JP6139407B2 - 歯科用構成要素、歯科用フィクスチャー、歯科インプラント・アセンブリ、および歯科インプラント・システム - Google Patents

歯科用構成要素、歯科用フィクスチャー、歯科インプラント・アセンブリ、および歯科インプラント・システム Download PDF

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Description

本発明は、顎骨の中に挿入されるように適合された歯科用フィクスチャーに係合するための係合部分を備える歯科用構成要素に関する。本発明はまた、顎骨の中に挿入するための歯科用フィクスチャーに関する。本発明はまた、歯科用フィクスチャーに接続された、または接続されるべき歯科用構成要素を含む歯科インプラント・アセンブリに関する。本発明はさらに、歯科用構成要素、第1の歯科用フィクスチャーおよび第2の歯科用フィクスチャーを含む歯科インプラント・システムに関する。
今日、損傷または喪失した歯を修復するための普通の手法は、フィクスチャーを備える歯科インプラントを近傍の顎骨(上顎骨または下顎骨)の中に設置し、損傷または喪失した歯を補綴に置き換えることである。アバットメントなどの上部構造を、補綴と設置されたフィクスチャーとの間の接続部として使用することができる。
様々なフィクスチャー構成がある。例えば、フィクスチャーは、顎骨に対して任意の回転位置で設置できる上部が平坦な冠状頭部を有することがある。フィクスチャー構成の別のタイプは、特許文献1に開示されているような傾斜歯冠側端部を有するフィクスチャーであり、このフィクスチャーの長さは、顎骨の輪郭に合わせるために舌側の方が頬側よりも長い。フィクスチャーは約10mmと非常に小さいので、フィクスチャーを顎骨の中に挿入する作業中にフィクスチャーの傾斜の向きを見ることは、歯科医にとって非常に困難となり得る。その結果、フィクスチャーがその顎骨中の設置位置にあるときに、傾斜歯冠側端部が正しく配向されず、意図したように顎骨の輪郭に追従しないという危険がある。したがって、顎骨に対して指定された回転の向きがない、上部が平坦なフィクスチャーなど、他のフィクスチャーを取り扱う/設置する歯科医の自由を制限することなく、歯科医が傾斜フィクスチャーを正しい向きで設置することを確実にすることが望ましいはずである。
同様に、上述のフィクスチャー/顎骨境界に対し、アバットメントなどの上部構造については、フィクスチャーに対して様々な回転位置でアバットメントを配置できるアバットメント/フィクスチャー境界があり得ると共に、フィクスチャーに対してアバットメントが1つの方向にだけ配置されるべきアバットメント/フィクスチャー境界があり得る(例えば、フィクスチャーの傾斜頭部に一致する傾斜部分を有するアバットメント)。したがって、この境界に関しても、互いに指定された相互の回転の向きがない他のフィクスチャーに上部構造を接続する場合に、歯科医の動作の自由を制限することなく、歯科医が上部構造を特定のフィクスチャーに対して正しい回転の向きで接続することを確実にすることが望ましいはずである。
米国特許第6,655,961号
本発明は、1つの同じ歯科用構成要素を使用して、第2のタイプのフィクスチャーに関して使用される場合には動作の自由を制限しないが、第1のタイプのフィクスチャーに関しては動作の自由を制限することができるという洞察に基づく。
本発明の少なくとも第1の態様によれば、歯科用構成要素が提供される。この歯科用構成要素は、顎骨の中に挿入されるように適合された歯科用フィクスチャーに係合するための係合部分を備え、係合部分には、係合部分の周縁に沿って分布する、かつフィクスチャー内に設けられた対応する凹部に受け入れられるように適合された、少なくとも2つの半径方向主突起を備え、係合部分の周縁をたどって、第1の距離で第1の半径方向主突起と前記主突起の第2の半径方向主突起とが分離され、第2の距離で前記第2の半径方向主突起と前記主突起の次の半径方向主突起とが分離され、前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きく、前記第1の距離を埋める前記係合部分領域には突起がない、または前記半径方向主突起のそれぞれよりも少なくとも1つの方向で小さい半径方向副突起を備える。
したがって、このようにずらした分布の主突起を有することにより、歯科用構成要素は、1つのタイプのフィクスチャーでは単一の可能な回転方向/位置を有し得るが、別のタイプのフィクスチャーではいくつかの可能な回転方向/位置を有し得る。例えば、前記突起を受け入れることができる凹部であり、かつ前記突起に対応して周縁に分布している凹部を有するフィクスチャーは、指定された1つの回転位置でのみ歯科用構成要素を受け入れることができる。一方で、前記主突起を受け入れるための1つまたはそれ以上の追加凹部を有するフィクスチャーは、複数の回転位置のいずれでも歯科用構成要素を受け入れることができる。前記追加凹部を有するフィクスチャーは、その凹部を、必然的ではないが適切に、ソケット壁の内側周辺に沿って対称に間隔を置いて配置することができる。
前記主突起は、等しく寸法設定された突起であり得ることに留意されたい。あるいは、前記主突起の1つまたはそれ以上は、他の主突起と比べて異なる寸法を有し得る。実際、すべての主突起が、それ自体の個別の構成を有し得る。しかし、すべての代替形態で、副突起が存在する場合、一方向におけるその延長部は、対応する方向における主延長部のうちのいずれの延長部よりも小さい。各突起は係合部分の周縁で互いに間隔をおいて配置されているので、上記の「一方向における延長部」という表現は、半径方向、円周方向(角度)および長手方向の各座標を有する座標系に関する、と理解されたい。例えば、副突起は、主突起よりも短い半径方向延長部、または円周方向でより短い延長部、さらには半径方向に垂直の方向でより短い延長部などを有することがある。
歯科用構成要素の二機能性は、2つまたはそれ以上の主突起を用いて実現することができ、第1の距離で前記主突起の第1の突起と第2の突起が隔てられ、第2の距離で前記主突起の第2の突起と次の突起が隔てられることに留意されたい。2つだけのこのような主突起のみを有する歯科用構成要素の場合では、前記「第1の突起」および前記「次の突起」は1つで同じ突起である。3つまたはそれ以上のこのような主突起を有する歯科用構成要素の場合では、前記「次の突起」は第3の突起であり、すなわち第1の突起ではない。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分には、前記半径方向主突起の少なくとも3つを備え、その1つが他の2つの間に置かれ、他の2つから同じ距離で隔てられる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分には、係合部分の周縁に等距離で分布する半径方向主突起の組と、前記等距離で分布する半径方向主突起の組のうちの隣り合う2つの突起の間に置かれる、少なくとも1つの追加の半径方向主突起とを備える。
説明したばかりの両方の分布には、例えば、等距離で分布した6つの突起の組と、前記突起の組のうちの隣り合う2つの突起間に置かれた第7の突起とが含まれる。したがって、第7の突起は、2つの取り囲む突起と共に、他のいずれの突起の三つ組みよりも互いに近接して位置する1つの三つ組みを形成する。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分は外壁部分を有し、主突起は(またいずれの副突起も)その壁部分から、歯科用構成要素の中心縦軸から離れる方向に突出する。このような場合、係合部分は、歯科用フィクスチャーの歯冠側端部から根尖側に延びるソケットの中に挿入することができる。歯科用フィクスチャーは埋込み型でよい。すなわち、実質的にフィクスチャー全体が顎骨の中に挿入されるようになっている。したがって、ソケットは、主に骨の稜線の高さよりも下に位置することになる。あるいは、歯科用フィクスチャーは非埋込み型でもよく、例えばフィクスチャーの頭部は、フィクスチャーが設置された状態で骨の稜線の上に延在し、この場合、ソケットは少なくとも骨の稜線の上に(また場合により、フィクスチャーの中で骨の稜線の下の高さまで根尖側に延びて)位置することになる。さらに、非埋込み型のフィクスチャーの場合、フィクスチャーは、経歯肉歯科用フィクスチャー(すなわち軟らかい歯肉組織を貫いて延びるもの)でよい。一部の非埋込み型フィクスチャーは、係合部分を受け入れるソケットを有することがあるが、他のものでは、外壁部分が歯科用構成要素で囲まれる頭部を有することがある。後者の代替形態は、以下の実施形態に反映される。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分は内壁部分を有し、主突起は(またいずれの副突起も)、その壁部分から歯科用構成要素の中心縦軸に向かう方向に突出する。したがって、突起は係合部分の内周部に沿って分布する。係合部分は、非埋込み(例えば経歯肉)歯科用フィクスチャーの頭部を取り巻くように適合されている。
3つまたはそれ以上の主突起を備える歯科用構成要素は、少なくとも1つの例示的な実施形態に反映され、これによれば、係合部分には、係合部分の周縁(内周部または外周部)に沿って分布する複数の前記半径方向主突起を備え、前記第1の距離で、第1の対をなす隣り合う主突起が隔てられ、前記第2の距離で、他のいずれかの対をなす隣り合う主突起が隔てられ、前記第1の対をなす隣り合う突起間で、係合部分領域には突起がない、または前記半径方向主突起よりも少なくとも1つの方向で小さい半径方向副突起を備える。
