JP6147034B2 - 作業車両の作業時期報知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両の作業時期報知装置に関し、特に、操作入力から実際の駆動までの時間差に起因する違和感の少ない作業車両の作業時期報知装置に関する。
従来から、エンジンを備える高所作業車等は、作業台における操作盤でエンジンの駆動及び停止を操作することができる機能を有していることが多い。例えば特許文献1には、作業台3に設けられたエンジン7の始動及び停止を行う操作具17が記載されている(特許文献1の請求項1、及び段落[0010]〜[0013]参照。)。
しかしながら、一旦エンジンを停止してしまうと、作業台において所定の操作を入力しようとしても、エンジンが駆動して初めて所定の操作の入力が有効となるので、まずエンジンを駆動させる必要がある。すなわち、エンジン停止状態から所定の操作を行う場合は、まず作業台からエンジンの駆動を入力し、エンジンが駆動した後に、操作の入力が有効となるまで待つ必要があった。
このため、エンジンの駆動から実際に所定の操作の入力が有効となるまで時間差が生じるので、作業者にとってはその時間差に起因する違和感を覚えることが多かった。
特開平4−246098号公報
本発明が解決しようとする課題は、エンジン駆動の操作入力又は他の操作入力から実際の駆動までの時間差に起因する違和感が少ない作業車両の作業時期報知装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置は、エンジンを有する作業車両本体と、エンジンに接続され、エンジンからの動力の伝達によって駆動する作業部と、エンジンの駆動及び停止、並びに作業部の駆動及び停止を操作する制御部と、制御部の操作関連情報に基づいて、作業部が駆動可能となるタイミングを報知する報知部と、を備え、報知部は、エンジンの駆動操作が制御部で入力された時、エンジンが回転中であることを示すエンジン回転中信号が制御部に入力された時、又は、エンジンの動力が作業部に伝達される時に、報知を行う
また、操作関連情報は、制御部で入力されるエンジンの駆動操作又は作業部の駆動操作に関する情報であるのが好ましい。
また、報知部は音による報知を行うことも好ましい。
更に、エンジンがアイドリングストップ機能を有していることも好ましい。
以上のように、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置によれば、作業部の操作が可能となった時、又は作業部の操作が実行される時が報知によって作業者が認識することができる。よって、作業可能となるタイミング、又は実際に操作が実行されるタイミングを作業者が把握し易くなる。該タイミングが把握し易いと、エンジンの駆動操作から実際に他の操作が可能となる環境が整うまで、又は、作業部の操作入力から実際に操作が実行されるまでの時間差に起因する違和感を低減することができる。
また、各部材の様々な駆動状況及びそれに伴う信号等に基づいて報知を行う時期を設定することにより、作業者が上記タイミングを最適な時期に把握することができる。
報知形態が音声及び警報等の音によるものであれば、作業者が制御部の操作盤等を目視しておく必要がないので、容易に上記タイミングを把握することができ、他の作業をしつつ上記タイミングを把握することができる。
更に、アイドリングストップ機能を有するエンジンを搭載した作業車は、エンジンの駆動操作から実際に操作可能となる環境が整うまで、又は、実際の操作入力から実際に操作が実行されるまでの時間差が大きくなる傾向があるので、該時間差に起因する違和感を低減することは好ましい。
図1は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置の一実施形態を搭載した作業車両の概略説明図である。 図2は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置の一実施形態の制御系を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置について、図面を参照しつつ説明する。まず、図1には本発明に係る作業車両の作業時期報知装置を備えて成る作業車両1を示した。
図1に示すように、作業車両1は、作業車両本体2、作業台3、上部コントローラ4、及びスピーカ5を備えている。
