JP6135941B2 - 手持ち式の電気器具 - Google Patents

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Description

本発明は、手持ち式電気器具に関し、詳細にはヘアドライヤ等の整髪用電気器具に関する。
一般に、流体を本体内へ引くモータ及びファンが設けられるが、流体は本体から流出する前に加熱することができる。モータは、ほこり又は毛髪のような異物により損傷し易いので、従来からブロワの流体吸入端にフィルタが設けられている。従来からかかる電気器具はノズルを有し、ノズルは、電気器具に対して取付け及び取外し可能であり、電気器具から出る流体流れの形状及び速度を変更する。かかるノズルは、その時点でのユーザの要求に応じて、電気器具の流出物を集中させるか又は拡散させるために使用することができる。
ファン及びヒータが機能するためには動力が必要であり、動力は、主電源ケーブル又は電気器具に取付けられたバッテリから内部ワイヤを経由して供給される。
第1の態様によれば、本発明は、少なくとも1つのワイヤをハウジング内に配線するためのデバイスを提供し、デバイスは、中央ハブと、前記中央ハブからハウジングに向かって延びる少なくとも1つのアームとを有し、少なくとも1つのアームは、少なくとも1つのワイヤを収容する。
好ましくは、ハウジングは、中央ハブよりも大きい直径のチューブである。
少なくとも1つのアームは、一対のアームを有することが好ましい。好ましくは、2つのワイヤを設け、一対のアームの各々1つが1つのワイヤを収容する。各ワイヤを収容するために1つのアームを設けること、例えば、4つのワイヤがあれば4つのアームを設けることが好ましい。
好ましくは、少なくとも1つのアームは対称である。好ましくは、少なくとも1つのアームは、断面及び/又は外形或いは輪郭が対称である。1つ以上のアームを設ける場合、アームの各々は、中央ハブの周りに対称に離間される。一対のアームを設ける場合、好ましくは、一対のアームの各々1つは、直径方向に離間される。好ましくは、一対のアームは対称である。一対のアームはY字形をなすことが好ましい。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、少なくとも1つのワイヤを包囲して電気的に絶縁する。
少なくとも1つのワイヤは、ケーブルによってハウジングに配線されることが好ましい。好ましくは、ケーブルは、ハウジングの遠位端で電源に接続可能である。代替的に、ワイヤは、例えばバッテリ又は燃料電池などの内部電源から延びる。
好ましくは、中央ハブはケーブルを収容する。
デバイスは、プラスチック材料から成形することが好ましい。
好ましくは、デバイスは、第1の部分及び第2の部分から形成される。
第1の部分及び第2の部分は両方とも、少なくとも1つのアームの一部を構成することが好ましい。これにより、デバイスを組立てる際に、ワイヤ及び選択的なケーブルを第1の部分及び第2の部分の一方に対して位置決めし、その後、他方の部分によってこの位置に保持できるので、組立てが単純になる。
好ましくは、第1の部分及び第2の部分は両方とも、ハブの一部を構成する。これにより、デバイスを組立てる際に、ワイヤ及び選択的なケーブルを第1の部分及び第2の部分の一方に対して位置決めし、その後、他方の部分によってこの位置に保持できるので、組立てが単純になる。
ハウジングは、電気器具のハンドルであることが好ましい。
第2の態様によれば、本発明は手持ち式電気器具を提供し、かかる電気器具は、流体が流入する流体入口から流体が流出する流体出口までの流体通路を定めるチューブと、少なくとも1つのワイヤをチューブに配線するためのデバイスとを有し、デバイスは、中央ハブと、この中央ハブからチューブに向かって延びる少なくとも1つのアームとを有し、少なくとも1つのアームは、少なくとも1つのワイヤを収容する。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、流体通路を横切って延びる。好ましくは、少なくとも1つのアームは断面が対称である。好ましくは、少なくとも1つのアームは、流体通路に対して対称に延びる。好ましくは、2つのアームが設けられ、各アームは対称である。2つ以上のアームがある場合、各アームは、好ましくは中央ハブの周りに均等に離間する。2つ以上のアームがある場合、各アームは、実質的に断面、長さ、及び流体通路内に露出する占有面積が同じである。従って、各アームの外形又は輪郭は同じである。これらの特徴の各々は、流体通路内でアームが引き起こす乱流を低減するので、圧力損失及び発生する騒音が最小になる。
好ましい実施形態では、2つのワイヤが存在し、少なくとも1つのアームは2つのアームを有し、1つのアームは各ワイヤを収容する。
一対のアームを設ける場合、2つのアームは、直径方向に離間することが好ましい。
少なくとも1つのアームは、好ましくは断面が対称である。従って、流体は、少なくとも1つのアームの各側面の周りを一様に流れる。これにより、乱流及び騒音を発生する可能性があるアームの周りの非対称な流れの形成が防止される。
一対のアームはY字形をなすことが好ましい。この形状には2つの利点があり、中央ハブからチューブまでワイヤが辿る経路が湾曲しているので、ワイヤがよじれる可能性が低く、これはケーブルに加わる何らかの力に対する軸方向の補強を可能にする。
中央ハブは、チューブのほぼ中央に配置されることが好ましい。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、中央ハブからチューブの流体出口に向かって延びる。この実施形態では、少なくとも1つのアームは、流体通路内の流体の流れをたどる。
少なくとも1つのアームは、流体通路内に発生する流れ外乱及び乱流を最小にするように形作ることが好ましい。好ましくは、少なくとも1つのアームは、テーパする背面を有する。テーパする背面のテーパは、45°から0°であることが好ましい。代替的に、少なくとも1つのアームは、対称な翼形断面を有する。これにより、少なくとも1つのアームの下流端での流れの剥離及び乱流の発生が軽減される。
好ましい実施形態では、デバイスは、中央ハブからチューブに向かって半径方向に延びる少なくとも1つの補強リブを有する。好ましくは、少なくとも1つの補強リブは、チューブの少なくとも一部に沿って軸方向に延びる。
1つ又はそれ以上の補強リブは、好ましくは少なくとも1つのアームから流体入口に向かって延びる。
少なくとも1つの補強リブは、チューブのフープ強度を向上させ、ケーブルがチューブに向かって曲がる際にチューブに伝達される応力を低減する。
