JP6134044B1 - 医療用診療椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、歯科医等の手等が安定しないと、精度が求められる支台歯形成、治療、歯石除去等において均一化した技術を保つことができない上に、手先を安定させようと歯科医等が余分な筋力を用いることとなり、その分、歯科医等の疲労度も増す。また、患者にとっては、歯科医等の均一化した技術を受けられないという問題点を生じる。
前記突出部材は、前記背もたれの裏面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの頂面から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの表面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものかの何れか一つである。
また、請求項7記載の医療用診療椅子は、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれ又は前記ヘッドレストに設けられた突出部材と、作業者の手又は腕が当接する当接部材と、この当接部材を支える支持部材とを備え、前記支持部材と前記突出部材とが接続され、前記突出部材が前記背もたれの外方に突出する場合、前記背もたれを倒して行う治療等の作業時、平面視、前記当接部材の下に患者の肩が位置しているものである。
また、請求項8記載の医療用診療椅子は、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれ又は前記ヘッドレストに設けられた突出部材と、作業者の手又は腕が当接する当接部材と、この当接部材を支える支持部材とを備え、前記支持部材と前記突出部材とが接続され、前記背もたれを倒して行う治療時、前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜するように前記支持部材に取り付けられているか、または、前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するかの何れかである。
また、請求項9記載の医療用診療椅子は、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、作業者の手又は腕が当接する当接部材と、この当接部材を支える支持部材とを備え、前記支持部材と前記突出部材が接続され、前記支持部材は、前記突出部材に接続された受け部に支持され、前記支持部材の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に前記受け部に支持されているものである。
また、請求項10記載の医療用診療椅子は、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれ又は前記ヘッドレストに回動自在に設けられた回動部材と、作業者の手又は腕が当接する当接部材と、この当接部材を支える支持部材とを備え、前記支持部材と前記回動部材とが接続されているものである。
また、請求項11記載の医療用診療椅子は、請求項10記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、回動部材と支持部材と当接部材が一体的に形成されているか、又は、前記回動部材と前記支持部材とが一体的に形成されているか、又は、前記支持部材と前記当接部材が一体的に形成されているか、である
また、請求項12記載の医療用診療椅子は、請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、回動部材が前記回動部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する回動部保持手段を備えているものである。
また、請求項13記載の医療用診療椅子は、請求項4又は請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、支持部材が前記支持部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する支持部保持手段を備えているものである。
また、請求項14記載の医療用診療椅子は、請求項10又は請求項12記載の医療用診療椅子において、回動部材は、背もたれの内部から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの頂面に取り付けられ、前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの裏面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、ヘッドレストの内部から前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記ヘッドレストの側面に取り付けられ、前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記ヘッドレストの裏面側から前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、である。
また、請求項15記載の医療用診療椅子は、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、作業者の手又は腕が当接する当接部材とを備え、前記突出部材の支持部で前記当接部材を支持し、前記背もたれを倒して行う治療時、前記当接部材は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置しているものである。
また、請求項16記載の医療用診療椅子は、請求項15記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、突出部材と当接部材とが一体化されているものである。
また、請求項17記載の医療用診療椅子は、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項9又は請求項10又は請求項15又は請求項16記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれを倒して行う治療等の作業時、平面視、当接部材の下に患者の肩が位置しているものである。
また、請求項18記載の医療用診療椅子は、請求項1又は請求項3又請求項5又は請求項6又は請求項9又は請求項10記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれを倒して行う治療時、当接部材は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置しているものである。
また、請求項19記載の医療用診療椅子は、請求項4又は請求項10又は請求項15記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、前記背もたれを倒して行う治療時、当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜するように支持部材に取り付けられているか、又は、前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するかの何れかである。
また、請求項20記載の医療用診療椅子は、請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、支持部材は、回動部材に接続された受け部に支持され、前記支持部材の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に前記受け部に支持されているものである。
また、請求項21記載の医療用診療椅子は、請求項1又は請求項2〜11のいずれか又は請求項15〜17のいずれかに記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止するストッパーが形成されているものである。
また、請求項22記載の医療用診療椅子は、請求項2に記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、第1の当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止する第1のストッパーが、第2の当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止する第2のストッパーが、それぞれ形成されているものである。
また、請求項23記載の医療用診療椅子は、請求項4記載の医療用診療椅子において、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、突出部材と支持部材と当接部材とが一体化、又は、前記突出部材と前記支持部材とが一体化、又は、前記支持部材と前記当接部材とが一体化されているものである。
また、請求項24記載の医療用診療椅子は、請求項2〜23のいずれかに記載の医療用診療椅子において、作業者の体の部位がヘッドレストの頂部に当接しないように、前記ヘッドレストの頂部側に突出し、前記作業者の体の部位を当接支持する突出バーが前記ヘッドレストに設けられ、前記突出バーの取り付け位置は、前記ヘッドレストの頂部又は前記ヘッドレストの裏面である。
確保することができ、また、例えば、ヘッドレスト及び背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、第1、第2の当接部材を患者の口唇より下方に位置させることができ、歯科医等は、右手又は右腕を第1の当接部材に支持させ、右腕をV字、L字状等に屈曲させて歯科医等の右手を、左手又は左腕を第2の当接部材に支持させ、左腕をV字、L字状等に屈曲させて歯科医等の左手を、それぞれ患者の口唇に向かわせて安定して治療行為等の作業を行うことができ、治療等の作業を向上させると共に、歯科医等の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができる。また、治療行為等の作業が均一化して治療行為等の作業
の向上が図れれば、治療行為等の作業を受ける患者にとっても有益である。
また、請求項7記載の医療用診療椅子によれば、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、平面視、当接部材の下に患者の肩が位置しているため、治療行為等の作業を容易に行うことができる。
また、請求項8記載の医療用診療椅子によれば、当接部材は、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、上方に向かって登り勾配に傾斜するように支持部材に取り付けられているか、または、当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するか、の何れかであるため、歯科医等の手又は腕の適宜の位置を当接部材の傾斜部又はアール形状部の適宜の位置に合わせることができ、安定して治療行為等の作業を行うことができ、治療等の作業を向上させると共に、歯科医等の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができる。また、治療行為等の作業が均一化して治療行為等の作業の向上が図れれば、治療行為等の作業を受ける患者にとって有益である。
また、請求項9記載の医療用診療椅子によれば、支持部材は受け部に支持されているため、歯科医等は支持部材を回動又は回転させて傾斜した当接部材の最適の部位を選定して、治療行為等の作業を行うことができる。
例えば、突出部材4に接続された受け部7、具体的には、エルボ(第1のエルボ L字形状の接続継手管)7を介して支持部材6と突出部材4とが接続されている。
また、請求項10記載の医療用診療椅子によれば、例えば、回動部材を回動させて、歯科医等の作業し易い適宜の位置、ヘッドレストの頂部中央の方向を時計の12時にみたてれば、9時[図22(b)]の位置から12時[図22(a)]の位置の間の適宜の位置、12時[図22(a)]の位置から3時(図23)の位置の間の適宜の位置に、容易に移動して治療行為等の作業を容易に行うことができる。
また、請求項12記載の医療用診療椅子によれば、回動部材の長さを回動部保持手段により、回動部材の長さを調整することができるため、歯科医等は当接部材を最適の位置に設定して、治療行為等の作業を行うことができる。
また、請求項13記載の医療用診療椅子によれば、支持部材の長さを支持部保持手段により、支持部材の長さを調整することができるため、歯科医等は当接部材を最適の位置に設定して、治療行為等の作業を行うことができる。
