JP6143727B2 - 橋梁点検システム及び橋梁点検方法 - Google Patents

橋梁点検システム及び橋梁点検方法 Download PDF

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本発明は、橋梁上面における道路の路面等の損傷と橋梁下面における床版等の損傷を点検する橋梁点検手法に関するものである。
老朽化した橋梁の損傷は、橋梁上面と橋梁下面の双方で発生するが、それら損傷の原因は、次のように考えられている。
まず、橋梁上面では、アスファルト舗装の路面に対し、通行車両の衝撃や車両重量の載荷が繰り返され(以下、繰り返し荷重等とする)、その繰り返し荷重等により老朽化に伴う損傷が進行する。そして、これらの損傷は、アスファルト舗装路面にポットホールやクラックとして現れていると考えられている。
また、橋梁上面において、アスファルト表層や基層の油脂分が雨水等の水分により洗い流されると、アスファルト合剤の骨材が分離し、舗装内部に水分が流入し、更には、その下部にある橋梁の床版コンクリートまで浸透する。
床版コンクリートには、通行車両の繰り返し荷重等によるクラックや剥離が発生しており、これらクラックや剥離から床版内部への水分の浸透が発生すると、コンクリート内の石灰分が洗い流され、クラックが広げられ、床版厚を貫通したクラックからのエフロレッセンス(白華、遊離石灰)が発生する。そして、これにより、床版コンクリートの劣化がさらに進行し、橋梁下面における、床版コンクリートの剥離や脱落を起こす原因になると考えられている。
更に、鋼橋の場合には、床版コンクリートのクラックから浸透した水分が鋼製桁に付着することにより錆びが発生し、腐食が進行する原因になると考えられている。
このように、橋梁上面の状況は橋梁下面の構造体に大きな影響があり点検は正確な位置と状況の同時把握が必要である。そこで、橋梁上面の損傷については、日々点検が行われ、その状況により補修計画及び補修が行われている。
橋梁上面の構造物(路面、高欄、ガードレール、投物防止柵、遮音壁等)の点検は、交通の安全を阻害するポットホールやクラック及びガードレール等の交通安全施設の損傷を把握し補修する目的で実施され、損傷の大きさや深さを目視やスケールを用いて測量し、写真撮影を行う。この際、位置情報として用いられるのは道路毎の路線沿いに道路の始点から付与されたキロポストである。損傷が存在する場所は一般交通が常時走行している道路上であり、時間を要するGPSを用いた公共座標計測は危険なため用いられず、道路の縦断方向の位置を示す指標であるキロポストが使用されている。
一方、橋梁下面の状況は、橋梁上面から目視で確認できないため、橋梁上面の点検とは別に行われる。橋梁下面の桁やコンクリート床版の構造物の位置は図面により間接的に確認され、検査路等のある場所については近接して目視や点検ハンマーによる打音により点検し、写真により記録する。この際に位置情報として用いられるのは、橋梁の構造図面の位置や縦桁と横桁に囲まれた床版コンクリートのパネルである。なお、公共座標による位置情報は、橋梁下ではGPS取得が不可能なこともあり、用いられていない。
ところが、交通の安全という道路機能上の重要な目的に加え、路肩を低速走行する等の容易な手法で実施できる橋梁上面の点検がほぼ毎日実施されているのに対し、橋梁下面の点検は、橋梁上面の点検と比較し難しいこともあり、その頻度は橋梁上面の点検と比較し少ないのが実情である。例えば、橋梁下面においては、検査路等の足場の無い個所も多く存在し、河川や海等の侵入の難しい場所では、大掛かりな点検用足場を設置することなく橋梁下面に近接した目視やハンマーの打音による点検を行うことは難しい。
なお、足場が存在しない橋梁下面の点検には、無線で遠隔操作できる飛行体を用いる手法が考えられる。例えば、特開平7−24751号公報、特開2006−27448号公報、特開2007−331426号公報に開示されている、点検作業用の飛行体を用いることが考えられる。
特開平7−24751号公報 特開2006−27448号公報 特開2007−331426号公報
しかしながら、従来の点検方法では、例え飛行体を利用して橋梁下面の点検を行ったとしても、橋梁上面において損傷が発見された場合に、橋梁下面の状況を同時に目視で確認することはできなかった。すなわち、橋梁上面の損傷が橋梁下面にどの程度影響しているかが確認できず、舗装のみを補修すべきか、床版コンクリートまでを含め補修すべきか判断することが難しかった。
