JP6144917B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波電力により処理ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより被処理体に対してエッチング等の処理を施すプラズマ処理装置及びその運転方法に関する。
半導体デバイスや、液晶表示装置に代表されるフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)などの製造工程においては、半導体ウエハやガラス基板といった被処理体にエッチング処理を施すプラズマエッチング装置や、成膜処理を施すプラズマCVD装置等のプラズマ処理装置などが利用されている。
例えば平行平板型の電極に高周波電力を供給して、この電極間に形成される容量結合プラズマにより被処理体のエッチングを行うエッチング装置には、上下に対向して設けられた電極の一方側にプラズマ形成用(以下、「ソース用」という)の高周波電源を接続したものが知られている。このようなエッチング装置の起動にあたっては、高周波電源から電極に高周波電力を供給することにより、平行平板型の電極間にプラズマが形成される。この際に大電力が短時間で供給されると、例えば高周波電源と電極との間に設けた整合回路によるマッチングが取れなくなり、電極側から高周波電源へ向かう反射波が発生する。この反射波は安定したプラズマを形成する際の障害となり、異常放電の前兆ともなる。そこで、高周波電源からの電力供給を複数段階に分割して、徐々に電力を供給することにより起動時に発生する反射波電力を小さく抑えるソフトスタート制御が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プラズマ処理装置では、他にも、さまざまな要因によって異常放電が発生する。異常放電が発生すると、部品の損傷やデバイスの破壊などの悪影響が生じる。そこで、上部電極又は下部電極のいずれか片方に高周波電力を供給する1周波方式のプラズマ処理装置において、反射波電力をしきい値と比較することによって異常放電を検出し、異常放電が検出された場合に、所定の時間幅で高周波電源を遮断制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−135422号公報 国際公開WO2009/118920号公報
プラズマ処理装置における異常放電の発生は、電極側から高周波電源へ向かう反射波の変動を監視することによって検知できる。しかし、例えば反射波の変化率を指標に監視を行う方法では、反射波の変動が急激な場合は検知出来るが、反射波の変動が緩やかに起こる場合には検知できず、異常放電を引き起こしてしまう場合がある。
また、上記特許文献2の提案内容は、1周波方式のプラズマ処理装置を前提にしているため、プラズマに関与する高周波電力を2つの高周波電源からそれぞれ電極へ供給する2周波方式のプラズマ処理装置への適用は考慮されていない。
従って、本発明の目的は、プラズマに関与する高周波電力を少なくとも2つの高周波電源からそれぞれ上部電極及び/又は下部電極へ供給する方式のプラズマ処理装置において、反射波の変動を確実に検出し、異常放電の発生を未然に防止することである。
本発明のプラズマ処理装置は、被処理体を収容する処理容器と、前記処理容器内で生成させるプラズマに関与する高周波を出力する複数の高周波電源と、前記複数の高周波電源への反射波をそれぞれ検出する複数の反射波検出部と、前記複数の高周波電源の出力を制御する電力制御部と、前記複数の高周波電源のいずれかにおける反射波の検出値が、各高周波電源について予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記複数の高周波電源のすべてについて高周波の供給を遮断する遮断制御部と、前記複数の高周波電源のいずれか一つにおいて、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値のすべてを相対的に高いレベルに設定し、前記複数の高周波電源のすべてについて、高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のすべてを相対的に低いレベルに切り替えるしきい値設定部と、を備えている。
本発明のプラズマ処理装置は、前記複数の高周波電源として、少なくとも、第1の高周波電源と、前記第1の高周波電源とは周波数が異なる高周波を出力する第2の高周波電源と、を有し、前記複数の反射波検出部として、前記第1の高周波電源への反射波を検出する第1の反射波検出部と、前記第2の高周波電源への反射波を検出する第2の反射波検出部と、を有し、前記遮断制御部は、前記第1の高周波電源における反射波の検出値又は前記第2の高周波電源における反射波の検出値のいずれか片方が、それぞれについて予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源の両方の高周波の供給を遮断し、前記しきい値設定部は、前記第1の高周波電源又は前記第2の高周波電源のいずれか一方において、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値をともに相対的に高いレベルに設定し、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源からの高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のレベルをともに相対的に低いレベルに切り替えるものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記プラズマを立ち上げる過程で、前記電力制御部は、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源からの高周波の出力を、それぞれ段階的に増加させるソフトスタート制御を行ってもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記電力制御部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後に、前記第1の高周波電源からの高周波の出力を増加させるように制御するものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記しきい値設定部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後、前記第1の高周波電源からの高周波の出力を増加させるまでの間に、前記遮断用しきい値を前記相対的に低いレベルに設定するものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記電力制御部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後に、前記第2の高周波電源からの高周波の出力を増加させるように制御するものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記しきい値設定部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後、前記第2の高周波電源からの高周波の出力を増加させるまでの間に、前記遮断用しきい値を前記相対的に低いレベルに設定するものