JP6135375B2 - 蓄電装置、充電方法及び放電方法 - Google Patents

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本発明は、充電可能な電池(二次電池)を互いに直列に接続して成る組電池を有する蓄電装置、並びにその充電方法及び放電方法に関する。
繰り返しの充電が可能な二次電池を用いて電力を蓄え、必要なときに当該二次電池から電力を供給する電力貯蔵システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。このような電力貯蔵システムは、電力需要の変動を緩和して発電設備の利用率を高める用途のほか、太陽光発電及び風力発電のように、発電量の変動が大きい発電方式を採用する発電設備を補完する用途にも適用可能である(例えば、非特許文献2参照。)。また、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)も、一種の電力貯蔵システムである。
このような電力貯蔵システムの中核を成す蓄電装置は、複数の電池の直列体を基本構成として備え、必要な電流容量によりこれを並列に構成する。例えば電池としてリチウムイオン電池を使用する場合、1つの電池(セル)の電圧は、約3〜4.2V程度しかないので、高い直流電圧を必要とする用途には、多数の電池が直列に接続される。また、電池を充電するには、直列体全体に高い充電電圧が印加される。
図8は、n個の電池(例えばリチウムイオン電池)B1〜Bnを直列に接続した状態で、直列体を電源(直流)11により充電する回路図である。放電時は、電源11が負荷12に置き換わり、直列体から負荷12に電力が供給される。電池B1〜Bnにはそれぞれ並列に、半導体のスイッチ素子S(S1〜Snの総称)と抵抗R(R1〜Rnの総称)との直列体が接続されている。また、電池B1〜Bnのそれぞれの両端には、並列に、電圧センサV1〜Vnが接続されている。
充電時は、各電池が均一に充電され、電池の直列体全体で、蓄積し得る最大のエネルギーを蓄えることが望ましい。ところが、実際には各電池の残量及び容量の差があり、満充電に達するタイミングが一致しない。
例えば、図9は、電池B1及びB2について、満充電に達するタイミングが異なる場合の充電特性を示すグラフである。この場合、同じ3.0Vから充電開始しても、電池B1は時刻t1で既に満充電(4.2V)に達し、一方、電池B2はそれより後の時刻t2になってようやく満充電(4.2V)に達する。
単純に、電池の直列体に充電電圧を印加するとすれば、いずれか1つの電池でも満充電の状態になれば、当該電池の過充電を防止すべく、その時点で充電を停止しなければならない。しかし、他の電池は満充電に達していない。
そこで、例えば図8における電池B1が満充電(4.2V)に達したとすると、以後、スイッチ素子S1を断続的にオンとして電池B1を放電させ、過充電を抑制する。他の電池についても同様であり、最終的に全ての電池が満充電に達した時点で、全てのスイッチ素子S1〜Snがオフとなり、充電が完了する。
特表2000−511398号公報
三菱重工技報Vol.41、No.5、「リチウムイオン電池電力貯蔵システムの開発」、2004年9月 電気設備学会誌、平成17年10月、「レドックスフロー電池の風力発電出力平滑化用途への適用」
しかしながら、図8に示したような充電では、満充電に達した電池は、他の全ての電池が満充電に達するまで、放電することになるので、全体としてエネルギーの損失が大きい。また、負荷12に電力を供給する放電の場合には、いずれかの電池の電圧が放電限界の最低値(3.0V)まで下がると、他の電池に余力があっても、負荷12への電力供給を停止しなければならない。例えば、最も放電の進行している電池に、他の電池を合わせるようにスイッチ素子Sをオンにして放電を加速することにより、全体として放電のペースを揃えれば若干、電力供給できる時間を延ばせるかもしれないが、全体としては、やはりエネルギーの損失である。
一方、キャパシタを使って、直列に接続された複数の電池の電圧を均等化する技術も提案されている(例えば特許文献1)。しかし、このような均等化には時間がかかり、その間にキャパシタの若干の抵抗分により、エネルギー損失も生じる。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させ、複数の電池の電圧の、迅速な均等化が可能な蓄電装置、充電方法及び放電方法を提供することを目的とする。
本明細書は以下の発明を開示している。但し、本発明は、特許請求の範囲の記載により定められるものである。
例えばこの蓄電装置は、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記単位電池のうち、一の単位電池を前記第1キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第1キャパシタを他の単位電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能な第1スイッチ回路部と、複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記電池グループのうち、一の電池グループを前記第2キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第2キャパシタを他の電池グループに並列接続する回路を、選択的に構成可能な第2スイッチ回路部と、前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部について、構成する回路を逐次切り替えるようにそれぞれ前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えている。
また、異なる観点からの本発明は、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による充電方法であって、
前記組電池の両端に所定の電圧を印加して充電を行う充電工程と、前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程と、を有する。
さらに、本発明は、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による放電方法であって、
