しかしながら、従来のナビゲーション装置においては、目的地の入り口と最寄駅の出口が直結しているような施設間で直結している場合であっても、それぞれの出入り口同士で経路探索を行った探索結果を出力するので、余分な経路が表示されるという問題点を有していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、施設間の移動において直接移動可能である場合に分かり易い提示を行うことができる、経路情報提供システム、経路情報提供装置、経路情報提供方法、および、経路情報提供プログラムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の経路情報提供システムは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得手段と、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断手段と、上記接続有無判断手段により接続無しと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断手段により接続有りと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得手段と、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記接続情報は、施設間の接続の有無を示す情報として施設同士が直結しているか否かを示す情報を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記探索結果情報生成手段は、上記経路に含まれる上記施設間の上記接続情報中の情報を含む上記探索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記接続情報中の情報を含む上記探索結果情報は、上記施設間が直結であることを示す情報を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記接続情報記憶手段に記憶される上記接続情報は、上記施設間の移動に関するコストを更に規定しており、上記経路探索手段は、更に上記接続情報のコストに基づいて経路探索を行うことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記探索結果情報生成手段は、上記経路に含まれる上記施設間の上記接続情報に基づくコストを含む上記探索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、地図情報を記憶する地図情報記憶手段を更に備え、上記探索結果情報生成手段は、上記経路探索手段により探索された上記経路に対応する上記地図情報に基づいて、上記接続情報に基づく接続有りの施設間のうち一方の施設を他方の施設付近に配置した上記探索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、上記記載の経路情報提供システムにおいて、上記接続情報記憶手段に記憶される上記接続情報は、上記施設と、当該施設に接続する施設とを関連付けて規定することを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した経路情報提供システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段と、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断手段と、上記接続有無判断手段により接続無しと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断手段により接続有りと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信する経路結果情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記探索結果情報を受信する探索結果情報受信手段と、上記探索結果情報受信手段により生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供システムは、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した経路情報提供システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段と、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信する経路結果情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記探索結果情報を受信する探索結果情報受信手段と、上記探索結果情報受信手段により生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のサーバ装置は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置において、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段と、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断手段と、上記接続有無判断手段により接続無しと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断手段により接続有りと判断された場合、上記経路探索手段により探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにより、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のサーバ装置は、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置において、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段と、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段と、上記探索結果情報生成手段により生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにより、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の端末装置は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記記憶部は、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段、を備え、上記制御部は、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づいて探索された上記経路探索条件を満たす経路について生成された探索結果情報を受信する探索結果情報受信手段と、上記探索結果受信手段により受信された上記探索結果情報の上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断し、上記接続有無判断手段により接続有りと判断した場合、当該探索結果情報において上記経路から当該施設間の経路を省略する接続有無判断手段と、上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の端末装置は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づく上記経路探索条件を満たす経路の探索の際、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合に、当該施設間の移動について経路探索を行わずに探索された探索結果情報を受信する探索結果情報受信手段と、上記探索結果情報受信手段により生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた経路情報提供装置において実行される経路情報提供方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得ステップと、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断ステップと、上記接続有無判断ステップにて接続無しと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた経路情報提供装置において実行される経路情報提供方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得ステップと、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した経路情報提供システムにおいて実行される経路情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記接続有無判断ステップにて接続無しと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信する経路結果情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記探索結果情報受信ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した経路情報提供システムにおいて実行される経路情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信する経路結果情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記探索結果情報受信ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置において実行される経路情報提供方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断ステップと、上記接続有無判断ステップにて接続無しと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにて、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置において実行される経路情報提供方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索ステップと、
