JP6146806B2 - 通信システム、変換装置、及び通信方法 - Google Patents

通信システム、変換装置、及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、変換装置、及び通信方法に関し、特に、同期回線からのデータを変換して非同期回線によって他の同期回線に伝送する技術に関する。
同期通信網(同期回線)と非同期通信網(非同期回線)の間でデータを変換して伝送する技術が検討されてきている(特許文献1及び特許文献2)。一般的に、同期通信網の専用線のみで通信網を構築すると、非常に高コストとなってしまう。そこで、特許文献1及び特許文献2にも開示されるように、割安な非同期通信網である広域LAN網を、同期通信網の代わりに利用するシステムが検討されてきている。このシステムでは、送信側の同期通信網におけるデータをIP(Internet Protocol)パケットに変換し、LAN網を介して送信する。そして、LAN網を介して送信されてきたIPパケットを同期通信網におけるデータに変換し、受信側の同期通信網に送信する。
しかしながら、このように同期通信網と非同期通信網の間でデータを変換して伝送するシステムでは、非同期化通信網においてデータのエラーが発生してしまった場合に、同期通信網において許容される遅延量を超える遅延が発生してしまう場合がある。例えば、非同期通信網である広域LAN網において、IPパケットのエラーに応じて、IPパケットの再送が行われた場合には、再送にかかる時間だけ遅延が発生してしまうことになる。この場合、受信側で、送信側から送信されたデータを正確に取り込むことができなくなってしまう。すなわち、送信側と受信側とでデータの同期が取れなくなってしまうという問題がある。
特開2007−235217号公報 特開2010−177778号公報
上述したように、同期通信網間において、非同期通信網を介してデータを伝送する場合には、非同期通信網におけるデータの異常の発生によって同期を保障することができなくなってしまうという課題がある。
本発明の目的は、上述したような課題を解決するために、よりデータの同期を保障することができる通信システム、変換装置、通信方法を提供することである。
本発明の第1の態様に係る通信システムは、第1の同期回線から受信したデータを、非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを非同期回線に送信する第1の変換装置と、前記第1の変換装置から前記非同期回線を介して送信された変換データを受信し、同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する第2の変換装置と、を備え、前記第1の変換装置は、所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、誤り訂正符号を示す符号データを生成する符号生成部と、前記第2の変換装置への前記変換データ及び前記符号データの送信を制御する送信制御部と、を有し、前記第2の変換装置は、前記変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを、当該変換データ群に属する他の変換データ及び当該変換データ群から生成した符号データに基づいて復元する復元部を有し、前記送信制御部は、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記第2の変換装置に送信するものである。
本発明の第2の態様に係る変換装置は、非同期回線から変換データを受信して第2の同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する他の変換装置に対して、第1の同期回線から受信したデータを非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを、前記非同期回線を介して送信する変換装置であって、所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、当該変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを復元するための誤り訂正符号を示す符号データを生成する符号生成部と、前記他の変換装置への前記変換データ及び前記符号データの送信を制御する送信制御部と、前記送信制御部は、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記他の変換装置に送信するものである。
本発明の第3の態様に係る通信方法は、第1の同期回線から受信したデータを、非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを非同期回線に送信する第1の変換装置と、前記第1の変換装置から前記非同期回線を介して送信された変換データを受信し、同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する第2の変換装置との間における通信方法であって、前記第1の変換装置が、所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、誤り訂正符号を示す符号データを生成する生成ステップと、前記第1の変換装置が、前記第2の変換装置への前記変換データ及び前記符号データの送信する送信ステップと、前記第2の変換装置が、前記変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを、当該変換データ群に属する他の変換データ及び当該変換データ群から生成した符号データに基づいて復元する復元ステップと、を備え、前記送信ステップでは、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記第2の変換装置に送信するものである。
上述した本発明の各態様によれば、よりデータの同期を保障することができる通信システム、変換装置、通信方法を提供することができる。
