JP6149456B2 - 液体噴射装置、および医療機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射装置、および当該液体噴射装置を用いた医療機器の技術に関する。
液体を噴射する液体噴射装置に関する技術としては、例えば、下記特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、圧電素子を有するアクチュエータ(脈動発生部)を用いて液体を脈流に変換し、噴射口からパルス状に液体を噴射する液体噴射装置が記載されている。
特開2008−82202号公報
特許文献1記載の液体噴射装置は、使用者が把持する収容器内にアクチュエータが収容されている。そして、収容器からは、圧電素子に駆動信号を送信する信号ケーブルや液体を供給する液体供給流路などの線状部材が引き出されている。従来、収容器から引き出されるこれら線状部材の配置については、十分な工夫がなされていなかった。例えば、これら線状部材の配置によっては、収容器後端側に下向きの荷重が大きく作用し、使用者が液体噴射装置を長時間使用する場合に使い勝手が悪いといった問題が指摘されていた。そのほか、従来の液体噴射装置においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化等が望まれていた。このような問題は、アクチュエータを収容器内に収容する液体噴射装置に限らず、収容器から線状部材が引き出されている液体噴射装置に共通した問題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体を噴射する液体噴射装置が提供される。この液体噴射装置は、液体を噴射する噴射管と;前記液体を供給する液体供給流路と;前記液体供給流路から供給された液体に脈動を付与して前記噴射管に供給する脈動発生部と;前記噴射管の少なくとも一部と、前記液体供給流路の少なくとも一部と、前記脈動発生部とを収容し、第1の端部に前記噴射管を備えると共に、第2の端部に前記液体供給流路を含む複数の線状部材を備える収容器と;前記収容器の上下方向を規定する上下方向規定部と;を備え;前記収容器の第2の端部において、前記複数の線状部材のうち、第1の線状部材は第2の線状部材より前記上下方向を基準として上方向に配置され;前記第1の線状部材は第2の線状部材より軽い。この形態の液体噴射装置によれば、収容器の第2の端部において、第1の線状部材は第2の線状部材より上方向に配置され、第1の線状部材は第2の線状部材より軽いので、第1の線状部材が第2の線状部材より重い液体噴射装置と比較して、収容器の第2の端部に作用する下向きの荷重が小さく、使い勝手を向上させることができる。
上下方向規定部は、使用者が液体噴射装置を使用する際の収容器の使用方向として上下方向を規定するものであってもよいし、収容器の方向によって液体噴射装置の機能・特性が変化する場合には、機能・特性が好適に発揮される収容器の方向を基準として収容器の上下方向を規定するものであってもよい。上下方向規定部は、液体噴射装置の使用者の視覚、触覚、聴覚等の五感の少なくともいずれかを介して、収容器の上下方向を規定する情報を使用者に付与するものが含まれる。上下方向規定部は、液体噴射装が備える構成の形状、模様、色彩、線画、文字、マーク、音、光、操作性、デザインなど種々の要素から、使用の際の収容器の上下方向を使用者に対して誘引するものが含まれる。
(2)上記液体噴射装置において、前記第1の線状部材は前記第2の線状部材より硬いとしてもよい。この形態の液体噴射装置によれば、第2の線状部材が第1の線状部材より硬い場合と比較して、収容器の第2の端部に下向きの荷重が少なくなり、更に使い勝手を向上させることができる。
(3)上記形態の液体噴射装置において、前記第1の線状部材は前記液体供給流路であり;前記第2の線状部材は前記脈動発生部に駆動信号を送信する信号ケーブルを含むものとしてもよい。この形態の液体噴射装置によれば、第1の線状部材として液体供給流路を適用し、第2の線状部材として信号ケーブルを適用することができる。
(4)上記形態の液体噴射装置において、前記複数の線状部材のひとつは、前記収容器内を第1の端部から前記第2の端部に亘って連通し、前記噴射口周辺の液体を吸引することが可能な吸引流路であり;前記吸引流路は、前記液体供給流路より重く軟らかく、前記信号ケーブルより軽く硬く;前記収容器の第2の端部において、前記上下方向を基準として、上から前記液体供給流路、前記吸引流路、前記信号ケーブルの順に配置されているものとしてもよい。この形態の液体噴射装置によれば、液体供給流路、吸引流路および信号ケーブルを備える液体噴射装置に適用することができる。
