JP6130326B2 - 車線認識装置 - Google Patents

車線認識装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6130326B2
JP6130326B2 JP2014091040A JP2014091040A JP6130326B2 JP 6130326 B2 JP6130326 B2 JP 6130326B2 JP 2014091040 A JP2014091040 A JP 2014091040A JP 2014091040 A JP2014091040 A JP 2014091040A JP 6130326 B2 JP6130326 B2 JP 6130326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
vehicle
lane line
pass filter
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014091040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015210622A (ja
Inventor
森 直樹
直樹 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014091040A priority Critical patent/JP6130326B2/ja
Publication of JP2015210622A publication Critical patent/JP2015210622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6130326B2 publication Critical patent/JP6130326B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、カメラの撮像画像に基づいて車線を認識する車線認識装置に関する。
従来より、車載カメラにより撮像された車両前方の道路の画像から、道路に設けられた走行車線区画用の白線等のレーンマークを検出して、車線の境界を認識する車線認識装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車線認識装置においては、白線部時間積分手段により、白線部の検出データXに時間積分処理(ローパスフィルタ処理)を施すことにより、走行路上に継続的に安定して出現する白線部のみを白線部時間積分データXとして抽出する。そして、白線部時間積分手段における時間積分処理の時定数は、自車速の上昇に応じて小さく設定されるので、一時的に出現する白線部データWをノイズデータとして速やかに且つ確実に排除することができるようにしている。
特開平10−111939号公報
特許文献1に記載された車線認識装置によれば、時系列の撮像画像間でローパスフィルタ処理を施して道路の区画線を認識することにより、車線の区画線を安定的に認識することができる。
しかしながら、車両の走行状況によっては、ローパスフィルタ処理を施すことによる車線の区画線の認識精度の低下が問題となることもがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車両の走行状態に応じて、適切にローパスフィルタ処理を施して車線の区画線を認識することができる車線認識装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の車線認識装置は、所定の制御周期毎に、車両に搭載されたカメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出部と、
前記制御周期毎に、所定の連続性を有する前記エッジ点に基づいて、車線を区画する区画線を認識する区画線認識部と、
前回の制御周期で前記区画線認識部により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識部により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制部と、
前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が第1所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識部により区画線を認識させ、前記距離が前記第1所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させるローパスフィルタ設定部と
を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記区画線認識部により認識された車線の区画線と、前記車両との距離が前記第1所定距離以上であって、前記車両が車線の端を走行していないときには、前記ローパスフィルタ設定部により、前記区画線認識部により認識される区画線の特徴量の変化が前記変化度合抑制部によって抑制される。そして、これにより、ノイズ等の影響を軽減して、区画線の特徴量を安定的に認識することができる。
