JP6148946B2 - 表示装置、表示装置の作動方法、および表示装置の制御プログラム - Google Patents

表示装置、表示装置の作動方法、および表示装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、筋弛緩情報の表示装置、筋弛緩情報の表示方法、および筋弛緩情報の表示装置を制御するプログラムに関する。
特許文献1は、全身麻酔を行なう際に使用される筋弛緩薬の適切な投与量および投与タイミングを判断するために、被検者の筋弛緩情報をモニタする装置を開示している。当該装置によれば、被検者の筋に与えた電気刺激に対する反応のトレンドを取得し、表示させることができる。
特開平10−57320号公報
全身麻酔が行なわれる際には、筋弛緩薬や拮抗剤といった薬物の投与履歴や、生体信号モニタを通じて取得される被検者の生体情報などが、電子麻酔記録システムを通じて記録される。筋弛緩情報のモニタ装置より提供される被検者反応のトレンドは、電子麻酔記録システムが提供する情報の表示画面とは異なる専用画面を通じて提供されることが一般的である。麻酔科医などの医療従事者は、麻酔深度に応じた適切な薬物の投与量と投与タイミングを判断するに際し、別画面を通じて提供される情報を比較検討するという煩雑な作業を強いられている。
よって本発明は、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、筋弛緩情報の表示装置であって、
表示画面と、
被検者に対する筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態に対応する第1信号を受信する第1信号受信部と、
第1電気刺激に対する前記被検者の筋の第1反応に対応する第2信号を受信する第2信号受信部と、
前記第1信号に基づいて、前記薬物の薬物動態を演算により取得する動態演算部と、
前記第1信号に基づいて、前記表示画面の第1領域に前記投与状態のトレンドを表示させる第1表示制御部と、
前記表示画面の第2領域に前記薬物動態のトレンドを表示させる第2表示制御部と、
前記第2信号に基づいて、前記表示画面の第3領域に前記第1反応のトレンドを表示させる第3表示制御部とを備え、
前記第1表示制御部、前記第2表示制御部、および前記第3表示制御部は、前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドを、時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示させる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、筋弛緩情報の表示方法であって、
筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態のトレンドを、表示画面の第1領域に表示し、
演算により取得した前記薬物の薬物動態のトレンドを、前記表示画面の第2領域に表示し、
第1電気刺激に対する被検者の筋の第1反応のトレンドを、前記表示画面の第3領域に表示し、
前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドは、時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示される。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第3の態様は、筋弛緩情報の表示装置を制御するプログラムであって、
前記表示装置は、表示画面、および当該表示画面と接続されたコンピュータを備え、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態に対応する第1信号を受信する第1信号受信部、
第1電気刺激に対する被検者の筋の第1反応に対応する第2信号を受信する第2信号受信部、
前記第1信号に基づいて、前記薬物の薬物動態を演算により取得する動態演算部、
前記第1信号に基づいて、前記表示画面の第1領域に前記投与状態のトレンドを表示させる第1表示制御部、
前記表示画面の第2領域に前記薬物動態のトレンドを表示させる第2表示制御部、および
前記第2信号に基づいて、前記表示画面の第3領域に前記第1反応のトレンドを表示させる第3表示制御部として動作させ、
前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドが、時間的に同期された状態で前記表示画面に表示されるように、前記第1表示制御部、前記第2表示制御部、および前記第3表示制御部を動作させる。
