JP6136143B2 - コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置 - Google Patents

コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6136143B2
JP6136143B2 JP2012186455A JP2012186455A JP6136143B2 JP 6136143 B2 JP6136143 B2 JP 6136143B2 JP 2012186455 A JP2012186455 A JP 2012186455A JP 2012186455 A JP2012186455 A JP 2012186455A JP 6136143 B2 JP6136143 B2 JP 6136143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
substrate
displacement
mounted component
displacement distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012186455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014045068A (ja
Inventor
藤井 裕雄
裕雄 藤井
洋嗣 三舩
洋嗣 三舩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012186455A priority Critical patent/JP6136143B2/ja
Publication of JP2014045068A publication Critical patent/JP2014045068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6136143B2 publication Critical patent/JP6136143B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors

Description

本発明は、コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置に関する。
積層コンデンサなどのコンデンサは、信号を印加すると電歪現象によって伸縮する。近年、積層コンデンサの小型薄層化の進展に伴い、誘電体層1層あたりの印加電界が強くなり、電歪現象が大きな問題となってきている。基板に搭載された積層コンデンサに信号が印加されると、積層コンデンサの伸縮が基板に伝わって基板が振動する。基板の振動数が、可聴域20Hz〜20kHzになると、人間の耳に認識される。この現象は「鳴き」とも言われ、特にテレビ、ノートパソコン、携帯電話等で問題となっている。
これを受けて、鳴きを防止するために様々な提案がなされている。例えば、特許文献1では、回路基板の表面及び裏面のほぼ面対称な位置に互いに導通するコンデンサ実装用ランドを形成し、これら2つのコンデンサ実装用ランドのそれぞれに積層セラミックコンデンサを配置することが提案されている。このようにすることにより、表面上の積層セラミックコンデンサの振動と、裏面上の積層セラミックコンデンサの振動とが打ち消し合うため、回路基板の鳴きを抑制することができる旨が特許文献1に記載されている。
特開2000−232030号公報
しかしながら、基板には多数の積層コンデンサが搭載されることが多く、いずれの積層コンデンサが原因で鳴きが生じているのかを正確に把握できていないという問題がある。そのため、特許文献1に記載の対策を講じようとしても、いずれの積層コンデンサに対してその対策を講じればいいのかが分からない。すべての積層コンデンサに対して特許文献1に記載の対策を講じるのは現実的ではない。従って、特許文献1に記載の方法では、鳴きを確実に低減することは困難である。
本発明の主な目的は、コンデンサ実装部品の鳴きの低減を図ることにある。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法は、基板と基板の上に実装された複数のコンデンサとを有するコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法である。本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法では、コンデンサ実装部品の変位分布図である第1の変位分布図を作成する。コンデンサ実装部品から複数のコンデンサの少なくともひとつを取り除いたものの変位分布図である第2の変位分布図を作成する第2の変位分布図作成工程を行う。第1の変位分布図における最大変位量と、第2の変位分布図における最大変位量とを比較し、第1及び第2の変位分布図のうち、最大変位量が大きな方の変位分布図を特定する特定工程を行う。少なくとも、第1の変位分布図における最大変位量よりも最大変位量が小さな第2の変位分布図が作成されるまで、第2の変位分布図作成工程及び特定工程を行う。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のある特定の局面では、コンデンサ実装部品の基板の上に、新たなコンデンサを実装する実装工程をさらに行う。実装工程において、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサのみを基板の上に実装したときの基板の振動と、新たなコンデンサのみを基板の上に実装したときの基板の振動とが打ち消し合うようにコンデンサを実装する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法の別の特定の局面では、実装工程において、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサのみを基板の上に実装したときの基板の振動と、新たなコンデンサのみを基板の上に実装したときの基板の振動とが逆位相となるように、新たなコンデンサを実装する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法の他の特定の局面では、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサをコンデンサ実装部品から除去する工程をさらに行う。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のさらに他の特定の局面では、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサを新たなコンデンサに置き換える。