前記組電池の両端から負荷に電力を供給する放電工程と、前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程と、を有する。
本発明の蓄電装置、充電方法及び放電方法によれば、複数の電池の電圧の、迅速な均等化が可能となり、また、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、制御部の制御による、第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部におけるスイッチ素子の動作状態の変化を示すタイムチャートである。 図1に示す基本構成を、より実用的に応用した蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 本発明の第2実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、制御部の制御による、第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部におけるスイッチ素子の動作状態の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第3実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 本発明の第4実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源との接続回路図である。 n個の電池を直列に接続した状態で、直列体を電源により充電する回路図である。 単位電池について、満充電に達するタイミングが異なる場合の充電特性を示すグラフである。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)この蓄電装置は、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、
前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記単位電池のうち、一の単位電池を前記第1キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第1キャパシタを他の単位電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能な第1スイッチ回路部と、複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記電池グループのうち、一の電池グループを前記第2キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第2キャパシタを他の電池グループに並列接続する回路を、選択的に構成可能な第2スイッチ回路部と、前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部について、構成する回路を逐次切り替えるようにそれぞれ前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えている。
上記(1)のように構成された蓄電装置では、制御部が第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の各々における回路を逐次切り替えることにより、一の単位電池の電荷が第1キャパシタを介して他の単位電池へ移動するか、または、その逆に移動する。また、一の電池グループの電荷が第2キャパシタを介して他の電池グループへ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、広域的には、第2キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池グループ全体での電圧が均等化される。また、局所的には、第1キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各単位電池の電圧が均等化される。
その結果、各電池の電圧は迅速に均等化される。これにより、充電時は各電池を均等に充電することができ、放電時は各電池を均等に放電させることができるので、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させることができる。
(2)また、(1)の蓄電装置において、前記制御部は、前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部を並行して動作させるものであってもよい。
この場合、広域的な電圧の均等化と、局所的な電圧の均等化とが共に進行するので、迅速に各電池の端子電圧が均等化される。
(3)また、(1)又は(2)の蓄電装置において、前記単位電池の個数をn、前記電池グループの数をmとすると、前記第1キャパシタの個数は(n−1)であり、前記第2キャパシタの個数は(m−1)であってもよい。
この場合、多数の単位電池と、それよりも1個少ない第1キャパシタとの間で、一斉に電荷の移動を行うことができるので、端子電圧の均等化が迅速に行われる。また、複数の電池グループと、それよりも1個少ない第2キャパシタとの間で、一斉に電荷の移動を行うことができるので、電池グループ単位での電圧の均等化が迅速に行われる。
(4)また、(1)又は(2)の蓄電装置において、前記単位電池の個数をn、前記電池グループの数をmとすると、前記第1キャパシタの個数はmであり、前記第2キャパシタの個数は1である、という構成を基本単位構成とすることもできる。
この場合、第1キャパシタ及び第2キャパシタの個数を、少なく抑えることができる。
(5)また、(1)又は(2)の蓄電装置において、前記電池の直列方向に互いに隣り合う前記複数の電池グループは、一部の前記単位電池を共有することもできる。
この場合、同じ個数(複数)の単位電池の直列体を含む電池グループを直列に複数組繋いだ構成の組電池でなくても、同じ個数の単位電池を含む電池グループを複数構成することができる。
(6)また、(1)〜(5)のいずれかの蓄電装置において、前記複数の電池グループごとにそれぞれ電圧を検知する複数の電圧センサを備え、前記制御部は、複数の前記電圧センサの検知した電圧の相互間に、閾値を超える差がある場合に前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせ、それ以外は、全てのスイッチ素子をオフ状態とするようにしてもよい。
