JP6146392B2 - ターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置 - Google Patents

ターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンプレッサを迂回してコンプレッサ上流の吸気通路とコンプレッサ下流かつスロットルバルブ上流の吸気通路とを連通するバイパス通路と、該バイパス通路を介してコンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気を逃がして、エンジン減速時に生じる過剰な吸気圧力を低下させるエアバイパスバルブと、を備えたターボ過給機付エンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置に関する。
エンジンの出力増大を図る手段として、吸気圧力を増大させる排気ターボ過給機(以下ターボ過給機と略称する)がよく知られている。ターボ過給機は、排気通路に設けられたタービンホイール(以下、タービンという)と吸気通路に設けられたコンプレッサホイール(以下コンプレッサと略称する)とをシャフトで連結したものであり、排気ガスでタービンを回転させることによりコンプレッサを駆動し、吸気圧力を上昇させ、その結果、エンジンの吸気充填率を高め、出力増大を図るものである。
このターボ過給機を備えたエンジンにおいては、減速時に、コンプレッサ下流に設けられたスロットルバルブが閉じられると、スロットルバルブを通過する吸気量の減少に伴い排気ガスが減少するにも関わらず、直前までの慣性力で過給機が高回転を暫時継続するため、コンプレッサの下流とスロットルバルブ上流との間の吸気圧力が過剰に上昇する一方で、コンプレッサを通過する空気流量が小さくなることにより、コンプレッサがサージングを起こして、異音(サージ音)を発生したり、サージングが長期に亘るとコンプレッサにダメージを与えたりすることがある。
そこで、コンプレッサの上流の吸気通路と、コンプレッサの下流とスロットルバルブの上流との間の吸気通路と、をバイパス通路で連通し、このバイパス通路にエアバイパスバルブを設け、スロットルバルブが閉じられるエンジン減速時にエアバイパスバルブを開弁することにより、バイパス通路を介してコンプレッサの下流とスロットルバルブの上流と間の吸気通路の吸気を逃して、過剰な吸気圧力上昇を抑制し、その結果、サージングを抑制する方法が知られている。
ところが、このエアバイパスバルブが、例えば閉固着するなどして故障すると、サージングの発生を抑制できなくなることから、エアバイパスバルブの故障を判定することが必要である。このようなエアバイパスバルブ故障判定方法として、特許文献1に記載の方法が知られている。
特許文献1に記載の方法では、エアバイパスバルブが閉弁故障した場合、バイパス通路を介してコンプレッサの下流とスロットルバルブの上流との間の吸気通路の吸気が逃がされなくなることに起因して、コンプレッサの下流とスロットルバルブの上流と間の吸気通路の吸気圧力検出値(以下、コンプレッサ下流の吸気圧力検出値という)が、エアバイパスバルブが正常に開弁した時と比べて高い状態(以下、異常圧力状態という)になる現象を利用してエアバイパスバルブの閉固着故障(以下、故障という)を判定している。
具体的には、エアバイパスバルブを開弁する指令が出されているとき、コンプレッサの下流吸気圧力検出値が、予め定めた圧力判定閾値以上であることが確認された場合には、異常圧力状態にあると判断して、圧力超過カウンタを増加させ、この圧力超過カウンタ値が所定の判定値以上になったとき、初めてエアバイパスバルブが故障していると判定している。このように、圧力超過カウンタ値に基づいて故障判定を行うようにしているのは、減速直後のエアバイパスバルブ開弁応答性や吸気圧力検出値のバラツキ等に起因するコンプレッサ下流の吸気圧力検出値の一時的な圧力上昇を異常圧力状態と誤判断することを抑制するためと考えられる。さらに、上記減速直後の一時的な圧力上昇でも、それが繰り返されると、ついには圧力超過カウンタ値が所定の判定値以上になるため、やはり異常圧力状態にあると誤判断することになる。そのため、この特許文献1においてはコンプレッサ下流の吸気圧力検出値が所定の圧力判定閾値未満であることが確認された場合には、圧力超過カウンタ値を一旦0にリセットするようにしている。すなわち、コンプレッサ下流の吸気圧力検出値が、所定の圧力判定閾値未満であるときには、一時的な圧力低下とは考え難いので、エアバイパスバルブが開弁した正常圧力状態と判断して圧力超過カウンタを減少させているものであり、特に、この特許文献1においては、圧力超過カウンタ値をリセットしても良いほどの確実な正常圧力状態であると判断しているものと考えられる。
このようにして、特許文献1は、コンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定閾値以上の異常圧力状態にあることを判定する一方、前記コンプレッサ下流圧力検出値が前記所定の圧力判定閾値未満の正常圧力状態にあることを判定し、該両圧力状態判定結果に基づいて圧力超過カウンタ値を増減し、この圧力超過カウンタ値が所定の判定値以上に達するほどの前記異常圧力状態傾向が強いとき、前記エアバイパスバルブ動作の故障と判定することにより、誤判定を抑制する技術を開示しているのである。
特開2007−77897号公報
しかしながら、コンプレッサ下流の吸気圧力検出値が所定の圧力判定閾値未満であっても、エアバイパスバルブが故障している場合がある。そのため、特許文献1に記載の方法では、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらず、エアバイパスバルブが正常であると誤判定する恐れがある。
図7は、特許文献1の方法を用いてエアバイパスバルブの故障判定を行う場合の、コンプレッサ下流の吸気圧力(以下、コンプレッサ下流圧力という。)検出値、エアバイパスバルブ開弁フラグ、圧力超過カウンタ値、エアバイパスバルブ故障判定フラグのタイムチャートである。図7(a)はサージングが発生していない場合を示しており、図7(b)はサージングが発生した場合を示している。
サージングが発生していない場合には、図7(a)に示すように、コンプレッサ下流圧力検出値は、時刻t1でエアバイパスバルブを開弁する指令が出されてから、時間経過に伴い圧力判定閾値以上の領域で緩やかに低下していくため、コンプレッサ下流圧力検出値が圧力判定閾値を下回ることが無く、圧力超過カウンタ値が判定値を上回るため、特許文献1に記載の方法を用いて、エアバイパスバルブが故障していることを判定することができる。
