JP6142481B2 - 偏光子保護用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
偏光子保護フィルムとして用いられるトリアセチルセルロースフィルムは、アルカリ処理などが表面に施されており、親水性接着剤との極めて高い親和性を有する。そのため、トリアセチルセルロースフィルムからなる保護フィルムは親水性接着剤が塗布された偏光子と極めて高い接着性を有する。しかしながら、ポリエステルフィルムは親水性接着剤との接着性が不十分であり、特に延伸処理により配向性を有するポリエステルフィルムの場合はその傾向がより顕著となる。そこで、特許文献1〜3及び5では、偏光子又は偏光子に塗布された親水性接着剤との接着性を向上させるために、ポリエステルフィルムに易接着層を設けることが提案されている。
このような現状の下、本発明の課題は、ポリエステルフィルムと偏光子又は偏光子上に塗布された接着剤等のポリビニルアルコール系樹脂層とを強固に接着させる手段を備えた偏光子保護フィルム及び偏光板並びにこれらを利用した液晶表示装置を提供することを目的とする。また、本発明は、蛍光灯下での虹彩状色彩を抑制し、かつ、ハードコート層等の機能層との密着性、特に高温高湿下での密着性(耐湿熱性)に優れる偏光子保護フィルム及び偏光板並びにこれらを利用した液晶常時装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記の知見に基づいて更なる研究を重ねた結果、水酸基との反応性が高い架橋剤を採用することにより、ポリエステルフィルムと偏光子や接着剤等のポリビニルアルコール系樹脂層とをより一層強固に接着させることが可能であることを見出した。
本発明者等は、さらに鋭意検討した結果、ポリエステルフィルムの上記の知見の層とは反対側の面に、水性ポリエステル樹脂(D)と水溶性チタンキレート化合物、水溶性チタンアシレート化合物、水溶性ジルコニウムキレート化合物、及び水溶性ジルコニウムアシレート化合物から成る群より選択される1種以上(E)とを主たる構成成分とする水系塗布液から形成される塗布層を設けることで、蛍光灯下での虹彩状色彩を抑制し、かつハードコート層等の機能層との密着性、特に高温高湿下での密着性(耐湿熱性)に優れることを見出した。
本発明者等は、これらの知見に基づき、更なる検討・考察を重ね、本発明を発明するに至った。
項1.
ポリエステルフィルムの一方の片面に易接着層P1、もう一方の片面に易接着層P2を有する偏光子保護用ポリエステルフィルムであって、
前記ポリエステル系樹脂(A)が5−スルホイソフタル酸成分をジカルボン酸成分中1〜15モル%含有し、
前記架橋剤(C)がイソシアネート化合物又はメラミン化合物であり、
前記ポリエステル系樹脂(A)の酸価が20KOHmg/g以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂(B)のけん化度が60〜85モル%であり、
易接着層P2が、水性ポリエステル樹脂(D)と水溶性チタンキレート化合物、水溶性チタンアシレート化合物、水溶性ジルコニウムキレート化合物、及び水溶性ジルコニウムアシレート化合物からなる群より選択される1種以上(E)とを主たる構成成分とする水系塗布液から形成されるものであり、
前記易接着層P1中の、ポリエステル系樹脂(A)、ポリビニルアルコール系樹脂(B)および架橋剤(C)の質量比が以下の式を満足することを特徴とする偏光子保護用ポリエステルフィルム。
0.8≦(A)/(B)≦5
10≦((A)+(B))/(C)≦30
項2.
前記(D)と(E)との混合比(D/E)が、質量換算で、10/90〜95/5である、項1に記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
項3.
水性ポリエステル樹脂(D)が、スルホン酸金属塩基を含有する芳香族ジカルボン酸成分をポリエステルの全ジカルボン酸成分に対し1〜10モル%含有する共重合ポリエステル樹脂である、項1または2に記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
項4.
水性ポリエステル樹脂(D)のガラス転移温度が40℃以上である、項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
項5.
偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に、ハードコート層、防眩層、防眩性反射防止層、反射防止層及び低反射層からなる群より選択される1以上の機能層を有することを特徴とする項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
項6.
偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有してなる偏光板であって、
少なくとも一方の面の偏光子保護フィルムが項1〜5のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルムである偏光板。
項7.
