JP6149219B2 - 水銀分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス試料中の水銀を定量する水銀分析装置に関する。
ガス試料中の水銀を定量する水銀分析において、検量線を作成するための標準試料として、密封された容器中に収容された水銀が蒸発して生成された飽和標準試料の所望量をガスタイトシリンジで採取し、水銀分析装置に注入して測定している(非特許文献1)。
排ガス中の水銀分析方法 JIS K0222
しかし、低濃度の水銀が含有されているガス試料を分析する場合、低濃度の標準試料を作製するためには、微量の飽和標準試料(例えば、0.01mL未満)を採取する必要があり、ガスタイトシリンジで微量の飽和標準試料を採取すると、採取量誤差が大きくなり、標準試料として正確な検量線を作成することが難しく、高精度の分析を行うことができない。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、飽和標準試料を清浄空気で希釈した標準試料を用い、基準温度での水銀の濃度を算出し、さらに測定時に測定した量および温度に基づいて水銀の含有量を標準値として算出して作成した検量線によって、周囲温度の変動に影響されることなく、低濃度の試料であっても高精度の分析を行うことができる水銀分析装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の水銀分析装置は、気体である試料をポンプで吸引して試料中の水銀による原子吸光度または原子蛍光強度を測定し、フィルターで水銀を除去して外部に放出する水銀分析装置であって、前記ポンプと前記フィルターとの間に配置され、通過する気体の量および温度を測定するガスメーターと、水銀についての温度と飽和濃度との関係を記憶しており、標準試料についての測定値と標準値との関係である検量線を作成する検量線作成手段と、前記検量線、未知試料についての測定値および前記ガスメーターで測定した量に基づいて、未知試料における水銀の濃度を算出する定量手段とを備え、前記標準試料として、水銀で飽和した飽和標準試料と、前記ポンプで吸引され前記フィルターから放出された空気により前記飽和標準試料を希釈した希釈標準試料とが用いられる。
本発明の水銀分析装置は、さらに、前記検量線作成手段が、前記標準試料として前記飽和標準試料が指定された場合には、入力された温度および量に基づいて水銀の含有量を前記標準値として算出し、前記標準試料として前記希釈標準試料が指定された場合には、希釈前の前記飽和標準試料についての入力された温度および量、ならびに希釈時に前記ガスメーターで測定した量および温度に基づいて基準温度での水銀の濃度を算出し、さらに測定時に前記ガスメーターで測定した量および温度に基づいて水銀の含有量を前記標準値として算出する。
本発明の水銀分析装置によれば、飽和標準試料を清浄空気で希釈した標準試料を用いて作成した検量線によって、周囲温度の変動に影響されることなく、低濃度の試料であっても高精度の分析を行うことができる。
本発明の水銀分析装置において、前記検量線作成手段が、前記希釈標準試料について、希釈前の前記飽和標準試料についての入力された温度および量、入力された希釈時の前記ポンプの予定作動時間、ならびに希釈前に前記ガスメーターで測定した温度に基づいて基準温度での水銀の予想濃度を算出することが好ましい。この構成により、より高精度の分析を行うことができる。
本発明の第1実施形態の水銀分析装置の概略図である。 水銀についての温度と飽和濃度との関係を示す図表である。 同装置の希釈標準試料を生成するための設定画面の図である。 同装置で作成した検量線を示す図である。 同装置で作成した検量線を示す図である。
