JP6131086B2 - ブームの伸縮機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ブームの伸縮機構に関し、特に、部品点数の削減、装置の簡素化、装置の軽量化、低コスト化、及び操作の簡略化を達成可能なブームの伸縮機構に関する。
従来、作業車両に設けられる伸縮ブームは、外側ブーム部材内に挿通されたシリンダが内側ブーム部材を移動させて伸長する。特許文献1に記載された発明においては、ベースブームと、中間ブームと、トップブームと、2本の伸縮シリンダとを備え、油圧、空圧等によって移動するピンがブームに設けられた穴に対して出没自在となっており、ピンの出没により、ブームの伸長状態の固定又は解除をすることができるようになっている(例えば、特許文献1の請求項1、段落[0015]〜[0024]、図1〜4及び6参照。)。
特開平11−071096号公報
しかしながら、ピンをブームに対して出没させるには、ピンの挿抜装置、ピン挿抜専用の動力、ピンの挿抜状態を監視する装置、及びピンの挿抜制御等が必要であった。このため、装置構成が複雑化し、操作工程も多かった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、部品点数の削減、装置の簡素化、装置の軽量化、低コスト化、及び操作の簡略化を達成可能なブームの伸縮機構を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係るブームの伸縮機構は、筒状の第1ブーム部材と、第1ブーム部材に収容可能に設けられ、第1ブーム部材に対して往復動させることにより、第1ブーム部材に対して出没する第2ブーム部材と、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の一方に設けられ、第2ブーム部材の往復動方向と交差する方向に往復動するピンと、ピンを第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方に向かって付勢する付勢部材と、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方に設けられ、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方に向かって付勢されたピンが係合することにより、第2ブーム部材の第1ブーム部材に収容される方向への移動を規制する移動規制部と、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方に設けられ、第2ブーム部材の第1ブーム部材から突出する方向への移動により、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方に向かって付勢されたピンを付勢部材の付勢力に抗して押圧して移動させるピン押圧部と、ピン押圧部がピンを押圧して移動させることにより、ピンを第1ブーム部材及び第2ブーム部材の一方側に保持し、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の一方側に保持されたピンをピン押圧部の押圧によって再度移動させることにより、ピンの保持を解除するピン制御部材と、を備える。
また、ピンと、移動規制部と、ピン押圧部とが、第1ブーム部材及び第2ブーム部材の軸線に沿ってもうけられ、ピンが第1ブーム部材に設けられ、かつピンが移動規制部に係合しているときは、第2ブーム部材の突出方向の先端側から移動規制部、ピン及びピン押圧部の順に並んでおり、ピンが第2ブーム部材に設けられ、かつピンが移動規制部に係合しているときは、第2ブーム部材の突出方向の先端側から、ピン押圧部、ピン及び移動規制部の順に並んでいるのが好ましい。
以上のように、本発明に係るブームの伸縮機構によれば、第2ブーム部材の移動によりピンを移動させて、第2ブーム部材の特定方向への移動を規制するので、特殊なピンの挿抜装置、ピン挿抜専用の動力、ピンの挿抜状態を監視する装置、及びピンの挿抜制御等が不要となり、部品点数の削減、装置の簡素化、装置の軽量化、低コスト化、及び操作の簡略化を図ることができる。