項6に記載の偏光板を少なくとも一つ有する、液晶表示装置。
本発明で基材として用いるポリエステルフィルムは、主としてポリエステル樹脂より構成されるフィルムである。ここで、「主としてポリエステル樹脂より構成されるフィルム」とは、ポリエステル樹脂を50質量%以上含有する樹脂組成物から形成されるフィルムであり、他のポリマーとブレンドする場合は、ポリエステル樹脂が50質量%以上含有していることを意味し、他のモノマーと共重合する場合は、ポリエステル構造単位を50モル%以上含有することを意味する。好ましくは、ポリエステルフィルムは、ポリエステル樹脂を90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは100質量%含有する。
ポリエステル樹脂を構成するジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が挙げられる。
ポリエステル樹脂を構成するジカルボン酸成分とジオール成分はそれぞれ1種又は2種以上を用いても良い。また、トリメリット酸などのその他の酸成分やトリメチロールプロパンなどのその他の水酸基成分を適宜添加しても良い。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムは、偏光子及びその片面又は両面に設けられる水系接着剤等のポリビニルアルコール系樹脂層との接着性を向上させるために、ポリエステルフィルムの片面に、酸価が20KOHmg/g以下であるポリエステル系樹脂(A)、けん化度が60〜85モル%であるポリビニルアルコール系樹脂(B)、及び、架橋剤(C)を含有する樹脂組成物から成形される易接着層P1が積層されている。
以下、易接着層P1の各組成について詳説する。
易接着層に用いるポリエステル系樹脂(A)は、ジカルボン酸成分とジオール成分とが重縮合してなる共重合体であり、ジカルボン酸成分およびジオール成分としては前述の材料を用いることができる。ポリエステルフィルム基材との接着性を向上させる観点から、ポリエステルフィルム中のジカルボン酸成分と同一又は類似する構造・性質を有するジカルボン酸成分をポリエステル系樹脂(A)のジカルボン酸成分として用いることが好ましい。よって、例えば、ポリエステルフィルムのジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸が採用される場合は、ポリエステル系樹脂(A)のジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸を使用することが好ましい。そのような芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸およびイソフタル酸が最も好ましい。全ジカルボン酸成分に対し、10モル%以下の範囲で、他の芳香族ジカルボン酸を加えて共重合させてもよい。
また、ポリエステル系樹脂(A)のグリコール成分としては、エチレングリコールと分岐したグリコールを構成成分とすることが好ましい。分岐構造を有することで易接着層での応力緩和に寄与し、好適に密着性を奏することが可能と考えられる。前記の分岐したグリコール成分とは、例えば、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、及び2,2−ジ−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂は、特に限定されないが、例えば、ポリ酢酸ビニルをけん化して得られたポリビニルアルコール;その誘導体;更に酢酸ビニルと共重合性を有する単量体との共重合体のけん化物;ポリビニルアルコールをアセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エステル化等した変性ポリビニルアルコール;などが挙げられる。前記単量体としては、(無水)マレイン酸、フマール酸、クロトン酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸及びそのエステル類;エチレン、プロピレン等のα−オレフィン、(メタ)アリルスルホン酸(ソーダ)、スルホン酸ソーダ(モノアルキルマレート)、ジスルホン酸ソーダアルキルマレート、N−メチロールアクリルアミド、アクリルアミドアルキルスルホン酸アルカリ塩、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。これらポリビニルアルコール系樹脂は1種のみ用いても良いし2種以上を併用しても良い。
架橋剤(C)としては、水酸基と架橋性を有するものであれば特に限定されないが、メラミン系、イソシアネート系、カルボジイミド系、オキサゾリン系、エポキシ系等の化合物が挙げられる。塗布液の経時安定性の点からメラミン系、イソシアネート系、カルボジイミド系、オキサゾリン系の化合物が好ましい。さらに、架橋剤はポリビニルアルコール系樹脂(B)の水酸基と好適に架橋反応をするメラミン系化合物もしくはイソシアネート系化合物が好ましい。これは、カルボジイミド系架橋剤はカルボキシル基と反応するのに対し、メラミン系化合物もしくはイソシアネート系化合物は水酸基と反応するため、官能基として水酸基を有するポリビニルアルコール系樹脂(B)とより好適に架橋構造を形成するためであると考えられる。なかでも、ポリビニルアルコール系樹脂の水酸基と好適に架橋反応を形成するとともに、透明性に優れているという観点から、イソシアネート系化合物を用いることが特に好ましい。また、架橋反応を促進させるため、触媒等を必要に応じて適宜使用しても良い。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムは、各種機能層との接着性を向上させるために、易接着層P1が塗布された面とは反対側の面に、水性ポリエステル樹脂(D)と、水溶性のチタンキレート化合物、水溶性のチタンアシレート化合物、水溶性のジルコニウムキレート化合物、及び水溶性のジルコニウムアシレート化合物から成る群より選択される少なくとも1種(E)とを主たる構成成分とする樹脂組成物からなる易接着層P2を有する。当該組成物は、(D)/(E)の混合比(質量比)が10/90〜95/5であることが好ましい。
(1)まず、塗布層中のキレートまたはアシレートの残渣から塗布液中に含有させたキレートまたはアシレートの種類を同定する。
(2)次いで、塗布層中の金属元素(TiまたはZr)の含有量から、塗布液中の前記の金属キレート化合物または金属アシレート化合物の含有量を算出する。