このような構成によれば、薬物投与状態のトレンド、薬物動態のトレンド、および第1反応のトレンドが、単一の表示画面内に集約されて表示されるため、麻酔科医などの医療従事者が、別々の画面を通じて提供されるこれらのトレンド情報を見比べる作業の煩雑さを解消できる。さらに、これらのトレンド情報が時間的に同期された状態で表示されるため、トレンド情報間の関係が直感的に把握しやすく、麻酔深度に応じた適切な薬物の投与量や投与タイミングの判断が容易となる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
第2信号受信部は、前記第1電気刺激よりも強い第2電気刺激に対する前記被検者の筋の第2反応に対応する第3信号を受信し、前記第3信号に基づいて、前記表示画面の第4領域に前記第2反応のトレンドを表示させる第4表示制御部を備える構成としてもよい。この場合、前記第4表示制御部は、前記第2反応のトレンドを、前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドに対して時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示させる。
このような構成によれば、薬物投与状態のトレンド、薬物動態のトレンド、および第1反応のトレンドに加え、第2反応のトレンドが単一の表示画面内に集約されて表示されるため、麻酔科医などの医療従事者が、別々の画面を通じて提供されるこれらのトレンド情報を見比べる作業の煩雑さを解消できる。特に麻酔深度の深い状態における筋弛緩情報である第2反応のトレンドが、他のトレンド情報と時間的に同期された状態で表示されるため、麻酔深度に応じた適切な薬物の投与量や投与タイミングの判断がより確実となる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
ユーザの指示が入力される指示入力部を備え、前記第4表示制御部は、前記指示に基づいて、前記第4領域の表示と非表示を切替え可能である構成としてもよい。
このような構成によれば、必要な場合のみ第4領域を表示画面に出現させることが可能となる。第2反応のトレンドを表示させる必要がない状況下では、第4領域を非表示状態に切り替えることにより、視認される情報を最小限とすることができる。これにより麻酔科医などの医療従事者は、必要な判断作業に集中することができる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
前記第1表示制御部は、前記第1領域における時間軸の第1の側に前記筋弛緩薬の投与状態を表示させ、前記時間軸の第2の側に前記拮抗剤の投与状態を表示させる構成としてもよい。
このような構成によれば、種類の異なる薬物の投与状態を、混同を招来することなく直感的に把握できる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
前記薬物動態のトレンドと前記第1反応のトレンドに基づいて、前記筋弛緩薬の持続投与量を演算により取得する投与量演算部と、前記持続投与量を示す情報を出力する投与量出力部とを備える構成としてもよい。
このような構成によれば、初回の筋弛緩薬投与イベントに基づいて、次回以降の筋弛緩薬投与イベントにおける筋弛緩薬の持続投与量を示す情報が自動的に提供される。麻酔科医などの医療従事者は、経験や勘に基づく判断に依存することなく、当該情報に基づいて持続投与量を決定できる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 表示装置が備える表示画面の構成を模式的に示す図である。 第4領域を非表示にした状態の表示画面の構成を模式的に示す図である。 表示画面の第1領域に表示される情報の一例を模式的に示す図である。
本発明に係る実施形態の例を添付の図面を参照しつつ以下詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置1の構成を示すブロック図である。表示装置1は、筋弛緩情報を表示する装置である。表示装置1は、表示画面10、第1信号受信部21、第2信号受信部22、動態演算部31、第1表示制御部41、第2表示制御部42、および第3表示制御部43を備えている。
表示画面10は、単一のディスプレイ装置が備える表示画面、あるいは当該表示画面に表示された単一のアプリケーションウインドウである。表示画面10は、第1領域11、第2領域12、および第3領域を有している。図2に示すように、第1領域11、第2領域12、および第3領域13は、表示画面10内において上下方向に配列されている。
第1信号受信部21は、被検者に対する筋弛緩薬と拮抗薬の少なくとも一方の薬物の投与状態に対応する第1信号を受信する。投与状態とは、投与した薬物の種別、投与した薬物の量、薬物を投与したタイミング(時刻など)を含む情報である。第1信号は、例えば電子麻酔記録システムを通じて第1信号受信部21に入力される。