(5)上記形態の液体噴射装置を用いた医療機器。この形態の医療機器によれば、使い勝手の良い医療機器を提供することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、噴射管と、流路と、脈動発生部と、収容器と、上下方向規定部との5つの要素の内の一つ以上の要素を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、噴射管を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、流路を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、脈動発生部を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、収容器を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、上下方向規定部を有していてもよく、有していなくてもよい。噴射管は、例えば、液体を噴射する噴射管として構成されてもよい。流路は、例えば、噴射管に前記液体を供給する液体供給流路として構成されてもよい。脈動発生部は、例えば、液体供給流路から供給された液体に脈動を付与して噴射管に供給する脈動発生部として構成されてもよい。収容器は、例えば、噴射管の少なくとも一部と、液体供給流路の少なくとも一部と、脈動発生部とを収容し、第1の端部に前記噴射管を備えると共に、第2の端部に液体供給流路を含む複数の線状部材を備える収容器として構成されてもよい。上下方向規定部は、例えば、収容器に設けられ、収容器の上下方向を規定する上下方向規定部として構成されてもよい。こうした装置は、例えば、液体噴射装置として実現できるが、液体噴射装置以外の他の装置としても実現可能である。このような形態によれば、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述した液体噴射装置の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体を噴射する方法や液体噴射装置の製造方法等の形態で実現することができる。
液体噴射装置の構成を説明する説明図である。 ハンドピースの内部構造を説明する説明図である。 グリップを備えるハンドピースを示す説明図である。 噴射管に曲線部を形成したハンドピースを示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての液体噴射装置10の構成を説明する説明図である。本実施形態の液体噴射装置10は、医療機関において利用される医療機器であり、患部に対して液体を噴射することによって患部の切開または切除を行うメスとしての機能を有している。
液体噴射装置10は、収容器としてのハンドピース20と、液体供給部50と、吸引装置60と、制御部70と、液体容器80とを備えている。液体供給部50と液体容器80とは、接続チューブ51によって接続されている。液体供給部50とハンドピース20とは、液体供給流路52によって接続されている。本実施形態においては、接続チューブ51、液体供給流路52は、樹脂によって形成されている。
液体容器80は、液体として生理食塩水を収容している。液体供給部50は、接続チューブ51を介して液体容器80から吸引した液体を、液体供給流路52を介してハンドピース20に供給する。なお、本実施形態においては、液体として生理食塩水を採用したが、それに限らず、無菌水や、超純水など、種々の液体を採用することができる。
ハンドピース20は、液体噴射装置10の使用者が把持して操作する器具である。ハンドピース20は、脈動発生部30と、噴射管55と、噴射口58とを備える。液体供給部50から液体供給流路52を介してハンドピース20に供給された液体は、脈動発生部30によって所定の周波数の脈動が付与され、噴射管55に供給される。噴射管55に供給された液体は、噴射口58からパルス状の液体として噴射される。使用者は、噴射口58から噴射されるパルス状の液体を患者の患部に当てることによって、患部の切開または切除を行う。本実実施形態においては、噴射管55は、ステンレスによって形成されている。ただし、噴射管55は、真鍮等の他の金属や強化プラスチックなど、所定以上の剛性を有する材料によって形成されているとしてもよい。
