JP6142686B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
蓋体は、照明器具の基端側にヒンジを介して開閉自在に取付けられている。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、支持ポール(支柱)への取付け、取外し等の作業性を向上させることが可能な照明器具を提供することを目的としている。
図1は一実施形態に係る道路灯1を下方から見た斜視図である。図2は道路灯1の底面図である。
この道路灯1は、図1に示すように、アーム型のポール5の先端部5aに筐体10を支持したものである。ポール5は路肩等の道路脇の地面に立設された柱であり、アーム型のポール5は、柱の途中から曲がって先端部5aが水平方向、あるいは水平方向に対して所定角度傾いて延びている。
グローブ12の内側に配置された光源は、LEDであり、寿命が長いので、グローブ12を取外す頻度は少ない。これに対して、クランプカバー13の内側には、道路灯1をポール5に取付けるためのクランプと、端子台等の電気配線に関わる部品とが配置されているため、道路灯1の取付け、取外し、あるいは保守点検の際にクランプカバー13を取外すことになる。
筐体10は、道路側に配置される部分に底面視で略矩枠形状の包囲壁21が形成され、この包囲壁21内に光源室22が設けられ、包囲壁21よりもポール5側にクランプ取付室23が設けられている。包囲壁21は、その全周に亘り、本体に設けられたパッキンが密着することで、包囲壁21の内部が水密にシールされる。
クランプ33は、平板が折り曲げられて形成された金属製(例えば、ステンレス鋼製)の部品であり、複数のボルト36により、筐体10側に設けられた一対のボス部(不図示)に取付けられる。筐体10とクランプ33との間にはポール5の先端部5aが挟み込まれ、更に、クランプ33に貫通するようにねじ込まれた複数のボルト37の先端でポール5の先端部5aが押し付けられて固定される。また更に、ポール5に対して道路灯1が回動しないようにクランプ33及びポール5の先端部5aの両方にボルト38がねじ込まれている。
上記のクランプ33、ボルト36,37,38及び筐体10のボス部は、クランプ装置40を構成している。
このように、ポール5及びクランプ33の位置決めが行えるので、筐体10側のボルト穴とクランプ33側のボルト穴、及びポール5側のボルト穴とクランプ33側のボルト穴とを容易に合致させることができる。従って、ボルト36,38を迅速に締め込むことができ、作業性を向上させることができる。
また、クランプ取付室23の路肩側の側壁46には、ポール5が通される切欠き部46aが形成されている。
図4(A)に示すように、グローブ12のフック12cは、縁部12aに設けられた厚肉部12dと、この厚肉部12dの端部から断面円弧状に延びるフック本体12eとからなり、フック本体12eの先端部が、クランプカバー13の長穴13a内に挿入されている。道路灯1を組み立てる場合には、まず、筐体10にクランプカバー13を取付け、次に、フック本体12eを長穴13aに挿入しながら筐体10にグローブ12を取付ける。
内方突出部43c,44cを設けることで、図4(B)において、長穴13aの近傍のクランプカバー13における筐体10の底壁10E側への移動を阻止することができ、フック12cから長穴13aが外れる心配がない。
側壁46と目隠しカバー54Aとの間には空間55が形成され、この空間55を通じてクランプ取付室23の内部が見えないように、空間55の両側方は起立壁10Cで塞がれている。
一対のビス17(図1参照)を外すと、クランプカバー13は、一端部に長穴13aを有する下部カバー53が、グローブ12のフック12cに係止され、目隠しカバー54A側が下方に揺動して吊り下げられた状態になる。
上記したフック12cと、このフック12cが挿入される長穴13aが形成された下部カバー53とはヒンジ56を構成する部分である。
筐体10の底壁10Eには、側壁43,44の内側に形成された一対のボス部61,61と、これらのボス部61,61間にポール5(図3参照)を差し込む方向に延びるように形成された一対の縦リブ62,62とを備える。
