以下、パチンコ遊技機の一実施形態を説明する。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機には、遊技盤YBが備えられている。パチンコ遊技機の前面側には、遊技盤YBへ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDが配設されている。
図2に示すように、遊技盤YBの中央には、画像表示部GHを有する演出表示装置10が配設されている。演出表示装置10の画像表示部GHは、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。
また、遊技盤YBにおいて演出表示装置10の右下方には、それぞれ複数の発光部によって構成される第1特別図柄表示装置11と第2特別図柄表示装置12とが配設されている。第1特別図柄表示装置11及び第2特別図柄表示装置12では、特別図柄を変動させて行う変動ゲームがそれぞれ行われる。第1特別図柄表示装置11の変動ゲームでは、特別図柄のうち第1特別図柄が用いられる一方で、第2特別図柄表示装置12の変動ゲームでは、特別図柄のうち第2特別図柄が用いられる。以下の説明では、第1特別図柄を用いる変動ゲームを「第1特別図柄変動ゲーム」と示すとともに、第2特別図柄を用いる変動ゲームを「第2特別図柄変動ゲーム」と示す。また、以下の説明では、第1特別図柄変動ゲーム及び第2特別図柄変動ゲームをまとめて「特別図柄変動ゲーム」と示す場合がある。特別図柄は、当りか否かの内部判定(後述する当り判定)の結果を示す報知用の図柄である。なお、本実施形態の当り判定は、当りか否かの当り抽選としても把握できる。
第1特別図柄表示装置11及び第2特別図柄表示装置12は、発光部を点灯及び消灯することにより特別図柄を表示する。そして、第1特別図柄表示装置11では、第1特別図柄変動ゲームの開始と同時に第1特別図柄の変動表示が開始されるとともに、第1特別図柄変動ゲームの終了と同時に第1特別図柄が確定停止表示される。同様に、第2特別図柄表示装置12では、第2特別図柄変動ゲームの開始と同時に第2特別図柄の変動表示が開始されるとともに、第2特別図柄変動ゲームの終了と同時に第2特別図柄が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示装置に定める表示領域内において、表示される図柄の種類が変化している状態である。「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態であり、変動ゲーム終了時に表示されている図柄で確定停止した状態である。
本実施形態の特別図柄変動ゲームでは、当り判定の判定結果に応じた表示結果として、複数種類の特別図柄の中から選択された特別図柄が確定停止表示される。特別図柄は、当りを認識し得る当り図柄(当り表示結果)と、はずれを認識し得るはずれ図柄(はずれ表示結果)とに分類される。また、本実施形態において、第1特別図柄表示装置11及び第2特別図柄表示装置12では、並行して特別図柄変動ゲームが実行されることはない。即ち、本実施形態では、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームのうち何れか一方のみが実行されるようになっている。
一方、演出表示装置10では、特別図柄変動ゲームに係わる遊技演出として表示演出が行われる。具体的に、演出表示装置10では、表示演出の1つとして、複数種類の飾り図柄を複数の図柄列(本実施形態では3列)で変動させて図柄組み合わせを表示(導出)する変動ゲームが行われる。以下の説明では、飾り図柄を用いる変動ゲームを「飾り図柄変動ゲーム」と示す。飾り図柄は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄(演出図柄)である。飾り図柄は、例えば1〜7の7種類のアラビア数字をそれぞれ模した画像として表示される。
演出表示装置10では、特別図柄変動ゲームの開始と同時に飾り図柄の変動表示が開始される。また、演出表示装置10では、特別図柄変動ゲームの終了前に飾り図柄が一旦停止表示されるとともに、特別図柄変動ゲームの終了と同時に飾り図柄が確定停止表示される。なお、「一旦停止表示」とは、例えばゆれ変動状態など、前記表示領域内において図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態である。
演出表示装置10は、第1特別図柄表示装置11及び第2特別図柄表示装置12に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾り図柄は特別図柄に比較して遥かに大きく表示される。このため、遊技者は、専ら演出表示装置10に確定停止表示された図柄組み合わせから当り又ははずれを認識できる。
そして、演出表示装置10には、特別図柄変動ゲームの表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的に言えば、特別図柄変動ゲームで当り図柄(当り表示結果)が確定停止表示される場合には、演出表示装置10にも当り図柄(当り表示結果)が確定停止表示される。本実施形態において、飾り図柄による当り図柄は、演出表示装置10に確定停止表示された全列の飾り図柄が同一となる図柄組み合わせとされている。また、特別図柄変動ゲームではずれ図柄(はずれ表示結果)が確定停止表示される場合には、演出表示装置10にもはずれ図柄(はずれ表示結果)が確定停止表示される。本実施形態において、飾り図柄によるはずれ図柄は、演出表示装置10に確定停止表示された全列の飾り図柄が同一でない図柄組み合わせとされている。
そして、本実施形態の飾り図柄変動ゲームでは、演出表示装置10において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾り図柄が一旦停止表示される。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ(「1↓1」など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、全図柄列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾り図柄が同一となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。本実施形態では、リーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。
また、本実施形態の演出表示装置10では、飾り図柄変動ゲームにおいてリーチの図柄組み合わせが形成されてから、最終的に図柄組み合わせが一旦停止表示される迄の間に、表示演出の1つとしてリーチ演出を実行可能である。
遊技盤YBにおいて演出表示装置10の下方には、遊技球が入球可能な第1入球口を有する第1始動口13が配設されている。また、第1始動口13の奥方には、第1入球口へ入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図8に示す)が設けられている。本実施形態では、遊技球が第1始動センサSE1で検知されることにより、第1特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し得るとともに、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が成立する。
また、遊技盤YBにおいて第1始動口13の右方には、遊技球が入球可能な第2入球口を有する第2始動口15が配設されている。第2始動口15は、普通電動役物ソレノイドSOL1(図8に示す)の作動により開閉動作を行う開閉扉14を備えている。開閉扉14は、第2始動口15の第2入球口へ遊技球が入球容易な開状態、及び第2始動口15の第2入球口へ遊技球が入球困難又は入球不能な閉状態に動作可能である。開閉扉14は、常には閉状態に制御されており、後述する普通当り判定において肯定判定されることを契機として、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開状態に制御される。また、第2始動口15の奥方には、第2入球口へ入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図8に示す)が設けられている。本実施形態では、遊技球が第2始動センサSE2で検知されることにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し得るとともに、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が成立する。
遊技盤YBにおいて演出表示装置10の右下方には、大入賞口ソレノイドSOL2(図8に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉16を備えた大入賞装置17が配設されている。大入賞装置17では、大入賞口扉16が開放動作を行うと、大入賞装置17に設けられた大入賞口18が開放され、大入賞装置17内への遊技球の入球が可能となる。また、大入賞装置17には、大入賞口18へ入球した遊技球を検知するカウントセンサCS(図8に示す)が設けられている。本実施形態では、遊技球がカウントセンサCSで検知されることにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が成立する。
本実施形態のパチンコ遊技機では、当り判定の判定結果が肯定の場合、特別図柄変動ゲームにて当り図柄(当り表示結果)が確定停止表示された後に当り遊技が付与される。当り遊技では、大入賞口扉16が開状態となり、大入賞口18への遊技球の入球が許容される。このため、当り遊技中、遊技者は、賞球の払出条件を成立させるチャンスを得ることができる。本実施形態では、大入賞口18が、特別入球口として機能する。
遊技盤YBにおいて演出表示装置10の右下方には、それぞれ複数の発光部によって構成される第1保留表示装置19と第2保留表示装置20とが配設されている。第1保留表示装置19では、始動条件が成立したが未だ実行されていない保留中の第1特別図柄変動ゲームの回数が表示される。同様に、第2保留表示装置20では、始動条件が成立したが未だ実行されていない保留中の第2特別図柄変動ゲームの回数が表示される。以下の説明では、保留中の第1特別図柄変動ゲームの回数を「第1特別図柄保留数」と示すとともに、保留中の第2特別図柄変動ゲームの回数を「第2特別図柄保留数」と示す。
遊技盤YBにおいて演出表示装置10の右下方には、複数の発光部によって構成される普通図柄表示装置21が配設されている。普通図柄表示装置21では、普通図柄を変動させて行う変動ゲームが行われる。以下の説明では、普通図柄を用いる変動ゲームを「普通図柄変動ゲーム」と示す。普通図柄は、普通当りか否かの内部判定(普通当り判定)の結果を示す報知用の図柄である。なお、普通図柄表示装置21は、発光部を点灯及び消灯することにより普通図柄を表示する。そして、普通図柄表示装置21では、普通図柄変動ゲームの開始と同時に普通図柄の変動表示が開始されるとともに、普通図柄変動ゲームの終了と同時に普通図柄が確定停止表示される。
本実施形態の普通図柄変動ゲームでは、普通当り判定の判定結果に応じた表示結果として普通図柄が確定停止表示される。普通図柄は、普通当りを認識し得る普通当り図柄(普通当り表示結果)と、普通はずれを認識し得る普通はずれ図柄(普通はずれ表示結果)とに分類される。
本実施形態のパチンコ遊技機では、普通当り判定の判定結果が肯定の場合、普通図柄変動ゲームにて普通当り図柄が確定停止表示された後に普通当り遊技が付与される。普通当り遊技では、開閉扉14を開放する開放条件が成立して開閉扉14が開状態となり、第2始動口15の第2入球口へ遊技球を入球させ易くなる。即ち、本実施形態では、普通当り判定で肯定判定されることにより、開閉扉14を開放する開放条件が成立し得る。このため、普通当り遊技中、遊技者は、第2特別図柄変動ゲームの始動条件と賞球の払出条件とを成立させ易くなる。
遊技盤YBにおいて大入賞装置17の上方には、作動ゲート22が配設されている。作動ゲート22には、入球(通過)した遊技球を検知するゲートセンサGS(図8に示す)が設けられている。本実施形態では、遊技球が作動ゲート22のゲートセンサGSで検知されることにより、普通図柄変動ゲームの始動条件が成立し得る。以下の説明では、始動条件が成立したが未だ実行されていない保留中の普通図柄変動ゲームの回数を「普通図柄保留数」と示す。
また、本実施形態では、遊技球が遊技盤YBに発射されて演出表示装置10の左側を流下した場合、当該遊技球の一部が第1始動口13に誘導されるように、遊技球の流下態様を変化させることが可能な遊技釘等の障害部材や、第1始動口13等が配置されている。
また、本実施形態では、遊技球が遊技盤YBに発射されて演出表示装置10の右側を流下した場合、当該遊技球の一部が第2始動口15や、大入賞装置17、作動ゲート22に誘導されるように、遊技釘等の障害部材や、第2始動口15等が配置されている。即ち、本実施形態において、第2始動口15と、大入賞装置17と、作動ゲート22とは同一の流下経路上に設けられている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、確率変動(以下「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、当り遊技の終了後、当り判定の判定結果が肯定となる確率(当り確率)を低確率から高確率に変動させる確変状態を付与する機能である。確変状態は、確変状態が付与されていない状態(以下「非確変状態」と示す)と比較して、当り確率が高確率に変動して当り遊技が付与され易くなるため、遊技者にとって有利な状態となり得る。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、変動時間短縮(以下「変短」と示す)機能を備えている。変短機能は、当り遊技の終了後、遊技者に有利な変短状態を付与する機能である。変短状態では、普通図柄変動ゲームの変動時間が、変短状態が付与されていない状態(以下「非変短状態」と示す)よりも短縮される。また、変短状態では、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)が非変短状態よりも高確率となる。また、変短状態では、普通当り判定を肯定判定した場合、1回の普通当り判定を肯定判定したことに基づく開閉扉14の開放時間が、非変短状態よりも長くなる。変短状態は、非変短状態と比較して、第2始動口15の第2入球口への単位時間当たりの入球率が向上する入球率向上状態となる。また、変短状態では、特別図柄変動ゲームの変動時間が非変短状態よりも短縮される場合があり、特に、はずれ表示結果が確定停止表示される特別図柄変動ゲームの変動時間が短縮される場合がある。以下の説明では、非確変状態であって、且つ非変短状態である遊技状態を単に「通常状態」と示す。
次に、本実施形態における当りについて説明する。
本実施形態では、当り判定の判定結果が肯定となった場合、複数種類(本実施形態では6種類)の当りの中から1つの当りが決定され、その決定された当りに基づく当り遊技が付与される。複数種類の当りのうち、何れの当りとするかは、当り判定の判定結果が肯定となった場合に選択(決定)する特別図柄(当り図柄)の種類によって特定される。具体的に、本実施形態では、当り判定の判定結果が肯定となった場合に当り図柄として選択された特別図柄の種類(即ち、当りの種類)に基づいて、当り遊技の種類が特定される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、当り図柄の全てが大当り図柄であり、当り遊技の全てが大当り遊技である。