また、請求項15記載の医療用診療椅子によれば、当接部材は、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置しているため、歯科医等は、手又は腕を当接部材に支持させ、腕をV字、L字状等に屈曲させて歯科医等の手を患者の口唇に向かわせて安定して治療行為等を行うことができ、治療等を向上させると共に、歯科医等の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができる。また、治療行為等の作業が均一化して治療行為等の作業の向上が図れれば、治療行為等を受ける患者にとって有益である。
また、請求項17記載の医療用診療椅子によれば、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、平面視、当接部材の下に患者の肩が位置しているため、治療行為等の作業を容易に行うことができる。
また、請求項18記載の医療用診療椅子によれば、当接部材は、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置しているため、歯科医等は、手又は腕を当接部材に支持させ、腕をV字、L字状等に屈曲させて歯科医等の手を患者の口唇に向かわせて安定して治療行為等を行うことができ、治療等を向上させると共に、歯科医等の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができる。また、治療行為等の作業が均一化して治療行為等の作業の向上が図れれば、治療行為等を受ける患者にとって有益である。
また、請求項19記載の医療用診療椅子によれば、当接部材は、背もたれを倒して行う歯科治療等の作業時、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部を有するか、または、前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するかの何れかであるため、歯科医等の手又は腕の適宜の位置を当接部材の傾斜部又はアール形状部の適宜の位置に合わせることができ、安定して治療行為等の作業を行うことができ、治療等の作業を向上させると共に、歯科医等の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができる。また、治療行為等の作業が均一化して治療行為等の作業の向上が図れれば、治療行為等の作業を受ける患者にとって有益である。
また、請求項21記載の医療用診療椅子によれば、当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止するストッパーが形成されているため、歯科医等の治療行為等の作業を安全に行うことができる。
また、請求項22記載の医療用診療椅子によれば、第1、第2の当接部材に作業者の 手又は腕が第1、第2の当接部材から滑り落ちるのを防止する第1、第2のストッパーが形成されているため、歯科医等の治療行為等の作業を安全に行うことができる。
また、請求項24記載の医療用診療椅子によれば、作業者の体の部位がヘッドレストの頂部に当接しないように、前記ヘッドレストの頂部側に突出し、前記作業者の体の部位を当接支持する突出バーが前記ヘッドレストに設けられ、前記突出バーの取り付け位置は、前記ヘッドレストの頂部又は前記ヘッドレストの裏面であるため、歯科医師等の作業者は体の部位を突出バーに当接させて、作業者の上半身の安定化を図り、引いては、腕が安定して治療等の作業をより確実に行うことができ、また、突出バーにより、作業者の体の部位がヘッドレストに当接した患者の頭部に触れることをも防止して、患者に与える不快感を解消させることができる。
本発明の医療用診療椅子は、歯科医、歯科衛生士等に限らず、耳鼻咽喉科医、眼科医等が安定して治療行為等を行う医療用診療椅子に適用できるものであるが、以下の実施例においては、その一例として、歯科医療用診療椅子を例に挙げて説明する。
図1乃至図3において、Cは医療用診療椅子で、医療用診療椅子Cは、概略的に、座1と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2に設けられたヘッドレスト3とを有する。
ヘッドレスト3は、例えば、背もたれ2から突出して設けられている。
歯科治療時等の作業においては、患者は医療用診療椅子Cに腰掛け、頭部をヘッドレスト3に当接して治療等の作業を受けることとなる。
そして、治療中、歯科医等は医療用診療椅子Cの座1を上下動、背もたれ2を傾斜動(図3参照)等して、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行うものである。
なお、突出部材(第1の突出部材)4は、本実施例の図6において、例えば、側面の内、ヘッドレスト3に近い側の面である背もたれ2の頂面より背もたれ2の外方に突出するように設けられている。
即ち、突出部材(第1の突出部材)4は、長手方向に長い形状部材であり、長手方向に伸縮自在に構成され、突出部材(第1の突出部材)4は長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態の突出部材(第1の突出部材)4を、突出部保持手段、例えば、第1の突出部保持手段41により保持するようにしている。
また、図2及び図4に示す4Aは突出部材4を受け入れる突出基部(第1の突出基部)で、突出部材4の長さ調整は、例えば、突出基部4Aへの突出部材4の挿入長さで調整され、所定長さに調整した後、第1の突出部保持手段41、例えば、レバー(第1のレバー)411によるカム(第1のカム)412を、例えば、突出部材4の外表面に当接して、突出部材4と突出基部4Aとの長さ調整を行うようにしている。
なお、突出部材(第2の突出部材)4’は、本実施例の図6において、例えば、側面の内、ヘッドレスト3に近い側の面である背もたれ2の頂面より背もたれ2の外方に突出するように設けられている。
突出部材(第2の突出部材)4’は、突出部材(第1の突出部材)4と同様に、長手方向に長い形状部材であり、長手方向に伸縮自在に構成され、突出部材(第2の突出部材)4’は長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態の突出部材(第2の突出部材)4’を、突出部保持手段、例えば、第2の突出部保持手段41’により保持するようにしている。
また、図2に示す4’Aは突出部材4’を受け入れる突出基部(第2の突出基部)で、突出部材4’の長さ調整は、突出基部4’Aへの突出部材4’の挿入長さで調整され、所定長さに調整した後、第2の突出部保持手段41’、例えば、レバー(第2のレバー)411’によるカム[第2のカムは、図示しないが、カム(第1のカム)412と同様なものである。]を、例えば、突出部材4’の外表面に当接して、突出部材4’と突出基部4’Aとの長さ調整を行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の突出部保持手段41、第2の突出部保持手段41’の例として、第1の突出部材4、第2の突出部材4’の表面にカムを当接させて第1の突出部材4、第2の突出部材4’の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、第1の突出部材4、第2の突出部材4’の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
また、第1の突出部材4、第2の突出部材4’の長手方向を横断する断面形状は、問わないが、例えば、円、四角形等の多角形である。
即ち、図1に示す5は当接部材(第1の当接部材)で、当接部材5は手又は腕が当接する部位で、具体的には、歯科医(又は歯科衛生士)の作業者の手又は腕が当接し、歯科医(又は歯科衛生士)の作業者の手又は腕が支持されるものである。
6は、当接部材(第1の当接部材)5を支える支持部材(第1の支持部材)である。
そして、支持部材(第1の支持部材)6と突出部材(第1の突出部材)4とは接続され、図示しないが、支持部材(第1の支持部材)6と突出部材(第1の突出部材)4とは一体的に接続されていても良いが、本実施例では、例えば、突出部材4に接続された受け部7、具体的には、エルボ(第1のエルボ L字形状の接続継手管)7を介して支持部材6と突出部材4とが接続されている。
つまり、図1記載の座(図示せず)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2から突出して設けられたヘッドレスト3とを有する医療用診療椅子Cであって、背もたれ2(又はヘッドレスト3)の外方に突出するように設けられた突出部材4、4’と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5、5’と、 この当接部材5、5’を支える支持部材6、6’とを備え、支持部材6、6’と突出部材4、4’が接続され、支持部材6、6’は、突出部材4、4’に接続された受け部7、7’に支持され、支持部材6、6’の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に受け部7、7’に支持されている。
そして、支持部材6は、垂直方向に伸縮自在に構成され、支持部材(第1の支持部材)6は支持部材(第1の支持部材)6の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を、支持部保持手段、例えば、第1の支持部保持手段71により保持するようにしている。
支持部材(第1の支持部材)6の長さ調整は、第1の支持部保持手段71、例えば、エルボ7への支持部材6の挿入長さで調整され、調整後、レバー711によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の外表面に当接して行うようにしている。
6’は、支持部材(第1の支持部材)6と同様、当接部材(第2の当接部材)5’を支える支持部材(第2の支持部材)である。
そして、支持部材(第2の支持部材)6’と突出部材(第2の突出部材)4’とは、一体的に接続されていても良いが、本実施例では、例えば、エルボ(第2のエルボ L字形状の接続継手管)7’を介して支持部材6’と突出部材4’とが接続されている。
支持部材(第2の支持部材)6’は、支持部材6と同様、支持部材(第2の支持部材)6’は、垂直方向に伸縮自在に構成され、支持部材(第2の支持部材)6’は支持部材(第2の支持部材)6’の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を、支持部保持手段、第2の支持部保持手段71’により保持するようにしている。
支持部材(第2の支持部材)6’の長さ調整は、第2の支持部保持手段71’、例えば、エルボ7’への支持部材6’の挿入長さで調整され、調整後、レバー711’によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6’の外表面に当接して行うようにしている。
当接部材5、5’は、例えば、作業者の手又は腕が当接できれば良く、望ましくは、ジェル、スポンジ、ウレタン、樹脂等の弾性部材で形成されているのが良い。
なお、 上述した実施例においては、第1の支持部保持手段71、第2の支持部保持手段71’の例として、第1の支持部材6、第2の支持部材6’の表面にカムを当接させて第1の支持部材6、第2の支持部材6’の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、第1の支持部材6、第2の支持部材6’の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
また、突出部材4、4’が背もたれ2の外方に突出するように設けられた場合、突出部材4、4’を、図18に示すように、背もたれ2に回動自在に接続されるようにしても良い。
かかる場合、支持部材6、6’の長手方向と突出部材4、4’の長手方向とのなす角度は、略直角であり、前記回動方向は、支持部材6、6’の長手方向を横断する方向となる。
そして、突出部材4、4’は、背もたれ2に回動自在に接続されているため、歯科医等の治療行為等の作業の邪魔にならないように、突出部材4、4’、支持部材6、6’、当接部材5、5’等を退避させることができる。
また、歯科医等の作業者の腕を当接部材5、5’で支える結果、歯科医等の力が分散され、歯科医等の力の伝達が軽減されて患者へ伝わり、患者にとっての不快感をも軽減化される。
これは、歯科医(又は歯科衛生士)等は、手又は腕を当接部材5、5’に支持させ、例えば、腕をV字、L字状等にして歯科医(又は歯科衛生士)等の作業者の手を患者の口唇に向かわせて安定して治療行為等の作業を行うことができ、治療等の作業を向上させると共に、歯科医の治療行為等の作業の疲れをも軽減させることができるからである。
なお、背もたれ2を倒して行う治療等の作業時、当接部材5、5’は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置している点は、図1に示す医療用診療椅子Cに限らず、図示しないが、例えば、後述する図12に示す医療用診療椅子C、図15に示す医療用診療椅子C、図18に示す医療用診療椅子C、図19に示す医療用診療椅子C、図20に示す医療用診療椅子C、図21に示す医療用診療椅子C、図25に示す医療用診療椅子C、図27に示す医療用診療椅子C、図31に示す医療用診療椅子C、図33に示す医療用診療椅子C、図34に示す医療用診療椅子C、図35に示す医療用診療椅子C、図36に示す医療用診療椅子C、図37に示す医療用診療椅子C、図38に示す医療用診療椅子Cにも同様に、適用することができる。