実施の形態にかかる通信システムの構成図である。 実施の形態にかかる同期/非同期変換装置の構成図である。 実施の形態にかかる通信システムのエラー訂正処理のフローチャートである。 実施の形態にかかる通信システムのエラー訂正処理実行時の概念図である。 実施の形態にかかる通信システムの伝送処理のフローチャートである。 実施の形態にかかる通信システムのIPパケット伝送のタイムチャートである。 実施の形態の変形例1にかかるIPパケット伝送のタイムチャートである。 実施の形態の変形例2にかかるIPパケット伝送のタイムチャートである。 実施の形態にかかる通信システムの概略構成図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の実施の形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、それに限定されるものではない。また、以下の記載及び図面では、説明の明確化のため、当業者にとって自明な事項等については、適宜、省略及び簡略化がなされている。
<発明の実施の形態>
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る通信システム1の構成図である。
通信システム1は、同期/非同期変換装置10a、10b、及び同期通信装置20a、20bを有する。
同期通信装置20aと、同期/非同期変換装置10aとは、同期回線(同期通信網)30aを介して相互に接続されている。同期/非同期変換装置10aと、同期/非同期変換装置10bとは、非同期回線(非同期通信網)40を介して相互に接続されている。同期/非同期変換装置10bと、同期通信装置20bとは、同期回線(同期通信網)30bを介して相互に接続されている。
同期回線30a、30bは、同期通信におけるデータが伝送される回線である。具体的には、同期回線30a、30bは、シリアル通信回線である。シリアル通信回線は、例えば、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)又はSONET(Synchronous Optical NETwork)等である。以下、同期回線30a及び同期回線30bを総じて「同期回線30」とも呼ぶ。非同期回線40は、非同期通信におけるデータが伝送される回線である。具体的には、非同期回線40は、IP(Internet Protocol)通信回線である。
同期/非同期変換装置10aは、同期回線30aと非同期回線40との間でデータを変換する装置である。同期/非同期変換装置10aは、同期通信装置20aから同期回線30aを介して送信されたデータを受信し、受信したデータを非同期回線40において伝送可能な形式に変換する。すなわち、同期/非同期変換装置10aは、同期通信装置20aから受信したシリアルデータを、IPパケットに変換する。同期/非同期変換装置10aは、変換後のデータ(IPパケット)を非同期回線40を介して同期/非同期変換装置10bに送信する。
また、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bから非同期回線40を介して送信されたデータを受信し、受信したデータを同期回線30aにおいて伝送可能な形式に変換する。すなわち、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bから受信したIPパケットを、シリアルデータに変換する。同期/非同期変換装置10aは、変換後のデータ(シリアルデータ)を同期回線30aを介して同期通信装置20aに送信する。
同期/非同期変換装置10bは、同期回線30bと非同期回線40との間でデータを変換する装置である。同期/非同期変換装置10bは、同期通信装置20bから同期回線30bを介して送信されたデータを受信し、受信したデータを非同期回線40において伝送可能な形式に変換する。すなわち、同期/非同期変換装置10bは、同期通信装置20bから受信したシリアルデータを、IPパケットに変換する。同期/非同期変換装置10bは、変換後のデータ(IPパケット)を非同期回線40を介して同期/非同期変換装置10aに送信する。
また、同期/非同期変換装置10bは、同期/非同期変換装置10aから非同期回線40を介して送信されたデータを受信し、受信したデータを同期回線30bにおいて伝送可能な形式に変換する。すなわち、同期/非同期変換装置10bは、同期/非同期変換装置10aから受信したIPパケットを、シリアルデータに変換する。同期/非同期変換装置10bは、変換後のデータ(シリアルデータ)を同期回線30bを介して同期通信装置20bに送信する。
同期通信装置20aは、同期通信装置20bとの間でデータを送受信する装置である。同期通信装置20aは、同期回線30aを介して同期通信装置20bにシリアルデータを送信する。このシリアルデータは、上述したように、同期/非同期変換装置10aによって非同期回線で伝送可能な形式に変換された後に、非同期回線40を介して同期通信装置20b側に伝送されることになる。
また、同期通信装置20aは、同期回線30aを介して同期通信装置20bから送信されたシリアルデータを受信する。このシリアルデータは、上述したように、同期通信装置20b側から非同期回線40を介して伝送された後に、同期/非同期変換装置10bによって同期回線30aで伝送可能な形式に変換されたものとなる。
同期通信装置20bは、同期通信装置20aとの間でデータを送受信する装置である。同期通信装置20bは、同期回線30bを介して同期通信装置20aにシリアルデータを送信する。このシリアルデータは、上述したように、同期/非同期変換装置10bによって非同期回線40で伝送可能な形式に変換された後に、非同期回線40を介して同期通信装置20a側に伝送されることになる。
また、同期通信装置20bは、同期回線30bを介して同期通信装置20aから送信されたシリアルデータを受信する。このシリアルデータは、上述したように、同期通信装置20a側から非同期回線40を介して伝送された後に、同期/非同期変換装置10aによって同期回線30bで伝送可能な形式に変換されたものとなる。
以下、同期/非同期変換装置10a及び同期/非同期変換装置10bを総じて「同期/非同期変換装置10」とも呼ぶ。また、同期通信装置20a及び同期通信装置20bを総じて「同期通信装置20」とも呼ぶ。
ここで、同期通信装置20a及び同期通信装置20bの間の同期通信に関しては、次の条件を想定する。厳密なクロック同期が必要であり、クロックスリップは許容されない。ビットエラーは、一定値までは許容するが、それによるクロックスリップは許容されない。すなわち、同期通信装置20a及び同期通信装置20bの間で、シリアルデータの受信周期(サンプリング周期、シリアルデータを取り込む周期)及びシリアルデータの送信周期(送出するシリアルデータの値を切り替える周期)を規定するクロック信号のクロックスリップは許容されない。キャラクタ同期やフレーム同期等のように、データによる同期補正ができない。一定時間の伝送遅延は許容される。すなわち、一定時間までの伝送遅延であれば、同期通信装置20aと同期通信装置20bの間におけるデータの同期は保障される。