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のさらに別の特定の局面では、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサの実装態様を変更する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のまた他の特定の局面では、コンデンサ実装部品の使用時の鳴きを集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出することにより、鳴き抑制対象の周波数を決定する工程をさらに行う。鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号を印加した状態で第1及び第2の変位分布図を作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のまた別の特定の局面では、第2の変位分布図として、複数のコンデンサのひとつを取り除いた基板の変位分布図を作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のさらにまた他の特定の局面では、第2の変位分布図として、複数のコンデンサのひとつを残して他のコンデンサを取り除いた基板の変位分布図を作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法のさらにまた別の特定の局面では、第2の変位分布図を、コンデンサの数量分作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の製造方法は、基板と基板の上に実装された第1及び第2のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の製造方法に関する。本発明に係るコンデンサ実装部品の製造方法では、第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが互いに打ち消し合うように、第1及び第2のコンデンサを基板上に実装する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の製造方法のある特定の局面では、第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが逆位相となるように、第1及び第2のコンデンサを基板上に実装する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の製造方法の別の特定の局面では、第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが同振幅となるように、第1及び第2のコンデンサを基板上に実装する。
本発明に係るコンデンサ実装部品は、基板と第1及び第2のコンデンサとを備える。第1及び第2のコンデンサは、基板の上に実装されている。第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが互いに打ち消し合う位置に、第1及び第2のコンデンサが実装されている。
本発明に係るコンデンサ実装部品のある特定の局面では、第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが逆位相となる位置に、第1及び第2のコンデンサが実装されている。
本発明に係るコンデンサ実装部品の別の特定の局面では、第1のコンデンサのみを実装した基板の振動と、第2のコンデンサのみを実装した基板の振動とが同振幅となるように、第1及び第2のコンデンサが実装されている。
本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成方法は、基板と基板の上に実装された複数のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の変位分布図作成方法である。本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成方法では、複数のコンデンサに周期性のある信号を印加したときの基板の複数のポイントにおける変位情報を測定する。各ポイントにおける変位情報の位相を信号の位相に基づいて整合させた上で合成し、合成変位情報を得る。合成変位情報から基板の変位分布図を作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成方法のある特定の局面では、変位情報として、変位速度または変位量を測定する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成方法の別の特定の局面では、コンデンサ実装部品の使用時の鳴きを集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出することにより、鳴き抑制対象の周波数を決定する工程をさらに行う。変位情報を測定する工程において、鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号を印加する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成装置は、基板と基板の上に実装された複数のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置である。本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成装置は、測定部と、演算部とを備える。測定部は、複数のコンデンサに周期性のある信号を印加したときの基板の複数のポイントにおける変位情報を測定する。演算部は、各ポイントにおける変位情報の位相を信号の位相に基づいて整合させた上で合成することにより合成変位情報を得、合成変位情報から基板の変位分布図を作成する。
本発明に係るコンデンサ実装部品の変位図作成装置のある特定の局面では、測定部は、変位情報として、変位速度または変位量を測定する。
本発明によれば、コンデンサ実装部品の鳴きの低減を図ることができる。
