JP6138484B2 - 油性睫毛用化粧料 - Google Patents

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本発明は油性睫毛用化粧料に関するものである。
マスカラなどの睫毛用化粧料に対するニーズは年々多様化しているが、ロング、ボリューム、カール力などの基本的な化粧効果機能が必須性能となっている。特に目元を強調的な印象にするため、ロング効果については高い性能が求められるようになってきている。
ロング効果を発現させるために曳糸性の水溶性高分子である高重合度ポリエチレングリコールを配合して睫毛にボリュームを付与し、長く見せる技術(特許文献1)などがある。
特開平11−79940号公報
しかしながら、曳糸性の水溶性高分子を配合した睫毛用化粧料は、ある程度のボリューム感が得られるものの、曳糸性が十分でなくロング効果は十分満足できるものではなかった。また効果を向上させるために水溶性高分子の配合量を高めてしまうと、他の油性成分との相溶性が悪くなり、保存安定性が悪化してしまうという問題があった。
従って、本発明は、十分な曳糸性を有し、ロング効果だけでなく保存安定性にも優れた油性睫毛用化粧料を提供することにある。
本発明者は上記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、揮発性油剤、分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコールに加えて、ステアリン酸アルミニウムを組み合わせて配合した場合に、従来にはない曳糸性を有し、ロング効果を発揮し、更に保存安定性が良好な油性睫毛用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)を含有する油性睫毛用化粧料を提供するものである。
(A)ステアリン酸アルミニウム
(B)分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコール
(C)揮発性油剤
本発明により、従来にはない曳糸性を有し、ロング効果だけでなく、保存安定性も良好な油性睫毛用化粧料が提供できる。
本発明の油性睫毛用化粧料は、(B)分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコール、(C)揮発性油剤に加えて、(A)ステアリン酸アルミニウムを含有することを特徴とする。成分(B)及び成分(C)に加えて、ステアリン酸アルミニウムを用いることにより、優れた曳糸性、ロング効果及び保存安定性が得られる。これらの効果は、他の高級脂肪酸塩では得られない。
本発明に用いられる成分(A)ステアリン酸アルミニウムとしては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されない。
(A)ステアリン酸アルミニウムの含有量は油性睫毛用化粧料総量を基準として、1質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、また8質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。範囲としては1〜8質量%であると好ましく、より好ましくは1.5〜5質量%である。当該範囲内では、固化することなく、充分な曳糸性及びロング効果が得られる。
本発明に用いられる成分(B)の分岐脂肪酸、分岐高級アルコールとしては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、炭素数8〜30の分岐飽和脂肪酸、炭素数8〜30の分岐飽和アルコールが好ましく、炭素数12〜28の分岐飽和脂肪酸、炭素数12〜28の分岐飽和アルコールがより好ましく、炭素数16〜24の分岐飽和脂肪酸、炭素数16〜24の分岐飽和アルコールがさらに好ましい。また、脂肪酸及びアルコールの分岐の数は1〜3個が好ましく、分岐の位置は限定されない。
成分(B)の具体例としては、イソステアリン酸、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノ−ル、デシルテトラデカノール等が挙げられる。市販品としては、イソステアリン酸EX(高級アルコール工業社製)、リソノール18SP、リソノール20SP、リソノール24SP(何れも、高級アルコール工業社製)などが挙げられる。これらの成分(B)は1種又は2種以上を用いることができる。
成分(B)の分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコールの含有量は油性睫毛用化粧料総量を基準として、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、また20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。範囲としては1〜20質量%であると好ましく、より好ましくは2〜15質量%である。当該範囲内では、充分な曳糸性が得られ、乾燥速度が速く、瞼への色移りがないので好ましい。
本発明に用いられる成分(C)の揮発性油剤としては、通常化粧料に使用できるものであれば、特に制限されないが、例えば、軽質イソパラフィン、イソドデカン等の炭化水素油;デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルトリメチコン、低重合度ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油が挙げられ、これらを必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。中でも軽質イソパラフィン、イソドデカンが油性睫毛用化粧料の乾燥速度が速く、揮発により強固な化粧塗膜を形成する効果に優れ、好ましい。市販品としては、IPソルベント(出光興産社製社製)、マルカゾールR(丸善石油化学社製)、シェルソル(シェル化学社製)、シリコンKF994、KF995、KF96A(5CS)(何れも、信越化学工業社製)等が挙げられる。尚、本発明における「揮発性」とは、大気圧下、25℃で揮発する性質を意味し、好ましくは、大気圧における沸点が260℃以下で、25℃における蒸気圧が1.3×10-2Pa以上のものである。
成分(C)の揮発性油剤の含有量は、油性睫毛用化粧料総量を基準として、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、また97質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。範囲としては1〜97質量%であるのが好ましく、5〜90質量%がより好ましい。
本発明の油性睫毛用化粧料には、上記成分に加えて、(D)少なくとも1個の水酸基を有する分岐脂肪酸エステルを使用するのが、曳糸性及びロング効果を向上させる点で好ましい。(D)少なくとも1個の水酸基を有する分岐脂肪酸エステルとしては、通常化粧料に使用できるものであれば、特に制限されないが、分岐脂肪酸エステルであってエステル残基部分に少なくとも1個の水酸基を有するものが好ましく、分岐脂肪酸硬化ヒマシ油、分岐脂肪酸多価アルコールエステル等がより好ましく、分岐脂肪酸硬化ヒマシ油、分岐脂肪酸エチレングリコール、分岐脂肪酸プロピレングリコール、分岐脂肪酸グリセリル、分岐脂肪酸ポリグリセリル等がさらに好ましい。ここで、分岐脂肪酸エステルの分岐脂肪酸部分としては、炭素数8〜30の分岐飽和脂肪酸が好ましく、炭素数12〜28の分岐飽和脂肪酸がより好ましく、炭素数16〜24の分岐飽和脂肪酸がさらに好ましい。また、脂肪酸の分岐の数は1〜3個が好ましく、分岐の位置は限定されない。