本発明の易接着層P1およびP2中には、本発明の効果を阻害しない範囲において公知の添加剤、例えば界面活性剤、酸化防止剤、触媒、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の粒子、帯電防止剤、核剤等を添加しても良い。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に、機能層を設けることも好ましい形態である。機能層とは、写り込み防止やギラツキ抑制、虹ムラ抑制、キズ抑制などを目的として、ハードコート層、防眩層、防眩性反射防止層、反射防止層、低反射層および帯電防止層などの機能性を有する層のことをいう。機能層は、当該技術分野において公知の各種のものを使用することができ、その種類は特に制限されない。以下、各機能層について説明する。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に積層するハードコート層としては、公知のハードコート層を用いることができ、特に限定されないが、乾燥、熱、化学反応、もしくは電子線、放射線、紫外線のいずれかを照射することによって重合、および/または反応する樹脂化合物を用いることができる。このような、硬化性樹脂としては、メラミン系、アクリル系、シリコン系、ポリビニルアルコール系の硬化性樹脂が挙げられるが、高い表面硬度もしくは光学設計を得る点で電子線又は紫外線により硬化するアクリル系硬化性樹脂が好ましい。
電子線又は紫外線により硬化するアクリル樹脂とは、アクリレート系の官能基を有するものであり、例えば、比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート等のオリゴマーまたはプレポリマーおよび反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を含有するものが使用できる。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に積層する防眩層は、公知のものを用いることができ、ポリエステルフィルム上に凹凸形状を形成し、外光を散乱させて外光の反射や像の映り込みによる視認性の低下を防止する。凹凸を形成する方法としては、大粒径または凝集性のある粒子を含んだ樹脂を塗工し、表面に凹凸形状を形成する方法、または、層表面に凹凸を有するフィルムをラミネートして凹凸形状を転写することによって防眩層を形成する方法、前記粒子は含有せず、ナノインプリントで凹凸を形成する方法があり、1種類もしくは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に積層する防眩性反射防止層は、公知のものを用いることができ、ポリエステルフィルムの易接着層P2上に防眩層を設け、さらにその上に低屈折率層を設ける。必要に応じ、防眩層の下層に平滑なハードコート層を設けることができる。
層の膜厚(nm)である。また、λは波長であり、500〜600nmの範囲の値である。なお、上記数式(I)を満たすとは、上記波長の範囲において数式(I)を満たすm(正の奇数、通常1である)が存在することを意味している。
いモノマーとの共重合体を用いてもよい。併用可能なモノマー単位には特に限定はなく、
例えばオレフィン類(エチレン、プロピレン、イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等)、アクリル酸エステル類(アクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル)、メタクリル酸エステル類(メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、エチレングリコールジメタクリレート等)、スチレン誘導体(スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等)、ビニルエーテル類(メチルビニルエーテル等)、ビニルエステル類(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、桂皮酸ビニル等)、アクリルアミド類(N−tertブチルアクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド等)、メタクリルアミド類、アクリロ二トリル誘導体等を挙げることができる。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に積層する反射防止層は、公知のものを用いることができる。反射防止層の構成の例としては、易接着層P2上に、中屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を順に積層してなる構成、高屈折率層、低屈折率層を順に積層してなる構成などの多層構成が挙げられる。また、低屈折率層だけの構成でも、屈折率が十分低い材料を用いれば、反射防止性能を得ることができる(低反射層)。もちろん、これ以外の公知の構成を用いたものも反射防止層とすることができる。
(低屈折率層)
低屈折率層は、硬化性樹脂や、低屈折率の粒子などを組み合わせて構成される。例えば、硬化性樹脂に中空シリカ微粒子を混合した塗布液を硬化させて形成される。低屈折率層の屈折率は、1.20〜1.55であり、好ましくは1.25〜1.45である。低屈折率層の屈折率が1.20未満の場合には、硬化性樹脂の含有量が少ないため、低屈折率層は十分な塗膜強度を持つことが難しくなる。その一方、屈折率が1.55を超える場合には、低屈折率層が十分な反射防止性能を発現することができなくなる。
高屈折率層、中屈折率層は、無機材料、有機材料などを組み合わせて構成される。高屈折率層の屈折率は、低屈折率層より高く、1.60以上であることがよく、1.60〜1.90であることが好ましい。1.60未満であると十分な反射防止効果が得られず、1.90を超える樹脂層をウェットコーティングで形成することは困難になる。中屈折率層の屈折率は、高屈折率層よりも低く、低屈折率層よりも高く、1.50〜1.65の範囲であることが好ましい。
上記無機微粒子としては、金属(例Ti、Zr、In、Zn、Sn、Sb、Al)の酸化物が好ましく、屈折率の観点から、酸化ジルコニウムの微粒子が最も好ましい。ただし、導電性の観点からは、Sb、In、Snのうちの少なくとも1種類の金属の酸化物を主成分とする無機微粒子を用いることが好ましい。無機微粒子の量を変化させることで所定の屈折率に調整することができる。層中の無機微粒子の平均粒径は、酸化ジルコニウムを主成分として用いた場合、1〜120nmであることが好ましく、さらに好ましくは5〜100nm、10〜100nmがさらに好ましい。この範囲内で、ヘイズを抑え、分散安定性、表面の適度の凹凸による上層との密着性が良好となり、好ましい。
本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムの製造方法について、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記する)フィルムを例にして説明するが、当然これに限定されるものではない。
偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に、前記の各機能層を塗布形成する。塗布液は特に希釈する必要はないが、塗布液の粘度、濡れ性、塗膜厚等の必要に応じて有機溶剤により希釈しても良い。塗布層は、前述のフィルムに前記塗布液を公知の任意の方法により塗布後、必要に応じて乾燥させた後、塗布液の硬化条件に合わせて、電子線または紫外線照射及び加熱することにより塗布層を硬化させることにより、機能層を形成する。
