JP6138982B2 - ホログラフィック装置及びそのデータの読み取り方法 - Google Patents

ホログラフィック装置及びそのデータの読み取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラフィック装置及びそのデータの読み取り方法に関する。
科学技術の発展につれて、電子ファイルに必要な記憶量も向上する。よく見られる記憶形態は、例えば、磁気ディスク又は光ディスクのような、記憶されるデータの根拠として、記憶媒体の表面における磁気又は光の変化を記録するものがある。しかしながら、電子ファイルに必要な記憶量の増加につれて、ホログラフィック記憶技術の発展は、注目されるようになる。
ホログラフィック記憶技術は、信号光及び参照光によって干渉されてから、画像データを記憶媒体(感光材料)内に書き込むものである。データの読み取りを行う場合、改めて参照光を記憶媒体(感光材料)に照射することで、回折によって回折光を発生させる。次に、発生した回折光は、また受信機に読み取られる。
回折光をデジタルデータに変換する工程において、回折光がノイズによる影響を受ける可能性があるため、データ内容をより正確に計算してノイズを除去するために、受信機は、回折光に対して読み取り工程を複数回行うことがある。しかしながら、複数回の読み取り工程によって、回折光のデジタルデータへの変換時間が延長して、受信機のデータに対する読み取り効率が不良になる。従って、如何にホログラフィック記憶技術の読み取り効率を向上させるかは、現在の関連分野における研究目標となっている。
本発明の一実施形態は、シヤリング干渉計によって回折光を第1のビームと第2のビームに転換し、光受信器において第1の撮像範囲と第2の撮像範囲を形成するホログラフィック装置を提供する。第1の撮像範囲と第2の撮像範囲内における初期基準信号点に対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相を、既知位相のデータポイントに基づいて推算することができる。第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相が推算されると、ホログラフィック装置は、ディスク内に記憶されるデータを読み取ることができる。上記位相を推算するように、ホログラフィック装置は、ディスクを読み取る回数が一回となって、ディスクを読み取る時間が短くされる。
本発明の一実施形態は、読み取り光をディスクに提供して、読み取り光がディスクにより回折されて回折光となるように設けられるホログラフィック記憶装置と、回折光を受信して互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換するように設けられるシヤリング干渉計と、シヤリング干渉計により提供される第1のビームと第2のビームを受信するように設けられる光受信器と、を備えるホログラフィック装置を提供する。
ある実施形態において、ホログラフィック記憶装置は、初期基準信号点を有する信号光を提供するように設けられる光源モジュールを含む。
ある実施形態において、シヤリング干渉計は、反射式シヤリングプレート又は透過式シヤリングプレートを含む。
ある実施形態において、ホログラフィック装置は、シヤリング干渉計と光受信器との間に設けられており、シヤリング干渉計により提供される第1のビームと第2のビームとの光受信器への撮像を縮小するためのアフォーカル系を更に含む。
ある実施形態において、シヤリング干渉計は、対向する非平行な第1の表面と第2の表面とを有する透明基板と、第1の表面と平行になるように設けられ誘電体層と、を含む。
ある実施形態において、誘電体層の厚さは、0マイクロメートル(μm)より大きく10マイクロメートル(μm)以下である。
ある実施形態において、ホログラフィック装置は、シヤリング干渉計と光受信器との間に設けられており、シヤリング干渉計により提供される第1のビームと第2のビームの光受信器への撮像を拡大するためのアフォーカル系を更に含む。
ある実施形態において、ホログラフィック装置は、第1のレンズと、第2のレンズと、第1のレンズと第2のレンズとの間に設けられ、ライトホールを有するローパスフィルタと、を更に含み、第1のレンズと第2のレンズは、ホログラフィック記憶装置とシヤリング干渉計との間に設けられ、且つホログラフィック記憶装置からシヤリング干渉計へ進行する回折光は、第1のレンズと第2のレンズを順次に通る。
ある実施形態において、シヤリング干渉計により提供される第1のビームと第2のビームの光受信器への撮像範囲は、それぞれ第1の撮像範囲と第2の撮像範囲であり、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲は、同じサイズの矩形であり、且つ部分的に重なる。
ある実施形態において、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との間に縦方向距離差と横方向距離差があり、横方向距離差と縦方向距離差の比は、0度以上且つ90度以下の角度の正接値である。
ある実施形態において、シヤリング干渉計は、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との横方向距離差又は縦方向距離差が光受信器の最小画素単位の整数倍となるように設けられる。
ある実施形態において、シヤリング干渉計は、第1の集光レンズ、第2の集光レンズと回折格子ユニットからなり、第1の集光レンズと第2の集光レンズがホログラフィック記憶装置と光受信器との間に設けられ、且つホログラフィック記憶装置から光受信器へ進行する回折光が第1の集光レンズと第2の集光レンズを順次に通り、回折格子ユニットが第1の集光レンズと第2の集光レンズとの間に設けられる。
ある実施形態において、回折格子ユニットは、第1の回折格子と第2の回折格子を含む。第2の回折格子と第1の回折格子は平行して設けられ、且つ第1の集光レンズから第2の集光レンズへ進行する回折光は、第1の回折格子と第2の回折格子を順次に通る。
ある実施形態において、回折格子ユニットは、ブレーズド回折格子(blazed grating)又は二重回折格子(double frequency grating)を含む。
本発明の一実施形態は、ホログラフィック記憶装置によって初期基準信号点を有する信号光をディスクに提供して、ディスク内に初期基準信号点に対応する情報を記録する工程と、ホログラフィック記憶装置によって読み取り光をディスクに提供して、読み取り光をディスクで回折させて、初期基準信号点に対応するデータポイントを有する回折光を形成する工程と、シヤリング干渉計によって回折光を互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換する工程と、第1のビームと第2のビームを光受信器にガイドする工程と、を含み、第1のビームと第2のビームの光受信器への撮像範囲は、それぞれ第1の撮像範囲と第2の撮像範囲であり、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲は、同じサイズを有し、且つ部分的に重なるホログラフィック装置のデータの読み取り方法を提供する。
ある実施形態において、第1の撮像範囲は、第1の位相又は第2の位相をそれぞれ有する第1のデータ記憶セルを有し、第2の撮像範囲は、第1の位相又は第2の位相をそれぞれ有する第2のデータ記憶セルを有し、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との重なる領域内における複数の第1のデータ記憶セルの各々と複数の第2のデータ記憶セルの各々とは、完全に重なる。
ある実施形態において、データの読み取り方法は、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との重なる領域内における完全に重なる第1のデータ記憶セルと第2のデータ記憶セルによって、シヤリング干渉計により提供される第1のビームと第2のビームを干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程を更に含む。
ある実施形態において、第1のビームと第2のビームを干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程は、各組の完全に重なる第1のデータ記憶セル及び第2のデータ記憶セルの何れも第1の位相又は第2の位相である場合、この組の完全に重なる第1のデータ記憶セル及び第2のデータ記憶セルの光受信器における強度を第1の強度と定義する工程と、各組の完全に重なる第1のデータ記憶セル及び第2のデータ記憶セルは、それぞれ第1の位相と第2の位相である場合、この組の完全に重なる第1のデータ記憶セル及び第2のデータ記憶セルの光受信器における強度を第2の強度と定義する工程と、を更に含む。
