以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(ナビゲーションシステム)、第2の実施形態(ナビゲーションサーバ(サーバ主導型))、第3の実施形態(ナビゲーション装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(ナビゲーションシステム)について、図1から図10を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[ナビゲーションシステムの構成]
まず、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。ここで、図1は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型の情報提供を行うナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
図1に示すように、第1の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ200、および、地図表示案内アプリケーション等を搭載した端末装置100を通信可能に接続して構成される。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
また、図1に示すように、第1の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えている。また、端末装置100は、位置取得部112と出力部(表示部114および音声出力部116)と入力部118と制御部102と記憶部106とを少なくとも備える。
[ナビゲーションサーバ200の構成]
ここで、図1において、ナビゲーションサーバ200は、地図の地図情報を記憶部206に記憶し、端末装置100から送信される、当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報を受信し、受信された現在位置情報、および、記憶部206に記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知し、検知されたカーブを少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、記憶部206に記憶された地図情報を用いて生成し、生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を設定し、端末装置100から送信される現在位置情報が示す現在位置が、設定されたカーブ案内地点と一致する場合、生成されたカーブ表示画面を端末装置100へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、端末装置100と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備える。制御部202は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。
図1において、記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置およびSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(地図情報ファイル206a、ネットワークデータベース206b、地図データベース206c、および、案内データベース206d等)を格納する。
これら記憶部206の各構成要素のうち、地図情報ファイル206aは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。具体的には、地図情報ファイル206aは、ネットワークデータベース206b、および、地図データベース206cを備える。すなわち、本実施形態において、地図情報ファイル206aに記憶される地図情報は、ネットワークデータベース206bに記憶されるネットワークデータ、および/または、地図データベース206cに記憶される地図データを含む情報である。一例として、地図情報ファイル206aに記憶される地図情報は、後述するナビゲーションサーバ200の制御部202により、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知する際に用いられる。
ここで、地図情報ファイル206aのうち、ネットワークデータベース206bは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース206bに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース206bに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、交通網ネットワークデータを提供するネットワークデータサーバなど)等からダウンロードしてネットワークデータベース206bに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
ここで、ネットワークデータベース206bに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、カーブの道路網表現上の屈曲点や、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、インターチェンジ名称や交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長(例えば、距離等)、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報(例えば、車線数、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等)、制限速度、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
また、道路ネットワークデータは、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間(すなわち、旅行時間など)等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。これら道路交通情報は、ネットワークデータベース206bに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的(例えば、5分毎等)にネットワーク300を介して最新のデータを外部システム(例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)、および、ATIS(Advanced Traffic Information Service)、日本道路交通情報センター(JARTIC)など)等からダウンロードしてネットワークデータベース206bに記憶された道路交通情報をアップデートしてもよい。
また、ネットワークデータベース206bに記憶される路線網ネットワークデータは、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関(例えば、公共交通機関等)の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード(例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等)のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路(レール、および案内軌条など)等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等)、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、種別、リンク長(例えば、距離等)、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称(例えば、路線名など)等の情報を含んでいてもよい。
また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データを含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報である。また、時刻表データは、更に、交通機関の行先情報(例えば、最終行先情報など)、および、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、更に、路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)における交通機関の発着時刻(例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など)、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間(例えば、一つまたは複数のリンク等)毎に対応付けられた交通機関の属性情報(例えば、種別および行先情報等)を含んでいてもよい。
また、路線網ネットワークデータは、交通機関の利用料金データを含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置(一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等)を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等の各交通機関の運行情報を含んでいてもよい。これら各交通機関の運行情報は、ネットワークデータベース206bに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部システム等からダウンロードしてネットワークデータベース206bに記憶された各交通機関の運行情報をアップデートしてもよい。
また、ネットワークデータベース206bに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータである。ここで、ネットワークデータベース206bに記憶される施設内ネットワークデータは、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。
ここで、ノードデータには、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(出入口名および乗降口名等)、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別(例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等)、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、リンク長、幅員、リンク種別(例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など)、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
また、地図情報ファイル206aのうち、地図データベース206cは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース206cに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース206cは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース206cは、例えば、高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等)に関するフロア案内地図等の屋内地図データを更に記憶してもよい。
また、地図データベース206cに記憶される地図データは、地図上に表示される地物(例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等)の形状についての形状データ、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等)の注記データ、および、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、学校、病院、工場および墓地等の地図記号、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、銀行および郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリアおよびインターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館および博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号データ等のデータを含んでいてもよい。
