JP6136882B2 - イヤーピース及びそれを備えたイヤホン - Google Patents
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Description
外耳道内に挿入されたイヤーピースは、柔軟な傘状部が外耳道の内壁に密着し、外耳道内の密閉性を確保する。
この使用状態で、スピーカユニットの出力音は、音筒部内を通り、次いでイヤーピースの管状部内を通過してその一端部から外耳道内に放出される。
この特性の乱れが大きくなると、使用者には出力音の濁りとして聴取されるため、改善が望まれていた。
発明者らは、この改善をすべく、イヤーピースの管状部の形状に着目して鋭意研究した結果、従来よりも出力音の高音域の特性において、特性の乱れを抑制し、聴取される出力音の音質が向上する本発明を完成するに至った。
1) 貫通孔を有する筒状の基部と、
前記基部の一端側に接続され他端側に向け前記基部を覆うよう傘状に延出した傘状部と、
前記貫通孔の他端側に設けられてイヤホンの音筒部と係合する係合部と、
前記貫通孔の内周面において凹状又は凸状として形成され、
前記他端側から進行して到達した音を偏向反射する拡散部と、
を備え、
nを3以上の奇数としたときに、前記拡散部は、前記内周面において、前記貫通孔の軸線方向から見たときに周方向にn等分する位置の内の、二つ以上の位置に形成されているイヤーピースである。
2) スピーカユニットと、
前記スピーカユニットを収容する本体部と、
前記本体部から筒状に突出する音筒部と、
前記音筒部に着脱自在に装着されたイヤーピースと、
を備え、
前記イヤーピースは、
貫通孔を有する筒状の基部と、
前記基部の一端側に接続され他端側に向け前記基部を覆うよう傘状に延出した傘状部と、
前記貫通孔の他端側に設けられて前記音筒部に外嵌している係合部と、
前記貫通孔の内周面における前記音筒部よりも前記一端側に凹状又は凸状として形成され、前記スピーカユニットから進行して到達した音を偏向反射する拡散部と、
を有し、
nを3以上の奇数としたときに、前記拡散部は、前記内周面において、前記貫通孔の軸線方向から見たときに周方向にn等分する位置の内の、二つ以上の位置に形成されているイヤホンである。
以下の説明において、前後方向を図2に示される矢印の方向に規定している。この方向は、使用状態の姿勢における方向等とは関係がなく、理解容易のため便宜的に規定したものである。
まず、図1及び図2を参照して、実施例のイヤホン51の構成を説明する。図1は、イヤホン51の外観斜視図であり、図2は図1におけるS1−S1位置での部分断面図である。
本体部1の内部において、スピーカユニットSPの音放出面SP1の前方側には、空隙としてフロントキャビティV1が形成されている。
音筒部2は、例えば円筒状に形成されている。音筒部2の横断面の外形形状は、円形に限定されず、楕円や角形であってもよい。
音筒部2には、フロントキャビティV1と外部空間とを連通する貫通孔2aが形成されている。貫通孔2aの横断面形状は限定されないが、円形であることが望ましい。
音筒部2の先端側には、外方に張り出したフランジ部2cが設けられている。フランジ部2cにおける本体部1側の面は、音筒部2の軸線CL2に直交する段面2c1とされている。
このイヤーピース3について、図2〜図10を参照して詳述する。
イヤーピース3は、軸線CL3を中心軸とする略管状の基部3aと、基部3aの一端部である前端部3a1に連結し、基部3aの他端部である後端部3a2側に向かって基部3aを外方から覆うように海月の傘状に延出した傘状部3bと、を有する。傘状部3bにおける最大径となる位置は、前端部3a1と後端部3a2との間にある。
すなわち、基部3aよりも傘状部3bの方が、基本的に低剛性とされている。
基部3aは、前後に貫通する貫通孔3a3を有している。
貫通孔3a3は、前端部3a1側が音孔3eの出口として開口している。ここでは、イヤーピース3が音筒部2に外嵌された際に、貫通孔3a3の音筒部2よりも前方側となる部分を音孔3eとして規定する。