本発明の一実施形態における鳴き対策実施前のコンデンサ実装部品の模式的平面図である。 本発明の一実施形態におけるコンデンサの略図的断面図である。 コンデンサ実装部品の変位分布図の一例である。 本発明の一実施形態における鳴き対策実施後のコンデンサ実装部品の模式的平面図である。 コンデンサ11nのみを基板10の上に実装したときの振動B1と、新たなコンデンサ11pのみを基板10の上に実装したときの基板10の振動B2とを表すグラフである。 本発明の一実施形態におけるコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置の略図的構成図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態における鳴き対策実施前のコンデンサ実装部品の模式的平面図である。図1に示されるように、コンデンサ実装部品1は、基板10を有する。基板10の上には、複数のコンデンサ11a〜11nと、例えばICやメモリなどの電子部品チップ12a〜12cが実装されている。コンデンサ11a〜11nは、電圧印加時に振動するコンデンサであれば特に限定されない。本実施形態では、コンデンサ11a〜11nのそれぞれは、図2に示されるコンデンサ11により構成されている。コンデンサ11は、積層セラミックコンデンサである。具体的には、コンデンサ11は、略直方体状のセラミック素体11Aを備えている。セラミック素体11Aの内部には、複数の第1の内部電極11Bと、複数の第2の内部電極11Cとが設けられている。複数の第1の内部電極11Bと複数の第2の内部電極11Cとは、厚み方向に沿って間隔をおいて交互に設けられている。隣り合う第1の内部電極11Bと第2の内部電極11Cとは、セラミック部11Dを介して対向している。第1の内部電極11Bは、セラミック素体11Aの第1の端面11A1の上に配された第1の外部電極11Eに電気的に接続されている。第2の内部電極11Cは、セラミック素体11Aの第2の端面11A2の上に配された第2の外部電極11Fに電気的に接続されている。
本実施形態では、このコンデンサ実装部品1の鳴きを低減する方法について説明する。
まず、図3に示されるような、複数のコンデンサ11a〜11nが実装されたコンデンサ実装部品1の変位分布図である第1の変位分布図を作成する(第1の変位分布図作成工程)。ここで、変位分布図とは、実装されているコンデンサに周期性のある信号(例えば交流の信号)を印加したときの、基板10の振動の腹となる部分の変位量が最大となった際の基板10の変位を表す図である。従って、変位分布図には、基板10の最大変位量とその位置が情報として含まれている。
印加する周期性のある信号は、鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号であることが好ましい。鳴き抑制対象の周波数は、例えば、コンデンサ実装部品1の使用時の鳴きを集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出することにより決定することができる。鳴き抑制対象の周波数は、例えば、可聴域のうち、音圧が最も高かった周波数とすることができる。
次に、コンデンサ実装部品1から、複数のコンデンサ11a〜11nの少なくともひとつを取り除いたものの変位分布図である第2の変位分布図を作成する(第2の変位分布図作成工程)。
その後、第1の変位分布図における最大変位量と、第2の変位分布図における最大変位量とを比較し、第1及び第2の変位分布図のうち、最大変位量が大きな方の変位分布図を特定する(特定工程)。すなわち、少なくともひとつのコンデンサ11a〜11nを取り除いたことによって、最大変位量が小さくなったか否かを判定する。最大変位量が大きな方の変位分布図が第1の変位分布図である場合は、少なくともひとつのコンデンサ11a〜11nを取り除いたことによって最大変位量が小さくならなかったと判断できる。一方、最大変位量が大きな方の変位分布図が第2の変位分布図である場合は、少なくともひとつのコンデンサ11a〜11nを取り除いたことによって最大変位量が小さくなったと判断できる。
上記第2の変位分布図作成工程と特定工程とを、少なくとも、第1の変位分布図における最大変位量よりも最大変位量が小さな第2の変位分布図が作成されるまで繰り返し行う。すなわち、少なくとも、どのコンデンサ11a〜11nを取り除いたときに最大変位量が小さくなるかが分かるまで第2の変位分布図作成工程と特定工程とを行う。例えば、第2の変位分布図作成工程と特定工程とを繰り返し行ってもよいし、第2の変位分布図作成工程を複数回行った後に、特定工程を行ってもよい。好ましくは、特定工程において、最大変位量が最も小さな第2の変位分布図を特定する。
以上の要領で、このコンデンサ実装部品において、鳴きの主原因となっているコンデンサを特定することができる。よって、その特定されたコンデンサに対して、鳴き対策を施すことによって、鳴きが抑制されたコンデンサ実装部品を得ることができる。
例えば、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られたときに取り除いたコンデンサがコンデンサ11nであったとする。その場合に考えられる鳴き対策として、コンデンサ11nを除去する除去工程を行うことが考えられる。これにより、鳴きの音量を確実に低減することができる。
また、別の鳴き対策として、図5に示されるように、コンデンサ11nのみを基板10の上に実装したときの振動B1と、新たなコンデンサ11p(図4を参照)のみを基板10の上に実装したときの基板10の振動B2とが打ち消し合うように、新たなコンデンサ11pを実装する。これにより、鳴きの音量を確実に低減することができる。鳴きの音量をより確実に低減する観点からは、振動B1と、振動B2とが逆位相となるように、新たなコンデンサ11pを実装することが好ましい。また、コンデンサ11pとして、コンデンサ11nと同じ仕様のコンデンサを用いる場合には、振動B1と、振動B2とが逆位相同振幅となるように、新たなコンデンサ11pを実装することがより好ましい。図4に示されるコンデンサ実装部品2では、コンデンサ11nとコンデンサ11pとが互いの振動が打ち消し合うように基板10上に実装されている。よって、コンデンサ実装部品2では、鳴きが抑制されている。コンデンサ実装部品2では、コンデンサ11nの振動とコンデンサ11pの振動とが逆位相となるようにコンデンサ11n、11pが実装されている。さらには、コンデンサ11nの振動とコンデンサ11pの振動とが逆位相同振幅となるようにコンデンサ11n、11pが実装されている。従って、鳴きがより効果的に抑制されている。
なお、図4に示す例では、コンデンサ11nとコンデンサ11pとが基板10の同じ主面上に実装されている。しかしながら、本発明は、この構成に限定されない。コンデンサ11nが実装されている主面と、コンデンサ11pが実装されている主面とが異なっていてもよい。また、新たに実装するコンデンサ11pは、コンデンサ11nと同じ仕様のものであることが好ましい。また、コンデンサ11pは、コンデンサ11n以外のコンデンサ11a〜11mの実装位置を変えたものであってもよい。
