JP6142236B2 - 塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得る方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得る方法および塩生植物由来の脱塩された糖アルコール濃縮抽出物に関する。
塩生植物は、高い塩類濃度条件下で生育できる植物であり、塩嚢細胞と呼ばれる器官や細胞中の液胞への塩類の隔離、浸透圧を調節する適合溶質の細胞質への蓄積などの耐塩性メカニズムが知られている。このような塩生植物のなかには、アイスプラント(Mesembryanthemum crystallinum)、オカヒジキ(Salsola komarovii)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、アッケシソウ(Salicomia europaea)など、野菜として食用されるものがある。これらの塩生植物は、塩分のほかに、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、カロテンなどのビタミン類、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類など、多くの機能性成分を含み、栄養価の高い野菜として注目されている。
アイスプラントは、ツルナ科(Aizoaseae)マツバギク属に属する一年草本で、南アフリカのナミブ砂漠を原産とする塩生植物である。アイスプラントは、塩嚢細胞の存在により独特の歯ごたえと塩味を有する野菜であり、葉および側枝先端部が生食用または調理用食材として利用されている。現在、「ツブリナ」、「バラフ」、「プッチーナ」などの商品名で販売されている。アイスプラントには、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、亜鉛など)、β−カロテンおよびレチノールなどのビタミンA類、ビタミンK、パントテン酸、イノシトール類(オノニトール、ミオ−イノシトール、ピニトール等)、有機酸類(リンゴ酸、クエン酸等)などの様々な機能性成分が豊富に含まれ、生活習慣病予防、血糖値低下作用、抗酸化作用、抗老化作用等が期待されている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、食生活の欧米化に伴い、栄養補助食品、健康補助食品といったサプリメント類の需要が世界的に延びており、新たなサプリメント素材が求められている。特に、消費者のニーズからは、合成素材ではなく天然由来の機能性素材が望まれ、植物由来の機能性成分(ファイトケミカル)が注目されている。
そこで、天然由来の機能性素材として、塩生植物から機能性成分を抽出して利用しようとすると、塩生植物中に含まれる塩分も同時に抽出・濃縮され、得られる抽出物には高濃度の塩分が含まれるという問題がある。
食品の脱塩方法としては、溶媒として水を用いる醤油粕の脱塩処理(非特許文献2、非特許文献3)、イオン交換膜を用いる梅酢、梅果汁、味噌浸出液等の電気透析処理(特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献4)、逆浸透膜を用いる梅酢の脱塩処理(特許文献4)、ドナリエラ藻体乾燥粉末をキトサン溶液中で凝集・沈殿させて脱塩する方法(特許文献5)などが研究されている。しかしながら、今までに、塩生植物抽出物の脱塩処理についての報告はない。また、イオン交換膜処理や逆浸透膜処理は、特別な装置・設備が必要となり、コストが高く、実用的ではない。さらに、水を用いる脱塩処理は、ピニトール等の水溶性機能性成分の抽出には利用できない。
特許第3339548号公報 特開2000−300205号公報 特開2010−193866号公報 特開2006−42610号公報 特開平7−147号公報
農業技術体系 野菜編、第11巻、追録第34号、2009年、特産野菜 4の4〜4の7、農文協 山下ら、「醤油粕の脱塩技術の開発」、香川県発酵食品試験場研究報告84号、第43〜48頁、1992年10月 牧野ら、「中間プラントによる乾燥脱塩醤油粕の製造」、廃棄物学会論文誌、第9巻、第5号、第208−214頁、1998年 川村ら、「イオン交換膜を使用した電気透析法による食品の脱塩について−特に味噌浸出液の脱塩−」、日本農芸化学会誌、第33巻、11号、第922〜926頁、1959年
