JP6136719B2 - ボイラ - Google Patents
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Description
ここで、例えば、缶体内における下限水位が検出されない場合、ボイラの破損等が生じる可能性もある。
また、コストやメンテナンスの点から、純度の高い水が使用された場合でも、缶体内における水の濃縮度及び水位の検出には、電極棒が使用されることが好ましい。
上述より、純度の高い水を使用する場合であっても、電極棒を利用して缶体内における水の濃縮度及び水位を検出することが可能なボイラが望まれていた。
本実施形態のボイラ1は、水を加熱して蒸気を生成する蒸気ボイラである。また、本実施形態のボイラ1は、純水を使用する蒸気ボイラである。
複数の水管22は、蒸気を発生させる。複数の水管22には、下部ヘッダ23から水が供給される。複数の水管22は、バーナ26の燃焼により加熱されることで、蒸気を発生させる。発生した蒸気は、上部ヘッダ24へ集められる。
上部ヘッダ24は、ボイラ筐体21の上部に配置される。上部ヘッダ24には、複数の水管22の上端部が接続される。上部ヘッダ24には、複数の水管22において発生した蒸気が集められる。
バーナ26は、燃料を燃焼させることによりボイラ筐体21の内部を加熱する。バーナ26は、燃料噴射ノズル及び空気供給ノズル(いずれも図示せず)を含んで構成される。バーナ26は、燃料噴射ノズルから燃料をボイラ筐体21の燃焼室25に向けて噴射すると共に、空気供給ノズルから空気をボイラ筐体21の燃焼室25に供給して、燃料を燃焼させる。
セパレータ5により分離された分離水W4は、後述する降水ラインL6を介して缶体20に供給される(戻る)。セパレータ5により分離される分離水W4は、缶水W2の一部でもある。
供給水ラインL1は、接続部J1において、降水ラインL6に接続(連結)される。供給水ラインL1は、降水ラインL6における後述する第1電極棒41及び第2電極棒42よりも下流側に接続される。
供給水ラインL1は、降水ラインL6を介して、供給水W1を缶体20に供給させるラインである。
給水ポンプ4(給水部の一部)は、供給源(不図示)から供給水W1(純水)を吸入し、供給水ラインL1を流通させて缶体20に供給する。給水ポンプ4は、供給水W1を缶体20に供給するオン状態と、供給しないオフ状態とに状態変化可能に構成される。
給水ポンプ4は、後述する制御部110に制御される。給水ポンプ4は、制御部110からの指示に基づいて、供給水W1を缶体20に供給するオン状態と、供給しないオフ状態とのいずれかに状態変化されるよう構成される。
給水バルブ91は、後述する制御部110により制御される。給水バルブ91は、制御部110からの指示に基づいて、開状態と、閉状態とのいずれかに状態変化されるよう構成される。
給水部は、缶体20の内部に供給水W1(純水)を供給する供給状態と、供給しない非供給状態とに、状態変化可能に構成される。
供給状態において、給水ポンプ4はオン状態であり、給水バルブ91は開状態である。また、非供給状態において、給水ポンプ4はオフ状態である、給水バルブ91は閉状態である。
また、給水部は、後述する制御部110により、缶体20の内部に供給水W1(純水)を供給する供給状態と、供給しない非供給状態とに、状態変化するよう制御される。
排出バルブ97(排出部の一部)は、開閉可能に構成される。具体的には、排出バルブ97は、缶体20における内部の缶水W2を排出させる開状態と、排出させない閉状態と、に状態変化可能に構成される。
排出バルブ97は、後述する制御部110により制御される。排出バルブ97は、制御部110からの指示に基づいて、開状態と、閉状態とのいずれかに状態変化されるよう構成される。
排出部は、缶体20における内部の缶水W2を排出させる排出状態と、排出させない非排出状態とに、状態変化可能に構成される。
排出状態において、排出バルブ97は開状態である。また、非排出状態において、排出バルブ97は閉状態である。
排出部は、後述する制御部110により、缶体20における内部の缶水W2を排出させる排出状態と、排出させない非排出状態とに、状態変化するよう制御される。
ここで、降水ラインL6を流通する分離水W4は、高濃縮(高濃度)、かつ、高温である。例えば、分離水W4は、後述する水位検出筒31の内部の水よりも高濃縮(高濃度)、かつ、高温である。
第1電極棒41は、供給水ラインL1からの供給水W1(純水)が供給される接続部J1よりも上流に配置される。第1電極棒41は、純水が混合することで濃縮度(不純物の濃度)が変化(低くなる)するという影響を受けにくい位置に配置される。
第2電極棒42は、検出した電気伝導率の情報を後述する低水位検出部103(水位検出部)に出力する。
第2電極棒42は、鉛直方向において、後述する高水位電極棒34及び中水位電極棒35(第3電極棒)における下端よりも下方に配置される。また、第2電極棒42は、接続部J1及び第1電極棒41よりも上流側に配置される。