また、ピン、移動規制部、及びピン押圧部が第2ブーム部材をその軸線に沿って特定の順で設けられていることにより、第2ブーム部材をその軸線に沿って往復動させるだけで、ピン制御部材におけるピンの保持及び該保持の解除を切り替えることができる。よって、操作をより一層簡略化することができる。
本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態を示した概略断面図である。 本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態を示した概略断面図である。 本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態を示した概略断面図である。 本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態を示した概略断面図である。 本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態を示した概略断面図である。 本発明に係るブームの伸縮機構の他の実施形態を示した概略断面図である。
以下に、本発明に係るブームの伸縮機構について、図面を参照しつつ説明する。先ず、図1には本発明に係るブームの伸縮機構の一実施形態であるブーム1を示した。
図1に示すように、ブーム1は、第1ブーム部材2と、第2ブーム部材3と、ピン4と、付勢部材5と、移動規制部6と、ピン押圧部7と、ピン制御部材8とを備えている。なお、ブーム1は、例えば高所作業車及びクレーン等の作業機に設けられるブームとして用いることができる部材である。
第1ブーム部材2は、筒状を成す部材であり、その周側面に外側に張り出すようにしてピン収容体9が固定されている。ピン収容体9は、後述のピン4、付勢部材5及びピン制御部材8を収容している。ピン収容体9についてはピン4等の説明と共に後述する。該第1ブーム部材2は、本発明に係るブームの伸縮機構における第1ブーム部材の一例である。
第2ブーム部材3は第1ブーム部材2に収容可能に設けられて成る。また、第2ブーム部材3は、第1ブーム部材2と軸線が一致又は平行となるように、第1ブーム部材2に対して往復動させることにより、第1ブーム部材2に対して出没することができる部材である。なお、第1ブーム部材2に対する第2ブーム部材3の往復動は、各ブーム部材を挿通固定される1本又は複数本のシリンダが、第1ブーム部材2及び第2ブーム部材3の軸線に沿って移動することによって達成される。図1においては、第2ブーム部材3を往復動せしめるシリンダは図示していない。
図1に示す第2ブーム部材3は略有底角筒状を成す部材であり、第2ブーム部材3の底面近傍の側面には貫通孔10が設けられている。また、第2ブーム部材3の側面部において、貫通孔10より第2ブーム部材3の開口側には移動規制部6が設けられ、貫通孔10より底面側にはピン押圧部7が設けられている。
更にピン4は、図1に示すブーム1においては第1ブーム部材2に設けられ、第2ブーム部材3の往復動方向と略直交する方向に往復動可能な部材である。ピン4には、略円柱の一端部において陥没した凹部11と、該凹部11の中央から突出する棒状の延在部12とが形成され、他端部に係合部13と被押圧部14とが形成されている。延在部12の端部に付設されたL字状の摺接片Tについては、ピン制御部材8の説明と共に後述する。
付勢部材5は、ピン4を第2ブーム部材3に向かって付勢する部材である。図1に示すように、付勢部材5は、延在部12が挿通するようにして配置されたコイルスプリングであり、一端部がピン4の凹部11に当接していると共に、他端部がピン収容体9内に固定された固定板15に当接している。固定板15は、その略中央部に延在部12が挿通可能な貫通孔が設けられている。これにより、付勢部材5の付勢力はピン4及び固定板15に作用することとなるが、固定板15は固定されているので、ピン4が第1ブーム部材2及び第2ブーム部材3の軸線に対して略直交する方向に往復動可能となる。
ピン収容体9は、ピン4の外径より若干大きい程度の内径を有し、ピン4の軸線と一致又は平行な軸線を有する。したがって、ピン4が第1ブーム部材2及び第2ブーム部材3の軸線に対して略直交する方向に往復動する際に、ピン収容体9がピン4の往復動の方向を決定することになり、ピン収容体9が案内部材として機能する。