大当り遊技は、大当り図柄が確定停止表示される特別図柄変動ゲームの終了後に開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出の終了後には、大入賞口扉16(大入賞口18)を開放するラウンド遊技が、予め定めた規定ラウンド数を上限として所定回数行われる。1回のラウンド遊技は、入球上限個数の遊技球が入球する第1終了条件、又はラウンド遊技が開始してから予め定めた規定時間が経過する第2終了条件の何れかが成立することにより終了する。なお、本実施形態では、何れの大当り遊技においても、入球上限個数として「10個」が設定されている。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、全てのラウンド遊技が終了すると、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。なお、以下の説明では、オープニング演出を「OP」、エンディング演出を「ED」と示す場合がある。また、以下の説明では、ラウンドを「R」と示すとともに、1回目のラウンドを「1R」、2回目のラウンドを「2R」などと示す場合がある。
図3に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機では、特別図柄ZAに分類される特別図柄及び特別図柄ZBに分類される特別図柄が、第1特別図柄の大当り図柄となるとともに、特別図柄Za〜Zdに分類される特別図柄が、第2特別図柄の大当り図柄となる。以下の説明では、特別図柄ZAに分類される大当り図柄に対応する大当りを大当りZAと示し、特別図柄ZBに分類される大当り図柄に対応する大当りを大当りZBと示す。また、特別図柄Za〜Zdに分類される大当り図柄に対応する大当りを、それぞれ大当りZa〜Zdと示す。
大当りZAに基づく大当り遊技及び大当りZBに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数として「7回」が設定されているとともに、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「1回」が設定されている。したがって、大当りZAに基づく大当り遊技及び大当りZBに基づく大当り遊技は、大入賞口18を「7回(7R×1回)」開放させる大当り遊技となる。なお、各ラウンド遊技における規定開放回数は最大回数であり、各ラウンド遊技は、大入賞口18が設定された規定開放回数にわたって開放されるよりも前に終了される場合がある。
また、大当りZAに基づく大当り遊技及び大当りZBに基づく大当り遊技では、何れのラウンド遊技についても、規定時間として「25秒」が設定されている。なお、本実施形態において、ラウンド遊技は、入球上限個数の遊技球が入球した場合など、ラウンド遊技の規定時間が経過する前に終了される場合がある。したがって、本実施形態におけるラウンド遊技の規定時間は、ラウンド遊技を行う上限の時間となる。
また、大当りZAに基づく大当り遊技及び大当りZBに基づく大当り遊技では、各ラウンド遊技後のインターバル時間として「1秒」が設定されている。なお、本実施形態のインターバル時間には、ラウンド遊技とラウンド遊技との間に設定されるラウンド間インターバル時間と、同一のラウンド遊技において、大入賞口18の開放が終了してから、次の開放が開始される迄の間に設定されるラウンド内インターバル時間とがある。なお、大当りZAに基づく大当り遊技及び大当りZBに基づく大当り遊技では、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「1回」が設定されているため、ラウンド内インターバルは存在しない。以下の説明では、インターバル時間を「IN」と示す場合があるとともに、ラウンド間インターバル時間を「R間IN」、ラウンド内インターバル時間を「R内IN」と示す場合がある。
次に、図4〜図7に従って、大当りZa〜Zdに基づく大当り遊技について説明する。
図4(a)及び(b)に示すように、大当りZaに基づく大当り遊技では、規定ラウンド数として「16回」が設定されているとともに、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「3回」が設定されている。したがって、大当りZaに基づく大当り遊技は、大入賞口18を「48回(16R×3回)」開放させる大当り遊技となる。なお、大当りZaに基づく大当り遊技では、全てのラウンド遊技が、大入賞口18を複数回にわたって開放させる特定ラウンド遊技に対応する。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、大入賞口18が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る時間(以下「開放時間」と示す場合がある)が「2.6秒」に設定されている。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、各ラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定において肯定判定となったときの遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。以下の説明では、当り判定の判定結果が肯定となったときの遊技状態を、当り判定時の遊技状態と示す。
そして、大当りZaに基づく大当り遊技では、1〜5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技において、1,2回目のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。したがって、大当りZaに基づく大当り遊技において、1〜5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技の規定時間は、「9.8秒」となっている。
また、大当りZaに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において1回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間が、当り判定時の遊技状態に応じて設定されている。具体的に、大当りZaに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において1回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「1秒」が設定されている一方、確変状態である場合には「9秒」が設定されている。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において2回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。
また、大当りZaに基づく大当り遊技では、11回目のラウンド遊技において1回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、11回目のラウンド遊技において2回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間が、当り判定時の遊技状態に応じて設定されている。具体的に、大当りZaに基づく大当り遊技では、11回目のラウンド遊技において2回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「1秒」が設定されている一方、確変状態である場合には「9秒」が設定されている。したがって、大当りZaに基づく大当り遊技において、6,11回目のラウンド遊技の規定時間は、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「9.8秒」となるとともに、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合には「17.8秒」となる。
このように、大当りZaに基づく大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2.6秒」の間、大入賞口18が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って、大入賞口18が閉鎖し、ラウンド内インターバルを経て、大入賞口18が2回目の開放を行う。このとき、今回のラウンド遊技が6回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が2回目の開放を行う。また、今回のラウンド遊技が6回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるとき、及び今回のラウンド遊技が1〜5,7〜16回目のラウンド遊技であるときには、「1秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が2回目の開放を行う。
その後、大当りZaに基づく大当り遊技では、2回目の開放の開放時間の経過に伴って大入賞口18が再び閉鎖し、ラウンド内インターバルを経て大入賞口18が3回目の開放を行う。このとき、今回のラウンド遊技が11回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が3回目の開放を行う。また、今回のラウンド遊技が11回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるとき、及び今回のラウンド遊技が1〜10,12〜16回目のラウンド遊技であるときには、「1秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が3回目の開放を行う。
その後、大当りZaに基づく大当り遊技では、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って大入賞口18が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「1秒」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技又はエンディング演出が開始する。このとき、今回のラウンド遊技が16回目以外のラウンド遊技である場合には、次のラウンド遊技が開始する一方、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合には、エンディング演出が開始する。以上の動作により、大当りZaに基づく大当り遊技では、大入賞口18が最大「48回」開放することになる。
なお、大当りZaに基づく大当り遊技において、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放は、大当り遊技を通した16回目の開放に対応するとともに、11回目のラウンド遊技における2回目の大入賞口18の開放は、大当り遊技を通した32回目の開放に対応する。したがって、大当りZaに基づく大当り遊技では、16,32回目の開放後のラウンド内インターバル時間が、特定ラウンド内インターバル時間に対応する。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、16回目の開放後のラウンド内インターバル時間が、第2特定ラウンド内インターバル時間に対応するとともに、32回目の開放後のラウンド内インターバル時間が、第1特定ラウンド内インターバル時間に対応する。また、大当りZaに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技が第2特定ラウンド遊技に対応するとともに、11回目のラウンド遊技が第1特定ラウンド遊技に対応する。
図5(a)及び(b)に示すように、大当りZbに基づく大当り遊技では、規定ラウンド数として「16回」が設定されているとともに、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「3回」が設定されている。したがって、大当りZbに基づく大当り遊技は、大入賞口18を「48回(16R×3回)」開放させる大当り遊技となる。なお、大当りZbに基づく大当り遊技では、全てのラウンド遊技が、大入賞口18を複数回にわたって開放させる特定ラウンド遊技に対応する。また、大当りZbに基づく大当り遊技では、1回の大入賞口18の開放時間が「2.6秒」に設定されている。また、大当りZbに基づく大当り遊技では、各ラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。
そして、大当りZbに基づく大当り遊技では、1〜5,7〜16回目のラウンド遊技において、1,2回目のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。したがって、大当りZbに基づく大当り遊技において、1〜5,7〜16回目のラウンド遊技の規定時間は、「9.8秒」となっている。
また、大当りZbに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において1回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間が、当り判定時の遊技状態に応じて設定されている。具体的に、大当りZbに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において1回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「1秒」が設定されている一方、確変状態である場合には「9秒」が設定されている。また、大当りZbに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技において2回目の大入賞口18が開放した後のラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。したがって、大当りZbに基づく大当り遊技において、6回目のラウンド遊技の規定時間は、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「9.8秒」となるとともに、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合には「17.8秒」となる。
このように、大当りZbに基づく大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2.6秒」の間、大入賞口18が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って大入賞口18が閉鎖し、ラウンド内インターバルを経て大入賞口18が2回目の開放を行う。このとき、今回のラウンド遊技が6回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が2回目の開放を行う。また、今回のラウンド遊技が6回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるとき、及び今回のラウンド遊技が1〜5,7〜16回目のラウンド遊技であるときには、「1秒」のラウンド内インターバル時間を経て大入賞口18が2回目の開放を行う。
その後、大当りZbに基づく大当り遊技では、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って、大入賞口18が再び閉鎖し、「1秒」のラウンド内インターバルを経て、大入賞口18が3回目の開放を行う。そして、大当りZbに基づく大当り遊技では、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って大入賞口18が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「1秒」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技又はエンディング演出が開始する。このとき、今回のラウンド遊技が16回目以外のラウンド遊技である場合には、次のラウンド遊技が開始する一方、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合には、エンディング演出が開始する。以上の動作により、大当りZbに基づく大当り遊技では、大入賞口18が最大「48回」開放することになる。
