(第1の実施形態)
以下に、遊技球を遊技媒体として用いて遊技を行う遊技球使用回胴遊技機に関する一実施形態につき図面に基づいて説明する。
本実施形態における遊技機は、遊技に際して所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)の取込を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている。本遊技機には、遊技ホール等においてパチンコ機と共通の遊技球供給システムから遊技球の供給がなされるようになっており、パチンコ機が設置される既存の島設備(パチンコ島)に本遊技機を設置することが可能となっている。
まず、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3及び図4は遊技機1の内部開放状態を示す斜視図、図5は遊技機1の背面図である。なお以下の説明においては、特に注記しない限りは、遊技機1の正面から見た状態を基準として左右上下などの方向を記載することとする。
遊技機1は、本体枠としての外枠2と、この外枠2に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部3とを有する。外枠2は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなしている。本遊技機1を遊技ホールに設置する際には、外枠2が島設備に取り付け固定される。外枠2を合成樹脂やアルミニウム等の金属によって構成することも可能である。図3等では隠れて図示されていないが、外枠2を構成する四辺の板材のうち右辺の板材には、その内側上下2カ所に、後述するドアブロック4に設けた施錠部材(詳しくは鉤金具125,126)を係止するための鉤受け金具が設けられている。
遊技機主部3は、扉体ユニットであるドアブロック4と、絵柄表示ユニットである面替えブロック5と、遊技球の払出ユニットである払出ブロック6とから構成されている。ドアブロック4には上下2カ所にヒンジ金具8が設けられており、このヒンジ金具8と外枠2側の上下2カ所の支持金具9とにより、ドアブロック4(遊技機主部3)が外枠2に対して回動可能に支持されている。この場合、遊技機1を正面から見て左側に回動軸線が設けられる構成となっており、遊技機主部3は正面から見て右側を回動先端部として開放される。外枠2に対して遊技機主部3が閉じた状態では、ドアブロック4の外周縁部の背面が外枠2の前面に当接するようになっている。
面替えブロック5はドアブロック4の背面側に取り付けられ、更に面替えブロック5を背面側から覆うようにして払出ブロック6が取り付けられている。これら面替えブロック5と払出ブロック6はドアブロック4の一部にそれぞれ回動可能に支持されており、外枠2に対してドアブロック4と一体で回動可能となるとともに、ドアブロック4に対して各々個別に回動可能となる構造を有する。
ここで、遊技機主部3を構成する上記の各部材について相対的な位置関係と動作状態を簡単に説明する。図6は遊技機主部3を模式的に示す図面であり、(a)は遊技機主部3を背面側から見た図、(b),(c)はドアブロック4に対する面替えブロック5と払出ブロック6の開放動作状況を示す図である。
(a)に示すように、ドアブロック4に対して面替えブロック5や払出ブロック6を開放動作させるための軸線AX1が図の右側(正面から見ると左側)に設定されている。この軸線AX1は、面替えブロック5を支持するための軸線と払出ブロック6を支持するための軸線とを兼ねるものとなっている。この場合、図示のM11,M12は面替えブロック5を支持するための支持手段であり、M21,M22,M23は払出ブロック6を支持するための支持手段である。つまり、面替えブロック5用の支持手段M11,M12は同軸となるよう上下各位置に設けられるとともに、払出ブロック6用の支持手段M21〜M23も同様に同軸となるよう上下各位置に設けられており、払出ブロック6用の支持手段M21,M22に挟まれるようにして前記支持手段M11,M12が配置されている。また特に、これら各ブロック5,6の各支持手段は全て同軸となるよう設けられている。
上記構成により、(b),(c)の各動作が可能となっている。(b)では、ドアブロック4に対して面替えブロック5と払出ブロック6とを一体的に開放動作させている。また(c)では、(b)の状態から、面替えブロック5と払出ブロック6とを分離させ、面替えブロック5を前方側に回動動作させている。
(ドアブロック4の説明)
次に、ドアブロック4を図7等を用いて詳細に説明する。ここで、図7はドアブロック4を後方から見た斜視図、図8,図9はドアブロック4の主要な構成を分解してそれらを前方から及び後方から示す斜視図である。なお以下のドアブロック4の説明では、図7〜図9以外にも、前述の図1や図2等を適宜用いることとする。
ドアブロック4において、前扉体11は、前記外枠2とほぼ同等の大きさ(縦寸法及び横寸法)を有し、その背面側に重なるようにして内枠12が取り付けられている。前扉体11及び内枠12はいずれも合成樹脂材料により成形されており、背後より複数箇所でネジ締めすることにより結合されている。ただし、ドアブロック4の剛性を高めるべく、内枠12を金属材料により成形することも可能である(例えばアルミダイキャストにより成形する)。
そして、前扉体11及び内枠12の背面側から透明パネル13やパネル支持部材14が組み付けられている。また、前扉体11及び内枠12の背面側には、上皿ユニット15や取込ユニット16が装着されている。
(前扉体11の説明)
前扉体11は、後述するリール図柄や液晶図柄等を視認可能とする図柄視認部、遊技に際し遊技者により手動操作される操作部、上皿部で余剰となった遊技球などを貯留するための下皿部などを備える。以下、前扉体11と内枠12とを拡大して示す斜視図(図10,図11)等を参照して前扉体11の詳細な構成を説明する。
すなわち、図10等に示すように、前扉体11の上半部には、図柄視認部として略台形状をなす視認窓21が形成されている。この視認窓21には、平坦な透明板よりなりかつ視認窓21とほぼ同形状をなす透明パネル13(図8参照)がはめ込まれるようになっており、この透明パネル13を介してその内方が視認可能となっている。視認窓21は、前扉体11においてその前面部のほぼ上半分の領域で設けられており、こうした比較的大型に構成される視認窓21によれば、大型の液晶表示装置を用いた画像の表示演出によって遊技者に多大なインパクトを与えることが可能になることに加え、本遊技機1の主表示装置たるリール装置の図柄の視認性が良好なものとなっている。
ここで、透明パネル13は、前扉体11に対して背面側から取り付けられ、パネル支持部材14により固定されるようになっている。詳しくは、パネル支持部材14は、視認窓21や透明パネル13と同形状の開口部を有する枠体として構成されており、その左右上下の各枠部分にはそれぞれネジ孔等を有する固定支持部14aが形成されている。かかる場合、前扉体11に対して内枠12を組み付けた状態で、その背面側から透明パネル13とパネル支持部材14とを装着し、固定支持部14aにおいてネジ締め等を行うことよりパネル支持部材14を固定する。これにより、前扉体11の視認窓21を囲む周囲部分とパネル支持部材14とにより透明パネル13の周縁部が挟持され、前扉体11に対する透明パネル13の装着が完了する。
前扉体11の前面側において、視認窓21の左右側方部及び上方部には囲い部23が設けられており、この囲い部23には中央ランプ部24と左右一対の側方ランプ部25とが設けられるとともに、前扉体11の右上隅部及び左上隅部にスピーカ部26が設けられている。遊技に際しては、これらランプ部24,25やスピーカ部26により、その都度の遊技状況に応じたランプ演出や音声演出等が行われる。すなわち、ランプ部24,25による発光色や発光パターンを適宜変更したり、スピーカ部26による音声パターンを適宜変更したりすることで、役の成立等が遊技者に告知される。また、このランプ部24,25やスピーカ部26を用いて、エラー告知等を行うことも可能である。
ちなみに、前記視認窓21は、前扉体11の左右幅に対して囲い部23(左右の側方ランプ部25)を除く範囲で設けられており、故に視認窓21は左右に幅広いものとなっている。また言い加えると、視認窓21は、後述するリール装置や液晶装置の横幅よりも幅広となっている。
視認窓21の下方には、遊技者により操作される各種操作部材等を配備した操作部30が設けられている。この操作部30は、全体として横長状をなしかつ僅かに弧状をなす前面板部31を有し、その前面板部31には、スタートレバー33が設けられるとともに、3連ボタンからなるストップスイッチ35,36,37が設けられている。また、前面板部31の上端部において、向かって左寄りの位置(概ねスタートレバー33と左側のストップスイッチ35との間)には、前面板部31から後方に出っ張るようにしてベットスイッチ取付板部32が形成されており、その取付板部32にボタン状のベットスイッチ38が取り付けられている。
ベットスイッチ38は、遊技者によるベット(賭数)の設定を行わせるものであり、その押し操作により上皿151に貯留された遊技球が所定個数分取り込まれる。本実施形態では、ベットスイッチ38として、いわゆるMAXベットスイッチを設けており、有効な1回の押し操作により3ベット相当(15個分)の遊技球が取り込まれる。ベットスイッチ38は、投資価値としての遊技球の投入を指令する投入指令手段を構成する。なお、MAXベットスイッチとしてのベットスイッチ38の他に、1ベットスイッチや2ベットスイッチを設ける構成であっても良い。ちなみに、1ベットスイッチは、1回の押し操作により1ベット相当(5個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチであり、2ベットスイッチは、1回の押し操作により2ベット相当(10個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチである。
スタートレバー33は、後述するリール装置503の各リール(回転体)を回転開始させるための操作部材であり、各リールを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。
ストップスイッチ35〜37は、停止対象となるリール(左、中、右の三列のリール)に対応するよう設けられており、回転中の各リールを個別に停止させるために操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ35〜37は、各リールが定速回転となると停止させることが可能な状態となり、その状態で押し操作される。また、停止操作可能な状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、各リールの回転が停止すると消灯されるようになっている。
操作部30の後方には、前記前面板部31とほぼ同じ長さを有し上方に開口した横長状の開口部41が形成されている。この開口部41は、前扉体11に上皿ユニット15を装着した場合に上皿151を配するための開口領域であり、開口部41の左右方向の幅寸法は上皿151の左右方向の幅寸法に概ね合致し、同開口部41の前後方向の幅寸法は上皿151の前後方向の幅寸法よりも若干短いものとなっている。
操作部30の前面板部31には、正面から見て右下部に切欠部42が形成されている。この切欠部42は、後述する排出操作伝達装置154の操作レバー198を設置するための設置スペースとなっている。
前記視認窓21(透明パネル13)と操作部30との間には、左右方向に延びる横長窓部50が設けられている。横長窓部50は、視認窓21(透明パネル13)よりも奥側に位置し、その左右方向の長さは視認窓21の左右方向の長さとほぼ同じとなっている。横長窓部50の右方には上下2つの小穴51,52が設けられている。この小穴51,52は、後述する操作スイッチ518,519を露出させて押し操作可能とするための孔部である。
前扉体11において、横長窓部50の左右の側方部には、その上方の囲い部23に比して奥側に後退するようにして弧状の凹み部61が設けられており、その凹み部61には、外枠2に対する遊技機主部3(ドアブロック4)の施錠及び解錠を行うための施錠部材(詳細には、後述する内枠12に設けたキーシリンダ137)を前方に露出させるためのキーシリンダ設置穴62が形成されている。
図1等で確認できるとおり左右の凹み部61は上皿151の直ぐ上方に位置する。そのため、仮に遊技ホールにおいて球貸しユニットから延びる球貸しノズル(いわゆる象の鼻)を介して上皿151に遊技球が貸し出されるような場合にも、その球貸しノズルと前扉体11との干渉を回避することができる。故に、遊技ホールでの設置状況を考えても有益な構成となっている。
更に、前扉体11において、操作部30の下方には、前記囲い部23及び凹み部61に意匠形状が連続するようにして膨出部70が形成されており、その膨出部70に囲まれるようにして下皿71と灰皿72が形成されている。膨出部70に囲まれた奥壁部73には下皿排出口74とスピーカ穴75とが形成されている。上皿151やその上流通路に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に払出装置から遊技球が払い出される場合、或いは、上皿151内に貯留されている遊技球に対して球抜き操作が行われる場合には、下皿排出口74を介して下皿71に遊技球が排出される。
下皿71の底部には開口が形成されており、その開口には開閉板76が設けられている。また、膨出部70の略中央部には下皿用の球抜き操作片77が設けられている。球抜き操作片77は、下皿71に貯留している遊技球を下皿71の下方に置かれた球収容箱(いわゆるドル箱)に排出するための操作片であり、図示する通常位置から左方に操作されることで前記開閉板76が開位置にスライド移動し、下皿71内の遊技球の排出が行われる。その他、膨出部70において下皿71の左右両側方には下皿ランプ部78が設けられている。
図11に示すように、前扉体11の背面側の構成として、前記視認窓21の左右両側には前記側方ランプ部25を収容するランプ収容部91が設けられている。ランプ収容部91は略角柱状をなしており、透明パネル13を前扉体11に取り付ける際にはランプ収容部91の内側面に沿うようしてパネル支持部材14が装着されるようになっている。
また、前扉体11の背面側上部位置には左右一対の上部スピーカ92が設けられている。上部スピーカ92は、前扉体11の前面側に設けたスピーカ部26の後方に設けられる音源であり、この上部スピーカ92の音声がスピーカ部26から遊技機前方に発せられるようになっている。
前扉体11の背面側から見て横長窓部50の下方には、上皿ユニット15の上皿151を収容するための上皿収容部93が設けられている。上皿収容部93は、左右方向に延び、その前方で前記開口部41(前扉体11の前面側の開口領域)に通じるように設けられている。
(内枠12の説明)
図10や図11に示すように、内枠12は、前扉体11と相似形をなす矩形状をなしており、概ね等しい細幅の左枠部101、右枠部102及び上枠部103と、それらよりも広幅の下枠部104とを有する。これら各枠部101〜104に囲まれる部位が中央開口部105となっており、内枠12の背面側には、下枠部104の上縁部の一部を除く範囲で中央開口部105を囲むようにして一定高さのリブ106が形成されている。ただし、左枠部101には軸金具111〜113が設けられており、その軸金具111〜113によって面替えブロック5や払出ブロック6が支持されることから、左枠部101のリブ106に関しては剛性を高めるべく比較的肉厚に形成されている。
また、内枠12の前面側において、上枠部103には、前記中央ランプ部24の光源となるランプ類を実装したランプ基板107が取り付けられるとともに、その背面側に音声ランプ中継基板108が取り付けられている。
ここで、前扉体11に内枠12を組み付けた状態では、ランプ基板107は前扉体11の中央ランプ部24の後方に隠れるが、本実施形態では特に、前扉体11の上側一部分を分離させて取り外し可能とし、その後方のランプ基板107やその他上部スピーカ92などのメンテナンス等を容易なものとしている。すなわち、図12に示すように、前扉体11の前面部は、中央ランプ部24及びスピーカ部26を含む範囲で分割されて構成されており、前扉体11(ドアブロック4)に対して分離可能な部位が上部カバー体94となっている。上部カバー体94を固定する固定手段としては、前扉体11及び内枠12に複数のネジ付け部109が設けられており、内枠12の後方よりネジ締結が行われるようになっている。実際には、上1カ所、左右2カ所ずつの計5カ所にネジ付け部109が設けられている。なお、図12の符号107aは、上部カバー体94を固定するための差込孔である。この差込孔107aをネジ締め付け孔として用いることも可能である。
上部カバー体94において、中央ランプ部24には有色の透明又は半透明パネルが組み込まれており、当該パネルを通じてランプ基板107による発光が遊技機前方にて確認できるようになっている。また、スピーカ部26には多数のスリットが形成されており、このスリットを通じて上部スピーカ92による音声が遊技機前方にて確認できるようになっている。
本構成によれば、上部カバー体94を取り外すことにより、ランプ基板107や上部スピーカ92を露出させることができる。この場合、ドアブロック4を開放状態としたままでなくても、ランプ基板107上のランプ類や上部スピーカ92の修理や交換などを行うことができる。
前述したように本遊技機1は、正面から見て左側に回動軸線が設けられる構成となっており、上枠部103と下枠部104には前述のヒンジ金具8が上下2カ所に取り付けられている。このとき、前述した上部スピーカ92はヒンジ金具8の前方に位置し、上部スピーカ92は前寄りに設けられることとなる。かかる構成において、上部カバー体94が前外し可能であるため、上部スピーカ92のメンテナンスが容易となる。また、左右の上部スピーカ92が各々隅部に設けられているため、その間のランプ基板107(中央ランプ部24)が幅広に形成できるようになっている。更に、同じく左右の上部スピーカ92が各々隅部に設けられているため、視認窓21を拡大することができ、図柄等の表示領域を拡張することが可能となる。限られた領域内で各種の表示等を行う場合には、上記のような構成が有効であると考えられる。
左枠部101において、リブ106の先端部には上下3カ所に軸金具111,112,113が所定間隔を隔てて取り付けられている。これら軸金具111〜113は、面替えブロック5や払出ブロック6を回動可能に支持するための金具部材である。軸金具111〜113はいずれも略コ字状をなしており、軸金具111には上下に軸受け部111a,111bが形成され、軸金具112には上下に軸受け部112a,112bが形成され、軸金具113には上下に軸受け部113a,113bが形成されている。軸金具111〜113の各軸受け部111a,111b,112a,112b,113a,113bには軸孔が形成されており、軸金具111〜113は全ての軸孔が何れも同一の軸線上に配置されるようリブ106に固定されている。
かかる場合、軸金具111の下側の軸受け部111bと軸金具112の上側の軸受け部112aとが面替えブロック5を支持するための面替えブロック支持手段に相当し、軸金具111の上側の軸受け部111aと軸金具112の下側の軸受け部112bと軸金具113の下側の軸受け部113bとが払出ブロック6を支持するための払出ブロック支持手段に相当する。
また、右枠部102には、ドアブロック4及び払出ブロック6を開放不能な施錠状態で保持するための施錠装置120が設けられている。図13は、施錠装置120の単体構成を示す斜視図であり、同図の(a),(b)は相対向する2方向から見た斜視図を示している。
図13において、施錠装置120は、金属板を折り曲げて成形された長尺状の基枠121を有しており、この基枠121が右枠部102の背面側に固定されることで、施錠装置120が内枠12に取り付け固定されるようになっている。基枠121の一面側(内枠12の外方となる側)には第1連動杆122が重なるようにして設けられるとともに、他面側(内枠12の内方となる側)には第2連動杆123が同じく重なるようにして設けられている。第1連動杆122には上下2カ所にスリット部122aが形成されており、そのスリット部122a内に、基枠121に設けたピン部材121aを配することにより、該スリット部122aの長さ分だけ第1連動杆122が上下方向に移動可能となっている。また、第2連動杆123には上下3カ所にスリット部123aが形成されており(ただし図示の角度の関係上、1カ所のスリット部123aのみを示す)、そのスリット部123a内に、基枠121に設けたピン部材121bを配することにより、該スリット部123aの長さ分だけ第2連動杆123が上下方向に移動可能となっている。
基枠121において第1連動杆122側には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具125,126が設けられている。鉤金具125,126はその中間部分が基枠121に軸支されており、第1連動杆122が上方に移動することでその先端鉤部が下方に移動する構成となっている。鉤金具125,126の基端部(先端鉤部と反対側の部位)には、一端が基枠121に結合されたコイルバネ127,128が取り付けられており、コイルバネ127,128の付勢力によって、鉤金具125,126の基端部が下方に引き下げられるとともにそれと同時に第1連動杆122が下方に引き下げられ、図示する初期状態で保持されるようになっている。
第1連動杆122には、下側の鉤金具126の上方に延出板部129が設けられている。この延出板部129は、鉤金具126の鉤凹部126aの真上でこの鉤凹部126aを塞ぐようにして設けられており、また外枠2に設けた鉤受け金具との位置関係で言えば該鉤受け金具の真上となる位置に延出板部129が設けられている。この場合、外枠2に対してドアブロック4が閉じた状態では、鉤金具126の鉤凹部126aに外枠2側の鉤受け金具が入った状態となっており、延出板部129が外枠2側の鉤受け金具に当たることによって、第1連動杆122の下方向への移動が阻害されるようになっている。
第2連動杆123には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具部133,134が形成されている。また、基枠121には、第2連動杆123側に張り出しかつ第2連動杆123の鉤金具部133,134に重なるようにして上下一対の張出突片部131,132が形成されている。基枠121と第2連動杆123との間にはコイルバネ135が設けられており、コイルバネ135の付勢力によって、第2連動杆123が上方に引き上げられ、図示する初期状態で保持されるようになっている。
かかる場合、図示する初期状態では、鉤金具部133,134の鉤凹部133a,134aの底側縁部が張出突片部131,132の上側縁部とほぼ同じ高さとなっており、鉤金具部133,134の先端鉤部のみが張出突片部131,132の上側縁部よりも上方に突き出た状態となっている。したがって、仮に、鉤金具部133,134による相手側部材(具体的には払出ブロック6)との結合を不正に解除する目的で、鉤凹部133a,134aにひもや針金などを引っ掛けて鉤金具部133,134を引き下げようとしても、張出突片部131,132によって、その引き下げが不可能となる。これにより、後述する払出ブロック6の不正開放が抑止されるようになっている。
下側の張出突片部132には、下側の鉤金具部134の上方に延出板部132aが設けられている。この延出板部132aは、鉤金具部134の鉤凹部134aの真上でこの鉤凹部134aを塞ぐようにして設けられており、この延出板部132aによって、鉤凹部134a内に鉤受け部材(具体的には払出ブロック6側の鉤受け部)が拘束された状態においてその鉤受け部材が容易に外れないようになっている。
基枠121には、解錠操作部たるキーシリンダ137が設けられている。このキーシリンダ137は前後方向に延びる向きで設けられており、前扉体11に内枠12を組み付けた際にはシリンダ前面(キー挿入孔の設置側)が前扉体11に設けたキーシリンダ設置穴62から露出することとなる。なお、キーシリンダ137として、不正解錠防止機能の高いオムロック(登録商標)を用いる構成としても良い。
次に、操作キーの回動操作に伴う施錠装置120の動作について図14及び図15を用いて説明する。図14は、操作キーの回動操作により第1連動杆122を上動させ、それに伴い鉤金具125,126を係止解除状態とする状態を示している。また、図15は、同じく操作キーの回動操作により第2連動杆123を下動させ、それに伴い鉤金具部133,134を係止解除状態とする状態を示している。
図14では、操作キー(図示略)をキーシリンダ137に差し込んで時計回り方向に回動操作している。すると、キーシリンダ137の回動操作に連動する下側の爪片137aにより、コイルバネ127,128の付勢力に抗して第1連動杆122が上方に移動し、それに伴い鉤金具125,126の先端鉤部が下方に移動する。かかる場合、本遊技機1においては、外枠2に対してドアブロック4が閉じている状態で、鉤金具125,126と外枠2側の鉤受け金具との係止状態(すなわち施錠状態)が解除され、これにより、外枠2に対してドアブロック4が開放可能となる。その後、操作キーの回動操作を解除すると、コイルバネ127,128の付勢力により第1連動杆122や鉤金具125,126が初期状態に復帰する。
一方、図15では、操作キー(図示略)をキーシリンダ137に差し込んで反時計回り方向に回動操作している。すると、キーシリンダ137の回動操作に連動する上側の爪片137bにより、コイルバネ135の付勢力に抗して第1連動杆122及び第2連動杆123が下方に移動し、それに伴い鉤金具部133,134が下方に移動する。かかる場合、本遊技機1においては、ドアブロック4に対して払出ブロック6が閉じている状態で、鉤金具部133,134と払出ブロック6側の鉤受け部との係止状態(すなわち施錠状態)が解除される。そして、ドアブロック4に対して払出ブロック6が開放可能となる。その後、操作キーの回動操作を解除すると、コイルバネ135の付勢力により第2連動杆123が初期状態に復帰する。
なお、外枠2に対してドアブロック4が閉じた状態では、鉤金具126の鉤凹部126aに外枠2側の鉤受け金具が入った状態となっており、外枠2側の鉤受け金具によって、第1連動杆122の下方向の移動が阻害される。これにより、鉤金具部133,134と払出ブロック6側の鉤受け部との係止状態(すなわち施錠状態)が解除できないようになっている。
図11に示すように、下枠部104には、取込ユニット16を収容するための取込ユニット収容部141が形成されている。この取込ユニット収容部141は、取込ユニット16を載置した状態で、その奥側(遊技機1で言えば前側)及び左右両側を囲むようにして保持するユニット保持部である。取込ユニット収容部141の底部には、取込ユニット16にて取り込まれた遊技球を排出するための球排出室142が形成されており、球排出室142に回収された遊技球は図示しない排出通路を介して遊技機外部(遊技ホールの島設備など)に排出されようになっている。また、取込ユニット収容部141の左方(背面側から見て左方)には、取込ユニット16に一旦は導かれその後下皿71に排出される遊技球(すなわち、遊技者に返還される遊技球)を通過させるための排出通路143が形成されており、この排出通路143に流れ込む遊技球は、内枠12の前面側に開口する開口部144及び前扉体11の下皿排出口74を経由して下皿71に排出されるようになっている。また、取込ユニット収容部141の右方(背面側から見て右方)には、下皿71に通じる下皿連通路145が形成されており、この下皿連通路145に流れ込む遊技球は、前記排出通路143に流れ込む遊技球と同様、内枠12の開口部144及び前扉体11の下皿排出口74を経由して下皿71に排出されるようになっている。
下枠部104にはスピーカ146が設けられている。スピーカ146は、前記前扉体11のスピーカ穴75から前方に露出し、これにより音声が前方に発せられる。
内枠12の背面側において、その右上隅部とスピーカ146の側方部には、ドアブロック4の背面側に取り付けられる払出ブロック6を固定するための固定手段として鉤金具147,148が設けられている。
(上皿ユニット15の説明)
次に、上皿ユニット15について説明する。図16は上皿ユニット15の斜視図、図17は上皿ユニット15の平面図((a)は上方から見た平面図、(b)は下方から見た平面図)、図18は上皿ユニット15の分解斜視図である。
上皿ユニット15は、遊技に際し順次取り込まれる遊技球を一時的に貯留する機能を有する上皿151を有しており、その上皿151の上面側には、球出口部付近を覆うカバー部材152が取り付けられ、さらに該上皿151の一部を覆うようにして横長薄板状の上覆い板157が取り付けられている。また、上皿151の下面側には貸球操作装置153と排出操作伝達装置154と球留め装置155とが取り付けられている。
図17の(a)に示すように、上皿ユニット15の上面側では、上皿151の半分近くの領域が上覆い板157にて覆われ、さらにこの上覆い板157によってカバー部材152の約半分が覆われている。また、図17の(b)に示すように、上皿ユニット15の下面側では、貸球操作装置153と排出操作伝達装置154とが上下に重なるようにして配設されるとともに、これら貸球操作装置153及び排出操作伝達装置154の後方側(図では下側)に球留め装置155が配設されている。
(上皿151の説明)
次に、上皿151の構成について説明する。図19は上皿151の斜視図であり、図20は上皿151の平面図である。また、図21は、上皿151に貸球操作装置153を設置するとともにカバー部材152を分離した状態を示す斜視図である。
上皿151は、島設備の球貸し装置から貸し出された遊技球や、払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留するための受け皿部材を構成するものであり、底板部161とその周縁部を囲む周壁部162とにより横長の樋状に成形されている。これら底板部161と周壁部162とにより囲まれて遊技球貯留領域が形成されている。周壁部162のうち奥側の壁部には、正面から見て左側の位置に排出口163が設けられている。また、底板部161には、正面から見て右側の位置に開口部164が設けられている。本上皿151では、底板部161が概して排出口163から開口部164に向けて低くなる構成となっており、排出口163から遊技球が排出されるとその遊技球は図20の左側から右側に向けて流れるようになっている。
周壁部162のうち手前側の壁部には、奥側に凹んだ形状をなす凹部165が形成されており、その凹部165により、本上皿ユニット15を前扉体11に組み付けた際においてベットスイッチ取付板部32と上皿151との干渉が回避されるようになっている。
上皿151の最下流部には、底板部161より隆起した2つの仕切部167,168が設けられており、この仕切部167,168に仕切られることで三列の案内通路171,172,173が形成されている。これら各案内通路171〜173は、前記開口部164に通ずるように設けられており、遊技球を各一列に整列するための整列通路部を構成する。
三列の案内通路171〜173の手前側には、貸球操作装置153等を設置するための貸球操作装置設置部175が設けられている。貸球操作装置設置部175には、左右2つの円形凹部176,177と矩形状の窓部178とが形成されている。
図18に示すように、貸球操作装置153は、操作装置基板181と、その操作装置基板181を設置するための台板182とを備えており、台板182上に操作装置基板181を設置することにより、貸球操作装置153が構成されている。
ここで、貸球操作装置153は、例えば本遊技機1の側方(例えば左方)に配置された縦長のカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で、球貸し操作、カード等の返却操作及び有効度数の確認を行うものであり、操作装置基板181上には、球貸しボタン183と返却ボタン184と度数表示部185とが一体的に並設されている。この場合、球貸しボタン183は、カード(記録媒体)等に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン184は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部185にはカードの残額情報や投入金額などが表示される。
貸球操作装置設置部175に貸球操作装置153を設置した状態では、図21に示すように、貸球操作装置設置部175の窓部178から度数表示部185が視認できるようになる。図21では、貸球操作装置設置部175の円形凹部176,177に各々半球状をなす押しボタン部材186,187を取り付けた状態を示しており、押しボタン部材186,187が押し操作されることにより間接的に球貸しボタン183や返却ボタン184が押され、それに伴い遊技球の貸し出しやカード等の返却などが適宜実施されるようになっている。