歯科用構成要素が、前記第1の距離を埋める係合部分領域にある小さい副突起を有する場合、1つだけの回転位置が意図されているフィクスチャーは、対応する小さい凹部を有していなければならず、この凹部は、他の大きい主突起ではなく、小さい副突起だけを受け入れることができる。歯科用構成要素をいくつかの回転位置で配置することが可能であるフィクスチャーは、前記小さい凹部ではなく、大きい主突起もまた受け入れることができる大きい凹部を有することになる。小さい副突起とは、突起の少なくとも一部分が、少なくとも1つの方向(例えば半径方向、円周方向、軸方向)で小さいことを意味する。
上述の第1の距離および第2の距離は、円周方向で測定されるものである。したがって、係合部分が円形である場合、距離は円弧s=αrの長さになり、ここでαは、円中心から見た測定点間のラジアン(rad)の単位の角度であり、rは円の半径である。また、上述の第1の距離および第2の距離も、フィクスチャー軸に沿った同じ高さ(すなわち歯冠側〜根尖側方向で同じ高さ)で測定されるものである。測定は、主突起の縁部、すなわち主突起を隔てる空間が始まり終わるところそれぞれ、から行われる。
場合により円の形状は、少なくとも1つの例示的な実施形態に反映され、これによれば、係合部分は、前記主突起が半径方向に突出する円形、正方形もしくは六角形などの多角形、または他の適切な断面を適切に有する壁を備え、この壁部分の周縁をたどって、
係合部分の中心から前記第1の突起へと延びる第1の軸が、係合部分の中心から前記第2の突起へと延びる第2の軸に対して第1の角度を形成するのに対し、
前記第2の軸が、係合部分の中心から前記次の突起まで延びる次の軸に対して第2の角度を形成し、
第1の角度が前記第2の角度の整数倍である。
例えば、第1の突起および第2の突起は、直径方向に互いに反対に設けられてよく、すなわち180°の第1の角度にあることになり(180/π rad)、次の突起はその周縁の中間、すなわち90°(90/π rad)に配置されてよい。第1および第2の角度は、ある突起の1つの点から別の突起の対応する点まで(例えば、中心から中心まで)適切に測定される。前記主突起の追加のものがあり得ることに留意されたい。例えば、追加の突起は、例示的な次の突起と第1の突起の間に、前記第1の突起に対して30°(30/π rad)の角度などで設けられてよい。言い換えると、「第1の距離」および「第1の角度」に対する関係の基準を満たすいくつかの「第2の距離」または「第2の角度」があり得る。
前記壁部分は、歯科用フィクスチャーのソケットの中に挿入されるべき係合部分の外壁部分であり得る。あるいは、前記壁部分は、突起が突出する内周部を有する内壁部分であることがあり、その係合部分は、歯科用フィクスチャーの頭部の上/周囲に固定するように適合されている。
歯科用構成要素の形状は、別々の実施形態間で異なり得る。例えば、係合部分の形状および構成は、異なる方法で具現化することができる。また、考えられる突起の構成、形状および位置も多くある。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分は実質的に円筒形の部分を備え、前記突起が前記実質的に円筒形の部分に設けられる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、係合部分は根尖側テーパリングセクションを備え、前記突起が前記根尖側テーパリングセクションに設けられる。根尖側テーパリングセクションは、対応する固定ソケットのテーパリングセクションと共に円錐形封止部を形成するのに有利であり得る。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記主突起は(また任意選択でいずれの副突起も)歯科用構成要素の半径方向に厚みを有し、前記厚みが根尖側に先細になっている。これらの根尖側テーパリング突起は、円筒形係合部分またはテーパリング係合部分に配置することができ、固定ソケットと共にくさび効果を得ることができる。
歯科用構成要素は、アバットメント、アバットメントレプリカ、ドライバ、治療キャップおよび印象ピックアップ要素からなる群から選択された構成要素であり得る。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、歯科用構成要素は、ボディ部分およびスクリュー部分を備えるアバットメントの形をしており、ボディ部分は、
前記係合部分と、
フィクスチャーの歯冠側に延びる補綴受入れ部分と、
ボディ部分を貫通して延びる貫通孔とを備え、
スクリュー部分は、ボディ部分をフィクスチャーに固定するために、貫通孔の中に挿入されるように適合され、フィクスチャーの雌ねじに係合する。
したがって、1つの同じアバットメントを、あるフィクスチャーに対して決められた単一の回転位置でも、別のフィクスチャーに対する複数の回転位置のうちの1つでも使用することができる。この適用例では、補綴受入れ部分は補綴冠を受け入れることに限定されず、ブリッジ支持部としても機能することに留意されたい。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、歯科用構成要素は、係合部分が第1の縦軸を有し、補綴受入れ部分が第2の縦軸を有する傾斜付きアバットメントの形をしており、第1と第2の縦軸がゼロでない角度で互いに傾く。前記角度は、10°〜50°などの例えば5°〜60°の範囲、例えば15°〜45°であり得る。傾斜した上端部分を有するフィクスチャーでは、同様に傾斜する係合支持台部分を、このような傾斜部分が歯肉の輪郭に追従するように有することが望ましいことがある。したがって、このような場合には、そのアバットメントに対して1つの割り出し位置のみを有することが望ましい。しかし、アバットメントの延長部の不都合な方向を補償するために、補綴保持部分がフィクスチャー係合部分に対して傾けられることがある。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、歯科用構成要素は、フィクスチャーを顎骨の中に押し込むためのドライバの形をしており、このドライバには、フィクスチャーが顎骨の中に駆動されるときに顎骨に対するフィクスチャーの回転位置をユーザに示すための特有の印を備える。顎骨内の特定の回転位置で挿入する必要がない、例えば上部が平坦なフィクスチャーに関しては利点が限定的であるが、顎骨の傾斜に合わせなければならない、例えば上部が傾斜したフィクスチャーに関しては利点が大きい。すなわち、ドライバは、このような上部が傾斜したフィクスチャーと1つの回転方向でのみ適切に接続することができ、その結果、ドライバがフィクスチャーに接続されたとき、目に見える特有の印がフィクスチャーの傾斜方向に対して所定の位置にあることになる。したがって、ユーザは、たとえフィクスチャー上の小さな傾斜を見ることができなくても、ドライバ上の目に見える特有の印から傾斜の方向を推定することができる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記主突起のそれぞれは、構成要素の中心から構成要素の周辺に向かって延びるそれぞれの半径の延長方向に位置し、このようなそれぞれの半径の延長方向に対して非対称である。このことは、前記主突起だけでなく1つまたはそれ以上の小さい副突起を有するドライバでも有利であり得る。非対称性が、噛み合わせ内側フィクスチャーソケットまたは外壁部分にも適切に存在しなければならず、これは、非対称凹部を少なくとも1つの側壁上で、小さく寸法設定された突起によって係合させることができることを意味する。フィクスチャーソケット内の凹部の非対称オフセットによって、突起のすべてが凹部壁に係合することが可能になり、それによってフィクスチャーを顎骨の中に効率的に押し込むことができる。これについては、添付の図面についての記述と一緒に後でさらに説明する。
本発明の少なくとも1つの第2の態様によれば、顎骨の中に挿入するための歯科用フィクスチャーが提供される。この歯科用フィクスチャーは、半径方向に延びる少なくとも2つの凹部の組を備えた壁を備え、凹部は壁の周縁に沿って配置され、それぞれの凹部は、歯科用構成要素の係合部分に設けられた少なくとも2つの半径方向主突起のいずれかを受け入れるように構成され、
壁の周縁をたどって、第1の距離で前記凹部の組の第1の凹部と第2の凹部が隔てられ、第2の距離で前記凹部の組の第2の凹部と次の凹部が隔てられ、前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きく、
前記第1の距離を埋める壁領域には凹部がない、または前記凹部の組内の前記凹部のそれぞれよりも少なくとも1つの方向で小さい、半径方向に延びる別の凹部が壁領域に設けられる。本発明のこの第2の態様による歯科用フィクスチャーは、顎骨に対して1つの指定され方向を有するフィクスチャーの形、すなわち上部が傾斜したフィクスチャーの形に適切にすることができる。凹部は、前記主突起の形状に実質的に一致することがあるが、一代替形態として、突起を受け入れることが可能な限りかなり大きいこともある。さらに、前記組内の凹部は、前記組内のそれぞれが歯科用構成要素の前記主突起を受け入れることが可能な限り、必ずしも寸法が等しくなくてもよい。しかし、少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記凹部の組内の凹部は等しく寸法設定されている。