移動規制部6は、貫通孔10の周縁であって、第2ブーム部材3の突出する方向の先端側に設けられている。また、移動規制部6は、第1ブーム部材2から第2ブーム部材3に向かって付勢部材5により付勢されたピン4が係合することにより、第2ブーム部材3の第1ブーム部材に収容される方向への移動を規制するようになっている。詳述すると、移動規制部6は第2ブーム部材3の底面近傍かつ貫通孔10周縁に形成された肉厚部であり、第2ブーム部材3の往復動方向に対して直交する方向に当接面16が形成されている。なお、ピン4の係合部13は、第2ブーム部材3の往復動方向に対して直交する方向に形成された肩部であり、移動規制部6の当接面16に当接すると面接触する。
ピン押圧部7は、貫通孔10の周縁であって、第2ブーム部材3の突出する方向の後端側に設けられている。また、ピン押圧部7は、第2ブーム部材3の第1ブーム部材2から突出する方向への移動により、第1ブーム部材2から第2ブーム部材3に向かって付勢されたピン4を付勢部材5の付勢力に抗して押圧して移動させるようになっている。詳述すると、ピン押圧部7は第2ブーム部材3の底面近傍かつ貫通孔10周縁に形成された肉厚部であり、第2ブーム部材3の往復動方向に対して傾斜する方向に摺動面17が形成されている。なお、ピン4の被押圧部14は、第2ブーム部材3の往復動方向に対して傾斜する方向に形成された傾斜面であり、ピン押圧部7の摺動面17に当接すると面接触する。
ピン4の係合部13と移動規制部6の当接面16とが当接することによってピン4の係合状態が実現すると、第2ブーム部材3の第1ブーム部材2へ収容される方向、又は埋没する方向への移動が不能となる。
また、ピン4の被押圧部14及びピン押圧部7の摺動面17は、第2ブーム部材3の往復動方向に対して成す角度が同一となるように形成されているので、相互に面接触が可能となっている。該角度は、被押圧部14と摺動面17とが当接し、更に第2ブーム部材3が第1ブーム部材2から突出する方向に移動した場合に被押圧部14が摺動面17上を摺動して、ピン4が付勢部材5の付勢力に抗して移動することができるように決定されている。
ピン制御部材8は、ピン押圧部7がピン4を押圧して移動させることにより、ピン4を第1ブーム部材2側に保持し、第1ブーム部材2側に保持されたピン4をピン押圧部7の押圧によって再度移動させることにより、ピン4の保持を解除するようになっている。
具体的には、ピン制御部材8は、その略中央部にピン4の延在部12が挿入可能なように孔Hが設けられていると共に、ピン収容体9の内部に固定されている。孔Hの内周面にはハート型カムCが形成されている。
図1に示す摺接片Tは、延在部12との接合点が固定され、ハート型カムCに摺接する部位近傍以外は可撓性を有する材料により形成されている。図1ではハート型カムCを断面図として示しているが、正面から見ると略ハート型の溝が形成されている。該溝内に嵌り込むようにして摺接片Tが摺接する。
図1に示すブーム1では、付勢部材5が第2ブーム部材3に向かう方向にピン4を付勢しているが、摺接片Tがハート型カムCの一部に係止されているので、第2ブーム部材3に向かってピン4が移動してしまうのを防止している。これにより、図1に示すブーム1においては、ピン制御部材8がピン4を保持している。
また、ハート型カムC内には摺接片Tの摺接の順路に沿って登坂状の勾配及び該勾配を元の高さに戻す段差を複数箇所設けているので、ハート型カムC上における摺接片Tの摺接は不可逆的となる。よって、第2ブーム部材3から離れる方向へのピン4の移動が一旦生じると第1ブーム部材2側にピン4を保持し、第2ブーム部材3から離れる方向へのピン4の移動が再度生じるとピン4の保持が解除されて図1に示すピン4の初期位置に戻るという動作を繰り返すことになる。
本発明に係るブームの伸縮機構においては、ピンの保持及び保持の解除を実現する機構として、例えばピンが往復動する度に延在部等のピンの一部を把持及び把持を解除する電気的な機構であっても良いが、好ましくはカムと一定間隔毎に設けた溝とを有する回転子、並びにカム及び溝に係合する係合子を有する機械的な機構等を挙げることができる。電気的な機構に比べて機械的な機構は、特殊な制御、専用の動力、装置の特殊な保守等が必要無いので好ましい。