それに対して、前記区画線認識部により認識された車線の区画線と、前記車両との距離が前記第1所定距離よりも短く、前記車両が車線の端を走行していて、車線からの逸脱に対する余裕がないときには、前記ローパスフィルタ設定部により、前記変化度合抑制部によるローパスフィルタ処理が禁止される。そのため、車線の区画線の特徴量の変化が速やかに認識され、認識結果に基づく前記車両の走行支援(車線からの逸脱を防止するための運転者に対する警報、車両の減速、操舵等)を応答性良く行うことができる。
また、前記区画線認識部は、車線の区画線の特徴量として、少なくとも区画線の曲率の変化量を含む複数の要素を算出し、
前記ローパスフィルタ設定部は、前記複数の要素のうちの前記区画線の曲率の変化量についてのみ、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理の実行を禁止することを特徴とする。
かかる本発明によれば、区画線の認識精度に与える影響が大きい曲率の変化量についてのみ、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を実行することにより、他の要素については前記ローパスフィルタ処理により安定的に認識すると共に、道路形状の変化に速やかに応答して区画線を認識することができる。
また、前記区画線認識部は、車線を区画する左右の区画線を認識し、
前記ローパスフィルタ設定部は、前記左右の区画線間の中間位置と前記車両との距離が、第2所定距離以上となったときに、前記左右のいずれかの区画線と前記車両との距離が前記第1所定距離以下になったと判断することを特徴とする。
かかる本発明によれば、左右の区画線の中央位置と前記車両との距離が前記第2所定距離以上になったことを判断することによって、前記車両が道路の端を走行していることを判断することができる。
また、前記ローパスフィルタ設定部は、前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が前記第1所定距離よりも短く、且つ、前記車両が該区画線との距離がさらに短くなる方向に進行しているときに、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させることを特徴とする。
この構成によれば、前記車両が道路の端に向かって走行しているときに、前記ローパスフィルタ処理を禁止して、前記車両と区画線との位置関係の変化を速やかに認識することができる。
また、前記区画線認識部により認識された前記区画線と前記車両との距離が前記第1処理距離よりも短い第3所定距離以下になったときに、所定の逸脱防止処理を行う車線逸脱防止部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、前記車両と区画線との距離が前記第1所定距離以下になったときに、前記変化度合抑制部によるローパスフィルタリング処理を禁止して、区画線の変化が速やかに認識される状態とし、前記車両が区画線にさらに接近して区画線との距離が前記第3所定距離以下になったときに、前記逸脱防止処理を応答性良く行うことができる。
次に、本発明の車両は、周囲を撮像するカメラと、
前記カメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出部と、
所定の連続性を有する前記エッジ点に基づいて、車線を区画する区画線の候補である区画線を認識する区画線認識部と、
前回の制御周期で前記区画線認識部により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制部と、
前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識部により区画線を認識させ、前記距離が前記所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させるローパスフィルタ設定部とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明の車両によれば、上述した本発明の車線認識装置と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の車線認識方法は、所定の制御周期毎に、車両に搭載されたカメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出工程と、
所定の連続性を有する前記エッジ点に基づいて、車線を区画する区画線の候補である区画線を認識する区画線認識工程と、
前回の制御周期で前記区画線認識工程により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識工程により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制工程と、
