JPS6135712Y2 - - Google Patents

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JPS6135712Y2
JPS6135712Y2 JP17083478U JP17083478U JPS6135712Y2 JP S6135712 Y2 JPS6135712 Y2 JP S6135712Y2 JP 17083478 U JP17083478 U JP 17083478U JP 17083478 U JP17083478 U JP 17083478U JP S6135712 Y2 JPS6135712 Y2 JP S6135712Y2
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JP
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working chamber
rotor
trailing side
casing
trailing
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JP17083478U
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JPS5588021U (ja
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バンケル式ロータリピストンエンジ
ンにおけるノツキング現象の発生を抑制するよう
にしたロータリピストンエンジンのノツキング抑
制装置に関するものである。
一般に、2節トロコイド曲線を内部輪郭とする
ケーシング内をその内包絡線で形成されたロータ
が遊星回転運動するようにしたバンケル式ロータ
リピストンエンジンにおいては、作動室が点火側
上死点付近にあるとき、ケーシング(ロータハウ
ジング)の内部輪郭部とロータの内包絡線とが理
論的に接触する最小クリアランス点が存在し、こ
の最小クリアランス点の存在する範囲は上死点を
挾んで±1/√2(1−3e/R)〓・(R+2e)の範
囲 (尚、Rは創成半径、eは偏心量であり、2eは偏
心軸固定ギヤ半径、3eはロータギヤ半径を示す)
であり、この最小クリアランス点はロータの回転
方向と反対方向へ順次移動するものである。
したがつて、上記点火側上死点前後では、ロー
タの回転に従つて、圧縮作動室のうち最小クリア
ランス点よりトレーリング側の作動室の容積は漸
次減少する一方、最小クリアランス点よりリーデ
イング側の作動室の容積は漸次増大する傾向とな
り、これに伴つて上記トレーリング側作動室の作
動ガスはトロコイド短軸部とロータとの間の間
〓、主としてロータリセスを通つて抵抗なくリー
デイング側作動室へ流出することによつて、通常
トレーリング側およびリーデイング側の両作動室
の圧力は均衡しているが、ある時点、すなわちロ
ータ姿勢が偏心軸角度にして上死点後50〜60度以
内において最小クリアランス点がロータリセスの
トレーリング側端部よりロータフランクのトレー
リング側に移行する時点からは、トロコイド短軸
部とロータとで形成されるガス通路断面積が非常
に小さくなるため、トレーリング側作動室の作動
ガスがリーデイング側作動室へ流れにくくなり、
そのためトレーリング側作動室の作動ガスは異常
に圧縮され、リーデイング側作動室に比べ圧力お
よび温度が著しく上昇し、その結果、この圧力お
よび温度上昇によりトレーリング側作動室の作動
ガスが自己着火を起こし、ノツキング現象が生じ
るという問題があつた。尚、偏心軸角度にして上
死点後50〜60度以後においては作動室のトレーリ
ング側の圧力が低下し、ノツキング現象は発生し
ない。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、混合気を高温高圧のもとに一定時間以上保持
したとき自己着火を起こすという特性に着目し
て、ロータリピストンエンジンにおいて作動室が
点火側上死点付近にあるとき、その圧縮作動室の
うちのトレーリング側の作動ガスの圧力がピーク
に達する直前からその圧力を後続の作動室に逃が
し、自己着火に至る前に圧力および温度を下げる
ことにより、ノツキング現象を抑制することがで
きるようにしたロータリピストンエンジンのノツ
キング抑制装置を提供するものである。
すなわち、本考案は、2節トロコイド曲線を内
部輪郭とするケーシング内をその内包絡線で形成
されたロータが遊星回転運動するようにしたロー
タリピストンエンジンにおいて、ロータフランク
に形成するロータリセスのトレーリング側端部
を、上死点後のロータ姿勢におけるロータとケー
シングとの最小クリアランス点と一致する領域に
設ける一方、上記ケーシング内周面に、ロータリ
セスのトレーリング側端部がロータとケーシング
との最小クリアランス点と一致する付近のロータ
姿勢から偏心軸角度にして上死点後50〜60度のロ
ータ姿勢までの間において作動室のトレーリング
側を後続作動室に連通せしめる連通路を設けたこ
とを特徴とするものである。
なお、本考案とは目的、構成および効果の点で
異なるが、アペツクスシールが通過する際に圧縮
側作動室と燃焼側作動室とを連通するように、サ