しかしながら、サージングが発生した場合には、図7(b)に示すように、コンプレッサ下流圧力検出値は、時刻t1でエアバイパスバルブを開弁する指令が出されてから、時間経過に伴い上昇と低下とを繰り返しながら次第に低下していく(以下、脈動という)。このコンプレッサ下流圧力検出値の脈動により、コンプレッサ下流圧力検出値は、圧力判定閾値未満の領域まで低下することがある。特許文献1に記載の方法では、このコンプレッサ下流圧力検出値が圧力判定閾値を下回ったことを受けて、圧力超過カウンタ値をリセットしてしまうため、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらず、圧力超過カウンタ値が何時まで経っても所定の判定値以上にならず、エアバイパスバルブが正常であると誤判定することになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、サージングが発生したときのコンプレッサ下流圧力検出値の脈動に起因して、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらず正常であると誤判定することを抑制したターボ過給機付エンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係るターボ過給機付エンジンの制御装置は、次のように構成することを特徴とする。
まず、請求項1に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、
エンジンの排気通路に設けられ排気で駆動されるタービンと、エンジンの吸気通路に設けられ前記タービンの駆動力によって吸気を昇圧するコンプレッサと、からなるターボ過給機と、
前記コンプレッサ下流の吸気通路に介設されるスロットルバルブと、
前記コンプレッサを迂回してコンプレッサ上流の吸気通路と、コンプレッサ下流、かつ前記スロットルバルブ上流の吸気通路と、を連通するバイパス通路と、
該バイパス通路に設けられ、少なくともスロットルバルブ閉弁のエンジン減速時に開弁制御され、前記バイパス通路を介してコンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気を逃がして吸気圧力を低下させるエアバイパスバルブと、
前記コンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気圧力を検出するコンプレッサ下流圧力検出手段と、
前記エアバイパスバルブが開弁制御される時、前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力を受け、コンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定閾値以上の異常圧力状態にあることを判定する一方、前記コンプレッサ下流圧力検出値が前記所定の圧力判定閾値未満の正常圧力状態にあることを判定し、該両圧力状態判定結果に基づき、前記異常圧力状態傾向が強いとき、前記エアバイパスバルブ動作の故障と判定する故障判定手段と、
前記コンプレッサのサージングの発生に関連する信号を検知するサージング関連信号検出手段と、
前記サージング関連信号検出手段の信号を受けて、サージングの発生を判定するサージング判定手段と、
前記サージング判定手段の信号を受けて、前記サージング判定手段によりサージングが発生していると判定されたとき、前記故障判定手段の故障判定への上記正常圧力状態の判定結果の反映を制限する正常圧力状態判定制限手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、サージングの発生に関連する信号に基づいてサージングの発生を判定し、サージングが発生していると判定されたときには、故障判定手段での上記正常圧力状態の判定結果の反映を制限するため、サージングの発生によるコンプレッサ下流の圧力検出値の脈動に起因して、エアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制できる。
さらに、請求項2に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、
請求項1に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、
前記正常圧力状態判定制限手段による前記故障判定手段での上記正常圧力状態の判定結果の反映の制限は、上記正常圧力状態の判定結果の反映を一切禁止することを特徴とする。
本発明によれば、サージングが発生していると判定されたときには、正常圧力状態の判定結果の反映を一切禁止する方法を用いて、正常圧力状態判定制限手段による上記正常圧力状態の判定結果の反映を制限するため、複雑な制御を用いることなく、サージングの発生によるコンプレッサ下流の圧力検出値の脈動に起因してエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制できる。
さらに、請求項3に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、
請求項1〜2のいずれか一項に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、
前記サージング関連信号検出手段は、エンジンの運転状態を検出する手段であって、
前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段で検出された現在のエンジンの運転状態が、予め設定したサージングが発生し易い運転領域にあることを検出するとサージングが発生していると判定することを特徴とする。
すなわち、サージングが発生し易いエンジンの運転領域を予め実験等により求め、この運転領域をエアバイパスバルブ故障診断装置に予め設定(記憶)しておき、検出した現在のエンジンの運転状態が、このサージングが発生し易いエンジンの運転領域にあることを検出したときにサージングの判定を行うようにしたため、サージングの判定が好適に実現される。
さらに、請求項4に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、
請求項3に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、
前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサの上流の吸気圧力を検出するコンプレッサ上流圧力検出手段と、前記コンプレッサ下流圧力検出手段と、前記コンプレッサを通過する空気流量を検出するコンプレッサ通過流量検出手段と、の出力値に基づいて現在のエンジンの運転状態を検出し、
前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段で検出された現在のエンジンの運転状態が、予め設定したコンプレッサ上下流の吸気圧力比とコンプレッサ通過流量とからなるサージング領域にあることを検出するとサージングが発生していると判定することを特徴とする。
すなわち、サージングは、コンプレッサの下流とスロットルバルブ上流との間の吸気圧力が過剰に上昇する一方で、コンプレッサを通過する空気流量が小さくなることに起因して発生するものであり、コンプレッサ上下流の吸気圧力比が大きいほど、コンプレッサ通過流量が小さいほど、発生しやすくなる。本発明によれば、サージングの発生と相関があるコンプレッサ上流の吸気圧力とコンプレッサ下流の吸気圧力との比であるコンプレッサ上下流の吸気圧力比と、コンプレッサ通過流量と、に基づいて検出した現在の運転状態をサージング関連信号として検出し、この現在の運転状態が、予め設定したサージング領域にあるとき、サージングが発生していると判定するため、より正確にサージングが発生していることを判定できる。
