JP6131362B1 - 漢方軟膏剤の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来からある方法で製造された漢方軟膏剤と比べ、塗布時に患部を刺激しない漢方軟膏剤を製造する方法を提供する。【解決手段】本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、ゴマ油とミツロウを基剤とする漢方軟膏剤の製造方法であって、(1)加熱・融解したミツロウに、ゴマ油抽出物又はゴマ油の全配合量の30〜50重量%を撹拌混合して、一次撹拌混合物を調製する一次撹拌混合工程と、(2)一次撹拌混合物を撹拌させながら凝固して、凝固物を調製する凝固工程と、(3)凝固物を25〜38℃に保温しながら、凝固物にゴマ油抽出物又はゴマ油の配合量の残りを撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製する二次撹拌混合工程とを含んでいる。なお、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、(4)二次撹拌混合物を25〜38℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散させる分散工程を含んでいてもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、漢方軟膏剤の製造方法に関し、特に、軟らかくて皮膚に塗り易い漢方軟膏剤の製造方法に関する。
漢方薬というと一般的に飲み薬のイメージが強いが、ひび、あかぎれ、しもやけ、外傷、火傷などの治療に使用される紫雲膏、急性の化膿性皮膚疾患(はれもの)の初期、うち身、捻挫の治療に使用される中黄膏、化膿性の腫れものの治療に使用される左突膏、きり傷、かゆみ、虫刺され、軽いとこずれ、火傷の治療に使用される神仙太乙膏等の軟膏剤も従来から使用されている。
これらの漢方軟膏剤は、従来から公定書(非特許文献1及び2を参照。)等に従って製造され、有効成分とは別に、その軟膏基剤として、ミツロウとゴマ油を含んでいる。
さて、このような漢方軟膏剤は次のようにして製造される。まず、軟膏基剤となるミツロウとゴマ油を加熱・融解して基剤を調製する。つぎに、この基剤で生薬から有効成分を抽出、又は基剤と生薬と混合したのち、濾過、冷却、軟膏板での練上などの処理し、軟膏容器や軟膏チューブに詰められる。
しかし、これら従来からある方法で製造された漢方軟膏剤は粘度が高くて延び(延性、展性)が悪かった。そのため、塗布時に患部を刺激するという問題点があった。
合田幸広・袴塚高志/監、日本漢方生薬製剤協会/編 、「新 一般用漢方処方の手引き」、株式会社じほう、2013年9月 大塚恭男・菊谷豊彦・庄司順三・代田文彦・原田正敏/編集委員「現代東洋医学」、vol.12 No.1(1991-1)、株式会社出版センター、1991年1月
本発明は、従来からある方法で製造された漢方軟膏剤と比べ、塗布時に患部を刺激しない漢方軟膏剤を製造する方法を提供することを課題とする。
発明者らは、鋭意検討の結果、漢方軟膏剤の基剤となるミツロウとゴマ油の撹拌混合の配合量や配合順序を工夫し、軟膏中に気泡を多く含ませることで、粘度が低くて、延性及び展性が高い漢方軟膏剤が得られることに気づき、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、ゴマ油とミツロウを基剤とする漢方軟膏剤の製造方法であって、(1)加熱・融解したミツロウに、ゴマ油抽出物又はゴマ油の全配合量の30〜50重量%を撹拌混合して、一次撹拌混合物を調製する一次撹拌混合工程と、(2)一次撹拌混合物を撹拌させながら凝固して、凝固物を調製する凝固工程と、(3)凝固物を25〜38℃に保温しながら、凝固物にゴマ油抽出物又はゴマ油の配合量の残りを撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製する二次撹拌混合工程と、を含む方法である。