なお、大当りZbに基づく大当り遊技において、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放は、大当り遊技を通した16回目の開放に対応する。したがって、大当りZbに基づく大当り遊技では、16回目の開放後のラウンド内インターバル時間が、特定ラウンド内インターバル時間、及び第2特定ラウンド内インターバル時間に対応する。また、大当りZbに基づく大当り遊技では、6回目のラウンド遊技が、第2特定ラウンド遊技に対応する。
図6(a)及び(b)に示すように、大当りZcに基づく大当り遊技では、規定ラウンド数として「16回」が設定されているとともに、1回のラウンド遊技中の大入賞口18規定開放回数として「2回」が設定されている。したがって、大当りZcに基づく大当り遊技は、大入賞口18を「32回(16R×2回)」開放させる大当り遊技となる。また、大当りZcに基づく大当り遊技では、1回の大入賞口18の開放時間が「2.6秒」に設定されている。また、大当りZcに基づく大当り遊技では、各ラウンド遊技におけるラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。したがって、大当りZcに基づく大当り遊技において、各ラウンド遊技の規定時間は、「6.2秒」となっている。
そして、大当りZcに基づく大当り遊技では、1〜7,9〜15回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。また、大当りZcに基づく大当り遊技では、8,16回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間が、当り判定時の遊技状態に応じて設定されている。具体的に、大当りZcに基づく大当り遊技では、8,16回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「1秒」が設定されている一方、確変状態である場合には「9秒」が設定されている。
このように、大当りZcに基づく大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2.6秒」の間、大入賞口18が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って、大入賞口18が閉鎖し、「1秒」のラウンド内インターバルを経て、大入賞口18が2回目の開放を行う。そして、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って、大入賞口18が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、ラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技又はエンディング演出が開始する。
このとき、今回のラウンド遊技が8回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド間インターバル時間を経て次のラウンド遊技が開始する。また、今回のラウンド遊技が8回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるとき、及び今回のラウンド遊技が1〜7,9〜15回目のラウンド遊技であるときには、「1秒」のラウンド間インターバル時間を経て次のラウンド遊技が開始する。また、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド間インターバル時間を経てエンディング演出が開始する。また、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるときには、「1秒」のラウンド間インターバル時間を経てエンディング演出が開始する。以上の動作により、大当りZcに基づく大当り遊技では、大入賞口18が最大「32回」開放することになる。
図7に示すように、大当りZdに基づく大当り遊技では、規定ラウンド数として「16回」が設定されているとともに、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「1回」が設定されている。したがって、大当りZdに基づく大当り遊技は、大入賞口18を「16回(16R×1回)」開放させる大当り遊技となる。また、大当りZdに基づく大当り遊技では、1回の大入賞口18の開放時間が「2.6秒」に設定されている。なお、大当りZdに基づく大当り遊技では、1回のラウンド遊技中の大入賞口18の規定開放回数として「1回」が設定されているため、ラウンド内インターバルは存在しない。したがって、大当りZdに基づく大当り遊技において、各ラウンド遊技の規定時間は、「2.6秒」となっている。
そして、大当りZdに基づく大当り遊技では、1〜15回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態にかかわらず「1秒」が設定されている。また、大当りZdに基づく大当り遊技では、16回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間が、当り判定時の遊技状態に応じて設定されている。具体的に、大当りZdに基づく大当り遊技では、16回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には「1秒」が設定されている一方、確変状態である場合には「9秒」が設定されている。
このように、大当りZdに基づく大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2.6秒」の間、大入賞口18が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って大入賞口18が閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。そして、1回のラウンド遊技が終了すると、ラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技又はエンディング演出が開始する。このとき、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、「9秒」のラウンド間インターバル時間を経てエンディング演出が開始する。また、今回のラウンド遊技が16回目のラウンド遊技である場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるときには、「1秒」のラウンド間インターバル時間を経てエンディング演出が開始する。また、今回のラウンド遊技が1〜15回目のラウンド遊技であるときには、「1秒」のラウンド間インターバル時間を経て次のラウンド遊技が開始する。
なお、本実施形態では、大当りZa及び大当りZbが、特定当りに対応する。また、本実施形態では、「48回」が第1回数に、「32回」が第2回数に、「16回」が第3回数にそれぞれ対応する。また、大当りZa及び大当りZbが第1回数当りに、大当りZcが第2回数当りに、大当りZdが第3回数当りにそれぞれ対応する。
また、本実施形態において、大当りZa〜Zdに基づく大当り遊技では、オープニング演出が開始してから16回目の開放が終了する迄の最大時間が同一に設定されている。また、本実施形態において、大当りZa,Zcに基づく大当り遊技では、32回目の開放が終了する迄の最大時間が同一に設定されている。
また、図3に示すように、本実施形態では、何れの大当り遊技についても、オープニング演出の演出時間として「6秒」が設定されているとともに、エンディング演出の演出時間として「10秒」が設定されている。
また、本実施形態では、大当りZA,Za〜Zdに基づく大当り遊技の終了後に確変状態が付与される。即ち、本実施形態では、大当りZA,Za〜Zdのうち何れかの大当りが決定されることにより、確変状態を付与する付与条件が成立する。なお、確変状態は、大当り遊技の終了後から予め定めた確変回数(本実施形態では「100回」)の特別図柄変動ゲームが終了される迄の間、又は確変回数の特別図柄変動ゲームの終了前に次回の大当り遊技が付与される迄の間、付与される。また、大当りZBに基づく大当り遊技の終了後には、確変状態が付与されない。
また、本実施形態において、確変状態は、当り確率が高確率に変動するため、非確変状態と比較して大当りZa〜Zdを含む大当りが決定され易い遊技状態となる。なお、本実施形態では、大当りZa〜Zdが、大当り遊技後に確変状態を付与する付与条件が成立し得る当りに対応する。
また、本実施形態では、何れの大当り遊技についても、大当り遊技の終了後から予め定めた作動回数(本実施形態では「100回」)の特別図柄変動ゲームが終了される迄の間、又は作動回数の特別図柄変動ゲームの終了前に次回の大当り遊技が付与される迄の間、変短状態が付与される。また、本実施形態において、変短状態は、第2始動口15の第2入球口への遊技球の入球率が向上し、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を成立させ易くなるため、非変短状態と比較して大当りZa〜Zdが決定され易い遊技状態となる。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機において実行可能な遊技演出について説明する。
本実施形態では、遊技演出の1つとして、大当り遊技におけるインターバル時間中に、今回の大当り遊技が継続するか否かを報知する報知演出を実行可能である。この報知演出は、演出表示装置10の画像表示部GHに演出用のキャラクタ画像を表示させ、そのキャラクタ画像の動作によって今回の大当り遊技が継続するか否かを報知する演出態様で実行される。報知演出の演出態様には、次回のラウンド遊技が開始されることを報知する継続報知態様と、次回のラウンド遊技が開始されないことを報知する終了報知態様とがある。また、継続報知態様には、単に次回のラウンド遊技が開始されることを報知する第1継続報知態様と、今回の大当り遊技における大入賞口18の最大の開放回数を報知する第2継続報知態様とがある。なお、本実施形態の報知演出は、演出時間として「9秒」が設定されている。したがって、本実施形態において、インターバル時間として「9秒」が設定されている場合には報知演出を実行可能である一方で、インターバル時間として「1秒」が設定されている場合には報知演出を実行できない。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機の機裏側には、主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機における遊技などに関する処理を実行するとともに、該処理の結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき遊技演出の実行などに関する処理を実行する。即ち、演出制御基板31は、演出表示装置10の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)、装飾ランプLAの発光態様、及びスピーカSPの音声出力態様を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31について、その具体的な構成を説明する。
最初に、主制御基板30について説明する。
図8に示すように、主制御基板30には、主制御用CPU30a、主制御用ROM30b、主制御用RAM30c、及び乱数生成回路30dが備えられている。主制御用CPU30aには、主制御用ROM30b、主制御用RAM30c、及び乱数生成回路30dが接続されている。また、主制御用CPU30aには、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサCS、及びゲートセンサGSが接続されている。また、主制御用CPU30aには、第1特別図柄表示装置11、第2特別図柄表示装置12、第1保留表示装置19、第2保留表示装置20、及び普通図柄表示装置21が接続されている。また、主制御用CPU30aには、普通電動役物ソレノイドSOL1及び大入賞口ソレノイドSOL2が接続されている。
主制御用CPU30aは、パチンコ遊技機における遊技に関する各種の処理を所定の手順で実行する。主制御用ROM30bには、主制御用CPU30aが遊技に関する処理を実行するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM30bには、複数種類の特別図柄変動パターンが記憶されている。特別図柄変動パターンは、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が確定停止表示される迄の間の遊技演出(表示演出等)のベースとなるパターンを示すものである。本実施形態における特別図柄変動パターンは、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が確定停止表示される迄の変動時間(演出時間)、及び該変動時間中の飾り図柄変動ゲームの変動内容(演出内容)を特定できる。
本実施形態の特別図柄変動パターンには、大当り演出を特定する大当り演出用の特別図柄変動パターンと、はずれリーチ演出を特定するはずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンと、はずれ演出を特定するはずれ演出用の特別図柄変動パターンとがある。
大当り演出は、飾り図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、飾り図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、飾り図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。
また、主制御用ROM30bには、遊技に関する判定に用いられる各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM30bには、当りか否かの当り判定に用いられる当り判定値が記憶されている。なお、確変状態が付与されているときに用いられる当り判定値の個数は、確変状態が付与されていないときに用いられる当り判定値の個数よりも多い。また、主制御用ROM30bには、普通当り遊技を付与する普通当りか否かの普通当り判定に用いられる普通当り判定値が記憶されている。なお、変短状態が付与されているときに用いられる普通当り判定値の個数は、変短状態が付与されていないときに用いられる普通当り判定値の個数よりも多い。そして、主制御用ROM30bには、当り判定で否定判定された場合に、リーチ演出の実行を許容するか否かのリーチ判定に用いられるリーチ判定値が記憶されている。
また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。例えば、主制御用RAM30cには、確変状態が付与されているか否かを示す主確変フラグが記憶される。また、主制御用RAM30cには、変短状態が付与されているか否かを示す主作動フラグが記憶される。
また、乱数生成回路30dでは、各種のハードウェア乱数が生成される。本実施形態において、各種のハードウェア乱数には、当り判定用乱数や、普通当り判定用乱数などがある。当り判定用乱数は、当り判定に用いる乱数である。普通当り判定用乱数は、普通当り判定に用いる乱数である。