背もたれ2を倒して行う治療時、当接部材5、5’は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置している点については、突出部材(回動部材)4がヘッドレスト3の外方に突出するように設けられた場合も突出部材(回動部材)4が背もたれ2の外方に突出するように設けられた場合と同様である。また、例えば、後述する図36記載の支持部材6を省略して、ヘッドレスト3(又は背もたれ)の外方に突出するように設けられた突出部材(又は回動部材)4と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5とを備えた場合、突出部材(又は回動部材)4の支持部で当接部材5を支持することとなる。例えば、突出部材(又は回動部材)4をヘッドレストに設けた場合、前記支持部は、前記ヘッドレストから遠い側の端部であり、突出部材を背もたれに設けた場合、前記支持部は、前記背もたれから遠い側の端部となる。
なお、当接部材5、5’は、上方に向かって登り勾配に傾斜するように支持部材6、6’に取り付けられている、より望ましくは、図1に示すように、背もたれ2を倒して行う歯科治療等の作業時、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置すると共に、上方に向かって登り勾配に傾斜するように支持部材6、6’に取り付けられている点は、図1に示す医療用診療椅子Cに限らず、図示しないが、例えば、後述する図12に示す医療用診療椅子C、図15に示す医療用診療椅子C、図18に示す医療用診療椅子C、図19に示す医療用診療椅子C、図20に示す医療用診療椅子C、図21に示す医療用診療椅子C、図25に示す医療用診療椅子C、図27に示す医療用診療椅子C、図31に示す医療用診療椅子C、図33に示す医療用診療椅子C、図34に示す医療用診療椅子C、図35に示す医療用診療椅子C、図36に示す医療用診療椅子C、図37に示す医療用診療椅子C、図38に示す医療用診療椅子Cにも同様に、適用することができる。
なお、図7、図8記載の傾斜部51(51’)、図9記載のアール形状部52(52’)を図1記載の当接部材5(5’)に置き換えることもできる。
この場合、アール形状部52(52’)の当接部材5(5’)は、背もたれ2を倒して行う歯科治療等の作業時、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置すると共に、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有することとなる。
また、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部51(図1、図7、図8)を設けるようにした点、図9に示すように、アール形状部52を有するようにした点は、図1、図7、図8に限らず、図示しないが、例えば、後述する図12に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図15に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図18に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図19に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図20に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図21に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図25に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図27に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図33に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図34に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図35に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図36に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図37に示す医療用診療椅子C記載の当接部材、図38に示す医療用診療椅子C記載の当接部材にも同様に、適用することができる。
そのため、歯科医等は支持部材6、6’を回動又は回転させて傾斜した当接部材5、5’の最適の部位を選定して、治療行為等の作業を行うことができる。
また、当接部材5、5’の中心と支持部材6、6’の中心とを一致させた場合、当接部材5、5’を支持部材6、6’に対して回動しても、患者との距離は一定であるが、図7(b)に示すように、当接部材5(5’)の中心と支持部材6、6’の中心とを不一致させた場合、当接部材5、5’を支持部材6、6’に対して回動すると、患者との距離を可変とすることができる。そのため、歯科医等は当接部材5、5’を支持部材6、6’に対して回動させると、患者との距離が可変となり、この可変の適宜の位置を利用して、患者との最適な距離を選択して、治療等の作業を行うことができる。
第1の当接部保持手段50は、例えば、第1の支持部材6の先端部に設けた貫通孔61aと第1の当接部材5の下方に設けた貫通孔51aを合わせ、これら貫通孔51a、貫通孔61aにネジ8を通し、ネジ8にナット9を螺合させ、螺合させた後、第1の当接部材5を所定角度に調整した後、ネジ8をナット9に向かって締め付けて行うものである。
第2の当接部保持手段50’は、 第1の当接部保持手段50と同様、例えば、第2の支持部材6’の先端部に設けた貫通孔61’aと第2の当接部材5’の下方に設けた貫通孔51’aを合わせ、これら貫通孔51’a、貫通孔61’a、にネジ8’を通し、ネジ8’にナット9’を螺合させ、螺合させた後、第2の当接部材5’を所定角度に調整した後、ネジ8’をナット9’に向かって締め付けて行うものである。
その結果、歯科医等は第1、第2の当接部材5、5’を最適の位置に設定して、治療行為等の作業を行うことができることとなる。
なお、図10及び図11においては、第1、第2の当接部保持手段50、50’を第1、第2の当接部材5、5’の下部と第1、第2の支持部材6、6’の先端部に設けたが、図示しないが、第1、第2の支持部材6、6’の中途に設けても、同様な、作用効果を有する。
即ち、第1の支持部材を中途において所定角度回動させると共に、この所定角度回動した状態を保持する第1の支持部保持手段と、第2の支持部材を中途において所定角度回動させると共に、この所定角度回動した状態を保持する第2の支持部保持手段とを備えているため、歯科医等は第1、第2の当接部材を最適の位置に設定して、治療行為等の作業を行うことができる。
そして、図13に示すように、背もたれ2を倒して行う歯科治療等の作業時、平面視、当接部材5の下に患者の肩が位置するように、レバー(第1のレバー)411を緩めて、露出している突出部材4の長さが短くなるように突出基部4A内へ移動させ、図12記載の当接部材5を図13記載の当接部材5の位置へと移動させる[図12及び図13記載の実線で描いた当接部材5を図12及び図13記載の二点鎖線で描いた当接部材5へと移動させる。]。
その結果、歯科医等の作業者は長手方向に長い当接部材5の最適の部位を選定して、治療行為等の作業を行うことができる。
なお、図12、図13の当接部材5は、患者の右肩の上に位置しているが、図示を省略しているが、患者の左肩の上にも図12、図13記載と同様な当接部材を位置させることができる。図12、図13における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
なお、背もたれ2を倒して行う歯科治療等の作業時、平面視、当接部材5の下に患者の肩が位置する点は、図13記載に限らず、図示しないが、例えば、後述する図15に示す医療用診療椅子C、図18に示す医療用診療椅子C、図20に示す医療用診療椅子C、図21に示す医療用診療椅子C、図25に示す医療用診療椅子C、図27に示す医療用診療椅子C、図31に示す医療用診療椅子C、図33に示す医療用診療椅子C、図34に示す医療用診療椅子C、図35に示す医療用診療椅子C、図36に示す医療用診療椅子C、図37に示す医療用診療椅子C、図38に示す医療用診療椅子Cにも同様に、適用することができる。
即ち、図14に矢印で示すように、部材40、40’を溶接等に固着したシート状部材10を背もたれ2の表面側に当接し、シート状部材10の上にカバー部材10’を載せ、カバー部材10’をバンドBA(図14及び図15参照)等により背もたれ2に固定するようにする。
部材40、40’には、突出部材4、4’が挿入される突出基部4A、4’Aが接続されている。
なお、図14、図15における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
本願発明にあっては、これに限らず、図16及び図17に示すように、背もたれ2自身に上述した突出部材4、4’の機能を持たせるように、背もたれ2の先端部を延長する延長部位2Eを設けるようにして、当接部材5を延長部位2Eに設けて(図16)も良いし、また、背もたれ2の先端部を延長する延長部位2Eを高く設けて、高い位置に当接部材5を設ける(図17)ようにしても良い。
突出部材(回動部材)4、4’は、図18記載のように、背もたれ2の裏面側から背もたれ2の外方に突出するように設けられているが、本願発明にあっては、これに限らず、後述する図21、図37、図38記載のようにヘッドレスト3の内部からヘッドレスト3の外方に突出するように設けられても良く、また、後述する図27、図34、図35、図36記載のように、ヘッドレスト3の側面に取り付けられ、ヘッドレスト3の外方に突出するように設けられても良く、また、背もたれ2の内部から背もたれ2の外方に突出するように設けられても良く(図1等)、また、図示しないが、背もたれの頂面に取り付けられ、背もたれの外方に突出するように設けられても良く、また、ヘッドレスト3の裏面側からヘッドレスト3の外方に突出するように設けられるようにしても良い(図18)。
図18においては、突出部材(回動部材)4、4’は、背もたれ2に対して回動自在に接続されている。当接部材5、5’を使用しないときは、歯科医の治療行為等の作業に邪魔にならないよう、突出部材(回動部材)4、4’を回動して突出部材(回動部材)4、4’の位置を変更させると共に、支持部材6、6’を縮めて対応することができる。
なお、突出部材(回動部材)4は、背もたれ2にボルトV2、V3で固定された部材100にボルトV1、ナットN1で回動自在に取り付けられている。ボルトV1、ナットN1は、突出部材(回動部材)4を保持する突出部保持手段(回動部保持手段)で、ボルトV1、ナットN1の締め付けにより、突出部材(回動部材)4を保持することができる。
突出部材(回動部材)4’は、突出部材(回動部材)4と同様に、背もたれ2にボルト(図示せず)で固定された部材100’にボルトV1’、ナット(図示せず)で回動自在に取り付けられている。
また、図18においては、部材100、100’を背もたれ2の裏面に取り付けたが、図示しないが、部材100、100’を背もたれ2の内部に取り付けるようにしても良い。
なお、図18に示す医療用診療椅子Cは、上述の実施例と同様に、座(図示せず)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2に設けられたヘッドレスト3とを有するものであって、背もたれ2に設けられた回動部材4、4’と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5、5’と、この当接部材5、5’を支える支持部材6、6’とを備え、支持部材6、6’と回動部材4、4’とが接続されている。
また、図18に示す医療用診療椅子Cの回動部材4、4’の一端は、背もたれ2の外に設けたが、回動部材4、4’の一端を図示しないが、背もたれ2の内部に回動自在に設けるようにしても良い。
また、突出部材(回動部材)4と支持部材6を別個の部材で形成したが、これに限らず、図示しないが、突出部材(回動部材)4と支持部材6を一体に形成しても良い。この場合、例えば、回動部材4の背もたれ2から遠い側の端部で当接部材5を支持することとなる(回動部材4’と支持部材6’を別個の部材で形成したが、回動部材4’と支持部材6’を一体に形成しても良い。この場合、例えば、回動部材4’の背もたれ2から遠い側の端部で当接部材5’を支持することとなる。)。
また、突出部材(回動部材)4と、当接部材5と支持部材6を別個の部材で形成したが、これに限らず、図示しないが、突出部材(回動部材)4と当接部材5と支持部材6を一体に形成しても良い。