なお、コンプレッサ通過流量検出手段については、特に限定されないが、例えばコンプレッサ上流に設けた吸気流量検出手段の出力値をコンプレッサ通過流量とする方法などを用いればよい。また、コンプレッサ上流圧力検出手段についても、特に限定されないが、例えばエンジンに設けられた大気圧センサの出力値をコンプレッサ上流の吸気圧力として用いればよい。
さらに、請求項5に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、請求項1〜2のいずれか一項に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、 前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出する手段であって、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段が前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出したとき、サージングが発生していると判定することを特徴とする。
サージングが発生したときには、前述したように、コンプレッサ下流の吸気圧力値は上昇と低下とが繰り返される(脈動する)。本発明によれば、サージング関連信号としてコンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出し、このコンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出したときに、サージングが発生していると判定するため、サージングの判定が好適に実現される。
さらに、請求項6に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置は、請求項1〜2に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、 前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサ上流の吸気通路に設けられ吸気流量を検出する吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出する手段であって、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段が前記吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出したとき、サージングが発生していると判定することを特徴とする。
サージングが発生したときには、吸気流量は上昇と低下とが繰り返される(脈動する)。本発明によれば、サージング関連信号として吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出し、この吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出したときに、サージングが発生していると判定するため、サージングの判定が好適に実現される。
本発明によれば、サージングが発生したときに生じるコンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動に起因して、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらずエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制できる。
本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンの全体構成図である。 本発明の実施形態におけるエアバイパスバルブ故障診断に係る制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係るおけるエアバイパスバルブ故障診断方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるサージング判定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるサージング判定に用いるコンプレッサマップの概略図である。 本発明の実施形態におけるエアバイパスバルブ故障判定に関わる各パラメータの経時変化を示すタイムチャートである。 従来の制御を実施したときのエアバイパスバルブ故障判定に関わる各パラメータの経時変化を示すタイムチャートである。
図1は本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンのシステム1の全体構成を示している。
図1に示されるように、エンジンシステム1は、エンジン2と、ターボ過給器3と、アクセルペダル装置4と、吸気システム10と、排気システム20と、を備えている。エンジン2は、ガソリンを燃料とし、それを燃焼室に直接噴射とする直噴火花点火式内燃機関であり、クランクシャフトにより駆動されるカムシャフト26には吸排気バルブ27の開弁閉弁タイミングを運転状態に応じて可変制御するための可変バルブタイミング機構(VVT)28が設けられている。エンジン2の燃焼室2aに、吸気ポート2bを介して吸気システム10が接続されており、排気ポート2cを介して排気システム20が接続されている。
吸気システム10は、吸気通路11と、吸気通路11上に上流側から順に配置された、エアクリーナ16、ターボ過給機3のコンプレッサ18、インタークーラ15、スロットルバルブ14、及び吸気マニホールド13を有している。吸気システム10は、外部よりエアクリーナ16の空気取り入れ口16aから取り入れた空気を、フィルタ16bを通してコンプレッサ18に供給する。その後、空気は、コンプレッサ18により過給されて、インタークーラ15により冷却された後、スロットルバルブ14により吸気流量が調整されて吸気マニホールド13を介して各気筒の燃焼室2aへ供給される。
吸気通路11には、エアクリーナ16とコンプレッサ18との間に、エアフロセンサ36が配置されている。エアフロセンサ36は空気取り入れ口16aから取り込まれた吸気量を検出する。エアフロセンサ36としては、例えば、熱線式又はカルマン渦式のエアフロセンサを採用できる。
さらに、吸気通路11には、コンプレッサ18とスロットルバルブ14との間に吸気圧力センサ(以下、コンプレッサ下流圧力センサとも言う)34が配置されており、吸気マニホールド13には、吸気マニホールド圧力センサ32と温度センサ35が配置されている。コンプレッサ下流圧力センサ34はコンプレッサ18とスロットルバルブ14との間の吸気通路11内の吸気圧力を検出する。吸気マニホールド圧力センサ32は吸気マニホールド13内の圧力を検出し、温度センサ35は吸気マニホールド13内の温度を検出する。
スロットルバルブ14は、アクセルペダル装置4のアクセルペダル開度センサ31で検出された運転者によるペダル踏込操作に応じて、制御装置60からの制御信号に基づいて開閉される電子制御式であり、吸気通路11内の吸気流路面積を変化させて燃焼室2aへの空気の供給量を調整する。スロットルバルブ14には、スロットルバルブ14の開度を検出するスロットルバルブ開度センサ33が配置されている。