また、同期/非同期変換装置10a及び同期/非同期変換装置10bの間の非同期通信に関しては、次の条件を想定する。一定時間の伝送遅延が発生する。一定値のジッタが発生する。一定確率でデータエラー又はデータロスが発生する。なお、同期/非同期変換装置10a及び同期/非同期変換装置10bにおいても、クロック信号によって規定されるシリアルデータの受信周期及び送信周期で、シリアルデータを送受信する。
よって、データの変換及び非同期回線40における伝送等による総遅延量が、同期回線で許容される遅延量以下となる必要がある。
なお、同期通信装置20aと同期通信装置20bとの間のクロック同期と、同期/非同期変換装置10aと同期/非同期変換装置10bの間のクロック同期は、汎用的な方法により保障されているものとする。すなわち、同期通信装置20aと同期通信装置20bとの間と、同期/非同期変換装置10aと同期/非同期変換装置10bの間とで、その内部におけるクロック信号(及びそれに基づく受信周期及び送信周期)が同期されているものとする。また、一般的な、同期/非同期変換では、同期回線における通信データレートと比較して、非同期回線における通信データレートを2〜10倍程度としているが、本実施の形態では、2倍未満とするものとする。これにより、非同期回線40における伝送遅延を低減するようにしている。しかしながら、通信データレートは、これに限られない。
続いて、図2を参照して、本発明の実施の形態にかかる同期/非同期変換装置10の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる同期/非同期変換装置10の構成図である。
同期/非同期変換装置10は、パケットシリアル変換部11、FEC部12、及びMAC部13を有する。
パケットシリアル変換部11は、同期回線30と非同期回線40との間のデータの変換を実施する。パケットシリアル変換部11は、同期回線30から受信したシリアルデータをIPパケットに変換する。具体的には、パケットシリアル変換部11は、シリアルデータを所定サイズで区切って、区切られたデータのそれぞれをIPパケットのデータ部のデータとすることで、IPパケット(シリアル)を生成する。IPパケット生成のためにシリアルデータを区切るサイズは、予め任意に定められたサイズ(例えば100ビット)となる。このように、シリアルデータがそのままIPパケットのデータ部のデータとなるため、同期通信の1ビットは非同期通信の1ビットに変換されることになる。ただし、当然に、IPパケットでは、ヘッダ部の分はデータ量が増加することになる。パケットシリアル変換部11は、生成したIPパケット(シリアル)をFEC部12に出力する。
FEC部12は、FEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)に関する制御を実施する。FEC部12は、パケットシリアル変換部11から出力されたIPパケットに基づいて、誤り訂正符号を算出する。FEC部12は、算出した誤り訂正符号をIPパケットのデータ部のデータすることで、IPパケット(FEC)を生成する。FEC部12は、非同期回線40に送信するIPパケットとして、パケットシリアル変換部11から出力されたIPパケット(シリアル)にIPパケット(FEC)も加えて、MAC部13に出力する。
具体的には、FEC部12は、IPパケット(シリアル)について、所定の規則に従って、IPパケット(FEC)を生成する単位とするIPパケット群を決定する。なお、この規則については、後述する。FEC部12は、決定したIPパケット群について、そのIPパケット群のIPパケット(シリアル)に基づいて、誤り訂正符号を算出する。ここでは、誤り訂正符号として、XOR方式の誤り訂正符号を算出するものとする。よって、FEC部12は、IPパケット群に属するIPパケット(シリアル)のデータ部のデータ(シリアルデータ)の各ビットについて、XOR演算をすることで、誤り訂正符号を算出する。これによれば、IPパケット群のいずれかのIPパケット(シリアル)において異常(データエラー又はパケットロス)が発生した場合であっても、そのIPパケット群における他のIPパケット及びそのIPパケット群から生成したIPパケット(FEC)のデータ部のデータのXOR演算結果として、異常が発生したIPパケット(シリアル)のデータ部のデータを復元することができる。
MAC部11は、非同期回線40に対するデータの送受信を制御する。MAC部11は、FEC部12から出力されたIPパケットを、非同期回線40を介して送信する。
また、MAC部11は、非同期回線40を介してIPパケットを受信し、受信したIPパケットをFEC部12に出力する。なお、MAC部11は、受信したIPパケットのFCS(Frame Check Sequence)エラー(データエラー)を検出した場合、そのIPパケットを破棄し、FEC部12には出力しない。
FEC部12は、MAC部13から出力されたIPパケットをパケットシリアル変換部13に出力する。ここで、FEC部12は、MAC部11によってIPパケット(シリアル)が破棄されている場合には、IPパケット(FEC)に基づいて、破棄されたIPパケット(シリアル)を復元して、パケットシリアル変換部13に出力する。上述したように、ここでの例では、XOR方式の誤り訂正符号を採用しているため、FEC部12は、IPパケット(FEC)と、そのIPパケット(FEC)を生成したIPパケット群のIPパケット(シリアル)のうち、破棄されたIPパケット(シリアル)以外のIPパケット(シリアル)とのデータ部のデータのXOR演算することで、破棄されたIPパケット(シリアル)のデータ部のデータを復元する。なお、誤り訂正符号は、この例に限られず、任意の誤り訂正符号を採用してよい。
パケットシリアル変換部11は、FEC部12から出力されたIPパケットからIPパケット(FEC)を取り除き、残ったIPパケット(シリアル)をシリアルデータに変換する。具体的には、パケットシリアル変換部11は、IPパケット(シリアル)のデータ部のデータを連結することで、シリアルデータを生成する。パケットシリアル変換部11は、生成したシリアルデータを同期回線30に送信する。なお、IPパケット(FEC)は、FEC部12で取り除くようにしてもよい。