上記経路探索ステップにて探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにて、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記記憶部は、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づいて探索された上記経路探索条件を満たす経路について生成された探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記探索結果受信ステップにて受信された上記探索結果情報の上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断した場合、当該探索結果情報において上記経路から当該施設間の経路を省略する接続有無判断ステップと、上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の経路情報提供方法は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路情報提供方法において、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づく上記経路探索条件を満たす経路の探索の際、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合に、当該施設間の移動について経路探索を行わずに探索された探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記探索結果情報受信ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた経路情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得ステップと、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断ステップと、上記接続有無判断ステップにて接続無しと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた経路情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得ステップと、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記ネットワークデータに基づいて、上記経路探索条件を満たす経路を探索する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断ステップと、上記接続有無判断ステップにて接続無しと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路全体の探索結果情報を生成し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断された場合、上記経路探索ステップにて探索された上記経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにて、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信ステップと、上記ネットワークデータに基づいて上記経路探索条件を満たす経路を探索する際に、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記経路の探索結果情報を生成する探索結果情報生成ステップと、上記探索結果情報生成ステップにて生成された上記探索結果情報を上記端末装置に送信することにて、当該探索結果情報を上記出力部に出力させる経路結果情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と記憶部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記記憶部は、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段、を備え、上記制御部において、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づいて探索された上記経路探索条件を満たす経路について生成された探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記探索結果受信ステップにて受信された上記探索結果情報の上記経路上の施設間の移動において、上記接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断し、上記接続有無判断ステップにて接続有りと判断した場合、当該探索結果情報において上記経路から当該施設間の経路を省略する接続有無判断ステップと、上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を上記サーバ装置に送信する経路探索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記ネットワークデータに基づく上記経路探索条件を満たす経路の探索の際、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す上記接続情報がある場合に、当該施設間の移動について経路探索を行わずに探索された探索結果情報を受信する探索結果情報受信ステップと、上記探索結果情報受信ステップにて生成された上記探索結果情報を上記出力部に出力する探索結果出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
この発明によれば、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得し、交通網を規定するネットワークデータに基づいて、経路探索条件を満たす経路を探索し、探索された経路上の施設間の移動において、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断し、接続無しと判断された場合、探索された経路全体の探索結果情報を生成し、接続有りと判断された場合、探索された経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成し、生成された探索結果情報を出力部に出力する。これにより、本発明によれば、施設間の出入り口が互いに直結しているような場合に、当該施設間の経路の不要な提示を行わないので、施設間の移動において直接移動可能であることを分かり易く提示することができる、という効果を奏する。
また、本発明によれば、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を取得し、交通網を規定するネットワークデータに基づいて経路探索条件を満たす経路を探索する際に、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を参照して、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す接続情報がある場合、当該施設間の移動について経路探索を行わない経路探索を行い、探索された経路の探索結果情報を生成し、生成された探索結果情報を出力部に出力する。これにより、本発明によれば、施設間の出入り口が互いに直結しているような場合に、当該施設間の経路の不要な提示を行わないので、施設間の移動において直接移動可能であることを分かり易く提示することができる、という効果を奏する。
また、本発明によれば、上記において、接続情報は、施設間の接続の有無を示す情報として施設同士が直結しているか否かを示す情報を含むので、駅の出入り口等の施設と他の施設が直結している場合に、不要な経路案内を行うことがないので、利用者に分かり易い情報提示を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記において、経路に含まれる施設間の接続情報中の情報を含む探索結果情報を生成するので、利用者に、当該施設間が直結しており直接移動可能であることを端的に分かり易く提示することができる。
また、本発明によれば、上記において、接続情報中の情報を含む探索結果情報は、施設間が直結であることを示す情報を含むので、当該施設間が直結していることを利用者に分かり易く提示することができる。
また、本発明によれば、上記において、接続情報は、施設間の移動に関するコストを更に規定しており、更に接続情報のコストに基づいて経路探索を行うので、施設間が直結している事実に基づいてコスト計算を行うので、当該施設間が直接移動可能であるという情報が利用者に提示され易くなるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記において、探索結果情報を生成する際に、経路に含まれる施設間の接続情報に基づくコストを含む探索結果情報を生成するので、当該施設間が直接移動可能であることを数値的に分かり易く提示することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記において、探索された経路に対応する地図情報に基づいて、接続情報に基づく接続有りの施設間のうち一方の施設を他方の施設付近に配置した探索結果情報を生成するので、両施設間が直結していることを視覚的に分かり易く利用者に提示することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記において、接続情報は、施設と、当該施設に接続する施設とを関連付けて規定するので、一方の施設について接続する施設があるか否かを素早く検索することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる経路情報提供装置、経路情報提供システム、サーバ装置、端末装置、経路情報提供方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下、本発明における経路情報提供システムの構成および処理について、第1の実施形態、および、第2の実施形態の順にて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態における経路情報提供システムについて、図1から図10を参照して説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための経路情報提供システムを例示するものであって、本発明をこの経路情報提供システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の経路情報提供システムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示する経路情報提供システムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[経路情報提供システムの構成]
