JP6149851B2 - ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造 - Google Patents

ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造 Download PDF

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Description

本発明は、ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造に関する技術分野に属する。
従来より、ロータリーピストンエンジンにおいて、ロータの頂部に形成されたシール溝部にアペックスシールが設けられていることはよく知られている。このアペックスシールは、シール溝部に、ロータハウジングのトロコイド面に向けてスプリング付勢した状態で装着される。
特許文献1には、アペックスシールの断面形状をキーストーン形状にし、これにより、圧縮上死点近傍での爆発燃焼初期の内圧によるロータの逃げ変位(トロコイド面から遠ざかる方向の変位)によりアペックスシールのロータからの相対的な突出量が大きくなったときに、アペックスシールの側面とシール溝部の側壁面との隙間が拡大して、アペックスシールの背面(基部側の面)にガス圧が作用し易くなってガスバックアップ力が増大して、アペックスシールの頂部とロータハウジングのトロコイド面との間のガスシール性が向上することが開示されている。
特開2008−8199号公報
しかし、ロータリーピストンエンジンが、例えばターボ過給機の装着により高出力化した場合には、アペックスシールをトロコイド面側に押圧するガスバックアップ力が増大し過ぎることになり、このために、アペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなり過ぎて、アペックスシールの頂部の摩耗が増加するという問題が生じる。
ここで、アペックスシールの頂部には、トロコイド面に摺接する摺動面が設けられ、この摺動面は、該摺動面におけるアペックスシール幅方向の中央部が両端部よりもトロコイド面側に突出するように湾曲状に形成されて、アペックスシールがトロコイド面に対して線接触するようになされている。これにより、アペックスシールの摺動面におけるトロコイド面との接触点以外の部分と、トロコイド面との間には、隙間が生じることになる。このため、ロータ回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する、爆発燃焼が生じた作動室(燃焼作動室という)のトレーリング側及びリーディング側(ロータ回転方向のトレーリング側及びリーディング側)に位置する2つのアペックスシールのうちのトレーリング側のアペックスシールの摺動面(上記接触点よりも燃焼作動室側の部分)には、爆発燃焼開始と略同時に、該アペックスシールをシール溝部の底部側へ押圧するガス圧が作用し、アペックスシールの背面(基部側の面)には、アペックスシールをトロコイド面側に押圧するガス圧(ガスバックアップ力)が作用するが、このアペックスシールの背面には、アペックスシールの側面とシール溝部の側壁面との間の狭い隙間をガスが通った後にガス圧が作用するため、上記摺動面へのガス圧の作用よりも遅れてガス圧が作用することになる。このため、爆発燃焼初期に、アペックスシールのトロコイド面に対する押圧力がかなり小さくなり(場合によっては、負の値になる)、その後にガスバックアップ力により該押圧力が大きくなる。以上のことは、ロータ回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室のリーディング側のアペックスシールについても、同様である。
このように爆発燃焼初期にアペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が小さくなるので、そのときのガスシール性が問題となり、その後にガスバックアップ力が作用してアペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなり過ぎると、上記のようにアペックスシールの頂部の摩耗が問題となる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、爆発燃焼初期のガスシール性を改善しながら、その後にアペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなりすぎるのを防