以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、サーバ装置、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(ナビゲーションシステム)、第2の実施形態(サーバ装置(サーバ主導型))、および、第3の実施形態(ナビゲーション装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(ナビゲーションシステム)について、図1から図4を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[ナビゲーションシステムの構成]
まず、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。ここで、図1は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、サーバ装置200、および、単数または複数の端末装置100、を通信可能に接続して構成される。ここで、端末装置100は、経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した小型端末装置等であってもよい。図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
図1に示すように、第1の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、サーバ装置200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えている。また、端末装置100は、位置取得部112と入力部116と制御部102と記憶部106とを備える。ここで、端末装置100は、無線または有線によって、出力装置10に通信可能に接続される。
本実施形態において、出力装置10は、表示部13、および、音声出力部14を備える。ここで、出力装置10は、図示しない入力部を備えてもよい。なお、出力装置10は、端末装置100と有線接続された場合に、端末装置100に対して電力供給を行ってもよい。
[サーバ装置200の構成]
ここで、図1において、サーバ装置200は、案内経路にかかる案内情報を取得し、取得した案内情報を端末装置100に送信する等の機能を有する。サーバ装置200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、端末装置100と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備える。制御部202は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、サーバ装置200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置およびSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(ネットワークデータベース206a、地図データベース206b、POIデータベース206c、および、案内データベース206d等)を格納する。
これら記憶部206の各構成要素のうち、ネットワークデータベース206aは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークに関する情報であってもよい。また、ネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース206aに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、ネットワークデータを提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードしてネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
ここで、ネットワークデータに含まれる道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長(例えば、距離等)、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報(例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等)、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
また、ネットワークデータに含まれる路線網ネットワークデータは、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関(例えば、公共交通機関等)の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード(例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等)のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路(レール、および案内軌条など)等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、路面電車、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等)、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、種別、リンク長(例えば、距離等)、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称(例えば、路線名など)等の情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワークデータは、更に、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)に対応したノード(例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等)のノードデータと、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータを当該種別に対応付けて含んでいてもよい。
また、路線網ネットワークデータは、交通機関の乗降場所(例えば、駅のプラットホーム等)の位置情報(例えば、緯度経度高度等)、形状情報、配置情報(例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等)、および、属性情報(例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等)などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の利用運賃料金データを含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金(運賃)等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、路面電車、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置(一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等)を表す情報等であってもよい。
また、ネットワークデータに含まれる施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータである。ここで、施設内ネットワークデータは、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(出入口名および乗降口名等)、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別(例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等)、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、リンク長、幅員、リンク種別(例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など)、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
また、地図データベース206bは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等であってもよい。また、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等)に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。