凹部を備えた前記壁は、フィクスチャーの歯冠側端部から根尖側に延びるソケットの一部を形成し得る。したがって、凹部は、このようなソケット壁の内周部に沿って分布することになる。あるいは、前記壁は、頭部の外側などの外側境界の一部を形成することがあり、凹部は外周部に沿って分布する。
前記組が2つの凹部だけからなる場合、「次の凹部」は「第1の凹部」になる。したがって、第1と第2の凹部の間をたどる経路が2つあることになり、一方の経路が他方よりも長い距離を呈する。
3つまたはそれ以上の凹部が少なくとも1つの例示的な実施形態に反映され、これによれば、前記凹部の組は、壁の周縁に沿って分布した複数の半径方向に延びる凹部を含み、前記第1の距離で、第1の対をなす隣り合う突起が隔てられ、前記第2の距離で、他のいずれかの対をなす隣り合う突起が隔てられ、
前記第1の対をなす隣り合う突起間では、壁に突起がない、または前記凹部の組内のどの凹部よりも少なくとも1つの方向で小さい、半径方向に延びる別の凹部が壁に設けられる。
本発明の第1の態様に関して前に説明したように、歯科用構成要素の2つの突起は、別の突起間の1つまたはそれ以上の別の角度の整数倍の角度で設けられることがある。対応する角度の関係はまた、フィクスチャーソケット内、またはフィクスチャー外壁上に存在することもある。したがって、少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、壁部分の周縁をたどって、
中心縦軸から前記第1の凹部へと延びる第1の半径方向軸は、中心縦軸から前記第2の凹部へと延びる第2の半径方向軸に対して第1の角度を形成するのに対し、
前記第2の半径方向軸は、中心軸から前記次の突起まで延びる次の半径方向軸に対して第2の角度を形成し、
第1の角度は前記第2の角度の整数倍である。
前記壁は、固定ソケットの内壁の形をしていることがある。内壁は、前記主突起が半径方向に突出する円形、正方形または六角形断面などの多角形を適切に有し得る。前記中心縦軸は、ソケットの中心と一致し得る。あるいは、前記壁はフィクスチャー頭部の外壁であり、この外壁は上述の断面のいずれかを有し得る。
歯科用フィクスチャーの前記壁、ならびに凹部は、様々な構成、形状および位置を有し得る。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記壁は実質的に円筒形の壁部分を備え、前記凹部は前記実質的に円筒形の壁部分に設けられる。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記壁は根尖側へのテーパリング壁セクションを備え、前記凹部は前記根尖側へのテーパリング壁セクションに設けられる。根尖側テーパリングセクションは、歯科用構成要素(アバットメントなど)の噛み合わせテーパリングセクションと共に円錐形封止部を形成し得る。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記凹部の組のそれぞれの凹部は、中心縦軸から構成要素の周辺に向かって延びるそれぞれの半径の延長方向に位置し、このようなそれぞれの凹部は、それぞれの半径のこのような延長方向に対して非対称である。この凹部の移動またはオフセットによりまた、小さく寸法設定された突起が、凹部の少なくとも側壁で係合することもできる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記壁には、半径方向に延びる少なくとも3つの凹部を備え、そのうちの1つは他の2つの間に置かれ、他の2つから同じ距離で隔てられる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、前記壁には、壁の周縁に等距離に分布する、半径方向に延びる凹部の組と、前記等距離に分布した半径方向に延びる凹部の組のうちの2つの隣り合う凹部間に置かれる、半径方向に延びる少なくとも1つの追加凹部とを備える。
説明したばかりの両方の分布には、例えば、等距離で分布した6つの凹部の組と、前記凹部の組のうちの隣り合う2つの凹部間に置かれた第7の凹部とが含まれる。したがって、第7の凹部は、2つの取り囲む凹部と共に、他のいずれの凹部の三つ組みよりも互いに近接して位置する1つの三つ組みを形成する。対応する半径方向突起の分布を有する歯科用構成要素は、フィクスチャーに対して1つの割り出し位置でのみ受け入れ可能になる。
本発明の少なくとも第3の態様によれば、歯科インプラント・アセンブリが提供される。この歯科インプラント・アセンブリは、本発明の第2の態様によるフィクスチャーに接続されている、または接続されるべき、本発明の第1の態様による歯科用構成要素を含み、この歯科用構成要素は、フィクスチャーに対して可能な割り出し(すなわち回転)位置を1つだけ有する。
適切には、フィクスチャーは頬側および舌側を含み、埋め込まれた状態で、前記第1の距離で越えられる係合部分の領域は、頬側に対して所定の回転位置で配置されるように適合されている。前記歯科用構成要素がドライバである場合、ドライバには、頬側に対する相対位置を示す目に見える特有の印を備えることがある。これは、ユーザがフィクスチャーを顎骨に対して適切な回転位置で挿入するのに役立つ。歯冠側端部において、フィクスチャーは、舌側の延長部の方を頬側と比べて適切に長くすることができる。
本発明の少なくとも第4の態様によれば、歯科インプラント・アセンブリが提供される。歯科インプラント・アセンブリは、半径方向に延びる複数の凹部を備えた壁を備えるフィクスチャーに接続された、または接続されるべき、本発明の第1の態様による歯科用構成要素を備え、凹部は壁の周縁に沿って連続して配置され、それぞれの凹部は、歯科用構成要素の係合部分に設けられた前記複数の主突起の1つを受け入れるように形づくられ、前記凹部の数が前記主突起の数よりも多い。これにより、歯科用構成要素をフィクスチャーに対して複数の割り出し(回転)位置のいずれでも配置することが可能になり得る。例えば、3つの主突起を有する歯科用構成要素は、適切に分布する場合、4つの前記凹部を有するフィクスチャーに対して4つの割り出し位置を有し得る。5つの突起は5つの可能な割り出し位置を与え得る、などとなる。
本発明の少なくとも第5の態様によれば、歯科インプラント・システムが提供される。このシステムは、
顎骨の中に挿入するための第1の歯科用フィクスチャーと、
顎骨の中に挿入するための第2の歯科用フィクスチャーと、
前記第1または第2のフィクスチャーのどちらかに係合するための係合部分を含む、アバットメント、アバットメントレプリカ、ドライバ、治療キャップおよび印象ピックアップ要素のような歯科用構成要素とを備え、
第1のフィクスチャーにより、係合部分を第1のフィクスチャーに対して複数の割り出し位置のいずれでも固定することが可能になるのに対し、第2のフィクスチャーにより、係合部分を、第1のフィクスチャーに対して許される割り出し位置の数より少ない、第2のフィクスチャーに対する割り出し位置で着座することが可能になる。
例えば、上部が平坦な標準的なフィクスチャーが、係合部分を例えば3つ、4つまたはそれ以上の割り出し位置に固定することが可能になる前記フィクスチャーであり得るのに対し、上部が傾斜したフィクスチャーは、歯科用構成要素の係合部分の割り出し位置が1つだけ可能になる前記第2のフィクスチャーであり得る。あるいは、第2のフィクスチャーは、歯科用構成要素を2つの割り出し位置にのみ配置することが(例えば、歯科用構成要素を180°回転させることによって)可能になる鞍形、波状またはスキャロップ上端部分を有するフィクスチャーの形とすることができる。したがって、鞍形、波状またはスキャロップ上端部分の両面が実質的に対称である場合では、2つの割り出し位置のどちらが選択されるかは問題ではない。
本開示では、歯科インプラントは歯科用フィクスチャー、およびアバットメントなどの上部構造を含み得ることを理解されたい。
歯科用フィクスチャーは、補綴の固定部材用としてある。この目的のために、歯科用フィクスチャーは、補綴が必要な部位の顎骨(上顎骨または下顎骨)の骨組織にあらかじめ用意された穿孔の中に挿入可能になっている。歯科用フィクスチャーは通常、穿孔の中に回して入れられる。
ねじ式の歯科用フィクスチャーでは、前もって穿孔に雌ねじを備えても、雌ねじを切らないままにして、歯科用フィクスチャーに、例えば軸方向に延びる1つまたはそれ以上の切削凹部、縁部または切り欠きなどがフィクスチャーねじ山に設けられることによって、セルフタッピングする能力を備えてもよい。例えば、フィクスチャーの根尖側端部に、3つの切削凹部など、2〜4個の切削凹部を備えることがある。他の切削凹部の数も容易に考えられる。
補綴部分をフィクスチャーに接続するための上部構造は、上顎骨または下顎骨の上に覆い被さって歯肉を埋めるように歯科用フィクスチャーに係合するアバットメント、スペーサまたは他の経粘膜構成要素を含み得る。補綴部分、例えば歯冠、ブリッジまたは補綴は、アバットメントに固定することができる。上部構造がとることができる様々な形状が他にもある。例えば、補綴部分を歯科用フィクスチャーに直接固定することができる。すなわち、歯科インプラントは、歯科用フィクスチャーに接続されたアバットメントを含むことも、アバットメントがない歯科用フィクスチャーを含むこともある。
「歯冠側の」という語は、ここでは、また本明細書全体を通して、歯科インプラントの頭端部または終端部に向かう方向を表す。例えば、アバットメントが歯科用フィクスチャーに接続されている状況では、アバットメントの歯冠側方向は、フィクスチャーから遠く離して向けられているアバットメントの部分に向かう方向である。逆に、「根尖側の」という語は、構成要素の挿入端部に向かう方向を表す。したがって、根尖側と歯冠側は反対方向である。さらに「軸方向」または「軸方向に」という語は、本明細書全体を通して、歯冠側端部から根尖側端部へとった、またはその逆にとった方向を表す。「半径方向」または「半径方向に」という語は、軸方向に垂直の方向を表す。