この場合、必要なときにのみ第1,第2スイッチ回路部に対してそれぞれ回路を逐次切り替える動作をさせることになるので、第1,第2スイッチ回路部の駆動に要する消費電力を低減することができる。
(7)また、(1)〜(6)のいずれかの蓄電装置において、充電用の電源と、当該蓄電装置との接続をオン/オフするスイッチを備え、前記制御部は、前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、前記スイッチをオフ状態とするようにしてもよい。
この場合、各電池の電圧が不均等なときは、電源から蓄電装置への充電は行われない。従って、いずれかの電池が過充電となる事態を防止することができる。
(8)また、(1)〜(6)のいずれかの蓄電装置において、前記制御部は、回路の切替を行う際に、一時的に、前記電池と前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタとの接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とするようにしてもよい。
この場合、回路の切替時に、電池や電源の短絡を確実に防止することができる。
(9)一方、これは、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による充電方法であって、前記組電池の両端に所定の電圧を印加して充電を行う充電工程と、前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程とを有する。
上記(9)の充電方法では、局所的電圧均等化工程により、一の単位電池の電荷が第1キャパシタを介して他の単位電池へ移動するか、または、その逆に移動する。また、広域的電圧均等化工程により、一の電池グループの電荷が第2キャパシタを介して他の電池グループへ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、広域的には、第2キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池グループ全体での電圧が均等化される。また、局所的には、第1キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各単位電池の電圧が均等化される。
その結果、各電池の電圧は迅速に均等化される。これにより、各電池を均等に充電することができ、エネルギーの損失を抑制し、充電効率を向上させることができる。
(10)また、これは、充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による放電方法であって、前記組電池の両端から負荷に電力を供給する放電工程と、前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程とを有する。
上記(10)の放電方法では、局所的電圧均等化工程により、一の単位電池の電荷が第1キャパシタを介して他の単位電池へ移動するか、または、その逆に移動する。また、広域的電圧均等化工程により、一の電池グループの電荷が第2キャパシタを介して他の電池グループへ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、広域的には、第2キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池グループ全体での電圧が均等化される。また、局所的には、第1キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各単位電池の電圧が均等化される。
その結果、各電池の電圧は迅速に均等化される。これにより、各電池を均等に放電させることができるので、エネルギーの損失を抑制し、放電能力を向上させることができる。
[実施形態の詳細]
《第1実施形態:基本構成》
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。但し、これは、説明の便宜上、電池その他の要素数に関して最も簡素な形態を示している。
電源1は、例えば商用交流電圧から直流電圧を出力するコンバータ装置であり、負荷2は、例えば直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置である。図示の便宜上、1つのシンボルとして描いているが、通常は別々に存在し、いずれか一方と接続して蓄電装置100の充電又は放電が行われる。
図1において、蓄電装置100は、互いに直列に接続されて組電池10を成す4個の電池(以下、単位電池という。)B1,B2,B3,B4と、3個の第1キャパシタC1,C2,C3と、1個の第2キャパシタCgと、第1スイッチ回路部3と、第2スイッチ回路部4と、制御部5とを備えている。
上記第1キャパシタC1〜C3は、組電池10を、単位電池B1〜B4の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わるものである。また、第2キャパシタCgは、組電池10を、互いに隣り合う複数の単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わるものである。
第1スイッチ回路部3は、スイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4を含み、単位電池B1〜B4と第1キャパシタC1〜C3との間にあって、図示のように接続されている。スイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4は、制御部5の制御によって、オン/オフ動作する。第2スイッチ回路部4は、スイッチ素子Sp1,Sp2,Sq1,Sq2を含み、単位電池B1〜B4と第2キャパシタCgとの間にあって、図示のように接続されている。スイッチ素子Sp1,Sp2,Sq1,Sq2は、制御部5の制御によって、オン/オフ動作する。
単位電池B1〜B4は、充電可能な二次電池であり、例えばリチウムイオン電池である。単位電池B1〜B4の各々は、例えば1セルであるが、複数セルの直列体を単位電池として考えてもよい。また、上記各スイッチ素子(Sa1〜Sa4,Sb1〜Sb4,Sp1,Sp2,Sq1,Sq2)としては、半導体スイッチング素子が好適であり、例えばMOS−FET、IGBT、SiCトランジスタ、GaNトランジスタ等である。