また、地図データベース206bは、更に、道路の勾配情報や、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物(例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等)の形状についての形状情報(ポリゴン、または、ポリライン等)、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、URL、写真データ、ならびに、クーポン情報等)の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像(例えば、ポリゴン、および、ポリライン等)を含んでいてもよい。これら地図情報等は、地図データベース206bに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図データベース206bに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
また、POIデータベース206cは、POI(point of interest)の位置情報等を含むPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段である。ここで、POIの位置(座標)情報は、POIの緯度経度高度、POIの電話番号、POIの住所、ならびに、POIの存在する地点の立地(都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等)および用途制限等を含んでいてもよい。また、POI情報は、POIの名称、種別(カテゴリ)、URL、営業時間、取扱商品、平均価格(例えば、平均使用料金など)、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ(例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど)、使用条件、使用可能性、施設規模、POI ID、当該POI情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該POI情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、POIとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、POIは、一時的に行われるイベント(例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等)の会場であってもよい。これら地図情報等は、地図データベース206bに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図データベース206bに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
また、案内データベース206dは、案内情報(音声案内情報および表示案内情報等)を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置100が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図の地図情報(例えば、交差点拡大図等)、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、交通状況が変更されたことを示す「周囲の道路状況が変わりました」や、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、新たな経路が探索されたことを示す「新しいルートが見つかりました。100m先を左折してください。」、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置100が音声案内を実行する際に用いられてもよい。なお、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、最新の案内情報を外部機器600(案内情報を提供する案内情報提供サーバなど)等からダウンロードしてもよい。
なお、上記以外にも記憶部206には、目的地、出発地、現在地、登録位置、位置履歴、走行履歴、案内地図、地名その他の名称、検索履歴、氏名、性別、電話帳、および、パスワード等の、利用者の個人情報を記憶してもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、取得要求受信部202a、案内経路取得部202b、および、案内情報送信部202cを備える。
このうち、取得要求受信部202aは、端末装置100から送信される、案内経路の取得要求(再探索要求(リルート要求)を含む。)を受信する取得要求受信手段である。ここで、取得要求は、少なくとも出発地(現在位置等)と目的地を含む経路探索条件を含んでもよい。また、再探索要求は、更新された出発地(現在位置等)の情報を含んでもよい。なお、出発地は、端末装置100の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部116を介して入力されたものであってもよい。
また、案内経路取得部202bは、ネットワークデータに基づく案内経路に関する経路情報を取得する案内経路取得手段である。例えば、案内経路取得部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づく案内経路に関する経路情報を取得する案内経路取得手段である。なお、案内経路取得部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づく経路探索により案内経路を取得することに限られず、外部機器600(経路探索を行う他のサーバ装置など)等から、経路情報を受信することにより案内経路を取得してもよい。また、案内経路取得部202bは、予め決まった案内経路を記憶部206から読み出すことにより案内経路を取得してもよい。
経路探索を行う場合、案内経路取得部202bは、少なくとも出発地および目的地を含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、探索した経路に関する経路情報を生成してもよい。ここで、案内経路取得部202bは、取得要求受信部202aにより再探索要求が受信された場合、端末装置100の利用者の現在位置を出発地に設定し、経路探索条件を満たす当該出発地から目的地までの経路を、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータを用いて再探索してもよい。なお、案内経路取得部202bは、記憶部206に記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路取得部202bは、渋滞情報や遅延情報等の交通情報を加味して、リンクコスト(所要時間等)を計算しながら、経路探索を行ってもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路取得部202bは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。なお、案内経路の経路情報は、探索した経路を示すリンクデータの組み合わせ等のようにリンク列やノード列であってもよく、経路の位置情報(例えば、形状点列等)や、当該経路を示す画像データ(例えば、ポリライン等)などを含んでいてもよい。更に案内経路の経路情報には、出発予定時刻などの経路検索条件や、経路の距離や所要時間などを含んでいてもよい。
また、案内情報送信部202cは、案内経路取得部202bにより取得された案内経路の案内に関する案内情報を、端末装置100に送信する案内情報送信手段である。例えば、案内情報送信部202cは、案内経路取得部202bにより探索された経路のうち案内経路に関する案内情報を、案内データベース206dから取得してもよい。なお、案内情報送信部202cは、案内経路を指定する案内情報の要求を端末装置100から受信した場合に、案内情報を生成してもよい。ここで、案内情報は、更に、地図データベース206bに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報、および/または、案内経路上において出力される案内情報(表示形式や音声形式等で、案内地点での右左折案内通知や、案内経路の逸脱に関する通知などの経路案内の継続に関する情報など)を含んでいてもよい。この他、案内情報送信部202cは、案内経路や現在位置に関するPOI情報等の情報を、POIデータベース206c等の記憶部206から取得して生成してもよい。
[端末装置100の構成]
また、図1において、端末装置100は、サーバ装置200から送信される、案内情報を受信し、出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定し、受信した案内情報を出力装置10に送信する際に、判定結果に応じて、出力装置10に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する等の機能を有する。端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、タブレット、およびPDA等の可搬型の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行うナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置など)等である。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。端末装置100は、送信される案内情報を受信して出力する出力装置10に通信可能に接続される。また、出力装置10は、外部出力手段であって、表示部13、および、音声出力部14、ならびに図示しない入力部を備えてもよい。また、端末装置100は、データ入力等を行う入力部116を備えていてもよい。