作業車両本体2は、エンジン(図1には図示せず)と、下部コントローラ(図1には図示せず)と、アウトリガ6と、ジャッキ7とを有している。前記エンジンは、適宜の燃料によって駆動し、作業中に駆動及び停止を繰り返すことのできる内燃機関であれば良い。エンジンに供される燃料としては、例えばガソリン、軽油、バイオ燃料、液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、及び水素ガス等を挙げることができる。アウトリガ6及びジャッキ7は、作業時に作業台3を起伏及び伸長させる際、作業車両1全体のバランスを取る目的で用いられる部材である。図1においては作業車両1の前進方向左側のみのアウトリガ6及びジャッキ7が示されているが、通常は図示していない前進方向右側にも同様に前後一対設けられていることが多い。アウトリガ6及びジャッキ7は、アウトリガ6を略水平方向に張り出し、更にジャッキ7を略鉛直方向に伸長することによって、作業車両1のタイヤを接地面から離して作業車両本体2を支持するようにして用いる。下部コントローラは、例えば作業車両本体2における運転席後方に設けることができ、後述の上部コントローラ4と同様の操作入力方法を採ることができる。なお、下部コントローラについては、図2を参照しつつ詳述する。作業車両本体2は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における作業車両本体の一例である。
作業台3は、作業車両本体2の後方に旋回台8を介して取り付けられている。該旋回台8は、作業車両本体2の接地面に略直交する軸を中心にして旋回可能な部材である。なお、旋回台8は、前記エンジンに機械的に接続され、前記エンジンからの動力の伝達によって駆動する部材の一つである。
また、旋回台8からはブーム9が延在している。ブーム9は、その長さを伸縮可能な部材であり、筒状部材が入れ子状に組合せられ、その内部に伸縮シリンダ(図1には図示せず)が挿通されている。ブーム9は、その一端が旋回台8にブラケット等の適宜の治具によって取り付けられていると共に、その他端には作業台3が取り付けられている。なお、ブーム9は前記伸縮シリンダによって伸縮するだけでなく、旋回台8に付設された起伏シリンダ10がブーム9の周側面に接続されていることによって、作業車両本体2の接地面とブーム9の軸線とが成す角度を変えることができる。つまり、起伏シリンダ10の駆動によって、ブーム9の他端に取り付けられた作業台3の起伏を行うことができるようになっている。また、前記伸縮シリンダ及び前記起伏シリンダ10は、前記旋回台8と同様に、前記エンジンに機械的に接続され、前記エンジンからの動力の伝達によって駆動する部材の一つである。
前記ブーム9の他端に取り付けられた作業台3は、作業車両1を使用する作業者が乗り込むことができるようにかご状、有底角筒状又は有底円筒状を成す部材である。作業台3は、ブーム9先端に水平を維持した状態で取り付けられている。作業台3は、旋回台8、伸縮シリンダ及び起伏シリンダ10を介して前記エンジンに機械的に接続され、前記エンジンからの動力の伝達によって駆動することになる。なお、作業台3は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における作業部の一例である。
旋回台8、伸縮シリンダ及び起伏シリンダ10における前記エンジンからの動力を受けて駆動する機構としては特に限定されず、例えば油圧機構、水圧機構、及びガス圧機構等を挙げることができ、工業機械では油圧機構が用いられることが多い。
上部コントローラ4は、前記作業台3に付設される操作盤である。上部コントローラ4は、前記エンジンの駆動及び停止、並びに前記作業台3の駆動及び停止を操作することができ、種々の押釦、スイッチ、操作レバー、タッチパネル、又は作業者の音声等によって操作を入力する。なお、上部コントローラ4は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における制御部の一例である。上部コントローラ4を用いた前記エンジンの駆動及び停止操作、並びに前記作業台3の駆動及び停止操作については、図2を参照しつつ詳述する。
また、上部コントローラ4にはスピーカ5が設けられている。スピーカ5は、上部コントローラ4又は下部コントローラの操作関連情報、つまり上部コントローラ4又は下部コントローラにおいて入力される操作に関する情報に基づいて報知を行うことができる。スピーカ5の発する音としては、報知されたことを作業者が認識することができる音であれば特に制限はなく、例えば警笛、警報、種々の電子音又は音声等を採用することができる。該スピーカ5は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における報知部の一例である。操作関連情報については、図2を参照しつつ行う作業車両1の制御に関する説明と共に後述する。
スピーカ5は、特に野外で作業を行うことの多い高所作業車であれば、作業者が認識し易い音等による報知を行うことが好ましい。これは、前記エンジンの駆動操作又は前記作業台3の適宜の操作を入力してから、スピーカ5の音による報知がなされるまで、スピーカ5又はスピーカ5が設けられている上部コントローラ4を作業者が正視する必要が無いからである。スピーカ5の音による報知まで、作業者はスピーカ5又は上部コントローラ4以外を見つつ他の作業をしていても良い。
もっとも、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における報知部は、音による報知だけでなく、発光又は操作盤における適宜の表示等の視覚に訴える報知、操作用レバーの振動等の触覚に訴える報知であっても良い。