好ましくは、少なくとも1つの補強リブは、チューブの流体入口に向かって湾曲している。補強リブは、チューブを構造的に支持する利点を有するが、流体入口の一部を塞ぐという逆効果もある。流体が流体入口に流入するのを阻止又は制限することを最小限にするために、リブの厚さは、入口に向かって減少している。補強リブは、アームから延びる場合、ケーブルの周りで形が変わる。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、少なくとも1つのワイヤを包囲して電気的に絶縁する。
少なくとも1つのワイヤは、ケーブルによってハウジング内に配線されることが好ましい。好ましくは、ケーブルは、ハウジングの遠位端部で電源に接続可能である。
好ましくは、中央ハブはケーブルを収容する。
デバイスは、プラスチック材料から成形することが好ましい。
好ましくは、デバイスは、第1の部分及び第2の部分から形成される。第1の部分及び第2の部分は両方とも、少なくとも1つのアームの一部を構成することが好ましい。好ましくは、第1の部分及び第2の部分は両方とも、ハブの一部を構成する。
チューブは、少なくとも部分的にチューブに沿ってチューブの流体出口に向かって延びるワイヤガイドを有することが好ましい。
好ましくは、ワイヤガイドは、少なくとも1つのワイヤを流体通路から隔絶する。
少なくとも1つのアームはワイヤガイドと整列して、ワイヤがケーブルからデバイスを通ってチューブに沿う通路をもたらすことが好ましい。
好ましくは、チューブは電気器具のハンドルを有する。
第3の態様によれば、本発明は整髪用電気器具を提供し、かかる電気器具は、流体は流入する流体入口から流体が流出する流体出口までの流体通路を定めるチューブと、ワイヤをチューブに配線するためのデバイスとを有し、デバイスは、中央ハブと、前記中央ハブからチューブに向かって延びる少なくとも1つのアームとを有し、少なくとも1つのアームはワイヤを収容する。
好ましくは、電気器具はヘアドライヤである。好ましくは、チューブは電気器具のハンドルを有する。
第4の態様によれば、本発明は手持ち式電気器具を提供し、かかる電気器具は、本体と、本体に連結された第1の端部、及び、流体入口を有する第2の端部を有するハンドルと、流体入口からハンドルの中を通って本体に向かう流体通路と、流体通路に沿って流体を引くファンユニットと、ファンユニットに電力を供給するためにハンドルの第2の端部から延びるケーブルと有し、ケーブルから延びる少なくとも1つのワイヤは、ハンドルの壁に沿う経路に配置される。
好ましくは、ハンドルの壁は、ケーブルから延びる少なくとも1つのワイヤを収容するためにハンドルに沿って長手方向に延びる少なくとも1つの凹部を有する。この実施形態では、ケーブルは2つのワイヤを有するので、壁は、ハンドルに沿って長手方向に延びる2つの凹部を有し、1つの凹部は、ケーブルからの2つのワイヤの各々を収容することが好ましい。好ましくは、2つの凹部は、壁上でほぼ直径方向で反対側にある。
好ましくは、壁は、第1の端部からハンドルに沿って延びる2つの半円筒部から形成される。2つの半円筒部は、壁を形成するように長手方向縁部に沿って当接することが好ましい。
好ましくは、ケーブルからの少なくとも1つのワイヤは、長手方向縁部内に収容される。
2つの半円筒部のうちの第1の半円筒部は、長手方向縁部内に形成された凹部を有し、少なくとも1つのワイヤを凹部に収容することが好ましい。好ましくは、2つの半円筒部のうちの第1の半円筒部は一対の凹部を有し、1つの凹部は、2つの半円筒部のうちの第1の半円筒部の各長手方向縁部に沿って配置される。代替的に又は追加的に、2つの半円筒部のうちの第2の半円筒部は、長手方向縁部内に形成された少なくとも1つの別の凹部を有する。好ましくは、少なくとも1つの別の凹部は、凹部から半径方向に離間して配置される。代替的に、少なくとも1つの別の凹部は、2つの半円筒部が互いに当接する際に凹部に隣接する。
好ましくは、ハンドルは、端壁と、端壁から延びるケーブルとを有する。ケーブルは、端壁内のほぼ中心に配置されることが好ましい。
好ましくは、ケーブルは、ケーブルガイド内に収容される。ケーブルガイドは、ワイヤをハンドル内の経路に配置するための追加的な器具である。好ましくは、ケーブルガイドは、ケーブルを取り囲んでケーブルを流体通路から隔絶する。
ケーブルガイドは、ケーブルを収容するための中心円筒を有することが好ましい。好ましくは、ケーブルガイドは、ケーブルから延びる少なくとも1つのワイヤを壁へ案内するための少なくとも1つのアームをさらに有する。
少なくとも1つのアームは、流体通路内の流れの外乱が最小となるよう形作られることが好ましい。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、テーパする背面を有する。代替的に、少なくとも1つのアームは、対称な翼形断面を有する。
少なくとも1つのアームは、中心円筒から内壁まで流体通路に沿って本体に向かって延びることが好ましい。好ましくは、ケーブルガイドは、ケーブルガイドの周りで半径方向に離間した2つのアームを含み、一方のアームはライブワイヤ(活線)を収容し、他方のアームはニュートラルワイヤ(中性線)を収容する。好ましくは、ケーブルガイドはY字形である。ケーブルガイドは、2つの部分で形成することが好ましい。好ましくは、ケーブルガイドの第1の部分は、2つの半円筒部のうちの第1の半円筒部と一体に形成する。ケーブルガイドの第2の部分は、2つの半円筒部のうちの第2の半円筒部と一体に形成することが好ましい。
好ましくは、ハンドルの壁は、プラスチック材料で成形される。
ハンドルは、壁の周りに延びる外壁を有することが好ましい。従って、ハンドルの壁は内壁である。
好ましくは、外壁のハンドル内にファンユニットが設けられる。
ファンユニットは、モータ及びインペラを含むことが好ましい。
少なくとも1つのワイヤは、ハンドルの少なくとも一部の長さにわたって凹部内に保持され、少なくとも1つのワイヤは、ハンドルの実質的に全長にわたって凹部内に保持されることができる。凹部、一対の凹部、及び少なくとも1つの別の凹部の何れかは、少なくとも部分的に壁に沿って延びる。