続いて、図3及び図4を参照して、本発明の実施の形態にかかる通信システム1のエラー訂正方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかる通信システム1のエラー訂正処理のフローチャートである。図4は、本発明の実施の形態にかかる通信システム1のエラー訂正処理実行時の概念図である。
以下、同期通信装置20aから同期通信装置20bにデータを送信する例について説明するが、同期通信装置20bから同期通信装置20aにデータを送信する場合も、当然に同様に処理される。
同期通信装置20aから送信されたシリアルデータは、同期/非同期変換装置10aにおいて、IPパケット(シリアル)に変換されて同期/非同期変換装置10bに送信される。このとき、上述したように、IPパケット(FEC)の生成単位となるIPパケット群毎に、IPパケット(シリアル)からIPパケット(FEC)が生成され、IPパケット群と共に同期/非同期変換装置10bに送信される。図4の例では、3つのIPパケット(シリアル)をIPパケット群とし、そのIPパケット群についてIPパケット(FEC)が生成される例について示している。図4の例では、IPパケット群を送信後、そのIPパケット群から生成したIPパケット(FEC)を送信する。
同期/非同期変換装置10bのMAC部13は、同期/非同期変換装置10aから非同期回線40を介して送信されたIPパケットを受信する(S1)。
受信したIPパケットにおいて、図4に示すようにFCSエラーが発生している場合(S2:Yes)、MAC部13は、そのIPパケットを破棄する(S3)。受信したIPパケットにおいてFCSエラーが発生していない場合(S2:No)、MAC部13は、そのIPパケットを破棄せず、FEC部12に出力する。
FEC部12は、IPパケット群及びそのIPパケット(FEC)まで受信した場合(S4:Yes)、そのIPパケット群におけるIPパケット(シリアル)で破棄されているIPパケット(シリアル)があるか否かを判定する(S5)。IPパケット群及びそのIPパケット(FEC)まで受信したとの判定は、任意の手法を採用するようにしてよい。例えば、FEC部12は、MAC部13から出力されたIPパケットがIPパケット(FEC)である場合、及び、MAC部13から出力されたIPパケットがIPパケット(FEC)の次のIPパケットである場合(IPパケット(FEC)が破棄された場合)に、IPパケット群及びそのIPパケット(FEC)まで受信したと判定するようにしてよい。
IPパケット群において破棄されているIPパケット(シリアル)がある場合(S5:Yes)、FEC部12は、図4に示すように、残ったIPパケット(シリアル)及びIPパケット(FEC)から、破棄されたIPパケット(シリアル)を復元する(S6)。図4では、IPパケット群における3つのIPパケット(シリアル)のうち、3番目のIPパケット(シリアル)が破棄された例について示している。この場合であっても、1番目及び2番目のIPパケット(シリアル)と、4番目のIPパケット(FEC)をXOR演算することで、破棄された3番目のIPパケット(シリアル)を復元することができる。なお、破棄されているIPパケット(シリアル)は、既知のIPパケットのヘッダ部におけるシーケンス番号を参照することで欠落しているIPパケット(シリアル)として検出するようにしてもよい。また、送信側で、IPパケット群及びそのIPパケット(FEC)で一意となるデータをIPパケットに付加し、受信側で、そのデータを参照することで欠落しているIPパケット(シリアル)を検出するようにしてもよい。
IPパケット群において破棄されているIPパケットがない場合(S5:No)、及び、破棄されたIPパケットを復元した場合(S6)、IPパケット群におけるIPパケット(シリアル)の全てが取得されたことになる。そのため、FEC部13は、そのIPパケット(FEC)の生成単位のIPパケット(シリアル)のパケットシリアル変換部11への出力を開始する。パケットシリアル変換部11は、FEC部13から出力されるIPパケット(シリアル)を、順次、シリアルデータに変換し、同期回線30bを介して同期通信装置20bに送信する(S7)。
なお、ここでは、FCSエラーによってIPパケット(シリアル)が破棄された場合について説明したが、非同期通信においてIPパケット(シリアル)をロスした場合も同様に復元することができる。
以上のように、図3を参照して説明した処理によれば、図4に示すように、IPパケット(シリアル)をロスした場合であっても、そのIPパケット(シリアル)を復元することができる。すなわち、IPパケット(シリアル)においてエラーが発生した場合であっても、そのIPパケット(シリアル)を復元することで、遅延なくシリアルデータに変換して同期通信装置20bに送信することができる。そのため、同期通信装置20bにおいてシリアルデータのサンプリング速度に対して遅延なくシリアルデータを同期通信装置20bに送信することができるため、同期通信装置20aと同期通信装置20bとの間の同期を保障することができる。
しかしながら、上述したエラー訂正方法では、IPパケット群におけるIPパケット(シリアル)と、そのIPパケット(FEC)のうち、2つ以上をロスしてしまった場合には、ロスしてしまったIPパケットを復元することが困難である。それに対して、本実施の形態では、次に説明するIPパケットの伝送方法によって、IPパケット復元単位(IPパケット群及びそのIPパケット(FEC))において、2つ以上のIPパケットをロスしてしまう可能性を極めて低減し、より同期を保障することを可能としている。
続いて、図5及び図6を参照して、本発明の実施の形態にかかる通信システム1の伝送方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかる通信システム1の伝送処理のフローチャートである。図6は、本発明の実施の形態にかかる通信システム1のIPパケット伝送のタイムチャートである。
IPパケット復元単位毎に、IPパケットを、それぞれでIPパケットの伝送タイミングが同一周期かつ異なるタイミングとなる複数段に振り分けて割り当てることで、同一のIPパケット復元単位に属するIPパケットの伝送タイミングを離散化する。以下、この複数段を、「縦段」と呼ぶ。この縦段について所定の順序となるように、IPパケット(シリアル)が送信される。また、各縦段において1つずつIPパケット(シリアル)が送信される単位時間を「横段」と呼ぶ。この縦段及び横段は、論理的な単位である。