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、ロータリーピストンエンジンにおけるロータの頂部に形成されたシール溝部に、ロータハウジングのトロコイド面に向けてスプリング付勢した状態で装着されたアペックスシールを備えた、ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造を対象として、上記アペックスシールの頂部には、上記トロコイド面に摺接する摺動面であって該摺動面におけるアペックスシール幅方向の中央部が両端部よりも上記トロコイド面側に突出するように湾曲状に形成された摺動面が設けられ、上記アペックスシールは、上記摺動面を含む頂部側シール部と、該頂部側シール部よりも基部側に位置し、該頂部側シール部の幅よりも狭い幅を有する基部側シール部とで構成され、上記シール溝部は、上記頂部側シール部の側面と該側面に面する該シール溝部の側壁面との隙間が、上記基部側シール部の側面と該側面に面する該シール溝部の側壁面との隙間よりも大きくなるように段付き形状に形成され、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部には、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部がそれぞれ嵌まる凹部を有するコーナーシールがそれぞれ設けられ、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記段付き形状に形成され、上記アペックスシールにおけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記頂部側シール部と上記基部側シール部とで構成され、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部においては、頂部から基部にかけて同じ幅に形成されている、という構成とした。
上記の構成により、アペックスシールにおいて頂部側シール部の側面と基部側シール部の側面との境界には段差面が生じ、頂部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間が、基部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間よりも大きいので、爆発燃焼初期に、ロータ回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室のトレーリング側及びリーディング側のアペックスシールの摺動面(トロコイド面との接触点よりも燃焼作動室側の部分)に、該アペックスシールをシール溝部の底部側へ押圧するガス圧が作用するのと略同時に、上記段差面に、該アペックスシールをトロコイド面側に押圧するガス圧が作用する。これにより、爆発燃焼初期に上記アペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が小さくなるのを抑制して、爆発燃焼初期のガスシール性を改善することができる。一方、基部側シール部の背面には、ガス圧が遅れて作用するが、基部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間が小さいことで、そのガス圧は比較的小さく、この結果、該ガス圧と上記段差面に作用する上記ガス圧との両方が作用しても、アペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなり過ぎないようにすることができる。よって、爆発燃焼初期のガスシール性を改善しながら、その後にアペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなり過ぎるのを防止することができる。また、基部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間が小さいことで、燃焼作動室内のガスが、アペックスシールの背面側を通って、隣接の作動室に漏れるのを防止することができる。