前回の制御周期で前記区画線認識工程により認識された区画線と前記車両との距離が所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制工程により前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識工程により区画線を認識させ、前記距離が前記所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制工程による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識工程により区画線を認識させるローパスフィルタ設定工程とを含むことを特徴とする。
かかる本発明の車線認識方法を車両に適用して実施することにより、上述した本発明の車線認識装置と同様の作用効果を得ることができる。
車線認識装置の構成図。 道路の特徴量(曲率、曲率変化分、車両横位置、車線向き)の説明図。 道路の特徴量(車線幅、車線幅変化量)。 道路の特徴量の推定処理の説明図。 車線認識処理のフローチャート。 粒子ベクトルによる積分処理に説明図。 車両が道路の端を走行しているときの撮像画像の説明図。 車両が道路の端を走行しているときの実空間位置の説明図。 ローパスフィルタ設定の説明図。
本発明の対象物認識装置の実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1を参照して、車線認識装置10は、カメラ2(カラーカメラ)、スピーカ5、表示器6、操舵機構7、及び制動機構8を備えた車両1(本発明の車両に相当する)に搭載されている。
車線認識装置10は、図示しないCPU、メモリ、各種インターフェース回路等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持された車線認識用のプログラムをCPUで実行することにより、撮像画像取得部11、エッジ画像生成部12(本発明のエッジ点抽出部の機能を含む)、区画線認識部13、変化度合抑制部14、ローパスフィルタ設定部15、及び車線逸脱防止部16として機能する。また、車線認識装置10により、本発明の車線認識方法が実施される。
車線認識装置10は、図2,図3に示したように、車両(自車両)1が走行中の道路の車線の形状を、曲率(RCv)、曲率変化率(RCvd)、車両横位置(Cd)、車線傾き(Rdr)、車線幅(Rw)、車線幅変化量(ΔRw)を成分とする特徴量ベクトルVR(=(RCv,RCvd,Cd,Rdr,Rw,ΔRw))で定義する。
図2を参照して、車線認識装置10は、後述する区画線認識部13による処理により、車線の左区画線XL(車線の左側を区画する位置を示す線)と右区画線XR(車線の右側を区画する位置を示す線)を認識する。曲率(RCv)は左右一対の区画線XL,XRにより特定される車線の曲率であり、曲率変化率(RCv)は、曲率の空間微分値である。
また、車両横位置(Cd)は車線の中央位置Xcと車両1の間隔、車線傾き(Rdr)は車両1の進行方向(Cdr)に対する車線の傾き、車線幅(Rw)は左区画線XLと右区画線XR間の距離である。
また、図3を参照して、車線幅変化量ΔRwは、車両1の近傍L1(例えば車両1からの距離が0mの地点)での車線の幅Rw1と、車両1の遠方L2(例えば車両1からの距離が30mの地点)での車線の幅Rw2との差である。
車両1が走行している車線の左区画線XLと右区画線XRが平行な直線路であるときは、車線幅変化量ΔRwがほぼゼロとなる。それに対して、車両1が走行している車線の左区画線XLと右区画線XRが平行でないときには、平行度が小さくなるに従って車線幅変化量ΔRwが大きくなる。
道路形状は、特徴量ベクトルを用いて以下の式(1)の3次式により表現される。
但し、Y:車両1を原点とした実空間座標の垂直座標(車両1の進行方向)、X:車両1を原点とした実空間座標の水平座標、RCvd:曲率変化率、RCv:曲率、Rdr:車線傾き。
Y(X)を車線幅(Rw)の半分だけ車線幅方向の左にずらし、車両横位置(Cd)分だけ車線幅方向の左にずらすことによって、左区画線を表現することができる。また、Y(X)を車線幅(Rw)の半分だけ車線幅方向の右にずらし、車両横位置(Cd)分だけ車線幅方向の左にずらすことによって、右区画線を表現することができる。
以下、図4に示したフローチャートに従って、車線認識装置10によって車両1が走行中の道路の車線の形状を認識する処理について説明する。車線認識装置10は、所定の制御周期毎に図4のフローチャートを実行して、車線の形状を認識する。
図4のSTEP1は撮像画像取得部11による処理である。撮像画像取得部11は、カメラ2から出力される車両1の周囲(前方)の映像信号を入力して、この映像信号のカラー成分(R値,G値,B値)をデモザイキングし、各画素のデータとしてR値,G値,B値を有するカラーの撮像画像21を取得する。そして、この車両1の前方の撮像画像21のデータを画像メモリ20に保持する。
続くSTEP2はエッジ画像生成部12による処理である。エッジ画像生成部12は、撮像画像21の各画素のカラー成分を輝度に変換する処理を行って、グレースケール画像(多値画像)を生成する。そして、エッジ画像生成部12は、グレースケール画像からエッジ点(周囲部の画素(画像部分)との輝度差(輝度の変化量)が所定値(所定レベル)以上である画素。輝度が暗から明に変化する正のエッジ点、及び輝度が明から暗に変化する負のエッジ点を含む)を抽出して、エッジ画像22(図1参照)を生成する。