以下、本発明の実施形態の水銀分析装置100を図1にしたがって説明する。図1は、本発明の実施形態に係る水銀分析装置を示す構成図である。本装置は、気体である試料をポンプ3で吸引して試料中の水銀による原子吸光度または原子蛍光強度を測定し、フィルター21で水銀を除去して外部に放出する水銀分析装置100であって、ポンプ3とフィルター21との間に配置され、通過する気体の量および温度を測定するガスメーター4と、水銀についての温度と飽和濃度との関係を記憶しており、標準試料についての測定値と標準値との関係である検量線を作成する検量線作成手段5と、前記検量線、未知試料についての測定値およびガスメーター4で測定した量に基づいて、未知試料における水銀の濃度を算出する定量手段6とを備え、標準試料として、水銀で飽和した飽和標準試料と、ポンプ3で吸引されフィルター21から放出された空気により飽和標準試料を希釈した希釈標準試料とが用いられる。
本発明の実施形態の水銀分析装置100は、さらに、検量線作成手段5が、標準試料として飽和標準試料が指定された場合には、入力された温度および量に基づいて水銀の含有量を標準値として算出し、標準試料として希釈標準試料が指定された場合には、希釈前の飽和標準試料についての入力された温度および量、ならびに希釈時にガスメーター4で測定した量および温度に基づいて基準温度での水銀の濃度を算出し、さらに測定時にガスメーター4で測定した量および温度に基づいて水銀の含有量を標準値として算出する。
ポンプ3はポンプ制御手段31によって電源のオン/オフおよび作動時間が制御されて吸引される気体量が制御される。ガスメーター4は気体吸引中のリアルタイム温度と平均温度とを計測することができる。
飽和標準試料は、飽和標準試料を生成する水銀を収容する水銀容器11と、飽和水銀の温度を計測する温度計12と、を有する飽和標準試料生成手段1からガスタイトシリンジ15で所定量が採取される。
希釈標準試料は、フィルター21の下流側にフィルター21と着脱自在に接続され、希釈標準試料を収容する希釈標準試料収容部22に飽和標準試料生成手段1から測定者によって注入された所定量の飽和標準試料を、ポンプ3で吸引されフィルター21から放出された所定量の清浄な空気により希釈して生成される。希釈標準試料収容部22は、例えばフッ素樹脂製バッグである。
定量手段6は、例えば水銀原子吸光測定装置であり、ガスタイトシリンジ15またはフィルター21から取り外された希釈標準試料収容部22(図1の破線矢印)が接続されてポンプ3によって飽和標準試料、希釈標準試料、未知試料を吸引して測定する。図1に示すように定量手段6は、上流側から順に捕集加熱部61、酸性ガス除去・除湿部62、水銀捕集濃縮部63、測定部64、流量計65、ポンプ3を有する。捕集加熱部61は試料中の水銀を捕集後、加熱して水銀ガスを生成する。酸性ガス除去・除湿部62は試料中の酸性ガス、水分などを除去する。水銀捕集濃縮部63は捕集加熱部61で生成された水銀ガスを捕集濃縮する。測定部64は、水銀ランプ(図示なし)、試料が通過する吸光セル(図示なし)、吸光セルを透過した水銀ランプの光強度を検出する検出器(図示なし)を有し、試料中の水銀による吸光度を測定する。流量計65は測定時に測定部64に流れるキャリアガスの流量を計測する。
検量線作成手段5は、図2に示す水銀についての温度と飽和濃度との関係を記憶しており、標準試料についての測定値と標準値との関係である検量線を作成する。また、検量線作成手段5は、標準試料として飽和標準試料が指定された場合には、測定者によって入力された飽和標準試料の温度および量に基づいて水銀の含有量を標準値として算出する。このとき、入力された飽和標準試料の温度は温度計12によって計測された温度であり、入力された飽和標準試料の量は測定者によって定量手段6に注入される量である。
検量線作成手段5は、標準試料として希釈標準試料が指定された場合には、希釈前の飽和標準試料についての入力された温度および量、ならびに希釈時にガスメーター4で測定した、通過した空気量および空気の温度に基づいて基準温度、例えば0℃での希釈標準試料の水銀の濃度を算出する。さらに測定時に定量手段6に導入するごとに希釈標準試料についてのガスメーター4で測定した量および温度に基づいて水銀の含有量を標準値として算出する。ポンプ制御手段31、検量線作成手段5は、例えば、表示部51を有するコンピュータ50に備えられている。