次に、図2を参照しつつ前記作業車両1の制御について説明する。
図2に示すように前記作業車両1は、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置における制御部の一例として、上部コントローラ4及び下部コントローラ11を備えている。本実施形態においては、上部コントローラ4と下部コントローラ11とが電気的に接続されていると共に、下部コントローラ11と起伏操作バルブ12、伸縮操作バルブ13、旋回操作バルブ14及びエンジン15とが電気的に接続されている。また、上部コントローラ4はスピーカ5に対して鳴動するように信号を出力することができるようになっている。
なお、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置においては、作業に支障が無い限り、上部コントローラ及び下部コントローラのいずれかのみを設けるようにしても良い。その場合は、設けることとなったコントローラに起伏操作バルブ、伸縮操作バルブ、旋回操作バルブ及びエンジンが電気的に接続されていれば良い。
図2に示すように、起伏操作バルブ12と前記起伏シリンダ10とが機械的に接続され、伸縮操作バルブ13と伸縮シリンダ16とが機械的に接続され、旋回操作バルブ14と旋回モータ17とが機械的に接続されている。
また、上部コントローラ4には、起伏操作レバー18U、伸縮操作レバー19U、旋回操作レバー20U、エンジン駆動・停止スイッチ21U及びフットスイッチ22が設けられている。更に、下部コントローラ11にも上部コントローラ4と同様に、起伏操作レバー18D、伸縮操作レバー19D、旋回操作レバー20D、及びエンジン駆動・停止スイッチ21Dが設けられていると共に、下部優先スイッチ23及びブーム格納検出器24が設けられている。
上部コントローラ4と下部コントローラ11とは、電気的に接続されているので、上部コントローラ4で入力された操作信号を、下部コントローラ11を介して各種操作バルブに伝達することができる。更に、作業者によって入力された操作に関する情報、つまり操作関連情報に基づいて、下部コントローラ11から上部コントローラ4にスピーカ5を鳴動させる信号を出力することができるようになっている。
なお、図2に示す実施形態では上部コントローラ4のみにスピーカ5が電気的に接続されているが、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置においては、上部コントローラ4及び下部コントローラ11の両方にスピーカ5等の報知部が接続されていても良く、また高所作業用部材である上記作業台3等の作業部に上部コントローラ4が設けられておらず、各種操作を下部コントローラのみで行う場合は、下部コントローラのみに報知部が接続されていても良い。
エンジン15が停止中であれば、エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dを駆動操作することによって、エンジン15が駆動する。逆にエンジン15が駆動中であればエンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dを停止操作することによって、エンジン15が停止する。
また、エンジン15が駆動中であれば、起伏操作レバー18U又は18Dを操作することによって、起伏操作バルブ12が開いて油圧機構が作用し、起伏シリンダ10が駆動する。同様にエンジン15が駆動中であれば、伸縮操作レバー19U又は19Dを操作することによって、伸縮操作バルブ13が開いて油圧機構が作用し、伸縮シリンダ16が駆動する。更にエンジン15が駆動中であれば、旋回操作レバー20U又は20Dを操作することによって、旋回操作バルブ14が開いて油圧機構が作用し、旋回モータ17が駆動する。
フットスイッチ22は、図1には図示していないが、作業台3の作業者が立つ領域近傍に設けられており、作業者が足で踏む等して押圧することによりオン状態を実現し、押圧を解除することによりオン状態を解除してオフ状態とすることのできるスイッチである。フットスイッチ22は、オン状態とした時に作業台3における上部コントローラ4の操作を有効なものとすると共に、オフ状態とした時に上部コントローラ4の操作を無効なものとするようになっており、作業車両1の安全性を向上せしめる部材である。本発明に係る作業車両の作業時期報知装置においては、フットスイッチ22以外の操作の有効及び無効を切り替える部材として、デッドマンスイッチ又はイネーブルスイッチ等を採用することができる。
下部優先スイッチ23は、フットスイッチ22と同様の機能を有する部材であり、下部優先スイッチ23が設けられている下部コントローラ11において入力される各種操作の有効及び無効を切り替えることができる。更に、下部優先スイッチ23には、オン状態である時に上部コントローラ4における各種操作の入力を無効にすると共に、オフ状態である時に上部コントローラ4における各種操作の入力を有効にする機能を付加することもできる。上部コントローラ4における各種操作の入力の有効及び無効を切り替える機能は、例えば作業台3に作業者が乗り込む前に、作業台3の起伏操作及び旋回操作、並びにブーム9の伸縮操作を試運転として下部コントローラ11で操作する際に有用である。