本発明は、ピニトール等の水溶性機能性成分を損なうことなく、容易かつ低コストで塩生植物から機能性成分を抽出し、かつ、脱塩する方法を提供することを目的とした。
本発明者らは、鋭意研究の結果、驚くべきことに、塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出して抽出液を得ることにより、脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得る方法であって、塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出して抽出液を得ることを特徴とする方法、
[2]さらに、得られた抽出液を冷却し、次いで、固液分離して固形物を除去することを含む、[1]記載の方法、
[3]塩生植物がアイスプラントである、[1]または[2]記載の方法、
[4]糖アルコールがピニトールである、[1]〜[3]のいずれか1に記載の方法、
[5]極性有機溶媒がメタノールまたはエタノールである、[1]〜[4]のいずれか1に記載の方法、
[6]極性有機溶媒が80%(V/V)以上100%(V/V)未満のエタノールである、[5]記載の方法、
[7]熱抽出が20〜95℃で実施される、[1]〜[6]のいずれか1に記載の方法、
[8]冷却が−60℃〜4℃で実施される、[2]〜[7]のいずれか1に記載の方法、
[9]熱抽出後に得られた抽出液をそのまま冷却する、[2]〜[8]のいずれか1に記載の方法、
[10]熱抽出処理後に得られた抽出液をろ過し、ろ液を冷却する、[2]〜[8]のいずれか1に記載の方法、
[11]熱抽出処理後に得られた抽出液を噴霧乾燥させ、得られた乾燥物を極性有機溶媒中に混合溶解させた後に冷却する、[2]〜[8]のいずれか1に記載の方法、
[12]塩生植物原料が塩生植物の真空凍結乾燥粉末である、[1]〜[11]のいずれか1に記載の方法、
[13][1]〜[12]のいずれか1に記載の方法によって得られた、塩生植物由来の脱塩された糖アルコール濃縮抽出物、および
[14]アイスプラント由来の脱塩されたピニトール濃縮抽出物
を提供する。
本発明によれば、塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出して抽出液を得るという簡便な方法によって、塩生植物から、ピニトール等の糖アルコール成分を損なうことなく、容易かつ低コストで、脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得ることができる。
本発明における塩生植物は、高塩濃度条件下で生育でき、植物体内に塩類、例えば、カルシウム、カリウム、マグネシウム、塩化ナトリウム等、特に塩化ナトリウムを含む植物であればいずれでもよく、例えば、アイスプラント、オカヒジキ、スベリヒユ、アッケシソウ、ツルナ、塩生エゾギク、オイスターリーフ、ハママツナ、イソマツ、シチメンソウ、ヒロハマツナ、ホソバノハマアカザ、フクド、ウラギク、ノジギク、ウミミドリ、シバナ、アイアシ、シオクグ、ハマサジ、ウンラン、ハマボウフウ、ハマナデシコ、ミズガンピ、ヤエヤマヒルギ、ウシオツメクサ、ヨシ、ギョリュウ等が挙げられ、好ましくは、アイスプラントが使用される。
本発明における塩生植物は、また、各塩生植物に関する公知の条件下で栽培されたものであってもよいし、または特殊な条件下で栽培されたものであってもよい。本発明における塩生植物としてアイスプラントを使用する場合、例えば、塩化ナトリウムを含む栽培養液を用いて公知の条件下で栽培されたもの、または塩化ナトリウムを含む栽培養液を用いて、特定の養分が過剰に与えられた条件、特定の養分を欠く条件、乾燥状況下における栽培、高温下での栽培、その他環境制御による栽培、植物体へ化学的・物理的なストレスを負荷した栽培等の特殊な条件下で栽培されたもの、あるいは塩化ナトリウムを含まない栽培養液を用いて公知の条件下で栽培されたもの、または塩化ナトリウムを含まない栽培養液を用いて、特定の養分が過剰に与えられた条件、特定の養分を欠く条件、乾燥状況下における栽培、高温下での栽培、その他環境制御による栽培、植物体へ化学的・物理的なストレスを負荷した栽培等の特殊な条件下で栽培されたものを用いることができる。例えば、本発明における塩生植物として、その機能性が高められた(すなわち、1以上の機能性成分含量が増加した)アイスプラントを使用することができる。該機能性が高められたアイスプラントは、限定するものではないが、例えば、上記のような特殊な条件下での栽培によって得ることができる。