本発明の実施形態に係る水銀分析装置において標準試料として希釈標準試料が指定される場合の動作について、図1にしたがって説明する。ポンプ制御手段31にポンプ3の予定作動時間、例えば900秒(sec)を入力すると、吸引される空気量として7.5L(リットル)が設定される。次に、測定者が水銀容器11にガスタイトシリンジ15を刺入し飽和標準試料を0.010mL(ミリリットル)採取する。この時、測定者が温度計12で飽和標準試料の温度、例えば25.0℃を計測する。ガスタイトシリンジ15に採取された飽和標準試料を希釈標準試料収容部22に注入する。
測定者が、標準試料として希釈標準試料を指定し、ポンプ3の予定作動時間900秒、飽和標準試料の注入量0.010mL、飽和標準試料の温度25.0℃を検量線作成手段5に入力すると、検量線作成手段5は、記憶している水銀についての温度と飽和濃度との関係(図2)からの25.0℃の飽和標準試料濃度である19.852ng(ナノグラム)/mLと、飽和標準試料注入量0.010mLとから、希釈標準試料収容部22に注入された水銀量0.199ngを算出する。その水銀量0.199ng、飽和標準試料の温度(標準ガス温度)25.0℃、飽和標準試料の注入量(標準ガス注入量)0.010mL、ポンプ3の予定作動時間(ポンプ作動時間)900秒が、表示部51の画面上部に図3に示すように表示される。ポンプ3の予定作動時間が900秒であると、設定された空気量は7.5Lとなる。
ポンプ3の予定作動時間900秒、飽和標準試料の注入量0.010mL、飽和標準試料の温度25.0℃が検量線作成手段5に入力されると、表示部51の画面下部の予想値欄に生成される希釈標準試料の濃度の予想値を算出するための関連項目の数値が表示される。A欄に設定された空気量(希釈ガス量)7.5L、B欄にポンプ3の作動前にガスメーター4によって計測された温度(希釈ガス温度)25.0℃、C欄に基準温度0℃に換算された空気量(ノルマル換算量)6.87Lを表示する。検量線作成手段5は、算出した水銀量0.199ngとC欄に表示された基準温度0℃に換算された空気量6.87Lとから0℃の希釈標準試料濃度(濃度)0.029ng/Lを算出してD欄に表示する。
ポンプ3が作動されると、注入された飽和標準試料を希釈するための空気が希釈標準試料収容部22に導入される。導入される空気はフィルター21によって清浄にされている。この時、希釈標準試料収容部22に導入され、ガスメーター4によって計測された空気量は8.34L、導入中の平均温度は24.8℃であり、これらの計測値が検量線作成手段5に自動的に入力される。0.010mLの飽和標準試料は8.34Lの清浄空気によって希釈され、温度24.8℃の希釈標準試料が希釈標準試料収容部22に生成される。
このとき、表示部51下部の作成結果欄に図3に示すように生成された希釈標準試料の濃度値を算出するための関連項目の数値が表示される。E欄にガスメーター4によって計測された空気量(希釈ガス量)8.34L、F欄に空気の平均温度(希釈ガス温度)24.8℃、G欄に基準温度0℃に換算された空気量(ノルマル換算量)7.65Lが表示される。検量線作成手段5は、算出した水銀量0.199ngとG欄に表示された基準温度0℃に換算された空気量7.65Lとから0℃の希釈標準試料濃度(濃度)0.026ng/Lを算出してH欄に表示する。
測定者がフィルター21から希釈標準試料収容部22を取り外し定量手段6のガス試料導入部(図示なし)に接続する。ポンプ制御手段31にポンプ3の予定作動時間、例えば60、120、240、480秒がそれぞれ入力されると、希釈標準試料量は0.5L、1.0L、2.0L、4.0Lがそれぞれ設定される。0.5L、1.0L、2.0L、4.0Lの希釈標準試料を希釈標準試料No.1〜4とする。
ポンプ3が作動され、希釈標準試料No.1が希釈標準試料収容部22から定量手段6に導入されて測定される。定量手段6に導入された希釈標準試料No.1は、捕集加熱部61、酸性ガス除去・除湿部62の順に流れ、希釈標準試料No.1中の水銀は捕集加熱部61に捕集され、希釈標準試料No.1中の酸性ガスや水分などは酸性ガス除去・除湿部62で除去されて、定量手段6の外部に流出する。その後、捕集加熱部61が加熱されて捕集された水銀が水銀ガスとなり、ポンプ3によって吸引されたキャリアガス(空気)によって水銀捕集濃縮部63に運ばれて捕集される。その後、水銀捕集濃縮部63が加熱されて捕集された水銀が水銀ガスとなり、キャリアガスによって測定部64に運ばれて測定される。