また、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、(1)〜(3)の工程に加えて、(4)二次撹拌混合物を25〜38℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散させる分散工程を含んでいてもよい。
なお、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、紫雲膏、中黄膏、左突膏、神仙太乙膏等の従来から使用されている漢方軟膏剤の製造に適している。
本発明の製造方法による漢方軟膏剤は、塗布時に患部を刺激しないので、治療に伴う患者の苦痛を減らし、患者の生活の質を向上することができる。
図1は、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量の影響を調べた結果を示す表である。 図2は、(b)二次撹拌混合工程における保温温度の影響を調べた結果を示す表である。 図3は、(c)分散工程における保温温度の影響を調べた結果を示す表である。 図4は、紫雲膏に関する試験結果をまとめた表である。 図5は、中黄膏に関する試験結果をまとめた表である。 図6は、左突膏に関する試験結果をまとめた表である。 図7は、神仙太乙膏に関する試験結果をまとめた表である。 図8は、本発明による漢方軟膏剤と公定書に収載の製造方法による漢方軟膏剤の粘度、展性、延性について、比較した結果を示す表である。 図9は、本発明による漢方軟膏剤と市販の漢方軟膏剤の粘度、展性、延性を比較した結果を示す表である。 図10は、本発明と市販品の紫雲膏を比較した気泡写真である。 図11は、図10の続きの気泡写真である。 図12は、本発明と市販品の中黄膏を比較した気泡写真である。 図13は、本発明と市販品の神仙太乙膏を比較した気泡写真である。
本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、ゴマ油とミツロウを基剤とする漢方軟膏剤の製造方法であって、(1)一次撹拌混合工程と、(2)凝固工程と、(3)二次撹拌混合工程と、を含む方法である。また、これらの工程に加えて、(4)分散工程を含んでいてもよい。そこで、(1)〜(4)の各工程について詳説する。さらに、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、(1)〜(4)の各工程に加えて、完成した漢方軟膏剤を容器に分注するなど、漢方軟膏剤の製造で一般的に行われる工程を含んでいてもよい。
なお、本発明の漢方軟膏剤の製造方法は、前記の紫雲膏、中黄膏、左突膏、神仙太乙膏等の従来から使用されている漢方軟膏剤の製造に適しているが、これに限定はされない。
(1)一次撹拌混合工程
一次撹拌混合工程は、加熱・融解したミツロウに、ゴマ油抽出物又はゴマ油の一部を撹拌混合して、一次撹拌混合物を調製する工程である。ミツロウの加熱・融解、ミツロウとゴマ油抽出物又はゴマ油等との撹拌混合には、加熱機能を備えた混合撹拌機などの公知の製薬機械を特に限定することなく使用できる。
ミツロウと撹拌混合するゴマ油等は、製造する漢方軟膏剤の種類によって異なる。例えば、紫雲膏は、(a)固形の生薬であるトウキ、シコンからゴマ油で有効成分を抽出・濾過したゴマ油抽出物の全配合量の30〜50重量%と、残りの生薬である豚脂とを撹拌混合する。
また、中黄膏は、(b)ゴマ油の全配合量の30〜50重量%と、生薬末であるウコン末、オウバク末を撹拌混合する。また、左突膏は(c)ゴマ油の全配合量の30〜50重量%及び生薬である豚脂、松脂を撹拌混合する。さらに、神仙太乙膏は、(d)生薬であるケイヒ、ゲンジン、ジオウ、シャクヤク、トウキ、ダイオウ、ビャクシからゴマ油で有効成分を抽出・濾過したゴマ油抽出物の全配合量の30〜50重量%を撹拌混合する。なお、ゴマ油抽出物の調製には、加熱機能を備えた公知の製薬機械であれば、特に限定することなく使用できる。
(2)凝固工程
凝固工程は、一次撹拌混合物を撹拌させながら凝固して、凝固物を調製する工程である。凝固は、一次撹拌混合物を混合撹拌機で撹拌させながら加熱温度を下げてもよく、一次撹拌物を外部に取り出して冷却してもよいが、一時撹拌物が一塊の状態とならないよう撹拌等をしながら冷却する。なお、凝固する際の温度は、ミツロウが固まる程度の温度、すなわち0〜30℃であり、手間や冷却コストを考えると、一次撹拌混合物を混合撹拌機に入れたまま常温で撹拌することが好ましい。