ある実施形態において、データの読み取り方法は、第1のビームと第2のビームを位相分布形態から強度分布形態に転換してから、第1のビームと第2のビームの強度分布形態と初期基準信号点に対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲内における複数の第1のデータ記憶セルの各々の位相を推算する工程を更に含む。
ある実施形態において、第1の撮像範囲内における複数の第1のデータ記憶セルの各々の位相を推算する工程は、第1のデータ記憶セルにおける初期基準信号点に対応するデータポイントの一つから他の各組の完全に重なる第1のデータ記憶セル及び第2のデータ記憶セルへ推算する工程を更に含む。
ある実施形態において、第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との間に縦方向距離差と横方向距離差がある。横方向距離差と縦方向距離差の比は、0度以上且つ90度以下の角度の正接値である。
本発明の第1の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 図1に示すホログラフィック装置のホログラフィック記憶装置が同軸形態で配置されることを示す配置模式図である。 図1に示すホログラフィック装置のホログラフィック記憶装置が軸外形態で配置されることを示す配置模式図である。 図1に示す第1のビームの光受信器における第1の撮像範囲を示す模式図である。 図1に示す第2のビームの光受信器における第2の撮像範囲を示す模式図である。 図1に示すホログラフィック装置が第1のビームと第2のビームの読み取りを行うことを示す模式図である。 図1に示すホログラフィック装置が第1のビームと第2のビームの読み取りを行うことを示す模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 図1に示すホログラフィック装置の中のホログラフィック記憶装置により提供される初期基準信号点を有する信号の別の実施例の模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 本発明の第4の実施形態に係るホログラフィック装置を示す配置模式図である。 本発明の第5の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 本発明の第6の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 図10Aに示す回折格子ユニットを示す配置模式図である。 本発明の第7の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。 図11Aに示す回折格子ユニットを示す配置模式図である。 本発明の第8の実施形態に係るホログラフィック装置を示す光路模式図である。
以下、図面及び詳細な説明によって本発明の精神を明らかに説明し、当業者であれば、本発明の好適な実施形態を理解した上で、本発明の教示した技術に基づいて、本発明の精神と範囲から逸脱せずに、変更や修飾を加えることができる。
ホログラフィック記憶システムにおいて、ディスクに対して記憶データの書き込みを行う場合、信号光及び参照光からなるビームは、一定の範囲におけるディスク内の感光材料に対して干渉及び露光を行う必要がある。データの読み取りを行う場合、改めて参照光をディスク内の感光材料に照射することで、回折によって回折光を発生させることができる。次に、発生した回折光が、また受信機に読み取られる。受信機が回折光を読み取る工程において、回折光をより正確に計算し、ノイズの計算結果への妨害を避けるために、受信機は、回折光に対して読み取りを複数回行うことがある。しかしながら、複数回の読み取り工程により、ホログラフィック装置のディスクに対する読み取り時間が延長して、ホログラフィック装置の読み取り有効性と効率が低下する。
これに鑑みて、本発明のホログラフィック装置は、シヤリング干渉計によって回折光を第1のビームと第2のビームに転換し、光受信器において第1の撮像範囲と第2の撮像範囲を形成する。第1の撮像範囲と第2の撮像範囲内における初期基準信号点に対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相を、既知位相のデータポイントに基づいて推算することができる。第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相が推算されると、ホログラフィック装置は、ディスク内に記憶されるデータを読み取ることができる。つまり、光受信器は、回折光を一回読み取るだけで、ディスクに記憶された位相情報を取得することができるので、ホログラフィック装置のディスクに対する読み取り時間が短くなる。なお、ホログラフィック装置は、読み取り時間が短くなる場合でも、依然として高品質のデータを読み取ることができるため、その読み取り有効性と効率が大幅に向上することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。ホログラフィック装置100は、ホログラフィック記憶装置102と、ローパスフィルタ104と、シヤリング干渉計120と、光受信器108と、第1の反射鏡109と、第1のレンズ110と、第2のレンズ111と、を備える。ホログラフィック記憶装置102は、同軸式構造又は軸外式構造であってもよい。回折光Dの光路において、回折光Dは、ホログラフィック記憶装置102から第1のレンズ110、ローパスフィルタ104、第2のレンズ111、第1の反射鏡109、シヤリング干渉計120を順次に通ってから、光受信器108に入る。他の実施形態において、回折光Dは、ホログラフィック記憶装置102からシヤリング干渉計120を通って、光受信器108に入ってもよい。
また、図1に示すホログラフィック装置100の配置は、素子の実際の相対的な位置関係でなく、回折光Dがその光路において経過する素子の順序関係を示す。即ち、本発明の当業者は、回折光Dの光路の設計に基づいて、素子間の実際の相対的な位置関係を調整することができる。例えば、異なる回折光Dの光路設計において、第1の反射鏡109は省略されてもよい。
先に、図2Aと図2Bを参照されたい。図2Aは、図1に示すホログラフィック装置100のホログラフィック記憶装置102が同軸形態で配置される配置模式図である。図2Bは、図1に示すホログラフィック装置100のホログラフィック記憶装置102が軸外形態で配置される配置模式図である。
図2Aにおいて、ホログラフィック装置100のホログラフィック記憶装置102は、同軸式構造となり、光源モジュール114、空間光変調器115、偏光ビームスプリッター116、ダイクロイックミラー117、第2の反射鏡118及び対物レンズ119を含む。ローパスフィルタ104、第1のレンズ110と第2のレンズ111は、偏光ビームスプリッター116とダイクロイックミラー117との間に設けられる。また、本発明の当業者は、例えば、透過式、反射式から、空間光変調器115のタイプを柔軟的に選択し、又はモジュールとして組み合わせて配置して一組の空間光変調モジュールを形成してもよい。また、ホログラフィック装置100の同軸形態で配置されるホログラフィック記憶装置102において、図1に示す第1の反射鏡109は、省略されてもよい。
読み取りを行う場合、光源モジュール114は、光源モジュール114から空間光変調器115、偏光ビームスプリッター116、第1のレンズ110、ローパスフィルタ104、第2のレンズ111、ダイクロイックミラー117、第2の反射鏡118及び対物レンズ119を順次に通ってディスク106に入射するように、読み取り光Lを提供する。読み取り光Lは、ディスク106によって回折されてから回折光Dとなる。次に、回折光Dは、また元の光路の路径に沿って偏光ビームスプリッター116へ進行して、偏光ビームスプリッター116によってシヤリング干渉計120へガイドされる。光受信器108は、シヤリング干渉計120により提供されるビームを受信するように設けられる。
図2Bにおいて、ホログラフィック装置100のホログラフィック記憶装置102は、軸外式構造であり、半波長板103、分光器107、ガルバノメータ113、光源モジュール114、空間光変調器115、ガイドレンズ112Aと112B、偏光ビームスプリッター116Aと116B、及び対物レンズ119を含む。ローパスフィルタ104、第1のレンズ110と第2のレンズ111は、分光器107と第1の反射鏡109との間に設けられる。同様に、本発明の当業者は、例えば、透過式、反射式から、空間光変調器115のタイプを柔軟的に選択し、又はモジュールとして組み合わせて配置して一組の空間光変調モジュールを形成してもよい。また、本実施形態における分光器107は、偏光ビームスプリッターに交換されてもよい。分光器107が偏光ビームスプリッターに交換される実施形態において、半波長板(図示せず)が偏光ビームスプリッター116Aと分光器107との間に設けられる。