なお、第1キャパシタC1〜C3,第2キャパシタCgの各々は、実際に1個のキャパシタでもよいし、複数のキャパシタを並列又は直並列に接続したものを便宜上1個のキャパシタと称してもよい。第1キャパシタC1〜C3の個々のキャパシタンスは互いに同一である。
以下の記載においても同様である。
ここで、まず、蓄電装置100には、充電用の電源1が接続されている、とする。すなわち、単位電池B1〜B4の直列体である組電池10の両端に、電源1の出力する所定の直流電圧が印加され、単位電池B1〜B4が充電される充電工程が実行されている。
図2の(a)は、制御部5の制御による、第1スイッチ回路部3におけるスイッチ素子Sa(Sa1〜Sa4の総称)、Sb(Sb1〜Sb4の総称)の動作状態の変化を示すタイムチャートである。図において、スイッチ素子Saと、スイッチ素子Sbとは、互いに交互にオン動作している。スイッチ素子Saのオン時間Taと、スイッチ素子Sbのオン時間Tbとは、互いに同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。オン時間Ta,Tbの間には、スイッチ素子Sa,Sbがいずれもオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、単位電池B1〜B4の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
図2の(b)は、制御部5の制御による、第2スイッチ回路部4におけるスイッチ素子Sp(Sp1,Sp2の総称)、Sq(Sq1,Sq2の総称)の動作状態の変化を示すタイムチャートである。図において、スイッチ素子Spと、スイッチ素子Sqとは、互いに交互にオン動作している。スイッチ素子Spのオン時間Tpと、スイッチ素子Sqのオン時間Tqとは、互いに同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。オン時間Tp,Tqの間には、スイッチ素子Sp,Sqのいずれもオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、単位電池B1〜B4の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
なお、図2の(a)に示すスイッチ素子Sa,Sbのオン/オフのタイミングと、(b)に示すスイッチ素子Sp,Sqのオン/オフのタイミングとは、互いに同期している必要は無く(但し、同期していてもよい。)、それぞれが独立して動作することができる。また、スイッチングの周波数(オン/オフの時間)についても、スイッチ素子Sa,Sbと、スイッチ素子Sp,Sqとでは、互いに異なっていてもよい(但し、同じでもよい。)。切り替え時間ΔTについても、互いに異なる値を設定してもよい。
図1に戻り、スイッチ素子Sa(Sa1〜Sa4)がオンのとき、単位電池B1,B2,B3は、それぞれ、第1キャパシタC1,C2,C3と並列に接続される。単位電池B1,B2,B3と第1キャパシタC1,C2,C3との間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。例えば、3組の並列ペアの1つとして単位電池B1と第1キャパシタC1との関係を考えると、単位電池B1の電圧の方が、第1キャパシタC1の電圧よりも高い場合は、単位電池B1から第1キャパシタC1に電荷が移動し、第1キャパシタC1は充電される。逆に、第1キャパシタC1の電圧の方が、単位電池B1の電圧よりも高い場合は、第1キャパシタC1から単位電池B1に電荷が移動し、単位電池B1が充電される。他の並列ペアについても同様である。
また、上記の並列接続と並行して、スイッチ素子Sp(Sp1,Sp2)がオンになることにより、単位電池B1,B2の直列体からなる電池グループ(B1,B2)は、第2キャパシタCgと並列に接続される。電池グループ(B1,B2)と第2キャパシタCgとの間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。例えば、電池グループ(B1,B2)の両端の電圧の方が、第2キャパシタCgの電圧よりも高い場合は、電池グループ(B1,B2)から第2キャパシタCgに電荷が移動し、第2キャパシタCgは充電される。逆に、第2キャパシタCgの電圧の方が、電池グループ(B1,B2)の電圧よりも高い場合は、第2キャパシタCgから電池グループ(B1,B2)に電荷が移動し、電池グループ(B1,B2)が充電される。
一方、スイッチ素子Sb(Sb1〜Sb4)がオンのとき、単位電池B2,B3,B4は、それぞれ、第1キャパシタC1,C2,C3と並列に接続される。単位電池B2,B3,B4と第1キャパシタC1,C2,C3との間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。例えば、3組の並列ペアの1つとして単位電池B2と第1キャパシタC1との関係を考えると、単位電池B2の電圧の方が、第1キャパシタC1の電圧よりも高い場合は、単位電池B2から第1キャパシタC1に電荷が移動し、第1キャパシタC1は充電される。逆に、第1キャパシタC1の電圧の方が、単位電池B2の電圧よりも高い場合は、第1キャパシタC1から単位電池B2に電荷が移動し、単位電池B2が充電される。他の並列ペアについても同様である。
また、上記の並列接続と並行して、スイッチ素子Sq(Sq1,Sq2)がオンになることにより、単位電池B3,B4の直列体からなる電池グループ(B3,B4)は、第2キャパシタCgと並列に接続される。電池グループ(B3,B4)と第2キャパシタCgとの間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。例えば、電池グループ(B3,B4)の両端の電圧の方が、第2キャパシタCgの電圧よりも高い場合は、電池グループ(B3,B4)から第2キャパシタCgに電荷が移動し、第2キャパシタCgは充電される。逆に、第2キャパシタCgの電圧の方が、電池グループ(B3,B4)の電圧よりも高い場合は、第2キャパシタCgから電池グループ(B3,B4)に電荷が移動し、電池グループ(B3,B4)が充電される。
以上のような電荷の移動を、図2に示すように交互に繰り返すことにより、電圧均等化工程(広域的電圧均等化工程・局所的電圧均等化工程)が実行される。