なお、カメラ2がモノクロカメラであるときには、各画素の輝度からグレースケールの撮像画像が得られるで、上述したカラーの撮像画像からグレースケール画像を生成する処理は不要である。また、STEP3でのエッジ点の抽出処理は、本発明の車線認識方法におけるエッジ点抽出工程に相当する。
続くSTEP3〜STEP4は、区画線認識部13による処理である。区画線認識部13は、例えば図5に示したように、今回の制御周期で生成されたエッジ画像22から、車線の左側を区画する左レーンマークから抽出されたと想定されるエッジ点列PL1(=PL11,PL12,…,PL18)を選定する。また、区画線認識部13は、車線の右側を区画する右レーンマークから抽出されたと想定される連続性をもったエッジ点列PR1(=PR11,PR12,…,PR17)を選定する。
なお、レーンマークには、白線、黄線等の線状のレーンマークとボッツドッツ等の点状のレーンマークが含まれる。
そして、区画線認識部13は、左側のエッジ点列PL1を2次式又は3次式で最少二乗近似して、左区画線EL1を認識する。また、区画線認識部13は、左区画線EL1との距離が所定距離以上であるエッジ点NL11,NL12,NL13を外れ点(ノイズ)として除去する。
同様に、区画線認識部13は、右側のエッジ点列PR1(PR11,PR12,…,PR17)を2次式又は3次式で最少二乗近似して、右区画線ER1を認識する。また、区画線認識部13は、右区画線ER1との距離が所定距離以上であるエッジ点NR11,NE12,NR13を外れ点(ノイズ)として除去する。
なお、STEP3で、左右の区画線を認識する処理は、本発明の車線認識方法における区画線認識工程に相当する。
続くSTEP4で、区画線認識部13は、左区画線EL1と右区画線ER1に基づいて、今回の制御周期における道路形状の特徴量ベクトルVR1を求める。そして、区画線認識部13は、特徴量ベクトルVR1のデータを次回の制御周期でのエッジ点列によるフィルタ処理(粒子フィルタ処理)に使用する特徴量ベクトルVR2のデータとしてメモリに保持する。
また、区画線認識部13、エッジ点列PR1,PL1のデータ(位置データ)を、次回の制御周期での粒子フィルタ処理に使用するエッジ点列PL2(左区画線側)、PR2(右区画線側)のデータとして、特徴量ベクトルVR2と関連付けてメモリに記憶する。
次回以降の制御周期において、区画線認識部13は、図6に示した粒子フィルタ処理を行って道路形状の特徴量ベクトルVR1を算出する。
図6を参照して、区画線認識部13は、STEP111で、前回の制御周期で保持されたエッジ点列PL2,PR2を、前回の制御周期で保持された特徴量ベクトルVR2で表現される道路形状と車両1の車速等に基づいて遷移(移動)させたエッジ点列PL3,PR3を算出する。
続くSTEP112で、区画線認識部13は、エッジ点列PL3,PR3から、今回の制御周期でのエッジ点列の観測値(今回観測値)PL1,PR1から認識した左区画線EL1及び右区画線ER1との距離が所定距離以上であるエッジ点を除外する補正を行う。そして、STEP113で、区画線認識部13は、STEP112で補正を行ったエッジ点列を、今回の制御周期におけるエッジ点列の予測値(今回予測値)PL4,PR4とする。
区画線認識部13は、STEP101で、このようにして算出した今回の制御周期におけるエッジ点列の予測値PL4,PR4と、エッジ点列の観測値PL1,PR1との間の一致度を示す尤度を算出する。具体的には、区画線認識部13は今回観測値PL1,PR1のエッジ点列から認識した上記式(1)で表現される3次式と、今回観測値PL1,PR1のエッジ点列及び今回予測値PL4,PR4のエッジ点列の各エッジ点との距離の逆数を尤度として算出する。
そして、区画線認識部13は、STEP110で、尤度が高い方から所定個数分のエッジ点を選択して、次回の制御周期で用いるエッジ点列PL2,PR2としてメモリに保持する。また、区画線認識部13は、STEP102で、今回観測値PL1,PR1のエッジ点列及び今回予測値PL4,PR4について尤度による重みづけを行い、STEP103で後述するローパスフィルタ処理を行って、STEP103で今回の制御周期における道路形状の推定値として特徴量ベクトルVR1を算出する。
次に、図4のSTEP5〜STEP6及びSTEP20は、変化度合抑制部14とローパスフィルタ設定部15による処理である。ローパスフィルタ設定部15は、STEP5で、今回の制御周期で区画線認識部13により認識された道路形状の特徴量ベクトルVR1から、車線幅(Rw)と車両横位置(Cd)について、車両横位置(Cd)が車線幅(Rw)の1/2付近(Rw/2−α)よりも大きいか否かを判断する。
なお、この判断は、本発明の車両と区画線との距離が第1所定距離以下であるか否かの判断、及び左右の区画線間の中間位置と前記車両との距離が、第2所定距離以上となったときの判断に相当する。
ここで、図7は、車両1が左側のレーンマーク71a,72a,73a,74a(破線レーンマーク)と右側のレーンマーク51a(連続線レーンマーク)により区画された車線を走行していて、車両1が右側のレーンマーク51aに接近している場合のカメラ2による撮像画像Im1を示している。