まず、第1の実施形態における経路情報提供システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態における経路情報提供システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供する経路情報提供システムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプの経路情報提供システムなどにも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態の経路情報提供システムは、概略的に、経路探索等を行うことができるサーバ装置200、および、経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した単数または複数の端末装置100、を通信可能に接続して構成される。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら経路情報提供システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
図1に示すように、第1の実施形態の経路情報提供システムにおいて、サーバ装置200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えており、端末装置100は、位置取得部112と出力部114と入力部116と制御部102と記憶部106とを備える。また、これら経路情報提供システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
[サーバ装置200の構成]
ここで、図1において、サーバ装置200は、端末装置100から送信される、出発地と目的地を少なくとも含む経路探索条件を受信し、ネットワークデータに基づいて、経路探索条件を満たす経路を探索し、探索された経路の探索結果情報を生成し、その場合において、接続情報に基づいて当該施設間の接続の有無を考慮して、経路探索または探索結果情報の生成を行い、生成された探索結果情報を端末装置100に送信する等の機能を有する。サーバ装置200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、端末装置100と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備える。制御部202は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、サーバ装置200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置およびSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(ネットワークデータベース206a、地図データベース206b、および、施設データベース206c等)を格納する。
これら記憶部206の各構成要素のうち、ネットワークデータベース206aは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース206aに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータの他、駅間の路線網ネットワークデータ等の交通機関の交通ネットワークデータであってもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース206aに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、ネットワークデータを提供するネットワークデータサーバなど)等からダウンロードしてネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
ここで、ネットワークデータベース206aに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点や分岐点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、信号機や一時停止標識等の車両停止位置、および、交差点名称等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、一時停止標識や踏切直前等の車両停止位置、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、所要時間、および、名称等を含んでいてもよい。特に、リンクデータは、当該リンクのリンクコストを含んでいてもよく、例えば、当該道路リンクを通過するのに必要な時間や、距離や、利用運賃料金データ等の料金に関するデータを含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、交通規制データや利用運賃料金データ等を含んでいてもよい。ここで、交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、および、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。なお、雨天時等の天候等の変動要因によって、平均通過速度や制限速度に変動がある場合や通行止めとなる場合、それらの速度データ等もリンクデータに格納される。また、利用運賃料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。なお、有料道路の料金が休日割引やETC割引、高速無料化等に伴って変動する場合、利用運賃料金データは、それら変動する料金データも含む。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の地点の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。なお、ネットワークデータには、ノードとリンクで構成される各案内経路についての評価を行うために、ノード番号やリンク番号等に対応付けて評価用情報が格納されてもよい。一例として、評価用情報として交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含む。
ネットワークデータベース206aに記憶される交通ネットワークデータは、電車やバス、飛行機、および、船等の各交通機関(例えば、公共交通機関等)等の路線網等を規定したネットワークデータである。一例として、交通ネットワークデータは、電車の路線網を規定した路線網ネットワークデータであってもよく、バスの路線網を規定した路線網ネットワークデータであってもよい。例えば、ネットワークデータベース206aに記憶される交通ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、路面電車、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所(バス停など)等の停止位置などの路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。なお、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等)、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、線路が交差する駅名、時刻表データおよび、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、接続する駅等の種別、リンク長(例えば、距離等)、列車等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、平均通過速度、制限速度など交通規制、高架やトンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称(例えば、路線名など)等の情報を含んでいてもよい。なお、雨天時等の天候等の変動要因によって、平均通過速度や制限速度に変動がある場合、それらの速度データもリンクデータに格納される。また、交通ネットワークデータは、交通機関の利用運賃料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、路面電車、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用運賃料金等を表す情報等であってもよい。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路(レール、および案内軌条など)等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、路面電車、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、更に、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)に対応したノード(例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等)のノードデータと、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータを当該種別に対応付けて含んでいてもよい。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の乗降場所(例えば、駅のプラットホーム等)の位置情報(例えば、緯度経度高度等)、形状情報、配置情報(例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等)、および、属性情報(例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等)などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワークデータは、時刻表データや、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、路面電車、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置(一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等)を表す情報等であってもよい。