ここで、表示部13は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイおよびモニタ等)であってもよい。また、音声出力部14は、音声情報等を音声として出力または警告音等の音声を出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入力部116は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、および、入力部116等の制御を行う。
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよい。また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
また、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
ここで、位置取得部112は、端末装置100の変化量(例えば、ベクトル量等)を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部112は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、方位センサにて方位(例えば、東・西・南・北・天・地等)および傾きを検出してもよい。また、位置取得部112は、距離センサにて移動距離(変位)を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置100の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、FBG光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置100が自転車等の車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部112は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置100が自転車等の車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部112は、地図情報に基づいて端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300あるいは出力装置10との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、サーバ装置200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100およびサーバ装置200と、外部の地図提供サーバ等の外部機器600または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル(案内ファイル106a等)を格納してもよい。ここで、記憶部106は各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
ここで、案内ファイル106aは、サーバ装置200から送信された案内経路(再探索経路を含む。)に関する案内情報受信部102dにて受信された案内情報を記憶する案内情報記憶手段である。なお、案内ファイル106aは、案内情報を一時的に記憶してもよい。
また、図1に示すように、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、接続状況検出部102a、現在位置情報取得部102b、取得要求送信部102c、案内情報受信部102d、案内情報送信部102f、通信機密性判定部102g、および、通信制御部102hを備える。
このうち、接続状況検出部102aは、端末装置100と出力装置10との接続状況等に関する接続状況情報を取得する接続状況検出手段である。例えば、接続状況検出部102aは、通信制御インターフェース104を制御することにより、出力装置10との接続が無線接続であるか有線接続であるかを検出してもよい。そのほか、接続状況検出部102aは、通信制御インターフェース104を制御して、無線通信の通信規格(RFIDタグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等の通信方式やIEEE 802.11a/b/n等の通信種別等)や無線暗号化方式(WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA(Wi−Fi Protected Access)等の暗号化方式)や無線通信用パスワードの複雑度、認証等のセキュリティ対策度、無線通信の到達範囲(出力強度)等の通信環境を検出してもよい。また、接続状況検出部102aは、端末装置100と出力装置10との間の接続状況に限られず、端末装置100とサーバ装置200の接続状況(携帯電話通信網かインターネット通信網の種別や、公衆無料Wifi接続か否か等)を検出してもよい。
現在位置情報取得部102bは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102bは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102bは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102bは、更に、端末装置100の利用者の現在位置情報をサーバ装置200に送信してもよい。
また、現在位置情報取得部102bは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部116を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部102bは、入力部116を介して利用者に表示部13に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部13での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、取得要求送信部102cは、案内経路にかかる案内情報の取得要求(再探索要求を含む。)をサーバ装置200に送信する取得要求送信手段である。ここで、案内情報の取得要求は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を含んでいてもよい。なお、出発地は、現在位置情報取得部102bにより更新される現在位置情報に基づく、端末装置100の利用者の現在位置であってもよい。ここで、後述する案内情報送信部102fの送信処理により既に経路に沿って案内を行っている際に、取得要求送信部102cは、現在位置等を含む再探索要求(リルート要求)をサーバ装置200に送信してもよい。なお、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部116を介して入力されたものであってもよい。
また、案内情報受信部102dは、サーバ装置200から送信される、案内情報を受信し、案内ファイル106aに格納する案内情報受信手段である。例えば、案内情報受信部102dにより受信される案内情報は、一例として、音声案内情報や表示案内情報、地図情報や、POI情報、氏名や住所等に関する個人情報を含んでもよい。
また、案内情報送信部102fは、通信制御部102hによる制御下において、案内情報受信部102dにより受信され案内ファイル106aに格納された案内情報を出力装置10(表示部13、および、音声出力部14など)に送信する案内情報送信手段である。なお、後述する通信制御部102hの制御により、案内情報受信部102dにより受信された案内情報のうち、特定の情報種別および/または情報量が制限されて送信される。
ここで、案内情報送信部102fは、案内情報を出力装置10に送信することにより、案内経路の経路案内を行う。ここで、案内情報送信部102fは、案内情報受信部102dにより受信された複数の経路のうち一つの経路を案内経路として利用者に入力部116を介して選択させてもよい。また、案内情報送信部102fは、案内経路の経路情報に基づいて、案内ファイル106aから案内情報(表示案内情報や音声案内情報等)を取得して出力装置10(表示部13、および、音声出力部14など)に送信してもよい。例えば、案内情報送信部102fは、案内経路について、案内情報に基づく音声案内や表示案内を実行してもよい。一例として、案内情報送信部102fは、出力装置10に対して、「案内経路上に○kmの渋滞が発生しました。」等の音声出力や表示出力を行ってもよい。なお、案内情報送信部102fは、通信制御部102hの制御を受けて、表示出力による経路案内を行う場合、案内情報に含まれる、経路情報や地図情報を除いて、TBT等の案内地点の右左折に関する案内情報を、出力装置10に送信してもよい。また、例えば、案内情報送信部102fは、案内情報に含まれる地図情報上に、案内情報に含まれる経路情報、および/または、端末装置100の利用者の現在位置情報を重畳して表示部13に表示させてもよい。また、案内情報送信部102fは、表示画面に対応した音声情報(案内情報に含まれる案内経路上の案内地点(分岐点)等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等)を音声出力部14を介して出力させてもよい。