また、別の鳴き対策として、コンデンサ11nを新たなコンデンサに置き換えることも考えられる。同規格のコンデンサであっても、製造ばらつき等によって電歪現象に起因する伸縮態様が異なる場合がある。従って、コンデンサ11nと同規格の新たなコンデンサによってコンデンサ11nを置き換えた場合であっても、鳴きを抑制できる場合がある。また、例えば、特開2010−123614号公報に記載されているような端子付きのコンデンサなど、規格が異なるコンデンサに置き換えることによって鳴きを抑制することも考えられる。
また、別の鳴き対策として、コンデンサ11nの実装態様を変更することも考えられる。具体的には、コンデンサ11nの長さ方向と基板10の長手方向のなす角の大きさ(実装方向)などを変更する。より具体的には、長手方向が基板10の長辺と平行に実装されていたコンデンサ11nを、長手方向が基板10の短辺と平行となるように実装し直すことも考えられる。他には、コンデンサ11nの実装面に対する内部電極11B,11Cの面方向が垂直方向になるように、あるいは、水平方向になるように実装し直すことも考えられる。
なお、第2の変位分布図作成工程において、コンデンサ11a〜11nの取り除き方は特に限定されない。例えば、第2の変位分布図として、複数のコンデンサ11a〜11nのひとつを取り除いた基板10の変位分布図を作成してもよい。この場合、取り除かないコンデンサが複数ある場合に相互の影響を確認できるとともに、鳴き対策を講じる前後の基板の振動を比較しやすい点で好ましい。また、第2の変位分布図として、複数のコンデンサ11a〜11nのひとつを残して他のコンデンサを取り除いた基板10の変位分布図を作成してもよい。この場合、ひとつのコンデンサの影響を確認できる点で好ましい。また、第2の変位分布図をコンデンサ11a〜11nの数量分(本実施形態においては、14)作成することが好ましい。このようにすることによって、どのコンデンサ11a〜11nが鳴きの主原因であるかを確実に特定することができる。また、第2の変位分布図として、複数のコンデンサ11a〜11nのうちの少なくとも2つを取り除いた基板10の変位分布図を作成してもよい。
変位分布図を実際に作成する方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。
まず、コンデンサ実装部品1の使用時の鳴きを、マイク等を用いて集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出する。これにより、鳴き抑制対象の周波数を決定する。鳴き抑制対象の周波数は、例えば、最も音圧が高かった周波数としてもよいし、人間の耳に最も不快である周波数としてもよい。
次に、図6に示す変位分布図作成装置3の測定部31の電圧印加部32により、複数のコンデンサ11a〜11nに、決定された鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号を印加する。周期性のある信号とは、例えば正弦波や矩形波などの電圧である。この状態で、測定部31の検出部33によって、基板10の複数のポイントにおける変位情報を測定する。このとき、変位情報と同時に、周期性のある信号の印加情報も記録しておくことが好ましい。本実施形態においては、変位情報として、変位速度を検出するが、変位情報として変位量を検出してもよい。なお、変位速度は、例えば、防振台の上に配置した可動ステージ上に測定サンプルを載置し、レーザー・ドップラー振動計を用いて測定することができる。
次に、演算部34は、各ポイントにおける変位情報の位相を、印加した信号の位相に基づいて整合させた上で合成し、合成変位情報を得る。演算部34は、この合成変位情報から基板10の変位分布図を作成する。このようにすることにより、異なる時間に検出した各ポイントの変位情報から変位分布図を好適に作成することができる。なお、演算部34は、FFTアナライザを備えていてもよい。
1,2…コンデンサ実装部品
3…変位分布図作成装置
10…基板
11…コンデンサ
11A…セラミック素体
11A1…第1の端面
11A2…第2の端面
11B…第1の内部電極
11C…第2の内部電極
11D…セラミック部
11E…第1の外部電極
11F…第2の外部電極
11a〜11p…コンデンサ
12a〜12c…電子部品チップ
31…測定部
32…電圧印加部
33…検出部
34…演算部

Claims (21)

  1. 基板と前記基板の上に実装された複数のコンデンサとを有するコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法であって、
    前記コンデンサ実装部品の変位分布図である第1の変位分布図を作成する工程と、
    前記コンデンサ実装部品から前記複数のコンデンサの少なくともひとつを取り除いたものの変位分布図である第2の変位分布図を作成する第2の変位分布図作成工程と、
    前記第1の変位分布図における最大変位量と、前記第2の変位分布図における最大変位量とを比較し、前記第1及び第2の変位分布図のうち、最大変位量が大きな方の変位分布図を特定する特定工程と、
    を備え、
    少なくとも、前記第1の変位分布図における最大変位量よりも最大変位量が小さな第2の変位分布図が作成されるまで、前記第2の変位分布図作成工程及び前記特定工程を行う、コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  2. 前記コンデンサ実装部品の基板の上に、新たなコンデンサを実装する実装工程をさらに備え、
    前記実装工程において、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサのみを前記基板の上に実装したときの前記基板の振動と、前記新たなコンデンサのみを前記基板の上に実装したときの前記基板の振動とが打ち消し合うように、前記コンデンサを実装する、請求項1に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  3. 前記実装工程において、最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサのみを前記基板の上に実装したときの前記基板の振動と、前記新たなコンデンサのみを前記基板の上に実装したときの前記基板の振動とが逆位相となるように、前記新たなコンデンサを実装する、請求項2に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  4. 