なお、ここでは、図6に示すように、縦段数を3段とし、横段数を3段とした例について説明する。横段数は、IPパケット群に含まれるIPパケット(シリアル)数と同一となる。なお、縦段数及び横段数は、この例に限られず、任意の数を予め定めるようにしてよい。ここで、横段の1段当たりの時間は、12msとし、この12msを縦段数で割った時間4ms毎に、縦段に振り分けたIPパケット(シリアル)が1つずつ伝送される例について説明する。なお、これらの時間は、一例であり、他の時間を予め定めてもよい。
図6では、「A1」〜「A3」として示す3つのIPパケット(シリアル)と、「B1」〜「B3」として示す3つのIPパケット(シリアル)と、「C1」〜「C3」として示す3つのIPパケット(シリアル)のそれぞれが、IPパケット群を構成する例について示している。図6では、1段目のIPパケット群を「A1」〜「A3」で示しており、2段目のIPパケット群を「B1」〜「B3」で示しており、3段目のIPパケット群を「C1」〜「C3」で示している。
なお、IPパケット(シリアル)のデータ部で示すシリアルデータの順序は、A1、B3、C2、A2、B1、C3、A3、B2、C1(以降、繰り返し)の順となる。すなわち、IPパケット(シリアル)におけるデータの順序と、IPパケット(シリアル)の送信順序は一致している。よって、FEC部12は、IPパケット(FEC)の生成単位となるIPパケット群を、IPパケット(シリアル)のデータ順に、縦段数の間隔毎のIPパケット(シリアル)を、横段数となるIPパケット数まで選択することで決定する。図6において、「A1」〜「A3」、「B1」〜「B3」及び「C1」〜「C3」で図示する各IPパケット(シリアル)の下方に記載されている番号は、IPパケット(シリアル)のデータ順序を示している。
以下の説明では、「A1」〜「A3」のIPパケット群における1番目のIPパケットA1の伝送を開始するところから説明をする。
最初の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aのMAC部13は、同期/非同期変換装置10bに対して、「A1」〜「A3」のIPパケット群における1番目のIPパケット(シリアル)A1を伝送するとともに(S11)、1つ前のサイクルで伝送したIPパケット(シリアル)A1〜A3のIPパケット(FEC)を伝送する(S21)。このように、本実施の形態では、各縦段において、IPパケット群のIPパケット(FEC)は、そのIPパケット群を伝送したサイクルの次のサイクルにおけるIPパケット群の最初のIPパケット(シリアル)と共に伝送される。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「B1」〜「B3」のIPパケット群における3番目のIPパケット(シリアル)B3を伝送する(S12)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「C1」〜「C3」のIPパケット群における2番目のIPパケット(シリアル)C2を伝送する(S13)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「A1」〜「A3」のIPパケット群における2番目のIPパケット(シリアル)A2を伝送する(S14)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「B1」〜「B3」のIPパケット群における1番目のIPパケット(シリアル)B1を伝送するとともに(S15)、1つ前のサイクルで伝送したIPパケット(シリアル)B1〜B3のIPパケット(FEC)を伝送する(S22)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「C1」〜「C3」のIPパケット群における3番目のIPパケット(シリアル)C3を伝送する(S16)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「A1」〜「A3」のIPパケット群における3番目のIPパケット(シリアル)A3を伝送する(S17)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「B1」〜「B3」のIPパケット群における2番目のIPパケット(シリアル)B2を伝送する(S18)。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、「C1」〜「C3」のIPパケット群における1番目のIPパケット(シリアル)C1を伝送するとともに(S19)、1つ前のサイクルで伝送したIPパケット(シリアル)C1〜C3のIPパケット(FEC)を伝送する(S23)。
次の単位時間(4ms)で、ステップS11に戻り、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、次の1サイクル(ステップS11〜)におけるIPパケット(シリアル)A1を伝送するとともに(S11)、1つ前のサイクル(ステップS11〜S19)で伝送したIPパケット(シリアル)A1〜A3のIPパケット(FEC)を伝送する(S21)。
このタイミングであれば、IPパケット(FEC)の生成に利用するIPパケット(シリアル)A1〜A3がFEC部12において取得済みであるため、IPパケット(FEC)を生成可能であるからである。例えば、FEC部12は、IPパケット群に属するIPパケット(シリアル)A1〜A3を順次伝送する毎に、その時点でのXOR演算結果と、伝送するIPパケットのデータとのXOR演算をしていくことで、IPパケット群における最後のIPパケット(シリアル)の伝送後には、そのIPパケット群の誤り訂正符号を算出することができる。
また、このタイミングで、最初に説明した1サイクルにおいて伝送されたIPパケット(シリアル)A1〜A3及びそのIPパケット(FEC)の伝送が完了する。すなわち、同期/非同期変換装置10bは、IPパケット(シリアル)A1〜A3のいずれかのIPパケット(シリアル)に異常(データエラー又はパケットロス)が発生した場合であっても、そのIPパケットを復元することが可能となる。よって、このタイミング以降で、IPパケット(シリアル)A1〜A3のいずれかの復元が必要であれば復元することが可能となるため、次の単位時間(4ms)からIPパケット(シリアル)A1〜A3のシリアル化を開始する。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、IPパケット(シリアル)B3を伝送する(S12)。また、このタイミングで、同期/非同期変換装置10bは、上述したように、IPパケット(シリアル)A1をシリアルデータに変換し、同期回線30bを介して同期通信装置20bに伝送する。これにより、最初のIPパケット(シリアル)A1の到着から約40ms後に、そのシリアルデータの送信が開始される。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、IPパケット(シリアル)C2を伝送する(S13)。また、このタイミングで、同期/非同期変換装置10bは、IPパケット(シリアル)A1の次のIPパケット(シリアル)B3をシリアルデータに変換し、同期回線30bを介して同期通信装置20bに伝送する。なお、このIPパケット(シリアル)B3とIPパケット復元単位を構成するIPパケット(シリアル)B1、B2及びIPパケット(FEC)は、1つ前のステップS22で伝送が完了しているため、IPパケット(シリアル)B3に異常が発生していたとしても復元することができる。