イヤーピース3は、柔軟性を有する材料で形成されている。例えば、エラストマやゴムである。ゴムの例はシリコーンゴムである。
内フランジ部3fは、音筒部2における段面2c1に係合する係合部である。内フランジ部3fは、径方向内方に張り出して形成された縮径部分である。内フランジ部3fの内径は、音筒部2の外周面2bの外径に対し、同じか僅かに小さく設定されている。
このように、イヤーピース3は音筒部2に着脱自在に係合する。イヤーピース3が音筒部2に装着された状態で、軸線CL2と軸線CL3とは、通常、一致するように各部位の形状及び寸法が設定される。
内壁部3e1は、この内径の拡張形状を有するものに限定されない。例えば、内径が前後方向に同径となるように形成されていてもよい。
凹部5は、スピーカユニットSPの振動板SP2から発せられた出力音の内、凹部5に到達した出力音Mを拡散的に反射させる部分であり、以下拡散部KBとも称する。拡散部KB(凹部5)による出力音の拡散作用については後述する。
凹部5は、分散して、或いは列をなして断続的に複数設けられていてもよく、図2及び図3などには、複数の凹部5が列状に形成された例が示されている。
イヤーピース3において、凹部5は、例えば、内壁部3e1における開口形状(縁部形状)が概ね円形を呈し、曲面状(例えば球面の一部)に窪んだ内面5aを有している。
この配置パターンPA1では、各領域AR1〜ARnにおいて、凹部5が、周方向に180°ずれた位置(軸線CL3を挟んだ反対位置)に対向して設けられないように、周方向の角度ピッチPTを設定するのがよい。
図5(a)は、イヤーピース3の音孔3eを軸線CL3方向から見た模式図であり、図5(b)は、内周面3e2における内周半面Aを説明する図、図5(c)は、内周面3e2における内周半面Bを説明する図である。
そして、位置P1から時計回り方向で角度180°の位置P2までの半周面をA面、位置P2から角度360°の位置P3(位置P1と合致)までの半周面(一点鎖線範囲)をB面とする。
領域AR1において、凹部5は、角度0°の位置P1に形成され、他は周方向に角度ピッチPTを72°にして、72°,144°,216°,288°の各位置に形成されている。この角度ピッチPTは、mを3以上の奇数として、内周面3e2を軸線CL3方向から見たときに周方向にm等分する角度である。
従って、領域AR1において、いずれの凹部5も、軸線CL3を挟んで対向する180°ずれた位置(例えば、0°の凹部5に対する180°の位置P2)には、凹部5は設けられていない。
この場合、対向する180°位置に、凹部5の中心のみならず、その一部がかからないように、凹部5の大きさや形状が設定されている。
拡散部KBである凹部5は、内周面3e2を周方向にm等分する位置の内、一つの位置のみに形成されていてもよく、任意の二つ以上の位置に形成されていてもよい。
ここで、領域AR1の凹部5と、領域AR2の凹部5とは、周方向の形成位置が、所定の領域間ピッチPTaで周方向に偏倚して(ずれて)形成されている。
領域間ピッチPTaは、角度ピッチPTと領域分割数nとにより、
例えば、PTa<PT/n となるように設定される。
具体的には、図2及び図3に示されたイヤーピース3では、角度ピッチPT=72°,領域分割数n=4とされているので、領域間ピッチPTaは18°より小さい例えば、15°に設定される。
領域間ピッチPTaを設定したことで、領域AR1〜AR4の凹部5は、図5(b)に示されるように、拡散部群KBGとして傾斜配列角度αaで傾斜配列される。
図6及び図7は、凹部5が形成されていない従来のイヤーピース33を使用した場合の、出力音の進行経路を説明するための模式図である。
図6は、イヤーピース33の音孔33eの軸線CL33とスピーカユニットSPの軸線CLSとが一致している態様を示し、図7は、図2で例示したイヤホン51ものと同様に、音孔33eの軸線CL33がスピーカユニットSPの軸線CLSに対して傾斜している態様を示している。