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記相対的に高いレベルの遮断用しきい値が、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源からそれぞれ出力される定格電力値の25%以上であってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記相対的に低いレベルの遮断用しきい値が、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源からそれぞれ出力される定格電力値の5%以下であってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源についてそれぞれ設定される前記遮断用しきい値の前記相対的に低いレベルの設定期間が同じであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源についてそれぞれ設定される前記遮断用しきい値の前記相対的に高いレベルの設定期間が同じであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置の運転方法は、被処理体を収容する処理容器と、前記処理容器内で生成させるプラズマに関与する高周波を出力する複数の高周波電源と、前記複数の高周波電源への反射波をそれぞれ検出する複数の反射波検出部と、前記複数の高周波電源の出力を制御する電力制御部と、前記複数の高周波電源のいずれにおける反射波の検出値が、各高周波電源について予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記複数の高周波電源のすべてについて高周波の供給を遮断する遮断制御部と、を備え、前記処理容器でプラズマを生成させて被処理体を処理するプラズマ処理装置の運転方法である。
本発明のプラズマ処理装置の運転方法は、前記複数の高周波電源のいずれか一つにおいて、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値のすべてを相対的に高いレベルに設定するステップと、前記複数の高周波電源のすべてについて、高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のすべてを相対的に低いレベルに切り替えるステップと、を含んでいてもよい。
本発明のプラズマ処理装置の運転方法は、前記高周波の出力を変化させる場合に、前記複数の高周波電源への反射波の電力値を計測する工程と、高周波の出力を変化させる一の高周波電源を含むすべての高周波電源の反射波の検出値が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判断する工程と、前記すべての高周波電源の反射波の検出値が予め設定されたしきい値以下になった後、前記一の高周波電源の出力を変化させる工程と、を含んでいてもよい。
本発明によれば、複数の高周波電源のいずれか一つにおいて高周波の供給を開始し、もしくは変化させるタイミングで遮断用しきい値のすべてを相対的に高いレベルに設定し、複数の高周波電源のすべてについて高周波の供給が安定した後に遮断用しきい値のすべてを相対的に低いレベルに切り替えることによって、反射波の変動を確実に検出し、異常放電の発生を未然に防止できる。
本発明の一実施の形態に係るプラズマエッチング装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係るプラズマエッチング装置の制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2におけるモジュールコントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。 2つの高周波電源部の構成と、モジュールコントローラの機能構成との関係について説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の運転方法の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の運転方法の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の処理装置の第1の実施の形態としてのプラズマエッチング装置の概略構成を示す断面図である。図1に示したように、プラズマエッチング装置100は、被処理体として、例えばFPD用のガラス基板(以下、単に「基板」と記す)Sに対してエッチングを行なう容量結合型の平行平板プラズマエッチング装置として構成されている。なお、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
このプラズマエッチング装置100は、内側が陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形された処理容器1を有している。処理容器1の本体(容器本体)は、底壁1a、4つの側壁1b(2つのみ図示)によって構成されている。また、処理容器1の本体の上部には、蓋体1cが接合されている。図示は省略するが、側壁1bには基板搬送用開口と、これを封止するゲートバルブが設けられている。なお、処理容器1は接地されている。
蓋体1cは、図示しない開閉機構により、側壁1bに対して開閉可能に構成されている。蓋体1cを閉じた状態で蓋体1cと各側壁1bとの接合部分は、Oリング3によってシールされ、処理容器1内の気密性が保たれている。
処理容器1内の底部には、枠形状の絶縁部材10が配置されている。絶縁部材10の上には、基板Sを載置可能な載置台であるサセプタ11が設けられている。下部電極でもあるサセプタ11は、基材12を備えている。基材12は、例えばアルミニウムやステンレス鋼(SUS)などの導電性材料で形成されている。基材12は、絶縁部材10の上に配置され、両部材の接合部分にはOリングなどのシール部材13が配備されて気密性が維持されている。絶縁部材10と処理容器1の底壁1aとの間も、Oリングなどのシール部材14により気密性が維持されている。基材12の側部外周は、絶縁部材15により囲まれている。これによって、サセプタ11の側面の絶縁性が確保され、プラズマ処理の際の異常放電が防止されている。
サセプタ11の上方には、このサセプタ11と平行に、かつ対向して上部電極として機能するシャワーヘッド31が設けられている。シャワーヘッド31は処理容器1の上部の蓋体1cに支持されている。シャワーヘッド31は中空状をなし、その内部には、ガス拡散空間33が設けられている。また、シャワーヘッド31の下面(サセプタ11との対向面)には、処理ガスを吐出する複数のガス吐出孔35が形成されている。このシャワーヘッド31は、サセプタ11とともに一対の平行平板電極を構成している。
シャワーヘッド31の上部中央付近には、ガス導入口37が設けられている。このガス導入口37には、処理ガス供給管39が接続されている。この処理ガス供給管39には、2つのバルブ41,41およびマスフローコントローラ(MFC)43を介して、エッチングのための処理ガスを供給するガス供給源45が接続されている。処理ガスとしては、例えばハロゲン系ガスやOガスのほか、Arガス等の希ガスなどを用いることができる。