そこで、本発明は、橋梁上面と橋梁下面の損傷の関係を同時に正確な位置で把握し、高精度な橋梁点検の実現を可能とする橋梁点検システム及び橋梁点検方法を提供することを目的とする。
本発明に係る橋梁点検システムは、橋梁上面の上側に設けられた第一計測装置と、橋梁下面の下側に設けられた第二計測装置と、撮像装置を搭載し前記橋梁下面に沿って移動する飛行体と、前記飛行体とケーブル接続され前記飛行体に電力を供給する電源装置と、前記飛行体の制御装置と、前記橋梁上面の点検対象部及び前記飛行体の座標を算出する演算処理装置を有する。
前記演算処理装置は、前記第一計測装置が設置された位置を座標基準とし、前記橋梁上面の点検対象部の座標を、前記第一計測装置の計測値に基づいて算出する。
また、前記飛行体の座標を、前記第一計測装置が設置された位置を座標基準とし、前記飛行体の座標を、前記第二計測装置の計測値に基づいて算出する。
前記制御装置は、前記飛行体の座標の値と前記点検対象部の座標の値の差分に基づく移動指示信号を前記飛行体に出力し、前記飛行体は、前記移動指示信号に基づき移動し、橋梁下面における前記点検対象部の真下の画像を取得する。
前記第一計測装置及び前記第二計測装置の一方、或いは双方がステレオカメラを備えるものであってもよい。
本発明に係る橋梁点検方法では、橋梁上面の上側に第一計測地点を設け、橋梁下面の下側に第二計測地点を設ける。
また、前記第一計測地点の位置座標を基準とし、前記橋梁上面の点検対象部の座標を、前記第一計測地点で得た計測値に基づいて算出する。
更に、前記橋梁下面に沿って移動する飛行体の座標を、前記第一計測地点の位置座標を基準とし前記第二計測装置の計測値に基づいて算出する。
そして、前記飛行体の座標の値と前記点検対象部の座標の値の差分に基づき前記飛行体を移動させ、前記橋梁下面における前記点検対象部の真下の画像を取得する。
前記第一計測地点における計測及び前記第二計測地点の計測の一方、或いは双方を、ステレオカメラを使用して行ってもよい。
本発明によれば、飛行体の座標の値と点検対象部の座標の値の差分に基づき飛行体を移動させ、橋梁下面における点検対象部の真下の画像を取得できるため、取得された橋梁下面の画像を参照しながら、橋梁上面と橋梁下面の損傷の関係を同時に把握することができる。
しかも、橋梁上面の点検対象部の座標と、橋梁下面に沿って移動する飛行体の座標は、橋梁上面において点検対象部の計測が行われる地点(第一計測装置或いは第一計測地点)を座標基準として算出されるため、極めて正確な座標を算出することができ、高精度の点検が可能になる。
従来技術による点検では、既述のように、橋梁下面の桁やコンクリート床版の構造物の位置が図面により間接的に確認されていたことから、橋梁上面と橋梁下面の正確な位置関係を把握することが難しかった。そのため、橋梁上面の損傷と橋梁下面の損傷の関連付けが難しかった。これに対し、本発明では、第一計測装置が設置された位置、すなわち第一計測地点を座標基準とし、橋梁上面の点検対象部の座標を第一計測装置の計測値に基づいて算出し、飛行体の座標を第二計測装置の計測値に基づいて算出するため、橋梁上面と橋梁下面の正確な位置関係を把握することが可能となる。
更に、飛行体にはケーブルにより電源が供給されるため、長時間の飛行が可能となり、橋梁上面の点検作業と同時に橋梁下面に沿って飛行させることが可能となる。そのため、橋梁上面の点検作業と並行して橋梁下面の画像を取得することが可能となる。
本発明において、点検対象部及び飛行体を計測する手法に制限はないが、平行等位に設置される2つのカメラを有するステレオカメラによる計測が好適である。ステレオカメラを使用する場合は、点検対象部或いは飛行体を撮影した2つの画像データに基づき、座標を算出することができる。
また、本発明において、基準座標は、GPSにより取得した公的座標が好適であるが、位置を特定できることが可能であれば、その他の手法により決めてもよい。
本発明に係る橋梁点検システムの実施形態の全体構成を示すブロック図である。 同橋梁点検システムにより点検が実施されている状態を橋軸方向から示す断面図である。 同橋梁点検システムによる点検が実施されている状態を示す平面図である。 点検対象部の座標算出に使用される撮像画像と点検対象部の位置関係を示す概念図である。
図1〜4を参照しながら、本発明に係る橋梁点検システムの実施形態について説明する。
この橋梁点検システムは、図1に示すように、演算処理装置1、第一計測装置2、第二計測装置3、及び、飛行体4を有する。