また、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部には、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部がそれぞれ嵌まる凹部を有するコーナーシールがそれぞれ設けられ、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記段付き形状に形成され、上記アペックスシールにおけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記頂部側シール部と上記基部側シール部とで構成され、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部においては、頂部から基部にかけて同じ幅に形成されている、という構成により、既存のコーナーシールを利用しながら、該コーナーシールとアペックスシールのロータ幅方向の両端部との間のシール性を確保することができるとともに、アペックスシールの剛性及び強度の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明のロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造によると、アペックスシールが、頂部側シール部と、該頂部側シール部よりも基部側に位置し、該頂部側シール部の幅よりも狭い幅を有する基部側シール部とで構成され、頂部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間が、基部側シール部の側面と該側面に面するシール溝部の側壁面との隙間よりも大きくなるようにシール溝部が段付き形状に形成されていることにより、爆発燃焼初期のガスシール性を改善しながら、その後にアペックスシールのトロコイド面に対する押圧力が大きくなりすぎるのを防止して、アペックスシールの摺動面の摩耗を抑制することができる。また、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部には、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部がそれぞれ嵌まる凹部を有するコーナーシールがそれぞれ設けられ、上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記段付き形状に形成され、上記アペックスシールにおけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記頂部側シール部と上記基部側シール部とで構成され、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部においては、頂部から基部にかけて同じ幅に形成されていることにより、既存のコーナーシールを利用しながら、該コーナーシールとアペックスシールのロータ幅方向の両端部との間のシール性を確保することができるとともに、アペックスシールの剛性及び強度の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るアペックスシール構造が適用されたロータリーピストンエンジンを示す、サイドハウジングを取り除いた状態でエキセントリックシャフトの回転軸心の方向から見た図である。 ロータリーピストンエンジンにおけるロータの1つの頂部の近傍を示す、分解斜視図である。 図2のIII方向矢示図である。 ロータの1つの頂部の近傍を示す、該ロータの幅方向中央で切断した拡大断面図である。 ロータ回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室のトレーリング側のアペックスシール及びその周辺を示す、ロータの幅方向中央で切断した拡大断面図である。 ロータ回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室のリーディング側のアペックスシール及びその周辺を示す、ロータの幅方向中央で切断した拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアペックスシール構造が適用されたロータリーピストンエンジン1(以下、単にエンジン1という)を示す。このエンジン1は、2つのロータ2(図1では1つのみ示す)を備えた2ロータタイプ(2気筒エンジン)であって、図1の紙面に垂直な方向に並ぶ2つのロータハウジング3(図1では1つのみ示す)が、その間にインターミディエイトハウジング4を挟んだ状態で、更にこれらの両側から2つのサイドハウジング(図示せず)で挟み込むようにして一体化されることによって構成されている。すなわち、各ロータハウジング3は、その両側にそれぞれ隣接するインターミディエイトハウジング4及びサイドハウジングによって挟まれている。