めくら穿孔すなわちソケットは、上部構造がフィクスチャーに固定されるように、フィクスチャー本体の根尖側端部と歯冠側端部の間で、歯冠側端部から端面へとフィクスチャー本体の中に根尖側に延び得る。ソケットは、上部構造をフィクスチャーにねじ接続するための雌スクリュー部分を含み得る。歯冠側部分などのソケットの部分には、根尖側端部に向かってテーパが付いていることがある。テーパが付いている部分は、雌スクリュー部分が歯冠側に適切に配置されている。
上記の例示的な諸実施形態では、半径方向に突出する凹部がフィクスチャーソケットの内壁上に設けられ得ることが教示され、歯科用構成要素の係合部分は、前記ソケット内に受け入れられるように適合されている。例示的な諸代替形態では、フィクスチャーに接続可能な歯科用構成要素によって囲まれるべき頭部の外壁上に、凹部を備え得ることが教示された。この内部/外部の区別はソケットと頭部の間でつけられたが、頭部には、係合部分を受け入れるための外壁が必ずしもないことに留意されたい。それどころか、頭部には内側ソケットを備えることがある。すなわち、ソケットについて論じている上記の例示的な諸実施形態のいずれも、歯科用フィクスチャーの頭部においてソケットの形であり得る。
フィクスチャーは、1段階処置または2段階処置で使用することができる。1段階処置では、歯肉組織を形成するために治療アバットメントすなわち一時的アバットメントがフィクスチャーに接続され、治癒期間の後に治療アバットメントすなわち一時的アバットメントが恒久的アバットメントに置き換えられる。2段階処置では、フィクスチャーにカバーねじを備え、歯肉組織がフィクスチャーおよびカバーねじの上で縫合され、治癒期間の後に組織が切開され、カバーねじが除去された後にアバットメントがフィクスチャーに接続される。
フィクスチャーは、歯冠側テーパリング端部部分を有することがあり、この端部には歯冠側端部に向かってテーパが付いている。この歯冠側端部の軸方向長さは、フィクスチャーの全長と比べて短く、一例としては、全長の1.5%〜3.7%など、4%以下である。歯冠側端部は、ねじ面なしで、例えば平滑な、または粗面化(ブラストなど)された表面を有して、適切に形成することができる。
本発明の様々な態様に関して前に論じたように、フィクスチャーは、フィクスチャーの縦軸に垂直である、実質的に平坦な歯冠側端部面を有し得る。あるいは、歯冠側端部面は、例えば、顎骨の中に配置されたときにフィクスチャーの長さが下側で長く、フィクスチャーの頬側で短くなるように、フィクスチャーの縦軸に対して傾斜した輪郭を有し得る。別の代替形態は、鞍形または波状の歯冠側端部面である。
歯科用フィクスチャーの長さは、臨床的状況に応じて5〜19mmの範囲にあり得る。歯科用フィクスチャーの外径は、3〜5mmなど、2〜6mmの範囲が適切であり得る。
フィクスチャーは、実質的に円筒形になっている、または歯冠側端部から根尖側端部に向かってわずかにテーパが付いていることがある。フィクスチャーにわずかにテーパが付いている場合、フィクスチャーの中心部と、例えばねじ山上端によって画定される外周部とは、同じまたは異なるテーパ角度を有し得る。さらに、フィクスチャーのコアが円筒形であり得るのに対し、各ねじ山上端は円錐曲線を描き、または逆に、フィクスチャーのコアにテーパが付き得るのに対し、各ねじ山上端は概して円筒形を描く。あるいは、フィクスチャーは、1つまたはそれ以上の円筒形と、1つまたはそれ以上のテーパが付いた部分との組み合わせを含み得る。したがって、フィクスチャーの1つまたはそれ以上の部分が、例えば、フィクスチャーの縦軸と平行である共通の想像円筒面内にある各ねじ山上端を有することがある。あるいは、または追加して、フィクスチャーの1つまたはそれ以上の部分が、縦軸に向かって根尖側方向にテーパが付いている想像円錐面内にある各ねじ山上端を有することもある。
外側にねじ山が付いたフィクスチャーは、1つまたはそれ以上のねじ山らせんを含み得る。
「ピッチ」という語は、隣り合うねじ山の上端間の軸方向距離を表す。「リード」という語は、フィクスチャーが1回転だけ回されたときに縦軸に平行に進む距離を表し、すなわち、ピッチにねじ山らせんの数を乗じたものに相当する。一定のピッチを有する単一のねじ山らせんでは、リードはピッチに等しく、2つのねじ山らせんでは、リードはピッチの2倍になる。
「微小ねじ山」という語は、高さが0.2mm以下のねじ山を表す。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、フィクスチャーには、0.05〜0.15mmなど、0.02〜0.2mmの範囲の、例えば0.1mmの高さを有する微小ねじ山を備える。「大ねじ山」という語は、高さが0.2mmより高いねじ山を表す。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、フィクスチャーには、0.3mmなど、0.25〜0.35mmの範囲の高さを有する大ねじ山を備える。
適切には、微小ねじ山は、大ねじ山の歯冠側に置くことができる。例えば、微小ねじ山は、高密度の皮質骨に係合するように配置することができ、大ねじ山は、多孔性の海綿質/網状骨に係合するように配置することができる。微小ねじ山のリードは、大ねじ山のリードと適切に一致する。大ねじ山のピッチは、例として、大ねじ山のピッチの3倍など、2〜4倍とすることができる。微小ねじ山を備えたフィクスチャー部分のピッチ(上端と上端の間の間隔)は、約0.20〜0.24mmとすることができる。大ねじ山を備えたフィクスチャー部分のピッチ(上端と上端の間の間隔)は、約0.60〜0.72mmとすることができる。
微小ねじ山は、画定し指向させた粗さとみなすことができる。例えばブラスト、エッチングなどをすることによって得られる、より寸法が小さく指向させていない粗さが、微小ねじ山ならびに大ねじ山に重ね合わされることがある。
ねじ山輪郭には、2つのフランク、前記2つのフランクの交点間に形成される頂点での上端半径R、隣り合う2つのねじ山の間に形成される底部半径rが含まれ、前記フランクは、前記ねじ山の断面に垂直である、かつフィクスチャー本体の表面の接平面になる面に垂直である面と角度vを形成し、前記輪郭はさらに高さDを有する。適切には、10°≦v<35°ではRが0.4×Dより大きく、35°≦v<55°ではRが0.2×Dより大きい。
本発明の少なくとも1つの例示的実施形態によるインプラント・アセンブリの図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態によるインプラント・アセンブリの図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的実施形態によるインプラント・アセンブリの図である。 フィクスチャーに係合しているドライバの図である。 図5a〜5cは、本発明の少なくともいくつかの例示的実施形態による、図4のドライバ/フィクスチャー境界のそれぞれ異なる3つの考えられる断面を示す図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、図6aの歯科用構成要素を8つの異なる割り出し位置で受け入れることができるフィクスチャーの断面図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、図6aの歯科用構成要素を1つの割り出し位置のみで受け入れることができるフィクスチャーの断面図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、歯科用構成要素を1つの割り出し位置のみで受け入れることができるフィクスチャーの図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、歯科用構成要素を1つの割り出し位置のみで受け入れることができるフィクスチャーの図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による歯科用フィクスチャーの割り出し部分の概略図である。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、図13aのフィクスチャーに接続された歯科用構成要素の断面図である。歯科用構成要素は、1つの割り出し位置にだけ配置することができる。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、図13aのフィクスチャーに接続された別の歯科用構成要素の断面図である。歯科用構成要素は、複数の割り出し位置に配置することができる。 本発明の少なくとも1つの例示的実施形態による、図13aのフィクスチャーに接続されたさらに別の歯科用構成要素の断面図である。歯科用構成要素は、1つの割り出し位置にだけ配置することができる。
図1および図2は、本発明の少なくとも1つの例示的実施形態によるインプラント・アセンブリを示す。このインプラント・アセンブリは、歯科用フィクスチャー2と、ここでは2部分からなるアバットメントとして図示された歯科用構成要素4とを含む。
ここで図示されたフィクスチャー2は、フィクスチャー2の歯冠側端部12から根尖側に延びる歯冠側部分6と、フィクスチャーの根尖側端部14から歯冠側に延びる根尖側部分10とを有する。中間部分8は、歯冠側部分6と根尖側部分10の間に延在する。