また、主制御用CPU30aは、各種のソフトウェア乱数の値を所定の周期毎に更新し、主制御用RAM30cに記憶させるソフトウェア乱数生成処理を実行する。本実施形態において、各種のソフトウェア乱数には、特別図柄振分用乱数や、リーチ判定用乱数、特別図柄変動パターン振分用乱数などがある。特別図柄振分用乱数は、特別図柄(大当りの種類)を決定する際に用いる乱数である。リーチ判定用乱数は、リーチ判定に用いる乱数である。特別図柄変動パターン振分用乱数は、特別図柄変動パターンを決定する際に用いる乱数である。
次に、演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31には、演出制御用CPU31a、演出制御用ROM31b、及び演出制御用RAM31cが備えられているとともに、演出制御用CPU31aには、演出制御用ROM31b及び演出制御用RAM31cが接続されている。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置10、装飾ランプLA、及びスピーカSPが接続されている。また、演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御用RAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
演出制御用ROM31bには、遊技演出の実行などに関する処理を実行するための演出制御プログラムや、各種の画像データ(図柄、背景画像、文字、及びキャラクタなどの各種の画像データ)などが記憶されている。演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31が実行する制御内容を説明する。
まず、主制御基板30の主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば4ms)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において、主制御用CPU30aは、第1始動口13の第1入球口へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した第1始動センサSE1が出力する検知信号を入力したか否かの第1入球判定を行う。主制御用CPU30aは、第1入球判定の判定結果が否定の場合、後述する第2入球判定に移行する。一方、主制御用CPU30aは、第1入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用RAM30cに記憶されている第1特別図柄保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの第1保留判定を行う。
主制御用CPU30aは、第1保留判定の判定結果が否定の場合(特別図柄保留数=4の場合)、後述する第2入球判定に移行する。一方、主制御用CPU30aは、第1保留判定の判定結果が肯定の場合(特別図柄保留数<4の場合)、第1特別図柄保留数を1加算し、第1特別図柄保留数を更新するとともに、更新後の第1特別図柄保留数を表示するように第1保留表示装置19の表示内容を制御する。その後、主制御用CPU30aは、乱数生成回路30dから当り判定用乱数の値を取得するとともに、主制御用RAM30cから、特別図柄振分用乱数の値、リーチ判定用乱数の値、及び特別図柄変動パターン振分用乱数の値を取得する。そして、主制御用CPU30aは、取得した各種乱数の値を、該各種乱数の値を記憶させた順序と、第1特別図柄変動ゲームの実行に用いる乱数の値であることとを特定可能となるように、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶させる。
各種乱数の値を主制御用RAM30cに記憶させた場合、第1入球判定の判定結果が否定の場合、又は第1保留判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、第2始動口15の第2入球口へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した第2始動センサSE2が出力する検知信号を入力したか否かの第2入球判定を行う。そして、主制御用CPU30aは、第2入球判定の判定結果が否定の場合、特別図柄入力処理を終了する。一方、主制御用CPU30aは、第2入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用RAM30cに記憶されている第2特別図柄保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの第2保留判定を行う。
主制御用CPU30aは、第2保留判定の判定結果が否定の場合(特別図柄保留数=4の場合)、特別図柄入力処理を終了する。一方、主制御用CPU30aは、第2保留判定の判定結果が肯定の場合(特別図柄保留数<4の場合)、第2特別図柄保留数を1加算し、第2特別図柄保留数を更新するとともに、更新後の第2特別図柄保留数を表示するように第2保留表示装置20の表示内容を制御する。その後、主制御用CPU30aは、乱数生成回路30dから当り判定用乱数の値を取得するとともに、主制御用RAM30cから、特別図柄振分用乱数の値、リーチ判定用乱数の値、及び特別図柄変動パターン振分用乱数の値を取得する。そして、主制御用CPU30aは、取得した各種乱数の値を、該各種乱数の値を記憶させた順序と、第2特別図柄変動ゲームの実行に用いる乱数の値であることとを特定可能となるように、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶させる。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
特別図柄開始処理において、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。このとき、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中であるか否かを判定する。そして、特別図柄変動ゲームの実行条件が成立していない場合(特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中である場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、特別図柄変動ゲームの実行条件が成立している場合(特別図柄変動ゲームの実行中でなく、且つ大当り遊技中でない場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第2特別図柄保留数が「0(零)」よりも大きいか否かの第2保留数判定を行う。第2保留数判定の判定結果が否定の場合(第2特別図柄保留数=0の場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第1特別図柄保留数が「0(零)」よりも大きいか否かの第1保留数判定を行う。第1保留数判定の判定結果が否定の場合(第1特別図柄保留数=0の場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、第1保留数判定の判定結果が肯定の場合(第1特別図柄保留数>0の場合)、主制御用CPU30aは、第1特別図柄保留数を1減算し、第1特別図柄保留数を更新するとともに、更新後の第1特別図柄保留数を表示するように第1保留表示装置19の表示内容を制御する。次に、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第1特別図柄変動ゲームの実行に用いる各種乱数の値のうち、最先に記憶された各種乱数の値を取得する。
次に、主制御用CPU30aは、取得した当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている当り判定値と一致するか否かの当り判定を行う。このとき、主制御用CPU30aは、確変状態が付与されている場合、確変状態用の当り判定値を用いる一方で、確変状態が付与されていない場合、非確変状態用の当り判定値を用いる。この遊技状態に応じた当り判定値の選択により、確変状態中は、当り確率が高確率に変動する。
当り判定の判定結果が肯定の場合(当りの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄振分用乱数の値に基づいて、第1特別図柄による大当り図柄の中から第1特別図柄表示装置11にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、第1特別図柄による大当り図柄の中から、取得した特別図柄振分用乱数の値に対応付けられた1つの第1特別図柄を選択することにより最終停止図柄を決定する。この最終停止図柄の決定により、主制御用CPU30aは、大当りの種類を決定する。即ち、本実施形態では、主制御用CPU30aが、当り種類決定手段として機能する。
またこのとき、主制御用CPU30aは、当り判定時の遊技状態を特定可能な主遊技状態情報を、主制御用RAM30c内の所定の記憶領域に設定する。具体的に、本実施形態において、主制御用CPU30aは、確変状態が付与されている場合、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを示す値を、主遊技状態情報として主制御用RAM30c内の所定の記憶領域に設定する。一方、主制御用CPU30aは、確変状態が付与されていない場合、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを示す値を、主遊技状態情報として主制御用RAM30c内の所定の記憶領域に設定する。
次に、主制御用CPU30aは、取得した特別図柄変動パターン振分用乱数の値に基づいて、大当り演出用の特別図柄変動パターンの中から1つの特別図柄変動パターンを決定する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
また、当り判定の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、主制御用CPU30aは、取得したリーチ判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されているリーチ判定値と一致するか否かのリーチ判定を行う。リーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出ありの場合)、主制御用CPU30aは、第1特別図柄によるはずれ図柄の中から第1特別図柄表示装置11にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。次に、主制御用CPU30aは、特別図柄変動パターン振分用乱数の値に基づいて、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンの中から1つの特別図柄変動パターンを決定する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
また、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出なしの場合)、主制御用CPU30aは、第1特別図柄によるはずれ図柄の中から第1特別図柄表示装置11にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。次に、主制御用CPU30aは、特別図柄変動パターン振分用乱数の値に基づいて、はずれ演出用の特別図柄変動パターンの中から1つの特別図柄変動パターンを決定する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、第2保留数判定の判定結果が肯定の場合(第2特別図柄保留数>0の場合)、主制御用CPU30aは、第2特別図柄保留数を1減算し、第2特別図柄保留数を更新するとともに、更新後の第2特別図柄保留数を表示するように第2保留表示装置20の表示内容を制御する。次に、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第2特別図柄変動ゲームの実行に用いる各種乱数の値のうち、最先に記憶された各種乱数の値を取得する。
以下、主制御用CPU30aは、第1保留数判定の判定結果が肯定の場合の処理と同様にして各種の判定を実行するとともに、これらの判定の結果に応じて第2特別図柄表示装置12にて確定停止表示させる最終停止図柄や、第2特別図柄変動ゲームの特別図柄変動パターンを決定する。
即ち、当り判定の判定結果が肯定の場合(当りの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄振分用乱数の値に基づいて、第2特別図柄による大当り図柄の中から第2特別図柄表示装置12にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、第2特別図柄による大当り図柄の中から、取得した特別図柄振分用乱数の値に対応付けられた1つの第2特別図柄を選択することにより最終停止図柄を決定する。
またこのとき、主制御用CPU30aは、第1保留数判定の判定結果が肯定の場合の処理と同様に、当り判定時の遊技状態を特定可能な主遊技状態情報を、主制御用RAM30c内の所定の記憶領域に設定する。
なお、本実施形態において、第2特別図柄変動ゲームの実行に係わる処理のうち各種乱数の値を読み出した以降の処理は、第1特別図柄変動ゲームの実行に関わる処理のうち各種乱数の値を読み出した以降の処理と同様であるため、その他の詳細な説明は省略する。
また、特別図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、特別図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、特別図柄変動パターンを指定するとともに飾り図柄の変動開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、第1保留数判定の判定結果が肯定の場合(第1特別図柄変動ゲームを開始させる場合)、第1特別図柄の変動表示を開始させるように第1特別図柄表示装置11の表示内容を制御する。その一方で、主制御用CPU30aは、第2保留数判定の判定結果が肯定の場合(第2特別図柄変動ゲームを開始させる場合)、第2特別図柄の変動表示を開始させるように第2特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。
その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理において決定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を確定停止表示させるように各特別図柄表示装置11,12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理において決定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間の終了時に、飾り図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機では、上述の特別図柄開始処理を含む各種の処理を実行することにより、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームとが何れも記憶されているとき、第2特別図柄変動ゲームを優先的に実行する。
次に、主制御用CPU30aが大当り遊技を付与するために行う大当り遊技処理について説明する。