ボス部61は、クランプ33(図3参照)を締結するボルト36(図3参照)をねじ結合する部分であり、起立壁10Bと共に、底壁10Eに形成された斜面10Fに設けられている。縦リブ62は、側壁46と、一対の斜面10F,10F間を連結する起立壁10Aとを繋ぐように形成された部分であり、一対の縦リブ62,62によりポール5(図3参照)の外周面が長手方向に沿って支持される。これらのボス部61,61及び縦リブ62,62もクランプ装置40を構成している。
図中の符号61aはボス部61に形成されためねじである。また、符号10Gは起立壁10Aの縁部に形成された断面円弧状の切欠き部であり、切欠き部10Gの縁にポール5が突き当てられる。
本実施形態の道路灯1(図1参照)は、外形違いの3種のポール5,6,7に取付けることが可能である。外径は、例えば、ポール5が48.6mm、ポール6が34mm、ポール7が60.5mmである。
このように、ポール6,7に近接するように側壁46の切欠き部46aに円弧部46dを形成することで、ポール6,7と切欠き部46aとの隙間をより小さくすることができ、クランプ取付室23の内部をより見えにくくできる。従って、道路灯1の外観性を向上させることができる。
図8(A)は、筐体10が、クランプ33と、一対のボルト36,36と、複数のボルト37とでポール5に取付けられ、ボルト38で回り止めされた状態を示している。
詳しくは、クランプ33が一対のボルト36,36で筐体10に取付けられ、クランプ33と筐体10との間にポール5がその端面5bを起立壁10Aに突き当てるように挿入される。次に、ボルト37がクランプ33の中央部に開けられためねじにねじ込まれ、更にクランプ33を貫通してねじ込まれたボルト37の先端でポール5が押えられる。また、ボルト38がクランプ33の中央部に開けられためねじと、ポール5の先端部に開けられためねじとの両方にねじ込まれ、ポール5に対する筐体10の回り止めが成される。
側部取付部33a,33a、傾斜部33b,33b及び内側平坦部33cは一体に形成されている。側部取付部33aは、ボス部61にボルト36で締結される部分である。内側平坦部33cは、ボルト37,38がねじ込まれる部分である。ポール5に道路灯1が取付けられる場合には、クランプ33の内側平坦部33cは、側部取付部33a,33aよりもポール5から下方に離れるように配置される。
図9(A)は、加工を施した後の目隠しカバー54Aを示す。目隠しカバー54Aは、目隠しカバー54(図11(A)も参照)に対して想像線で示す第3目隠し部54gを除去したものである。
目隠しカバー54は、下部カバー53に隣接する第1目隠し部54eと、第1目隠し部54eの先端側に設けられた第2目隠し部54fと、第2目隠し部54fの先端側に設けられた第3目隠し部54gとからなる。
第3目隠し部54gを除去した後の、第2目隠し部54fの第2先端部54nは、第2先端円弧部54pと、第2先端円弧部54pの両端に続く直線部54q,54qとからなる。直線部54q,54qは、平行に形成されている。第2先端円弧部54pは、目隠しカバー54を第2円弧溝54k(図11(A)参照)で切断したときに出来た部分である。第2先端円弧部54pの半径は、ポール5の外径の半分よりわずかに大きい。
図10(A)は、筐体10が、クランプ33と、一対のボルト36,36とでポール6に取付けられ、ボルト38で回り止めされた状態を示している。
詳しくは、ポール6が側壁46の切欠き部46aから挿入されてポール6の端面6bが起立壁10Aに突き当てられる。次に、裏返しにされたクランプ33が一対のボルト36,36で筐体10に取付けられて、クランプ33の内側平坦部33cでポール6が押えられる。また、ボルト38がクランプ33の中央部に開けられためねじと、ポール6の先端部6aに開けられためねじとの両方にねじ込まれ、ポール6に対する筐体10の回り止めが成される。
即ち、ポール6が、クランプ33の内側平坦部33cに押し付けられることで、ポール6に筐体10が固定される。このような構造とすることにより、ポール5(図8(B)参照)のときに使用したクランプ33を共用することができ、コストアップを抑制することができる。