また、当接部材5と支持部材6を別個の部材で形成したが、これに限らず、図示しないが、当接部材5と支持部材6を一体に形成しても良い。
なお、突出部材(回動部材)4と支持部材6を一体に形成した場合、突出部材(回動部材)4と当接部材5と支持部材6を一体に形成した場合、当接部材5と支持部材6を一体に形成した場合、例えば、図1記載の医療用診療椅子C、図12記載の医療用診療椅子C、図14記載の医療用診療椅子C、図18記載の医療用診療椅子C、図19記載の医療用診療椅子C、図20記載の医療用診療椅子C、図21記載の医療用診療椅子C、図25記載の医療用診療椅子C、図26記載の医療用診療椅子C、図27記載の医療用診療椅子C、図28記載の医療用診療椅子C、図33記載の医療用診療椅子C、図34記載の医療用診療椅子C、図35記載の医療用診療椅子C、図36記載の医療用診療椅子C、図37記載の医療用診療椅子C、図38記載の医療用診療椅子Cにも同様に適用することができる。
なお、突出部材(回動部材)と当接部材と支持部材を一体に形成した場合、
図示しないが、突出部材(回動部材)に作業者の手又は腕が当接する当接部が形成される。突出部材(回動部材)が背もたれ又はヘッドレスト(の外方に突出又突設するように)に回動自在に設けられた場合、上記の当接部は、端部の内、例えば、突出部材(回動部材)の背もたれ又はヘッドレストから遠い側の端部となる。
また、突出部材(回動部材)と支持部材を一体に形成した場合、図示しないが、作業者の手又は腕が当接する当接部材は別個に存在し、突出部材(回動部材)の支持部で前記当接部材を支持することとなる。突出部材(回動部材)の支持部は、例えば、突出部材(回動部材)を背もたれに設けた場合、背もたれから遠い側の端部、突出部材(回動部材)をヘッドレストに設けた場合、前記ヘッドレストから遠い側の端部で前記当接部材を支持することとなる。
また、図18記載の座(図示せず)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2から突出して設けられたヘッドレスト3とを有する医療用診療椅子Cであって、背もたれ2(又はヘッドレスト3)の外方に突出するように設けられた回動部材4、4’と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5、5’と、 この当接部材5、5’を支える支持部材6、6’とを備え、支持部材6、6’と回動部材4、4’が接続され、支持部材6、6’は、回動部材4、4’に接続された受け部7、7’に支持され、支持部材6、6’の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に受け部7、7’に支持されている。
そして、突出部材(回動部材)4、4’が突出部材(回動部材)4、4’の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する突出部保持手段(回動部保持手段)41、41’を備えている。
即ち、図19に示す4は突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]で、突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4は、ヘッドレスト3の外方に突出するように設けられている。
また、図19に示す4Aは突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4を受け入れる突出基部(第1の突出基部)で、突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4の長さ調整は、突出基部4Aへの突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4の挿入長さで調整され、所定長さに調整した後、第1の突出部保持手段(第1の回動部保持手段)41、例えば、ネジ(第1のネジ)411の先端を突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4の外表面に当接して、突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4と突出基部4Aとの長さ調整を行うようにしている。
突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’は、突出部材[(第1の突出部材)(第1の回動部材)]4と同様に、長手方向に長い形状部材であり、長手方向に伸縮自在に構成され、突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’は長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態の突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’を、突出部保持手段、例えば、第2の突出部保持手段(第2の回動部保持手段)41’により保持するようにしている。
また、図19に示す4’Aは突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’を受け入れる突出基部(第2の突出基部)で、突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’の長さ調整は、突出基部4’Aへの突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’の挿入長さで調整され、所定長さに調整した後、第2の突出部保持手段(第2の回動部保持手段)41’、例えば、ネジ(第2のネジ)411’の先端を突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’の外表面に当接して、突出部材[(第2の突出部材)(第2の回動部材)]4’と突出基部4'Aとの長さ調整を行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の突出部保持手段(第1の回動部保持手段)41、第2の突出部保持手段(第2の回動部保持手段)41’の例として、第1のネジ411の先端を第1の突出部材4の外表面に,第2のネジ411’の先端を第2の突出部材4’の外表面に、それぞれ当接させて、第1の突出部材(第1の回動部材)4、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の動きをそれぞれ規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、第1の突出部材(第1の回動部材)4、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
また、支持部材(第1の支持部材、第2の支持部材)6、6’が支持部材(第1の支持部材、第2の支持部材)6、6’の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する支持部保持手段(第1の支持部保持手段、第2の支持部保持手段)71、71’を備えている。
即ち、6は、当接部材(第1の当接部材)5を支える支持部材(第1の支持部材)である。
そして、支持部材(第1の支持部材)6と突出部材(第1の突出部材)4とは、例えば、接続継手管7を介して接続されている。接続継手管7は突出部材4に、例えば、固着されている。
支持部材6は、垂直方向に伸縮自在に構成され、支持部材(第1の支持部材)6は支持部材(第1の支持部材)6の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態の支持部材(第1の支持部材)6を第1の支持部保持手段71により保持するようにしている。
支持部材(第1の支持部材)6の長さ調整は、第1の支持部保持手段71、例えば、接続継手管7への支持部材6の挿入長さで調整され、調整後、レバー711によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の外表面に当接して行うようにしている。
6’は、支持部材(第1の支持部材)6と同様、当接部材(第2の当接部材)5’を支える支持部材(第2の支持部材)である。
そして、支持部材(第2の支持部材)6’と突出部材(第2の突出部材)4’とは、例えば、接続継手管7’を介して接続されている。接続継手管7’は突出部材4’に、例えば、固着されている。
支持部材(第2の支持部材)6’は、支持部材6と同様、支持部材(第2の支持部材)6’は、垂直方向に伸縮自在に構成され、支持部材(第2の支持部材)6’は支持部材(第2の支持部材)6’の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を第2の支持部保持手段71’により保持するようにしている。
支持部材(第2の支持部材)6’の長さ調整は、第2の支持部保持手段71’、例えば、接続継手管7’への支持部材6’の挿入長さで調整され、調整後、レバー711’によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6’の外表面に当接して行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の支持部保持手段71、第2の支持部保持手段71’の例として、第1の支持部材6、第2の支持部材6’の表面にカムを当接させて第1の支持部材6、第2の支持部材6’の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、第1の支持部材6、第2の支持部材6’の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
また、当接部材5、5’は、例えば、作業者の手又は腕が当接できれば良く、望ましくは、ジェル、スポンジ、ウレタン、樹脂等の弾性部材で形成されているのが良い。
即ち、図20において、突出部材(第1の突出部材)4、突出部材(第2の突出部材)4’は、ヘッドレスト3の外方に突出するように設けられ、支持部材(第1の支持部材)6、支持部材(第2の支持部材)6’は、当接部材(第1の当接部材)5、当接部材(第2の当接部材)5’を支持している。
当接部材(第1の当接部材)5、当接部材(第2の当接部材)5’は、ヘッドレスト3の側面に沿う方向に長い長手形状となっているから、歯科医等の作業は長手方向に長い当接部材5、5’の最適の部位を選定して、治療行為等の作業を行うことができる。
即ち、図21乃至図23において、Cは医療用診療椅子(例えば、歯科医療用診療椅子)で、医療用診療椅子Cは、概略的に、座(図示しないが、座は、図2及び図3記載の座1と同様)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2から突出して設けられたヘッドレスト3とを有する。
図21乃至図24記載の医療用診療椅子Cにおいては、図1乃至図11記載の実施例と同様、患者は医療用診療椅子Cに腰掛け、頭部をヘッドレスト3に当接して治療等を受けることとなる。
そして、治療中、歯科医等は医療用診療椅子Cの座1を上下動、背もたれ2を傾斜動等して、患者を治療しやすい姿勢にすると共に、歯科医等は、ヘッドレスト3の頂部中央の方向を時計の12時にみたてれば、例えば、歯科医等の必要位置である12時の位置[図22(a)]、9時の位置[図22(b)]、3時の位置(図23)で治療等の作業を行うものである。
なお、治療等の作業位置は、12時の位置[図22(a)]、9時の位置[図22(b)]、3時の位置(図23)のみならず、適宜の位置で行うことができるもので、例えば、9時の位置[図22(b)]から12時の位置[図22(a)]、12時の位置[図22(a)]から3時の位置(図23)の範囲の適宜の位置で治療等の作業を行うことができるものである(図23)。
つまり、支点42である第1の突出部材(第1の回動部材)4の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面(例えば、図3記載の設置面E)に対して、平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置している(図22、図23参照)。
ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍直下のヘッドレスト3の中に第1の突出部材(第1の回動部材)4及び第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動軸が位置している。
このように、第1の突出部材(第1の回動部材)4及び第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面Eに対して、略平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置しているため、患者の口元近傍と第1の当接部材5との距離は、略一定となっている。
