JP6144890B2 - 穿刺具 - Google Patents
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Description
このような穿刺具は、外針と外針ハブと、外針に先端部が挿入される内針と、内針の基端部を内部に保持する筒状の内針ハブとを備えている。
この穿刺具100は、図15(A)に示すように、外針102aと外針ハブ102bと、外針102aに先端部が挿入される内針103と、内針の基端部を内部に保持する筒状の内針ハブ101とを備えている。
そして、更に同方向に内針ハブ101を引っ張ることで、手に触れることなく、内針103の先端103aが同スライドカバー104内に保持される。
その結果、外針102aのみを体内に留置し、内針103を収容した内針ハブ101を取外すことができ、内針103をそのまま廃棄することができる(図15(E)参照)。
即ち、外針ハブ102bの全体を前記プロテクタで覆うことができないという課題があった。また、分岐管105や翼106を収容可能なプロテクタを形成すると、非常に大型なプロテクタになるという課題があった。
このような構成によれば、前記プロテクタの側面には、開口部が設けられるため、前記開口部に突起部位(図16に示した分岐管105や翼106など)を配置することができ、支持脚部を前記突起部位に干渉させずに内針ハブに嵌合させることができる。
即ち、外針ハブに分岐管や翼などの突起部位が設けられている場合にも、プロテクタを大型化することなく確実に装着することができ、前記円筒部により外針及び該外針の先端から突出した内針を収容して保護し、それらの位置ずれを防止すると共に、安全面を確保することができる。
このように複数の支持脚部を設けることにより、プロテクタの側面において、周方向に複数の開口部を形成することができ、複数の突起部位をそれら開口部に配置することができる。
このように互いに係合するリブ状突起を設けることによって、プロテクタの内針ハブに対する抜け止めをより確実なものとすることができる。
或いは、前記支持脚部の溝部の側面、或いは前記嵌合部の内側面または外側面のいずれか一方に、周方向に沿って延びるリブ状突起が設けられ、前記支持脚部の溝部の側面と前記嵌合部の内側面または外側面との間に、前記リブ状突起が介在し、前記支持脚部の溝部に前記嵌合部が嵌入されるようにしてもよい。
このように前記支持脚部の溝部の側面、或いは前記嵌合部の内側面または外側面のいずれか一方に周方向に延びるリブ状突起を設けることによっても、プロテクタの内針ハブに対する抜け止め効果を得ることができる。
また、前記支持脚部の溝部の側面、或いは前記嵌合部の内側面または外側面のいずれかに、軸線方向に延びるリブ状突起が設けられ、前記支持脚部の溝部の側面と前記嵌合部の内側面または外側面との間に、前記リブ状突起が介在し、前記支持脚部の溝部に前記嵌合部が嵌入されることが望ましい。
このように軸線方向に延びるリブ状突起を設けることによって、プロテクタの軸方向の位置ずれを防止することができる。
穿刺具1は、図1〜図3に示すように、カテーテル2と、前記カテーテル2に先端部が挿入される内針3と、前記内針3の一端部(基端部)を保持する筒状の注射具4と、前記カテーテル2および前記内針3の先端を覆うプロテクタ5とを備えている。また、前記穿刺具1において、前記内針3を除く全ての部品は樹脂製である。尚、図1,図2では、前記カテーテル2および前記内針3の先端部は、前記プロテクタ5に覆われて見ることができない。
また、前記内針ハブ41の先端側の外周面には、本体の筒径よりも拡径された筒状の嵌合部41aが形成されている。この嵌合部41aの外周面には、周方向に沿って円環状にリブ状突起41bが形成され、このリブ状突起41bは内針ハブ41をプロテクタ5とより確実に嵌合させるために設けられている。
また、前記嵌合部41aの内周面には、軸方向へ延伸されたリブ状突起である凸部41cが形成されている。この凸部41cは、内針ハブ41とプロテクタ5とをより確実に嵌合させると共に、プロテクタ5の周方向の位置ずれを防止するために設けられている。
尚、本実施形態では、前記内筒7に、前記4つのアーム71Aが形成された場合を示しているが、2つ以上のアームでカテーテル2を保持できれば良い。
尚、前記4つのアーム71Aは、前記アーム開閉部62の内面の両側部に形成されたガイド溝部62Aに案内されながら進退可能に形成されている。
また、前記アーム開閉部62は、図5、図6に示すように、前記外筒6に前記内筒7が収容されている場合には、前記4つのアーム71Aは閉じられ前記カテーテル2を把持する。
一方、前記外筒6から前記内筒7が引抜かれた(進出した)場合には、図13、図14に示すように、ガイド溝部62A(アーム開閉部62)による規制がなくなるため、アーム71A自体の弾発力により、前記4つのアーム71Aは開き、前記カテーテル2を解放する。