根尖側部分10は、顎骨18内の穿孔16の中にフィクスチャー2を挿入しやすくするためにフィクスチャー2の根尖側端部14に向かってテーパが付いている円錐形を有する。フィクスチャー2の縦軸に対するテーパ角度は、例えば15°などの約10°〜20°とすることができる。図1および図2はねじ山のない根尖側部分10を示すが、一代替形態では、フィクスチャーの根尖側部分に外部ねじ山を備えることがある。ねじ山が設けられようと設けられまいと、根尖側部分10は任意選択で、歯冠側部分6および/または中間部分8と同様に、ブラスト(blasted)もしくはエッチングされた、または他の方法で粗面化された表面構造をさらに設けることができる。
フィクスチャー2は、図示の例ではねじ山の形をした表面構造物が突き出るコアを有する。
歯冠側部分6はここでは、少なくとも部分的に微小ねじ山20を備えて示されており、この微小ねじ山には3つのねじ山らせんがあるが、1つ、2つ、または4つ以上など他のらせんの数も考えられる。微小ねじ山20が図示されているが、少なくとも1つの例示的な代替実施形態によれは、歯冠側部分には大きいねじ山22が少なくとも部分的に別個のねじ山らせんとして、または中間部分8のねじ山らせんの続きとして、中間部分8と同様に設けられる。少なくとももう1つの例示的な代替実施形態によれば、歯冠側部分には微小ねじ山の代わりに、肉眼には微小ねじ山と同じように見える複数の環状隆起部を備えることがある。考えられる他の代替形態には、ビーズからなる円周方向の線、または膨らみなどの無方向/不規則に設けられた突起がある。
図示の例示的な実施形態では、中間部分8の大きいねじ山22は、歯冠側部分6の微小ねじ山20と同じリードを有する。しかし、微小ねじ山20が3つのねじ山らせんから成るので、大きいねじ山22のピッチは微小ねじ山20のピッチの3倍になる。
ここで図示されている歯冠側部分6の長さは、1.5mmなど、約1〜2mmであり得る。しかしより短い、またはより長い長さが容易に考えられる。歯冠側部分6の相対的長さはまた、フィクスチャー2の全長の5〜50%など、例えば10〜20%の広い範囲から選択することもできる。
歯冠側部分6は、フィクスチャー2の歯冠側端部12に向かってテーパが付いているテーパリング端部部分24を含む。テーパリング端部部分24は、フィクスチャー2の全長の4%以下である。テーパリング端部部分24の表面は、ねじ山がないことも、平滑なことも、ブラスト(または別の方法で粗面化)されていることもある。
大きいねじ山22を備える中間部分8は、ここでは1つのねじ山らせんを有するものとして図示されているが、別法として2つ以上のねじ山らせんを有し得る。同様に、中間部分8は、実質的にまっすぐの円筒形状を有するものとして図示されているが、根尖側部分10に向かってわずかにテーパが付いている形状を有することもあり、この場合テーパ角度は、約1°〜2°など、例えば3°未満であり得る。
切削凹部26すなわち溝は、根尖側端部から中間部分の中へ延びる。切削凹部26の数は、上顎骨または下顎骨に設けられた穿孔16の中に押し込まれ/回されたときにフィクスチャー2をセルフタッピングするために、フィクスチャー2の根尖側端部14の周辺で適切に対称に配置された2つ、3つ、または4つなど、1つまたは複数の切削凹部であり得る。
開放端を有するソケット28が、フィクスチャー2の歯冠側端部12内に設けられる。ソケット28は、フィクスチャー2の中へ根尖側に延びる。ソケット28は、図示のアバットメント4などの歯科用構成要素を受け入れるためのものであり、アバットメント4は、穿孔の上に覆い被さって歯肉を埋めると共に、補綴30を支持/呈示する。しかし、ソケット28はまた、アバットメントレプリカ、ドライバ、治療キャップおよび印象ピックアップ要素などの他の歯科用構成要素を受け入れることもできる。
様々な代替構成が考えられるが、ソケット28はここでは、円錐形歯冠側部分32および実質的に円筒形の中間壁部分34を有するものとして図示されている。半径方向に延びる4つの凹部36が中間壁部分34に設けられる。凹部36はここでは、円錐形歯冠側部分32の続きとして図示されており、したがって根尖側にテーパが付いている。一代替形態として、この凹部はテーパが付いていないこともある。さらに、一代替形態として、中間壁部分34は実質的に円錐形であってもよい。
ソケット28にはさらに、内側にねじ山がある根尖側部分38を備える。
歯科用構成要素4はここでは、本体部40およびねじ部42で構成される2部分からなるアバットメントとして図示されている。本体40は係合部分44を含み、この係合部分はここでは、概して円筒形の取り巻き面を有するものとして図示されているが、テーパが付いているなどの他の取り巻き面が、考えられる代替形態である。本体40はさらに、歯肉の上でフィクスチャー2の歯冠側に延びる歯冠受入れ部分または補綴受入れ部分46を含む。ここでは肩50まで歯冠側に広がって図示されている拡張部分48は、歯肉を貫通して延びるようになっており、係合部分44と補綴受入れ部分46の間に設けられる。
3つの半径方向主突起52が、係合部分44の円筒形取り巻き面の円周方向に連続して設けられている。別の実施形態では他の個数で存在することがある主突起52はここでは、くさび状で根尖側にテーパが付いているものとして、すなわちその径方向拡張がその歯冠側端部で最も大きいものとして図示されている。主突起52はここでは、等しく寸法設定された突起として図示されているが、1つまたはそれ以上の主突起が1つまたはそれ以上の他の主突起と比較して異なる寸法を有することもある。
次に、図2と、アバットメントとフィクスチャーが組み立てられた状態のアバットメント/フィクスチャー境界の断面図とを参照する。係合部分44の周縁をたどって、第1の距離L1で第1の主突起52aと第2の主突起52bが分離され、第2の距離L2で前記第2の主突起52bとその次すなわち第3の主突起52cとが分離されている。前記第2の距離L2はまた、第3の主突起52cと第1の主突起52aとの間にもある。前記第1の距離L1は、前記第2の距離L2よりも大きい。第1の距離L1を埋める領域54(すなわち、第3の主突起52cの反対側)は、ここでは突起がないものとして図示されている。しかし、一代替形態では、前記領域54に、3つの主突起よりも少なくとも1つの方向で小さい半径方向副突起を備える。第1の対をなす隣り合う主突起、すなわち第1の主突起52aと第2の主突起52bの間の角度(中心から中心まで)は180°であり、これは、他のいずれかの隣り合う対をなす主突起、すなわち第3の主突起52cと第1または第2の主突起52a、52bのどちらかとの間の角度(90°)の整数倍である。
アバットメント4の本体部40には貫通孔56を備え、ねじ部42は、貫通孔56の中に挿入されるように適合されており、本体部40をフィクスチャー2に固定するために、フィクスチャー2の雌ねじ38に係合する。
使用時、フィクスチャー2は、図2に概略的に示されるように、顎骨18の穿孔16の中に挿入される。フィクスチャー2の歯冠側端部12は平坦であるので、フィクスチャー2には顎骨18に対する好ましい回転設置位置がない。次に、アバットメント4の本体部40は、ソケット内の凹部36が係合部分の主突起52a〜52cを受け入れ可能にすることによって、設置されたフィクスチャー2の中に挿入される。図2の断面図のアバットメント/フィクスチャー境界に示されるように、4つの凹部36があるので1つが空いたままになる。4つの凹部36が等しく寸法設定されているので、あるいは少なくともこれらのどれもが3つの主突起52a〜52cのいずれかよりも小さくはないので、アバットメント4の本体部40は、4つの回転割り出し位置のうちの任意の1つに挿入することができる。補綴受入れ部分46は、貫通孔56の軸を基準としてある角度に置くことができる。このような場合では、歯科医などのユーザは、4つの割り出し位置のうちで、ある角度に置かれた補綴受入れ部分46に対して最良の向きが得られる位置を選ぶことができる。同様に、補綴受入れ部分が、適合するように特別に設計されていて、ある患者専用の構造を有する場合には、ユーザは、そのフィクスチャーに対して所望の割り出し位置にアバットメント4を配置することができる。ソケット内の4つの凹部は多くの手術適用例において全く十分であり得るが、別の割り出し位置を可能にするためにより多くの凹部があるソケットを用意することが考えられる。
ボディ部分40が、フィクスチャー2に対して所望の回転割り出し位置に配置され、突起/凹部境界で回転固定がされた後、ねじ部42が、内側にねじ山があるフィクスチャー2の根尖側部分38に挿入され、堅く締められる。最後に、補綴30がアバットメント4に取り付けられる。
図3は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態によるインプラント・アセンブリを示す。このインプラント・アセンブリは、図1および図2に示されたアバットメントと同一であるアバットメント4を含む。しかし、図3のフィクスチャー102は異なる。このフィクスチャーは傾斜歯冠側端部112を有し、舌側113が、頬側115よりも長い拡張部を有する。フィクスチャーが顎骨118の穿孔116内に設置されたとき、歯冠側端部112は、顎骨118の傾斜輪郭に追従していなければならない。すなわち、フィクスチャー102には、顎骨118に対して望ましい回転位置がある。図4に示されたようなドライバ200は、目に見える特有の印201を備え、フィクスチャー102に対して1つだけの割り出し位置で受け入れられ得る。したがって、印201は、フィクスチャー102が顎骨118の中に駆動されるときに傾斜歯冠側端部112の方向をユーザに示すことになり、フィクスチャー102の最終回転位置は、特有の印201を見れば容易に調整することができる。