図11(A)は、加工を施していない目隠しカバー54を示す。
目隠しカバー54の第3目隠し部54gの先端部には凹状の第3先端円弧部54mが形成されている。第3先端円弧部54mの半径は、ポール6(図10(B)参照)の外径の半分よりわずかに大きい。
上記した目隠しカバー54の第1円弧溝54j及び第2円弧溝54kの有る部分は薄肉となり、カッター、ニッパ等の工具で切断することが可能である。
図12(A)は、筐体10が、クランプ33と、一対のボルト36,36とでポール7に取付けられ、ボルト38で回り止めされた状態を示している。
詳しくは、ポール7が側壁46の切欠き部46aから挿入されてポール7の端面7bが起立壁10Aに突き当てられる。次に、クランプ33が一対のボルト36,36で筐体10に取付けられて、クランプ33の傾斜部33b,33b及び内側平坦部33cでポール7が押えられる。また、ボルト38がクランプ33の中央部に開けられためねじと、ポール7の先端部7aに開けられためねじとの両方にねじ込まれ、ポール7に対する筐体10の回り止めが成される。
このように、ポール7が、クランプ33の傾斜部33b,33b及び内側平坦部33cで押し付けられることで、ポール7に筐体10が固定される。このような構造とすることにより、クランプ33におけるポール7を押さえる部分を多くすることができ、ポール7に筐体10を強固に固定することができる。
図13(A)は、加工を施した後の目隠しカバー54Bを示す。目隠しカバー54Bは、目隠しカバー54(図11(A)参照)に対して想像線で示す第2目隠し部54f及び第3目隠し部54gを除去したものである。
目隠しカバー54Bの第1目隠し部54eの先端部には凹状の第1先端円弧部54rが形成されている。第1先端円弧部54rは、目隠しカバー54を第1円弧溝54j(図11(A)参照)で切断したときに出来た部分である。第1先端円弧部54rの半径は、ポール7(図11(B)参照)の外径の半分よりわずかに大きい。
この構成によれば、クランプカバー13が包囲壁21側に設けた支点により下方へ回動される構造を有することで、ポール5側(路肩側)からクランプカバー13を開けて道路灯1の脱着や保守点検を行う際に、クランプカバー13が邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
この構成によれば、特別にヒンジを設けることなく、クランプカバー13をグローブ12に対して回動させることができ、コストを抑えることができる。また、ヒンジ56のグローブ12側を、グローブ12に一体に成形すれば、よりコスト低減効果を高めることができる。
また、ヒンジ56が、グローブ12に設けたフック12cとクランプカバー13に設けたフック用開口としての長穴13aとを備えた。
この構成によれば、簡単な構造でヒンジ56を構成することができ、コストを抑えることができる。
この構成によれば、ポール5,6,7の太さに応じて一つの目隠しカバー54で容易に隙間を調整することができ、ポール5,6,7の太さに応じた隙間調整用の部材を設ける必要がない。従って、コストアップを抑えることができる。
また、図5、図11(A),(B)及び図13(A),(B)に示したように、目隠しカバー54がクランプカバー13の先端部に設けられている。
この構成によれば、ポール5,6,7周辺の開口部の隙間をポール5,6,7側から容易に調整することができる。また、筐体10の側壁46側から筐体10内を見えにくくすることができ、道路灯1の外観性を向上させることができる。
この構成によれば、一つの目隠しカバー54に第1円弧溝54j及び第2円弧溝54kを備えることにより、ポール5,6,7の太さに応じた第1円弧溝54j及び第2円弧溝54kで切除することにより、容易に隙間を調整することができる。
この実施形態では、クランプカバー13の先端部に、所謂重ね合わせ式の目隠しカバー154が設けられている。この目隠しカバー154は、クランプカバー13の先端部を曲げて一体に形成した基部カバー154a(板材)と、この基部カバー154aに固定ねじ155で固定された2枚の調整カバー154b,154c(板材)とで構成されている。基部カバー154aおよび2枚の調整カバー154b,154cには、それぞれU字溝156a,156b,156cが形成されている。