図18に示すように、カバー部材152は、カバー本体188と、該カバー本体188の下面側に重ねて組み付けられる下カバー体189とにより構成されている。これらカバー本体188及び下カバー体189はいずれも透明の合成樹脂材料にて成形されている。カバー本体188及び下カバー体189にはそれぞれ円形の孔部188a,189aが形成されており、これら両部材を重ね合わせた状態でカバー部材152を上皿151に装着すると、各孔部188a,189aを介して押しボタン部材186,187が露出する。これにより、押しボタン部材186,187の押し操作が可能となっている。また、カバー本体188及び下カバー体189は各々透明体にて構成されているため、度数表示部185上にカバー部材152が被せられてもその度数表示等が視認可能となっている。なお、符号190は、カバー部材152を上皿151に固定するための固定フック部である。
カバー部材152は、開口部164と各案内通路171〜173の一部と貸球操作装置設置部175とを上方から覆うようにして上皿151に取り付けられ、その際、カバー部材152は、各案内通路171〜173の高さ方向の寸法を概ね遊技球1個分に規制するための通路高さ規制部材としても機能する。すなわち、カバー部材152を上皿151に取り付けることにより、各案内通路171〜173において遊技球が1つずつ取り込まれるようになる。このとき、カバー部材152が透明体にて構成されているため、その下方の遊技球(各案内通路171〜173を通過する遊技球)が視認可能となっている。
上皿151には、上述したように上覆い板157が取り付けられている。この場合、上覆い板157によれば、上皿151の奥側一部に上蓋が設けられるようになる(図16等参照)。この上覆い板157による上皿151の被蓋部分は、上皿ユニット15をドアブロック4に装着した状態で上皿151がドアブロック4の内部に隠れる部位に相当している。つまり、上皿ユニット15をドアブロック4に装着した状態では、ドアブロック4(前扉体11)に設けられた開口部41の前後方向の幅寸法(A)と上皿151の前後方向の幅寸法(B)とがA<Bであるため(A,Bは左右方向の同一箇所での寸法比較)、上皿151の奥側一部がドアブロック4の内側に没入することとなる。この場合、上皿151においてドアブロック4内側に没入した部位が上方に開放されたままであると、上皿151の手前側から奥側に入れた指や不正工具等が上皿奥側の上方開放部分を通じて遊技機内部に差し入れられ、その遊技機内部において不正行為などが行われるといった不都合が懸念される。この点、上記のとおり上覆い板157が設けられることにより、指や不正工具等を上皿151を通じて遊技機内部に差し入れることによる不正行為が抑制できる。要するに、上覆い板157は、上皿151と遊技機内部の空間(ドアブロック4の内側領域)との間を遮蔽する遮蔽部材となっている。
なお、上覆い板157は透明板で構成される。したがって、上皿151の一部が上覆い板157で隠されたとしても上皿151の内部確認(汚れや破損等の確認を含む)が容易となる。
(排出操作伝達装置154の説明)
次に、排出操作伝達装置154について説明する。この排出操作伝達装置154は、後述する取込ユニット16の排出ゲート部材340を操作して上皿151内の貯留球を下皿71に排出するための球抜き操作装置であり、その詳細な構成を図22及び図23に示す。
図22及び図23に示すように、排出操作伝達装置154において、ケース体191には2つの軸部192,193が設けられており、その軸部192,193にはそれぞれ第1リンク片194と第2リンク片195とが回動可能に支持されている。これら第1,第2リンク片194,195は各々の一部分が互いに連結されており、第1リンク片194に連動して第2リンク片195が回動する。第1リンク片194には引張バネ196が設けられており、第1リンク片194は引張バネ196のバネ力により常に同方向(図では反時計回り方向)に付勢されている。また、ケース体191の手前側端面には、左右方向に移動可能な操作レバー198が設けられており、この操作レバー198に一体に設けられた支柱部198aが第1リンク片194に設けられた孔部194aに挿通されている。故に、操作レバー198のスライド操作に伴い第1リンク片194が軸部192を中心に回動する。
上記構成の排出操作伝達装置154では、遊技者等により操作レバー198が図示の位置から左方(図23のP1方向)にスライド操作されることにより、第1リンク片194が引張バネ196のバネ力に抗して図の時計回り方向(図23のP2方向)に回動するとともに、第2リンク片195が反時計回り方向に回動(図23のP3方向)する。これにより、第2リンク片195の回動先端部が後方側(図23のP4方向)へと移動する。また、操作レバー198の操作が解除されると、引張バネ196のバネ力により第1リンク片194が図の反時計回り方向に回動するとともに、第2リンク片195が時計回り方向に回動する。これにより、排出操作伝達装置154が元の状態に復帰する。こうした排出操作伝達装置154の動作により、後述する取込ユニット16の排出ゲート部材340が操作され、取込ユニット16を介しての遊技球の排出(実際には遊技球の下皿71への排出)が行われるようになっている。
(球留め装置155の説明)
次に、球留め装置155について説明する。この球留め装置155は、上皿151の下方に設置される取込ユニット16が取り外された際において上皿151から遊技球がこぼれ落ちるのを防止するための遊技球落下防止装置であり、その詳細な構成を以下に説明する。図24は球留め装置155の分解斜視図、図25は球留め装置155の単体構成を示す平面図、図26は取込ユニット16を上皿151下方に装着した状態及び分離させた状態を後方側から示す背面図である。なお、球留め装置155の動作状態として、図25の(a)と図26の(a)とが対応し、図25の(b)と図26の(b)とが対応している。
球留め装置155は、上皿151の下面に固定される本体部211と、該本体部211上に載置され図25の上下方向に往復動可能な可動部212と、可動部212を同上下方向に往復動させるべく回動操作される操作レバー213とを有している。そして、この球留め装置155は、操作レバー213が遊技機後方になるようにして上皿151に組み付けられている。
可動部212には、同一方向に並ぶようにして3つのアーム部214,215,216が形成されている。各アーム部214〜216はそれぞれ二股に分岐されており、その先端には上方(図25では紙面手前側)に折れ曲がるようにして起立する各2個ずつの起立部217,218,219が形成されている。可動部212に形成された各アーム部214〜216の間隔は、前記上皿151に形成した3つの案内通路171〜173に合致しており、各アーム部214〜216の起立部217〜219は、上皿151の各案内通路171〜173に通じる開口部164から現出するようになっている。また、可動部212の下面側には、操作レバー213と同方向に延びる溝部220が形成されている。
操作レバー213は、その軸部221が本体部211に支持されており、概ね90度の角度範囲内で回動操作可能となっている。軸部221には、その軸心から90度の角度で放射状に延びる突起片222a,222bが形成されており、その突起片222a,222bが可動部212に形成された溝部220内に収容されている。溝部220の左右方向の幅は、ほぼ軸部221の直径と突起片222a又は222bの長さとを合わせた寸法となっている。この場合、図25の(a),図26の(a)の状態では一方の突起片222aの先端が溝部220の内壁に当たり、操作レバー213の回動操作によって図25の(b),図26の(b)の状態に移行すると、他方の突起片222bの先端が溝部220の内壁に当たることとなる(便宜上、図25,図26では突起片222a,222bに点ハッチを付している)。これにより、可動部212が左右方向に移動する。図25で言えば、可動部212の左右方向の移動によって、可動部212の各アーム部214〜216の先端突出量が(a),(b)で異なるものとなっている。(a)では先端突出量=L1であるのに対し、(b)では先端突出量=L2となっている(L1<L2)。
操作レバー213には、取込ユニット16がドアブロック4(詳細には内枠12)に装着された状態で保持するためのホールド板片224が設けられている。このホールド板片224は、軸部221の軸心から延びる舌形状をなすものであり、操作レバー213が回動操作されることにより、ホールド板片224が図26の(a),(b)に示す各位置に操作されるようになっている。
ここで、操作レバー213の操作位置と取込ユニット16との相互の関係を説明する。操作レバー213が図26の(a)に示す状態にある場合、操作レバー213に一体的に設けられたホールド板片224の回動先端部が取込ユニット16の背面に当たっている。これが取込ユニット保持位置(ロック位置)である。この状態では、取込ユニット16がドアブロック4(詳細には内枠12)に装着された状態で保持され、取込ユニット16の取り外しができないようになっている。これに対し、操作レバー213が図26の(b)に示す状態に移行すると、ホールド板片224の回動先端部が取込ユニット16の背面に当たる状態が解除される。これが取込ユニット取り外し位置(アンロック位置)である。これにより、取込ユニット16の取り外しが可能となっている(図26の(b)には取込ユニット16を取り外した状態を図示している)。
図27には、球留め装置155の操作状態と遊技球の流れとの関係を示す。図27において、(a)は通常の遊技状態を示しており、当該状態は前記図25の(a)や前記図26の(a)の状態に対応している。また、(b),(c)は取込ユニット16の取り外し可能状態及び取り外し後状態を示しており、当該状態は前記図25の(b)や前記図26の(b)の状態に対応している。
図27の(a)の状態では、前記図25の(a)に示したとおり可動部212の各アーム部214〜216の先端突出量が比較的少なく、それ故に上皿151の案内通路171〜173から供給される遊技球の流れが阻止されることはない。したがって、遊技球が次々と取込ユニット16側に送り込まれる。
これに対し、図27の(b)の状態では、前記図25の(b)に示したとおり可動部212の各アーム部214〜216の先端突出量が比較的大きく、それ故に上皿151の案内通路171〜173から供給される遊技球の流れが各アーム部214〜216の先端部(起立部217〜219)で阻止される。この状態では、遊技球が取込ユニット16側に送り込まれることがないため、(c)に示すように、取込ユニット16を取り外したとしても、上皿151内の遊技球が落下することが防止される。
(取込ユニット16の説明)
取込ユニット16は、遊技者による操作に基づき遊技球を所定個数ずつ取り込むための取込手段を構成するものであり、該取込ユニット16による所定個数分の遊技球の取込により毎回の遊技(ゲーム)の開始条件が成立し、遊技開始の準備が整えられるようになっている。
図28は取込ユニット16を手前側から見た斜視図、図29は同取込ユニット16を後方側から見た斜視図、図30は同取込ユニット16の分解斜視図である。取込ユニット16には3個の取込装置301,302,303が重なるようにして設けられており、取込ユニット16は全体として略立方体形状となっている。以下の説明では、図28において手前側に位置する取込装置301を「第1取込装置」、中央に位置する取込装置302を「第2取込装置」、奥側に位置する取込装置303を「第3取込装置」とも言うこととする。
各取込装置301〜303の上面には、上方に開放されて外部に露出した状態で入口通路305,306,307が三列に形成されている。これら入口通路305〜307は、取込ユニット16における遊技球入口部を構成するものであり、ドアブロック4としての完成状態では、上皿151から供給される遊技球が先ずは入口通路305〜307に案内され、その後一列に並んだ状態で順次取り込まれる。同完成状態では、上皿151に設けた開口部164(図20参照)を通じて上方から入口通路305〜307が視認可能となっている。各取込装置301〜303の側面にはこれらを結合させるための結合ケース部材308が取り付けられている。結合ケース部材308内には、本取込ユニット16における電気配線等を一括して集め、主制御装置等に対して電気的に接続可能とする取込ユニット中継基板309が収容されている。
(取込装置301〜303の説明)
次に、各取込装置301〜303の構成を説明する。ただし、各取込装置301〜303は、概ね同様の構成をしているため、ここでは基本的に第3取込装置303を例に挙げて説明する。図31は、取込装置303の内部構造を示す断面図、図32は、取込装置303を分解して示す斜視図である。なお、以下の説明では便宜上、図31に示す状態で上下左右の各方向を記載する。
取込装置303は、合成樹脂成型品よりなる表裏一対のハウジング部材311,312を備えている。これら両ハウジング311,312がネジ等により結合されることにより略四角箱状の筐体が形成され、その内部空間に、後述する遊技球通路が形成されるとともに該通路を開閉するための開閉ゲート機構などが収容されるようになっている。各ハウジング311,312は、カーボン入りの黒色の樹脂材料により成型されている。以下説明の便宜上、ハウジング部材311を「第1ハウジング」、ハウジング部材312を「第2ハウジング」ともいう。
因みに、各ハウジング311,312は透明な樹脂材料で成形されていても良い。各ハウジング311,312を透明化することにより、両ハウジング311,312の結合を外すことなく、取込装置内部の遊技球通路や開閉ゲート機構などの他、通路内に貯留された遊技球を視認することができるようになる。
第1ハウジング311及び第2ハウジング312の上面部には、それぞれ通路壁313,314が形成されており、両ハウジング311,312を結合させることで、相対向する通路壁313,314の間に前記入口通路307が形成される。入口通路307の底面は図31の左側に向けて僅かに下り傾斜している。
取込装置303には、前記入口通路307の下流側において、第1ハウジング311と第2ハウジング312とにより囲まれるようにして取込通路315と排出通路316とが設けられている。これら取込通路315及び排出通路316は、入口通路307と同様に、遊技球を一列で通過させるに足りる通路幅を有する。取込通路315は、入口通路307に連続して設けられ、その途中にて鉛直方向に折れ曲がるようにして形成されている。遊技者により所定の遊技開始操作が行われた際、毎回の遊技の開始条件とされる所定個数の遊技球がこの取込通路315を通じて取り込まれる。また、排出通路316は、取込通路315の折れ曲がり部分(コーナー部分)から当該取込通路315より分岐して設けられている。遊技終了に伴う精算時などにおいては、本取込装置303や上皿151に残留している遊技球がこの排出通路316を通じて遊技者に返還される(すなわち、上皿151等の球抜きが行われる)。
なお、第1ハウジング311と第2ハウジング312は、厚さ方向の寸法が異なるものとなっており、入口通路307、取込通路315及び排出通路316は、大部分が第1ハウジング311側に形成されるようになっている。これにより、遊技球が実際に接触する経路は、両ハウジング311,312の境界部分(接合部分)から外れた部位となり、境界部分に溜まったゴミやほこり等により遊技球の流れが阻害されるといった不都合が回避されるようになっている。
また、第1,第2ハウジング311,312には、入口通路307及び取込通路315に沿って一筋の突条部317が設けられている。この突条部317は、入口通路307及び取込通路315を通過する遊技球の外周面に接触するようにして通路の中央部(入口通路307にあっては上下幅方向の中央部、取込通路315にあっては左右幅方向の中央部)に設けられている。突条部317の高さ(通路内部への突出寸法)は0.5mm程度であり、これにより入口通路307及び取込通路315の通路幅が狭められるようになっている。つまり、入口通路307及び取込通路315は基本的に通路幅が12mm程度であるが、突条部317を設けることにより、実質的な通路幅が11.5mm程度に狭められている。これにより、入口通路307及び取込通路315の内壁と遊技球との隙間間隔(遊び)を減らすことができ、安定した状態で遊技球が流下することとなる。特に、取込通路315においては、後述する遊技球検出が行われるため、その検出ミスを低減させることができる。ただし、突条部317は、第1,第2ハウジング311,312のいずれか一方にのみ設けられる構成であっても良い。前記整流部における突条部317の設置は任意である。
ハウジング内部空間において取込通路315の側方には、当該取込通路315の鉛直方向部分に沿うようにして取込ゲート部材320が設けられている。取込ゲート部材320は、支軸321により回動可能に支持されており、その支軸321を支点とする回動により、該取込ゲート部材320の先端部に設けた爪部320aが取込通路315に対して出没する。このとき、取込通路315の通路壁には通路切欠部322が形成されており、その通路切欠部322を介して取込ゲート部材320の爪部320aが出没する。取込通路315に対して取込ゲート部材320の爪部320aが突出した状態である場合、取込通路315を介しての遊技球の通過が阻止される。また、取込通路315に対して取込ゲート部材320の爪部320aが没入した状態である場合、取込通路315を介しての遊技球の通過が許容される。
かかる場合、取込ゲート部材320の爪部320aの出没位置が取込通路315におけるコーナー部分の直ぐ下流位置であるため、換言すれば通路切欠部322が取込通路315におけるコーナー部分の直ぐ下流位置に形成されているため、取込ゲート部材320の爪部320aが通路内に突出した状態(通過阻止状態)において、取込通路315のコーナー部まで流れてきた遊技球が該取込通路315の鉛直部分に流れ込むことがない構成となっている。
ハウジング内部空間には、取込ゲート部材320の駆動源としてソレノイド325が配設されている。ソレノイド325は、通電により伸縮方向に移動する出力軸325aを有しており、当該ソレノイド325は、取込ゲート部材320の右方において出力軸325aが下方へと突き出るように配設されている。また、ソレノイド325の出力軸325aには、当該出力軸325aを伸長状態で保持するためのコイルバネ326が設けられている。ソレノイド325は、ソレノイドカバー327によって第1ハウジング311に固定されている。
ソレノイド出力軸325aの先端部にはガイド331が取り付けられている。ガイド331には回動片332の一部が係合されており、同回動片332の他部が取込ゲート部材320の後端部に駆動連結されている。符号333は、回動片332のほぼ中央部に設けられ該回動片332を回動可能に支持する支軸である。
本構成によれば、ソレノイド325への通電がない場合には、図示の如くコイルバネ326の付勢力によって出力軸325aが伸長した状態で保持され、取込ゲート部材320の爪部320aが取込通路315内に突出した状態とされる。これにより、取込通路315が閉鎖される。一方、ソレノイド325が通電されると、コイルバネ326の付勢力に抗して出力軸325aが縮み方向に移動する。よって、ガイド331及び回動片332を介して取込ゲート部材320が回動し(図31では時計回り方向に回動し)、取込ゲート部材320の爪部320aが取込通路315外に引っ込んだ状態とされる。これにより、取込通路315が開放される。また、ソレノイド325への通電を中止すると、コイルバネ326の付勢力によって出力軸325aが伸長状態となり、取込ゲート部材320の爪部320aが取込通路315内に突出した状態に戻る。
一方、第1,第2ハウジング311,312において排出通路316の入口位置には、それぞれ貫通孔337,338が設けられており、その貫通孔337,338を前後方向に貫通するようにして排出ゲート部材340が設けられている。排出ゲート部材340は、取込装置301〜303に個別に設けられるのではなく、全取込装置301〜303に共通に設けられるものとなっており、該排出ゲート部材340の作動状態によって、各取込装置301〜303において同時に遊技球の排出(球抜き)が許容又は阻止されるようになっている。
ここで、排出ゲート部材340の詳細を図33に基づいて説明する。排出ゲート部材340は、全体として略長方形状をなしており、3カ所に略正方形状の開口部341,342,343が形成されている。これら開口部341〜343は各取込装置301〜303に設けられた排出通路316にそれぞれ対応するものであり、一定間隔を隔ててそれぞれ設けられている。なお、開口部341〜343は排出通路316の一部を構成する。この場合、排出ゲート部材340がその長手方向(取込ユニット16の前後方向)に移動することにより、排出通路316が閉鎖又は開放の状態とされる。すなわち、排出ゲート部材340が初期位置にある場合、排出ゲート部材340の壁板部により各取込装置301〜303の排出通路316が閉鎖され、当該通路316を通じての遊技球の排出が阻止される。また、排出ゲート部材340がその長手方向に移動すると、排出ゲート部材340の開口部341〜343により各取込装置301〜303の排出通路316が一斉に開放され、当該通路316を通じての遊技球の排出が許容される。
開口部341〜343の下方には、それぞれ球案内突部344,345,346が形成されている。この球案内突部344〜346の上面は、各開口部341〜343の底部上面に連続して同一角度で設けられており、その角度は排出通路316の入口部の傾斜角度に合致している。これにより、遊技球が開口部341〜343を介して排出通路316に流入する際には、球案内突部344〜346上を転がりながら遊技球が通過し、排出通路316への遊技球の流入がスムーズに行われることとなる。
排出ゲート部材340の一方の端部にはバネ受け部347が形成され、他方の端部にはロッド部348が形成されている。かかる場合、図30等に示すように、第3取込装置303の外側にカバー部材351が設けられ、そのカバー部材351と排出ゲート部材340のバネ受け部347との間にコイルバネ352が組み込まれる。なお、符号353はコイルバネ352を収容するためのバネ収容部である。
排出ゲート部材340は、コイルバネ352の付勢力によって一方向に常に付勢される。このとき、排出ゲート部材340は、コイルバネ352の付勢力により初期位置(排出通路316を閉鎖する位置)に保持され、ロッド部348から力が加わると、コイルバネ352の付勢力に抗して排出通路316の開放位置に移行する。
図28等に示すように、取込ユニット16において第1取込装置301側にはロッド部348が突出しており、このロッド部348が、前述した排出操作伝達装置154により押し込み操作されるようになっている。また、図33等に示すように、排出ゲート部材340の一方の端部において、前記バネ受け部347の下方には、排出ゲート部材340の長手方向に延びる突起部355が形成されている。一方、排出ゲート部材340の一端側に設けられるカバー部材351には排出ゲート検出センサ356が設けられている。かかる構成において、排出操作伝達装置154の操作に伴い排出ゲート部材340が動作すると、その動作状態が排出ゲート検出センサ356により逐次検出されるようになっている。その詳細を図34により説明する。図34において、(a)はロッド部348(排出ゲート部材340)を押し込み操作する前の初期状態を示し、(b)はロッド部348(排出ゲート部材340)を押し込み操作した状態を示す。
図34に示すように、取込ユニット16の側方(本遊技機1では前側)に排出操作伝達装置154が設けられており、ロッド部348の先端部が排出操作伝達装置154の第2リンク片195の回動先端部に相対向している。この場合、図34の(a)では、排出ゲート部材340が初期位置にあるため、排出通路316の入口が閉鎖されており、遊技球の排出通路316への流れ込みが阻止されている。この状態では、排出ゲート部材340の突起部355が取込装置303の外方に突出しておらず、該突起部355が排出ゲート検出センサ356により検出されない。
これに対し、図34の(b)では、排出操作伝達装置154において操作レバー198の操作により各リンク片194,195が回動動作し、その動作がロッド部348に伝達される。これにより、排出ゲート部材340が排出通路316を開放する位置に移動し、遊技球の排出通路316への流れ込みが許容される。この状態では、排出ゲート部材340の突起部355が取込装置303の外方に突出し、それに伴い該突起部355が排出ゲート検出センサ356により検出される。排出ゲート検出センサ356は、排出ゲート部材340の操作状態(操作位置)を検出するための排出操作検出手段を構成するものとなっている。
排出ゲート検出センサ356による検出信号は、後述する主制御装置505に対して出力される。この場合、主制御装置505は、排出ゲート検出センサ356の検出信号に基づいて排出通路316の開閉の状態を検知し、排出通路316が開放状態にある場合には遊技球の取込動作(取込ゲート部材320の動作)を禁止するなどの処理を実行する。排出通路316の開放時に遊技球の取込動作を禁止することにより、遊技球の取込状態が不安定になったり、取り込まれる遊技球の検知精度が低下したりするなどの不都合が解消される。
また、図31,図32に示すように、取込装置303には、取込通路315における遊技球の通過を検出するセンサユニット370が設けられている。このセンサユニット370は、取込通路315を通過する遊技球数をカウントするための遊技球カウント手段を構成するものであり、発光素子と受光素子とからなる周知の光学式センサを備える。
センサユニット370は、略コ字形状をなしており、第1,第2ハウジング311,312に跨るようにして組み付けられている。詳細には、センサユニット370は、取込装置303の厚さ方向に延びるセンサ本体部371と、該センサ本体部371の両端から各ハウジング311,312の外壁面に沿って取込通路315側に延びるアーム部372,373とを有している。センサ本体部371にはセンサ回路基板(図示略)が収容されており、そのセンサ本体部371の背面部にはセンサ回路基板上に設けたコネクタ端子374を外部に露出させるためのコネクタ穴371aが形成されている。
アーム部372,373のうち一方には発光素子が収容されるとともに、他方には受光素子が収容されている。また、アーム部372,373の先端部には、互いに内側となる部位に上下一対のセンサ検出孔376が形成されている。この場合、アーム部372,373内には各2個ずつの発光素子と受光素子が収容されており、これら各素子はセンサ検出孔376を通じて発光及び受光を行うようになっている。第1,第2ハウジング311,312には、上下一対の透孔378が形成されており、ハウジング接合状態で、各ハウジング311,312にセンサユニット370が組み付けられた場合には、各アーム部372,373の先端部に設けたセンサ検出孔376の位置と、各ハウジング311,312の透孔378の位置とが合致し、それらが向き合うようにして配置される。
図31に示すように、ハウジング内部において、透孔378は取込通路315内で中心から幾分オフセットした位置に設けられている。この透孔378の位置がセンサユニット370による遊技球検出位置である。この場合特に、透孔378は、取込ゲート部材320の先端部に形成した爪部320aの真下位置(図31において取込通路315の右方オフセット位置)に設けられており、取込ゲート部材320の爪部320aが没入側に移動しない限りセンサユニット370により遊技球が検出されることはないようになっている。仮に、透孔378が取込通路315において逆側(図31において取込通路315の左方オフセット位置)に設けられた場合を想定すると、取込ゲート部材320の爪部320aが突出位置にある状態での遊技球誤検出(排出通路316を通じての遊技球排出時の遊技球誤検出も含む)を防止するには透孔378の位置を図示の位置よりも下方に下げる必要が生じるが、本遊技機1の上記構成によれば、透孔378を取込ゲート部材320の爪部320aの近傍に配置することが可能となる。したがって、取込ゲート部材320の開放により流下する遊技球をいち早く検出することが可能となる。
取込ゲート部材320が開放された状態で遊技球が取り込まれる際、センサユニット370において上下の各センサ素子(発光素子+受光素子)では、先に上流側のセンサ素子で遊技球が検出され、その後下流側のセンサ素子で遊技球が検出される。これら各センサ素子による検出信号は、遊技球の取込を管理する後述の主制御装置505に順に出力される。この場合、主制御装置505では、各センサ素子による遊技球検出信号によって正常に遊技球の取込が行われたかどうかが判定される。具体的には、所定の規定時間内に、上流側のセンサ素子→下流側のセンサ素子の順で遊技球の検出が行われた場合のみ、正常に遊技球の取込が行われたと判定される。
仮に、上流側のセンサ素子による遊技球検出から下流側のセンサ素子による遊技球検出までの所要時間が規定時間よりも長い場合や、正常時とは逆に下流側のセンサ素子→上流側のセンサ素子の順で遊技球の検出が行われた場合には異常とみなされ、その旨が報知されるとともにそれ以降の遊技が停止される。したがって、例えば、遊技球やその他ダミー被検出物にひも等を付けて上下させることにより、あたかも複数の遊技球が取り込まれたようにするなどの不正行為が防止できるようになっている。
上記のように、センサユニット370では各アーム部372,373のうち一方が発光部、他方が受光部となっており、それら発光部と受光部とが一体で設けられている。これにより、発光素子と受光素子との位置合わせ精度を高めることができ、遊技球の検出精度を良好なものとすることができる。また、各アーム部372,373を連結するセンサ本体部371にセンサ回路基板を設けるとともに、該センサ回路基板上に設けたコネクタ端子374によって外部基板との電気的な接続を可能としたため、発光素子や受光素子に繋がる信号線を統合してまとめることができ、さらに外部基板に対する配線の接続も容易なものとなる。
また、取込通路315の最下流部には、取込ゲート部材320を通過した遊技球をセンサユニット370で検出した後、同遊技球を再度検出するための下流側取込センサ380が設けられている。この下流側取込センサ380は磁気検出タイプの近接センサにて構成されており、遊技球の通過に伴う磁界の変化により遊技球の通過を検出する。すなわち、板状のセンサ本体部381には貫通孔381aが設けられており、センサ本体部381では貫通孔381aを遊技球が通過する際の磁界の変化が検出されて電気信号として出力される。貫通孔381aは略真円状をなしており、その直径は取込通路315の幅寸法に概ね一致している。センサ本体部381にはコネクタ端子382が設けられている。
下流側取込センサ380による検出信号は、前記センサユニット370の検出信号と同様、後述する主制御装置505に対して出力される。この場合、主制御装置505では、前記センサユニット370の検出信号と下流側取込センサ380の検出信号とに基づいて今回の遊技球取込の検出結果(センサユニット370による取込判定の結果)が正規なものかどうか、すなわち不正なものでないかどうかが判定される。具体的には、センサユニット370による球技球カウント数(例えば、一方のセンサ素子の検出結果による遊技球カウント数)と、下流側取込センサ380による遊技球カウント数とを比較し、それら各カウント数が一致する場合に、今回の遊技球取込の検出結果(センサユニット370による取込判定の結果)が正規であると判定する。これに対し、各カウント数が不一致となる場合に、今回の遊技球取込の検出結果(センサユニット370による取込判定の結果)が正規なものでなく、不正行為によるものであると判定する。
取込ユニット16に対する不正行為として、センサユニット370に、遊技球の通過を誤検出させるように発光動作する不正装置を取り付けることが考えられる。例えば、実際の遊技球取込に関係なく点滅動作するような2つの発光体を備えてなる不正装置を本取込ユニット16に取り付け、それら各発光体を所定順序で点滅させることで遊技球の通過を誤検出させるようにする。かかる不正行為がなされた場合、センサユニット370による遊技球検出だけでは不正行為による遊技球の誤検出を回避することが困難であった。この点、上記のように下流側取込センサ380の検出信号による不正確認によって、不正行為による遊技球の誤検出を回避することができる。
取込通路315に、互いに検出方式の異なる2つのセンサ装置(センサユニット370、下流側取込センサ380)を設けたため、各センサ装置のいずれにおいても遊技球を誤検出させるようにすることは困難なものとなる。故に、取込ユニット16における不正対策が望ましいものとなっている。