イドハウジングに連通路を設けたものとして、実
開昭49−2904号公報がある。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図において、1は2節トロコイド曲線(あ
るいはトロコイド近似曲線)を内部輪郭2aとす
るロータハウジング2とその両側に配置されて一
体に固定されるサイドハウジング3,3とにより
構成されたケーシング、4は2節トロコイド曲線
の内包絡線(あるいは近似曲線)で形成されたロ
ータであつて、その頂部に装着されたアペツクス
シール5をロータハウジング2の内部輪郭2aに
摺接させながらケーシング1内を遊星回転運動す
るもので、このロータ4が第1図矢印方向に回転
することによつてケーシング1内を3つの作動室
6,6,6に画成して吸入、圧縮、爆発、膨張お
よび排出の各行程を順に行なわせる。7はロータ
4の回転により回転する偏心軸、8はロータ4の
各フランク4aに凹設されたロータリセスであ
る。尚、第1図においては膨張作動室6の一部を
構成するロータリセス8のトレーリング側端部8
aがロータ4とケーシング1(ロータハウジング
2)との最小クリアランス点Pと一致する付近の
ロータ姿勢から偏心軸角度θにして上死点O後50
〜60度のロータ姿勢までの間における状態を示し
ており、したがつて、ロータリセス8の上記トレ
ーリング側端部8aは上死点後のロータ姿勢にお
ける上記最小クリアランス点Pと一致する領域の
ロータフランクに形成されている。6aおよび6
bはそれぞれ膨張作動室6のうち最小クリアラン
ス点Pよりトレーリング側およびリーデイング側
の作動室、lはトロコイド短軸線である。また、
9は点火プラグ、10は吸気ポート、11は排気
ポートである。
上記ケーシング1の内周面(すなわちロータハ
ウジング2の内部輪郭2a)の一部分には、膨張
作動室6のトレーリング側作動室6aを後続の吸
入作動室6に連通せしめる溝状の連通路12が刳
設されている。この連通路12の刳設箇所は、ロ
ータリセス8のトレーリング側端部8aがロータ
4とケーシング1(ロータハウジング2)との最
小クリアランス点Pと一致する付近のロータ姿勢
から偏心軸角度θにして上死点O後50〜60度のロ
ータ姿勢までの間においてトレーリング側のアペ
ツクスシール5がロータハウジング2の内部輪郭
2aに摺接する軌跡範囲位置に設定されており、
したがつて上記連通路12の円周方向長さは上記
軌跡の長さに設けられる一方、その軸方向巾およ
び軸方向の個数はエンジンに応じて任意に設定さ
れる。
すなわち、上記ロータリセス8のトレーリング
側端部8aが最小クリアランス点Pよりリーデイ
ング側に位置するロータ姿勢において膨張作動室
6のトレーリング側作動室6aを後続の吸入作動
室6に連通せしめるようにすると、膨張作動室6
のリーデイング側作動室6bの高圧縮ガスがロー
タリセス8を介して抵抗なくトレーリング側作動
室6aに流れ、しかる後続の吸入作動室6に洩出
するため、膨張作動室6の作動ガスの圧力が低下
し、エンジン性能(出力性能、燃費性能等)に悪
影響を及ぼすので好ましくなく、また、偏心軸角
度θにして上死点O後50〜60度以後のロータ姿勢
においてはトレーリング側作動室6aの圧力低下
によりノツキングの発生はないので、トレーリン
グ側作動室6aを後続作動室6に連通せしめる必
要はなく、よつて上記設定範囲のみにおいてトレ
ーリング側作動室6aを後続作動室6に連通せし
めてトレーリング側作動室6aの圧力を減少せし
めるように設けられている。
したがつて、上記実施例においては、作動室6
が点火側上死点O付近にあるときにはトレーリン
グ側作動室6aの作動ガスはロータ4とトロコイ
ド短軸部との間〓、主にロータリセス8を通つて
リーデイング側作動室6aに流出し、両作動室6
a,6bの圧力は均衡しているが、最小クリアラ
ンス点Pがロータリセス8のトレーリング側端部
8aよりトレーリング側に移行した後は、トレー
リング側作動室6aの作動ガスのリーデイング側
作動室6bへの流出は上記最小クリアランス点P
における最小間〓によつて抵抗を受けるため、ト
レーリング側作動室6aの圧力はリーデイング側
作動室6bの圧力より上昇してさらに圧力上昇し
ようとするが、その際、連通路12を介してトレ
ーリング側作動室6aが後続の吸入作動室6に連
通しているため、トレーリング側作動室6aの高
圧縮ガスは連通路12を通つて後続の吸入作動室
6に流出するので、トレーリング側作動室6aの
圧力上昇は緩和され、この圧力上昇の緩和は連通
路12を介してトレーリング側作動室6aと後続
の吸入作動室6とが連通する偏心軸角度θにして
上死点O後50〜60度のロータ姿勢まで続けられ、
よつてトレーリング側作動室6aの高温高圧下で
の持続時間が短縮されることになり、トレーリン
グ側作動室6aの作動ガスの自己着火性が困難と
なり、ノツキング現象の発生を抑制することがで
きる。
今、ここに本考案におけるトレーリング側作動
室6aの圧力特性を従来例のものと比較した実験
結果を第2図に示す。第2図はエンジン回転数が
200r.p.m.で全負荷運転時でのエンジン状態下に
おいてケーシング1の内周面(ロータハウジング
2の内部輪郭2a)の設定箇所に連通路12を設