演算処理装置1は、飛行体4の座標及び橋梁上面の点検対象部の座標を算出するためのもので、第一計測装置2及び第二計測装置3が接続されている。そして、これら計測装置2、3から座標算出に必要となる画像データを取得するものとなっている。
また、演算処理装置1には、点検に必要な情報を表示するモニタ11と、点検データを記憶するための記憶装置12が接続されている。更に、演算処理装置1には、ケーブル41を介して飛行体4が接続されるとともに、その飛行体4を操作するための操作卓13が接続されている。
なお、この実施形態の演算処理装置1には、ラップトップタイプの公知のパーソナルコンピュータが採用されている。
演算処理装置1、モニタ11、記憶装置12及び操作卓13は、橋梁上面91の道路路肩部に設置された移動台車5に積載されている。そして、これらの装置は、一体の操作部10として、橋梁上面91の道路路肩部を人手により一体に移動できるものとなっている。
移動台車5には、また、第二計測装置3と飛行体4を橋梁下面92の下側に配置するための、迂回装置6が載置されている。
迂回装置6は、橋梁上面91に対し上方に起立する支持部材61と支持部材61の上端から水平方向に延びる腕部材62で構成される迂回フレーム、及び、腕部材62の自由端(支持部材61に固定されていない端部)に取付けられた、伸縮自在の吊り下げロット63を備えている。
迂回フレームの支持部材61は、移動台車5に対し、長手方向の軸線を中心とした回転が可能な状態で支持固定されている。そして、吊り下げロット63を縮めた状態で支持部材61を回転させることにより、吊り下げロット63を、壁高欄や遮音壁等の路肩構造物93の外側に配置することができる。
更に、路肩構造物93の外側に配置された、縮められた状態の吊り下げロット63を延ばすことにより、吊り下げロット63の先端を橋梁下面92の下側に配置することができる。従って、吊り下げロット63の先端に、第二計測装置3と飛行体4を取り付けることで、これらを橋梁下面の下側に配置することができる。
なお、第二計測装置3が取り付けられた吊り下げロット63の先端は、本発明に係る橋梁点検方法の第二計測地点に相当する。
支持部材61、腕部材62、及び吊り下げロット63は、また、連続する中空部を有し、飛行体4を演算処理装置1に接続するケーブル41がその中空部に挿通されている。なお、飛行体4を橋梁下面92の下側に配置するとき、飛行体4は、ケーブル41により吊り下げロット63の先端から吊り下げられた状態となる。
ケーブル41は、飛行体4の電力供給線を兼ねるものとなっており、移動台車5に載置された、図示しない発電機にも接続されている。更に、ケーブル41は、吊り下げロット63の下端部に設けられた図示しない巻き取り装置により、飛行体4の移動に合わせた長さの調整が可能とされている。そして、この長さ調整により、飛行体4に対するケーブル41の重量負荷軽減が図られている。
発電機には、公知のディーゼル発電機が採用されており、飛行体4の他、演算処理装置1、第一計測装置2、第二計測装置3、モニタ11、記憶装置12、操作卓13、及び、その他の図示しない周辺機材の電力源となっている。
第一計測装置2は、ステレオカメラ21とGPS装置22を備え、支持部材61の上端部に設置されている。そして、橋梁上面91に存在する損傷等の点検対象部P1の位置の計測を行う。
なお、第一計測装置2が取り付けられた支持部材61の上端部は、本発明に係る橋梁点検方法の第一計測地点に相当する。
ステレオカメラ21は一対のカメラ21l、21rを有し、これらカメラ21l、21rは、GPS装置22を中心として対象に配置されている。すなわち、GPS装置22とカメラ21lの距離bl1は、カメラ21lとカメラ21rの間の距離をB1とすれば、bl1=B1/2とされている。同様に、GPS装置22とカメラ21rの距離blrもB1/2とされている
また、カメラ21l、21rは、双方の光軸が平行し撮像面が一致し、更に、撮像面の横軸(x軸)も一致し、互いに回転していない状態で配置されている。そして、GPS装置22は、撮像面のx軸上において、カメラ21lとカメラ21rの中間位置G1に配置される。
従って、GPSにより取得した中間位置G1の公共座標を(x0、y0、z0)とすれば、カメラ21lの座標は(x0−B1/2、y0、z0)となり、カメラ21rの座標は(x0+B1/2、y0、z0)となる。なお、GPSにより公共座標が取得される中間位置G1は、この橋梁点検システムの基準地点となり、その公共座標(x0、y0、z0)は、この橋梁点検システムの基準座標となる。