また、ネットワークデータに含まれる時刻表データは、交通機関単位の時刻表の情報(例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表データ等)であってもよく、停留所単位の時刻表データ(例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表データ等)であってもよい。なお、時刻表データは、路線または運行便毎の、経由する停留所およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。また、時刻表データは、更に、交通機関の行先情報(例えば、最終行先情報など)、および、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、更に、路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)における交通機関の発着時刻(例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など)、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間(例えば、一つまたは複数のリンク等)毎に対応付けられた交通機関の属性情報(例えば、種別および行先情報等)を含んでいてもよい。また、時刻表データは、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号(例えば、プラットホーム番号など)等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。
また、ネットワークデータに含まれる施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータである。ここで、施設内ネットワークデータは、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段等の施設の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、ビル間の通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路(ビル間連絡通路など)、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(出入口名および乗降口名等)、緯度経度高度等の位置座標、フロアID、ノード種別(例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等)、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、リンク長、幅員、リンク種別(例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など)、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
また、地図データベース206bは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等であってもよい。また、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等)に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。
また、地図データベース206bは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物(例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物(地下鉄等の駅に関する構内施設を含む。)、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等)の形状についての形状情報(ポリゴン、または、ポリライン等)、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、URL、写真データ、ならびに、クーポン情報等)の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像(例えば、ポリゴン、および、ポリライン等)を含んでいてもよい。
また、地図データベース206bは、更に、POI(point of interest)の位置情報等を含むPOI情報を記憶していてもよい。ここで、POIの位置(座標)情報は、POIの緯度経度高度、POIの電話番号、POIの住所、ならびに、POIの存在する地点の立地(都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等)および用途制限等を含んでいてもよい。また、POI情報は、POIの名称、種別(カテゴリ)、URL、営業時間、取扱商品、平均価格(例えば、平均使用料金など)、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ(例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど)、使用条件、使用可能性、施設規模、POI ID、当該POI情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該POI情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、POIとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、POIは、一時的に行われるイベント(例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等)の会場であってもよい。これら地図情報等は、地図データベース206bに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図データベース206bに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
また、施設データベース206cは、施設間の接続の有無を少なくとも規定する接続情報を記憶する接続情報記憶手段である。例えば、接続情報は、施設間の接続の有無を示す情報として施設同士が直結しているか否かを示す情報を含む。一例として、本実施の形態において、「施設間の接続」が有る状態とは、施設同士が直結している状態であってもよい。例えば、施設同士が直結している状態とは、一方の施設である地下鉄構内の出口から、他方の施設であるビルの入り口まで、直接移動可能であり、経路案内が不要な程度に連絡している状態であってもよい。ここで、本実施の形態における「直結」の定義の一例を以下に示す。
A.例えば、改札口と直結とは、駅出口を経由しないで直結することであって、一例として、「○○改札口直結」と表記する。
B.例えば、駅出口と直結とは、駅出口と建物等の施設が直結することであって、一例として、「○○線A6出口直結」表記する。
C.例えば、地下街で直結とは、一または複数の地下鉄の駅の改札口と、地下街を介して、施設が直結していることである。
D.例えば、地下鉄駅等の施設と直結とは、地上階段やエレベータ等がビル等の施設の1階部分にある場合である。
E.例えば、地下鉄駅等の施設と直結とは、屋外の建物前広場等の専用スペースが、駅構内の出口と直結している場合である。
このように、施設間が、改札口や、駅出入口、地下道、施設エレベータ、建物間の棟間接続通路等を介して、直接連絡している場合に、当該施設間が直結または接続していると定義してもよい。なお、建物が歩道橋や棟間接続通路等を介して連絡している場合は、当該建物のフロアによって接続状態が異なるので、フロアごとに接続情報を設定して、適切なフロアが案内されるようにしてもよい。ここで、施設データベース206cに記憶される接続情報は、施設間の接続の有無以外にも、当該施設間の移動に関するコストを更に規定してもよい。例えば、接続情報は、当該施設間の移動にかかる、時間や距離等のコストを規定してもよい。なお、この接続情報が規定するコストは、後述する経路探索部202bによる経路探索時、および/または、後述する探索結果情報生成部202dによる探索結果情報の生成時に利用されてもよい。また、ここで、施設データベース206cに記憶される接続情報は、施設間の接続の有無を一対一で定義する以外にも、一方の施設と、当該施設に接続する他方の施設とを関連付けて規定してもよい。ここで、図2は、一方の施設が駅である場合の接続情報の一例を示す図である。
図2に示すように、一方の施設が駅である場合、接続情報は、路線名と、路線IDと、駅名と、駅IDと、出口名称と、直結の有無(直結フラグ1/0)と、他方の施設であるスポットとを対応付けて規定してもよい。例えば、図2の一覧の最上欄に示すように、TMM線(路線ID:0001)のAA駅(駅ID:1111)では、C7出口を介して、スポットPと直結(1)していることが規定される。
このほか、施設データベース206cは、施設に関する施設情報を記憶してもよい。例えば、施設情報記憶手段としての施設データベース206cは、POI等の施設に関する地点情報を記憶してもよい。なお、POI(point of interest)は、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点や施設や領域等であって、建造物や、設備、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設、観光スポットや景勝地などの地点や地物や領域等であってもよい。本実施形態において、POIデータベース206cは、接続情報を規定した施設の施設情報であってもよい。施設情報は、POI等の施設の地点情報(緯度経度等)や、POIの名称(地点名称)、カテゴリ(種別)等の属性、住所、電話番号、URL、営業時間情報、取扱商品情報、写真データ、クーポン情報、口コミ情報、使用条件、使用可能性、施設規模情報、POIの緯度経度高度、施設ID、および、当該施設情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、および、ホテルや旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。これら施設情報は、施設データベース206cに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、施設情報を提供する施設情報提供サーバなど)等からダウンロードして施設データベース206cに記憶された接続情報または施設情報をアップデートしてもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、経路探索条件受信部202a、経路探索部202b、接続有無判断部202c、探索結果情報生成部202d、および、探索結果情報送信部202eを備える。