一方、振動板SP2からCL33に対してある程度傾いた方向に放出された出力音は、音筒部2の貫通孔2aの内面又はイヤーピース33の音孔33eの内周面33e2に当たって反射し、外部に放出される(矢印M2)(以下、反射放出音M2と称する)。振動板SP2からの放出角度によっては、反射回数は複数回に及ぶ。
また、反射により周波数特性が変化するが、変化具合は、反射する部位が音筒部2の場合とイヤーピース33の場合とで異なる。その周波数特性の変化具合は、反射回数にも影響を受ける。
また、反射放出音M2の反射は、概ね正反射となり、反射によるエネルギの減衰は少なく、直接放出音M1に匹敵する音圧で、外耳道内に放出され使用者により聴取される。
反射放出音M2は、上述のように、直接放出音M1に対し、様々な遅延時間で遅延し、異なる周波数特性を有し、音圧低下も少ない。
従って、使用者には、出力音は濁って聴取され得る。
図4において破線で示されるように、凹部5に、スピーカユニットSPが配置されている後方側から進入した出力音Mは、凹部5がなければ正反射して外部(前方)に向け進行するところ、凹部5の湾曲形成された内面5aに正反射するので、凹部反射音M3として後方側に戻る経路に偏向反射される。
この外部に放出した凹部反射音M3は、遅延時間が長く、周波数特性が大きく変化している。
しかしながら、凹部反射音M3は、反射回数が多いために音響エネルギが減衰し、音圧は顕著に低下している。そのため、直接放出音M1に凹部反射音M3が混合していても、使用者には出力音の濁りが認識され難い。
従って、複数の凹部5を設ける場合は、基部3aの剛性をできるだけ低下させないように、配置パターンを考慮するのが望ましい。上述の配置パターンPA1は、この剛性低下を抑制するためのパターンである。
これにより、基部3aの径方向の剛性が確保され、潰れにくくなっている。
また、内壁部3e1を複数の仮想領域AR1〜AR4に分割し、それぞれに凹部5を有するようにして凹部5の分布を軸線CL3方向に分散させている。
これにより、軸線CL3方向における特定の範囲に凹部5が集中しないので、基部3aの曲げ剛性が確保され、曲がり難くなっている。
また、各仮想領域AR1〜AR4における凹部5の配置を、隣接領域毎に所定の領域間ピッチPTaでずらしている。
これにより、内壁部3e1の特定の周位置において軸線CL3方向に凹部5が集中することがなく、基部3aの剛性が周方向で均等になる。
図10において、約9000Hz以下の音域では、両者の差は認められないものの、9000Hzを超える高音域において、イヤーピース3の場合、イヤーピース33の場合に生じていたピークk1が抑制され、11000Hz前後の範囲k2における特性乱れの程度が、減少していることがわかる。
このように、拡散部KBである凹部5を有するイヤーピース3を用いることで、音の濁りが低減し、聴取される出力音の音質が向上することが、周波数特性上からも把握される。
また、凹部5を特定の配置パターンに則ってではなく、任意に設ける場合も、凹部5の数、配置位置、などを自由に設定することができる。
イヤーピース3Aは、基部3Aaの内壁部3Ae1に、内周面3Ae2から突出する球面状の外面を有する凸部5Aを、配置パターンPA1と同様のパターンで複数設けた例である。凸部5Aの形状例は、図12の断面図で示される。
凸部5Bを有する変形例2のイヤーピースとして、例えば、図13のイヤーピース3Bとしてもよい。
イヤーピース3Bは、基部3Baの内壁部3Be1に、その内周面3Be2から突出し、軸線CL3B方向に延在するリブ状の凸部5Bを、配置パターンPA1の傾斜配列角度αa〔図5(b)参照〕と同様の傾斜角度で複数設けた例である。
音孔3eの開口面積は、狭いよりも広い方が、聴取される出力音の音質をより向上させることができる。
そのため、イヤーピース3Bにおいて傾斜配列している凸部5Bを、傾斜させずに前後方向に延在させた変形例3のイヤーピース3C(図14参照)とすることで、軸線CL3方向から見たときの音孔3eの開口面積減少を抑制することができるので好ましい。