処理容器1内の底壁1aには、複数の箇所(例えば8か所)に貫通した排気用開口51が形成されている。各排気用開口51には、排気管53が接続されている。排気管53は、その端部にフランジ部53aを有しており、このフランジ部53aと底壁1aとの間にOリング(図示省略)を介在させた状態で固定されている。排気管53には、APCバルブ55が設けられており、さらに排気管53は排気装置57に接続されている。排気装置57は、例えばターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、これにより処理容器1内を所定の減圧雰囲気まで真空引きすることが可能に構成されている。
シャワーヘッド31には、給電線61が接続されている。この給電線61には、マッチングボックス(M.B.)63を介してプラズマ形成用(ソース用)の第1の高周波電源部65が接続されている。これにより、第1の高周波電源部65から例えば13.56MHzの高周波電力が、上部電極としてのシャワーヘッド31に供給される。
サセプタ11の基材12には、給電線71が接続されている。この給電線71には、マッチングボックス(M.B.)73を介してバイアス用の第2の高周波電源部75が接続されている。これにより、第2の高周波電源部75から例えば3.2MHzの高周波電力が、下部電極としてのサセプタ11に供給される。なお、給電線71は、底壁1aに形成された貫通開口部としての給電用開口77を介して処理容器1内に導入されている。
マッチングボックス(M.B.)63内には、一端側が例えば同軸ケーブルを介して第1の高周波電源部65に接続された整合回路(図示省略)が設けられており、この整合回路の他端側は上部電極であるシャワーヘッド31に接続されている。整合回路はプラズマのインピーダンスに合わせて負荷(プラズマ)と第1の高周波電源部65との間におけるインピーダンス調整(マッチング)を行い、プラズマエッチング装置100の回路内に発生した反射波を減衰させる役割を果たす。
マッチングボックス(M.B.)73内には、一端側が例えば同軸ケーブルを介して第2の高周波電源部75に接続された整合回路(図示省略)が設けられており、この整合回路の他端側は下部電極であるサセプタ11に接続されている。整合回路はプラズマのインピーダンスに合わせて負荷(プラズマ)と第2の高周波電源部75との間におけるインピーダンス調整(マッチング)を行い、プラズマエッチング装置100の回路内に発生した反射波を減衰させる役割を果たす。
プラズマエッチング装置100の各構成部は、制御部80に接続されて制御される構成となっている。図2を参照して、本実施の形態のプラズマエッチング装置100をその一部分に含む基板処理システムの制御部80について説明する。図2は、制御部80のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示したように、制御部80は、装置コントローラ(Equipment Controller;以下、「EC」と記すことがある)81と、複数(図2では2つのみ図示しているが、これに限るものではない)のモジュールコントローラ(Module Controller;以下、「MC」と記すことがある)83と、EC81とMC83とを接続するスイッチングハブ(HUB)85とを備えている。
EC81は、複数のMC83を統括して、基板処理システムの全体の動作を制御する主制御部(マスタ制御部)である。複数のMC83は、それぞれ、EC81の制御の下で、プラズマエッチング装置100をはじめとする各モジュールの動作を制御する副制御部(スレーブ制御部)である。スイッチングハブ85は、EC81からの制御信号に応じて、EC81に接続されるMC83を切り替える。
EC81は、基板処理システムで実行される基板Sに対する各種処理を実現するための制御プログラムと、処理条件データ等が記録されたレシピとに基づいて、各MC83に制御信号を送ることによって、基板処置システムの全体の動作を制御する。
制御部80は、更に、サブネットワーク87と、DIST(Distribution)ボード88と、入出力(以下、I/Oと記す。)モジュール89と、を備えている。各MC83は、サブネットワーク87およびDISTボード88を介してI/Oモジュール89に接続されている。
I/Oモジュール89は、複数のI/O部90を有している。I/O部90は、プラズマエッチング装置100をはじめとする各モジュールの各エンドデバイスに接続されている。図示しないが、I/O部90には、デジタル信号、アナログ信号およびシリアル信号の入出力を制御するためのI/Oボードが設けられている。各エンドデバイスに対する制御信号は、それぞれI/O部90から出力される。また、各エンドデバイスからの出力信号は、それぞれI/O部90に入力される。プラズマエッチング装置100において、I/O部90に接続されたエンドデバイスとしては、例えば、マスフローコントローラ(MFC)43、APCバルブ55、排気装置57、2つのマッチングボックス63,73、2つの高周波電源部(第1の高周波電源部65,第2の高周波電源部75)などが挙げられる。
EC81は、LAN(Local Area Network)91を介して、基板処理システムが設置されている工場全体の製造工程を管理するMES(Manufacturing Execution System)としてのコンピュータ93に接続されている。コンピュータ93は、基板処理システムの制御部80と連携して工場における工程に関するリアルタイム情報を基幹業務システムにフィードバックすると共に、工場全体の負荷等を考慮して工程に関する判断を行う。コンピュータ93は、例えば他のコンピュータ95などの情報処理機器に接続されていてもよい。
次に、図3を参照して、MC83のハードウェア構成の一例について説明する。MC83は、主制御部101と、キーボード、マウス等の入力装置102と、プリンタ等の出力装置103と、表示装置104と、記憶装置105と、外部インターフェース106と、これらを互いに接続するバス107とを備えている。主制御部101は、CPU(中央処理装置)111、RAM(ランダムアクセスメモリ)112およびROM(リードオンリメモリ)113を有している。記憶装置105は、情報を記憶できるものであれば、その形態は問わないが、例えばハードディスク装置または光ディスク装置である。また、記憶装置105は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体115に対して情報を記録し、また記録媒体115より情報を読み取るようになっている。記録媒体115は、情報を記録できるものであれば、その形態は問わないが、例えばハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどである。記録媒体115は、本実施の形態に係るプラズマエッチング方法のレシピを記録した記録媒体であってもよい。
MC83では、CPU111が、RAM112を作業領域として用いて、ROM113または記憶装置105に格納されたプログラムを実行することにより、本実施の形態のプラズマエッチング装置100において基板Sに対するプラズマエッチング処理を実行できるようになっている。なお、図2に示したEC81や、コンピュータ93,95のハードウェア構成も、図3に示したものとほぼ同様の構成になっている。
次に、図4を参照して、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75の構成と、MC83の機能構成との関係について説明する。図4は、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75の構成と、MC83の機能構成の一部分を抜粋して示す機能ブロック図である。なお、以下の説明では、MC83のハードウェア構成が図3に示した構成になっているものとして、図3中の符号も参照する。