成分(D)の具体例としては、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリルなどが挙げられ、これらを必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。市販品としては、HC−BK(ナショナル美松社製)、PRISORINE2034(クローダジャパン社製)、コスモール41、コスモール42、コスモール43(何れも、日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
(D)少なくとも1個の水酸基を有する分岐脂肪酸エステルの含有量は、油性睫毛用化粧料総量を基準として、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、また10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、範囲としては0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
本発明の油性睫毛用化粧料は、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、化粧品において一般的に用いられる各種の成分、例えば、睫毛を長く見せるための繊維、固形又は半固形又は液状の油性成分、保湿剤、増粘剤、水溶性高分子、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、紫外線吸収剤、溶剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、抗酸化剤、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類、キューティクル保護成分等を適時配合することができる。
本発明で用いることのできる上記繊維としては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。例えば、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。また、これらの繊維は一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。
本発明で用いることのできる上記油性成分としては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、α−オレフィンオリゴマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、モクロウ、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、コメヌカロウなどのワックス類;ステアリン酸、パルミチン酸、ウンデシレン酸、パルミトオレイン酸、リノール酸、オレイン酸等の直鎖脂肪酸;マカデミアナッツ油、オリーブ油、ツバキ油、アボガド油、トウモロコシ油、ヒマシ油、ゴマ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、ホホバ油、パーム油、ヤシ油、硬化ヤシ油、硬化油、硬化ヒマシ油、卵黄油、ナタネ油、コムギ胚芽油、落花生油、コメヌカ油等の油脂;イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)トリグリセリル、オレイン酸フィトステリル、乳酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等のエステル類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ラノリンアルコール、カプリルアルコール、オレイルアルコール等の直鎖高級アルコール;スクワラン、ワセリン等の不揮発性の炭化水素;高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の不揮発性のシリコーン油;フッ素変性ポリシロキサン等、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素油;パルミチン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸と一価のアルコールのエステル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ステアリン酸ポリエチレングリコール等の脂肪酸とグリコールのエステル;トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどの脂肪酸と多価アルコールのエステル;リンゴ酸ジイソステアリルなどの水酸基を持つエステル;コハク酸ジ2−エチルヘキシル、炭酸ジアルキルなどの二塩基酸のエステル;マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等の脂肪酸とステロールとのエステルや液状ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられる。
本発明の油性睫毛用化粧料は、前記成分を混合して製造することができ、その使用形態としては、ブラシ、コーム等のアプリケーターにより睫毛に塗布して使用する形態が挙げられる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の化粧料を開示する。
<1>次の成分(A)〜(C);
(A)ステアリン酸アルミニウム
(B)分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコール
(C)揮発性油剤
を含有することを特徴とする油性睫毛用化粧料。
<2>成分(A)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上であり、また好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下である<1>記載の油性睫毛用化粧料。
<3>成分(A)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1〜8質量%、より好ましくは1.5〜5質量%である<1>又は<2>記載の油性睫毛用化粧料。
<4>成分(B)が、好ましくは炭素数8〜30の分岐飽和脂肪酸及び/又は炭素数8〜30の分岐飽和アルコール、より好ましくは炭素数12〜28の分岐飽和脂肪酸及び/又は炭素数12〜28の分岐飽和アルコール、さらに好ましくは炭素数16〜24の分岐飽和脂肪酸及び/又は炭素数16〜24の分岐飽和アルコールである<1>〜<3>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<5>成分(B)が、イソステアリン酸、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール及びデシルテトラデカノールから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<4>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<6>成分(B)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である<1>〜<5>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<