動態演算部31は、第1信号受信部21が受信した第1信号に基づいて、被検者に投与された薬物の薬物動態を演算により取得する。薬物動態とは、投与された薬物の血中濃度や効果部位濃度などを含む情報である。薬物の投与状態と薬物動態の関係は、既知の関係式を用いて演算される。すなわち、取得される薬物動態は被検者の体内に投与された薬物濃度の実測値ではなく、演算によりシミュレートされた値である。
第1表示制御部41は、第1信号受信部21が受信した第1信号に基づいて、表示画面10の第1領域11に、薬物投与状態のトレンド61を表示する。図2に示す第1領域11においては、横軸は時間を、縦軸は薬物の投与量を示している。例えば、筋弛緩薬の投与状態のトレンドが、棒グラフ状の態様で第1領域11に表示される。すなわち、各棒グラフの高さが筋弛緩薬の投与量を示し、各棒グラフの横幅が当該筋弛緩薬の投与継続時間を示している。
第2表示制御部42は、表示画面10の第2領域12に、動態演算部31が演算により取得した薬物動態のトレンド62を表示する。図2に示す第2領域12においては、横軸は時間を、縦軸は薬物濃度を示している。例えば、被検者に投与された筋弛緩薬の血中濃度62aおよび効果部位濃度62bの経時変化をシミュレーションした結果が、第2領域12に表示される。
第2信号受信部22は、第1電気刺激に対する被検者の筋の反応に対応する第2信号を受信する。第1電気刺激は、周知の筋弛緩モニタ装置を用い、例えばTOF(Train of Four)刺激に基づいて被検者に与えられる。TOF刺激においては、0.5秒間隔で4回連続する刺激を1セットとし、1セットの刺激が15秒間隔で繰り返される。この場合、第1電気刺激に対する筋の反応(第1反応の一例)は、TOF比で表わされる。TOF比は、上記1セットにおける第1刺激に対する反応と第4刺激に対する反応の比を示す。筋弛緩薬が作用していない場合のTOF比は100%となる。また第1刺激に対する筋収縮率を示す%T1という指標が存在する。TOF比および%T1に対応する第2信号は、当該筋弛緩モニタ装置を通じて第2信号受信部22に入力される。
第3表示制御部43は、第2信号受信部22が受信した第2信号に基づいて、表示画面10の第3領域13に、TOF比と%T1のトレンド63を表示する。図2に示す第3領域13においては、横軸は時間を、縦軸はTOF比および%T1を示している。例えば、所定の刺激に対して得られたTOF比がプロットの態様で、%T1が棒グラフ状の態様で第3領域13に表示される。すなわち、各プロットと各棒グラフの高さは、それぞれTOF比と%T1の大きさを示し、各プロットと各棒グラフの横軸方向における位置は、それぞれ当該TOF比と%T1が得られた時刻を示している。
図2に示すように、第1表示制御部41、第2表示制御部42、および第3表示制御部43は、薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、およびTOF比と%T1のトレンド63を、時間的に同期された状態で上下方向に並ぶように、表示画面10に表示させる。すなわち図2における縦線T0上に位置する薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、およびTOF比と%T1のトレンド63の各々に含まれるデータは、同時刻に取得されたデータであることを意味する。
このような構成によれば、薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、およびTOF比と%T1のトレンド63が、単一の表示画面10内に集約されて表示されるため、麻酔科医などの医療従事者が、別々の画面を通じて提供されるこれらのトレンド情報を見比べる作業の煩雑さを解消できる。さらに、これらのトレンド情報が時間的に同期された状態で上下方向に並んでいるため、トレンド情報間の関係が直感的に把握しやすく、麻酔深度に応じた適切な薬物の投与量や投与タイミングの判断が容易となる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
図1に示すように、表示装置1は、第3信号受信部23と第4表示制御部44をさらに備えている。また表示画面10は、第4領域14をさらに備えている。図2に示すように、第4領域14は、表示画面10内において第3領域13の下方に配置されている。
