JP6145384B2 - ダイシング装置 - Google Patents

ダイシング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6145384B2
JP6145384B2 JP2013211894A JP2013211894A JP6145384B2 JP 6145384 B2 JP6145384 B2 JP 6145384B2 JP 2013211894 A JP2013211894 A JP 2013211894A JP 2013211894 A JP2013211894 A JP 2013211894A JP 6145384 B2 JP6145384 B2 JP 6145384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle
shaft
blade
feed
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013211894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015076516A (ja
Inventor
純一 伊藤
純一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2013211894A priority Critical patent/JP6145384B2/ja
Publication of JP2015076516A publication Critical patent/JP2015076516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6145384B2 publication Critical patent/JP6145384B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はダイシング装置に関するものであり、特に、半導体ウェーハ等のワークをチップに切断分割するダイシング装置に関するものである。
従来、半導体ウェーハや電子部品材料等のワークを個々のチップに切断分割するのにダイシング装置が使用されている。ダイシング装置は、ワークが載置されるワークテーブルと、該ワークを切断するブレードと、該ワークを前記ブレードに対して相対的に移動させるワークテーブル送り機構と、前記ブレードを回転可能に取り付けたスピンドルと、該スピンドルを移動可能に支持するスピンドル移動機構とを備え、前記スピンドルのシャフトと共にブレードを回転させ、同時に該スピンドル移動機構と前記ワークテーブル送り機構とを移動させ、かつ、ブレードに切削水を吹き付けて冷却しながら切断分割するようになっている(特許文献1)。
ところで、近年では、ストリートの狭い半導体ウェーハが多く、数μmの加工位置ずれでも、チップが不良品になってしまうケースがある。
また、この種の半導体ウェーハにおける切断分割作業では、スピンドルが回転を開始してからスピンドルの変位が安定するまでには、例えば図5に示すように、7.5分程度か
かる。なお、図5において、縦軸はスピンドルの変位量(μm)、横軸は時間(S)をそれぞれ示し、符号SPはスピンドルの変位曲線を示している。
さらに、半導体ウェーハにおける切断分割作業では、ブレードに切削水を吹き付けて冷却をしながら切断分割を行うが、スピンドルのシャフト及び切削水の温度が安定するまでには、例えば図6に示すように20分程度かかる。なお、図6において、縦軸は温度(℃)、横軸は時間(min)をそれぞれ示し、符号SPはスピンドルの温度曲線、Cは切削水の温
度曲線を示している。すなわち、図6では、スピンドルSPの温度は、切削水Cが吹き付けられる前までは約24.5℃で、切削水Cが吹き付けられると約21℃まで下がり、約20分経過すると約21.5℃に落ち着くことができる。
特開2003−163179号公報。
上述したように、半導体ウェーハにおける切断分割作業等では、スピンドルのシャフトに取り付けられたブレードによりワークを加工する際、ブレード回転時及びその後の切削水を噴射するときにそれぞれ、スピンドル(主にブレード取付部)で温度変化が生じ、その温度変化によって加工位置ずれが生じることが知られている。また、温度変化によって切削ラインが蛇行(加工位置ずれ)すると、その分スピンドル側が受ける負荷も大きくなり、加工点での振動の発生源となる。この振動は加工精度を低下させる。そのため、加工点位置での位置ずれが安定するまでに30分程度の慣らし時間を必要とし、その後、実際にワークの加工を行うことになるので、作業性が悪いという問題点があった。
そこで、スピンドルの慣らし時間を短縮させて作業性の向上を図ることができるダイシング装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ワークを載置したワークテーブルと、前記ワークを切断するブレードと、前記ワークテーブル上のワークを前記ブレードに対して相対的に移動させるワークテーブル送り機構と、前記ブレードを回転可能に取り付けたスピンドルと、該スピンドルを支持するスピンドル移動機構と、該スピンドル移動機構の送りと前記ワークテーブル送り機構の送りとを制御するコントローラと、を備えるダイシング装置において、前記スピンドルのシャフトの温度をモニタリングする温度センサと、前記コントローラに設けられ、前記温度センサによりモニタリングされた温度に基づいて前記スピンドル移動機構の送りと前記ワークテーブル送り機構の送りとの少なくともいずれか一方の送りに補正をかける制御部と、を備える、ダイシング装置を提供する。