図4に示したようにMC83は、電力制御部121と、遮断制御部122と、しきい値設定部123と、を備えている。これらは、CPU111が、RAM112を作業領域として用いて、ROM113または記憶装置105に格納されたソフトウエア(プログラム)を実行することによって実現される。
第1の高周波電源部65は、発振部131、演算増幅部132、電力増幅部133及びセンサ部134を備えている。ここで、発振部131、演算増幅部132及び電力増幅部133は、高周波電源135を構成している。
第2の高周波電源部75は、発振部141、演算増幅部142、電力増幅部143及びセンサ部144を備えている。ここで、発振部141、演算増幅部142及び電力増幅部143は、高周波電源145を構成している。
発振部131,141は、高周波信号を生成する。この高周波信号の周波数は、プラズマ負荷に供給する高周波に応じて定めることができる。
演算増幅部132,142は、電力制御部121の指令信号に基づいて高周波信号の振幅を制御する。
電力増幅部133,143は、演算増幅部132,142からの出力信号を受け、電力を増幅させる。
センサ部134,144は、それぞれ、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75から負荷(プラズマ)に送られる進行波電力PFおよび負荷(プラズマ)から第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75に向かう反射波電力REFを検出する。センサ部134,144は、進行波電力PFおよび反射波電力REFを検出し、進行波電力PFの検出信号および反射波電力REFの検出信号を電力制御部121、遮断制御部122及びしきい値設定部123に送る。
電力制御部121は、予め記憶装置105に保存されているレシピやパラメータ等に基づいて、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75の発振部131,141や演算増幅部132,142に制御信号を送信することにより、プラズマエッチング装置100において所望のプラズマエッチング処理が行われるように電力供給を制御する。例えば、電力制御部121は、センサ部134,144から進行波電力PFをフィードバック信号として受信し、このフィードバック信号と電力指令値との偏差に基づいてフィードバック制御を行い、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75の出力電力がそれぞれ電力指令値となるように制御する。電力制御部121によるフィードバック制御においては、電力指令値と進行波電力PFとの差分信号を、出力電力を制御する指令信号として生成し、演算増幅部132,142に入力する。一方、演算増幅部132,142には、発振部131,141から、基準となる高周波信号も入力される。これによって、演算増幅部132,142は、負荷(プラズマ)に供給する電力が電力指令値となるように制御される。演算増幅部132,142の出力信号は、電力増幅部133,143によって所定電力とした後、それぞれ、マッチングボックス63,73を通して、シャワーヘッド31,サセプタ11に送られる。
また、電力制御部121は、センサ部134,144からの反射波電力REFの検出信号を受けて必要により垂下制御を行い、反射波電力REFの増加に伴う過電流や過電圧を抑制して電源を保護する。なお、電力制御部121による制御は、電力指令値に対して出力電力を制御する他、電圧指令値に対して出力電圧を制御することによって行うこともできる。
遮断制御部122は、センサ部134,144からの反射波電力REFの検出信号を受けて第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75による高周波電力供給の遮断処理を行う。具体的には、遮断制御部122は、センサ部134又はセンサ部144で検出した反射波電力REFの検出信号と遮断用しきい値とを比較し、いずれかの反射波電力REFの大きさが遮断用しきい値を越えたとき、発振部131及び発振部141の両方の動作を停止させる遮断指令信号を送出する。発振部131及び141の動作を停止させることによって、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75から負荷(プラズマ)への電力供給が一時的に停止する。なお、遮断制御部122による遮断制御として、電力供給を停止する代わりに、供給する電力量を低減させる制御を行うこともできる。例えば、発振部131,141の動作停止に代えて電力制御部121によって出力を抑制するようにしてもよい。
しきい値設定部123は、遮断制御部122が遮断処理を行う場合に参照する反射波電力REFのしきい値を設定する。しきい値は、第1の高周波電源部65と第2の高周波電源部75とにおいて、それぞれ独立して設定することができる。第1の高周波電源部65の遮断制御に用いる遮断用しきい値は、相対的に高いレベルのしきい値と、相対的に低いレベルのしきい値の少なくとも2種類を設定することができる。同様に、第2の高周波電源部75の遮断制御に用いる遮断用しきい値も、相対的に高いレベルのしきい値と、相対的に低いレベルのしきい値の少なくとも2種類を設定することができる。
また、しきい値設定部123は、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75から、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは、出力を変化させるタイミングで、遮断用しきい値を、それぞれ、相対的に高いレベルに設定する。そして、しきい値設定部123は、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75からの高周波電力の供給が安定した後、遮断用しきい値のレベルを相対的に低いレベルに切り替える。ここで、高周波電力の供給が安定した状態とは、マッチングボックス63,73によるインピーダンスのマッチングが完了し、例えば、センサ部134,144によって検出される反射波電力REFが所定のしきい値以下(ゼロを含む)となった場合を意味する。また、相対的に高いレベルの遮断用しきい値は、プラズマの立ち上げ時に不可避的に発生する反射波によって遮断制御が行われないようにするため、例えば、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75からそれぞれ出力される定格電力値の25%以上であり、好ましくは25%以上100%以下の範囲内とすることができる。また、相対的に低いレベルの遮断用しきい値は、異常放電につながる可能性がある反射波への対応を速やかに行うため、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75からそれぞれ出力される定格電力値の5%以下、好ましくは2%以上5%以下の範囲内とすることができる。