上述した取込装置303の各構成部材(排出ゲート部材340を除く、取込ゲート部材320、ソレノイド325を含むゲート駆動機構、センサユニット370等)は、入口通路307と取込通路315とのコーナー部分の内側領域に集約して配設されている。これにより、各構成部材を限られた領域内で効率良く配置することができ、結果として取込装置303の小型化(薄型化も含む)が実現できるようになっている。
上記構成の取込装置301〜303が3連で設けられた本取込ユニット16では、上皿151の案内通路171〜173から各取込装置301〜303にそれぞれ遊技球が供給され、遊技機前面のベットスイッチ38の操作に伴い各取込装置301〜303では各々で遊技球が取り込まれる。具体的には、例えば15個(マックスベット分)の遊技球が取り込まれる場合、全ての取込装置301〜303において同時に取込ゲート部材320が開放位置に操作され、遊技球の取込が一斉に開始される。このとき、各取込装置301〜303では遊技球が5個ずつ取り込まれる。
ただし、3個の取込装置301〜303のうちいずれかの取込装置に遊技球が充填されていない場合、又はソレノイド325の故障などでいずれかの取込装置が正常に作動しない場合には、正常な取込動作を行うことができる残りの取込装置により遊技球の取込が行われる。例えば、第1取込装置301に遊技球が充填されていないとき又は同取込装置301のソレノイド325などが故障しているときには、第1取込装置301以外の取込装置(第2,第3取込装置302,303)によって15個の遊技球が取り込まれることとなる。
一方、取込装置301〜303や上皿151に残っている遊技球を下皿71へ排出する場合には、遊技機前面の操作レバー198の操作に伴い排出ゲート部材340が操作されて各取込装置301〜303で一斉に遊技球の排出が行われる。
(面替えブロック5の説明)
次に、面替えブロック5について説明する。図35は面替えブロック5を斜め前方より見た斜視図、図36は同面替えブロック5を斜め後方から見た斜視図、図37は同面替えブロック5の正面図である。また、図38,図39は面替えブロック5の分解斜視図である。
面替えブロック5は主要な構成として、合成樹脂製の前面枠501と、図柄表示装置としてのリール装置503と、補助演出装置としての液晶表示装置504と、遊技に関わる主たる各種制御を実施する主制御装置505と、主制御装置505からの指令に基づく従たる表示制御等を実施する表示制御装置506と、主制御装置505を装着するための主制御装置用台座ベース507と、表示制御装置506を装着するための表示制御装置用台座ベース508とを備えている。本実施形態では、面替えブロック5は、本遊技機1の遊技内容を決定する主要部品を全て備える構成となっており、仮に遊技ホール等において機種入替を行う場合には、この面替えブロック5を現機種のものから新たな機種のものに入れ替えることで機種入替を行うことができるようになっている。すなわち、面替えブロック5は機種入替時などにおける交換ユニットとなっている。
(前面枠501の説明)
前面枠501の詳細を図40等を用いて説明する。図40において、(a)は前面枠501を前方から見た斜視図、(b)は前面枠501を後方から見た斜視図である。
前面枠501は正面から見てほぼ正方形状をなしており、その前面部において略台形状に縁取られた部位が、前扉体11の視認窓21にほぼ一致する形状及び大きさとなっている。この場合、面替えブロック5をドアブロック4に取り付けた状態では、前面枠501のほぼ全面が前扉体11の視認窓21から視認可能となっている。
前面枠501の前面部には、横長の矩形状をなす表示窓511が設けられるとともに、その表示窓511の上方に同じく横長の矩形状をなす表示窓512が設けられている。なお以下の記載では、下側の表示窓511を「下側表示窓511」、上側の表示窓512を「上側表示窓512」と表記する。下側表示窓511は、リール装置503の外周に付されたリール図柄を表示するためのリール図柄表示部に相当し、上側表示窓512は、液晶表示装置504による表示画像を表示するための液晶画像表示部に相当する。
各表示窓511,512は、前面枠501の前面部において左右方向のほぼ中央部にそれぞれ設けられており、ほぼ同じ横寸法を有する(高さ寸法は上側表示窓512の方が若干大きい)。ただし、各表示窓511,512の大きさ(絶対的な大きさ)や各表示窓511,512を比較した時の相対的な大きさ、各表示窓511,512の形状は任意に変更可能であり、例えば、上側表示窓512をより横長状としたり、上側表示窓512を下側表示窓511よりも小さくしたりしても良い。前面枠501の前面部において、各表示窓511,512の周囲部分は概ね平坦面にて構成されている。
下側表示窓511の周縁部には、前方に張り出すようにして張出部513が設けられている。前面枠501の背面側にリール装置503を取り付けた場合には、リール装置503の一部が前面枠501の前面部(表示窓周りの平坦部)よりも前方に突き出るが、張出部513によって、リール装置503の突き出し部分が囲まれるようになっている。この場合、上下の張出部513によれば、リール装置503の前方突き出し部分において外部より視認可能/視認不可能(又は視認困難)とするリール図柄範囲を明確に分けることができる。また、左右の張出部513によれば、リール装置503内部が外方より見えることを抑制することができる。
面替えブロック5をドアブロック4に装着した状態では、前面枠501の周縁部分(図40のA部分)がドアブロック4のパネル支持部材14(図7参照)に当接する。このとき、前面枠501において周縁部分(図40のA部分)とそれ以外の中央部分とはほぼ面一となっている。したがって、前記装着状態では、前面枠501の中央部分と透明パネル13との間に隙間ができるようになっている。
本遊技機1では、ドアブロック4の視認窓21(透明パネル13)を通じて前面枠501を見た場合、各表示窓511,512を含む広範囲領域が視認可能となる。故に、前面枠501の前面領域に本遊技機1に関わる各種情報(機種情報や配当表など)や装飾等を付与すれば、その各種情報や装飾等を視認窓21(透明パネル13)を通じて遊技機前方から視認することができる。この場合、前述のとおり前面枠501の前面部において各表示窓511,512以外の部分は概ね平坦面であるため、この前面領域に各種情報などを付与したシール等を貼付することも可能である。
図37に示すように、前面枠501の下側表示窓511の右側には、情報表示基板514が設けられている。この情報表示基板514には、小役成立時における払出個数(獲得個数)を表示する払出表示部45、小役成立後に未だ払い出されていない個数である累積個数を表示する累積表示部46、及びビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部47等が設けられている。これら表示部は7セグメント表示器によって構成されるが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。また、払出表示部45及びゲーム数表示部47は2桁の数字を表示可能に2つの7セグメント表示器によって構成され、累積表示部46は4桁の数字を表示可能に4つの7セグメント表示器によって構成されているが、それぞれ払出個数や累積個数、ゲーム数等を適切に表示可能であれば7セグメント表示器の個数はこれらに限定されない。
前面枠501の前面側において下側表示窓511の下方には下パネル部516が設けられている。この下パネル部516は、面替えブロック5をドアブロック4に装着した状態で、前扉体11に設けた横長窓部50を通じて遊技機前方より視認可能となる部位であり、当該下パネル部516を構成する透明パネルの背面側には、本遊技機1に関わる各種情報(機種情報や配当表など)や装飾等が付与されるようになっている。下パネル部516(透明パネル)の背面側に証紙等を貼付することも可能である。下パネル部516の背面側には、蛍光管や冷陰極管等よりなる照明装置517(図37参照)が設けられており、該照明装置の照明光によって各種情報等の視認性が高められるようになっている。
下パネル部516の背面側に設けられた照明装置517は面替えブロック5の下方にも光を照射可能となっている。またこの場合、面替えブロック5をドアブロック4に装着した状態では、上皿151の上部に設けられた上覆い板157の上方に照明装置517が位置することとなる(図7,図16参照)。したがって、照明装置517が照明光を発すると、その光が上覆い板157を通じて上皿151の後方領域に照射される。これにより、上皿151の後方領域が明るく照らされるようになり、当該領域に存在する遊技球の確認を容易に行うことができるようになる。
また、下パネル部516の右側には、上下一対の操作スイッチ518,519が設けられている。操作スイッチ518,519は、例えば情報メニューの操作に用いられる押しボタン式のスイッチ部材であり、当該操作スイッチ518,519の押し操作によって大当たり回数、総ゲーム数、大当たり発生確率、出球数(投入遊技球数と払出遊技球数との差)などの各種情報が液晶表示装置504などに適宜表示される。なお、情報メニューには、その他本遊技機1における特殊ゲームの説明などが含まれる。
一方、前面枠501の背面側において、上下の各表示窓511,512の間の開口縁部と下側表示窓511の下側の開口縁部とにはそれぞれ、リール装置503を取り付けるための長尺状のリール取付金具521,522が設けられている。
また、前面枠501の背面側においてその右側部分には支持金具524が取り付けられている。支持金具524には上下一対の支軸525,526が設けられている。支持金具524の支軸525,526は、面替えブロック5をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸525,526がドアブロック4に設けられた軸金具111,112の軸受け部111b,112aの軸孔(図11等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部111b,112aと面替えブロック5側の支軸525,526とが前記図6に示す「面替えブロック5用の支持手段M11,M12」に相当する。
同じく前面枠501の背面側においてその左側部分には、主制御装置用台座ベース507を取り付けるための台座ベース取付手段が設けられている。この場合、主制御装置用台座ベース507(主制御装置505)は、前面枠501の背面側左方に縦向きに取り付けられるようになっており、台座ベース取付手段として、主制御装置用台座ベース507の下端部を支持するための略コ字状の支持金具527と、同主制御装置505の上端部を支持するための留め具528とが設けられている。
さらに、前面枠501の背面側において左上隅部と左下隅部とには、面替えブロック5の背面側に取り付けられる払出ブロック6との結合を行うための結合フック部材531,532が設けられている。この結合フック部材531,532は、本面替えブロック5の回動軸とは反対側の回動先端側に設けられており、結合位置に操作されることにより面替えブロック5と払出ブロック6との結合状態が保たれている。また、結合フック部材531,532が結合解除位置に操作されることにより面替えブロック5と払出ブロック6との結合が解除され、払出ブロック6から分離するように面替えブロック5が回動可能となるようになっている。
(リール装置503の説明)
図41は、リール装置503の構成を示す斜視図である。リール装置503は、金属製のケース部材540と、そのケース部材540に収容される左・中・右の3つのリール541,542,543とを具備している。ケース部材540は、その内部に3つのリール541〜543を回転可能に収容し、かつ該リール541〜543の一部を前方に現出させるものとなっている。ケース部材540において上面部の前側端部には、上方に折り曲げて形成された支持固定部545が設けられ、下面部の前側端部には、下方に折り曲げて形成された支持固定部546が設けられている。これら支持固定部545,546は、リール装置503を前面枠501に取り付けるための取付手段を構成するものであり、前面枠501に設けたリール取付金具521,522に対してリール装置503の支持固定部545,546をネジ等により固定することにより、リール装置503が前面枠501の背面側に装着されるようになっている。
上側の支持固定部545は、左右両端部に突起部545aを有する形状となっている。この両突起部545aは、支持固定部545の中央部を切り欠くことで形成したものであり、該中央部の高さを低くすることにより、前面枠501に対して液晶表示装置504を着脱する際の干渉を回避することができるようになっている。
ケース部材540の上部には、リール装置503と主制御装置505などの制御系との電気的な接続を行うためのリール中継基板548が設置されている。
各リール541〜543の構成については周知であるため、ここでは詳細な図示を省略し、その構成を簡単に説明する。各リール541〜543は、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材と、その外周に巻回された帯状のベルトとを備えている。ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。
ここで、各リール541〜543に付される図柄について説明する。図42には、左リール541,中リール542,右リール543のそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール541,542,543にはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。また、各リール541,542,543に対応して番号が0〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置505が表示窓から視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール541〜543に実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「ベル」図柄(例えば、左ベルト20番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト19番目)、「青年」図柄(例えば、左ベルト18番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト17番目)、「チャンス」図柄(例えば、左ベルト16番目)、「スイカ」図柄(例えば、左ベルト13番目)、「7」図柄(例えば、左ベルト12番目)の7種類がある。そして、各リール541〜543に巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
透明パネル13には、下側表示窓511を結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せライン(図示略)が付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。これら各組合せラインに対応して、下側表示窓511の正面から見て左側には有効ライン表示部(図示略)が設けられている。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められた払出個数の払出処理や、特別遊技状態たるBBゲーム等への移行処理などが実行される。
図43には、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に払い出される払出個数とが示されている。
遊技状態が移行する状態移行入賞としてBB入賞とRB入賞とがある。有効ライン上に左から「7」図柄,「7」図柄,「7」図柄と並んで停止した場合は、BB入賞として遊技状態が通常遊技状態としての通常ゲームから特別遊技状態としてのBBゲームに移行する。同様に、有効ライン上に左から「CHANCE」図柄,「7」図柄,「7」図柄と並んだ場合にRB入賞として、遊技状態が特別遊技状態としてのRBゲームに移行する。但し、かかるBB,RB入賞図柄の組合せが有効ライン上に停止したとしても、遊技球の払出は行われない。すなわち、「7」図柄の組合せ又は「CHANCE」図柄と「7」図柄との組合せが有効ライン上に成立した際には、BBゲーム又はRBゲームに移行するのみである。換言すれば、「CHANCE」図柄と「7」図柄とは、遊技状態をBBゲーム又はRBゲームに移行させるための状態移行図柄であるといえる。
遊技球の払出が行われる小役入賞としては、スイカ役入賞と、ベル役入賞と、チェリー役入賞とがある。有効ライン上に左から「スイカ」図柄,「スイカ」図柄,「スイカ」図柄と並んで停止した場合、スイカ役入賞として30個の遊技球の払出が行われる。
また、有効ライン上に左から「ベル」図柄,「ベル」図柄,「ベル」図柄と並んで停止した場合、ベル役入賞となる。このベル役入賞は遊技状態が通常ゲームのときだけでなくBBゲームにおいても発生する。そして、いずれの遊技状態であっても、ベル役入賞が発生した場合、75個の遊技球の払出が行われる。
また、左リール541の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合、チェリー役入賞となる。即ち、チェリー役入賞の場合には、中リール542及び右リール543の有効ライン上に停止する図柄はどのような図柄であってもよい。故に、左リール541の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、各有効ライン上にてチェリー役入賞が成立する。そして、チェリー役入賞が発生した場合、10個の遊技球の払出が行われ、上記のように複数の有効ラインが重なる位置にてチェリー役入賞が成立した場合、20個の遊技球の払出が行われる。
更に、有効ライン上に左から「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄と並んで停止した場合には、再遊技入賞となる。再遊技入賞が成立すると、遊技球の払出や状態移行は行われないものの、遊技者は所有する遊技球を減らすことなく且つ遊技球を投入することなく次の遊技回(以下、便宜上、ゲームともいう)を開始することが可能となる。
その他の場合、即ち有効ライン上に左リール541の「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に上記した図柄の組合せが停止しなかった場合には、遊技球の払出や遊技状態の移行等は一切行われない。すなわち、左リール541と右リール543の「青年」図柄、中リール542と右リール543の「チェリー」図柄は、入賞と一切関与していない。換言すれば、上記各図柄は、遊技者に付与される特典と無関係な無特典図柄であると言える。
各リール541〜543の中央部には、駆動源としてのステッピングモータが設けられており、該ステッピングモータの駆動により各リール541〜543が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動される。リール装置503には、その他の構成として、各リール541〜543の回転位置を検出するためのリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)が設置されている。また、各リール541〜543の内周側には、蛍光ランプ等よりなるバックライト(後方発光手段)が設けられており、このバックライトにより、リール外周面に付された各図柄が後方より明るく照らされるようになっている。バックライトの発光によって、リール外周面に付された各図柄の視認性の向上や、遊技に際し補助的な演出の多様化を図ることができる。
(主制御装置505等の説明)
次に、主制御装置505や表示制御装置506等の構成を図38等を用いて説明する。
主制御装置505は、CPUやメモリ等の電子部品が実装された主制御基板561と、この主制御基板561を収容するための略直方体形状のケース部材(表ケース562及び裏ケース563)とから構成されている。表ケース562及び裏ケース563は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明な表ケース562及び裏ケース563によってその内部の主制御基板561が視認可能となっている。
主制御装置用台座ベース507は、主制御装置505を一方向にスライド可能に装着する台座部材であり、本実施形態では、台座ベース507に対して主制御装置505を上方にスライドさせることにより、同台座ベース507から主制御装置505を離脱させることができるようになっている。
主制御装置用台座ベース507の下側角部付近には、前面枠501に設けられた支持金具527に回動可能に支持される被支持部507aが設けられている。この場合、被支持部507aが支持金具527に支持されることにより、当該被支持部507aを支点として前面枠501に対して主制御装置用台座ベース507(主制御装置505)が回動可能(言い換えれば、後方に傾倒可能)となっている。
表ケース562、裏ケース563及び主制御装置用台座ベース507には、これら各部材を連結する封印手段としての封印部f1,f2,f3(いわゆるカシメ部)が設けられている。封印部f1〜f3は、破壊等を伴うことでケース部材を開封可能とするものであり、開封後には破壊などがなされた部材が開封履歴として残るため、その開封履歴によって開封事実の確認が可能となっている。これにより、仮にケース部材が不正に開封された場合などにおいては、封印部f1〜f3の確認によって不正行為の発見が可能となっている。
一方、表示制御装置506は、CPUやメモリ等の電子部品が実装された表示制御基板571と、この表示制御基板571を収容するための略直方体形状のケース部材(表ケース572及び裏ケース573)とから構成されている。表ケース572及び裏ケース573は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明な表ケース572及び裏ケース573によってその内部の表示制御基板571が視認可能となっている。裏ケース573には、三角形状の脚部573aが設けられている。表示制御装置506は、表示制御装置用台座ベース508上に固定された状態で前面枠501の背面に取り付けられている。このとき、裏ケース573に設けた脚部573aによって、表示制御装置506は斜めに傾いた状態で取り付けられている。また、表示制御装置用台座ベース508には外部端子板575が取り付けられている。
上記構成では、主制御装置505において主制御基板561の電子部品実装面が外方を向くようにして配置され、また表示制御装置506において表示制御基板571の電子部品実装面が後方側の斜め上方を向くようにして配置されている。こうした配置により、主制御基板561や表示制御基板571に対する不正確認が容易となっている。
液晶表示装置504は、液晶パネル581と、該液晶パネル581を駆動する液晶ドライバ582とにより構成されている。
(面替えブロック5として完成状態の説明)
面替えブロック5の完成状態を図35,図36を用いてあらためて説明する。面替えブロック5としては、前面枠501の背面側にリール装置503が取り付けられ、リール装置503の上方に液晶表示装置504が取り付けられている。また、リール装置503の側方に主制御装置505が取り付けられるとともに、同リール装置503の上方に台座ベース507を介して表示制御装置506が取り付けられている。
面替えブロック5の前面側において、前面枠501の上側表示窓512からは液晶パネル581のパネル面全体が視認できる。また、同前面枠501の下側表示窓511からはリール装置503の各リール541〜543の一部が視認できる。このとき、各リール541〜543の外周に付された多数(本実施形態では21個)の図柄のうち、リール毎に3つずつの図柄が下側表示窓511を通じて視認できるようになっている。
(払出ブロック6の説明)
次に、払出ブロック6について説明する。図44及び図45は払出ブロック6の斜視図、図46は払出ブロック6の背面図、図47は払出ブロック6から払出装置618等を分離させて示す斜視図、図48は払出ブロック6から制御装置類を取り外した状態を示す斜視図、図49は払出ブロック6から制御装置類を取り外した状態を示す背面図である。なお図49では、当該払出ブロック6に形成される遊技球通路を点線にて図示している。
払出ブロック6は、合成樹脂材料にて一体成形された裏カバー部材601と、遊技球を払い出すための払出機構602と、払出制御を司る払出制御装置603と、外部電源から生成した電源電圧を各種制御装置やアクチュエータ類などに供給する電源装置604とを有しており、これらを一体化することにより構成されている。
裏カバー部材601は、略平坦状をなすベース部611と、後方(遊技機1の後方)に突出し略直方体形状をなす保護カバー部612とを有する。保護カバー部612は左右及び上下の各面と背面とが閉鎖された形状をなし、少なくとも前記面替えブロック5のリール装置503、主制御装置505及び表示制御装置506を収容するのに十分な大きさを有する。なお図示は省略するが、保護カバー部612の背面には多数の通気孔を設けることも可能である。ベース部611と保護カバー部612とは上記のとおり一体成形される他、各々別体にて成形されてネジ等により一体化されるものであっても良い。
払出機構602は、保護カバー部612を迂回するようにして裏カバー部材601のベース部611に取り付けられている。すなわち、払出機構602として、裏カバー部材601の最上部には上方に開口したタンク615が設けられており、タンク615には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク615の下方には、例えば前後方向4列(4条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール616が連結され、タンクレール616の下流側には上下方向に延びるケースレール617が連結されている。
ケースレール617の最下流部には、遊技球の払出を行うための払出装置618が設けられている。図49に示すように、払出装置618は、払出モータ619と、該払出モータ619により駆動される払出ゲート部材620とを有しており、払出制御装置603からの制御信号により払出モータ619が駆動され、その払出モータ619の駆動に伴い払出ゲート部材620が通路開放位置に移動する。そしてこれにより、必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。
払出装置618は、遊技時の入賞等に伴い行われる遊技球払出機能の他に、メンテナンス時などにおいてケースレール617等に滞在している遊技球を外部に排出するための遊技球排出機能を有しており、遊技球排出時には、通路切換レバー621が払出実行位置から排出実行位置に切り換えられ、かつ払出モータ619が駆動されることによって遊技球の外部排出が行われる。
ケースレール617は、前記タンクレール616と同様、前後方向に4列分設けられ、それに合わせて払出装置618も4列分設けられている。この場合、図47に示すように、裏カバー部材601のベース部611には、金属板625が重ね合わせて設けられ、その金属板625上に起立するようにして金属製の2本のボス部材626が設けられている。なお、図45において符号627はボス部材626の基端部を固定するための金属板である。つまり、ボス部材626は、表裏2枚の金属板625,627によってその基端部が強固に固定されている。そして、ボス部材626を挿通させた状態で、4列分の払出装置618がまとめて固定されている。
払出装置618の下流側には、やはり4列分の遊技球通路を形成するための通路形成部材630が設けられている。この通路形成部材630は、その内部に払出通路631と排出通路632とを有するものであり、遊技球が払出通路631を通過することにより前記上皿151等への払出が行われる。また、遊技球が排出通路632を通過することにより遊技球の外部排出が行われる。通路形成部材630は、金属板625上に設けられた2本の支柱部材633により固定されている。
通路形成部材630には、払出制御装置603から払出装置618への払出指令の信号を中継する払出中継基板635が設置されている。ケースレール617の上流部には、タンク615やタンクレール616から供給される遊技球の有無を検出するタンク球無センサ656が設けられている(図46参照)。また、払出装置618には、払出モータ619の回転を検出する払出回転センサ619aや、払い出される遊技球数をカウントする払出カウントスイッチ618aが設けられている(図46参照)。
払出機構602におけるタンクや通路部材類はいずれも導電性を有する合成樹脂材料、例えば導電性ポリカーボネート樹脂にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
ベース部611において通路形成部材630の下流側には、上記払出機構602から流下してきた遊技球を分配するための遊技球分配部640が設けられている。この遊技球分配部640には、図47に示すように、3つの通路開口部641,642,643が設けられており、そのうち通路開口部641は上皿151に連通し、通路開口部642は下皿71に連通し、通路開口部643は遊技機外部に繋がる遊技球排出部に連通する構成となっている。
ここで、遊技球分配部640よりも下流側の遊技球通路について図49を用いて説明する。裏カバー部材601において保護カバー部612の下方には、遊技球分配部640の通路開口部641に連通する上皿案内通路651が設けられている。その上皿案内通路651は裏カバー部材601の前面側に開口しており、払出ブロック6をドアブロック4に装着した状態では、上皿案内通路651の前面側開口部が上皿ユニット15の排出口163(図7等参照)に連通する構成となっている。
また、裏カバー部材601には、遊技球分配部640の通路開口部642に連通する下皿案内通路652と、同遊技球分配部640の通路開口部643に連通する外部排出通路653とが並行して設けられている。下皿案内通路652は裏カバー部材601の前面側に開口しており、払出ブロック6をドアブロック4に装着した状態では、下皿案内通路652の前面側開口部が内枠12の下皿連通路145(図7等参照)に連通する構成となっている。なお、図中の符号655は、下皿71が満タンとなることで上流側に遊技球が溢れてきた場合にそれを検知するための下皿満タンスイッチである。
かかる場合、通路形成部材630の払出通路631を流下してきた遊技球は、基本的にそのまま通路開口部641に流れ込み、その後上皿案内通路651を介して上皿151に排出される。ただし、上皿151が満タンとなることで余剰となった遊技球が上皿案内通路651を通じて溢れてくる場合には、その余剰の遊技球が通路開口部642に流れ込み、その後下皿案内通路652を介して下皿71に排出される。また、通路形成部材630の排出通路632を流下してきた遊技球は、外部排出通路653を介して遊技機外部(遊技ホールの島設備)に排出される。
また、本払出ブロック6をドアブロック4に装着した場合には、ドアブロック4に設けられる取込ユニット16の背後及びその周辺が払出ブロック6により囲まれることとなる。この場合特に、裏カバー部材601のベース部611には、球留め装置155の操作レバー213の形状に合わせたレバー挿通孔657が設けられており、そのレバー挿通孔657に球留め装置155の操作レバー213が挿通されるようになっている。レバー挿通孔657は、操作レバー213が取込ユニット保持位置(ホールド板片224が取込ユニット16の背面に当接した状態)にある場合にのみ、操作レバー213が挿通可能となる形状及び大きさで設けられており、仮に操作レバー213が取込ユニット取り外し位置(ホールド板片224が取込ユニット16の背面に当接していない状態)にある場合には、ドアブロック4に対して払出ブロック6を装着しようとしても、操作レバー213がレバー挿通孔657に挿通できないために該装着ができないようになっている。
したがって、ドアブロック4に対して取込ユニット16を装着した後、球留め装置155の操作レバー213を取込ユニット保持位置に操作することが忘れられてしまうといった作業上のミステークを回避することができる。またこのとき、操作レバー213が確実に取込ユニット保持位置に操作されることにより、遊技に際し、上皿151から取込ユニット16への遊技球の流れが意に反して阻害されるといった不都合も回避できる。