この構成によれば、温度センサにより、スピンドルのシャフトの温度をモニタリングし、制御部では温度センサによりモニタリングされたシャフトの温度に基づいてスピンドルの位置ずれを予め記憶し、これを例えばマップ化しておく。そして、ワークの切断分割作業では、モニタリングにより得られた温度とマップ化されたデータとからスピンドルの位置ずれ等を知り、スピンドル移動機構による送りとワークテーブル送り機構による送りの、少なくともいずれか一方に補正をしながら作業を行う。これにより、スピンドルの慣らし時間を省略しても切削品質のよい切断分割が行え、作業性の向上と切削品質の向上に寄与できる。なお、送りの補正は、スピンドル移動機構側における送りとワークテーブル送り機構側における送りの、両方、またはいずれか一方であってもよい。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のダイシング装置において、前記スピンドルは、筒状に形成されたハウジングと、ロータ及びステータを有し、前記ロータを前記シャフトの一端側に一体回転可能に取り付け、前記ステータを前記ハウジング側に固定して取り付けてなるモータと、前記ハウジング内において前記シャフトを非接触で回転可能に保持する流体軸受けを生成する流体軸受機構と、を備え、前記ハウジングより外部に突出された前記シャフトの他端側に前記ブレードを取り付けてなる、ダイシング装置を提供する。
この構成によれば、スピンドルのシャフトは、流体軸受機構により生成された流体軸受により非接触で回転可能に支持されている。したがって、その流体軸受けによってシャフトの振動が抑制され、更に切削品質の向上に寄与することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のダイシング装置において、前記スピンドルのシャフトは、中空状に形成され、前記温度センサは、細長い筒状部材内に複数個収容され、該筒状部材と共に前記シャフトの中空内に配置されている、ダイシング装置を提供する。
この構成によれば、複数個の温度センサを細長い筒状部材内に収容して、シャフトの中空内にコンパクトに配置することができる。さらに、スピンドルのシャフトを中空にすることで質量が減り、固有振動数を大きくすることができる。それにより、共振域を使用領域(例えば、最大80,000rpm)よりも高い回転数へずらすことができるので、振動発生が減るという効果が得られる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のダイシング装置において、前記温度センサは、前記シャフトの中空内において、少なくとも、前記ブレードが取り付けられた加工位置に近い前記シャフトの他端側の位置と前記スピンドルのロータを取り付けた位置に近い位置とに配置されている、ダイシング装置を提供する。
この構成によれば、温度変化の大きい、ブレードが取り付けられた加工位置に近いシャフトの他端側の位置における温度情報と、ロータを取り付けた位置に近いシャフト上の位置における温度情報に基づいて、スピンドル移動機構による送りとワークテーブル送り機構による送りの、両方または何れか一方に補正をかけることにより、スピンドルの慣らし時間を省略しても切削品質のよい切断分割が行え、作業性の向上と切削品質の向上に寄与できる。
本発明によれば、制御部がモニタリングにより得られた温度と例えばマップ化されたデータとからスピンドルの位置ずれ等を知り、スピンドル移動機構による送りとワークテーブル送り機構による送りの、少なくともいずれか一方に補正をかけるようにしているので、スピンドルの慣らし時間を省略しても切削品質のよい切断分割が行え、作業性の向上と切削品質の向上が期待できる。
本発明の一実施形態として示すダイシング装置のレイアウトを説明する斜視図。 同上ダイシング装置におけるスピンドルを水平方向(軸方向)に断面して示す説明図。 同上ダイシング装置におけるスピンドルを垂直方向に断面して示す説明図(図2のA−A線断面図に対応する図)。 同上ダイシング装置におけるコントローラの構成を説明するブロック図。 スピンドルの変位特性を説明する図。 スピンドルと切削水の温度特性を説明する図。
本発明はスピンドルの慣らし時間を短縮させて作業性の向上を図ることができるダイシング装置を提供するという目的を達成するために、ワークを載置したワークテーブルと、該ワークを切断するブレードと、該ワークテーブル上のワークを前記ブレードに対して相対的に移動させるワークテーブル送り機構と、前記ブレードを回転可能に取り付けたスピンドルと、該スピンドルを支持するスピンドル移動機構と、該スピンドル移動機構の送りと前記ワークテーブル送り機構の送りとを制御するコントローラと、を備えるダイシング装置において、前記スピンドルのシャフトの温度をモニタリングする温度センサと、前記コントローラに設けられ、前記温度センサによりモニタリングされた温度に基づいて前記スピンドル移動機構による送りと前記ワークテーブル送り機構による送りの、少なくともいずれか一方の送りに補正をかける制御部と、を備えることにより実現した。