図1では、ロータ2に対して紙面の奥側にインターミディエイトハウジング4が見えており、このロータ2及び図1に記載のロータハウジング3に対して紙面の手前側に、上記2つのサイドハウジングのうちの一方のサイドハウジングが配置されることになる。また、上記インターミディエイトハウジング4に対して図1の紙面の更に奥側に、もう1つのロータハウジング3及び他方のサイドハウジングがこの順に配置されることになる。尚、図1中の符号Xは、出力軸としてのエキセントリックシャフト6の回転軸心であって、以下、これを単に回転軸心Xという。
上記各ロータハウジング3とその両側にそれぞれ隣接するインターミディエイトハウジング4及びサイドハウジングの側面とにより、ロータ収容室7(気筒)がそれぞれ区画され、該各ロータ収容室7内にロータ2がそれぞれ収容されている。インターミディエイトハウジング4は、2つのロータ収容室7に共通のサイドハウジングであるともいえる。
ロータハウジング3の内周面は、平行トロコイド曲線で描かれるトロコイド面3aとされ、ロータ収容室7は、回転軸心Xの方向(図1の紙面に垂直な方向)から見て繭のような略楕円形状(互いに直交する長軸Y及び短軸Zによって規定される略楕円形状をなしている。
ロータ2は、回転軸心Xの方向から見て各辺の中央部が外側に膨出する略三角形状をしたブロック体からなり、その外周面における各頂部間に、3つの略長方形をしたフランク面2a(後述の各作動室8に接する外周面)を備えている。この各フランク面2aの中央部分には、リセス2bがそれぞれ形成されている。
また、ロータ2は、後に詳細に説明するように、その三角形の各頂部にアペックスシール51(図2〜図6参照(図1では記載を省略))を有し、これらアペックスシール51がロータハウジング3のトロコイド面3aに摺接している。ロータハウジング3の両側にそれぞれ隣接するインターミディエイトハウジング4及びサイドハウジングの側面と、ロータハウジング3のトロコイド面3aと、ロータ2のフランク面2aとで、ロータ収容室7の内部(ロータ2のフランク面2aとロータハウジング3のトロコイド面3aとの間)に、3つの作動室8がそれぞれ区画形成されている。各アペックスシール51は、相隣接する2つの作動室8間をシールする。
また、図示は省略するが、ロータ2は、該ロータ2の内側に設けた内歯車(ロータギア)と上記サイドハウジングに設けた外歯車(固定ギア)とが噛合しながら、インターミディエイトハウジング4及びサイドハウジングを貫通するエキセントリックシャフト6に対して、遊星回転運動をするように支持されている。
すなわち、ロータ2の回転運動は内歯車と外歯車との噛み合いによって規定され、ロータ2は、3つのアペックスシールが各々ロータハウジング3のトロコイド面3aに摺接しつつ、エキセントリックシャフト6の偏心輪6aの周りを自転しながら、回転軸心Xの周りに、該自転と同じ方向に公転する(この自転及び公転を含めて、広い意味で単にロータ2の回転という)。そして、ロータ2が1回転する間に3つの作動室8が周方向に移動し、それぞれで吸気、圧縮、膨張及び排気の各行程が行われて、これにより発生する回転力がロータ2を介してエキセントリックシャフト6から出力される。尚、ロータ2の1回転中にエキセントリックシャフト6は3回転し、この間に3つの作動室8がそれぞれ1回ずつ燃焼サイクルを行う。このことから、エキセントリックシャフト6の1回転につき1回の燃焼サイクルが行われることになる。
より具体的に、図1において、ロータ2は、矢印で示すように、時計回り方向に回転しており、回転軸心Xを通るロータ収容室7の長軸Yを境に分けられるロータ収容室7の左側が概ね吸気及び排気行程の領域となり、右側が概ね圧縮及び膨張行程の領域となっている。
そして、図1における左上の作動室8に着目すると、この作動室8は、吸気と、インジェクタ15(燃料噴射弁)より噴射された燃料とによって混合気を形成する吸気行程にあり、この吸気行程にある作動室8がロータ2の回転につれて圧縮行程に移行すると、その内部にて混合気が圧縮される。その後、図1の右側に示す作動室8のように(図1では、この作動室8は、圧縮上死点(TDC)にある)、圧縮行程の後期から膨張行程にかけての所定のタイミングにて後述の第1及び第2点火プラグ21,22により点火されて、膨張行程が行われる。そして、最後に図1の左下の作動室8のような排気行程に至ると、燃焼ガスが排気ポート10から排気された後、再び吸気行程に戻って上記各行程が繰り返されるようになっている。
ロータハウジング3における長軸Y上に、上記インジェクタ15が取り付けられている。このインジェクタ15は、吸気行程又は圧縮行程にある作動室8に臨んで配設されていて、該作動室8内に燃料を直接噴射する。