また、通信機密性判定部102gは、接続状況検出部102aによる検出結果に基づいて、出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定する通信機密性判定手段である。例えば、通信機密性判定部102gは、有線接続に比べて無線接続の場合に、通信機密性の度合いが低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線暗号化方式に基づいて通信機密性を評価してもよく、例えば、WEP暗号化方式に比べて、WPA暗号化方式の場合に通信機密性の度合が高いと評価してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線通信用パスワードの複雑度に基づいて、パスワードが短い場合や辞書に登録された単語で構成される場合等に通信機密性の度合が低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線通信の到達範囲が広ければ広いほど(出力強度が強ければ強いほど)通信機密性の度合を低く判定してもよい。なお、通信機密性判定部102gは、有線接続であっても、セキュリティ対策が十分でないと判定される場合(ネットワークがオープンであってパスワード等の設定がされていない等)は、通信機密性が低いと判定してもよい。
また、通信制御部102hは、通信機密性判定部102gによる判定結果に応じて、出力装置10に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する通信制御手段である。一例として、通信制御部102hは、通信機密性が低いと判定された場合に、地図情報等の情報量が多いデータに対し圧縮処理を行う等により、情報量を軽減させてもよい。また、例えば、通信制御部102hは、通信機密性判定部102gにより通信手段が無線通信と判定された場合に、送信される案内情報のうち個人情報に関する情報が除かれるように制御してもよい。また、一例として、通信制御部102hは、通信機密性が比較的高い場合と比較的低い場合との間で、送信する案内情報の情報量および/または情報種別を変更してもよい。ここで、送信が制限される個人情報に関する情報は、目的地、出発地、現在地、登録位置、位置履歴、走行履歴、案内地図、地名その他の名称、検索履歴、氏名、性別、電話帳、および、パスワードのうちの少なくとも一つに関する情報であってもよい。なお、通信制御部102hは、各個人情報に重要度を付与し、利用者が必要とするセキュリティレベルに応じて送信の有無を制御するようにしてもよい。そして、通信制御部102hは、通信手段が無線通信である場合など通信機密性が低いと判定された場合に、距離やTBT、案内地点の右左折に関する案内情報(簡易的な表示や音声にかかるデータのみなど)が送信されるように制御してもよい。なお、案内情報の情報量および情報種別を変更することに限られず、通信制御部102hは、通信機密性判定部102gにより通信機密性が低いと判定された場合に、無線通信の出力を抑えてもよい。なお、通信制御部102hは、送信を制限すると判定した情報が出力装置10に送信されないよう制御することに限らず、最小限のナビゲーション等のために送信が必要と判定した情報が出力装置10に送信されるよう制御してもよい。これにより、通信制御部102hは、送信される案内情報の内容を選別する機能だけではなく、出力タイミングを制御する機能をも担う。すなわち、通信機密性判定部102gにより通信機密性が悪いと判定される場合には、通信制御部102hは、個人情報に関与しない簡易的な案内情報のみが送信され、個人情報にかかわるような詳細な案内情報は記憶部106に保持されるように制御し、通信機密性判定部102gにより通信機密性が良好になったと判定されたタイミングで、保持しておいた詳細な案内情報が送信されるよう制御してもよい。このように、無線から有線に切り替えた場合や、無線出力が低下して無線到達範囲が狭くなった場合等のように、通信機密性が変動する場合に、通信制御部102hは、個人情報にかかわるような案内情報の出力タイミングを好適に制御することができる。
なお、通信制御部102hは、案内情報のうち案内地点の右左折に関する案内情報を、個人情報に関与しない最低限の案内情報として送信が必要と判定してもよい。また、通信制御部102hは、案内経路からの逸脱(オフルート)に関する案内情報(例えば「ルートを外れました。」等の音声案内情報)を、個人情報に関与しない最低限の案内情報として出力が必要と判定してもよい。このように、通信制御部102hは、案内情報のうち、個人情報を推測されない情報であって、経路案内にかかわる必要な情報を、出力が必要と判定してもよい。なお、通信制御部102hは、案内ファイル106aに格納された案内情報に対して、必要な場合には「1」のフラグを、不要の場合には「0」のフラグを付したり、不要と判定したデータ自体を削除する等により送信要否の判定結果を反映させてもよい。ここで、通信制御部102hは、送信されることを予定して予め送信要否の判定を行っていてもよく、案内地点に到達または近づいたタイミングで、送信要否の判定を行ってもよい。
ここで、通信制御部102hによる「送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する」とは、出力装置10に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を直接制御することに限られず、出力装置10に送信される案内情報の情報量および/または情報種別を間接的に制御することをも含む。すなわち、通信制御部102hは、案内情報送信部102fを制御して、端末装置100から出力装置10への送信段階で、案内情報の情報量および/または情報種別を直接制御する場合に限られず、端末装置100から出力装置10へ送信される案内情報の情報量および/または情報種別を間接的に制御してもよい。間接制御の例として、例えば、通信制御部102hは、取得要求送信部102cを制御して、サーバ装置200に案内情報の取得要求を送る段階で、取得したい案内情報の情報量および/または情報種別を指定してもよい。これにより、通信制御部102hは、サーバ装置200の案内経路取得部202bにより取得される案内情報またはサーバ装置200の案内情報送信部202bにより送信される案内情報の、情報量および/または情報種別を制御することができる。また、間接制御の他の例として、通信制御部102hは、案内情報受信部102dを制御して、サーバ装置200から案内情報を受信する段階で、受信する案内情報の情報量および/または情報種別を指定して、不要な案内情報の受信を制限してもよい。さらに、間接制御の他の例として、通信制御部102hは、案内情報受信部102dを制御して、受信した案内情報を案内ファイル106aに保存する段階で、保存する案内情報の情報量および/または情報種別を指定して、不要な案内情報を保存しないよう制御してもよい。
以上で、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
[ナビゲーションシステムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、図2から図4を参照して詳細に説明する。図2は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの全体処理の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態の処理は、本全体処理に限定されず、その一部のみの処理を行ってもよいものである。
図2に示すように、まず、端末装置100の取得要求送信部102cは、案内情報の取得要求をサーバ装置200に送信する(ステップSA−1)。一例として、案内情報の取得要求は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を含んでいてもよく、案内経路自体を指定する情報であってもよい。なお、経路探索条件の出発地は、現在位置情報取得部102bにより取得される現在位置情報に基づく現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部116を介して入力されたものであってもよい。
そして、サーバ装置200の取得要求受信部202aは、端末装置100から送信された案内情報の取得要求を受信する(ステップSA−2)。
そして、サーバ装置200の案内経路取得部202bは、取得要求に従った案内経路の経路情報を取得する(ステップSA−3)。例えば、案内経路取得部202bは、少なくとも出発地および目的地を含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、探索した案内経路に関する経路情報を生成してもよい。なお、案内経路取得部202bは、記憶部206に記憶された渋滞情報や遅延情報等の交通情報を加味して、リンクコスト(所要時間等)を計算しながら、経路探索を行ってもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路取得部202bは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。なお、案内経路の経路情報は、探索した経路を示すリンクデータの組み合わせ等であってもよく、経路の位置情報や、当該経路を示す画像データ(例えば、ポリライン等)などを含んでいてもよい。