第2電極棒42は、高濃縮(高濃度)、かつ、高温、例えば、後述する水位検出筒31の内部の水よりも高濃縮(高濃度)、かつ、高温である分離水W4が供給される位置に配置される。
運転用水位検出装置30は、複数の水管22内の水位を検出するための装置である。運転用水位検出装置30は、缶体20と水平方向に並んで配置される。
運転用水位検出装置30は、密閉状の水位検出筒31(収容部)と、上部ヘッダ24と水位検出筒31とを連通させる第1連通ライン32と、下部ヘッダ23と水位検出筒31とを連通させる第2連通ライン33と、水位検出筒31に収容され、水位を検出するために電気伝導率を検出する高水位電極棒34及び中水位電極棒35(複数の第3電極棒、運転用の電極棒)と、を有する。
水位検出筒31において、上端部には上部ヘッダ24と水位検出筒31とを連通させる第1連通ライン32が接続され、下端部には下部ヘッダ23と水位検出筒31とを連通させる第2連通ライン33が接続される。
水位検出筒31は、上端部及び下端部が上部ヘッダ24及び下部ヘッダ23を介して複数の水管22と連通することにより、複数の水管22内の缶水W2の水位と同じ水位を該水位検出筒31の内部に実現させる。
高水位電極棒34は、水位を検出するために電気伝導率を検出する。高水位電極棒34は、水位が高水位以上であるかを検出するために電気伝導率を検出する。
高水位電極棒34は、検出した電気伝導率の情報を、後述する高水位検出部104に出力する。
中水位電極棒35は、水位を検出するために電気伝導率を検出する。中水位電極棒35は、水位が中水位以上であるかを検出するために電気伝導率を検出する。
中水位電極棒35は、検出した電気伝導率の情報を、後述する中水位検出部105に出力する。
濃縮度検出部102は、第1電極棒41から出力された電気伝導率の情報に基づいて、分離水W4の濃縮度(不純物の濃度)を検出する。濃縮度検出部102は、例えば、所定間隔ごとに、第1電極棒41から出力された電気伝導率の情報に基づいて、分離水W4の濃縮度(不純物の濃度)を検出する。
そして、濃縮度検出部102は、濃縮度に関する情報を制御部110に出力する。
低水位検出部103は、第2電極棒42から出力された電気伝導率の情報に基づいて、分離水W4の水位が下限水位(低水位)を下回っているかを検出する。低水位検出部103は、例えば、所定間隔ごとに、第2電極棒42から出力された電気伝導率の情報に基づいて、分離水W4の水位が下限水位を下回っているかを検出する。
そして、低水位検出部103は、水位に関する情報を制御部110に出力する。
高水位検出部104は、高水位電極棒34から出力された電気伝導率の情報に基づいて、水位検出筒31内の水位が設定された高水位以上であるかを検出する。高水位検出部104は、例えば、所定間隔ごとに高水位電極棒34から出力された電気伝導率の情報に基づいて、水位検出筒31内の水位が設定された高水位以上であるかを検出する。
そして、高水位検出部104は、水位に関する情報を制御部110に出力する。
中水位検出部105は、中水位電極棒35から出力された電気伝導率の情報に基づいて、水位検出筒31内の水位が中水位以上であるかを検出する。中水位検出部105は、例えば、所定間隔ごとに、中水位電極棒35から出力された電気伝導率の情報に基づいて、水位検出筒31内の水位が設定された中水位以上であるかを検出する。
そして、中水位検出部105は、水位に関する情報を制御部110に出力する。
具体的には、制御部110は、給水ポンプ4がオン状態、給水バルブ91が開状態(供給部が供給状態)である場合において、高水位検出部104からの情報に基づいて、水位が高水位に達したと判定した場合、給水ポンプ4をオフ状態とし、かつ、給水バルブ91を閉状態(供給部を非供給状態)とするよう給水ポンプ4及び給水バルブ91を制御する。
具体的には、制御部110は、濃縮度検出部102からの情報に基づいて、水の濃縮度(不純物の濃度)が所定以上であると判定した場合、高濃縮時の調整動作を行わせるよう排出バルブ97(排出部)と、給水ポンプ4及び給水バルブ91(供給部)と、を制御する。
具体的には、制御部110は、開状態に状態変化させるよう排出バルブ97を制御している状態において、低水位検出部103からの情報に基づいて、水位が下限水位を下回っていると判定した場合、まず、開状態から開状態に状態変化させるよう排出バルブ97を制御する。更に、制御部110は、給水ポンプ4をオン状態とし、かつ、給水バルブ91を開状態(供給部を供給状態)とするよう給水ポンプ4及び給水バルブ91を制御する。そして、制御部110は、所定時間後、再び、給水ポンプ4をオフ状態とし、かつ、給水バルブ91を閉状態(供給部を非供給状態)とするよう給水ポンプ4及び給水バルブ91を制御する。
まず、ステップST1において、濃縮度検出部102は、第1電極棒41からの電気伝導率の情報に基づいて、濃縮度(不純物の濃度)を検出する。ここで、第1電極棒41は、高濃縮度(高濃度)かつ高温の分離水W4に常時接触している。また、第1電極棒41は、水位が低下しても分離水W4の水位よりも上に位置することはない。また、第1電極棒41は、降水ラインL6における供給水ラインL1が接続する接続部J1よりも上流に配置される。上述より、濃縮度検出部102は、濃縮された水の電気伝導率を好適に検出する。