希釈標準試料1の測定が終わると、次に、希釈標準試料No.1と同様にして希釈標準試料収容部22から定量手段6に希釈標準試料No.2が導入され、希釈標準試料No.1と同様にして定量手段6で測定される。同様にして希釈標準試料No.3、4が定量手段6で測定される。希釈標準試料No.1〜4の測定値はそれぞれ0.1556、0.3114、0.6202、1.2379である。それぞれの測定値は吸光度に比例した任意目盛で示されている。
希釈標準試料No.1〜4が定量手段6に導入されたとき、ガスメーター4によって計測された希釈標準試料No.1の量は535mL、平均温度は28.9℃、希釈標準試料No.2〜4の各量は1094mL、2218mL、4442mL、平均温度はそれぞれ28.7℃である(図4)。希釈標準試料No.1〜4の量を0℃の量に換算した、それぞれの量と基準温度0℃の希釈標準試料濃度0.026ng/Lに基づいて、検量線作成手段5が定量手段6に導入された希釈標準試料No.1〜4について基準温度0℃の水銀の含有量すなわち標準値をそれぞれ自動的に算出する。算出された希釈標準試料No.1〜4の標準値は、12.578pg(ピコグラム)、25.738pg、52.182pg、104.506pgであり、表示部51に図4に示すように表示される。図4において、番号1はバックグラウンドに対応し、番号2〜5は希釈標準試料No.1〜4に対応している。希釈標準試料No.1〜4の測定値は図4の「HEIGHT」欄に表示されている。
検量線作成手段5によって、バックグラウンドの測定値および希釈標準試料1〜4について算出された各標準値と各測定値に基づいて検量線が作成される(図4上欄)。定量手段6は検量線作成手段5によって作成された検量線、未知試料についての測定値およびガスメーター4で測定した量に基づいて、未知試料における水銀の濃度を定量する。
以上のように、本発明の実施形態の水銀分析装置100において標準試料として希釈標準試料が指定された場合、飽和標準試料を清浄空気で希釈した希釈標準試料を用いて作成した検量線によって、周囲温度の変動に影響されることなく、低濃度の未知試料であっても高精度の分析を行うことができる。
本発明の実施形態の水銀分析装置100において標準試料として飽和標準試料が指定された場合の動作について説明する。
測定者によって0.020mL、0.040mL、0.060mLの飽和標準試料量が飽和標準試料生成手段1から定量手段6に順次注入される。
詳細には、まず、測定者が、標準試料として飽和標準試料を指定し、温度計12で飽和標準試料の温度、28.7℃を計測した後、水銀容器11にガスタイトシリンジ15を刺入して飽和標準試料0.020mLを採取し、定量手段6に注入する。注入された飽和標準試料0.020mLは定量手段6で測定される。0.020mLの飽和標準試料の測定が終わると、次に、飽和標準試料の温度、28.8℃を計測した後、0.040mLの飽和標準試料が定量手段6に注入されて測定される。同様にして0.060mLの飽和標準試料が定量手段6で測定される。定量手段6に注入された0.020mL、0.040mL、0.060mLの飽和標準試料を飽和標準試料No.5〜7とする。飽和標準試料No.5〜7のそれぞれの測定値は5.8199、11.8367、18.0588である。
飽和標準試料No.5〜7の各注入量0.020mL、0.040mL、0.060mL、飽和標準試料の温度28.7℃と28.8℃が測定者によって検量線作成手段5に入力されると、検量線作成手段5は飽和標準試料No.5〜7の水銀量を算出する。算出された飽和標準試料No.5〜7の各標準値は532.440pg、1073.280pg、1609.920pgである。図5に示すように、濃度欄に飽和標準試料を意味する「Saturated」、温度欄に28.7℃、28.8℃、28.8℃、定量手段6に注入された注入量0.020mL、0.040mL、0.060mL、算出された飽和標準試料No.5〜7の各標準値532.440pg、1073.280pg、1609.920pgが表示部51に図5に示すように表示される。図5において、番号1はバックグラウンドに対応し、番号2〜4は飽和標準試料No.5〜7に対応している。