第3信号受信部23は、第2電気刺激に対する被検者の筋の反応に対する第3信号を受信する。第2電気刺激は、第1電気刺激よりも強い刺激である。第2電気刺激は、周知の筋弛緩モニタ装置を用い、例えばPTC(Post TetanicCount)刺激に基づいて被検者に与えられる。PTC刺激においては、最初に1Hzの刺激を15回与え、当該刺激に対する反応が全くないことが確認されると、テタヌス刺激が与えられる。テタヌス刺激は、50Hzまたは100Hzの刺激を5秒間与える。その3秒後に1Hzの刺激を15回与え、出現する反応の個数から次に4連続刺激(TOF刺激)に対する反応が出現する時期を推測する方法である。出現した反応の個数をPTCと称する。また、TOF刺激を行なって%T1が20%未満または%T4(TOF刺激の第4収縮率)が0%である場合に4回の刺激に対して何回の反応があったかを示すTOFカウントという指標も存在する。PTCとTOFカウントの少なくとも一方に対応する第3信号は、当該筋弛緩モニタ装置を通じて第3信号受信部23に入力される。
第4表示制御部44は、第3信号受信部23が受診した第3信号に基づいて、表示画面10の第4領域14に、PTCとTOFカウントのトレンド64を表示する。図2に示す第4領域14においては、横軸は時間を、縦軸はPTCとTOFカウントを示している。例えば、所定の刺激に対して得られたTOFカウントが棒グラフ状の態様で、PTCがプロットの態様で第4領域14に表示される。すなわち、各棒グラフと各プロットの高さは、それぞれTOFカウントとPTCの大きさを示し、各棒グラフと各プロットの横軸方向における位置は、当該TOFカウントとPTCが得られた時刻を示している。
図2に示すように、第4表示制御部44は、TOFカウントとPTCのトレンド64を、薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、およびTOF比と%T1のトレンド63に対して時間的に同期された状態で上下方向に並ぶように、表示画面10に表示させる。すなわち図2における縦線T0上に位置する薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、TOF比と%T1のトレンド63、およびTOFカウントとPTCのトレンド64の各々に含まれるデータは、同時刻に取得されたデータであることを意味する。
このような構成によれば、薬物投与状態のトレンド61、薬物動態のトレンド62、およびTOF比と%T1のトレンド63に加え、TOFカウントとPTCのトレンド64が単一の表示画面10内に集約されて表示されるため、麻酔科医などの医療従事者が、別々の画面を通じて提供されるこれらのトレンド情報を見比べる作業の煩雑さを解消できる。特に麻酔深度の深い状態における筋弛緩情報であるTOFカウントとPTCのトレンドが、他のトレンド情報と時間的に同期された状態で表示されるため、麻酔深度に応じた適切な薬物の投与量や投与タイミングの判断がより確実となる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
図1に示すように、表示装置1は、指示入力部24をさらに備える。指示入力部24には、ユーザの指示が入力される。当該指示は、第4領域14を表示状態とするか非表示状態とするかを選択する指示を含む。第4表示制御部44は、当該指示に基づいて、表示画面10における第4領域14の表示と非表示を切り替え可能である。図3は、第4領域14が非表示とされた状態の表示画面10を示している。
このような構成によれば、必要な場合のみ第4領域14を表示画面10に出現させることが可能となる。TOFカウントとPTCのトレンド64を表示させる必要がない状況下では、図3に示すように第4領域14を非表示状態に切り替えることにより、視認される情報を最小限とすることができる。これにより麻酔科医などの医療従事者は、必要な判断作業に集中することができる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
図4は、表示画面10の第1領域11に表示される薬物投与状態のトレンド61の別例を示している。本例において第1表示制御部41は、第1領域11における時間軸11aの上側(第1の側の一例)に筋弛緩薬の投与状態を、下側(第2の側の一例)に拮抗剤の投与状態を表示させる。筋弛緩薬の投与を示す棒グラフ61aは、投与量が多いほど時間軸11aから上方に延び、拮抗薬の投与を示す棒グラフ61bは、投与量が多いほど時間軸11aから下方に延びる。棒グラフ61aの色と棒グラフ61bの色は異なることが好ましい。
このような構成によれば、種類の異なる薬物の投与状態を、混同を招来することなく直感的に把握できる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
図1に示すように、表示装置1は、投与量演算部51と投与量出力部52をさらに備えている。