また、図8は、図7の撮像画像Im1から抽出される各レーンマークの画像部分に対して、カメラ座標から実空間座標への逆射影変換を行って、各レーンマークの車両1に対する実空間位置を求めたものである。撮像画像Im1における右側のレーンマークの画像部分51aは、図8のレーンマーク51bに変換され、撮像画像Im1における左側のレーンマーク71a〜74aは、図8のレーンマーク71b〜74bに変換される。そして、車両1は右側のレーンマーク51bに向かう方向(Z方向)に進行している。
車線逸脱防止部16は、車両1が車線の右区画線XR及び左区画線XLから逸脱しないように、後述する逸脱防止処理を行うが、図8に示したように車両1が右区画線XRに接近したとき(左区画線XLに接近した場合も同様)には、道路形状の変化を速やかに認識して車両1と右区画線XRとの間隔を検出し、逸脱防止処理の要否を判断する必要がある。
そこで、STEP5で、車両横位置(Cd)が車線幅(Rw)の1/2付近(Rw/2−α)よりも大きいとき(車両1が車線の端を走行しているとき)は、STEP20に分岐する。STEP20で、ローパスフィルタ設定部15は、変化度合抑制部14によるローパスフィルタ処理を禁止して、区画線認識部13により車線形状の特徴量ベクトルVR1を算出する。
一方、車両横位置(Cd)が車線幅(Rw)の1/2付近(Rw/2−α)以下であるとき(車両1が車線の端を走行していないとき)にはSTEP6に進む。STEP6で、ローパスフィルタ設定部15は、変化度合抑制部14によるローパスフィルタ処理を行って、前回の制御周期で算出された特徴量ベクトルVR2からの変化量を抑制して、今回の制御周期の特徴量ベクトルVR1を算出する。
本実施形態では、図9に示したように、ローパスフィルタ設定部15は、特徴量ベクトルVRの成分である、曲率(RCv)、曲率変化率(RCvd)、車両横位置(Cd)、車線傾き(Rdr)、車線幅(Rw)、車線幅変化量(ΔRw)のうち、道路形状の変化に対する影響が大きい曲率変化率(RCvd)についてのみ、ローパスフィルタ処理の適用を禁止している。
すなわち、ローパスフィルタ設定部15は、図9のSTEP200で車両1が車線の端を走行中ではない(車線の中央付近を走行している)と判断したときは、STEP201で、道路形状の特徴量ベクトルVRの全ての成分について、ローパスフィルタLPF1〜LPF6をそれぞれ適用して、今回の制御周期における特徴量べクトルVR1を算出する。そして、STEP203で、区画線認識部13は、このようにローパスフィルタ処理を行って算出した特徴量ベクトルから、車線の区画線を認識する。
この場合、各ローパスフィルタLPF1,LPF2,…,LPF6の強度を変えることによって、例えば、車線傾きは大きく変化するが、曲率はゆっくりと変化する、というような出力特性を実現することができる。
一方、STEP200で車両1が車線の端を走行中であると判断したときには、ローパスフィルタ設定部15は、STEP202で、道路形状の特徴量ベクトルVRの成分のうち、曲率変化率(RCvd)に対してのみ、ローパスフィルタ処理(LPF2)を適用しない。これにより、車両1が車線の端を走行中であるときには、安定性よりも応答性を優先させて、道路形状の変化を速やかに認識することができる。
なお、STEP5〜STEP6,STEP20により、車両1と区画線との距離に応じて、ローパスフィルタ処理を適用するか否かを設定する所定は、本発明の車線認識方法におけるローパスフィルタ設定工程に相当する。また、変化度合抑制部14により、特徴量ベクトルの変化を抑制する処理は、本発明の車線認識方法における変化度合抑制工程に相当する。
区画線認識部13は、図4のSTEP7で、STEP6又はSTEP20で算出された特徴量ベクトルVR1の情報をメモリに保持する。また、STEP8で、区画線認識部13は、区画線情報として特徴量ベクトルVR1の情報を車線逸脱防止部16に出力する。車線逸脱防止部16は、特徴量べクトルVR1から特定される車線の左右の区画線の位置に基づいて、車両1が車線の端を走行しているときに、車線の変化を速やかに認識して、車線からの逸脱防止処理を行うことができる。
車線逸脱防止部16は、車線逸脱防止処理として、車両1と左又は右の区画線との距離が第2所定距離以下になったときに、スピーカ5からの警報音の出力、表示器6への警報表示、制動機構8の作動による車両1の減速、操舵機構7の作動による車線中央への復帰、等の処理を行う。
[変形形態]
本実施形態では、図9に示したように、特徴量ベクトルの成分のうち、曲率変化率(RCvd)についてのみ、ローパスフィルタ処理の適用を禁止するようにしたが、他の成分について、あるいは複数の成分についてローパスフィルタ処理の適用を禁止するようにしてもよい。
本実施形態では、図4のSTEP5で、ローパスフィルタ処理を禁止するための条件として、車両横位置(Cd)が車線幅(Rw)の1/2付近(Rw/2−α)よりも大きいか否かを判断したが、STEP5の条件に加えて、車両1が区画線に近づいていることを要件として、ローパスフィルタ処理の適用を禁止するようにしてもよい。車両1が区画線に近づいていることは、例えば、ウィンカースイッチの操作により車両の向きを判断して認識することができる。