次の単位時間(4ms)で、同期/非同期変換装置10aは、同期/非同期変換装置10bに対して、IPパケット(シリアル)A2を伝送する(S14)。また、このタイミングで、同期/非同期変換装置10bは、IPパケット(シリアル)B3の次のIPパケット(シリアル)C2をシリアルデータに変換し、同期回線30bを介して同期通信装置20bに伝送する。なお、このIPパケット(シリアル)C2とIPパケット復元単位を構成するIPパケット(シリアル)C1、C3及びIPパケット(FEC)は、1つ前のステップS23で伝送が完了しているため、IPパケット(シリアル)C2に異常が発生していたとしても復元することができる。
以降も同様にして、IPパケット(シリアル)B1とIPパケット(FEC)の伝送及びIPパケットA2の変換・伝送、IPパケット(シリアル)C3の伝送及びIPパケットB1の変換・伝送、IPパケット(シリアル)A3の伝送及びIPパケットC3の変換・伝送、IPパケット(シリアル)B2の伝送及びIPパケットA3の変換・伝送、並びに、IPパケット(シリアル)C1とIPパケット(FEC)の伝送及びIPパケットB2の変換・伝送が順次行われていく。
以上に説明したように、本実施の形態は、同一のIPパケット群に属するIPパケット(シリアル)及びそのIPパケット群から生成されたIPパケット(FEC)が同一の段に連続して割り当てられるように、IPパケット(シリアル)及びIPパケット(FEC)を複数段(縦段)に振り分け、その複数段について所定の順序でIPパケット(シリアル)及びIPパケット(FEC)を送信することで、同一のIPパケット群に属するIPパケット(シリアル)及びそのIPパケット群から生成されたIPパケット(FEC)の全てが相互に連続しないように、IPパケット(シリアル)及びIPパケット(FEC)を送信するようにしている。
これによれば、図6に示すように、IPパケット復元単位におけるIPパケットを分散して伝送することができるため、バーストエラー及びランダムエラーの両方のエラーに対応することができる。特に、バーストエラーに対して有効である。例えば、図6において、横段1段分の期間においてIPパケットにバーストエラーが発生した場合であっても、IPパケット復元単位においてエラーとなるIPパケットを1つのみに抑えることができる。そのため、IPパケットにエラーが発生した場合であっても、IPパケットの復元を保障することができる。すなわち、データを極めて高確率で復元することを可能とし、よりデータの同期を保障することができる。
また、本実施の形態では、全てのIPパケット群について、IPパケット群におけるIPパケット(シリアル)の送信後に、そのIPパケット群から生成したIPパケット(FEC)を送信するとともに、複数段(縦段)の間でIPパケット群を送信開始する単位時間が連続した単位時間とならないようにずらすことで、IPパケット(FEC)が連続した単位時間で送信されないように分散して送信するようにしている。これによれば、IPパケット(シリアル)と共に送信するIPパケット(FEC)が、ある横段の1つに集中することがなくなり、短期的な通信量の増加を抑制することができる。
<実施の形態の変形例1>
上記の実施の形態では、同一のIPパケット群に属するIPパケット(シリアル)及びそのIPパケット群から生成されたIPパケット(FEC)の全てが相互に連続しないように送信される例について説明したが、これに限られない。同一のIPパケット群に属するIPパケット(シリアル)及びそのIPパケット群から生成されたIPパケット(FEC)の少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように送信されるようにしてもよい。例えば、図7に示すように、IPパケットを伝送するようにしてもよい。
図7の例では、縦段についてのIPパケットの送信順序は、1段目、2段目、3段目、3段目、2段目、及び1段目の繰り返しとなるよう予め定められている。しかしながら、この場合、IPパケットA2とIPパケットA3、並びに、IPパケットC2とIPパケットC3は連続して送信されることになる。よって、これらが送信される期間においてバーストエラーが発生してしまった場合には、2つのIPパケット(シリアル)がエラーとなってしまうことになる。したがって、好ましくは、上述した実施の形態のように、同一のIPパケット群に属するIPパケット(シリアル)及びそのIPパケット群から生成されたIPパケット(FEC)の全てが相互に連続しないように送信するとよい。
<実施の形態の変形例2>
上記の実施の形態では、複数段(縦段)の間でIPパケット群を送信開始する単位時間が連続した単位時間とならないようにずらすことで、IPパケット(FEC)が連続した単位時間で送信されないように分散して送信する例について説明したが、これに限られない。IPパケット(FEC)の2つ以上が連続した単位時間で送信されるようにしてもよい。例えば、図8に示すように、IPパケットを伝送するようにしてもよい。
図8の例では、複数段(縦段)の間でIPパケット群を送信開始する単位時間が連続した単位時間となるようにすることで、IPパケット(FEC)が連続した単位時間で送信されるようにしている。これによっても、IPパケット復元単位におけるIPパケットを分散して伝送することができるため、バーストエラー及びランダムエラーの両方のエラーに対応することができる。しかしながら、IPパケット(シリアル)と共に送信するIPパケット(FEC)が、ある横段の1つに集中してしまうため、短期的な通信負荷が増大してしまう。よって、好ましくは、上述した実施の形態のように、IPパケット(FEC)が連続した単位時間で送信されないように分散して送信するようにするとよい。