本発明の偏光板は、偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有してなる偏光板であって、少なくとも一方の面の偏光子保護フィルムが前記偏光子保護用ポリエステルフィルムであることが好ましい。他方の偏光子保護フィルムは、本発明の偏光子保護用ポリエステルフィルムであっても良いし、トリアセチルセルロースフィルムやアクリルフィルム、ノルボルネン系フィルムに代表されるような複屈折が無いフィルムを用いることも好ましい。
本発明の液晶表示装置は、その一例として、液晶セル、並びに該液晶セルを挟んで表示面側に配置される第1の偏光板、及びバックライト側に配置された第2の偏光板を有する液晶表示装置が挙げられる。本発明の偏光板は、第1の偏光板、第2の偏光板のどちらか一方のみ、もしくは、両方に用いることができる。
JIS K7121に準拠し、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ製、DSC6200)を使用して、樹脂サンプル10mgを25〜300℃の温度範囲にわたって20℃/minで昇温させ、DSC曲線から得られた補外ガラス転移開始温度をガラス転移温度とした。
樹脂0.03gをテトラヒドロフラン 10ml に溶かし、GPC−LALLS装置低角度光散乱光度計 LS−8000(東ソー株式会社製、テトラヒドロフラン溶媒、リファレンス:ポリスチレン)を用い、カラム温度30℃、流量1ml/分、カラム(昭和電工社製shodex KF−802、804、806)を用い、数平均分子量を測定した。
樹脂を重クロロホルムに溶解し、ヴァリアン社製核磁気共鳴分析計(NMR)ジェミニ−200を用いて、1H−NMR分析を行ってその積分比より各組成のモル%比を決定した。
1g(固形分)の試料を30mlのクロロホルムまたはジメチルホルムアミドに溶解し、フェノールフタレインを指示薬として0.1Nの水酸化カリウムエタノール溶液で滴定して、試料1g当たりのカルボキシル基を中和するのに必要なKOHの量(mg)を求めた。
JIS−K6726に準じて水酸化ナトリウムを用いて、ポリビニルアルコール樹脂の残存酢酸基(モル%)を定量し、その値をけん化度(モル%)とした。同サンプルについて3度測定し、その平均値をけん化度(モル%)とした。
偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P1表面に、固形分濃度5質量%に調整したポリビニルアルコール水溶液(クラレ製 PVA117)を、乾燥後のポリビニルアルコール樹脂層の厚みが、2μmになるようにワイヤーバーで塗布し、70℃で5分間乾燥した。ポリビニルアルコール水溶液には、判定が容易となるよう赤色染料を加えたものを使用した。作成した評価対象フィルムを、両面テープを貼り付けた厚さ5mmのガラス板に、評価対象の積層フィルムのポリビニルアルコール樹脂層が形成された面の反対面を上記両面テープに貼り付けた。次いで、ポリビニルアルコール樹脂層を貫通して、基材フィルムに達する100個の升目状の切り傷を、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付けた。次いで、粘着テープ(ニチバン社製セロテープ(登録商標) CT−24;24mm幅)を升目状の切り傷面に貼り付けた。貼り付け時に界面に残った空気を消しゴムで押して、完全に密着させた後、粘着テープを勢いよく垂直に引き剥がす作業を1回、5回、10回実施した。ポリビニルアルコール樹脂層が剥がれていない升目の個数を数え、PVA接着性とした。即ち、PVA層が全く剥がれていない場合を、PVA接着率100とし、PVA層が全て剥がれた場合は、PVA接着率0とした。なお、1個の升目内で部分的に剥がれているものも、剥がれた個数に含めた。
実施例で得られた偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に、後述のハードコート層の形成の項目で記述したハードコート層を形成した。ハードコートを形成した偏光子保護用ポリエステルフィルムをJIS−K5400の8.5.1の記載に準拠し、ハードコート層と基材フィルムとの密着性を求める。
なお、実施例4と5はハードコート層に代えて防眩層、実施例6と7はハードコート層に代えて防眩性反射防止層、実施例8と9はハードコート層に代えて低反射層、実施例10と11はハードコート層に代えて反射防止層を、偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2面に形成して密着性の評価を行った。
密着性(%)=(1−剥がれたマス目の数/100)×100
前記のハードコートを形成した偏光子保護用積層フィルムを、高温高湿槽中で60℃、95RH%の環境下500時間放置し、次いで、ハードコート積層偏光子保護フィルムを取りだし、室温で12時間放置した。
その後、前記(7)と同様の方法でハードコート層と基材フィルムとの密着性を求め、下記の基準でランク分けをした。
なお、実施例4と5はハードコート層に代えて防眩層、実施例6と7はハードコート層に代えて防眩性反射防止層、実施例8と9はハードコート層に代えて低反射層、実施例10と11はハードコート層に代えて反射防止層を、偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2面に形成して耐湿熱性の評価を行った。
◎:100%
○:96%以上100%未満
△:80%以上96%未満
×:80%未満
各実施例で得られた偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上にハードコート層を形成した。ハードコートを形成した偏光子保護用ポリエステルフィルムを10cm(フィルム幅方向)×15cm(フィルム長手方向)の面積に切り出し、試料フィルムを作成した。得られた試料フィルムのハードコート層面とは反対面に、黒色光沢テープ(日東電工株式会社製、ビニルテープ No21;黒)を貼り合わせた。この試料フィルムのハードコート面を上面にして、3波長形昼白色(ナショナル パルック、F.L 15EX-N 15W)を光源として、斜め上から目視でもっとも反射が強く見える位置関係(光源からの距離40〜60cm、15〜45°の角度)で観察した。
◎:あらゆる角度からの観察でも虹彩状色彩が見られない
○:ある角度によっては僅かに虹彩状色彩が見られる
△:僅かに虹彩状色彩が観察される
×:はっきりとした虹彩状色彩が観察される
攪拌機、温度計、および部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート194.2質量部、ジメチルイソフタレート184.5質量部、ジメチルー5−ナトリウムスルホイソフタレート14.8質量部、ジエチレングリコール233.5質量部、エチレングリコール136.6質量部、およびテトラーnーブチルチタネート0.2質量部を仕込み、160℃から220℃の温度で4時間かけてエステル交換反応を行なった。次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、30Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(A−1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂(A−1)は、淡黄色透明であった。共重合ポリエステル樹脂(A−1)の還元粘度を測定したところ,0.70dl/gであった。DSCによるガラス転移温度は40℃であった。