このうち、経路探索条件受信部202aは、端末装置100から送信される、経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、少なくとも出発地(現在位置等)と目的地を含んでもよい。なお、出発地は、端末装置100の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部116を介して入力されたものであってもよい。
また、経路探索部202bは、経路探索条件受信部202aにより受信された経路探索条件を満たす経路を、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータを用いて探索する経路探索手段である。ここで、経路探索部202bは、ネットワークデータに基づいて経路探索条件を満たす経路を探索する際に、施設データベース206cを参照して、探索経路上の施設間の移動において当該施設間の接続有りを示す接続情報がある場合、当該施設間の移動については経路探索を行わないものとしてもよい。例えば、経路探索部202bは、施設データベース206cに記憶された接続情報に基づいて、経路探索条件の出発地から目的地までの任意の地点における施設が駅と直結している場合には、当該施設と駅間の経路を探索しない。また、経路探索部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに加えて、更に施設データベース206cに記憶された接続情報のコストに基づいて経路探索を行ってもよい。例えば、経路探索部202bは、ネットワークデータのリンクコストとともに、接続情報の施設間のコストを加味して、経路探索条件を満たす経路の探索を実行してもよい。一例として、経路探索部202bは、ネットワークデータに基づいて、経路探索条件の出発地から目的地まで、コストを算出しながら探索経路を拡散させていくことにより、リンクコストの累積値に基づき最適な経路を算出してもよい。なお、ダイクストラ法やA*(エースター)探索アルゴリズム等の公知の経路探索手法を用いて探索を行ってもよく、そのほか公知の到達圏探索手法を用いることができる。なお、ダイクストラ法は、基準となる起点位置(一般的には、起点位置に近いノード)から、順次、接続されたリンクを辿って次のノードに到達し、辿ったリンクのリンクコスト(距離やリンク通過に要する所要時間等)を積算し、リンクコストが最小となるように次に辿るリンク群(探索経路)を管理しながら、終了条件に達するまで探索経路を広げていくものである。なお、探索結果の経路の情報は、探索した経路を示すリンクデータの組み合わせであってもよく、経路の位置情報や、当該経路を示す画像データ(例えば、ポリライン等)などを含んでいてもよい。
また、接続有無判断部202cは、経路探索部202bにより探索された経路上の施設間の移動において、施設データベース206cに記憶された接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断する接続有無判断手段である。なお、接続有無判断部202cは、経路探索時に経路探索部202bによる接続情報に基づく施設間の接続有無が判断されなかった場合にのみ、上記の処理を行うこととする。
また、探索結果情報生成部202dは、経路探索部202bにより探索された経路に関する探索結果情報を生成する探索結果情報生成手段である。ここで、探索結果情報生成部202dは、接続有無判断部202cにより接続無しと判断された場合、経路探索部202bにより探索された経路全体の探索結果情報を生成し、一方、接続有無判断部202cにより接続有りと判断された場合、経路探索部202bにより探索された経路から当該施設間の経路のない探索結果情報を生成してもよい。ここで、探索結果情報生成部202dは、経路に含まれる施設間の接続情報中の情報を含む探索結果情報を生成してもよい。より具体的には、探索結果情報生成部202dは、施設データベース206cに記憶された接続情報の参照により、経路探索部202bにより経路探索されなかった施設間、または、接続有無判断部202cにより接続有りと判断された施設間に関する、接続情報を探索結果情報に追加してもよい。例えば、探索結果情報生成部202dは、施設間の直結等の接続有りを規定する接続情報に基づいて、施設間が直結であることを示す情報を追加してもよい。このほか、探索結果情報生成部202dは、施設間の移動に関するコストを規定する接続情報に基づいて、当該施設間のコスト(当該施設間の所要時間や距離や通過し易さ等)を含む探索結果情報を生成してもよい。
また、探索結果情報生成部202dは、地図データベース206bを参照して、経路探索部202bにより探索された経路に関する地図情報を含む探索結果情報を生成してもよい。ここで、探索結果情報生成部202dは、経路探索部202bにより探索された経路に対応する地図情報に基づく地図上において、接続情報に基づく接続有りの施設間のうち一方の施設を他方の施設付近に配置した探索結果情報を生成してもよい。このほか、探索結果情報生成部202dは、探索された経路に対応する地図情報に、当該経路を示す画像データ(例えば、ポリライン等)などを追加して探索結果情報を生成してもよい。なお、この場合においても、探索結果情報生成部202dにより生成される探索結果情報において、経路探索部202bにより探索されなかった施設間の経路は示されず、または、接続有無判断部202cにより接続有りと判断された施設間の経路は示されない。
また、探索結果情報送信部202eは、探索結果情報生成部202dにより生成された探索結果情報を端末装置100に送信する探索結果情報生成手段である。
[端末装置100の構成]
また、図1において、端末装置100は、経路探索条件をサーバ装置200に送信し、サーバ装置200から送信される、探索結果情報を受信し、受信した探索結果情報を、出力部114に出力する等の機能を有する。端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、およびPDA等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行うナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置など)等である。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。また、端末装置100は、探索結果情報等を出力するための出力部114と、経路探索条件等のデータ入力等を行う入力部116とを備える。
ここで、出力部114は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイおよびモニタ等)であってもよい。また、出力部114は、音声情報を音声として出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入力部116は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、出力部114、および、入力部116等の制御を行う。
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよい。また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
また、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
ここで、位置取得部112は、端末装置100の変化量(例えば、ベクトル量等)を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部112は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、方位センサにて方位(例えば、東・西・南・北・天・地等)および傾きを検出してもよい。また、位置取得部112は、距離センサにて移動距離(変位)を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置100の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、FBG光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
また、位置取得部112は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部112は、地図情報に基づいて端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、サーバ装置200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100およびサーバ装置200と、外部の交通情報提供サーバ等の外部機器600とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル(案内データベース106a等)を格納してもよい。ここで、記憶部106は各種データ(探索結果情報等)等を一時的に記憶するものであってもよい。
また、案内データベース106aは、案内情報(音声案内情報および表示案内情報等)を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置100の制御部102が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図の地図情報(例えば、交差点拡大図等)、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、交通状況が変更されたことを示す「周囲の道路状況が変わりました」や、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、新たな経路が探索されたことを示す「新しいルートが見つかりました。100m先を左折してください。」、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置100の制御部102が音声案内を実行する際に用いられてもよい。これら案内情報は、予め案内データベース106aに記憶されており、端末装置100の制御部102は、定期的に、および/または、制御部102による処理に応じて(例えば、制御部102においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、案内情報を提供する案内情報提供サーバなど)等からダウンロードして案内データベース106aに記憶された案内情報をアップデートしてもよい。