すなわち、上記のように構成された蓄電装置100において、第1スイッチ回路部3は、複数の単位電池B1〜B4のうち、一の単位電池を第1キャパシタC1〜C3に並列接続する回路(B1→C1,B2→C2,B3→C3)、及び、当該第1キャパシタC1〜C3を他の単位電池に並列接続する回路(C1→B2,C2→B3,C3→B4)を、選択的に構成可能である。
また、第2スイッチ回路部4は、複数の電池グループ(B1,B2/B3,B4)のうち、一の電池グループを第2キャパシタCgに並列接続する回路(B1,B2→Cg)、及び、当該第2キャパシタCgを他の電池グループに並列接続する回路(Cg→B3,B4)を、選択的に構成可能である。そして、制御部5は、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4について、構成する回路を逐次切り替えるようにそれぞれ第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4を動作させる。
このようにして、広域的には、第2キャパシタCgで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池グループ全体での電圧が均等化される。また、局所的には、第1キャパシタC1〜C3で仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、単位電池B1〜B4の電圧が均等化される。
その結果、単位電池B1〜B4の電圧は迅速に均等化される。これにより、単位電池B1〜B4を均等に、満充電まで充電することができる。また、エネルギーの損失を抑制し、充電効率を向上させることができる。
また、制御部5は、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4を並行して動作させることにより、第2スイッチ回路部4と第2キャパシタCgとによる広域的な電圧の均等化と、第1スイッチ回路部3と第1キャパシタC1〜C3とによる局所的な電圧の均等化とが共に進行するので、迅速に単位電池B1〜B4の端子電圧が均等化される。
一方、蓄電装置100に負荷2が接続されている場合、すなわち、単位電池B1〜B4の直列体の両端に、負荷2が接続され、単位電池B1〜B4から電力を供給する放電工程が実行されている場合について考える。
この場合も同様に、上述の電圧均等化工程が実行される。
その結果、単位電池B1〜B4の電圧は迅速に均等化される。これにより、単位電池B1〜B4を均等に放電させることができるので、エネルギーの損失を抑制し、放電能力を向上させることができる。
《第1実施形態:応用構成》
図3は、図1に示す基本構成を、より実用的に応用した蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。但し、この場合でも、電池その他の要素数は、一例を示すに過ぎず、図示する要素数に限定されるものではない。
図3において、蓄電装置100は、互いに直列に接続されて組電池10を成す9個の単位電池B1〜B9と、8個の第1キャパシタC1〜C8と、2個の第2キャパシタCg1,Cg2と、第1スイッチ回路部3と、第2スイッチ回路部4と、制御部5とを備えている。第1スイッチ回路部3は、スイッチ素子Sa1〜Sa9,Sb1〜Sb9を含み、単位電池B1〜B9と第1キャパシタC1〜C8との間にあって、図示のように接続されている。スイッチ素子Sa1〜Sa9,Sb1〜Sb9は、制御部5の制御によって、オン/オフ動作する。第2スイッチ回路部4は、スイッチ素子Sp1〜Sp3,Sq1〜Sq3を含み、単位電池B1〜B9と第2キャパシタCg1,Cg2との間にあって、図示のように接続されている。スイッチ素子Sp1〜Sp3,Sq1〜Sq3は、制御部5の制御によって、オン/オフ動作する。
なお、第1キャパシタC1〜C8の個々のキャパシタンスは互いに同一であり、また、第2キャパシタCg1,Cg2の個々のキャパシタンスは互いに同一である。
図3の蓄電装置100における第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4の動作は、図1の蓄電装置100と同様に、図2に示したように行われる。これにより、電圧均等化工程が実行される。
すなわち、図3のように構成された蓄電装置100において、第1スイッチ回路部3は、複数の単位電池B1〜B9のうち、一の単位電池を第1キャパシタC1〜C8に並列接続する回路(B1→C1,B2→C2,B3→C3,B4→C4,B5→C5,B6→C6,B7→C7,B8→C8)、及び、当該第1キャパシタC1〜C8を他の単位電池に並列接続する回路(C1→B2,C2→B3,C3→B4,C4→B5,C5→B6,C6→B7,C7→B8,C8→B9)を、選択的に構成可能である。
また、第2スイッチ回路部4は、複数の電池グループ(B1〜B3,B4〜B6,B7〜B9)のうち、一の電池グループを第2キャパシタCg1,Cg2に並列接続する回路(B1〜B3→Cg1,B4〜B6→Cg2)、及び、当該第2キャパシタCg1,Cg2を他の電池グループに並列接続する回路(Cg1→B4〜B6,Cg2→B7〜B9)を、選択的に構成可能である。そして、制御部5は、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4について、構成する回路を逐次切り替えるようにそれぞれ第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4を動作させる。
このようにして、広域的には、第2キャパシタCg1,Cg2で仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池グループ全体での電圧が均等化される。また、局所的には、第1キャパシタC1〜C8で仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、単位電池B1〜B9の電圧が均等化される。
その結果、単位電池B1〜B9の電圧は迅速に均等化される。これにより、充電時は単位電池B1〜B9を均等に充電することができ、放電時は単位電池B1〜B9を均等に放電させることができるので、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させることができる。