以下、本発明の実施形態によるダイシング装置の好適な実施例について図1乃至図3を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るダイシング装置の要部レイアウトを示す斜視図である。同図に示すダイシング装置11は、本実施例では半導体ウェーハを切断分割するダイシング装置を示している。そのダイシング装置11は、互いに対向配置されたスピンドル12と、図示していないワークW(本実施例では半導体ウェーハ)を吸着保持するワークテーブル13と、ワークWを撮像する顕微鏡やCCDカメラ等からなる撮像手段(図示せず)とを有する加工部14を備えている。また、ダイシング装置11は、図示しないが、前記加工部14の他に、その加工部14で加工された加工済みのワークWをスピン洗浄する洗浄部と、フレームにマウントされたワークWを多数枚収納したカセットを載置するロードポートと、ワークWを搬送する搬送手段と、各部の動作を制御するコントローラ15(図2参照)等とから構成されている。これらの基本構成は、従来のダイシング装置と同じである。
前記加工部14には、図示しないリニアモータもしくはサーボモータとボールスクリューによって図のX−Xで示すX方向に駆動されるXテーブ16があり、Xテーブル16にはθ方向に回転する回転テーブル22を介して前記ワークテーブル13が設けられている。
一方、Yベース17の側面には、Yガイド18でガイドされ、図示しないステッピングモータもしくはサーボモータとボールスクリューによって図のY−Yで示すY方向に駆動されるYテーブル19、19が設けられている。各Yテーブル19にはそれぞれ図示しない駆動手段によって図のZ−Zで示すZ方向に駆動されるZテーブル20が設けられ、Zテーブル20には先端にブレード21が取付けられた高周波モータ内蔵型のスピンドル12が固定されている。
加工部14の構造は以上のようになっているので、ブレード21はY方向にインデックス送りされると共にZ方向に切込み送りされ、ワークテーブル13はX方向に切削送りされる。
前記スピンドル12は、どちらも1,000rpm〜80,000rpmで高速回転され、近傍にはワークWを切削水C内に浸漬させるための切削水Cを加工位置に配置されるブレード21に吹き付けて供給する図示しない供給ノズルが設けられている。
前記ブレード21は、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレードや、金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボンドのブレード等が用いられる。ブレード21の寸法は、加工内容によって種々選択されるが、通常の半導体ウェーハをワークとしてダイシングする場合は、直径φ50〜60mm、厚さ30μm前後のものが用いられる。
ダイシング装置11の各部の動作を制御するコントローラ15は、例えば図4に示すように構成されている。図4に示すように、コントローラ15は、CPU23、記憶手段24、データ入出力部25、プログラム生成手段26、制御部27等から構成されており、それぞれがバスライン28で接続されている。
また、前記制御部27は、スピンドル移動機構44の送りを制御するためのスピンドル制御手段29と、ワークテーブル送り機構45による送りを制御するためのX制御手段30、Y制御手段31、Z制御手段32、θ制御手段33等から構成されている。なお、制御部27に接続された温度センサ43a〜43dは、後述する温度センサである。
前記CPU23は、前記コントローラ15の中心的処理機能を担い、各種の処理を行う。前記記憶手段24は、例えば図5に示したスピンドルSP(本実施例のスピンドル12
に対応する)の時間−変位特性、及び、図6に示した切削水CとスピンドルSPにおける
時間−温度特性等の各種データを記憶する。前記データ入出力部25は外部からのデータを入力すると共に、外部へデータを発信する。前記プログラム生成手段26は、前記スピンドルSPの時間−変位特性と、切削水CとスピンドルSPにおける時間−温度特性の各種データを含む加工プログラムを作成する。前記制御部27は、前記スピンドル制御手段29、X制御手段30、Y制御手段31、Z制御手段32、及びθ制御手段33、温度センサ43a〜43d等を介してダイシング装置11の各部の動作を制御する。
図2は前記スピンドル12を水平方向(軸方向)に断面して示す図で、図3は前記スピンドル12を垂直方向に断面して示す、図2のA−A線断面図に対応する図である。なお、図2において、各部材の断面のハッチングは省略してある。図2において、前記スピンドル12は、ハウジング34と、軸受部材35と、モータ36と、シャフト37と、流体軸受機構39等により構成されている。