吸気行程にある作動室8には、複数(本実施形態では、3つ)の吸気ポート11が連通している。本実施形態では、これら3つの吸気ポート11のうちの1つは、吸気行程にある作動室8に面するインターミディエイトハウジング4の側面に開口し(図1参照)、残りの2つ(図示せず)は、吸気行程にある作動室8に面するサイドハウジングの側面に、インターミディエイトハウジング4の吸気ポート11の開口に対向するように開口している。これら吸気ポート11の開口は、回転軸心Xの方向から見て、ロータ収容室7の外周側部分における短軸Z寄りの位置に位置している。
ロータハウジング3における、短軸Zを挟んだロータ回転方向のリーディング側(進み側)及びトレーリング側(遅れ側)の両位置(短軸Zの近傍)には、それぞれ、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22が取り付けられている。これら2つの点火プラグ21,22は、圧縮ないし膨張行程にある作動室8内の混合気(圧縮行程で圧縮された混合気)を燃焼させるべく、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22の順番で点火する。本実施形態では、両点火プラグ21,22は共に、圧縮上死点の手前近傍で点火される。以下、この点火により爆発燃焼が生じた作動室8を、燃焼作動室8aという。図1の右側に示す、圧縮上死点にある作動室8は、燃焼作動室8aである。
第1点火プラグ21は、圧縮上死点におけるリセス2bの上記短軸Zよりもロータ回転方向のリーディング側の部分と対向し、第2点火プラグ22は、当該リセス2bの上記短軸Zよりもロータ回転方向のトレーリング側の部分と対向する。このようにリセス2bは、両点火プラグ21,22の間隔よりも長い長さを有している。また、両点火プラグ21,22は、ロータ2の幅方向(フランク面2aの幅方向)中央線上に位置している。ロータ2の幅方向は、ロータ2の中心軸線方向であり、回転軸心Xの方向でもある。
上記排気行程にある作動室8には、複数(本実施形態では、2つ)の排気ポート10が連通している。本実施形態では、これら2つの排気ポート10のうちの1つは、排気行程にある作動室8に面するインターミディエイトハウジング4の側面に開口し(図1参照)、残りの1つ(図示せず)は、排気行程にある作動室8に面するサイドハウジングの側面に、インターミディエイトハウジング4の排気ポート10の開口に対向するように開口している。これら排気ポート10の開口は、回転軸心Xの方向から見て、ロータ収容室7の外周側部分の短軸Z寄りの位置(短軸Zに対して吸気ポート11の開口とは反対側)の位置に位置している。本実施形態では、排気ポート10の開口位置及び開口形状は、吸気ポート11のオープンタイミングと排気ポート10のオープンタイミングとがオーバーラップしないように設定されている。
図2及び図3に示すように、ロータ2の各頂部には、シール溝部25が、ロータ2の幅方向に延びるように形成されている。このシール溝部25に、ロータ2の幅方向に延びる2つのリーフスプリング55,56によりロータハウジング3のトロコイド面3aに向けてスプリング付勢した状態でアペックスシール51が装着されている。シール溝部25は、ロータ2の中心軸線方向(回転軸心Xの方向)から見て、該ロータ2における当該シール溝部25が形成された頂部と該ロータ2の中心とを結ぶ線L(図3参照)に沿うように形成されている。すなわち、シール溝部25の両側側壁面(後述の開口側溝部25a及び底部側溝部25bの両側側壁面)が、ロータ2の中心軸線方向から見て、上記線Lの両側で該線Lに沿って延びている。このシール溝部25に、アペックスシール51が、ロータ2の中心軸線方向から見て上記線Lに沿って(シール溝部25の両側側壁面に沿って)移動可能に装着されている。
上記シール溝部25におけるロータ2幅方向の両端部(シール溝部25におけるロータ2両側側面の近傍)には、アペックスシール51のロータ2幅方向の両端部(アペックスシール51の長手方向の両端部)がそれぞれ嵌まる凹部31aを有する円形のコーナーシール31がそれぞれ設けられている。各コーナーシール31は、内側部31bと該内側部31bの周囲を囲む外側部31cとで構成され、この外側部31cは、周方向の一部が切り離された略C字状をなしており、その切り離された部分と内側部31bの外周面とにより、上記凹部31aが構成される。各コーナーシール31は、周方向の一部が切り離された略C字状をなすコーナーシールスプリング32によりロータ2幅方向の外側に付勢されて、インターミディエイトハウジング4又はサイドハウジングの側面に摺接するようになされている。