(3)二次撹拌混合工程
二次撹拌混合工程は、凝固物を25〜38℃に保温しながら、凝固物にゴマ油抽出物又はゴマ油の配合量の残りを撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製する工程である。二次撹拌混合工程には、加熱機能を備えた混合撹拌機などの公知の製薬機械を特に限定することなく使用できる。
二次撹拌混合する際の温度が、25℃未満では凝固物が固くて混ぜ難く、二次撹拌混合物に気泡が入り難い。また、撹拌する際の温度が、38℃を超えると軟らかくなり過ぎ、二次撹拌混合物に取り込ませた気泡が、撹拌停止と同時に抜けてしまい二次撹拌混合物(漢方軟膏剤)が固くなる。
(4)分散工程
分散工程は、二次撹拌混合物を25〜38℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散させる工程である。分散工程には、加熱機能を備えた解砕機などの公知の製薬機械を特に限定することなく使用できる。なお、解砕機を使用する場合には、解砕機のスクリーンのメッシュ間隔は0.5mm以下であるのが好ましい。
二次撹拌混合物を解砕する際の温度が、25℃未満では凝固物が固く、二次撹拌混合物に気泡を分散させ難い。また、解砕する際の温度が、38℃を超えると軟らかくなり過ぎ、二次撹拌混合物に取り込ませた気泡が、解砕停止と同時に抜けてしまい二次撹拌混合物(漢方軟膏剤)が固くなる。
以下、この発明について実施例に基づいてより詳細に説明する。なお、この発明の特許請求の範囲は、以下の実施例によって如何なる意味においても制限されない。
1.軟膏基剤の試験
本発明の製造方法による漢方軟膏剤と従来の製造方法による漢方軟膏剤との品質の違いを、有効成分を含まない基剤を製造して、比較した。その結果を以下に詳説する。
(1)本発明の軟膏基剤の製造
ミツロウ4.0kg(軟膏基剤全体の28.6重量%、以下、%と省略する。) を混合撹拌機(株式会社品川工業所製、万能混合撹拌機)に投入し、70℃まで加熱した。ゴマ油10kg(軟膏基剤全体の71.4%)のうちの3.0kg(ゴマ油全配合量の30%)を混合撹拌機に投入して、70℃で10分間撹拌混合し、一次撹拌混合物を得た(一次撹拌混合工程)。
一次撹拌混合物を常温で300分間、混合撹拌機中で撹拌させながら凝固させ、凝固物を得た(凝固工程)。混合撹拌機を30℃に保温しながら、ゴマ油の残り7kg(ゴマ油全配合量の70%)を投入したのち、撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製した(二次撹拌混合工程)。なお、ゴマ油の残りは、25%、15%、15%、15%の割合で、5分間隔で投入した。
二次撹拌混合物を混合撹拌機から取り出して、解砕機(増幸産業株式会社製、ミクロマイスターミニ、スクリーンのメッシュ間隔:0.51mm)に投入した。二次撹拌混合物を30℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散(分散工程)し、本発明の製造方法による軟膏基剤を製造した。
(2)実験対照の製造
ミツロウ4.0kg(28.6%)を混合撹拌機に投入して、70℃まで加熱した。ゴマ油10kg(71.4%)を混合撹拌機に投入して、70℃で10分間撹拌混合し、従来の製造方法による軟膏基剤(実験対照)を製造した。
(3)試験方法
(1)で製造した試料及び(2)で製造した実験対照について、粘度、展性、延性を計測・算出した。なお、粘度、展性、延性の測定方法については、以下に詳説する。
1)粘度
試料30gをバイヤルビンに入れ、粘度計(株式会社アタゴ製、デジタルB型粘度計 BASE Plus)を使用して、常温で測定した。
2)展性
試料0.3gを直径1cmの円形になるようにガラス板に塗布し、その上に30gのカバー用ガラス板を被せ、100gの重りを乗せた。重りを載せて10秒後に重りを取り、広がった試料の直径を測定し、面積を算出した。
3)延性