以下に、図1に示したブーム1の使用方法及びその作用を、図2〜5を参照しつつ説明する。なお、以下において図1に示したブーム1の状態を初期状態と称し、図1に示すピン4の位置を初期位置と称する。図1においては、付勢部材5の付勢力に抗して付勢部材5が若干縮んだ状態で、ピン制御部材8がピン4を保持している。具体的には、摺接片Tがハート型カムCの一部に係止されることにより、ピン制御部材8によるピン4の保持が達成される。初期状態においては、ブーム1の第2ブーム部材3は、第1ブーム部材2に対してその軸線に沿って円滑に往復動可能である。
図2は、初期状態から、図示しない伸縮シリンダ等によって第2ブーム部材3を、第2ブーム部材3が第1ブーム部材2から突出する方向に移動させた状態を示している。図2に示すブーム1は、ピン4が最も押圧され得る位置まで第2ブーム部材3のピン押圧部7によって押圧されている。
第2ブーム部材3の第1ブーム部材2から突出する方向への移動について詳述する。先ず初期状態から第2ブーム部材3を移動させることにより、ピン4の被押圧部14とピン押圧部7の摺動面17とが当接する。被押圧部14と摺動面17との当接状態から更に第2ブーム部材3が突出する方向に移動させると、ピン押圧部7は第2ブーム部材3に固定されているので、第2ブーム部材3を移動させる力が摺動面17から被押圧部14に伝わる。第2ブーム部材3を移動させる力が被押圧部14に伝わり始めてから更に第2ブーム部材3を移動させると、被押圧部14が摺動面17上を摺動する。被押圧部14及び摺動面17は第2ブーム部材3の往復動方向に対して傾斜していることにより、被押圧部14は摺動面17から押圧されるようにして力を受けるので、被押圧部14が形成されたピン4は第2ブーム部材3から離れる方向に力を受けることになる。したがって、ブーム1においては、第2ブーム部材3を移動させる力が、ピン押圧部7を介してピン4を押圧する力としてピン4に伝わる。ピン制御部材8は、図2に示す状態にまで付勢部材5の付勢力に抗してピン4が押圧されて移動した時に、ピン4の保持状態を解除する。
続いて図3は、図2に示したピン4の押圧状態から、伸縮シリンダ等によって第2ブーム部材3を第1ブーム部材2内に収容する方向に若干移動させた状態を示している。図3に示すブーム1は、ピン4の係合部13と移動規制部6の当接面16とが当接しておらず、またピン4の被押圧部14とピン押圧部7の摺動面17とが当接していない。
図2に示したピン4の押圧によって、ピン4はピン制御部材8の保持状態が解除されているので、図3に示すようにピン4が付勢部材5の付勢力を受けて移動し、初期位置よりも第2ブーム部材3に近づく方向にピン収容体9から突出している。ピン4は、ピン4の突出方向先端側の一部が第2ブーム部材3の貫通孔10内に挿入されるようにして突出する。
ピン4の突出距離は、係合部13と当接面16とが当接可能で、かつ再度第2ブーム部材3を突出する方向に移動させた際に被押圧部14と摺動面17とが当接及び摺動可能となる距離に設定されている。なお、付勢部材5の付勢力によってピン4が過度に突出してしまうことを防止するために、ピン制御部材8、図1に示す固定板15、又はピン収容体9等に適宜のストッパを設けることもできる。
図4は、図3に示した状態から、伸縮シリンダ等によって第2ブーム部材3を第1ブーム部材2内に収容する方向に更に移動させた状態を示している。図4に示すブーム1は、ピン4の係合部13と移動規制部6の当接面16とが当接しており、またピン4の被押圧部14とピン押圧部7の摺動面17とが当接していない。
係合部13と当接面16とが当接しているので、ピン4の移動規制部6への係合状態が達成され、図4に示す第2ブーム部材3の位置よりも第2ブーム部材3が第1ブーム部材2に収容される方向へ移動することはできなくなっている。つまり、係合部13と当接面16とが第2ブーム部材3の特定方向への移動を規制しており、ピン4及び移動規制部6が第2ブーム部材3のストッパとして機能している。
図4に示すブーム1を初期状態に戻すには、図2に示すブーム1と同様に、伸縮シリンダ等によって第2ブーム部材3を、第2ブーム部材3が第1ブーム部材2から突出する方向に移動させれば良い。すなわち、ピン4を最も押圧され得る位置まで第2ブーム部材3のピン押圧部7によって押圧する。ピン制御部材8は、図4に示す状態から図2に示す状態まで、付勢部材5の付勢力に抗してピン4が押圧されて移動した時に、ピン4を初期位置に保持する。