後者の場合、例えば、図15に示される変形例4のイヤーピース3Dとしてもよい。
イヤーピース3Dには、基部3Daの内壁部3De1に、その内周面3De2から軸線CL3D方向に突出し、軸線CL3Dを中心とする螺旋状に形成された凸部5Dが設けられている。凸部5Dは、図15の例示のように連続して一つの突出螺旋条として形成されているものに限定されず、断続的に複数形成されていてもよい。
これにより、凸部5A〜5Dで反射した凸部反射音M4は、直接放出音M1に対し、遅延時間が長く、周波数特性が大きく変化しているが、音圧は顕著に低下している。
そのため、直接放出音M1に凸部反射音M4が混合していても、使用者には、凸部反射音M4の影響による音の濁りがほとんど認識されず、高音質の出力音が聴取される。
図16は、Ds<Da の場合の例を模式的に示した断面図であり、図17は、Ds>Da の場合の例を模式的に示した断面図である。
すなわち、直接放出音M1に対する反射放出音M2の比率(M2/M1)が、図17に示される態様の方が大きく、聴取される出力音の濁りが生じ易い。
従って、図17のように、振動板SP2の外形サイズが、音筒部2の貫通孔2aの内径Daよりも大きい場合に、イヤーピース3,3A〜3Dなどを用いるとより効果的である。
イヤホン51の構造として、スピーカユニットSPの位置は限定されない。
例えば、スピーカユニットSPが音筒部2内に配置されている、或いは、音筒部2の先端に設けられている場合も適用される。
内壁部3e1の横断面形状は限定されない。楕円形、多角形、など、円形以外の任意の形状であってよい。
凹部5や凸部5Aなる拡散部KBの形状も、限定されない。軸線CL3方向から見た平面視で、円形に限らず、楕円形、多角形、など任意の形状であってよい。
拡散部KBとして、凹んだもの、凸のもの、のいずれかのみで形成されているものに限定されない。例えば凹んだ凹部5と、突出した凸部5A〜5Dとが混在していてもよい。
拡散部KBは、周方向に等間隔で形成されていなくてもよい。異なる間隔で形成されていてもよく、特定の周方向位置のみに形成されていてもよい。
基部3aと傘状部3bとを、異なる材料で形成してもよい(いわゆる二色成形)。この場合、基部3aを剛性の高い材料で形成することができるので、拡散部KBを凹んだ部位として形成するには好適である。
図18がイヤーピース13の斜視図であり、図19がイヤーピース13の前面図であり、図20がイヤーピース13の左側面図であり、図21がイヤーピース13の右側面図であり、図22がイヤーピース13の後面図であり、図23がイヤーピース13の縦断面図である。左右の側面図は共通である。
イヤーピース13は、基部3a及び傘状部3bに相当する基部13a及び傘状部13bを有し、基部13aの内周面13e2において、凹部5に相当する凹部15が設けられている。
図24がイヤーピース13Aの斜視図であり、図25がイヤーピース13Aの前面図であり、図26がイヤーピース13Aの左側面図であり、図27がイヤーピース13Aの右側面図であり、図28がイヤーピース13Aの後面図であり、図29がイヤーピース13Aの縦断面図である。左右の側面図は共通である。
イヤーピース13Aは、基部3Aa及び傘状部3Abに相当する基部13Aa及び傘状部13Abを有し、基部13Aaの内周面13Ae2において、凸部5Aに相当する凸部15Aが設けられている。
図30がイヤーピース13Bの斜視図であり、図31がイヤーピース13Bの前面図であり、図32がイヤーピース13Bの左側面図であり、図33がイヤーピース13Bの右側面図であり、図34がイヤーピース13Bの後面図であり、図35がイヤーピース13Bの縦断面図である。左右の側面図は共通である。
イヤーピース13Bは、基部3Ba及び傘状部3Bbに相当する基部13Ba及び傘状部13Bbを有し、基部13Baの内周面13Be2において、凸部5Bに相当する凸部15Bが設けられている。