同様に、読み取りを行う場合、光源モジュール114は、光源モジュール114からガイドレンズ112A、半波長板103、偏光ビームスプリッター116Aと116B、ガルバノメータ113、ガイドレンズ112B及び対物レンズ119を順次に通ってディスク106に入射するように、読み取り光Lを提供する。読み取り光Lは、ディスク106によって回折されてから回折光Dとなる。次に、回折光Dは、またディスク106から順次に対物レンズ119、分光器107、空間光変調器115、分光器107、第1のレンズ110、ローパスフィルタ104と第2のレンズ111を経て第1の反射鏡109へ進行し第1の反射鏡109によってシヤリング干渉計120へガイドされる。光受信器108は、シヤリング干渉計120により提供されるビームを受信するように設けられる。
また、図2Aと図2Bに示すホログラフィック装置100における素子配置関係は、単に模式的なものであるが、本発明のホログラフィック装置100における素子配置関係を制限するものではない。本発明の当業者は、異なる回折光Dの光路の設計に基づいて、素子との相対的な位置関係を調整することができる。
また図1を参照されたい。シヤリング干渉計120は、回折光Dを受信するように設けられ、回折光Dを第1のビームL1と第2のビームL2に転換し、第1のビームL1と第2のビームL2とが互いに平行である。本実施形態において、シヤリング干渉計120は、反射式シヤリングプレート122を含む。即ち、回折光Dは、反射式シヤリングプレート122によって、互いに平行な第1のビームL1と第2のビームL2に転換される。反射式シヤリングプレート122は、平行である第1の表面S1と第2の表面S2を有する。回折光Dは、反射式シヤリングプレート122の第1の表面S1において反射されて第1のビームL1となり、反射式シヤリングプレート122の第2の表面S2において反射されて第2のビームL2となる。光受信器108は、反射式シヤリングプレート122により提供される第1のビームL1と第2のビームL2を受信するように設けられる。
第1のレンズ110と第2のレンズ111は、ホログラフィック記憶装置102とシヤリング干渉計120との間に設けられ、且つホログラフィック記憶装置102から光受信器108へ進行する回折光Dは、第1のレンズ110と第2のレンズ111を順次に通る。ローパスフィルタ104は、第1のレンズ110と第2のレンズ111との間に設けられる。また、ローパスフィルタ104は、ライトホール105を有しもよい。ローパスフィルタ104は、ホログラフィック装置100のディスク106(図2Aと図2B参照)に対するデータの読み取りの確実性を増加するために、通る回折光Dに低い空間周波数のノイズを残らせることに用いられる。
同時に図1、図3Aと図3Bを参照されたい。図3Aは、図1に示す第1のビームL1の光受信器108における第1の撮像範囲A1を示す模式図である。図3Bは、図1に示す第2のビームL2の光受信器108における第2の撮像範囲A2を示す模式図である。
読み取り光Lがディスク106において回折を生じて回折光Dを形成すると、回折光Dは、ディスク106に記憶されるデータを有する(又は携帯する)。従って、回折光Dがシヤリング干渉計120によって転換される第1のビームL1と第2のビームL2も、このディスク106に記憶されるデータを有する(又は携帯する)。平行である第1のビームL1と第2のビームL2については、進行方向に垂直な方向における距離差で、互いに異なっている。
光受信器108が第1のビームL1と第2のビームL2を受信した後で、第1のビームL1と第2のビームL2が有する(又は携帯する)ディスク106に記憶されるデータは、図3Aと図3Bに示すように、位相形態のデータ記憶セルとして現れる。
本発明のデータの読み取り方法は、ほぼ3つの工程に分けられる。第1の工程は、先に第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における重なる撮像範囲を形成する。第2の工程は、この重なる撮像範囲によって、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における強度分布形態を取得する。第3の工程は、この強度分布形態に対して演算して、既知の位相に基づいて未知の(又は推算しようとするとも言える)位相を推算するように、第1のビームL1の有する(又は携帯する)ディスク106に記憶されるデータを推算する。第1のビームL1の有するデータ内容は、推算されてから、ディスク106に記憶されるデータ内容がホログラフィック装置100に読み取られる。
上記のように、既知の位相に基づいて未知(又は推算しようとするとも言える)の位相を推算できるように、ホログラフィック装置100は、先に初期基準信号点の情報をディスク106に記録する。本実施形態において、ホログラフィック装置100が書き込みを行う場合、ホログラフィック記憶装置102の光源モジュール114は、初期基準信号点を有する信号光(図示せず)を提供することができる。従って、信号光がディスク106内で書き込みを行う場合、ディスク106内に初期基準信号点に対応する情報を記録する。
従って、ホログラフィック装置100が読み取りを行う場合、読み取り光Lのディスク106内で回折されてなる回折光Dは、初期基準信号点に対応するデータポイントを有する。この初期基準信号点に対応するデータポイントを有する回折光Dによって、ディスク106に記憶されるデータ内容は、ホログラフィック装置100によって推算されて読み取られる。以下、本発明のデータの読み取り方法を更に説明する。
図3Aにおいて、シヤリング干渉計120により提供される第1のビームL1については、光受信器108における撮像範囲は、第1の撮像範囲A1である。第1の撮像範囲A1は、第1のデータ記憶セルMを有する。本実施形態において、第1の撮像範囲A1は、8行×8列の第1の撮像範囲A1と見なされてもよく、且つ第1のデータ記憶セルMの数が64である。
複数の第1のデータ記憶セルMの各々は、第1の位相P1又は第2の位相P2を有する。図3Aに示す第1の撮像範囲A1において、陰影無しの第1のデータ記憶セルMは第1の位相P1を表し、陰影付きの第1のデータ記憶セルMは第2の位相P2を表す。第1の位相P1は、0度の位相であってもよく、第2の位相P2は、180度(π)の位相であってもよい。
説明しやすくするために、図3Aにおける第1のデータ記憶セルMを、マトリクスと同じような方法によって示す。例としては、第1の撮像範囲A1の第1の行において、第1のデータ記憶セルMは、順次にM11、M12、M13、M14、M15、M16、M17、M18を示し、M11、M12、M14、M16、M18は第1の位相P1(陰影無し)であるが、M13、M15、M17は第2の位相P2(陰影付き)である。同様に、第1の撮像範囲A1の第2の行において、第1のデータ記憶セルMは、順次にM21、M22、M23、M24、M25、M26、M27、M28を示し、M21、M23、M25、M26は第1の位相P1(陰影無し)であるが、M22、M24、M27、M28は第2の位相P2(陰影付き)である。
図3Bにおいて、シヤリング干渉計120により提供される第2のビームL2は、光受信器108における撮像範囲が第2の撮像範囲A2であり、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とは、同じサイズの矩形である。第2の撮像範囲A2は、第2のデータ記憶セルNを有する。第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とは、同じサイズの矩形であるため、第2の撮像範囲A2が8行×8列の第2の撮像範囲A2と見なされてもよく、且つ第2のデータ記憶セルNの数が64である。
複数の第2のデータ記憶セルNの各々も、第1の位相P1又は第2の位相P2を有する。同様に、図3Bに示す第2の撮像範囲A2において、陰影無しの第2のデータ記憶セルNは第1の位相P1を示し、陰影付き第2のデータ記憶セルNは第2の位相P2と示される。
図3Bにおける第2のデータ記憶セルNも、マトリクスと類似する方法によって示される。例としては、第2の撮像範囲A2の第1の行において、第2のデータ記憶セルNは、順次にN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18を示し、N11、N12、N14、N16、N18は第1の位相P1(陰影無し)であるが、N13、N15、N17は第2の位相P2(陰影付き)である。