試料0.2gを直径1cmの円形になるように枠付きガラス板に塗布し、ガラス板上の試料を一定の温度にするため常温で5分間放置した。その上に紐を付けた30gのカバー用ガラス板を被せ、試料の中心に50gの分銅を1個乗せた。カバー用ガラス板の紐に150gの重りを引っ掛け、カバー用ガラス板を自然落下させた。自然落下が終了したのち、延びの状態を観察して、延びの横幅、縦の長さを計測し、その面積を算出した。
(4)試験結果
(1)で製造した試料及び(2)で製造した実験対照の粘度、展性、延性を測定・算出した結果及び両者の品質を比較した結果を表1に示す。
表1に示すように、粘度は1/45に低下し、展性、延性はそれぞれ66%、45%向上することが分かった。すなわち、本発明の製造方法により軟膏基剤を製造すれば、従来の製造方法によって製造した軟膏基剤よりも、粘度が低くて延びがよく、塗布時に患部を刺激しない軟膏が製造できる可能性があることが確認できた。
2.製造条件による品質の変化
実施例1によって、本発明の製造方法で製造した軟膏基剤は、従来からある軟膏基剤よりも、粘度が低くて延びがよいことが確認できた。そこで、本発明の製造方法における混合条件の違いが粘度などの品質に与える影響を、代表的な漢方軟膏剤である紫雲膏を製造して調べた。
具体的には、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量、(b)二次撹拌混合工程における保温温度、(c)分散工程における保温温度の違いが、紫雲膏の粘度、展性、延性及び気泡の状態に与える影響を調べた。その結果を以下に詳説する。
(1)紫雲膏の製造
1)ゴマ油抽出物の調製
ゴマ油10kg(62.3%)をステンレス容器に投入して170℃前後になるまで温め、トウキ1kg(6.2%)を投入して10分間有効成分を抽出したのち、ゴマ油抽出物を濾過した。濾過したゴマ油抽出物をステンレス容器に戻してゴマ油抽出物の温度が140℃前後まで低下するのを待った。温度が下がったゴマ油抽出物にシコン1kg(6.2%)をステンレス容器に投入したのち、10分間有効成分を抽出して濾過し、有効成分の一部を含むゴマ抽出物を得た。
2)一次撹拌混合工程及び凝固工程
ミツロウ3.8kg(23.7%)を混合撹拌機に投入して、70℃まで加熱した。ゴマ油抽出物のうちの一定量と、有効成分である豚脂0.25kg(1.6%)とを混合撹拌機に投入したのち、70℃で10分間撹拌混合し、一次撹拌混合物を得た(一次撹拌混合工程)。得られた一次撹拌混合物を常温で撹拌させながら凝固し、凝固物を得た(凝固工程)。
ここで、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量の影響を調べるため、ゴマ油抽出物の全配合量の約25%(2.2kg)、約30%(2.6kg)、約50%(4.4kg)を混合して、複数の試料を調製した。なお、前記(b)及び(c)の影響を調べる際には、約30%を混合した。
3)二次撹拌混合工程
凝固物を混合撹拌機に再投入したのち、凝固物を一定の温度で保温しながら、ゴマ油抽出物の残りを撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製した(二次撹拌混合工程)。なお、ゴマ油抽出物の残りは、複数回に分けて5分間隔で投入した。
ここで、(b)二次撹拌混合工程における保温温度の影響を調べるため、保温温度を25℃、30℃、35℃、38℃、40℃の何れかに調整して、複数の試料を調製した。なお、前記(a)及び(c)の影響を調べる際には、保温温度を30℃に調整した。
4)分散工程
二次撹拌混合物を混合撹拌機から取り出して、解砕機に投入した。二次撹拌混合物を一定の温度で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散(分散工程)し、本発明の製造方法による漢方軟膏剤(紫雲膏)を製造した。
ここで、(c)分散工程における保温温度の影響を調べるため、保温温度を25℃、30℃、35℃、38℃、40℃の何れかに調整して、複数の試料を調製した。なお、前記(a)及び(b)の影響を調べる際には、保温温度を30℃に調整した。
(2)品質試験