そして、サーバ装置200の案内情報送信部202cは、案内経路取得部202bにより生成された案内経路の案内に関する案内情報を、端末装置100に送信する(ステップSA−4)。ここで、案内情報送信部202cは、案内経路取得部202bにより取得された経路のうち案内経路に関する案内情報を、案内データベース206aに記憶された案内情報に基づいて案内情報を生成してもよい。なお、案内情報送信部202cは、案内経路を指定する案内情報の取得要求を端末装置100から受信した場合には、前述の案内経路取得部202bによる経路探索を行うことなく、案内情報を生成してもよい。ここで、案内情報は、更に、地図データベース206bに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報、および/または、案内経路上において出力される案内情報(表示形式や音声形式等で、案内地点での右左折案内通知や、案内経路の逸脱に関する通知などの経路案内の継続に関する情報など)を含んでいてもよい。この他、案内情報送信部202cは、案内経路や現在位置に関するPOI情報等の情報を、POIデータベース206c等の記憶部206から取得して案内情報を生成してもよい。
そして、端末装置100の案内情報受信部102dは、サーバ装置200から送信された案内情報を受信し、案内ファイル106aに格納する(ステップSA−5)。
そして、端末装置100の接続状況検出部102aは、端末装置100と出力装置10との間の通信が無線接続か有線接続かを含む接続状況等に関する接続状況情報を取得する(ステップSA−6)。例えば、接続状況検出部102aは、通信制御インターフェース104を制御することにより、出力装置10との接続が無線接続であるか有線接続であるかを検出してもよい。そのほか、接続状況検出部102aは、通信制御インターフェース104を制御して、無線通信の通信規格等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等や無線暗号化方式(WEPやWPA等の暗号化方式)や無線通信用パスワードの複雑度、認証等のセキュリティ対策度、無線通信の到達範囲(出力強度)等の通信環境を検出してもよい。
そして、端末装置100の通信機密性判定部102gは、接続状況検出部102aによる検出結果に基づいて、出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定する(ステップSA−7)。例えば、通信機密性判定部102gは、有線接続に比べて無線接続の場合に、通信機密性の度合いが低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線暗号化方式に基づいて通信機密性を評価してもよく、例えば、WEP暗号化方式に比べて、WPA暗号化方式の場合に通信機密性の度合が高いと評価してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線通信用パスワードの複雑度に基づいて、パスワードが短い場合や辞書に登録された単語で構成される場合等に通信機密性の度合が低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部102gは、無線通信の到達範囲が広ければ広いほど通信機密性の度合を低く判定してもよい。なお、通信機密性判定部102gは、有線接続であっても、セキュリティ対策が十分でないと判定される場合は、通信機密性が低いと判定してもよい。
そして、端末装置100の通信制御部102hは、通信機密性判定部102gによる判定結果に応じて、出力装置10に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する(ステップSA−8)。一例として、通信制御部102hは、通信機密性が低いと判定された場合に、地図情報等の情報量が多いデータに対し圧縮処理を行う等により、情報量を軽減させてもよい。また、通信制御部102hは、通信機密性判定部102gにより通信手段が無線通信と判定された場合など通信機密性が低いと評価される場合に、送信される案内情報のうち個人情報に関する情報が除かれるように制御してもよい。ここで、図3および図4は、通信制御部102hにより制御される案内情報の表示画面例を示す図である。ここで、図3は、端末装置100と出力装置10が無線で接続される場合の案内情報の表示画面例を示す図であり、図4は、端末装置100と出力装置10が有線で接続される場合の案内情報の表示画面例を示す図である。
図4に示すように、詳細な案内情報では、一例として、走行履歴とともに現在地マークや、交差点等の立体案内地図や、交差点名等の名称等に関するデータが案内情報に規定されている。このほか、詳細な案内情報には、目的地や、出発地、登録位置、位置履歴、検索履歴、氏名、電話帳、および、パスワード等の個人情報に関する情報が含まれる場合があり、情報漏洩が発生した場合に重大化しやすい。そこで、図3に示すように、通信制御部102hは、通信手段が無線通信と判定された場合など通信機密性が低いと評価される場合には、これらの個人情報に関する情報を案内情報から除外して、一例として、案内地点の右左折に関するTBT等の簡易な案内情報のみが送信されるように制御してもよい。このように、通信制御部102hは、通信機密性が比較的高い場合の場合と比較的低い場合の場合との間で、送信する案内情報の情報量および/または情報種別を変更してもよい。なお、通信制御部102hは、各個人情報に重要度を付与し、利用者が必要とするセキュリティレベルに応じて送信の有無を制御するようにしてもよい。
ここで、案内情報の情報量および情報種別を変更することに限られず、通信制御部102hは、通信機密性判定部102gにより通信機密性が低いと判定された場合に、無線通線の到達範囲が制限されるように無線通信の出力を抑えてもよい。なお、通信制御部102hは、送信を制限すると判定した情報が出力装置10に送信されないよう制御することに限らず、最小限のナビゲーション等のために送信が適切と判定した情報が出力装置10に送信されるよう制御してもよい。また、通信制御部102hは、案内経路の逸脱に関する案内情報を、出力が適切と判定してもよい。このように、通信制御部102hは、案内情報のうち、個人情報を推測されない情報であって、経路案内にかかわる必要な情報を、出力が必要と判定してもよい。ここで、通信制御部102hは、送信されることを予定して予め送信要否の判定を行っていてもよく、案内地点に到達または近づいたタイミングで、送信要否の判定を行ってもよい。
再び図2に戻り、端末装置100の案内情報送信部102fは、通信制御部102hによる制御の下で、案内ファイル106aに格納された案内情報を出力装置10(表示部13や音声出力部14等)に送信する(ステップSA−9)。なお、出力装置10は、送信された案内情報を受信して、案内情報に従って表示部13や音声出力部14等に出力する。なお、案内情報送信部102fは、案内情報を出力装置10に出力することによって、案内経路の経路案内を行う。また、案内情報送信部102fは、通信制御部102hによる制御の下で、更に、現在位置情報取得部102bにより取得された現在位置情報を案内情報に重畳させて、出力装置10を介して出力させてもよい。すなわち、通信制御部102hにより個人情報に関する情報の送信が制限されている場合は、案内情報送信部102fによる現在位置情報の送信は行われない。
以上が、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例である。ここで、端末装置100は、ステップSA−6からSA−9の処理を繰り返し実行してもよい。例えば、接続状況検出部102aにより接続状況の変更が検出された場合、端末装置100は、ステップSA−6からSA−9の処理を繰り返してもよい。また、端末装置100は、ステップSA−1からSA−9の処理を繰り返し実行してもよい。例えば、接続状況検出部102aにより接続状況の変更が検出された場合、端末装置100は、ステップSA−6からSA−9の処理を繰り返してもよい。また、現在位置情報の更新等が行われた場合など再探索を実行する場合等には、端末装置100は、ステップSA−1からステップSA−9の処理を繰り返してもよい。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(サーバ装置200(サーバ主導型))について、図5および図6を参照して説明する。ここで、図5は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
なお、第2の実施形態においては、サーバ装置200は、端末装置100から送信される、端末装置100と出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかの判定結果を少なくとも含む判定結果情報を受信し、受信した判定結果情報に応じて、取得される案内情報または送信される案内情報の、情報量および/または情報種別を制御して案内経路にかかる案内情報を取得し、取得した案内情報を端末装置100に送信する。このように、第2の実施形態は、サーバ装置200にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