ここで、第2電極棒42は、高濃縮度(高濃度)かつ高温の分離水W4に常時接触している。また、第2電極棒42は、降水ラインL6における供給水ラインL1が接続する接続部J1よりも上流に配置される。上述より、低水位検出部103は、濃縮度が低い場合においても(長時間連続運転されていない状態でも)水の電気伝導率を検出可能である。
そして、制御部110は、処理を終了する。
本実施形態において、ボイラ1は、降水ラインL6における第1位置に配置され、水の濃縮度を検出するために電気伝導率を検出する第1電極棒41と、降水ラインL6における第2位置に配置され、水位を検出するために電気伝導率を検出する電極棒であって、第1電極棒41よりも高い感度で電気伝導率を検出可能な第2電極棒42と、を備える。
そして、本実施形態において、第2位置は下限水位であり、第1位置は下限水位(第2位置)よりも下方の位置である。
また、第2電極棒42は、高濃縮度(高濃度)かつ高温の分離水W4に常時接触している。これにより、ボイラ1は、濃縮度が低い場合においても(長時間連続運転されていない状態でも)水の電気伝導率を検出可能である。また、これにより、ボイラ1は、下限水位を好適に検出するので、缶体20の破損等を抑制できる。
第1電極棒41は、降水ラインL6における供給水ラインL1が接続する接続部J1よりも上流に配置される。第1電極棒41は、純水が混合することで濃縮度(不純物の濃度)が変化(低くなる)するという影響を受けにくい位置に配置される。これにより、ボイラ1は、好適に濃縮された水の電気伝導率を検出する。また、これにより、ボイラ1は、水管(ライン)内にスケールが付着すること等を抑制できる。
4 給水ポンプ
5 セパレータ
20 缶体
21 ボイラ筐体
22 水管
23 下部ヘッダ
24 上部ヘッダ
30 運転用水位検知装置
31 水位検出筒
32 第1連通ライン
33 第2連通ライン
34 高水位電極棒
35 中水位電極棒
41 第1電極棒
42 第2電極棒
91 給水バルブ
97 排出バルブ
102 濃縮度検出部
103 低水位検出部
104 高水位検出部
105 中水位検出部
110 制御部
L1 供給水ライン
L3 排出ライン
L6 降水ライン
Claims (3)
- 筐体と、
前記筐体の内部に配置され蒸気を発生させる複数の水管と、
前記複数の水管における下端に連結され、前記複数の水管に水を供給する下部ヘッダと、
前記複数の水管における上端に連結され、前記複数の水管において発生した蒸気が集められる上部ヘッダと、を有する缶体と、
前記上部ヘッダに集められた蒸気を気水分離するセパレータと、
前記上部ヘッダと前記セパレータとを連通させると共に、前記上部ヘッダに集められた蒸気を前記セパレータに導入する蒸気導入ラインと、
前記セパレータと前記下部ヘッダとを連通させると共に、前記セパレータで分離された水を前記下部ヘッダに供給可能な降水ラインと、
前記降水ラインにおける第1位置に配置され、水の濃縮度を検出するために電気伝導率を検出する第1電極棒と、
前記降水ラインにおける第2位置に配置され、水位を検出するために電気伝導率を検出する電極棒であって、前記第1電極棒よりも高い感度で電気伝導率を検出可能な第2電極棒と、を備えるボイラ。 - 前記缶体と水平方向に並んで配置され、前記複数の水管内の水位を検出する水位検出装置であって、
密閉状の収容部と、
前記上部ヘッダと前記収容部とを連通させる第1連通ラインと、
前記下部ヘッダと前記収容部とを連通させる第2連通ラインと、
前記収容部に収容され、水位を検出するために電気伝導率を検出する複数の第3電極棒と、を有する運転用水位検出装置を更に備え、
前記第2電極棒は、前記複数の第3電極棒における下端よりも下方に配置される請求項1に記載のボイラ。 - 前記缶体における内部の水を排出させる排出部と、
前記下部ヘッダに水を供給する給水部であって、前記降水ラインにおける前記第1位置及び前記第2位置よりも下流側に連結される供給水ラインを有する給水部と、
前記第1電極棒により検出された電気伝導率に基づいて、水の濃縮度を検出する濃縮度検出部と、
前記第2電極棒により検出された電気伝導率に基づいて、水位を検出する水位検出部と、
前記濃縮度検出部により検出された濃縮度が所定の濃縮度以上であると判定した場合、前記缶体における内部の水の排出を開始するよう前記排出部を制御し、
前記水位検出部により検出された水位が所定水位よりも下方にあると判定した場合、前記缶体における内部の水の排出を終了させるよう前記排出部を制御すると共に、前記缶体の内部に水を供給するよう前記給水部を制御する制御部と、を備える請求項1又は2に記載のボイラ。
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