主制御用CPU30aは、当り判定において肯定判定した際に決定した特別図柄の大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、付与する大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの終了後、大当りの種類に基づいて特定された大当り遊技の制御を開始するとともに、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
図9に示すように、大当り遊技処理において主制御用CPU30aは、オープニング処理を実行する(ステップS11)。オープニング処理において、主制御用CPU30aは、大当りの種類に基づいて特定された大当り遊技用のオープニング演出の演出時間を主制御用RAM30cに設定するとともに、オープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを演出制御用CPU31aに出力する。オープニングコマンドは、大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドとなる。またこのとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに設定されている主遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態を特定し、当り判定時の遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、オープニング演出の演出時間が経過した場合、ラウンド遊技に係る各種処理として、以下のステップS12〜S22を実行する。
まず、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されているラウンド遊技数に1加算して値を更新するとともに、更新後のラウンド遊技数を示すラウンド遊技数コマンドを演出制御用CPU31aに出力する(ステップS12)。なお、主制御用CPU30aは、大当り遊技の開始時にラウンド遊技数として「0(零)」を設定する。したがって、本実施形態では、ラウンド遊技数に設定された値が、何回目のラウンド遊技であるかを示すようになっている。また、ラウンド遊技数コマンドは、ラウンド遊技の開始を指示するラウンド開始コマンドとなる。
続いて、主制御用CPU30aは、大入賞口18を開放させるように大入賞口ソレノイドSOL2を制御して、ラウンド遊技を開始させる(ステップS13)。このとき、主制御用CPU30aは、大入賞口18が開放してから閉鎖する迄の時間である大入賞口18の開放時間を主制御用RAM30cに設定する。なお、本実施形態において、主制御用CPU30aは、今回の大当り遊技が大当りZA,ZBに基づく大当り遊技である場合、大入賞口18の開放時間として「25秒」を設定する一方、今回の大当りが大当りZa〜Zdに基づく大当り遊技である場合、大入賞口18の開放時間として「2.6秒」を設定する。またこのとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されているラウンド中開放回数を1加算して更新する。ラウンド中開放回数は、1回のラウンド遊技中に大入賞口18を開放させた回数である。
次に、主制御用CPU30aは、1回のラウンド遊技において、大入賞口18へ入球した遊技球の数を示す入球個数が、予め定めた入球上限個数(本実施形態では「10個」)に達したか否かを判定する(ステップS14)。なお、主制御用CPU30aは、カウントセンサCSからの検知信号を入力する毎に入球個数を1加算し、主制御用RAM30cに記憶させる。また、主制御用CPU30aは、1回のラウンド遊技の終了時に入球個数を「0(零)」にリセットする。
ステップS14の判定結果が否定(入球上限個数>入球個数)の場合、主制御用CPU30aは、大入賞口18を開放させてから開放時間を経過したか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、ステップS14の処理に戻る。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合、又はステップS14の判定結果が肯定(入球上限個数=入球個数)の場合、主制御用CPU30aは、大入賞口18を閉鎖させるように大入賞口ソレノイドSOL2を制御する(ステップS16)。
次に、主制御用CPU30aは、1回のラウンド遊技において、大入賞口18へ入球した遊技球の数を示す入球個数が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17の判定結果が否定(入球上限個数>入球個数)の場合、主制御用CPU30aは、ラウンド中開放回数が、大当りの種類に基づいて特定される規定開放回数に達したか否かを判定する(ステップS18)。
ステップS18の判定結果が否定(規定開放回数>ラウンド中開放回数)の場合、主制御用CPU30aは、ラウンド内インターバル時間を主制御用RAM30cに設定する(ステップS19)。なお、ラウンド内インターバル時間を設定する制御について、詳しくは後述する。その後、主制御用CPU30aは、ラウンド内インターバル時間が経過した場合、ステップS13に移行し、同一のラウンド遊技における次回の大入賞口18の開放を実行させる。ステップS13〜S19の処理により、主制御用CPU30aは、大当りZa〜Zcが決定されたときには、各ラウンド遊技において大入賞口18を複数回にわたって開放させることができる。
一方、ステップS17の判定結果が肯定(入球上限個数=入球個数)の場合、又はステップS18の判定結果が肯定(規定開放回数=ラウンド中開放回数)の場合、主制御用CPU30aは、ラウンド終了コマンドを出力する(ステップS20)。ラウンド終了コマンドは、終了させたラウンド遊技が何回目のラウンド遊技であるかを指定するとともにラウンド遊技の終了を示すコマンドである。そして、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技を終了させると、ラウンド中開放回数を「0(零)」に設定するとともに、ラウンド間インターバル時間を主制御用RAM30cに設定する(ステップS21)。なお、ラウンド間インターバル時間を設定する制御について、詳しくは後述する。
その後、主制御用CPU30aは、ラウンド間インターバル時間が経過した場合、ラウンド遊技数が規定ラウンド数に達したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22の判定結果が否定(規定ラウンド数>ラウンド遊技数)の場合、主制御用CPU30aは、ステップS12に移行し、次のラウンド遊技に関する処理を実行する。一方、ステップS22の判定結果が肯定(規定ラウンド数=ラウンド遊技数)の場合、主制御用CPU30aは、エンディング処理を実行する(ステップS23)。エンディング処理において、主制御用CPU30aは、特別図柄(大当りの種類)に基づいて特定された大当り遊技用のエンディング演出の演出時間を主制御用RAM30cに設定するとともに、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、エンディング演出の演出時間が経過した場合、大当り遊技処理を終了する。このように、本実施形態では、主制御用CPU30aが、当り遊技を付与する制御を行う当り遊技制御手段として機能する。
このような大当り遊技処理により、主制御用CPU30aは、大当りZa又は大当りZbが決定された場合、6回目のラウンド遊技において、大入賞口18に大当り遊技を通して16回目の開放をさせたのち、更に大入賞口18を開放させる。また、主制御用CPU30aは、大当りZa又は大当りZbが決定された場合、11回目のラウンド遊技において、大入賞口18に大当り遊技を通して32回目の開放をさせたのち、更に大入賞口18を開放させる。
以下、ステップS19において主制御用CPU30aがラウンド内インターバル時間を設定するために行う処理について説明する。
主制御用CPU30aは、ステップS19において、大当りの種類と、ラウンド中開放回数と、ラウンド遊技数とに基づき、大当り中開放回数を算出する。なお、大当り中開放回数は、大当り遊技中に大入賞口18が開放した回数を、大当りの種類と、ラウンド中開放回数と、ラウンド遊技数に基づき算出したものである。つまり、大当り中開放回数は、ラウンド遊技において規定開放回数だけ大入賞口18が開放される前に入球個数が入球上限個数に達したことによってラウンド遊技が終了した場合、実際の大入賞口18が開放した回数とずれることとなる。
具体的に、主制御用CPU30aは、大当り中開放回数として、既に終了したラウンド遊技数と1回のラウンド遊技における大入賞口18の規定開放回数とを乗算した値に、ラウンド中開放回数を加算した値(すなわち、(現在のラウンド遊技数−1)×(1回のラウンド遊技における大入賞口18の規定開放回数)+ラウンド中開放回数)を設定する。例えば、1回のラウンド遊技における大入賞口18の規定開放回数が「3回」である大当り遊技において、現在が4回目のラウンド遊技中であり、ラウンド中開放回数の値が「2」である場合、大当り中開放回数の値は、11回((4−1)×3+2)となる。また、主制御用CPU30aは、大当り中開放回数を算出すると、算出した大当り中開放回数を特定可能な開放回数コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。
そして、主制御用CPU30aは、算出した大当り中開放回数と、大当りの種類とに基づき、ラウンド内インターバル時間を決定する。具体的に、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZaである場合であって、大当り中開放回数が16回又は32回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド内インターバル時間を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに設定されている主遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には「9秒」を設定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には「1秒」を設定する。また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZaである場合であって、大当り中開放回数が16回又は32回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド内インターバル時間として「1秒」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZbである場合であって、大当り中開放回数が16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド内インターバル時間を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに設定されている主遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には「9秒」を設定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には「1秒」を設定する。また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZbである場合であって、大当り中開放回数が16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド内インターバル時間として「1秒」を設定する。
このように、主制御用CPU30aは、大当りZaを決定した場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、16回目及び32回目の開放後のラウンド内インターバル時間として9秒を設定する制御を可能である。一方で、主制御用CPU30aは、大当りZaを決定した場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるときには、16回目及び32回目の開放後のラウンド内インターバル時間として1秒を設定する制御を可能である。
また、主制御用CPU30aは、大当りZbを決定した場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であるときには、16回目の開放後のラウンド内インターバル時間として9秒を設定する制御を可能である。一方で、主制御用CPU30aは、大当りZbを決定した場合であって、当り判定時の遊技状態が非確変状態であるときには、16回目の開放後のラウンド内インターバル時間として1秒を設定する制御を可能である。
したがって、本実施形態の主制御用CPU30aは、同一の大当りを決定した場合であっても、特定ラウンド内インターバル時間を遊技状態に応じて異ならせることができる。なお、本実施形態では、確変状態が第1遊技状態に対応するとともに、非確変状態が第2遊技状態に対応する。また、本実施形態では、「9秒」が第1時間に対応するとともに、「1秒」が第2時間に対応する。
また、本実施形態では、大当りZa又は大当りZbを決定した場合に、当り判定時の遊技状態に応じて、6回目のラウンド遊技における1回目の開放後のラウンド内インターバル時間を設定する制御が、第2制御に対応する。また、本実施形態では、大当りZaを決定した場合に、当り判定時の遊技状態に応じて、11回目のラウンド遊技における2回目の開放後のラウンド内インターバル時間を設定する制御が、第1制御に対応する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZcである場合には、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド内インターバル時間として「1秒」を設定する。
次に、ステップS21において主制御用CPU30aがラウンド間インターバル時間を設定するために行う処理について説明する。
主制御用CPU30aは、ステップS21において、大当りの種類と、ラウンド遊技数とに基づき、ラウンド間インターバル時間を決定する。
具体的に、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZcである場合であって、ラウンド遊技数が8,16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド間インターバル時間を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに設定されている主遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には「9秒」を設定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には「1秒」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZcである場合であって、ラウンド遊技数が8,16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド間インターバル時間として「1秒」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZdである場合であって、ラウンド遊技数が16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド間インターバル時間を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに設定されている主遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には「9秒」を設定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には「1秒」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZdである場合であって、ラウンド遊技数が16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド間インターバル時間として「1秒」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当りZA、大当りZB、大当りZa、及び大当りZbのうちの何れかである場合には、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド間インターバル時間として「1秒」を設定する。