また、地図データベース206cに記憶される屋内地図データは、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図(施設案内図)の地図データと、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像データであってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路(例えば、最短経路またはバリアフリー経路等)であってもよい。
また、屋外地図データおよび屋内地図データは、ラスタ形式およびベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データおよび屋内地図データは、地図データベース206cに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図データベース206cに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
また、案内データベース206dは、案内対象地点にて出力される案内データを記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内対象地点は、ノードおよびリンクで構成される経路上の任意の位置に設定されていてもよい。例えば、案内対象地点は、カーブの屈曲点や交差点等の分岐点に対応する結節点であるノード上に設定されていてもよく、また、ノード間の道路区間等を示すリンク上に設定されていてもよい。なお、本実施形態において、案内対象地点は、後述するナビゲーションサーバ200の制御部202により設定されるカーブに関する音声案内情報を出力する音声案内地点を含んでいてもよい。一例として、音声案内地点は、後述するナビゲーションサーバ200の制御部202が音声案内情報を音声出力部116を介して出力してカーブ案内を行う地点として設定される。
ここで、案内データベース206dに記憶された案内データは、文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを含んでいてもよい。これら案内データは、案内データベース206dに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして案内データベース206dに記憶された案内データをアップデートしてもよい。なお、本実施形態において、案内データベース206dに記憶される案内データのうち文字データおよび/または表示データは、カーブに関する文字案内情報を含んでいてもよい。一例として、カーブに関する文字案内情報を含む文字データおよび/または表示データは、後述するナビゲーションサーバ200の制御部202により、文字案内情報を更に含むカーブ表示画面を生成する際に用いられる。また、案内データベース206dに記憶される案内データのうち音声データは、カーブに関する音声案内情報を含んでいてもよい。一例として、カーブに関する音声案内情報を含む音声データは、後述するナビゲーションサーバ200の制御部202により、音声出力部116を介して出力してカーブを音声案内する際に用いられる。
ここで、案内データベース206dに記憶された案内データのうち文字データは、案内対象地点(例えば、カーブの屈曲点や交差点等の分岐点等)における進行方向等に対応付けられた、現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データ(例えば、「この先急カーブ連続地帯」、「カーブ連続地帯通過中」、「まもなくカーブ連続地帯終了」、「まもなく目的地周辺です」、「次の交差点を左に曲がります」、「次の交差点を右に曲がります」、「そのまま直進して下さい」や、インターチェンジや交差点の名称等の文字データ)であり、例えば、端末装置100の制御部102が文字案内による経路案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース206dに記憶された案内データのうち音声データは、案内対象地点(例えば、カーブの屈曲点や交差点等の分岐点等)における進行方向等に対応付けられた現在位置が目標物(例えば、急カーブやカーブ連続地帯等)に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データからテキスト読み上げ(text−to−speech:TTS)システム等により変換された音声データ(例えば、「この先急カーブ連続地帯です」、「現在カーブ連続地帯通過中です」、「まもなくカーブ連続地帯が終了します」、「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」や、インターチェンジや交差点の名称に対応する音声データ)であり、例えば、端末装置100の制御部102が音声案内による経路案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース206dに記憶された案内データのうち表示データは、案内対象地点(例えば、カーブの屈曲点や交差点等の分岐点等)における進行方向等に対応付けられた、カーブの形状や交差点等における右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)(例えば、右カーブ矢印、右急カーブ矢印、左カーブ矢印、左急カーブ矢印、左折矢印、右折矢印、直進矢印等のアイコン等)や、道路標識(例えば、インターチェンジ名称、交差点名称、通行止め、車両進入禁止、一方通行等の標識等)や方面看板(例えば、左向き矢印と共に「A方面」と表示する看板、右向け矢印と共に「B方面」と表示する看板等)や、カーブ全体に対する位置の割合(例えば、0.3km、3.1km、13.0km等)またはカーブ残距離(例えば、残12.7km、残9.9km、残0km等)の画像データであり、例えば、端末装置100の制御部102が表示案内による経路案内を実行する際に用いられる。
なお、記憶部206は、更に、施設(POI)の施設情報(POI情報)を記憶していてもよい。ここで、記憶部206に記憶された施設情報は、施設についての属性を示す項目を複数含む情報である。ここで、属性とは、例えば、施設の名称、ジャンルおよび種別(施設カテゴリ)、住所、電話番号、URL、営業時間、取扱商品、平均価格(例えば、平均使用料金など)、評判、ランキング、急上昇、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ(例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど)、使用条件、使用可能性、施設規模、施設の座標位置を示す緯度経度高度(施設位置情報)、施設の存在する地点の立地(都市部、郊外、港湾部および駅周辺など)、用途制限、施設ID、当該施設情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、ならびに、当該施設情報の更新日時等であってもよい。ここで、レコメンドスコアとは、ユーザ情報および履歴情報等から自動的にお勧め度合いが算出された値であってもよい。
ここで、POIとは、point of interestの略称であり、例えば、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点や施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、および、ホテルや旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、記憶部206は、施設に対応したアイコン(施設アイコン)を記憶していてもよい。これら施設情報は、記憶部206に予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、施設情報を提供する施設情報提供サーバなど)等からダウンロードして記憶部206に記憶された施設情報をアップデートしてもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、現在位置情報受信部202a、カーブ検知部202b、対象リンク決定部202c、起点ノード設定部202d、角度変位算出部202e、角度変位判定部202f、起点ノード再設定部202g、終点ノード設定部202h、カーブ表示画面生成部202i、カーブ案内地点設定部202j、カーブ表示画面送信部202k、地図データ送信部202m、音声案内地点設定部202n、および、音声案内情報送信部202oを備える。
このうち、現在位置情報受信部202aは、端末装置100から送信される、現在位置を示す現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。
また、カーブ検知部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知するカーブ検知手段である。本実施形態において、所定の角度以上のカーブとは、例えば、急カーブ、連続カーブ区間等を含む。
ここで、カーブ検知部202bは、更に、対象リンク決定部202c、起点ノード設定部202d、角度変位算出部202e、角度変位判定部202f、起点ノード再設定部202g、および、終点ノード設定部202hを備える。本実施形態において、カーブ検知部202bは、起点ノード設定部202dにより設定された起点ノードから終点ノード設定部202hにより設定された終点ノードまでの対象リンクを所定の角度以上のカーブ(例えば、急カーブ、連続カーブ区間等)として検知する。
カーブ検知部202bのうち、対象リンク決定部202cは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に基づいて、当該現在位置情報が示す現在位置から進行方向に存在するリンクから対象リンクを決定する対象リンク決定手段である。本実施形態において、対象リンク決定部202cは、例えば、現在走行している速度に対して所定時間で走行可能な長さに該当するリンクを、対象リンクとして決定してもよい。また、本実施形態において、対象リンク決定部202cは、例えば、現在地と同一のメッシュ(例えば、2次メッシュ)に含まれる、進行方向上のリンクを、対象リンクとして取得してもよい。この場合、対象リンク決定部202cは、現在地からメッシュ境界までの距離が短い場合は、隣接メッシュのリンクを、対象リンクとして取得してもよい。
また、カーブ検知部202bのうち、起点ノード設定部202dは、対象リンク決定部202cにより決定された対象リンクから起点ノードを設定する起点ノード設定手段である。本実施形態において、起点ノード設定部202dは、例えば、現在位置から減速を開始して停車可能な十分な距離がある最寄りのノードを、起点ノードとして設定してもよい。
また、カーブ検知部202bのうち、角度変位算出部202eは、起点ノード設定部202dにより設定された起点ノードと、当該起点ノードから進行方向に存在する対象リンクを繋ぐ所定個数の各ノードとの間で、角度差を算出し、当該角度差の和(すなわち、カーブの屈曲点の角度遷移の総和)を角度変位として算出する角度変位算出手段である。
また、カーブ検知部202bのうち、角度変位判定部202fは、角度変位算出部202eにより算出された角度変位が所定の閾値より大きいかまたは小さいかを判定する角度変位判定手段である。本実施形態において、角度変位判定部202fは、例えば、以下の数式1を用いて、角度変位算出部202eにより算出された角度変位(すなわち、屈曲点の角度遷移の総和)が所定の閾値より大きいかまたは小さいかを判定してもよい。すなわち、角度変位判定部202fは、以下の数式1を用いて、角度変位算出部202eにより算出された各リンクにおけるリンク始点から各屈曲点への角度遷移の総和が閾値を超えているか判定する。ここで、下記の数式1において、「n」は、ノード数を示す。また、「BendMax」は、足し合わせる所定数ノードの最大数を示す。また、「Δθ
n」は、ノード間の角度差を示す。また、本実施形態において、角度変位判定部202fは、都市部における交差点を急カーブと誤認識しないよう、例えば、下記の数式2を満たさない場合は、下記の数式1を満たしている場合であっても急カーブと認識しないものとしてもよい。ここで、下記の数式2において、「BendNum」は、カーブの屈曲点(ノード)数を示す。また、「m」は、所定の角度以上のカーブを道路網表現上構成するのに必要な屈曲点(ノード)数を示す。なお、角度変位判定部202fの処理の更なる詳細については、図4から図6を参照して後述する。
また、起点ノード再設定部202gは、角度変位判定部202fにより角度変位が所定の閾値より大きいと判定された場合は、起点ノード設定部202dにより設定された起点ノードから進行方向に存在する次のノードを、次の起点ノードとして再設定する起点ノード再設定手段である。