<実施の形態の他の変形例>
また、上記の実施の形態では、各縦段において、IPパケット群から生成したIPパケット(FEC)と共に、その次のIPパケット群の最初のIPパケット(シリアル)を送信するようにしているが、これに限られない。例えば、IPパケット群の最後のIPパケット(シリアル)を送信する単位時間で、そのIPパケット群から生成したIPパケット(FEC)もあわせて送信するようにしてもよい。
また、例えば、IPパケット群の最後のIPパケット(シリアル)を送信した単位時間の次の単位時間でそのIPパケット群から生成したIPパケット(FEC)を送信し、さらにその次の単位時間で次のIPパケット群の最初のIPパケット(シリアル)を送信すようにしてもよい。しかしながら、この場合は、次のIPパケット群のIPパケット(シリアル)の送信が遅延することになる。よって、好ましくは、上述した実施の形態のように、IPパケット群から生成したIPパケット(FEC)と共に、その次のIPパケット群の最初のIPパケット(シリアル)を送信するようにするとよい。
また、上記の実施の形態では、全てのIPパケット群が同一数のIPパケット(シリアル)を含むように決定されているが、これに限られない。縦段毎又はランダムに、IPパケット群に含まれるIPパケット(シリアル)の数を可変としてもよい。しかしながら、この場合には、一定周期又はランダムなタイミングで、IPパケット(FEC)の2つ以上が連続した単位時間で送信されるようになってしまう。よって、好ましくは、上述した実施の形態のように、IPパケット群に含まれるIPパケット(シリアル)の数を、全てのIPパケット群で同一数とするとよい。
<実施の形態の概略構成>
続いて、図9を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の概略構成について説明する。図9は、本発明の実施の形態に係る通信システム1の概略構成図である。すなわち、上述した本実施の形態に係る通信システム1は、その概要構成として、図9に示す通信システム9のように捉えることもできる。
通信システム9は、第1の変換装置91と第2の変換装置92を有する。第1の変換装置91は、符号生成部93及び送信制御部94を有する。第2の変換装置92は、復号部95を有する。
第1の変換装置91は、第1の同期回線から受信したデータを、非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを非同期回線に送信する。第2の変換装置92は、第1の変換装置91から非同期回線を介して送信された変換データを受信し、同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する。変換装置91、92は、同期/非同期変換装置10a、10bに対応する。変換データは、IPパケット(シリアル)に対応する。
符号生成部93は、所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、変換データ群に属する変換データに基づいて、誤り訂正符号を示す符号データを生成する。符号生成部93は、FEC部12に対応する。符号データは、IPパケット(FEC)に対応する。
送信制御部94は、第2の変換装置92への変換データ及び符号データの送信を制御する。送信制御部94は、MAC部13に対応する。
復元部95は、変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、異常が発生した変換データを、その変換データ群に属する他の変換データ及びその変換データ群から生成した符号データに基づいて復元する。復元部95は、FEC部12に対応する。
ここで、送信制御部94は、同一の変換データ群に属する変換データ及びその変換データ群から生成された符号データの少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように、変換データ及び符号データを第2の変換装置92に送信する。
上述した通信システム1は、このような構成を概念的に有しており、この構成によれば、同一の変換データ群に属する変換データ及びその変換データ群から生成された符号データの少なくともいずれか2つ以上が相互に連続しないように送信される。そのため、変換データの復元単位(変換データ群及びその符号データ)において、2つ以上のデータが異常となってしまう可能性を低減し、より第1の同期回線と第2の同期回線との間におけるデータの同期を保障することができる。
本発明の実施の形態にかかる変換装置10は、上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを、コンピュータ(変換装置10)又はコンピュータが有するCPU(Central Processing Unit)が実行することによって、構成することが可能である。
また、このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1、9 通信システム
10、10a、10b 同期/非同期変換装置
11 パケットシリアル変換部
12 FEC部
13 MAC部
20、20a、20b 同期通信装置
30、30a、30b 同期回線
40 非同期回線
91 第1の変換装置
92 第2の変換装置
93 符号生成部
94 送信制御部
95 復号部

Claims (5)

  1. 第1の同期回線から受信したデータを、非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを非同期回線に送信する第1の変換装置と、
    前記第1の変換装置から前記非同期回線を介して送信された変換データを受信し、同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する第2の変換装置と、を備え、
    前記第1の変換装置は、
    所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、誤り訂正符号を示す符号データを生成する符号生成部と、
    前記第2の変換装置への前記変換データ及び前記符号データの送信を制御する送信制御部と、を有し、
    前記第2の変換装置は、
    前記変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを、当該変換データ群に属する他の変換データ及び当該変換データ群から生成した符号データに基づいて復元する復元部を有し、