さらに、吸気通路11には、コンプレッサ18によって過給された吸気の一部を、コンプレッサ18の上流側に還流する吸気還流装置41が設けられている。吸気還流装置41は、バイパス通路42とエアバイパスバルブ43とを備えている。
バイパス通路42は、一端がエアフロセンサ36とコンプレッサ18との間の吸気通路11に開口しており、他端がコンプレッサ18とスロットルバルブ14との間の吸気通路11に開口している。エアバイパスバルブ43は、バイパス通路42に設けられており、制御装置5からの制御信号により開閉される電子制御式である。
ターボ過給機3は、吸気通路11に配置されたコンプレッサ18と、排気通路21に配置されたタービン24と、ウエストゲートバルブ25と、を備えている。ターボ過給機3は、エンジン2から排出された排気流によってタービン24が回転されることで、タービン24と同軸上に直結されたコンプレッサ18が回転駆動され、この結果、吸気通路11に吸気が過給されるようになっている。
ウエストゲートバルブ25は、タービン24の上下流を連通する排気バイパス通路25aを介して、エンジン2から排出された排気流の一部を、タービン24を迂回させて下流側に逃がすようになっており、タービン24に供給される排気ガス流量を調整する。
排気通路21には、上流側から順に、排気マニホールド22、ターボ過給機3のタービン24、及び排気管23が、配置されている。
エンジン1は、制御装置60を備えており、この制御装置60には大気圧センサ37が取り付けられている。
制御装置60は主にアクセル開度に基づいて目標トルク(言い換えると、目標となる負荷)を決定し、これに対応するスロットル弁35の開度を決定し、エアフロセンサ36が検出する吸入空気量に基づき燃料の噴射量を決定し、その量を噴射するようにインジェクタ8の作動制御を行う。また、後述するエアバイパスバルブ43の故障診断を行う。次に、図2に示すエアバイパスバルブ故障診断に係る制御ブロック図を参照しながら、エアバイパスバルブ故障診断を行う制御装置60について説明する。
制御装置60には、スロットルバルブ開度センサ33と、コンプレッサ下流圧力センサ34と、エアフロセンサ36と、大気圧センサ37と、の出力信号が入力される。本実施形態においては、コンプレッサ下流圧力センサ34と、エアフロセンサ36と、大気圧センサ37と、がサージング関連信号検出手段38に相当する。また、制御装置60は、エアバイパスバルブ43と、ウエストゲートバルブ25と、に制御信号を出力する。
制御装置60は、エアバイパスバルブ制御手段44と、サージング判定手段45と、正常圧力状態判定制限手段50と、記憶手段51と、エアバイパスバルブ故障判定手段54と、過給中止制御手段55と、を備えている。
このエアバイパスバルブ制御手段44は、スロットルバルブ開度センサ33の信号を受けて、スロットルバルブが閉弁するエンジン減速時にエアバイパスバルブ43を開弁させる指令を出す。これにより、バイパス通路42を介してコンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気通路の吸気がコンプレッサ上流の吸気通路に逃がされ、サージングの発生が抑制される。
一方、このエアバイパスバルブ43が故障すると、サージングの発生を抑制できなくなり、異音(サージ音)を発生したり、コンプレッサにダメージを与えたりすることになる。そこで、制御装置60はエアバイパスバルブ故障判定手段54を備えている。エアバイパスバルブ故障判定手段54は、異常圧力状態判定部46と、正常圧力状態判定部47と、該両圧力状態判定結果に基づいて故障判定を行う故障判定部48と、を備えている。
エアバイパスバルブ故障判定手段54の詳細については後述するが、エアバイパスバルブ43が正常に開弁したときに検出されると考えられるコンプレッサ下流の吸気圧力値をよりも高圧力側に圧力判定閾値を設け、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が前記圧力判定閾値以上である場合に異常圧力状態にあると判定し(これが異常圧力状態判定部46の処理に相当する)、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が前記圧力判定閾値未満である場合に正常圧力状態にあると判定し(これが正常圧力状態判定部47の処理に相当する)、該両圧力状態判定結果に基づき、異常圧力状態傾向が強いとき、前記エアバイパスバルブ動作の故障を判定する(これが故障判定部48の処理に相当する)。
ところで、サージングが発生した場合、コンプレッサ下流の吸気圧力(圧力センサ34の出力値)が脈動することにより、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満となることがあり、このときに正常圧力状態にあると判定して、この判定結果を故障判定部48での故障判定に反映すると、エアバイパスバルブ43が故障しているにもかかわらず正常であると誤判定することになる。この理由について、図7を用いて説明する。
図7は、エアバイパスバルブが故障している時のコンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気圧力(以下、コンプレッサ下流圧力という。)検出値の経時変化を示している。図7(a)はサージングが発生していない場合を示しており、図7(b)はサージングが発生した場合を示している。
サージングが発生していない場合には、図7(a)に示すように、コンプレッサ下流圧力検出値(コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値に相当)は、時刻t1でエアバイパスバルブを開弁する指令が出されてから、時間経過に伴い圧力判定閾値以上の領域で緩やかに低下していく。このとき、コンプレッサ下流圧力検出値が短時間で圧力判定閾値を下回ることが無いため、異常圧力状態傾向が強くなり、エアバイパスバルブが故障していると判定することができる。
しかしながら、サージングが発生した場合には、図7(b)に示すように、コンプレッサ下流圧力検出値は、時刻t1でエアバイパスバルブを開弁する指令が出されてから、時間経過に伴い上昇と低下とを繰り返しながら次第に低下していく(以下、脈動という)。このコンプレッサ下流圧力検出値の脈動により、コンプレッサ下流圧力検出値は、圧力判定閾値未満の領域まで低下するため、正常圧力状態判定部47は正常圧力状態であると判定する。この判定結果を、故障判定部48での故障判定に反映すると、異常圧力状態傾向が強くならないため、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらず、正常であると誤判定することになる。