前記ハウジング34は、両端が開口された筒状体として形成されており、そのハウジング34には、図2に示すように、シャフト37が回転可能に収容配置されている。シャフト37の他端部37bはハウジング34の他端側から外部に突出されており、ハウジング34から突出されたシャフト37の他端部37bに前記ブレード21が一体回転するようにして取り付けられている。
前記モータ36は、ハウジング34内において、シャフト37の一端部37a(軸受部
材35と隣接している)側に設けられており、シャフト37の外周面上に該シャフト37
と一体回転可能に取り付けられているロータ36aと、そのロータ36aと対向してハウジング34の内周面に取り付けられているステータ36bとを備える。そして、モータ36は、ステータ36bの電機子コイル(図示せず)に電流が供給されると、その電機子コイルが励磁されてロータ36aをシャフト37と一体に回転させることができるようになっている。
前記シャフト37は、一端部37a側の端面に開口を有し、かつ、シャフト37の一端部37aから他端部37b側に向かって、そのシャフト37の軸中心線Oに沿って連続して形成された中心孔41を有する。
また、図2に示すように前記シャフト37の他端部37bと前記モータ36のロータ36aとの間において、そのハウジング34の内周面には、図3に示すように前記シャフト37の外周面を周回するようにして流体軸受機構39が、該流体軸受機構39との間にわずかな隙間42が形成された状態で配設されている。その隙間42には流体軸受機構39のエア噴射ノズル39aからエアが吹き込まれ、そのエアで流体軸受が生成されるようになっている。したがって、シャフト37は、その流体軸受により非接触状態で回転可能に支持されている。この流体軸受は、従来から良く知られた技術である。
前記温度センサ部材40は、径が3〜4mm程度の細長い筒状部材40a内に、複数個(本実施例では4個)の前記温度センサ43a、43b、43c、43dを配設してなる。該温度センサ部材40は、一端部側が軸受部材35により回転可能に保持された状態で、前記シャフト37の軸中心に形成された前記中心孔41内に挿入配置されている。また、筒状部材40aの一端側の外周面には複数個に分割されたロータリー接点46が設けられている。該ロータリー接点46はそれぞれ、対応する温度センサ43a〜43と電気的に接続されている。また、ロータリー接点46には、軸受部材35に取り付けられた通電ブラシ47の先端が当接されている。そして、各温度センサ43a〜43dでモニタリングされた温度情報は、筒状部材40aの一端側からロータリー接点46と通電ブラシ47を通して取り出され、前記コントローラ15の制御部27に入力されるようになっている。また、図2に示すように、4個の温度センサ43a〜43dの中、温度センサ43aは、ブレード21が取り付けられたシャフト37の他端部37b側で、そのブレード21の直近位置、すなわち加工点位置付近に配設されており、前記切削水Cの供給に起因して変化するシャフト37の加工位置付近における雰囲気温度をモニタリングする。温度センサ43dは、モータ36のロータ36aが取り付けられたシャフト37の一端部37a側で、そのロータ36aを取り付けた位置に近い位置に配置されており、モータ36の発熱に起因して変化するシャフト37の雰囲気温度をモニタリングする。温度センサ43b、43cは、温度センサ43aと温度センサ43dとの間で、シャフト37のそれぞれの箇所における温度をモニタリングする。
次に、このように構成されたダイシング装置11の加工部の作用について説明する。なお、ダイシング装置11全体の動作については既知であるので、説明は省略する。加工に先立って、オペレータによってワークの種類、ワークのサイズ、加工深さ、インデックスサイズ、スピンドル回転数、研削送り速度等の加工条件、及びアライメント条件等が、操作・表示部から入力される。
ダイシング装置11のコントローラ15では、入力された加工条件からプログラム生成手段26によって加工プログラムが生成される。同時に、制御部27では、温度センサ43a〜43dから得られる情報からスピンドル12のシャフト37の温度を検出し、これを前記記憶手段24に記憶されているスピンドルの時間−変位特性、及び、切削水とスピンドルにおける時間−温度特性等の各種データのマップに対応させて温度上昇による加工点の位置ずれを推測し、スピンドル移動制御手段29における送りとワークテーブル送り機構側における送りに補正をかけながら切断分割作業を行う。これにより、従来では約20分要していたスピンドル12の慣らし時間を省略あるいは短縮しても切削品質のよい切断分割が行え、作業性の向上と切削品質の向上に寄与できる。
また、本実施例のダイシング装置11では、スピンドル12が、筒状に形成されたハウジング34と、ロータ36a及びステータ36bを有し、そのロータ36aをシャフト37の一端部37a側に一体回転可能に取り付け、ステータ36bをハウジング34側に固定して取り付けてなるモータ36と、ハウジング34内においてシャフト37を非接触で回転可能に保持する流体軸受けを生成する流体軸受機構39と、を備え、ハウジング34の他端部側より外部に突出されたシャフト37の他端部37b側にブレード21を取り付けている。そして、スピンドル12のシャフト37は、流体軸受機構39により生成された流体軸受によって非接触で回転可能に支持されているので、その流体軸受によりシャフト37の振動が抑制されて、更に切削品質の向上に寄与できる。