実際の空間の座標系(X、Y、Z)における撮像目的点(点検対象部P1)の座標(X1、Y1、Z1)は、カメラ21lの撮像画面上の投影点Pl1の座標(xl1、zl1)と、カメラ21rの撮像画面上の投影点Pr1の座標(xr1、zr1)により、以下の数式(1)、(2)、(3)から算出される。
なお、カメラ21l(左カメラ)の焦点l0を原点とした、カメラ21lの撮像画面上の座標系を(xl、zl)、カメラ21rの座標系を(xr、zr)とする。また、X軸、xl軸、xr軸の全てを、カメラ21lの焦点からカメラ21r(右カメラ)の焦点に向かう方向に一致させるものとする。更に、カメラ21l、21rの焦点距離をf1とする。
Figure 0006143727
数式(2)において、カメラ21l、21rの間の距離B1と、カメラ21l、21rの焦点距離f1は定数であるため、xl1−xr1(視差)を求めることにより、Y1を得ることができる。また、Y1を得ることができれば、数式(1)よりX1を、数式(3)よりZ1を得ることができる。ただし、P1の座標の算出処理は、第一計測手段2が取得した画像データと公共座標データが送信される演算処理装置1において行われる。
第二計測装置3も、第一計測装置2と同様にステレオカメラ31を備える。そして、既述のように、吊り下げロット63の下端部に設置さ、橋梁下面92に沿って移動する飛行体4の位置の計測を行う。
なお、この実施形態において点検対象となっている橋梁は、一般的な橋梁と同様に、橋梁下面92から下方に突出する主桁94を有している。そのため、第二計測装置3は、主桁94に阻まれることなく飛行体4を確認できる配置とされている。その配置は、腕部材62による第一計測地点(第一計測装置2が設置された地点)からの張り出し長LYaと、吊り下げロット63による垂下長LZaを適宜変えることで調整可能となっている。
第二計測装置3のステレオカメラ31も、第一計測装置2のステレオカメラ21と同様に一対のカメラ31l、31rを有し、両カメラの撮像画面上の座標系で示された飛行体4の投影点の座標(xl2、zl2)及び(xr2、zr2)に基づき、実際の空間の座標系(X、Y、Z)における飛行体4の座標(X2、Y2、Z2)を、以下の数式(4)、(5)、(6)から算出することができる。ただし、P1の座標の算出処理と同様、P2の座標の算出処理は、第二計測手段3が取得した画像データが送信される演算処理装置1において行われる。
Figure 0006143727
なお、第一計測装置2の場合と同様、カメラ31l(左カメラ)の焦点を原点とした、カメラ31lの撮像画面上の座標系を(xl、zl)、カメラ31rの座標系を(xr、zr)とする。また、X軸、xl軸、xr軸の全てを、カメラ31lの焦点からカメラ31r(右カメラ)の焦点に向かう方向に一致させることも、第一計測装置2の場合と同様である。カメラ31l、31rの焦点距離はf2とする。
飛行体4は、公知のリモコンヘリコプターであり、飛行を制御するためのコンピュータが搭載されている。飛行姿勢は、ジャイロセンサー(角度センサ)、レーザレンジファインダ(距離センサ)からのデータの処理により飛行モーターの制御を行うことで、自律保持される。水平、垂直の移動は、操作卓13からの移動指示によりコンピュータが処理し飛行制御する。自律制御には、強風や障害物への衝突の可能性がある場合に、操作卓13へのアラートを送信する他、回避を行うなどのフェールセーフ機能も含まれる。また、飛行中の操作のための小型のモニタカメラが複数搭載され、飛行中の動画映像が操作卓13へ送信される。
飛行体4には、また、デジタル映像撮影機材として、高画質デジタルカメラとデジタルビデオが、本体上部及び本体下部に搭載されており、これら撮影機材により橋梁下面の映像を撮影する。撮影の方向は、操作卓13から指示を行い動作するジンバル装置により制御される。
飛行体4は、更に、撮影方向を照射するLEDライトを搭載している。LEDライトはジンバル装置に設置され、照度が低くデジタル映像撮影に向いていない橋梁下面において、撮影機材方向と同期して撮影方向を照射する。
第一計測装置2のステレオカメラ21で取得された画像と、飛行体4に搭載されたデジタル映像撮影機材で取得された画像は、モニタ11に並べて表示される。また、第二計測装置3のステレオカメラ31で取得された画像も併せて、モニタ11に表示される。
モニタ11には、更に、演算処理装置1で算出された、点検対象部P1と飛行体4(P2)の座標が表示される。そして、利用者は、その座標に基づいて飛行体4を移動させることで、点検対象部P1の真下の地点に飛行体4を配置することができる。