このように、サージングが発生したときにコンプレッサ下流圧力検出値の脈動が発生する理由について次に説明する。エアバイパスバルブを開弁する指令が出されるスロットルバルブ閉弁時には、タービンに供給される排気流量が減少するが、タービンは慣性力により暫時回転を継続するためにタービンに連結されたコンプレッサも過給を継続することになる。このとき、コンプレッサから下流側に吐出された吸気はスロットルバルブにより堰き止められるので、コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路の吸気圧力(コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値)は高い状態となる。一方、コンプレッサ通過流量は、スロットルバルブが閉じられているために小さくなる。このような状況になると、コンプレッサ上流の吸気通路の吸気が、コンプレッサを通って、コンプレッサ下流の吸気通路に向かって流れにくくなる(コンプレッサにより吸気が圧縮されにくくなる)ため、これに伴いコンプレッサ下流とスロットルバルブとの間の吸気通路の吸気圧力は次第に低下していく。このようにコンプレッサ下流の吸気圧力が低下していくと、今度は前述したコンプレッサ上流の吸気通路の空気がコンプレッサの下流の吸気通路に向かって流れにくくなる状態が解消されて、コンプレッサ下流の吸気圧力は上昇に転じる。コンプレッサ下流の吸気圧力が上昇していくと、再度コンプレッサ上流の吸気通路の吸気がコンプレッサ下流の吸気通路に向かって流れにくくなる状態となり、コンプレッサ下流の吸気圧力は低下する。これが繰り返されることにより、コンプレッサ下流の吸気圧力は上昇と低下とが繰り返される(脈動する)。
詳細は後述するが、このようなコンプレッサ下流圧力検出値の脈動に起因してエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制するために、本実施形態においては、正常圧力状態判定制限手段50を備えている。
また、制御装置60は、過給中止制御手段55を備えている。この過給中止制御手段55は、故障判定手段54によりエアバイパスバルブ43が故障していると判定されたときに、ウエストゲートバルブ25の開度が最大になるように、ウエストゲートバルブ25を動作させる指令を出す。これにより、エアバイパスバルブ43が故障しているときにおいても、サージングが発生することを抑制する。
また、記憶手段51には、サージング判定手段54で使用するサージング判定閾値、故障判定手段54の故障判定で使用するサージング判定領域や故障判定閾値等のエアバイパスバルブ故障診断制御に用いる各種データが記憶されている。
続いて、図3のフローチャートを用いてエアバイパスバルブ故障診断方法について説明する。本実施形態では、サージングが発生していると判定されたときには、正常圧力状態判定部47が、正常圧力状態の判定結果の反映を一切禁止する方法(これが正常圧力状態判定制限手段50に相当する)で、サージングの発生によるコンプレッサ下流圧力検出値の脈動に起因してエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制する。
まず、ステップ1でエアバイパスバルブ開弁フラグFoを読み込み、ステップ2で、エアバイパスバルブ開弁フラグFo=1、すなわちエアバイパスバルブ43を開弁する指令が出されているか否かが判定される。ここで、Fo=1の場合には、ステップ3以降のエアバイパスバルブ43の故障判定を実行し、Fo=0の場合には、ステップ1に戻り、ステップ1〜ステップ2の処理が繰り返され、ステップ3以降のエアバイパスバルブ43の故障判定が実行されないようにする。なお、エアバイパスバルブ開弁フラグFoの設定に関しては、特に限定されないが、例えば、スロットルバルブ開度が所定の変化率で閉弁したときにFo=1に設定する方法や、車両の減速を検出したときにFo=1に設定する方法を用いればよい。また、本実施形態のような電気式のエアバイパスバルブではなく、コンプレッサ上下流の吸気通路の吸気圧力差が所定以上になったときに開弁する機械式のエアバイパスバルブを用いる場合には、コンプレッサ上流の吸気圧力値とコンプレッサ下流の吸気圧力値とを検出し、この検出値から算出されるコンプレッサ上下流の吸気圧力比が、予め設定される機械式エアバイパスバルブを開弁させる圧力比判定閾値以上となった場合にFo=1を設定する方法を用いればよい。
続いて、ステップ3でエアバイパスバルブ開弁フラグFo=1になってから現在に至るまでの期間が所定の時間閾値以上であるかが判定される。所定の時間閾値以上経過していなければステップ1に戻り、ステップ1〜ステップ3の処理が繰り返され、所定の時間閾値以上になるまでステップ4以降の故障判定に進まないようにする。所定の時間閾値以上経過すれば、コンプレッサ下流圧力状態が安定し、正確な圧力状態が検出できると判断して、ステップ4以降の故障判定に進む。すなわち、エアバイパスバルブ制御手段44によるエアバイパスバルブ開弁指令直後においては、エアバイパスバルブ開弁応答性に起因してコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値が一時的に上昇するため、これによりコンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上になることがある。この時に、異常圧力状態の判定を行うと、エアバイパスバルブが正常であるにもかかわらず異常圧力状態であると判定されることになるため、エアバイパスバルブが開弁してから所定時間経過するまでは、ステップ4に進まないようにする。
続いて、ステップ4でコンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が読み込まれ、続くステップ5で、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が所定の圧力判定閾値以上であるかが判定される。コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上であればコンプレッサ下流圧力が異常圧力状態にあると判断して、続くステップ6にて圧力状態カウンタCpの値を増加させる。一方、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満であれば、ステップ7に進む。なお、圧力判定閾値は、エアバイパスバルブが正常に開弁したときにコンプレッサ下流圧力センサ34で検出されると考えられる正常開弁時圧力推定値よりも高圧力側に設定されている。この正常開弁時圧力推定値は、運転状態に応じた値を予め実験等により求めればよい。
続くステップ7では、サージング判定フラグFsjが読み込まれる。サージング判定フラグFsjはサージング関連信号の出力値に基づいて逐次判定されており、詳細は後述する。
続いて、サージング判定フラグFsj=0、つまりサージングが発生していないと判定されているか否かが判定され(ステップ8)、Fsj=0であればコンプレッサ下流圧力が正常圧力状態にあると判断して圧力状態カウンタCpを減少させる(ステップ9)。一方、Fsj=1の場合は、サージングの発生に起因したコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値の脈動に起因して、コンプレッサ下流の圧力センサ34検出値が圧力判定閾値未満になったものと判断して、ステップ10に進み、圧力状態カウンタCpを減少させないようにする(これにより、故障判定手段の故障判定への上記正常圧力状態の判定結果の反映を制限することとなる)。すなわち、本実施形態においては、このステップ5が異常圧力状態判定部46及び正常圧力状態判定部47に相当し、ステップ7、8、10が正常圧力状態判定制限手段50に相当する。これにより、後述するステップ13〜ステップ14でのエアバイバスバルブの故障判定に際して、サージングの発生に起因したコンプレッサ下流圧力センサ34の出力値の脈動に起因して、エアバイパスバルブが正常であると誤判定することが抑制される。