コーナーシール31は、ロータ2の幅方向両側の側面における外周縁部に形成されたサイド溝部27(図2及び図3参照(図1では記載を省略))に装着されるサイドシール35とアペックスシール51との繋ぎ目の役割を有している。上記サイドシール35は、波形のサイドシールシールスプリング36(図2参照)により、インターミディエイトハウジング4又はサイドハウジングの側面に摺接するようになされている。
アペックスシール51は、図2に示すように、ロータ2幅方向において第1部51a及び第2部51bの2つに分割されてなり、これら第1部及び第2部51a,51bは、ロータ2幅方向に相対向する対向面で互いに接触している。これら対向面は、アペックスシール51のロータ2幅方向の両端部のうちの一方の端部が嵌まる上記凹部31a内に位置しており、第2部51bの長さは第1部51aの長さに比べてかなり短い。上記対向面は、アペックスシール51の基部側(シール溝部25の底部側)から頂部側(トロコイド面3a側)に向かって第2部側51bに傾斜している。これにより、アペックスシール51に対してその長手方向に力が作用しても、第1部及び第2部51a,51bが上記対向面に沿って互いにずれることで上記力を吸収することができる。
尚、第2部51bは、リーフスプリング56の一端部によってトロコイド面3a側に付勢され、第1部51aは、リーフスプリング56の他端部及びリーフスプリング55の両端部によってトロコイド面3a側に付勢される。アペックスシール51は、第1部51a及び第2部51bの2つに分割されている必要は必ずしもない。
アペックスシール51の頂部には、上記トロコイド面3aに摺接する摺動面51cが形成されている。この摺動面51cは、図3〜図6に示すように、該摺動面51cにおけるアペックスシール51幅方向(ロータ2周方向)の中央部が両端部よりもトロコイド面3a側に突出するように湾曲状に形成されて、アペックスシール51がトロコイド面3aに対して線接触(図5及び図6の断面図においては、接触点Qで接触する点接触)するようになされている。アペックスシール51の摺動面51cにおけるトロコイド面3aとの接触点Q以外の部分と、トロコイド面3aとの間には、隙間が生じることになる(図5及び図6参照)。上記接触点Qは、ロータ2の回転位置によって、摺動面51cにおいてアペックスシール51幅方向に移動する。
上記アペックスシール51における、上記コーナーシール31の凹部31aに嵌まるロータ2幅方向の両端部においては、頂部から基部にかけて同じ幅に形成されている(図3参照)。一方、アペックスシール51(第1部51a)におけるロータ2幅方向の両端部を除く部分は、図2及び図4に示すように、上記摺動面51cを含む頂部側シール部51dと、該頂部側シール部51dよりも基部側(シール溝部25の底部側)に位置し、該頂部側シール部51dの幅よりも狭い幅を有する基部側シール部51eとで構成されている。これにより、アペックスシール51におけるロータ2幅方向の両端部を除く部分において、頂部側シール部51dの側面と基部側シール部51eの側面との境界には段差面51fが生じている。尚、図4〜図6では、リーフスプリング55,56の記載を省略している。
そして、上記シール溝部25におけるロータ2幅方向の両端部を除く部分は、頂部側シール部51dの側面と該側面に面するシール溝部25の側壁面との隙間が、基部側シール部51eの側面と該側面に面するシール溝部25の側壁面との隙間よりも大きくなるように段付き形状に形成されている。すなわち、シール溝部25は、該シール溝部25におけるトロコイド面3aに対向する開口側の部分である開口側溝部25aと、該開口側溝部25aよりも該シール溝部25の底部側に位置し、開口側溝部25aの幅よりも狭い幅を有する底部側溝部25bとで構成され、開口側溝部25aに頂部側シール部51dが嵌められ、底部側溝部25bに基部側シール部51eが嵌められており、頂部側シール部51dの側面と該側面に面する開口側溝部25aの側壁面との隙間が、基部側シール部51eの側面と該側面に面する底部側溝部25bの側壁面との隙間よりも大きくなるようになされている。尚、図4〜図6では、頂部側シール部51dの側面と該側面に面するシール溝部25の側壁面との隙間、及び、基部側シール部51eの側面と該側面に面するシール溝部25の側壁面との隙間を、誇張して描いている。