そして、前記外筒6のガイド溝62A(図7参照)に、前記内筒7のアーム71Aが挿入(収容)されている場合には、前記4つのアーム71Aは前記アーム開閉部62によって閉じた状態になされている。即ち、前記アーム開閉部62は、前記4つのアーム71Aを閉じ、前記4つのアーム71Aが前記カテーテル2を把持する状態になされている。
即ち、前記アーム開閉部62によって、前記4つのアーム71Aは開状態となり、前記4つのアーム71Aは前記カテーテル2を解放する状態となる。
前記軸部72は、前記外筒6の前記溝部61内に収容され、移動可能に形成された突出部72Aと、前記貫通孔73内の内針3によって押し出されて起立し、前記溝部61に係合する起立片72Bとを備えている。
尚、前記内筒7を前記外筒6に対して進出させた際、前記外筒6および内筒7は互いに分離することのないように、溝部61の端部に前記突出部72Aが係止されるように構成されている。
ここで、前記起立片72Bは、前記溝部61のうち、前記カテーテル2側の端部に係合するので、前記内筒7の前記首部71と共働して前記外筒6を挟み込むようにして前記外筒6に係止される。
換言すれば、前記起立片72Bは、前記貫通孔73に内針3が存在する場合には、前記内針3によって起立し、外筒6と内筒7が一体となり、前記内筒7の前記外筒6からの引抜きが規制される。
換言すれば、前記起立片72Bは、前記貫通孔73に内針3が存在しない場合には、前記外筒6に係止されないため、外筒6と内筒7とが分離可能となり、前記外筒6から前記内筒7を引抜くことができる。
前記一対の支持脚部52は、例えば、中空円錐体からなるキャップ形状の左右両側を軸方向に沿って切り欠くことで形成される。これにより、プロテクタ5の側面において、一対の支持脚部52の間には開口部53が形成される。
また、前記支持脚部52は、その先端に円筒部51の同心円に沿って(嵌合部41aの周方向に沿って)湾曲形成された溝部52aが設けられ、溝部52aは所定の長さと幅を有している。また、溝部52aを形成する外側壁の内側面には、周方向に延びるリブ状突起52bが形成され、このリブ状突起52bが前記内針ハブ41の有する嵌合部41aのリブ状突起41bを乗り越えて軸方向に重なることにより係止するようになっている。また、前記したように嵌合部41aの内周面に、軸方向へ延伸された凸部41cが形成されているため、前記嵌合部41aが溝部52aに嵌入されると、前記凸部41cが溝部52aの内側面に当接し、プロテクタ5の軸方向の位置ずれが防止されるようになっている。
即ち、外針ハブ22に分岐管22Aや翼22Bが設けられている場合にも、プロテクタ5を大型化することなく確実に装着することができ、円筒部51により外針21及び該外針21の先端から突出した内針3を収容して保護することができる。
尚、本実施形態においては、外針ハブ22に分岐管22Aと翼22Bとが共に設けられている場合を示し、それらと干渉しないように一対の(2本の)支持脚部52が設けられているものとした。しかしながら、いずれか一方のみが設けられている場合、例えば分岐管22Aのみが設けられている場合には、1つの開口部53を有する1つの支持脚部52とし、前記開口部53に分岐管22Aを配置するようにしてもよい。
まず、図1、図2に示す穿刺具1からプロテクタ5を外し、図3に示すようにカテーテル2および内針3を露出させる。尚、前記プロテクタ5を外す際には、内針ハブ41に対し、プロテクタ5を軸方向(離間する方向)に引き抜くことで嵌合部41aのリブ状突起41bとプロテクタ5の溝部52aのリブ状突起52bとの係合が解除され、プロテクタ5が内針ハブ41から分離される。
そして、図11に示すように、前記カテーテル2および前記内針3を血管(患者の身体110)に穿刺する。
これにより、内針ハブ41をカテーテル2側に移動させる力が作用しても、内針3は、前記起立片72Bによって移動が規制され、再びカテーテル2内に戻ることはない。
このとき、前記溝部61は前記突出部72Aに案内されるため、前記内筒7の突出部72Aに案内されながら、前記外筒6は前記内針ハブ41から引抜き出される。
即ち、前記内針ハブ41を軸方向に沿って前記カテーテル2から離間させて前記注射具4を伸長させることによって、前記カテーテル2から抜出された前記内針3が前記内筒7、外筒6、内針ハブ41の内部に収容されると、前記4つのアーム71Aとアーム開閉部62によるカテーテル2の保持状態から、カテーテル2を解放する。
このように、前記穿刺具1は、前記内針3を前記カテーテル2から引抜き動作のみによって、前記内針3を前記注射具4の内部に収容することができ、しかも前記カテーテル2を前記注射具4から取り外すことができる。