1…車両(自車両)、2…カメラ、7…操舵装置、10…車線認識装置、11…撮像画像取得部、12…エッジ画像生成部、13…区画線認識部、14…変化度合抑制部、15…ローパスフィルタ設定部、20…画像メモリ、21…撮像画像、22…エッジ画像。

Claims (7)

  1. 所定の制御周期毎に、車両に搭載されたカメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出部と、
    前記制御周期毎に、所定の連続性を有する前記エッジ点に基づいて、車線を区画する区画線を認識する区画線認識部と、
    前回の制御周期で前記区画線認識部により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識部により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制部と、
    前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が第1所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識部により区画線を認識させ、前記距離が前記第1所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させるローパスフィルタ設定部と
    を備えたことを特徴とする車線認識装置。
  2. 請求項1に記載の車線認識装置において、
    前記区画線認識部は、車線の区画線の特徴量として、少なくとも区画線の曲率の変化量を含む複数の要素を算出し、
    前記ローパスフィルタ設定部は、前記複数の要素のうちの前記区画線の曲率の変化量についてのみ、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理の実行を禁止することを特徴とする車線認識装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車線認識装置において、
    前記区画線認識部は、車線を区画する左右の区画線を認識し、
    前記ローパスフィルタ設定部は、前記左右の区画線間の中間位置と前記車両との距離が、第2所定距離以上となったときに、前記左右のいずれかの区画線と前記車両との距離が前記第1所定距離以下になったと判断することを特徴とする車線認識装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の車線認識装置において、
    前記ローパスフィルタ設定部は、前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が前記第1所定距離よりも短く、且つ、前記車両が該区画線との距離がさらに短くなる方向に進行しているときに、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させることを特徴とする車線認識装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の車線認識装置において、
    前記区画線認識部により認識された前記区画線と前記車両との距離が前記第1所定距離よりも短い第3所定距離以下になったときに、所定の逸脱防止処理を行う車線逸脱防止部を備えたことを特徴とする車線認識装置。
  6. 周囲を撮像するカメラと、
    前記カメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出部と、
    所定の連続性を有する前記エッジ点をに基づいて、車線を区画する区画線の候補である区画線を認識する区画線認識部と、
    前回の制御周期で前記区画線認識部により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制部と、
    前記区画線認識部により認識された区画線と前記車両との距離が所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識部により区画線を認識させ、前記距離が前記所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制部による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識部により区画線を認識させるローパスフィルタ設定部と
    を備えたことを特徴とする車両。
  7. 所定の制御周期毎に、車両に搭載されたカメラにより該車両の周囲を撮像して、撮像画像から周囲部との輝度差が所定レベル以上であるエッジ点を抽出するエッジ点抽出工程と、
    所定の連続性を有する前記エッジ点に基づいて、車線を区画する区画線の候補である区画線を認識する区画線認識工程と、
    前回の制御周期で前記区画線認識工程により認識された区画線の特徴量に対する、今回の制御周期で前記区画線認識工程により認識される区画線の特徴量の変化度合を抑制するローパスフィルタ処理を行う変化度合抑制工程と、