なお、点検対象部P1の真下の地点の座標は、点検対象部P1の座標に対し、橋梁の高さ方向、すなわちZ軸上の位置が異なり、橋軸方向であるY軸上と、橋軸方向に直交する橋の幅方向であるX軸上の位置が同じものとなる。従って、飛行体4の操作においては、飛行体4のX座標X2を点検対象P1のX座標X1に、飛行体4のY座標Y2を点検対象P1のY座標Y1に一致させればよい。
飛行体4の移動操作は、操作卓13により行うことができる。移動の方向(上下移動、水平移動)、そして、移動距離を指示すると、その指示は演算処理装置1を介して飛行体4に伝送される。また、操作卓13により、飛行開始、飛行停止、及び、画像取得に関する指示も行うことができる。
飛行体4が点検対象部の真下まで移動すると、モニタ11には、点検対象部の橋梁上面の画像と橋梁画面の画像が並べて表示される。従って、橋梁の特定部位について、橋梁上面の状態と橋梁下面の状態を同時に確認することができる。
点検対象部P1は、第一計測装置2のステレオカメラ21の角度を調整することで変更することができる。また、点検対象部P1が、第一計測装置2のステレオカメラ21の撮像範囲の外にある場合、すなわち、角度調整によっても撮像できない場所にある場合は、その点検対象部が撮像範囲に含まれる位置まで移動台車5を移動させればよい。
モニタ11に表示される情報は、全て、データ記憶装置12に記憶される。データ記憶装置12は、その他基本情報としてデータを記録した日付、時間、及び、GPS装置22の位置情報を記録する。更に、飛行体4の移動記録として軌跡データを公共座標データとして記録する。従って、点検作業現場では、点検に必要となるデータの収集のみを行い、データの解析は別に行うことが可能となり、現場作業時間の短縮を図ることができる。
1 演算処理装置
2 第一計測装置
3 第二計測装置
4 飛行体
5 移動台車
6 迂回装置
10 操作部
11 モニタ
12 記憶装置
13 操作卓
21、31 ステレオカメラ
21l、21r、31l、31r カメラ
41 ケーブル
61 支持部材
62 腕部材
63 吊り下げロット
91 橋梁上面
92 橋梁下面
93 路肩構造物
94 主桁

Claims (6)

  1. 橋梁上面の上側に設けられた第一計測装置と、橋梁下面の下側に設けられた第二計測装置と、撮像装置を搭載し前記橋梁下面に沿って移動する飛行体と、前記飛行体とケーブル接続され前記飛行体に電力を供給する電源装置と、前記飛行体の制御装置と、前記橋梁上面の点検対象部及び前記飛行体の座標を算出する演算処理装置を有し、
    前記演算処理装置は、前記第一計測装置が設置された位置を座標基準とし、前記橋梁上面の点検対象部の座標を、前記第一計測装置の計測値に基づいて算出し、
    前記飛行体の座標を、前記第一計測装置が設置された位置を座標基準とし、前記飛行体の座標を、前記第二計測装置の計測値に基づいて算出し、
    前記制御装置は、前記飛行体の座標の値と前記点検対象部の座標の値の差分に基づく移動指示信号を前記飛行体に出力し、
    前記飛行体は、前記移動指示信号に基づき移動し、橋梁下面における前記点検対象部の真下の画像を取得することを特徴とする橋梁点検システム。
  2. 前記第一計測装置はステレオカメラを備える請求項1に記載の橋梁点検システム。
  3. 前記第二計測装置はステレオカメラを備える請求項1又は2に記載の橋梁点検システム
  4. 橋梁上面の上側に第一計測地点を設け、
    橋梁下面の下側に第二計測地点を設け、
    前記第一計測地点の位置座標を基準とし、前記橋梁上面の点検対象部の座標を、前記第一計測地点で得た計測値に基づいて算出し、
    前記橋梁下面に沿って移動する飛行体の座標を、前記第一計測地点の位置座標を基準とし、前記第二計測装置の計測値に基づいて算出し、
    前記飛行体の座標の値と前記点検対象部の座標の値の差分に基づき前記飛行体を移動させ、前記橋梁下面における前記点検対象部の真下の画像を取得することを特徴とする橋梁点検方法。
  5. 前記第一計測地点における計測はステレオカメラを使用して行われる請求項4に記載の橋梁点検方法。
  6. 前記第二計測地点における計測はステレオカメラを使用して行われる請求項4又は5に記載の橋梁点検方法。



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