本発明において使用される塩生植物原料としては、生の植物体または生の植物体を凍結させたもの、あるいは植物体の乾燥物、または乾燥粉末、例えば、真空凍結乾燥粉末、遠赤外線乾燥粉末、もしくは温風乾燥粉末等、あるいは塩生植物の熱水抽出物を真空凍結乾燥、遠赤外線乾燥、温風乾燥等または噴霧乾燥させて得られた粉末であってもよい。塩生植物原料は、脱水、濃縮されたものが好ましく、例えば、植物体の乾燥粉末、特に好ましくは熱水抽出物の真空凍結乾燥粉末、または噴霧乾燥粉末が使用される。塩生植物の熱水抽出物は、常法に従って得ることができ、例えば、採取した植物を次亜塩素酸等で消毒後、凍結粉砕し、乾燥して得られた粉末を例えば、1/10(W/V)の比率で水と混合し、90℃〜95℃で30分程度加熱することによって得てもよい。塩生植物原料として塩生植物の熱水抽出物の真空凍結乾燥粉末または噴霧乾燥粉末を使用する場合、脂溶性成分等の水に不溶な成分を予め除去することができるので、本発明による脱塩効率および糖アルコール濃縮効率が上がると考えられる。
また、塩生植物原料は、塩生植物の食用部位(例えば、葉、側枝先端部、側枝中央部等)由来、食用として利用されない未利用部位(例えば、植物体下部大葉、側枝下部、根等)由来、食用部位と未利用部位の混合物由来、または植物体全体由来であってもよい。
本発明において、塩生植物原料の熱抽出のために使用する極性有機溶媒としては、限定するものではないが、例えば、炭素数1〜3個の直鎖または分枝アルコール、例えば、メタノール、エタノール、およびイソプロピルアルコール、ブチルアルコール、酢酸、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、テトラヒドロフラン(THF)等が使用でき、好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、または酢酸が使用され、特に好ましくは、エタノールが使用される。なお、上記アルコールは、発酵法または合成法のいずれによって得られたものであってもよい。使用される極性有機溶媒の濃度は、糖アルコールを抽出できる濃度であればいずれでもよいが、高濃度の極性有機溶媒が好ましい。例えば、限定するものではないが、アルコールを使用する場合、80%(V/V)以上100%(V/V)未満、好ましくは90%(V/V)以上100%(V/V)未満、特に好ましくは95%(V/V)以上100%(V/V)未満、例えば、99.5%(V/V)、95%(V/V)のアルコールが用いられる。本発明において、例えば、80%(V/V)以上100%(V/V)未満、好ましくは90%(V/V)以上100%(V/V)未満のメタノールまたはエタノールが使用され、好ましくは、95%(V/V)以上100%(V/V)未満のエタノール、特に好ましくは99.5%(V/V)以上100%(V/V)未満のエタノールが使用される。本発明において、塩生植物原料の熱抽出には、例えば、99.5%エタノール、99.7%メタノール、または99.7%イソプロピルアルコールが使用される。