制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、経路探索条件送信部102b、探索結果情報受信部102c、探索結果情報出力部102d、経路案内情報生成部102e、経路案内部102fを備える。
ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、端末装置100の利用者の現在位置情報をサーバ装置200に送信してもよい。
また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部116を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に出力部114に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の出力部114での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、経路探索条件送信部102bは、経路探索条件をサーバ装置200に送信する経路探索条件送信手段である。ここで、経路探索条件は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件であってもよい。なお、経路探索条件の出発地は、現在位置情報取得部102aにより更新される現在位置情報に基づく、端末装置100の利用者の現在位置であってもよい。ここで、経路探索条件送信部102bは、更新される現在位置情報を含む経路探索条件を定期的にサーバ装置200に送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部116を介して入力されたものであってもよい。
また、探索結果情報受信部102cは、サーバ装置200から送信される、探索結果情報を受信する経路情報受信手段である。なお、探索結果情報受信部102cは、探索結果情報を記憶部106に格納してもよい。
また、探索結果情報出力部102dは、探索結果情報受信部102cにより受信された探索結果情報を、出力部114に出力する探索結果情報出力手段である。例えば、探索結果情報出力部102dは、探索結果情報受信部102cにより受信された探索結果情報に基づいて、出力部114を介して表示または音声出力を行ってもよい。
また、経路案内情報生成部102eは、探索結果情報受信部102cにより受信された探索結果情報の経路に基づいて経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報生成部102eは、探索結果情報出力部102dにより出力された探索結果情報に基づいて、利用者により入力部116を介して選択された一つの経路について、経路案内情報を生成してもよい。なお、経路案内情報生成部102eは、案内データベース106aに記憶された案内情報に基づいて、案内経路の経路案内情報を生成してもよい。
また、経路案内部102fは、経路案内情報生成部102eにより生成された経路案内情報に基づいて、経路案内を行う経路案内手段である。例えば、経路案内部102fは、案内経路について、経路案内情報に基づく音声案内や表示案内を実行してもよい。なお、経路案内部102fは、経路案内を行う際、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および/または、案内情報に含まれるTBT等の表示案内情報を、出力部114に表示させてもよい。また、経路案内部102fは、更に、現在位置情報取得部102aにより更新される現在位置情報を出力部114に出力してもよい。例えば、経路案内部102fは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および/または端末装置100の利用者の現在位置を重畳して出力部114に表示させてもよい。また、経路案内部102fは、表示画面に対応した音声情報(経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等)を出力部114に音声出力してもよい。
以上で、第1の実施形態における経路情報提供システムの構成の一例の説明を終える。
[経路情報提供システムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態における経路情報提供システムの処理について、以下に図3から図10を参照して詳細に説明する。
[基本処理]
まず、第1の実施形態における経路情報提供システムの基本処理の一例について、以下に図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態における経路情報提供システムの基本処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、端末装置100の経路探索条件送信部102bは、経路探索条件を設定する(ステップSA−1)。例えば、経路探索条件送信部102bは、少なくとも出発地と目的地を含む経路探索条件を設定してもよい。なお、経路探索条件送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報に基づく現在位置を、経路探索条件の出発地に設定してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。なお、経路探索条件送信部102bは、利用者に端末装置100の入力部116を介して経路探索条件を入力させてもよい。
そして、端末装置100の経路探索条件送信部102bは、設定した経路探索条件をサーバ装置200に送信する(ステップSA−2)。
そして、サーバ装置200の経路探索条件受信部202aは、端末装置100から送信された経路探索条件を受信する(ステップSA−3)。
そして、サーバ装置200の経路探索部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づいて、経路探索条件受信部202aにより受信された経路探索条件を満たす経路の探索を開始する(ステップSA−4)。例えば、経路探索部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶された路線網ネットワークデータ等に基づいて、電車の乗換経路を含む経路の探索を開始してもよい。
そして、サーバ装置200の制御部202は、施設データベース206cに記憶される接続情報に基づいて、接続の有無を判断する(ステップSA−5)。一例として、経路探索部202bは、施設データベース206cを参照して、ネットワークデータに基づく経路の探索において探索経路上の施設間の移動における当該施設間の接続の有無を判断し、接続有りを示す接続情報がある場合に、当該施設間の移動については経路探索を行わないようにしてもよい。例えば、経路探索部202bは、施設データベース206cに記憶された接続情報に基づいて、経路探索条件の出発地から目的地までの任意の地点における施設が駅と直結している場合には、当該施設と駅間の経路を探索しない。他の例として、接続有無判断部202cは、経路探索部202bにより探索された経路上の施設間の移動において、施設データベース206cに記憶された接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断してもよい。なお、いずれの例においても、経路探索部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに加えて、更に施設データベース206cに記憶された接続情報のコストに基づいて経路探索を行ってもよい。例えば、経路探索部202bは、ネットワークデータのリンクコストとともに、接続情報の施設間のコストを加味して、経路探索条件を満たす経路の探索を実行してもよい。
そして、サーバ装置200の探索結果情報生成部202dは、経路探索部202bにより探索された経路に関する探索結果情報を生成する(ステップSA−6)。ステップSA−5の前者の例の場合、経路探索部202bにより経路探索されなかった施設間の経路のない経路の探索結果情報が生成される。一方、ステップSA−5の後者の例では、探索結果情報生成部202dは、接続有無判断部202cにより接続無しと判断された場合に、経路探索手段により探索された経路全体の探索結果情報を生成し、接続有無判断部202cにより接続有りと判断された場合に、経路探索部202bにより探索された経路から当該施設間の経路のない経路の探索結果情報を生成してもよい。ここで、図4および図5は、当該施設間の接続の有無を考慮しない先行技術の例によって生成された経路探索情報を模式的に示す図である。なお、図中の斜線部分は、地下鉄の駅の地下構造物があることを示している。
図4に示す先行技術例では、図示しない出発地から路線網ネットワークデータに基づいて最寄駅のKK駅まで電車で経路探索を行い、KK駅のA地点から目的地であるTS会館のB地点までを徒歩用の道路ネットワークデータを用いて経路探索を行った結果の経路MA−1が示されている。この場合、利用者は、地下鉄のKK駅のA地点からTS会館のB地点までの地上の徒歩経路が案内されることになり、地下道を通るよりも分かりにくく、交差点等の信号待ちをしなければならない。
また、図5に示す先行技術例では、図4と同様に、図示しない出発地から路線網ネットワークデータに基づいて最寄駅のKK駅まで電車で経路探索を行っている。そして、この例では、施設内ネットワークデータを用いて、KK駅の地下構造物内を通る経路を探索している。そして、図5に示すように、KK駅の地上出口Sから目的地のTS会館のG地点までを徒歩用の道路ネットワークデータを用いて経路探索を行った結果の経路MA−2が示されている。このように、先行技術の例によれば、地上の徒歩用の経路MA−1,2が利用者に案内されることになり、地上出口とTS会館とは直接移動可能であるにもかかわらず、余分な経路が出力される。ここで、図6は、本実施の形態における、探索結果情報生成部202dにより生成される探索結果情報の一例を模式的に示した図である。