裏カバー部材601において内面側(前方側)から見て左端部には、支持金具661が取り付けられている。支持金具661には上下一対の支軸662,663が設けられている。また、支持金具661の下方には、支軸666を有する支持金具665が取り付けられている。これら各支持金具661,665の支軸662,663,666は、払出ブロック6をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸662,663,666がドアブロック4に設けられた軸金具111,112,113の軸受け部111a,112b,113bの軸孔(図7等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部111a,112b,113bと払出ブロック6側の支軸662,663,666とが前記図6に示す「払出ブロック6用の支持手段M21〜M23」に相当する。
裏カバー部材601の内面側において保護カバー部612を挟んでその上下部位には、面替えブロック5に設けた2つの結合フック部材531,532に係止される金属製の係止片671,672が取り付けられている。面替えブロック5と払出ブロック6とを重ねた状態で面替えブロック5の結合フック部材531,532を係止位置に操作することにより両ブロック5,6の結合状態とされ、同結合フック部材531,532を係止解除位置に操作することにより両ブロック5,6が分離可能となるようになっている。
この場合、結合フック部材531,532の操作は払出ブロック6の裏カバー部材601よりも前方側でのみ可能であり、払出ブロック6の前方側が開放されていなければ、結合フック部材531,532の係止解除操作が不可能となっている。つまり、面替えブロック5と払出ブロック6との一体物をドアブロック4に装着した状態(図3に示す状態)では結合フック部材531,532が内部に隠れており、結合フック部材531,532の手動操作による面替えブロック5及び払出ブロック6の開放操作が不可能となっている。
また、同じく裏カバー部材601の内面側において、前記支持金具661とは反対側であって保護カバー部612を挟んで上方及び下方となる各部位には、ドアブロック4に設けた施錠装置120の鉤金具部133,134に係止される金属製の係止片673,674が取り付けられている。ドアブロック4に対して払出ブロック6が閉じられた状態では、施錠装置120の鉤金具部133,134により係止片673,674が係止され、払出ブロック6が開放不可能とされる。そして、操作キーによる解錠操作に伴い鉤金具部133,134が係止解除位置に移動すると、係止片673,674の係止が解除され、払出ブロック6が開放可能となる。
また特に、保護カバー部612には、係止片673,674を囲むようにして遮蔽カバー675,676が設けられている。この遮蔽カバー675,676は、前方にのみ開放したボックス状をなすものであり、その後方からは指や道具等を差し入れることができないようになっている。したがって、ドアブロック4に対して払出ブロック6が閉じられた状態(図3に示す状態)では施錠装置120の施錠状態(鉤金具部133,134と係止片673,674との係止状態)が不正に解除されることはなく、不正の抑止効果が得られる。
その他に、裏カバー部材601には、払出ブロック6をドアブロック4に装着した状態で固定するためのロック部材678,679が設けられている。ロック部材678,679は、内枠12の鉤金具147,148(図11参照)に対応する位置に設けられており、それぞれ鉤金具147,148に係止される係止片を有する構成となっている。この場合、鉤金具147,148に対して各ロック部材678,679の係止片を係止状態にすることでドアブロック4に払出ブロック6が固定される。また、施錠装置120による施錠を解除した後、各ロック部材678,679の係止状態を解除することでドアブロック4から払出ブロック6が取り外しできるようになっている。
(払出制御装置603と電源装置604との説明)
次に、裏カバー部材601の背面側に取り付けられた払出制御装置603と電源装置604とを図46等に基づいて説明する。
払出制御装置603は、前記主制御装置505等と同様、CPUやメモリ等の電子部品が実装された払出制御基板681と、その払出制御基板681を収容する基板ボックス682とから構成されている。基板ボックス682は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明な基板ボックス682によってその内部の払出制御基板681が視認可能となっている。基板ボックス682には、同ボックス682を構成する表側及び裏側のケース部材を連結する封印手段としての封印部683(いわゆるカシメ部)が設けられている。封印部683は、破壊等を伴うことで基板ボックス682を開封可能とするものであり、開封後には破壊などがなされた部材が開封履歴として残るため、その開封履歴によって開封事実の確認が可能となっている。これにより、仮に基板ボックス682が不正に開封された場合などにおいては、封印部683の確認によって不正行為の発見が可能となっている。
また、払出制御装置603の基板ボックス682には、ナイラッチ(登録商標)等よりなる固定具684,685が設けられており、他方当該払出制御装置603が取り付けられる裏カバー部材601のベース部611には、被取付孔部686,687が設けられている(図48参照)。この場合、払出制御装置603を所定の取付位置に配置し、被取付孔部686,687に対して固定具684,685を固定操作状態とすることにより、裏カバー部材601に対する払出制御装置603の装着が完了する。
一方、電源装置604は、電源基板691とその電源基板691を収容する基板ボックス692とにより構成されている。基板ボックス692は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明な基板ボックス692によってその内部の電源基板691が視認可能となっている。電源装置604には、本遊技機1を起動させるための電源スイッチ694と、本遊技機1の各種状態をリセットするためのリセットスイッチ695と、ホール管理者などが払出遊技球の出球調整を行うための設定キースイッチ696とが設けられている。本遊技機1は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。この場合、例えば、遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチ695を押しながら電源スイッチ694をオンするとバックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチ694がオンされている状態でリセットスイッチ695を押した場合にはエラー状態がリセットされる。また、ホール管理者等による設定キーの操作により設定キースイッチ696が操作されることにより、本遊技機1の設定状態が多段階で変更される。このとき、例えば「設定1」から「設定6」の6段階で設定変更が行われ、その設定変更に伴い当選確率などが変更されるようになっている。なお、電源装置604は、ネジ等により裏カバー部材601のベース部611に固定される。
その他、裏カバー部材601のベース部611には、球貸しユニットから貸し出される遊技球の払出等を管理する球貸しユニット接続基板698が設けられている。
(面替えユニット5の交換作業等の説明)
上述したように面替えブロック5は交換可能ユニットとなっており、ここでは遊技ホールでの機種入替時などにおける面替えブロック5の交換作業について説明する。
まずは規定の操作キーを施錠装置120のキーシリンダ137に差し込んで所定方向(時計回り方向)に回動操作し、外枠2に対するドアブロック4の施錠状態を解除する。そして、ドアブロック4を手前側に開放する。このとき、ドアブロック4と共に面替えブロック5や払出ブロック6が一体動作する。これが図3に示す状態である。
次に、同じく操作キーを前記所定方向と反対方向(反時計回り方向)に回動操作し、ドアブロック4に対する払出ブロック6の施錠状態を解除する。また、払出ブロック6の裏カバー部材601に設けた各ロック部材678,679を指等でアンロック状態に操作する。これにより、ドアブロック4に対して面替えブロック5及び払出ブロック6の一体物が回動可能(開放動作可能)となり、その面替えブロック5及び払出ブロック6の一体物を後方に回動させる。そして更に、面替えブロック5に設けた結合フック部材531,532を結合解除位置に操作し、面替えブロック5を前方に回動させると図4に示す状態となる。なおこの状態で、各ブロック間の電気配線等を適宜外しておく。
そして、図4の状態で、面替えブロック5を上方に持ち上げるようにしてドアブロック4から取り外す。このとき、ドアブロック4側に設けられた軸金具111,112の軸受け部111b,112aから面替えブロック5側に設けられた支軸525,526が引き抜かれ、ドアブロック4から面替えブロック5が分離される。
その後、新しい面替えブロック5を取り外し時と逆の作業手順で装着する。すなわち、新しい面替えブロック5をドアブロック4に取り付け、電気配線等の接続を適宜実行する。そして、面替えブロック5と払出ブロック6とを重ねた状態で結合フック部材531,532を結合位置に操作し、次に、面替えブロック5及び払出ブロック6の一体物をドアブロック4側に回動させてこれらを重ねた状態とする。このとき、ドアブロック4に対する払出ブロック6の施錠が行われる。その後、払出ブロック6の各ロック部材678,679を指等でロック状態に操作する。最後にドアブロック4を外枠2に対して閉じると、遊技機1の入替作業が完了する。
上記の面替えブロック5の交換作業に際し、操作キーによるドアブロック4の施錠解除以外は何ら特別な工具等を必要することはなく、交換作業の容易化が図られている。
またここで、ドアブロック4の前面側に設けられた上部カバー体94の取り外し作業について、施錠装置120の解錠操作に絡めながら説明する。
まずは、操作キーを施錠装置120のキーシリンダ137に差し込んで所定方向(時計回り方向)に回動操作し、外枠2に対するドアブロック4の施錠状態を解除する(これが「第1の解錠操作」に相当する)。そして、外枠2に対してドアブロック4、面替えブロック5及び払出ブロック6の一体物を手前側に開放することで図3に示す状態とする。このとき、ネジ付け部109(図3参照)のネジ締結を外すことにより、ドアブロック4から上部カバー体94の取り外しが可能となり、上部カバー体94の取り外し後に、ランプ基板107や上部スピーカ92のメンテナンス等が行われる。このメンテナンス等の作業時にはドアブロック4等を開状態のままにしておく必要はなく、ドアブロック4等を閉じた状態での作業が可能となっている。
ちなみに、リール装置503等のメンテナンス時や主制御装置505等の点検時などにおいては、ドアブロック4、面替えブロック5及び払出ブロック6の一体物の開放後に、操作キーの回動操作により、ドアブロック4に対する払出ブロック6の施錠状態を解除する(これが「第2の解錠操作」に相当する)。更に、各ロック部材678,679や結合フック部材531,532を結合解除操作して面替えブロック5と払出ブロック6とを分離させる(図4の状態)。そしてこの状態で、リール装置503等のメンテナンスや主制御装置505等の点検などが行われる。
上記のようにランプ基板107や上部スピーカ92のメンテナンス等が行われる場合、リール装置503等のメンテナンスや主制御装置505の点検などとは異なり、第2の解錠操作やその後の面替えブロック5と払出ブロック6との分離作業等が不要となり、メンテナンス等の作業性が向上する。
(電気的構成の説明)
次に、本遊技機1の電気的構成について、図50及び図51のブロック図に基づいて説明する。図50では、電気的な各構成要素を、ドアブロック4、面替えブロック5及び払出ブロック6に区分けして示している。また、電源装置604から供給される電力の供給ラインを二重線矢印で示し、信号ラインを実線矢印で示す。また、図51では、特に主制御装置505及び払出制御装置603における遊技球の払出に関する構成を示している。なお、図51においては、遊技球の払出に関する構成以外の構成については一部省略して示している。
図50において、主制御装置505、表示制御装置506及び払出制御装置603は、何れもCPU、ROM、RAM等を有してなる論理演算装置にて構成されており(主制御装置505においてはCPU510、ROM520及びRAM530、払出制御装置603においてはCPU606、ROM607及びRAM608、図51参照)、各制御装置のCPUはROM内に予め記憶されている演算プログラムに基づいて遊技に関する各種制御を実行する。これら各制御装置は、信号ラインや中継基板等を介して接続されており、遊技に際しては制御装置間におけるコマンド等の授受によって遊技の進行が行われる。
詳しくは、面替えブロック5において、主制御装置505には、リール中継基板548を介してリール装置503と外部端子板575とが接続され、サブ中継基板701を介して表示制御装置506が接続されている。リール装置503では、主制御装置505からの指令に基づいて各リール541〜543の回転が制御される。外部端子板575は遊技ホール等に設置されるホール管理装置(いわゆる、ホールコンピュータ)に接続される中継装置であり、この外部端子板575を通じて都度の遊技状況(遊技回数、当たり回数、遊技球の払出等々)がホール管理装置に出力される。表示制御装置506は、主制御装置505から毎遊技の補助演出に関する各種コマンドを入力し、そのコマンドに応じて液晶表示装置504による補助演出を実施し、ドアブロック4に設けたドア上部中継基板703(前記音声ランプ中継基板108に相当)を介してスピーカ類やランプ類の駆動を制御する。
図示等による説明は省略したが、本遊技機1には、外枠2に対して遊技機主部3(ドアブロック4)が開放されたことを検知するためのドアスイッチが設けられており、このドアスイッチの検出信号はリール中継基板548を介して主制御装置505に入力されるようになっている。
図51に示すように、主制御装置505において、RAM530の一部には本遊技機1の電源遮断後においても電源装置604からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)することが可能なバックアップエリア530aが設けられている。したがって、停電などの発生により電源が遮断された場合には、電源遮断時の各種データがRAM530のバックアップエリア530aに記憶保持され、次回の電源投入時(停電解消による電源投入を含む)において遊技機1の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。
また、払出ブロック6には払出ブロック中継基板702が設けられており、この払出ブロック中継基板702を介して前記面替えブロック5の主制御装置505と、本払出ブロック6の払出制御装置603や取込ユニット16とが接続されている。加えて、払出ブロック中継基板702を介して前記面替えブロック5の主制御装置505と、ドアブロック4のドアブロック中継基板704とが接続されている。
この場合、ドアブロック4の各種操作部材(ベットスイッチ38、スタートレバー33、ストップスイッチ35〜37)が遊技者により操作されると、これら操作部材に内蔵された操作検出部によって当該操作が検出され、都度の操作検出信号がドアブロック中継基板704及び払出ブロック中継基板702を介して主制御装置505に入力される。例えば、ベットスイッチ38の操作に伴う操作検出信号が主制御装置505に入力された場合、主制御装置505は、払出ブロック中継基板702を介して取込ユニット16に取込制御信号を出力する。この取込制御信号によって取込ユニット16の各取込装置301〜303におけるソレノイド325が駆動され、遊技球の取込が順次行われる。遊技球取込時における遊技球取込検出センサ(センサユニット370、下流側取込センサ380)の検出信号は、やはり払出ブロック中継基板702を介して主制御装置505に入力される。
また、リール装置503の各リールの停止図柄(ドアブロック4の視認窓21から視認できる上下3個分の図柄、及び各図柄の組み合わせ)が所定の遊技球払出役(小役図柄)に合致する場合には、主制御装置505は、都度の成立役に応じて遊技球の払出個数を設定し、その払出個数に対応する払出指示としての払出指示コマンド(払出指示情報)を払出ブロック中継基板702を介して払出制御装置603に出力する。これにより、払出制御装置603によって払出装置618(払出モータ619)が駆動され、遊技球の払出が行われる。
この場合、主制御装置505のCPU510は、上記の払出個数に対応する払出指示コマンドを予めROM520のコマンド記憶エリア520aに記憶しており、かかるコマンド記憶エリア520aから払出指示コマンドを読み出して払出制御装置603へ出力する。また、遊技球の払出に関して払出制御装置603とのやり取りには、RAM530に設けられた各種カウンタエリア530bの各種カウンタや、同じくRAM530に設けられた各種フラグ格納エリア530cの各種フラグが利用される。この場合、各種カウンタエリア530bには各種カウンタに対応する専用のエリアがそれぞれ設けられており、また、各種フラグ格納エリア530cにも各種フラグに対応する専用のエリアがそれぞれ設けられている。そして、各種カウンタ又は各種フラグはその専用のエリアにおいてそれぞれ適宜、更新、格納又は消去する処理が行われる。これら各種カウンタや各種フラグについては、そのカウンタやフラグが用いられる処理を説明する際に併せて説明する。
払出制御装置603側においては、CPU606は、上記の払出指示コマンドを受信することに基づいて、かかる払出指示コマンドをRAM608の払出指示コマンド格納エリア608aに一時的に記憶する。そして、CPU606は払出指示コマンド格納エリア608aから順次払出指示コマンドを読み出し、読み出した払出指示コマンドを同じくRAM608に設けられた払出中エリア608bに移動してから対応する払出個数の遊技球の払出を行うよう払出装置618を制御する。この場合、遊技球の払出に関しては、RAM608に設けられた各種カウンタエリア608cの各種カウンタや、同じくRAM608に設けられた各種フラグ格納エリア608dの各種フラグが利用される。この場合、各種カウンタエリア608cには各種カウンタに対応する専用のエリアがそれぞれ設けられており、また、各種フラグ格納エリア608dにも各種フラグに対応する専用のエリアがそれぞれ設けられている。そして、各種カウンタ又は各種フラグはその専用のエリアにおいて適宜、更新、格納又は消去する処理が行われる。これら各種カウンタや各種フラグについては、そのカウンタやフラグが用いられる処理を説明する際に併せて説明する。また、払出制御装置603のROM607には、主制御装置505との通信用のコマンドを記憶するコマンド記憶エリア607aが設けられている。
払出制御装置603には、面替えブロック5の前面枠501に設けた情報表示基板514が接続されている。払出制御装置603では、上記の払出指示コマンドを受信すること、及び遊技球の払出を実行することに基づいて、情報表示基板514の払出表示部45や累積表示部46の表示制御を実行する。
払出制御装置603には、タンク615やタンクレール616から供給される遊技球の有無を検出するためのタンク球無センサ656や、下皿71が満タンとなったことを検知するための下皿満タンスイッチ655が接続されている。払出制御装置603では、これらタンク球無センサ656や下皿満タンスイッチ655からの情報を基に球無し状態や満タン状態の設定/解除を行う。
これら、遊技球の払出に関する処理構成については後に詳細に説明する。
なお、払出制御装置603においては、主制御装置505のRAMとは異なり、本遊技機1の電源遮断後において電源装置604からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)することが可能なバックアップエリアが設けられていない。したがって、停電などの発生により電源が遮断された場合には、復帰後、主制御装置505のバックアップエリア530aに記憶保持された情報に基づいて、遊技球の払出が再開されることになる。
図示は省略しているが、払出制御装置603には、球貸しユニットから貸し出される遊技球の払出等を管理する球貸しユニット接続基板698等が接続されている。
電源装置604は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置505に対して供給し、また+12V電源及び+5V電源を払出制御装置603等に対して供給する。
(各制御処理の説明)
次に、主制御装置505内のCPU510、及び払出制御装置603内のCPU606により実行される各制御処理を説明する。
(主制御装置505側の処理の説明)
先ず、主制御装置505内のCPU510により実行される各制御処理を説明する。かかるCPU510の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにNMI割込み処理とタイマ割込み処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
停電の発生などによって電源が遮断されると、電源装置604に設けられた停電監視回路にて停電信号が生成され、主制御装置505に対して出力される。NMI端子を介して停電信号を入力した主制御装置505では、NMI割込み処理が実行される。
NMI割込み処理では、図52に示すように、先ずステップS101において、CPU510内に設けられた使用レジスタのデータをRAM530内に設けられたバックアップエリア530aに退避させる。続いて、ステップS102では、停電フラグをRAM530にセットする。その後、ステップS103にてRAM530のバックアップエリア530aに退避させたデータを再びCPU510の使用レジスタに復帰させる。この復帰処理でNMI割込み処理が終了する。なお、CPU510の使用レジスタのデータを破壊せずに停電フラグのセット処理が可能な場合には、バックアップエリア530aへの退避および復帰処理を省くことができる。
次に、主制御装置505で定期的に実行されるタイマ割込み処理について、図53のフローチャートを参照しながら説明する。タイマ割込み処理は、主制御装置505のCPU510により例えば1.49msecごとに実行される。
先ず、ステップS201に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU510内の全レジスタの値をRAM530のバックアップエリア530aに退避させる。ステップS202では停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときにはステップS203に進み、停電時処理を実行する。
ここで、停電時処理について図54を用いて説明する。この停電時処理は、タイマ割込み処理のうち特にレジスタ退避処理の直後に行われるため、その他の割込み処理を中断することなく実行できる。従って、例えば各種コマンドの出力処理中、スイッチの状態(オンオフ)の読み込み処理中などのように、それぞれの処理に割り込んでこの停電時処理が実行されることはなく、かかるタイミングで実行されることをも考慮した停電時処理のプログラムを作成する必要がなくなる。これにより停電時処理用の処理プログラムを簡略化してプログラム容量を削減できる。なお、このことは後述する復電時処理用の処理プログラムについても同様である。
ステップS301では、コマンド出力が終了しているか否かを判定する。出力が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンド出力を終了させる。このように停電時処理の初期段階でコマンドの出力が完了しているか否かを判断し、出力が未完であるときには出力処理を優先し、単位コマンドの出力処理終了後に停電時処理を実行する構成とすることにより、コマンドの出力途中で停電時処理が実行されることをも考慮した停電時処理プログラムを構築する必要がなくなる。その結果停電時処理プログラムを簡略化してROM520の小容量化を図ることができる実益を有する。
ステップS301がYES、すなわちコマンドの出力が完了している場合には、ステップS302に進み、CPU510のスタックポインタの値をRAM530内のバックアップエリア530aに保存する。その後ステップS303では、停止処理として後述するRAM判定値をクリアし、入出力ポートにおける出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。ステップS304では、RAM判定値を算出し、バックアップエリア530aに保存する。RAM判定値とは、具体的にはRAM530の作業領域アドレスにおけるチェックサムの2の補数である。RAM判定値をバックアップエリア530aに保存することにより、RAM530のチェックサムは0となる。RAM530のチェックサムを0とすることにより、ステップS305においてそれ以後のRAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。なお、例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM530への書き込みを許可して停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。ちなみに、詳細な説明は省略するが、無限ループ下においても停電信号が出力されているか否かを確認しており、停電信号が出力されなくなった場合には後述するメイン処理に移行する。
なお、電源装置604に設けられた電源部は、上述したNMI割込み処理及び停電時処理を実行するのに十分な時間、制御系の駆動電圧として使用される安定化電圧(5V)の出力が保持されるように構成されている。本実施形態では、30msecの間、駆動電圧が出力され続けるようになっている。
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS202にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS204以降の各種処理を行う。
すなわち、ステップS204では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS205では、CPU510自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS206では、各リール541〜544を回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS207では、入出力ポートに接続された各種スイッチ等の状態を読み込み、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS208では、取込装置301〜303による遊技球の取込に関する遊技球取込処理を行う。ステップS209では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS210では、遊技球の払出に関する払出指令処理を行う。
ステップS211では、各種コマンドを払出制御装置603及び表示制御装置506へ出力するコマンド出力処理を行う。ステップS212では、各表示部45〜47にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS213では、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部45〜47に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。ステップS214では、入出力ポートからI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS215では、先のステップS201にてバックアップエリア530aに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU510内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS216にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
次に電源投入後に実行される主制御装置505でのメイン処理について、図55のフローチャートを参照しながら説明する。メイン処理は、停電からの復旧や電源スイッチ694のオン操作によって電源が投入された際に実行される。
先ずステップS401では、初期化処理として、スタックポインタの値をCPU510内に設定し、割込み処理を許可する割込みモードを設定し、その後CPU510内のレジスタ群や、I/O装置等に対する各種の設定などを行う。
これらの初期化処理が終了すると、ステップS402では設定キースイッチ696が操作されているか否かを判定する。設定キーのON操作がなされている場合にはステップS403に進み、強制的RAMクリア処理としてRAM530に記憶されたデータを全てクリアする。続くステップS404では当選確率設定処理を行う。本遊技機1には「設定1」から「設定6」まで6段階の当選確率が予め用意されており、当選確率設定処理とは、いずれの当選確率に基づいて内部処理を実行させるのかを設定するための処理である。
ステップS404にて当選確率設定処理を行った後には、ステップS405にて遊技に関わる主要な制御を行う通常処理を実行する。
一方、ステップS402にて設定キースイッチ696が操作されていない場合には、ステップS406以降に示す復電処理を行う。復電処理とは、遊技機1の状態を電源遮断前の状態に復帰させる処理である。従って、復電処理では先ずRAM530のデータが正常かどうかを確認する必要がある。
そこで、ステップS406では設定値が正常か否かを判定する。具体的には、設定値が1〜6のいずれかである場合に正常であると判定し、0又は7以上である場合に異常であると判定する。設定値が正常である場合には、ステップS407にて停電フラグがセットされているか否かを確認する。停電フラグがセットされている場合には、さらにステップS408にてRAM判定値が正常であるか否かを確認する。具体的には、RAM530のチェックサムの値を調べ、その値が正常、つまりRAM判定値を加味したチェックサムの値が0か否かを確認する。RAM判定値を加味したチェックサムの値が0である場合、RAM530のデータは正常であると判定する。
ステップS408においてRAM判定値が正常であると判定した場合にはステップS409に進み、バックアップエリア530aに保存されたスタックポインタの値をCPU510のスタックポインタに書き込み、スタックの状態を電源が遮断される前の状態に復帰させる。次に、ステップS410において、復電処理の実行を伝える復電コマンドを払出制御装置603及び表示制御装置506に出力する。払出制御装置603へ復帰コマンドを出力する際に、電断状態に至る前に行った払出指示に対応する遊技球の払出が未払の状態である場合には、その未払の払出に対応する払出指示を再度行う。その後、ステップS411にて遊技状態として打ち止め及び自動精算設定保存処理を行い、ステップS412にて各種装置の初期化を行う。以上の処理が終了した後、ステップS413にて停電フラグをリセットし、電源遮断前の番地に戻る。具体的には、先に説明したタイマ割込み処理に復帰し、ウォッチドッグタイマクリア処理(ステップS204)が実行されることとなる。
一方、ステップS406〜ステップS408のいずれかがNO、すなわち、設定値が異常である、電源遮断時にセットされる筈の停電フラグがセットされていない、又はRAM判定値が異常である場合には、RAM530のデータが破壊された可能性が高い。このような場合には、ステップS414〜ステップS416に示す動作禁止処理を行う。動作禁止処理として、先ずステップS414にて次回のタイマ割込み処理を禁止し、ステップS415では入出力ポート内の全ての出力ポートをクリアすることにより、入出力ポートに接続された全てのアクチュエータをオフ状態に制御する。その後、ステップS416にてホール管理者等にエラーの発生を報知するエラー報知処理を行う。かかる動作禁止状態は、上述した当選確率設定処理が行われるまで維持される。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理(ステップS405,図55参照)について、図56のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS501では、主制御装置505のRAM530にベットフラグがセットされている否か、すなわち遊技球がベットされているか否かを判定する。ベットフラグは、上述したタイマ割込み処理における遊技球取込処理にてセットされる。そこで、遊技球取込処理について、図57のフローチャートを用いて説明する。
遊技球取込処理では、先ずステップS601で、ベット操作フラグがセットされているか否かを判定する。ベット操作フラグは、所定条件が成立している状況でベットスイッチ38が遊技者により操作されることにより、RAM530にセットされるフラグである。このベット操作フラグの格納(セット)は、タイマ割込み処理のセンサ監視処理(ステップS207,図53参照)にて行われる。かかる処理については後に詳細に説明する。