また、前記のように、ディスク106内に初期基準信号点に対応する情報が記録され、回折光D及び回折光Dにより転換される第1のビームL1と第2のビームL2との何れも、初期基準信号点に対応するデータポイントを有する。
例としては、第1のビームL1の光受信器108における第1の撮像範囲A1において、第1のデータ記憶セルM11、M12、M13、M14、M15、M16、M17、M18は、初期基準信号点に対応するデータポイントであってもよい。説明しやすくするために、第1のデータ記憶セルM11、M12、M13、M14、M15、M16、M17、M18に初期基準信号点Rが標示される。
同様に、第2のビームL2の光受信器108における第2の撮像範囲A2において、第2のデータ記憶セルN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18も初期基準信号点に対応するデータポイントを有する。説明しやすくするために、第2のデータ記憶セルN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18に初期基準信号点Rが標示される。
つまり、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2において、第1のデータ記憶セルM11、M12、M13、M14、M15、M16、M17、M18と第2のデータ記憶セルN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18の位相は既知であり、他の第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNとの位相は未知である。
図4Aと図4Bは、図1に示すホログラフィック装置100が第1のビームL1と第2のビームL2を読み取ることを示す模式図である。図4Aと図4Bにおいて、図示される第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とは、別々に図3Aと図3Bに示す第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2に対応する。また、図面を簡略化するために、第2の撮像範囲A2は、点線の境界線で示される。
前記のように、回折光Dは、シヤリング干渉計120(図1参照)によって第1のビームL1と第2のビームL2に転換されて、前記の第1の工程のように、それぞれ光受信器108(図1参照)に撮像されて第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2を形成することができる。図4Aと図4Bにおいて、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108に形成する第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とは、部分的に重なる。
光受信器108における第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とが部分的に重なる場合、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との重なる領域内、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2とが重なる複数の第1のデータ記憶セルMの各々は、複数の第2のデータ記憶セルNの各々と完全に重なる。例えば、第1の撮像範囲A1の第2の行の第1のデータ記憶セルM(図3Aの第1のデータ記憶セルM21、M22、M23、M24、M25、M26、M27、M28に対応する)は、それぞれ第2の撮像範囲A2の第1の行の第2のデータ記憶セルN(図3Bの第2のデータ記憶セルN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18に対応する)と完全に重なる。
次に、前記の第2の工程のように、データの読み取り方法は、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との重なる領域内における完全に重なる第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNによって、シヤリング干渉計120により提供される第1のビームL1と第2のビームL2を干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換し、強度信号の形態で記録するものである。
第1のビームL1と第2のビームL2を干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する転換工程は、以下の工程を有する。各組の完全に重なる第1のデータ記憶セルM及び第2のデータ記憶セルNの何れも第1の位相P1又は第2の位相P2である場合、この組の完全に重なる第1のデータ記憶セルM及び第2のデータ記憶セルNの光受信器108における強度を第1の強度と定義する。各組の完全に重なる第1のデータ記憶セルM及び第2のデータ記憶セルNがそれぞれ第1の位相P1と第2の位相P2である場合、この組の完全に重なる第1のデータ記憶セルM及び第2のデータ記憶セルNの光受信器108における強度を第2の強度と定義する。
つまり、第1のビームL1と第2のビームL2を、干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程は、完全に重なる第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNとの位相関係により定義される。位相関係は、例えば第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNとの建設的干渉又は相殺的干渉である。例としては、重なる第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNが同じ位相を有する場合、その位相関係は、建設的干渉と見なされてもよい。逆に、重なる第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNが反対する位相を有する場合、その位相関係は、相殺的干渉と見なされてもよい。
本実施形態において、転換後の強度信号は、バイナリの形式の記録を例として説明し、即ち転換されてなる強度分布形態が有する第1の強度と第2の強度は、それぞれ1と0と見なされてもよい。第1のビームL1と第2のビームL2を干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程の過程において、データの読み取り方法は、重なる第1のデータ記憶セルMと第2のデータ記憶セルNの位相に対して減算をして各データの強度を定義する。例としては、重なる組データ記憶セルの位相がπと0(又は0とπ)である場合、この組のデータ記憶セルの強度を1と定義する。重なる1組のデータ記憶セルの位相の何れもπ(πとπ)又は何れも0(0と0)である場合、この組のデータ記憶セルの強度を0と定義する。
前記の第3の工程のように、光受信器108は、第1のビームL1と第2のビームL2を干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換してから、第1のビームL1と第2のビームL2の強度分布形態及び初期基準信号点Rに対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲A1内の複数の第1のデータ記憶セルMの各々の位相を推算する。
図4Aの矢印が指す箇所(第1の撮像範囲A1の第2の行と第2の撮像範囲A2の第1の行)を見ると、この箇所において、光受信器108は、第1の撮像範囲A1の第2の行の第1のデータ記憶セルM(図3Aの第1のデータ記憶セルM21、M22、M23、M24、M25、M26、M27、M28に対応する)と第2の撮像範囲A2の第1の行の第2のデータ記憶セルN(図3Bの第2のデータ記憶セルN11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18に対応する)とがそれぞれ完全に重なるため、異なる位置におけるデータ記憶セルが複数の強度信号を受信する。例えば、光受信器108が受けられるM21とN11とが重なる強度、M22とN12とが重なる強度、M23とN13とが重なる強度、M24とN14とが重なる強度、M25とN15とが重なる強度、M26とN16とが重なる強度、M27とN17とが重なる強度、及びM28とN18とが重なる強度は、それぞれ0、1、1、1、1、0、0、1である。