アペックスシール51を、アペックスシール51幅方向(シール溝部25幅方向)の一方側に限界まで寄せたとき(基部側シール部51eのアペックスシール51幅方向の上記一方側の側面が底部側溝部25bのシール溝部25幅方向の上記一方側の側壁面に接触したとき)において、頂部側シール部51dのアペックスシール51幅方向の他方側の側面と開口側溝部25aのシール溝部25幅方向の上記他方側の側壁面との隙間は、70μmよりも大きくかつ110μm以下であるとともに、基部側シール部51eのアペックスシール51幅方向の上記他方側の側面と底部側溝部25bのシール溝部25幅方向の上記他方側の側壁面との隙間は、40μmでかつ70μm以下であることが好ましい。アペックスシール51を、アペックスシール51幅方向の上記他方側に限界まで寄せたときにも、頂部側シール部51dのアペックスシール51幅方向の上記一方側の側面と開口側溝部25aのシール溝部25幅方向の上記一方側の側壁面との隙間は、70μmよりも大きくかつ110μm以下であるとともに、基部側シール部51eのアペックスシール51幅方向の上記一方側の側面と底部側溝部25bのシール溝部25幅方向の上記一方側の側壁面との隙間は、40μmでかつ70μm以下であることが好ましい。
ここで、図5に示すように、上記の如く、アペックスシール51の摺動面51cにおける上記接触点Q以外の部分と、トロコイド面3aとの間には、摺動面51cの形状により隙間が生じているため、ロータ2回転に伴い圧縮上死点近傍(本実施形態では、圧縮上死点の手前近傍)に位置する燃焼作動室8aのトレーリング側及びリーディング側に位置する2つのアペックスシール51のうちのトレーリング側のアペックスシール51A(図5のように符号を51Aとする)の摺動面51c(上記接触点Qよりも燃焼作動室8a側の部分)には、爆発燃焼開始と略同時に、該アペックスシール51Aをシール溝部25の底部側へ押圧するガス圧P1が作用する。このとき、アペックスシール51Aは、その幅方向の燃焼作動室8aとは反対側に寄せられる。仮に、アペックスシール51Aに段差面51fがなくかつシール溝部25が段付き形状でなくて、アペックスシール51Aの側面とシール溝部25の側壁面との隙間が、ガスが漏れないような通常の隙間である場合、アペックスシール51Aの背面(基部側の面)には、アペックスシール51Aをトロコイド面3a側に押圧するガス圧(ガスバックアップ力)が、上記摺動面51cへのガス圧の作用よりも遅れて作用する。このため、爆発燃焼初期に、アペックスシール51Aのトロコイド面3aに対する押圧力がかなり小さくなり、その後に、ガスバックアップ力により該押圧力が大きくなる(本実施形態では、燃焼作動室8aが圧縮上死点となったときに、上記押圧力が最も大きくなる)。特にエンジン1が高出力である場合には、この押圧力が大きくなり過ぎる場合がある。以上のことは、図6に示す、ロータ2回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室8aのリーディング側のアペックスシール51B(図6のように符号を51Bとする)についても、同様である。尚、図5及び図6で、ロータ2の回転方向は時計回り方向である。
しかし、本実施形態では、頂部側シール部51dの側面と該側面に面するシール溝部25(開口側溝部25a)の側壁面との隙間が、基部側シール部51eの側面と該側面に面するシール溝部25(底部側溝部25b)の側壁面との隙間よりも大きい(かつ、ガスが漏れないような通常の隙間よりも大きい)ので、図5及び図6に示すように、爆発燃焼初期に、ロータ2回転に伴い圧縮上死点近傍に位置する燃焼作動室8aのトレーリング側及びリーディング側のアペックスシール51A,51Bの摺動面51cに上記ガス圧P1が作用するのと略同時に、燃焼作動室8a側の段差面51fに、アペックスシール51A,51Bをトロコイド面3a側に押圧するガス圧P2が作用する。このガス圧P2は、ガス圧P1と略同じである。但し、ガス圧P2によるトロコイド面3a側への押圧力(ガスバックアップ力)とガス圧P1によるシール溝部25の底部側への押圧力との大小関係は、ガス圧P2及びガス圧P1が作用する面積によって変わる。ガス圧P1が作用する面積は、ロータ2の回転位置によって変わるため、例えば、爆発燃焼初期にガス圧P1が作用する面積、及び、後述のガス圧P3が作用したときの該面積を考慮して、ガス圧P2が作用する面積(段差面51fの面積)を設定する。この設定の際、アペックスシール51を、アペックスシール51幅方向(シール溝部25幅方向)の一方側及び他方側に限界まで寄せたときの上記隙間を考慮する。ガス圧P2が作用する面積は、ガス圧P1が作用する面積に対して大きくても小さくてもよいが、大きくし過ぎると、後述のガス圧P3と上記ガス圧P2との両方の作用によりアペックスシール51A,51Bのトロコイド面3aに対する押圧力が大きくなり過ぎる可能性がある。但し、基部側シール部51eの側面と底部側溝部25bの側壁面との隙間をかなり小さくすれば、問題はない。また、爆発燃焼初期に、アペックスシール51A,51Bのいずれか一方において、ガス圧P2が作用する面積をガス圧P1が作用する面積と同じになるようにしてもよい。尚、接触点Qの位置がアペックスシール51A,51Bで異なるので、爆発燃焼初期に、アペックスシール51A,51Bの両方において、ガス圧P2が作用する面積をガス圧P1が作用する面積と同じにすることはできない。