ベット操作フラグがセットされていなかった場合には、そのまま本処理を終了する。一方、ベット操作フラグがセットされていた場合には、ステップS602においてすべての取込装置301〜303の取込ソレノイド325をON(取込ソレノイド325を励磁)する。これにより、取込ゲート部材320が駆動されることで取込通路315の遊技球の通過が許容され、すべての取込装置301〜303による遊技球の取り込みが開始される。なお、上述したとおり、遊技球取込処理は1.49msec周期で行われるタイマ割込み処理内において行われ、一方、取込装置301〜303では1.49msec以内で所定数の遊技球を取り込むことができないため、1回の遊技球取込処理では所定数の遊技球の取り込みが完了しない。よって、既に取込ソレノイド325がONされているにも拘わらずステップS602にて取込ソレノイド325が再度ONされるが、この場合、取込ソレノイド325の駆動状態が継続されるだけである。但し、取込装置の性能向上や設置する数、さらにタイマ割込み処理の起動周期などを変更することによって、1回の遊技球取込処理で所定数の遊技球の取り込みが完了するよう変更してもよい。
その後、ステップS603にて、ベットカウンタの値が15か否かを判定する。ここで、ベットカウンタは、取込装置301〜303により取り込まれた遊技球の数を記憶するカウンタであり、タイマ割込み処理におけるセンサ監視処理において遊技球の取り込みが確認されることによりカウントアップされる。
ベットカウンタの値が15となっていた場合には、ステップS604にてベットフラグをセットし、さらにベットカウンタの値を0とした後に、ステップS605に進む。ステップS605では、すべての取込装置301〜303の取込ソレノイド325をOFF(取込ソレノイド325の励磁を終了)する。これにより、取込ゲート部材320の駆動が停止されることで取込通路315の遊技球の通過が阻止され、すべての取込装置301〜303による遊技球の取り込みが終了する。また、ステップS605においてはベット操作フラグを消去する。
一方、ステップS603にてベットカウンタの値が15となっていなかった場合には、ステップS606にて、ステップS602で最初に取込ソレノイド325をONしてから取込許容時間が経過したか否かを判定する。取込許容時間が経過していなかった場合にはそのまま本処理を終了し、取込許容時間が経過していた場合には上述したステップS605の処理を行った後に本処理を終了する。このように、取込許容時間が経過したか否かを判定することにより、上皿151に遊技球が貯留されていないにも拘わらず取込ソレノイド325が励磁され続けてしまうことを防止することができる。
通常処理の説明に戻り、ベットフラグがセットされているときにはステップS502に進み、ベットフラグがセットされていないときには再度ステップS501の処理を行う。ステップS502では、取込不許可処理を実行する。かかる取込不許可処理では、ベットスイッチ38が操作されたとしても当該操作が無効化される第1不許可状態とする。本遊技機1においては、遊技の進行に関して第1許可状態/不許可状態と第2許可状態/不許可状態とが設定されている。これらの第1,第2許可状態/不許可状態についての説明は後に詳細に説明するが、ステップS502では、主制御装置505側の状況(リールの回転の有無等)に基づく許可/不許可の設定として第1不許可状態とする処理を行う。その後、ステップS503にてスタートレバー33が操作されたか否かを判定する。
スタートレバー33が操作されていた場合には、ステップS504にてその遊技回における役の抽選を行う抽選処理、ステップS505にてリール541〜543の回転・停止制御を行うリール制御処理、ステップS506にてBBゲームやRBゲームなどの特別遊技状態の制御を行う特別遊技状態処理を順に実行し、ステップS507では取込許可処理を実行する。かかる取込許可処理では、ベットスイッチ38が操作された場合には所定条件のもとベット操作フラグがセットされる第1許可状態とする。そして、以上の処理を行った後、ステップS501に戻る。一方、ステップS503にてスタートレバー33が操作されていなかった場合には、当該ステップS503にて待機する。
ここで、ステップS505のリール制御処理について、図58のフローチャートを参照しながら説明する。
リール制御処理では、先ずステップS701のウエイト処理を行う。このウエイト処理は、前回のゲームにおいてリール541〜543の回転を開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過するまで今回のゲームにおいてリール541〜543の回転を開始せずに待機する処理である。続くステップS702ではリール回転開始処理を行い、リール541〜543を回転させる。
続くステップS703では、ストップスイッチ35〜37のいずれかが操作されてリール541〜543の停止指令が発生したか否かを判定し、操作されていない場合には操作されるまで待機する。但し、本実施形態では、各リール541〜543が回転を開始してから所定の速度で定速回転するまでの期間を無効期間として設定しており、この無効期間内にストップスイッチ35〜37が操作されても、その操作を無効化する。ちなみに本実施形態では、リール541〜543が回転を開始してから0.5秒が経過するまでの期間を無効期間として設定している。かかる無効期間は、リール541〜543の回転速度が定速となって回転が安定するまでの期間に相当する。
一方、ステップS703にてストップスイッチ35〜37のいずれかが押下操作されて停止指令が発生した場合には、ステップS704に進み、リール停止処理を行う。このリール停止処理では、押下操作されたストップスイッチに対応するリールを停止させるが、役の抽選において役に当選し、当選フラグがセットされている場合にはROM520のスベリテーブル格納エリアに格納されたスベリテーブルを参照して、可能な限り当選した役が所定の有効ライン上に並ぶように制御する。例えば、下ライン上に「スイカ」図柄が並ぶという役に当選し、「スイカ」図柄が上ラインに停止するタイミングでストップスイッチが押下操作された場合には、下ラインに停止するように図柄2つ分だけリールを滑らせる。但し、滑らせることのできる範囲は予め決められている(例えば最大で図柄4つ分)ため、ストップスイッチを押したタイミングによっては下ライン上に「スイカ」図柄が停止しないこともある。
続いて、ステップS705では今回の停止指令が第1停止指令か否か、すなわち3つのリール541〜543全てが回転しているときにストップスイッチ35〜37のいずれかが押下操作されたか否かを判定する。第1停止指令の場合には、ステップS706に進み、スベリテーブル変更処理を行う。このスベリテーブル変更処理では、例えば当選した有効ライン上で役を揃えようとしたときに役の複合が発生するか否かを判定し、役の複合が発生しないときにはそのまま次のステップに移行し、役の複合が発生するときには当選した有効ラインを別の有効ラインに変更し、変更後の有効ラインに合ったスベリテーブルに変更した後に次のステップに移行する。ここで、役の複合とは、例えば上ライン上で「スイカ」図柄を揃えようとしたときに左リールにて「チェリー」図柄が下ライン上に現れる場合のように複数の役が同時に発生する場合をいう。なお、スベリテーブル変更処理は役の複合を回避するとき以外にも行われることがある。
一方、ステップS705で今回の停止指令が第1停止指令でないときには、ステップS707に進み、第2停止指令か否か、つまり3つのリール541〜543のうち1つのリールが停止し2つのリールが回転しているときにストップスイッチが押下操作されたか否かを判定する。第2停止指令のときにはステップS708に進み、停止目判定処理を行う。この停止目判定処理では、2つのリールが停止したときにその2つが「7」図柄等のボーナス図柄で揃っているか否かを判定し、揃っていないときにはそのまま次のステップに移行し、揃っているときにはスピーカ部26から効果音等を発生させた後に次のステップに移行する。なお、停止目判定処理ではボーナス図柄が2つ揃う以外の別の条件が成立したか否かを判定してもよいし、効果音以外に液晶表示装置504を用いた演出を行ってもよい。
そして、ステップS706のスベリテーブル変更処理の後、ステップS707にて今回の停止指令が第2停止指令でなかったとき、又はステップS708の停止目判定処理を行った後には、ステップS709にて左、中、右リール541,542,543のすべての回転が停止したか否かを判定する。ステップS709がNOの場合にはステップS703に戻り、YESの場合には続くステップS710にて払出設定処理を行った後、本処理を終了する。
ここで、ステップS710の払出設定処理について、図59のフローチャートを参照しながら説明する。
払出設定処理では、払出対応役の入賞に基づいてRAM530に設けられた各種払出指示カウンタの更新処理を実行する。各種払出指示カウンタは、払出対応役の入賞に基づいて払出制御装置603側へ払出指示を行うためのカウンタである。具体的には、まずステップS801にてベル(75個役)が有効ライン上に並んでいるか否かを確認することで、ベル入賞が成立しているか否かを判定する。ベル入賞が成立している場合には、ステップS802にて75個払出指示カウンタを1加算する処理を実行してから、本払出設定処理を終了する。
ステップS801にてベル入賞が成立していない場合は、ステップS803に進む。ステップS803では、スイカ(30個役)が有効ライン上に並んでいるか否かを確認することで、スイカ入賞が成立しているか否かを判定する。スイカ入賞が成立している場合には、ステップS804にて30個払出指示カウンタを1加算する処理を実行してから、本払出設定処理を終了する。
ステップS803にてスイカ役入賞が成立していない場合は、ステップS805に進む。ステップS805では、チェリー(10個役)が有効ライン上に並んでいるか否かを確認することで、チェリー入賞が成立しているか否かを判定する。チェリー入賞が成立している場合には、ステップS806にて10個払出指示カウンタを1加算する処理を実行してから、本払出設定処理を終了する。
ステップS805にてチェリー入賞が成立していない場合、すなわち、いずれの払出対応役の入賞も成立していない場合は、ステップS807に進む。ステップS807では、RAM530に払出無フラグをセットする処理を実行する。払出無フラグは、前回のゲームで払出対応役の入賞が成立していないことをCPU510が特定するためのフラグである。そしてステップS808にてその他の処理を行ってから、本払出設定処理を終了する。ステップS808のその他の処理では、上記の払出対応役(ベル役、スイカ役及びチェリー役)以外のリプレイ入賞やBB入賞やRB入賞等の判定を行う。そして、リプレイ入賞が成立している場合には今回のベット数と同数の遊技球を次ゲームにてベットする処理を行う。またBB入賞等の特別遊技状態への移行役入賞の場合には、対応するフラグをセットする。かかるフラグがセットされることで、通常処理の特別遊技状態処理(ステップS506,図56参照)にて特別遊技状態への移行処理が行われる。
上記ステップS802、ステップS804又はステップS806にて払出指示カウンタの加算処理が行われることにより、タイマ割込み処理のコマンド出力処理(ステップS211,図53参照)において行われる払出用コマンド出力処理にて対応する払出指示コマンドが出力される。この払出用コマンド出力処理について、図60のフローチャートを参照しながら説明する。
払出用コマンド出力処理では、先ずステップS901にて75個払出指示カウンタが「0」であるか否かを判定する。75個払出指示カウンタが「0」ではなく「1」以上である場合には、続くステップS902にて75個払出指示コマンドを払出制御装置603へ出力する。そして、続くステップS903にて75個払出指示カウンタを1減算する処理を実行する。続くステップS904では、75個払出指示済カウンタを1加算する処理を実行する。75個払出指示済カウンタは、払出制御装置603へ75個の遊技球の払出指示を行ったことをCPU510が把握するためのカウンタである。ステップS904の処理を実行した後は、本払出用コマンド出力処理を終了する。
ステップS901にて75個払出指示カウンタが「0」である場合には、ステップS905にて30個払出指示カウンタが「0」であるか否かを判定する。30個払出指示カウンタが「0」ではなく「1」以上である場合には、続くステップS906にて30個払出指示コマンドを払出制御装置603へ出力する。そして、続くステップS906にて30個払出指示カウンタを1減算する処理を実行する。続くステップS907では、30個払出指示済カウンタを1加算する処理を実行する。30個払出指示済カウンタは払出制御装置603へ30個の遊技球の払出指示を行ったことをCPU510が把握するためのカウンタである。ステップS907の処理を実行した後は、本払出用コマンド出力処理を終了する。
ステップS905にて30個払出指示カウンタが「0」である場合には、ステップS909にて10個払出指示カウンタが「0」であるか否かを判定する。10個払出指示カウンタが「0」ではなく「1」以上である場合には、続くステップS910にて10個払出指示コマンドを払出制御装置603へ出力する。そして、続くステップS911にて10個払出指示カウンタを1減算する処理を実行する。続くステップS912では、10個払出指示済カウンタを1加算する処理を実行する。10個払出指示済カウンタは払出制御装置603へ10個の遊技球の払出指示を行ったことをCPU510が把握するためのカウンタである。ステップS912の処理を実行した後は、本払出用コマンド出力処理を終了する。
(払出制御装置603側の処理の説明)
本遊技機1は、主制御装置505にて行われる遊技の進行に関する処理において、払出制御装置603における遊技球の払出状況に応じて異なる処理が行われる(ステップS207のセンサ監視処理、及びステップS210の払出指令処理)。そこで、払出制御装置603側の処理について先に説明し、その後、再度主制御装置505側の処理の説明を行うこととする。
払出制御装置603のCPU606の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、主制御装置505のCPU510からのコマンドの入力により起動される入力時割込み処理と、定期的に(本実施の形態では2msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。
メイン処理について、図61のフローチャートを参照しながら説明する。このメイン処理は、電源投入時のリセットに伴い起動される。
先ず、ステップS1001では、電源投入に伴う初期設定を実行する。続くステップS1002では、初期表示処理を実行する。初期表示処理では、各表示部45〜47に初期表示として「0」を表示させる。
続くステップS1003では、RAMアクセスを許可し、ステップS1004で外部割込みベクタの設定を行う。その後、ステップS1005にてRAM608の全領域を「0」にクリアし、ステップS1006にてCPU周辺デバイスの初期設定を行う。続くステップS1007では割込みを許可する。以上のステップS1001〜ステップS1007の一連の処理が払出制御装置603のCPU606における立ち上げ処理に該当し、当該立ち上げ処理が完了するまでに、例えば300msecを要する。なお、この立ち上げ処理に要する時間は300msecに限定されることはなく、主制御装置505のCPU510において立ち上げ処理に要する時間よりも短いのであれば任意である。
その後、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで、ステップS1007の処理を繰り返し実行する。なお、このようにステップS1007の割込み許可の設定処理を繰り返し実行することで、仮にノイズ等の影響で割込み許可の設定が解除されて不許可の設定となったとしても、割込み許可の状態に再度設定しなおすことができる。
次に、払出制御装置603のCPU606により実行される入力時割込み処理について、図62のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、入力時割込み処理は、上記のとおり主制御装置505のCPU510からのコマンドの入力により起動されるものである。この場合に、CPU510から入力したコマンドは、払出制御装置603のRAM608に設けられたリングバッファに一時的に記憶されている。入力時割込み処理では、リングバッファに記憶されているコマンドを読み出し、その読み出したコマンドに対応した処理を実行する。
さて、入力時割込み処理では、先ずステップS1101にて入力したコマンドが初期コマンドか否かを判定する。初期コマンドは、主制御装置505側のメイン処理(図55)における初期化処理(ステップS401)にて払出制御装置603へ出力されるコマンドであり、電源投入時に主制御装置505と払出制御装置603との通信が正常に行われていることを確認するためのコマンドである。初期コマンドである場合には、ステップS1102にて初期表示解除処理を実行した後に、本入力時割込み処理を終了する。初期表示解除処理では、各表示部45〜47における初期表示を終了させる。
入力したコマンドが初期コマンドでない場合には、ステップS1103にていずれかの払出指示コマンドか否かを判定する。いずれかの払出指示コマンドである場合には、ステップS1104にて払出指示コマンド対応処理を実行した後に、本入力時割込み処理を終了する。
ここでステップS1104の払出指示コマンド対応処理について、図63のフローチャートを参照しながら説明する。
払出指示コマンド対応処理では、先ずステップS1201にて、受信した払出指示コマンドに基づいて今回の払出指示数を特定する。具体的には、75個払出指示コマンドであれば75個の払出指示数と特定し、30個払出指示コマンドであれば30個の払出指示数と特定し、10個払出指示コマンドであれば10個の払出指示数と特定する。
続くステップS1202では、RAM608の累積カウンタにステップS1201で特定した払出指示数を加算する処理を実行する。累積カウンタは、払出指示コマンドを受信したものの未だ遊技球の払出を実行していない累積個数(未払出の残数)を把握するためのカウンタである。そして、ステップS1203にて、加算後の累積カウンタの数値が所定数(本実施形態では「1500」)以上であるか否かを判定する。所定数(「1500」)以上である場合には、ステップS1204にてRAM608に未払過多フラグをセットする処理を行うことで、未払過多状態に設定する。本実施形態では、払出制御装置603側が未払過多状態に設定されると、主制御装置505側では遊技の継続が中断される処理が行われる構成としている。かかる処理については後に詳細に説明する。
詳細な説明は後に行うが、本遊技機1は、遊技球の払出状況に関わらず遊技の進行を許容する構成としており、払出対応役入賞が成立したタイミングとその成立に基づく遊技球の払出タイミングとのズレが生じ得る。そのため、この遊技球の払出状況に関わらず遊技の進行を許容する構成を悪利用する不正行為の発生が懸念される。そこで、払出制御装置603側においては、主制御装置505からの払出指示を受け付けたものの未だ払い出していない個数を累積カウンタとして把握する構成とし、その累積カウンタが所定数以上となった場合に遊技の進行を停止させる(未払過多状態に設定する)構成としている。
なお、未払過多状態に設定する上記所定数は、例えば1回の特別遊技状態において払出され得る遊技球の個数よりも多く設定しておくとよい。これにより、1回の特別遊技状態中に未払過多状態に設定されて遊技が中断されてしまうことを抑制し、遊技者に対して煩わしさを感じさせずに遊技の円滑な進行を好適に実現することができる。
ステップS1203にて累積カウンタの数値が所定数(「1500」)未満である場合、又はステップS1204にて未払過多状態に設定した後は、ステップS1205に進む。ステップS1205〜ステップS1209では払出受付情報としての各種払出受付コマンドを主制御装置505へ出力する処理を実行する。すなわち、ステップS1205では、ステップS1201で特定した払出指示数が75個であるか否かを判定する。75個の払出指示数である場合には、ステップS1206に進み、75個払出受付コマンドを主制御装置505側へ出力する。これにより主制御装置505側では、払出制御装置603側に送信した75個払出指示コマンドが正常に受信され、その後に75個の払出が行われることを把握することが可能となる。
ステップS1205にて75個の払出指示数ではない場合には、ステップS1207にて30個の払出指示数であるか否かを判定する。30個の払出指示数である場合には、ステップS1208にて30個払出受付コマンドを主制御装置505側へ出力する。これにより主制御装置505側では、払出制御装置603側に送信した30個払出指示コマンドが正常に受信され、その後に30個の払出が行われることを把握することが可能となる。
ステップS1207にて30個の払出指示数ではない場合には、ステップS1201で特定した払出指示数が10個であることを意味する。この場合、ステップS1209にて10個払出受付コマンドを主制御装置505側へ出力する。これにより主制御装置505側では、払出制御装置603側に送信した10個払出指示コマンドが受信され、その後に10個の払出が行われることを把握することができる。
ステップS1206,ステップS1208及びステップS1209のいずれかの処理で対応する払出受付コマンドを出力した後は、ステップS1210に進む。ステップS1210では、ステップS1201で特定した払出指示数を払出表示部45に表示するよう制御する処理を実行する。続くステップS1211では、累積カウンタの数値を累積表示部46に表示するよう制御する処理を実行する。
ステップS1210及びステップS1211にて各表示部45,46の制御を実行した後は、ステップS1212にて今回読み出した払出指示コマンドをRAM608に設けられた払出指示コマンド格納エリア608aに格納する処理を実行する。払出指示コマンド格納エリア608aは複数のコマンドを格納可能に設けられており、格納した順に読み出し可能に構成されている。ステップS1212の処理を実行した後は、本払出指示コマンド対応処理を終了する。
入力時割込み処理(図62)の説明に戻り、ステップS1103にていずれの払出指示コマンドでもない場合には、ステップS1105にてベットコマンドか否かを判定する。ベットコマンドは、ベットスイッチ38が操作された場合に主制御装置505のCPU510から払出制御装置603へ出力されるコマンドであり、具体的には、タイマ割込み処理におけるセンサ監視処理(ステップS207,図53参照)にて出力される。かかるセンサ監視処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1105にてベットコマンドである場合には、ステップS1106にて払出表示部45の表示をクリアするよう制御する処理を実行する。すなわち、本遊技機1では、各ゲームにおける払出個数は、払出対応役の入賞が成立して主制御装置505から払出指示コマンドが出力され(払出制御装置603で払出指示コマンドを受信し)てから、遊技者によりベットスイッチ38が操作されるまで表示される。
ステップS1105にてベットコマンドではない場合、又はステップS1106の処理を実行した後は、本入力時割込み処理を終了する。
次に、払出制御装置603のCPU606により定期的に起動されるタイマ割込み処理について、図64のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1301にて遊技球の払出に関する払出処理を実行し、ステップS1302では、貸球の払出に関する貸球処理を実行する。続くステップS1303では、下皿71の満タン状態に関する処理として満タン用処理を実行する。満タン用処理では、下皿満タンスイッチ655が遊技球を検知していない期間が予め定められた所定期間(例えば3sec)継続したことに基づいて満タン状態に設定する。また逆に、下皿満タンスイッチ655が遊技球を検知することに基づいて満タン状態の解除を行う。満タン状態に設定された場合の処理については後に詳細に説明する。続くステップS1304では、タンク615の球無し状態に関する処理として球無用処理を実行する。球無用処理では、タンク球無センサ656が遊技球を検知していない期間が予め定められた所定期間(例えば5sec)継続したことに基づいて球無し状態に設定する。また逆に、タンク球無センサ656が遊技球を検知することに基づいて球無し状態の解除を行う。球無し状態に設定された場合の処理については後に詳細に説明する。
続くステップS1305では、払出側許可信号の設定に関する処理として払出側許可信号設定処理を実行する。払出側許可信号は、払出制御装置603側の状態を主制御装置505側へ把握させるための信号である。ステップS1305の処理を実行した後は、本タイマ割込み処理を終了する。
以下、ステップS1301の払出処理、ステップS1302の貸球処理、ステップS1305の払出側許可信号設定処理を詳細に説明する。
払出処理では、図65のフローチャートに示すように、先ずステップS1401にてRAM608に貸球フラグがセットされているか否かを確認することで貸球中か否かを判定する。貸球フラグは、払出処理に続けて実行される貸球処理によって、払出装置618からの貸球が行われている場合にセットされるフラグである。貸球フラグがセットされている場合にはそのまま払出処理を終了する。すなわち、貸球は払出処理よりも優先して実行され、例えば貸球中に払出指示コマンドを受信した場合であっても、かかる払出指示コマンドに基づく遊技球の払出はその貸球が終了した後に実行される。
貸球中ではない場合には、続くステップS1402にて、RAM608の払出中エリア608bにいずれかの払出指示コマンドが格納されているか否かを判定する。払出中エリア608bは、払出指示コマンドに基づく遊技球の払出を実行する際に、払出指示コマンドを移動するエリアである。すなわち、払出指示コマンドは、払出制御装置603において受信してその払出指示を受け付けた場合には払出指示コマンド格納エリア608aに格納され(ステップS1212,図63参照)、その後に払出を実行するタイミングで払出中エリア608bに移動される(後述するステップS1404)構成としている。
払出中エリア608bに払出指示コマンドが格納されていない場合には、続くステップS1403にて払出指示コマンド格納エリア608aに払出指示コマンドが格納されているか否かを判定する。格納されていない場合には、現状、主制御装置505から出力された払出指示コマンドは残っていないとしてそのまま本払出処理を終了する。
ステップS1403にて払出指示コマンド格納エリア608aに払出指示コマンドが格納されている場合には、ステップS1404にて最先に受信した払出指示コマンドを読み出し、かかる払出指示コマンドを払出指示コマンド格納エリア608aから消去し、払出中エリア608bに格納する処理を実行する。そしてステップS1405にて、上記払出中エリア608bに格納した払出指示コマンドの払出指示数を特定する。
続くステップS1406では、ステップS1405にて特定した払出指示数をRAM608の払出カウンタに入力する処理を実行する。続くステップS1407では、RAM608の計測用カウンタに「5」を入力する処理を実行する。払出カウンタは、払出中エリア608bに格納されている払出指示コマンドに基づいて遊技球の払出を実行する個数をCPU606が把握するためのカウンタである。また、計測用カウンタは、払出を行った遊技球の個数を外部端子板575を介して外部出力するために用いられるカウンタであり、ステップS1407で入力する数値はその外部出力する単位個数を示している。
ステップS1402にて払出中エリア608bに払出指示コマンドが格納されている場合、又はステップS1407の処理を実行した後は、ステップS1408に進む。ステップS1408では、払出装置618を駆動制御することで1個の遊技球の払出を実行する。続くステップS1409〜ステップS1413では、かかる遊技球の払出に対応させて各カウンタや累積表示部46の更新処理を実行する。すなわち、ステップS1409では払出カウンタを1減算する処理を実行し、ステップS1410では計測用カウンタを1減算する処理を実行し、ステップS1411では累積カウンタを1減算する処理を実行する。また、ステップS1412では累積表示部46の表示を1減算した表示に更新する処理を実行する。
続くステップS1413では、未払過多フラグがセットされているか否かを判定することで未払過多状態であるか否かを判定する。未払過多状態である場合には、ステップS1414にて累積カウンタの数値が未払過多状態に設定した所定数よりも少ない数である特定数(本実施形態では「1000」)未満であるか否かを判定する。特定数(「1000」)未満である場合には、ステップS1415にて未払過多フラグを消去することで未払過多状態を解除する。詳細な処理は後に説明するが、未払過多状態を解除することにより、主制御装置505側では遊技の中断が解除されることになる。これは、一旦未払過多状態に設定されて遊技が中断された場合であっても、全ての遊技球の払出が終了するまで待つことなく途中で遊技を再開することを可能とする工夫である。
以上のとおり、未払過多状態とは、累積カウンタが増加していく場合には「1500」以上となることで設定され、累積カウンタが減少していく場合には「1000」未満となることで解除される状態である。
ステップS1413にて未払過多状態ではない場合、ステップS1414にて累積カウンタが「1000」以上である場合、又はステップS1415の処理を実行した後は、ステップS1416に進む。ステップS1416では、計測用カウンタが「0」であるか否かを判定する。計測用カウンタが「0」である場合には、ステップS1417にて払出済コマンドを主制御装置505へ出力する処理を実行する。そしてステップS1418にて計測用カウンタに「5」を入力する処理を実行する。
すなわち払出制御装置603側で5個の遊技球の払出が行われるたびに、払出済コマンドが主制御装置505側に出力される。そして、詳細な処理は後述するが、主制御装置505側ではかかる払出済コマンドを受信するたびに外部端子板575を介してホールコンピュータへ遊技球の払出が行われたことを示す信号を出力する構成としており、遊技ホールの管理者等はこの信号を解析することで、遊技機各台からの遊技球の払出量を把握することが可能となっている。
ステップS1416にて計測用カウンタが「0」ではない場合、又はステップS1418の処理を実行した後は、ステップS1419にて払出カウンタが「0」であるか否かを判定する。「0」ではない場合にはそのまま本払出処理を終了し、「0」である場合にはステップS1420にて払出中エリア608bの払出指示コマンドを消去してから本払出処理を終了する。
次にタイマ割込み処理における貸出処理(ステップS1302,図64参照)について、図66のフローチャートを参照しながら説明する。
貸球処理では、先ずステップS1501にて、RAM608に貸球フラグがセットされているか否かを判定する。貸球フラグがセットされていない場合には、ステップS1502にて、球貸しボタン183(押しボタン部材186)の操作が行われたか否かを判定する。ちなみに球貸しボタン183が操作されると、払出制御装置603への操作信号が押圧操作に対応する態様の信号に切り替え(例えばLOW信号からHI信号に切り替え)られ、予め定められた所定期間(例えば2sec)に亘ってその出力態様が維持される。ステップS1502ではこの操作信号の態様を確認することで、球貸しボタン183の操作が行われたか否かを判定することができる。球貸しボタン183の操作が行われていない場合には、そのまま本貸出処理を終了する。
球貸しボタン183の操作が行われている場合には、続くステップS1503にて貸球フラグをセットする処理を実行する。これにより、次回の処理回にてステップS1401及びステップS1501にて肯定判定することになる。
続くステップS1504では、1回の球貸しボタン183の操作に対応させて予め定められた貸出数を、RAM608の貸出カウンタに入力する処理を実行する。なお、1回の球貸しボタン183の操作に対応する貸出数は、遊技ホールの管理者が設定可能に構成されており、例えば通常の貸出料金とは(出荷時設定とは)異なる料金で遊技球の貸出を行う場合には、かかる貸出数を調整したり、1回の貸出に伴う徴収料金を調整したりすることが可能となっている。
ステップS1501にて貸球フラグがセットされている場合、又はステップS1504の処理を実行した後は、ステップS1505にて払出装置618を駆動制御して1個の遊技球の貸出(払出)を実行する。続くステップS1506では、貸出カウンタを1減算する。そしてステップS1507にて貸出カウンタが「0」であるか否かを判定し、「0」ではない場合にはそのまま本貸出処理を終了し、「0」である場合にはステップS1508にて貸球フラグを消去する処理を実行してから、本貸出処理を終了する。