また、終点ノード設定部202hは、起点ノード再設定部202gにより再設定された起点ノードについて角度変位算出部202eにより算出された角度変位が、角度変位判定部202fにより所定の閾値より小さいと判定された場合は、起点ノード再設定部202gにより再設定された起点ノードを終点ノードとして設定する終点ノード設定手段である。
また、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ検知部202bにより検知されたカーブを少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報を用いて生成するカーブ表示画面生成手段である。ここで、カーブ表示画面生成部202iは、起点ノード設定部202dにより設定された起点ノードから現在位置側へ所定距離加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。また、カーブ表示画面生成部202iは、終点ノード設定部202hにより設定された終点ノードから進行方向側へ所定距離加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。また、所定距離は、道幅および/または道路種別に応じて決定される距離(例えば、一般道では、1km、高速道路では、3km)であってもよい。このように、本実施形態において、表示範囲とは、カーブ検知部202bにより急なカーブおよび/または連続カーブ区間と判定された区間に、所定距離を加えた範囲を含んでいてもよい。また、カーブ表示画面生成部202iは、カーブに関する文字案内情報を更に含むカーブ表示画面を生成してもよい。
また、カーブ案内地点設定部202jは、カーブ表示画面生成部202iにより生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を設定するカーブ案内地点設定手段である。すなわち、カーブ案内地点設定部202jは、カーブ表示画面生成部202iにより生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を、地図データ上の位置および/またはネットワークデータ上のノード上に、カーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面が出力されるよう設定する。
また、カーブ表示画面送信部202kは、現在位置情報受信部202aにより受信される現在位置情報が示す現在位置が、カーブ案内地点設定部202jにより設定されたカーブ案内地点と一致する場合、カーブ表示画面生成部202iにより生成されたカーブ表示画面を端末装置100へ送信するカーブ表示画面送信手段である。
また、地図データ送信部202mは、地図データベース206cに記憶された地図データを端末装置100へ送信する地図データ送信手段である。
また、音声案内地点設定部202nは、カーブに関する音声案内情報を出力する音声案内地点を設定する音声案内地点設定手段である。すなわち、音声案内地点設定部202nは、カーブ表示画面生成部202iにより生成されたカーブ表示画面に対応する地図データ上の位置および/またはネットワークデータ上のノード上に、カーブに関する音声案内情報が出力されるよう、音声案内地点を設定する。
また、音声案内情報送信部202oは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報と、音声案内地点設定部202nにより設定された音声案内地点とが一致する場合、音声案内地点設定部202nにより設定された音声案内地点にて出力されるカーブに関する音声案内情報を案内データベース206dから取得して、端末装置100へ送信する音声案内情報送信手段である。
なお、図示しないが、制御部202は、更に、端末装置100から送信される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段を備えていてもよい。ここで、出発地は、端末装置100の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置100の利用者により端末装置100の入力部118を介して入力されたものであってもよい。
また、制御部202は、更に、経路探索条件受信手段により受信された経路探索条件を満たす、出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース206bに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、探索した当該案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を生成する案内経路探索手段を備えていてもよい。
ここで、案内経路探索手段は、端末装置100から送信される端末装置100の現在位置情報に基づく現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、案内経路探索手段は、経路探索条件に出発時刻または到着時刻が更に含まれている場合、出発時刻または到着時刻を更に含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース206bに記憶されたネットワークデータを用いて探索してもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、案内経路探索手段は、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、案内経路探索手段は、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。また、案内経路探索手段は、更に、地図データベース206cに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報を生成してもよい。また、案内経路探索手段は、更に、案内データベース206dに記憶された、案内経路上において出力される案内データ(表示案内データおよび音声案内データ等)を含む経路案内情報を生成してもよい。
[端末装置100の構成]
また、図1において、端末装置100は、現在位置情報をナビゲーションサーバ200へ送信し、ナビゲーションサーバ200から送信される、カーブ表示画面を受信し、受信されたカーブ表示画面を表示部114に表示する等の機能を有する。
ここで、端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、およびPDA等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置など)等である。ここで、端末装置100は、例えば、パーソナルコンピュータの場合、インターネットブラウザ等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、地図表示案内アプリケーション、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えている。また、端末装置100は、表示部114と音声出力部116とを少なくとも含む出力部を備えている。なお、図示しないが、端末装置100は、デジタルカメラ、フィルムカメラ、またはビデオカメラ等の、静止画または動画を記録する撮影部を備えていてもよい。
ここで、表示部114は、地図表示画面およびカーブ表示画面や、アプリケーション等の表示画面等を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイおよびモニタ等)である。また、音声出力部116は、音声データを音声として出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)である。また、端末装置100は、現在位置や経路探索条件等の入力等を行う入力部118(例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等)を備えている。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、表示部114、音声出力部116、および、入力部118、および、撮影部(図示せず)の制御を行う。
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよい。また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号(GPS衛星信号)と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、本実施形態において、位置取得部112は、別途他の衛生信号(例えば、ガリレオ衛星信号など)を受信してもよい。
また、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
また、位置取得部112は、例えば、方位センサにて検出した端末装置100の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置100の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置100の相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部112は、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、ナビゲーションサーバ200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100およびナビゲーションサーバ200と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブルを格納してもよい。ここで、記憶部106は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、現在位置情報送信部102b、カーブ表示画面受信部102c、カーブ案内部102d、地図データ受信部102e、地図表示部102f、および、音声案内情報受信部102gを備える。
このうち、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、位置取得部112の方位センサ等にて検出した端末装置100の進行方向等の方位情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部118を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部118を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部102aは、入力部118を介して利用者に表示部114に表示された地図データの表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部114での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、入力部118を介して利用者に表示部114に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報をナビゲーションサーバ200へ送信する現在位置情報送信手段である。
また、カーブ表示画面受信部102cは、ナビゲーションサーバ200から送信される、カーブ表示画面を受信するカーブ表示画面受信手段である。
また、カーブ案内部102dは、カーブ表示画面受信部102cにより受信されたカーブ表示画面を表示部114に表示するカーブ案内手段である。ここで、カーブ案内部102dは、後述の地図表示部102fにより表示された地図表示画面を、カーブ表示画面受信部102cにより受信されたカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、後述の地図表示部102fにより表示された地図表示画面の一部に、カーブ表示画面受信部102cにより受信されたカーブ表示画面を表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、後述の地図表示部102fにより表示された地図表示画面を、カーブ表示画面受信部102cにより受信された文字案内情報を更に含むカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、後述する音声案内情報受信部102gにより受信されたカーブに関する音声案内情報を音声出力部116を介して出力してもよい。
また、地図データ受信部102eは、ナビゲーションサーバ200から送信される、地図データを受信する地図データ受信手段である。