第1の回動保持手段Kは、例えば、図24に示すように、ヘッドレスト3の内部にあって、被係止部(例えば、凹所)44が対向する面の部位43には、被係止部(例えば、凹所)44に係止する弾性部材(例えば、バネ)45に付勢された係止部46が複数設けられ、第1の突出部材(第1の回動部材)4が回動した所定位置に達したとき、第1の突出部材(第1の回動部材)4の被係止部(例えば、凹所)44に複数の係止部46の内、何れか一つの係止部46が係止して[図24(b)参照]、第1の突出部材(第1の回動部材)4の位置を保持するようにしている。そして、保持された位置から第1の突出部材(第1の回動部材)4を回動させると、係止部46が弾性部材(例えば、バネ)45に抗して後退し、保持状態が解除され[図24(a)参照]、更に、第1の突出部材(第1の回動部材)4を回動させ、第1の突出部材(第1の回動部材)4が回動した所定位置に達したとき、第1の突出部材(第1の回動部材)4の被係止部(例えば、凹所)44に係止部46が係止して、第1の突出部材(第1の回動部材)4の位置を保持するようにしている。
このように、第1の突出部材(第1の回動部材)4の回動位置を第1の回動保持手段Kにより、保持されるため、不用意に背もたれ2が回動されても、第1の突出部材4の回動が防止され、患者が第1の突出部材(第1の回動部材)4、又は、第1の当接部材5、又は、第1の支持部材6により損傷を受けるのを防ぐことができる。
なお、本実施例においては、第1の突出部材(第1の回動部材)4の裏面に被係止部(例えば、凹所)44、被係止部(例えば、凹所)44が対向する面の部位43に、被係止部(例えば、凹所)44に係止する複数の係止部46、を設けたが、本願発明の第1の回動保持手段Kは、これに限らず、逆に、第1の突出部材4の裏面に弾性部材(例えば、バネ)に付勢された1個の係止部、該係止部に対向する面に複数の被係止部(例えば、複数の凹所)を設けるようにしても良い。
また、第1の突出部材(第1の回動部材)4は、図21に示すように、ヘッドレスト3より露出した中途に、例えば、段差D(段差Dは、場合により省略し,段差Dのない平坦面としても良い。)があり、ヘッドレスト3が医療用診療椅子Cの設置面(例えば、図3に示すE)に対して平行である場合、第1の接続継手管722が取り付けられた第1の突出部材4の部位4A’は、ヘッドレスト3内の第1の突出部材(第1の回動部材)4の部位4Bより設置面(例えば、図3に示すE)に対して、低い位置にある。
そのため、段差D分、第1の支持部材6の伸縮の幅を広げることができる。
この第1のストッパー4S1により、例えば、支点42、42’が近接する第1の突出部材4と第2の突出部材4’とが接触しないように規制されることとなる。
また、図21に示す4S2は、第1の突出部材(第1の回動部材)4のヘッドレスト3の頂部3C(ヘッドレスト3の患者の頭部が当接する当接面3A、底部3B、頂部3C、12時の位置にいる作業者から見て右に位置する右側面3D、12時の位置にいる作業者から見て左に位置する左側面3E)からヘッドレスト3の底部3Bに向かう方向(第1の突出部材4の外方先端4Xが背もたれに近づく方向)への動きを規制する第2のストッパーで、第2のストッパー4S2は、図21で言えば、第1の突出部材(第1の回動部材)4の反時計回りの動きを規制するもので、第2のストッパー4S2は、ヘッドレスト3に取り付けられている。
この第2のストッパー4S2により、第1の突出部材(第1の回動部材)4、又は、第1の当接部材5又は、第1の支持部材6が患者の体の部位に接触しないように規制され、患者が損傷を受けるのを防止することができる。
つまり、支点42’である第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面(例えば、図3記載の設置面E)に対して、平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置している(図22、図23参照)。
ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍直下のヘッドレスト3の中に第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動軸が位置している。
このように、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面E(図3)に対して、略平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置しているため、患者の口元近傍と第1の当接部材5との距離は、略一定となっている。
第2の回動保持手段K’は、例えば、図24に示すように、ヘッドレスト3の内部にあって、被係止部(例えば、凹所)44’が対向する面の部位43’には、被係止部(例えば、凹所)44’に係止する弾性部材(例えば、バネ)45’に付勢された係止部46’が複数設けられ、第2の突出部材(第2の回動部材)4’が回動した所定位置に達したとき、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の被係止部(例えば、凹所)44’に複数の係止部46’の内、何れか一つの係止部46’が係止して[図24(b)参照]、第2の突出部材4’の位置を保持するようにしている。そして、保持された位置から第2の突出部材(第2の回動部材)4’を回動させると、係止部46’が弾性部材(例えば、バネ)45’に抗して後退し、保持状態が解除され[図24(a)参照]、更に、第2の突出部材(第2の回動部材)4’を回動させ、第2の突出部材4’が回動した所定位置に達したとき、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の被係止部(例えば、凹所)44’に係止部46’が係止して、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の位置を保持するようにしている。
このように、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動位置を第2の回動保持手段K’により、保持されるため、不用意に背もたれ2が回動されても、第2の突出部材4’の回動が防止され、患者が第2の突出部材4’、又は、第2の当接部材5’、又は、第2の支持部材6’により損傷を受けるのを防ぐことができる。
なお、本実施例においては、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の裏面に被係止部(例えば、凹所)44’、被係止部(例えば、凹所)44’が対向する面の部位43’に、被係止部(例えば、凹所)44’に係止する複数の係止部46’、を設けたが、本願発明の第2の回動保持手段K’は、これに限らず、逆に、第2の突出部材4’の裏面に弾性部材(例えば、バネ)に付勢された1個の係止部、該係止部に対向する面に複数の被係止部(例えば、複数の凹所)を設けるようにしても良い。
上述したように、第1の突出部材(第1の回動部材)4は、逆への字状に形成され、前記逆への字状の屈曲部は、第1の突出部材(第1の回動部材)4の露出している端部より第1の突出部材(第1の回動部材)4のヘッドレスト内に位置している端部に近い側に位置し、また、第2の突出部材(第2の回動部材)4’は、への字状に形成され、前記への字状の屈曲部は、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の露出している端部より第2の突出部材(第2の回動部材)4’のヘッドレスト3内に位置している端部に近い側に位置しているため、第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4、4’の外方先端を背もたれに当接している患者により近づけることができ、歯科医等の作業し易い範囲を拡大して、適正な作業を行うことができる。
また、ヘッドレスト3の頂部3C中央の方向を時計の12時にみたてれば、例えば、歯科医等の必要位置である12時[図22(a)]の位置、3時(図23)の位置のみならず、12時の位置から3時の位置の範囲の適宜の位置で治療等の作業を行うことができるものである(図23)。
また、第2の突出部材(第2の回動部材)4’は、ヘッドレスト3より露出した中途に段差(図示しないが、図21記載のDと同様)があり、ヘッドレスト3が医療用診療椅子Cの設置面(例えば、図3に示すE)に対して平行である場合、第2の接続継手管722’が取り付けられた第2の突出部材(第2の回動部材)4’の部位は、ヘッドレスト3内の第2の突出部材(第2の回動部材)4’の部位より設置面(例えば、図3に示すE)に対して、低い位置にある。
そのため、段差D分、第2の支持部材6’の伸縮の幅を広げることができる。
この第1’のストッパー4’S1により、例えば、支点42、42’が近接する第2の突出部材4’と第1の突出部材4とが接触しないように規制されることとなる。
また、図22に示す4’S2は、第2の突出部材(第2の回動部材)4’のヘッドレスト3の頂部3C(ヘッドレスト3の患者の頭部が当接する当接面3A、底部3B、頂部3C、12時の位置にいる作業者から見て右に位置する右側面3D、12時の位置にいる作業者から見て左に位置する左側面3E)からヘッドレスト3の底部3Bに向かう方向(第2の突出部材4’の外方先端が背もたれに近づく方向)への動きを規制する第2’のストッパーで、第2’のストッパー4’S2は、図22で言えば、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の時計回りの動きを規制するもので、第2’のストッパー4’S2は、ヘッドレスト3に取り付けられている。
この第2’のストッパー4’S2により、第2の突出部材(第2の回動部材)4’、又は、第2の当接部材5’、又は、第2の支持部材6’が患者の体の部位に接触しないように規制され、患者が損傷を受けるのを防止することができる。
6は、第1の当接部材5を支える第1の支持部材である。
そして、第1の支持部材6と第1の突出部材4とは接続され、図示しないが、第1の支持部材6と第1の突出部材4とは一体的に接続されていても良いが、本実施例では、例えば、第1の接続継手管722を介して第1の支持部材6と第1の突出部材4とが接続されている。
第1の支持部材6の長さ調整は、例えば、第1の支持部材6を第1の接続継手管722内への挿入により行われるものであり、第1の接続継手管722内への挿入された第1の支持部材6は、支持部保持手段、例えば、第1の支持部保持手段72により保持される。
第1の支持部保持手段72は、例えば、第1の接続継手管722への第1の支持部材6の挿入長さで調整され、調整後、レバー721によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を第1の支持部材6の外表面に当接して行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の支持部保持手段72の例として、カム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の外表面に当接させて支持部材(第1の支持部材)6の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、支持部材(第1の支持部材)6の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
6’は、第2の当接部材5’を支える第2の支持部材である。
そして、第2の支持部材6’と第2の突出部材4’とは接続され、図示しないが、第2の支持部材6’と第2の突出部材(第2の回動部材)4’とは一体的に接続されていても良いが、本実施例では、例えば、第2の接続継手管722’を介して第2の支持部材6’と第2の突出部材(第2の回動部材)4’とが接続されている。
第2の支持部材6’の長さ調整は、例えば、第2の支持部材6’を第2の接続継手管722’内への挿入により行われるものであり、第2の接続継手管722’内への挿入された第2の支持部材6’は、支持部保持手段、例えば、第2の支持部保持手段72’により保持される。
第2の支持部保持手段72’は、例えば、第2の接続継手管722’への第2の支持部材6’の挿入長さで調整され、調整後、レバー(図示しないが、レバー721と同様)によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を第2の支持部材6’の外表面に当接して行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第2の支持部保持手段72’の例として、カム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の外表面に当接させて支持部材(第2の支持部材)6’の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、支持部材(第2の支持部材)6’の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