また、制御部5は、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4を並行して動作させることにより、第2スイッチ回路部4と第2キャパシタCg1,Cg2とによる広域的な電圧の均等化と、第1スイッチ回路部3と第1キャパシタC1〜C8とによる局所的な電圧の均等化とが共に進行するので、迅速に単位電池B1〜B9の端子電圧が均等化される。
なお、図1及び図3の構成において、単位電池の個数をn、電池グループの数をmとすると、第1キャパシタの個数は(n−1)であり、第2キャパシタの個数は(m−1)である。
この場合、例えば図3にように、多数の単位電池B1〜B9と、それよりも1個少ない第1キャパシタC1〜C8との間で、一斉に電荷の移動を行うことができるので、端子電圧の均等化が迅速に行われる。また、複数の電池グループ(B1〜B3,B4〜B6,B7〜B9)と、それよりも1個少ない第2キャパシタCg1,Cg2との間で、一斉に電荷の移動を行うことができるので、電池グループ単位での電圧の均等化が迅速に行われる。
《第2実施形態》
図4は、本発明の第2実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。図3との違いは、キャパシタの個数を減らして、スイッチ回路部の回路の切り替えによってキャパシタを共用している点である。すなわち、第1キャパシタC1,C2,C3はそれぞれ、電池グループ(B1〜B3,B4〜B6,B7〜B9)ごとに設けられる。第2キャパシタCgは、3つの電池グループ(B1〜B3,B4〜B6,B7〜B9)に対して1個設けられる。
第1スイッチ回路部3は、電池グループごとに同様のスイッチ素子による回路が構成されている。すなわち、電池グループ(B1〜B3)に対しては、単位電池B1と第1キャパシタC1とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sa1,Sa2、単位電池B2と第1キャパシタC1とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sb1,Sb2、単位電池B3と第1キャパシタC1とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sc1,Sc2が設けられている。
電池グループ(B4〜B6)に対しては、単位電池B4と第1キャパシタC2とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sa3,Sa4、単位電池B5と第1キャパシタC2とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sb3,Sb4、単位電池B6と第1キャパシタC2とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sc3,Sc4が設けられている。
電池グループ(B7〜B9)に対しては、単位電池B7と第1キャパシタC3とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sa5,Sa6、単位電池B8と第1キャパシタC3とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sb5,Sb6、単位電池B9と第1キャパシタC3とを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sc5,Sc6が設けられている。
一方、第2スイッチ回路部4には、電池グループ(B1〜B3)と第2キャパシタCgとを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sp1,Sp2、電池グループ(B4〜B6)と第2キャパシタCgとを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sq1,Sq2、電池グループ(B7〜B9)と第2キャパシタCgとを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sr1,Sr2が設けられている。
図5の(a)は、制御部5の制御による、第1スイッチ回路部3におけるスイッチ素子Sa(Sa1〜Sa6の総称)、Sb(Sb1〜Sb6の総称)、Sc(Sc1〜Sc6の総称)の動作状態の変化を示すタイムチャートである。図において、スイッチ素子Sa,Sb,Scは順番にオン動作している。スイッチ素子Saのオン時間Ta、スイッチ素子Sbのオン時間Tb、スイッチ素子Scのオン時間Tcは、互いに同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。オン時間Ta,Tb,Tcの間には、スイッチ素子Sa,Sb,Scがいずれもオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、単位電池B1〜B4の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
図5の(b)は、制御部5の制御による、第2スイッチ回路部4におけるスイッチ素子Sp(Sp1,Sp2の総称)、Sq(Sq1,Sq2の総称)、Sr(Sr1,Sr2の総称)の動作状態の変化を示すタイムチャートである。図において、スイッチ素子Sp,Sq,Srは順番にオン動作している。スイッチ素子Spのオン時間Tp、スイッチ素子Sqのオン時間Tq、スイッチ素子Srのオン時間Trは、互いに同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。オン時間Tp,Tq,Trの間には、スイッチ素子Sp,Sq,Srがいずれもオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、単位電池B1〜B4の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
なお、図5の(a)に示すスイッチ素子Sa,Sb,Scのオン/オフのタイミングと、(b)に示すスイッチ素子Sp,Sq,Srのオン/オフのタイミングとは、互いに同期している必要は無く(但し、同期していてもよい。)、それぞれが独立して動作することができる。また、スイッチングの周波数(オン/オフの時間)についても、スイッチ素子Sa,Sb,Scと、スイッチ素子Sp,Sq,Srとでは、互いに異なっていてもよい(但し、同じでもよい。)。切り替え時間ΔTについても、互いに異なる値を設定してもよい。