攪拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、ポリエステル樹脂(A−1)30質量部、エチレングリコールn−ブチルエーテル15質量部を入れ、110℃で加熱、攪拌し樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、水55質量部をポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分30質量%の乳白色のポリエステル水分散体(Aw−1)を作製した。同様にポリエステル樹脂(A−1)の代わりにポリエステル樹脂(A−2)〜(A−5)を使用して、水分散体を作製し、それぞれポリエステル水分散体(Aw−2)〜(Aw−5)とした。
攪拌機と温度計を備えた容器に、水90質量部を入れ、攪拌しながら重合度500のポリビニルアルコール樹脂(クラレ製)(B−1)10質量部を徐々に添加した。添加後、液を攪拌しながら、95℃まで加熱し、樹脂を溶解させた。溶解後、攪拌しながら室温まで冷却して、固形分10質量%のポリビニルアルコール水溶液(Bw−1)を作成した。同様に、ポリビニルアルコール樹脂(B−1)の代わりにポリビニルアルコール樹脂(B−2)〜(B−7)を使用し水溶液を作成し、それぞれ(Bw−2)〜(Bw−7)とした。ポリビニルアルコール樹脂(B−1)〜(B−7)のけん化度を表2に示す。
攪拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネートを原料としたイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ製、デュラネートTPA)100質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート55質量部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均分子量750)30質量部を仕込み、窒素雰囲気下、70℃で4時間保持した。その後、反応液温度を50℃に下げ、メチルエチルケトオキシム47質量部を滴下した。反応液の赤外スペクトルを測定し、イソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、固形分75質量%のブロックポリイソシアネート水分散液(C−1)を得た。
撹拌機、温度計、および部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート186質量部、ジメチルイソフタレート186質量部、ジメチル 5−ナトリウムスルホイソフタレート23.7部、ネオペンチルグリコール137質量部、エチレングリコール191質量部、およびテトラ−n−ブチルチタネート0.5質量部を仕込み、160℃から220℃まで、4時間かけてエステル交換反応を行った。次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、29Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(D−1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂は、淡黄色透明であった。
撹拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、上記で製造したポリエステル樹脂(D−1)20質量部、エチレングリコールモノブチルエーテル15質量部を入れ、100℃で加熱、撹拌し、樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、水65質量部をポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分20質量%の乳白色のポリエステルの水分散液(Dw−1)を作成した。同様にポリエステル樹脂(D−1)の代わりにポリエステル樹脂(D−2)〜(D−4)を使用して、水分散液を作成し、それぞれ水分散液(Dw−2)〜(Dw−4)とした。
(ハードコート層の形成)
後述する実施例で製造したポリエステルフィルム上に設けられた易接着層P2面に、ハードコート剤(大日精化製、セイカビームEXF01(B);固形分100質量%)5質量部にメチルエチルケトン5質量部を加えた溶液(H−1)を、#8ワイヤバーを用いて塗布し、70℃で1分間乾燥し溶剤を除去した。次いで、ハードコート層を塗布したフィルムを送り速度5m/分で走行させながら、高圧水銀灯を用いて照射エネルギー200mJ/cm2 、照射距離15cmの条件下で、ハードコート層面に紫外線を照射し、厚み3μmのハードコート層を有する偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
後述する実施例で製造したポリエステルフィルム上に設けられた易接着層P2面に、下記組成の防眩層形成用塗布液(H−2)をバーコーターを用いて塗布し、70℃で1分間乾燥し、溶剤を除去した。次いで、防眩層を塗布したフィルムに高圧水銀灯を用いて300mJ/cm2の紫外線を照射し、厚み5μmの防眩層を有する偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
防眩層形成用塗布液(H−2)
トルエン 34重量部
ペンタエリスリトールトリアクリレート 50重量部
シリカ(平均粒径1μm) 12重量部
シリコーン(レベリング剤) 1重量部
光重合開始剤 1重量部
(チバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキュア184)
前記、防眩層(H−2)を形成後、前記防眩層上に下記組成の低屈折率層形成用塗布液(H−3)をバーコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥後、高圧水銀灯を用いて300mJ/cm2の紫外線を照射し、さらに120℃で5分加熱し、厚み0.1μmの低屈折率層を形成した偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
低屈折率層形成用塗布液(H−3)
フッ素ポリマー含有光硬化性樹脂 25.00質量%
(オプスターTM501A、固形分15% JSR(株)製)
シリカ粒子 1.40質量%
(MIBK−ST、固形分30%、日産化学製)
メチルイソブチルケトン 73.60質量%
後述する実施例で製造したポリエステルフィルム上に設けられた易接着層P2面に、下記組成の低反射層形成用塗布液(H−4)をバーコーターを用いて塗布し、70℃で1分間乾燥し、溶剤を除去した。次いで、低反射層を塗布したフィルムに高圧水銀灯を用いて400mJ/cm2の紫外線を照射し、厚み0.14μmの低反射層を有する偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