粘度、展性、延性については、実施例1と同様の方法によって測定した。また、気泡の状態については、試料50mgを円形になるようにガラス板の中心に塗布し、その上にカバー用ガラス板を被せて、試料をカバーガラス板一杯に広げ、広がった試料を光学顕微鏡(30倍率)で観察した。
(3)試験結果
条件を変えて製造した紫雲膏の品質を図1〜図3に示す。ここで、図1は、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量の影響を調べた結果を示す表である。また、図2は、(b)二次撹拌混合工程における保温温度の影響を調べた結果を示す表である。さらに、図3は、(c)分散工程における保温温度の影響を調べた結果を示す表である。
図1に示すように、粘度は、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量が、約30%の場合に最も低く、それよりも配合量が高く(約50%)ても、低く(約25%)ても、高くなることが分かった。また、延性及び展性は、配合量が約30%の場合が最も高いものの、それよりも配合量が高く(約50%)ても、低く(約25%)ても、低くなることが分かった。さらに、軟膏中の気泡写真から、気泡は30%が最も入っており、50%は入ってはいるがその量は少なく、25%の場合も気泡の量が少なく、また、凝固物工程で生成された凝固物の塊とゴマ油抽出物が均一に混合されず、塊になっている部分(図中の丸で囲まれた部分)があることが分かった。以上の結果から、(a)一次撹拌混合工程におけるゴマ油抽出物全体量に対する配合量は、30〜50%が適切であることが分かった。
図2に示すように、粘度は、(b)二次撹拌混合工程における保温温度が、40℃の場合に最も高く、それよりも低いと(25℃、30℃、35℃、38℃)低くなることが分かった。また、展性及び延性は、25℃、30℃、35℃、38℃の場合は大差なく、40℃の場合は最も低かった。また、気泡写真から、25℃、30℃、35℃、38℃の場合は細かい気泡が入っているが、40℃の場合は軟膏が軟らかくなり過ぎ、軟膏に含ませた気泡が抜けていることが分かった。以上の結果から、気泡の入り方が粘度、展性、延性に大きく影響することが分かった。また、40℃の場合は気泡が抜けて固くなっていることから(b)二次撹拌混合工程における保温温度は、25〜38℃が適切であることが分かった。
図3に示すように、粘度は、(c)分散工程における保温温度が、35℃の場合に最も低いものの、30℃、38℃の場合と大差なく、25℃、40℃の場合はこれらよりも高いことが分かった。また、展性及び延性は、25℃、30℃、35℃、38℃の場合は大差なく、40℃の場合が最も低かった。また、気泡写真から、25℃、30℃、35℃、38℃の場合は細かい気泡が入っているが、40℃の場合は軟膏が軟らかくなり過ぎ、軟膏に含ませた気泡が抜けていることが分かった。以上の結果から、40℃の場合は気泡が抜けて固くなるため、(c)分散工程における保温温度は、25〜38℃が適切であることが分かった。
3.本発明の漢方軟膏基剤と従来技術による漢方軟膏基剤との比較
本発明の製造方法で製造した漢方軟膏剤と、従来からある公定書に収載の製造方法で製造した漢方軟膏剤及び市販の漢方製剤との品質の違いを比較した。その結果を以下に詳説する。
(1)本発明の製造方法による漢方軟膏剤の製造
長年に渡って使用されている漢方軟膏剤である紫雲膏、中黄膏、左突膏及び神仙太乙膏を、本発明の製造方法に従って製造した。
1)前処理
紫雲膏については、実施例2と同様にして、ゴマ油抽出物を調製した。また、中黄膏、及び左突膏については、ゴマ油による抽出はしなかった。さらに、神仙太乙膏については、生薬であるケイヒ0.32kg(2.0%)、ゲンジン0.32kg(2.0%)、ジオウ0.32kg(2.0%)、シャクヤク0.32kg(2.0%)、トウキ0.32kg(2.0%)、ダイオウ0.32kg(2.0%)及びビャクシ0.32kg(2.0%)を5日間ゴマ油10kg(61.5%)に浸したのち、ゴマ油ごとステンレス容器に投入して、180℃前後で10分間有効成分を抽出して濾過しのち、有効成分を含むゴマ油抽出物を得た。
2)一次撹拌混合工程及び凝固工程