また、本実施例のダイシング装置11では、スピンドル12のシャフト37は中空状に形成され、温度センサ43a〜43dを、細長い筒状部材40a内に収容し、該筒状部材40aと共にシャフト37の中空内(中心孔41)に配置しているので、温度センサ43a〜43dをシャフト37の中空内にコンパクトに配置することができる。さらに、スピンドル12のシャフト37を中空にすることでシャフト37の質量が減り、固有振動数を大きくすることができる。それにより、共振域を使用領域(例えば、最大80,000rp
m)よりも高い回転数へずらすことができるので、振動発生が減るという効果が得られる
また、本実施例のダイシング装置11では、温度センサ43a〜43dのうち、温度センサ43aはブレード21が取り付けられた加工位置に近いシャフト37の他端部37b側の位置に配置され、温度センサ43dはモータ36のロータ36aを取り付けた位置に近いシャフト37上の位置に配置されているので、温度変化の大きい、ブレード21が取り付けられた加工位置側における温度情報とモータ36に近い位置の温度情報に基づいて、スピンドル移動機構による送りとワークテーブル送り機構による送りにそれぞれ補正をかけることができる。これにより、温度変化によって切削ラインが蛇行(加工位置ずれ)するのを抑えることができるので、その分、スピンドル12側が受ける負荷を少なくして振動の発生を抑え、加工精度を向上させることができる。
なお、本実施例では、温度センサ部材40の筒状部材40aが、軸受部材35により回転可能に支持されていて、シャフト37と一体に回転するように構成した構造を開示した。しかし、各温度センサ43a〜43dを内部に配設している筒状部材40aをシャフト37と一体に回転させると、回転にアンバランスが生じるような場合もある。そのような場合には、筒状部材40aの一端をハウジング34側に固定し、片持状に固定した状態で筒状部材40aをシャフト37の中心孔41内に配置し、シャフト37だけを回転させ、筒状部材40aは回転させない構造にしてもよい
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り更に種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明は半導体ウェーハにおける切断分割作業に使用されるダイシング装置について説明したが、半導体ウェーハ以外の電子部品材料等のワークを個々のチップに切断分割するダイシング装置にも応用できる。
11 ダイシング装置
12 スピンドル
13 ワークテーブル
14 加工部
15 コントローラ
16 Xテーブル
17 Yベース
18 Xガイド
19 Yテーブル
20 Zテーブル
21 ブレード
22 回転テーブル
23 CPU
24 記憶手段
25 データ入出力部
26 プログラム生成手段
27 制御部
28 バスライン
29 スピンドル制御手段
30 X制御手段
31 Y制御手段
32 Z制御手段
33 θ制御手段
34 ハウジング
35 軸受部材
36 モータ
36a ロータ
36b ステータ
37 シャフト
37a、37b 端部
38 端蓋
39 流体軸受機構
39a エア噴射ノズル
40 温度センサ部材
40a 筒状部材
41 中心孔
42 隙間
43a〜43d 温度センサ
44 スピンドル移動機構
45 ワークテーブル送り機構
46 ロータリー接点
47 通電ブラシ
W ワーク
SP スピンドル
C 切削水

Claims (4)

  1. ワークを載置したワークテーブルと、
    前記ワークを切断するブレードと、
    前記ワークテーブル上のワークを前記ブレードに対して相対的に移動させるワークテーブル送り機構と、
    前記ブレードを回転可能に取り付けたスピンドルと、
    該スピンドルを支持するスピンドル移動機構と、
    該スピンドル移動機構の送りと前記ワークテーブル送り機構の送りとを制御するコントローラと、
    を備えるダイシング装置において、
    前記スピンドルのシャフトの温度をモニタリングする温度センサと、
    前記コントローラに設けられ、前記温度センサによりモニタリングされた温度に基づいて前記スピンドル移動機構の送りと前記ワークテーブル送り機構の送りとの少なくともいずれか一方の送りに補正をかける制御部と、
    を備えることを特徴とするダイシング装置。
  2. 前記スピンドルは、
    筒状に形成されたハウジングと、
    ロータ及びステータを有し、前記ロータを前記シャフトの一端側に一体回転可能に取り付け、前記ステータを前記ハウジング側に固定して取り付けてなるモータと、
    前記ハウジング内において前記シャフトを非接触で回転可能に保持する流体軸受けを生成する流体軸受機構と、
    を備え、前記ハウジングより外部に突出された前記シャフトの他端側に前記ブレードを取り付けてなる、ことを特徴とする請求項1に記載のダイシング装置。
  3. 前記スピンドルのシャフトは、中空状に形成され、