上記ガス圧P2の作用により、爆発燃焼初期にアペックスシール51A,51Bのトロコイド面3aに対する押圧力が小さくなるのを抑制して、爆発燃焼初期のガスシール性を改善することができる。
一方、基部側シール部51eの背面(シール溝部25の底部に対向する面)には、ガス圧P3が遅れて作用するが、基部側シール部51eの側面と該側面に面するシール溝部25(底部側溝部25b)の側壁面との隙間が小さいことで、そのガス圧P3は比較的小さく、この結果、該ガス圧P3と上記ガス圧P2との両方が作用しても、アペックスシール51A,51Bのトロコイド面3aに対する押圧力が大きくなり過ぎないようにすることができる。よって、爆発燃焼初期のガスシール性を改善しながら、その後にアペックスシール51A,51Bのトロコイド面3aに対する押圧力が大きくなり過ぎるのを防止することができる。
また、基部側シール部51eの側面と該側面に面するシール溝部25(底部側溝部25b)の側壁面との隙間が小さいことで、燃焼作動室8a内のガスが、アペックスシール51の背面側を通って、隣接の作動室8に漏れるのを防止することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、ロータリーピストンエンジンにおけるロータの頂部に形成されたシール溝部に、ロータハウジングのトロコイド面に向けてスプリング付勢した状態で装着されたアペックスシールを備えた、ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造に有用であり、特に、ロータリーピストンエンジンが、例えばターボ過給機の装着により高出力化されている場合に有用である。
1 ロータリーピストンエンジン
2 ロータ
3 ロータハウジング
3a トロコイド面
8 作動室
8a 燃焼作動室
25 シール溝部
25a 開口側溝部
25b 底部側溝部
31 コーナーシール
31a 凹部
51 アペックスシール
51c 摺動面
51d 頂部側シール部
51e 基部側シール部
51f 段差面

Claims (1)

  1. ロータリーピストンエンジンにおけるロータの頂部に形成されたシール溝部に、ロータハウジングのトロコイド面に向けてスプリング付勢した状態で装着されたアペックスシールを備えた、ロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造であって、
    上記アペックスシールの頂部には、上記トロコイド面に摺接する摺動面であって該摺動面におけるアペックスシール幅方向の中央部が両端部よりも上記トロコイド面側に突出するように湾曲状に形成された摺動面が設けられ、
    上記アペックスシールは、上記摺動面を含む頂部側シール部と、該頂部側シール部よりも基部側に位置し、該頂部側シール部の幅よりも狭い幅を有する基部側シール部とで構成され、
    上記シール溝部は、上記頂部側シール部の側面と該側面に面する該シール溝部の側壁面との隙間が、上記基部側シール部の側面と該側面に面する該シール溝部の側壁面との隙間よりも大きくなるように段付き形状に形成され
    上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部には、上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部がそれぞれ嵌まる凹部を有するコーナーシールがそれぞれ設けられ、
    上記シール溝部におけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記段付き形状に形成され、
    上記アペックスシールにおけるロータ幅方向の両端部を除く部分が、上記頂部側シール部と上記基部側シール部とで構成され、
    上記アペックスシールのロータ幅方向の両端部においては、頂部から基部にかけて同じ幅に形成されていることを特徴とするロータリーピストンエンジンのアペックスシール構造。
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