続いて、ステップ11で、エアバイパスバルブ開弁フラグFoを読み込み、ステップ12でエアバイパスバルブ開弁フラグFoが0でありエアバイパスバルブを閉弁する指令が出されているか否かが判定されて、エアバイパスバルブを閉弁する指令が出されていればステップ13に進む。一方、エアバイパスバルブを閉弁する指令が出されていない、言い換えるとエアバイパスバルブを開弁する指令が出されていれば、ステップ4に戻り、ステップ4〜ステップ10の圧力状態カウンタCpの演算が繰り返される。
続くステップ13では、圧力状態カウンタCpの値が故障判定閾値以上であるかが判定され、Cpが故障判定閾値以上であれば、異常圧力状態傾向が強いと判断して、エアバイパスバルブ43が故障していると判定する(ステップ14)。一方、圧力状態カウンタCpの値が故障判定閾値未満であれば、異常圧力状態傾向が強くないと判断して、エアバイパスバルブ43が故障していると判定せずに、スタートに戻る。なお、本実施形態においては、このステップ13が故障判定部48に相当する。このように正常圧力状態判定及び異常圧力状態判定をエアバイパスバルブ43を開弁する指令が出されている間に複数回実行し、圧力状態カウンタCpの値に基づいて故障判定することにより、エアバイパスバルブ43の故障診断精度を向上させている。
なお、本実施形態においては、圧力状態カウンタCpの値が故障判定閾値以上であるときに異常圧力状態傾向が強いと判断しているが、異常圧力状態傾向が強いことの判断方法については本実施形態に限定されない。例えば、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上であればコンプレッサ下流圧力が異常圧力状態にあると判断して異常圧力状態カウンタCp1の値を増加させ、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満かつサージングが発生していないときに正常圧力状態カウンタCp2を増加させ、Cp1とCp2の差分が所定以上になったとき、異常圧力状態傾向が強いと判断してもよい。
また、異常圧力状態傾向が強いことを判断する方法として、サージング判定フラグFsj=0のとき、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上であればコンプレッサ下流圧力が異常圧力状態にあると判断して圧力状態カウンタCpの値を増加させ、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満であれば、圧力状態カウンタCpの値をリセットしても良いほどの確実な正常圧力状態であると判断して、圧力状態カウンタCpの値を0にリセットし、サージング判定フラグFsj=1のときには、上述した正常圧力状態判定結果の反映の制限を行い、圧力状態カウンタCpの値が故障判定閾値以上であるときに異常圧力状態傾向が強いと判断する方法を用いてもよい。
また、異常圧力状態傾向が強いことを判断する方法として、サージング判定フラグFsj=0のとき、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上であればコンプレッサ下流圧力が異常圧力状態にあると判断して圧力状態カウンタCpの値を増加させ、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満であれば、圧力状態カウンタCpの値を減少させ、サージング判定フラグFsj=1のとき、上述した正常圧力状態判定結果の反映の制限を行い、圧力状態カウンタCpの値が故障判定閾値以上であるときに異常圧力状態傾向が強いと判断する方法を用いてもよい。
また、本実施形態においては、サージング判定フラグFsj=1であれば、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値未満であっても、圧力状態カウンタCpの値を増減しないようにしている(一定の値で維持する)が、圧力状態カウンタCpの値を増加させてもよい。
そして、ステップ13でエアバイパスバルブ43が故障していると判定された場合には、ステップ14で故障判定フラグFf=1が設定される。これを受けてステップ15で過給中止制御が実行され、ステップ16で乗員に交換を促すために警告灯を点灯する。過給中止制御の方法については特に限定されないが、例えばウエストゲートバルブ25の開度を最大にする方法を用いればよい。このようにすることで、エアバイパスバルブ43が故障している場合においても、サージングの発生を抑制できる。
続いて、ステップ7で用いたサージング判定フラグFsj設定方法(サージング判定手段45)について、図4のフローチャートを用いて説明する。
図4はサージング判定のフローチャートを示している。まずステップ71で、サージング関連信号である、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値と、大気圧センサ37の出力値と、を読み込む。
続いて、ステップ72で、ステップ1で読み込まれた各種センサの出力値に基づいてコンプレッサ上下流の吸気圧力比(以下、コンプレッサ上下流圧力比という)が算出される。なお、本実施例では、大気圧センサ37の出力値をコンプレッサ上流圧力として使用しているが、例えばコンプレッサ上流の吸気通路に圧力センサを設けてもよい。
続いて、ステップ73で、サージング関連信号であるコンプレッサ通過流量が読み込まれ、ステップ72で算出されたコンプレッサ上下流圧力比と、ステップ73で読み込まれたコンプレッサ通過流量と、に基づいて検出された現在のエンジンの運転状態が、予め定めた所定のサージング領域内にあるか否かを判定される(ステップ74)。このサージング領域は、記憶手段51に、予め記憶されており、具体的には、図5に示すコンプレッサマップのサージングラインLよりもコンプレッサ通過流量が低流量側の領域がサージング領域として記憶されており、予め実験等により求められる。コンプレッサ通過流量の検出方法については、特に限定されないが、エンジンの運転状態に基づいて推定する方法や、エアフロセンサ36(吸気流量検出手段)の検出値がコンプレッサ通過流量と等しいものとしてエアフロセンサ36検出値をコンプレッサ通過流量とする方法を用いればよい。
すなわち、このステップ74では、ステップ72で算出したコンプレッサ上下流圧力比(図5の縦軸のコンプレッサ圧力比に相当する)と、ステップ73で読み込まれたコンプレッサ通過流量と、から推定される現在のエンジンの運転状態が、前述したサージング領域にある場合に、サージングが発生する運転状態であると判断し、このときには、ステップ75でサージング判定フラグFsjを1に設定する。一方、現在のエンジンの運転状態が、前記サージングラインよりも高流量側に位置している場合には、サージングが発生しない運転状態であると判断して、サージング判定フラグFsjを0に設定する(ステップ76)。例えば、図5記載の現在のエンジンの運転状態がP0に位置する場合には、サージング領域内に位置しているため、サージングが発生していると判定される。一方、現在のエンジンの運転状態がP1に位置している場合にはサージング領域内に位置していないため、サージングが発生していると判定されないことになる。