引き続き図3を参照すると、アバットメント/フィクスチャー境界を示す断面図で示されているように、フィクスチャー102は、アバットメント4の係合部分44上の主突起52a〜52cそれぞれに1つである、3つだけの凹部136を有する。したがって、アバットメント4の本体部40は、ソケット内に1つの回転位置でのみ受け入れることができる。
係合部分44が、3つの主突起に加えて1つのより小さい副突起を有したとすれば、フィクスチャーソケットは、前記小さい方の副突起を受け入れるには十分な大きさであるが、3つの大きい主突起52a〜52cは受け入れることができない十分に小さい第4の凹部を備えたであろう。すなわち、この場合でも、アバットメント/フィクスチャー境界の実現可能な回転位置合わせが1つのみある。したがって、ユーザが顎骨および歯肉の特定の構造に対しあまり適切ではないアバットメントの向きを選択することが防止される。
図4は、フィクスチャー202に係合するドライバ200を示す。ドライバ200は、顎骨の穿孔の中にフィクスチャー202を回して押し込むために使用される。ドライバ200は、そのままで使用できる部片であっても、ドライバ200の歯冠側端部(図示せず)で取っ手、レンチ(ラチェットレンチなど)、動力ドライバ機械などに接続されてもよい。
ドライバ200には、ここでは軸方向の線として図示されている、ドライバ200の係合部分244で主突起252の1つと合わさる目に見える特有の印201を備える。特有の印201は、ドライバ200の他の部分と異なる色を有することがあり、異なる質感を有する、またはわずかに膨れている、あるいはドライバ200の残りの部分と比較して眼に見える適切な他の相違点を有することもある。特有の印201は、顎骨内の回転制限がないフィクスチャー(図1および図2のフィクスチャーなど)に関しては限定的使用であり、顎骨内の指定された回転方向があるフィクスチャー(図3のフィクスチャーなど)に関していっそう有効である。後者のタイプのフィクスチャーでは、ドライバ200は単一の回転割り出し位置にのみ配置することができ、これは、ドライバがこのようなフィクスチャーに係合するときはいつも、フィクスチャーに対して特有の印201の回転位置が常に同じになることを意味する。すなわち、ユーザは、軸方向の線を見ることによって顎骨内のフィクスチャー202の回転位置を推定することができる。ドライバ/フィクスチャー境界は、図2および図3の断面図に示されたアバットメント/フィクスチャー境界と同じように構成できるが、いくつかの代替的なドライバ/フィクスチャー境界について次に論じる。
図5a〜5cは、本発明の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、図4のドライバ/フィクスチャー境界の(線V−Vに沿った)考えられる3つの異なる断面を示す。
図5aでは、ドライバの係合部分には、3つの主突起252(ここでは等しく寸法設定されて示されている)、および1つのより小さい副突起253を備える。小さい方の副突起253は、係合部分の半径の一延長方向に対して(またフィクスチャーの半径に対しても)対称に配置されている。しかし、3つの主突起253のそれぞれは、半径の一延長方向に対して非対称に配置されている。したがって、図示の例示的な実施形態では、3つの主突起のそれぞれは、半径に対して反時計方向の方が大きい拡張部255と、半径に対して時計方向の方が小さい拡張部257とを有する。もちろん、逆もあり得る。すなわち拡張部が時計方向の方が大きく、反時計方向の方が小さいことがあり得る。
この突起の移動またはオフセットはまた、フィクスチャー内の凹部236、237の場所に反映される。フィクスチャー内の凹部236、237は、突起252、253の場所と実質的に一致する位置に配置される。すなわち、3つの大きい凹部236は半径に対して非対称に配置され、1つの小さい凹部237は対称に配置される。
小さい凹部237は、係合部分の4つの突起のうちの小さい副突起253だけを受け入れることができるので、ドライバ200がフィクスチャーソケット内で回転係合する位置が1つだけある。したがって、この境界は、例えば、上面が傾斜したフィクスチャーに適している。単一の回転位置はまた、小さい副突起および小さい凹部がなくても得られる、すなわち、図3に示されたアバットメント/フィクスチャー境界と同様に、3つの大きい凹部236と噛み合う3つの主突起252しかなくても得られることに留意されたい。しかし、もう1つの凹部237と噛み合う第4の副突起253が存在することにより、フィクスチャー202が顎骨に挿入されるときに、もう1つの突起がフィクスチャー202に駆動力を与えるという利点が得られる。
さらに、3つの主突起252は、(小さい方の副突起253があってもなくても)係合部分244の周囲に均等に分布してはならないことにも留意されたい。すなわち、1対をなす隣り合う主突起252の間の距離は、他のいずれかの対をなす(他に2つの対があり得る)隣り合う主突起の間の距離よりも大きい。
図5bでは、図5aと同じドライバ200が使用されるが、係合されたフィクスチャー202’が異なる。図5bのフィクスチャー202’は4つの大きい凹部236を有し、これらの大きい凹部は、ここでは等しく寸法設定された凹部として示され、例えば上部が平坦なフィクスチャー内に適切に存在し得る。各凹部236は、フィクスチャー202’の半径のそれぞれの一延長方向に対して対称に配置されている。4つの大きい凹部236があるということは、後でアバットメントをフィクスチャー202’に4つの回転位置のいずれでも接続でき、また同様にドライバ200が、任意の回転位置でフィクスチャー202’に係合できることを意味する。凹部236のオフセットにより、ドライバ200の小さい副突起253は、その受入れ凹部の側壁239に接し、それによって駆動力をフィクスチャーに伝達することに寄与する。
図5bの境界では、ドライバ200は、フィクスチャー202’を顎骨の中に挿入するときに時計方向に回されることが想定されている。したがって、フィクスチャー202’のねじ山らせんは、フィクスチャー202’の周囲で反時計方向にらせんをたどって歯冠側方向に進むらせん経路になるように配置されなければならない。
図5cでは、図5aと同じフィクスチャー202、すなわちオフセットされた3つの大きい凹部236、および1つの小さい対称凹部237が使用されている。図5cは、このフィクスチャーがまた、均等に分布した突起259(ここでは等しく寸法設定されものとして図示)を有するドライバまたはアバットメントなどの歯科用構成要素と共に使用できることを示す。図示のように、大きい凹部236のオフセットにより、ドライバのすべての突起259が、大きい突起236に対して突起259がたとえ小さく寸法設定されていても、それぞれの凹部の側壁と係合することになる。
図6a〜6cは、突起および凹部の多数の位置変形形態の1つを例示する。
図6aは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。この歯科用構成要素は、ここでは貫通孔を有するアバットメントとして示されているが、突起の配置は、ドライバ、レプリカ、治療キャップおよび印象ピックアップなどの示唆される他の歯科用構成要素に同様に適用可能である。
アバットメントの係合部分は、半径方向に延びる3つの主突起352a〜352cを備える。アバットメントの係合部分の円周方向の経路をたどって(時計回り)、第1の突起352aが、隣接する第2の突起352bに対して225°(突起の中心から中心までを測定)の第1の角度α1で設けられている。第1の突起と第2の突起は、第1の距離D1だけ隔てられている。第2の突起352bは、隣接する第3の突起352cに対して45°の第2の角度α2で設けられている。この対をなす隣り合う突起は、第2の距離D2だけ隔てられている。第1の距離D1は第2の距離D2よりも大きく、第1の角度α1は、第2の角度α2の整数倍である。最後に、第3の突起352cは、隣接する第1の突起352aに対して90°の第3の角度α3で設けられている。この対をなす隣り合う突起は、前記第1の距離D1よりも小さい第3の距離D3だけ隔てられている。
図6bは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による、図6aの歯科用構成要素を8つの異なる割り出し位置で受け入れることができるフィクスチャー302の断面を示す。8つの等しく寸法設定された凹部336は、ソケットの内周部に均等に分布している。したがって、使用可能な割り出し位置の数は、この場合、凹部の数によって決まる。
図6cは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による、図6aの歯科用構成要素を1つの割り出し位置でのみ受け入れることができるフィクスチャー302’の断面を示す。フィクスチャーソケットは、半径方向に突出する3つの凹部336’を有し、これらは歯科用構成要素の突起を反映する。