ブーム格納検出器24は、ブーム9が格納状態でかつ作業台3が図1に示すように運転席のルーフトップに位置しているか否かを検出する部材であり、作業終了時及び車両走行時等に、ブーム9を伸長したままの状態、又は作業台3を起伏及び旋回したままの状態で放置しないようにするための部材である。
なお、前記フットスイッチ22、前記下部優先スイッチ23及び前記ブーム格納検出器24は、安全装置であるので、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置において必須の部材ではないが、装置全体の安全性の向上という観点から該部材を設けておくことが好ましい。
図2に示すように、エンジン15の停止中、前記エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dにおいて駆動操作が入力された場合、下部コントローラ11からエンジン15に対してエンジン駆動信号が出力されるようになっている。また、エンジン15の駆動中、前記エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dにおいて停止操作が入力された場合、下部コントローラ11からエンジン15に対してエンジン停止信号が出力されるようになっている。更に、図2には図示していないが、下部コントローラ11はエンジン15が回転中であることを示すエンジン回転中信号を検出することのできる適宜の検出器を有している。
スピーカ5の報知する事項は、作業台3が駆動可能となるタイミングである。作業台3が駆動可能となるタイミングとしては、例えばエンジン15が駆動して上部コントローラ4又は下部コントローラ11の操作の入力が有効となった時、又は、エンジン15の駆動を待たずに既に適宜の操作が入力されている場合は入力済みの操作が実行される時を挙げることができる。なお、該適宜の操作としては、例えばエンジン15からの動力の伝達によって駆動することになる作業台3に関する操作を挙げることができ、具体的には旋回モータ17を介した旋回台8の旋回操作、伸縮シリンダ16を介したブーム9の伸縮操作、起伏シリンダ10を介した作業台3の起伏操作等を挙げることができる。
上述したように作業台3が駆動可能となるタイミングをスピーカ5が報知するには、作業車両1の各部材の挙動、処理される様々な信号等を起点として、スピーカ5に鳴動信号を出力すれば良い。
スピーカ5への鳴動信号出力の起点とすることができるものとしては、例えばエンジン駆動・停止スイッチ21U若しくは21Dによるエンジン15の駆動操作が入力された時、エンジン回転中信号が下部コントローラ11に入力された時、エンジン15が作業台3を駆動可能な回転数に達した時、つまり作業台3の旋回及び起伏並びにブーム9の伸縮が可能な回転数に達した時、又は、エンジン15の動力が作業台3に伝達された時、つまり起伏操作バルブ12、伸縮操作バルブ13若しくは旋回操作バルブ14にエンジン15の動力が油圧機構を介して伝達された時、等を挙げることができる。
作業台3を駆動するエンジン15の回転数は作業車両の種類及び作業台3の種類によって異なることがあるので、予め作業台3が実際に駆動する回転数又は実際に駆動する直前の回転数等を調べておいて、作業台3の駆動可能な回転数として設定すると良い。エンジン15の回転数に応じてエンジン15が所定の回転数に達したことを検出する部材としては、例えば作業車両に通常設けられている回転数メータと連動したセンサ等を用いることができる。
エンジン15の動力が作業台3に伝達されたことを検出する部材としては、例えば油圧機構中の油圧を検知するセンサ等を用いることができる。もっとも、起伏シリンダ10、伸縮シリンダ16及び旋回モータ17の駆動機構として水圧機構又はガス圧機構等を採用するのであれば、各機構中の水圧又はガス圧を検知するセンサ等を用いることもできる。
ここで、前記操作関連情報としては、例えば上部コントローラ4又は下部コントローラ11で入力されるエンジン15の駆動操作に関する情報、及び、エンジン15の駆動を待たずに上部コントローラ4又は下部コントローラ11で入力される作業台3の駆動操作に関する情報を挙げることができる。すなわち、前記操作関連情報は、エンジン15又は作業台3を駆動させる操作に関する情報である。
図1及び2に示した実施形態においては、前記操作関連情報として次の3種類を挙げることができる。詳述すると、(1)エンジン15の駆動操作を行い、かつ作業台3の駆動操作は行っていない場合、(2)エンジン15の駆動操作を行い、かつエンジン15の駆動を待たずに作業台3の駆動操作を行う場合、及び、(3)フットスイッチ22又は下部優先スイッチ23をオン状態にしつつ、エンジン15の駆動操作は行わず、かつ作業台3の駆動操作を行う場合を挙げることができる。