図5は、図4に示す状態から、図2に示す位置まで第2ブーム部材3を第1ブーム部材2から突出する方向に移動させることにより、ピン制御部材8でピン4を初期位置に保持させた上で、第2ブーム部材3を図3に示す第2ブーム部材3と同じ位置に移動させた状態である。
図5に示すように、ピン4が初期位置に保持されていることにより、図3に示したブーム1のように第2ブーム部材3の一部が貫通孔10に挿入されている状態にはなっていない。つまり、係合部13と当接面16とは当接不能であるので、第2ブーム部材3の第1ブーム部材2に収容させる方向への移動は特に規制されることが無く、ブーム1を初期状態に戻すことができる。
以上の操作により、ブーム1における第2ブーム部材3の出没、並びに、第2ブーム部材3の移動の規制及び該規制の解除が可能となる。すなわち、ブーム1は、第2ブーム部材3の出没だけで、ピン4の移動規制部6への係合及び該係合の解除が達成されるので、車両のエンジンから延在する油圧ポンプ等を介したホースリール等を含むピン4の挿抜装置、ピン4の挿抜専用の動力、動作検出スイッチ等のピン4の挿抜状態を監視する装置、及び、ブーム部材の伸縮動作と連動させた監視装置の制御等のピン4の特殊な挿抜制御が不要である。ブーム1は、第2ブーム部材3の伸縮動作とピン4の往復動とが簡素な装置及び簡素な操作によって連動する。したがって、ブーム1は、部品点数の削減、装置の簡素化、装置の軽量化、低コスト化、及び操作の簡略化を図ることができる。
図1〜5に示したブーム1ではピン4がピン収容体9に収容されて第1ブーム部材2に付設されているが、本発明に係るブームの伸縮機構第においては第1ブーム部材及び第2ブーム部材の一方に設けられていれば良い。更に、図1〜5に示したブーム1では移動規制部6及びピン押圧部7が第2ブーム部材3に設けられているが、本発明に係るブームの伸縮機構においては第1ブーム部材及び第2ブーム部材の他方、つまりピンが設けられていない側に設けられていれば良い。
ここで、ピン41を第2ブーム部材31に設けると共に、移動規制部61及びピン押圧部71を第1ブーム部材21に設けた実施形態を、図6に示した。図6に示すブーム101と図1〜5に示すブーム1との相違点は、ピン、移動規制部及びピン押圧部を設けた位置であり、この相違点以外については各部材が同様の名称及び機能を有しているので、各部材についての詳細な説明は省略する。
ブーム101では、移動規制部61及びピン押圧部71が第1ブーム部材21の内周面から第2ブーム部材31に向かって突出している。なお、図6に示すピン41の初期位置においては、第2ブーム部材31を第1ブーム部材21から突出する方向に移動させても移動規制部61にピン41が引っかからないように、ピン41の突出距離が設定されている。
ピン41が初期位置でピン制御部材81により保持されている状態で、図示しない適宜の伸縮シリンダ等により第2ブーム部材31を第1ブーム部材21から突出させる方向に移動させると、ピン41の被押圧部141は移動規制部61に接触すること無くピン押圧部71の摺動面171に当接する。
ピン制御部材81によるピン41の保持の解除は、被押圧部141と摺動面171とが当接してから更に第2ブーム部材31を突出方向に移動させることにより、被押圧部141が摺動面171上を摺動し、ピン41がピン収容体91内に収容される方向に押圧されることで達成される。
ピン制御部材81によるピン41の保持が解除されると、ピン41は、ピン収容体91から第2ブーム部材31の外側に突出する方向に、付勢部材51の付勢力によって移動可能となる。これにより、ピン41の係合部131と移動規制部61の当接面161とが当節可能となるので、第2ブーム部材31の第1ブーム部材21に収容される方向への移動を規制することができるようになる。したがって、第2ブーム部材31が第1ブーム部材21から突出した状態を維持することができるようになる。
図1〜6に示したブーム1及び101においては、第2ブーム部材3及び31の往復動方向とピン4及び41の往復動方向とは略直交している。もっとも、本発明に係るブームの伸縮機構において、第2ブーム部材の往復動方向とピンの往復動方向とが成す角度は、ピンが移動規制部に係合した場合に、ピンが第2ブーム部材の重量を受けても、第2ブーム部材の第1ブーム部材に収容される方向への移動が規制可能である限り特に制限はされない。第2ブーム部材の往復動方向を基準としてピンの往復動方向が反時計回りに90°以内であれば、ピンが第2ブーム部材の重量を受けても、第2ブーム部材の第1ブーム部材に収容される方向への移動を容易に規制することができるので好ましい。