混合撹拌機中で、70℃で加熱・融解しているミツロウに有効成分を含むゴマ油、ゴマ油抽出物、生薬などを投入して、撹拌混合して一次撹拌混合物を調製した(一次撹拌混合工程)のち、一次撹拌混合物を混合撹拌機中に常温で撹拌して凝固物を得た(凝固工程)。
具体的には、紫雲膏については、豚脂0.25kg(1.6%)、ゴマ油抽出物8.8kgのうちの2.6kg(30%)、ミツロウ3.8kg(23.7%)から凝固物を得た。また、中黄膏については、生薬の粉末であるウコン末0.4kg(2.8%)及びオウバク末0.2kg(1.4%)、ゴマ油10kgのうちの3kg(30%)、ミツロウ3.8kg(26.4%)から凝固物を得た。また、左突膏は、豚脂0.58kg(2.8%)、松脂8kg(38.5%)、ゴマ油10kgのうちの3kg(30%)、ミツロウ2.2kg(10.6%)から凝固物を得た。さらに、神仙太乙膏は、ゴマ抽出物9.0kgのうちの2.7kg(30%)、ミツロウ4.0kg(24.5%)から凝固物を得た。
3)二次撹拌混合工程
凝固物を混合撹拌機に再投入したのち、30℃で保温しながら、ゴマ油抽出物又はゴマ油を25%、15%、15%、15%の割合で、5分間隔で投入して撹拌し、二次撹拌混合物を得た。
4)分散工程
二次撹拌混合物を混合撹拌機から取り出して、解砕機に投入した。二次撹拌混合物を30℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散(分散工程)し、本発明の製造方法による漢方軟膏剤を製造した。
(2)従来の方法による漢方軟膏剤の製造
公定書である前記「新 一般用漢方処方の手引き」及び「現代東洋医学」に記載の製造方法に従って、紫雲膏、中黄膏、左突膏及び神仙太乙膏を製造した。
1)紫雲膏
ミツロウ3.8kg(23.7%)をステンレス容器に投入して170℃前後になるまで温めて、ミツロウが融解したのち、ゴマ油10kg(62.3%)と豚脂0.25kg(1.6%)を投入した。加熱し、混合物の170℃前後まで温度が上がったら、トウキ1kg(6.2%)をステンレス容器に投入して、トウキに焦げ色がついていたらこれを取り出した。混合物の温度が140℃前後まで下がったら、ゴマ油にシコン1kg(6.2%)をステンレス容器に投入して、鮮明な紫赤色になれば濾過した。濾過したものを冷却した。
このようにして冷却したものを、「新 一般用漢方処方の手引き」に収載の製造方法に従って製造した試料とし、その一部を取り分けた。また、取り分けた軟膏を、軟膏ヘラで軟膏板に擦りつけたのち集めるという作業を5回繰り返して練り上げ、これを「現代東洋医学」に収載の製造方法に従って製造した試料とした。
2)中黄膏
ミツロウ3.8kg(26.4%)ステンレス容器に投入して140℃前後になるまで温めたのち、ゴマ油10kg(69.4%)を投入した。軟膏基剤を冷却しながら、ウコン末0.4kg(2.8%)及びオウバク末0.2kg(1.4%)を混合撹拌機に投入したのち、撹拌混合しながら冷却した。これを「新一般用漢方処方の手引き」に収載の製造方法に従って製造した試料とした。また、前記1)の紫雲膏と同様にして練り上げた軟膏を、「現代東洋医学」に収載の製造方法に従って製造した試料とした。
3)左突膏
ミツロウ2.2kg(10.6%)を混合撹拌機に投入して140℃前後になるまで温めたのち、ゴマ油10kg(48.1%)、豚脂0.58kg(2.8%)、松脂8kg(38.5%)を投入した。混合物を濾過して冷却した。このようにして冷却したものを、「新 一般用漢方処方の手引き」に収載の製造方法に従って製造した試料とした。なお、「現代東洋医学」には左突膏の製造方法は収載されていないので、これについては製造しなかった。
4)神仙太乙膏
ケイヒ0.32kg(2.0%)、ゲンジン0.32kg(2.0%)、ジオウ0.32kg(2.0%)、シャクヤク0.32kg(2.0%)、トウキ0.32kg(2.0%)、ダイオウ0.32kg(2.0%)及びビャクシ0.32kg(2.0%)を5日間ゴマ油10kg(61.5%)に浸し、ゴマ油ごと混合撹拌機に投入して、180℃前後で10分間有効成分を抽出したのち、有効成分を含むゴマ油を濾過し、ゴマ油抽出物を得た。ミツロウ4.0kg(24.5%)を混合撹拌機に投入して140℃前後になるまで温めたのち、ゴマ油抽出物全配合量を投入して、撹拌混合した。混合物を冷却したのち、前記1)の紫雲膏と同様にして練り上げ、得られた軟膏を「現代東洋医学」に収載の製造方法に従って製造した試料とした。