次に、タイマ割込み処理の払出側許可信号設定処理(ステップS1305,図64参照)について、図67のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1601にて球抜き動作中か否かを判定する。球抜き動作とは、主にメンテナンス時など払出装置618中に貯留された遊技球を強制排出させるための処理である。
球抜き動作中ではない場合には、続くステップS1602にて球無し状態か否かを判定する。球無し状態ではない場合には、続くステップS1603にて満タン状態であるか否かを判定する。満タン状態ではない場合には、続くステップS1604にて未払過多フラグを確認することで、未払過多状態であるか否かを判定する。
ステップS1601にて球抜き動作中である場合、又はステップS1602〜ステップS1604のいずれもが否定判定であった場合は、ステップS1605にて払出側許可信号をHI信号とした後、本許可信号設定処理を終了する。
ステップS1602〜ステップS1604のいずれかで肯定判定した場合、すなわち、球無し状態、満タン状態及び未払過多状態のいずれかの場合には、ステップS1606にて払出側許可信号をLOW信号として、本許可信号設定処理を終了する。
このように、払出制御装置603においては、主制御装置505からの払出指示コマンドに基づいて遊技球の払出を実行し、また、かかる払出指示コマンドが出力されたタイミングとその払出指示コマンドに基づく遊技球の払出タイミングとのズレが大きくなりすぎた場合(未払過多状態となった場合)や、遊技球の払出制御を正常に実行できない場合(球無し状態や満タン状態)に払出側許可信号をHI信号からLOW信号に設定する。
なお、払出側許可信号の出力態様は上記のものに限定されず、HI信号とLOW信号との関係が逆であってもよい。また、払出制御装置603側の状態を主制御装置505のCPU510に把握させるための手段はこれに限定されず、払出制御装置603のCPU606が主制御装置505のCPU510へコマンドを出力することでその状態を把握させる構成としてもよい。
(主制御装置505側の処理の説明)
次に、上記の払出制御装置603側の処理に基づく、主制御装置505側の処理について説明する。
先ず、主制御装置505のCPU510にて実行されるタイマ割込み処理における払出指令処理(ステップS210,図53参照)について、図68のフローチャートに基づき説明する。
払出指令処理では、払出制御装置603からの払出受付コマンドを受信したことに基づく処理を実行し、払出済コマンドを受信したことに基づく処理を実行する。これらの各コマンドは、受信するたびにRAM530に設けられたコマンド格納エリア530dに格納される。コマンド格納エリア530dは複数のコマンドを順次記憶可能なリングバッファとして構成され、払出指令処理ではかかるコマンド格納エリア530dから必要なコマンドを読み出す処理を行う。また払出指令処理では、払出制御装置603からの払出側許可信号の出力態様を確認することで遊技の進行の許可/不許可の処理を実行する。
具体的には、先ずステップS1701にて今回読み出したコマンドがいずれかの払出受付コマンドであるか否かを判定する。既に説明したとおり、払出受付コマンドは、払出制御装置603側のステップS1206、ステップS1208及びステップS1209にて出力される(図63参照)。いずれかの払出受付コマンドである場合には、続くステップS1702にて、RAM530に払出受付フラグをセットする処理を実行する。払出受付フラグは、払出指示コマンドを出力後、払出受付コマンドを受信したことを把握するためのフラグである。
続くステップS1703では、払出受付コマンドを受信したことを外部の機器(ホールコンピュータなど)に出力するための払出受付信号出力処理を実行する。かかる処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1701にて払出受付コマンドではない場合、又はステップS1703の処理を実行した後は、ステップS1704にて今回読み出したコマンドが払出済コマンドであるか否かを判定する。払出済コマンドである場合には、続くステップS1705にて、払出済コマンドを受信したことを外部の機器(ホールコンピュータなど)に出力するための払出済信号出力処理を実行する。かかる処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1704にて払出済コマンドではない場合、又はステップS1705の処理を実行した後は、ステップS1706に進む。ステップS1706では、払出制御装置603からの払出側許可信号はHI信号であるか否かを判定する。払出側許可信号がHI信号である場合には、ステップS1707にてRAM530に許可フラグをセットすることで第2許可状態に設定してから、本払出指令処理を終了する。
一方、ステップS1706にて払出側許可信号がLOW信号である場合は、ステップS1708にて、許可フラグを消去することで第2不許可状態に設定してから、本払出指令処理を終了する。
すなわち、本遊技機1における遊技の進行に関する許可状態/不許可状態としては、通常処理(図56)のステップS502又はステップS507にて設定され主制御装置505側の状態(リール541〜543の回転の有無等)に基づく第1許可状態/不許可状態と、払出制御装置603側の状態(球無し状態、満タン状態又は未払過多状態の有無)に基づく第2許可状態/不許可状態と、が設定されている。そして、この第1許可状態/不許可状態と第2許可状態/不許可状態とにより遊技の進行を許可するか否かを決定する構成としている。この決定に関する処理は、タイマ割込み処理のセンサ監視処理(ステップS207,図53参照)にて行われる。
そこで以下、センサ監視処理について、図69のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1801にてベットスイッチ38が操作されたか否かを判定する。具体的には、ベットスイッチ38に設けられた図示しないベットスイッチセンサからの信号が操作に対応する態様(例えばHI信号)であるか、操作に対応しない態様(例えばLOW信号)であるか否かを判定する。
ベットスイッチ38が操作された場合には、続くステップS1802にて第1許可状態であるか否かを判定する。具体的には、通常処理のステップS502〜ステップS506までのいずれかの処理が行われている状況では、第1許可状態ではなく第1不許可状態としてステップS1802にて否定判定することになる。
ステップS1802にて第1許可状態である場合には、ステップS1803にて許可フラグがセットされているか否かを判定することで、第2許可状態であるか否かを判定する。既に説明したとおり、第2許可状態には、払出制御装置603側が、球無し状態、満タン状態及び未払過多状態のいずれでもない場合に設定される。
ステップS1803にて第2許可状態である場合には、ステップS1804にて払出受付フラグ又は払出無フラグがセットされているか否かを判定する。既に説明したとおり、払出受付フラグは払出制御装置603からの払出受付コマンドを受信することに基づいてセットされ(ステップS1702,図68参照)、払出無フラグは払出対応役入賞の成立がない場合にセットされるフラグである(ステップS807,図59参照)。いずれかのフラグがセットされている場合には、続くステップS1805にてそのフラグを消去する処理を実行し、ステップS1806にてベット操作フラグをセットする処理を実行する。これにより通常処理のステップS501にて肯定判定することが可能となり、その後のスタートレバー33の操作も許容されることになる。
ステップS1806の処理を実行した後は、ステップS1807にてベットコマンドを払出制御装置603へ出力する処理を実行する。払出制御装置603では、ベットコマンドを受信することに基づいて入力時割込み処理(図62)のステップS1105にて肯定判定し、払出表示部45の表示をクリアする(ステップS1106)。
ステップS1801〜ステップS1804のいずれかで否定判定した場合、又はステップS1807の処理を実行した後は、ステップS1808にてその他の処理を実行してから、本センサ監視処理を終了する。その他の処理では、主制御装置505に接続されている他のセンサとして、例えば遊技球の取込に際してカウントセンサ375が遊技球を検知することに基づいてベットカウンタを1加算する処理を実行する(遊技球取込処理、図57参照)。またその他の処理では、例えばスタートレバー33に設けられた図示しないスタートレバーセンサや、ストップスイッチ35〜37にそれぞれ設けられた図示しないストップセンサなどからの信号に基づいて、これらのスタートレバー33やストップスイッチ35〜37の操作の有無を監視する処理を実行する。
次に、本遊技機1の遊技の流れについて図70のタイミングチャートを参照して説明する。
先ず、第1許可状態且つ第2許可状態であるt1のタイミングでベットスイッチ38が操作されると、取込装置301〜303により遊技球の取り込みが行われる。その後、t2のタイミングでスタートレバー33が操作されると、各リール541〜543の回転が開始される。リール541〜543の回転が開始されると第1不許可状態に設定され、ベットスイッチ38やスタートレバー33の操作が無効になる。
そしてt3のタイミングで、ストップスイッチ35〜37が操作されて全リール541〜543が停止される。この場合、いずれかの払出対応役(スイカ役、ベル役及びチェリー役)の入賞が成立していると、対応する払出数の払出指示コマンドが主制御装置505から払出制御装置603へ出力される。
払出制御装置603では、払出指示コマンドを受信することに基づいて、t4のタイミングで対応する払出受付コマンドを主制御装置505へ出力する。またこの場合、払出表示部45や累積表示部46の表示制御が行われる。そして、払出指示コマンドに基づく遊技球の払出も開始される。なお、遊技球の払出は、払出受付コマンドの出力や、各表示部45,46の表示制御に若干遅れて開始される。
主制御装置505では、払出受付コマンドを受信することに基づいて払出受付フラグをセットする。これにより、ベットスイッチ38の操作が有効となり(ステップS1804にて肯定判定することが可能となり)、遊技の進行が許容される。
すなわち本遊技機1においては、1回のゲームはベットスイッチ38の操作受付(遊技球の取込)により開始され、主制御装置505において払出受付コマンドを受信することにより終了する構成としている。このようにすることで、払出制御装置603側の遊技球の払出状況によらずに遊技を進行させることが可能となり、円滑な遊技の進行を実現することができる。
そして、t4のタイミングで開始された遊技球の払出は終了していないt5のタイミングでベットスイッチ38が操作されると、払出が終了していなくても払出表示部45の表示はクリアされる。すなわち、前のゲームにおける払出が終了していない場合であっても、ベットスイッチ38が操作されることで次のゲームが開始されるため、払出表示部45の表示はその開始されるゲームに対応する表示とされる。一方で、累積表示部46においては、実際に払出が行われるたびに減算表示される構成としているところ(ステップS1412,図65参照)、次のゲームが開始された場合であっても払出が行われていればその表示が継続される。このようにすることで、各ゲームでの払出個数とその払出状況とをそれぞれ明確に遊技者に把握させることが可能となる。
その後、t6のタイミングでスタートレバー33が操作され、ウエイト期間が経過するt7のタイミングで各リール541〜543の回転が開始される。そして、t5のタイミングで開始されたゲーム中のt8のタイミングで、t4のタイミングで開始された遊技球の払出が終了する。
t9のタイミングで全リール541〜543が停止し、いずれかの払出対応役の入賞が成立している場合、同様に、払出指示コマンドが主制御装置505から払出制御装置603へ出力され、t9のタイミングで払出受付コマンドが払出制御装置603から主制御装置505へ出力される。そして、各表示部45,46の表示制御が行われ、遊技球の払出が開始される。
次に、未払過多状態に設定される状況について、図71を参照しながら説明する。
t1のタイミングで全リール541〜543が停止して払出対応役の入賞が成立していると、対応する払出数の払出指示コマンドが主制御装置505から払出制御装置603へ出力される。その後t2のタイミングで払出受付コマンドが払出制御装置603から主制御装置505へ出力され、ベットスイッチ38の操作が有効となる。t3のタイミングでベットスイッチ38が操作され、t4のタイミングでスタートレバー33が操作されると、ウエイト期間が経過するt5のタイミングで各リール541〜543の回転が開始する。
この場合、t1のタイミングで成立した払出対応役の払出個数や、払出装置618の性能、さらに遊技者による遊技の進行のスピードによっては、t3のタイミングで開始されたゲームにおいて全リール541〜543が停止するt6のタイミングで未だ払出が終了していない場合もある。そのt6のタイミングで更に払出対応役の入賞が成立していると、対応する払出数の払出指示コマンドの送受信が行われ、t7のタイミングで払出受付コマンドの送受信が行われる。この場合、累積表示部46の表示は、払出中の個数に今回の払出指示に対応する個数を加算した表示に更新される。
そして、払出の終了していないt8のタイミングでベットスイッチ38が操作され、t9のタイミングでスタートレバー33が操作されると、t10のタイミングで各リール541〜543の回転が開始する。そしてt11のタイミングでさらに払出が終了していなくても、ストップスイッチ35〜37が操作されれば各リール541〜543が停止する。このように各ゲームは遊技球の払出状況には関係なく進行していくため、未払出の残数が累積的に蓄積していく可能性がある。
この場合、例えば、t11のタイミングで払出対応役入賞が成立して、その払出指示コマンドによって累積カウンタが所定数(1500)以上となると、払出制御装置603側で未払過多状態に設定される。これにより、払出制御装置603からの払出側許可信号がHI信号からLOW信号に切り替わり、主制御装置505では第2不許可状態に設定される。その結果、t12のタイミングで払出受付コマンドが払出制御装置603から主制御装置505へ出力されても、主制御装置505側ではベット操作が有効とならない。但し、払出制御装置603側においては遊技球の払出は継続される。この第2不許可状態は、累積カウンタの数値が特定数(「1000」)未満となるまで継続する。
このように本実施形態では、主制御装置505において払出対応役の入賞が成立したことを確認した後、払出制御装置603側に対応する払出指示コマンドが出力され、その後払出制御装置603側から払出受付コマンドを受信することに基づいて、遊技球の払出の終了前に次のゲームの進行が許容される構成としている。そのため、払出制御装置603側の遊技球の払出速度や払出対応役の払出個数などによって次のゲームの進行が制限されることがなく、円滑な遊技の進行を実現することが可能となっている。
一方で、一般的にこのような遊技機においては、払出が終了したことを所定個数毎に外部信号を出力する構成とし、例えば遊技ホールの管理者等はホールコンピュータなどでかかる外部信号を解析することで、単位時間当たりの払出個数や特別遊技状態ごとの払出個数を把握することが可能となっている。
しかし、本遊技機1の場合、上記のように払出の終了を待たずに次のゲームの進行を許容している構成としているため、払出の終了タイミングと遊技の進行状況とのズレが生じ得る。具体的には、例えば特別遊技状態において払出対応役の入賞が成立した場合、この払出対応役の入賞に基づく払出の終了は、上記のように次のゲームが開始された後になり得るため、その払出の終了に基づく信号の出力も特別遊技状態の終了後となり得る。
そこで本実施形態では、上記のような円滑な遊技の進行を実現しつつ、ホールコンピュータなどにおいての解析を可能とするように特徴ある構成を備えている。以下、その構成について説明する。
外部信号の出力に関しては、上記の払出指令処理における払出受付信号出力処理及び払出済信号出力処理にて行われる(ステップS1703、ステップS1705,図68参照)。先ず、払出受付信号出力処理について、図72のフローチャートを参照しながら説明する。
既に説明したとおり払出受付信号出力処理は、払出指令処理(図68)において読み出したコマンドがいずれかの払出受付コマンドである場合に、払出受付フラグの格納処理後に行われる。そして、読み出した払出受付コマンドに基づいてRAM530に設けられた払出受付カウンタを更新する処理を実行し、その払出受付カウンタを利用して外部出力を実行する。
具体的には、先ずステップS1901にて今回読み出したコマンドが75個払出受付コマンドであるか否かを判定する。75個払出受付コマンドである場合には、続くステップS1902にて払出受付カウンタを75加算する処理を実行する。ステップS1901にて75個払出受付コマンドではない場合には、ステップS1903にて30個払出受付コマンドであるか否かを判定する。30個払出受付コマンドである場合には、続くステップS1904にて払出受付カウンタを30加算する処理を実行する。ステップS1903にて30個払出受付コマンドではない場合とは、今回読み出したコマンドが10個払出受付コマンドであることを意味し、この場合、ステップS1905にて払出受付カウンタを10加算する処理を実行する。
ステップS1902、ステップS1904及びステップS1905のいずれかの処理を実行した後は、ステップS1906に進む。ステップS1906では、払出受付信号を外部出力する。具体的には、外部端子板575への払出受付信号をLOW信号からHI信号に切り替え、その後LOW信号へ切り替える。外部端子板575では同様にホールコンピュータへの払出受付信号のHI/LOWの切替を行う。
ステップS1906の処理を実行した後は、ステップS1907にて払出受付カウンタを5減算する処理を実行する。そしてステップS1908にて払出受付カウンタの数値が「0」であるか否かを判定し、「0」ではない場合には、ステップS1906に戻り、払出受付信号の出力を繰り返す。「0」である場合にはそのまま払出受付信号出力処理を終了する。
次に、払出済信号出力処理について図73のフローチャートを参照しながら説明する。
既に説明したとおり、払出済信号出力処理は払出指令処理(図68)において読み出したコマンドが払出済コマンドである場合に行われる処理である。
払出済信号出力処理では、先ずステップS2001にて払出済信号を外部出力する。具体的には、外部端子板575への払出済信号をLOW信号からHI信号に切り替え、その後LOW信号へ切り替える。外部端子板575では同様にホールコンピュータへの払出済信号のHI/LOWの切替を行う。
既に説明したとおり、払出済コマンドは払出制御装置603側で遊技球の払出が5個行われるごとに出力されるコマンドであり、払出済信号はこの払出済コマンドを受信するごと、すなわち遊技球の払出が5個行われるごとに出力される。そのため、払出受付信号と比較すると、より現実の払出タイミングに近い払出に関する信号といえる。
ステップS2001の処理を実行した後は、ステップS2002にてRAM530の消去用カウンタを5加算する処理を実行する。消去用カウンタは、各払出指示済カウンタの消去のために用いられるカウンタである。既に説明したとおり、各払出指示済カウンタは対応する払出指示コマンドの出力に際して1ずつ加算されるカウンタである(図60参照)。
そしてステップS2003にて、10個払出指示済カウンタの数値が「0」であるか否かを判定する。10個払出指示済カウンタの数値が「0」ではなく「1」以上である場合には、ステップS2004に進み、消去用カウンタの数値が「10」以上であるか否かを判定する。「10」以上である場合には、ステップS2005にて10個払出指示済カウンタを1減算する処理を実行し、ステップS2006にて消去用カウンタを10減算する処理を実行した後、本払出済信号出力処理を終了する。ステップS2004にて消去用カウンタの数値が「10」未満の場合には、そのまま本払出済信号出力処理を終了する。
ステップS2003にて10個払出指示済カウンタの数値が「0」である場合は、ステップS2007に進む。ステップS2007では、30個払出指示済カウンタの数値が「0」であるか否かを判定する。30個払出指示済カウンタの数値が「0」ではなく「1」以上である場合には、ステップS2008にて消去用カウンタの数値が「30」以上であるか否かを判定する。「30」以上である場合には、ステップS2009にて30個払出指示済カウンタを1減算する処理を実行し、ステップS2010にて消去用カウンタを30減算する処理を実行した後、本払出済信号出力処理を終了する。ステップS2008にて消去用カウンタの数値が「30」未満の場合には、そのまま本払出済信号出力処理を終了する。
ステップS2007にて30個払出指示済カウンタの数値が「0」である場合は、ステップS2011に進む。ステップS2011では、75個払出指示済カウンタの数値が「0」であるか否かを判定する。75個払出指示済カウンタの数値が「0」ではなく「1」以上である場合には、ステップS2012にて消去用カウンタの数値が「75」以上であるか否かを判定する。「75」以上である場合には、ステップS2013にて75個払出指示済カウンタを1減算する処理を実行し、ステップS2014にて消去用カウンタを75減算する処理を実行した後、本払出済信号出力処理を終了する。また、ステップS2011にて75個払出指示済カウンタの数値が「0」である場合、又はステップS2012にて消去用カウンタの数値が「75」未満である場合には、そのまま本払出済信号出力処理を終了する。
すなわち本実施形態では、5個の遊技球の払出指示の受付に対して1回の払出受付信号を出力する。また、5個の遊技球の払出を行ったことに対して1回の払出済信号を出力する。
図による詳細な説明は省略するが、上記の払出指示済カウンタは、電断状態から電入状態に復帰した場合にも参照される。すなわち、メイン処理(図55参照)における復帰コマンドの送信処理(ステップS410)において、上記の各払出指示済カウンタが参照され、払出指示済カウンタが「0」ではなく出力済みの払出指示コマンドに基づく払出が未だ終了していない場合には、その払出指示済カウンタに対応する払出指示コマンドを払出制御装置603へ出力する。これにより、電断状態において払出制御装置603側で払出指示を記憶していなくても、再度払出指示を受けることができ、その払出指示に対応する遊技球の払出を実行することができる。
また本実施形態では、主制御装置505において払出済コマンドを受信した場合、各払出指示済カウンタのうちから払出個数の少ないカウンタを優先的に減算する構成としている。そのため、例えば、出力済みの払出指示コマンドに対応する払出が終了していない状況(各払出指示済カウンタが「0」でない状況)で電断状態となり、その後復帰した場合には、電断状態となる前の払出指示コマンドとは異なる払出指示コマンドが出力されることがある。
具体的には、例えば、電断状態となる前において75個払出指示コマンドに基づく払出を実行中に更に10個払出指示コマンドが2個出力され、その75個払出指示コマンドに基づく20個目の払出が終了した時点で電断状態になった場合を想定して説明する。この場合、2個目の10個払出指示コマンドが出力された時点では、75個払出指示済カウンタは「1」であり、10個払出指示済カウンタは「2」である。そして、払出開始から10個目の払出が終了すると、消去用カウンタは「10」となる。すると、75個払出指示済カウンタではなく、10個払出指示済カウンタが1減算され、10個払出指示済カウンタは「1」となる。また、払出開始から20個目の払出が終了すると、10個払出指示済カウンタは更に1減算され、「0」となる。これに対して75個払出指示済カウンタは「1」のままである。そのため、電断状態から電入状態に復帰すると、再度75個払出指示コマンドが出力される一方で、10個払出指示コマンドは出力されない。このようにすることで、復帰時において電断状態に至る前に払出が行われた分を加味した分の払出を行うようにすることが可能となり、さらに復帰時の出力すべきコマンドの数を少なくすることができる。
次に、遊技球の払出に関する外部出力の様子を、図74のタイミングチャートを参照して説明する。
遊技状態が特別遊技状態へ移行すると、払出対応役の当選確率が上昇して頻繁に払出対応役に入賞させることが可能となる。そして、払出個数が所定数に達した場合にかかる特別遊技状態が終了する。図74では、この特別遊技状態における外部出力の様子を示している。
すなわち、t1のタイミングで遊技状態が特別遊技状態へ移行すると、その後t2のタイミングからt3のタイミングで頻繁に払出対応役の入賞が成立する。この場合、払出済信号は遊技球の払出が終了するたび(5個の遊技球を払い出すたび)に出力される。上述の如く基本的には遊技球の払出の終了を待たずに各ゲームが進行するため、特別遊技状態が終了した後のタイミングにおいても特別遊技状態中に成立した入賞に対応する払出が行われ得る(t3のタイミング以降も払出済信号が出力される)。
また、この払出が終了していない状況であるt4のタイミングで更に特別遊技状態に移行し、t5のタイミングでこの後の特別遊技状態において払出対応役の入賞が成立し、t6のタイミングで当該特別遊技状態が終了すると、t4からt6の後の特別遊技状態中において先の特別遊技状態に対応する払出が行われることになるため、払出済信号では先の特別遊技状態に対応するものなのか後の特別遊技状態に対応するものなのかを判別することが困難となる。
これに対して、t2のタイミングからt3のタイミング、及びt5のタイミングからt6のタイミングで出力された払出受付信号は、いずれも特別遊技状態に対応するものであり、それぞれ先の特別遊技状態と後の特別遊技状態とで対応関係が明確なものとなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
払出対応役の入賞が成立すると、主制御装置505から払出制御装置603へ払出指示コマンドが出力され、払出制御装置603側では払出指示コマンドを受信したことに基づいて払出受付コマンドが出力される。そして、主制御装置505側ではこの払出受付コマンドを受信したことに基づいて、次のゲームの開始(ベットスイッチ38の操作に基づく遊技球の取込)を許容する構成とした。これにより、払出の終了を待たずに遊技を進行させることが可能となり、遊技の進行を好適なものとすることができる。
特に本実施形態においては、一旦、払出指示コマンドを払出制御装置603側で処理し、その処理を経たことに基づいて払出制御装置603から払出受付コマンドを出力する構成としている。これにより、払出が正常に行われないのにも関わらず、遊技の進行が許容されてしまうことを抑制することが可能となる。具体的には、払出制御装置603側の処理を経ずに遊技の進行を許容する構成と比較すると、例えば主制御装置505と払出制御装置603との通信異常などを原因として払出制御装置603側で払出指示コマンドを正常に受信していないのにも関わらず、遊技の進行が許容される可能性を低減することが可能となる。
主制御装置505にて払出受付コマンドを受信して遊技の進行が許容されると、その払出受付コマンドに対応する遊技球の払出が継続している場合であっても、遊技球の取込だけでなく、スタートレバー33の操作も受け付ける(各リール541〜543の回転が開始する)構成とし、また、その後にストップスイッチ35〜37の操作も受け付ける(各リール541〜543の回転が停止する)構成とした。このようにすることで、1回のゲームにおいて行われる操作を全て許容することになり、円滑な遊技の進行という観点から更に好ましくなる。
特に、本遊技機1では各リール541〜543の回転開始から定速回転に至るまでストップスイッチ35〜37の所定の無効期間が設けられているため(ステップS702,図58参照)、スタートレバー33の操作を受け付ける構成としたことで、このような遊技の進行状況とは関係なく設けられた期間を先に開始させることができる。すなわち、スタートレバー33の操作を受け付ける構成としたことで、ストップスイッチ35〜37の受付開始も早く行うことが可能となる。
また、ストップスイッチ35〜37の操作を受け付ける構成としたことで、前のゲームの遊技球の払出が継続している状況であっても、そのゲームを終了させることが可能となる。このようにすることで、払出対応役入賞が連続して成立した場合であっても遊技を進行させることが可能となり、例えば払出対応役入賞が連続して成立する可能性の高い特別遊技状態においても円滑な遊技を実現することができる。
さらに、主制御装置505側においては、払出制御装置603からの払出側許可信号がHI信号であることを条件に遊技の進行を許容する構成とした。これにより、コマンドの出力/入力だけでなく、払出制御装置603側の異常(未払過多状態、満タン状態、又は球無し状態)の有無を確認して遊技の進行が許容されることになる。したがって、遊技球の払出が正常に行えない状態である場合にまで遊技の進行が許容されることなく、好適な遊技の進行の観点から好ましい。
払出制御装置603が未払過多状態となると、払出側許可信号はLOW信号となる一方で、LOW信号となっても遊技球の払出は継続される構成とした。これにより、遊技の進行の停止に伴い、払出も停止してしまうといった不都合を回避することが可能となる。
払出制御装置603において、複数のコマンドを記憶可能な払出指示コマンド格納エリア608aを設け、払出指示コマンドを受信することに基づいて払出受付コマンドを出力し、かかるエリア608aにコマンドを格納する構成とした。これにより、払出指示コマンドを受信するタイミングと払出を実行するタイミングとが異なる場合であっても、それぞれ払出指示コマンドに対応する処理を実行することが可能となる。
一方、このように払出受付コマンドを払出制御装置603側で記憶する構成とすると、電断時に記憶していた払出受付コマンドが失われると、遊技者に不測の不利益を与えかねない。これに対して本実施形態では、電断時であってもバックアップ機能を有する主制御装置505側において、払出済コマンドを受信するまで、かかる払出指示の情報を(払出指示済カウンタとして)記憶しておく構成とした。そして、電断状態から電入状態に復帰した場合に、記憶していた分の払出指示コマンドを再度出力する構成とした。これにより、払出制御装置603側の払出指示コマンドが消失した場合であっても遊技者に不利益を与えることがない。
この具体的な構成として、出力される払出指示コマンドの数に対応させて払出指示済カウンタを加算する構成とし、払出制御装置603側にて5個の払出が行われるたびに出力される払出済コマンドに基づいて、各払出指示済カウンタを減算する構成とし、さらに、この各払出指示済カウンタの減算を、払出指示済カウンタのうち払出個数の少ないカウンタを優先的に減算する構成とした。このようにすることで、復帰時に再度出力する払出指示コマンドの数を少なくすることができ、また、電断状態に至る前に実際に払い出した分を加味して復帰後に払出を行うことが可能となる。
なお、上記構成に代えて、払出制御装置603側もバックアップ機能を備える構成としてもよい。このような構成とすれば、電断状態においても払出制御装置603側において受信済みの払出指示コマンドを記憶することができる。具体的には、少なくとも払出指示コマンド格納エリア608aについて電断状態においても記憶保持可能に構成することで、電断状態から電入状態に復帰した場合であっても、上記処理構成と同様の構成で、遊技球を払い出すタイミングで払出指示コマンドを読み出すことが可能となる。この構成においては、バックアップ機能を有することにより払出制御装置603の構成が上記のものよりも複雑化し得るが、主制御装置505側で払出指示の情報を記憶するよりも主制御装置505側の処理構成の簡素化は図ることが可能となる。
払出制御装置603が払出受付コマンドを出力する際、すなわち遊技の進行を許容する際に、各表示部45,46においてそれぞれ払出個数と累積個数とを表示する構成とした。これにより、遊技者は遊技の進行が許容されたことを明確に認識することができる。さらに、上記のように払出の終了を待たずに遊技の進行が許容される構成としても、累積個数の表示から未払出の残数を把握することが可能となるため、遊技を進行すると未払い分の払出が行われないのではと遊技者が錯覚してしまうことを抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、主制御装置505が払出受付コマンドを受信した場合の制御に関する構成が上記第1の実施形態と異なっている。すなわち本実施形態では、主制御装置505において払出受付コマンドを受信することに基づいて、ベットスイッチ38の操作の有無に関わらず取込装置301〜303による遊技球の取り込みを開始する構成し、その後、ベットスイッチ38の操作がある場合にはベットを有効なものと取り扱い、ベットスイッチ38の操作がない場合には、そのベットを無効なものとして取り扱う構成とする。