また、第1、第2の当接部材5、5’は、上述の実施例と同様、例えば、手又は腕が当接できれば良く、望ましくは、ジェル、スポンジ、ウレタン、樹脂等の弾性部材で形成されているのが良い。
また、例えば、歯科医等の作業者の腕を当接部材5、5’で支える結果、歯科医等の力が分散され、歯科医等の力の伝達が軽減されて患者へ伝わり、患者にとっての不快感をも軽減化される。
また、第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4、4’は、回動可能で、第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4、4’の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面Eに対して、略平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置しているため、例えば、第1の突出部材4、第2の突出部材4’を回動して、歯科医等の作業し易い適宜の位置、ヘッドレスト3の頂部中央の方向を時計の12時にみたてれば、12時[図22(a)]の位置から9時[図22(b)]の位置の間の適宜の位置、12時[図22(a)]の位置から3時(図23)の位置の間の適宜の位置で、容易に使用できると共に、回動した位置を第1の回動保持手段K、第2の回動保持手段K’により保持して治療行為等の作業を容易に行うことができ、
また、第1の突出部材(第1の回動部材)4の回動位置は第1の回動保持手段Kにより、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動位置は第2の回動保持手段K’により、それぞれ保持されるため、不用意に背もたれ2が回動されても、第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4,4’の回動が防止され、患者が第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4,4’、第1、第2の当接部材5、5’、第1、第2の支持部材6、6’により損傷を受けるのを防ぐことができる。
また、第1の突出部材(第1の回動部材)4及び第2の突出部材(第2の回動部材)4’の回動中心が、ヘッドレスト3及び背もたれ2を医療用診療椅子Cの設置面Eに対して、略平行にした場合において、平面視、ヘッドレスト3に当接した患者の口元近傍に位置しているため、患者の口元近傍と第1の当接部材5との距離、患者の口元近傍と第2の当接部材5’との距離は、それぞれ略一定となっている。
更に、第1の突出部材(第1の回動部材)4は、図22に示すように、逆への字状に形成され、前記逆への字状の屈曲部4Zは、第1の突出部材4の露出している端部4Xより第1の突出部材(第1の回動部材)4のヘッドレスト3内に位置している端部に近い側に位置し、第2の突出部材(第2の回動部材)4’は、への字状に形成され、前記への字状の屈曲部4’Zは、第2の突出部材(第2の回動部材)4’の露出している端部(図示せず)より第2の突出部材(第2の回動部材)4’のヘッドレスト3内に位置している端部に近い側に位置しているため、第1、第2の突出部材(第1、第2の回動部材)4、4’の外方先端を背もたれに当接している患者により近づけることができ(例えば、図22及び図23参照)、歯科医等の作業し易い範囲を拡大して、適正な作業を行うことができる。
なお、突出バーBの取り付け位置は、ヘッドレスト3の頂部3C[又はヘッドレスト3の裏面(ヘッドレスト3の裏面は、ヘッドレスト3の患者の頭部が当接する当接面3Aの反対側の面である。)]である。
なお、図21乃至図23に示す医療用診療椅子Cは、上述の実施例と同様に、座(図示せず)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2に設けられたヘッドレスト3とを有するものであって、ヘッドレスト3に設けられた回動部材4、4’と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5、5’と、この当接部材5、5’を支える支持部材6、6’とを備え、支持部材6、6’と回動部材4、4’とが接続されている。
また、図21乃至図23に示す医療用診療椅子Cの回動部材4、4’の一端を、ヘッドレスト3の内部に設けたが、回動部材4、4’の一端をヘッドレスト3の外に回動自在に設けるようにしても良い(図27、後述する図28乃至図36等)。
また、回動部材4と支持部材6を別個の部材で形成したが、回動部材4と支持部材6を一体に形成しても良い。この場合、例えば、回動部材4のヘッドレスト3から遠い側の端部で当接部材5を支持することとなる。(回動部材4’と支持部材6’を別個の部材で形成したが、回動部材4’と支持部材6’を一体に形成しても良い。この場合、例えば、回動部材4’のヘッドレスト3から遠い側の端部で当接部材5’を支持することとなる。)
従って、ヘッドレスト3の頂部3C側に突出し、作業者の体の部位(例えば、上半身)を当接支持する突出バーBがヘッドレスト3に設けられているため、歯科医師等の作業者は体の部位を突出バーBに当接させて、作業者の上半身の安定化を図り、引いては、腕が安定して治療等の作業をより確実に行うことができ、また、突出バーBにより、作業者の体の部位がヘッドレスト3に当接した患者の頭部に触れることをも防止して、患者に与える不快感を解消させることができる。
突出バーBは、ヘッドレスト3の頂部3Cに設けたパイプB1、B1にU字状パイプB2の両端を差し込み、レバーB3、B3の先端によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]をU字状パイプB2の表面に当接して、該当接状態を保持するようにする。なお、図25記載の実施例にあっては、レバーB3、B3に代えて、パイプB1とパイプB2との当接する部位に、図示しないラチェット機構を設けるようにしても良い。
この図26記載の突出バーBも、図25記載の突出バーBと同様に、歯科医師等の作業者がヘッドレスト3に当接した患者の頭部に触れ、患者に不快感を与えるのを防ぐことができる。
図26記載の突出バーBは、ヘッドレスト3の頂部3Cに設けたパイプB1、B1に立ち上がりU字状パイプB2’の両端を差し込み、レバーB3、B3の先端によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を立ち上がりU字状パイプB2’の表面に当接して、該当接状態を保持するようにする。
なお、図26記載の実施例にあっては、レバーB3、B3に代えて、パイプB1とパイプB2’との当接する部位に、図示しないラチェット機構を設けるようにしても良い。
また、図25、図26における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
また、本願発明の突出バーBは、図25記載の突出バーBに限らず、例えば、前述した図1、図2、図3、図4、図5、図6、図12、図13、図14、図15、図18、図19、図20、図21、図22、図23、後述する図27、図28、図29、図30、図31、図32、図33、図34、図35、図36、図37、図38記載のヘッドレスト3 にも同様に突出バーBを設けることができる。
つまり、作業者の体の部位が図1〜図6、図12〜図15、図18〜図23、後述する図27〜図38記載のヘッドレストの頂部に当接しないように、前記ヘッドレストの頂部側に突出し、前記作業者の体の部位を当接支持する突出バーが前記ヘッドレストに設けられ、前記突出バーの取り付け位置は、前記ヘッドレストの頂部又は前記ヘッドレストの裏面であるようにする。
第1の回動部材4Kは、ヘッドレスト3の外方に第1の取り付け部材10を介して突出すると共に、回動自在に設けられ、概略的に、第1の突出部材4、回動部を有している。前記した回動部は、例えば、回動基部48、中間部材49を備え、第1の取り付け部材10に取り付けられている。回動基部48と中間部材49とは、例えば、接着剤等により固着されている。
第1の当接部材5は、歯科医(又は歯科衛生士)、耳鼻咽喉科医、眼科医等の作業者の右手又は右腕が当接する部位で、第1の当接部材5は、第1の支持部材6で支えられている。この第1の支持部材6は、第1の回動部材4Kに接続されている。
その結果、第1の取り付け部材10は、軸101を中心として、ネジ102と弧状の開口部103に規制されて回動し、回動状態は、ネジ102を締め付け、ネジ102を弧状の開口部103周縁部に当接させて、保持することができるようになっている。なお、第1の取り付け部材10を手動により回動し、回動状態をネジ102により保持させるようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、油圧、空気圧、電動モータによって制御するようにしても良い。
また、回動基部48には、例えば、中央開口部49aを貫通して回動する回動軸48A(回動軸48Aは、図28に示すナット106Nに螺合し、回動軸48Aとナット106Nとの間には、エラストマー106B、平座金106C、スプリング座金106Dが位置するようになっている。)と、突出部材、例えば、第1の突出部材4(回動部材、例えば、第1の回動部材)の折曲部47、47を受け入れる開口部48a、48aが設けられ、第1の突出部材4の折曲部47、47を開口部48a、48aに対して脱着自在に形成している。なお、場合により、例えば、接着剤等で折曲部47、47を介して第1の突出部材4と回動基部48とを固着するようにしても良い。
また、中間部材49には、被係止部(例えば、複数の凹所)44、中央開口部49aが設けられている。この複数の被係止部(例えば、複数の凹所)44と、この被係止部(例えば、複数の凹所)44に係止する図示しない弾性部材(例えば、バネ)に付勢された係止部46とで回動保持手段、例えば、第1の回動保持手段Kが構成される。そして、中間部材49と回動基部48で固着されている。
なお、図示しない弾性部材(例えば、バネ)と、図示しない弾性部材(例えば、バネ)に付勢された係止部46は、例えば、ハウジング10Cに取り付けられている。
また、第1の回動部材4Kを回動させ、第1の回動部材4Kが所定位置に達したとき、図24(b)記載と同様、第1の回動部材4Kの被係止部(例えば、複数の凹所の内の何れか一つの凹所)44に係止部46が係止して(図27参照)、第1の回動部材4Kの位置を保持するようにしている。そして、保持された位置から第1の回動部材4Kを回動させると、図24(a)記載と同様、係止部46が弾性部材(例えば、バネ)45に抗して後退し、保持状態が解除される。
図示しない第2の回動部材は、ヘッドレスト3の正面視、右側面(12時の位置の作業者から見て左側面)の外方に図示しない第2の取り付け部材を介して突出すると共に、回動自在に設けられている。
図示しない第2の当接部材は、歯科医(又は歯科衛生士)等の作業者の左手又は左腕が当接する部位で、図示しない第2の支持部材で支えられている。
第2の支持部材(図示せず)は、上述したように、第1の支持部材6が第1の回動部材4Kと接続されていると同様、第2の回動部材(図示せず)に接続されている。
ス(図示せず)に第2の回動部材(図示せず)が、例えば、上述した回動軸48Aと同様な回動軸(図示せず)に、上述したエラストマー106Bと同様なエラストマー(図示せず)、上述した平座金106Cと同様な平座金(図示せず)、上述したスプリング座金106Dと同様なスプリング座金(図示せず)を介して、上述したナット106Nと同様なナット(図示せず)により取り付けられている。
上記の第2の突出部材(図示せず)には、第1の支持部材6と同様な「第2の支持部材(図示せず)」が設けられ、この第2の支持部材(図示せず)には、第1の当接部材5と同様な「第2の当接部材(図示せず)」が設けられている。
また、4Aは第1の突出部材4を受け入れる突出基部(第1の突出基部)で、突出部材(第1の突出部材)4の長さ調整は、突出基部4Aへの突出部材(第1の突出部材)4の挿入長さで調整され、所定長さに調整した後、第1の突出部材保持手段41、例えば、ネジ411”の先端を突出部材(第1の突出部材)4の外表面に当接して、第1の突出部材4と突出基部4Aとの長さ調整を行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の突出部材保持手段41の例として、ネジ411”の先端を突出部材(第1の突出部材)4の外表面に当接させて突出部材(第1の突出部材)4の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、突出部材(第1の突出部材)4の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。
支持部材(第1の支持部材)6は、当接部材(第1の当接部材)5を支えるもので、支持部材(第1の支持部材)6と突出部材(第1の突出部材)4とは接続され、図示しないが、支持部材(第1の支持部材)6と突出部材(第1の突出部材)4とは一体的に接続されていても良いが、本実施例では、例えば、接続継手管7を介して支持部材6と突出部材(第1の突出部材)4とが接続されている。