(3)市販の漢方軟膏剤
前記公定書によって製造した試料に加えて、市販の紫雲膏8商品、中黄膏2商品、神仙太乙膏2商品を購入し、本発明の製造方法により製造した漢方軟膏剤と品質を比較した。
(4)品質試験
得られた試料の粘度、展性、延性、気泡の状態を、実施例1及び実施例2と同様にして調べた。
(5)試験結果
1)公定書に収載の製造方法による漢方軟膏剤との比較
試験結果を図4〜図8に示す。図4は、紫雲膏に関する試験結果をまとめた表である。また、図5は、中黄膏に関する試験結果をまとめた表である。また、図6は、左突膏に関する試験結果をまとめた表である。さらに、図7は、神仙太乙膏に関する試験結果をまとめた表である。図8は、粘度、展性、延性について、比較した結果を示す表である。
図4及び図8に示すように、本発明による紫雲膏と従来技術による紫雲膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/12に低下、展性は79%向上、延性は25%向上していることが分かった。また、本発明による紫雲膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による紫雲膏は気泡が全く入っていないか、入ってはいるものの塊(図中の丸で囲まれた部分)があった。このように、紫雲膏については、本発明の製造方法により製造することによって、より塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
図5及び図8に示すように、本発明による中黄膏と従来技術による中黄膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/19に低下、展性は37%向上、延性は25%向上していることが分かった。また、本発明による中黄膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による中黄膏は気泡が全く入っていないか、入ってはいるものの塊(図中の丸で囲まれた部分)があった。このように、中黄膏については、本発明の製造方法により製造することによって、より塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
図6及び図8に示すように、本発明による左突膏と従来技術による左突膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/20に低下、展性は79%向上、延性は32%向上していることが分かった。また、本発明による左突膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による左突膏は気泡が入ってはいるものの、塊(図中の丸で囲まれた部分)があった。このように、左突膏については、本発明の製造方法により製造することによって、より塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
図7及び図8に示すように、本発明による神仙太乙膏と従来技術による神仙太乙膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/40に低下、展性は81%向上、延性は45%向上していることが分かった。また、本発明による神仙太乙膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による神仙太乙膏は気泡が入ってはいるものの、塊(図中の丸で囲まれた部分)があった。このように、神仙太乙膏については、本発明の製造方法により製造することによって、より塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
2)市販の漢方軟膏剤との比較