図6に示すように、本実施形態によれば、KK駅とTS会館のG地点とは直接連絡しており、地上の不要な徒歩経路が出力されることはなく、直感的で分かり易い探索結果の提示を行うことができる。ここで、探索結果情報生成部202dは、経路に含まれる施設間の接続情報中の情報を含む探索結果情報を生成してもよい。より具体的には、探索結果情報生成部202dは、施設データベース206cに記憶された接続情報の参照により、経路探索部202bにより経路探索されなかった施設間、または、接続有無判断部202cにより接続有りと判断された施設間に関する、接続情報を探索結果情報に追加してもよい。例えば、探索結果情報生成部202dは、施設間の直結等の接続有りを規定する接続情報に基づいて、施設間が直結であることを示す情報(図6の「8番出口直結」との吹き出し表示MA−3等)を追加してもよい。なお、目的地アイコンGの表示箇所は、図示のごとく、一方の施設(KK駅構内)が接続される他方の施設(TS会館)付近に配置してもよく、出入り口、POI中心、駅中心に配置してもよい。このほか、探索結果情報生成部202dは、施設間の移動に関するコストを規定する接続情報に基づいて、当該施設間のコスト(当該施設間の所要時間や距離など)を含む探索結果情報を生成してもよい。ここで、図7は、本実施の形態における、探索結果情報生成部202dにより生成される探索結果情報の他の例を模式的に示した図である。なお、図中の吹き出し表示MA−4〜7は、複数または一つ表示される。
図7に示すように、施設間が直結であることを示す情報(図7の「A6出口直結」や「A6出口すぐ」や「A6出口徒歩」との吹き出し表示MA−4,5,7等)のほか、探索結果情報生成部202dは、施設間の移動に関するコストを規定する接続情報に基づいて、当該施設間のコスト(当該施設間の所要時間や距離など)を示す情報(図7の「A6出口0」との吹き出し表示MA−6)を含む探索結果情報を生成してもよい。
ここで、以上の探索結果情報の例では、探索結果情報生成部202dが、地図データベース206bを参照して、経路探索部202bにより探索された経路に関する地図情報を含む探索結果情報を生成する場合について示したが、探索結果情報生成部202dは、地図を含まない経路探索結果(乗換案内等)を示す探索結果情報を生成してもよい。ここで、図8および図9は、本実施の形態における、探索結果情報生成部202dにより生成される地図情報を含まない探索結果情報の例を模式的に示す図である。
図8に示すように、探索結果情報生成部202dにより生成される探索結果情報は、出発地のNV社から目的地のOKホテルまでの徒歩や電車の経路が示される。なお、この例では、最寄駅のKB駅からOKホテルまでは、接続情報に基づいて直結と判断されたので、徒歩経路は表示されないが、探索結果情報生成部202dは、当該施設間の移動に関するコストを規定する接続情報に基づいて、KB駅からOKホテルまでが所要時間「00分」や距離「0.0km」のコストであることを示す探索結果情報を生成している。
また、図9でも図8と同様に、出発地のNV社から目的地のOKホテルまでの徒歩や電車の経路が示されている。なお、この例でも、最寄駅のKB駅からOKホテルまでは、接続情報に基づいて直結と判断されたので、徒歩経路は表示されないが、探索結果情報生成部202dは、当該施設間が直結していることを示す接続情報に基づいて、KB駅からOKホテルまでが「8番口直結」であることを示す探索結果情報を生成している。
再び図3に戻り、サーバ装置200の探索結果情報送信部202eは、探索結果情報生成部202dにより生成された探索結果情報を端末装置100に送信する(ステップSA−7)。
そして、端末装置100の探索結果情報受信部102cは、サーバ装置200から送信された探索結果情報を受信する(ステップSA−8)。ここで、探索結果情報受信部102cは、探索結果情報を記憶部106に格納してもよい。
そして、端末装置100の探索結果情報出力部102dは、探索結果情報受信部102cにより受信された探索結果情報を、出力部114に出力する(ステップSA−9)。
以上が、第1の実施形態における経路情報提供システムの基本処理の一例である。なお、探索結果情報が出力された後、利用者により入力部116を介して一の経路が選択された場合、経路案内情報生成部102eは、当該経路を案内経路として、案内データベース106aに記憶された案内情報に基づいて、案内経路の経路案内情報を生成し、経路案内部102fは、生成された経路案内情報に基づいて、経路案内を行ってもよい。
[経路探索処理の具体例]
つづいて、本実施の形態における経路情報提供システムの基本処理における経路探索処理の具体例について、以下に図10を参照して説明する。ここで、図10は、第1の実施形態の経路情報提供システムにおけるサーバ装置200の経路探索処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、経路探索部202bは、上述したステップSA−4と同様に、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づいて、経路探索条件受信部202aにより受信された経路探索条件を満たす経路の探索を開始する(ステップSB−1)。
そして、経路探索部202bは、ネットワークデータおよび/または施設情報等に基づいて、目的地の最寄駅を検索する(ステップSB−2)。
そして、経路探索部202bは、施設データベース206cに記憶された接続情報に基づいて、経路探索条件の目的地と最寄駅の出入り口とが直結しているか否かを判断する(ステップSB−3)。
目的地と最寄駅の出入り口とが直結していないと判断した場合(ステップSB−3,No)、経路探索部202bは、通常通り、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づいて、経路探索条件受信部202aにより受信された経路探索条件を満たす経路の探索を行う(ステップSB−4)。例えば、経路探索部202bは、路線網ネットワークデータに基づいて、最寄駅までの経路を探索し、徒歩用道路網データベースに基づいて、最寄駅から目的地までの経路探索を行う。
一方、目的地と最寄駅の出入口とが直結していると判断した場合(SB−3,Yes)、経路探索部202bは、最寄駅までの経路探索を行うとともに、接続情報等に基づいて当該出入口の情報(出入口名やコスト等)を抽出する(ステップSB−5)。そして、探索結果情報生成部202bは、抽出した直結出入口にかかる駅直結案内情報(「○○出口直結」や「○○出口徒歩0分」等の吹き出し等の情報)を生成する(ステップSB−6)。
そして、探索結果情報生成部202dは、経路探索部202bにより探索された経路に関する探索結果情報を生成する(ステップSB−7)。なお、探索結果情報生成部202dは、ステップSB−6で駅直結案内情報を生成した場合、当該駅直結案内情報を含む探索結果情報を生成する。
以上が、第1の実施形態における経路情報提供システムの経路探索処理の具体例である。なお、この具体例では、経路探索部202bが経路探索中に接続情報に基づいて経路探索を行わない場合について述べたが、これに限られず、経路探索部202bにより出発地から目的地までの全経路を探索したのちに、探索結果情報生成部202dが接続情報に基づいて探索結果情報に含めない経路を判断してもよい。この場合、サーバ200の制御部202(すなわち探索結果情報生成部202d)にて判断するのではなく、端末装置100の制御部102において、記憶部106に記憶された接続情報に基づいて、受信し探索結果情報のうち出力しない情報を判断してもよい。
以上で、第1の実施形態における経路情報提供システムの処理の説明を終える。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態における経路情報提供システムについて、図11および図12を参照して説明する。ここで、図11は、第2の実施形態における経路情報提供装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。ここで、第2の実施形態における経路情報提供システムにおいては、各構成が一筐体内に全て備えられたもの(スタンドアローン型)を、経路情報提供装置400として説明するが、当該実施例に限らず、各構成が分離した筐体内に備えられ、ネットワーク300等を介して接続されて一つの概念としての装置を構成するもの(例えば、クラウドコンピューティング等)であってもよい。
なお、第2の実施形態においては、全ての機能を経路情報提供装置400に集約し、ネットワークデータに基づいて、経路探索条件を満たす経路を探索し、探索された経路の探索結果情報を生成し、その場合に接続情報に基づいて当該施設間の接続の有無を考慮して経路探索または探索結果情報の生成を行い、生成された探索結果情報を出力部414に出力する等の機能を有する。このように、第2の実施形態は、経路情報提供装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
[経路情報提供装置400の構成]
まず、第2の実施形態における経路情報提供装置400の構成の一例について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、本発明の第2の実施形態の経路情報提供装置400は、位置取得部412と出力部414と入力部416と制御部402と記憶部406とを備える。これら経路情報提供装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。経路情報提供装置400は、例えば、PND(Portable Navigation Device)やWND(Wireless Navigation Device)等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置等であってもよい。また、経路情報提供装置400は、通信制御インターフェース部404を介してネットワーク300を経由し、外部機器600と相互に通信可能に接続されていてもよい。
図11において、入出力制御インターフェース部408、位置取得部412、出力部414、および、入力部416の各機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(ネットワークデータベース406a、地図データベース406b、施設データベース406c、および、案内データベース406a等)についても、サーバ装置200や端末装置100ではなく経路情報提供装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、制御部402の各部については、本実施形態の経路情報提供装置400がスタンドアローン型であり、制御部402が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態と基本的に同様である。