図7は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。この歯科用構成要素は、2つだけの半径方向の主突起452a〜452b(ここでは等しく寸法設定されものとして図示)を有する。ここでは円周方向にオフセットされて、すなわち半径のそれぞれの一延長方向に対して非対称に配置されて図示されているが、一代替形態ではオフセットされず、すなわち対称である。その周縁のまわりの経路をたどって(時計回り)、第1の突起452aは、第2の突起452bから第1の距離d1だけ隔てられている。この経路の先へ進むと、第2の距離d2で第2の突起452bが「次の突起」(実際には第1の突起452a)から隔てられている。第1の距離d1は第2の距離d2よりも大きい。任意選択で、1つまたはそれ以上の小さい突起453が、前記第1の距離d1を埋める係合部分の領域に存在することがある。
図8は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。この歯科用構成要素は、それぞれが互いに異なるサイズを有する4つの半径方向突起552a〜552c、553を有する。これら4つの突起のうち、3つの最大突起552a〜552cは主突起とみなされ、最小の突起553は副突起とみなされる。こうして副突起553は、隣り合う2つの主突起552aと552cの間の最大距離d1’を呈する領域に位置する。一致整合する4つの凹部を有するフィクスチャーでは、歯科用構成要素が1つの割り出し位置で受け入れられることが可能になるだけである。最大突起552cのサイズに対応する、適切に分布した4つの凹部を有するフィクスチャーでは、歯科用構成要素を4つの割り出し位置のいずれでも受け入れることが可能になる。加えて他の代替形態もある。例えば、扇形または鞍形の頭部を有するフィクスチャーを、歯科用構成要素が2つの割り出し位置のいずれでも受け入れられることが可能になるように適切に設計することができる(すなわち回転可能な180°)。この2つの割り出し位置は、最大突起552cを受け入れることができる2つの大きい凹部を有することによって得ることができ、これらの凹部は互いに反対側に位置している。他の2つの凹部はわずかに小さく、3つの小さい突起552a、552bおよび553だけを受け入れることができる。
図9は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。この歯科用構成要素は、図8に示された4つの突起に加えて、追加のより小さい第5の突起652dを有する。しかし、この実施形態では、5つの突起652a〜652eすべてを主突起とみなすことができる。第1の距離d1”で第1の主突起652aと第2の主突起652bが隔てられている。前記第1の距離d1”は、他のいずれの隣り合う突起間の距離よりも大きく、また前記第1の距離d1”で越える係合部分領域には突起がない。
図10は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。3つの主突起752a〜752cを備えている。副突起は存在しない。隣り合う主突起752aと752cの間の最大距離d1’’’には、別のいかなる突起もない。
図11は、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による歯科用構成要素の断面を示す。この歯科用構成要素は、3つの主突起852、および1つのより小さい副突起853が放射状に突出している概して正方形の断面を有する。この歯科用構成要素は、放射状に突出する凹部を備えた概して正方形の対応するフィクスチャーソケットにちょうど収まる。概して丸い、または円形の断面を有する諸実施形態と同様に、概して正方形の断面、または他の形状の多角形についても、考えられる多くの代替実施形態がある。
図12aおよび12bは、本発明の少なくとも1つの別の例示的な実施形態による、歯科用構成要素900、904を1つだけの割り出し位置で受け入れることができるフィクスチャー902を示す。この例では、経歯肉フィクスチャー902が示されている。すなわち、前に図示したフィクスチャーと同様に、本フィクスチャーは、骨組織の中に埋め込まれるように適合された骨付着部分907を有する。加えて、本フィクスチャーは、骨の外側に設置されるように適合された頂上部分909を有する。この歯科用構成要素はここでは、ドライバ900(図12a)、または傾斜付きアバットメント904(図12b)の形で図示されている。図7に関して論じた歯科用構成要素と同様に、図12aおよび図12bの歯科用構成要素は、2つだけの半径方向の主突起911、913(ここでは等しく寸法設定されたものとして図示)を有する。しかし、半径方向突起が歯科用構成要素の外周部に配置されている図7とは反対に、図12a、図12bでは、半径方向突起911、913が歯科用構成要素の内周部に配置され、この内周部は、フィクスチャー902の頂上部分909の上に合うように適合される歯科用構成要素の内部空間を画定する。フィクスチャー902の頂上部分909は、半径方向突起911、913と噛み合うように構成および寸法設定された2つの凹部915を有する。
図12bの傾斜付きアバットメント904は、第1の縦軸を有する係合部分944と、第2の縦軸を有する補綴受け入れ部分946とを含む。第1と第2の縦軸は、ゼロでない角度で互いに傾いている。半径方向突起913は、係合部分944の内側に配置される。適切に構成された傾斜付きアバットメントは、図1〜3に示されたものなど、他のタイプのフィクスチャーとも一緒に使用できることを理解されたい。
図12aで分かるように、ドライバ900は、特にフィクスチャー902が骨の中に斜めに挿入される場合に有用なことがある特有の印901を有する。このような場合に傾斜付きアバットメントは、アバットメントの補綴受け入れ部分が顎骨の中に適正に配置されることを確実にするためにフィクスチャーに接続することができ、それによって、周囲の歯との補綴の適正な位置合わせ、またはブリッジ構造との適正な位置合わせが可能になる。歯科専門家は、補綴受け入れ部分の傾きに対して様々な回転位置で半径方向主突起をそれぞれが有する、様々な傾斜付きアバットメントの全セットを有することができる。すなわち、フィクスチャーが骨の中に斜めに挿入される場合、歯科専門家は、特有の印901を見ることによって凹部915の回転位置を認識することになり、これは、歯科専門家が口腔内で適正な傾きを与える傾斜付きアバットメントを前記アバットメントのセットから選ぶのに役立つ。
図13aは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による歯科用フィクスチャー950の割り出し部分を概略的に示す。フィクスチャー950には、半径方向に延びる7つの凹部962a〜962gの組を備えた壁960を備える。壁960の周縁をたどって、第1の距離で第1の凹部962aと第2の凹部962bが隔てられている。第2の距離で第2の凹部962bと次の第3の凹部962cとが隔てられ、前記第1の距離は前記第2の距離よりも大きい。前記第1の距離を埋める壁領域には凹部がない。
この例示的な実施形態では、引き続き壁の周縁に沿って、第3の凹部962cと第4の凹部962dの間の距離が前記第2の距離と一致する。同様に、後の連続する凹部間のそれぞれの距離(962d〜962e;962e〜962f;962f〜962g;962g〜962a)が前記第1の距離と一致する。言い換えると、第1、第2、第4、第5、第6および第7の凹部は壁のまわりに均等に分布し、第3の凹部962cは、第2の凹部962bと第4の凹部962dの間に置かれる。
図13bは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による、図13aのフィクスチャー950に接続された歯科用構成要素970を断面で示す。歯科用構成要素970は、1つの割り出し位置にのみ配置することができる。この構成要素は、半径方向の3つの主突起972a〜972cを有し、これらは、フィクスチャーの前記第2、第3および第4の凹部962b〜962dの中にのみ収まることができる。言い換えると、歯科用構成要素970は、第1の半径方向主突起972aと第2の半径方向主突起972bを隔てる第1の距離と、前記第2の半径方向主突起972bと第3の半径方向主突起972cを隔てる第2の距離とを有するとみなすことができ、前記第1の距離は前記第2の距離よりも大きく、前記第1の距離を埋める領域には凹部がない。したがって、図13bに示されるように、第1の突起972aは第4の凹部962dと噛み合い、第2の突起972bは第2の凹部962bと噛み合い、第3の突起972cは第3の凹部962cと噛み合う。さらに、この実施形態では、第3の半径方向主突起972cは、他の2つの半径方向主突起972a、972bの間に置かれ、他の2つの半径方向主突起972a、972bから同じ距離だけ隔てられていることも確認することができる。
図13cは、図13aのフィクスチャー950に接続された別の歯科用構成要素980を断面で示す。歯科用構成要素980は、複数の(すなわち6つの)割り出し位置に配置することができる。歯科用構成要素980は半径方向に延びる6つの突起982を有し、これらは、第3の凹部962cを除いて凹部のいずれでも噛み合うことができる。