具体的に図75〜図77を参照しながら説明する。なお、図75は主制御装置505のCPU510において上記図69の処理の代わりに実行される処理を示し、図76は主制御装置505のCPU510において上記図57の処理の代わりに実行される処理を示し、図77は主制御装置505のCPU510において上記図56の処理の代わりに実行される処理を示している。
図75に示すように、本実施形態のおけるセンサ監視処理では、先ずステップS2101にてベットスイッチ38が操作されたか否かを判定する。操作されていない場合には、ステップS2102にて払出受付フラグがセットされているか否かを判定する。既に説明したとおり、払出受付フラグは払出制御装置603から払出受付コマンドを受信することに基づいてセットされるフラグである(ステップS1702,図68参照)。
ステップS2101にてベットスイッチ38が操作された場合、又はステップS2102にて払出受付フラグがセットされている場合には、ステップS2103に進む。ステップS2103では第1許可状態か否かを判定し、ステップS2104では第2許可状態か否かを判定する。これらステップS2103及びステップS2104の処理は上記ステップS1802及びステップS1803の処理と同様である。
ステップS2104にて第2許可状態である場合には、続くステップS2105にて払出無フラグを消去する処理を実行する。なお本実施形態においては、払出無フラグではなく払出受付フラグがセットされている場合には、ここでは払出受付フラグを消去しない。続くステップS2106では、上記ステップS1806の処理と同様に、ベット操作フラグをセットする処理を実行する。
すなわち本実施形態においては、払出受付コマンドを受信することに基づいて、第1許可状態であること及び第2許可状態であることを条件にベットスイッチ38が操作されなくてもベット操作フラグがセットされる(ステップS2102:YES)。
ベット操作フラグがセットされることにより、遊技球の取り込みが開始される。すなわち図76に示すように、本実施形態における遊技球取込処理では、ステップS2201にてベット操作フラグがセットされているか否かを判定し、セットされている場合には、続くステップS2202にて取込ソレノイド325をONにすることで遊技球の取り込みを開始する。そしてステップS2203にて、ベットカウンタが「15」であるか否かを判定し、「15」である場合には、ステップS2204にて払出受付フラグがセットされているか否かを判定する。
払出受付フラグがセットされていない場合には、ステップS2205にてベットフラグをセットし、ベットカウンタを「0」にクリアする。一方、払出受付フラグがセットされている場合にはステップS2206に進み、RAM530にベット完了フラグをセットする処理を実行し、ベットカウンタを「0」にクリアする。そしてステップS2207にて払出受付フラグを消去する処理を実行する。ベット完了フラグは、払出受付フラグがセットされることに基づく遊技球の取り込みが完了したことをCPU510が把握するためのフラグである。
ステップS2203にてベットカウンタが「15」ではない場合、ステップS2208にて取込許容時間を経過したか否かを判定する。ステップS2205又はステップS2207の処理を実行した後、又はステップS2208にて取込許容時間を経過した場合には、ステップS2209にて取込ソレノイド325をOFFし、ベット操作フラグを消去する処理を実行してから、遊技球取込処理を終了する。また、ステップS2201にてベット操作フラグがない場合、又はステップS2208にて取込許容時間が経過していない場合も遊技球取込処理を終了する。
本実施形態における通常処理では、図77に示すように、先ずステップS2301にてベットフラグがセットされているか否かを判定する。ベットフラグがセットされていない場合には、ステップS2302に進みベット完了フラグがセットされているか否かを判定する。ベット完了フラグがセットされている場合には、ステップS2303にてベットスイッチ38が操作されたか否かを判定する。ベットスイッチ38が操作された場合には、ステップS2304にてベットコマンドを払出制御装置603へ出力する。そしてステップS2305にて、取込不許可処理を実行してからステップS2306にてスタートレバー33の操作に基づくスタート指示の有無の監視処理を行う。ステップS2305〜ステップS2310の処理は第1の実施形態におけるステップS502〜ステップS507の処理と同様である。ステップS2302にてベット完了フラグがセットされていない場合、又はステップS2303にてベットスイッチ38が操作されていない場合にはステップS2301に戻る。
すなわち本実施形態においては、前回のゲームにおいて払出対応役入賞が成立し、主制御装置505から払出指示コマンドが払出制御装置603へ出力され、それに基づいて払出制御装置603から払出受付コマンドを受信した場合は、かかる払出受付コマンドの受信に基づいてベットスイッチ38の操作の有無に関わらず遊技球の取り込みを開始する。このように遊技者の操作を待たずに取込装置301〜303が遊技球を取り込む構成とすることで、ベットスイッチ38の操作後に取り込みに時間がかかる場合であってもその後の遊技の進行(ベットスイッチ38の操作後、スタートレバー33の操作により各リール541〜544の回転開始)を円滑に行うことが可能となる。
また、このように先に取り込みを開始する構成としつつも、その後に遊技者がベットスイッチ38を操作することでベットを有効なものと取り扱う(ステップS2304:YES)構成としていることから、通常の遊技の進行の操作と同じになり、遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。
さらに、前回のゲームにおいて払出対応役入賞が成立しなかった場合は上記のように払出受付コマンドを受信しないため、この場合は、ベットスイッチ38の操作に基づいて遊技球の取り込みを開始する。これは、前回のゲームにおいて払出対応役入賞が成立した場合には遊技球を得ることができるため遊技者としては更に遊技を続ける可能性が高いのに対して、前回のゲームにおいて払出対応役入賞が成立しなかった場合には遊技球を得ることができないためそのゲームにて遊技を終了する可能性もあることに起因する。すなわち、遊技を続行する可能性が高い場合にはベットスイッチ38の操作を待たずに遊技球を取り込み、遊技を続行する可能性がそれよりも低い場合にはベットスイッチ38の操作を待って遊技球を取り込む。このようにすることで、遊技の状況に即した円滑な進行を実現することができる。
但し、前回のゲームにおいて払出対応役入賞が成立した場合であっても、そのゲームにて遊技を終了したい場合もあり得る。その場合は、排出操作伝達装置154における操作レバー198を操作することで、取り込み済みの遊技球を排出することができる。この場合の処理について、再度図75を参照しながら説明する。
すなわち、ステップS2102〜ステップS2104のいずれかで否定判定した場合、又はステップS2106の処理を実行した後は、ステップS2107に進む。ステップS2107では、排出操作伝達装置154における操作レバー198の操作の有無(排出ゲート検出センサ356からの信号)を判定する。操作レバー198が操作された場合には、ステップS2108にてベット完了フラグを消去する。これによりステップS2302にて否定判定することになる。なおステップS2108にて、ベット完了フラグがセットされておらず、且つ払出受付フラグがセットされている場合(払出受付コマンドを受信したことに基づく遊技球の取込中である場合)には、払出受付フラグを消去する。ステップS2107にて操作がされていない場合、又はステップS2108の処理を実行した後は、ステップS2109にてその他の処理を実行してから、センサ監視処理を終了する。ステップS2109の処理は上記第1の実施形態におけるステップS1808の処理と同様の処理である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主制御装置505において、払出制御装置603からの払出受付コマンドを受信することに基づいて遊技球の取り込みを開始する構成とした。これにより、その後に遊技者がベットスイッチ38を操作してから遊技球を取り込む構成と比較して取り込みに要する期間待機する必要がなく、より円滑な遊技の進行を実現することができる。
この構成において、前回のゲームにて払出対応役入賞が成立している場合には遊技者による操作を待たずに遊技球を取り込み、払出対応役入賞が成立していない場合には遊技者による操作を待って遊技球を取り込む構成とした。このようにすることで、より遊技の進行状況に沿った制御とすることができる。
前回のゲームにて払出対応役入賞が成立している場合は遊技球の払出が行われる。そのため遊技者は、その払い出された遊技球を使用して更に遊技を続行する可能性が高い。そこで上記のように、ベットスイッチ38の操作を待たずに遊技球を取り込む構成としている。遊技を続行するか否かについては、以下の構成を採用するとさらに続行する可能性を高めることが可能となる。
すなわち、抽選処理(ステップS2306)における役の構成を、払出対応役と特別遊技状態への移行役(BB役やRB役等)とが重複して当選し得る構成とする。そしてこの移行役を対応する図柄組合せが停止するまで持ち越し可能な役に設定する。これにより、払出対応役入賞が成立した場合には移行役にも当選している可能性があるため、遊技者は次のゲームにてその移行役の当選の有無を確認すると考えられる。したがって、払出対応役入賞が成立したゲームの次のゲームにおいてベットスイッチ38の操作を待たずに遊技球を取り込む構成の意義を高めることができる。
また、払出対応役として、1ゲームに必要な遊技球の個数以上の払出が行われる役(ベル役、スイカ役)に入賞した場合には上記のように遊技者による操作を待たずに遊技球を取り込み、当該1ゲームに必要な遊技球の個数未満の払出が行われる役(チェリー役)に入賞した場合には遊技者による操作を待って遊技球を取り込む構成としてもよい。このようにすることで、1ゲームに必要な遊技球が無い場合にまで自動的に取り込んでしまい、遊技球の借り足しを強制してしまうことを抑制することが可能となる。
なお、上述した各実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施形態に対して適用してもよい。
(1)上記各実施形態においては、払出表示部45及び累積表示部46を払出制御装置603に接続し、これら表示部45,46を払出制御装置603が制御する構成としたが、他の制御装置が制御する構成としてもよい。例えば、主制御装置505に表示部45,46のいずれか一方又は両方を接続し、その接続した表示部を主制御装置505が制御する構成としてもよい。この場合、主制御装置505は、払出受付コマンドを受信することに基づいて表示部45,46を制御する構成とするとよい。なお、累積表示部46については、累積カウンタ(払出が終了していない個数)に対応する表示を行う構成としているため、例えば、払出制御装置603から累積カウンタの情報を主制御装置505へ出力し、主制御装置505においてその情報を基に累積表示部46の表示内容を決定する構成としてもよいし、主制御装置505において各払出指示済カウンタの総数から払出済コマンドを受信することに基づいて対応数(5)を減算した値を表示する構成としてもよい。
(2)累積表示部46において、払出を行う際に1個毎で減算して更新する構成としたが、所定個数(例えば5個)毎で減算して更新する構成としてもよい。また、払出を行う際に更新しない構成とし、全払出が終了した時点(累積カウンタが0になった時点)で表示を終了する構成としてもよい。
また、払出表示部45においても払出を行う際に表示の数値を減算して更新する構成としてもよい。この場合、上記各実施形態においては遊技の進行に関わらず払出指示を蓄積している構成としているため、払出表示部45の表示を減算して更新する構成とすると払出表示部45に表示中の払出個数はその前のゲームで成立した払出対応役のものとは限られなくなる。そのため、例えば、払出制御装置603において新たな払出指示コマンドを受信した場合には、それまでの払出表示部45の表示をクリアして、その新たな払出指示コマンドに対応する表示に更新する構成とするとよい。
(3)払出制御装置603において未払過多状態に設定された場合、累積カウンタ(未払出の残数)が未払過多状態に設定する所定数(1500)よりも少ない特定数(1000)に至った場合に未払過多状態を解除する構成としたが、一旦未払過多状態に設定されると累積カウンタが「0」に至るまで、すなわち受信済みの払出指示コマンドに対応する払出が全て終了するまでかかる未払過多状態が解除されない構成としてもよい。
また、累積カウンタが所定数に至っても未払過多状態に設定しない構成としてもよい。例えば閉店間際に特別遊技状態が連続で発生した場合など、遊技者としては累積カウンタの数値によらず遊技の継続を望む場合もある。そのため、例えば、遊技ホールの管理者の操作により、又は遊技機1内部の時間管理等で自動的に累積カウンタが所定数に至っても未払過多状態とならずに遊技を継続可能とする構成としてもよい。但し、不正に遊技球の払出が行われているか、以前の正当なゲームの結果に基づいて遊技球の払出が行われているか、を遊技ホールの管理者が見分けるためには、遊技ホールの管理者の操作(例えば、遊技機背面部等の不正行為者が操作できない位置にスイッチを設け、その操作)によって未払過多状態の設定の有無を決定できる構成とするとよい。
(4)上記各実施形態においては、主制御装置505とは別の制御装置である払出制御装置603において遊技球の払出を実行する(払出装置618の制御を実行する)構成としたが、主制御装置505自身が遊技球の払出を実行する構成としてもよい。この構成においては、払出指示コマンドや払出受付コマンドの通信や払出制御装置603側の処理を経ることによる効果は奏することができないが、少なくとも払出の終了を待たずにベットスイッチ38の操作を有効化することで、遊技の円滑な進行を図ることは可能である。すなわち払出設定処理(図59)において各種払出指示カウンタを設定することが本構成の払出指示に相当し、設定された払出指示カウンタに基づいて主制御装置505が遊技球の払出を行う構成とするとよい。
(5)払出受付信号について、遊技球5個を1単位として出力する構成としたが、この1単位の数はこれに限定されない。すなわち遊技球1個を1単位として出力する構成としてもよいし、10個を1単位として出力する構成としてもよいし、その他の個数を1単位としてもよい。但し、払出対応役の払出個数との関係で、払出個数がその単位とする個数の倍数となることが好ましい。
また払出対応役ごとに出力信号(外部端子板575との接続)を別にして、入賞が成立するごとに出力する構成としてもよい。
(6)払出受付信号について、主制御装置505が払出制御装置603からの払出受付コマンドを受信したことに基づいて出力する構成としたが、主制御装置505が払出制御装置603に対して払出指示コマンドを出力することに基づいて払出受付信号を出力する構成としてもよい。また払出制御装置603を外部端子板575と接続し、払出制御装置603から払出受付信号を出力する構成としてもよい。
(7)上記各実施形態において、払出受付コマンドを受信することに基づいて次ゲームの進行を許容する構成としたが、この進行を許容する構成においてウエイト(ステップS701,図58参照)も解除される構成としてもよい。
具体的には、払出受付コマンドを受信したことをCPU510が把握するための払出受付フラグに関する処理を変更する。第1の実施形態では、主制御装置505におけるセンサ監視処理(図69)のステップS1805にて払出受付フラグを消去しない構成とする。そして、リール制御処理(図58)を図78のフローチャートに示すように変更する。すなわち、ステップS2401にて払出受付フラグの有無を判定する。払出受付フラグがセットされていなければステップS2402に進みウエイト処理を実行した後、ステップS2403にて回転開始処理を実行する。払出受付フラグがセットされている場合には、ウエイト期間が経過していない場合であってもステップS2403に進み、回転開始処理を実行する。ステップS2403〜ステップS2411の処理はステップS702〜ステップS710の処理と同様である。払出受付フラグは、ステップS2411の払出設定処理(図59)におけるその他の処理(ステップS808)にて消去するとよい。
また第2の実施形態では、遊技球取込処理(図76)においてステップS2207の処理を削除する。そして、リール制御処理におけるウエイト処理の変更及び払出受付フラグの消去に関する変更については、上記第1の実施形態の場合の変更と同様である。
このようにすることで、払出受付コマンドを受信したことに基づいて遊技の進行を許容する構成において、更に遊技の好適な進行を実現することができる。特に払出対応役入賞が成立した次のゲームではウエイトが解除される構成とすることから、例えば払出対応役入賞が連続して成立し得る特別遊技状態等において、より円滑な遊技の進行を実現することができる。
(8)上記各実施形態において主制御装置505で払出受付コマンドを受信したことに基づいて、払出が終了していなくても遊技の進行としてベットスイッチ38の操作(遊技球の取込)を許容し、更にその後のスタートレバー33の操作(各リール541〜543の回転開始)やストップスイッチ35〜37の操作(各リール541〜543の回転停止)も許容する構成としたが、払出が終了する前にベットスイッチ38の操作は許容するがスタートレバー33の操作は許容しない構成としてもよく、ベットスイッチ38及びスタートレバー33の操作は許容するがストップスイッチ35〜37の操作は許容しない構成としてもよい。
これら、スタートレバー33やストップスイッチ35〜37の操作を許容しない構成とすることで、次回のゲームの開始は許容(遊技球の取込は許容)されるものの、許容された回のゲーム中に前回のゲームの払出が終了することになる。その結果、各ゲームの払出が重複することがなくなり各ゲームごとの払出を確実に実施することが可能となる。この場合、累積カウンタが所定数となって未払過多状態に設定されることはなくなるため、遊技者としては、遊技が中断されてその未払過多状態が解除されるまで待つ必要がなくなる。
この具体的な構成としては、スタートレバー33の操作を許容しないのであれば、通常処理(図56、図77)における取込不許可処理(ステップS502、ステップS2305)からスタート指示の有無を判定する処理(ステップS503、ステップS2306)の処理を、図79(a)に示すフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS2502にて取込不許可処理を実行した後は、ステップS2503にて払出が終了したことを確認する処理を実行する。ステップS2503では、例えば各払出指示済カウンタがいずれも「0」であるか否かを判定することで、払出が終了したか否かを把握することができる。払出が終了していなければ(いずれかの払出指示済カウンタが「0」ではなければ)、ステップS2503の処理を繰り返し、払出が終了していれば、ステップS2504のスタート指示の有無を判定する処理に進む。そしてステップS2504にてスタート指示があったことを条件に、抽選処理(ステップS504、ステップS2307)へ進む。
また、ストップスイッチ35〜37の操作を許容しないのであれば、リール制御処理(図58)における回転開始処理(ステップS702)からリール停止処理(ステップS704)の処理を、図79(b)に示すフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS2602にて回転開始処理を実行した後、ステップS2603にて停止指示の有無を判定する。停止指示があれば、ステップS2604に進み、上記ステップS2503と同様に払出が終了したことを確認する処理を実行する。ステップS2603にて停止指示がない場合、又はステップS2604にて払出が終了していない場合には、ステップS2603に戻る。ステップS2604にて払出が終了している場合には、ステップS2605のリール停止処理に進む。
また、ストップスイッチ35〜37の操作を第1停止指示までは許容し、第2停止指示及び第3停止指示を許容しない構成や、第2停止指示までは許容し、第3停止指示を許容しない構成としてもよい。このように、遊技の進行において遅い側の操作を制限することで、遊技球の払出状況によってそれまでの操作が許容されない可能性を低減することができる。
この具体的な構成としては、リール制御処理(図58)における回転開始処理(ステップS702)からリール停止処理(ステップS704)の処理を、図79(c)に示すフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS2702にて回転開始処理を実行した後、ステップS2703にて停止指示の有無を判定する。停止指示があれば、ステップS2704に進み、許容を制限する対象となる停止指示か否かを判定する。制限の対象となる停止指示であれば、ステップS2705にて、上記ステップS2503と同様に払出が終了したことを確認する処理を実行する。ステップS2704にて制限の対象となる停止指示ではない場合、又はステップS2705にて払出が終了している場合は、ステップS2706のリール停止処理に進む。一方、ステップS2703にて停止指示がない場合、又はステップS2705にて払出が終了していない場合には、ステップS2703に戻る。
(9)払出受付コマンドを受信したことに基づいて次ゲームの進行を許容しつつ、その払出受付コマンドに対応する払出が終了するまでその許容したゲームの次のゲームの進行を制限する構成としてもよい。すなわち、払出受付コマンドを受信したことに基づいて次ゲームのみを許容する構成である。
この構成としては、主制御装置505において払出受付コマンドを受信したことに基づいて次ゲームの進行を許容したことを記憶する記憶手段と、払出受付コマンドに対応する払出が終了したか否かを判定する判定手段と、を加える。そして、ベットスイッチ38が操作された場合に、上記記憶手段において進行を許容したことを記憶しており、且つ上記判定手段にて払出が終了していないと判定された場合には、遊技の進行を制限する制限手段を加える構成とする。
より具体的には、上記第1の実施形態においては、センサ監視処理(図69)を図80のフローチャートのように変更する。すなわち、上記ステップS1801〜ステップS1803と同様にステップS2801〜ステップS2803の処理を実行した後、ステップS2804にて払出が終了しているか否か(全ての払出指示済カウンタが「0」であるか否か)を判定する。払出が終了していない場合には、ステップS2805にてRAM530に許容済フラグがセットされているか否かを判定する。許容済フラグは、既に次のゲームの進行を許容したことをCPU510が把握するためのフラグである。許容済みフラグがセットされていない場合には、ステップS2806に進む。ステップS2806の処理は、上記ステップS1804の処理と同様である。ステップS2806にて肯定判定した場合には、ステップS2807にて払出受付フラグであるか否かを判定し、払出受付フラグである場合には、ステップS2808にて上記許容済フラグをセットする処理を実行する。ステップS2804にて払出が終了している場合、ステップS2807にて払出受付フラグではなく払出無フラグである場合、又はステップS2808の処理を実行した後は、ステップS2809に進む。ステップS2805にて許容済フラグがセットされている場合、又はステップS2806にて払出受付フラグ又は払出無フラグがセットされていない場合はステップS2812に進む。ステップS2809〜ステップS2812の処理は上記ステップS1805〜ステップS1808の処理と同様である。
また、上記第2の実施形態においては、センサ監視処理(図75)を図81のフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS2901にてベットスイッチ38の操作の有無を判定し、操作がない場合はステップS2902に進む。ステップS2902では、上記ステップS2804と同様に払出が終了しているか否かを判定する。払出が終了していない場合には、ステップS2903にて許容済フラグがセットされているか否かを判定する。許容済フラグがセットされている場合には、ステップS2901に戻る。ステップS2902にて払出が終了している場合、又はステップS2903にて許容済フラグがセットされていない場合は、ステップS2904にて払出受付フラグがセットされているか否かを判定する。払出受付フラグがセットされている場合にはステップS2905に進み、許容済フラグをセットする処理を実行する。ステップS2901にてベットスイッチ38の操作がされている場合、又はステップS2905の処理を実行した後はステップS2906に進む。ステップS2906〜ステップS2912の処理は上記ステップS2103〜ステップS2109の処理と同様である。
(10)遊技球の払出の完了前に遊技球の取込を許可する構成に加え、所定条件のもと、払出の完了前に遊技球の取込を許可しない構成としてもよい。すなわち、払出の完了前に遊技球の取込を許可し遊技の進行を優先する遊技優先状態と、払出の完了前に遊技球の取込を許可しない又は許可を制限し払出を優先する払出優先状態と、を切り替える切替手段を備える構成としてもよい。
具体的には、上記第1の実施形態であれば、センサ監視処理(図69)における第1許可状態/不許可状態の判定処理(ステップS1802)から払出受付フラグ又は払出無フラグの有無の判定処理(ステップS1804)の処理を、図82(a)のフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS1801にて肯定判定した場合、ステップS3002に進む。ステップS3002、ステップS3003にて第1許可状態、第2許可状態の判定をする。その後、ステップS3004にて払出優先状態であるか否かを判定し、払出優先状態である場合には、ステップS1808に進む(ベット操作フラグのセット処理に進まない)。払出優先状態ではなく遊技優先状態である場合には、ステップS3005に進み、上記ステップS1804と同様の処理を実行する。
また、上記第2の実施形態であれば、センサ監視処理(図75)における第1許可状態/不許可状態の判定処理(ステップS2103)から払出無フラグの消去処理(ステップS2105)の処理を、を図82(b)のフローチャートのように変更する。すなわち、ステップS2101又はステップS2102にて肯定判定した場合、ステップS3103に進む。ステップS3103、ステップS3104にてステップS2103、ステップS2104と同様に第1許可状態、第2許可状態の判定をする。その後、ステップS3105にて払出優先状態であるか否かを判定し、払出優先状態である場合には、ステップS2107に進む(ベット操作フラグのセット処理に進まない)。払出優先状態ではなく遊技優先状態である場合には、ステップS3106に進み、上記ステップS2105と同様の処理を実行する。
遊技優先状態か払出優先状態かの判定として、上記の所定条件は、上記各実施形態の累積カウンタ(未払出の残数)が所定数に至った場合に払出優先状態とする構成に代え又は加えて、例えば遊技状態が通常遊技状態であるか特別遊技状態であるかで区別する構成としてもよい。具体的には、通常遊技状態(非特別遊技状態)では、払出対応役入賞が成立する確率が特別遊技状態よりも低く、連続して払出対応役入賞が成立する確率も特別遊技状態よりも低い。そのため、遊技球の払出が累積する可能性も低くなる。そこで、上記各実施形態のように遊技優先状態に設定し、遊技球の払出が完了していなくても次のゲームの開始を許容する構成とするとよい。これに対して特別遊技状態中は、遊技球の払出が累積する可能性が高く、払出対応役入賞が成立したタイミングとその成立に基づく遊技球の払出が行われるタイミングとのズレが大きくなり得る。そのため、特別遊技状態の場合には、遊技優先状態ではなく払出優先状態に設定するとよい。
さらに、払出優先状態として遊技球の取込を許可しない構成に代え又は加えて、遊技の進行の速さを遅くした状態に切り替える構成としてもよい。遊技の進行の速さを遅くする構成とは、例えばリール制御処理(図58)のウエイト処理(ステップS701)におけるウエイト期間(上記各実施形態では4.1sec)を通常よりも長くする構成が考えられる。この場合、図83のフローチャートに示すように、ステップS3201にて各払出指示済カウンタの総数が所定値(例えば、「100」)以上か否かの判定を行い、所定値未満ならばステップS3202にて通常ウエイト期間(4.1sec)を設定する。この所定値は1回のゲームにおける最大払出数(上記各実施形態では75)よりも多くするとよい。所定値以上であればステップS3203にて通常よりも長い特別ウエイト期間(例えば、5sec)を設定する。そしてステップS3204にて、そのウエイト期間が経過したか否かを判定し、経過することで肯定判定してウエイト処理を終了する構成とする。この通常よりも長い特別ウエイト期間としては、遊技者にとって遊技中断による苛立ちを感じない程度に通常よりも若干長い程度とするとよい。
また、遊技の進行の早さを遅くした状態に切り替える構成として、各ゲームにおいて所定個数以上の払出が行われることで次のゲームの進行が許容される払出必要個数を設定する構成としてもよい。この場合、上記図82(a)又は図82(b)における払出優先状態か否かの判定処理(ステップS3004、ステップS3105)において、前々回のゲームの終了時から払出必要個数(例えば50個)の払出が行われた場合又は払出指示済カウンタが「0」である場合に遊技優先状態とし、払出必要個数の払出が行われていない場合は払出優先状態とする構成とするとよい。この払出必要個数を各ゲーム間で通常、払出が可能な個数よりも多めに設定することで、遊技の処理速度を遅くする構成となる。但し、この払出必要個数があまりにも多いと遊技を長期間に亘って中断することになるため、上記の各ゲーム間で通常払出が可能な個数よりも若干多めに設定するとよい。
(11)上記各実施形態においては、累積個数が所定個数に至った場合に未払過多状態に設定し、遊技の進行を不許可とする構成としたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、累積個数が所定個数となった場合に遊技者に特典が付与され得る構成とする。より具体的には、累積個数が所定個数として例えば777個となった場合に、リプレイ確率が増加するRT状態等へ移行する構成や、役(BB、RB、小役などのうちいずれか又は全部)の当選確率が向上する構成などが考えられる。このような構成とすることで、遊技球の払出と遊技の進行との関係によって上記の特典を得ることができるか否かが決定する、という斬新な遊技とすることができる。
すなわち、例えば特別遊技状態等において頻繁に入賞成立し得る役をいわゆる取りこぼしありの役に設定すると、遊技者としては当該役を取りこぼさないように絵柄を狙ってストップスイッチ35〜37の操作を行う必要がある一方で、ゆっくりストップスイッチ35〜37を操作すると遊技球の払出との関係で累積個数が上記の所定個数に到達しにくくなる。そのため、遊技者の遊技レベルの向上心をかきたて、遊技に没頭させることが可能となる。
また、例えば上記の所定個数を1回の特別遊技状態において獲得可能な遊技球の個数よりも多く、特別遊技状態が連荘すると累積個数が所定個数に到達し得る数に設定したり、特別遊技状態後の数回のゲームにおいて払出対応役に当選すると到達し得る数に設定したりすると、特別遊技状態だけでなく特別遊技状態後の通常遊技状態中の注目度も高めることが可能となる。
(12)累積個数が所定個数よりも少ない予め定められた個数となった場合に、遊技者にその旨を報知する構成としてもよい。具体的には、例えば累積個数が所定個数(上記各実施形態では1500)よりも少ない個数(例えば1300)となった場合に、累積表示部46の表示の色を変化させたり、液晶表示装置504においてその旨を報知する構成としてもよい。このようにすることで、遊技者に対してもう少しで累積個数が所定個数に至ることを気付かせやすくなり、遊技者としては所定個数に至る前、すなわち未払過多状態となって遊技の継続が制限される前に遊技の進行スピードを落としたりして調節することが可能となる。
(13)遊技者の操作により遊技球の払出を制限する構成としてもよい。すなわち、遊技者により操作がされる操作部を備え、当該操作部が操作されることに基づいて払出制御装置603において払出指示を受けている場合であっても払出制御を行わない構成としてもよい。