なお、図1及び2に示した作業車両1は、エンジン15の停止中、エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dにおいてエンジン15の駆動操作をしなくとも、安全装置であるフットスイッチ22又は下部優先スイッチ23をオン状態にしつつ、各種操作レバーにおいて適宜の操作を入力することにより、エンジン15が自動的に駆動し、エンジン15の動力が入力済みの操作に応じた各種操作バルブに伝達されるように設定されている。もっとも、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置においては、エンジン駆動・停止スイッチの操作によるエンジンの駆動を経なければ適宜の操作の入力が無効であるように設定されていても良く、その場合は操作関連情報が上述した3種類の内(1)となる。
得られる操作関連情報が上記(1)〜(3)である場合の、エンジンが停止した状態からの作業車両1の各使用方法とその作用を以下にそれぞれ示す。
(1)エンジン15の駆動操作を行い、かつ作業台3の駆動操作は行っていない場合
エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dにおいてエンジン15の駆動操作を入力することにより、下部コントローラ11からエンジン15に対してエンジン駆動信号が出力される。作業台3の駆動操作、つまり各種操作レバーによる操作入力は行われていないので、各種操作バルブは駆動しない。
したがって、操作関連情報が(1)である場合は、エンジン15の駆動操作が入力された時、又は、実際にエンジン15が駆動することによってエンジン回転中信号が下部コントローラ11に入力された時を起点として、上部コントローラ4がスピーカ5に対して鳴動信号を出力すれば良い。これにより、スピーカ5は、作業台3が駆動可能となるタイミング、つまりエンジン15の動力が各種操作バルブに伝達可能となって作業台3の駆動の準備が完了するタイミングを、作業者に対して報知することができる。
なお、上記鳴動信号の出力をエンジン15の駆動操作が入力された時を起点とする場合、エンジン15の駆動操作が入力されてから作業台3が実際に駆動可能となるまでの時間は、作業車両1に備えられているエンジンの種類によって異なる場合があるので、上部コントローラ4及び下部コントローラ11の設定として適切な時間を選択すれば良い。
結果として、作業者はエンジン15の駆動操作を入力してから作業台3の駆動準備が完了するタイミングが分かるので、換言すると作業台3の駆動操作を入力しても良いというタイミングが分かるので、エンジン15の駆動操作の入力から次の操作の入力が可能となるまでの時間差に起因する違和感を低減することができる。
(2)エンジン15の駆動操作を行い、かつエンジン15の駆動を待たずに作業台3の駆動操作を行う場合
エンジン駆動・停止スイッチ21U又は21Dにおいてエンジン15の駆動操作を入力することにより、下部コントローラ11からエンジン15に対してエンジン駆動信号が出力される。また、作業台3の駆動操作、つまり各種操作レバーによる操作入力がエンジン15の駆動を待たずに行われているので、入力済みの操作に応じた各種操作バルブを駆動する信号が下部コントローラ11から出力される。
したがって、操作関連情報が(2)である場合は、エンジン15の駆動操作が入力された時、エンジン回転中信号が下部コントローラ11に入力された時、エンジン15が作業台3を駆動可能な回転数に達した時、又は、入力済みの操作に応じてエンジン15の動力が作業台3に伝達された時を起点として、上部コントローラ4がスピーカ5に対して鳴動信号を出力すれば良い。これにより、スピーカ5は、作業台3が駆動可能となるタイミング、つまりエンジン15の動力が各種操作バルブに伝達可能となって作業台3の駆動の準備が完了するタイミング、又は、エンジン15の動力が各種操作バルブに実際に伝達されて作業台3の駆動し始めるタイミングを、作業者に対して報知することができる。
結果として、作業者はエンジン15の駆動操作及び作業台3の駆動操作を入力してから作業台3が実際に駆動し始めるタイミングが分かるので、エンジン15及び作業台3の駆動操作の入力から操作が実行されるまでの時間差に起因する違和感を低減することができる。
(3)エンジン15の駆動操作は行わず、かつ作業台3の駆動操作を行う場合
作業台3の駆動操作、つまり各種操作レバーによる操作入力のみが行われているので、上述したようにまず下部コントローラ11からエンジン15に対してエンジン駆動信号が出力された上で、入力済みの操作に応じた各種操作バルブを駆動する信号が下部コントローラ11から出力される。