本発明において、塩生植物原料の熱抽出は、通常の装置を用いて常法により行えばよい。抽出条件もまた、通常の条件に従えばよい。抽出温度は、例えば、20℃〜95℃、好ましくは、50℃〜90℃、特に好ましくは65℃〜85℃から選択される、抽出時間は、例えば、1時間以内、好ましくは15分〜1時間、特に好ましくは15分〜45分から選択される。塩生植物原料と極性有機溶媒との混合比率は、例えば、1/1000(W/V)〜1/4(W/V)、好ましくは1/100(W/V)〜1/4(W/V)、特に好ましくは1/20(W/V)〜1/4(W/V)から選択される。目的物の回収率を上げるために、抽出操作を数回、例えば、2〜3回繰り返してもよい。得られた抽出液は、所望により、ろ過、遠心分離等の公知の手段によって精製して、植物体残渣、析出物等の不純物を取り除いてもよい。抽出液のろ過方法は、いずれであってもよいが、例えば、吸引ろ過または自然ろ過を用いることができ、例えば、粒子保持能1μm〜10μmのろ紙、好ましくは粒子保持能1μm〜6μmのろ紙、特に好ましくは粒子保持能1μm〜3μmのろ紙を用いることができる。抽出液はさらに、減圧乾固、噴霧乾燥、真空乾燥、赤外線乾燥、温風乾燥等の公知の手段によって濃縮および/または粉末化してもよい。
上記のように塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出することにより、脱塩された糖アルコール濃縮抽出物が得られる。本発明において、「脱塩された糖アルコール濃縮抽出物」とは、出発原料である塩生植物原料中における含有比率よりも高い比率で糖アルコールを含有し、かつ、塩類のうち、少なくとも塩化ナトリウムの含有比率が出発原料におけるその含有比率よりも低い、塩生植物原料からの抽出物をいう。本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、例えば、糖アルコールの含有比率が出発原料よりも少なくとも5倍高く、かつ、塩化ナトリウムの残存率が5.5%以下の抽出物である。本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、好ましくは、糖アルコールの含有比率が出発原料よりも少なくとも20倍高く、かつ、塩化ナトリウムの残存率が1.5%以下の抽出物である。本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、特に好ましくは、糖アルコールの含有比率が出発原料よりも少なくとも30倍高く、かつ、塩化ナトリウムの残存率が1%以下の抽出物である。本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物としては、例えば、糖アルコールの含有比率が出発原料よりも20〜35倍高く、かつ、塩化ナトリウムの残存率が1.5%〜0.5%の抽出物が例示される。ここで、塩化ナトリウムの残存率とは、塩生植物原料中に含まれる塩化ナトリウムの量を100%とした場合の、得られる抽出物中に含まれる塩化ナトリウムの量をいう。本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、好ましくは、塩化ナトリウムのほかに、カルシウム、カリウム、マグネシウム等の塩類から選ばれる1以上の塩の含有比率も、出発原料中におけるそれらの塩の含有比率と比べて低くなる。
本発明によって得られる脱塩された糖アルコール濃縮抽出物中に含まれる糖アルコールは、原料となる塩生植物に含まれるいずれの糖アルコールであってもよく、限定するものではないが、オノニトール、ミオ−イノシトール、およびピニトール等のイノシトール類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ガラクチトール、リビトール、グルシトール、トレイトール、アラビニトール、イジトール、ボレミトール、ぺルセイトール、グリセリン等およびこれらの混合物が例示される。本発明の方法によって濃縮抽出される糖アルコールは、好ましくは、ピニトールである。
さらなる脱塩および糖アルコール濃縮のために、上記熱抽出処理によって得られた脱塩された糖アルコール濃縮抽出物をさらに冷却処理に付すことが好ましい。冷却処理は、上記熱抽出処理によって得られた抽出液をそのまま冷却してもよく、抽出液をろ過後、ろ液を冷却してもよく、または抽出液を噴霧乾燥させ、得られた噴霧乾燥粉末を極性有機溶媒中に混合溶解させた後に冷却してもよい。
上記熱抽出処理後に、抽出液をろ過後、ろ液を冷却する場合、ろ過は公知の手段で行うことができる。抽出液のろ過方法は、いずれであってもよいが、例えば、吸引ろ過または自然ろ過を用いることができ、例えば、粒子保持能1μm〜10μmのろ紙、好ましくは粒子保持能1μm〜6μmのろ紙、特に好ましくは粒子保持能1μm〜3μmのろ紙を用いることができる。