低反射層形成用塗布液(H−4)
中空シリカ微粒子 60質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 40質量部
光重合開始剤 2質量部
(チバスペシャルティケミカルズ(株)製、イルガキュア907)
イソプロピルアルコール 2000質量部
後述する実施例で製造したポリエステルフィルム上に設けられた易接着層P2面に、下記組成の中屈折率層形成用塗布液(H−5)をバーコーターを用いて塗布し、70℃1分間乾燥後、高圧水銀灯を用いて400mJ/cm2の紫外線を照射し、乾燥膜厚5μmの中屈折率層を得た。次に、形成した中屈折率層の上に、バーコーターを用いて、下記組成の高屈折率層形成用塗布液(H−6)を中屈折率層と同様の方法で形成し、さらにその上に下記組成の低屈折率層形成用塗布液(H−7)を中屈折率層と同様の方法で形成し、反射防止層を積層した、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
中屈折率層形成用塗布液(H−5)(屈折率1.52)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70重量部
1,6−ビス(3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)ヘキサン
30重量部
光重合開始剤 4重量部
(チバスペシャルティケミカルズ(株)製、イルガキュア184)
イソプロパノール 100重量部
高屈折率層形成用塗布液(H−6)(屈折率1.64)
ITO微粒子(平均粒径0.07μm) 85重量部
テトラメチロールメタントリアクリレート 15重量部
光重合開始剤(KAYACURE BMS、日本化薬製) 5重量部
ブチルアルコール 900重量部
低屈折率層形成用塗布液(H−7)(屈折率1.42)
1,10−ジアクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン 70重量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 10重量部
シリカゲル微粒子(XBA−ST、日産化学製) 60重量部
光重合開始剤(KAYACURE BMS、日本化薬製) 5重量部
(1)易接着層P1の塗布液調製
下記の塗剤を混合し、ポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が70/30になる塗布液を作成した。ポリエステル水分散体は、酸価が2KOHmg/gであるポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−1)を使用し、ポリビニルアルコール水溶液は、けん化度が74モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−4)を使用した。
水 40.61質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
得られたポリエステル水分散液(Dw−1)40質量部、ヒドロキシビス(ラクタト)チタンの44質量%溶液(松本製薬(株)製、TC310)18質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−1)と略記する)。
フィルム原料ポリマーとして、固有粘度(溶媒:フェノール/テトラクロロエタン=60/40)が0.62dl/gで、かつ粒子を実質上含有していないPET樹脂ペレットを、133Paの減圧下、135℃で6時間乾燥した。その後、押し出し機に供給し、約280℃でシート状に溶融押し出しして、表面温度20℃に保った回転冷却金属ロール上で急冷密着固化させ、未延伸PETシートを得た。
易接着層P1のポリエステル水分散体を酸価が4KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1のポリエステル水分散体を酸価が6KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−3)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が79モル%であるポリビニルアルコール水溶液(Bw−3)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1のポリビニルアルコールのけん化度が83モル%であるポリビニルアルコール水溶液(Bw−2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
下記の塗剤を混合し、易接着層P1のポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が60/40になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 37.28質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 10.00質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 20.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
下記の塗剤を混合し、易接着層P1のポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が80/20になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 43.95質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 13.33質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 10.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
下記の塗剤を混合し、易接着層P1のポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が50/50になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 33.95質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 8.33質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 25.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層P1の塗布液の組成を下記の通り変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 40.87質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