このように、本実施形態の主制御用CPU30aは、同一の大当りを決定した場合であっても、特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を遊技状態に応じて異ならせることができる。なお、大当りZcに基づく大当り遊技では、8回目及び16回目のラウンド遊技が特定回数目のラウンド遊技に対応するとともに、大当りZdに基づく大当り遊技では、16回目のラウンド遊技が特定回数目のラウンド遊技に対応する。
また、大当り遊技を終了する際、主制御用CPU30aは、大当りの種類に基づき、大当り遊技の終了後に確変状態を付与するか否かを特定する。主制御用CPU30aは、確変状態を付与する場合、主確変フラグに確変状態が付与されていることを示す値を設定する。また、主制御用CPU30aは、確変状態を付与する場合、予め定めた確変回数を主制御用RAM30cに記憶させる。
主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームが実行される毎に主制御用RAM30cに記憶されている確変回数を1減算して書き換えるとともに、1減算した結果として確変回数が0となった場合、確変回数が0となった特別図柄変動ゲームの終了に伴って主確変フラグの値を消去する。なお、主制御用CPU30aは、大当り遊技が付与された場合、主確変フラグ及び確変回数の値を消去する。
また、大当り遊技を終了する際、主制御用CPU30aは、特別図柄の大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づき、変短状態を付与するか否かを特定する。主制御用CPU30aは、変短状態を付与する場合、主作動フラグに変短状態が付与されていることを示す値を設定する。また、主制御用CPU30aは、変短状態を付与する場合、予め定めた作動回数を主制御用RAM30cに記憶させる。
主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームが実行される毎に主制御用RAM30cに記憶されている作動回数を1減算して書き換えるとともに、1減算した結果として作動回数が0となった場合、作動回数が0となった特別図柄変動ゲームの終了に伴って主作動フラグの値を消去する。なお、主制御用CPU30aは、大当り遊技が付与された場合、主作動フラグ及び作動回数の値を消去する。
次に、普通図柄に関して主制御用CPU30aが実行する処理を説明する。
主制御用CPU30aは、メイン制御プログラムに基づき普通図柄入力処理や普通図柄開始処理などの各種処理を実行する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば、4ms)毎に普通図柄入力処理や普通図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、普通図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU30aは、作動ゲート22へ遊技球が入球し、該遊技球を検知したゲートセンサGSが出力する検知信号を入力したか否かの普通入球判定を行う。そして、主制御用CPU30aは、普通入球判定の判定結果が否定の場合、普通図柄入力処理を終了する。一方、主制御用CPU30aは、普通入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用RAM30cに記憶されている普通図柄保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの普通保留判定を行う。
主制御用CPU30aは、普通保留判定の判定結果が否定の場合(普通図柄保留数=4の場合)、上限数を超える普通図柄保留数の更新を行わないとともに、普通当り判定用乱数の値を取得することなく、普通図柄入力処理を終了する。一方、主制御用CPU30aは、普通保留判定の判定結果が肯定の場合(普通図柄保留数<4の場合)、普通図柄保留数を1加算し、普通図柄保留数を更新する。その後、主制御用CPU30aは、乱数生成回路30dから普通当り判定用乱数の値を取得する。またこのとき、主制御用CPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値を、該普通当り判定用乱数の値を記憶させた順序を特定可能となるように、主制御用RAM30cに記憶させる。その後、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。このとき、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中であるか否かを判定する。そして、普通図柄変動ゲームの実行条件が成立していない場合(普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中である場合)、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。
一方、普通図柄変動ゲームの実行条件が成立している場合(普通図柄変動ゲームの実行中でなく、且つ普通当り遊技中でない場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている普通図柄保留数が「0(零)」よりも大きいか否かの普通保留数判定を行う。普通保留数判定の判定結果が否定の場合(普通図柄保留数=0の場合)、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通保留数判定の判定結果が肯定の場合(普通図柄保留数>0の場合)、主制御用CPU30aは、普通図柄保留数を1減算し、普通図柄保留数を更新する。
次に、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている普通当り判定用乱数の値のうち、最先に記憶された普通当り判定用乱数の値を取得する。次に、主制御用CPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かの普通当り判定を行う。このとき、主制御用CPU30aは、変短状態が付与されている場合、変短状態用の普通当り判定値を用いる一方で、変短状態が付与されていない場合、非変短状態用の普通当り判定値を用いる。この遊技状態に応じた普通当り判定値の選択により、変短状態中は、普通当り判定で肯定判定される確率が高確率に変動する。
普通当り判定の判定結果が肯定の場合(普通当りの場合)、主制御用CPU30aは、普通図柄による普通当り図柄の中から普通図柄表示装置21にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。
次に、主制御用CPU30aは、複数種類の普通図柄変動パターンの中から1つの普通図柄変動パターンを決定する。このとき、主制御用CPU30aは、変短状態が付与されていない場合、第1の変動時間(例えば5秒)を定めた普通図柄変動パターンを決定する一方で、変短状態が付与されている場合、第1の変動時間よりも短い第2の変動時間(例えば1秒)を定めた普通図柄変動パターンを決定する。この遊技状態に応じた変動時間の異なる普通図柄変動パターンの選択により、変短状態中は、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮される。その後、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。
また、普通当り判定の判定結果が否定の場合(普通はずれの場合)、主制御用CPU30aは、普通図柄による普通はずれ図柄の中から普通図柄表示装置21にて確定停止表示させる最終停止図柄を決定する。次に、主制御用CPU30aは、複数種類の普通図柄変動パターンの中から1つの普通図柄変動パターンを決定する。その後、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。
また、普通図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、普通図柄の変動表示を開始させるように普通図柄表示装置21の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理において決定した普通図柄変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を確定停止表示させるように普通図柄表示装置21の表示内容を制御する。
また、普通当り判定において肯定判定した場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの終了後(普通当り図柄の確定停止表示後)、開閉扉14を所定の動作パターンに従って開閉動作させて普通当り遊技を付与する。主制御用CPU30aは、非変短状態の場合、開閉扉14を、第1開放時間(本実施形態では0.2秒)で第1回数(本実施形態では1回)分、開放動作させる。一方、主制御用CPU30aは、変短状態の場合、開閉扉14を、第1開放時間よりも長い第2開放時間(本実施形態では1.5秒)で、第1回数よりも多い第2回数(本実施形態では3回)分、開放動作させる。この遊技状態に応じた異なる動作パターンによる開閉扉14の開放動作の制御により、変短状態中は、開閉扉14の開放時間が長くなる。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが演出制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。演出制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、その制御コマンドに応じて各種処理を実行する。
以下、演出制御用CPU31aが飾り図柄変動ゲームを実行させるために行う処理について説明する。
演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、演出表示装置10に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄が大当り図柄である場合には、大当りの図柄組み合わせを決定する。
また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄がはずれ図柄である場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された特別図柄変動パターンに基づいて演出表示装置10に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。即ち、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄がはずれ図柄である場合であって、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンが指定されたときには、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄がはずれ図柄である場合であって、はずれ演出用の特別図柄変動パターンが指定されたときには、はずれの図柄組み合わせを決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、全図柄列の飾り図柄の変動表示を開始させ、飾り図柄変動ゲームが開始されるように演出表示装置10の表示内容を制御する。演出制御用CPU31aは、入力した変動パターン指定コマンドにより指定された特別図柄変動パターンに基づいて飾り図柄変動ゲームの演出内容を特定するとともに、特定した演出内容による飾り図柄変動ゲームが実行されるように演出表示装置10の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、全図柄停止コマンドの入力を契機として、決定した飾り図柄を確定停止表示させるように演出表示装置10を制御する。
次に、大当り遊技が付与された際に演出制御用CPU31aが行う制御について説明する。
演出制御用CPU31aは、オープニングコマンドを入力すると、実行させるオープニング演出の演出内容を特定し、特定した演出内容でオープニング演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、遊技状態コマンドを入力すると、当り判定時の遊技状態を特定可能な副遊技状態情報を演出制御用RAM31c内の所定の記憶領域に設定する。また、演出制御用CPU31aは、ラウンド遊技数コマンドを入力する毎に、実行させるラウンド演出の演出内容を特定し、特定した演出内容でラウンド演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、開放回数コマンドを入力する毎に、ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定し、特定した演出内容で遊技演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、ラウンド終了コマンドを入力する毎に、ラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定し、特定した演出内容で遊技演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、エンディングコマンドを入力すると、実行させるエンディング演出の演出内容を特定し、特定した演出内容でエンディング演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御する。
以下、ラウンド内インターバル時間中に遊技演出を表示させるために演出制御用CPU31aが行う制御について詳しく説明する。
演出制御用CPU31aは、大当りの種類と、入力した開放回数コマンドから特定される大当り中開放回数とに基づいて、ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。