そして、サージング判定フラグFsjの演算が完了すれば、スタートに戻り、サージング判定フラグFsjの演算が繰り返される。これにより、エンジン状態の変化に応じて、逐次サージング判定が行われる。
本実施形態においては、現在のエンジンの運転状態と予め設定したサージング領域とに基づいてサージング判定を行っているが、前述したようにサージングが発生しているときにはコンプレッサ下流圧力センサ34の出力値の脈動が検出されるため、これを利用してサージング判定してもよい。具体的には、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値の脈動をサージング関連信号として検出し、この脈動が検出されたときにサージングが発生していると判定すればよい。脈動の検出方法については特に限定されないが、例えば上昇と低下とが所定回数繰り返した時に脈動したと判定する方法などを用いればよい。
また、サージングが発生しているときにはエアフロセンサ36の出力値の脈動が検出されることを利用してサージング判定してもよい。すなわち、サージングが発生したときには、前述したようにコンプレッサ上流の吸気がコンプレッサ下流に向かって流れにくくなる状態になり、これに伴い、コンプレッサ上流の吸気通路に設けられた吸気流量検出手段(エアフロセンサ36)の出力値は低下していくことになる。その後、コンプレッサ下流の吸気圧力が低下していくと、今度はコンプレッサ上流の吸気がコンプレッサ下流に向かって流れにくくなる状態が解消されるため、これに伴い吸気流量検出手段(エアフロセンサ36)の出力値も増加していく。これが繰り返されることにより、吸気流量検出手段(エアフロセンサ36)の出力値は上昇と低下とが繰り返される。そこで、サージング関連信号として、吸気流量検出手段の脈動を検出し、この脈動を検出したとき、サージングが発生していると判定すればよい。脈動の検出方法については特に限定されないが、例えば上昇と低下とが所定回数繰り返した時に脈動したと判定する方法などを用いればよい。
図6は本発明の実施形態におけるエアバイパスバルブ故障判定に関わる各パラメータの経時変化を示すタイムチャートである。時刻t1でエアバイパスバルブ開弁フラグFo=1となると、所定の時間閾値以上経過するまで、エアバイパスバルブの故障判定が実行されず、圧力状態カウンタCpの演算は行われない。この所定の時間閾値が経過した時刻t2から、エアバイパスバルブの故障判定が実行される。この時刻t2以降は、サージング判定フラグFsjの値を読み込み、この値に応じた圧力状態カウンタCpの演算が行われる。時刻t2からt3までは、コンプレッサ下流圧力センサ出力値が圧力判定閾値未満であるが、サージング判定フラグFsj=1であるため、圧力状態カウンタCpの値が減少されずに一定値に維持される。時刻t3からt4までは、コンプレッサ下流圧力センサ出力値が圧力判定閾値以上であるため、圧力状態カウンタCpの値は増加する。時刻t4からt5までは、時刻t2からt3までと同様に、コンプレッサ下流圧力検出値が圧力判定閾値未満であるが、サージング判定フラグFsjが1であるため、圧力状態カウンタCpの値が減少されずに一定値に維持される。また、時刻t5からt6までは、時刻t3からt4までと同様に、コンプレッサ下流圧力検出値が圧力判定閾値以上であるため、圧力状態カウンタCpの値は増加する。このような圧力状態カウンタCpの演算が時刻t6以降でも繰り返され、時刻t9で圧力状態カウンタCpが故障判定閾値を上回ることになる。これを受けて、エアバイパスバルブ故障判定フラグFfが1になる。
本実施形態におけるエアバイパスバルブ43の故障診断方法によれば、次の効果が得られる。
サージング判定手段45によりサージングの発生を判定し、サージングが発生していると判定されたときには、正常圧力状態判定制限手段50により、故障判定部48での正常圧力状態の判定結果の反映を制限するため、サージングの発生によるコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値の脈動によりエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制できる。
また、正常圧力状態判定部46が正常圧力状態にあると判定した結果を故障判定部48での故障判定に反映することを一切禁止するという方法を用いて、故障判定部48での正常圧力状態の判定結果の反映を制限するため、複雑な制御を用いることなく、サージングの発生によるコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値の脈動によりエアバイパスバルブが正常であると誤判定することを抑制できる。
また、サージングが発生し易いエンジンの運転領域を予め実験等により求め、これをサージング領域として、エアバイパスバルブ故障診断装置に予め設定しておき、検出した現在のエンジンの運転状態が、このサージング領域にあることを検出したときにサージングが発生していると判定することで、サージングの判定が好適に実現される。このとき、サージングの発生と相関がある、コンプレッサ上流の吸気圧力とコンプレッサ下流の吸気圧力との比であるコンプレッサ上下流の吸気圧力比と、コンプレッサ通過流量と、に基づいて現在のエンジンの運転状態を検出し、この検出した現在のエンジンの運転状態が、予め設定されるコンプレッサ上下流の吸気圧力比とコンプレッサ通過流量とからなるサージング領域にあることを検出するとサージングが発生していると判定する方法を用いているため、エンジンの運転状態に応じた適切なサージングの判定を行える。これにより、サージングの発生によるコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値の脈動によりエアバイパスバルブが正常であると誤判定することがより正確に抑制される。
また、圧力状態カウンタを用いて、正常圧力状態の判定と異常圧力状態の判定をエアバイパスバルブ43への開弁指令が出されている間繰り返すようにして(複数回実行するようにして)、エアバイパスバルブの故障判定を行っているため、コンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値の一時的な変動により、正常圧力状態の判定と異常圧力状態の判定とを誤判定し、これに伴いエアバイパスバルブ43の故障を誤判定することを抑制できる。
また、エアバイパスバルブ43が開弁してから所定期間は故障判定を行わないようにしたため、エアバイパスバルブ43が開弁することに起因してコンプレッサ下流の圧力センサ34の出力値が一時的に上昇することにより、コンプレッサ下流圧力センサ34の出力値が圧力判定閾値以上になり、エアバイパスバルブ43が正常であるにもかかわらず異常圧力状態にあると判定することが抑制されるため、エアバイパスバルブ43の故障判定精度が向上する。