なお、図5は一例を示すに過ぎず、各スイッチ素子がオン動作する順番は、これに限定されない。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態とほぼ同様の作用効果が得られ、単位電池B1〜B9の電圧は迅速に均等化される。これにより、充電時は単位電池B1〜B9を均等に充電することができ、放電時は単位電池B1〜B9を均等に放電させることができるので、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させることができる。また、第1キャパシタ及び第2キャパシタの個数を、少なく抑えることができる。
なお、図5の例では、合計3個の第1キャパシタC1〜C3を設けているが、基本的には、1個の第1キャパシタを順番に全ての単位電池B1〜B9に並列接続できるように第1スイッチ回路部3を構成してもよい。
《第3実施形態》
図6は、本発明の第3実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。図1との対応で違いを説明すると、単位電池B1〜B3の個数が3、すなわち、3以上の素数になっており、それに合わせて第2スイッチ回路部4を変更している点である。なお、図6は、説明を簡略化するために、電池その他の要素数に関して簡素な形態を示しているが、要素数は任意に増大させることができる。
電池グループについて広域的な電圧の均等化を行うためには、複数の単位電池の直列体が、同一の単位電池数で、複数存在することが必要である。図6に示すように例えば単位電池の個数が3個の場合、複数の単位電池の直列体を、単純に、複数繋いだ組電池10にはならない。そこで、一部(ここでは1個)の単位電池B2を2つの電池グループで共有し、一の電池グループ(B1,B2)と、他の電池グループ(B2,B3)とが第2キャパシタCgを介して電荷を移動させるように第2スイッチ回路部4を構成する。すなわち、電池グループ(B1,B2)と第2キャパシタCgとを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sp1,Sp2と、電池グループ(B2,B3)と第2キャパシタCgとを互いに並列接続する回路を構成するためのスイッチ素子Sq1,Sq2とを備えた第2スイッチ回路部4とする。
このような第2スイッチ回路部4を図2の要領で動作させれば、広域的な電圧の均等化を行うことができる。なお、他にも、単位電池数が5,7,11等、3以上の素数の場合に、一部の単位電池を共有するグループ化により、広域的な電圧の均等化を行うことができる。また、このような素数の場合で無くても、あえてこのように一部の単位電池を隣り合う2つの電池グループで共有するようなグループ化をすることも可能である。
《第4実施形態》
図7は、本発明の第4実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源1との接続回路図である。これは、蓄電装置100については、図3と基本的に似た回路図であり、図3との違いは、電源1と蓄電装置100とを接続する電路にスイッチ6が設けられ、制御部5がこれをオン/オフ制御する点、及び、電池グループごとにその直列体の両端電圧を検知する電圧センサV1〜V3を設け、それらの出力信号(電圧値)を制御部5に入力している点である。電圧センサV1〜V3は、電池の電圧の不均等を検知するためのものであり、基本的には単位電池B1〜B9に対してそれぞれ並列に接続してもよいが、合理性を考慮して、電池グループごとに設けることが好ましい。
図7の構成において、まず、制御部5はスイッチ6をオン状態として、蓄電装置100の単位電池B1〜B9を充電する(充電工程)。このとき、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4の全てのスイッチ素子Sa1〜Sa9,Sb1〜Sb9,Sp1,Sp2,Sq1,Sq2,Sr1,Sr2はオフ状態であり、単位電池B1〜B9について電圧の均等化は行われない。
その後、電圧センサV1〜V3のうち、いずれか1つでも、他と、閾値を超える電圧差が検知されると、図3の場合と同様に、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4を動作させ、単位電池B1〜B9の電圧を均等化する(電圧均等化工程)。その結果、閾値を超える電圧差が検知されなくなると、第1スイッチ回路部3及び第2スイッチ回路部4の全てのスイッチ素子Sa1〜Sa9,Sb1〜Sb9,Sp1,Sp2,Sq1,Sq2,Sr1,Sr2をオフ状態とし(すなわち均等化終了)、再びスイッチ6をオン状態として通常の充電状態に戻る。
以上のように、通常の充電時は、第1,第2スイッチ回路部3,4による回路の逐次切り替え動作を停止させ、必要な時にのみ、第1,第2スイッチ回路部3,4による当該動作を行わせるようにすれば、第1,第2スイッチ回路部3,4の駆動に要する消費電力を低減することができる。
また、制御部5は、第1,第2スイッチ回路部3,4に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、スイッチ6をオフ状態とするので、言い換えれば、各電池の電圧が不均等なときは、電源1から蓄電装置100への充電は行われない。従って、いずれかの電池が過充電となる事態を防止することができる。
なお、図7は、充電用の電源1と接続される蓄電装置100についてのみ記載したが、電力供給が一時的に停止されても構わない負荷であれば、放電時にも図7と同様の回路構成で、電源1の代わりに負荷を接続することも可能である。この場合の動作は、充電時と同様である。
《その他》
なお、上記各実施形態ではいずれも、第1キャパシタの総数が単位電池の総数より少ないが、単位電池と同数の第1キャパシタを設けて、1対1の関係で並列接続の回路を構成することも可能である。但し、この場合は、電源1の短絡等の不具合が起きないように回路を構成する工夫が必要である。
なお、上記各実施形態の蓄電装置100における電池の種類としては、リチウムイオン電池に限らず、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池、溶融塩電池等、種々の二次電池について、適用することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電源
2 負荷
3 第1スイッチ回路部
4 第2スイッチ回路部
5 制御部
6 スイッチ
10 組電池
100 蓄電装置