また、地図表示部102fは、地図データ受信部102eにより受信された地図データを表示部114に表示する地図表示手段である。ここで、地図表示部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、地図データ受信部102eにより受信された地図データに重畳させた地図表示画面を表示部114に表示してもよい。また、地図表示部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、カーブ案内部102dにより表示されたカーブ表示画面を、地図表示画面に切り替えて表示してもよい。また、地図表示部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、カーブ案内部102dにより表示された地図表示画面の一部に表示されたカーブ表示画面を非表示とした上で、当該地図表示画面を表示してもよい。
また、音声案内情報受信部102gは、ナビゲーションサーバ200から送信される、音声案内情報を受信する音声案内情報受信手段である。
なお、図示しないが、制御部102は、更に、ナビゲーションサーバ200から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段を備えていてもよい。ここで、経路案内情報受信手段は、更に、受信した経路案内情報を記憶部106に格納してもよい。ここで、経路案内情報受信手段は、記憶部106に既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
また、制御部102は、更に経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段を備えていてもよい。ここで、経路案内情報出力手段は、経路案内情報に基づく表示画面を表示部114に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力手段は、経路案内情報に含まれる、案内経路データ、地図データ、および/または、案内データに含まれるTBT等の表示データに基づく表示画面を表示部114に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部手段は、経路案内情報を音声出力部116を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力手段は、表示画面に対応した音声情報(経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等)を音声出力部116を介して出力させてもよい。
以上で、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
[ナビゲーションシステムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図2から図10を参照して詳細に説明する。ここで、図2は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。また、図3は、本実施形態における地図表示画面の一例を示す図である。また、図4は、本実施形態におけるカーブ検知処理の一例を示すフローチャートである。また、図5は、本実施形態における対象リンクの一例を示す図である。また、図6は、本実施形態におけるカーブ検知の詳細の一例を示す図である。また、図7は、本実施形態におけるカーブ表示画面の一例を示す図である。また、図8は、本実施形態における所定距離を含むカーブ表示画面の一例を示す図である。また、図9は、本実施形態における文字案内情報を含むカーブ表示画面の一例を示す図である。また、図10は、本実施形態における地図表示画面の一部にカーブ表示画面を表示した一例を示す図である。
まず、図2に示すように、ナビゲーションサーバ200の地図データ送信部202mは、地図データベース206cに記憶された地図データを端末装置100へ送信する(ステップSA−1)。
そして、端末装置100の地図データ受信部102eは、ナビゲーションサーバ200から送信される、地図データを受信する(ステップSA−2)。
そして、端末装置100の現在位置情報取得部102aは、端末装置100の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSA−3)。ここで、ステップSA−3において、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、位置取得部112の方位センサ等にて検出した端末装置100の進行方向等の方位情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
そして、端末装置100の地図表示部102fは、ステップSA−2において地図データ受信部102eの処理により受信された地図データを表示部114に表示する(ステップSA−4)。ここで、ステップSA−4において、地図表示部102fは、図3に示すように、ステップSA−3において現在位置情報取得部102aの処理により取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、ステップSA−2において地図データ受信部102eの処理により受信された地図データに重畳させた地図表示画面を表示部114に表示してもよい。
そして、端末装置100の現在位置情報取得部102aは、端末装置100の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSA−5)。
そして、端末装置100の現在位置情報送信部102bは、ステップSA−5において現在位置情報取得部102aの処理により取得された現在位置情報をナビゲーションサーバ200へ送信する(ステップSA−6)。
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報受信部202aは、ステップSA−6において現在位置情報送信部102bの処理により送信される現在位置を示す現在位置情報を受信する(ステップSA−7)。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ検知部202bは、ステップSA−7において現在位置情報受信部202aの処理により受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知する(ステップSA−8)。本実施形態において、所定の角度以上のカーブとは、例えば、急カーブ、連続カーブ区間等を含む。
ここで、ステップSA−8においてカーブ検知部202bの処理により実行されるカーブ検知処理の一例について、図4から図6を参照して説明する。
図4に示すように、対象リンク決定部202cは、図2のステップSA−7において現在位置情報受信部202aの処理により受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に基づいて、当該現在位置情報が示す現在位置から進行方向に存在するリンクから対象リンクを決定する(ステップSB−1)。
ここで、本実施形態における対象リンクの一例について図5を参照して説明する。図5は、一例として、本実施形態において走行する経路を模式的に示している。図5に示すように、対象リンク決定部202cは、現在位置情報受信部202aの処理により受信された現在位置情報に基づき現在位置が決定すると、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報(例えば、ネットワークデータベース206bに記憶された道路ネットワーク)から、当該現在位置情報が示す現在位置から進行方向に存在するリンク(例えば、現在走行している速度に対して所定時間で走行可能な長さに該当するリンク)を対象リンク(例えば、図5において、リンク1〜リンク8)として決定する。
図4に戻り、起点ノード設定部202dは、ステップSB−1において対象リンク決定部202cの処理により決定された対象リンク(例えば、図5において、リンク1〜リンク8)から起点ノードを設定する(ステップSB−2)。
ここで、本実施形態におけるカーブ検知の詳細の一例について図6を参照して説明する。図6は、一例として、上述の図5の(i)が示すリンク3に該当するカーブを拡大して示した図である。また、図6に示すように、リンク3に該当するカーブは、詳細には、複数のリンクが接続されている。ここで、図6に示すように、起点ノード設定部202dは、ステップSB−1において対象リンク決定部202cの処理により決定された対象リンク(例えば、図5において、リンク1〜リンク8)から、起点ノード(例えば、現在位置から減速を開始して停車可能な十分な距離がある最寄りのノード)を設定する。
図4に戻り、角度変位算出部202eは、ステップSB−2において起点ノード設定部202dの処理により設定された起点ノードと、当該起点ノードから進行方向に存在する対象リンクを繋ぐ所定個数の各ノードとの間で、角度差を算出し、当該角度差の和を角度変位として算出する(ステップSB−3)。具体的には、角度変位算出部202eは、ステップSB−2において起点ノード設定部202dの処理により起点ノードが設定されると、起点ノードから所定個数(例えば、図6において、n=8個)のノード間の角度差(例えば、図6において、Δθ1,Δθ2,Δθ3等)から角度変位(例えば、図6において、Δθ1〜Δθ7の和)を算出する。
そして、角度変位判定部202fは、ステップSB−3において角度変位算出部202eの処理により算出された角度変位(例えば、図6において、Δθ
1〜Δθ
7の和)が、下記の数式1に示す所定の閾値より大きいかまたは小さいかを判定する(ステップSB−4)。ここで、下記の数式1において、「n」は、ノード数を示す。また、「BendMax」は、足し合わせる所定数ノードの最大数を示す。また、「Δθ
n」は、ノード間の角度差を示す。
そして、起点ノード再設定部202gは、ステップSB−4において角度変位判定部202fの処理により角度変位(例えば、図6において、Δθ1〜Δθ7の和)が所定の閾値より大きいと判定された場合は(ステップSB−4:Yes)、ステップSB−3において起点ノード設定部202dの処理により設定された起点ノードから進行方向に存在する次のノード(例えば、図6において、n=1が示すノード)を、次の起点ノードとして再設定する(ステップSB−5)。その後、ステップSB−3の処理へ戻る。
すなわち、起点ノード再設定部202gは、角度変位が閾値以上であれば起点ノードを進行方向(すなわち、1つ先の隣のノード)にシフトする。そして、再設定された当該ノードについて、上述のステップSB−3において角度変位算出部202eの処理により角度変位(例えば、図6において、n=1が示すノードを起点ノードした場合、Δθ2〜Δθ7の和)が算出される。なお、本実施形態において、ステップSB−3〜SB−5の処理は、ステップSB−4において、角度変位判定部202fの処理により角度変位が所定の閾値より小さいと判定されるまで繰り返し実行される。
また、本実施形態において、角度変位判定部202fは、交差点と所定の角度以上のカーブ(例えば、急カーブや連続カーブ区間等)とを区別することができる。一例として、交差点の場合、角度変位が最も大きくなるノードがリンクとリンクをつなぐ点となるので、異なるリンクをつなぐノードにおける角度変位が閾値(すなわち、交差点とカーブとを区別するために予め設定された所定の閾値)より大きい場合、交差点であると判定して、カーブ検知から排除してもよい。また、角度変位判定部202fは、上記数式1を満たす場合であっても、下記の数式2を満たさない場合は、所定の角度以上のカーブとして検知しないものとしてもよい。この場合、所定の角度以上のカーブが存在しないと判定してカーブ検知を終了する。ここで、下記の数式2において、「BendNum」は、カーブの屈曲点(ノード)数を示す。また、「m」は、所定の角度以上のカーブを道路網表現上構成するのに必要な屈曲点(ノード)数を示す。
一方、終点ノード設定部202hは、ステップSB−5において起点ノード再設定部202gの処理により再設定された起点ノードについて、ステップSB−3において角度変位算出部202eの処理により算出された角度変位が、ステップSB−4において角度変位判定部202fの処理により所定の閾値より小さいと判定された場合は(ステップSB−4:No)、ステップSB−5において起点ノード再設定部202gの処理により再設定された起点ノードを終点ノード(例えば、図6において、n=8が示すノード)として設定する(ステップSB−6)。すなわち、終点ノード設定部202hは、角度変位が閾値以下である場合(すなわち、角度変位が閾値より大きかったものが小さくなった場合)には、カーブ終点であると判定する。
また、本実施形態において、終点ノード設定部202hは、角度変位が閾値以下である場合(すなわち、角度変位が閾値より大きかったものが小さくなった場合)で、かつ、加速して通常の航行速度に達するまでに要する距離の間(例えば、図5において、リンク4とリンク5)に、大きな角度変位が無い場合、カーブが終了したと判定してもよい。このように、本実施形態において、終点ノード設定部202hは、急カーブのカーブ終点を検知することができる。