また、エアバイパスバルブ43の故障が判定されたとき、過給中止制御を実行するため、エアバイパスバルブ43の修理を行うまでの運転中に、サージングの発生が繰り返されることを抑制できる。
本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変形が可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明によれば、サージングが発生したときに生じるコンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動に起因して、エアバイパスバルブが故障しているにもかかわらず正常であると誤判定することを抑制できるため、エアバイパスバルブを備えるターボ過給機付エンジンにおいて好適に実施される可能性がある。
1 過給システム
2 エンジン
3 ターボ過給機
4 アクセルペダル装置
13 吸気マニホールド
14 スロットルバルブ
15 インタークーラ
16 エアクリーナ
18 コンプレッサ
24 タービン
31 アクセルペダル開度センサ
32 吸気マニホールド圧力センサ
34 コンプレッサ下流圧力センサ(コンプレッサ下流圧力検出手段)
36 エアフロセンサ
37 大気圧センサ
38 サージング関連信号検出手段
42 バイパス通路
43 エアバイパスバルブ
44 エアバイパスバルブ制御手段
45 サージング判定手段
46 異常圧力状態判定部
47 正常圧力状態判定部
48 故障判定部
50 正常圧力状態判定制限手段
51 記憶手段
54 エアバイパスバルブ故障判定手段
55 過給中止制御手段
60 制御装置

Claims (6)

  1. エンジンの排気通路に設けられ排気で駆動されるタービンと、エンジンの吸気通路に設けられ前記タービンの駆動力によって吸気を昇圧するコンプレッサと、からなるターボ過給機と、 前記コンプレッサ下流の吸気通路に介設されるスロットルバルブと、 前記コンプレッサを迂回してコンプレッサ上流の吸気通路と、コンプレッサ下流、かつ前記スロットルバルブ上流の吸気通路と、を連通するバイパス通路と、 該バイパス通路に設けられ、少なくともスロットルバルブ閉弁のエンジン減速時に開弁制御され、前記バイパス通路を介してコンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気を逃がして吸気圧力を低下させるエアバイパスバルブと、 前記コンプレッサ下流とスロットルバルブ上流との間の吸気圧力を検出するコンプレッサ下流圧力検出手段と、 前記エアバイパスバルブが開弁制御される時、前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力を受け、コンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定閾値以上の異常圧力状態にあることを判定する一方、前記コンプレッサ下流圧力検出値が前記所定の圧力判定閾値未満の正常圧力状態にあることを判定し、該両圧力状態判定結果に基づき、前記異常圧力状態傾向が強いとき、前記エアバイパスバルブ動作の故障と判定する故障判定手段と、 前記コンプレッサのサージングの発生に関連する信号を検知するサージング関連信号検出手段と、 前記サージング関連信号検出手段の信号を受けて、サージングの発生を判定するサージング判定手段と、 前記サージング判定手段の信号を受けて、前記サージング判定手段によりサージングが発生していると判定されたとき、前記故障判定手段の故障判定への上記正常圧力状態の判定結果の反映を制限する正常圧力状態判定制限手段と、を備えることを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
  2. 請求項1に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、 前記正常圧力状態判定制限手段による前記故障判定手段での上記正常圧力状態の判定結果の反映の制限は、上記正常圧力状態の判定結果の反映を一切禁止することを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
  3. 請求項1〜2のいずれか一項に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、 前記サージング関連信号検出手段は、エンジンの運転状態を検出する手段であって、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段で検出された現在のエンジンの運転状態が、予め設定したサージングが発生し易い運転領域にあることを検出するとサージングが発生していると判定することを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
  4. 請求項3に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、 前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサの上流の吸気圧力を検出するコンプレッサ上流圧力検出手段と、前記コンプレッサ下流圧力検出手段と、前記コンプレッサを通過する空気流量を検出するコンプレッサ通過流量検出手段と、の出力値に基づいて現在のエンジンの運転状態を検出し、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段で検出された現在のエンジンの運転状態が、予め設定したコンプレッサ上下流の吸気圧力比とコンプレッサ通過流量とからなるサージング領域にあることを検出するとサージングが発生していると判定することを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
  5. 請求項1〜2のいずれか一項に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出する手段であって、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段が前記コンプレッサ下流圧力検出手段の出力値の脈動を検出したとき、サージングが発生していると判定することを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
  6. 請求項1〜2のいずれか一項に記載のターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置において、前記サージング関連信号検出手段は、前記コンプレッサ上流の吸気通路に設けられ吸気流量を検出する吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出する手段であって、 前記サージング判定手段は、前記サージング関連信号検出手段が前記吸気流量検出手段の出力値の脈動を検出したとき、サージングが発生していると判定することを特徴とするターボ過給機付きエンジンのエアバイパスバルブ故障診断装置。
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