7>成分(B)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは2〜15質量%である<1>〜<6>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<8>成分(C)が、好ましくは揮発性炭化水素油及び揮発性シリコーン油から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくは揮発性炭化水素油であり、さらに好ましくは軽質イソパラフィン及びイソドデカンから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<7>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<9>成分(C)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、また好ましくは97質量%以下、より好ましくは90質量%以下である<1>〜<8>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<10>成分(C)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは1〜97質量%、より好ましくは5〜90質量%である<1>〜<9>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<11>さらに、(D)少なくとも1個の水酸基を有する分岐脂肪酸エステルを含有する<1>〜<10>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<12>成分(D)が、好ましくは分岐脂肪酸エステルであってエステル残基部分に少なくとも1個の水酸基を有するものであり、より好ましくは分岐脂肪酸硬化ヒマシ油及び分岐脂肪酸多価アルコールエステルから選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくは分岐脂肪酸硬化ヒマシ油、分岐脂肪酸エチレングリコール、分岐脂肪酸プロピレングリコール、分岐脂肪酸グリセリル及び分岐脂肪酸ポリグリセリルから選ばれる1種又は2種以上である<11>記載の油性睫毛用化粧料。
<13>成分(D)の分岐脂肪酸部分が、好ましくは炭素数8〜30の分岐飽和脂肪酸、より好ましくは炭素数12〜28の分岐飽和脂肪酸、さらに好ましくは炭素数16〜24の分岐飽和脂肪酸である<11>又は<12>の油性睫毛用化粧料。
<14>成分(D)が、好ましくはイソステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルから選ばれる1種又は2種以上である<11>〜<13>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<15>成分(D)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である<11>〜<14>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<16>成分(D)の含有量が、油性睫毛用化粧料総量を基準として、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である<11>〜<15>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
<17>さらに、繊維を含有する<1>〜<16>のいずれかに記載の油性睫毛用化粧料。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、表中の数値は含有量(質量%)を表わす。実施例に先立ち、試料の製造方法および各実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)試料の製造方法
原料を105℃まで加熱して溶解させた後、均一分散をする。その後、分散を続けながら35℃まで水冷する。
(2)曳糸性の評価
室温にて試料を容器より引き出したときの曳糸性を目視で判断を行なった。結果を表1に示す。
曳糸性あり ;○
曳糸性なし ;×
(3)保存安定性の評価
所定の方法で調製した睫毛用化粧料を5〜40℃の1サイクル/日の往復恒温槽内に放置して、2週間後の保存安定性を下記の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
分離、凝集、固化なし ;◎
分離、凝集、固化ごくわずかに有り ;○
分離、凝集、固化あり ;△
完全に分離又は固化 ;×
(4)ロング効果の評価
試料を睫毛に塗布して、ロング効果があるかの判断を行なった。結果を表1に示す。
尚、保存安定性試験において完全に分離又は固化してしまった試料については、評価を行わなかった。
ロング非常に効果あり ;◎
ロング効果あり ;○
ロング効果なし ;×
実施例1〜3、比較例1〜7(油性睫毛用化粧料)
Figure 0006138484
表1より、成分(B)及び成分(C)に加えて、ステアリン酸アルミニウムを含有する油性睫毛用化粧料は、曳糸性及びロング効果に優れ、かつ保存安定性も良好であった。一方、ステアリン酸アルミニウムに代えて、他の高級脂肪酸塩を配合した油性睫毛用化粧料は、曳糸性及びロング効果が悪く、さらに安定性も良くなかった。
下記実施例4〜5についても、上記試験において優れた結果を示すものである。
実施例4(油性マスカラ)
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸アルミニウム(A) 4.0
(2)イソステアリン酸(B) 5.0
(3)ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(D) *1 2.0
(4)トリメチルシロキシケイ酸 20.0
(5)パルミチン酸デキストリン 2.5
(6)黒酸化鉄 5.0
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)パンテノール 0.1
(9)オリーブ油 0.1
(10)イソドデカン(C) *2 to 100
実施例5(油性マスカラ)
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸アルミニウム(A) 4.5
(2)イソステアリン酸(B) 10.0
(3)トリメチルシロキシケイ酸 15.0
(4)パルミチン酸デキストリン 2.0
(5)黒酸化鉄 5.0
(6)ナイロン−6 0.5
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)オリーブ油 0.1
(9)軽質イソパラフィン(C) *3 to 100
*3:IPソルベント1620MU(出光興産社製社製)
本発明は、十分な曳糸性を有し、ロング効果だけでなく保存安定性にも優れた油性睫毛用化粧料を提供することができる。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有する油性睫毛用化粧料。
    (A)ステアリン酸アルミニウム 1.5〜8質量%
    (B)分岐脂肪酸及び/又は分岐高級アルコール 2〜20質量%
    (C)揮発性油剤
  2. さらに(D)少なくとも1個の水酸基を有する分岐脂肪酸エステルを0.5〜5質量%含有する請求項1記載の油性睫毛用化粧料。
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