図13dは、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態による、図13aのフィクスチャー950に接続されたさらに別の歯科用構成要素990を断面で示す。歯科用構成要素990は、1つの割り出し位置にのみ配置することができる。この構成要素は、係合部分の周縁に等距離で分布する半径方向主突起992a、992b、992d、992e、992f、992gの組と、前記等距離で分布する6つの半径方向主突起の組のうちの隣り合う2つの突起992b、992dの間に置かれている少なくとも1つの追加主突起992cとを有する。したがって、歯科用構成要素990は、合計で7つの半径方向主突起992a〜992gを備える。係合部分の周縁をたどって、第1の距離で第1の半径方向主突起992aと第2の半径方向主突起992bが隔てられている。第2の距離で第2の半径方向主突起992bと次の第3の半径方向主突起992c(すなわち前記の間に置かれた追加突起)とが隔てられ、前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きい。前記第1の距離を埋める係合部分領域には半径方向副突起がない。この例示的な実施形態では、引き続き係合部分の周縁に沿って、第3の半径方向主突起992cと第4の半径方向主突起992dの間の距離が前記第2の距離と一致する。同様に、後の連続する半径方向主突起間のそれぞれの距離(992d〜992e;992e〜992f;992f〜992g;992g〜992a)が前記第1の距離と一致する。言い換えると、第1、第2、第4、第5、第6および第7の半径方向主突起992a、992b、992d、992e、992f、992gは壁のまわりに均等に分布し、第3の半径方向主突起992cは、第2の半径方向主突起992bと第4の半径方向主突起992dの間に置かれる。
本明細書の図面では、歯科用構成要素の主突起および副突起、ならびに対応するフィクスチャー内の凹部は、実質的に長方形として示されていた。しかし、このような突起および凹部は、他の代替形状を有し得ることを理解されたい。例えば、これらは傾斜付き、台形、三角形、湾曲しているもの、角が丸いもの、などでもよい。

Claims (22)

  1. 顎骨の中に挿入されるように適合された歯科用フィクスチャーに係合するための係合部分を含み、係合部分が、係合部分の周縁に沿って分布し、かつフィクスチャー内に設けられた対応する凹部に受け入れられるように適合された、少なくとも2つの半径方向主突起を備える、歯科用構成要素であって、
    ここで、係合部分の周縁をたどって、第1の距離で第1の半径方向主突起と第2の半径方向主突起とが分離され、第2の距離で該第2の半径方向主突起と次の半径方向主突起とが分離され、該第1の距離が該第2の距離よりも大きく、
    該第1の距離を埋める該係合部分領域には突起がない、上記歯科用構成要素。
  2. 係合部分は、係合部分の周縁に沿って分布する複数の前記半径方向主突起を備え、前記第1の距離で、第1の対をなす隣り合う主突起が隔てられ、前記第2の距離で、他のいずれかの対をなす隣り合う主突起が隔てられ、該第1の対をなす隣り合う突起間で、係合部分領域には突起がない、請求項1に記載の歯科用構成要素。
  3. 係合部分が、前記主突起が半径方向に突出する壁部分を含み、壁部分の周縁をたどって、
    係合部分の中心から前記第1の突起へと延びる第1の軸が、係合部分の中心から前記第2の突起へと延びる第2の軸に対して第1の角度を形成するのに対し、
    該第2の軸が、係合部分の中心から該次の突起まで延びる次の軸に対して第2の角度を形成し、
    第1の角度が該第2の角度の整数倍である、請求項1または2に記載の歯科用構成要素。
  4. 係合部分は、前記半径方向主突起のうちの少なくとも3つを備え、その1つが他の2つの間に置かれ、他の2つから同じ距離で隔てられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  5. 係合部分が、係合部分の周縁に等距離で分布する半径方向主突起の組と、該等距離で分布する半径方向主突起の組のうちの隣り合う2つの突起の間に置かれる少なくとも1つの
    追加の半径方向主突起とを備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  6. 係合部分が実質的に円筒形の部分を含み、前記突起が該実質的に円筒形の部分に設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  7. 係合部分が根尖側へのテーパリングセクションを含み、前記突起が該根尖側へのテーパリングセクションに設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  8. 前記主突起が、歯科用構成要素の半径方向に厚みを有し、該厚みが根尖側に先細になっている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  9. アバットメント、アバットメントレプリカ、アバットメントブランク、ドライバ、治療キャップおよび印象ピックアップ要素からなる群から選択された構成要素である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯科用構成要素。
  10. ボディ部分およびスクリュー部分を含むアバットメントの形をした、請求項1〜9のいずれか1項に記載の歯科用構成要素であって、
    ボディ部分が、
    前記係合部分と、
    フィクスチャーの歯冠側に延びる補綴受入れ部分と、
    ボディ部分を通して延びる貫通孔とを含み、
    スクリュー部分が、ボディ部分をフィクスチャーに固定するために、貫通孔の中に挿入され、フィクスチャーの雌ねじに係合するように適合される、上記歯科用構成要素。
  11. 係合部分が第1の縦軸を有し、補綴受入れ部分が第2の縦軸を有する傾斜付きアバットメントの形にあり、第1と第2の縦軸がゼロでない角度で互いに傾く、請求項9または10に記載の歯科用構成要素。
  12. フィクスチャーを顎骨の中に駆動するためのドライバの形をした、請求項1〜9のいずれか1項に記載の歯科用構成要素であって、ドライバが、フィクスチャーが顎骨の中に駆動されるとき顎骨に対するフィクスチャーの回転位置をユーザに示すための特有の印を備える、上記歯科用構成要素。
  13. 半径方向に延びる少なくとも2つの凹部の組を備えた壁を含む、顎骨の中に挿入するための歯科用フィクスチャーであって、ここで凹部が壁の周縁に沿って配置され、それぞれの凹部が、歯科用構成要素の係合部分に設けられた少なくとも2つの半径方向主突起のいずれかを受け入れるように構成され、
    壁の周縁をたどって、第1の距離で上記凹部の組の第1の凹部と第2の凹部が隔てられ、第2の距離で該凹部の組の該第2の凹部と次の凹部が隔てられ、該第1の距離が該第2の距離よりも大きく、
    該第1の距離を埋める壁領域に凹部がない、上記歯科用フィクスチャー。
  14. 前記凹部の組が、壁の周縁に沿って分布した複数の半径方向に延びる凹部を含み、前記第1の距離で、第1の対をなす隣り合う凹部が隔てられ、該第2の距離で、他のいずれかの対をなす隣り合う凹部が隔てられ、
    該第1の対をなす隣り合う凹部間で、壁に凹部がない、請求項13に記載の歯科用フィクスチャー。
  15. 壁部分の周縁をたどって、
    中心縦軸から前記第1の凹部へと延びる第1の半径方向軸が、中心軸から前記第2の凹部へと延びる第2の半径方向軸に対して第1の角度を形成するのに対し、
    該第2の半径方向軸が、中心軸から前記次の凹部まで延びる次の半径方向軸に対して第2の角度を形成し、
    第1の角度が該第2の角度の整数倍である、請求項13または14に記載の歯科用フィクスチャー。
  16. 前記凹部の組内の各凹部が等しく寸法設定されている、請求項13〜15のいずれか1項に記載の歯科用フィクスチャー。
  17. 前記壁が、一組の半径方向に延びる少なくとも3つの凹部を備え、そのうちの1つが他の2つの間に置かれ、他の2つから同じ距離で隔てられる、請求項13〜16のいずれか1項に記載の歯科用フィクスチャー。
  18. 前記壁が、壁の周縁周りに等距離に分布する、半径方向に延びる凹部の組と、該等距離に分布した半径方向に延びる凹部の組のうちの2つの隣り合う凹部間に置かれる、半径方向に延びる少なくとも1つの追加凹部とを備える、請求項13〜17のいずれか1項に記載の歯科用フィクスチャー。
  19. 前記壁が実質的に円筒形の壁部分を含み、前記凹部が、該実質的に円筒形の壁部分に設けられる、請求項13〜18のいずれか1項に記載の歯科用フィクスチャー。
  20. 前記壁が根尖側へのテーパリング壁セクションを含み、前記凹部が該根尖側へのテーパリング壁セクションに設けられる、請求項13〜18のいずれか1項に記載の歯科用フィクスチャー。
  21. 請求項13〜20のいずれか1項に記載のフィクスチャーに連結された、または連結すべき、請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯科用構成要素を含み、歯科用構成要素が、フィクスチャーに対する起り得る割り出し位置を1つだけ有する歯科インプラント・アセンブリ。
  22. 半径方向に延びる複数の凹部を備えた壁を含むフィクスチャーに連結された、または連結すべき、請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯科用構成要素を含む歯科インプラント・アセンブリであって、ここで凹部が壁の周縁に沿って連続して配置され、それぞれの凹部が、歯科用構成要素の係合部分に設けられた前記複数の主突起の1つを受け入れるように形づくられ、該凹部の数が該主突起の数よりも多く、それによって歯科用構成要素がフィクスチャーに対する複数の割り出し位置のいずれか1つに位置付けられることを可能にする、上記歯科インプラント・アセンブリ。
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