[サーバ装置200(サーバ主導型)の構成]
まず、第2の実施形態におけるサーバ装置200(サーバ主導型)の構成の一例について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本発明の第2の実施形態のサーバ装置200は、位置取得部112と入力部116と制御部102とを少なくとも備えた端末装置100に通信可能に接続され、制御部202と記憶部206とを少なくとも備える。なお、端末装置100は、本実施の形態において、制御部102を備えており、出力装置10(表示部13、および、音声出力部14等)と通信可能に接続される。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらサーバ装置200および端末装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
図5において、サーバ装置200は、案内経路にかかる案内情報を取得し、取得した案内情報を端末装置100に送信し、端末装置100から送信される、端末装置100と出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかの検出結果を少なくとも含む検出結果情報を受信し、検出結果情報に基づいて通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定し、判定結果に応じて、取得する案内情報または送信する案内情報の、情報量および/または情報種別を制御する等の機能を有する。
なお、サーバ装置200における通信制御インターフェース部204および記憶部206(具体的には、ネットワークデータベース206a、地図データベース206b、POIデータベース206c、および、案内データベース206d等)の機能、また、端末装置100における位置取得部112、入力部116、ならびに、出力装置10(表示部13および音声出力部14等)の機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、図5において、制御部202は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、案内経路取得部202b、案内情報送信部202c、接続状況検出部202e、現在位置情報取得部202f、通信機密性判定部202j、および、通信制御部202gを備える。このうち、案内経路取得部202b、および、案内情報送信部202cの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
このうち、接続状況検出部202eは、端末装置100から送信される、端末装置100と出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかの検出結果を少なくとも含む検出結果に関する検出結果情報を受信する判定結果受信手段である。一例として、接続状況検出部202eは、端末装置100の通信制御インターフェース部を制御して検出された、通信環境に関する接続状況情報を取得してもよい。
また、現在位置情報取得部202fは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。例えば、現在位置情報取得部202fは、端末装置100の位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号を端末装置100から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部202fは、利用者により端末装置100の入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、現在位置情報取得部202fは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。
また、通信機密性判定部202jは、接続状況検出部202eにより取得された検出結果に基づいて、出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定する通信機密性判定手段である。例えば、通信機密性判定部202jは、有線接続に比べて無線接続の場合に、通信機密性の度合いが低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線暗号化方式に基づいて通信機密性を評価してもよく、例えば、WEP暗号化方式に比べて、WPA暗号化方式の場合に通信機密性の度合が高いと評価してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線通信用パスワードの複雑度に基づいて、パスワードが短い場合や辞書に登録された単語で構成される場合等に通信機密性の度合が低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線通信の到達範囲が広ければ広いほど(出力強度が強ければ強いほど)通信機密性の度合を低く判定してもよい。なお、通信機密性判定部202jは、有線接続であっても、セキュリティ対策が十分でないと判定される場合(ネットワークがオープンであってパスワード等の設定がされていない等)は、通信機密性が低いと判定してもよい。
また、通信制御部202gは、通信機密性判定部202jによる判定結果に応じて、案内情報取得部202bにより取得される案内情報または端末装置100に送信する案内情報の、情報量および/または情報種別を制御する通信制御手段である。なお、端末装置100に送信された案内情報は、出力装置100に転送される。一例として、通信制御部202gは、通信機密性が低いと判定された場合に、地図情報等の情報量が多いデータに対し圧縮処理を行う等により、情報量を軽減させてもよい。また、例えば、通信制御部202gは、通信機密性判定部202jにより通信手段が無線通信と判定された場合に、送信される案内情報のうち個人情報に関する情報が除かれるように制御してもよい。また、一例として、通信制御部202gは、通信機密性が比較的高い場合と比較的低い場合との間で、送信する案内情報の情報量および/または情報種別を変更してもよい。ここで、送信が制限される個人情報に関する情報は、目的地、出発地、現在地、登録位置、位置履歴、走行履歴、案内地図、地名その他の名称、検索履歴、氏名、性別、電話帳、および、パスワードのうちの少なくとも一つに関する情報であってもよい。なお、通信制御部202gは、各個人情報に重要度を付与し、利用者が必要とするセキュリティレベルに応じて送信の有無を制御するようにしてもよい。そして、通信制御部202gは、通信手段が無線通信である場合など通信機密性が低いと判定された場合に、距離やTBT、案内地点の右左折に関する案内情報(簡易的な表示や音声にかかるデータのみなど)が送信されるように制御してもよい。なお、案内情報の情報量および情報種別を変更することに限られず、通信制御部202gは、通信機密性判定部202jにより通信機密性が低いと判定された場合に、無線通信の出力を抑えてもよい。なお、通信制御部202gは、送信を制限すると判定した情報が端末装置100に送信されないよう制御することに限らず、最小限のナビゲーション等のために送信が必要と判定した情報が端末装置100に送信されるよう制御してもよい。これにより、通信制御部202gは、送信される案内情報の内容を選別する機能だけではなく、出力タイミングを制御する機能をも担う。すなわち、通信制御部202gは、個人情報に関与しない簡易的な案内情報のみが送信され、個人情報にかかわるような詳細な案内情報は記憶部206に保持されるように制御し、通信機密性判定部202jにより通信機密性が良好になったと判定されたタイミングで、保持しておいた詳細な案内情報が送信されるよう制御してもよい。このように、無線から有線に切り替えた場合や、無線出力が低下して無線到達範囲が狭くなった場合等のように、通信機密性が変動する場合に、通信制御部202gは、個人情報にかかわるような案内情報の出力タイミングを好適に制御することができる。
なお、通信制御部202gは、案内情報のうち案内地点の右左折に関する案内情報を、個人情報に関与しない最低限の案内情報として送信が必要と判定してもよい。また、通信制御部202gは、案内経路からの逸脱(オフルート)に関する案内情報(例えば「ルートを外れました。」等の音声案内情報)を、個人情報に関与しない最低限の案内情報として出力が必要と判定してもよい。このように、通信制御部202gは、案内情報のうち、個人情報を推測されない情報であって、経路案内にかかわる必要な情報を、出力が必要と判定してもよい。なお、通信制御部202gは、案内データベース206dに格納された案内情報に対して、必要な場合には「1」のフラグを、不要の場合には「0」のフラグを付したり、不要と判定したデータ自体を削除する等により送信要否の判定結果を反映させてもよい。ここで、通信制御部202gは、送信されることを予定して予め送信要否の判定を行っていてもよく、案内地点に到達または近づいたタイミングで、送信要否の判定を行ってもよい。