制御部70は、信号ケーブル72を介して脈動発生部30に駆動信号を送信するとともに、制御ケーブル71を介して液体供給部50を制御することによって、脈動発生部30に供給される液体の流量の制御を行う。制御部70には、使用者が足元で操作するフットスイッチ75が接続されている。使用者がフットスイッチ75をオンにすると、制御部70は、液体供給部50を制御して、脈動発生部30に液体の供給を行わせるとともに、脈動発生部30に駆動信号を送信して、脈動発生部30に供給された液体に脈動を付与し、噴射口58からパルス状の液体を噴射する。なお、液体をパルス状に噴射するとは、噴射される液体の流量または流速が変動を伴った状態で液体が噴射されることを意味する。この液体をパルス状に噴射する態様には、液体の噴射と停止とを繰り返しながら噴射する間欠噴射が含まれるが、液体の流量または流速が変動していればよいため、必ずしも間欠噴射である必要はない。
吸引装置60は、噴射口58周辺の液体や切除物を吸引する装置である。吸引装置60とハンドピース20とは、吸引流路62によって接続されている。吸引流路62は、ハンドピース20内を通って、噴射管55の先端近傍まで延出されている。噴射管55は吸引流路62の内側を挿通している。図1のA方向矢視図に示すように、噴射管55の外壁と吸引流路62の内壁との間には、吸引流路62の先端である吸引口64から吸引された液体が流通する流路(以下、隙間流路とも呼ぶ)が形成される。吸引口64から隙間流路に流入した液体は、吸引流路62を介して吸引装置60に吸引される。
図2は、ハンドピース20の内部構造を説明する説明図である。上述のように、ハンドピース20の内部には、脈動発生部30が収容されている。図の下部に示したように、脈動発生部30は、第1ケース31、第2ケース32、第3ケース33、ボルト34、圧電素子35、補強板36、ダイアフラム37、パッキン38、入口流路40、出口流路41を備える。第1ケース31と第2ケース32とは対向して接合されている。第1ケース31は筒状部材である。第1ケース31の一方の端部は、第3ケース33をボルト34で固定することによって密閉されている。第1ケース31の内部に形成される空間には圧電素子35が配設されている。
圧電素子35は、積層型圧電素子である。圧電素子35の一方の端部は、補強板36を介してダイアフラム37に固着している。圧電素子35の他方の端部は、第3ケース33に固着している。ダイアフラム37は金属薄膜からなり、周縁部が第1ケース31に固着している。ダイアフラム37と第2ケース32との間には液体室39が形成される。液体室39は、圧電素子35の駆動によって容積が変更する。
第2ケース32には、液体が流入する入口流路40と、液体が流出する出口流路41とが形成されている。入口流路40は、第2ケース32の端面の中心から偏った位置から延出し、図示上方向にU字状に曲げられ、ハンドピース20の後端部22に向かって延伸する。このように入口流路40を曲げることで、入口流路40のU字部分の曲率を小さくすることができる。また、後端部22に向かって延伸する入口流路40と脈動発生部30とを合わせた幅を小さくすることができ、結果として、脈動発生部30および入口流路40を収容するハンドピース20を細くすることができる。さらに、入口流路40を脈動発生部30の先端部24側から延伸させることで、ハンドピース20の重心を先端部24側に位置させることができる。
入口流路40には、液体供給流路52が接続されている。出口流路41には、接続チューブ54を介して噴射管55が接続されている。液体供給部50から供給された液体は、液体供給流路52を介して液体室39に供給される。圧電素子35が所定の周波数で振動すると、ダイアフラム37を介して液体室39の容積が変化し、収容されている液体が加圧される。加圧された液体は、出口流路41、接続チューブ54、噴射管55を通って噴射口58から吐出される。