第2の撮像範囲A2の第1の行における第2のデータ記憶セルNの位相が既知(初期基準信号点Rが標記される)であり、位相減算の演算規則によって、第1の撮像範囲A1の第2の行内の第1のデータ記憶セルMの位相は、推算されることができる。
例えば、M21とN11とが重なる箇所において、M21とN11とが重なる強度が0であるため、M21とN11との位相が同じであると推測できる。次に、N11の位相が既知であり且つ0位相であるため、M21の位相は、0位相と推算されることができる。
逆に、M22とN12とが重なる強度が1であるため、M22とN12との位相が異なると推測できる。次に、N12の位相が既知であり且つ0であるため、M22の位相は、π位相と推算されることができる。この推算規則によって、第1の撮像範囲A1の第2の行内の第1のデータ記憶セルMの位相は、推算されることができる。
同様に、第1の撮像範囲A1の第2の行内の第1のデータ記憶セルMの位相が推算されてから、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との位相分布が同じであるため、第2の撮像範囲A2の第2の行内の第2のデータ記憶セルNの位相が知られる。
次に、図4Bの矢印が指す箇所(第1の撮像範囲A1の第3の行と第2の撮像範囲A2の第2の行)を見ると、この箇所において、第1の撮像範囲A1の第3の行内の第1のデータ記憶セルMと第2の撮像範囲A2の第2の行内の第2のデータ記憶セルNとがそれぞれ完全に重なる。
光受信器108が受けられるM31とN21(標示せず、図3Aの第1のデータ記憶セルMと第3図の第2のデータ記憶セルNの標示方式は、マトリクス規則の通りである)とが重なる強度、M32とN22とが重なる強度、M33とN23とが重なる強度、M34とN24とが重なる強度、M35とN25とが重なる強度、M36とN26とが重なる強度、M37とN27とが重なる強度、M38とN28とが重なる強度は、それぞれ0、1、1、1、0、1、1、0である。前記推算規則によって、この箇所の強度分布及び第2の撮像範囲A2の第2の行内の第2のデータ記憶セルNの位相が既知であるため、第1の撮像範囲A1の第3の行内の第1のデータ記憶セルMの位相は、推算されることができる。
具体的に、本実施形態の中、第1の撮像範囲A1内の複数の第1のデータ記憶セルMの各々の位相を推算する工程は、以下の工程である。第1のデータ記憶セルMにおける初期基準信号点Rに対応するデータポイントの一つから他の各組の完全に重なる第1のデータ記憶セルM及び第2のデータ記憶セルNへ推算する。つまり、本実施形態の第1の撮像範囲A1の第1の行内の第1のデータ記憶セルMの位相が既知であるため、第1の撮像範囲A1内の他の第1のデータ記憶セルMの位相を推算することは、第1の行から順次に第2の行、第3の行、第4の行、第5の行、第6の行、第7の行と第8の行へ推算する。
要するに、本発明のデータの読み取り方法は、第1のビームL1と第2のビームL2とが重なることで重なる領域を形成することができ、また、光受信器108が受けられるこの重なる領域の形態は、強度分布形態である。次に、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2における初期基準信号点Rに対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲A1の第1のデータ記憶セルMの位相は、既知位相のデータポイントにより推算されることができる。
第1の撮像範囲A1の第1のデータ記憶セルMの位相が推算されてから、ホログラフィック装置100は、ディスク106内に記憶されるデータを読み取ることができる。本発明のデータの読み取り方法によって、光受信器108が回折光Dに対して一回読み取るだけでディスク106に記憶された位相情報を読み取ることができ、ホログラフィック装置100のディスク106に対する読み取り時間が短くされる。なお、ホログラフィック装置100は、読み取り時間を短くされる場合でも依然として高品質のデータを読み取ることができるため、ホログラフィック装置100の読み取り有効性と効率が大幅に向上する。
また、第1のビームL1と第2のビームL2は、シヤリング干渉計120にて転換される前に同一の回折光Dであり、位相減算の推算規則によって、第1のビームL1と第2のビームL2における光学素子の収差又はディスクのシフトによるノイズを相殺的干渉によって除去でき、これにより、ホログラフィック装置100の信号対雑音比を向上させる。
しかしながら、注意すべきなのは、上記に挙げられる位相減算の推算規則は例示だけであり、本発明を制限するものではなく、本発明の当業者は、実際の需要に応じて、柔軟的に推算規則を選択して、重なる撮像範囲の強度信号を定義する。例えば、重なる撮像範囲の強度信号は、位相加算の推算規則により定義されることができる。
図5A〜図5Iは、図1に示すホログラフィック装置100の中のホログラフィック記憶装置102により提供される初期基準信号点を有するRの信号光の複数の実施例の模式図である。
上記によって、図3Aにおいて、第1の撮像範囲A1の第1のデータ記憶セルMの位相は、既知位相のデータポイントにより推算される。図3Aと図3Bとが信号光が有する初期基準信号点Rに対応する位置は撮像範囲中の第1の行に位置し、しかしながら、信号光が有する初期基準信号点Rの位置が異なる設計に基づいて異なる位置に位置してもよく、図5A〜図5Hに示すようである。異なる初期基準信号点Rの配置方式において、初期基準信号点Rの数を向上させる場合、ホログラフィック装置のディスクに対する読み取りの確実性を増加することができる。
図5Aにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、1であり、単一のデータポイントの中に位置する。図5Bにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、複数のデータポイントの中に位置する。図5Cにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、撮像範囲の同列の中に位置する。図5Dにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、撮像範囲の中の両列に位置する。図5Eにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、撮像範囲の対角線におけるデータポイントの中に位置する。図5Fにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、交差する方式にて配置される。図5Gにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、撮像範囲の1つのブロックの中に位置する。図5Hにおいて、信号光が有する初期基準信号点Rは、複数であり、並列の方式にてデータポイントの中に配置される。
信号光が有する初期基準信号点Rの数と配列方式によって、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2は、異なる重なる方式を有しもよく、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との重なる領域は、シヤリング干渉計120を調整することでされてもよい。
例えば、第4Aと図4Bにおいて、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2は、1行の距離の差(又は1つのデータ記憶セルの差)がある。ある実施形態において、シヤリング干渉計120は、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との横方向距離差又は縦方向距離差が光受信器108の最小画素単位の整数倍となるように設けられる。
また、図5Iに示すように、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との間も横方向距離差と縦方向距離差を共に有する。図5Iにおいて、第1の撮像範囲A1と第2の撮像範囲A2との間には、縦方向距離差Vと横方向距離差Hがある。横方向距離差Hと縦方向距離差Vとの比は、0度以上且つ90度以下の角度θの正接値である。
図6を参照されたい。図6は、本発明の第2の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。本実施形態は、ホログラフィック装置100がアフォーカル系126を更に含むことにおいて、第1の実施形態と異なっている。