最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサを前記コンデンサ実装部品から除去する工程をさらに備える、請求項1に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  5. 最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサを新たなコンデンサに置き換える、請求項1に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  6. 最大変位量が最も小さくなった第2の変位分布図が得られるときに取り除いたコンデンサの実装態様を変更する、請求項1に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  7. コンデンサ実装部品の使用時の鳴きを集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出することにより、鳴き抑制対象の周波数を決定する工程をさらに備え、
    前記鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号を印加した状態で第1及び第2の変位分布図を作成する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  8. 前記第2の変位分布図として、前記複数のコンデンサのひとつを取り除いた基板の変位分布図を作成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  9. 前記第2の変位分布図として、前記複数のコンデンサのひとつを残して他のコンデンサを取り除いた基板の変位分布図を作成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  10. 前記第2の変位分布図を、前記コンデンサの数量分作成する、請求項8または9に記載のコンデンサ実装部品の鳴きの低減方法。
  11. 基板と前記基板の上に実装された第1及び第2のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の製造方法であって、
    前記第1及び第2のコンデンサは、同位相の電圧が印加されるコンデンサであり、
    前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが互いに打ち消し合うように、前記第1及び第2のコンデンサを前記基板の同じ主面上にまたは異なる主面上の面対称とならない位置に実装する、コンデンサ実装部品の製造方法。
  12. 前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが逆位相となるように、前記第1及び第2のコンデンサを前記基板上に実装する、請求項11に記載のコンデンサ実装部品の製造方法。
  13. 前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが同振幅となるように、前記第1及び第2のコンデンサを前記基板上に実装する、請求項12に記載のコンデンサ実装部品の製造方法。
  14. 基板と前記基板の同じ主面上にまたは異なる主面上の面対称とならない位置に実装されており、同位相の電圧が印加される第1及び第2のコンデンサとを備え、
    前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが互いに打ち消し合う位置に、前記第1及び第2のコンデンサが実装されている、コンデンサ実装部品。
  15. 前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが逆位相となる位置に、前記第1及び第2のコンデンサが実装されている、請求項14に記載のコンデンサ実装部品。
  16. 前記第1のコンデンサのみを実装した前記基板の振動と、前記第2のコンデンサのみを実装した前記基板の振動とが同振幅となるように、前記第1及び第2のコンデンサが実装されている、請求項15に記載のコンデンサ実装部品。
  17. 基板と前記基板の上に実装された複数のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の変位分布図作成方法であって、
    前記複数のコンデンサに周期性のある信号を印加したときの前記基板の複数のポイントにおける変位情報を測定する工程と、
    前記各ポイントにおける変位情報の位相を前記信号の位相に基づいて整合させた上で合成し、合成変位情報を得る工程と、
    前記合成変位情報から前記基板の変位分布図を作成する工程と、
    を備える、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法。
  18. 前記変位情報として、変位速度または変位量を測定する、請求項17に記載の変位分布図作成方法。
  19. コンデンサ実装部品の使用時の鳴きを集音し、鳴きの周波数と音圧との関係を検出することにより、鳴き抑制対象の周波数を決定する工程をさらに備え、
    前記変位情報を測定する工程において、前記鳴き抑制対象の周波数を含む周期性のある信号を印加する、請求項17または18に記載の変位分布図作製方法。
  20. 基板と前記基板の上に実装された複数のコンデンサとを備えるコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置であって、
    前記複数のコンデンサに周期性のある信号を印加したときの基板の複数のポイントにおける変位情報を測定する測定部と、
    前記各ポイントにおける変位情報の位相を前記信号の位相に基づいて整合させた上で合成することにより合成変位情報を得、前記合成変位情報から前記基板の変位分布図を作成する演算部と、
    を備える、コンデンサ実装部品の変位分布図作成装置。
  21. 前記測定部は、前記変位情報として、変位速度または変位量を測定する、請求項20に記載のコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置。
JP2012186455A 2012-08-27 2012-08-27 コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置 Active JP6136143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186455A JP6136143B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186455A JP6136143B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014045068A JP2014045068A (ja) 2014-03-13