試験結果を図9〜図13に示す。図9は、粘度、展性、延性について、比較した結果を示す表である。また、図10及び図11は、紫雲膏の気泡写真であり、図12は中黄膏の気泡写真であり、図13は、神仙太乙膏の気泡写真である。なお、左突膏については、比較しなかった。
図9に示すように、本発明による紫雲膏と市販の紫雲膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/11に低下、展性は66%向上、延性は32%向上していることが分かった。また、図10及び図11に示すように、本発明による紫雲膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による紫雲膏は気泡が全く入っていないか、入ってはいるものの少なかった。
なお、図10(a)は本発明、図10(b)は図9中のA社、図10(c)は図9中のB社、図10(d)は図9中のC社、図10(e)は図9中のD社、図10(f)は図9中のE社、図11(g)は図9中のF社、図11(h)は図9中のG社、図11(i)は図9中のH社による紫雲膏の気泡写真である。
このように、紫雲膏については、本発明の製造方法により製造することによって、市販品よりも塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
図9に示すように、本発明による中黄膏と市販の中黄膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/13に低下、展性は29%向上、延性は20%向上していることが分かった。また、図12に示すように、本発明による中黄膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による中黄膏は気泡が全く入っていないか、入ってはいるものの少なかった。なお、図12(a)は本発明、図12(b)は図9中のA社、図12(c)は図9中のE社による中黄膏の気泡写真である。このように、中黄膏については、本発明の製造方法により製造することによって、市販品よりも塗りやすい軟膏が得られることが分かった。
図9に示すように、本発明による神仙太乙膏と市販の神仙太乙膏(平均値)とを比較すると、粘度は1/162に低下、展性は66%向上、延性は51%向上していることが分かった。また、図13に示すように、本発明による神仙太乙膏は気泡が多く入っているのに対して、従来技術による神仙太乙膏には気泡が入っておらず、塊があった。なお、図13(a)は本発明、図13(b)は図9中のI社、図13(c)は図9中のJ社による神仙太乙膏の気泡写真である。このように、神仙太乙膏については、本発明の製造方法により製造することによって、市販品よりも塗りやすい軟膏が得られることが分かった。

Claims (3)

  1. ゴマ油とミツロウを基剤とする漢方軟膏剤の製造方法であって、
    (1)加熱・融解したミツロウに、下記の(a)〜(d)の何れかを撹拌混合して、一次撹拌混合物を調製する一次撹拌混合工程と、
    (a)一部生薬からゴマ油で有効成分を抽出・濾過したゴマ油抽出物の全配合量の30〜50重量%と残りの生薬、
    (b)ゴマ油の全配合量の30〜50重量%及び生薬末、
    (c)ゴマ油の全配合量の30〜50重量%及び生薬、
    (d)生薬からゴマ油で有効成分を抽出・濾過したゴマ油抽出物の全配合量の30〜50重量%、
    (2)一次撹拌混合物を撹拌させながら凝固して、凝固物を調製する凝固工程と、
    (3)凝固物を25〜38℃に保温しながら、凝固物にゴマ油抽出物又はゴマ油の配合量の残りを撹拌混合して気泡を取り込ませ、二次撹拌混合物を調製する二次撹拌混合工程と、
    を含む漢方軟膏剤の製造方法。
  2. (4)二次撹拌混合物を25〜38℃で保温しながら解砕して、二次撹拌混合物中に含まれる気泡をより細かく分散させる分散工程を含む請求項1に記載の漢方軟膏剤の製造方法。
  3. 漢方軟膏剤が、紫雲膏、中黄膏、左突膏及び神仙太乙膏の何れかである請求項1又は請求項2の何れかに記載の漢方軟膏剤の製造方法。
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