演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZaである場合であって、大当り中開放回数が16,32回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。このとき、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに設定されている副遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には第1継続報知態様の報知演出を特定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZaである場合であって、大当り中開放回数が16,32回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容として通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZbである場合であって、大当り中開放回数が16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。このとき、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに設定されている副遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には第2継続報知態様の報知演出を特定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZbである場合であって、大当り中開放回数が16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容として通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZcである場合、大当り中開放回数にかかわらず、ラウンド内インターバル時間中に実行させる演出の演出内容として通常演出を特定する。通常演出は、演出表示装置10に所定のキャラクタ画像を表示し、該キャラクタ画像の動作により、インターバル時間中であることを報知する遊技演出である。
このように、演出制御用CPU31aは、ラウンド内インターバル時間として「9秒」が設定されている場合、そのラウンド内インターバル時間にかけて報知演出を実行させる制御を可能である。一方、演出制御用CPU31aは、ラウンド内インターバル時間として「1秒」が設定されている場合、そのラウンド内インターバル時間にかけて報知演出を実行させない。なお、本実施形態では、報知演出が特定演出に対応するとともに、演出制御用CPU31aが、大当り遊技中に報知演出を実行させる制御を可能な特定演出制御手段として機能する。
次に、ラウンド間インターバル時間中に遊技演出を表示させるために演出制御用CPU31aが行う制御について詳しく説明する。
演出制御用CPU31aは、大当りの種類と、入力したラウンド終了コマンドから特定される終了されたラウンド遊技の回数とに基づいて、ラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。演出制御用CPU31aは、今回の大当りが、大当りZA、大当りZB、大当りZa、及び大当りZbのうちの何れかである場合、終了されたラウンド遊技の回数にかかわらず、ラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容として通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZcである場合であって、終了されたラウンド遊技の回数が8,16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。このとき、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに設定されている副遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態を特定する。そして、演出制御用CPU31aは、終了されたラウンド遊技の回数が8回である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定したときには第1継続報知態様の報知演出を特定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定したときには通常演出を特定する。また、演出制御用CPU31aは、終了されたラウンド遊技の回数が16回である場合であって、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定したときには終了報知態様の報知演出を特定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定したときには通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZcである場合であって、終了されたラウンド遊技の回数が8,16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容として通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZdである場合であって、終了されたラウンド遊技の回数が16回であるときには、当り判定時の遊技状態に応じてラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容を特定する。このとき、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに設定されている副遊技状態情報から、当り判定時の遊技状態が確変状態であることを特定した場合には終了報知態様の報知演出を特定する一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態であることを特定した場合には通常演出を特定する。
また、演出制御用CPU31aは、今回の大当りが大当りZdである場合であって、終了されたラウンド遊技の回数が16回以外であるときには、当り判定時の遊技状態にかかわらず、インターバル時間中に実行させる遊技演出の演出内容として通常演出を特定する。
次に、大当り遊技における遊技演出の実行態様の具体的な一例について説明する。
図10(a)に示すように、特別図柄Za(即ち、大当りZa)が決定されたときに付与される大当り遊技では、16回のラウンド遊技が実行されるとともに、各ラウンド遊技において、大入賞口18が最大3回開放される。即ち、特別図柄Zaが決定されたときに付与される大当り遊技では、大入賞口18が最大で48回開放される。なお、以下の説明では、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合であって、特別図柄Zaが決定されたときに付与される大当り遊技を非確変時大当りZaに基づく大当り遊技と示す。一方、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合であって、特別図柄Zaが決定されたときに付与される大当り遊技を確変時大当りZaに基づく大当り遊技と示す。また、特別図柄Zb〜Zdに基づく大当り遊技についても、特別図柄Zaの場合と同様に示す。
非確変時大当りZaに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放後に「1秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて通常演出が表示される。同様に、非確変時大当りZaに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、11回目のラウンド遊技における2回目の大入賞口18の開放後に「1秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて通常演出が表示される。なお、大当りZaに基づく大当り遊技において、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放は、大当り遊技を通した16回目の開放に対応するとともに、11回目のラウンド遊技における2回目の大入賞口18の開放は、大当り遊技を通した32回目の開放に対応する。
一方、図10(b)に示すように、確変時大当りZaに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放後に「9秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて、第1継続報知態様で報知演出が表示される。同様に、確変時大当りZaに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、11回目のラウンド遊技における2回目の大入賞口18の開放後に「9秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて、第1継続報知態様で報知演出が表示される。
このように、演出表示装置10では、大当りZaが決定された場合、大入賞口18の16,32回目の開放後のラウンド内インターバル時間について、当り判定時の遊技状態に応じて異なる演出時間で遊技演出が表示される。また、演出表示装置10では、大当りZaが決定された場合、大入賞口18の16,32回目の開放後のラウンド内インターバル時間にかけて、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合には報知演出が表示される一方、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には報知演出が表示されない。このため、本実施形態では、大当りZaが決定された場合、当り判定時の遊技状態に応じて、報知演出の演出態様を異ならせることができる。
図11(a)に示すように、特別図柄Zc(即ち、大当りZc)が決定されたときに付与される大当り遊技では、16回のラウンド遊技が実行されるとともに、各ラウンド遊技において、大入賞口18が最大2回開放される。即ち、特別図柄Zcが決定されたときに付与される大当り遊技では、大入賞口18が最大で32回開放される。
確変時大当りZcに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、8回目のラウンド遊技後(大入賞口18の16回目の開放後)に9秒のラウンド間インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド間インターバル時間にかけて、第1継続報知態様で報知演出が表示される。また、確変時大当りZcに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、16回目のラウンド遊技後(大入賞口18の32回目の開放後)に9秒のラウンド間インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド間インターバル時間にかけて、終了報知態様で報知演出が表示される。
図11(b)に示すように、特別図柄Zd(即ち、大当りZd)が決定されたときに付与される大当り遊技では、16回のラウンド遊技が実行されるとともに、各ラウンド遊技において、大入賞口18が1回開放される。即ち、特別図柄Zdが決定されたときに付与される大当り遊技では、大入賞口18が16回開放される。
確変時大当りZdに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、16回目のラウンド遊技後(大入賞口18の16回目の開放後)に9秒のラウンド間インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド間インターバル時間にかけて、終了報知態様で報知演出が表示される。
図12に示すように、特別図柄Zb(即ち、大当りZb)が決定されたときに付与される大当り遊技では、16回のラウンド遊技が実行されるとともに、各ラウンド遊技において、大入賞口18が3回開放される。即ち、特別図柄Zbが決定されたときに付与される大当り遊技では、大入賞口18が最大で48回開放される。
確変時大当りZbに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放後(大入賞口18の16回目の開放後)に「9秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて、第2継続報知態様で報知演出が表示される。一方、確変時大当りZbに基づく大当り遊技において、演出表示装置10では、11回目のラウンド遊技後における2回目の大入賞口18の開放後(大入賞口18の32回目の開放後)に「1秒」のラウンド内インターバル時間が設定されることに伴って、該ラウンド内インターバル時間にかけて、通常演出が表示される。即ち、本実施形態では、確変時大当りZbに基づく大当り遊技が付与される場合、6回目のラウンド遊技における1回目の大入賞口18の開放後のラウンド内インターバル時間において、今回の大当り遊技が大入賞口18の規定開放回数として「48回」が設定されている大当り遊技であることが報知される。
このように、演出表示装置10では、大入賞口18の開放回数が同一である確変時大当りZa,Zbに基づく大当り遊技において、報知演出が表示される回数を異ならせることができる。
また、演出表示装置10では、確変時大当りZa〜Zdに基づく大当り遊技において、オープニング演出が表示されてから16回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて報知演出が表示される迄の表示内容を同一とすることができる。このため、本実施形態では、確変時大当りZa〜Zdが決定された場合、オープニング演出が表示されてから16回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて報知演出が表示される迄は何れの大当りであるかを判別し難くすることができる。
また、演出表示装置10では、16回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間において、確変時大当りZa,Zcに基づく大当り遊技では第1継続報知態様で、確変時大当りZbに基づく大当り遊技では第2継続報知態様で、確変時大当りZdに基づく大当り遊技では終了報知態様で、それぞれ報知演出が表示される。このため、本実施形態では、16回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて表示される報知演出において、単に大当り遊技が継続されることが報知される場合と、今回の大当り遊技における大入賞口18の開放回数として48回が設定されていることが報知される場合と、大当り遊技が継続されないことが報知される場合と、がある。
また、演出表示装置10では、確変時大当りZa,Zcに基づく大当り遊技において、オープニング演出が表示されてから32回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて報知演出が表示される迄の表示内容を同一とすることができる。このため、本実施形態では、確変時大当りZa,Zcが決定された場合、オープニング演出が表示されてから32回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて報知演出が表示される迄は何れの大当りであるかを判別し難くすることができる。
また、演出表示装置10では、32回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間において、確変時大当りZaに基づく大当り遊技では第1継続報知態様で、確変時大当りZcに基づく大当り遊技では終了報知態様で、それぞれ報知演出が表示される。このため、本実施形態では、32回目の大入賞口18の開放後のインターバル時間にかけて表示される報知演出において、単に大当り遊技が継続されることが報知される場合と、大当り遊技が継続されないことが報知される場合と、がある。
本実施形態によれば以下の効果を奏することができる。
(1)演出制御用CPU31aは、確変状態中に当り判定の判定結果が肯定となり、大当りZa又は大当りZbが決定された場合、第2時間(1秒)よりも長い第1時間(9秒)にかけて報知演出を実行させることができる。したがって、本実施形態では、遊技状態に応じて報知演出の演出態様を異ならせることができるため、報知演出に対する興趣を向上させることができる。