更に、本実施形態において、終点ノード設定部202hは、角度変位が閾値以下である場合(すなわち、角度変位が閾値より大きかったものが小さくなった場合)で、かつ、加速して通常の走行速度に達するまでに要する距離の間に大きな角度変位がある場合は、カーブが終了したと判定せずに、例えば、図5に示すリンク6のカーブについて、上述のステップSB−3からSB−5の処理を実行してもよい。この場合、終点ノードは、例えば、図5のリンク7とリンク8とを繋ぐノードに設定される。このように、本実施形態において、終点ノード設定部202hは、急カーブが連続している場合、最後の急カーブ終点を、カーブ連続区間のカーブ終点として検知することができる。
ここで、再び図2に戻り、ナビゲーションサーバ200のカーブ表示画面生成部202iは、ステップSA−8においてカーブ検知部202bの処理により検知されたカーブ(例えば、図7において、起点ノードと終点ノードとを含む連続カーブ区間を示すカーブ)を少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報を用いて生成する(ステップSA−9)。
ここで、ステップSA−9において、カーブ表示画面生成部202iは、起点ノード設定部202dの処理により設定された起点ノードから現在位置側へ所定距離(例えば、図8において、(i)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。また、ステップSA−9において、カーブ表示画面生成部202iは、終点ノード設定部202hの処理により設定された終点ノードから進行方向側へ所定距離(例えば、図8において、(ii)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。本実施形態において、所定距離は、道幅および/または道路種別に応じて決定される距離(例えば、一般道では、1km、高速道路では、3km)であってもよい。また、所定距離は、例えば、カーブでの走行速度を10km/時間、通常走行速度を40km/時間として、化減速に要する時間をもとに算出される距離であってもよい。このように、本実施形態において、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ前の減速およびカーブ後の加速のために、所定距離を前後に追加した範囲を含むカーブ表示画面を生成してもよい。すなわち、カーブ表示画面生成部202iは、起点ノードから所定距離(すなわち、減速に必要な距離)を追加した部分(例えば、図8において、所定距離(i)が示す道路部分)を含むカーブ表示画面を生成してもよい。また、カーブ表示画面生成部202iは、終点ノード(すなわち、カーブ終了判定箇所)から所定距離(すなわち、通常の速度に加速するのに十分な距離)を追加した部分(例えば、図8において所定距離(ii)が示す道路部分)を含むカーブ表示画面を生成してもよい。
また、ステップSA−9において、カーブ表示画面生成部202iは、カーブに関する文字案内情報を更に含むカーブ表示画面(例えば、図9に示すカーブ表示画面)を生成してもよい。例えば、図9に示すように、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ上の主要な案内対象地点に対応付けられた、メッセージ(案内文)を構成する文字データ(例えば、図9において、(i)が示す「この先急カーブ連続地帯」や、(ii)が示す「カーブ連続地帯通過中」等の文字データ)を含むカーブ表示画面を生成してもよい。ここで、一例として、図9に示すカーブ表示画面上には、(i)が示す「この先急カーブ連続地帯」の文字データが表示されているが、現在位置がカーブ上にある場合は、(ii)が示す「カーブ連続地帯通過中」の文字データに切り替えて表示されるものとする。また、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ上の主要な案内対象地点(例えば、図9において、ABC−ICやDEF−ICやGHI−IC等のインターチェンジが存在する地点)において、カーブの形状等を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)(例えば、右カーブ矢印、右急カーブ矢印、直進矢印等のアイコン等)や、カーブ全体に対する位置の割合(例えば、0.3km、3.1km、13.0km等)の画像データを含むカーブ表示画面を生成してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ案内地点設定部202jは、ステップSA−9においてカーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を設定する(ステップSA−10)。すなわち、カーブ案内地点設定部202jは、カーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を、地図データ上の位置および/またはネットワークデータ上のノード上に、カーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面が出力されるよう設定する。ここで、ステップSA−10において、ナビゲーションサーバ200の音声案内地点設定部202nは、カーブに関する音声案内情報を出力する音声案内地点を設定してもよい。
そして、端末装置100の現在位置情報取得部102aは、端末装置100の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSA−11)。
そして、端末装置100の現在位置情報送信部102bは、ステップSA−11において現在位置情報取得部102aの処理により取得された現在位置情報をナビゲーションサーバ200へ送信する(ステップSA−12)。
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報受信部202aは、ステップSA−11において現在位置情報送信部102bの処理により送信される現在位置を示す現在位置情報を受信する(ステップSA−13)。
そして、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSA−13において現在位置情報受信部202aの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSA−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致するか否かを判定する(ステップSA−14)。ここで、ステップSA−14において、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSA−13において現在位置情報受信部202aの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSA−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点と一致するか否かを判定してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSA−13において現在位置情報受信部202aの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSA−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致すると判定した場合(ステップSA−14:Yes)、次のステップSA−15の処理へ進む。
一方、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSA−13において現在位置情報受信部202aの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSA−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致しないと判定した場合(ステップSA−14:No)、ステップSA−13へ戻り、ステップSA−14において現在位置がカーブ案内地点と一致すると判定されるまで処理を繰り返す。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ表示画面送信部202kは、ステップSA−14において現在位置がカーブ案内地点と一致すると判定された場合に、ステップSA−9においてカーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面(例えば、図7から図9に示すカーブ表示画面等)を端末装置100へ送信する(ステップSA−15)。ここで、ステップSA−15において、ナビゲーションサーバ200の音声案内情報送信部202oは、ステップSA−13において現在位置情報受信部202aの処理により受信された現在位置情報と、ステップSA−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点とが一致するとステップSA−14において判定された場合、ステップSA−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点にて出力されるカーブに関する音声案内情報を案内データベース206dから取得して、端末装置100へ送信してもよい。
そして、端末装置100のカーブ表示画面受信部102cは、ステップSA−15においてカーブ表示画面送信部202kの処理によりナビゲーションサーバ200から送信される、カーブ表示画面を受信する(ステップSA−16)。ここで、ステップSA−16において、音声案内情報受信部102gは、ステップSA−15において音声案内情報送信部202oの処理によりナビゲーションサーバ200から送信される、音声案内情報を受信してもよい。
そして、端末装置100のカーブ案内部102dは、ステップSA−16においてカーブ表示画面受信部102cの処理により受信されたカーブ表示画面(例えば、図7から図9に示すカーブ表示画面)を表示部114に表示する(ステップSA−17)。
ここで、ステップSA−17において、カーブ案内部102dは、ステップSA−4において地図表示部102fの処理により表示された地図表示画面(例えば、図3に示す地図表示画面)を、ステップSA−16においてカーブ表示画面受信部102cの処理により受信されたカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、図10に示すように、ステップSA−4において地図表示部102fの処理により表示された地図表示画面の一部(すなわち、サブウィンドウ)に、ステップSA−16においてカーブ表示画面受信部102cの処理により受信されたカーブ表示画面を表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、ステップSA−4において地図表示部102fの処理により表示された地図表示画面を、ステップSA−16においてカーブ表示画面受信部102cの処理により受信された文字案内情報を更に含むカーブ表示画面(例えば、図9に示すカーブ表示画面)に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部102dは、更に、ステップSA−16において音声案内情報受信部102gの処理により受信されたカーブに関する音声案内情報を音声出力部116を介して出力してもよい。
更に、本実施形態において、ステップSA−17におけるカーブ案内部102dによるカーブ案内処理後、地図表示部102fは、現在位置情報取得部102aの処理により取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、ステップSA−17においてカーブ案内部102dの処理により表示されたカーブ表示画面を、地図表示画面に切り替えて表示してもよい。また、地図表示部102fは、現在位置情報取得部102aの処理により取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、カーブ案内部102dの処理により表示された地図表示画面の一部に表示されたカーブ表示画面を非表示とした上で、当該地図表示画面を表示してもよい。
以上で、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型))について、図11および図12を参照して以下に説明する。ここで、図11は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
