前記伝熱部は、過熱器と再熱器と節炭器とを有し、
    前記酸素濃度検出部は、前記節炭器を通過した排ガスの酸素濃度を検出することを特徴とする請求項14に記載の重質油焚きボイラ。
  16. 前記伝熱部は、過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器を有し、
    前記制御装置は、前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の重質油焚きボイラ。
  17. 火炉と、
    前記火炉に燃料を噴射する燃料供給部と、
    前記火炉に空気を供給する空気供給部と、
    前記火炉で生成される排ガスが流れる煙道と、
    前記煙道に配置された伝熱部と、
    前記燃料供給部と、前記空気供給部との動作を制御する制御装置と、を有し、
    前記燃料は、バナジウムを含有する重質油であり、
    前記制御装置は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、
    前記伝熱部は、過熱器と再熱器と節炭器とのうち少なくとも1つの熱交換器を有し、
    前記制御装置は、前記熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御することを特徴とする重質油焚きボイラ。
  18. 前記燃料供給部は、前記燃料に添加剤を注入する添加剤注入部をさらに有し、
    前記制御装置は、燃料中の未燃Cの割合に対するVの割合が閾値未満となる場合、前記添加剤注入部から前記燃料に添加剤を注入することを特徴とする請求項17に記載の重質油焚きボイラ。
  19. 火炉と、
    前記火炉に燃料を噴射する燃料供給部と、
    前記火炉に空気を供給する空気供給部と、
    前記火炉で生成される排ガスが流れる煙道と、
    前記煙道に配置された伝熱部と、
    前記燃料供給部と、前記空気供給部との動作を制御する制御装置と、を有し、
    前記燃料は、バナジウムを含有する重質油であり、
    前記制御装置は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、
    前記燃料供給部は、前記燃料に添加剤を注入する添加剤注入部をさらに有し、
    前記制御装置は、燃料中の未燃Cの割合に対するV の割合が閾値未満となる場合、前記添加剤注入部から前記燃料に添加剤を注入することを特徴とする重質油焚きボイラ。
  20. バナジウムを含有する重質油のボイラの火炉での燃焼を制御する制御装置であって、
    燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、
    前記燃料のバナジウム濃度毎に、ばいじん中の未燃Cの割合と、バナジウムの全量に対して生成されるVの割合との関係を記憶する記憶部と、を有し、
    前記制御部は、前記燃料のバナジウム濃度に基づいて、前記記憶部から対応する前記関係を求め、求めた前記関係に基づいて、ばいじん中の未燃Cの割合を調整し、生成されるVの割合を設定した値以上とすることを特徴とする制御装置。
  21. バナジウムを含有する重質油のボイラの火炉での燃焼を制御する制御装置であって、
    燃料の燃焼時に生成されるばいじん中の未燃Cの割合を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、煙道に配置された熱交換器の前記煙道内に配置された伝熱管を通過した蒸気の温度と、前記煙道の前記熱交換器よりも下流側を流れる排ガスの温度とを検出し、検出した蒸気の温度と排ガスの温度とに基づいて、前記伝熱管の表面の汚れを検出し、検出した汚れに基づいて前記火炉における燃焼条件を制御し、生成されるVの割合を設定した値以上とすることを特徴とする制御装置。
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