なお、通信制御部202gは、案内情報送信部202cを制御することにより、端末装置100に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御することに限られず、案内経路取得部202bを制御することにより、取得される案内情報の情報量および/または情報種別を制御してもよいものである。
以上で、第2の実施形態におけるサーバ装置200の構成の一例の説明を終える。
[サーバ装置200(サーバ主導型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例について、図6を参照して詳細に説明する。図6は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、端末装置100が検出した接続状況情報をサーバ装置200に送信すると(ステップSB−1)、接続状況検出部202eは、接続状況情報を受信する(ステップSB−2)。なお、接続状況検出部202eは、更に、端末装置100から経路探索条件、または、案内経路を規定する情報を受信してもよい。
そして、案内経路取得部202bは、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータに基づく案内経路を取得する(ステップSB−3)。なお、案内経路取得部202bは、端末装置100から受信された経路探索条件を満たす案内経路を取得してもよい。また、案内経路を規定する情報が受信された場合には、サーバ装置200は、この処理を行わなくてもよい。
そして、通信機密性判定部202jは、接続状況検出部202eにより取得された接続状況情報に基づいて、端末装置100と出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定する(ステップSB−4)。例えば、通信機密性判定部202jは、有線接続に比べて無線接続の場合に、通信機密性の度合いが低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線暗号化方式に基づいて通信機密性を評価してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線通信用パスワードの複雑度に基づいて、通信機密性を判定してもよい。また、通信機密性判定部202jは、無線通信の到達範囲が広ければ広いほど通信機密性の度合を低く判定してもよい。なお、通信機密性判定部202jは、有線接続であっても、セキュリティ対策が十分でないと判定される場合は、通信機密性が低いと判定してもよい。
そして、通信制御部202gは、通信機密性判定部202jによる判定結果に応じて、案内情報送信部202cにより端末装置100に送信される案内情報の情報量および/または情報種別を制御する(ステップSB−5)。一例として、通信制御部202gは、通信機密性が低いと判定された場合に、地図情報等の情報量が多いデータに対し圧縮処理を行う等により、情報量を軽減させてもよい。また、通信制御部202gは、通信機密性判定部202jにより通信手段が無線通信と判定された場合など通信機密性が低いと評価される場合に、送信される案内情報のうち個人情報に関する情報が除かれるように制御してもよい。例えば、通信制御部202gは、通信機密性が高い場合には詳細な案内情報が送信されるように制御し、通信機密性が低い場合には簡易な案内情報が送信されるように制御してもよい。一例として、詳細な案内情報は、走行履歴とともに現在地マークや、交差点等の立体案内地図や、交差点名等の名称等のほか、目的地や、出発地、登録位置、位置履歴、検索履歴、氏名、電話帳、および、パスワード等の個人情報に関する情報である。一方、簡易な案内情報は、一例として、案内地点の右左折に関するTBTや距離等の情報である。このように、通信制御部202gは、通信機密性が比較的高い場合の場合と比較的低い場合の場合との間で、送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する。なお、通信制御部202gは、各個人情報に重要度を付与し、利用者が必要とするセキュリティレベルに応じて送信の有無を制御するようにしてもよい。
そして、案内情報送信部202cは、通信制御部202gによる制御の下で、案内データベース206dに格納された案内経路に関する案内情報を端末装置100に送信する(ステップSB−6)。
そして、端末装置100は、サーバ装置200から送信された案内情報を受信し(ステップSB−7)、出力装置10に転送する(ステップSB−8)。なお、出力装置10は、端末装置100から送信された案内情報を受信して、案内情報に従って表示部13や音声出力部14等に出力する。
以上が、第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例である。なお、サーバ装置200は、接続状況情報を取得するごとに、上述した処理を繰り返してもよい。例えば、ステップSB−1からSB−8の処理は、接続状況や現在位置情報等の更新に合わせて繰り返し実行されてもよい。
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態(ナビゲーション装置400(スタンドアローン型))について、図7および図8を参照して説明する。ここで、図7は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
なお、第3の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置400に集約し、案内情報を取得して出力装置10に送信する際に、端末装置100と出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定し、判定結果に応じて、送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する等の機能を有する。このように、第3の実施形態は、ナビゲーション装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
[ナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の構成]
まず、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の構成の一例について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置400は、位置取得部412と入力部416と制御部402と記憶部406とを少なくとも備える。また、ナビゲーション装置400は、出力装置10(表示部13、および、音声出力部14等)に通信可能に接続される。これらナビゲーション装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置400は、例えば、PND(Portable Navigation Device)やWND(Wireless Navigation Device)等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置400は、通信制御インターフェース部(図示せず)を介してネットワーク300を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
図7において、入出力制御インターフェース部408、通信制御インターフェース部404、位置取得部412、入力部416、ならびに、出力装置10(表示部13、音声出力部14等)の各機能は、第1の実施形態および第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(ネットワークデータベース406a、地図データベース406b、POIデータベース406c、および、案内データベース406d等)についても、サーバ装置200や端末装置100ではなくナビゲーション装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態および第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、記憶部406には、第1の実施形態の案内ファイル106aと同等のファイルを備えてもよい。
また、制御部402の各部については、本実施形態のナビゲーション装置400がスタンドアローン型であり、制御部402が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態および第2の実施形態と基本的に同様である。
また、図7において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、接続状況検出部402a、現在位置情報取得部402b、案内経路取得部402c、通信機密性判定部402d、通信制御部402f、および、案内情報送信部402gを備える。このうち、接続状況検出部402a、現在位置情報取得部402b、通信機密性判定部402d、通信制御部402f、および、案内情報送信部402gの機能は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このうち、案内経路取得部402cは、ネットワークデータに基づく案内経路の経路情報を取得する案内経路取得手段である。例えば、案内経路取得部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータに基づく案内経路の経路情報を取得してもよい。なお、案内経路取得部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータに基づいて、経路探索により案内経路を取得することに限られず、外部機器600(経路探索を行う他のサーバ装置など)等から、経路情報を受信することにより案内経路を取得してもよい。また、案内経路取得部402cは、予め決まった案内経路の経路情報を記憶部406から読み出すことにより案内経路の経路情報を取得してもよい。