(2)本実施形態において、報知演出の演出時間は、9秒に設定されている。このため、本実施形態では、確変状態中に当り判定の判定結果が肯定となり、大当りZa,Zbが決定された場合、第1時間(9秒)にかけて報知演出を実行できる一方、非確変状態中に当り判定の判定結果が肯定となり、大当りZa又は大当りZbが決定された場合、報知演出を実行できない。したがって、本実施形態では、報知演出を確変状態に特有の遊技演出として明確に印象付けることができ、報知演出に対する興趣を向上させることができる。
(3)報知演出は、今回の大当り遊技が継続するか否かを報知する演出である。したがって、本実施形態では、報知演出を実行する場合に、今回の大当り遊技が継続するか否かに注目させることができる。また、本実施形態では、遊技状態に応じて報知演出が対応付けられるため、大当り遊技における演出態様を多様化することができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(4)本実施形態では、オープニング演出が開始してから、大入賞口18の32回目の開放が終了する迄は、大当りZaか大当りZcかを判別し難くなるため、32回目の開放後にも大当り遊技が継続されるか否かに注目させることができる。また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技が継続されるか否かが注目される、32回目の開放後(11回目のラウンド遊技における2回目の開放後)のインターバル時間に報知演出を実行させるため、報知演出に対する興趣を向上させることができる。
(5)演出制御用CPU31aは、大当り遊技を通した大入賞口18の開放回数が同一となる大当りZa,Zbについて、報知演出を実行させる回数を異ならせることができる。このため、本実施形態では、報知演出が何回実行されるかに注目させることができる。
(6)確変状態中は、確変状態を付与する付与条件が成立し得る当りが決定され易いため、確変状態中に大当り遊技が付与された場合、大当り遊技中、確変状態が付与されるか否かよりも大当り遊技が継続されるか否かに注目される場合がある。したがって、本実施形態では、遊技者が大入賞口18の開放回数の多い当りに当選することに期待する確変状態中に報知演出を実行することができるため、報知演出に対する興趣を向上させることができる。
(7)変短状態中は、第2特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し易くなるため、変短状態中に大当りとなった場合には、確変状態が付与されることが確定する大当り遊技である大当りZa〜Zdに基づく大当り遊技が確定的に決定される。このため、変短状態中に大当りが付与された場合、大当り遊技中、確変状態が付与されるか否かよりも大当り遊技が継続されるか否かに注目されることとなる。したがって、本実施形態では、遊技者が大入賞口18の開放回数の多い大当りに当選することに期待する変短状態中に報知演出を実行することができるため、報知演出に対する興趣を向上させることができる。
(8)本実施形態では、16回目の開放後のインターバル時間にかけて表示される報知演出において、単に大当り遊技が継続されることが報知される場合と、今回の大当り遊技における大入賞口18の開放回数が「48回」であることが報知される場合と、大当り遊技が継続されないことが報知される場合と、がある。したがって、本実施形態では、報知演出の演出態様に対する興趣を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・演出制御用CPU31aは、ラウンド遊技数コマンドの入力によって、ラウンド演出とインターバル演出との両方の演出内容を特定し、特定した演出内容で演出を表示させるように演出表示装置10の表示内容を制御してもよい。この場合、ラウンド終了コマンドを省略してもよい。
・ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出として、通常演出とは異なる遊技演出を特定してもよい。例えば、ラウンド遊技において大入賞口18の開放中に実行させる遊技演出と、ラウンド内インターバル時間中に実行させる遊技演出とを連続した演出内容の遊技演出としてもよい。また、キャラクタ画像でなく数字画像などの画像を表示する演出であってもよいし、スピーカSPを用いた音声演出や装飾ランプLAを用いた発光演出などであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
・ラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出として、通常演出とは異なる遊技演出を特定してもよい。例えば、ラウンド演出とラウンド間インターバル時間中に実行させる遊技演出とを連続した演出内容の遊技演出とし、ラウンド遊技の遊技時間とラウンド間インターバル時間とにわたって継続して実行させてもよい。また、キャラクタ画像でなく数字画像などの画像を表示する演出であってもよいし、スピーカSPを用いた音声演出や装飾ランプLAを用いた発光演出などであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
・報知演出において、継続報知態様として第1継続報知態様のみを設けてもよい。また、第1継続報知態様及び第2継続報知態様とは異なる報知態様を設けてもよい。
・報知演出の演出態様は、適宜変更してもよい。例えば、キャラクタ画像でなく数字画像などの画像を表示する演出であってもよいし、スピーカSPを用いた音声演出や装飾ランプLAを用いた発光演出などであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
・報知演出の演出時間は、適宜変更してもよい。例えば、主制御用CPU30aは、報知演出の演出時間を、第2時間(本実施形態では「1秒」)を超える時間であって、第1時間(本実施形態では「9秒」)以下の時間に設定してもよい。このような場合には、報知演出を確変状態に特有の遊技演出とすることができる。
・ラウンド間インターバル時間の長さは、適宜変更してもよい。例えば、特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間について、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合に、9秒よりも長い時間としてもよいし、9秒よりも短い時間としてもよい。また、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合に、1秒よりも長い時間としてもよいし、1秒よりも短い時間としてもよい。
・全ての大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間を一定に設定してもよい。例えば、全ての大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間を1秒とする場合であっても、特定ラウンド内インターバル時間を当り判定時の遊技状態に応じて設定し、特定ラウンド内インターバル時間として9秒が設定された場合に報知演出を実行することにより、報知演出に対して注目させることができる。
・特定ラウンド内インターバル時間の長さは、適宜変更してもよい。例えば、第1時間を9秒よりも長い時間としてもよいし、9秒よりも短い時間としてもよい。また、第1時間と同様に、第2時間を変更してもよい。少なくとも、第2時間が第1時間よりも短い時間であればよい。また、当り判定時の遊技状態にかかわらず設定されるラウンド内インターバル時間を変更してもよい。
・大当り遊技において何回目のラウンド遊技を、大入賞口18を複数回にわたって開放する特定のラウンド遊技とするかは、適宜変更してもよい。例えば、複数回のラウンド遊技のうち何れか1回のラウンド遊技のみを特定のラウンド遊技としてもよい。
・主制御用CPU30aは、特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には第1時間(本実施形態では「9秒」)を設定する一方、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合には第1時間よりも短い第2時間(本実施形態では「1秒」)を設定してもよい。
・主制御用CPU30aは、特定ラウンド内インターバル時間として、当り判定時の遊技状態が非確変状態である場合には第1時間(本実施形態では「9秒」)を設定する一方、当り判定時の遊技状態が確変状態である場合には第1時間よりも短い第2時間(本実施形態では「1秒」)を設定してもよい。このような場合、非確変状態が第1遊技状態に対応するとともに、確変状態が第2遊技状態に対応する。
・主制御用CPU30aは、特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を、当り判定時の遊技状態が確変状態であるか否かでなく、他の遊技状態に応じて設定してもよい。例えば、変短状態であるか否かに応じて特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を設定してもよい。また例えば、複数の演出モードを設け、何れの演出モードであるかに応じて特定回数目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を設定してもよい。
・主制御用CPU30aは、特定ラウンド内インターバル時間を、当り判定時の遊技状態が確変状態であるか否かでなく、他の遊技状態に応じて設定してもよい。例えば、変短状態であるか否かに応じて特定ラウンド内インターバル時間を設定してもよい。また例えば、複数の演出モードを設け、何れの演出モードであるかに応じて特定ラウンド内インターバル時間を設定してもよい。
・大当り遊技において何回目のラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を当り判定時の遊技状態に応じて設定するかは、適宜変更してもよい。例えば、全てのラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間を当り判定時の遊技状態に応じて設定してもよい。
・大当り遊技において何回目の開放後のラウンド内インターバル時間を特定ラウンド内インターバル時間とするかは、適宜変更してもよい。例えば、同一のラウンド遊技における複数回のラウンド内インターバル時間のうち全てのラウンド内インターバル時間を特定ラウンド内インターバル時間としてもよい。
・大当りの種類は適宜変更してもよい。例えば、大当り遊技における演出内容、ラウンド遊技の実行態様、各ラウンド遊技における大入賞口18の開放回数、入球上限個数、及び大当り遊技終了後の遊技状態などを変更した大当りを備えてもよい。全ての大当りのうち少なくとも1つの当りにおいて、特定ラウンド内インターバル時間を、当り判定時の遊技状態に応じて異ならせていればよい。
・小当り判定(小当り抽選)を行う遊技機に適用してもよい。この小当り判定は、取得した当り判定用乱数の値が、当り判定値とは異なる値に定めた小当り判定値と一致する場合に肯定判定する判定としてもよい。そして、小当り判定で肯定判定した際には、大入賞口18を開放する小当り遊技が生起されるように構成してもよい。
・演出制御用CPU31aは、インターバル時間と、該インターバル時間の経過後に設定される大入賞口18の開放時間又はエンディング時間とに跨って報知演出を実行させてもよい。例えば、演出制御用CPU31aは、今回の大当り遊技が継続されることを報知する場合、今回の大当り遊技が継続されるか否かを煽る演出をラウンド内インターバル時間にかけて実行させるとともに、ラウンド内インターバル時間の経過後に設定される大入賞口18の開放時間において大当り遊技が継続されることを報知する演出を実行させる。また例えば、演出制御用CPU31aは、今回の大当り遊技が継続されないことを報知する場合、今回の大当り遊技が継続されるか否かを煽る演出をラウンド間インターバル時間にかけて実行させるとともに、ラウンド間インターバル時間の経過後に設定されるエンディング時間において大当り遊技が継続されないことを報知する演出を実行させてもよい。
・特定ラウンド内インターバル時間にかけて実行する演出を、報知演出とは異なる遊技演出としてもよい。例えば、確変状態が付与されることを示唆する示唆演出であってもよい。
・第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームとが何れも記憶されているとき、第1特別図柄変動ゲームを優先的に実行してもよい。また、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームとにかかわらず、各始動口13,15への入球順に各特別図柄変動ゲームを実行してもよい。
・大入賞口18とは異なる第2大入賞口を有する第2大入賞装置を備えてもよい。この場合、主制御用CPU30aは、決定した当りの種類に基づいて、当り遊技における各ラウンド遊技で開放させる大入賞口を特定してもよい。
・確変状態を付与する付与条件は、適宜変更してもよい。例えば、大入賞装置17内に特定の領域を設定し、該特定の領域を通過する遊技球を検知することにより確変状態を付与してもよい。また、大入賞装置17とは異なる第2大入賞装置を備え、該第2大入賞装置内に特定の領域を設定してもよい。
・大入賞装置17内に設定される特定の領域を通過する遊技球を検知することにより、大当り遊技を付与する遊技機(所謂1種2種混合機)に具体化してもよい。また、大入賞装置17とは異なる第2大入賞装置を備え、該第2大入賞装置内に特定の領域を設定してもよい。
・特別図柄変動ゲームには、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームの2種類の特別図柄変動ゲームを設けたが、1種類だけでもよい。この場合、第1始動口13を省略してもよい。
・主制御用CPU30aは、特別図柄指定コマンドに代えて、大当りの種類を特定可能な制御コマンドを出力してもよい。なお、この制御コマンドは、大当りの種類毎に設定されたコマンドであって、特別図柄の種類は特定できない。また、大当りの種類毎に変動パターンを設定した場合には、演出制御用CPU31aが変動パターン指定コマンドをもとに大当りの種類を把握するようにしてもよい。
・演出制御基板31をサブ統括制御基板とし、演出制御基板31とは別に演出表示装置10を専門に制御する表示制御基板を設けてもよい。
・特別図柄のみを用いる遊技機に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)遊技状態には、前記当り判定の判定結果が肯定となる確率を低確率から高確率に変動させる確率変動状態を含み、前記第1遊技状態は、前記当り遊技後に前記確率変動状態を付与する付与条件が成立し得る当りが決定され易い遊技状態である。
(ロ)当りか否かの当り判定の判定結果が肯定の場合、図柄変動ゲームの終了後に当り遊技が付与される遊技機において、前記当り判定の判定結果が肯定の場合に当りの種類を決定する当り種類決定手段と、前記当り種類決定手段が決定した当りに基づいて当り遊技を付与する制御を行う当り遊技制御手段と、前記当り遊技中に特定演出を実行させる制御を可能な特定演出制御手段と、を備え、前記当り遊技制御手段は、前記当り判定の判定結果が肯定となったときの遊技状態が第1遊技状態である場合であって、前記当りのうち特定当りが決定されたときには、前記当り遊技中に設けられるインターバル時間のうち少なくとも1つである特定のインターバル時間として第1時間を設定する一方、前記当り判定の判定結果が肯定となったときの遊技状態が前記第1遊技状態とは異なる第2遊技状態である場合であって、前記特定当りが決定されたときには、前記特定のインターバル時間として前記第1時間よりも短い第2時間を設定し、前記特定演出制御手段は、前記特定のインターバル時間として前記第1時間が設定される場合、該第1時間にかけて前記特定演出を実行させる制御を可能であることを特徴とする遊技機。