支持部材(第1の支持部材)6は、垂直方向に伸縮自在に構成され、支持部材(第1の支持部材)6は支持部材(第1の支持部材)6の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を、例えば、第1の支持部保持手段71により保持するようにしている。
支持部材(第1の支持部材)6の長さ調整は、例えば、第1の支持部保持手段71、例えば、接続継手管7への支持部材6の挿入長さで調整され、調整後、レバー711によるカム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の表面に当接して行うようにしている。
なお、 上述した実施例においては、第1の支持部保持手段71の例として、カム[図示しないが、図4(c)に示すカムと同様]を支持部材6の外表面に当接させて支持部材(第1の支持部材)6の動きを規制して保持するようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、支持部材(第1の支持部材)6の動きを、図示しない油圧、空気圧、電動モータ等を用いて制御するようにしても良い。また、第2の突出部材(図示せず)にも、第2の突出部材(図示せず)を保持する「第1の突出部材保持手段41」と同様な第2の突出部材保持手段(図示せず)が、第2の支持部材(図示せず)にも、第2の支持部材(図示せず)を保持する「第1の支持部保持手段71」と同様な第2の支持部保持手段(図示せず)が、それぞれ設けられている。
また、例えば、ヘッドレスト3及び背もたれ2を略水平状態になるように、回動して、患者の口腔内(例えば、患者の上の歯)を治療する場合、ヘッドレスト3の頂部3Cを設置面E側に回動すると、第1の当接部材5も連動して移動し、作業者の右手又は右腕が当接する部位が低くなるが、第1の取り付け部材10を回動して、作業者の右手又は右腕が当接する部位を所定の高さ位置へ調整することができ、また、例えば、ヘッドレスト3及び背もたれ2を略水平状態になるように、回動して、患者の口腔内(例えば、患者の上の歯)を治療する場合、ヘッドレスト3の頂部3Cを設置面E側に回動すると、第2の当接部材も連動して移動し、作業者の左手又は左腕が当接する部位が低くなるが、第2の取り付け部材を回動して、作業者の左手又は左腕が当接する部位を所定の高さ位置へ調整することができる。
即ち、第1の回動部材4Kは、図27、図28、図29に示すように、ヘッドレスト3の左側第2のベース10Bの平坦面に平行に回動自在に支持されている。この回動自在に支持された第1の回動部材4Kには、第1の係止部4Tが、左側第2のベース10Bには、第1のストッパー4S1及び第2のストッパー4S2が、それぞれ設けられている。
そして、第1の係止部4Tが第1のストッパー4S1に係止して、第1のストッパー4S1により第1の回動部材4K、又は、第1の支持部材6、又は、第1の当接部材5がヘッドレスト3の正面視,左側面(12時の位置の作業者から見て右に位置する右側面3D)に接触しないように規制することができる。
また、第1の係止部4Tが第2のストッパー4S2に係止して、第2のストッパー4S2により、第1の回動部材4K、又は、第1の支持部材6、又は、第1の当接部材5が背もたれ2に当接した患者の体の部位に接触しないように規制し、図27で言えば、第1の回動部材4Kの反時計回りの動きを規制するようになっている。
そして、ヘッドレスト3の正面視、左側(12時の位置の作業者から見て右側)に位置する第1の係止部4T、第1のストッパー4S1、第2のストッパー4S2が、ヘッドレスト3を介して、ヘッドレスト3の正面視、右側(12時の位置の作業者から見て左側)に、対称的に、第1’の係止部(図示せず)、第1’のストッパー(図示せず)、第2’のストッパー(図示せず)が配設されている。
そして、第1’の係止部(図示せず)が第1’のストッパー(図示せず)に係止して、第1’のストッパー(図示せず)により、第2の回動部材(図示せず)、又は、第2の支持部材(図示せず)、又は、第2の当接部材(図示せず)がヘッドレスト3の正面視、右側面(12時の位置の作業者から見て左に位置する左側面)に接触しないように規制することができる。
また、第1’の係止部(図示せず)が第2’のストッパー(図示せず)に係止して、第2’のストッパー(図示せず)により、第2の回動部材(図示せず)、又は、第2の支持部材(図示せず)、又は、第2の当接部材(図示せず)が背もたれ2に当接した患者の体の部位に接触しないように規制し、第2の回動部材(図示せず)の動きを規制するようになっている。
即ち、回動自在に支持された第1の回動部材4Kの回動部である中間部材49に弧状に形成された弧状間隙部4Mが、中間部材49を支持するハウジング10C内に第1の係止部4Tが、それぞれ設けられている[図31、図32(b)参照]。
また、弧状間隙部4Mの一方の一方端部4M1が第1のストッパーで、他方の他方端部4M2が第2のストッパーを形成している。
第1のストッパー4M1により、第1の回動部材4K、又は、第1の支持部材(図示しないが、図27で言えば、第1の支持部材6)、又は、第1の当接部材(図示しないが、図27で言えば、第1の当接部材5)がヘッドレストの正面視、左側面(12時の位置の作業者から見て右に位置する右側面3D)に接触しないように規制、図31で言えば、第1の回動部材4Kの時計回りの動きを規制することができる[図32(a)参照]。
また、第2のストッパー4M2により、第1の回動部材4K、又は、第1の支持部材(図示しないが、図27で言えば、第1の支持部材6)、又は、第1の当接部材(図示しないが、図27で言えば、第1の当接部材5)が背もたれに当接した患者の体の部位に接触しないように規制、図31で言えば、第1の回動部材4Kの反時計回りの動きを規制し、患者が損傷を受けるのを防止することができる[図32(c)参照]。
また、中間部材49と回動基部48とは、例えば、接着剤等で固着され、回動基部48の回動軸48Aに設けた雄ねじを開口部49a、開口部10Caを介してナット48Nに螺合して取り付けられている。なお、開口部10Caより突出する回動軸48Aとナット48Nとの間に、エラストマー48B、平座金48C、スプリング座金48Dを介在させている。
なお、図31及び図32における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
図33記載の場合、支持部材(第1の支持部材)6の長さ調整は、第1の支持部保持手段71、例えば、接続継手管7への支持部材6の挿入長さで調整され、調整後、支持部保持手段71、例えば、ネジ711’の先端を支持部材6の外表面に当接して行うようにしている。なお、図33記載の場合、支持部材(第1の支持部材)6の長さ調整の他に、支持部材6は接続継手管7に対して、ネジ711’の先端を支持部材6の外表面に当接しない状態にあっては、回転できるので、当接部材(第1の当接部材)5の回動位置も調整できる。
また、図示しないが、第2の回動部材も、第1の回動部材4Kと同様、第2の回動部材の長手方向の長さを一定としても良い。また、図33における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
即ち、突出部材(第1の突出部材)4は、例えば、図34に示すように、突出部材4の長手方向に対して略直交する方向に突出部材4の長手方向の長さより短い突出部47を有し、ヘッドレスト3の一方の側面3D(12時の位置の作業者から見て右に位置する右側面3D)に支持部30が複数設けられている。支持部30には、突出部材4の突出部47が挿入され、突出部材4が支持部30で支持されるようになっている。
そして、複数の支持部30から選択された支持部30に突出部材4の突出部47が挿入され、突出部材4が支持部30で支持されるようになっている。
そのため、 歯科医等の作業し易い位置を選択して、適正な作業を行うことができる。
なお、図34記載の本実施例においては、図34で言えば、ヘッドレスト3の側面3D(12時の位置の作業者から見て右に位置する右側面3D)に支持部30が複数設けられているが、図示しないが、ヘッドレスト3の他方の側面(12時の位置の作業者から見て左に位置する左側面)にも、一方の側面3D、複数の支持部30、突出部材(第1の突出部材)4と同様のものが、ヘッドレスト3を介して対称的に設けるようになっている。図34における実施例においては、上記の実施例と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略している。
図35(a)記載の実施例は、座(図示せず)と、回動自在な背もたれ(図示せず)と、この背もたれ(図示せず)に設けられたヘッドレスト3とを有する医療用診療椅子Cであって、ヘッドレスト3に設けられた回動部材4と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5と、この当接部材5を支える支持部材6とを備え、支持部材6と回動部材4とが接続されているものである。
図35(a)は、ねじ歯車(ウォーム)70とそれに合うはす歯歯車(ウォームホイール)71を組み合わせた機構で、ねじ歯車70の回転をはす歯歯車71、はす歯歯車71の回転軸72、部材73を介して回動部材4に伝達している。回動部材4の回動方向は、図35(a)に示す縦回転であり、ねじ歯車70の回転の駆動源は、モータ(例えば、ステッピングモータ)74である。部材73は、回転軸72と回動部材4とに接合されている。なお、図35に示す75は、ヘッドレスト3の側壁を示している。
また、図35(a)(前述した図21、図22、図23、図25、図26、図27、図28、図29、図30、図31、図32、図33、図34)に示すように、回動部材4をヘッドレスト3に設けたが、座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子Cであって、例えば、図18記載のように、回動部材4を背もたれ2に設けるようにしても良い。
図36記載の実施例は、座(図示せず)と、回動自在な背もたれ(図示せず)と、この背もたれ(図示せず)に設けられたヘッドレスト3とを有する医療用診療椅子Cであって、ヘッドレスト3に設けられた回動部材4と、作業者の手又は腕が当接する当接部材5と、この当接部材5を支える支持部材6とを備え、支持部材6と回動部材4とが接続されているものである。
図36(a)は、モータ内在受台76の回転軸77により回動する回動部材4を示している。回動部材4の一端はモータ内在受台76に回動自在に支持されている。
支持部材6は支持部材6’の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を支持部保持手段61で保持するようにしている。
支持部保持手段61”は、具体的には、支持部材6に形成された雄ねじと、この支持部材6の雄ねじに螺合する雌ネジを有する部材61”とを有し、その調整は、当接部材5を回転して行うことができる。
なお、部材61”は、例えば、回動部材4のモータ内在受台76から遠い側の一端の裏面側に取り付けられている。
なお、回動部材(突出部材)4を背もたれに設けた場合、上述と同様に、図示しないが、回動部材(突出部材)4と支持部材6を一体成形した場合、例えば、回動部材(突出部材)4の背もたれ2から遠い側の端部で当接部材5を支えるようにしても良いし、また、回動部材(突出部材)4と支持部材6と当接部材5を図示しないが、一体成形しても良い。
図39は、座(図示せず)と、回動自在な背もたれ2と、この背もたれ2から突出して設けられたヘッドレスト3とを有する医療用診療椅子Cであって、78はストッパー(第1のストッパー)で、ストッパー(第1のストッパー)78は、作業者の手又は腕が当接部材(第1の当接部材)5から滑り落ちるのを防止するように、当接部材(第1の当接部材)5に形成されている。ストッパー(第1のストッパー)78は、当接部材5の中心より当接部材5の端部に近い側に位置している。
なお、図39は、第1の当接部材(当接部材)5に第1のストッパー(ストッパー)78を設け、第2の当接部材(当接部材)5’に第2のストッパー(ストッパー)を設けていないが、第2の当接部材(当接部材)5’に第2のストッパー(ストッパー)を設けるようにしても良い。
また、ストッパー78は、例えば、前述した図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図25、図26、図27、図28、図29、図30、図33、図34、図35、図36、図37、図38記載の当接部材5にも同様に設けることができる。
背もたれ2の内部に突出部材(回動部材)4、4’の一端を背もたれ2の内部に取り付け、背もたれ2の内部から外方に突き出す場合(例えば、図1〜図6)の他、
背もたれ2の裏面に突出部材4、4’を取り付け、背もたれ2の側面側から外方に突き出す場合(例えば、図18)、
突出部材(回動部材)4、4’の一端を背もたれ2の内部に侵入させないで、図示しないが、突出部材(回動部材)4、4’の一端を背もたれ2の側面の外部に、例えば、図18記載の部材100、100’を介して取り付け、背もたれ2の側面側から外方に突き出す場合、