JP6136143B2 true JP6136143B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=50396140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012186455A Active JP6136143B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6136143B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7058938B2 (ja) * 2016-05-18 2022-04-25 株式会社村田製作所 コンデンサ素子の実装構造体
US10143087B2 (en) 2016-05-18 2018-11-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Capacitor element-mounted structure

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3805146B2 (ja) * 1998-12-09 2006-08-02 太陽誘電株式会社 積層セラミックコンデンサの回路基板実装方法及び回路基板
JP4130525B2 (ja) * 2000-09-18 2008-08-06 株式会社東芝 コンデンサの実装構造
JP4468597B2 (ja) * 2001-01-29 2010-05-26 オリンパス株式会社 電気機器
JP2002232110A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Tohoku Pioneer Corp 積層セラミックコンデンサを実装した回路基板
JP2008294269A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Sharp Corp 回路基板及び表示装置
JP2010101952A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Epson Imaging Devices Corp 回路基板、電気光学装置及び電子機器
JP4924704B2 (ja) * 2009-12-04 2012-04-25 オイレスEco株式会社 ルーバ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014045068A (ja) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11009411B2 (en) Increasing sensitivity of a sensor using an encoded signal
Ko et al. Analysis of the correlation between acoustic noise and vibration generated by a multi-layer ceramic capacitor
JP2020161846A (ja) 低ノイズコンデンサ
JP2004288847A (ja) 電子部品
JP6032212B2 (ja) 積層電子部品およびその実装構造体
JP2014239207A (ja) コンデンサ素子の実装構造体およびコンデンサ素子の実装方法
JP6136143B2 (ja) コンデンサ実装部品の鳴きの低減方法、コンデンサ実装部品の製造方法、コンデンサ実装部品、コンデンサ実装部品の変位分布図作成方法及びコンデンサ実装部品の変位分布図作成装置
WO2018088065A1 (ja) センサ素子、慣性センサ及び電子機器
JP2018077200A (ja) 信号処理装置、慣性センサ、加速度測定方法、電子機器およびプログラム
Levikari et al. Acoustic phenomena in damaged ceramic capacitors
Wang et al. Analysis of the influence of soldering parameters on multi-layer ceramic capacitor vibration
Lu et al. Simulation and characterization of singing capacitors in consumer electronics
JP6687235B2 (ja) 検出装置及び検出方法
JP2021111963A (ja) 指向性音響センサおよび音響センサ
JP4689542B2 (ja) 膜スチフネス測定装置及び測定方法
JPWO2013027736A1 (ja) 圧電振動センサ
Ko et al. Identification of the electromechanical material properties of a multilayer ceramic capacitor
JP6239764B2 (ja) 積層型電子部品およびその実装構造体
WO2013027741A1 (ja) 圧電振動センサ
JP6137069B2 (ja) コンデンサの実装構造体及びコンデンサ
JPWO2014192088A1 (ja) アクティブ制振装置及びアクティブ制振方法
Ding et al. Extraction for Multilayer Ceramic Capacitor Vibration Induced Force
JP6400924B2 (ja) 電子部品の実装構造
JP2010112934A (ja) 膜スチフネス測定装置及び膜スチフネス測定方法
Ko et al. The analysis of acoustic noise and vibration generated by the multi-layer ceramic capacitor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170221

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6136143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150