メラミン系架橋剤(C−2) 0.71質量%
(ニカラックMX−042 三和ケミカル製 固形分濃度70%)
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層P1のポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が70モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−5)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1のポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が67モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−6)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1の塗布液の組成を下記の通り変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 40.33質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−2) 15.00質量%
オキサゾリン系架橋剤(C−3) 1.25質量%
(エポクロスWS−500、日本触媒製、固形分濃度40質量%)
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層P1のポリエステル水分散体を酸価が10KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−5)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
下記の塗剤を混合し、易接着層P1のポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が100/0になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 50.62質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 16.66質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
下記の塗剤を混合し、易接着層P1のポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が0/100になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 17.28質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 50.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層P1のポリエステル水分散体を酸価が25KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−4)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1のポリビニルアルコール水溶液を、けん化度が88モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−1)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
易接着層P1のポリビニルアルコール水溶液を、けん化度が40モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−7)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
下記の塗剤を混合し、易接着層P1に架橋剤を混合しないように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
水 41.58質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
ポリエステル水分散液(Dw−2)48質量部、ヒドロキシビス(ラクタト)チタンの44質量%溶液(松本製薬(株)製、TC310)15質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−2)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−2)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−3)12質量部、ジイソプロポキシビス(トリエタノールアミナト)チタンの80質量%溶液(松本製薬(株)製、TC400)17質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−3)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−3)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−4)24質量部、ジイソプロポキシビス(アセチルアセナト)チタンの11質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−4)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−4)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−4)32質量部、ジルコニウムアセテート10質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−5)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(C−5)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−1)80質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−6)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−6)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護積層ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−1)64質量部、ブロックイソシアネート基を有する自己架橋型ポリウレタン樹脂(第一工業製薬製、エラストロンH−3)10質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製、Cat64)1質量部、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−7)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−7)を用いた以外は実施例1と同様にして、偏光子保護積層ポリエステルフィルムを得た。