回折光Dが反射式シヤリングプレート122により第1のビームL1と第2のビームL2に転換される場合、第1のビームL1と第2のビームL2は、それぞれ反射式シヤリングプレート122の第1の表面S1と第2の表面S2により反射されてなる。反射式シヤリングプレート122の第1の表面S1と第2の表面S2との間に距離があるため、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像関係は焦点がずれる問題がある可能性がある。
アフォーカル系126は、シヤリング干渉計120と光受信器108との間に設けられ、シヤリング干渉計120により提供される第1のビームL1と第2のビームL2の光受信器108における撮像を縮小することに用いられる。本実施形態において、アフォーカル系126は、縮小される撮像システムと見なされてもよい。アフォーカル系126にて光受信器108における撮像を縮小し、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108に発生可能な焦点がずれるという問題は、効果的に避けることができる。なお、第1のビームL1と第2のビームL2との縦方向(平行アフォーカル系126の光軸方向)における拡大率は、横方向(垂直アフォーカル系126の光軸方向)における拡大率の二乗倍であるため、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像間の位相シフト(piston phase shift)が影響を受けない。
図7は、本発明の第3の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。本実施形態は、ホログラフィック装置100のシヤリング干渉計120が透過式シヤリングプレート124を含むことにおいて、第1の実施形態と異なっている。
図7において、ホログラフィック記憶装置102からの回折光Dが第1のレンズ110、ローパスフィルタ104と第2のレンズ111を介して第1の反射鏡109に照射し、次に第1の反射鏡109によって透過式シヤリングプレート124に反射される。本実施形態において、透過式シヤリングプレート124を貫通する回折光Dは、第1のビームL1となり、順次に透過式シヤリングプレート124の第1の表面S1と第2の表面S2に反射される回折光Dが、第2のビームL2となる。次に、第1のビームL1と第2のビームL2は、平行して光受信器108に入る。
また、透過式シヤリングプレート124の第1の表面S1と第2の表面S2との間に距離があるため、第1のビームとL1第2のビームL2との光受信器108における撮像関係は、焦点がずれる問題がある可能性がある。この焦点がずれる問題を防止するために、アフォーカル系(図示せず)は、シヤリング干渉計120と光受信器108との間に設けられてよい。同様に、アフォーカル系は、シヤリング干渉計120により提供される第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像を縮小して、焦点がずれる問題を効果的に防止することに用いられる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す配置模式図である。本実施形態は、シヤリング干渉計120が透明基板128と誘電体層130からなることにおいて、シヤリング干渉計120がシヤリングプレートである第1の実施形態と異なっている。
シヤリング干渉計120は、透明基板128と誘電体層130を含む。透明基板128は、対向する非平行な第1の表面S1と第2の表面S2を有する。誘電体層130は、第1の表面S1に設けられ第1の表面S1と平行である。
本実施形態において、回折光Dはシヤリング干渉計120に入ってから、誘電体層130において反射される回折光Dが、第1のビームL1となり、誘電体層130を貫通し誘電体層130と透明基板128との界面において反射される回折光Dが、第2のビームL2となる。調整誘電体層130の特性によって、ホログラフィック装置100のデータを読み取る時の確実性を向上させることができる。例えば、上記に言及される発生可能な焦点がずれる問題は、誘電体層130の厚さを調整することで防止することができる。なお、調整誘電体層130の反射率によって、第1のビームL1と第2のビームL2の干渉コントラストが向上される。
更に、誘電体層130の厚さは、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108(図1参照)における撮像範囲間の距離差、第1のビームL1と第2のビームL2との位相差、光源モジュール114(図1参照)により提供される波長、誘電体層130の屈折率とシヤリング干渉計120の設置角度により決められることができる。
上記各パラメータとの関係は、以下の方程式に示される。
Figure 0006138982
Figure 0006138982
ただし、λは、入射光の波長であり、wは、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像範囲間の距離差であり、ψは、第1のビームL1と第2のビームL2との位相差であり、Tは、誘電体層130の厚さであり、θは、ビームの入射角であり、θは、ビームの誘電体層130における屈折角度であり、nは、誘電体層130の屈折率であり、nは、空気の屈折率である。
第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像範囲間の距離差が5μmである場合、wは、干渉図形を解析するために、少なくとも5μmである。条件wは、5μmであり、λは、405nmであり、nは1.56であり、nは1であり、ψは(2N−1)πであり、且つNが正整数である場合、方程式(1)と(2)によって、以下のように推算できる。
Figure 0006138982
ただし、
Figure 0006138982
即ち、入射角が41.6°±0.2°である場合、第1のビームL1と第2のビームL2との位相差は、約π±0.1πであり、且つ誘電体層130の厚さは、7マイクロメートル(μm)である。つまり、ある実施形態において、誘電体層130の厚さは、0マイクロメートル(μm)より大きく10マイクロメートル(μm)以下である。
また、ビームL3、L4、L5とL6に示すように、透明基板128は、互いに対向する非平行な第1の表面S1と第2の表面S2を有し、回折光Dのシヤリング干渉計120において発生するゴーストが効果的に分離されてもよい。ゴーストによるノイズが効果的に除去されるため、ホログラフィック装置100のデータ読み取り時の確実性も向上される。
図9は、本発明の第5の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。本実施形態は、ホログラフィック装置100がアフォーカル系126を更に含むことにおいて、第4の実施形態と異なっている。
前記公式(1)によって、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像範囲間の距離差と誘電体層130の厚さTは、正比例の関係である。誘電体層130の厚さが変わらないように維持して、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像範囲間の距離差を増加する場合、撮像システムを拡大することでこの距離差を増加することができる。
アフォーカル系126は、シヤリング干渉計120と光受信器108との間に設けられて、シヤリング干渉計120により提供される第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における撮像を拡大することに用いられる。即ち、アフォーカル系126は、1つの拡大撮像システムと見なされてもよい。
アフォーカル系126によって、第1のビームL1と第2のビームL2との光受信器108における第1の撮像範囲と第2の撮像範囲間の距離は、調整されてもよい。なお、誘電体層130が1層の薄膜と見なされてもよいため、第1のビームL1と第2のビームL2との間に発生する焦点がずれる問題は、無視されてもよい。
図10Aは、本発明の第6の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。図10Bは、図10Aに示す回折格子ユニット136を示す配置模式図である。本実施形態は、シヤリング干渉計120が第1の集光レンズ132、第2の集光レンズ134と回折格子ユニット136からなることにおいて、第1の実施形態と異なっている。