なお、第2の実施形態においては、ナビゲーションサーバ200にて端末装置100の出力部(表示部114および音声出力部116)に出力させるデータ(例えば、地図表示画面、カーブ表示画面等を含む出力制御情報)を生成し、これらのデータを端末装置100へ送信して、当該端末装置100の出力部を機能させている。このように、第2の実施形態は、ナビゲーションサーバ200にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
[ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の構成]
まず、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の構成の一例について、図11を参照して以下に説明する。
図11に示すように、本発明の第2の実施形態のナビゲーションサーバ200は、位置取得部112と出力部(表示部114および音声出力部116)と入力部118と制御部102と記憶部106とを少なくとも備えた端末装置100に通信可能に接続された、制御部202と記憶部206とを少なくとも備える。なお、図示しないが、端末装置100は、静止画および動画を撮影可能なカメラ等の撮影部を備えていてもよい。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ200および端末装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
図11において、ナビゲーションサーバ200は、地図の地図情報を記憶部206に記憶し、端末装置100から送信される位置情報信号から算出した位置情報を当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報として取得し、取得された現在位置情報、および、記憶部206に記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知し、検知されたカーブを少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、記憶部206に記憶された地図情報を用いて生成し、生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を設定し、端末装置100の現在位置情報が示す現在位置が、設定されたカーブ案内地点と一致する場合、生成されたカーブ表示画面を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させる等の機能を有する。
なお、ナビゲーションサーバ200における通信制御インターフェース部204および記憶部206(地図情報ファイル206a、ネットワークデータベース206b、地図データベース206c、および、案内データベース206d等)の機能、また、端末装置100における位置取得部112、表示部114、音声出力部116、入力部118、および、撮影部(図示せず)の機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、図11において、制御部202は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、カーブ検知部202b、対象リンク決定部202c、起点ノード設定部202d、角度変位算出部202e、角度変位判定部202f、起点ノード再設定部202g、終点ノード設定部202h、カーブ表示画面生成部202i、カーブ案内地点設定部202j、音声案内地点設定部202n、現在位置情報取得部202p、地図表示画面生成部202q、および、出力制御部202rを備える。
なお、本実施形態において、カーブ検知部202b、対象リンク決定部202c、起点ノード設定部202d、角度変位算出部202e、角度変位判定部202f、起点ノード再設定部202g、および、終点ノード設定部202h、カーブ表示画面生成部202i、カーブ案内地点設定部202j、および、音声案内地点設定部202nの各機能は、第1の実施形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
このうち、現在位置情報取得部202pは、端末装置100から送信される位置情報信号から算出した位置情報を当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報として取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部202pは、利用者により端末装置100の入力部118を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、地図表示画面生成部202qは、現在位置情報取得部202pにより取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に重畳させた地図表示画面を生成する地図表示画面生成手段である。
また、出力制御部202rは、現在位置情報取得部202pにより取得される現在位置情報が示す現在位置が、カーブ案内地点設定部202jにより設定されたカーブ案内地点と一致する場合、カーブ表示画面生成部202iにより生成されたカーブ表示画面を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部202rは、現在位置情報取得部202pにより取得される現在位置情報が示す現在位置が、音声案内地点設定部202nにより設定された音声案内地点と一致する場合、音声案内地点設定部202nにより設定された音声案内地点にて出力されるカーブに関する音声案内情報を案内データベース206dから取得して、当該音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の音声出力部116を介して当該出力制御情報を出力させてもよい。また、出力制御部202rは、地図表示画面生成部202qにより生成された地図表示画面を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させてもよい。
以上で、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の構成の一例の説明を終える。
[ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例について、以下に図12を参照して詳細に説明する。ここで、図12は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報取得部202pは、ステップSC−1において端末装置100から送信される位置情報信号から算出した位置情報を当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報として取得する(ステップSC−2)。ここで、ステップSC−1およびSC−2において、現在位置情報取得部202pは、利用者により端末装置100の入力部118を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200の地図表示画面生成部202qは、ステップSC−2において現在位置情報取得部202pの処理により取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に重畳させた地図表示画面(例えば、上述の図3に示す地図表示画面)を生成する(ステップSC−3)。
そして、ナビゲーションサーバ200の出力制御部202rは、ステップSC−3において地図表示画面生成部202qの処理により生成された地図表示画面(例えば、上述の図3に示す地図表示画面)を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して(ステップSC−4)、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させる(ステップSC−5)。
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報取得部202pは、ステップSC−6において端末装置100から送信される位置情報信号から算出した位置情報を当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報として取得する(ステップSC−7)。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ検知部202bは、ステップSC−7において現在位置情報取得部202pの処理により受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知する(ステップSC−8)。本実施形態において、所定の角度以上のカーブとは、例えば、急カーブ、連続カーブ区間等を含む。
なお、ステップSC−8においてカーブ検知部202bの処理により実行されるカーブ検知処理の一例については、上述の第1の実施形態において図4から図6を参照して説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ表示画面生成部202iは、ステップSC−8においてカーブ検知部202bの処理により検知されたカーブ(例えば、上述の図7において、起点ノードと終点ノードとを含む連続カーブ区間を示すカーブ)を少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、地図情報ファイル206aに記憶された地図情報を用いて生成する(ステップSC−9)。
ここで、ステップSC−9において、カーブ表示画面生成部202iは、起点ノード設定部202dの処理により設定された起点ノードから現在位置側へ所定距離(例えば、上述の図8において、(i)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。また、ステップSC−9において、カーブ表示画面生成部202iは、終点ノード設定部202hの処理により設定された終点ノードから進行方向側へ所定距離(例えば、上述の図8において、(ii)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。本実施形態において、所定距離は、道幅および/または道路種別に応じて決定される距離(例えば、一般道では、1km、高速道路では、3km)であってもよい。
また、ステップSC−9において、カーブ表示画面生成部202iは、カーブに関する文字案内情報を更に含むカーブ表示画面(例えば、上述の図9に示すカーブ表示画面)を生成してもよい。例えば、図9に示すように、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ上の主要な案内対象地点に対応付けられた、メッセージを構成する文字データ(例えば、上述の図9において、(i)が示す「この先急カーブ連続地帯」や、(ii)が示す「カーブ連続地帯通過中」等の文字データ)を含むカーブ表示画面を生成してもよい。また、カーブ表示画面生成部202iは、カーブ上の主要な案内対象地点(例えば、上述の図9において、ABC−ICやDEF−ICやGHI−IC等のインターチェンジが存在する地点)において、カーブの形状等を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)(例えば、右カーブ矢印、右急カーブ矢印、直進矢印等のアイコン等)や、カーブ全体に対する位置の割合(例えば、0.3km、3.1km、13.0km等)の画像データを含むカーブ表示画面を生成してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200のカーブ案内地点設定部202jは、ステップSC−9においてカーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面(例えば、上述の図7から図9に示すカーブ表示画面)を表示するカーブ案内地点を設定する(ステップSC−10)。ここで、ステップSC−10において、ナビゲーションサーバ200の音声案内地点設定部202nは、カーブに関する音声案内情報を出力する音声案内地点を設定してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報取得部202pは、ステップSC−11において端末装置100から送信される位置情報信号から算出した位置情報を当該端末装置100の現在位置を示す現在位置情報として取得する(ステップSC−12)。
そして、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致するか否かを判定する(ステップSC−13)。ここで、ステップSC−13において、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点と一致するか否かを判定してもよい。
そして、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致すると判定した場合(ステップSC−13:Yes)、次のステップSC−14の処理へ進む。