代替的に、少なくとも1つのワイヤは、部分的に凹部で保持され、部分的にチャンネルで保持される。チャンネルは、2つの半円筒部の長手方向縁部から半径方向に離間することが好ましい。従って、凹部を長手方向縁部に形成した実施形態では、チャンネルは、凹部から半径方向に離間する。チャンネルは、好ましくはハンドルの壁が形成される2つの半円筒部の一方の中心に設けられ、それに沿って長手方向に延びることが好ましい。チャンネルは、好ましくは、ファンユニットを収容するハンドルの領域内に設けられる。チャンネルを設ける1つの理由は、電気器具の組立てを容易にするためである。従って、少なくとも1つのワイヤは、チャンネル内に配置され、ファンユニット及びハウジングは、半円筒部内で少なくとも1つのワイヤの上に配置され、ワイヤをファンユニットの周りで適切な位置に保持し、少なくとも1つのワイヤは、次に壁内の凹部に沿ってケーブルに向かう経路に配置される。
第5の態様によれば、本発明は整髪用電気器具を提供し、かかる電気器具は、本体と、本体に連結された第1の端部、及び、流体入口を有する第2の端部を有するハンドルと、流体入口からハンドルを通って本体に向かう流体通路と、流体通路に沿って流体を引くファンユニットと、ファンユニットに電力を供給するためにハンドルの第2の端部から延びるケーブルとを有し、ケーブルから延びる少なくとも1つのワイヤは、ハンドルの壁に沿う経路に配置される。
好ましくは、整髪用電気器具は、ヘアドライヤ又はホットスタイルブラシである。
第6の態様によれば、本発明は手持ち式電気器具を提供し、かかる電気器具は、ダクト及びスイッチを有し、スイッチはユーザ操作可能なボタンと、電気接点と、プッシュロッドとを有し、ボタンはダクトの外面に収容され、電気接点はダクトの内面に収容され、プッシュロッドは物理的にボタンを電気接点に結合する。
好ましくは、ダクトは略円形であり、電気接点は、ボタンのほぼ直径方向反対側に収容される。
ダクトは、電気器具のハンドルであることが好ましい。
好ましくは、ダクトは内壁を有し、電気接点は内壁上に収容される。内壁は、ハンドルを通る流体通路を規定することが好ましい。
好ましくは、スイッチは、ダクトを横切り且つプッシュロッドを案内するための案内ロッドをさらに有する。案内ロッドは、ダクトの内壁の一部を形成し、少なくとも部分的にダクトを横切って延びることが好ましい。好ましくは、案内ロッドは、ダクトを横切って半径方向に延びる。案内ロッドは、少なくとも部分的に電気接点によって支持されることが好ましい。好ましくは、電気接点は、少なくとも部分的にダクトの内壁に組込まれる。
案内ロッドは、ダクトを横切り且つプッシュロッドを支持することが好ましい。
好ましくは、案内ロッドは、内壁から流体通路を横切って延びる。案内ロッドは、流体が流体通路に沿って流れる際に発生する乱流を軽減する形状とすることが好ましい。好ましくは、プッシュロッドは、略円筒形である。好ましくは、案内ロッドは開口を有し、プッシュロッドは開口を通って延びる。
案内ロッドは下流端部及び上流端部を有し、上流端部は丸いことが好ましい。好ましくは、案内ロッドは、下流端及び上流端を有し、下流端は尖っている。案内ロッドの下流端は、翼形とすること又はテーパする背面を描くことができ、こうすれば流体通路内での流れの剥離、乱流、及び騒音の発生が最小になる。
第7の態様によれば、本発明は整髪用電気器具を提供し、かかる電気器具は、ダクト及びスイッチを有し、スイッチはユーザ操作可能なボタンと、電気接点と、プッシュロッドとを有し、ボタンはダクトの外面に収容され、電気接点はダクトの内面に収容され、プッシュロッドは物理的にボタンを電気接点に結合する。
好ましくは、整髪用電気器具はヘアドライヤである。
第8の態様によれば、本発明は手持ち式電気器具を提供し、かかる電気器具は、本体と、ハンドルと、流体がハンドルに流入する流体入口から流体が本体から流出する流体出口に延びる流体通路と、バッフルとを有し、流体通路は非直線状であり、バッフルは流れを流体通路内に案内する。
好ましくは、流体通路は、ハンドル内で第1の方向に延び、本体内で第2の方向に延びる。
バッフルは、流れをハンドルと本体との間に案内するように設けることが好ましい。バッフルは、ハンドルから、本体内に規定された空間に延びることが好ましい。
好ましくは、ハンドルは、その内部に流体通路を規定する壁を有する。
好ましくは、バッフルは、壁の部分的な連続部を形成する。
本体及びハンドルは、第1の部分及び第2の部分として成形することが好ましい。好ましくは、バッフルは、ハンドル部分及び本体部分で形成される。ハンドル部分及びバッフルは、第1の部分の一部として成形することが好ましい。バッフルの本体部分は、第2の部分として成形することが好ましい。
好ましくは、バッフルの本体部分は本体内にハンドル壁の部分的な連続部を形成する。
好ましくは、バッフルのハンドル部分は、第1の部分の一部として成形する。バッフルの本体部分は、第2の部分の一部として形成することが好ましい。
好ましくは、本体は外壁を有し、ハンドルは壁を有し、各々は、少なくとも部分的に流体入口から流体出口への流体通路を規定する。電気器具の第1の部分は、ハンドルの壁の第1の部分を有することが好ましい。好ましくは、電気器具の第2の部分は、本体の外壁及びハンドルの壁の第2の部分を有する。好ましくは、第1の部分と第2の部分とを組み合わせると、完全な壁が完成する。ハンドルは、好ましくは流体入口の上流に位置付けられる。ハンドルは、壁を取り囲み流体入口を含む外壁を有することが好ましい。
バッフルは弓形又は弧状であることが好ましい。好ましくは、バッフルは、半径方向に弓形又は弧状である。
好ましくは、本体内の流体通路は、実質的にハンドル内の流体通路と直交する。
本体は、上流端及び下流端を有し、流体出口は、下流端又はその近くに配置することが好ましい。
好ましくは、ハンドルは、本体の上流端部に向かって配置される。
本体内にはハンドルと本体の上流端部との間にPCB(プリント回路基板)を設けることが好ましい。好ましくは、バッフルは、ハンドルから流れる流体とPCBとの間の相互作用を低減する。
バッフルはスロットを含むことが好ましい。
好ましくは、PCBは、このPCBからハンドルに配置した制御ボタンに延びる可撓性の延長部を有する。
可撓性の延長部は、バッフルのスロットを通って延びることが好ましい。
第9の態様によれば、本発明は整髪用電気器具を提供し、かかる電気器具は、本体と、ハンドルと、流体がハンドルに流入する流体入口から流体が本体から流出する流体出口に延びる流体通路と、バッフルとを有し、流体通路は非直線状であり、バッフルは、流れを流体通路内に案内する。
好ましくは、整髪用電気器具はヘアドライヤである。
本発明は、添付図面を参照して以下に例示的に説明される。