次に、以上のように構成されるプラズマエッチング装置100における処理動作について説明する。まず、図示しないゲートバルブが開放された状態で基板搬送用開口を介して、被処理体である基板Sが、図示しない搬送装置のフォークによって処理容器1内へと搬入され、サセプタ11へ受け渡される。その後、ゲートバルブが閉じられ、排気装置57によって、処理容器1内が所定の真空度まで真空引きされる。
次に、バルブ41を開放して、処理ガスをガス供給源45から処理ガス供給管39、ガス導入口37を介してシャワーヘッド31のガス拡散空間33へ導入する。この際、マスフローコントローラ43によって処理ガスの流量制御が行われる。ガス拡散空間33に導入された処理ガスは、さらに複数のガス吐出孔35を介してサセプタ11上に載置された基板Sに対して均一に吐出され、処理容器1内の圧力が所定の値に維持される。
この状態で第1の高周波電源部65から高周波電力がマッチングボックス63を介してシャワーヘッド31に供給される。これにより、上部電極としてのシャワーヘッド31と下部電極としてのサセプタ11との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化する。このプラズマにより、基板Sにエッチング処理が施される。また、プラズマ処理の間、第2の高周波電源部75からバイアス用の高周波電力がマッチングボックス73を介してサセプタ11に供給される。これにより、プラズマ中のイオンが基板Sへ引き込まれる。第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75からの高周波電力供給の制御方法の詳細については後述する。
エッチング処理を施した後、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75からの高周波電力の供給を停止し、ガス導入を停止した後、処理容器1内を所定の圧力まで減圧する。次に、ゲートバルブを開放し、サセプタ11から図示しない搬送装置のフォークに基板Sを受け渡し、処理容器1の基板搬送用開口から基板Sを搬出する。以上の操作により、基板Sに対するプラズマエッチング処理が終了する。
次に、図5を参照しながら、プラズマエッチング装置100においてプラズマ着火(立ち上げ)を行う際の第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75からの高周波電力供給の制御方法について説明する。図5は、第1の高周波電源部65から上部電極(シャワーヘッド31)へ、及び第2の高周波電源部75から下部電極(サセプタ11)へ、それぞれに高周波電力を供給してプラズマを立ち上げる際のソフトスタート制御のシーケンスの一例を示している。図5(a)〜(d)までは、第1の高周波電源部65からの電力供給に関し、図5(e)〜(h)までは、第2の高周波電源部75からの電力供給に関する。
本実施の形態では、反射波の影響を抑えるため、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75からの電力供給の増加を例えば2段階に分けて行っている。図5(a)は、プラズマエッチング装置100の動作を制御するMC83から送信される起動信号(ON/OFF信号)を第1の高周波電源部65にて受信するタイミングを示している。また、図5(e)は同様の起動信号を第2の高周波電源部75にて受信するタイミングを示している。
また、図5(b)は、第1の高周波電源部65の遮断制御に用いるしきい値の変化を示し、図5(f)は、第2の高周波電源部75の遮断制御に用いるしきい値の変化を示している。
また、図5(c)は、第1の高周波電源部65から上部電極に供給される高周波電力の出力変化を示し、図5(g)は、第2の高周波電源部75から下部電極に供給される高周波電力の出力変化を示している。
また、図5(d)は、上部電極側のセンサ部134で検出される反射波の電力値の経時変化を示し、図5(h)は、下部電極側のセンサ部144で検出される反射波の電力値の経時変化を示している。
また、図5(a)〜図5(h)の横軸は時間を示している。
本実施の形態の電力供給シーケンスによれば、まず、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75は時刻T1にMC83より起動信号を受信する。第1の高周波電源部65については上部電極への電力の供給を開始せずに待機する。一方、第2の高周波電源部75は、時刻T1から時刻T2までの時間をかけて、プロセス時の電力値よりも低い予め定めた電力値(以下、「第1段階」の電力値という)となるまで徐々に供給電力を上げていく。この際、第2の高周波電源部75には、図5(h)に示すように、下部電極側にて発生した反射波が伝播してくる。この場合、高周波電力の供給を段階的に行っていることにより、反射波の持つ電力は比較的小さく抑えられ、例えば1秒〜2秒間程度で減衰する。
そして、第2の高周波電源部75からの供給電力は時刻T2で第1段階の電力値に達する。さらに、時刻T2から時間が経過して第2の高周波電源部75への反射波が十分に減衰した後、時刻T4から第1の高周波電源部65より1回目の電力の供給を開始し、時刻T5までの時間をかけて、第1段階の電力値まで上昇させる。このとき、第1の高周波電源部65だけでなく、既に電力供給を開始している第2の高周波電源部75を含め、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75の両方に反射波が伝播してくる。これらの反射波についても整合回路の作用によりやがて減衰する。
次に、反射波が十分に減衰するマッチング完了までの時間間隔を考慮して、時刻T7から第2の高周波電源部75による2回目の供給電力の上昇を開始し、時刻T8までの時間をかけて第2段階の電力値まで上昇させる。図5では、この第2段階の電力値が第2の高周波電源部75によるプロセス時の設定電力値となっている。なお、第2の高周波電源部75による供給電力をプロセス時の設定電力値まで上昇させる段階は2段階に限らず、3段階以上としてもよい。
次に、第2の高周波電源部75の供給電力の上昇に伴う反射波が減衰した後、時刻T10から第1の高周波電源部65による2回目の供給電力の上昇を開始し、時刻T11までの時間をかけて第2段階の電力値まで上昇させる。図5では、この第2段階の電力値が、第1の高周波電源部65によるプロセス時の設定電力値となっている。なお、第1の高周波電源部65による供給電力をプロセス時の設定電力値まで上昇させる段階は2段階に限らず、3段階以上としてもよい。
このように、本実施の形態では、第2の高周波電源部75と第1の高周波電源部65での高周波電力を交互に段階的に増加させる電力供給シーケンス(ソフトスタート制御)を行う。これによって、プラズマエッチング装置100において、反射波の影響を抑え、且つ、できるだけ短時間でプラズマを立ち上げることができる。
次に、図5を参照しながら、遮断制御部122が遮断処理を行う場合に参照する遮断用しきい値の設定について説明する。上記のとおり、遮断用しきい値は、しきい値設定部123によって設定される。遮断用しきい値の大きさは、第1の高周波電源部65、第2の高周波電源部75のそれぞれについて独立して設定できるが、相対的に高いレベルと相対的に低いレベルの切り替えは、第1の高周波電源部65、第2の高周波電源部75において互いに関連付けて同じタイミングで行われる。
まず、しきい値設定部123は、図5(b)、(f)に示すように、初期状態(時刻T3まで)は、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、遮断用しきい値を、それぞれ、相対的に高いレベルに設定しておく。プラズマの立ち上げの初期には、比較的大きな反射波が発生しやすいためである。