上記熱抽出処理後に、抽出液を噴霧乾燥させ、得られた噴霧乾燥粉末を極性有機溶媒中に混合溶解させた後に冷却する場合、噴霧乾燥粉末を溶解する極性有機溶媒の例としては、上記熱抽出処理の溶媒として使用される極性有機溶媒の例と同様のものが挙げられる。該噴霧乾燥粉末の溶解に使用される極性有機溶媒は、熱抽出処理に用いられたのと同じ極性有機溶媒であってもよく、または異なる極性有機溶媒であってもよい。該噴霧乾燥粉末の溶解には、例えば、99.5%エタノール、99.7%メタノール、または99.7%イソプロピルアルコールが使用される。また、上記熱抽出処理後の抽出液の噴霧乾燥方法は、常法にしたがえばよい。上記噴霧乾燥粉末と極性有機溶媒との混合比率は、例えば、1/1000(W/V)〜1/4(W/V)、好ましくは1/100(W/V)〜1/4(W/V)、特に好ましくは1/20(W/V)〜1/4(W/V)から選択される。
上記冷却処理の冷却条件は、塩分が析出するいずれの条件であってもよい。例えば、限定するものではないが、冷却温度は、−60℃〜4℃、好ましくは−50℃〜−15℃、特に好ましくは−40℃〜−30℃から選択される。例えば、限定するものではないが、冷却時間は、1時間〜24時間、好ましくは1時間〜10時間、特に好ましくは1時間〜5時間から選択される。
上記冷却処理により、抽出液中に含有されていた塩分が析出し、一方、目的の糖アルコールは液体中に溶解している。析出した塩分ならびにその他の沈殿物および浮遊物等の固形物は、通常の固液分離操作、例えば、ろ過、遠心分離等によって、容易に分離することができる。例えばろ過により固液分離する場合、ろ過方法は、いずれであってもよいが、例えば、吸引ろ過または自然ろ過を用いることができ、例えば、粒子保持能1μm〜10μmのろ紙、好ましくは粒子保持能1μm〜6μmのろ紙、特に好ましくは粒子保持能1μm〜3μmのろ紙を用いることができる。当該冷却処理により、熱抽出処理によって得られた脱塩された糖アルコール濃縮抽出物抽出物がさらに脱塩され、当該抽出物の糖アルコール濃縮倍率がさらに向上する。ここで、糖アルコール濃縮倍率とは、塩生植物原料の単位重量あたりに含まれる糖アルコールの量を1とした場合の、抽出物の単位重量あたりに含まれる糖アルコールの量をいう。
かくして、本発明の方法により、塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物が得られる。本発明の方法によって得られた脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、抽出物をそのまま、または減圧乾固、噴霧乾燥、真空乾燥、赤外線乾燥、温風乾燥等の公知の手段によって濃縮して粉末もしくはエキス等に加工し、天然由来の機能性素材として利用することができる。例えば、栄養補助食品、健康補助食品などの食品またはサプリメント類、ドリンク剤、医薬品、化粧品等の原料として利用できる。
本発明の好ましい態様として、本発明の方法をアイスプラントに適用することにより、アイスプラント由来の脱塩されたピニトール濃縮抽出物が提供される。ピニトールは、キロ−イノシトールのメトキシ誘導体であり、インスリン様の血糖降下作用を持つことが知られている。したがって、本発明のアイスプラント由来の脱塩されたピニトール濃縮抽出物は、機能性素材として特に有用である。
以下、実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:アイスプラントからの脱塩濃縮抽出実験1
アイスプラント植物全体を真空凍結乾燥機(日本テクノサービス株式会社製、FD‐15‐FL)で乾燥し、粉砕機で粒径200μm以下の粉末にして、真空凍結乾燥粉末を得た。該アイスプラント真空凍結乾燥粉末50gを500mLの水に混合し[混合比率1/10(W/V)]、90〜95℃で30分の熱水抽出処理に付した。得られた抽出液を吸引瓶にてろ過した(ろ紙:ワットマンNo.41、粒径保持能20〜25μm)。残渣を温水(抽出時の半量)に分散させ、再びろ過した。この操作を2回繰り返した。ろ液を合わせ、噴霧乾燥器(東京理化機器株式会社製、SD−1000)にて粉末化した。噴霧条件は、下記のとおりであった。