本発明による電気器具の断面図である。 本発明によるデバイスの斜視図である。 図2のデバイスの断面図である。 図3のデバイスの平面図である。 ケーブル上の応力緩和部を詳細に示す。 本発明によるデバイスの斜視図である。 図5のデバイスのアームの断面図である。 電気器具のハンドルの断面図である。 電気器具のハンドル内のデバイスの断面図である。 電気器具のハンドルの内壁の断面図である。 電気器具のハンドルの内壁の断面図である。 オン/オフスイッチの分解図である。 オン/オフスイッチの分解図である。 オン/オフスイッチの断面図である。 オン/オフスイッチの断面図である。 オン/オフスイッチの後部等角投影図を示す。 オン/オフスイッチの前部等角投影図を示す。 電気器具のハンドルの部分の内部詳細を示す。
図1は、ヘアドライヤ10を示し、ヘアドライヤ10は、ハンドル20と、本体30を有する。ハンドル20は、本体30に連結された第1の端部22と、本体30から遠位の主流体入口40を含む第2の端部24を有する。ヘアドライヤ10に、ケーブル50を介して電力が供給される。へアドライヤ10から遠い方のケーブル50の端部に、プラグが設けられており(図示せず)、このプラグは、例えば主電源又はバッテリパックへの電気的接続部を構成する。
本体30は、第1の端部32及び第2の端部34を有し、2つの部分を有すると考えられる。第1の端部32から延びる第1の部分36は、管状であり且つ略一定の直径のものであり、第2の端部34から延びる第2の部分38は、第1の部分36に接合される。第2の部分38は円錐形状であり、直径は、その長さ方向に沿って変化し、本体30の第1の部分36の直径から本体の第2の端部34の直径に小さくなる。
ハンドル20は、本体30からハンドルの遠位端24に延びる外壁200を有する。ハンドルの遠位端24のところで、端壁210が外壁200を横切って延びる。ケーブル50は、この端壁210を貫通してヘアドライヤに入る。ハンドル20の主入口40は、ハンドルの外壁200の周りにそれに沿って延びる第1の開口42と、ハンドル20の端壁210を横切ると共にこれを貫いて延びる第2の開口46とを有する。ケーブル50は、端壁210のほぼ中央に位置し、ハンドル20の中心から延びている。端壁210は、ハンドルの外壁200及び内壁220に対して直交する。
ケーブル50は、ハンドル20の中心から延びることが好ましく、このことはユーザの手の中にあるハンドル20の向きに関係なくヘアドライヤのバランスが保たれることを意味する。また、ユーザがハンドル20上で自身の手の位置を動かしても、手が動いた際の手に対する位置は変わらないので、ケーブル50から強く引っ張られることはない。ケーブルがオフセットしてハンドルの一方側に近くなると、ヘアドライヤの重量分布が向きに対して変化してユーザを悩ますことになる。
主入口40の下流に、ファンユニット70が設けられる。ファンユニット70は、ファン及びモータを含む。ファンユニット70は、主入口40から流体を引き、流体は、主入口40から本体30に延びる流体通路400を通って本体30に向かい、ハンドル20と本体30との接合部90のところで本体30に入る。流体通路400は、本体30の中を通って本体の第2の端部34に向かい、ヒータ80を通り、主流体出口440まで延びており、主流体出口440のところで、ファンユニットが引いた流体を主流体通路400から流出させる。主流体通路400は直線状ではなく、ハンドル20の中を第1の方向に流れ、本体30の中を第1の方向と直交する第2の方向に流れる。
本体30は、外壁360及びダクト310を含む。主流体通路400は、ハンドル20と本体30の接合部90から本体に沿って、外壁360とダクト310との間を本体30の第2の端部にある主流体出口440へ向って延びる。
本体30内には別の流体通路が設けられ、この流れは、ファンユニット又はヒータによって直接処理されないが、ファンユニットの作用によってヘアドライヤ内に引かれ、ヘアドライヤの中を通る一次流を生成する。この流体流れは、主流体通路400を流れる流体によってヘアドライヤに取込まれる。
本体30の第1の端部32は流体入口320を含み、本体の第2の端部34は流体出口340を含む。流体入口320及び流体出口340は両方とも、ダクト310によって少なくとも部分的に定められ、ダクト310は、本体30の内壁であり、且つ、本体30内を本体30に沿って延びる。流体通路300は、ダクト310内において流体入口320から流体出口340まで延びる。
内側ダクト310は、円錐形又はトランペット形部分350と、管状部分312から形成される。本体30の第1の端部32において、円錐形部分350は、管状部分312と外壁360との間に延びる。この円錐形部分350は、少なくとも部分的に流体入口320を定める。本体30の第2の端部34において、外壁360と管状部分312との間に間隙370が設けられ、この間隙370は、主流体出口440を定める。主流体出口440は、環状であり流体通路300を包囲する。主流体出口440は内部にあってもよく、その場合、主流体通路400は、本体30内で流体通路300と合流する。変形例として、主流体出口440は外部にあり、本体30から流出する流体は、流体出口340のところで流体通路300から出る流体と別に流出する。
ダクト310は、ヘアドライヤの外側からアクセスできるヘアドライヤの内壁である。従って、ダクト310はヘアドライヤの外壁でもある。ダクト310は、本体30内の凹部に配置され、外壁360とダクト310の管状部分312との間を連結する円錐形部分350は、外壁360に対して角度付けされている。
ヘアドライヤ用の制御電子デバイスを含むPCB(プリント回路基板)75は、本体30の側壁350に且つ流体入口320の近くに配置される。PCB75は、リング形状であり、ダクト310と外壁360との間でダクト310を取巻いて延びる。PCB75は主流体通路400と流体的に連通している。PCB75は、流体通路300の周りに延び、ダクト310によって流体通路300から隔離される。
PCB75は、ヒータ80の温度及びファンユニット70の回転速度等のパラメータを制御する。PCB75は、内部配線(図示せず)によってヒータ80、ファンユニット70、及びケーブル50に電気接続される。PCB75へ接続する制御ボタン62、64が設けられ、例えば、ユーザが様々な温度設定値及び流量を選択できるようになっている。
使用時、流体は、ファンユニット70の作用により主流体通路400に引かれ、選択的にヒータ80によって加熱され、主流体出口440から流出する。この処理された流れにより、流体入口320のところの流体が流体通路300内に引きずられる。この流体は、処理流れと本体30の第2の端部34のところで合流する。従って、ファンユニット及びヒータによって処理された流体は、引きずられた流れによって増強される。