検量線作成手段5によって、バックグラウンドの測定値および飽和標準試料No.5〜7の各標準値532.440pg、1073.280pg、1609.920pgと測定値5.8199、11.8367、18.0588に基づいて検量線が作成される(図5上部)。定量手段6は検量線作成手段5によって作成された検量線、未知試料についての測定値およびガスメーター4で測定した量に基づいて、未知試料における水銀の濃度を定量する。
本発明の実施形態の水銀分析装置100において標準試料として飽和標準試料が指定された場合、飽和標準試料によって作成された検量線に基づいて未知試料における水銀の濃度を算出するので、高濃度の未知試料を高精度に分析することができる。
以上においては、1本の検量線について標準試料として希釈標準試料のみが指定された場合と、1本の検量線について標準試料として飽和標準試料のみが指定された場合とに分けて説明したが、1本の検量線について標準試料として希釈標準試料と飽和標準試料との両方が指定されてもよい。この場合には、希釈標準試料および飽和標準試料についての測定された測定値と標準値との関係である1本の検量線が検量線作成手段5によって作成され、検量線作成手段5によって作成された検量線、未知試料についての測定値およびガスメーター4で測定した量に基づいて、定量手段6は未知試料における水銀の濃度を定量する。
本発明の実施形態では、ガスメーター4によって計測される温度について希釈標準試料収容部22への空気導入中の平均温度に基づいて希釈標準試料の濃度を算出したが、希釈標準試料収容部22への空気導入中所定時点でのリアルタイム温度に基づいて希釈標準試料の濃度を算出してもよい。また、基準温度は0℃として説明したが、15℃、20℃など他の温度であってもよい。
本発明の実施形態の定量手段6として水銀原子吸光測定装置を例にとり説明したが、水銀原子蛍光分析測定装置であってもよい。
3 ポンプ
4 ガスメーター
5 検量線作成手段
6 定量手段
21 フィルター
100 水銀分析装置

Claims (2)

  1. 気体である試料をポンプで吸引して試料中の水銀による原子吸光度または原子蛍光強度を測定し、フィルターで水銀を除去して外部に放出する水銀分析装置であって、
    前記ポンプと前記フィルターとの間に配置され、通過する気体の量および温度を測定するガスメーターと、
    水銀についての温度と飽和濃度との関係を記憶しており、標準試料についての測定値と標準値との関係である検量線を作成する検量線作成手段と、
    前記検量線、未知試料についての測定値および前記ガスメーターで測定した量に基づいて、未知試料における水銀の濃度を算出する定量手段とを備え、
    前記標準試料として、水銀で飽和した飽和標準試料と、前記ポンプで吸引され前記フィルターから放出された空気により前記飽和標準試料を希釈した希釈標準試料とが用いられ、
    前記検量線作成手段が、前記標準試料として前記飽和標準試料が指定された場合には、入力された温度および量に基づいて水銀の含有量を前記標準値として算出し、前記標準試料として前記希釈標準試料が指定された場合には、希釈前の前記飽和標準試料についての入力された温度および量、ならびに希釈時に前記ガスメーターで測定した量および温度に基づいて基準温度での水銀の濃度を算出し、さらに測定時に前記ガスメーターで測定した量および温度に基づいて水銀の含有量を前記標準値として算出する水銀分析装置。
  2. 請求項1に記載の水銀分析装置において、
    前記検量線作成手段が、前記希釈標準試料について、希釈前の前記飽和標準試料についての入力された温度および量、入力された希釈時の前記ポンプの予定作動時間、ならびに希釈前に前記ガスメーターで測定した温度に基づいて基準温度での水銀の予想濃度を算出する水銀分析装置。


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