吸引流路62は、ハンドピース20の後端部22から先端部24へ亘って連通している。ハンドピース20の内部において、吸引流路62は、接続チューブ54、噴射管55を内挿する。吸引流路62は、噴射管55とともにハンドピース20の先端部24から引き出されている。吸引流路62が吸引口64から液体等を吸引する吸引する吸引力は、吸引装置60で調整可能であるとともに、使用者がハンドピース20が備える吸引力調整機構65を操作することによって調整可能である。
吸引力調整機構65は、操作部66と、孔部67とから構成されている。孔部67は、吸引流路62と操作部66とを連通する。使用者は、ハンドピース20を把持した際に、孔部67を指で開閉する。使用者の指による孔部67の開閉量によって、外部から孔部67を介して吸引流路62内に流入する空気の流入量を調整することができ、結果として、吸引流路62の吸引力を調整することができる。吸引力調整機構65は、重力に対して上方向に向けた場合には、吸引物が孔部67から外部に侵出することがないので、その機能を好適に発揮する。従って、吸引力調整機構65は、ハンドピース20の把持する上下方向を使用者に示唆する機能を有する。なお、吸引力調整機構65を重力に対して上向きにして把持すると、吸引力調整機構65の機能や、使用者の操作性が好適となるように液体噴射装置10の各構成の位置を決定しているが、吸引力調整機構65は、必ずしも上向きにしてハンドピース20使用することを使用者に強制するものではない。以下、ハンドピース20において、吸引力調整機構65が設置されている方向を上方向と規定して説明する。
信号ケーブル72は、ハンドピース20の後端部22から挿入される。信号ケーブル72に内挿されているプラスとマイナスとからなる2本の電極線74は、脈動発生部30内の圧電素子35に接続される。制御部70から送信された駆動信号は、信号ケーブル72内の電極線74を介して圧電素子35に送信される。圧電素子35は、駆動信号に基づいて伸縮する。
ここで、ハンドピース20の後端部22から引き出されている液体供給流路52と、吸引流路62と、信号ケーブル72とからなる3つの線状部材の配置関係について説明する。本実施形態では、ハンドピース20の後端部22において、上方向から順に軽い線状部材を配置する。また、ハンドピース20の後端部22において、上方向から順に硬い線状部材を配置する。線状部材の重さ(重量)と硬さ(硬度)との間においては、線状部材の重さを優先して配置する。本実施形態においては、重さとは、線状部材の単位長さ当たりの質量として規定する。よって、線状部材の単位長さ当たりの質量が大きいほど重く、小さいほど軽い。また、硬さとは、単位長さの線状部材の両端に力を加えた際の曲率として規定する。
本実施形態においては、液体供給流路52が最も軽く、次に吸引流路62が軽く、信号ケーブル72が最も重い。また、液体供給流路52が最も硬く、次に吸引流路62が硬く、信号ケーブル72が最も軟らかい。従って、3つの線状部材は、上から、液体供給流路52、吸引流路62、信号ケーブル72の順に配置され、ハンドピース20の後端部22から引き出される。ハンドピース20の後端部22において、このように線状部材を配置すると、図1に示したように、信号ケーブル72は軟らかいため、後端部22から引き出された後に、後端部22の近傍において垂下する。吸引流路62は、信号ケーブル72より硬いため、信号ケーブル72より後方で垂下する。また、液体供給流路52は、吸引流路62より後方で垂下する。
上方向を基準として、軽い線状部材から順に後端部22に配置した場合は、重い線状部材から順に後端部22に配置した場合と比較して、使用者がハンドピース20を把持した際に後端部22に加わる下向きの荷重が小さいことが実験によって明らかとなった。また、線状部材の重さを優先し、かつ、硬い線状部材から順に後端部22に配置した場合は、軟らかい線状部材から順に後端部22に配置した場合と比較して、使用者がハンドピース20を把持した際に後端部22に加わる下向きの荷重が、さらに小さいことが実験によって明らかとなった。
さらに、吸引流路62を備えず、ハンドピース20の後端部22において、液体供給流路52と信号ケーブル72とが引き出されるハンドピース20の場合にも、液体供給流路52を上に配置し、信号ケーブル72を下に配置した場合は、その逆の配置の場合と比較して、使用者がハンドピース20を把持した際に後端部22に加わる下向きの荷重が小さいことが実験によって明らかとなった。