図2〜図4及び図7bを参照すると、特にワイヤ102、104を配線するためのデバイス100は、ケーブル50及び一対のアーム120、122を収容する中央ハブ110を有し、アーム120、122は、中央ハブ110から電気器具10のハンドル20内の内壁220に向かうワイヤ102、104の経路を定めるようにワイヤ102、104を収容する。
内壁220の直径は中央ハブ110の直径よりも大きいので、ワイヤ102、104は、アーム120、122と一緒に中央ハブ110から内壁220に向かって半径方向外向きに延びて略「Y」字形のデバイス100を形成する。
内壁220は、流体通路内の乱流を低減して騒音を軽減するように形作られ、内壁220に孔があけられる。内壁220は、外壁200から半径方向内向きに湾曲する下流端部222を有し、外壁200と内壁220との間にライニング材202を配置する空間を恋性する。ライニング材202は、内壁220の孔422と一緒に、ハンドル20内で発生した音及び/又は振動を吸収する。内壁220の下流端部222における湾曲は、流体入口40から流れる流体を、ライニング材202が配置された狭い断面領域に案内する。
デバイス100は、流体入口40から内壁220への流体流れの中心に位置する中央ハブ110を有する。中央ハブ110は、内壁220の下流端部222から間隔を置いて配置され、流体通路400内を流れる流体への中央ハブ110の影響を低減する。中央ハブ110が外壁200の下流端部222に隣接していると、流れ内に乱流と共に騒音が発生する。
本実施例では、デバイス100は2つの部分100a、100bから形成され、各々、中央ハブ110の半部及び2つのアーム120、122の各々の半部を構成する。従って、ケーブル50は、2つの部分100a、100b内の一方に置くことができ、ワイヤ102、104は、各アーム120、122の半部に配置することができ、その後、デバイス100の他の部分を取付け、ケーブル50を中央ハブ110内に固定し、ワイヤ102、104をそれぞれのアーム120、122内に固定する。
さらに、内壁220は2つの部分220a、220bから形成され、好都合には、この2つの部分220a、220bは、デバイス100の2つの部分100a、100bに対応し、これに整列する。従って、デバイス100の第1の部分100aは、内壁220の第1の部分220aに整列し、デバイスの第2の部分100bは、内壁220の第2の部分220bに整列する。これにより、内壁220に収容された各部分の組立てが簡単になる。例えば、ファンユニット70のような部分を内壁220の2つの部分のうちの1つの内部に配置し、ケーブル50及びワイヤ102、104をデバイス100の2つの部分のうちの対応する1つの内部に収容することができる。全ての部分が正確に整列される場合、内壁220及びデバイス100の2つの部分は結合されてヘアドライヤ10の内側ハンドル26を形成することができる。
内壁220の2つの部分220a、220bの各々は、一緒になってハンドル10の中央チューブ又は内側ハンドル26を形成する半円筒部である。デバイス100の2つの部分100a、100bが半円筒部と整列するか又はこれに対応するように、2つの部分100a、100bは同じ半部として形成され、2つのアーム120、122は、中央ハブ110の周りで直径方向に離間して形成される。
デバイス100は、各々のアーム120、122が実質的に同じであり、ヘアドライヤ10内で、内壁220の2つの部分220a、220bと整列するどちらの向きでも使用できるように形成される。
ワイヤ102、104はアーム120、122内に収容され、アームは中空シェルとすることがきるが、代替的にアームを通過するワイヤを収容するようなった凹部を有する中実とすることができる。デバイスの2つの部分100a、100bの一方の内部に完全に両方の凹部を形成することができ、代替的に、2つの凹部の各々をデバイス100の2つの部分100a、100bに分配することもできる。
ハンドル20は、一端24にケーブル50が通過する流体入口40を有する。ケーブル50はハンドル20の略中心に配置されるので、デバイス100の中央ハブ110は、同様にハンドル20の中心又は中央に配置される。ヘアドライヤ10の使用時、流体は、流体入口40を通過し、デバイス100を通って内壁220が規定する流体通路400に流入する。
デバイス100のアーム120、122は、流体通路400を横切って延びる。流れの何らかの非対称性を最小にするように、アーム120、122は対称である。ケーブル50に加わる引っ張りに対して耐性を与えるように、アーム120、122は、中央ハブ110から内壁220に向かう際に流体入口40から離れるように延びる。換言すれば、アーム120、122は、流体通路400の流体出口440に向かって延びる。さらに、アーム120、122は、流れの外乱を最小とするように形作られる。アーム120、122は、下流端部124から最大半径まで湾曲し、その後、上流端部126に向かってテーパしている。アーム120、122はテーパする背面を有する。代替的に、両アームは、翼形断面から形成することができる。当業者であれば、これは流れの剥離及び/又は乱流の発生を最小にすることを目的としていることを理解できるはずである。この実施形態では、デバイス100は、追加的に構造機能を有し、半径方向に離間した4つの支持ストラット112、114、116、118を有する。一対の支持ストラット114、118は、アーム120、122から流体入口40に向かって延び、他方の対の支持ストラット112、116は、中央ハブ110からハンドル20の外壁200に向かって延びる。ハンドル20の外壁200は、本体30から遠位端部222まで内壁220によって支持された薄いスリーブであるが、内壁220が流体入口40まで延びていないので、外壁200は、外壁200の周囲でこれに沿って延びる第1のセットの開口42の長さに沿って支持されない。4つの支持ストラット112、114、116、118は、デバイス100の中央ハブ110から半径方向外向きに延び、外壁200に接触すると共に、内壁220の遠位端222からハンドル20の端部24に向かって長手方向に延びている。
支持ストラット112、114、116,118は板状であり、支持ストラット内の材料の量を低減して流体入口40の第1の開口42の妨害を最小にするために、丸い端部128を有する。支持ストラット112、114、116、118がハンドル20の入口40及びその周囲のフープ強度を向上させるので、支持ストラットは、ヘヤードライヤ10が落下した場合に発生する可能性がある損傷を軽減する。さらに、支持ストラット112、114、116、118は、ケーブル50がハンドル20の方に曲がった場合でもハンドル20が損傷するのを防止する。