第1の集光レンズ132と第2の集光レンズ134は、ホログラフィック記憶装置102と光受信器108との間に設けられ、且つホログラフィック記憶装置102から光受信器108へ進行する回折光Dが順次に第1の集光レンズ132と第2の集光レンズ134を通る。回折格子ユニット136は、第1の集光レンズ132と第2の集光レンズ134との間に設けられる。回折格子ユニット136は、第1の回折格子138と第2の回折格子140を含む。第2の回折格子140と第1の回折格子138は、平行して設けられ、且つ第1の集光レンズ132から第2の集光レンズ134へ進行する回折光Dが順次に第1の回折格子138と第2の回折格子140を通る。
図10Bにおいて、回折光Dが第1の回折格子138を貫通する場合、回折光DがビームL7とL8に転換される。ビームL7とL8が第2の回折格子140を貫通する場合、ビームL7がビームL9とL10に転換され、第1のビームL1がビームL9とL10からなる。ビームL8が第2の回折格子140を貫通する場合、ビームL8がビームL11とL12に転換され、第2のビームL2がビームL11とL12からなる。
ホログラフィック記憶装置102が傾斜する回折光D(第1の集光レンズ132の光軸に傾斜する)を第1の集光レンズ132に提供する場合、第1の集光レンズ132は、回折光Dを回折格子ユニット136にガイドする。次に、回折格子ユニット136の提供する第1のビームL1と第2のビームL2は、第2の集光レンズ134により光受信器108へガイドされてから、光受信器108において撮像されそれぞれ第1の撮像範囲と第2の撮像範囲を形成する。
本実施形態において、回折格子ユニット136の第1の回折格子138と第2の回折格子140との水平距離を調整することで、第1のビームL1と第2のビームL2との距離差の関係を変えることができる。また、回折格子ユニット136の第1の回折格子138と第2の回折格子140の垂直距離を調整することで、第1のビームL1と第2のビームL2との位相差を変えることができる。
図11Aは、本発明の第7の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。図11Bは、図11Aに示す回折格子ユニット136を示す配置模式図である。本実施形態は、回折格子ユニット136がブレーズド回折格子142(blazed grating)を含むことにおいて、第6の実施形態と異なっている。
本実施形態において、回折光Dは、ブレーズド回折格子142により異なるレベルのビームを発生させて、回折光Dを第1のビームL1と第2のビームL2に転換する。また、ホログラフィック記憶装置102は、平行な回折光D(第1の集光レンズ132の光軸と平行になる)を第1の集光レンズ132に提供する。
図12は、本発明の第8の実施形態に係るホログラフィック装置100を示す光路模式図である。本実施形態は、回折格子ユニット136が二重回折格子144(double frequency grating)を含むことにおいて、第6の実施形態と異なっている。
本実施形態において、回折光Dは、二重回折格子144における二つの空間周波数により第1のビームL1と第2のビームL2に転換される。また、この二つの空間周波数を制御して第1のビームL1と第2のビームL2の位相差を変えることができる。
要するに、本発明のホログラフィック装置は、シヤリング干渉計によって回折光を第1のビームと第2のビームに転換する。第1のビームと第2のビームの一部が光受信器において重なってから重なる領域を形成し、この重なる領域の形態が強度分布形態である。第1のビームと第2のビームとの光受信器における第1の撮像範囲と第2の撮像範囲における初期基準信号点に対応するデータポイントによって、第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相は、既知位相のデータポイントにより推算されることができる。第1の撮像範囲の第1のデータ記憶セルの位相が推算されると、ホログラフィック装置は、ディスク内に記憶されるデータを読み取ることができる。
本発明のデータの読み取り方法によって、光受信器は、回折光に対して一回読み取るとディスク記憶される位相情報を読み取ることができて、ディスクの読み取り時間が短くされる。なお、ホログラフィック装置は、読み取り時間を短くする場合でも依然として高品質のデータを読み取ることができるため、ホログラフィック装置の読み取り有効性が大幅に向上する。
また、第1のビームと第2のビームの光受信器における第1の撮像範囲と第2の撮像範囲との重なる領域は、シヤリング干渉計によって調整でき、これによって異なるホログラフィック装置設計に合わせる。また、ホログラフィック装置は、アフォーカル系を有する。アフォーカル系は、撮像システムを縮小し又は拡大して、第1のビームと第2のビームとの光受信器における撮像を調整し、焦点がずれる問題を効果的に防止し、ノイズを抑制することに用いられる。
本発明を実施形態で上記の通りに開示したが、これは、本発明を制限するものではなく、当業者であれば、本発明の思想と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修正を加えることができ、したがって、本発明の保護範囲は、下記添付の特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
100 ホログラフィック装置
102 ホログラフィック記憶装置
103 半波長板
104 ローパスフィルタ
105 ライトホール
106 ディスク
107 分光器
108 光受信器
109 第1の反射鏡
110 第1のレンズ
111 第2のレンズ
112A、112B ガイドレンズ
113 ガルバノメータ
114 光源モジュール
115 空間光変調器
116、116A、116B 偏光ビームスプリッター
117 ダイクロイックミラー
118 第2の反射鏡
119 対物レンズ
120 シヤリング干渉計
122 反射式シヤリングプレート
124 透過式シヤリングプレート
126 アフォーカル系
128 透明基板
130 誘電体層
132 第1の集光レンズ
134 第2の集光レンズ
136 回折格子ユニット
138 第1の回折格子
140 第2の回折格子
142 ブレーズド回折格子
144 二重回折格子
P1 第1の位相
P2 第2の位相
A1 第1の撮像範囲
A2 第2の撮像範囲
D 回折光
M、Mij 第1のデータ記憶セル
N、Nij 第2のデータ記憶セル
R 初期基準信号点
L 読み取り光
L1 第1のビーム
L2 第2のビーム
L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12 ビーム
S1 第1の表面
S2 第2の表面
V 縦方向距離差
H 横方向距離差
θ 角度

Claims (14)

  1. 読み取り光をディスクに提供して、前記読み取り光が前記ディスクにより回折されて回折光となるように設けられており、初期基準信号点を有する信号光を提供するように設けられる光源モジュールを含むホログラフィック記憶装置と、
    前記回折光を受信して互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換するように設けられるシヤリング干渉計と、
    前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームを受信するように設けられる光受信器と、
    を備えるホログラフィック装置。
  2. 前記シヤリング干渉計は、反射式シヤリングプレート又は透過式シヤリングプレートを含む請求項1に記載のホログラフィック装置。
  3. 前記シヤリング干渉計と前記光受信器との間に設けられており、前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームとの前記光受信器への撮像を縮小するためのアフォーカル系を更に含む請求項1又は請求項に記載のホログラフィック装置。
  4. 前記シヤリング干渉計は、
    対向する非平行な第1の表面と第2の表面とを有する透明基板と、
    前記第1の表面と平行になるように設けられる誘電体層と、
    を含む請求項1に記載のホログラフィック装置。
  5. 前記誘電体層の厚さは、0マイクロメートル(μm)より大きく10マイクロメートル(μm)以下である請求項に記載のホログラフィック装置。
  6. 前記シヤリング干渉計と前記光受信器との間に設けられており、前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームの前記光受信器への撮像を拡大するためのアフォーカル系を更に含む請求項1又は請求項に記載のホログラフィック装置。
  7. 第1のレンズと、
    第2のレンズと、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間に設けられるローパスフィルタと、