本遊技機1は上記各実施形態で示したように、払出指示とその払出指示に対応する払出制御とが異なるタイミングで実行され得る構成としているところ、例えば下皿71が満タンであるのにも関わらず出球を移す箱が用意されていない場合など、遊技者側の都合で遊技球が払い出されて欲しくない場合もある。つまり従来の遊技機では、払出指示があればその都度払出制御が行われる構成であるため、遊技者が払い出されて欲しくないと思えば、自ら遊技の進行を停止すればよいが、本遊技機1では、遊技の進行を停止してもそれ以前の遊技に対応する払出制御が行われ続け得ることになる。そこで本構成のようにすることで、このような不都合を回避することができる。
(14)払出制御装置603による払出側許可信号設定処理(図67)において、球無し状態や満タン状態、未払過多状態の場合に払出許可信号をLOW信号とする構成としたが、この払出許可信号をLOW信号とする条件(主制御装置505側において遊技の進行を許容する条件)はこれらに限定されず、払出制御装置603による遊技球の払出が正常に行われない状態であれば他の条件であってもよい。
(15)上記実施形態における遊技球の、1ベット当たりの投入数(所定数)、最大投入数、払出個数等はあくまでも例示であって、上記数値に特に限定されるものではない。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
なお以下の各特徴は、「遊技機の一種として、遊技球を遊技媒体として用い、いわゆるスロットマシンに類似した遊技を行うことのできる球使用回胴遊技機が知られている(例えば、特開2004−166756号公報参照)。本遊技機は、予め定められた数の遊技球が取り込まれることで1の遊技回が開始され、スタートレバーが操作されることでリール装置におけるリールの回転が開始され、その後遊技者によるストップボタンの押し操作に伴いリールの回転が停止される。そしてリール停止時の表示図柄に応じて遊技球の払出等が払出装置により適宜行われ、次の遊技回の開始が許容される構成が一般的である。ここで、例えばこの払出装置による遊技球の払出速度や、払出個数などによっては、リールの停止から次の遊技回の開始が許容されるまでの期間が長期間となり得る。したがって、遊技の好適な進行という点で未だ改良の余地がある。」という技術背景・課題等に鑑みてなされたものである。
特徴1.複数の絵柄を可変表示する絵柄表示手段(各リール541〜544)と、
貯留部(上皿151)に貯留した遊技球を取り込む取込手段(取込装置301〜303)と、
遊技球を前記取込手段に取り込ませるべく操作される入力操作手段(ベットスイッチ38)と、
前記複数の絵柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段(スタートレバー33)と、
前記取込手段により所定数の遊技球が取り込まれた状況で前記始動操作手段が操作された場合に、前記絵柄表示手段の可変表示を開始する開始制御手段(主制御装置505によるリール制御処理を実行する機能)と、
前記始動操作手段が操作されたことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの抽選を行う抽選手段(主制御装置505による抽選処理を実行する機能)と、
前記複数の絵柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップスイッチ35〜37)と、
前記停止操作手段の操作に基づいて前記複数の絵柄の可変表示を停止させる停止表示制御手段(主制御装置505によるリール制御処理を実行する機能)と、
遊技球を払い出す払出手段(払出装置618)と、
少なくとも前記抽選手段の抽選結果が遊技者に特典を付与する特典付与役(払出対応役)当選であること、及び前記絵柄表示手段の停止絵柄として当該特典付与役に対応する所定の絵柄組合せが形成されていることを条件とする払出条件が成立している場合に、前記払出手段により遊技球の払出を行わせる払出制御を行う払出制御手段(払出制御装置603による払出処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機であって、
前記払出条件が成立しているか否かを判定する判定手段(主制御装置505による払出設定処理を実行する機能)と、
当該判定手段により前記払出条件が成立していると判定された場合に、前記払出制御の払出指示を行う指示手段(主制御装置505による払出用コマンド出力処理を実行する機能)と、
当該指示手段により前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技球の払出が終了していない場合であっても前記取込手段による遊技球の取り込みを許容する許容手段(主制御装置505によるステップS1701、ステップS1702の処理及びセンサ監視処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成によれば、遊技球の払出の終了を待たずに、遊技球の払出に関して少なくとも払出条件が成立しているか否かの判定と払出制御の払出指示を行ったことに基づいて、遊技球の取り込みが許容される。このため、払出手段の払出速度や払出指示に基づく払出個数によらず、遊技の進行の滞りを解消することができる。よって、円滑な遊技の進行を実現することができる。
特に、本遊技機のように遊技の進行に際して所定数の遊技球の取り込みを必要とし、払出条件が成立した場合には複数の遊技球が払い出されるよう構成されている遊技機においては、遊技媒体としてメダル等を使用するいわゆるスロットマシンと比較して、遊技媒体1個あたりの一般的な遊技価値の相違(遊技価値がメダルよりも遊技球のほうが低い)から、一のゲームで当該スロットマシンよりも多数の遊技媒体(遊技球)を払い出す必要が生じ得る。そのため、払出手段の性能の向上が望まれているが、その改良には限界がある。一方で、特典付与役に対する払出個数を少なく設定すると、遊技の興趣の低下に繋がりかねず好ましくない。さらに遊技媒体1個あたりの遊技価値を変更すると、パチンコ機で使用する遊技球と本遊技機で使用する遊技球とで遊技価値が相違してしまうことになり、パチンコ機が設置される既存の島設備(パチンコ島)に本遊技機を設置できる、というせっかくのメリットを活かすことが困難となる。
このような事情から、本遊技機のように遊技球の払出の終了を待たずに、少なくとも払出に関する処理(判定処理と払出指示)が行われたことで払出が行われたとみなす(遊技の進行を許容する)構成とすることで、払出手段の性能や払出個数によらず、さらに遊技価値の変更も伴わず、円滑な遊技の進行を実現することが可能となる。
特徴2.前記判定手段、前記許容手段及び前記指示手段を有する第1制御装置(主制御装置505)と、
前記払出制御手段を有する第2制御装置(払出制御装置603)と、
を備え、
前記指示手段は、前記第2制御装置に対して払出指示情報(各払出指示コマンド)を出力することで前記払出指示を行うものであり、
前記払出制御手段は、当該払出指示情報を受信することに基づいて前記第1制御装置に対して払出受付情報(各払出受付コマンド)を出力し、さらに当該払出指示情報を受信することに基づいて前記払出制御を実行し、
前記許容手段は、当該払出受付情報を受信することに基づいて前記取込手段による遊技球の取込を許容するものであることを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
上記構成によれば、第1制御装置側からの払出指示情報が第2制御装置側へ出力されることに基づいて、払出手段による遊技球の払出が行われ、また払出受付情報が第1制御装置側へ出力される。そして、第1制御装置側においては、払出受付情報を受信することに基づいて取込手段による遊技球の取り込みが許容される。そのため、第1制御装置から払出指示情報が出力されたにもかかわらず、何らかの不都合により第2制御装置が払出指示情報を受信することができなかった場合や、第2制御装置が払出受付情報を出力できなかった場合には遊技球の取り込みは許容されない。上記何らかの不都合とは、例えば第1制御装置と第2制御装置との通信の不都合(短絡、ショートなど)や、第2制御装置が払出受付情報を出力できない状態(故障や電断状態や、球詰まりや球切れなど)である場合が考えられる。したがって、このような何らかの不都合がある場合には、遊技を進行させることは適切ではなく、この場合に遊技を進行させなくすることが可能となる。
特徴3.前記許容手段は、前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技球の払出が終了していない場合であっても前記始動操作手段の操作に伴う前記絵柄表示手段の可変表示の開始を許容するものであることを特徴とする特徴1又は特徴2に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出指示が行われることにより遊技球の取込に加えて、絵柄表示手段の可変表示も許容される。これにより、遊技球の払出が終了していない状況であっても、入力操作手段及び始動操作手段の操作が許容され、更に円滑な遊技の進行を実現することが可能となる。
特に絵柄表示手段の可変表示においては、一般的にはその可変表示の開始後、所定の期間に亘って、可変表示開始後の停止操作手段の操作を無効とする無効期間が設けられており、このような無効期間が設けられている遊技機においては、可変表示の開始を許容することで無効期間の開始も早めることが可能となる。よって結果的に、その後の停止操作手段の操作も早く行うことが可能となり得るため、より遊技の円滑化を図ることができる。
特徴4.前記許容手段は、前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技球の払出が終了していない場合であっても前記停止操作手段の操作に伴う前記複数の絵柄の可変表示を停止を許容するものであることを特徴とする特徴3に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出指示が行われることにより遊技球の取込と絵柄表示手段の可変表示に加えて、その可変表示の停止も許容される。これにより、遊技球の払出が終了していない状況であっても、入力操作手段、始動操作手段及び停止操作手段の操作が許容され、遊技の一連の操作が許容されることになる。したがって、更に円滑な遊技の進行を実現することができる。
特徴5.前記払出手段による遊技球の払出が正常に行われることを判定する正常判定手段(払出制御装置603による払出側許可信号設定処理を実行する機能)を備え、
前記許容手段は、前記正常判定手段によって前記払出手段による遊技球の払出が正常に行われることが判定されたことを条件に前記取込手段による遊技球の取り込みを許容することを特徴とする特徴1乃至4のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出手段による遊技球の払出が正常に行われない場合には取込手段による遊技球の取り込みが許容されない。すなわち、遊技球の払出が正常に行われない場合(例えば払出を行うための遊技球がない場合や払出を行うべき貯留部が遊技球で満タンとなっている場合など)は、払出が正常に行われるための復旧(例えば遊技ホールの管理者等による遊技球の補給や、貯留部からの遊技球の移動など)を優先させるべきであり、遊技の進行は許容すべきではないと考えられる。そこで、正常判定手段による正常に払出が行われるという判定を条件に遊技球の取り込みを許容することで、遊技の円滑な進行と払出が正常に行われることの管理とを両立させることができる。
特徴6.前記払出制御手段は、前記払出指示に基づき払出させる未払出の残数を記憶する未払出残数記憶手段(払出制御装置603による払出指示コマンド対応処理を実行する機能)を備え、
前記未払出残数記憶手段は、前記払出指示に対応する払出個数を前記未払出の残数に加算する加算手段(払出制御装置603によるステップS1202の処理を実行する機能)と、前記払出手段に遊技球の払出を行わせること又は行わせたことに基づいて前記未払出の残数から前記払出を行わせる又は行わせた個数を減算する減算手段(払出制御装置603によるステップS1411の処理を実行する機能)と、を備え、
前記未払出残数記憶手段に記憶されている前記未払出の残数が予め定められた所定数に至った場合に、前記許容手段による許容を制限する制限手段(払出制御装置603によるステップS1203及びステップS1204の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至5のいずれか1に記載の遊技機。
上記のとおり、払出の終了前に次のゲームの開始が許容される構成では、未払出の残数が累積的に多くなることが考えられるが、その残数が所定数になるまでは遊技球の取込が許容される。そのため、払出が重複的に生じる場合にも円滑な遊技を実現できる。
但し、払出指示情報を受信したものの未だに払出を実行していない残数が所定数に至った場合には、制限手段により遊技の進行が制限される。これにより、ゲームの進行状況には関わらず制限なく払出が行われることを悪利用する不正行為を抑制することができる。このとき、例えば払出指示の契機となったゲームと、その払出指示に基づく遊技球の払出と、の時間的なズレが極端に大きくなりすぎることを抑制することができため、遊技ホールの管理者等にとっては、特典役入賞が成立していないのに遊技球を払出させる不正行為が行われているか否かを特定し易くなる。
なお、例えば遊技状態が遊技者にとって有利な特別遊技状態(BBボーナス、AT状態等)に移行し得る遊技機においては、上記の所定数を1回の特別遊技状態において獲得し得る遊技球の個数よりも多く設定するとよい。これにより当該1回の特別遊技状態において遊技の進行(遊技球の取り込み)が制限されてしまうことがなく、円滑な遊技の進行という観点から好ましい。
特徴7.前記制限手段による制限が生じている状況下において、前記未払出残数記憶手段に記憶されている前記未払出の残数が前記所定数よりも少ない特定数となった場合に、前記制限手段による制限を解除する制限解除手段(払出制御装置603によるステップS1413〜ステップS1415の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴6に記載の遊技機。
上記構成によれば、所定個数に至って遊技の進行が制限されている状況において、累積個数が0となるまで払出を待たずにその制限が解除される。これにより、より円滑な遊技の進行を実現することができる。
特徴8.前記制限手段は、前記加算手段により加算された前記未払出の残数が所定数以上である場合に、当該未払出の残数が所定数未満である場合に比べて、遊技の進行の速さを遅くした状態に切り替える手段(主制御装置505によるステップS3201〜ステップS3203の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴5又は特徴6に記載の遊技機。
上記構成によれば、遊技の進行の速さを遅くすることで、遊技が長期に亘って中断してしまうことを抑制することが可能となる。これにより、遊技者側の遊技を進行させたいという要求と、遊技ホール又は遊技機側の払出を早く終了させたいという要求と、を両立させることができる。
この遊技の進行の速度を遅くする構成としては、「一のゲームにおいて前記開始制御手段により前記絵柄表示手段の可変表示を開始されてから所定の期間に亘って、次のゲームにおいて前記開始制御手段による前記絵柄表示手段の可変表示の開始を制限する手段を備える遊技機において、前記所定の期間を調節する手段」や、「許容手段が許容するための各ゲーム間の払出必要個数を設定する手段」などが考えられる。
特徴9.前記許容手段は、前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技球の払出が終了していない場合であっても前記遊技球の取り込みを許容する一方で、前記始動操作手段の操作に伴う前記絵柄表示手段の可変表示の開始を許容しない手段(主制御装置505によるステップS2503の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1又は特徴2に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出指示が行われることにより遊技球の取り込みは許容されるものの、その後の可変表示の開始は許容されない。つまり、遊技球の払出が終了していない状況では、次のゲームの開始は許容するもののそのゲームの中途で進行が制限される。これにより、遊技球の払出が複数回のゲームに亘って重複することがなく、遊技の進行の円滑化を図りつつ、各ゲームごとの払出を確実に実施することができる。
特徴10.前記許容手段は、前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技球の払出が終了していない場合であっても前記取込手段による遊技球の取り込み及び前記絵柄表示手段による可変表示の開始を許容する一方で、前記停止操作手段の操作に伴う前記複数の絵柄の可変表示を停止を許容しない手段(主制御装置505によるステップS2604の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1又は特徴2に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出指示が行われることにより遊技球の取り込み及びその後の可変表示は許容されるものの、その後の可変表示の停止操作は許容されない。つまり、遊技球の払出が終了していない状況では、次のゲームの開始は許容するもののそのゲームの中途で進行が制限される。これにより、遊技球の払出が複数回のゲームに亘って重複することがなく、各ゲームごとの払出を確実に実施することができる。
特に絵柄表示手段の可変表示においては、一般的にはその可変表示の開始後、所定の期間に亘って、可変表示開始後の停止操作手段の操作を無効とする無効期間が設けられている。このような無効期間が設けられている遊技機においては、上記のように少なくとも可変表示の開始までを許容する構成とすることで、その無効期間を先に開始させることが可能となり、結果的にその無効期間を先に終了させることができる。よって、遊技の進行について、払出とは関係がなく停止操作が無効となる当該無効期間の経過を早めることで、より遊技の円滑化を図ることが可能となる。
特徴11.前記払出手段による遊技球の払出の終了前に前記許容手段による前記遊技球の取り込みを許容し遊技の進行を優先する遊技優先状態と、前記払出手段による遊技球の払出の終了前に前記許容手段による前記遊技球の取り込みを許容せず又は該許容を制限して払出を優先する払出優先状態と、を切り替える切替手段(主制御装置505によるステップS3004又はステップS3105の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至10のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、切替手段により遊技を進行させるべき場合は遊技優先状態に設定し、各ゲームごとの払出を確実に実施したい場合は払出優先状態に設定することで、遊技の円滑な進行と各ゲームごとの払出の実施とを両立することができる。
特徴12.前記払出制御手段は、前記払出指示に基づき払出させる未払出の残数を記憶する未払出残数記憶手段(払出制御装置603による払出指示コマンド対応処理を実行する機能)を備え、
前記未払出残数記憶手段は、前記払出指示により指示した遊技球の個数を前記未払出の残数に加算する加算手段(払出制御装置603によるステップS1202の処理を実行する機能)と、前記払出手段に遊技球の払出を行わせること又は行わせたことに基づいて前記未払出の残数から前記払出を行わせる又は行わせた個数を減算する減算手段(払出制御装置603によるステップS1411の処理を実行する機能)と、を備え、
前記切替手段は、前記未払出残数記憶手段に記憶されている前記未払出の残数が予め定められた所定数に至った場合に、前記遊技優先状態から前記払出優先状態に切り替えるものであることを特徴とする特徴11に記載の遊技機。
特徴1乃至9の遊技機のように払出の終了前に次のゲームの開始が許容される構成では、未払出の残数が累積的に多くなることが考えられるが、その残数が所定数になるまでは遊技優先状態として遊技球の取込が許容される。そのため、払出が重複的に生じる場合にも円滑な遊技を実現できる。
但し、払出指示情報を受信したものの未だに払出を実行していない残数が所定数に至った場合には、遊技優先状態から払出優先状態に切り替えられるため遊技の進行が制限される。これにより、ゲームの進行状況には関わらず制限なく払出が行われることを悪利用する不正行為を抑制することができる。このとき、例えば払出指示の契機となったゲームと、その払出指示に基づく遊技球の払出と、の時間的なズレが極端に大きくなりすぎることを抑制することができため、遊技ホールの管理者等にとっては、特典役入賞が成立していないのに遊技球を払出させる不正行為が行われているか否かを特定し易くなる。
なお、例えば遊技状態が遊技者にとって有利な特別遊技状態(BBボーナス、AT状態等)に移行し得る遊技機においては、上記の所定数を1回の特別遊技状態において獲得し得る遊技球の個数よりも多く設定するとよい。これにより当該1回の特別遊技状態において遊技の進行(遊技球の取り込み)が制限されてしまうことがなく、円滑な遊技の進行という観点から好ましい。
特徴13.遊技状態として、前記抽選手段により前記特典付与役当選となる確率が相対的に高低となる高確率状態(特別遊技状態)と低確率状態(通常遊技状態)とが設定されており、
前記切替手段は、前記高確率状態である場合に前記払出優先状態に設定し、前記低確率状態である場合に前記遊技優先状態に設定するものであることを特徴とする特徴11又は特徴12に記載の遊技機。
特徴1乃至9の遊技機においては、特典付与役当選となる確率が高い高確率状態の場合には遊技球の払出が重複する可能性があり、この場合、上記構成によれば払出優先状態に設定される。また、特典付与役当選となる確率が低い低確率状態の場合には遊技球の払出が重複する可能性が高確率状態よりも低く、この場合、遊技優先状態に設定される。したがって、各状態に応じて、遊技球の払出と遊技の進行とを調整することが可能となる。
特徴14.前記判定手段により前記払出条件が成立していると判定された場合に、外部の装置に対してその旨を出力する外部出力手段(主制御装置505による払出受付信号出力処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至13のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出条件が成立した場合にはその旨の出力が外部の装置へなされる。外部の装置とは、例えば遊技ホールの出球管理等に使用されるホールコンピュータや遊技ホールにて遊技者が閲覧可能なデータ装置などが考えられる。ここで、従来の遊技機においては、払出手段による遊技球の払出が行われた場合にその旨の信号が外部の装置に出力され、その信号を基に出球管理やデータの更新等が行われていた。一方で本遊技機においては、特徴1で記載したとおり、遊技球の払出の終了を待たずに遊技の進行を許容する構成としているところ、払出条件が成立したタイミングと、遊技球の払出が終了するタイミングと、の差が大きくなり得る。そのため、このタイミングの差により正確な出球管理等を行うことが困難となり得る。そこで本構成のように、払出条件が成立したことに基づいてその旨を外部の装置に出力することで、より正確な出球管理等を行うことができる。
特徴15.前記判定手段、前記許容手段及び前記指示手段を有する第1制御装置(主制御装置505)と、
前記払出制御手段を有する第2制御装置(払出制御装置603)と、
を備え、
前記指示手段は、前記第2制御装置に対して払出指示情報を出力して前記払出指示を行うものであり、
前記払出制御手段は、当該払出指示情報を受信することに基づいて前記第1制御装置に対して払出受付情報(各払出受付コマンド)を出力し、さらに当該払出指示情報を受信することに基づいて前記払出制御を実行し、
前記許容手段は、当該払出受付情報を受信することに基づいて前記取込手段による遊技球の取込を許容するものであり、
前記外部出力手段は、前記第1制御装置に設けられており、前記払出受付情報を受信することに基づいて、前記第1制御装置が前記外部の装置に対する出力を行うことを特徴とする特徴14に記載の遊技機。
上記構成によれば、特徴2で記載した効果を、外部の装置における出球管理等の面でも享受することができる。すなわち、通信の異常の有無や払出制御装置側の状況によっては払出条件が成立した場合であっても外部の装置への出力が行われない場合がある。これにより、出球管理等をより正確に行うことが可能となる。
特徴16.前記払出指示に基づいて、その払出指示により指示された払出個数を所定の表示手段(払出表示部45又は累積表示部46)により表示させる表示制御手段(払出制御装置603によるステップS1210又はステップS1211の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至15のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、遊技者は払出個数を認識することができる。そして、この表示は払出指示に基づいて行われるため、許容手段により遊技の進行が許容されることも示すことになる。したがって、遊技者としては、払出個数を認識することができ、遊技の進行が許容されたことも認識することができる。
特徴17.前記表示制御手段は、前記許容手段により遊技球の取込が許容された状況下で前記入力操作手段が操作されたことに基づいて、前記払出個数の表示を終了させる手段(払出制御装置603によるステップS1105及びステップS1106の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴16に記載の遊技機。
上記構成によれば、入力操作手段の操作に基づいて、遊技球の払出が完了していない状況であっても、次のゲームの開始として、前のゲームに対応する払出個数の表示が終了する。これにより、払出状況に関わらず遊技の進行が許容される遊技機において、遊技者に対して各ゲームの払出個数を明確に示すことが可能となる。
特徴18.前記払出指示に基づき払出される遊技球のうち未払出の残数を前記表示手段又はそれとは別の表示手段(累積表示部46)により表示させる第2表示制御手段(払出制御装置603によるステップS1211の処理を実行する機能)を備え、
前記払出指示に基づいて表示中の前記未払出の残数に当該払出指示に対応する払出個数を加算する表示加算手段(払出制御装置603によるステップS1202及びステップS1211の処理を実行する機能)と、前記未払出の残数から前記払出手段による遊技球の払出が行われたことに基づいてその個数を減算する表示減算手段(払出制御装置603によるステップS1411及びステップS1412の処理を実行する機能)と、を備えていることを特徴とする特徴16又は特徴17に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出指示が行われたものの未だ払出が行われていない個数の情報を、遊技者に対して明確に示すことができる。
特徴19.前記判定手段、前記許容手段及び前記指示手段を有する第1制御装置(主制御装置505)と、
前記払出制御手段を有する第2制御装置(払出制御装置603)と、
を備え、
前記指示手段は、前記第2制御装置に対して払出指示情報を出力して前記払出指示を行うものであり、
前記払出制御手段は、当該払出指示情報を受信することに基づいて前記第1制御装置に対して払出受付情報(各払出受付コマンド)を出力し、さらに当該払出指示情報を受信することに基づいて前記払出制御を実行し、
前記許容手段は、当該払出受付情報を受信することに基づいて前記取込手段による遊技球の取込を許容し、
電断状態において前記第1制御装置に電力を供給する電力手段(電源装置604)を備え、
前記第1制御装置は、前記電断状態となる前に出力した前記払出指示情報に対応する前記払出指示の情報を記憶する指示記憶手段(主制御装置505による払出設定処理及び停電時処理を実行する機能)と、当該電断状態から電入状態へ復帰した場合に前記指示記憶手段に記憶されている前記指示情報の情報を前記払出指示情報として再度前記第2制御装置へ出力する手段(主制御装置505による払出用コマンド出力処理を実行する機能)と、を備え、
前記第2制御装置は、所定の個数の前記払出制御を実行したことに基づいて前記第1制御装置に対して払出済情報(各払出済コマンド)を出力する手段(払出制御装置603によるステップS1416及びステップS1417の処理を実行する機能)を備え、
前記第1制御装置は、当該払出済情報を受信することに基づいて、前記指示記憶手段に記憶されている前記払出指示の情報を消去する消去手段(主制御装置505による払出済信号出力処理を実行する機能)を備え、
当該消去手段は、前記払出指示の情報が複数存在する場合に前記払出済情報に基づいて払出個数の少ない前記払出指示の情報を優先的に消去するものであることを特徴とする特徴1乃至18のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、払出済情報を受信した際に、指示記憶手段に複数の払出指示の情報が記憶されている場合には、払出個数の少ない払出指示の情報が優先的に消去される。これにより、電断状態から電入状態に復帰した際に出力される払出指示情報の数を少なくすることができ、当該復帰時における極端な処理負荷の増加を抑制することが可能となる。
特徴20.前記許容手段により前記取込手段による遊技球の取り込みが許容された場合に、前記入力操作手段の操作の有無に関わらず取込手段による遊技球の取り込む先取込を実行する先取込手段(第2の実施形態における主制御装置505による遊技球取込処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至19のいずれか1に記載の遊技機。
上記構成によれば、取込手段が遊技球を取り込むのに長期間要する場合であっても、遊技者による入力操作手段の操作を待たずに取り込みが開始されるため、より円滑な遊技の進行を実現することができる。
特徴21.前回のゲームにて特典付与役入賞が成立していなかった場合に、前記先取込手段による前記先取込を制限する手段(第2の実施形態における主制御装置505によるステップS2102の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴20に記載の遊技機。
上記構成によれば、前回のゲームにて特典付与役入賞が成立していなかった場合には、遊技者はそのゲームにて遊技を終了する可能性が特典付与役入賞が成立していた場合よりも高いため、先取込を行わない。このようにすることで、より遊技の進行状況に沿った制御とすることができる。
特徴22.前記先取込手段による前記先取込が行われた後、前記入力操作手段の操作が行われなければ、前記始動操作手段が操作されても前記絵柄表示手段による可変表示の開始を制限する手段(第2の実施形態における主制御装置505による通常処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴20又は特徴21に記載の遊技機。
上記構成によれば、遊技者としては通常の操作と同じ操作の流れで遊技を行うことができるため、違和感を与えることなく遊技を続行させることができる。
特徴23.遊技に関する遊技媒体を取り込む取込手段(取込装置301〜303)と、
遊技媒体の払出条件が成立しているか否かを判定する判定手段(主制御装置505による払出設定処理を実行する機能)と、
遊技媒体を払い出す払出手段(払出装置618)と、
を備え、
前記取込手段により遊技媒体が取り込まれることで遊技の進行が許容される遊技機において、
前記判定手段により前記払出条件が成立していると判定された場合に、前記払出手段に対して払出指示を行う指示手段(主制御装置505による払出用コマンド出力処理を実行する機能)と、
当該指示手段により前記払出指示が行われたことに基づいて、前記払出手段による遊技媒体の払出が終了していない場合であっても前記取込手段による遊技媒体の取り込みを許容する許容手段(主制御装置505によるステップS1701、ステップS1702の処理及びセンサ監視処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成によれば、遊技媒体の払出の終了を待たずに、遊技媒体の払出に関して少なくとも払出条件が成立しているか否かの判定と払出手段への払出指示を行ったことに基づいて、遊技媒体の取り込みが許容される。このため、払出手段が遊技媒体を払い出す速度や払出指示に基づく払出数によらず、遊技の進行の滞りを解消することができる。よって、円滑な遊技の進行を実現することができる。
なお、本構成に上記特徴1から特徴22に記載の構成を適用してもよい。