各U字溝156a,156b,156cは、ポール5,6,7の太さに対応して設けられ、基部カバー154aのU字溝156aが最も太いポール7に対応し、調整カバー154bのU字溝156bが中間太さのポール5に対応し、調整カバー154cのU字溝156cが最も細いポール6に対応している。
以上の図14(A),(B)に示したように、目隠しカバー54がポール5,6,7の太さに合わせたU字溝156a,156b,156cを持つ複数の板材(基部カバー154a、調整カバー154b,154c)の重ね合わせで構成されている。
この構成によれば、ポール5,6,7の太さに応じて板材(基部カバー154a、調整カバー154b,154c)の構成を容易に変更することができ、常にポール5,6,7と筐体10(図7参照)との隙間をより小さくすることができるため、道路灯1の外観性を向上させることができる。
例えば、上記実施形態において、図2及び図4(A)に示したように、クランプカバー13のフック用開口を長穴13aとしたが、長方形の角穴、楕円形、長円形、あるいはこれらに近似する形状としても良い。
また、図4(B)に示したように、フック12cのフック本体12eの断面形状を円弧形状としたが、これに限らず、断面形状を、V字、楕円の一部を含む形状、コ字、あるいはこれらに近似する形状にしても良い。
5,6,7 ポール(支持ポール)
10 筐体(照明器具本体)
12 グローブ
12c フック
13 クランプカバー(カバー)
13a 角穴(フック用開口)
21 包囲壁(隔壁)
22 光源室(一方の室)
23 クランプ取付室(他方の室)
26 LED(光源)
40 クランプ装置
46a 切欠き部(U字溝)
54,154 目隠しカバー(隙間調整部材)
54j 第1円弧溝(ノック部)
54k 第2円弧溝(ノック部)
54m 第3先端円弧部(U字溝)
54p 第2先端円弧部(U字溝)
54r 第1先端円弧部(U字溝)
56 ヒンジ(支点)
154a 基部カバー(板材)
154b,154c 調整カバー(板材)
156a,156b,156c U字溝
Claims (5)
- 照明器具本体に内部を仕切る隔壁を設けて一方の室に光源を配置し、他方の室に支持ポールを締結するクランプ装置を配置し、前記一方の室の下面を透過性のグローブで密閉すると共に、前記他方の室の下面を不透過性のカバーで覆い、このカバーが前記隔壁側に設けた支点により下方へ回動され、
前記支点が、前記グローブに設けたフックと前記カバーに設けたフック用開口とを備え、
前記フック用開口は、前記フックが通される長穴に形成され、
前記フックは、その先端部が、前記他方の室の下面を覆った状態の前記カバーの上面よりも上方まで突出し、
前記フックには、その付け根部に、前記先端部よりも上方に延びる上方延出壁が形成され、前記上方延出壁は、前記隔壁の先端部に嵌められたパッキンの側面に当てられることを特徴とする照明器具。 - 前記照明器具本体側に設けたU字溝と、前記カバー側に設けたU字溝との協働により前記支持ポール周辺の開口部を塞ぎ、前記支持ポールの太さに応じて変化する前記開口部の隙間を覆う隙間調整部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記隙間調整部材が前記カバーの先端部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
- 前記隙間調整部材がその一部を切除するノック部を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の照明器具。
- 前記隙間調整部材が前記支持ポールの太さに合わせたU字溝を持つ複数の板材の重ね合わせで構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の照明器具。
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