背もたれ2の裏面に突出部材(回動部材)4、4’を取り付け、背もたれ2の頂面(側面の内、背もたれ2の立設時、高い面)側から外方に突き出す場合[突出部材(回動部材)4、4’の取り付け位置を、例えば、図18よりヘッドレスト3に近い位置に取り付ける]、
背もたれ2の表面に突出部材(回動部材)4、4’を取り付け、背もたれ2の表面側から外方に突き出す場合(例えば図14、図15)、
をも含む意味である。
また、本発明において、ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材にいう「突出」とは、
ヘッドレスト3の内部に突出部材(回動部材)4、4’を取り付け、ヘッドレスト3の内部から外方に突き出す場合(例えば、図19、図21〜図26)の他、
ヘッドレスト3の側面(図27〜図33)の外部に突出部材(回動部材)4、4’を取り付け、ヘッドレスト3の側面から外方に突き出す場合、
図示しないが、ヘッドレスト3の裏面に突出部材(回動部材)4、4’を取り付け、ヘッドレスト3の頂面側や側面側から外方に突き出す場合、
をも含む意味である。
1 座
2 背もたれ
3 ヘッドレスト
4 突出部材
4’ 突出部材
5 当接部材
5’ 当接部材
6 支持部材
6’ 支持部材
Claims (24)
- 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
作業者の体の部位が前記ヘッドレストの頂部に当接しないように、前記ヘッドレストの頂部側に突出し、前記作業者の体の部位を当接支持する突出バーが前記ヘッドレストに設けられ、
前記突出バーの取り付け位置は、前記ヘッドレストの頂部又は前記ヘッドレストの裏面である
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記支持部材は、第1の支持部材と第2の支持部材を有し、
前記当接部材は、第1の当接部材と第2の当接部材を有し、
前記第1の支持部材の長手方向と前記第1の突出部材の長手方向とのなす角度は、略直角であり、
前記第1の支持部材が前記第1の支持部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する第1の支持部保持手段を備え、
前記第2の支持部材の長手方向と前記第2の突出部材の長手方向とのなす角度は、略直角であり、
前記第2の支持部材が前記第2の支持部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する第2の支持部保持手段を備えている
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記突出部材が前記背もたれの外方に突出する場合、
前記突出部材は、前記背もたれの裏面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの頂面から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、又は、前記背もたれの表面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものかの何れか一つである
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記背もたれを倒して行う治療時、前記当接部材は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置している
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記突出部材は、前記突出部材の長手方向に対して略直交する方向に前記突出部材の長手方向の長さより短い突出部を有し、
前記ヘッドレストの側面部に設けられた支持部に前記突出部材の突出部が挿入され、前記突出部材が前記支持部で支持されている
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストに設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記突出部材は前記突出部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する突出部保持手段を備えている
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストに設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記突出部材が前記背もたれの外方に突出する場合、
前記背もたれを倒して行う治療等の作業時、平面視、前記当接部材の下に患者の肩が位置している
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストに設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材とが接続され、
前記背もたれを倒して行う治療時、
前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜するように前記支持部材に取り付けられているか、
または、
前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するかの何れかである
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記突出部材が接続され、
前記支持部材は、前記突出部材に接続された受け部に支持され、
前記支持部材の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に前記受け部に支持されている
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれに設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストに回動自在に設けられた回動部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材と、
この当接部材を支える支持部材とを備え、
前記支持部材と前記回動部材とが接続されている
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
回動部材と支持部材と当接部材が一体的に形成されているか、
又は、
前記回動部材と前記支持部材とが一体的に形成されているか、
又は、
前記支持部材と前記当接部材が一体的に形成されているか、
であることを特徴とする請求項10記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
回動部材が前記回動部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する回動部保持手段を備えている
ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
支持部材が前記支持部材の長手方向に対して伸縮すると共に、この伸縮した状態を保持する支持部保持手段を備えている
ことを特徴とする請求項4又は請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子。 - 回動部材は、
背もたれの内部から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、
又は、
前記背もたれの頂面に取り付けられ、前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、
又は、
前記背もたれの裏面側から前記背もたれの外方に突出するように設けられたものか、
又は、
ヘッドレストの内部から前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、
又は、
前記ヘッドレストの側面に取り付けられ、前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、
又は、
前記ヘッドレストの裏面側から前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられたものか、
であることを特徴とする請求項10又は請求項12記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれ又は前記ヘッドレストの外方に突出するように設けられた突出部材と、
作業者の手又は腕が当接する当接部材とを備え、
前記突出部材の支持部で前記当接部材を支持し、
前記背もたれを倒して行う治療時、前記当接部材は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置している
ことを特徴とする医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
突出部材と当接部材とが一体化されている
ことを特徴とする請求項15記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれを倒して行う治療等の作業時、平面視、当接部材の下に患者の肩が位置している
ことを特徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項9又は請求項10又は請求項15又は請求項16記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれを倒して行う治療時、当接部材は、患者の口唇より、垂直方向において、下方に位置している
ことを特徴とする請求項1又は請求項3又請求項5又は請求項6又は請求項9又は請求項10記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
前記背もたれを倒して行う治療時、
当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜するように支持部材に取り付けられているか、
又は、
前記当接部材は、上方に向かって登り勾配に傾斜する傾斜部又はアール形状部を有するかの何れかである
ことを特徴とする請求項4又は請求項10又は請求項15記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
支持部材は、回動部材に接続された受け部に支持され、
前記支持部材の長手方向の軸線に対して直角方向に回動又は回転自在に前記受け部に支持されている
ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止するストッパーが形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2〜11のいずれか又は請求項15〜17のいずれかに記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
第1の当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止する第1のストッパーが、
第2の当接部材に作業者の手又は腕が前記当接部材から滑り落ちるのを防止する第2のストッパーが、
それぞれ形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の医療用診療椅子。 - 座と、回動自在な背もたれと、この背もたれから突出して設けられたヘッドレストとを有する医療用診療椅子であって、
突出部材と支持部材と当接部材とが一体化、
又は、
前記突出部材と前記支持部材とが一体化、
又は、
前記支持部材と前記当接部材とが一体化されている
ことを特徴とする請求項4記載の医療用診療椅子。 - 作業者の体の部位がヘッドレストの頂部に当接しないように、前記ヘッドレストの頂部側に突出し、前記作業者の体の部位を当接支持する突出バーが前記ヘッドレストに設けられ、
前記突出バーの取り付け位置は、前記ヘッドレストの頂部又は前記ヘッドレストの裏面である
ことを特徴とする請求項2〜23のいずれかに記載の医療用診療椅子。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
PCT/JP2017/015705 WO2018083823A1 (ja) | 2016-03-23 | 2017-04-19 | 医療用診療椅子 |
Applications Claiming Priority (2)
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JPS5628757A (en) * | 1979-08-20 | 1981-03-20 | Yoshida Seisakusho Kk | Dental treating bed |
US4620697A (en) * | 1983-06-08 | 1986-11-04 | Francois Pithon | Surgical headrest |
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