    を更に含み、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズは、前記ホログラフィック記憶装置と前記シヤリング干渉計との間に設けられ、且つ前記ホログラフィック記憶装置から前記シヤリング干渉計へ進行する前記回折光は、前記第1のレンズと前記第2のレンズを順次に通る請求項1に記載のホログラフィック装置。
  8. 前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームの前記光受信器への撮像範囲は、それぞれ第1の撮像範囲と第2の撮像範囲であり、前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲は、同じサイズを有し、且つ部分的に重なる請求項1に記載のホログラフィック装置。
  9. 前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲との間に縦方向距離差と横方向距離差があり、前記横方向距離差と前記縦方向距離差の比は、0度以上且つ90度以下の角度の正接値である請求項に記載のホログラフィック装置。
  10. 前記シヤリング干渉計は、前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲との横方向距離差又は縦方向距離差が前記光受信器の最小画素単位の整数倍となるように設けられる請求項に記載のホログラフィック装置。
  11. 前記シヤリング干渉計は、第1の集光レンズ、第2の集光レンズと回折格子ユニットからなり、前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズが前記ホログラフィック記憶装置と前記光受信器との間に設けられ、且つ前記ホログラフィック記憶装置から前記光受信器へ進行する前記回折光が前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズを順次に通り、前記回折格子ユニットが前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズとの間に設けられる請求項1に記載のホログラフィック装置。
  12. 読み取り光をディスクに提供して、前記読み取り光が前記ディスクにより回折されて回折光となるように設けられるホログラフィック記憶装置と、
    前記回折光を受信して互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換するように設けられるシヤリング干渉計と、
    前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームを受信するように設けられる光受信器と、
    を備えるホログラフィック装置であって、
    前記シヤリング干渉計は、第1の集光レンズ、第2の集光レンズと回折格子ユニットからなり、前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズが前記ホログラフィック記憶装置と前記光受信器との間に設けられ、且つ前記ホログラフィック記憶装置から前記光受信器へ進行する前記回折光が前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズを順次に通り、前記回折格子ユニットが前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズとの間に設けられ、
    前記回折格子ユニットは、
    第1の回折格子と、
    前記第1の回折格子と平行して設けられる第2の回折格子と、
    を含み、
    前記第1の集光レンズから前記第2の集光レンズへ進行する前記回折光は、前記第1の回折格子と前記第2の回折格子を順次に通るホログラフィック装置。
  13. 読み取り光をディスクに提供して、前記読み取り光が前記ディスクにより回折されて回折光となるように設けられるホログラフィック記憶装置と、
    前記回折光を受信して互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換するように設けられるシヤリング干渉計と、
    前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームを受信するように設けられる光受信器と、
    を備えるホログラフィック装置であって、
    前記シヤリング干渉計は、第1の集光レンズ、第2の集光レンズと回折格子ユニットからなり、前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズが前記ホログラフィック記憶装置と前記光受信器との間に設けられ、且つ前記ホログラフィック記憶装置から前記光受信器へ進行する前記回折光が前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズを順次に通り、前記回折格子ユニットが前記第1の集光レンズと前記第2の集光レンズとの間に設けられ、
    前記回折格子ユニットは、ブレーズド回折格子(blazed grating)又は二重回折格子(double frequency grating)を含むホログラフィック装置。
  14. ホログラフィック記憶装置によって初期基準信号点を有する信号光をディスクに提供して、前記ディスク内に前記初期基準信号点に対応する情報を記録する工程と、
    前記ホログラフィック記憶装置によって読み取り光を前記ディスクに提供して、前記読み取り光を前記ディスクで回折させて、前記初期基準信号点に対応するデータポイントを有する回折光を形成する工程と、
    シヤリング干渉計によって前記回折光を互いに平行な第1のビームと第2のビームに転換する工程と、
    前記第1のビームと前記第2のビームを光受信器にガイドする工程と、
    を含み、
    前記第1のビームと前記第2のビームの前記光受信器への撮像範囲は、それぞれ第1の撮像範囲と第2の撮像範囲であり、前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲は、同じサイズを有し、且つ部分的に重なるホログラフィック装置のデータの読み取り方法であって、
    前記第1の撮像範囲は、第1の位相又は第2の位相をそれぞれ有する複数の第1のデータ記憶セルを有し、前記第2の撮像範囲は、前記第1の位相又は前記第2の位相をそれぞれ有する複数の第2のデータ記憶セルを有し、前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲との重なる領域内における複数の前記第1のデータ記憶セルの各々と複数の前記第2のデータ記憶セルの各々とは、完全に重なり、
    且つ、前記データの読み取り方法は、更に、前記第1の撮像範囲と前記第2の撮像範囲との重なる領域内における完全に重なる前記第1のデータ記憶セルと前記第2のデータ記憶セルによって、前記シヤリング干渉計により提供される前記第1のビームと前記第2のビームを干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程を含み、
    前記第1のビームと前記第2のビームを干渉によって位相分布形態から強度分布形態に転換する工程は、
    各組の完全に重なる前記第1のデータ記憶セル及び前記第2のデータ記憶セルの何れも前記第1の位相又は前記第2の位相である場合、前記組の完全に重なる前記第1のデータ記憶セル及び前記第2のデータ記憶セルの前記光受信器における強度を第1の強度と定義する工程と、
    各組の完全に重なる前記第1のデータ記憶セル及び前記第2のデータ記憶セルがそれぞれ前記第1の位相と前記第2の位相である場合、前記組の完全に重なる前記第1のデータ記憶セル及び前記第2のデータ記憶セルの前記光受信器における強度を第2の強度と定義する工程と、
    を含み、
    前記第1のビームと前記第2のビームを位相分布形態から強度分布形態に転換してから、前記第1のビームと前記第2のビームの強度分布形態と前記初期基準信号点に対応する前記データポイントによって、前記第1の撮像範囲内における複数の前記第1のデータ記憶セルの各々の位相を推算する工程を更に含み、
    前記第1の撮像範囲内における複数の前記第1のデータ記憶セルの各々の位相を推算する工程は、
    前記第1のデータ記憶セルにおける前記初期基準信号点に対応する前記データポイントの一つから、他の各組の完全に重なる前記第1のデータ記憶セル及び前記第2のデータ記憶セルへ推算する工程を含むホログラフィック装置のデータの読み取り方法
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