けた場合(本考案例)および連通路12を設けな
い場合(従来例)の各トレーリング側作動室の圧
力特性、並びにリーデイング側作動室の圧力特性
を示すもので、図中、破線Aは本考案例のトレー
リング側作動室6aの圧力特性、一点鎖線Bは従
来例のトレーリング側作動室の圧力特性、実線C
はリーデイング側作動室6bの圧力特性を示す。
第2図より明らかなように、本考案例のトレーリ
ング作動室6aでは、従来例のトレーリング作動
室に較べて、上死点O後の偏心軸角度が略35゜付
近から圧力上昇が緩和され、その点をピーク値と
して以後圧力が低下し、偏心軸角度が50〜60度で
は低い圧力値を示しており、よつて高温高圧下で
の持続時間が従来例ではであるのに対し、本
考案例では′(<)に短縮され、自己着火
性が低下し、耐ノツキング性能が向上しているこ
とが判る。
以上説明したように、本考案によれば、2節ト
ロコイド曲線を内部輪郭とするケーシング内をそ
の内包絡線で形成されたロータが遊星回転運動す
るようにしたロータリピストンエンジンにおい
て、ロータフランクに形成するロータリセスのト
レーリング側端部を、上死点後のロータ姿勢にお
けるロータとケーシングとの最小クリアランス点
と一致する領域に設ける一方、上記ケーシングの
内周面に、ロータリセスのトレーリング側端部が
ロータとケーシングとの最小クリアランス点と一
致する付近のロータ姿勢から偏心軸角度にして上
死点後50〜60度のロータ姿勢までの間において作
動室のトレーリング側を後続作動室に連通せしめ
る連通路を設けたことにより、ロータリセスのト
レーリング側端部が最小クリアランス点を通過し
た後において、エンジン性能に悪影響を与えるこ
となく、上死点後50〜60度までのノツキング発生
域における作動室のトレーリング側の圧力を減少
させることができるので、トレーリング側作動室
の高温高圧では持続時間を短縮することができ、
よつて自己着火によるノツキング現象の発生を抑
制することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施態様を例示する縦断側面
図、第2図は偏心軸角度に対する作動室の圧力特
性を示すグラフである。 1……ケーシング、2……ロータハウジング、
2a……内部輪郭、3……サイドハウジング、4
……ロータ、4a……フランク、5……アペツク
スシール、6……作動室、6a……トレーリング
側作動室、6b……リーデイング側作動室、7…
…偏心軸、8……ロータリセス、8a……トレー
リング側端部、9……点火プラグ、10……吸気
ポート、11……排気ポート、12……連通路、
O……上死点、P……最小クリアランス点、l…
…トロコイド短軸線、θ……偏心軸角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2節トロコイド曲線を内部輪郭とするケーシン
    グ内をその内包絡線で形成されたロータが遊星回
    転運動するようにしたロータリピストンエンジン
    において、ロータフランクに形成するロータリセ
    スのトレーリング側端部を、上死点後のロータ姿
    勢におけるロータとケーシングとの最小クリアラ
    ンス点と一致する領域に設ける一方、上記ケーシ
    ング内面に、ロータリセスの上記トレーリング側
    端部がロータとケーシングとの最小クリアランス
    点と一致する付近のロータ姿勢から偏心軸角度に
    して上死点後50〜60度のロータ姿勢までの間にお
    いて作動室のトレーリング側を後続作動室に連通
    せしめる連通路を設けたことを特徴とするロータ
    リピストンエンジンのノツキング抑制装置。
JP17083478U 1978-12-11 1978-12-11 Expired JPS6135712Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17083478U JPS6135712Y2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17083478U JPS6135712Y2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11

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Publication Number Publication Date
JPS5588021U JPS5588021U (ja) 1980-06-18
JPS6135712Y2 true JPS6135712Y2 (ja) 1986-10-17

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ID=29174180

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JP17083478U Expired JPS6135712Y2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11

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