本実施例では、デバイス100の2つの部分100a、100bは、ネジ孔106に挿入されるネジ108を用いてしっかり固定される。これには2つの主な機能があり、第1に、製造時及びその後の使用時におけるワイヤ102、104の配置間違えを防止すると共に潜在的にアーム120、122の各部分の間に挟み込まれるのを防止し、第2に、ケーブル50に関する応力緩和部を形成する。
ケーブル50は、ハンドル20の外部及びハンドル20の内部でケーブルを包囲するオーバモールド52を有する。デバイス100の中央ハブ110は、ケーブル50及びオーバモールド52を収容するように構成される内部凹部54を有する。内部凹部54は、中央ハブ110から内部凹部54に半径方向内向きに延びる複数の突起56、58、60を有する。これらの突起56、58、60は、オーバモールド52の対応する凹部130(図1参照)に係合する。ネジを用いてオーバモールド52をデバイス100の2つの部分100a、100bを固定し、ケーブル50をハンドル20にしっかり取付けた場合、ケーブル50は、引っ張られてもハンドル20から外れることが阻止される。
オーバモールド52は2つの部分から形成され、一方の部分は、内部に配置されたプラスチック製オーバモールド52aであり、これはワイヤ102、104が個別にケーブル50から突出するケーブル50の端部に隣接して配置され、他方の部分は、ハンドル20の外部でケーブル50に沿ってプラスチック製オーバモールド52aまで延びるゴム製オーバモールド52bである。ケーブルタイ48は、オーバモールド52の別々の部分を固定するために使用される。
特に図7a、図8a、図8b及び図9を参照すると、内壁220は、一対の凹部224、226を含み、本実施例では、一対の凹部224、226は、内壁220の第1の部分220aの各縁部228、230に沿って配置される。一対の凹部224、226は、ケーブル50からPCB75に延びるワイヤ102、104を収容する。かくして、ワイヤ102、104は、ひっかかったり挟まれたりすることから保護され、流体の流れに何らかの外乱を引き起こすであろう場所である流体通路400の外に安全に位置する。
ケーブル50は、ライブワイヤ104とニュートラルワイヤ102を含む。ニュートラルワイヤ102は、各ワイヤ100を配線するデバイスから延びて一方の凹部226に至り、また、ライブワイヤ104は、各ワイヤ100を配線するデバイスから延びて第2の凹部224に至る。両方の凹部224、226内で、ケーブル50から延びるワイヤ104、102は、スペードコネクタ238、236を用いて電気器具の内部ライブワイヤ104’及び内部ニュートラルワイヤ102’に接続される。
ファンユニット70は、内壁220内、結果的にハンドル20内にモータを長手方向に保持する2つの環状座部によって内壁220の内部に支持される。第1の環状座部242は、ファンユニット70の上流端部に隣接して設けられ、第2の環状座部244は、ファンユニット70の下流端部に隣接して設けられる。一対の凹部224、226は、ファンユニット70を通過して延びてもよいが、本実施形態では、一対の凹部224、226は、第1の環状座部242に出会う部位で途切れている。内部ニュートラルワイヤ102’及び内部ライブワイヤ104’は、それぞれの凹部224、226から内壁220aの周方向に延び、次いで、内壁220aに形成された一対のチャンネル240に沿って長手方向に延びる経路に配置される。一対のチャンネル240は、第1の環状座部242を貫いて内壁220aに沿って延び、第2の環状座部244を貫いて延びる。一対のチャンネル240は、内部ライブワイヤ104’及び内部ニュートラルワイヤ102’を受入れるように構成され、且つ、内部ライブワイヤ104’及び内部ニュートラルワイヤ102’をファンユニット70の周りの適所に保持するように設計される。
一対のチャンネル240の下流端240bは、第2の環状座部244からオン/オフスイッチ250の電気接点252まで延びるワイヤポケット232に通じている。ワイヤポケット232は、ライブワイヤ104を内部ライブワイヤ104’にスペードコネクタ236を介して接続し且つニュートラルワイヤ102を内部ニュートラルワイヤ104’にスペードコネクタ238を介して接続したときに電気器具の構造に起因して生じる内部ライブワイヤ104’及び内部ニュートラルワイヤのたるみに順応するように設計される。
内部ライブワイヤ104’は、ヒータ80へのオン/オフスイッチ250の電気接点252から安全スイッチ及びヒューズ(図示しない)を介してPCBへ接続され、内部ニュートラルワイヤ102’は直接PCB75へ接続され、回路が完成する。ファンユニットのモータは、ワイヤ72、74(図1、図10b参照)を介してPCB75へ電気接続される。
特に図8a〜図11bを参照すると、オン/オフスイッチ250は、ドライヤ10の電源をオン又はオフするためにユーザが押圧するボタン64aと、電気接点252と、ボタン64aを電気接点252に物理的に連結するプッシュロッド260を含む。プッシュロッド260は、ユーザが操作可能なボタン64aに係合する第1の端部256と、電気接点252に係合する遠位端部258を有する。従って、ユーザがボタン64aを押圧すると、プッシュロッド260は、電気接点252に押付けられ、ヘアドライヤ10をオンにしたりオフにしたりする。ボタン64aは、ハンドル20の外壁200の外面248に取付けられる。電気接点252は、ハンドル20の内壁220の内面246のところに且つボタン64aの直径方向反対側に取付けられる。プッシュロッド260は、ハンドル20の内側を横切って延び、且つ、ハンドル20の中を流れる流体通路400を横切って延びる。
プッシュロッド260と電気接点252の相対的位置を維持するために、案内ロッド270が設けられる。案内ロッド270は、内壁220に取付けられた第1の端部272と、第1の端部272から遠位の第2の端部274を有している。プッシュロッド260は略円筒形であり、案内ロッド270を貫通する開口266を貫いて延びる。
案内ロッド270は、プッシュロッド260を包囲し又はその周りに延びてプッシュロッド260を支持し、ボタン64a及び電気接点252に対するプッシュロッド260の位置を維持する。案内ロッド270は、丸い上流端部276及び尖った下流端部278を有し、全体に涙形である。結果として得られる断面は、円形の上流端部及び三角形の下流端部を有する。
戻りバネ290が、電気接点252とプッシュロッド260の間に設けられ、ボタン64aに電気接点252のオン位置及びオフ位置を表わす積極的な位置決めを付与する。