次に、しきい値設定部123は、第2の高周波電源部75からの高周波の供給が安定した後、時刻T3で第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において遮断用しきい値のレベルを、ともに相対的に低いレベルに切り替える。この遮断用しきい値の相対的に低いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T3からT4まで)継続される。高周波電力を変化させない時刻T3からT4までの期間では、遮断用しきい値のレベルを低下させておくことによって、異常放電につながる反射波への応答性を早めることが可能になり、異常放電を未然に防止できる。
次に、時刻T4で第1の高周波電源部65より1回目の電力供給の増加が開始されると、しきい値設定部123は、図5(b),(f)に示すように、遮断用しきい値を設定し直し、それぞれ、相対的に高いレベルに引き上げる。この相対的に高いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T4からT6まで)継続される。上記のとおり、第1の高周波電源部65による1回目の電力供給の増加は、時刻T4から時刻T5までかけて行われるため、この期間に第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75においてそれぞれ反射波電力が検出される。センサ部134,144において検出される反射波は、第2の高周波電源部75に比べ、直前に電力を変化させた第1の高周波電源部65においてより長く検出され、時刻T5を少し過ぎたところで終息する。つまり、整合回路によるマッチングが完了する。第1の高周波電源部65よって電力供給の増加を開始した時刻T4からマッチングが完了する時刻T6までの期間は、電力変化時に不可避な反射波が生成するため、遮断用しきい値を相対的に高いレベルに設定しておくことによって、スムーズなプラズマの立ち上げが可能になる。
整合回路によるマッチングが完了し、第1の高周波電源部65による電力供給が安定化した段階で、しきい値設定部123は、時刻T6で第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において遮断用しきい値のレベルを相対的に低いレベルに切り替える。この遮断用しきい値の相対的に低いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T6からT7まで)継続される。高周波電力を変化させない時刻T6からT7までの期間では、遮断用しきい値のレベルを低下させておくことによって、異常放電につながる反射波への応答性を早めることが可能になり、異常放電を未然に防止できる。
次に、時刻T7で第2の高周波電源部75より2回目の電力供給の増加が開始されると、しきい値設定部123は、図5(b)、(f)に示すように、遮断用しきい値を設定し直し、それぞれ、相対的に高いレベルに引き上げる。この相対的に高いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T7からT9まで)継続される。上記のとおり、第2の高周波電源部75による2回目の電力供給の増加は、時刻T7から時刻T8までかけて行われ、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75においてそれぞれ反射波が検出される。センサ部134,144において検出される反射波は、第1の高周波電源部65に比べ、直前に電力を変化させた第2の高周波電源部75においてより長く検出され、時刻T8を少し過ぎたところで終息する。つまり、整合回路によるマッチングが完了する。第2の高周波電源部75よって電力供給の増加を開始した時刻T7からマッチングが完了する時刻T9までの期間は、電力変化時に不可避な反射波が生成するため、遮断用しきい値を相対的に高いレベルに設定しておくことによって、スムーズなプラズマの立ち上げが可能になる。
整合回路によるマッチングが完了し、第2の高周波電源部75による電力供給が安定化した段階で、しきい値設定部123は、時刻T9で第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において遮断用しきい値のレベルを相対的に低いレベルに切り替える。この遮断用しきい値の相対的に低いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T9からT10まで)継続される。時刻T9からT10までの期間では、高周波電力を変化させないため、遮断用しきい値のレベルを低下させておくことによって、異常放電につながる反射波への応答性を早めることが可能になり、異常放電を未然に防止できる。
次に、時刻T10で第1の高周波電源部65より第2回目の電力供給の増加が開始されると、しきい値設定部123は、図5(b)、(f)に示すように、遮断用しきい値を設定し直し、それぞれ、相対的に高いレベルに引き上げる。この相対的に高いレベルは、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において、ともに同じ時間(時刻T10からT12まで)継続される。上記のとおり、第1の高周波電源部65による2回目の電力供給の増加は、時刻T10から時刻T11までかけて行われ、第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75においてそれぞれ反射波が検出される。センサ部134,144において検出される反射波は、第2の高周波電源部75に比べ、直前に電力を変化させた第1の高周波電源部65においてより長く検出され、時刻T11を少し過ぎたところで終息する。つまり、整合回路によるマッチングが完了する。第1の高周波電源部65よって電力供給の増加を開始した時刻T10からマッチングが完了する時刻T12までの期間は、電力変化時に不可避な反射波が生成するため、遮断用しきい値を相対的に高いレベルに設定しておくことによって、スムーズなプラズマの立ち上げが可能になる。
整合回路によるマッチングが完了し、第1の高周波電源部65による第2段階の電力供給が安定化した段階で、しきい値設定部123は、時刻T12で第1の高周波電源部65及び第2の高周波電源部75において遮断用しきい値のレベルを相対的に低いレベルに切り替える。図5では、第2段階の電力値が第2の高周波電源部75によるプロセス時の設定電力値となっている。図示は省略するが、この遮断用しきい値の相対的に低いレベルは、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75のいずれかにおいて、ともに次の供給電力変化(例えば、プラズマの立ち下げ)が生じるまで継続される。
図5は、プラズマエッチング装置100においてプラズマを立ち上げる場合を例に挙げているが、第1の高周波電源部65又は第2の高周波電源部75で検出される反射波が遮断用しきい値を超え、高周波電力の供給を停止した後で、再度、プラズマを立ち上げる場合にも、図5と同様のソフトスタート制御としきい値の切り替えを行うことができる。