噴霧条件
ノズル部温度 170℃
送風速度 0.50m/分
出口温度 100℃
噴霧圧力 100kPa
送液速度 ダイアル1
得られた噴霧乾燥粉末を原料として用いた。該アイスプラント原料10gを100mLの99.5%エタノールに混合し[混合比率1/10(W/V)]、80℃で10分間の熱抽出処理に付した。抽出残渣を用いて同様の熱抽出操作を繰り返した。計3回熱抽出を行った。抽出液を自然ろ過し(ろ紙:粒子保持能1μm)、ろ液を減圧濃縮し、真空乾燥機(ヤマト科学社製、ADP−300)で乾燥し、脱塩濃縮抽出物を得た。アイスプラント原料および得られた脱塩濃縮抽出物中のピニトール含量および塩化ナトリウム含量を下記にしたがって測定し、ピニトール回収率、塩化ナトリウム(NaCl)残存率、およびピニトール濃縮倍率を下記の式から求めた。
ピニトール回収率(%)=[(脱塩濃縮抽出物中に含まれるピニトールの絶対量)/(塩生植物原料中に含まれるピニトールの絶対量)]×100
NaCl残存率(%)=[(脱塩濃縮抽出物中に含まれるNaClの絶対量)/(塩生植物原料中に含まれるNaClの絶対量)]×100
ピニトール濃縮倍率=(脱塩濃縮抽出物の単位重量あたりに含まれるピニトールの量)/(塩生植物原料の単位重量あたりに含まれるピニトールの量)
ピニトール分析
ピニトール分析は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(日立ハイテク製、検出器:示唆屈折検出器)を用いて行った。移動相としてアセトニトリル/水=75/25(V/V)を流速1.0mL/min.、温度70℃でShodexDC−613(6.0mmI.D.x150mmL)カラムに流した条件下において、試料溶液を注入し、ピニトールを検出した。具体的には、「栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について」(平成11年4月26日 衛新第13号)に基づくHPLC法に準拠し、以下の手順に従った。まず、適量の検体に50%(V/V)エタノールを添加し、攪拌し、超音波破砕し、遠心分離し、ろ過したろ液を減圧乾固し、最終的に移動相と同じ比率にした溶媒に溶解し、そのフィルターろ過液を試料溶液としてHPLCに注入し分析した。
塩化ナトリウム分析
塩化ナトリウム分析は、イオンクロマトグラフィー(IC)(日立ハイテク製、検出器:電導度検出器)を用いて行った。移動相として3.5mM硫酸を流速1.0mL/min.、温度40℃で日立化成工業製Gelpack GL−IC−C75(4.6mmI.D.x150mmL)カラムに流した条件下において、試料溶液を注入し、塩化ナトリウムを検出した。具体的には、以下の手順に従った。まず、適量の検体に純水を添加し、攪拌し、そのフィルターろ過液を検量域に入るように純水で希釈し、これを試料溶液としてICに注入し分析した。
結果
上記のピニトールおよび塩化ナトリウム分析結果から、極性有機溶媒での熱抽出によって得られたアイスプラントの脱塩濃縮抽出物におけるピニトール回収率、塩化ナトリウム残存率およびピニトール濃縮倍率を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0006142236
表1から明らかなように、本実施例により、脱塩され、かつ、ピニトールが濃縮された抽出物が得られた。
実施例2:モデル実験での冷却処理の検討
アイスプラント植物全体の真空凍結乾燥粉末50gを500mLの水で熱水抽出して得られた抽出液中の各成分分析値(ピニトール382mg/500mL、塩化ナトリウム15,755mg/500mL)に基づき、ピニトール400mgおよび塩化ナトリウム16,000mgを500mLの99.5%エタノールに溶解してモデル抽出エキスを作製した。該モデル抽出エキス45mLを−20℃で3時間冷却した。その結果、2種類の結晶(白く丸い結晶および透明で角ばった結晶)が析出した。各結晶中および液体中の各成分含量を測定し、その存在比率を求めた。