また、本発明に係るブームの伸縮機構においては、第1ブーム部材及び第2ブーム部材としては通常の高所作業車等で用いられるブーム部材を用いることができ、ピン、移動規制部及びピン押圧部の設けられる位置、数、大きさ及び材料等については特に制限されるものではなく、本発明の目的が達成される限り適宜に選択することができる。なお、ピン、移動規制部及びピン押圧部はそれぞれ1つずつで一組とすると、二組以上設けることとしても良い。二組以上設けた場合は第2ブーム部材の移動を複数箇所で規制することとなるので、第2ブーム部材の伸縮状態の保持する強度を向上せしめることができるので好ましい。
更に、本発明に係るブームの伸縮機構においては、強度及び設計容易性等の観点からピンの断面形状が円形であるのが好ましい。もっとも、移動規制部にピンが係合して第2ブーム部材の重量がピンに加わっても支持可能である限り特に制限されず、例えばピンの断面形状が三角形、方形又は多角形であっても良い。
図1〜5に示したブーム1において、移動規制部6はピン押圧部7と同様に外に突出していても良い。その場合、移動規制部6の突出距離は、図6に示すブーム101と同様に、図1に示す初期状態から第2ブーム部材3を突出させる方向に移動させてもピン4の被押圧部14と移動規制部6とが接触しない程度であれば良い。また、被押圧部14が移動規制部6に接触して第2ブーム部材3から離れる方向にピン4が押圧されたとしても、ピン制御部材8におけるピン4の保持及び該保持の解除が切り替わらない程度であっても良い。
ブーム1及び101において、ピン4及び41、移動規制部6及び61、及びピン押圧部7及び71は、第2ブーム部材3及び31の軸線に沿って設けられている。また、ブーム1は、ピン4が移動規制部6に係合しているときに、第2ブーム部材3の突出方向先端側から移動規制部6、ピン4及びピン押圧部7の順で設けられている。更に、ブーム101は、ピン41が移動規制部61に係合しているときに、第2ブーム部材31の突出方向先端側からピン押圧部71、ピン41及び移動規制部61の順で設けられている。これにより、第2ブーム部材3及び31をその軸線に沿って往復動させるだけで、ピン4及び41は、移動規制部6及び61及びピン押圧部7及び71に当接することができる。
仮に、ピン4及び41、移動規制部6及び61、及びピン押圧部7及び71が、第2ブーム部材3及び31の軸線に沿って設けられておらず、例えば移動規制部6及び61のみが該軸線の周りを90°回転した位置に設けられているとする。この場合は、ピン押圧部7及び71に押圧されてピン制御部材8及び81におけるピン4及び41の保持が解除された時に、ピン4及び41を移動規制部6及び61に係合させるには、第2ブーム部材3及び31をその軸線の周りに90°回転させる必要が生じる。つまり、ピン制御部材8及び81におけるピン4及び41の保持及び該保持の解除を切り替えて、第2ブーム部材3及び31の移動の規制及び該規制の解除を切り替える操作としては、第2ブーム部材3及び31の軸線に沿った往復動と該軸線の周りの回転とが必要となる。
したがって、ピン4及び41、移動規制部6及び61、及びピン押圧部7及び71が、特定の順でかつ第2ブーム部材3及び31の軸線に沿って設けられる実施形態は、ブーム1及び101の操作の簡略化を図ることができる。
なお、ブーム1及び101は2段の伸縮ブームとして示したが、本発明に係るブームの伸縮機構においては3段以上の伸縮ブームとしても適用することができる。3段以上のブームであっても相対的に第1ブーム部材が固定され、第2ブーム部材が第1ブーム部材に出没するようになっている。例えば4段の伸縮ブームである場合は、1段目及び2段目のブームに着目すれば、相対的に1段目が第1ブーム部材でありかつ2段目が第2ブーム部材である。また、2段目及び3段目のブームに着目すれば、相対的に2段目が第1ブーム部材でありかつ3段目が第2ブーム部材である。3段目及び4段目についても同様に第1ブーム部材及び第2ブーム部材に分けることができる。仮に、4段の伸縮ブームにおいて複数本の伸縮シリンダによって2段目、3段目及び4段目のブーム部材が同時に伸縮したとしても、第1ブーム部材及び第2ブーム部材を一対の部材として着目すると、図面を参照しつつ説明したような第1ブーム部材及び第2ブーム部材の関係性は不変である。