    前回の制御周期で前記区画線認識工程により認識された区画線と前記車両との距離が所定距離以上であるときは、今回の制御周期において、前記変化度合抑制工程により前記ローパスフィルタ処理を行って前記区画線認識工程により区画線を認識させ、前記距離が前記所定距離よりも短いときには、今回の制御周期において、前記変化度合抑制工程による前記ローパスフィルタ処理を禁止して前記区画線認識工程により区画線を認識させるローパスフィルタ設定工程と
    を含むことを特徴とする車線認識方法。
JP2014091040A 2014-04-25 2014-04-25 車線認識装置 Active JP6130326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091040A JP6130326B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 車線認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091040A JP6130326B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 車線認識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015210622A JP2015210622A (ja) 2015-11-24
JP6130326B2 true JP6130326B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=54612766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014091040A Active JP6130326B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 車線認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6130326B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05151345A (ja) * 1991-11-29 1993-06-18 Mazda Motor Corp 画像処理装置
JP2001266163A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用画像処理装置
JP5926080B2 (ja) * 2012-03-19 2016-05-25 株式会社日本自動車部品総合研究所 走行区画線認識装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015210622A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6130809B2 (ja) 車線認識装置
JP6013884B2 (ja) 物体検出装置及び物体検出方法
JP5906224B2 (ja) 車外環境認識装置
JP5320828B2 (ja) 歩行者検出装置及び歩行者検出方法
JP6407626B2 (ja) 物体認識装置及び車両制御システム
JP2016115305A (ja) 物体検出装置、物体検出システム、物体検出方法及びプログラム
CN110555362B (zh) 物体识别装置
JP6141787B2 (ja) レーンマーク認識装置
JP2013206380A (ja) 車外監視装置
JP6141788B2 (ja) レーンマーク認識装置
JP6592991B2 (ja) 物体検出装置、物体検出方法及びプログラム
JP6325927B2 (ja) 物体検知装置及びそれを用いた車両制御システム
JP2018060422A (ja) 物体検出装置
US20150379334A1 (en) Object recognition apparatus
JP4826355B2 (ja) 車両周囲表示装置
US9824449B2 (en) Object recognition and pedestrian alert apparatus for a vehicle
JP6693314B2 (ja) 車両の接近物体検出装置
JP5955291B2 (ja) フィルタリング装置および環境認識システム
JP2012252501A (ja) 走行路認識装置及び走行路認識用プログラム
JP6313999B2 (ja) 物体検出装置、及び、物体検出システム
JP6130326B2 (ja) 車線認識装置
JP6200780B2 (ja) 車線認識判定装置
JP6189729B2 (ja) 物体検出装置、物体検出システム、物体検出方法及びプログラム
JP2014178836A (ja) 車両の外部環境認識装置
JP2021068125A (ja) 車両用画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6130326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150