投与量演算部51は、薬物動態のトレンド62とTOF比のトレンド63に基づいて、筋弛緩薬の持続投与量を演算により取得する。具体的には、動態演算部31が演算により取得した筋弛緩薬の薬物動態の値と、第2信号受信部22が受信した第2信号が示すTOF比の値に基づき、図2に示す初回の筋弛緩薬投与イベントAに伴う筋弛緩薬の血中濃度62aのトレンド曲線の立ち上がり時から、TOF比が所定の閾値を超えるまでの時間T(初回投与後回復時間)が取得される。そして投与量演算部51は、当該初回投与後回復時間Tに基づき、次回の筋弛緩薬投与イベントBにおける投与量(持続投与量)を取得する。以降の筋弛緩薬投与イベントC、Dについても、必要に応じて同様に持続投与量が取得される。
初回投与後回復時間Tから筋弛緩薬の持続投与濃度(安定時濃度)を求める手法としては、次式が知られている。筋弛緩薬の持続投与量は、次式により求めた安定時濃度に基づき、既知の換算式を用いて取得される。

安定時濃度(μg/ml)=2.6−0.03×T(分)
投与量演算部51は、TOF比が閾値を所定時間上回り続けた場合に、当該閾値を超えた時点を、初回投与後回復時間Tを求めるためのデータとして確定する。このような構成によれば、ノイズなどが原因でTOF比が一時的に閾値を上回ることにより誤った初回投与後回復時間Tが取得される事態を回避できる。
投与量出力部52は、投与量演算部51が取得した持続投与量を示す情報を出力する。例えば、投与量出力部52は、持続投与量を示す数字を、表示画面10における任意の箇所に表示させる。
このような構成によれば、初回の筋弛緩薬投与イベントに基づいて、次回以降の筋弛緩薬投与イベントにおける筋弛緩薬の持続投与量を示す情報が自動的に提供される。麻酔科医などの医療従事者は、経験や勘に基づく判断に依存することなく、当該情報に基づいて持続投与量を決定できる。したがって、麻酔科医などの医療従事者の負担を軽減できる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
表示画面10における第1領域11、第2領域12、第3領域13、および第4領域14は、必ずしも上下方向に配列されることを要しない。各種トレンドが時間的に同期された状態で表示される限りにおいて、時間軸の向きを上下方向とし、第1領域11、第2領域12、第3領域13、および第4領域14が左右方向に並ぶように表示される構成としてもよい。
第3領域13と第4領域14に表示されるトレンドは、それぞれTOF比と%T1、およびTOFカウントとPTCのトレンドであることを要しない。第3領域13については、TOF比と%T1のいずれか一方のみが表示される構成としてもよい。第4領域14については、TOFカウントとPTCのいずれか一方のみが表示される構成としてもよい。第3領域13については、第1電気刺激に対する被検者の筋の反応を示す限りにおいて、任意の情報のトレンドが表示されうる。第4領域14については、第1電気刺激よりも強い第2電気刺激に対する被検者の筋の反応を示す限りにおいて、任意の情報のトレンドが表示されうる。
投与量出力部52により出力される持続投与量を示す情報は、必ずしも数字の態様で表示画面10における表示に供されることを要しない。麻酔科医などの医療従事者が認識可能な限りにおいて、各種シンボル、色、音声などの態様で出力されてもよい。また図1に破線で示すように、当該情報の出力先は表示画面10に限られない。図示しない記憶装置に保存可能な形式のデータとして出力されてもよい。また図示しない通信ネットワークを通じて他の装置に送信可能な形式のデータとして出力されてもよい。
図1に示すように、表示装置1は、表示画面10、および当該表示画面10に接続されたコンピュータにより構成されてもよい。この場合、本発明は、表示装置1を制御するプログラムとして実現されうる。当該プログラムは、当該コンピュータを、上述した第1信号受信部21、第2信号受信部22、第3信号受信部23、指示入力部24、動態演算部31、第1表示制御部41、第2表示制御部42、第3表示制御部43、第4表示制御部44、投与量演算部51、および投与量出力部52の少なくとも1つとして動作させる。
1:表示装置、10:表示画面、11:第1領域、11a:時間軸、12:第2領域、13:第3領域、14:第4領域、21:第1信号受信部、22:第2信号受信部、23:第3信号受信部、24:指示入力部、31:動態演算部、41:第1表示制御部、42:第2表示制御部、43:第3表示制御部、44:第4表示制御部、51:投与量演算部、52:投与量出力部、61:薬物投与状態のトレンド、61a:筋弛緩薬の投与状態のトレンド、61b:拮抗薬の投与状態のトレンド、62:薬物動態のトレンド、63:TOF比と%T1のトレンド、64:TOFカウントとPTCのトレンド

Claims (6)

  1. 筋弛緩情報の表示装置であって、
    表示画面と、
    被検者に対する筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態に対応する第1信号を受信する第1信号受信部と、