一方、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致しないと判定した場合(ステップSC−13:No)、ステップSC−12へ戻り、ステップSC−12において現在位置がカーブ案内地点と一致すると判定されるまで処理を繰り返す。
そして、ナビゲーションサーバ200の出力制御部202rは、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10においてカーブ案内地点設定部202jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致する場合、ステップSC−9においてカーブ表示画面生成部202iの処理により生成されたカーブ表示画面(例えば、上述の図7から図9が示すカーブ表示画面)を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して(ステップSC−14)、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させる(ステップSC−15)。ここで、ステップSC−14およびステップSC−15において、出力制御部202rは、ステップSC−12において現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSC−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点と一致するとステップSC−13において判定された場合、ステップSC−10において音声案内地点設定部202nの処理により設定された音声案内地点にて出力されるカーブに関する音声案内情報を案内データベース206dから取得して、当該音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の音声出力部116を介して当該出力制御情報を出力させてもよい。
更に、本実施形態において、ステップSC−14およびステップSC−15における出力制御部202rによるカーブ案内処理後、出力制御部202rは、現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、ステップSC−14およびステップSC−15において出力制御部202rの処理により表示されたカーブ表示画面を、地図表示画面に切り替えて表示するよう、地図表示画面を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させてもよい。また、出力制御部202rは、現在位置情報取得部202pの処理により取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、出力制御部202rの処理により表示された地図表示画面の一部に表示されたカーブ表示画面を非表示とした上で、当該地図表示画面を表示するよう、地図表示画面を含む出力制御情報を端末装置100へ送信して、当該端末装置100の表示部114を介して当該出力制御情報を出力させてもよい。
以上で、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例の説明を終える。
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態(ナビゲーション装置400(スタンドアローン型))について、図13および図14を参照して以下に説明する。ここで、図13は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、また、図14は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の一例を示すフローチャートである。
なお、第3の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置400に集約し、地図の地図情報を記憶部406に記憶し、ナビゲーション装置400の現在位置を示す現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報、および、記憶部406に記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知し、検知されたカーブを少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、記憶部406に記憶された地図情報を用いて生成し、生成されたカーブ表示画面を表示するカーブ案内地点を設定し、取得される現在位置情報が示す現在位置が、設定されたカーブ案内地点と一致する場合、生成されたカーブ表示画面を表示部414に表示する等の機能を有する。このように、第3の実施形態は、ナビゲーション装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
[ナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の構成]
まず、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の構成の一例について、図13を参照して以下に説明する。
図13に示すように、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置400は、位置取得部412と出力部(表示部414および音声出力部416)と入力部418と制御部402と記憶部406とを少なくとも備える。なお、図示しないが、ナビゲーション装置400は、静止画および動画を撮影可能なカメラ等の撮影部を備えていてもよい。これらナビゲーション装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置400は、例えば、PND(Portable Navigation Device)等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置等であってもよい。
図13において、入出力制御インターフェース部408、位置取得部412、表示部414、音声出力部416、および、入力部418の各機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(地図情報ファイル406a、ネットワークデータベース406b、地図データベース406c、および、案内データベース406d等)についても、ナビゲーションサーバ200ではなくナビゲーション装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、図13において、制御部402の各部(現在位置情報取得部402a〜音声案内地点設定部402n等)については、本実施形態のナビゲーション装置400がスタンドアローン型であり、制御部402が各送信受信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態と基本的に同様である。なお、本実施形態において、ナビゲーション装置400は、通信制御インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、当該通信制御インターフェース部を介して外部機器に通信可能に接続されていてもよい。
また、図13において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、現在位置情報取得部402a、カーブ検知部402b、対象リンク決定部402c、起点ノード設定部402d、角度変位算出部402e、角度変位判定部402f、起点ノード再設定部402g、終点ノード設定部402h、カーブ表示画面生成部402i、カーブ案内地点設定部402j、カーブ案内部402k、地図表示部402m、および、音声案内地点設定部402nを備える。
なお、本実施形態において、カーブ検知部402b、対象リンク決定部402c、起点ノード設定部402d、角度変位算出部402e、角度変位判定部402f、起点ノード再設定部402g、終点ノード設定部402h、カーブ表示画面生成部402i、カーブ案内地点設定部402j、および、音声案内地点設定部402nの各機能は、第1の実施形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
このうち、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、位置取得部412にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、更に、位置取得部412の方位センサ等にて検出したナビゲーション装置400の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、現在位置情報取得部402aは、利用者により入力部418を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部418を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部402aは、入力部418を介して利用者に表示部414に表示された地図データの表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部414での指定操作等)させた座標をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、更に、入力部418を介して利用者に表示部414に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、カーブ案内部402kは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報が示す現在位置が、カーブ案内地点設定部402jにより設定されたカーブ案内地点と一致する場合、カーブ表示画面生成部402iにより生成されたカーブ表示画面を表示部414に表示するカーブ案内手段である。ここで、カーブ案内部402kは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報と、カーブ案内地点設定部402jにより設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、後述する地図表示部402mにより表示された地図表示画面を、カーブ表示画面生成部402iにより生成されたカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部402kは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報と、カーブ案内地点設定部402jにより設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、地図表示部402mにより表示された地図表示画面の一部に、カーブ表示画面生成部402iにより生成されたカーブ表示画面を表示してもよい。また、カーブ案内部402kは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報と、カーブ案内地点設定部402jにより設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、地図表示部402mにより表示された地図表示画面を、カーブ表示画面生成部402iにより生成された文字案内情報を更に含むカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部402kは、更に、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報と、音声案内地点設定部402nにより設定された音声案内地点とが一致する場合、音声案内情報を音声出力部416を介して出力してもよい。
また、地図表示部402mは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、地図情報ファイル406aに記憶された地図情報に重畳させた地図表示画面を表示部414に表示する地図表示手段である。また、地図表示部402mは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、カーブ案内部402kにより表示されたカーブ表示画面を、地図表示画面に切り替えて表示してもよい。また、地図表示部402mは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、カーブ案内部402kにより表示された地図表示画面の一部に表示されたカーブ表示画面を非表示とした上で、当該地図表示画面を表示してもよい。
以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の構成の一例の説明を終える。