以上説明したように、液体噴射装置10は、ハンドピース20の後端部22において、上から順に軽い線状部材を配置しているので、上から順に重い線状部材を配置していた場合と比較して、ハンドピース20の後端部22に作用する下向きの荷重が小さくなる。結果として、噴射口58を患部に接近させやすくなり、使用者の使い勝手を向上させることができる。また、液体噴射装置10は、ハンドピース20の後端部22において、上から順に硬い線状部材を配置しているので、上から順に軟らかい線状部材を配置していた場合と比較して、ハンドピース20の後端部22に作用する下向きの荷重が小さくなる。従って、さらに、使用者の使い勝手を向上させることができる。
また、図1に示したように、信号ケーブル72は軟らかいため、後端部22から引き出された後に、後端部22の近傍において垂下する。吸引流路62は、信号ケーブル72より硬いため、信号ケーブル72より後方で垂下する。液体供給流路52は、吸引流路62より後方で垂下する。このように、上から順に硬い線状部材を配置することによって、ハンドピース20の後端部22近傍において、線状部材同士が干渉せず互いに絡まることを抑制することができる。結果として、さらに、使用者の使い勝手を向上させることができる。
上記実施形態と特許請求の範囲との対応関係としては、ハンドピース20が特許請求の範囲に記載の収容器に対応し、吸引力調整機構65が特許請求の範囲に記載の上下方向規定部に対応する。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
上記実施形態においては、上下方向規定部として吸引力調整機構65を採用したが、それに限ることなく種々の構成を採用するとしてもよい。図3は、上下方向規定部としてのグリップ68を備えるハンドピース20aを示す説明図である。ハンドピース20aは、グリップ68の形状によって上下方向を規定している。また、図3は、吸引装置60および吸引流路62を備えない液体噴射装置10aを示している。この場合、ハンドピース20aの後端部22aにおいては、上から順に液体供給流路52a、信号ケーブル72aを配置する。液体供給流路52aは信号ケーブル72aより軽く、硬い。液体噴射装置10aにおいても、上記実施形態と同様に、使用者がグリップ68によって規定された上下方向に沿って把持した場合には、ハンドピース20aの後端部22aに掛かる荷重を軽減し、使い勝手を向上させることができる。
図4は、上下方向規定部として噴射管55bに曲線部69を形成したハンドピース20bを示す説明図である。液体噴射装置10bは、曲線部69の形状によって、ハンドピース20bの上下方向を規定している。
その他、ハンドピース20の上下方向を示す矢印や文字など、線画によって上下方向を規定するとしてもよい。ハンドピース20の形状を断面が長円の柱状とし、ハンドピース20の先端部24において、長円の中心より上側から噴射管55を引き出すことによって、ハンドピース20の上下方向を規定するとしてもよい。ハンドピース20に傾斜センサーや水準器を備えることによって予め定めた上下方向を使用者に報知するものであってもよい。ハンドピース20の方向をハンドピース20の外部に備えるセンサーで読み取って上下方向を使用者に報知するとしてもよい。
上下方向規定部は、ハンドピース単体の機能としてハンドピースの上下方向を規定するものであってもよいし、ハンドピースとは別体として設けられ液体噴射装置に含まれる装置の機能としてハンドピースの上下方向を規定するものであってもよいし、液体噴射装置10とは異なる装置と協働してハンドピースの上下方向を規定するものであってもよい。
第1実施形態における吸引力調整機構65は、使用者の操作性や、吸引力調整機構65が好適に機能を発揮する方向として、ハンドピース20の上下方向を規定する。図3に示したグリップ68は、使用者の触覚によってハンドピース20の上下方向を規定する。図4に示した曲線部69は、使用差の視覚によってハンドピース20の上下方向を規定する。このように、上下方向規定部は、使用者が液体噴射装置を使用する際の収容器の使用方向として上下方向を規定するものであってもよいし、収容器の方向によって液体噴射装置の機能・特性が変化する場合には、機能・特性が好適に発揮される収容器の方向を基準として収容器の上下方向を規定するものであってもよい。上下方向規定部は、液体噴射装置の使用者の視覚、触覚、聴覚等の五感の少なくともいずれかを介して、収容器の上下方向を規定する情報を使用者に付与するものが含まれる。上下方向規定部は、液体噴射装が備える構成の形状、模様、色彩、線画、文字、マーク、音、光、操作性、デザインなど種々の要素から、使用の際の収容器の上下方向を使用者に対して誘引するものが含まれる。また、上下方向規定部は、これら液体噴射装置が備える種々の要素によって、使用者が予め規定した上下方向以外の方向に使用することを抑制するものとしてもよい。