また、ブーム1における第2ブーム部材3の貫通孔10は、単に内側に陥没する凹部を設けて、凹部の一部に移動規制部6及びピン押圧部7を形成することとしても良い。
本発明に係るブームの伸縮機構においては、付勢部材はコイルスプリングだけでなく、例えば板バネ、竹の子バネ、又は空気バネ等を採用しても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1及び101:ブーム、2及び21:第1ブーム部材、3及び31:第2ブーム部材、4及び41:ピン、5及び51:付勢部材、6及び61:移動規制部、7及び71:ピン押圧部、8及び81:ピン制御部材、9及び91:ピン収容体、10:貫通孔、11及び111:凹部、12及び121:延在部、13及び131:係合部、14及び141:被押圧部、15及び151:固定板、16及び161:当接面、17及び171:摺動面、T及びT’:摺接片、C及びC’:ハート型カム、H及びH’:孔

Claims (2)

  1. 筒状の第1ブーム部材と、
    前記第1ブーム部材に収容可能に設けられ、前記第1ブーム部材に対して往復動させることにより、前記第1ブーム部材に対して出没する第2ブーム部材と、
    前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の一方に設けられ、前記第2ブーム部材の往復動方向と交差する方向に往復動するピンと、
    前記ピンを前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の他方に向かって付勢する付勢部材と、
    前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の他方に設けられ、前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の他方に向かって付勢された前記ピンが係合することにより、前記第2ブーム部材の前記第1ブーム部材に収容される方向への移動を規制する移動規制部と、
    前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の他方に設けられ、前記第2ブーム部材の前記第1ブーム部材から突出する方向への移動により、前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の他方に向かって付勢された前記ピンを前記付勢部材の付勢力に抗して押圧して移動させるピン押圧部と、
    前記ピン押圧部が前記ピンを押圧して移動させることにより、前記ピンを前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の一方側に保持し、前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の一方側に保持された前記ピンを前記ピン押圧部の押圧によって再度移動させることにより、前記ピンの該保持を解除するピン制御部材と、を備える
    ことを特徴とするブームの伸縮機構。
  2. 前記ピンと、前記移動規制部と、前記ピン押圧部とが、前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材の軸線に沿って設けられ、
    前記ピンが前記第1ブーム部材に設けられ、かつ前記ピンが前記移動規制部に係合しているときは、前記第2ブーム部材の突出方向の先端側から前記移動規制部、前記ピン及び前記ピン押圧部の順に並んでおり、
    前記ピンが前記第2ブーム部材に設けられ、かつ前記ピンが前記移動規制部に係合しているときは、前記第2ブーム部材の突出方向の先端側から、前記ピン押圧部、前記ピン及び前記移動規制部の順に並んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブームの伸縮機構。
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