図11において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、現在位置情報取得部402a、経路探索条件設定部402b、経路探索部402c、接続有無判断部402d、探索結果情報生成部402e、探索結果情報出力部402f、経路案内情報生成部402h、および、経路案内部402jを備える。このうち、接続有無判断部402d、探索結果情報生成部402e、経路案内情報生成部402h、および、経路案内部402jの機能は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このうち、現在位置情報取得部402aは、経路情報提供装置400の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部402aは、経路情報提供装置400の利用者の現在位置情報を所定周期ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、位置取得部412にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を経路情報提供装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、現在位置情報取得部402aは、利用者により入力部416を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を経路情報提供装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部416を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部402aは、入力部416を介して利用者に出力部414に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の出力部414での指定操作等)させた座標を経路情報提供装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、経路探索条件設定部402bは、経路探索条件を設定する経路探索条件設定手段である。ここで、経路探索条件は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件であってもよい。なお、経路探索条件の出発地は、現在位置情報取得部402aにより更新される現在位置情報に基づく、経路情報提供装置400の利用者の現在位置であってもよい。ここで、経路探索条件設定部402bは、更新される現在位置情報を含む経路探索条件を定期的に取得して出発地を再設定してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。経路探索条件設定部402bは、これら経路探索条件を、利用者に入力部416を介して入力させてもよい。
また、経路探索部402cは、受信された経路探索条件を満たす経路ではなく、経路探索条件設定部402bにより設定された経路探索条件を満たす経路を、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータを用いて探索する点が第1の実施形態と異なる。
また、探索結果情報出力部402fは、探索結果情報生成部402eにより生成された探索結果情報を、出力部414に出力する探索結果情報出力手段である。例えば、探索結果情報出力部402eは、探索結果情報生成部402eにより生成された探索結果情報に基づいて、出力部414を介して表示または音声出力を行ってもよい。
以上で、第2の実施形態における経路情報提供装置400の構成の一例の説明を終える。
[経路情報提供装置400の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態における経路情報提供システム(経路情報提供装置400)の処理の一例について、図12を参照して詳細に説明する。図12は、第2の実施形態における経路情報提供装置400の処理の一例を示すフローチャートである。なお、上述した第1の実施形態と同様な説明については、省略する場合がある。
図12に示すように、まず、経路探索条件設定部402bは、経路探索条件を設定する(ステップSC−1)。例えば、経路探索条件設定部402bは、少なくとも出発地と目的地を含む経路探索条件を設定してもよい。なお、経路探索条件設定部402bは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく現在位置を、経路探索条件の出発地に設定してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。なお、経路探索条件設定部402bは、利用者に入力部416を介して経路探索条件を入力させてもよい。
そして、経路探索部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータに基づいて、経路探索条件設定部402bにより設定された経路探索条件を満たす経路の探索を開始する(ステップSC−2)。例えば、経路探索部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶された路線網ネットワークデータ等に基づいて、電車の乗換経路を含む経路の探索を開始してもよい。
そして、制御部402は、施設データベース406cに記憶される接続情報に基づいて、接続の有無を判断する(ステップSC−3)。一例として、経路探索部202bは、施設データベース406cを参照して、ネットワークデータに基づく経路の探索において探索経路上の施設間の移動における当該施設間の接続の有無を判断し、接続有りを示す接続情報がある場合に、当該施設間の移動については経路探索を行わないようにしてもよい。例えば、経路探索部402cは、施設データベース406cに記憶された接続情報に基づいて、経路探索条件の出発地から目的地までの任意の地点における施設が駅と直結している場合には、当該施設と駅間の経路を探索しない。他の例として、接続有無判断部402dは、経路探索部402cにより探索された経路上の施設間の移動において、施設データベース406cに記憶された接続情報に基づいて、当該施設間の接続の有無を判断してもよい。なお、いずれの例においても、経路探索部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータに加えて、更に施設データベース406cに記憶された接続情報のコストに基づいて経路探索を行ってもよい。例えば、経路探索部402cは、ネットワークデータのリンクコストとともに、接続情報の施設間のコストを加味して、経路探索条件を満たす経路の探索を実行してもよい。
そして、探索結果情報生成部402eは、経路探索部402cにより探索された経路に関する探索結果情報を生成する(ステップSC−4)。ステップSC−3の前者の例の場合、経路探索部402cにより経路探索されなかった施設間の経路のない経路の探索結果情報が生成される。一方、ステップSC−3の後者の例では、探索結果情報生成部402eは、接続有無判断部402dにより接続無しと判断された場合に、経路探索部402cにより探索された経路全体の探索結果情報を生成し、接続有無判断部402dにより接続有りと判断された場合に、経路探索部402cにより探索された経路から当該施設間の経路のない経路の探索結果情報を生成してもよい。ここで、探索結果情報生成部402eは、経路に含まれる施設間の接続情報中の情報を含む探索結果情報を生成してもよい。より具体的には、探索結果情報生成部402eは、施設データベース406cに記憶された接続情報の参照により、経路探索部402cにより経路探索されなかった施設間、または、接続有無判断部402dにより接続有りと判断された施設間に関する、接続情報を探索結果情報に追加してもよい。例えば、探索結果情報生成部402eは、施設間の直結等の接続有りを規定する接続情報に基づいて、施設間が直結であることを示す情報を追加してもよい。このほか、探索結果情報生成部402eは、施設間の移動に関するコストを規定する接続情報に基づいて、当該施設間のコスト(当該施設間の所要時間や距離など)を含む探索結果情報を生成してもよい。なお、探索結果情報生成部402eが、地図データベース406bを参照して、経路探索部402cにより探索された経路に関する地図情報を含む探索結果情報を生成してもよく、地図を含まない経路探索結果(乗換案内等)を示す探索結果情報を生成してもよい。
そして、探索結果情報出力部402fは、探索結果情報生成部402eにより受信された探索結果情報を、出力部414に出力する(ステップSC−5)。
以上が、第2の実施形態における経路情報提供装置400の処理の一例である。なお、探索結果情報が出力された後、利用者により入力部416を介して一の経路が選択された場合、経路案内情報生成部402hは、当該経路を案内経路として、案内データベース406dに記憶された案内情報に基づいて、案内経路の経路案内情報を生成し、経路案内部402jは、生成された経路案内情報に基づいて、経路案内を行ってもよい。また、経路情報提供装置400は、上述した処理を基本処理として、第1の実施形態と同様に、経路探索処理を実行してもよい。
以上で、第2の実施形態における経路情報提供装置400の処理の一例の説明を終える。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102、制御部202、および、制御部402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する、コンピュータに本発明に係る方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106、記憶部206、および、記憶部406などには、OS(Operating System)として協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106、記憶部206、および、記憶部406に格納される各種のデータベース等(ネットワークデータベース206a,406a〜施設データベース206c,406c、ならびに、案内データベース106a,406d)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置100、サーバ装置200、および、経路情報提供装置400は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。