(B2)変形例2:
ハンドピース20の後端部22における複数の線状部材の配置は、複数の線状部材のうちの2本の関係において、上から順に軽い線状部材となるように配置するとしてもよい。また、複数の線状部材のうちの2本の関係において、上から順に硬い線状部材となるように配置するとしてもよい。
(B3)変形例3:
上記実施形態においては、液体噴射装置10は、医療機器として利用されている。ただし、液体噴射装置10は、医療機器以外の他の装置として利用されてもよい。例えば、液体噴射装置10は、噴射した液体を対象物に当てることによって対象物の汚れを除去する清掃装置や、噴射した液体によって文字や絵等を描く描写装置として利用されてもよい。このような態様としても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(B4)変形例4:
上記実施形態においては、液体として生理食塩水を採用したが、それに限らず、無菌水や、超純水など、種々の液体を採用することができる。
(B5)変形例5:
上記実施形態においては、線状部材の硬さは、単位長さの線状部材の両端に力を加えた際の曲率として規定したが、それに限ることなく、例えば、単位長さの線状部材が自重によって曲がった際の曲率として規定するとしてもよい。
10,10a,10b…液体噴射装置
20,20a,20b…ハンドピース
22,22a…後端部
24…先端部
30…脈動発生部
31…第1ケース
32…第2ケース
33…第3ケース
34…ボルト
35…圧電素子
36…補強板
37…ダイアフラム
38…パッキン
39…液体室
40…入口流路
41…出口流路
50…液体供給部
51…接続チューブ
52,52a…液体供給流路
54…接続チューブ
55,55b…噴射管
58…噴射口
60…吸引装置
62…吸引流路
64…吸引口
65…吸引力調整機構
66…操作部
67…孔部
68…グリップ
69…曲線部
70…制御部
71…制御ケーブル
72,72a…信号ケーブル
74…電極線
75…フットスイッチ
80…液体容器

Claims (5)

  1. 噴射口を有し、前記噴射口から液体を噴射する噴射管と、
    体に脈動を付与して前記噴射管に供給する脈動発生部と、
    前記脈動発生部に液体を供給する液体供給流路と、
    前記脈動発生部に駆動信号を送信する信号ケーブルと、
    記脈動発生部収容し、第1の端部に前記噴射管を備えると共に、第2の端部に第1の線状部材と第2の線状部材とを備える収容器と、
    前記収容器の上下方向を規定する上下方向規定部と
    を備え、
    前記2の端部において、前記1の線状部材は前記第2の線状部材より前記上下方向を基準として上方向に配置され、
    前記第1の線状部材は前記第2の線状部材より軽く、
    前記第1の線状部材は前記液体供給流路であり、
    前記第2の線状部材は前記信号ケーブルである
    液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置であって、
    前記第2の端部は更に第3の線状部材を備え、
    前記第2の端部において、前記第3の線状部材は前記信号ケーブルより前記上下方向を基準として上方向に配置され、
    前記第3の線状部材は前記信号ケーブルより軽い
    液体噴射装置。
  3. 前記第3の線状部材は前記信号ケーブルより硬い
    請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の液体噴射装置であって、
    前記第3の線状部材は、前記収容器内を第1の端部から前記第2の端部に亘って連通し、前記噴射口周辺の液体を吸引することが可能な吸引流路である
    液体噴射装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置を備えた医療機器。
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