即ち、外針ハブ22に分岐管22Aや翼22Bが設けられていても、プロテクタ5を大型化することなく確実に装着することができ、円筒部51により外針21及び該外針21の先端から突出した内針3を収容して保護し、それらの位置ずれを防止すると共に安全面を確保することができる。
例えば、支持脚部52の溝部52aの内側面に、周方向に沿って外方に突起するリブ状突起を設け、嵌合部41aの内側面に、周方向に沿って内方に突起するリブ状突起を設け、それらが互いに係合するようにしてもよい。
いずれの場合にも、支持脚部52の溝部52aの側面と嵌合部41aの内側面または外側面との間に、少なくとも2つのリブ状突起が介在することになり、それらを互いに係合させることによって、プロテクタ5を内針ハブ41に強固に嵌合させることができる。
或いは、支持脚部52の溝部52a、或いは嵌合部41aの内側面または外側面のいずれか一方に周方向に延びるリブ状突起を設けてもよい。
そのように構成しても、前記リブ状突起が、支持脚部52の溝部52aの側面と嵌合部41aの内側面または外側面との間に介在することになり、前記嵌合部41aを前記溝部52に嵌入することができる。
しかしながら、本発明にあっては、その構成に限定されるものではなく、軸方向に延びる凸部を、例えば、支持脚部52の溝部52aの内側面に設け、それが溝部52aの内側面と嵌合部41aの内側面または外側面との間に介在するようにしてもよい。
或いは、軸方向に延びる凸部を、嵌合部41aの外側面に設け、それが溝部52aの内側面と嵌合部41aの外側面との間に介在するようにしてもよい。
いずれの構成においても、支持脚部52の溝部52aの側面と嵌合部41aの内側面または外側面との間に凸部41cが介在し、前記嵌合部41aを前記溝部52に嵌入することができる。
2 カテーテル
3 内針
4 注射具
5 プロテクタ
6 外筒(筒状体)
7 内筒(筒状体)
7A 上部
7B 下部
21 外針
22 外針ハブ
22A 分岐管(突起部位)
22B 翼(突起部位)
22C 段差部
41 内針ハブ
41a 嵌合部
41b リブ状突起
41c 凸部
42 尾栓
42a 針接続部
51 円筒部
52 支持脚部
52a 溝部
52b リブ状突起
61 溝部
62 アーム開閉部(把持手段)
71 首部
71A アーム(把持手段)
72 軸部
72A 突出部
72B 起立片
73 貫通孔
73A,73B 溝部
74 内部空間
74A,74B 凹部
110 患者の身体
Claims (5)
- 外針と、前記外針の基端部を保持すると共に、側面に突起部位を有する外針ハブと、前記外針に先端部が挿入される内針と、前記内針の基端部を保持する筒状の内針ハブと、前記外針を覆うプロテクタとを備える穿刺具であって、
前記プロテクタは、前記外針を収容する円筒部と、前記円筒部から軸線方向に延設されて該プロテクタの側面を形成すると共に、該側面に開口部を形成する支持脚部とを有し、
前記内針ハブの一端側には、該内針ハブの周方向に沿って形成された嵌合部が設けられ、
前記支持脚部の一端側には、前記嵌合部の周方向に沿って形成され、所定の長さと幅を有する溝部が設けられ、
前記プロテクタの側面の開口部に前記外針ハブの突起部位が配置され、前記支持脚部の溝部に前記嵌合部の一部が嵌入され、前記外針が前記円筒部に収容されることを特徴とする穿刺具。 - 前記円筒部から軸線方向に沿って複数の前記支持脚部が延設され、前記複数の支持脚部の間に前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載された穿刺具。
- 前記支持脚部の溝部の側面と、前記嵌合部の内側面または外側面には、それぞれ周方向に沿って延びるリブ状突起が設けられ、
前記支持脚部の溝部の側面と前記嵌合部の内側面または外側面との間に、前記リブ状突起が介在し、それらが互いに係合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された穿刺具。 - 前記支持脚部の溝部の側面、或いは前記嵌合部の内側面または外側面のいずれか一方に、周方向に沿って延びるリブ状突起が設けられ、
前記支持脚部の溝部の側面と前記嵌合部の内側面または外側面との間に、前記リブ状突起が介在し、前記支持脚部の溝部に前記嵌合部が嵌入されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された穿刺具。 - 前記支持脚部の溝部の側面、或いは前記嵌合部の内側面または外側面のいずれかに、軸線方向に延びるリブ状突起が設けられ、
前記支持脚部の溝部の側面と前記嵌合部の内側面または外側面との間に、前記リブ状突起が介在し、前記支持脚部の溝部に前記嵌合部が嵌入されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された穿刺具。
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