    第1電気刺激に対する前記被検者の筋の第1反応に対応する第2信号を受信する第2信号受信部と、
    前記第1信号に基づいて、前記薬物の薬物動態を演算により取得する動態演算部と、
    前記第1信号に基づいて、前記表示画面の第1領域に前記投与状態のトレンドを表示させる第1表示制御部と、
    前記表示画面の第2領域に前記薬物動態のトレンドを表示させる第2表示制御部と、
    前記第2信号に基づいて、前記表示画面の第3領域に前記第1反応のトレンドを表示させる第3表示制御部とを備え、
    前記第1表示制御部、前記第2表示制御部、および前記第3表示制御部は、前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドを、時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示させ
    前記第1表示制御部は、前記第1領域における時間軸の第1の側に前記筋弛緩薬の投与状態を表示させ、前記時間軸の第2の側に前記拮抗剤の投与状態を表示させる、表示装置。
  2. 第2信号受信部は、前記第1電気刺激よりも強い第2電気刺激に対する前記被検者の筋の第2反応に対応する第3信号を受信し、
    前記第3信号に基づいて、前記表示画面の第4領域に前記第2反応のトレンドを表示させる第4表示制御部を備え、
    前記第4表示制御部は、前記第2反応のトレンドを、前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドに対して時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示させる、請求項1に記載の表示装置。
  3. ユーザの指示が入力される指示入力部を備え、
    前記第4表示制御部は、前記指示に基づいて、前記第4領域の表示と非表示を切替え可能である、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記薬物動態のトレンドと前記第1反応のトレンドに基づいて、前記筋弛緩薬の持続投与量を演算により取得する投与量演算部と、
    前記持続投与量を示す情報を出力する投与量出力部とを備える、請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 筋弛緩情報の表示装置の作動方法であって、
    筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態のトレンドを、表示画面の第1領域に表示し、
    演算により取得した前記薬物の薬物動態のトレンドを、前記表示画面の第2領域に表示し、
    第1電気刺激に対する被検者の筋の第1反応のトレンドを、前記表示画面の第3領域に表示し、
    前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドは、時間的に同期された状態で、前記表示画面に表示され
    前記第1領域における時間軸の第1の側に前記筋弛緩薬の投与状態が表示され、前記時間軸の第2の側に前記拮抗剤の投与状態が表示される、筋弛緩情報の表示装置の作動方法。
  6. 筋弛緩情報の表示装置を制御するプログラムであって、
    前記表示装置は、表示画面、および当該表示画面と接続されたコンピュータを備え、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    筋弛緩薬と拮抗剤の少なくとも一方の薬物の投与状態に対応する第1信号を受信する第1信号受信部、
    第1電気刺激に対する被検者の筋の第1反応に対応する第2信号を受信する第2信号受信部、
    前記第1信号に基づいて、前記薬物の薬物動態を演算により取得する動態演算部、
    前記第1信号に基づいて、前記表示画面の第1領域に前記投与状態のトレンドを表示させる第1表示制御部、
    前記表示画面の第2領域に前記薬物動態のトレンドを表示させる第2表示制御部、および
    前記第2信号に基づいて、前記表示画面の第3領域に前記第1反応のトレンドを表示させる第3表示制御部として動作させ、
    前記投与状態のトレンド、前記薬物動態のトレンド、および前記第1反応のトレンドが、時間的に同期された状態で前記表示画面に表示されるように、前記第1表示制御部、前記第2表示制御部、および前記第3表示制御部を動作させ
    前記第1領域における時間軸の第1の側に前記筋弛緩薬の投与状態を表示させ、前記時間軸の第2の側に前記拮抗剤の投与状態を表示させように前記第1表示制御部を動作させる、プログラム。
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