したがって、操作関連情報が(3)である場合は、エンジン回転中信号が下部コントローラ11に入力された時、エンジン15が作業台3を駆動可能な回転数に達した時、又は、入力済みの操作に応じてエンジン15の動力が作業台3に伝達された時を起点として、上部コントローラ4がスピーカ5に対して鳴動信号を出力すれば良い。これにより、スピーカ5は、作業台3が駆動可能となるタイミング、つまりエンジン15の動力が各種操作バルブに伝達可能となって作業台3の駆動の準備が完了するタイミング、又は、エンジン15の動力が各種操作バルブに実際に伝達されて作業台3の駆動し始めるタイミングを、作業者に対して報知することができる。
結果として、作業者は作業台3の駆動操作を入力してから作業台3が実際に駆動し始めるタイミングが分かるので、作業台3の駆動操作の入力から操作が実行されるまでの時間差に起因する違和感を低減することができる。
上部コントローラ4及び/又は下部コントローラ11、つまり本発明に係る作業車両の作業時期報知装置の制御部においては、操作関連情報が上述した(1)〜(3)のいずれであっても、報知部が報知を行う起点を上記(1)〜(3)で共通する制御部へのエンジン回転中信号の入力時と一つに定めておけば、作業車両の制御が容易になる。
なお、操作関連情報が上述した(1)〜(3)のいずれであるかを制御部が判別し、報知部が報知を行う起点を、エンジン又は作業部の駆動操作の入力から該駆動操作が実行されるまでの時間差に起因する違和感を最も低減する観点から適宜に選択した上で、報知を行うように設定されていても良い。
近年増加しているアイドリングストップ機能を有する作業車両は、エンジンの再始動時にガソリンの消費量を抑える構造を採用していることが多いので、エンジンの駆動に要する時間、及びエンジンが駆動して作業部が駆動可能となるまでに要する時間が長くなりつつある。つまり、アイドリングストップ機能によってエンジンが停止している状態から、作業台においてエンジンの駆動操作を行なった上で、所定の操作の入力が有効となるまでの時間差が大きくなりつつある。
これに対して、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置は、エンジンの駆動操作を行なった上で、所定の操作の入力が有効となるまでの時間差が大きくなったとしても、所定の操作の入力が有効となって作業部が駆動可能となるタイミングを作業者に対して報知することができるので、該時間差に起因する違和感は大きくはならない。
図1には作業者が乗る作業台を備えて成る高所作業車を示したが、本発明に係る作業車両の作業時期報知装置は、作業台を備えていないが、エンジンからの動力の伝達によって駆動する部材を備える各種作業車にも適用することができ、例えば下部コントローラのみを備えたトラッククレーン又はラフテレーンクレーン等の作業車両、下部コントローラのみを備えたコンクリートポンプ車、有線又は無線のリモートコントローラを備え、車両本体から離れた位置からブーム等を操作可能な作業車両等にも適用しても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:作業車両、2:作業車両本体、3:作業台、4:上部コントローラ、5:スピーカ、6:アウトリガ、7:ジャッキ、8:旋回台、9:ブーム、10:起伏シリンダ、11:下部コントローラ、12:起伏操作バルブ、13:伸縮操作バルブ、14:旋回操作バルブ、15:エンジン、16:伸縮シリンダ、17:旋回モータ、18U及び18D:起伏操作レバー、19U及び19D:伸縮操作レバー、20U及び20D:旋回操作レバー、21U及び21D:エンジン駆動・停止スイッチ、22:フットスイッチ、23:下部優先スイッチ、24:ブーム格納検出器

Claims (4)

  1. エンジンを有する作業車両本体と、
    前記エンジンに接続され、前記エンジンからの動力の伝達によって駆動する作業部と、
    前記エンジンの駆動及び停止、並びに前記作業部の駆動及び停止を操作する制御部と、
    前記制御部の操作関連情報に基づいて、前記作業部が駆動可能となるタイミングを報知する報知部と、を備え
    前記報知部は、
    前記エンジンの駆動操作が前記制御部で入力された時、
    前記エンジンが回転中であることを示すエンジン回転中信号が前記制御部に入力された時、又は、
    前記エンジンの動力が前記作業部に伝達された時に、報知を行う
    ことを特徴とする作業車両の作業時期報知装置。
  2. 前記操作関連情報は、前記制御部で入力される前記エンジンの駆動操作又は前記作業部の駆動操作に関する情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の作業時期報知装置。
  3. 前記報知部は、音による報知を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両の作業時期報知装置。
  4. 前記エンジンがアイドリングストップ機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の作業車両の作業時期報知装置。
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