    前記送信制御部は、所定の単位時間毎に、前記変換データを送信し、
    前記送信制御部は、前記符号データを、いずれかの変換データとともに送信し、
    前記送信制御部は、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データが同一の段に連続して割り当てられるように、前記変換データ及び前記符号データを複数段に振り分け、前記複数段について所定の順序で前記変換データ及び前記符号データを送信することで、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの全てが相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記第2の変換装置に送信し、
    前記変換データ群は、全ての変換データ群が同一数の変換データを含むように決定され、
    前記送信制御部は、全ての変換データ群について、前記変換データ群における変換データの送信後に、当該変換データ群から生成した符号データを送信するとともに、前記複数段の間で前記変換データ群を送信開始する前記単位時間が連続した前記単位時間とならないようにずらすことで、異なる変換データ群から生成された前記符号データが連続した前記単位時間で送信されないように分散して送信する、
    通信システム。
  2. 前記変換データ群は、前記変換データの順序と、前記複数段からの前記変換データの送信順序が一致するように決定される、
    請求項に記載の通信システム。
  3. 前記同期回線で伝送可能な形式のデータは、シリアルデータであり、
    前記非同期回線で伝送可能な形式の変換データは、IPパケットである、
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 非同期回線から変換データを受信して第2の同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する他の変換装置に対して、第1の同期回線から受信したデータを非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを、前記非同期回線を介して送信する変換装置であって、
    所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、当該変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを復元するための誤り訂正符号を示す符号データを生成する符号生成部と、
    前記他の変換装置への前記変換データ及び前記符号データの送信を制御する送信制御部と、を有し、
    前記送信制御部は、所定の単位時間毎に、前記変換データを送信し、
    前記送信制御部は、前記符号データを、いずれかの変換データとともに送信し、
    前記送信制御部は、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データが同一の段に連続して割り当てられるように、前記変換データ及び前記符号データを複数段に振り分け、前記複数段について所定の順序で前記変換データ及び前記符号データを送信することで、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの全てが相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記他の変換装置に送信し、
    前記変換データ群は、全ての変換データ群が同一数の変換データを含むように決定され、
    前記送信制御部は、全ての変換データ群について、前記変換データ群における変換データの送信後に、当該変換データ群から生成した符号データを送信するとともに、前記複数段の間で前記変換データ群を送信開始する前記単位時間が連続した前記単位時間とならないようにずらすことで、異なる変換データ群から生成された前記符号データが連続した前記単位時間で送信されないように分散して送信する、
    変換装置。
  5. 第1の同期回線から受信したデータを、非同期回線で伝送可能な形式に変換した変換データを非同期回線に送信する第1の変換装置と、前記第1の変換装置から前記非同期回線を介して送信された変換データを受信し、同期回線で伝送可能な形式に再変換して第2の同期回線に送信する第2の変換装置との間における通信方法であって、
    前記第1の変換装置が、所定の規則に従って決定される変換データ群毎に、前記変換データ群に属する変換データに基づいて、誤り訂正符号を示す符号データを生成する生成ステップと、
    前記第1の変換装置が、前記第2の変換装置へ前記変換データ及び前記符号データ送信する送信ステップと、
    前記第2の変換装置が、前記変換データ群のいずれかの変換データにおいて異常が発生した場合、前記異常が発生した変換データを、当該変換データ群に属する他の変換データ及び当該変換データ群から生成した符号データに基づいて復元する復元ステップと、を備え、
    前記送信ステップでは、所定の単位時間毎に、前記変換データを送信し、
    前記送信ステップでは、前記符号データを、いずれかの変換データとともに送信し、
    前記送信ステップでは、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データが同一の段に連続して割り当てられるように、前記変換データ及び前記符号データを複数段に振り分け、前記複数段について所定の順序で前記変換データ及び前記符号データを送信することで、同一の変換データ群に属する変換データ及び当該変換データ群から生成された符号データの全てが相互に連続しないように、前記変換データ及び前記符号データを前記第2の変換装置に送信し、
    前記変換データ群は、全ての変換データ群が同一数の変換データを含むように決定され、
    前記送信ステップでは、全ての変換データ群について、前記変換データ群における変換データの送信後に、当該変換データ群から生成した符号データを送信するとともに、前記複数段の間で前記変換データ群を送信開始する前記単位時間が連続した前記単位時間とならないようにずらすことで、異なる変換データ群から生成された前記符号データが連続した前記単位時間で送信されないように分散して送信する、
    通信方法。
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