経路探索を行う場合、案内経路取得部402cは、少なくとも出発地および目的地を含む経路探索条件を利用者に入力部414を介して入力させ、当該経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、探索した経路に関する経路情報を生成してもよい。なお、出発地は、現在位置情報取得部402bにより更新される現在位置情報に基づく、ナビゲーション装置400の利用者の現在位置であってもよい。ここで、案内経路取得部402cは、案内経路の再探索を行ってもよい。なお、経路探索条件は、更に、経由地、移動手段、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および/または、日付等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。
以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の構成の一例の説明を終える。
[ナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の一例について、図8を参照して詳細に説明する。図8は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の一例を示すフローチャートである。また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態と同様な説明については、省略する場合がある。
図8に示すように、まず、案内経路取得部402cは、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータに基づく案内経路の経路情報を取得する(ステップSC−1)。ここで、案内経路取得部402cは、少なくとも出発地および目的地を含む経路探索条件を利用者に入力部414を介して入力させ、当該経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース406aに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、探索した経路に関する経路情報を生成してもよい。なお、案内経路取得部402cは、予め記憶部406に記憶された案内経路の経路情報を取得してもよい。
そして、接続状況検出部402aは、端末装置400と出力装置10との間の通信が無線接続か有線接続かを含む接続状況等に関する接続状況情報を取得する(ステップSC−2)。例えば、接続状況検出部402aは、通信制御インターフェース404を制御することにより、出力装置10との接続が無線接続であるか有線接続であるかを検出してもよい。そのほか、接続状況検出部402aは、通信制御インターフェース404を制御して、無線通信の通信規格等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等のや無線暗号化方式(WEPやWPA等の暗号化方式)や無線通信用パスワードの複雑度、認証等のセキュリティ対策度、無線通信の到達範囲(出力強度)等の通信環境を検出してもよい。
そして、通信機密性判定部402dは、接続状況検出部402aによる検出結果に基づいて、出力装置10との間の通信手段が有線および無線のいずれであるかを少なくとも判定する(ステップSC−3)。例えば、通信機密性判定部402dは、有線接続に比べて無線接続の場合に、通信機密性の度合いが低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部402dは、無線暗号化方式に基づいて通信機密性を評価してもよく、例えば、WEP暗号化方式に比べて、WPA暗号化方式の場合に通信機密性の度合が高いと評価してもよい。また、通信機密性判定部402dは、無線通信用パスワードの複雑度に基づいて、パスワードが短い場合や辞書に登録された単語で構成される場合等に通信機密性の度合が低いと判定してもよい。また、通信機密性判定部402dは、無線通信の到達範囲が広ければ広いほど通信機密性の度合を低く判定してもよい。なお、通信機密性判定部402dは、有線接続であっても、セキュリティ対策が十分でないと判定される場合は、通信機密性が低いと判定してもよい。
そして、通信制御部402fは、通信機密性判定部402dによる判定結果に応じて、出力装置10に送信する案内情報の情報量および/または情報種別を制御する(ステップSC−4)。一例として、通信制御部402fは、通信機密性が低いと判定された場合に、地図情報等の情報量が多いデータに対し圧縮処理を行う等により、情報量を軽減させてもよい。また、通信制御部402fは、通信機密性判定部402dにより通信手段が無線通信と判定された場合など通信機密性が低いと評価される場合に、送信される案内情報のうち個人情報に関する情報が除かれるように制御してもよい。このほか、通信制御部402fの処理は、第1の実施形態の通信制御部102hと同様の処理を行ってもよい。一例として、通信制御部402fは、案内経路取得部402cにより取得される案内情報の情報量および/または情報種別を制御してもよい。なお、その場合、上述したステップSC−1の処理を、当該ステップSC−4の処理の後に行ってもよい。
そして、案内情報送信部402gは、通信制御部402fによる制御の下で、案内ファイル106aに格納された案内情報を出力装置10(表示部13や音声出力部14等)に送信する(ステップSC−5)。なお、出力装置10は、送信された案内情報を受信して、案内情報に従って表示部13や音声出力部14等に出力する。なお、案内情報送信部402gは、案内情報を出力装置10に出力することによって、案内経路の経路案内を行う。また、案内情報送信部402gは、通信制御部402fによる制御の下で、更に、現在位置情報取得部402bにより取得された現在位置情報を案内情報に重畳させて、出力装置10を介して出力させてもよい。なお、通信制御部102hにより個人情報に関する情報の送信が制限されている場合は、案内情報送信部402gによる現在位置情報の送信は行われない。
そして、接続状況検出部402aが、ナビゲーション装置400と出力装置10との接続状況の更新を検知すると(ステップSC−6,Yes)、ステップSC−2に処理を戻し上述の処理を繰り返す。
接続状況の更新を検知されないまま目的地に到達した等の終了条件を満たすと(ステップSC−6,No)、ナビゲーション装置400は、処理を終了する。
以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の説明を終える。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
例えば、ナビゲーション装置400がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、ナビゲーション装置400は、クライアント端末からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するようにしてもよい。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメタを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、サーバ装置200、および、ナビゲーション装置400に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、サーバ装置200、および、ナビゲーション装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102,202,402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、サーバ装置200、および、ナビゲーション装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106,206,406などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、サーバ装置200、および、ナビゲーション装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106,206,406に格納される各種のデータベース等(案内ファイル106a、ならびに、ネットワークデータベース206a,406a〜案内データベース206d,406d)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、サーバ装置200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、サーバ装置200は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。