ヒドロキシビス(ラクタト)チタンの44質量%溶液(松本製薬(株)製、TC310)40質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−8)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−8)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステル水分散液(Dw−2)32質量部、ブロックイソシアネート基を有する自己架橋型ポリウレタン樹脂(第一工業製薬製、エラストロンH−3)5質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製、Cat64)0.5質量部、酸化ニオブゾル10質量%水溶液(多木化学(株)製、SAM−0)64質量部、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−9)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−9)を用いた以外は実施例1と同様にして、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
固形分濃度20質量%のアクリル樹脂エマルジョン(メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/40/2/4;質量比)80質量部、ジ−n−ブトキシビス(トリエタノールアミナト)チタン3.2質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−10)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(d−10)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
固形分濃度20質量%のアクリル樹脂エマルジョン(メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=25/75/4/2:質量比)48質量部、チタン変性水性樹脂(松本製薬(株)製、オルガチックスWS680)6.4質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)をそれぞれ塗布液に対し1質量%、コロイダルシリカ微粒子(触媒化成工業製、カタロイドSI80P;平均粒径80nm)水分散液を樹脂固形分に対しシリカとして2質量%添加し、塗布液を調製した(以下、塗布液(d−11)と略記する)。塗布液(d−1)に代えて塗布液(C−11)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
塗布層形成用塗布液(d−1)を用いない以外は実施例1と同様にして偏光子保護用ポリエステルフィルムを得た。
電子顕微鏡で観察した粒子径(幅/長さ)が0.01−0.02μm/0.05−0.1μmである、酸化チタン超微粒子(石原産業製、TTO−S−1)10質量部に水90質量部を加えて、分散器(AUTO CELL MASTER CM−200)で5000rpm、30分間分散し、濃度が10質量%の酸化チタン粒子の水分散液Aを作成した。次いで、ポリエステル水分散液(Dw−4)30質量部、水150質量部およびイソプロピルアルコール100質量部をそれぞれ混合し、さらにアニオン系界面活性剤(花王株式会社製、ネオペレックス No6Fパウダー)を塗布液に対し1質量%添加し、ポリエステルの水性分散液Gを調整した。前記で調整した酸化チタン粒子の水分散液Aを、ポリエステルの水性分散液Gに対し30質量部添加し、塗布液を調整した。しかしながら、前記塗布液中で酸化チタン微粒子がゲル状になって沈降したため、基材フィルムへの塗布を止めた。
偏光子保護用フィルムとしてTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm、けん化処理済)を用い、前記接着性試験を行なった結果を示す。
Claims (7)
- ポリエステルフィルムの一方の片面に易接着層P1、もう一方の片面に易接着層P2を有する偏光子保護用ポリエステルフィルムであって、
易接着層P1が、ポリエステル系樹脂(A)とポリビニルアルコール系樹脂(B)と架橋剤(C)を含有し、
前記ポリエステル系樹脂(A)が5−スルホイソフタル酸成分をジカルボン酸成分中1〜15モル%含有し、
前記架橋剤(C)がイソシアネート化合物又はメラミン化合物であり、
前記ポリエステル系樹脂(A)の酸価が20KOHmg/g以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂(B)のけん化度が60〜85モル%であり、
易接着層P2が、水性ポリエステル樹脂(D)と水溶性チタンキレート化合物、水溶性チタンアシレート化合物、水溶性ジルコニウムキレート化合物、及び水溶性ジルコニウムアシレート化合物からなる群より選択される1種以上(E)とを主たる構成成分とする水系塗布液から形成されるものであり、
前記易接着層P1中の、ポリエステル系樹脂(A)、ポリビニルアルコール系樹脂(B)および架橋剤(C)の質量比が以下の式を満足することを特徴とする偏光子保護用ポリエステルフィルム。
0.8≦(A)/(B)≦5
10≦((A)+(B))/(C)≦30 - 前記(D)と(E)との混合比(D/E)が、質量換算で、10/90〜95/5である、請求項1に記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
- 水性ポリエステル樹脂(D)が、スルホン酸金属塩基を含有する芳香族ジカルボン酸成分をポリエステルの全ジカルボン酸成分に対し1〜10モル%含有する共重合ポリエステル樹脂である、請求項1または2に記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
- 水性ポリエステル樹脂(D)のガラス転移温度が40℃以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
- 偏光子保護用ポリエステルフィルムの易接着層P2上に、ハードコート層、防眩層、防眩性反射防止層、反射防止層及び低反射層からなる群より選択される1以上の機能層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルム。
- 偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有してなる偏光板であって、
少なくとも一方の面の偏光子保護フィルムが請求項1〜5のいずれかに記載の偏光子保護用ポリエステルフィルムである偏光板。 - 請求項6に記載の偏光板を少なくとも一つ有する、液晶表示装置。
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