各成分は、下記のように測定した。
液体部と2種類の結晶の分離は、まず薬さじで白丸結晶を分離し、ついでデカンテーションとろ過により透明結晶と液体部を分けた。得られた2種類の結晶は、室温放置により揮発乾燥し、液体部は減圧乾固した。これらを純水に溶解し、ピニトール分析においては最終的に移動相と同じ比率になるようにアセトニトリルを加え、そのフィルターろ過液を試料溶液とした。塩化ナトリウム分析においては純水溶解液をフィルターろ過し、検量域に入るようにさらに純水で希釈し、これを試料溶液とした。
ピニトール分析は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(日立ハイテク製、検出器:示唆屈折検出器)を用いて行った。移動相としてアセトニトリル/水=75/25(V/V)を流速1.0mL/min.、温度70℃でShodexDC−613(6.0mmI.D.x150mmL)カラムに流した条件下において、試料溶液を注入し、ピニトールを検出した。
塩化ナトリウム分析は、イオンクロマトグラフィー(IC)(日立ハイテク製、検出器:電導度検出器)を用いて行った。移動相として3.5mM硫酸を流速1.0mL/min.、温度40℃で日立化成工業製Gelpack GL−IC−C75(4.6mmI.D.x150mmL)カラムに流した条件下において、試料溶液を注入し、塩化ナトリウムを検出した。
存在比率は、下記の式から求めた。
100×〔試料溶液中の成分絶対量〕/〔3つの試料溶液中の成分絶対量の合計〕
結果
各結晶中および液体中の各成分含量の存在比率を表2に示す。
Figure 0006142236
上記の結果から、塩生植物熱抽出物を高濃度のアルコール中に溶解し、冷却すると、塩化ナトリウムを結晶として分離でき、該抽出物がさらに脱塩および濃縮されることが分かった。
実施例3:アイスプラントからの脱塩濃縮抽出実験2
アイスプラント植物全体を真空凍結乾燥機(日本テクノサービス株式会社製、FD‐15‐FL)で乾燥し、粉砕機で粒径200μm以下の粉末にして、真空凍結乾燥粉末を得た。該アイスプラント真空凍結乾燥粉末50gを500mLの水に混合し[混合比率1/10(W/V)]、90〜95℃で30分の熱水抽出処理に付した。得られた抽出液を吸引瓶にてろ過した(ろ紙:ワットマンNo.41、粒径保持能20〜25μm)。残渣を温水(抽出時の半量)に分散させ、再びろ過した。この操作を2回繰り返した。ろ液を合わせ、噴霧乾燥器(東京理化機器株式会社製、SD−1000)にて粉末化した。噴霧条件は、下記のとおりであった。
噴霧条件
ノズル部温度 170℃
送風速度 0.50m/分
出口温度 100℃
噴霧圧力 100kPa
送液速度 ダイアル1
得られた噴霧乾燥粉末を原料として用いた。該アイスプラント原料5gを50mLの99.5%エタノールに混合し[混合比率1/10(W/V)]、80℃で10分間の熱抽出処理に付した。抽出残渣を用いて同様の熱抽出操作を繰り返した。計3回熱抽出を行った。抽出液を−30℃〜−40℃で3時間冷却し、その後、自然ろ過し(ろ紙:粒子保持能1μm)、ろ液を減圧濃縮し、真空乾燥機(ヤマト科学社製、ADP−300)で乾燥し、脱塩濃縮抽出物を得た。アイスプラント原料および得られた脱塩濃縮抽出物中のピニトール含量および塩化ナトリウム含量を実施例1と同様に測定し、ピニトール回収率、塩化ナトリウム(NaCl)残存率、およびピニトール濃縮倍率を求めた。
結果
上記のピニトールおよび塩化ナトリウム分析結果から、極性有機溶媒での熱抽出および冷却処理によって得られたアイスプラントの脱塩濃縮抽出物におけるピニトール回収率、塩化ナトリウム残存率およびピニトール濃縮倍率を求めた。結果を表3に示す。
Figure 0006142236
表3から明らかなように、本実施例により、脱塩され、かつ、ピニトールが濃縮された抽出物が得られた。
実施例4:アイスプラントからの脱塩濃縮抽出実験3