    前記温度センサは、細長い筒状部材内に複数個収容され、該筒状部材と共に前記シャフトの中空内に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のダイシング装置。
  4. 前記温度センサは、前記シャフトの中空内において、少なくとも、前記ブレードが取り付けられた加工位置に近い前記シャフトの他端側の位置と前記スピンドルのロータを取り付けた位置に近い位置とに配置されている、ことを特徴とする請求項3に記載のダイシング装置。
JP2013211894A 2013-10-09 2013-10-09 ダイシング装置 Active JP6145384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211894A JP6145384B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 ダイシング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211894A JP6145384B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 ダイシング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015076516A JP2015076516A (ja) 2015-04-20
JP6145384B2 true JP6145384B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=53001141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013211894A Active JP6145384B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 ダイシング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6145384B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6558242B2 (ja) * 2015-12-28 2019-08-14 株式会社東京精密 ダイシング装置及びダイシング方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001110754A (ja) * 1999-10-14 2001-04-20 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP5248339B2 (ja) * 2009-01-15 2013-07-31 株式会社ディスコ 切削ブレードの管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015076516A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013103279A (ja) 工作機械
CN103079736A (zh) 螺旋加工方法及加工装置
US6988933B2 (en) Truing method and apparatus
JP5762005B2 (ja) 加工位置調製方法及び加工装置
TW201404499A (zh) 具有非迴轉曲面之工件
JP2019188484A (ja) 加工装置
JP6145384B2 (ja) ダイシング装置
JP7429354B2 (ja) 加工装置
JP2016093851A (ja) 研削装置
JP2007061978A (ja) ウェーハ面取り砥石のツルーイング方法及びウェーハ面取り装置
JP2008080434A (ja) プリント基板の加工方法およびプリント基板加工機
JP6430217B2 (ja) プロファイル研削盤
JPH10296631A (ja) 研削ホイール用超精密ツルーイング装置
JP2007044853A (ja) ウェーハ面取り方法及びウェーハ面取り装置
JP6440872B2 (ja) 研削装置
JP2012094632A (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP2018001319A (ja) センタ及び研削盤
JP6558242B2 (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP6829404B2 (ja) 切断装置及び切断方法
JP2016002623A (ja) 切削装置及びエッジトリミング方法
JP2015196198A (ja) 平面加工用の工具振動装置
JP2007098477A (ja) 加工装置および加工方法
JP2005349527A (ja) 主軸装置、加工装置および測定装置
JP5635807B2 (ja) 切削加工装置
JP2001038586A (ja) 研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6145384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250