流体通路400は非直線状であり、ハンドル20内で第1の方向に延び、本体30内で第2の方向に延びる。ハンドル20と本体30との間の接合部90に、バッフル330(図10a)が設けられ、バッフル330は、2つの主な機能を有する。第1の機能は、騒音の低減であり、第2の機能は、PCB75からハンドル20のボタン64aまでのデジタル接続部の経路を提供することである。
流体は、流体入口40からハンドル20の内側に沿って流体通路400の中を流れる。ハンドル20と本体30との間の接合部90において、流体通路400は約90°向きを変える。PCB75の位置に起因して、流体通路400内を流れる流体はPCBと相互作用する傾向があり、乱流及び騒音を引き起こす。バッフル330は、流体が第1の端部32に向かって分散すること及びPCB75と直接相互作用することを少なくとも部分的に阻止するように設けられる。
加えて、PCB75は、ダクト310と外壁360との間の本体30内において前記本体30の第1の端部32に隣接して形成された空間に収容される。追加的に、バッフル330は、流体がハンドル20から直接PCB75へ流れることを少なくとも部分的に阻止する。
バッフル330は、弧状であり、ハンドル20の内壁220の曲率を模して湾曲しており、スイッチ250から本体30まで上向きに部分的に延びている。本実施形態では、バッフル330は、内壁220の第2の部分220bの長手方向縁部286、288とほぼ整列する外側縁330a、330bを有する。バッフル330は、ハンドル部分322及び本体部分362の2つの部分から形成される。ハンドル部分322は、内壁220の第2の部分220bと一緒に成形され、第2の部分220bを本体30に向かって延長する。本体部分362は、本体30の外壁360と一緒に成形され、バッフルを本体30の空間へさらに延ばす。
バッフル330は、ハンドル部分322に設けられたスロット332を含み、スロット332は、可撓性延長部334の形態のデジタル接続部におけるPCB75とボタン64bとの間の経路を定める。オン/オフボタン64aはアナログスイッチの一部であり、かかるスイッチは、例えば制御設定値を変更するか又は冷気発射(cool shot)機能を提供するボタン64bには不必要である。可撓性延長部334は、第1の端部336のところでPCB75に接続され、バッフル330の流体流れ側において且つハンドル20と本体30の間の接合部90の周りにおいて折曲げられ、かくして、可撓性延長部334は、流体通路400内にあり、次いで、バッフル330のハンドル部分322に形成されたスロット332を通って、第2の端部338に向かってボタン64bまで延びる。可撓性延長部334は、スロット332と第2の端部338の間において、ハンドル20の内壁220と外壁200の間に位置する。
内壁220から直立した接続パイプ328が設けられており、可撓性延長部332の第2の端部338をボタン64bの周りに配置する。ボタン64bの周りで流体が流体通路400から漏れるのを防止するために、ボタン64bと可撓性延長部334との間にシール部材342が設けられている。
ボタン64bは2つの部分を有し、ハンドル20から少し突出してユーザが押圧するキャップである第1の部分68と、電気接点660を含む第2の部分66である。ユーザが第1の部分68を押圧すると、第2の部分66が可撓性延長部334に向かって押され、第2の部分66から延びる電気接点660が可撓性延長部334と電気接続する。
ボタン64a、64b及びそれらの関連部分を追加的に支持するために、中間壁パネル160が設けられており、これは64a、64bの周りでハンドルの内壁220bと外壁200との間に配置される。中間壁パネル160は、プッシュロッド260及びボタン64bの第2の部分66をハンドル20内に保持するように構成される。中間壁パネル160は、プッシュロッド260の第1の端部256が貫通して突出する第1の開口162を含む。フランジ256aは、プッシュロッド260の第1の端部256の周りに延び、フランジ256aの直径は第1の開口162よりも大きい。従って、フランジ256aは、プッシュロッド260を中間壁パネル160内に保持する。
内壁220bは開口218を含み、プッシュロッド260の遠位端部258はこれを通過できるが、第1の端部256は通過できない。ボタン64aを押すと、プッシュロッド260の第1の端部256が半径方向内向きに押されるが、半径方向移動の範囲は、内壁220bの開口218によって制限される。開口218及びフランジ256aは、第1の端部256が所定量を超えて半径方向に移動するのを阻止する。これにより、電気接点に付与される過剰な力に対する保護、及びプッシュロッド260に支持が可能になる。
中間壁パネル160は、ボタン64bの第2の部分66が貫通して突出する第2の開口164を有する。また、ボタン64bの第2の部分66は、第2の部分66の周りに延びて直径が第2の開口164よりも大きいフランジ66aを有するので、中間壁パネル160と可撓性延長部334との間で適切な位置に保持される。内壁220bは、位置決めパイプ328によって可撓性延長部334を適切な位置に保持する。
デバイス100のアーム120、122及び/又は凹部226、228は、それらのそれぞれの閉じ込めたワイヤを包囲して、これらを流体通路から電気的に絶縁するようになっていることが好ましい。
本体30の外壁360及びハンドル20の内壁220は、プラスチック材料から成形することが好ましい。適切なプラスチック材料としては、ポリカーボネート、ガス充填PPA(ポリフタルアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCAP(液晶芳香族ポリマー)、又はPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を挙げることができる。当業者であれば、この記載は網羅的ではなく他の材料を別の製造方法と共に使用できることを理解できるはずである。ハンドル20の外壁200は、複数の適切な材料のうちの任意のもので作ることができるが、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼、又はステンレス鋼で作ることが好ましい。
デバイス100とハンドル20の外壁200とは一体に成形することができる。本体30の外壁360、内壁の第1の部分220a、及びデバイスの第1の部分100aは、外壁200の第2の部分220bと共に第1の部分として成形することが好ましく、デバイス100の第2の部分110bは、電気器具の第2の部分として成形することが好ましい。バッフル330は、2つの部分として成形する必要はなく、代替的に電気器具の第1の部分又は第2の部分と一体成形することができる。