次に、図5及び図6を参照しながら、プラズマエッチング装置100において実施される運転方法の一形態としてMC83で行われるしきい値設定に関する手順を説明する。図6に示すフローチャートは、第2の高周波電源部75からサセプタ11へ供給する高周波電力値を増加させる場合のしきい値の設定手順を示している。このしきい値の設定手順は、図6のステップS1〜ステップS6を含むことができる。
まず、前提として、MC83の電力制御部121は、第2の高周波電源部75からサセプタ11へ供給する高周波電力を増加させるように発振部141及び演算増幅部142に対して指令信号を送出する。これにより、例えば図5の時刻T7からバイアス用高周波電力の増加が開始される。
上記高周波電力を増加させるための電力制御部121による指令信号は、しきい値設定部123へも同時に送信される。図6において、ステップS1では、しきい値設定部123が前記指令信号を受信する。この指令信号を受け、次に、ステップS2では、しきい値設定部123が、反射波に関する遮断用しきい値を相対的に高いレベルに設定する。この遮断用しきい値は、第1の高周波電源部65のセンサ部134で検出される反射波に関するしきい値と、第2の高周波電源部75のセンサ部144で検出される反射波に関するしきい値の両方を含む。第2の高周波電源部75よって電力供給の増加を開始した時点からマッチングが完了するまでの期間は、電力変化時に不可避な反射波が生成するため、遮断用しきい値を相対的に高いレベルに設定しておくことによって、スムーズなプラズマの立ち上げが可能になる。
バイアス用の高周波電力値が所定の値に達した場合(例えば図5の時刻T8)、MC83の電力制御部121が第2の高周波電源部75からサセプタ11へ供給する高周波電力の増加を停止させる(つまり、一定電力量を供給する)ように発振部141及び演算増幅部142に対して指令信号を送出する。上記高周波電力の増加を停止させるための電力制御部121による指令信号は、しきい値設定部123へも同時に送信される。図6のステップS3では、しきい値設定部123が前記指令信号を受信する。
次に、ステップS4では、しきい値設定部123が、ソース用の高周波電力が安定しているか否かを判断する。具体的には、しきい値設定部123が、電力制御部121を介してセンサ部134における反射波の検出値の情報を参照し、反射波の検出値が例えば所定のしきい値以下に減衰しているか否かを判断する。例えば、反射波の検出値が所定のしきい値以下に減衰している場合には、ソース用の高周波電力が安定している(Yes)と判断され、
反射波の検出値が所定のしきい値を超えている場合には、ソース用の高周波電力が安定していない(No)と判断される。
ステップS4で、ソース用の高周波電力が安定している(Yes)と判断された場合は、次に、ステップS5で、しきい値設定部123が、バイアス用の高周波電力が安定しているか否かを判断する。具体的には、しきい値設定部123が、電力制御部121を介してセンサ部144における反射波の検出値の情報を参照し、反射波の検出値が例えば所定のしきい値以下に減衰しているか否かを判断する。例えば、反射波の検出値が所定のしきい値以下に減衰している場合には、バイアス用の高周波電力が安定している(Yes)と判断され、
反射波の検出値が所定のしきい値を超えている場合には、バイアス用の高周波電力が安定していない(No)と判断される。
なお、ステップS4とステップS5は、順序が逆であってもよいし、実質的に同時に行ってもよい。
ステップS5で、バイアス用の高周波電力が安定している(Yes)と判断された場合は、次にステップS6で、しきい値設定部123が、遮断用しきい値を相対的に低いレベルに設定する(例えば、図5の時刻T9から時刻T10)。この遮断用しきい値は、第2の高周波電源部65のセンサ部134で検出される反射波に関するしきい値と、第2の高周波電源部75のセンサ部144で検出される反射波に関するしきい値の両方を含む。高周波電力を変化させず、一定電力量を供給する期間では、遮断用しきい値のレベルを低下させておくことによって、異常放電につながる反射波への応答性を早めることが可能になり、異常放電を未然に防止できる。
以上のステップS1〜ステップS6の手順を実行することによって、しきい値設定部123は、遮断用しきい値を相対的に高いレベルと低いレベルに切り替えて設定することができる。このように、遮断用しきい値を相対的に高いレベルと低いレベルに切り替えて設定することにより、以下のような利点が得られる。すなわち、高周波電力の出力を変化させるときには、高いレベルのしきい値によって異常放電につながらない程度の反射波による電力遮断を回避することが可能になり、プラズマのスムーズな立ち上げが実現する。また、高周波電力の出力を変化させず、一定電力量を供給する期間では、低いレベルのしきい値によって、異常放電の発生につながる反射波を素早く検出し、異常放電を未然に防止できる。
なお、図6では、第2の高周波電源部75からサセプタ11へ供給する高周波電力値を増加させる場合のしきい値の設定手順を示したが、第1の高周波電源部65からシャワーヘッド31へ供給する高周波電力値を増加させる場合のしきい値の設定も同様に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を例示の目的で詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に制約されることはなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、高周波電力の供給量を段階的に増加させてプラズマを立ち上げる場合について例を挙げて説明したが、高周波電力の供給量を段階的に減少させてプラズマを立ち下げる場合についても、本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、遮断用しきい値を相対的に高いレベルと相対的に低いレベルの2段階で設定したが、遮断用しきい値を3段階以上設定することもできる。
また、上記実施の形態では、上部電極と下部電極のそれぞれに高周波電力を供給するプラズマ処理装置を対象としているが、本発明は、下部電極に2系統以上の高周波電力を供給する場合や、上部電極に2系統以上の高周波電力を供給する場合にも同様に適用できる。
また、上記実施の形態では、平行平板型のプラズマエッチング装置を例に挙げたが、本発明は、上部電極及び/又は下部電極に2系統以上の高周波電力を供給するプラズマ処理装置であれば、特に制限なく適用できる。例えば、誘導結合プラズマ装置など他の方式のプラズマエッチング装置にも適用可能である。また、ドライエッチング装置に限らず、成膜装置やアッシング装置などにも同等に適用可能である。
また、本発明は、FPD用基板を被処理体とするものに限らず、例えば半導体ウエハや太陽電池用基板を被処理体とする場合にも適用できる。
1…処理容器、1a…底壁、1b…側壁、1c…蓋体、11…サセプタ、12…基材、13,14…シール部材、15…絶縁部材、31…シャワーヘッド、33…ガス拡散空間、35…ガス吐出孔、37…ガス導入口、39…処理ガス供給管、41…バルブ、43…マスフローコントローラ、45…ガス供給源、51…排気用開口、53…排気管、53a…フランジ部、55…APCバルブ、57…排気装置、61…給電線、63…マッチングボックス(M.B.)、65…第1の高周波電源部、71…給電線、73…マッチングボックス(M.B.)、75…第2の高周波電源部、100…プラズマエッチング装置

Claims (13)

  1. 被処理体を収容する処理容器と、
    前記処理容器内で生成させるプラズマに関与する高周波を出力する複数の高周波電源と、