[ナビゲーション装置400(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の一例について、以下に図14を参照して詳細に説明する。
まず、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSD−1)。ここで、ステップSD−1において、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、位置取得部412にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、更に、位置取得部412の方位センサ等にて検出したナビゲーション装置400の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
ここで、ステップSD−1において、現在位置情報取得部402aは、利用者により入力部418を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、現在位置情報取得部402aは、入力部418を介して利用者に表示部414に表示された地図データの表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部414での指定操作等)させた座標をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、更に、入力部418を介して利用者に表示部414に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報をナビゲーション装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
そして、地図表示部402mは、ステップSD−1において現在位置情報取得部402aの処理により取得された現在位置情報に基づく現在位置記号を、地図情報ファイル406aに記憶された地図情報に重畳させた地図表示画面(例えば、上述の図3に示す地図表示画面)を表示部414に表示する(ステップSD−2)。
そして、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSD−3)。
そして、カーブ検知部402bは、ステップSD−3において現在位置情報取得部402aの処理により受信された現在位置情報、および、地図情報ファイル406aに記憶された地図情報に基づいて、交差点以外の所定の角度以上のカーブを検知する(ステップSD−4)。本実施形態において、所定の角度以上のカーブとは、例えば、急カーブ、連続カーブ区間等を含む。
なお、ステップSD−4においてカーブ検知部402bの処理により実行されるカーブ検知処理の一例については、上述の第1の実施形態において図4から図6を参照して説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
そして、カーブ表示画面生成部402iは、ステップSD−4においてカーブ検知部402bの処理により検知されたカーブ(例えば、上述の図7において、起点ノードと終点ノードとを含む連続カーブ区間を示すカーブ)を少なくとも含む表示範囲および表示縮尺にてカーブを表示するカーブ表示画面を、地図情報ファイル406aに記憶された地図情報を用いて生成する(ステップSD−5)。
ここで、ステップSD−5において、カーブ表示画面生成部402iは、起点ノード設定部402dの処理により設定された起点ノードから現在位置側へ所定距離(例えば、上述の図8において、(i)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。また、ステップSD−5において、カーブ表示画面生成部402iは、終点ノード設定部402hの処理により設定された終点ノードから進行方向側へ所定距離(例えば、上述の図8において、(ii)が示す所定距離)加えた範囲の道路を更に含む表示範囲および表示縮尺にてカーブ表示画面を生成してもよい。本実施形態において、所定距離は、道幅および/または道路種別に応じて決定される距離(例えば、一般道では、1km、高速道路では、3km)であってもよい。
また、ステップSD−5において、カーブ表示画面生成部402iは、カーブに関する文字案内情報を更に含むカーブ表示画面(例えば、上述の図9に示すカーブ表示画面)を生成してもよい。例えば、図9に示すように、カーブ表示画面生成部402iは、カーブ上の主要な案内対象地点に対応付けられた、メッセージを構成する文字データ(例えば、上述の図9において、(i)が示す「この先急カーブ連続地帯」や、(ii)が示す「カーブ連続地帯通過中」等の文字データ)を含むカーブ表示画面を生成してもよい。また、カーブ表示画面生成部402iは、カーブ上の主要な案内対象地点(例えば、上述の図9において、ABC−ICやDEF−ICやGHI−IC等のインターチェンジが存在する地点)において、カーブの形状等を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)(例えば、右カーブ矢印、右急カーブ矢印、直進矢印等のアイコン等)や、カーブ全体に対する位置の割合(例えば、0.3km、3.1km、13.0km等)の画像データを含むカーブ表示画面を生成してもよい。
そして、カーブ案内地点設定部402jは、ステップSD−5においてカーブ表示画面生成部402iの処理により生成されたカーブ表示画面(例えば、上述の図7から図9に示すカーブ表示画面)を表示するカーブ案内地点を設定する(ステップSD−6)。ここで、ステップSD−6において、音声案内地点設定部402nは、カーブに関する音声案内情報を出力する音声案内地点を設定してもよい。
そして、現在位置情報取得部402aは、ナビゲーション装置400の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップSD−7)。
そして、ナビゲーション装置400の制御部402は、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致するか否かを判定する(ステップSD−8)。ここで、ステップSD−8において、ナビゲーション装置400の制御部402は、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSD−6において音声案内地点設定部402nの処理により設定された音声案内地点と一致するか否かを判定してもよい。
そして、ナビゲーション装置400の制御部402は、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致すると判定した場合(ステップSD−8:Yes)、次のステップSD−9の処理へ進む。
一方、ナビゲーション装置400の制御部402は、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により受信される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致しないと判定した場合(ステップSD−8:No)、ステップSD−7へ戻り、ステップSD−8において現在位置がカーブ案内地点と一致すると判定されるまで処理を繰り返す。
そして、カーブ案内部402kは、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得される現在位置情報が示す現在位置が、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点と一致する場合(すなわち、上述のステップSD−8:Yesの場合)、ステップSD−6においてカーブ表示画面生成部402iの処理により生成されたカーブ表示画面(例えば、上述の図7から図9に示すカーブ表示画面)を表示部414に表示する(ステップSD−9)。
ここで、ステップSD−9において、カーブ案内部402kは、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得された現在位置情報と、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、ステップSD−2において地図表示部402mの処理により表示された地図表示画面を、ステップSD−5においてカーブ表示画面生成部402iの処理により生成されたカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。また、カーブ案内部402kは、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得された現在位置情報と、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、ステップSD−2において地図表示部402mの処理により表示された地図表示画面の一部に、ステップSD−5においてカーブ表示画面生成部402iの処理により生成されたカーブ表示画面を表示してもよい。また、カーブ案内部402kは、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得された現在位置情報と、ステップSD−6においてカーブ案内地点設定部402jの処理により設定されたカーブ案内地点とが一致する場合、ステップSD−2において地図表示部402mの処理により表示された地図表示画面を、ステップSD−5においてカーブ表示画面生成部402iの処理により生成された文字案内情報を更に含むカーブ表示画面に切り替えて表示してもよい。
また、ステップSD−9において、カーブ案内部402kは、更に、ステップSD−7において現在位置情報取得部402aの処理により取得された現在位置情報と、ステップSD−6において音声案内地点設定部402nに処理により設定された音声案内地点とが一致するとステップSD−8において判定された場合、音声案内情報を音声出力部416を介して出力してもよい。
更に、本実施形態において、ステップSD−9におけるカーブ案内部402kによるカーブ案内処理後、地図表示部402mは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、ステップSD−9においてカーブ案内部402kの処理により表示されたカーブ表示画面を、地図表示画面に切り替えて表示してもよい。また、地図表示部402mは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報がカーブ表示画面の表示範囲から逸脱した際に、ステップSD−9においてカーブ案内部402kの処理により表示された地図表示画面の一部に表示されたカーブ表示画面を非表示とした上で、当該地図表示画面を表示してもよい。
以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置400の処理の一例の説明を終える。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、ナビゲーションサーバ200、および、ナビゲーション装置400に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、ナビゲーションサーバ200、および、ナビゲーション装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102、制御部202、および、制御部402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、ナビゲーションサーバ200、および、ナビゲーション装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106、記憶部206、および、記憶部406などには、OS(Operating System)として協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、ナビゲーションサーバ200、および、ナビゲーション装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106、記憶部206、および、記憶部406に格納される各種のデータベース等(地図情報ファイル206a、ネットワークデータベース206b、地図データベース206c、案内データベース206d、地図情報ファイル406a、ネットワークデータベース406b、地図データベース406c、および、案内データベース406d)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、ナビゲーションサーバ200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーションサーバ200は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。