図36がイヤーピース13Cの斜視図であり、図37がイヤーピース13Cの前面図であり、図38がイヤーピース13Cの左側面図であり、図39がイヤーピース13Cの右側面図であり、図40がイヤーピース13Cの後面図であり、図41がイヤーピース13Cの縦断面図である。左右の側面図は共通である。
イヤーピース13Cは、基部3Ca及び傘状部3Cbに相当する基部13Ca及び傘状部13Cbを有し、基部13Caの内周面13Ce2において、凸部5Cに相当する凸部15Cが設けられている。
図42がイヤーピース3Dの斜視図であり、図43がイヤーピース3Dの前面図であり、図44がイヤーピース3Dの左側面図であり、図45がイヤーピース3Dの右側面図であり、図46がイヤーピース3Dの後面図であり、図47がイヤーピース3Dの縦断面図である。左右の側面図は共通である。
2 音筒部
2a 貫通孔、 2b 外周面、 2c フランジ部、 2c1 段面
3,3A〜3D,13 イヤーピース
3a,3Aa,3Ba,3Ca,3Da 基部、 3a1 前端部
3a2 後端部、 3a3 貫通孔、 3b 傘状部、 3e 音孔
3e1,3Ae1,3Be1,3Ce1,3De1 内壁部
3e2,3Ae2,3Be2,3Ce2,3De2 内周面
3f 内フランジ部(係合部)
5,15 凹部
5A〜5D 凸部、 5Aa 外面、 5a 内面、 5b 平底部
51 イヤホン
A,B 内周半面
AR1〜AR4 領域
C コード
CL2,CL3,CL3A〜CL3D 軸線
Da 内径、 Ds 直径
KB 拡散部、 KBG 拡散部群
k1 ピーク、 k2 範囲
M (拡散部KBに到達した)出力音、 M1 直接放出音
M2 反射放出音、 M3 凹部反射音、 M4 凸部反射音
n 領域分割数
PA1 配置パターン、 P1〜P3 位置
PT 角度ピッチ、 PTa 領域間ピッチ
SP スピーカユニット、 SP1 音放出面、 SP2 振動板
V1 フロントキャビティ
αa 傾斜配列角度
Claims (6)
- 貫通孔を有する筒状の基部と、
前記基部の一端側に接続され他端側に向け前記基部を覆うよう傘状に延出した傘状部と、
前記貫通孔の他端側に設けられてイヤホンの音筒部と係合する係合部と、
前記貫通孔の内周面において凹状又は凸状として形成され、
前記他端側から進行して到達した音を偏向反射する拡散部と、
を備え、
nを3以上の奇数としたときに、前記拡散部は、前記内周面において、前記貫通孔の軸線方向から見たときに周方向にn等分する位置の内の、二つ以上の位置に形成されているイヤーピース。 - 前記拡散部は、前記到達した音を、前記他端側に戻すように偏向反射することを特徴とする請求項1記載のイヤーピース。
- 前記拡散部は、前記貫通孔の軸線方向に断続して複数形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のイヤーピース。
- 前記拡散部は、前記貫通孔の前記他端側から前記一端側に向かうに従って一周方向に偏倚するよう断続して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のイヤーピース。
- スピーカユニットと、
前記スピーカユニットを収容する本体部と、
前記本体部から筒状に突出する音筒部と、
前記音筒部に着脱自在に装着されたイヤーピースと、
を備え、
前記イヤーピースは、
貫通孔を有する筒状の基部と、
前記基部の一端側に接続され他端側に向け前記基部を覆うよう傘状に延出した傘状部と、
前記貫通孔の他端側に設けられて前記音筒部に外嵌している係合部と、
前記貫通孔の内周面における前記音筒部よりも前記一端側に凹状又は凸状として形成され、前記スピーカユニットから進行して到達した音を偏向反射する拡散部と、
を有し、
nを3以上の奇数としたときに、前記拡散部は、前記内周面において、前記貫通孔の軸線方向から見たときに周方向にn等分する位置の内の、二つ以上の位置に形成されているイヤホン。 - 前記拡散部は、前記到達した音を、前記他端側に戻すように偏向反射することを特徴とする請求項5記載のイヤホン。
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