    前記複数の高周波電源への反射波をそれぞれ検出する複数の反射波検出部と、
    前記複数の高周波電源の出力を制御する電力制御部と、
    前記複数の高周波電源のいずれかにおける反射波の検出値が、各高周波電源について予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記複数の高周波電源のすべてについて高周波の供給を遮断する遮断制御部と、
    前記複数の高周波電源のいずれか一つにおいて、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値のすべてを相対的に高いレベルに設定し、前記複数の高周波電源のすべてについて、高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のすべてを相対的に低いレベルに切り替えるしきい値設定部と、
    を備えたプラズマ処理装置。
  2. 前記複数の高周波電源として、少なくとも、第1の高周波電源と、前記第1の高周波電源とは周波数が異なる高周波を出力する第2の高周波電源と、を有し、
    前記複数の反射波検出部として、前記第1の高周波電源への反射波を検出する第1の反射波検出部と、前記第2の高周波電源への反射波を検出する第2の反射波検出部と、を有し、
    前記遮断制御部は、前記第1の高周波電源における反射波の検出値又は前記第2の高周波電源における反射波の検出値のいずれか片方が、それぞれについて予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源の両方の高周波の供給を遮断し、
    前記しきい値設定部は、前記第1の高周波電源又は前記第2の高周波電源のいずれか一方において、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値をともに相対的に高いレベルに設定し、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源からの高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のレベルをともに相対的に低いレベルに切り替える請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記プラズマを立ち上げる過程で、前記電力制御部は、前記第1の高周波電源及び前記第2の高周波電源からの高周波の出力を、それぞれ段階的に増加させるソフトスタート制御を行う請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記電力制御部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後に、前記第1の高周波電源からの高周波の出力を増加させるように制御する請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記しきい値設定部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後、前記第1の高周波電源からの高周波の出力を増加させるまでの間に、前記遮断用しきい値を前記相対的に低いレベルに設定する請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記電力制御部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、それぞれ、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後に、前記第2の高周波電源からの高周波の出力を増加させるように制御する請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記しきい値設定部は、前記第1の反射波検出部による反射波の検出値及び前記第2の反射波検出部による反射波の検出値が、予め設定された立ち上げ用しきい値以下になった後、前記第2の高周波電源からの高周波の出力を増加させるまでの間に、前記遮断用しきい値を前記相対的に低いレベルに設定する請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記相対的に高いレベルの遮断用しきい値が、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源からそれぞれ出力される定格電力値の25%以上である請求項2から7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記相対的に低いレベルの遮断用しきい値が、前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源からそれぞれ出力される定格電力値の5%以下である請求項2から8のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源についてそれぞれ設定される前記遮断用しきい値の前記相対的に低いレベルの設定期間が同じである請求項2から9のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第1の高周波電源又は第2の高周波電源についてそれぞれ設定される前記遮断用しきい値の前記相対的に高いレベルの設定期間が同じである請求項2から10のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  12. 被処理体を収容する処理容器と、
    前記処理容器内で生成させるプラズマに関与する高周波を出力する複数の高周波電源と、
    前記複数の高周波電源への反射波をそれぞれ検出する複数の反射波検出部と、
    前記複数の高周波電源の出力を制御する電力制御部と、
    前記複数の高周波電源のいずれにおける反射波の検出値が、各高周波電源について予め設定された遮断用しきい値を超えた場合に、前記複数の高周波電源のすべてについて高周波の供給を遮断する遮断制御部と、
    を備え、前記処理容器でプラズマを生成させて被処理体を処理するプラズマ処理装置の運転方法であって、
    前記複数の高周波電源のいずれか一つにおいて、高周波の供給を開始するタイミング、もしくは出力を変化させるタイミングで、前記遮断用しきい値のすべてを相対的に高いレベルに設定するステップと、
    前記複数の高周波電源のすべてについて、高周波の供給が安定した後に前記遮断用しきい値のすべてを相対的に低いレベルに切り替えるステップと、
    を含むプラズマ処理装置の運転方法。
  13. 前記高周波の出力を変化させる場合に、
    前記複数の高周波電源への反射波の電力値を計測する工程と、
    高周波の出力を変化させる一の高周波電源を含むすべての高周波電源の反射波の検出値が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判断する工程と、
    前記すべての高周波電源の反射波の検出値が予め設定されたしきい値以下になった後、前記一の高周波電源の出力を変化させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載のプラズマ処理装置の運転方法。
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