前述の実施形態では、モータ及びファンは、電気器具のハンドル内に配置されるが、これは必須ではない。ダクト300に別の流体通路を設ける必要はなく、円錐部350は、外壁360描く領域全体にわたって延びることができ、ダクト300はファンユニットを収容するために使用されてもよい。
本発明はヘアドライヤに関して詳しく説明したが、本発明は、流体を吸って、その流体の流出物を電気器具から移動させる任意の電気器具に適用可能である。
電気器具は、ヒータと一緒に又はヒータなしで使用することができ、高速の流体流出物は乾燥効果をもたらすように作用する。
電気器具を通って流れる流体は一般には空気であるが、異なる種類の気体の組合せとしてもよく、電気器具の性能又は対象物への電気器具の影響を改善する付属物を含むことができ、流出物は、例えば毛髪及びその毛髪のスタイリングをターゲットにしている。
本発明は、前述の詳細な説明に限定されない。当業者には変形例が明らかである。
10 ハンドドライヤ(電気器具)
40 主流体入口
50 ケーブル
100 デバイス
100a、100b デバイスの2つの部分
102、104 ワイヤ
110 中央ハブ
112、114、116、118 支持ストラット(補強リブ)
120、122 アーム
220 内壁(ハウジング、チューブ)
400 流体通路
440 主流体出口

Claims (28)

  1. 2つのワイヤをチューブ内に配線するデバイスであって、
    中央ハブと、
    前記中央ハブから前記チューブに向かって延びる一対のアームと、を有し、
    流体が前記チューブ内を流れ、
    前記一対のアームの各々は、前記2つのワイヤを1つずつ収容し、前記一対のアームはY字形をなし、対称な翼形断面を有する、デバイス。
  2. 前記一対のアームは対称をなす、請求項に記載のデバイス。
  3. 前記一対のアームの各々は、前記中央ハブから互いに反対方向に延びる、請求項1又は2に記載のデバイス。
  4. 前記一対のアームは、前記2つのワイヤを包囲し且つ電気的に絶縁する、請求項1〜のいずれか1項に記載のデバイス。
  5. 前記2つのワイヤは、ケーブルによって前記チューブへ配線される、請求項1〜のいずれか1項に記載のデバイス。
  6. 前記デバイスは、第1の部分及び第2の部分から形成される、請求項1〜のいずれか1項に記載のデバイス。
  7. 2つのワイヤをチューブ内に配線するデバイスであって、
    中央ハブと、
    前記中央ハブから前記チューブに向かって延びる一対のアームと、を有し、流体が前記チューブ内を流れ、
    前記一対のアームの各々は、1つの前記ワイヤを収容し、前記デバイスは、第1の部分及び第2の部分から形成され、前記一対のアームは、対称な翼形断面を有する、デバイス。
  8. 前記第1の部分及び第2の部分は両方とも、前記一対のアームの一部を構成する、請求項に記載のデバイス。
  9. 前記第1の部分及び前記第2の部分は両方とも、前記中央ハブの一部を構成する、請求項7又は8に記載のデバイス。
  10. 流体を流出させる手持ち式の電気器具であって、
    チューブと、
    2つのワイヤを前記チューブ内に配線するデバイスと、を有し、
    流体が前記チューブ内を流れ、前記チューブは、流体入口と、流体出口と、前記流体入口から前記流体出口まで延びる流体通路とを有し、
    前記デバイスは、中央ハブと、前記中央ハブから前記チューブに向かって延びる一対のアームと、を有し、前記一対のアームの各々は、1つの前記ワイヤを収容し、前記一対のアームはY字形をなし、対称な翼形断面を有する、電気器具。
  11. 前記一対のアームは、前記流体通路を横切って延びる、請求項10に記載の電気器具。
  12. 前記一対のアームの断面は、対称である、請求項11に記載の電気器具。
  13. 前記一対のアームの各々は前記中央ハブから互いに反対方向に延びる、請求項10〜12のいずれか1項に記載の電気器具。
  14. 前記中央ハブは、前記チューブのほぼ中央に位置する、請求項10〜13のいずれか1項に記載の電気器具。
  15. 前記デバイスは、前記中央ハブから前記チューブに向かって半径方向に延びる少なくとも1つの補強リブを有する、請求項10〜14のいずれか1項に記載の電気器具。
  16. 前記少なくとも1つの補強リブは、前記チューブの少なくとも一部に沿って軸方向に延びる、請求項15に記載の電気器具。
  17. 前記少なくとも1つの補強リブは、前記一対のアームの少なくとも一方から前記流体入口に向かって延びる、請求項15又は16に記載の電気器具。
  18. 前記少なくとも1つの補強リブは、前記チューブの流体入口に向かって湾曲する、請求項15〜17のいずれか1項に記載の電気器具。
  19. 前記一対のアームは、前記2つのワイヤを包囲し且つ電気的に絶縁する、請求項10〜18のいずれか1項に記載の電気器具。
  20. 前記2つのワイヤは、ケーブルによって前記チューブまで配線される、請求項10〜19のいずれか1項に記載の電気器具。
  21. 前記デバイスは、第1の部分及び第2の部分から形成される、請求項10〜20のいずれか1項に記載の電気器具。
  22. 前記第1の部分及び前記第2の部分は両方とも、前記一対のアームの各々の一部分を構成する、請求項21に記載の電気器具。
  23. 前記第1の部分及び前記第2の部分は両方とも、前記中央ハブの一部分を構成する、請求項21又は22に記載の電気器具。
  24. 前記チューブは、前記チューブに沿って前記チューブの流体出口に向かって少なくとも部分的に延びる2つのワイヤガイドを有する、請求項10〜23のいずれか1項に記載の電気器具。
  25. 前記2つのワイヤガイドは、前記2つのワイヤを前記流体通路から隔絶する、請求項24に記載の電気器具。
  26. 前記一対のアームは、前記2つのワイヤがケーブルから前記デバイスの中を通って前記チューブに沿って延びる通路を構成するように、前記2つのワイヤガイドと整列する、請求項24又は25に記載の電気器具。
  27. 前記電気器具は整髪用電気器具である、請求項10〜26のいずれか1項に記載の電気器具。
  28. 前記電気器具はヘアドライヤである、請求項10〜26のいずれか1項に記載の電気器具。
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