B1〜B9 電池(単位電池)
B1,B2/B3,B4 電池グループ
B1〜B3/B4〜B6/B7〜B9 電池グループ
B1,B2/B2,B3 電池グループ
C1〜C8 第1キャパシタ
Cg,Cg1,Cg2 第2キャパシタ
Sa1〜Sa9,Sb1〜Sb9,Sc1〜Sc6 スイッチ素子
Sp1〜Sp3,Sq1〜Sq3,Sr1,Sr2 スイッチ素子
V1〜V3 電圧センサ

Claims (9)

  1. 充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、
    前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、
    前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、
    複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記単位電池のうち、一の単位電池を前記第1キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第1キャパシタを他の単位電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能な第1スイッチ回路部と、
    複数のスイッチ素子によって構成され、複数の前記電池グループのうち、一の電池グループを前記第2キャパシタに並列接続する回路、及び、当該第2キャパシタを他の電池グループに並列接続する回路を、選択的に構成可能な第2スイッチ回路部と、
    前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部について、制御上互いに独立して且つ時期的には並行して、構成する回路を逐次切り替えるようにそれぞれ前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部を動作させる制御部と
    を備えている蓄電装置。
  2. 前記単位電池の個数をn、前記電池グループの数をmとすると、前記第1キャパシタの個数は(n−1)であり、前記第2キャパシタの個数は(m−1)である請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記単位電池の個数をn、前記電池グループの数をmとすると、前記第1キャパシタの個数はであり、前記第2キャパシタの個数はである、という構成を基本単位構成とする請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記電池の直列方向に互いに隣り合う前記複数の電池グループは、一部の前記単位電池を共有する請求項1に記載の蓄電装置。
  5. 前記複数の電池グループごとにそれぞれ電圧を検知する複数の電圧センサを備え、
    前記制御部は、複数の前記電圧センサの検知した電圧の相互間に、閾値を超える差がある場合に前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせ、それ以外は、全てのスイッチ素子をオフ状態とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. 充電用の電源と、当該蓄電装置との接続をオン/オフするスイッチを備え、
    前記制御部は、前記第1スイッチ回路部及び前記第2スイッチ回路部に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、前記スイッチをオフ状態とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  7. 前記制御部は、回路の切替を行う際に、一時的に、前記電池と前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタとの接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  8. 充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、
    前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、
    前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による充電方法であって、
    前記組電池の両端に所定の電圧を印加して充電を行う充電工程と、
    前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、
    前記局所的電圧均等化工程とは制御上独立して且つ時期的には並行して、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程と
    を有する充電方法
  9. 充電可能な複数の電池を互いに直列に接続して成る組電池と、
    前記組電池を、単位電池の集合体として見た場合の、当該単位電池の充放電に関わる第1キャパシタと、
    前記組電池を、互いに隣り合う複数の前記単位電池を含む電池グループの集合体として見た場合の、当該電池グループの充放電に関わる第2キャパシタと、を備える蓄電装置による放電方法であって、
    前記組電池の両端から負荷に電力を供給する放電工程と、
    前記単位電池を前記第1キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第1工程、及び、前記第1キャパシタを他の前記単位電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる局所的第2工程を、交互に繰り返す局所的電圧均等化工程と、
    前記局所的電圧均等化工程とは制御上独立して且つ時期的には並行して、前記電池グループを前記第2キャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第1工程、及び、前記第2キャパシタを他の前記電池グループに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる広域的第2工程を、交互に繰り返す広域的電圧均等化工程と
    を有する放電方法。
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