アイスプラント植物全体を真空凍結乾燥機(日本テクノサービス株式会社製、FD‐15‐FL)で乾燥し、粉砕機で粒径200μm以下の粉末にして、真空凍結乾燥粉末を得た。該アイスプラント真空凍結乾燥粉末50gを500mLの水に混合し[混合比率1/10(W/V)]、90〜95℃で30分の熱水抽出処理に付した。得られた抽出液を吸引瓶にてろ過した(ろ紙:ワットマンNo.41、粒径保持能20〜25μm)。残渣を温水(抽出時の半量)に分散させ、再びろ過した。この操作を2回繰り返した。ろ液を合わせ、噴霧乾燥器(東京理化機器株式会社製、SD−1000)にて粉末化した。噴霧条件は、下記のとおりであった。
噴霧条件
ノズル部温度 170℃
送風速度 0.50m/分
出口温度 100℃
噴霧圧力 100kPa
送液速度 ダイアル1
得られた噴霧乾燥粉末を原料として用いた。該アイスプラント原料5gを50mLの99.5%エタノールに混合し[混合比率1/10(W/V)]、80℃で10分間の熱抽出処理に付した。抽出残渣を用いて同様の熱抽出操作を繰り返した。計3回熱抽出を行った。抽出液を−20℃で24時間冷却し、その後、自然ろ過し(ろ紙:粒子保持能1μm)、ろ液を減圧濃縮し、真空乾燥機(ヤマト科学社製、ADP−300)で乾燥し、脱塩濃縮抽出物を得た。アイスプラント原料および得られた脱塩濃縮抽出物中のピニトール含量および塩化ナトリウム含量を実施例1と同様に測定し、ピニトール回収率、塩化ナトリウム(NaCl)残存率、およびピニトール濃縮倍率を求めた。
結果
上記のピニトールおよび塩化ナトリウム分析結果から、極性有機溶媒での熱抽出および冷却処理によって得られたアイスプラントの脱塩濃縮抽出物におけるピニトール回収率、塩化ナトリウム残存率およびピニトール濃縮倍率を求めた。結果を表4に示す。
Figure 0006142236
表4から明らかなように、本実施例により、脱塩され、かつ、ピニトールが濃縮された抽出物が得られた。
本発明によれば、塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出して抽出液を得るという簡便な方法によって、塩生植物から、ピニトール等の糖アルコール成分を損なうことなく、容易かつ低コストで、脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得ることができる。本発明の脱塩された糖アルコール濃縮抽出物は、天然機能性素材として、食品、医薬、化粧品等の幅広い分野で利用することができる。

Claims (10)

  1. 塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得る方法であって、塩生植物原料を極性有機溶媒で熱抽出して抽出液を得、さらに、得られた抽出液を−60℃〜4℃で冷却し、次いで、固液分離して固形物を除去することを特徴とする方法。
  2. 塩生植物がアイスプラントである、請求項記載の方法。
  3. 糖アルコールがピニトールである、請求項1または2記載の方法。
  4. 極性有機溶媒がメタノールまたはエタノールである、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  5. 極性有機溶媒が80%(V/V)以上100%(V/V)未満のエタノールである、請求項記載の方法。
  6. 熱抽出が20〜95℃で実施される、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  7. 熱抽出後に得られた抽出液をそのまま冷却する、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 熱抽出処理後に得られた抽出液をろ過し、ろ液を冷却する、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  9. 熱抽出処理後に得られた抽出液を噴霧乾燥させ、得られた乾燥物を極性有機溶媒中に混合溶解させた後に冷却する、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  10. 塩生植物原料が塩生植物の真空凍結乾燥粉末である、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
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